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Japanese Fairytales, なまけ者 と 貧乏 神

なまけ者 と 貧乏 神

なまけ者 と 貧乏 神

むかし むかし 、 ある ところ に 、 ひどく 怠け者 で 貧乏な 男 が いました 。 ある 年の暮れ の 事 、 男 が 空腹 を がまん し ながら いろり の 横 で 寝て いる と 、 天井裏 から 何 か が 、 ズドン !と 、 落ちて きました 。 「 なっ、 何 だ ?」 男 が びっくり して 飛び起きる と 、 落ちて きた の は つぎはぎ だらけ の 汚い 着物 を 着た 貧相な お じいさん でした 。 「 何 だ 、 お前 は ! おれ の 家 の 天井 裏 で 、 何 を して いた !」 する と お じいさん は 、 頭 を ポリポリ と かき ながら 答えました 。 「 わし は な 、 この 家 に 長い 間 やっかいに なって いる 貧乏 神 だ 」 「 貧乏 神 ? まあ 、 この 家 なら 貧乏 神 の 一 人 や 二 人 いて も 不思議で は ない が 、 それ が 何 し に 降りて 来た ?」 「 うむ 、 実は な 。 お前 が あまりにも 貧乏な ので 、 この 家 に は 、 わし の 食い物 が 一 つ も ない 。 さすが の わし も 、 このまま で は 命 が 持た ん 。 そこ で 逃げ出そう と した のじゃ が 、 あまり の 空腹 に 力 が 入ら ず 、 うっかり 落ちて しまった のじゃ 」 「 そう か 、 おれ は 貧乏 神 も 逃げ出す ほど の 貧乏 だった の か 。まあ 、 出て 行って くれる の なら 、 おれ も ありがたい 。 せめて 見送って やりたい が 、 おれ も 腹 が 減って 動け ない んだ 。だ から 悪い けど 、 勝手に 出て 行って くれ 」 そう 言って 再び 寝よう と する 男 に 、 貧乏 神 は 言いました 。 「 まあ 、 寝る の は もう 少し 待って 、 わし の 話 を 聞く んじゃ 。 わし は な 、 貧乏 神 と は いえ 、 これ でも 立派な 神 の はしくれ だ 。 長年 世話に なった のに 、 礼 も せん と 出て 行く わけに は いか ん 。 そこ で お前 に 、 一 つ 良い 事 を 教えて やろう 」 「 良い 事 ?」 「 ああ 、 明日 の 日の出 と 共に 、 この 家 の 前 を 宝物 を 積んだ 馬 が 通る 。 一番目 の 馬 は 、 金 を 積んどる 。 二 番 目 の 馬 は 、 銀 を 積んどる 。 三 番 目 の 馬 は 、 銅 を 積んどる 。 その どれ でも ええ から 、 馬 を 棒 で 殴って みろ 。 そう すれば その 馬 の 宝 は 、 お前 の 物 に なる 」 「 なるほど 、 確かに それ は 良い 話し だ 。して 、 殴って も いい 馬 は 、 一 頭 だけ か ? 三 頭 と も 殴って は 、 駄目な の か ?」 「 ほっほほ ほ 。 な んじゃ 、 急に 欲 が 出て きた か 。 もちろん 、 三 頭 全部 でも 良い ぞ 。 三 番 目 の 馬 だけ なら 、 普通の 暮らし 。 二 番 目 の 馬 も 加われば 、 裕福な 暮らし 。 一 番 目 の 馬 も 加われば 、 お前 は 長者 に なれる じゃ ろう 。 だ が な 、 その 最後 に 通る 四 番 目 の 馬 だけ は 、 決して 殴る な よ 。 その 馬 は 、 わし が 出て 行く 為 の 馬 だ から な 」 「 わかった 。最後 の は 殴ら ん 」 男 は そう 言う と 、 また 寝て しまいました 。 さて 次の 日 、 日の出 と 共に 起きる はずの 男 は 、 いつも の なまけ ぐ せ で 少し 寝坊 を して しまいました 。 「 いけ ねえ ! 寝過ごした !」 男 が あわてて 家 を 飛び出す と 、 ちょうど 家 の 前 を 立派な 荷物 を 積んだ 馬 が 通ろう と して いました 。 「 よし 、 間に合った 。 あれ が 金 の 馬 だ な 。 これ で おれ は 、 長者 に なれる ぞ 」 男 は 庭 から 物干し 竿 を 持ち出す と 、 その 馬 の 頭 めがけて 物干し 竿 を 振り下ろ しました 。 「 えいっ!」 しかし 物干し竿 が 長 すぎて 、 途中 の 木 の 枝 に 引っかかって しまった のです 。 その 間 に 宝物 を 乗せた 馬 は 、 ゆうゆうと 通り過ぎて 行きました 。 「 しまった ! 金 の 馬 を 、 逃がして しまった ! ・・・ まあ いい 、 残り の 銀 の 馬 と 銅 の 馬 を 殴って しまえば 、 おれ は 大 金持ち に なれる ぞ 。 よし 、 次 は 短い 棒 で 」 男 は 台所 から ゴマ を すりつぶす 『 すりこぎ 棒 』 を 持って 来る と 、 二 番 目 の 馬 が やって 来る の を 待ちました 。 間もなく 、 また 立派な 荷物 を 積んだ 馬 が 、 家 の 前 を 通ろう と しました 。 「 よし 、 これ が 銀 の 馬 だ な 。 今度 こそ 、 えいっ!」 男 は すりこぎ 棒 を 振り上げる と 、 馬 の 頭 めがけて 振り下ろしました 。 しかし いくら なんでも すりこぎ 棒 で は 短 すぎて 、 馬 の 頭 に は 届きません でした 。 宝物 を 乗せた 馬 は 、 男 の 横 を ゆうゆうと 通り過ぎて 行きます 。 「 しまった ! また しくじった か 。 今度 は 、 もう 少し 長 めの 棒 に しよう 」 そこ で 男 は てんびん 棒 を 持って 来て 、 次の 馬 が 来る の を 待ちました 。 やがて 馬 が やって 来た のです が 、 この 馬 に は 荷物 が 積まれて いません 。 「 おかしい な ? 銅 の 馬 の やつ 、 何も 積んで いない ぞ 。 まあ いい 、 今度 こそ 馬 を 仕留めて 、 普通の 暮らし を 手 に 入れて やる 」 男 は てんびん棒 を 振り上げる と 、 馬 の 頭 めがけて 振り下ろしました 。 ゴチーン ! てんびん 棒 は 見事に 馬 の 頭 に 命中 して 、 馬 は そのまま 死んで しまいました 。 「 やった ! 銅 の 馬 を しとめた ぞ !」 男 が 大喜び して いる と 、 家 の 天井 裏 から 貧乏 神 が 降りて 来て 、 がっかり し ながら 言いました 。 「 ああ 、 なんて 事 を 。 お前 は 、 わし が 乗る はずの 馬 を 殺して しまった な 。 せっかく 、 よそ の 家 で 暮らそう と 思った のに 、 これ で は 旅立つ 事 が 出来 ないで は ない か 。 ・・・ 仕方がない 、 これ から も お前 の 所 で やっかいに なる ぞ 」

こうして 男 は 、 それ から も 貧乏な 暮らし を 続けた と 言う 事 です 。

おしまい

なまけ者 と 貧乏 神 なまけもの||びんぼう|かみ Ludditen und arme Götter The Lazy Man and the God of Poverty Luditas y pobres dioses Luddites et dieux pauvres Luddisti e poveri dèi 게으른 자와 가난한 신 Luddieten en arme goden Luddyści i biedni bogowie Luditas e pobres deuses Луддиты и бедные боги Ludditer och fattiga gudar Ludditler ve zavallı tanrılar 懒人与穷神 懒人与贫穷之神 贫民和穷神

なまけ者 と 貧乏 神 なまけもの||びんぼう|かみ The Lazy Man and the God of Poverty

むかし むかし 、 ある ところ に 、 ひどく 怠け者 で 貧乏な 男 が いました 。 ||||||なまけもの||びんぼうな|おとこ||い ました Once upon a time, there was a terribly lazy and poor man. Il était une fois un homme très paresseux et pauvre. むかし むかし 、 ある ところ に 、 ひどく 怠け者 で 貧乏な 男 が いました 。 Жил-был человек ужасно ленивый и бедный. ある 年の暮れ の 事 、 男 が 空腹 を がまん し ながら いろり の 横 で 寝て いる と 、 天井裏 から 何 か が 、 ズドン !と 、 落ちて きました 。 |としのくれ||こと|おとこ||くうふく|||||||よこ||ねて|||てんじょう うら||なん|||||おちて| One day, at year end, when the man was sleeping next to the hearth while enduring his hunger, something fell from the ceiling with a thunk! Une année, à la fin de l'année, un homme dormait à côté de sa table de nuit, pour résister à la faim, quand quelque chose est tombé du plafond ! Quelque chose est tombé de derrière le plafond. 「 なっ、 何 だ ?」 |なん| "What was that?" 男 が びっくり して 飛び起きる と 、 落ちて きた の は つぎはぎ だらけ の 汚い 着物 を 着た 貧相な お じいさん でした 。 おとこ||||とびおきる||おちて|||||||きたない|きもの||きた|ひんそうな||| Surprised, the man jumped to his feet to find what had fallen was a seedy-looking old man in a dirty kimono covered with patches. L'homme sursaute de surprise, et ce qui tombe est un pauvre vieux dans un kimono sale avec une syllabe difforme de plus. 「 何 だ 、 お前 は ! なん||おまえ| "What? Who are you? Когда мужчина удивился и вскочил, это был бедный старик в грязном кимоно, полном заплат. おれ の 家 の 天井 裏 で 、 何 を して いた !」 ||いえ||てんじょう|うら||なん||| What were you doing inside the ceiling of my house?" する と お じいさん は 、 頭 を ポリポリ と かき ながら 答えました 。 |||||あたま||||||こたえました The old man replied, scratching his head... Что ты делал за потолком моего дома! 「 わし は な 、 この 家 に 長い 間 やっかいに なって いる 貧乏 神 だ 」 ||||いえ||ながい|あいだ||||びんぼう|かみ| "I am the god of poverty who has been troubled by this house for a long time." Je suis le dieu de la pauvreté qui hante cette maison depuis longtemps. Тогда старик ответил, почесывая затылок. 「 貧乏 神 ? びんぼう|かみ "The god of poverty? Dieu de la pauvreté ? «Я бедный бог, которого беспокоит этот дом в течение долгого времени.» «Бог бедности? まあ 、 この 家 なら 貧乏 神 の 一 人 や 二 人 いて も 不思議で は ない が 、 それ が 何 し に 降りて 来た ?」 ||いえ||びんぼう|かみ||ひと|じん||ふた|じん|||ふしぎで||||||なん|||おりて|きた Well, it wouldn't be strange if one or two of the poverty gods were in this house, but why did you come down? Il ne serait pas surprenant qu'il y ait un ou deux dieux de la pauvreté dans cette maison, mais pourquoi sont-ils venus ici ?" Что ж, неудивительно, что в этом доме есть один или два бедных бога, но до чего же дошло? 「 うむ 、 実は な 。 |じつは| "Um, actually. "Eh bien, en fait. "Эм, на самом деле. お前 が あまりにも 貧乏な ので 、 この 家 に は 、 わし の 食い物 が 一 つ も ない 。 おまえ||あまりに も|びんぼうな|||いえ|||||くいもの||ひと||| You are so poor that there is no food for me in this house. Je n'ai rien à manger à la maison parce que vous êtes si pauvres. Ты так беден, что в этом доме для меня нет еды. さすが の わし も 、 このまま で は 命 が 持た ん 。 |||||||いのち||もた| I knew I would not have any life in this state. Même moi, comme prévu, je ne peux pas vivre comme ça. Как и ожидалось, у меня нет жизни как таковой. そこ で 逃げ出そう と した のじゃ が 、 あまり の 空腹 に 力 が 入ら ず 、 うっかり 落ちて しまった のじゃ 」 ||にげだそう|||||||くうふく||ちから||はいら|||おちて|| I tried to escape, but I was so hungry that I couldn't keep my strength, and I accidentally fell in." Я пытался убежать туда, но я был не настолько голоден, чтобы нечаянно упал». «Ну, я был так беден, что бедняга тоже убежал. 「 そう か 、 おれ は 貧乏 神 も 逃げ出す ほど の 貧乏 だった の か 。まあ 、 出て 行って くれる の なら 、 おれ も ありがたい 。 ||||びんぼう|かみ||にげだす|||びんぼう|||||でて|おこなって|||||| "Really? I was so poor that the poverty god also escaped? Well, I would be grateful if you would leave. Ну, я был бы признателен, если бы вы могли выйти. せめて 見送って やりたい が 、 おれ も 腹 が 減って 動け ない んだ 。だ から 悪い けど 、 勝手に 出て 行って くれ 」 |みおくって|やり たい||||はら||へって|うごけ|||||わるい||かってに|でて|おこなって| I wish I could see you off, but I'm too hungry to move. So, I'm sorry, but please let yourself out. Я хочу хотя бы его проводить, но я голоден и не могу пошевелиться. そう 言って 再び 寝よう と する 男 に 、 貧乏 神 は 言いました 。 |いって|ふたたび|ねよう|||おとこ||びんぼう|かみ||いい ました The poverty god then said to the man who was about to go back to sleep... Так что плохо, но иди сам, - сказал бедный бог человеку, который снова пытался уснуть. 「 まあ 、 寝る の は もう 少し 待って 、 わし の 話 を 聞く んじゃ 。 |ねる||||すこし|まって|||はなし||きく| "Well, before you go to bed, wait a bit and listen to me. "Ну, подожди еще немного, чтобы лечь спать и послушать меня. わし は な 、 貧乏 神 と は いえ 、 これ でも 立派な 神 の はしくれ だ 。 |||びんぼう|かみ||||||りっぱな|かみ||| Even though I am a god of poverty, I am still a splendid god. Несмотря на то, что я бедный бог, это все же хороший меч бога. 長年 世話に なった のに 、 礼 も せん と 出て 行く わけに は いか ん 。 ながねん|せわに|||れい||せ ん||でて|いく|||| I can't just leave without thanking them for all the help they have given me over the years. Несмотря на то, что обо мне заботились много лет, почему бы мне не уйти с благодарностью? そこ で お前 に 、 一 つ 良い 事 を 教えて やろう 」 「 良い 事 ?」 ||おまえ||ひと||よい|こと||おしえて||よい|こと So I'll tell you one good thing." (lazy man): "A good thing?" Я скажу вам одну хорошую вещь. "" Хорошая вещь? 「 ああ 、 明日 の 日の出 と 共に 、 この 家 の 前 を 宝物 を 積んだ 馬 が 通る 。 |あした||ひので||ともに||いえ||ぜん||たからもの||つんだ|うま||とおる "Oh, with tomorrow's sunrise, a horse loaded with treasure will pass in front of this house. «О, с завтрашним восходом солнца перед этим домом проезжает лошадь, нагруженная сокровищами. 一番目 の 馬 は 、 金 を 積んどる 。 ひと ばん め||うま||きむ||つ ん ど る The first horse is loaded with gold. Первая лошадь накапливает деньги. 二 番 目 の 馬 は 、 銀 を 積んどる 。 ふた|ばん|め||うま||ぎん||つ ん ど る The second horse is loaded with silver. Второй конь нагружен серебром. 三 番 目 の 馬 は 、 銅 を 積んどる 。 みっ|ばん|め||うま||どう||つ ん ど る The third horse is loaded with copper. その どれ でも ええ から 、 馬 を 棒 で 殴って みろ 。 |||||うま||ぼう||なぐって| Schlagen Sie von einem von ihnen aus mit einem Stock auf das Pferd. Any of them, yeah, hit the horse with a stick. Из любого из них бейте лошадь палкой. そう すれば その 馬 の 宝 は 、 お前 の 物 に なる 」 |||うま||たから||おまえ||ぶつ|| If you do that, then the horse's treasure will be yours." 「 なるほど 、 確かに それ は 良い 話し だ 。して 、 殴って も いい 馬 は 、 一 頭 だけ か ? |たしかに|||よい|はなし|||なぐって|||うま||ひと|あたま|| "I see, it's certainly a good story. And is there only one horse that can be hit? Что ж, это, безусловно, хорошая мысль. Итак, существует ли только одна лошадь, которую можно бить? 三 頭 と も 殴って は 、 駄目な の か ?」 みっ|あたま|||なぐって||だめな|| Is it no good to hit all three?" Бесполезно бить в три головы? 「 ほっほほ ほ 。 ほっ ほほ| "Hahahaha. "Хохохохохо. な んじゃ 、 急に 欲 が 出て きた か 。 ||きゅうに|よく||でて|| So you've suddenly become greedy? А у тебя вдруг появилось желание? もちろん 、 三 頭 全部 でも 良い ぞ 。 |みっ|あたま|ぜんぶ||よい| Of course, all three are fine. 三 番 目 の 馬 だけ なら 、 普通の 暮らし 。 みっ|ばん|め||うま|||ふつうの|くらし If it's just the third horse, it will be a normal life. Если это всего лишь третья лошадь, это нормальная жизнь. 二 番 目 の 馬 も 加われば 、 裕福な 暮らし 。 ふた|ばん|め||うま||くわわれば|ゆうふくな|くらし With the addition of the second horse, a wealthy life. 一 番 目 の 馬 も 加われば 、 お前 は 長者 に なれる じゃ ろう 。 ひと|ばん|め||うま||くわわれば|おまえ||ちょうじゃ|||| If you add the first horse, you can become a millionaire. だ が な 、 その 最後 に 通る 四 番 目 の 馬 だけ は 、 決して 殴る な よ 。 ||||さいご||とおる|よっ|ばん|め||うま|||けっして|なぐる|| However, only the fourth horse, which passes at the end, should never be hit. Однако никогда не бейте четвертую лошадь, которая проходит в конце. その 馬 は 、 わし が 出て 行く 為 の 馬 だ から な 」 |うま||||でて|いく|ため||うま||| That horse is the one for me to go out on." その 馬 は 、 わし が 出て 行く 為 の 馬 だ から な 」 Эта лошадь - лошадь, которую я должен оставить." "Хорошо. 「 わかった 。最後 の は 殴ら ん 」 男 は そう 言う と 、 また 寝て しまいました 。 |さいご|||なぐら||おとこ|||いう|||ねて|しまい ました "Okay. The last one isn't hit," the man said, and he fell asleep again. さて 次の 日 、 日の出 と 共に 起きる はずの 男 は 、 いつも の なまけ ぐ せ で 少し 寝坊 を して しまいました 。 |つぎの|ひ|ひので||ともに|おきる||おとこ||||||||すこし|ねぼう|||しまい ました The next day, the man who was supposed to wake up with the sunrise overslept a little from his usual laziness. Ну а на следующий день человек, который должен был проснуться с восходом солнца, немного заснул со своей обычной ленью. 「 いけ ねえ ! "Hey! "Привет! 寝過ごした !」 ねすごした I overslept !" 男 が あわてて 家 を 飛び出す と 、 ちょうど 家 の 前 を 立派な 荷物 を 積んだ 馬 が 通ろう と して いました 。 おとこ|||いえ||とびだす|||いえ||ぜん||りっぱな|にもつ||つんだ|うま||とおろう|||い ました When the man rushed out of the house, a horse with a good baggage was about to pass in front of the house. 「 よし 、 間に合った 。 |まにあった "OK, I was in time. あれ が 金 の 馬 だ な 。 ||きむ||うま|| That's the gold horse. これ で おれ は 、 長者 に なれる ぞ 」 男 は 庭 から 物干し 竿 を 持ち出す と 、 その 馬 の 頭 めがけて 物干し 竿 を 振り下ろ しました 。 ||||ちょうじゃ||||おとこ||にわ||ものほし|さお||もちだす|||うま||あたま||ものほし|さお||ふりおろ|し ました Now I can be a millionaire.” The man took the clothesline pole out of the yard, and swung it down at the horse's head. 「 えいっ!」 え いっ "Eh!" しかし 物干し竿 が 長 すぎて 、 途中 の 木 の 枝 に 引っかかって しまった のです 。 |ものほし さお||ちょう||とちゅう||き||えだ||ひっかかって||の です However, the clothesline pole was too long and got caught on a tree branch on the way. Однако леска оказалась слишком длинной и по пути зацепилась за ветку дерева. その 間 に 宝物 を 乗せた 馬 は 、 ゆうゆうと 通り過ぎて 行きました 。 |あいだ||たからもの||のせた|うま|||とおりすぎて|いき ました Meanwhile, the horse carrying the treasure passed by at a leisurely pace. 「 しまった ! " Oops ! 金 の 馬 を 、 逃がして しまった ! きむ||うま||にがして| I let the gold horse escape! ・・・ まあ いい 、 残り の 銀 の 馬 と 銅 の 馬 を 殴って しまえば 、 おれ は 大 金持ち に なれる ぞ 。 ||のこり||ぎん||うま||どう||うま||なぐって||||だい|かねもち||| Oh well, if I hit the silver and bronze horses, I'll be rich. よし 、 次 は 短い 棒 で 」 男 は 台所 から ゴマ を すりつぶす 『 すりこぎ 棒 』 を 持って 来る と 、 二 番 目 の 馬 が やって 来る の を 待ちました 。 |つぎ||みじかい|ぼう||おとこ||だいどころ||ごま||||ぼう||もって|くる||ふた|ばん|め||うま|||くる|||まち ました Alright, I'll use a short stick next.” The man brought a wooden pestle stick from the kitchen for grinding sesame seeds and waited for the second horse to come. 間もなく 、 また 立派な 荷物 を 積んだ 馬 が 、 家 の 前 を 通ろう と しました 。 まもなく||りっぱな|にもつ||つんだ|うま||いえ||ぜん||とおろう||し ました Soon, a horse with splendid baggage again tried to pass in front of the house. 「 よし 、 これ が 銀 の 馬 だ な 。 |||ぎん||うま|| "Okay, this is the silver horse. 今度 こそ 、 えいっ!」 こんど||え いっ This time, eh!" 男 は すりこぎ 棒 を 振り上げる と 、 馬 の 頭 めがけて 振り下ろしました 。 おとこ|||ぼう||ふりあげる||うま||あたま||ふりおろし ました The man swung the pestle up and then down at the horse's head. しかし いくら なんでも すりこぎ 棒 で は 短 すぎて 、 馬 の 頭 に は 届きません でした 。 ||||ぼう|||みじか||うま||あたま|||とどき ませ ん| But the pestle was too impossibly short to reach the horse's head. 宝物 を 乗せた 馬 は 、 男 の 横 を ゆうゆうと 通り過ぎて 行きます 。 たからもの||のせた|うま||おとこ||よこ|||とおりすぎて|いき ます The horse carrying the treasure passed by the side of the man at a leisurely pace. 「 しまった ! " Hoppla ! " Oops ! また しくじった か 。 Did I fail again? 今度 は 、 もう 少し 長 めの 棒 に しよう 」 そこ で 男 は てんびん 棒 を 持って 来て 、 次の 馬 が 来る の を 待ちました 。 こんど|||すこし|ちょう||ぼう|||||おとこ|||ぼう||もって|きて|つぎの|うま||くる|||まち ました This time, let's get a little longer stick." So the man brought a balance pole and waited for the next horse to come. やがて 馬 が やって 来た のです が 、 この 馬 に は 荷物 が 積まれて いません 。 |うま|||きた||||うま|||にもつ||つま れて|いま せ ん Eventually a horse arrived, but this horse was not loaded with luggage. 「 おかしい な ? "That's strange... 銅 の 馬 の やつ 、 何も 積んで いない ぞ 。 どう||うま|||なにも|つんで|| The bronze horse has nothing loaded. まあ いい 、 今度 こそ 馬 を 仕留めて 、 普通の 暮らし を 手 に 入れて やる 」 男 は てんびん棒 を 振り上げる と 、 馬 の 頭 めがけて 振り下ろしました 。 ||こんど||うま||しとめて|ふつうの|くらし||て||いれて||おとこ||てんびん ぼう||ふりあげる||うま||あたま||ふりおろし ました Oh well, this time I'll kill the horse and get a normal life.” The man lifted the pole and swung it down at the horse's head. ゴチーン ! Whack! てんびん 棒 は 見事に 馬 の 頭 に 命中 して 、 馬 は そのまま 死んで しまいました 。 |ぼう||みごとに|うま||あたま||めいちゅう||うま|||しんで|しまい ました The balance pole hit the horse's head solidly, and the horse died on the spot. 「 やった ! "Hooray! 銅 の 馬 を しとめた ぞ !」 どう||うま||| I've stopped the copper horse!" 男 が 大喜び して いる と 、 家 の 天井 裏 から 貧乏 神 が 降りて 来て 、 がっかり し ながら 言いました 。 おとこ||おおよろこび||||いえ||てんじょう|うら||びんぼう|かみ||おりて|きて||||いい ました While the man was rejoicing, the poverty god came down from the attic of the house and said with disappointment... 「 ああ 、 なんて 事 を 。 ||こと| "Oh, what a thing. お前 は 、 わし が 乗る はずの 馬 を 殺して しまった な 。 おまえ||||のる||うま||ころして|| You've killed the horse I'm supposed to ride. せっかく 、 よそ の 家 で 暮らそう と 思った のに 、 これ で は 旅立つ 事 が 出来 ないで は ない か 。 |||いえ||くらそう||おもった|||||たびだつ|こと||でき|||| I had planned to live in another house, but now I won't be able to leave. ・・・ 仕方がない 、 これ から も お前 の 所 で やっかいに なる ぞ 」 しかた が ない||||おまえ||しょ|||| It can't be helped, but I have no choice but to be a nuisance at your place from now on."

こうして 男 は 、 それ から も 貧乏な 暮らし を 続けた と 言う 事 です 。 |おとこ|||||びんぼうな|くらし||つづけた||いう|こと| The, the man continued to live in poverty. De cette façon, l'homme a continué à vivre dans la pauvreté. По преданию, с тех пор он продолжал жить в бедности.

おしまい The end