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逃げるは恥だが役に立つ, 逃げるは恥だが役に立つ#05 (02)

お帰り 百合 ちゃん 会社 は ?

明日 出る 代わり に 早 上がり した 何で また

あんた の せい でしょう が あれ 以来 連絡 よこさ ない から

とりあえず 中 に

平匡 さん が 帰って くる 前 に みくり の 気持ち 聞いて おき たい と

伯母 の 立場 で 言い たく ない んだ けど

言い たく ない んだ けど ね でも 言っ ちゃう けど ね 私 実は

見た んでしょ ? 私 と 風見 さん

聞いた ? 風見 に 聞いた 入って

まさか みくり が 不倫 で 二股 で 離婚 なんて いう こと に なったら

桜 に 顔 向け でき ない じゃ ない

より に よって 私 が 紹介 した マンション の 一室 が 不倫の 愛 の 巣 だ なんて

私 に も 責任 の 一端 が

百合 ちゃん 座って 落ち着いて

はっきり 言って 風見 の こと は 嫌い だ けど

でも どうしても みくり が 風見 と 一緒に なり たい と いう なら

私 は この 気持ち を グッと こらえる

でも ね どっち を 選ぶ こと に なって も

私 は みくり の 味方 だ から それ だけ は 覚え といて

ありがとう

でも ね 百合 ちゃん うん

私 と 風見 さん は 何でもない の

ホントに 何でも 何にも なくて

ただ 単に 風見 さん に 頼ま れて 風見 さん ち の 家事 代行 して る だけ

家事 代行 ? うん

ご飯 作ったり 掃除 したり 週 に 2 回

新婚 の 人妻 が

独身 男 の 家 で ?

平匡 さん は ? もちろん 知って る けど

何で 許す の ? 相手 は あの 風見 よ

何 考えて ん の 平匡 さん 百合 ちゃん

信じ られ ない 常識 が なさ すぎる

今 すぐ 平匡 呼び なさい 説教 して やる

( 携帯 着信 )

「 風見 さん 宅 で 家事 代行 を して いる と 話したら 火 に 油 」

「 ごめんなさい 」

すいません 遅く なって

百合 さん は ? 寝て ます

寝て る ? ここ 最近 寝不足 だった みたいで

倒れる ように 寝て くれ ました

すごく 怒って た ので 少し でも 気 を 静めよう と

お酒 を 飲ま せた んです

ヤマタノオロチ 退治 の 要領 です ね

そっと 戻って 仲 むつまじい 夫婦 の 芝居 を し ましょう

目覚めて すぐ 親密 感 あふれる 僕達 を 目撃 する

その 上 で 風見 宅 に 行く ぐらい で は びくともしない 関係 だ と 説明 を

分かり ました

あッ ちょっと 待って はい えッ ?

恋人 らしい 空気 を 醸し出して から 行った 方 が

今日 は 金曜 です

緊急 事態 です 早速 ルール 崩壊 して ます

今 は 目の前 の ヤマタノオロチ け を 考え ましょう

そう です ね その とおり だ 醸し ましょう 新婚 感

出し ましょう 親密 感

いき ます よ はい

( ベランダ の ドア が 開く )

どこ 行った ~?

チャンス です 直接 見せる んです

ちょッ …

えい

見て ます か ? たぶん

ちょっと 回り ます ね は い

見て ます めっちゃ 見て ます

はい

( 棒読み で ) もう 平匡 さん ったら お うち の 鍵 を 忘れる なんて

( 棒読み で ) 悪かった ね みくり さん 僕 の ため に

お帰りなさ~い

留守 中 に すみ ません

百合 ちゃん コンタクト いつ 外した ?

起きたら さ 目 が もう パッツンパッツン で

さっき ベランダ 出て た よ ね あッ 下 いた の みくり ?

そう ああ 人 が いる 気配 は した けど

コンタクト ないし ボワ~ッ と して もう 何にも 見え なかった

あの 百合 さん

色々 と ご 心配 を お かけ した よう です が

僕達 は 夫婦 と して

百合 さん ? 百合 ちゃん ?

ごめん もう 眠くて 死に そう

今日 は 帰る

お 仕事 大変な んだ ね

仕事 が 大変な の は いつも の こと な んだ けど さ

あんた達 の こと 考えて たら 眠れ なく なっ ちゃった の よ

明日 連絡 する ね

気 を つけて ね は~い

はあ~ 送ら なくて 平気 です か ?

タクシー つかまえる と 思う んで

今日 ここ へ 来た せい で 明日 は 午後 から 休日 出勤 と 言って ました

一刻 も 早く 安心 さ せて あげ たい です ね

あッ 席 替わり ましょう えッ ?

雇用 主 が こちら へ フラット な 職場 と いう こと で

でも この 位置 関係 は 私 の 方 が 偉 そう です

ならば ハグ の 延長 の 恋人 タイム なら どう です か ?

恋人 なら どちら が 上 も なく 双方 どこ に 座ろう が 関係 あり ません

恋人 なら ソファー で 横 並び です

う~

二人 並んで 座って 手 を 恋人 つなぎ して

一緒に テレビ を 見たり する んです 恋人 なら

どうぞ どうも

百合 ちゃん って 人 の 話 を 信じ ない タイプ な んです

自分 で 見た もの 感じた もの が すべて で

何 を 言って も 「 どうせ 嘘 でしょ ?」 から 入る って いう

説得 力 の ある 話 を し ない と 太刀打ち でき ません ね

今 は 平匡 さん に 対する 不信 感 で あふれて る ので

何 を どう 話せば いい の やら

さっき の 直接 見て もらう って いう 作戦 は 正しかった んです ね

成功 して いれば です が

もう一度 やって み ましょう か

あッ あッ 休日 出勤 大変 です ね

そっち こそ 僕 は もう 帰る とこ です

この間 は 見事に 逃げて くれた じゃ ない

みくり に 家事 代行 頼んで る だけ で やましい こと が 何にも ない なら

堂々 と して れば いい じゃ ない の

そういう 意味 で は やましい んです よ ね

みくり さん の こと 好きな んで

では また

しっかり し なさい よ 平匡

痛い

今 平匡 って 言った ?

風見 さん 何 言った んだ ?

出勤 は 確認 でき ました 行き ましょう

ああッ

ゴダールジャパン は 19 階

前 に 言って た んです コーヒー が できる まで の 間

公園 の 緑 を 眺める の が 仕事 中 の 癒やし だって

百合 ちゃん は カフェイン 中毒 な ので 午後 だけ でも 3回 は チャッンス ある か と

この 高さ で 気づき ます か ね ?

この キリム は 百合 ちゃん の トルコ 土産 で 同じ デザイン は 二つ と あり ません

見れば すぐ 分かる はず です なるほど

仲 むつまじい 夫婦 を 演じ ましょう やり遂げ ましょう

醸し ましょう 新婚 感 出し ましょう 親密 感

はあ~ 平和 です ね

はい

昔 よく 家族 で ピクニック して ました

キャンプ なんか も

最近 は 私 だけ 不参加 でした けど

僕 は ピクニック は 一度 だけ 小 3 の 時

父 は 工場 を やって いて ほとんど 休み が なくて

その 一度 が 幸せな 思い出 な んです ね

それ が 母 が お弁当 に 瓦 そば を 作って きて

瓦 そば ? 山口 の 名物 です

お店 で は 瓦 に 屋根 の 瓦 です けど

熱々 の 瓦 の 上 に そば を のっけて

その 上 に 錦糸卵 と 甘辛い 牛肉 を のせ ます

おいし そう 母 と して は

サプライズ の つもり で 重箱 に そば を つめて きた んです けど

父 が 怒りだし 「 なぜ 外 で 伸び きった そば を 食わ なきゃ いか ん の か 」

「 それ に 茶 そば じゃ なく 日本 そば じゃ ない か 」 って

瓦 そば は 茶 そば な んです ね

はい 母 は 鹿児島 の 出身 で なじみ が なくて

父 は 怒りだす と 自分 を 曲げ ない 人 な ので

「 俺 は 食わ ん 」 って

仕方 ない ので 僕 が 一人 で

「 おいしい おいしい 」 って 言い ながら

重箱 いっぱい の そば を 必死に 食べた

地獄 の ような 思い出 で

それ 以来 瓦 そば が 食べ られ ません

どうして 母 は 父 と 離婚 し ない んだろう って

子供 心 に ずっと 思って ました

すいません 暗い 話 で

いえ 嬉しい です

地獄 の ような 話 が ?

平匡 さん の 話 が 聞けて 嬉しい と いう 意味 です

私 は ご 両親 に お 会い した 時 素敵 だ と 思い ました

お 似合い だ な~って そう でしょう か

昔 は 今 ほど 離婚 が 簡単 じゃ なかった し

僕 と いう 子供 が いた から 別れ なかった だけ です よ

だ と したら お 手柄 です

夫婦 の 危機 を 救った 息子

母 の 足かせ に なった 息子 で は ?

別れ ないで 済む なら その方 が いい じゃない です か

母 が 今 幸せ なら いい んです けど

あれ ?

今日 誕生日 でした 母 の

電話 し なきゃ おめでとう コール

した こと ない です し ましょう よ

なら 私 が かけ ます

あれ ? やっ さん から 着信 3 件 も

かけた 方 が いい ん じゃない です か

です ね

平匡 さん も 電話 して ください ね

( 携帯 着信 )

( 宗八 ) おい 鳴っと る ぞ 電話 ( 知佳 ) はいはい

あら 平匡

もしもし ? どうした ん 珍しい

うん

今日 母さん 誕生日 だ よ ね

☎ おめでとう

みくり さん に かけろ って 言わ れた んじゃ ろ

☎ 結婚 する と 変わる んじゃ ね ~

☎ みくり さん も 一緒 ? うん

今 向こう も 電話 して て 公園 に 来て る

ピクニック ?

まあ

あッ

☎ もしもし ? 平匡 ?

( 口笛 を 吹く )

ああ … ☎ 平匡 ? もしもし ?

ああ ごめん 何 ?

お父さん と 三人 で ピクニック 行った の 覚え ちょる ?

何 を 古い 話 を し とる んじゃ

いい じゃない

ほら 帰り し に 瓦 そば 食べて

帰り ?

( バイブレーター 着信 )

はい ☎ やっと 出た

何 ?

「 何 ?」 って 着信 3件 も あった から

☎ うん

どっち よ 用 ある の ? ない の ?

( 安恵 ) 用 って いう か …

役所 に 出して きた

離婚 届

えッ ? ☎ それ だけ

☎ 会った 時 相談 しよう と 思った けど

楽し そうな の 水 さす みたいで 言え なくて

言って よ 余計な こと は いっぱい 言う くせ に

親 に も 周り の 人 に も

☎ 離婚 する の すっごい 反対 され ちゃって さ

子供 いる のに 何 考えて る ん だって

旦那 の 浮気 ぐらい

水 に 流せ って

☎ でも 私

どうしても 許せ なく って

顔 見る の も 耐え られ なくて

☎ 私 間違って る かな

心 狭い の か な

この 子 の ため に

私 が 我慢 する べき だった の か な

浮気 された 私 が 悪い の か な

蝶 育てて 家 の こと して

頑張った つもり だ けど

何 が いけなかった んだろう

いけなく ない

やっさん よく やった よ

≪( 安恵 ) この 子 不幸 に し ちゃう の か な

そんな こと ない 蝶 ちゃん だって

やっさん が 笑って る 方 が 嬉しい よ

☎ やっさん 間違って ない

私 は やっさん の 味方 だ から ね

誰 が 何と 言おう と

やっさん の 味方 だ から ね

やっさん どう でした か ?

子供 が いる と

人生 の 選択 が 自分 だけ の もの じゃ なく なる から

難しい です ね

でも 相手 の 顔 を 見る の も 耐え られ ない まで いっ ちゃったら

子供 の 精神 衛生 上 も よく ない と 思う し

離婚 して よかった んです うん

し ました か 離婚

はい

すいません 私 さっき と 逆の こと 言って ます

うち の 母 が 離婚 し なかった の は

子供 の ため だけ じゃ なかった かもしれません

さっき 電話 で ピクニック の 話 を し ました

地獄 の ?

地獄 の 帰り に 瓦 そば を 食べた そう です

帰り ?

《 帰り し に お 父さん お 店 連れて って くれた じゃ ない 》

《☎ 本物 食べ さ し ちゃ る って 》

《☎ あんた 寝 とった かしら 》

《 おいしい 》

《☎ お 昼 食べ とら ん かった せい も ある と は 思う ん じゃ けど 》

《☎ すっごく おいしくて 》

《 後にも先にも あ ねえ な おいしかった お そば 》

《 食べた こと ない わ ねえ 》

僕 に とって は 最悪な 思い出 です が

母 に とって は 生涯 で 一番 おいしい お そば だった そう です

僕 の 知ら ない 物語 が

他 に も ある の かも しれ ない

やっさん と 旦那 さん に は

そういう 思い出 が 足りなかった の か な

二人 でも 幸せ に なって ほしい な

私 は やっさん の 味方 だ よって

それ しか 言え ません でした

つらい 時 味方 だって 言って くれる 人 が いる だけ で 救わ れ ます よ

そんな 人 いた こと ない や

あッ 沼田 さん

《 俺 は いつでも 津崎 君 の 味方 だ よ 》

何 か 勘違い して る 気 が して なら ない んです が

私 は 百合 ちゃん です ね

《 私 は みくり の 味方 だ から 》

仲 いい です よ ね はい

昔 から すごく かわいがって くれて て



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お帰り 百合 ちゃん 会社 は ?

明日 出る 代わり に 早 上がり した 何で また

あんた の せい でしょう が あれ 以来 連絡 よこさ ない から

とりあえず 中 に

平匡 さん が 帰って くる 前 に みくり の 気持ち 聞いて おき たい と

伯母 の 立場 で 言い たく ない んだ けど

言い たく ない んだ けど ね でも 言っ ちゃう けど ね 私 実は

見た んでしょ ? 私 と 風見 さん

聞いた ? 風見 に 聞いた 入って

まさか みくり が 不倫 で 二股 で 離婚 なんて いう こと に なったら

桜 に 顔 向け でき ない じゃ ない

より に よって 私 が 紹介 した マンション の 一室 が 不倫の 愛 の 巣 だ なんて

私 に も 責任 の 一端 が

百合 ちゃん 座って 落ち着いて

はっきり 言って 風見 の こと は 嫌い だ けど

でも どうしても みくり が 風見 と 一緒に なり たい と いう なら

私 は この 気持ち を グッと こらえる

でも ね どっち を 選ぶ こと に なって も

私 は みくり の 味方 だ から それ だけ は 覚え といて

ありがとう

でも ね 百合 ちゃん うん

私 と 風見 さん は 何でもない の

ホントに 何でも 何にも なくて

ただ 単に 風見 さん に 頼ま れて 風見 さん ち の 家事 代行 して る だけ

家事 代行 ? うん

ご飯 作ったり 掃除 したり 週 に 2 回

新婚 の 人妻 が

独身 男 の 家 で ?

平匡 さん は ? もちろん 知って る けど

何で 許す の ? 相手 は あの 風見 よ

何 考えて ん の 平匡 さん 百合 ちゃん

信じ られ ない 常識 が なさ すぎる

今 すぐ 平匡 呼び なさい 説教 して やる

( 携帯 着信 )

「 風見 さん 宅 で 家事 代行 を して いる と 話したら 火 に 油 」

「 ごめんなさい 」

すいません 遅く なって

百合 さん は ? 寝て ます

寝て る ? ここ 最近 寝不足 だった みたいで

倒れる ように 寝て くれ ました

すごく 怒って た ので 少し でも 気 を 静めよう と

お酒 を 飲ま せた んです

ヤマタノオロチ 退治 の 要領 です ね

そっと 戻って 仲 むつまじい 夫婦 の 芝居 を し ましょう

目覚めて すぐ 親密 感 あふれる 僕達 を 目撃 する

その 上 で 風見 宅 に 行く ぐらい で は びくともしない 関係 だ と 説明 を

分かり ました

あッ ちょっと 待って はい えッ ?

恋人 らしい 空気 を 醸し出して から 行った 方 が

今日 は 金曜 です

緊急 事態 です 早速 ルール 崩壊 して ます

今 は 目の前 の ヤマタノオロチ け を 考え ましょう

そう です ね その とおり だ 醸し ましょう 新婚 感

出し ましょう 親密 感

いき ます よ はい

( ベランダ の ドア が 開く )

どこ 行った ~?

チャンス です 直接 見せる んです

ちょッ …

えい

見て ます か ? たぶん

ちょっと 回り ます ね は い

見て ます めっちゃ 見て ます

はい

( 棒読み で ) もう 平匡 さん ったら お うち の 鍵 を 忘れる なんて

( 棒読み で ) 悪かった ね みくり さん 僕 の ため に

お帰りなさ~い

留守 中 に すみ ません

百合 ちゃん コンタクト いつ 外した ?

起きたら さ 目 が もう パッツンパッツン で

さっき ベランダ 出て た よ ね あッ 下 いた の みくり ?

そう ああ 人 が いる 気配 は した けど

コンタクト ないし ボワ~ッ と して もう 何にも 見え なかった

あの 百合 さん

色々 と ご 心配 を お かけ した よう です が

僕達 は 夫婦 と して

百合 さん ? 百合 ちゃん ?

ごめん もう 眠くて 死に そう

今日 は 帰る

お 仕事 大変な んだ ね

仕事 が 大変な の は いつも の こと な んだ けど さ

あんた達 の こと 考えて たら 眠れ なく なっ ちゃった の よ

明日 連絡 する ね

気 を つけて ね は~い

はあ~ 送ら なくて 平気 です か ?

タクシー つかまえる と 思う んで

今日 ここ へ 来た せい で 明日 は 午後 から 休日 出勤 と 言って ました

一刻 も 早く 安心 さ せて あげ たい です ね

あッ 席 替わり ましょう えッ ?

雇用 主 が こちら へ フラット な 職場 と いう こと で

でも この 位置 関係 は 私 の 方 が 偉 そう です

ならば ハグ の 延長 の 恋人 タイム なら どう です か ?

恋人 なら どちら が 上 も なく 双方 どこ に 座ろう が 関係 あり ません

恋人 なら ソファー で 横 並び です

う~

二人 並んで 座って 手 を 恋人 つなぎ して

一緒に テレビ を 見たり する んです 恋人 なら

どうぞ どうも

百合 ちゃん って 人 の 話 を 信じ ない タイプ な んです

自分 で 見た もの 感じた もの が すべて で

何 を 言って も 「 どうせ 嘘 でしょ ?」 から 入る って いう

説得 力 の ある 話 を し ない と 太刀打ち でき ません ね

今 は 平匡 さん に 対する 不信 感 で あふれて る ので

何 を どう 話せば いい の やら

さっき の 直接 見て もらう って いう 作戦 は 正しかった んです ね

成功 して いれば です が

もう一度 やって み ましょう か

あッ あッ 休日 出勤 大変 です ね

そっち こそ 僕 は もう 帰る とこ です

この間 は 見事に 逃げて くれた じゃ ない

みくり に 家事 代行 頼んで る だけ で やましい こと が 何にも ない なら

堂々 と して れば いい じゃ ない の

そういう 意味 で は やましい んです よ ね

みくり さん の こと 好きな んで

では また

しっかり し なさい よ 平匡

痛い

今 平匡 って 言った ?

風見 さん 何 言った んだ ?

出勤 は 確認 でき ました 行き ましょう

ああッ

ゴダールジャパン は 19 階

前 に 言って た んです コーヒー が できる まで の 間

公園 の 緑 を 眺める の が 仕事 中 の 癒やし だって

百合 ちゃん は カフェイン 中毒 な ので 午後 だけ でも 3回 は チャッンス ある か と

この 高さ で 気づき ます か ね ?

この キリム は 百合 ちゃん の トルコ 土産 で 同じ デザイン は 二つ と あり ません

見れば すぐ 分かる はず です なるほど

仲 むつまじい 夫婦 を 演じ ましょう やり遂げ ましょう

醸し ましょう 新婚 感 出し ましょう 親密 感

はあ~ 平和 です ね

はい

昔 よく 家族 で ピクニック して ました

キャンプ なんか も

最近 は 私 だけ 不参加 でした けど

僕 は ピクニック は 一度 だけ 小 3 の 時

父 は 工場 を やって いて ほとんど 休み が なくて

その 一度 が 幸せな 思い出 な んです ね

それ が 母 が お弁当 に 瓦 そば を 作って きて

瓦 そば ? 山口 の 名物 です

お店 で は 瓦 に 屋根 の 瓦 です けど

熱々 の 瓦 の 上 に そば を のっけて

その 上 に 錦糸卵 と 甘辛い 牛肉 を のせ ます

おいし そう 母 と して は

サプライズ の つもり で 重箱 に そば を つめて きた んです けど

父 が 怒りだし 「 なぜ 外 で 伸び きった そば を 食わ なきゃ いか ん の か 」

「 それ に 茶 そば じゃ なく 日本 そば じゃ ない か 」 って

瓦 そば は 茶 そば な んです ね

はい 母 は 鹿児島 の 出身 で なじみ が なくて

父 は 怒りだす と 自分 を 曲げ ない 人 な ので

「 俺 は 食わ ん 」 って

仕方 ない ので 僕 が 一人 で

「 おいしい おいしい 」 って 言い ながら

重箱 いっぱい の そば を 必死に 食べた

地獄 の ような 思い出 で

それ 以来 瓦 そば が 食べ られ ません

どうして 母 は 父 と 離婚 し ない んだろう って

子供 心 に ずっと 思って ました

すいません 暗い 話 で

いえ 嬉しい です

地獄 の ような 話 が ?

平匡 さん の 話 が 聞けて 嬉しい と いう 意味 です

私 は ご 両親 に お 会い した 時 素敵 だ と 思い ました

お 似合い だ な~って そう でしょう か

昔 は 今 ほど 離婚 が 簡単 じゃ なかった し

僕 と いう 子供 が いた から 別れ なかった だけ です よ

だ と したら お 手柄 です

夫婦 の 危機 を 救った 息子

母 の 足かせ に なった 息子 で は ?

別れ ないで 済む なら その方 が いい じゃない です か

母 が 今 幸せ なら いい んです けど

あれ ?

今日 誕生日 でした 母 の

電話 し なきゃ おめでとう コール

した こと ない です し ましょう よ

なら 私 が かけ ます

あれ ? やっ さん から 着信 3 件 も

かけた 方 が いい ん じゃない です か

です ね

平匡 さん も 電話 して ください ね

( 携帯 着信 )

( 宗八 ) おい 鳴っと る ぞ 電話 ( 知佳 ) はいはい

あら 平匡

もしもし ? どうした ん 珍しい

うん

今日 母さん 誕生日 だ よ ね

☎ おめでとう

みくり さん に かけろ って 言わ れた んじゃ ろ

☎ 結婚 する と 変わる んじゃ ね ~

☎ みくり さん も 一緒 ? うん

今 向こう も 電話 して て 公園 に 来て る

ピクニック ?

まあ

あッ

☎ もしもし ? 平匡 ?

( 口笛 を 吹く )

ああ … ☎ 平匡 ? もしもし ?

ああ ごめん 何 ?

お父さん と 三人 で ピクニック 行った の 覚え ちょる ?

何 を 古い 話 を し とる んじゃ

いい じゃない

ほら 帰り し に 瓦 そば 食べて

帰り ?

( バイブレーター 着信 )

はい ☎ やっと 出た

何 ?

「 何 ?」 って 着信 3件 も あった から

☎ うん

どっち よ 用 ある の ? ない の ?

( 安恵 ) 用 って いう か …

役所 に 出して きた

離婚 届

えッ ? ☎ それ だけ

☎ 会った 時 相談 しよう と 思った けど

楽し そうな の 水 さす みたいで 言え なくて

言って よ 余計な こと は いっぱい 言う くせ に

親 に も 周り の 人 に も

☎ 離婚 する の すっごい 反対 され ちゃって さ

子供 いる のに 何 考えて る ん だって

旦那 の 浮気 ぐらい

水 に 流せ って

☎ でも 私

どうしても 許せ なく って

顔 見る の も 耐え られ なくて

☎ 私 間違って る かな

心 狭い の か な

この 子 の ため に

私 が 我慢 する べき だった の か な

浮気 された 私 が 悪い の か な

蝶 育てて 家 の こと して

頑張った つもり だ けど

何 が いけなかった んだろう

いけなく ない

やっさん よく やった よ

≪( 安恵 ) この 子 不幸 に し ちゃう の か な

そんな こと ない 蝶 ちゃん だって

やっさん が 笑って る 方 が 嬉しい よ

☎ やっさん 間違って ない

私 は やっさん の 味方 だ から ね

誰 が 何と 言おう と

やっさん の 味方 だ から ね

やっさん どう でした か ?

子供 が いる と

人生 の 選択 が 自分 だけ の もの じゃ なく なる から

難しい です ね

でも 相手 の 顔 を 見る の も 耐え られ ない まで いっ ちゃったら

子供 の 精神 衛生 上 も よく ない と 思う し

離婚 して よかった んです うん

し ました か 離婚

はい

すいません 私 さっき と 逆の こと 言って ます

うち の 母 が 離婚 し なかった の は

子供 の ため だけ じゃ なかった かもしれません

さっき 電話 で ピクニック の 話 を し ました

地獄 の ?

地獄 の 帰り に 瓦 そば を 食べた そう です

帰り ?

《 帰り し に お 父さん お 店 連れて って くれた じゃ ない 》

《☎ 本物 食べ さ し ちゃ る って 》

《☎ あんた 寝 とった かしら 》

《 おいしい 》

《☎ お 昼 食べ とら ん かった せい も ある と は 思う ん じゃ けど 》

《☎ すっごく おいしくて 》

《 後にも先にも あ ねえ な おいしかった お そば 》

《 食べた こと ない わ ねえ 》

僕 に とって は 最悪な 思い出 です が

母 に とって は 生涯 で 一番 おいしい お そば だった そう です

僕 の 知ら ない 物語 が

他 に も ある の かも しれ ない

やっさん と 旦那 さん に は

そういう 思い出 が 足りなかった の か な

二人 でも 幸せ に なって ほしい な

私 は やっさん の 味方 だ よって

それ しか 言え ません でした

つらい 時 味方 だって 言って くれる 人 が いる だけ で 救わ れ ます よ

そんな 人 いた こと ない や

あッ 沼田 さん

《 俺 は いつでも 津崎 君 の 味方 だ よ 》

何 か 勘違い して る 気 が して なら ない んです が

私 は 百合 ちゃん です ね

《 私 は みくり の 味方 だ から 》

仲 いい です よ ね はい

昔 から すごく かわいがって くれて て


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