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彼女と彼女の猫 -Everything Flows-, Kanojo To Kanojo No Neko: Everything Flows Episode 4

Kanojo To Kanojo No Neko : Everything Flows Episode 4

明るい 時間 は 短く なり いて つく 寒 さ が 世界 を 覆って い た

傷 つい た 彼女 は まるで 大きな 猫 の よう に 眠り 続け て いる

はい もしもし

美 優 ? どう し てる の ? 心配 し て た ん だ から

もしもし ? 美 優 ?

どう し た の ? 大丈夫 ?

あっ 美 優 ! ? 美 優 ! ?

美 優 け 警察 。 。 。

あんた 。 。 。

母さん ?

美 優

ヘ ?

だから お 母さん 何 か あった に 違いない って 思っちゃ っ て さ

何 か って ?

それ は 何 か よ 携帯 も つながら ない し

それ は 。 。 。

あっ 。 。 。

よし よし

もう お じいちゃん だ から ね

きちんと 片づけ なさい ダル ちゃん が いる ん だ から

方 づけ が 苦手 な 人 に 言わ れ たく ない 旦那 さん も 大変 よ ね

お 義父 さん って 呼んで あげ て よ

今さら でしょ

感動 し て 泣 い ちゃ う か も

は あ でも 何 だった の かしら ね

きっと ダル だ よ

また ダル ちゃん の せい に し て

あそこ に 飛び乗って 短縮 押し ちゃ った と か ?

それ で うち に ? 偶然 ね

フソ

そ っか ダル ちゃん あたし に 会い たかった か ~

あら ?

そで も ない って

ウフッ

フッ

あの 頃 と 同じ 笑い

ありがとう 心配 し て くれ て

う うん いい の よ

じゃあ 安心 し た し 帰る わ ね

2 人 は もう 大丈夫 だ じゃあ 安心 し た し 帰る わ ね

2 人 は もう 大丈夫 だ

うん 私 も 今度 戻る から

ダル ? 寝 ちゃ った の ?

ダル ?

僕 は 彼女 の 匂い に 包まれ ながら これ まで で 一 番 の 眠り に つい た

深く 長い 安らか で 幸せ な 眠り

僕 は この 音 に 強い 憧れ を 持って い た

規則正しく 力強い 音

世界 を 動かす 心臓 が 世界 の 隅々 まで 力 を めぐらせる 音 だ

僕 と 彼女 の 暮らし て い た 部屋

もう 僕 の 時間 は 彼女 と 交わら なく なって しまった けど 。 。 。

世界 は 動き 僕ら は めぐり 続ける

はっ ! ?

ダル ?

だから きっと また 。 。 。

フッ

で さ “ なんで そんな ゆっくり ドア 閉める の ? ” って 突っ込ま れ て

“ あっ ダル が い た 時 の 癖 だ ” って

あの 子 狭い と か 入る の 好き だって もん ね

うん そういう 時 は ちょっと しんみり し ちゃ う けど

でも 元気 に なって よかった 本当 に 心配 だった ん だ から

あり が と

くよくよ し て たら ダル が 心配 し ちゃ う から ね

もう 1 年 だ もん ね

あ そうだ 就職 祝い し なきゃ 延び延び に なって た し

うん ありがとう 知 歌

♪~

風 が 空 を 磨 い て

次 の 朝 を 迎える よう に

重なりあう 二 つ の 思い が

その先 へ と 導 い て いる

何度 も 何度 も

目 と 目 を 合わせ

胸 に 灯った

温もり 抱 い て

扉 を 開 こ う

♪~

季節 は 春 の 初め で その 日 は 雨 だった

柔らか な 雨 の カーテン の 下 で

僕 は 決して 思い出せ ない 長い 旅 の こと を 考え て い た

長い 長い 旅 の 果て に 僕 は ここ に たどり 着 い た

いろんな こと を 忘れ て しまった けれど かすか に 覚え て いる こと が ある

彼女 の 匂い

地軸 が 音 も なく び っそ り と 回転 し て

彼女 と 僕 の 体温 は 世界 の 中 で 静か に 熱 を 失い 続け て い た

僕ら の 熱 が 吐く 息 が 星 を めぐる よう に

僕 も 彼女 も 星 を めぐり もう 一 度 出会う ため に ここ に やって き た

行 こ う か 一緒 に

その 日 僕 は 彼女 に 拾わ れ た

だから 僕 は 。 。 。 彼女 の 猫 だ


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明るい 時間 は 短く なり いて つく 寒 さ が 世界 を 覆って い た あかるい|じかん||みじかく||||さむ|||せかい||おおって|| The brightening hours are shortening and a bitter cold is sweeping over the world. Яркие часы становились короче, и холод накрывал мир

傷 つい た 彼女 は まるで 大きな 猫 の よう に 眠り 続け て いる きず|||かのじょ|||おおきな|ねこ||||ねむり|つづけ|| Badly hurting, she just continued to sleep, like a large cat.

はい もしもし Yes, hello?

美 優 ? どう し てる の ? 心配 し て た ん だ から び|すぐる|||||しんぱい|||||| Miyu? What have you been doing? I've been worried.

もしもし ? 美 優 ? |び|すぐる Hello? Miyu?

どう し た の ? 大丈夫 ? ||||だいじょうぶ What's wrong? Are you all right?

あっ 美 優 ! ? 美 優 ! ? |び|すぐる|び|すぐる

美 優 け 警察 。 。 。 び|すぐる||けいさつ Miyu...

あんた 。 。 。 You're...

母さん ? かあさん Mom?

美 優 び|すぐる Miyu...

ヘ ? Huh?

だから お 母さん 何 か あった に 違いない って 思っちゃ っ て さ ||かあさん|なん||||ちがいない||おもっちゃ||| So I was certain something had happened to you. Вот почему я подумала, что в моей маме что-то есть.

何 か って ? なん|| Like what?

それ は 何 か よ 携帯 も つながら ない し ||なん|||けいたい|||| Well, something. I couldn't connect with the phone.

それ は 。 。 。 That was...

あっ 。 。 。

よし よし Good boy.

もう お じいちゃん だ から ね You're pretty old now, you know.

きちんと 片づけ なさい ダル ちゃん が いる ん だ から |かたづけ||だる|||||| You need to keep the place clean, since Daru-chan's here. Убери это как следует, потому что есть Дар-чан

方 づけ が 苦手 な 人 に 言わ れ たく ない 旦那 さん も 大変 よ ね かた|||にがて||じん||いわ||||だんな|||たいへん|| I don't want someone who hates cleaning to tell me that. I know it's hard on you and your husband. Моему мужу, который не хочет, чтобы ему говорили люди, которые не умеют организовывать, тоже очень сложно.

お 義父 さん って 呼んで あげ て よ |ぎふ|||よんで||| Call him "Dad," would you?

今さら でしょ いまさら| Kinda late for that, isn't it?

感動 し て 泣 い ちゃ う か も かんどう|||なき||||| He might just be moved to tears.

は あ でも 何 だった の かしら ね |||なん|||| I wonder what it was

きっと ダル だ よ |だる|| It was probably Daru.

また ダル ちゃん の せい に し て |だる|||||| You're blaming Daru-chan again?

あそこ に 飛び乗って 短縮 押し ちゃ った と か ? ||とびのって|たんしゅく|おし|||| Did you jump over there and push it short? Вы прыгнули туда и толкнули?

それ で うち に ? 偶然 ね ||||ぐうぜん| And happened to call me? Imagine that.

フソ

そ っか ダル ちゃん あたし に 会い たかった か ~ ||だる||||あい|| I see! So you missed me, huh, Daru-chan?

あら ? Guess not.

そで も ない って Not so Не так

ウフッ

フッ

あの 頃 と 同じ 笑い |ころ||おなじ|わらい The same laughter I heard back then... Такой же смех, как в те дни

ありがとう 心配 し て くれ て |しんぱい|||| Thanks for worrying about me.

う うん いい の よ Oh, don't mention it.

じゃあ 安心 し た し 帰る わ ね |あんしん||||かえる|| Well, I feel much better, so I'll go now.

2 人 は もう 大丈夫 だ じゃあ 安心 し た し 帰る わ ね じん|||だいじょうぶ|||あんしん||||かえる|| They're both all right now. Well, I feel much better, so I'll go now. Эти двое в порядке, так что я с облегчением иду домой.

2 人 は もう 大丈夫 だ じん|||だいじょうぶ| They're both all right now.

うん 私 も 今度 戻る から |わたくし||こんど|もどる| I'll visit home sometime, too.

ダル ? 寝 ちゃ った の ? だる|ね||| Daru? Did you fall asleep?

ダル ? だる Daru?

僕 は 彼女 の 匂い に 包まれ ながら これ まで で 一 番 の 眠り に つい た ぼく||かのじょ||におい||つつま れ|||||ひと|ばん||ねむり||| I fell into the best sleep ever, wrapped in her scent. Я заснул лучшим, что когда-либо пробовал, окутанный ее ароматом

深く 長い 安らか で 幸せ な 眠り ふかく|ながい|やすらか||しあわせ||ねむり A deep, long, peaceful, happy sleep.

僕 は この 音 に 強い 憧れ を 持って い た ぼく|||おと||つよい|あこがれ||もって|| I've always has a strong admiration for this sound.

規則正しく 力強い 音 きそくただしく|ちからづよい|おと It's a very regular, powerful sound...

世界 を 動かす 心臓 が 世界 の 隅々 まで 力 を めぐらせる 音 だ せかい||うごかす|しんぞう||せかい||すみずみ||ちから|||おと| The sound of the world's heart sending power to its every last corner. Это звук сердца, который движет миром, и сила, которая пронизывает каждый уголок мира.

僕 と 彼女 の 暮らし て い た 部屋 ぼく||かのじょ||くらし||||へや In the room where she and I lived,

もう 僕 の 時間 は 彼女 と 交わら なく なって しまった けど 。 。 。 |ぼく||じかん||かのじょ||まじわら|||| though my time and hers no longer exist together... У меня больше не было с ней времени. .. ..

世界 は 動き 僕ら は めぐり 続ける せかい||うごき|ぼくら|||つづける The world still moves, and we still travel upon it. Мир движется, мы продолжаем ехать

はっ ! ?

ダル ? だる Daru...

だから きっと また 。 。 。 So one day, I know we'll once again...

フッ

で さ “ なんで そんな ゆっくり ドア 閉める の ? ” って 突っ込ま れ て |||||どあ|しめる|||つっこま|| So then I got an earful for always closing the door so slowly, Затем меня поспешили сказать: «Почему вы так медленно закрываете дверь?»

“ あっ ダル が い た 時 の 癖 だ ” って |だる||||じ||くせ|| and I remembered it was a habit I picked up because of Daru.

あの 子 狭い と か 入る の 好き だって もん ね |こ|せまい|||はいる||すき||| He always did love getting into tight places. Мне не нравится, когда ребенок маленький или входит

うん そういう 時 は ちょっと しんみり し ちゃ う けど ||じ||||||| Yeah. Stuff like that makes me feel a little down, but... Да, в то время я немного заболел

でも 元気 に なって よかった 本当 に 心配 だった ん だ から |げんき||||ほんとう||しんぱい|||| But I'm glad you're feeling better, because we were really worried.

あり が と Thanks.

くよくよ し て たら ダル が 心配 し ちゃ う から ね ||||だる||しんぱい||||| If I keep moping around, it'll make Daru worry, right? Если вы сделаете это хорошо, вы будете беспокоиться о Дале.

もう 1 年 だ もん ね |とし||| Yeah, it's been a whole year, hasn't it?

あ そうだ 就職 祝い し なきゃ 延び延び に なって た し |そう だ|しゅうしょく|いわい|||のびのび|||| Oh, right! We have to celebrate your new job!

うん ありがとう 知 歌 ||ち|うた Sure. Thanks, Tomoka.

♪~

風 が 空 を 磨 い て かぜ||から||みがく|| The wind polishes the sky

次 の 朝 を 迎える よう に つぎ||あさ||むかえる|| As if preparing to greet the next morning

重なりあう 二 つ の 思い が かさなりあう|ふた|||おもい| Our two hearts intertwined

その先 へ と 導 い て いる そのさき|||みちび||| Guide us to where it will lead

何度 も 何度 も なんど||なんど| As our eyes meet

目 と 目 を 合わせ め||め||あわせ Again and again

胸 に 灯った むね||ともった Let us embrace the warmth burning in our hearts

温もり 抱 い て ぬくもり|いだ||

扉 を 開 こ う とびら||ひらき|| And open the door

♪~

季節 は 春 の 初め で その 日 は 雨 だった きせつ||はる||はじめ|||ひ||あめ| It was the beginning of spring,

柔らか な 雨 の カーテン の 下 で やわらか||あめ||かーてん||した| Beneath a soft curtain of rain,

僕 は 決して 思い出せ ない 長い 旅 の こと を 考え て い た ぼく||けっして|おもいだせ||ながい|たび||||かんがえ||| I was thinking of a long journey I would never be able to remember.

長い 長い 旅 の 果て に 僕 は ここ に たどり 着 い た ながい|ながい|たび||はて||ぼく|||||ちゃく|| At the end of a long, long journey, I ended up here.

いろんな こと を 忘れ て しまった けれど かすか に 覚え て いる こと が ある |||わすれ||||||おぼえ||||| I have forgotten many things, but I faintly remember some things.

彼女 の 匂い かのじょ||におい Her scent.

地軸 が 音 も なく び っそ り と 回転 し て ちじく||おと|||||||かいてん|| Earth turned quietly on its axis, Ось земли вращается тихо, без звука

彼女 と 僕 の 体温 は 世界 の 中 で 静か に 熱 を 失い 続け て い た かのじょ||ぼく||たいおん||せかい||なか||しずか||ねつ||うしない|つづけ||| and in the midst of this big world, she and I quietly lost body heat together.

僕ら の 熱 が 吐く 息 が 星 を めぐる よう に ぼくら||ねつ||はく|いき||ほし|||| Just as our heat and our breaths flow across this planet, Как дыхание, которое наша жара излучает вокруг звезд

僕 も 彼女 も 星 を めぐり もう 一 度 出会う ため に ここ に やって き た ぼく||かのじょ||ほし||||ひと|たび|であう||||||| she and I flowed across the planet,

行 こ う か 一緒 に ぎょう||||いっしょ| Come on, let's go.

その 日 僕 は 彼女 に 拾わ れ た |ひ|ぼく||かのじょ||ひろわ|| That was the day she took me home.

だから 僕 は 。 。 。 彼女 の 猫 だ |ぼく||かのじょ||ねこ| And that's why I'm her cat.