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JIN-仁- 完结编, JIN-仁- 完结编 #04 (1)

( 龍 馬 )「 先生   元気 か え ? わし は 元気に や っち ょる ぜ よ 」

「 薩摩 に 来た   わし は 」

「 先生 が 手術 した 西郷 さん と 馬 が 合う て のう 」

( 龍 馬 ) これ が   南方 先生 の …

( 龍 馬 )「 手術 ん とき の 話 も 改めて 聞いた ぜ よ 」

「 そんな ことし ながら 長 州 に も 顔 を 出し ち ょる 」

( 中岡 ) おんし も 薩長 に 手 を 結ば そう と

( 龍 馬 )「 長 州 で は   わし と 同じ 土佐 の 脱 藩 浪人 で 」

「 長 州 の 預かり と   な っち ょる 」

「 中岡 慎 太郎 いう 男 と 出会う たが じゃ 」

「 こん 男 が   なんと 」

「 わし と 同じ こと を たくら ん じょ って 」

「 今 は 二 人 で   長 州 と 薩摩 の 和解 に 走り回 っち ょる ぜ よ 」

「 そうそう   長崎 で 海軍 操 練 所 の 仲間 と ともに 」

「 亀山 社 中 っ ちゅう カンパニー も 作った ぜ よ 」

「 先生 は   どうぜよ ?」

( 仁 )「 龍 馬 さん お 元気 そうで 何より です 」

「 私 の 方 は   あの 後 上 様 と 和 宮様 より 」

「 おわび を 兼ねた   お 礼 を いただき ました 」

「 その せい も   あった の か 恭 太郎 さん の 差 控 も 解か れ 」

「 橘 家 は   やっと 元どおりに なり ました 」

「 さらに   仁 友 堂 の 方 に も 良い こと が 色々 と 」

歯車 を 替えて み ましょう か

「 まず 横 松 先生 と 一緒に 考えて いた 」

「 遠心 分離 機 と いう 道具 が 出来上がり ました 」

すごい で すよ   横 松 先生

「 これ は   血液型 と いう もの を 判定 する ため の もの です 」

「 これ に よって   輸血 と いう 治療 が できる ように なり 」

「 象 山 先生 の ように 失血 死 で 亡くなる 方 を 」

「 減らす こと が できる ように なり ます 」

( 佐分利 ) 型 は 何 種類 ある んです か ?

A と O   B と AB の 四 種類 です

≪( 八木 ) 型 が 同じならば 誰 の 血 でも 混ぜて 平気です か ?

いろんな 危険 性 も ある ので

このまま で は 確実に 失血 死 する と いう 場合 のみ   使う つもりです

「 ペニシリン を 扱い やすく する と いう 件 は 」

「 粉末 化 に 向けて 実験 を 繰り返して い ます 」

( 福田 ) あ ッ   すいません

「 この 試み が 成功 すれば ペニシリン は 」

「 爆発 的に 広まる こと に なる と 思い ます 」

「 咲 さん は 」

《 咲 さ ん 》

《 私 と 一緒に なって もらえ ませ ん か ?》

《( 咲 ) お 断り 申し上げ ます 》

《 私 の 幸せ は 》

《 後 の 世に 仁 友 堂 を 残す こと で ございます 》

〈 咲 さん は   あれ から 〉

〈 前 に も まして ニコニコ と 接して くれて いた が 〉

〈 時折   その 笑顔 が 妙に 遠く 感じる こと が 〉

〈 こうして 俺 は 〉

〈 江戸 で 四 度 目 の 正月 を 迎える こと に なった 〉

( 印藤 ) 坂本 様 は   いまや 幕府 の 捕り 方 に 追わ れる 身

そんな 大げさな   護衛 ら 薩摩 と 長 州 と の 盟約 は

坂本 様 抜きで は   なし え ぬ 仕事

これ は   我が 殿 から の 命 で ございます

≪( 印藤 ) 三吉 慎 蔵 と 東 修介 に ございます

生き ちょ った が かえ   お まん は !

( 東 ) はい

こぶ を 取る んです か ?

( 多紀 ) 耳 の 後ろ の 微妙な 位置 に ある   こぶ で な

今 まで   多く の 医者 が 診て きた が

皆   失敗 を 恐れ 治療 に 踏み切れ なかった のじゃ

その こぶ は   悪性 の 腫瘍 …

あ ッ   岩 な んです か ?

それ も   どうにも 分から ぬ らしい

まず   診る だけ 頼め ぬ か ?

その 患者 さん は   どういう 方 で ? その お方 は

東 照 大 権現 様 に つながる ご 家 門 の   お 家柄

川越 松平 家 の ご 先代 の   ご 息女 で あら せ られる

松平 家 って   あの …

上 様 の …

親戚 って こと … さ よう

南方 殿   この 手術 に は 徳川 家   二百六十 年 の

由緒 ある   お 血筋 の 存亡 が かかって おる のじゃ

血筋   です か

〈 ずっと   気 に かかって いた こと が ある 〉

〈 この 世界 の どこ か に は 確実に   俺 の 先祖 が いる 〉

〈 もし   俺 が 〉

〈 自分 の 祖先 と 係わって しまったら どう なる んだろう ?〉

〈 別段   何も 起こら ない んだろう か 〉

〈 それとも 〉

〈 その こと で   未来 の 何 か が 〉

〈 大きく 変わったり する んだろう か ?〉

〈 ひょっとして   俺 自身 の 手 で 〉

〈 俺 が 存在 し ない 未来 を 〉

おお ッ

〈 作り出す こと だって ある んじゃ ない だろう か 〉

〈 あの とき と 同じ ように 〉

〈 だけど   それ こそ が   もし 〉

〈 この タイム スリップ の 目的 だ と したら ?〉

( 八木 ) ご 家 門 の 方 を 治療 する なら 医学 所 の 方 に 話 を して おか ねば

それ は 大丈夫です   松本 先生 も 私 を 推して くださった そうです

( 山田 ) 仁 友 堂 が   医学 館 と つるんで る と いう 噂 が 立ち

好意 で 手伝い に 来て くれて た 医学 所 の 学生 達 が

引き揚げ ました →

上 同士 の 話 は 通じて も 下 に まで 伝わる の は   なかなか

そう な んです か

では   ペニシリン の 粉末 化 を 急が ねば なり ませ ん ね

ペニシリン が 扱い やすく なれば おのずと 本道 でも 処方 さ れ

流派 は   おのずと 溶け合い ましょう ≪( 山田 ) それ は   そう です が

製造 の 方 は   しばし の 間 職人 を 増やせば よい 話

川越 の 治療 は それなり の 礼 も 見込め ましょう し

いかがで ございましょう か ?

そう です ね   そうして いただける と

では   川越 行き の 支度 を いたし ます

あ ッ   助手 は 私 で よろしゅう ございます か ?

はい よ   よろしい のです か !?

夫婦 で も ない 男女 が ともに 旅 を する と いう こと です ぞ

あ ッ   いい んです か ?

先生 方 に は   ペニシリン の 粉末 化 が ございましょう し

佐分利 先生 と 福田 先生 に は   患者 を 診て いただけ ねば なり ませ ぬ し

私 しか   おら ぬ で は ございませ ぬ か

いい の か な

言え ました

お まんが   わし の 護衛 に なる と は の

仕方ない こと です から これ ッ   東

坂本 さん は 志士 と いう より 商人 です よ ね

長 州 の ため に と 武器 を 流して くれて い ます が

実際 の ところ   かなり もうかって る と いう 話 です し

だが 今   長 州 の ため に 尽力 して くれて る の は

坂本 さん と 中岡 さん だけ です

守ら ねば 仕方 ない で すよ ね

何より

僕 は   あなた に 助け られて しまった

何 を ! 何 ちゅう   正直な 男 じゃ

わしゃ   そういう ヤツ が 大好きじゃ き

僕 は 好きじゃ ないで す

まっ こと   東

薩長 も   そこ が 肝 な が じゃ

薩摩 も 長 州 も

互い の こと は   好き や ないき

むしろ 嫌い 合う ち ょる

けん ど   情 の 垣根 を 越えて

手 を 結ば せる もん が 一 つ だけ   ある ぜ よ

そりゃ あ

「 利 」 じゃ

「 利 」 っ ちゅう が は この 場合   倒 幕 じゃ

やはり   商人 の 考え です ね

いん や

《 ペニシリン   もっと 扱い やすく しよう と 思って ます   それ を きっかけ に 》

《 医学 の いろんな 垣根 も なくなる かも しれ ない し 》

医者 の 考え ぜ よ

南方 先生 の こと です か ?

ほ いたら   行こう か に ゃあ

京 へ

咲 さ ん   大丈夫です か ?

はい

は あ   着いた

ここ まで 来れば 川越 まで は 間近で ございます ね

( お初 ) お 客 さん   お茶 飲んで くん ろ

ありがとう   お 名前 は ?

あ ちかった け ?

お 嬢ちゃん   何とも なかった ? へ ッ ?

静電気 かな ?

( 文 左 衛 門 ) お 客 様   お初 が 何 か

ご 無礼 を いたし ました でしょう か いえいえ

二 階 の 一 番 良い 座敷 を ご 用意 さ せて いただき ました ので

さあ さあ

あの   私 の 部屋 は どちら に ?

≪( 女将 ) お 客 様 方 は   夫婦 で は ?

も   申し訳 ございませ ぬ !

ただいま   お 部屋 を

( 女将 ) でも   今日 は 埋まって …

何とか いたし ます ので   しばし !

いい です よ   私 は 護衛 の 方 の お 部屋 で 眠り ます から

お 許し ください ませ

お 殿様 の 大切な お 客 様 に このような   ご 無礼 を

かく なる 上 は   いかなる 処罰 も

私 は   同じ 部屋 でも かまい ませ ぬ

それ ならば   罰せ られる こと も ございませ ん でしょう

先生 さえ   お 嫌で なければ です が

ちょっと 待って … 咲 さ ん   それ は いけ ませ ん って

もちろん 嫌で は ない けど   私 は …

咲 さん さえ   嫌じゃ なければ

ありがたき   お 言葉 で ございます →

こ よい は   心 より   お もてなし を さ せて いただき ます ので

なあ なあ 咲 様 は   折り紙 は 得意 け ?

( 恭 太郎 ) 咲 と 南方 先生 が ともに 旅 に ?

私 ども に は   ペニシリン 粉末 化 と いう 使命 が ございまして な

まったく 母上 が 聞いたら   気絶 いたそう

ここ だけ の 話   お 二 人 は どう なって おる のでしょう ?

私 は   てっきり   一緒に なら れる と 思う ており ました が

《 私 だけ 幸せに など 》

《 なれる わけ が ない で は ございませ ぬ か 》

私 に も   よう 分から ぬ のだ

咲 に 何 が あった の か

はい わ あ

船 から   風車

わ ッ

次 は   何 に いたし ましょう か

風船 が 金魚 すごい

あ ッ

いや   何でも …

先生 も 何 か 折る べ 私 ?

いや あ 困った な

偉い お 医者 様 は   何も 折れ ん べ か ?

お ッ

待って ろ よ

できた   はい

何 だ べ か ?  そりゃ

イカヒコーキ

ヒコーキ ?

イカ   空 飛ぶ イカ

空 飛ぶ イカ ?

よし ッ

いく ぞ

いけ ッ

うわ ~ ッ   飛んだ

さあ

あれ は 未来 の 折り紙 な のです ね

そう だった んです ねえ

気づき ませ ん でした けど

先生 が いら した の は

どれほど 先 の 世 で ございます か ?

百三十 年 と か   四十 年 と か

そんな 感じ じゃ ないで す かね

では   私 は

先生 の   お ばば 様 の お ばば 様 くらい でしょう か

私 は 咲 さん の   孫 の 孫 くらい です か

この 屏風 の 向こう は

百 数 十 年 後 な ので ございます ね

そう なり ます ね

あ ッ   川越 藩 の こと です が

込み入った 事情 が ある と か

ああ   そう な んです

実は   川越 藩 の 現在 の お 殿様 は 婿 養子 だ そうで

家 の 血筋 を 継ぐ の は 奥 方 様 の 方 な んだ そうです

でも   この 奥 方 様 は こぶ が 大きく なって

お 殿様 と の 仲 が うまく いか なく なっちゃ って

尼寺 に 入る   って

実家 に 戻って きちゃ ったら しいん です よ

しかも 悪い こと に   お 殿様 の 側室 が 現在   妊娠 中 らしくて

このまま で は   代々 続いて いる 川越 藩 直系 の 血 は

絶えて しまう かも しれ ない って こと で の   この度 の 依頼 です

長く なって   すいません こぶ を 治し

夫婦 仲 も なおす と いう こと で ございます か

でも   奥 方 様 は どう 思って る んでしょう ね

奥 方 様 の 気持ち は   二の次 に

周り が 「 子供   子供 」 って 騒いで る ような 気 が して

武家 の 女子 は   お家 の ため に 子 を 産む の が 使命 であり

幸せである   と 育て られ ます ゆえ

《 結婚 は   母 も 兄 も 素直に 喜べる お 相手 と   と も 思って おり ます 》

あの …

それ は 咲 さん も   です よ ね

寝ちゃ い ました か

私 の 子 は

仁 友 堂 で ございます

先生

( 恵 姫 ) おもて を 上げよ

≪( 恵 姫 ) おもて を 上げよ

奥 の 三 人   その方 達 が なぜ   ここ に おる ?

( 藩 医 A ) は ッ   ご 家老 様 より 南方 殿 の 手助け を せよ   と

わらわ の こぶ を 何とも でき なかった   その方 ら が ?

≪( B ) 奥 方 様 の 身 に 万一 の こと が あって は   と

治療 に 失敗 した とき

その方 ら の 身 に   万一 の こと が あって は   であろう

そ なた は 江戸 の 町 医者 じゃ そう じゃ な

はい 治療 は 無用じゃ が

金 なら   もろ うて いく が よい 大 儀 であった

何 じゃ

( 女 中 ) 先ほど 殿 と   お 房 様 の 間 の お 子 が

お 生まれ に なった そうで

では   祝い の 品 を



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( 龍 馬 )「 先生   元気 か え ? わし は 元気に や っち ょる ぜ よ 」

「 薩摩 に 来た   わし は 」

「 先生 が 手術 した 西郷 さん と 馬 が 合う て のう 」

( 龍 馬 ) これ が   南方 先生 の …

( 龍 馬 )「 手術 ん とき の 話 も 改めて 聞いた ぜ よ 」

「 そんな ことし ながら 長 州 に も 顔 を 出し ち ょる 」

( 中岡 ) おんし も 薩長 に 手 を 結ば そう と

( 龍 馬 )「 長 州 で は   わし と 同じ 土佐 の 脱 藩 浪人 で 」

「 長 州 の 預かり と   な っち ょる 」

「 中岡 慎 太郎 いう 男 と 出会う たが じゃ 」

「 こん 男 が   なんと 」

「 わし と 同じ こと を たくら ん じょ って 」

「 今 は 二 人 で   長 州 と 薩摩 の 和解 に 走り回 っち ょる ぜ よ 」

「 そうそう   長崎 で 海軍 操 練 所 の 仲間 と ともに 」

「 亀山 社 中 っ ちゅう カンパニー も 作った ぜ よ 」

「 先生 は   どうぜよ ?」

( 仁 )「 龍 馬 さん お 元気 そうで 何より です 」

「 私 の 方 は   あの 後 上 様 と 和 宮様 より 」

「 おわび を 兼ねた   お 礼 を いただき ました 」

「 その せい も   あった の か 恭 太郎 さん の 差 控 も 解か れ 」

「 橘 家 は   やっと 元どおりに なり ました 」

「 さらに   仁 友 堂 の 方 に も 良い こと が 色々 と 」

歯車 を 替えて み ましょう か

「 まず 横 松 先生 と 一緒に 考えて いた 」

「 遠心 分離 機 と いう 道具 が 出来上がり ました 」

すごい で すよ   横 松 先生

「 これ は   血液型 と いう もの を 判定 する ため の もの です 」

「 これ に よって   輸血 と いう 治療 が できる ように なり 」

「 象 山 先生 の ように 失血 死 で 亡くなる 方 を 」

「 減らす こと が できる ように なり ます 」

( 佐分利 ) 型 は 何 種類 ある んです か ?

A と O   B と AB の 四 種類 です

≪( 八木 ) 型 が 同じならば 誰 の 血 でも 混ぜて 平気です か ?

いろんな 危険 性 も ある ので

このまま で は 確実に 失血 死 する と いう 場合 のみ   使う つもりです

「 ペニシリン を 扱い やすく する と いう 件 は 」

「 粉末 化 に 向けて 実験 を 繰り返して い ます 」

( 福田 ) あ ッ   すいません

「 この 試み が 成功 すれば ペニシリン は 」

「 爆発 的に 広まる こと に なる と 思い ます 」

「 咲 さん は 」

《 咲 さ ん 》

《 私 と 一緒に なって もらえ ませ ん か ?》

《( 咲 ) お 断り 申し上げ ます 》

《 私 の 幸せ は 》

《 後 の 世に 仁 友 堂 を 残す こと で ございます 》

〈 咲 さん は   あれ から 〉

〈 前 に も まして ニコニコ と 接して くれて いた が 〉

〈 時折   その 笑顔 が 妙に 遠く 感じる こと が 〉

〈 こうして 俺 は 〉

〈 江戸 で 四 度 目 の 正月 を 迎える こと に なった 〉

( 印藤 ) 坂本 様 は   いまや 幕府 の 捕り 方 に 追わ れる 身

そんな 大げさな   護衛 ら 薩摩 と 長 州 と の 盟約 は

坂本 様 抜きで は   なし え ぬ 仕事

これ は   我が 殿 から の 命 で ございます

≪( 印藤 ) 三吉 慎 蔵 と 東 修介 に ございます

生き ちょ った が かえ   お まん は !

( 東 ) はい

こぶ を 取る んです か ?

( 多紀 ) 耳 の 後ろ の 微妙な 位置 に ある   こぶ で な

今 まで   多く の 医者 が 診て きた が

皆   失敗 を 恐れ 治療 に 踏み切れ なかった のじゃ

その こぶ は   悪性 の 腫瘍 …

あ ッ   岩 な んです か ?

それ も   どうにも 分から ぬ らしい

まず   診る だけ 頼め ぬ か ?

その 患者 さん は   どういう 方 で ? その お方 は

東 照 大 権現 様 に つながる ご 家 門 の   お 家柄

川越 松平 家 の ご 先代 の   ご 息女 で あら せ られる

松平 家 って   あの …

上 様 の …

親戚 って こと … さ よう

南方 殿   この 手術 に は 徳川 家   二百六十 年 の

由緒 ある   お 血筋 の 存亡 が かかって おる のじゃ

血筋   です か

〈 ずっと   気 に かかって いた こと が ある 〉

〈 この 世界 の どこ か に は 確実に   俺 の 先祖 が いる 〉

〈 もし   俺 が 〉

〈 自分 の 祖先 と 係わって しまったら どう なる んだろう ?〉

〈 別段   何も 起こら ない んだろう か 〉

〈 それとも 〉

〈 その こと で   未来 の 何 か が 〉

〈 大きく 変わったり する んだろう か ?〉

〈 ひょっとして   俺 自身 の 手 で 〉

〈 俺 が 存在 し ない 未来 を 〉

おお ッ

〈 作り出す こと だって ある んじゃ ない だろう か 〉

〈 あの とき と 同じ ように 〉

〈 だけど   それ こそ が   もし 〉

〈 この タイム スリップ の 目的 だ と したら ?〉

( 八木 ) ご 家 門 の 方 を 治療 する なら 医学 所 の 方 に 話 を して おか ねば

それ は 大丈夫です   松本 先生 も 私 を 推して くださった そうです

( 山田 ) 仁 友 堂 が   医学 館 と つるんで る と いう 噂 が 立ち

好意 で 手伝い に 来て くれて た 医学 所 の 学生 達 が

引き揚げ ました →

上 同士 の 話 は 通じて も 下 に まで 伝わる の は   なかなか

そう な んです か

では   ペニシリン の 粉末 化 を 急が ねば なり ませ ん ね

ペニシリン が 扱い やすく なれば おのずと 本道 でも 処方 さ れ

流派 は   おのずと 溶け合い ましょう ≪( 山田 ) それ は   そう です が

製造 の 方 は   しばし の 間 職人 を 増やせば よい 話

川越 の 治療 は それなり の 礼 も 見込め ましょう し

いかがで ございましょう か ?

そう です ね   そうして いただける と

では   川越 行き の 支度 を いたし ます

あ ッ   助手 は 私 で よろしゅう ございます か ?

はい よ   よろしい のです か !?

夫婦 で も ない 男女 が ともに 旅 を する と いう こと です ぞ

あ ッ   いい んです か ?

先生 方 に は   ペニシリン の 粉末 化 が ございましょう し

佐分利 先生 と 福田 先生 に は   患者 を 診て いただけ ねば なり ませ ぬ し

私 しか   おら ぬ で は ございませ ぬ か

いい の か な

言え ました

お まんが   わし の 護衛 に なる と は の

仕方ない こと です から これ ッ   東

坂本 さん は 志士 と いう より 商人 です よ ね

長 州 の ため に と 武器 を 流して くれて い ます が

実際 の ところ   かなり もうかって る と いう 話 です し

だが 今   長 州 の ため に 尽力 して くれて る の は

坂本 さん と 中岡 さん だけ です

守ら ねば 仕方 ない で すよ ね

何より

僕 は   あなた に 助け られて しまった

何 を ! 何 ちゅう   正直な 男 じゃ

わしゃ   そういう ヤツ が 大好きじゃ き

僕 は 好きじゃ ないで す

まっ こと   東

薩長 も   そこ が 肝 な が じゃ

薩摩 も 長 州 も

互い の こと は   好き や ないき

むしろ 嫌い 合う ち ょる

けん ど   情 の 垣根 を 越えて

手 を 結ば せる もん が 一 つ だけ   ある ぜ よ

そりゃ あ

「 利 」 じゃ

「 利 」 っ ちゅう が は この 場合   倒 幕 じゃ

やはり   商人 の 考え です ね

いん や

《 ペニシリン   もっと 扱い やすく しよう と 思って ます   それ を きっかけ に 》

《 医学 の いろんな 垣根 も なくなる かも しれ ない し 》

医者 の 考え ぜ よ

南方 先生 の こと です か ?

ほ いたら   行こう か に ゃあ

京 へ

咲 さ ん   大丈夫です か ?

はい

は あ   着いた

ここ まで 来れば 川越 まで は 間近で ございます ね

( お初 ) お 客 さん   お茶 飲んで くん ろ

ありがとう   お 名前 は ?

あ ちかった け ?

お 嬢ちゃん   何とも なかった ? へ ッ ?

静電気 かな ?

( 文 左 衛 門 ) お 客 様   お初 が 何 か

ご 無礼 を いたし ました でしょう か いえいえ

二 階 の 一 番 良い 座敷 を ご 用意 さ せて いただき ました ので

さあ さあ

あの   私 の 部屋 は どちら に ?

≪( 女将 ) お 客 様 方 は   夫婦 で は ?

も   申し訳 ございませ ぬ !

ただいま   お 部屋 を

( 女将 ) でも   今日 は 埋まって …

何とか いたし ます ので   しばし !

いい です よ   私 は 護衛 の 方 の お 部屋 で 眠り ます から

お 許し ください ませ

お 殿様 の 大切な お 客 様 に このような   ご 無礼 を

かく なる 上 は   いかなる 処罰 も

私 は   同じ 部屋 でも かまい ませ ぬ

それ ならば   罰せ られる こと も ございませ ん でしょう

先生 さえ   お 嫌で なければ です が

ちょっと 待って … 咲 さ ん   それ は いけ ませ ん って

もちろん 嫌で は ない けど   私 は …

咲 さん さえ   嫌じゃ なければ

ありがたき   お 言葉 で ございます →

こ よい は   心 より   お もてなし を さ せて いただき ます ので

なあ なあ 咲 様 は   折り紙 は 得意 け ?

( 恭 太郎 ) 咲 と 南方 先生 が ともに 旅 に ?

私 ども に は   ペニシリン 粉末 化 と いう 使命 が ございまして な

まったく 母上 が 聞いたら   気絶 いたそう

ここ だけ の 話   お 二 人 は どう なって おる のでしょう ?

私 は   てっきり   一緒に なら れる と 思う ており ました が

《 私 だけ 幸せに など 》

《 なれる わけ が ない で は ございませ ぬ か 》

私 に も   よう 分から ぬ のだ

咲 に 何 が あった の か

はい わ あ

船 から   風車

わ ッ

次 は   何 に いたし ましょう か

風船 が 金魚 すごい

あ ッ

いや   何でも …

先生 も 何 か 折る べ 私 ?

いや あ 困った な

偉い お 医者 様 は   何も 折れ ん べ か ?

お ッ

待って ろ よ

できた   はい

何 だ べ か ?  そりゃ

イカヒコーキ

ヒコーキ ?

イカ   空 飛ぶ イカ

空 飛ぶ イカ ?

よし ッ

いく ぞ

いけ ッ

うわ ~ ッ   飛んだ

さあ

あれ は 未来 の 折り紙 な のです ね

そう だった んです ねえ

気づき ませ ん でした けど

先生 が いら した の は

どれほど 先 の 世 で ございます か ?

百三十 年 と か   四十 年 と か

そんな 感じ じゃ ないで す かね

では   私 は

先生 の   お ばば 様 の お ばば 様 くらい でしょう か

私 は 咲 さん の   孫 の 孫 くらい です か

この 屏風 の 向こう は

百 数 十 年 後 な ので ございます ね

そう なり ます ね

あ ッ   川越 藩 の こと です が

込み入った 事情 が ある と か

ああ   そう な んです

実は   川越 藩 の 現在 の お 殿様 は 婿 養子 だ そうで

家 の 血筋 を 継ぐ の は 奥 方 様 の 方 な んだ そうです

でも   この 奥 方 様 は こぶ が 大きく なって

お 殿様 と の 仲 が うまく いか なく なっちゃ って

尼寺 に 入る   って

実家 に 戻って きちゃ ったら しいん です よ

しかも 悪い こと に   お 殿様 の 側室 が 現在   妊娠 中 らしくて

このまま で は   代々 続いて いる 川越 藩 直系 の 血 は

絶えて しまう かも しれ ない って こと で の   この度 の 依頼 です

長く なって   すいません こぶ を 治し

夫婦 仲 も なおす と いう こと で ございます か

でも   奥 方 様 は どう 思って る んでしょう ね

奥 方 様 の 気持ち は   二の次 に

周り が 「 子供   子供 」 って 騒いで る ような 気 が して

武家 の 女子 は   お家 の ため に 子 を 産む の が 使命 であり

幸せである   と 育て られ ます ゆえ

《 結婚 は   母 も 兄 も 素直に 喜べる お 相手 と   と も 思って おり ます 》

あの …

それ は 咲 さん も   です よ ね

寝ちゃ い ました か

私 の 子 は

仁 友 堂 で ございます

先生

( 恵 姫 ) おもて を 上げよ

≪( 恵 姫 ) おもて を 上げよ

奥 の 三 人   その方 達 が なぜ   ここ に おる ?

( 藩 医 A ) は ッ   ご 家老 様 より 南方 殿 の 手助け を せよ   と

わらわ の こぶ を 何とも でき なかった   その方 ら が ?

≪( B ) 奥 方 様 の 身 に 万一 の こと が あって は   と

治療 に 失敗 した とき

その方 ら の 身 に   万一 の こと が あって は   であろう

そ なた は 江戸 の 町 医者 じゃ そう じゃ な

はい 治療 は 無用じゃ が

金 なら   もろ うて いく が よい 大 儀 であった

何 じゃ

( 女 中 ) 先ほど 殿 と   お 房 様 の 間 の お 子 が

お 生まれ に なった そうで

では   祝い の 品 を


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