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ソードアート・オンライン, ソードアート・オンライン 15 帰還

ソードアート ・オンライン 15 帰還

アスナ アスナ

俺 すっかり 泣き虫 に なっちゃ った よ

アスナ

やっぱり 似て ない よ ね

お 兄ちゃん 部活 いって くる ね

おはよう スグ

お お お は よ

や だ なあ 見て た なら 声 かけて よ

いや あ あんまり 一生懸命 やって る から さ

そんな こと ない よ

もう 習慣 に なっちゃ てる から

そ っか

ずっと 続けて る んだ もん な

軽い な

それ 真 竹 だ から けっこう 重い よ

あ うん

その イメージ と いう か 比較 の 問題 と いう か

な 何と 比べて る の よ

なあ ちょっと やって み ない か

やる って 試合 を ?

おう

ちゃんと 防 具 つけて

うーん 寸 止め で も いい けど

スグ に 怪我 さ せちゃ 悪い から な

じいさん の 防 具 が ある だろう

道場 で やろう ぜ

二 年 ぶり だって いう の に ずいぶん 余裕 じゃ ございませ ん

全 中 ベスト 8 の アタシ 相手 に 勝負 に なる の か な

それ に 体 の ほう 大丈夫な の 無 茶 し ない ほう が

毎日 の ジム で リハビリ し まくって る 成果 を 見せて やる さ

それ な に お 兄ちゃん

いい んだ よ 俺 流 剣 術 だ

いくよ

ああ

面 が がらあき じゃ ない

あそこ に 一 発 入れて

あれ

なんだか サマ に なって いる

だったら

だ 大丈夫 お 兄ちゃん

いや 参った

スグ は 強い な

ヒースクリフ なんか 目 じゃ ない ぜ

ほんとに 大丈夫

まあ 終わり に しよう

あ 頭 打った んじゃ

ち 違う 長年 の 習慣 が

ステップ は ともかく アタック が な

や っぱ システムアシスト なし じゃ ソードスキル は 再現 でき ない よ な

それにしても びっくり した よ

お 兄ちゃん いつのまに 練習 して た の

まあ な でも やっぱり 楽しい な

また やって みよう かな 剣道

ホント ほんとに

スグ 教えて くれる

も もちろん だ よ また 一緒に やろう よ

もう ちょっと キンニク が 戻ったら な

あの ね お 兄ちゃん わたし も ねえ

うーん や っぱ まだ 内緒

なん な んだ よ

今日 は どう する の

俺 今日 は 病院 に

そ っか あの 人 の お 見舞い いく んだ ね

アスナ さん だ っけ

ああ それ くらい しか 俺 に 出来る こと 無い しな

じゃあ 今日 の 朝飯 当番 俺 だ から

スグ は 先 に シャワー を 浴びて こ いよ

うん

二 ヶ月 前 俺 は ヒースクリフ を 倒し

あの デスゲーム を クリア した

目覚めて すぐ 俺 は SAO 内 の 情報 提供 を 条件 に して

総務 省 「 SAO 事件 対策 本部 」 の 役員 に アスナ の 居場所 を 聞いた

その 結果 わかった の は

アスナ が 埼玉 県 所沢 市 の 総合 病院 に 収容 さ れて いる こと

そして アスナ は 含めた 約 300 人 の プレーヤー が

まだ 目覚めて い ない と いう こと だった

世間 で は 今なお 行方 不明 の 茅 場 晶彦 の 陰謀 が 継続 して いる のだ と 騒が れて いた

SAO 事件 は まだ 終わって い ない のだ

アスナ

おお 来て いた の か 桐 ヶ 谷 君

たびたび すま ん ね

こんにちは

お邪魔 して ます 結城 さん

いやいや いつでも 来て もらって 構わ ん よ

娘 も 喜ぶ

社長

彼 と は 初めて だ ね

うち の 研究 所 で 主任 を して いる 須郷 君 だ

須郷 伸之 です よろしく

桐 ヶ 谷 和人 です

そう か 君 が あの 英雄 キリト 君 か

いや すま ん SAO サーバー 内部 で の こと は 口外 禁止 だった な

彼 は 私 の 腹心 の 息子 で ね

昔 から 家族 同然 の 付き合い な んだ

ああ 社長 その こと な んです が

正式に お 話 を 決め させて いただき たい と 思い ます

おお そう か

しかし 君 は いい の か ね まだ 若い んだ

新しい 人生 だって

僕 の 心 は 昔 から 決まって い ます

明日 奈 さん が 今 の 美しい 姿 で いる 間 に

ドレス を 着せて あげ たい のです

そう だ な

そろそろ 覚悟 を 決める 時期 かも 知れ ない な

話 の 途中 で 申し訳ない が 会議 が あって ね

続き は いずれ 改めて

桐 ヶ 谷 くん また 会おう

君 は あの ゲーム の 中 で 明日 奈 と 暮らして たん だって

ええ

それ なら 僕 と 君 は やや 複雑な 関係 と いう こと に なる かな

さっき の 話 は ね 僕 と 明日 奈 が 結婚 する と いう 話 だ よ

そんな こと できる わけ が

確かに 法的な 入籍 は でき ない から

書類 上 は 僕 が 結城 家 の 養子 に 入る こと に なる が ね

実のところ

この 娘 は 昔 から 僕 の こと を 嫌って いて ね

親 たち は それ を 知ら ない が

いざ 結婚 と なれば 拒絶 さ れる 可能 性 も 高い と

だから この 状況 は 僕 に とって 非常に 都合 が いい

やめろ

あんた 明日 奈 の 昏睡 状態 を 利用 する 気 な の か

利用

いや 正当な 権利 だ よ

ねえ 桐 ヶ 谷 くん

SAO を 開発 した アーガス が その後 どう なった か 知っている か

解散 した と 聞いた

うん 開発 費 に 加えて 事件 の 補償 で 莫大な 負債 を 抱えて

会社 は 消滅

SAO サーバー の 維持 を 委託 さ れた の が 結城 彰三 氏 が CEO を 務める

総合 電子 機器 メーカー レクト だ

僕 は その フルダイブ 技術 研究 部門 に 務めて いる

つまり 明日 奈 の 命 は この 僕 が 維持 して いる と 言って いい

なら 僅か ばかりの 対価 を 要求 した って いい じゃ ない か

君 が ゲーム 内 で この 子 と 何 を 約束 した か 知ら ない けど ね

今後 ここ に は 一切 来 ないで 欲しい な

結城 家 と の 接触 も 遠慮 して 貰おう

式 は 一 週間 後 の 一 月 二十六 日 に この 病室 で 行う

大安 吉日 で ない の が 残念だ が ね

友 引だ から 君 も 呼んで やる よ

せいぜい 最後 の 別れ を 惜しんで くれ 英雄 くん

お 兄ちゃん お 風呂 空いた よ

お 兄ちゃん いる なら 返事 くらい して よ

エアコン も 付け ず に どうした の

悪い ちょっと 一 人 に して おいて くれ

でも こんな 寒い 部屋 で

ど どうした の

なんでもない

でも

冷え切って る じゃ ない

風邪 引いちゃ うよ

お 風呂 入った 方 が いい よ

だめだ な 俺 は

スグ の 前 で は 何 が あって も 弱音 を 吐か ない って 決めた のに な

あの 人 に アスナ さん に 何 か あった の

アスナ が 遠く に 行っちゃ うんだ

俺 の 手 の 届か ない ところ に

ねえ 頑張ろう よ

好きに なった 人 の こと そんな 簡単に 諦めちゃ だめだ よ

あたし も これ 以上 自分 に 嘘 は つけ ない

今 でも 昨日 の 出来事 みたいに 思い出す わ

和人 が いきなり 本当の 両親 の こと を 教えて ほしい って 言い出した 時 の こと

あの 時 は 本当に びっくり した

まだ 十 歳 だっ だ のに

この 子 ったら 自分 で 住 基 ネット の 抹消 記録 に 気付いちゃ って

まったく お 兄ちゃん らしい ね それ

あんまり 驚いた んで 白 を 切り 損ねて ね

それ で つい 私 の 姉 夫婦 が あなた の 本当の 両親 よって 教えちゃ った

ねえ お 母さん

なに

お 兄ちゃん が 中学 に 入った 頃 から

ずっと ネット ゲーム ばっかり する ように なった なんて

関係 ある と 思う

関係ない わ よ

だって この 子 六 歳 の 時 に は もう

ジャンクパーツ から 自作 マシン 組み立てた の よ

むしろ 私 の PC マニア の 血 が 遺伝 した ん たわ

精神 的に

じゃあ 私 は 先 に 帰って る から ね

直 葉 も あんまり 遅く なら ない うち に ね

うん 分かった

誕生日 おめでとう

お 兄ちゃん と 私 が 本当 は 従兄 妹 同士 だ なんて

今 でも よく 分か ん ない

お 兄ちゃん

でも お 兄ちゃん の 心 は

お 兄ちゃん の 心 は あの 人 だけ の もの だ から

おおい 起きろ よ スグ

もう 朝 だ ぞ

起きろ って 朝 稽古 の 時間 が なくなる ぞ

ああ おはよう お 兄ちゃん

おはよう

おはよう

あの わたし

やれやれ

諦めちゃ だめだ よ

ああ そう だ な

これ は

アスナ


ソードアート ・オンライン 15 帰還 |おんらいん|きかん Sword Art Online 15: Homecoming

アスナ アスナ

俺 すっかり 泣き虫 に なっちゃ った よ おれ||なきむし||||

アスナ

やっぱり 似て ない よ ね |にて|||

お 兄ちゃん 部活 いって くる ね |にいちゃん|ぶかつ|||

おはよう スグ

お お お は よ

や だ なあ 見て た なら 声 かけて よ |||みて|||こえ||

いや あ あんまり 一生懸命 やって る から さ |||いっしょうけんめい||||

そんな こと ない よ

もう 習慣 に なっちゃ てる から |しゅうかん||||

そ っか

ずっと 続けて る んだ もん な |つづけて||||

軽い な かるい|

それ 真 竹 だ から けっこう 重い よ |まこと|たけ||||おもい|

あ うん

その イメージ と いう か 比較 の 問題 と いう か |いめーじ||||ひかく||もんだい|||

な 何と 比べて る の よ |なんと|くらべて|||

なあ ちょっと やって み ない か

やる って 試合 を ? ||しあい|

おう

ちゃんと 防 具 つけて |ふせ|つぶさ|

うーん 寸 止め で も いい けど |すん|とどめ||||

スグ に 怪我 さ せちゃ 悪い から な ||けが|||わるい||

じいさん の 防 具 が ある だろう ||ふせ|つぶさ|||

道場 で やろう ぜ どうじょう|||

二 年 ぶり だって いう の に ずいぶん 余裕 じゃ ございませ ん ふた|とし|||||||よゆう|||

全 中 ベスト 8 の アタシ 相手 に 勝負 に なる の か な ぜん|なか|べすと|||あいて||しょうぶ|||||

それ に 体 の ほう 大丈夫な の 無 茶 し ない ほう が ||からだ|||だいじょうぶな||む|ちゃ||||

毎日 の ジム で リハビリ し まくって る 成果 を 見せて やる さ まいにち||じむ||りはびり||||せいか||みせて||

それ な に お 兄ちゃん ||||にいちゃん

いい んだ よ 俺 流 剣 術 だ |||おれ|りゅう|けん|じゅつ|

いくよ

ああ

面 が がらあき じゃ ない おもて||||

あそこ に 一 発 入れて ||ひと|はつ|いれて

あれ

なんだか サマ に なって いる

だったら

だ 大丈夫 お 兄ちゃん |だいじょうぶ||にいちゃん

いや 参った |まいった

スグ は 強い な ||つよい|

ヒースクリフ なんか 目 じゃ ない ぜ ||め|||

ほんとに 大丈夫 |だいじょうぶ

まあ 終わり に しよう |おわり||

あ 頭 打った んじゃ |あたま|うった|

ち 違う 長年 の 習慣 が |ちがう|ながねん||しゅうかん|

ステップ は ともかく アタック が な すてっぷ|||あたっく||

や っぱ システムアシスト なし じゃ ソードスキル は 再現 でき ない よ な |||||||さいげん||||

それにしても びっくり した よ

お 兄ちゃん いつのまに 練習 して た の |にいちゃん||れんしゅう|||

まあ な でも やっぱり 楽しい な ||||たのしい|

また やって みよう かな 剣道 ||||けんどう

ホント ほんとに ほんと|

スグ 教えて くれる |おしえて|

も もちろん だ よ また 一緒に やろう よ |||||いっしょに||

もう ちょっと キンニク が 戻ったら な ||||もどったら|

あの ね お 兄ちゃん わたし も ねえ |||にいちゃん|||

うーん や っぱ まだ 内緒 ||||ないしょ

なん な んだ よ

今日 は どう する の きょう||||

俺 今日 は 病院 に おれ|きょう||びょういん|

そ っか あの 人 の お 見舞い いく んだ ね |||じん|||みまい|||

アスナ さん だ っけ

ああ それ くらい しか 俺 に 出来る こと 無い しな ||||おれ||できる||ない|

じゃあ 今日 の 朝飯 当番 俺 だ から |きょう||あさはん|とうばん|おれ||

スグ は 先 に シャワー を 浴びて こ いよ ||さき||しゃわー||あびて||

うん

二 ヶ月 前 俺 は ヒースクリフ を 倒し ふた|かげつ|ぜん|おれ||||たおし

あの デスゲーム を クリア した |||くりあ|

目覚めて すぐ 俺 は SAO 内 の 情報 提供 を 条件 に して めざめて||おれ||sao|うち||じょうほう|ていきょう||じょうけん||

総務 省 「 SAO 事件 対策 本部 」 の 役員 に アスナ の 居場所 を 聞いた そうむ|しょう|sao|じけん|たいさく|ほんぶ||やくいん||||いばしょ||きいた

その 結果 わかった の は |けっか|||

アスナ が 埼玉 県 所沢 市 の 総合 病院 に 収容 さ れて いる こと ||さいたま|けん|ところざわ|し||そうごう|びょういん||しゅうよう||||

そして アスナ は 含めた 約 300 人 の プレーヤー が |||ふくめた|やく|じん||ぷれーやー|

まだ 目覚めて い ない と いう こと だった |めざめて||||||

世間 で は 今なお 行方 不明 の 茅 場 晶彦 の 陰謀 が 継続 して いる のだ と 騒が れて いた せけん|||いまなお|ゆくえ|ふめい||かや|じょう|あきひこ||いんぼう||けいぞく|||||さわが||

SAO 事件 は まだ 終わって い ない のだ sao|じけん|||おわって|||

アスナ

おお 来て いた の か 桐 ヶ 谷 君 |きて||||きり||たに|きみ

たびたび すま ん ね

こんにちは

お邪魔 して ます 結城 さん おじゃま|||ゆうき|

いやいや いつでも 来て もらって 構わ ん よ ||きて||かまわ||

娘 も 喜ぶ むすめ||よろこぶ

社長 しゃちょう

彼 と は 初めて だ ね かれ|||はじめて||

うち の 研究 所 で 主任 を して いる 須郷 君 だ ||けんきゅう|しょ||しゅにん||||すごう|きみ|

須郷 伸之 です よろしく すごう|のぶゆき||

桐 ヶ 谷 和人 です きり||たに|かずと|

そう か 君 が あの 英雄 キリト 君 か ||きみ|||えいゆう||きみ|

いや すま ん SAO サーバー 内部 で の こと は 口外 禁止 だった な |||sao||ないぶ|||||こうがい|きんし||

彼 は 私 の 腹心 の 息子 で ね かれ||わたくし||ふくしん||むすこ||

昔 から 家族 同然 の 付き合い な んだ むかし||かぞく|どうぜん||つきあい||

ああ 社長 その こと な んです が |しゃちょう|||||

正式に お 話 を 決め させて いただき たい と 思い ます せいしきに||はなし||きめ|さ せて||||おもい|

おお そう か

しかし 君 は いい の か ね まだ 若い んだ |きみ|||||||わかい|

新しい 人生 だって あたらしい|じんせい|

僕 の 心 は 昔 から 決まって い ます ぼく||こころ||むかし||きまって||

明日 奈 さん が 今 の 美しい 姿 で いる 間 に あした|な|||いま||うつくしい|すがた|||あいだ|

ドレス を 着せて あげ たい のです どれす||きせて|||

そう だ な

そろそろ 覚悟 を 決める 時期 かも 知れ ない な |かくご||きめる|じき||しれ||

話 の 途中 で 申し訳ない が 会議 が あって ね はなし||とちゅう||もうしわけない||かいぎ|||

続き は いずれ 改めて つづき|||あらためて

桐 ヶ 谷 くん また 会おう きり||たに|||あおう

君 は あの ゲーム の 中 で 明日 奈 と 暮らして たん だって きみ|||げーむ||なか||あした|な||くらして||

ええ

それ なら 僕 と 君 は やや 複雑な 関係 と いう こと に なる かな ||ぼく||きみ|||ふくざつな|かんけい||||||

さっき の 話 は ね 僕 と 明日 奈 が 結婚 する と いう 話 だ よ ||はなし|||ぼく||あした|な||けっこん||||はなし||

そんな こと できる わけ が

確かに 法的な 入籍 は でき ない から たしかに|ほうてきな|にゅうせき||||

書類 上 は 僕 が 結城 家 の 養子 に 入る こと に なる が ね しょるい|うえ||ぼく||ゆうき|いえ||ようし||はいる|||||

実のところ じつのところ

この 娘 は 昔 から 僕 の こと を 嫌って いて ね |むすめ||むかし||ぼく||||きらって||

親 たち は それ を 知ら ない が おや|||||しら||

いざ 結婚 と なれば 拒絶 さ れる 可能 性 も 高い と |けっこん|||きょぜつ|||かのう|せい||たかい|

だから この 状況 は 僕 に とって 非常に 都合 が いい ||じょうきょう||ぼく|||ひじょうに|つごう||

やめろ

あんた 明日 奈 の 昏睡 状態 を 利用 する 気 な の か |あした|な||こんすい|じょうたい||りよう||き|||

利用 りよう

いや 正当な 権利 だ よ |せいとうな|けんり||

ねえ 桐 ヶ 谷 くん |きり||たに|

SAO を 開発 した アーガス が その後 どう なった か 知っている か sao||かいはつ||||そのご||||しっている|

解散 した と 聞いた かいさん|||きいた

うん 開発 費 に 加えて 事件 の 補償 で 莫大な 負債 を 抱えて |かいはつ|ひ||くわえて|じけん||ほしょう||ばくだいな|ふさい||かかえて

会社 は 消滅 かいしゃ||しょうめつ

SAO サーバー の 維持 を 委託 さ れた の が 結城 彰三 氏 が CEO を 務める sao|||いじ||いたく|||||ゆうき|しょうぞう|うじ||ceo||つとめる

総合 電子 機器 メーカー レクト だ そうごう|でんし|きき|めーかー||

僕 は その フルダイブ 技術 研究 部門 に 務めて いる ぼく||||ぎじゅつ|けんきゅう|ぶもん||つとめて|

つまり 明日 奈 の 命 は この 僕 が 維持 して いる と 言って いい |あした|な||いのち|||ぼく||いじ||||いって|

なら 僅か ばかりの 対価 を 要求 した って いい じゃ ない か |わずか||たいか||ようきゅう||||||

君 が ゲーム 内 で この 子 と 何 を 約束 した か 知ら ない けど ね きみ||げーむ|うち|||こ||なん||やくそく|||しら|||

今後 ここ に は 一切 来 ないで 欲しい な こんご||||いっさい|らい||ほしい|

結城 家 と の 接触 も 遠慮 して 貰おう ゆうき|いえ|||せっしょく||えんりょ||もらおう

式 は 一 週間 後 の 一 月 二十六 日 に この 病室 で 行う しき||ひと|しゅうかん|あと||ひと|つき|にじゅうろく|ひ|||びょうしつ||おこなう

大安 吉日 で ない の が 残念だ が ね たいあん|きちじつ|||||ざんねんだ||

友 引だ から 君 も 呼んで やる よ とも|ひきだ||きみ||よんで||

せいぜい 最後 の 別れ を 惜しんで くれ 英雄 くん |さいご||わかれ||おしんで||えいゆう|

お 兄ちゃん お 風呂 空いた よ |にいちゃん||ふろ|あいた|

お 兄ちゃん いる なら 返事 くらい して よ |にいちゃん|||へんじ|||

エアコン も 付け ず に どうした の えあこん||つけ||||

悪い ちょっと 一 人 に して おいて くれ わるい||ひと|じん||||

でも こんな 寒い 部屋 で ||さむい|へや|

ど どうした の

なんでもない

でも

冷え切って る じゃ ない ひえきって|||

風邪 引いちゃ うよ かぜ|ひいちゃ|

お 風呂 入った 方 が いい よ |ふろ|はいった|かた|||

だめだ な 俺 は ||おれ|

スグ の 前 で は 何 が あって も 弱音 を 吐か ない って 決めた のに な ||ぜん|||なん||||よわね||はか|||きめた||

あの 人 に アスナ さん に 何 か あった の |じん|||||なん|||

アスナ が 遠く に 行っちゃ うんだ ||とおく||おこなっちゃ|

俺 の 手 の 届か ない ところ に おれ||て||とどか|||

ねえ 頑張ろう よ |がんばろう|

好きに なった 人 の こと そんな 簡単に 諦めちゃ だめだ よ すきに||じん||||かんたんに|あきらめちゃ||

あたし も これ 以上 自分 に 嘘 は つけ ない |||いじょう|じぶん||うそ|||

今 でも 昨日 の 出来事 みたいに 思い出す わ いま||きのう||できごと||おもいだす|

和人 が いきなり 本当の 両親 の こと を 教えて ほしい って 言い出した 時 の こと かずと|||ほんとうの|りょうしん||||おしえて|||いいだした|じ||

あの 時 は 本当に びっくり した |じ||ほんとうに||

まだ 十 歳 だっ だ のに |じゅう|さい|||

この 子 ったら 自分 で 住 基 ネット の 抹消 記録 に 気付いちゃ って |こ||じぶん||じゅう|もと|ねっと||まっしょう|きろく||きづいちゃ|

まったく お 兄ちゃん らしい ね それ ||にいちゃん|||

あんまり 驚いた んで 白 を 切り 損ねて ね |おどろいた||しろ||きり|そこねて|

それ で つい 私 の 姉 夫婦 が あなた の 本当の 両親 よって 教えちゃ った |||わたくし||あね|ふうふ||||ほんとうの|りょうしん||おしえちゃ|

ねえ お 母さん ||かあさん

なに

お 兄ちゃん が 中学 に 入った 頃 から |にいちゃん||ちゅうがく||はいった|ころ|

ずっと ネット ゲーム ばっかり する ように なった なんて |ねっと|げーむ|||||

関係 ある と 思う かんけい|||おもう

関係ない わ よ かんけいない||

だって この 子 六 歳 の 時 に は もう ||こ|むっ|さい||じ|||

ジャンクパーツ から 自作 マシン 組み立てた の よ ||じさく|ましん|くみたてた||

むしろ 私 の PC マニア の 血 が 遺伝 した ん たわ |わたくし||pc|まにあ||ち||いでん|||

精神 的に せいしん|てきに

じゃあ 私 は 先 に 帰って る から ね |わたくし||さき||かえって|||

直 葉 も あんまり 遅く なら ない うち に ね なお|は|||おそく|||||

うん 分かった |わかった

誕生日 おめでとう たんじょうび|

お 兄ちゃん と 私 が 本当 は 従兄 妹 同士 だ なんて |にいちゃん||わたくし||ほんとう||いとこ|いもうと|どうし||

今 でも よく 分か ん ない いま|||わか||

お 兄ちゃん |にいちゃん

でも お 兄ちゃん の 心 は ||にいちゃん||こころ|

お 兄ちゃん の 心 は あの 人 だけ の もの だ から |にいちゃん||こころ|||じん|||||

おおい 起きろ よ スグ |おきろ||

もう 朝 だ ぞ |あさ||

起きろ って 朝 稽古 の 時間 が なくなる ぞ おきろ||あさ|けいこ||じかん|||

ああ おはよう お 兄ちゃん |||にいちゃん

おはよう

おはよう

あの わたし

やれやれ

諦めちゃ だめだ よ あきらめちゃ||

ああ そう だ な

これ は

アスナ