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ソードアート・オンライン, ソードアート・オンライン 18 世界樹へ

ソードアート ・オンライン 18 世界 樹 へ

仮想 世界 を 自分 の 目 で 見て み たい

はじめて そう 思った の は いつ だったろう

最初 は 仮想 世界 の ゲーム なんて

お 兄ちゃん を 奪って いった 憎い もの で しか なかった

でも 私 は お 兄ちゃん が 愛した 世界 を どうしても 自分 の 目 で 見 たく なった

知り たく なった んだ

そして アルヴヘイムオンライン に 私 は 驚く ほど 夢中に なって いた

自分 の 羽 で 自由に 空 を 飛びまわる この 快感

心行くまで どこまでも 高く 遠く 飛び 続け られる なら

何 を 犠牲 に した って 惜しく ない

今 なら わかる 気 が する

お 兄ちゃん が この 世界 に 魅せられた 理由 が

リーファ ちゃん

学校 じゃ そう 呼ば ないで って 言って る でしょう

長田 君

ご ごめん

直 葉 ちゃん

この

ごご ごめん 桐 ヶ 谷 さん

何 か 用

って いう か そもそも 推薦 組 の あんた が なんで 学校 に いる の よ

この 時期 は 自由 登校 でしょう

スグ

桐 ヶ 谷 さん に 話 が あって 朝 から 待って た んだ

そっち だって 推薦 組 な のに

私 は 顧問 に 呼ば れて 剣道 部 に 顔 出して た の よ

で 話 って

シグルド 達 が 今日 の 午後 から また 狩り に 行こう って

悪い けど あたし しばらく 参加 でき ない わ

え なんで

ちょっと アルン まで 出かける こと に した から

アルン って 世界 樹 の 根元 の

ま まさか 昨日 の スプリガン と

あっ うん まあ ね

道 案内 する こと に なった の

な 何 考えて ん の さ リー

桐 ヶ 谷 さん あんな 怪しい 男 と 泊りがけ で あんな 遠く まで

妙な 想像 し ないで よね

ともかく そういう わけ だ から

シグルド 達 に は よろしく 言 っと いて ね

じゃ ね

道 案内 する だけ

それ だけ よ

リンク スタート

や あ 早い ね

う うん さっき 来た とこ

ちょっと 買い物 して た の

あ そう か

俺 も 色々 準備 し ない と

こいつ じゃ 頼りない し

うん じゃあ 武器 屋 へ 行 こっか

お 金 どの くらい 持って る の

えー と この 『 ユルド 』 って やつ が そう だ っけ

うん

おい いく ぞ ユイ

はい

なんで 塔 に

長 距離 を 飛ぶ 時 は 塔 の 天辺 から 出発 する の よ

高度 が 稼げる から

なるほど ね

そ そんな バカな

さ 行 こ

夜 まで に 森 は 抜けて おき たい ね

こっち こっち

リーファ

こんにち は シグルド

パーティー から 抜ける 気 な の か リーファ

うん まあ ね

残り の メンバー に 迷惑 が かかる と は 思わ ない か

パーティー に 参加 する の は 都合 の つく とき だけ で

いつでも 抜けて い いって 約束 だった でしょう

だが お前 は 俺 の パーティー の 一員 と して 既に 名 が 通って いる

理由 も なく 抜け られて は こっち の 面子 に 関わる

仲間 は アイテム じゃ ない ぜ

なんだ と

他の プレーヤー を あんた の 大事な 剣 や 鎧 みたいに

装備 に ロック して おく こと は でき ない って 言った の さ

貴 様

屑漁 り の スプリガン 風情 が つけあがる な

どうせ 領地 を 追放 さ れた レネゲイド だろう が

失礼な こと 言わ ないで

キリト 君 は あたし の 新しい パートナー よ

何 リーファ お前 も 領地 を 捨てて レネゲイド に なる 気 な の か ええ そう よ

あたし ここ を 出る わ

小 虫 が 這い まわる くらい は 捨て 置こう と 思った が

泥棒 の 真似 事 と は 調子 に 乗り すぎた な

の この こと 他 種族 の 領地 まで 入って くる からに は

斬ら れて も 文句 は 言わ んだろう な

今 は や ば いっす よ シグ さん

こんな 人目 の ある ところ で 無抵抗の 相手 を キル したら

ち っ

せいぜい 外 で は 逃げ 隠れる こと だ な リーファ

今 オレ を 裏切れば 近い うち に 必ず 後悔 する こと に なる ぞ

ごめん ね 妙な こと に 巻き込んじゃ って

いや

しかし いい の か

領地 を 捨てる って

おい

凄い 眺め だ な

空 が 近い 手 が 届き そうだ

でしょ

この 空 を 見て る と ちっちゃ く 思える よ ね いろんな こと が

いい きっかけ だった よ

いつか ここ を 出て いこう と 思って た の

そう か

でも なんだか 喧嘩 別れ みたいな 形 に さ せちゃ って

どっち に しろ 穏便に は 抜け られ なかった よ

な レネゲイド って

領地 を 捨てた プレーヤー は レネゲイド

つまり 脱 領 者 って 呼ば れて 蔑ま れて いる の よ

よかった の か

うん それ は いい んだ けど

なんで ああ やって 縛ったり 縛ら れたり し た がる の か な

せっかく 羽 が ある のに ね

複雑です ね 人間 は

人 を 求める 心 を あんなふうに ややこしく 表現 する 心理 は 理解 でき ませ ん

求める

私 なら

こう し ます

とても シンプルで 明確です

す すごい AI ね

プライベートピクシー って みんな そう な の

こいつ は 特に 変な んだ よ

そ そう な んだ

人 を 求める 心 か

リーファ ちゃん

レコン

ひどい よ

一言 声 かけて から 出発 して も いい じゃ ない

ごめん 忘れて た

リーファ ちゃん パーティー 抜けた んだ って

その 場 の 勢い 半分 だ けど ね

あんた は どう する の

決まって る じゃ ない

この 剣 は リーファ ちゃん だけ に 捧げて る んだ から

えー 別に いら ない

ま まあ そういう わけ だ から

当然 僕 も ついて く よ

って 言い たい とこ だ けど ちょっと 気 に なる こと が ある んだ よ ね

何 まだ 確証 は ない んだ けど 少し 調べ たい から 僕 は もう しばらく シグルド の パーティー に 残る よ

キリト さん

彼女 トラブル に 飛び込んで く クセ が ある んで

気 を つけて ください ね

ああ わかった

それ から 言って おき ます けど

彼女 は 僕 の

しばらく 中立 域 に いる と 思う から

何 か あったら メール で ね

痛 て ぇ

彼 リアル でも 友達 な んだ っけ

まあ 一応

ふん

なに よそ の ふん って の は

いや いい なあ と 思って さ

あの 人 の 感情 は 理解 でき ます

好きな んです ね リーファ さん の こと

リーファ さん は どう な んです か

し 知ら ない わ よ

さ 急ごう

一 回 の 飛行 で あの 湖 まで 行く よ

おお

やれやれ

頑 なな 女 だ ね 君 も

どうせ 偽物 の 体 じゃ ない か 何も 傷付け やしない よ

少し は 楽しもう って 気 に なら ない か ねえ

貴方 に は 分から ない わ

体 が 生身 か 仮想 か なんて こと は 関係ない

少なくとも 私 に とって は ね

心 が 汚れる と でも 言い たい の かい

今 の うち に 楽しみ 方 を 学んだ 方 が 賢明だ と 思う けど ね

いつまでも ここ に いる つもり は ない

きっと 助け に 来る わ

へい 誰 が

ひょっとして 彼 かな

英雄 キリト くん

彼 桐ケ谷 くん と か 言った かな 本名 は

先日 会った よ 向こう側 で ね

いや あ あの 貧弱な 子供 が SAO を クリア した 英雄 と は

とても 信じ られ なかった ね

彼 と 会った の どこ だ と 思う

君 の 病室 だ よ

寝て いる 君 の 前 で

来週 この 子 と 結婚 する んだ と 言って やった 時 の 彼 の 顔

実に 傑作だった ね

大笑い し そうに なった よ

賭けて も いい けど ね

あの ガキ に は もう 一 回 ナーヴギア を 被る 根性 なんて あり やしない よ

そう だ 彼 に 結婚 式 の 招待 状 を 送ら ない と な

きっと 来る よ 君 の ウェディングドレス 姿 を 見 に ね

まあ それ くらい の お こぼれ は 与えて やら ない と ね 英雄 君 に

では しばし の 別れ だ ティターニア

寂しい だろう が 堪えて くれた まえ

キリト くん は

キリト くん は 生きて る

8 11 3 2 9

お 疲れ

援護 サンキュー

そろそろ 翼 が 限界 だ わ

一 度 下 に 降りよう か

おお

疲れた

いや まだまだ

頑張る わ ね

と 言い たい ところ だ けど そら の 旅 は 暫く お 預けよ

なんで

見える でしょう あの 山

あれ が 飛行 限界 高度 より も 高い せい で

山越え に は 洞窟 を 抜け ない と いけない の

シルフ 領 から アルン へ 向かう 一 番 の 難所 らしい わ

あたし も ここ から は 初めて な の よ

なるほど ね 洞窟 か 長い の

かなり

途中 に 中立 の 鉱山 都市 が あって 休める らしい けど

キリト 君 今日 は まだ 時間 大丈夫

リアルだ と 夜 7 時 か 俺 は 当分 平気だ よ

そう じゃあ もう ちょっと 頑張ろう

ここ で 一 回 ローテアウト し よっ か

ロ ローテ ...

ああ 交代 で ログアウト 休憩 する こと だ よ

中立 地帯 だ から 即 落ち でき ない の

だから かわり ばん こ に 落ちて 残った 人 が 空っぽの アバター を 守る の よ

なるほど 了解

リーファ から どうぞ

じゃあ お 言葉 に 甘えて 20 分 ほど よろしく

お 兄ちゃん ご飯 どう する

寝て る の か な

わたし わくわく して る

キリト くん

別に 好きに なった わけじゃ ない

一緒に 冒険 する 人 が どう と か じゃ なくて

ただ 新しい 世界 に 飛び立つ の が 楽しみな だけ

お 待た せ モンスター 出 なかった

お かえり 静かな もん だった よ

それ 何

出発 前 に 雑貨 で 買い込んだ んだ けど

スイルベーン 特産 だって NPC が 言って た ぜ

あたし 知ら ない わ よ そんな の

じゃ 今度 は 俺 が 落ちる 番 だ な

護衛 よろしく

うん 行って らっしゃい

あなた ご 主人 様 が い なくて も 動ける の

そりゃ そう です よ わたし は わたし です から

それ と ご 主人 様 じゃ なくて パパ です

そう いえば なんで あなた が キリト くん の こと パパ って 呼ぶ の

もし かして その 彼 が そういう 設定 に した の

パパ は 私 を 助けて くれた んです

俺 の 子供 だって そう 言って くれた んです

だから パパ です

そ そう

パパ の こと 好きな の

リーファ さん 好き って どういう こと な んでしょう

どう って

いつでも 一緒に いたい 一緒に いる と どきどき わくわく する

そんな 感じ かな

どうした ん です か リーファ さん

な なんでもない

何がなんでも ない って

ただいま 何 か あった の

お かえり なさい パパ

今 リーファ さん と お 話 を して ました 人 を 好 ...

何でもない だったら

ず 随分 速かった ね

ご飯 と か 大丈夫な の

うん 家族 が 作り 置き し と いて くれた から

そう じゃあ さっさと 出発 し ましょう

うん じゃあ 行こう か

どうかした の

いや なんか 誰 か に 見 られた 気 が

ユイ 近く に プレイヤー は いる か

いいえ 反応 は あり ませ ん

うん ひょっとしたら トレーサー が 付いて る の かも

そりゃ 何 だい

追跡 魔法 よ

大概 ちっちゃ い 使い 魔 の 姿 で 術 者 に 対象 の 位置 を 教える の

解除 と か でき ない の

トレーサー を 見つけ られれば 可能だ けど

術 者 の 魔法 スキル が 高い と

対象 と の 間 に 取れる 距離 も 増える から

こんな フィールド だ と ほとんど 不可能 ね

そう か まあ 気のせい かも しれ ない しな

とりあえず 先 を 急ごう ぜ

うん


ソードアート ・オンライン 18 世界 樹 へ |おんらいん|せかい|き| Sword Art Online 18 To the World Tree

仮想 世界 を 自分 の 目 で 見て み たい かそう|せかい||じぶん||め||みて||

はじめて そう 思った の は いつ だったろう ||おもった||||

最初 は 仮想 世界 の ゲーム なんて さいしょ||かそう|せかい||げーむ|

お 兄ちゃん を 奪って いった 憎い もの で しか なかった |にいちゃん||うばって||にくい||||

でも 私 は お 兄ちゃん が 愛した 世界 を どうしても 自分 の 目 で 見 たく なった |わたくし|||にいちゃん||あいした|せかい|||じぶん||め||み||

知り たく なった んだ しり|||

そして アルヴヘイムオンライン に 私 は 驚く ほど 夢中に なって いた |||わたくし||おどろく||むちゅうに||

自分 の 羽 で 自由に 空 を 飛びまわる この 快感 じぶん||はね||じゆうに|から||とびまわる||かいかん

心行くまで どこまでも 高く 遠く 飛び 続け られる なら こころゆくまで||たかく|とおく|とび|つづけ||

何 を 犠牲 に した って 惜しく ない なん||ぎせい||||おしく|

今 なら わかる 気 が する いま|||き||

お 兄ちゃん が この 世界 に 魅せられた 理由 が |にいちゃん|||せかい||みせられた|りゆう|

リーファ ちゃん

学校 じゃ そう 呼ば ないで って 言って る でしょう がっこう|||よば|||いって||

長田 君 ちょうだ|きみ

ご ごめん

直 葉 ちゃん なお|は|

この

ごご ごめん 桐 ヶ 谷 さん ||きり||たに|

何 か 用 なん||よう

って いう か そもそも 推薦 組 の あんた が なんで 学校 に いる の よ ||||すいせん|くみ|||||がっこう||||

この 時期 は 自由 登校 でしょう |じき||じゆう|とうこう|

スグ

桐 ヶ 谷 さん に 話 が あって 朝 から 待って た んだ きり||たに|||はなし|||あさ||まって||

そっち だって 推薦 組 な のに ||すいせん|くみ||

私 は 顧問 に 呼ば れて 剣道 部 に 顔 出して た の よ わたくし||こもん||よば||けんどう|ぶ||かお|だして|||

で 話 って |はなし|

シグルド 達 が 今日 の 午後 から また 狩り に 行こう って |さとる||きょう||ごご|||かり||いこう|

悪い けど あたし しばらく 参加 でき ない わ わるい||||さんか|||

え なんで

ちょっと アルン まで 出かける こと に した から |||でかける||||

アルン って 世界 樹 の 根元 の ||せかい|き||ねもと|

ま まさか 昨日 の スプリガン と ||きのう|||

あっ うん まあ ね

道 案内 する こと に なった の どう|あんない|||||

な 何 考えて ん の さ リー |なん|かんがえて||||

桐 ヶ 谷 さん あんな 怪しい 男 と 泊りがけ で あんな 遠く まで きり||たに|||あやしい|おとこ||とまりがけ|||とおく|

妙な 想像 し ないで よね みょうな|そうぞう|||

ともかく そういう わけ だ から

シグルド 達 に は よろしく 言 っと いて ね |さとる||||げん|||

じゃ ね

道 案内 する だけ どう|あんない||

それ だけ よ

リンク スタート りんく|すたーと

や あ 早い ね ||はやい|

う うん さっき 来た とこ |||きた|

ちょっと 買い物 して た の |かいもの|||

あ そう か

俺 も 色々 準備 し ない と おれ||いろいろ|じゅんび|||

こいつ じゃ 頼りない し ||たよりない|

うん じゃあ 武器 屋 へ 行 こっか ||ぶき|や||ぎょう|

お 金 どの くらい 持って る の |きむ|||もって||

えー と この 『 ユルド 』 って やつ が そう だ っけ

うん

おい いく ぞ ユイ |||ゆい

はい

なんで 塔 に |とう|

長 距離 を 飛ぶ 時 は 塔 の 天辺 から 出発 する の よ ちょう|きょり||とぶ|じ||とう||てっぺん||しゅっぱつ|||

高度 が 稼げる から こうど||かせげる|

なるほど ね

そ そんな バカな ||ばかな

さ 行 こ |ぎょう|

夜 まで に 森 は 抜けて おき たい ね よ|||しげる||ぬけて|||

こっち こっち

リーファ

こんにち は シグルド

パーティー から 抜ける 気 な の か リーファ ぱーてぃー||ぬける|き||||

うん まあ ね

残り の メンバー に 迷惑 が かかる と は 思わ ない か のこり||めんばー||めいわく|||||おもわ||

パーティー に 参加 する の は 都合 の つく とき だけ で ぱーてぃー||さんか||||つごう|||||

いつでも 抜けて い いって 約束 だった でしょう |ぬけて|||やくそく||

だが お前 は 俺 の パーティー の 一員 と して 既に 名 が 通って いる |おまえ||おれ||ぱーてぃー||いちいん|||すでに|な||かよって|

理由 も なく 抜け られて は こっち の 面子 に 関わる りゆう|||ぬけ|||||めんこ||かかわる

仲間 は アイテム じゃ ない ぜ なかま||あいてむ|||

なんだ と

他の プレーヤー を あんた の 大事な 剣 や 鎧 みたいに たの|ぷれーやー||||だいじな|けん||よろい|

装備 に ロック して おく こと は でき ない って 言った の さ そうび||ろっく||||||||いった||

貴 様 とうと|さま

屑漁 り の スプリガン 風情 が つけあがる な くずりょう||||ふぜい|||

どうせ 領地 を 追放 さ れた レネゲイド だろう が |りょうち||ついほう|||||

失礼な こと 言わ ないで しつれいな||いわ|

キリト 君 は あたし の 新しい パートナー よ |きみ||||あたらしい|ぱーとなー|

何 リーファ お前 も 領地 を 捨てて レネゲイド に なる 気 な の か なん||おまえ||りょうち||すてて||||き||| ええ そう よ

あたし ここ を 出る わ |||でる|

小 虫 が 這い まわる くらい は 捨て 置こう と 思った が しょう|ちゅう||はい||||すて|おこう||おもった|

泥棒 の 真似 事 と は 調子 に 乗り すぎた な どろぼう||まね|こと|||ちょうし||のり||

の この こと 他 種族 の 領地 まで 入って くる からに は |||た|しゅぞく||りょうち||はいって|||

斬ら れて も 文句 は 言わ んだろう な きら|||もんく||いわ||

今 は や ば いっす よ シグ さん いま|||||||

こんな 人目 の ある ところ で 無抵抗の 相手 を キル したら |ひとめ|||||むていこうの|あいて|||

ち っ

せいぜい 外 で は 逃げ 隠れる こと だ な リーファ |がい|||にげ|かくれる||||

今 オレ を 裏切れば 近い うち に 必ず 後悔 する こと に なる ぞ いま|おれ||うらぎれば|ちかい|||かならず|こうかい|||||

ごめん ね 妙な こと に 巻き込んじゃ って ||みょうな|||まきこんじゃ|

いや

しかし いい の か

領地 を 捨てる って りょうち||すてる|

おい

凄い 眺め だ な すごい|ながめ||

空 が 近い 手 が 届き そうだ から||ちかい|て||とどき|そう だ

でしょ

この 空 を 見て る と ちっちゃ く 思える よ ね いろんな こと が |から||みて|||||おもえる|||||

いい きっかけ だった よ

いつか ここ を 出て いこう と 思って た の |||でて|||おもって||

そう か

でも なんだか 喧嘩 別れ みたいな 形 に さ せちゃ って ||けんか|わかれ||かた||||

どっち に しろ 穏便に は 抜け られ なかった よ |||おんびんに||ぬけ|||

な レネゲイド って

領地 を 捨てた プレーヤー は レネゲイド りょうち||すてた|ぷれーやー||

つまり 脱 領 者 って 呼ば れて 蔑ま れて いる の よ |だつ|りょう|もの||よば||さげすま||||

よかった の か

うん それ は いい んだ けど

なんで ああ やって 縛ったり 縛ら れたり し た がる の か な |||しばったり|しばら|||||||

せっかく 羽 が ある のに ね |はね||||

複雑です ね 人間 は ふくざつです||にんげん|

人 を 求める 心 を あんなふうに ややこしく 表現 する 心理 は 理解 でき ませ ん じん||もとめる|こころ||||ひょうげん||しんり||りかい|||

求める もとめる

私 なら わたくし|

こう し ます

とても シンプルで 明確です |しんぷるで|めいかくです

す すごい AI ね ||ai|

プライベートピクシー って みんな そう な の

こいつ は 特に 変な んだ よ ||とくに|へんな||

そ そう な んだ

人 を 求める 心 か じん||もとめる|こころ|

リーファ ちゃん

レコン

ひどい よ

一言 声 かけて から 出発 して も いい じゃ ない いちげん|こえ|||しゅっぱつ|||||

ごめん 忘れて た |わすれて|

リーファ ちゃん パーティー 抜けた んだ って ||ぱーてぃー|ぬけた||

その 場 の 勢い 半分 だ けど ね |じょう||いきおい|はんぶん|||

あんた は どう する の

決まって る じゃ ない きまって|||

この 剣 は リーファ ちゃん だけ に 捧げて る んだ から |けん||||||ささげて|||

えー 別に いら ない |べつに||

ま まあ そういう わけ だ から

当然 僕 も ついて く よ とうぜん|ぼく||||

って 言い たい とこ だ けど ちょっと 気 に なる こと が ある んだ よ ね |いい||||||き||||||||

何 まだ 確証 は ない んだ けど 少し 調べ たい から なん||かくしょう|||||すこし|しらべ|| 僕 は もう しばらく シグルド の パーティー に 残る よ ぼく||||||ぱーてぃー||のこる|

キリト さん

彼女 トラブル に 飛び込んで く クセ が ある んで かのじょ|とらぶる||とびこんで||くせ|||

気 を つけて ください ね き||||

ああ わかった

それ から 言って おき ます けど ||いって|||

彼女 は 僕 の かのじょ||ぼく|

しばらく 中立 域 に いる と 思う から |ちゅうりつ|いき||||おもう|

何 か あったら メール で ね なん|||めーる||

痛 て ぇ つう||

彼 リアル でも 友達 な んだ っけ かれ|りある||ともだち|||

まあ 一応 |いちおう

ふん

なに よそ の ふん って の は

いや いい なあ と 思って さ ||||おもって|

あの 人 の 感情 は 理解 でき ます |じん||かんじょう||りかい||

好きな んです ね リーファ さん の こと すきな||||||

リーファ さん は どう な んです か

し 知ら ない わ よ |しら|||

さ 急ごう |いそごう

一 回 の 飛行 で あの 湖 まで 行く よ ひと|かい||ひこう|||こ||いく|

おお

やれやれ

頑 なな 女 だ ね 君 も がん||おんな|||きみ|

どうせ 偽物 の 体 じゃ ない か 何も 傷付け やしない よ |にせもの||からだ||||なにも|きずつけ||

少し は 楽しもう って 気 に なら ない か ねえ すこし||たのしもう||き|||||

貴方 に は 分から ない わ あなた|||わから||

体 が 生身 か 仮想 か なんて こと は 関係ない からだ||なまみ||かそう|||||かんけいない

少なくとも 私 に とって は ね すくなくとも|わたくし||||

心 が 汚れる と でも 言い たい の かい こころ||けがれる|||いい|||

今 の うち に 楽しみ 方 を 学んだ 方 が 賢明だ と 思う けど ね いま||||たのしみ|かた||まなんだ|かた||けんめいだ||おもう||

いつまでも ここ に いる つもり は ない

きっと 助け に 来る わ |たすけ||くる|

へい 誰 が |だれ|

ひょっとして 彼 かな |かれ|

英雄 キリト くん えいゆう||

彼 桐ケ谷 くん と か 言った かな 本名 は かれ|きりがや||||いった||ほんみょう|

先日 会った よ 向こう側 で ね せんじつ|あった||むこうがわ||

いや あ あの 貧弱な 子供 が SAO を クリア した 英雄 と は |||ひんじゃくな|こども||sao||くりあ||えいゆう||

とても 信じ られ なかった ね |しんじ|||

彼 と 会った の どこ だ と 思う かれ||あった|||||おもう

君 の 病室 だ よ きみ||びょうしつ||

寝て いる 君 の 前 で ねて||きみ||ぜん|

来週 この 子 と 結婚 する んだ と 言って やった 時 の 彼 の 顔 らいしゅう||こ||けっこん||||いって||じ||かれ||かお

実に 傑作だった ね じつに|けっさくだった|

大笑い し そうに なった よ おおわらい||そう に||

賭けて も いい けど ね かけて||||

あの ガキ に は もう 一 回 ナーヴギア を 被る 根性 なんて あり やしない よ |がき||||ひと|かい|||かぶる|こんじょう||||

そう だ 彼 に 結婚 式 の 招待 状 を 送ら ない と な ||かれ||けっこん|しき||しょうたい|じょう||おくら|||

きっと 来る よ 君 の ウェディングドレス 姿 を 見 に ね |くる||きみ|||すがた||み||

まあ それ くらい の お こぼれ は 与えて やら ない と ね 英雄 君 に |||||||あたえて|||||えいゆう|きみ|

では しばし の 別れ だ ティターニア |||わかれ||

寂しい だろう が 堪えて くれた まえ さびしい|||こらえて||

キリト くん は

キリト くん は 生きて る |||いきて|

8 11 3 2 9

お 疲れ |つかれ

援護 サンキュー えんご|さんきゅー

そろそろ 翼 が 限界 だ わ |つばさ||げんかい||

一 度 下 に 降りよう か ひと|たび|した||おりよう|

おお

疲れた つかれた

いや まだまだ

頑張る わ ね がんばる||

と 言い たい ところ だ けど そら の 旅 は 暫く お 預けよ |いい|||||||たび||しばらく||あずけよ

なんで

見える でしょう あの 山 みえる|||やま

あれ が 飛行 限界 高度 より も 高い せい で ||ひこう|げんかい|こうど|||たかい||

山越え に は 洞窟 を 抜け ない と いけない の やまごえ|||どうくつ||ぬけ||||

シルフ 領 から アルン へ 向かう 一 番 の 難所 らしい わ |りょう||||むかう|ひと|ばん||なんしょ||

あたし も ここ から は 初めて な の よ |||||はじめて|||

なるほど ね 洞窟 か 長い の ||どうくつ||ながい|

かなり

途中 に 中立 の 鉱山 都市 が あって 休める らしい けど とちゅう||ちゅうりつ||こうざん|とし|||やすめる||

キリト 君 今日 は まだ 時間 大丈夫 |きみ|きょう|||じかん|だいじょうぶ

リアルだ と 夜 7 時 か 俺 は 当分 平気だ よ りあるだ||よ|じ||おれ||とうぶん|へいきだ|

そう じゃあ もう ちょっと 頑張ろう ||||がんばろう

ここ で 一 回 ローテアウト し よっ か ||ひと|かい||||

ロ ローテ ...

ああ 交代 で ログアウト 休憩 する こと だ よ |こうたい|||きゅうけい||||

中立 地帯 だ から 即 落ち でき ない の ちゅうりつ|ちたい|||そく|おち|||

だから かわり ばん こ に 落ちて 残った 人 が 空っぽの アバター を 守る の よ |||||おちて|のこった|じん||からっぽの|||まもる||

なるほど 了解 |りょうかい

リーファ から どうぞ

じゃあ お 言葉 に 甘えて 20 分 ほど よろしく ||ことば||あまえて|ぶん||

お 兄ちゃん ご飯 どう する |にいちゃん|ごはん||

寝て る の か な ねて||||

わたし わくわく して る

キリト くん

別に 好きに なった わけじゃ ない べつに|すきに|||

一緒に 冒険 する 人 が どう と か じゃ なくて いっしょに|ぼうけん||じん||||||

ただ 新しい 世界 に 飛び立つ の が 楽しみな だけ |あたらしい|せかい||とびたつ|||たのしみな|

お 待た せ モンスター 出 なかった |また|||だ|

お かえり 静かな もん だった よ ||しずかな|||

それ 何 |なん

出発 前 に 雑貨 で 買い込んだ んだ けど しゅっぱつ|ぜん||ざっか||かいこんだ||

スイルベーン 特産 だって NPC が 言って た ぜ |とくさん||npc||いって||

あたし 知ら ない わ よ そんな の |しら|||||

じゃ 今度 は 俺 が 落ちる 番 だ な |こんど||おれ||おちる|ばん||

護衛 よろしく ごえい|

うん 行って らっしゃい |おこなって|

あなた ご 主人 様 が い なくて も 動ける の ||あるじ|さま|||||うごける|

そりゃ そう です よ わたし は わたし です から

それ と ご 主人 様 じゃ なくて パパ です |||あるじ|さま|||ぱぱ|

そう いえば なんで あなた が キリト くん の こと パパ って 呼ぶ の |||||||||ぱぱ||よぶ|

もし かして その 彼 が そういう 設定 に した の |||かれ|||せってい|||

パパ は 私 を 助けて くれた んです ぱぱ||わたくし||たすけて||

俺 の 子供 だって そう 言って くれた んです おれ||こども|||いって||

だから パパ です |ぱぱ|

そ そう

パパ の こと 好きな の ぱぱ|||すきな|

リーファ さん 好き って どういう こと な んでしょう ||すき|||||

どう って

いつでも 一緒に いたい 一緒に いる と どきどき わくわく する |いっしょに|い たい|いっしょに|||||

そんな 感じ かな |かんじ|

どうした ん です か リーファ さん

な なんでもない

何がなんでも ない って なにがなんでも||

ただいま 何 か あった の |なん|||

お かえり なさい パパ |||ぱぱ

今 リーファ さん と お 話 を して ました 人 を 好 ... いま|||||はなし||||じん||よしみ

何でもない だったら なんでもない|

ず 随分 速かった ね |ずいぶん|はやかった|

ご飯 と か 大丈夫な の ごはん|||だいじょうぶな|

うん 家族 が 作り 置き し と いて くれた から |かぞく||つくり|おき|||||

そう じゃあ さっさと 出発 し ましょう |||しゅっぱつ||

うん じゃあ 行こう か ||いこう|

どうかした の

いや なんか 誰 か に 見 られた 気 が ||だれ|||み||き|

ユイ 近く に プレイヤー は いる か ゆい|ちかく||ぷれいやー|||

いいえ 反応 は あり ませ ん |はんのう||||

うん ひょっとしたら トレーサー が 付いて る の かも ||||ついて|||

そりゃ 何 だい |なん|

追跡 魔法 よ ついせき|まほう|

大概 ちっちゃ い 使い 魔 の 姿 で 術 者 に 対象 の 位置 を 教える の たいがい|||つかい|ま||すがた||じゅつ|もの||たいしょう||いち||おしえる|

解除 と か でき ない の かいじょ|||||

トレーサー を 見つけ られれば 可能だ けど ||みつけ||かのうだ|

術 者 の 魔法 スキル が 高い と じゅつ|もの||まほう|||たかい|

対象 と の 間 に 取れる 距離 も 増える から たいしょう|||あいだ||とれる|きょり||ふえる|

こんな フィールド だ と ほとんど 不可能 ね |ふぃーるど||||ふかのう|

そう か まあ 気のせい かも しれ ない しな |||きのせい||||

とりあえず 先 を 急ごう ぜ |さき||いそごう|

うん