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ソードアート・オンライン, ソードアート・オンライン 13 奈落の淵

ソードアート ・オンライン 13 奈落 の 淵

釣れ ます か

驚かせて すみません な

私 は ニシダ と 言い ます

ここ で は 釣り 師

日本 で は 東 都 高速 線 と いう 会社 の 保安 部長 を し とり ました

キリト です

東 都 高速 線 と いう と ?

ええ この ゲーム の ネットワークセキュリティー の 担当 でした

で かい

ちょ ろ い ちょ ろ い

お 見事

ええ ただ 釣れる の は いい んだ が ... 料理 が ね

煮付け や 刺身 で 食べ たい もん です が

醤油 無し じゃ どうにも ね

焼き魚 を おろし 醤油 で って の も いい し

ブリ 大根 と か も いい な

あの ... 心当たり が なく も ない んです が

なんで す と !?

いや 堪能 し ました

まさか この 世界 に 醤油 が あった と は

自家 製 な んです よ

よかったら 後 で お 持ち ください

本当です か

いや ありがたい で すな

それにしても 釣り スキル お 高い んです ね

キリト 君 なんて ろくに 釣って きた ためし が ない んです よ

この 辺 の 湖 が 難易 度 が 高 すぎる んだ よ

いや そう で も あり ませ ん よ

難易 度 が 高い の は キリト さん が 釣って おら れた あの 大きい 湖 だけ です

なんで そんな 設定 に ...

そう それ です

あの 湖 に は ...

ヌシ が おる んです が

ヌシ

ええ 私 も 何度 か ヒット さ せた こと が ある んです が ね

ものすごい 力 で

竿 ごと 取ら れて しまい ました

うん うん

そこ で ... もの は 相談 な のです が

ヌシ 釣り は いい けど

釣り竿 の スイッチ なんて できる の か な

キリト 君 なら 大丈夫だ よ

釣ったら そう する ? 飼う ?

飼える の か な

愉快な おじさん だった な

突然 連れて きた から びっくり しちゃ った よ

この 世界 に は 普通に 暮らして る 人 も たくさん いて

最 前線 で 戦える 私 たち は そんな 人 に 対して 責任 が ある んだ よ ね

俺 は 強く なる の は

自分 が 生き残る ため って の が 第 一 だった から

今 は キリト 君 に 期待 して いる 人 いっぱい いる と 思う よ

私 も 含めて ね

ああ 皆 を 助ける って そう 約束 した もん な

でも せめて もう 少し だけ

ああ

おいおい

皆 ヌシ の こと 知って た んだ ね

えー それ で は いよいよ 本日 の メインイベント を 決行 し ます

よっ 待って ました

キリト さん お 願い し ます よ

ああ ...

どれ だけ 大物 な んだ

行き ます よ

あの ... 来た んじゃ ...

まだ です

ニ ... ニシダ さん ?

なんの まだまだ

今 だ かかり ました

はい

ス ... スイッチ ...

くそ ぅ この やろ ぅ

見えた よ

よし 行ける

な なんだ よ おい

いって え

キリト 君

危ない よ

何 が

ず ず ず ずるい ぞ 自分 だけ 逃げる な よ

キリト さん

陸 を 走って る

肺 魚 な の か

キリト さん のんきな こと 言 っと る 場合 じゃ ないで すよ

速く 逃げ ん と

ああ そう です ね

仕方ない か

奥さん 逃げて

大丈夫です よ

キリト さん 奥さん が

奥さん

す ... すげ え

アスナ さん です よ ね

なんで ここ に

ファン な んです

僕 と も 握手 を

お 疲れ

ヒースクリフ

ほら いつまでも くよくよ して ない

だって まだ 二 週間 な んだ ぜ

休暇 中 の 私 たち を 前線 に 召集 する なんて よほど の こと だ よ

そりゃ そう だ けど

話 だけ でも 聞いて おこう よ

さあ もう 時間 だ よ

さっさと 片付けて 戻って こよ

そう だ な

お 見送り ありがとう ございます

短い 間 です が 楽しかった です

いやいや 貴重な 体験 でした

実は お 二 人 に 会う まで

ゲーム クリア に 挑んで おら れる 方々 が いる の を

別 世界 の ように 考えて おり まして

この 世界 に 抛 り 出さ れて 二 年

いまさら 帰った ところ で 会社 に 戻れる か 分から ない

内心 で は もう ここ から の 脱出 を 諦めて いた の かも しれ ませ ん な

それ なら いっそ ここ で 竿 を 振って た方 が ましだ と

情けない 話 です

そんな ... そんな こと は

私 も ...

私 も 最初の 頃 は 同じ こと を 考えて

毎晩 一 人 で 泣いて ました

この 世界 で 一 日 過ぎる 度 に

私 の 現実 が どんどん 壊れて いっちゃ う 気 が した んです

ひとしきり 泣いた 後 は 戦い に あけくれ ました

勝って 前 に 進んで

とにかく 強く なる こと だけ 考えて

そんな 時 広場 の 芝生 で 昼寝 して る 人 を 見かけた んです

私 頭 に きちゃ って

時間 を 無駄に する なって 怒った んです

そ したら

今日 は アインクラッド で 最高の 季節 の さらに 最高の 気象 設定 だ から

こんな 日 に 迷宮 に 潜っちゃ う の は もったいない って 言い返さ れて

ためしに 私 も 横 に って みたら ぐっすり 眠れ ました

起きたら 夕方 で 厭 きれた 顔 さ れた んです けど

でも そう やって

一緒に パーティー を 組む うち に 気づいた んです

彼 は こんな 世界 でも ちゃんと 生きて る

現実 世界 で 一 日 なくす んじゃ なくて

ここ で 一 日 積み重ねて る

それ を 教えて くれた の が この キリト 君 です

彼 の こと を 想い ながら 寝る と

嫌な 夢 を 見 なく なった

彼 に 会える の が 楽しみに なった

始めて ここ に 来て よかった って 思えた

キリト 君 は 私 に とって

ここ で 過ごした 二 年間 の 意味 であり

生きた 証 です

私 は この 人 に 出会う ため に

あの 日 ナーヴギア を 被った んです

ニシダ さん に も きっと 大切な 物 が ある はずです

そう です な 本当に そうだ

人生 捨てた もん じゃ ない

捨てた もん じゃ ないで す なあ

私 に 出来る こと は 何も あり ませ ん が

がんばって ください

また 一緒に 釣り を し ましょう

行って き ます

転移 グランザム

偵察 隊 が 全滅

来 たる ボス 戦 に 備え

五 ギルド 合同 の パーティー 二十 名 を 送り込んだ

だが 最初の 十 人 が 部屋 の 中央 に 到達 して

ボス が 出現 した 瞬間

入り口 の 扉 が 閉じて しまった のだ

クリスタル 無効 化 エリア か

そして 五 分 ほど 経過 し ようやく 扉 が 開いた 時

部屋 の 中 に は 何も 無かった そうだ

十 人 の 姿 も ボス も 消えて いた

バカな

だからと言って 攻略 を 諦める 事 は でき ない

可能な 限り 大 部隊 を もって 当たる しか ない

協力 は さ せて もらい ます よ

だが 俺 に とって は アスナ の 安全 が 最 優先 です

もし 危険な 状況 に なったら

パーティー 全体 より も 彼女 を 守り ます

何 か を 守ろう と する 人間 は 強い もの だ

勇 戦 を 期待 する よ

あと 三 時間 か どう し よっ か

どうした の よ

怒ら ないで 聞いて くれ

今日 の ボス 攻略 戦

参加 し ないで ここ で 待って いて くれ ない か

どうして そんな 事 言う の

転移 結晶 が 使え ない 場所 で は 何 が 起こる か わから ない

怖い んだ 君 の 身 に もしも の こと

そんな 危険な 場所 に 自分 だけ 行って

私 に は 安全な 場所 で 待って ろ って 言う の

もし それ で キリト 君 が 帰って こ なかったら

私 自殺 する よ

もう 生きて る 意味 ないし

ただ 待って た 自分 が 許せ ない もの

ごめん 俺 弱気に なって る

本心 で は 二 人 で 逃げ たい と 思って る んだ

現実 世界 に 戻れ なくて も いい から

あの 森 の 家 で いつまでも 一緒に 暮らし たい

うん そう できたら いいね

毎日 一緒に いつまでも

キリト くん 考えた こと ある

私 たち の 本当の 体 が どう なって る か

この ゲーム が 始まって 何 週間 か 経った 頃 に

ほとんど の プレイヤー が 何 時間 か 回線 切断 した 事件 が あった でしょう

多分 あの 時 全 プレイヤー が

あちこち の 病院 に 移さ れた んだ と 思う

私 たち の 体 が

病院 の ベッド で どうにか 生かさ れて る って 状況 な んだ と したら

そんな の 何 年 も 無事に 続く と は 思え ない

つまり ゲーム を クリア できる でき ない 関係なく

タイムリミット は 存在 する って ことか

私 私 一生 キリト くん の 隣 に い たい

ちゃんと お付き合い して 本当に 結婚 して

一緒に 歳 を 取って いき たい

だから だ から

今 は 戦わ なきゃ いけない んだ な

おう

なんだ お前 ら も 参加 する の か

なん だって こと は ねえ だろう

こっち は 商売 を 投げ出して 加勢 に 来た んだ ぞ

この 無私 無欲の 精神 を 理解 でき ない た あ

じゃあ お前 は 戦 利 品 の 分配 から は 除外 する から な

いや それ は だ な

コリドー オープン

さあ 行こう か

なんか や な 感じ だ ね

ああ

準備 は いい かな

基本 的に は 血 盟騎 士 団 が 前衛 で 攻撃 を 食い止める ので

その 間 に 可能な 限り 攻撃 パターン を 見切り

柔軟に 反撃 して ほしい

厳しい 戦い に なる だろう が

諸君 の 力 なら 切り抜け られる と 信じて いる

解放 の 日 の ため に

大丈夫だ よ

キリト くん は 私 が 守る

だから キリト くん は 私 を 守って ね

ああ 必ず

死ぬ な よ

お前 こそ

今日 の 戦 利 品 で 一 儲け する まで くたばる 気 は ねえ ぜ

戦闘 開始

なにも 起き ない ぞ

上 よ

スカル

リーパー

固まる な 距離 を 取れ

こっち だ

走れ

い 一撃 で

無茶苦茶だ

まともに 近づく こと も でき ねえ ぞ

下がれ

重 すぎる

二 人 同時に 受ければ いける

私 達 なら できる よ

よし

鎌 は 俺 たち が 食い止める

みんな は 側面 から 攻撃 して くれ

行く ぞ

よし

暴れ んじゃ ねえ

畜生

キリト くん


ソードアート ・オンライン 13 奈落 の 淵 |おんらいん|ならく||ふち Sword Art Online 13: The Abyss

釣れ ます か つれ||

驚かせて すみません な おどろかせて||

私 は ニシダ と 言い ます わたくし||||いい|

ここ で は 釣り 師 |||つり|し

日本 で は 東 都 高速 線 と いう 会社 の 保安 部長 を し とり ました にっぽん|||ひがし|と|こうそく|せん|||かいしゃ||ほあん|ぶちょう||||

キリト です

東 都 高速 線 と いう と ? ひがし|と|こうそく|せん|||

ええ この ゲーム の ネットワークセキュリティー の 担当 でした ||げーむ||||たんとう|

で かい

ちょ ろ い ちょ ろ い

お 見事 |みごと

ええ ただ 釣れる の は いい んだ が ... 料理 が ね ||つれる||||||りょうり||

煮付け や 刺身 で 食べ たい もん です が につけ||さしみ||たべ||||

醤油 無し じゃ どうにも ね しょうゆ|なし|||

焼き魚 を おろし 醤油 で って の も いい し やきざかな|||しょうゆ||||||

ブリ 大根 と か も いい な ぶり|だいこん|||||

あの ... 心当たり が なく も ない んです が |こころあたり||||||

なんで す と !?

いや 堪能 し ました |たんのう||

まさか この 世界 に 醤油 が あった と は ||せかい||しょうゆ||||

自家 製 な んです よ じか|せい|||

よかったら 後 で お 持ち ください |あと|||もち|

本当です か ほんとうです|

いや ありがたい で すな

それにしても 釣り スキル お 高い んです ね |つり|||たかい||

キリト 君 なんて ろくに 釣って きた ためし が ない んです よ |きみ|||つって||||||

この 辺 の 湖 が 難易 度 が 高 すぎる んだ よ |ほとり||こ||なんい|たび||たか|||

いや そう で も あり ませ ん よ

難易 度 が 高い の は キリト さん が 釣って おら れた あの 大きい 湖 だけ です なんい|たび||たかい||||||つって||||おおきい|こ||

なんで そんな 設定 に ... ||せってい|

そう それ です

あの 湖 に は ... |こ||

ヌシ が おる んです が

ヌシ

ええ 私 も 何度 か ヒット さ せた こと が ある んです が ね |わたくし||なんど||ひっと||||||||

ものすごい 力 で |ちから|

竿 ごと 取ら れて しまい ました さお||とら|||

うん うん

そこ で ... もの は 相談 な のです が ||||そうだん|||

ヌシ 釣り は いい けど |つり|||

釣り竿 の スイッチ なんて できる の か な つりざお||すいっち|||||

キリト 君 なら 大丈夫だ よ |きみ||だいじょうぶだ|

釣ったら そう する ? 飼う ? つったら|||かう

飼える の か な かえる|||

愉快な おじさん だった な ゆかいな|||

突然 連れて きた から びっくり しちゃ った よ とつぜん|つれて||||||

この 世界 に は 普通に 暮らして る 人 も たくさん いて |せかい|||ふつうに|くらして||じん|||

最 前線 で 戦える 私 たち は そんな 人 に 対して 責任 が ある んだ よ ね さい|ぜんせん||たたかえる|わたくし||||じん||たいして|せきにん|||||

俺 は 強く なる の は おれ||つよく|||

自分 が 生き残る ため って の が 第 一 だった から じぶん||いきのこる|||||だい|ひと||

今 は キリト 君 に 期待 して いる 人 いっぱい いる と 思う よ いま|||きみ||きたい|||じん||||おもう|

私 も 含めて ね わたくし||ふくめて|

ああ 皆 を 助ける って そう 約束 した もん な |みな||たすける|||やくそく|||

でも せめて もう 少し だけ |||すこし|

ああ

おいおい

皆 ヌシ の こと 知って た んだ ね みな||||しって|||

えー それ で は いよいよ 本日 の メインイベント を 決行 し ます |||||ほんじつ||||けっこう||

よっ 待って ました |まって|

キリト さん お 願い し ます よ |||ねがい|||

ああ ...

どれ だけ 大物 な んだ ||おおもの||

行き ます よ いき||

あの ... 来た んじゃ ... |きた|

まだ です

ニ ... ニシダ さん ?

なんの まだまだ

今 だ かかり ました いま|||

はい

ス ... スイッチ ... |すいっち

くそ ぅ この やろ ぅ

見えた よ みえた|

よし 行ける |いける

な なんだ よ おい

いって え

キリト 君 |きみ

危ない よ あぶない|

何 が なん|

ず ず ず ずるい ぞ 自分 だけ 逃げる な よ |||||じぶん||にげる||

キリト さん

陸 を 走って る りく||はしって|

肺 魚 な の か はい|ぎょ|||

キリト さん のんきな こと 言 っと る 場合 じゃ ないで すよ ||||げん|||ばあい|||

速く 逃げ ん と はやく|にげ||

ああ そう です ね

仕方ない か しかたない|

奥さん 逃げて おくさん|にげて

大丈夫です よ だいじょうぶです|

キリト さん 奥さん が ||おくさん|

奥さん おくさん

す ... すげ え

アスナ さん です よ ね

なんで ここ に

ファン な んです ふぁん||

僕 と も 握手 を ぼく|||あくしゅ|

お 疲れ |つかれ

ヒースクリフ

ほら いつまでも くよくよ して ない

だって まだ 二 週間 な んだ ぜ ||ふた|しゅうかん|||

休暇 中 の 私 たち を 前線 に 召集 する なんて よほど の こと だ よ きゅうか|なか||わたくし|||ぜんせん||しょうしゅう|||||||

そりゃ そう だ けど

話 だけ でも 聞いて おこう よ はなし|||きいて||

さあ もう 時間 だ よ ||じかん||

さっさと 片付けて 戻って こよ |かたづけて|もどって|

そう だ な

お 見送り ありがとう ございます |みおくり||

短い 間 です が 楽しかった です みじかい|あいだ|||たのしかった|

いやいや 貴重な 体験 でした |きちょうな|たいけん|

実は お 二 人 に 会う まで じつは||ふた|じん||あう|

ゲーム クリア に 挑んで おら れる 方々 が いる の を げーむ|くりあ||いどんで|||ほうぼう||||

別 世界 の ように 考えて おり まして べつ|せかい|||かんがえて||

この 世界 に 抛 り 出さ れて 二 年 |せかい||なげう||ださ||ふた|とし

いまさら 帰った ところ で 会社 に 戻れる か 分から ない |かえった|||かいしゃ||もどれる||わから|

内心 で は もう ここ から の 脱出 を 諦めて いた の かも しれ ませ ん な ないしん|||||||だっしゅつ||あきらめて|||||||

それ なら いっそ ここ で 竿 を 振って た方 が ましだ と |||||さお||ふって|たほう|||

情けない 話 です なさけない|はなし|

そんな ... そんな こと は

私 も ... わたくし|

私 も 最初の 頃 は 同じ こと を 考えて わたくし||さいしょの|ころ||おなじ|||かんがえて

毎晩 一 人 で 泣いて ました まいばん|ひと|じん||ないて|

この 世界 で 一 日 過ぎる 度 に |せかい||ひと|ひ|すぎる|たび|

私 の 現実 が どんどん 壊れて いっちゃ う 気 が した んです わたくし||げんじつ|||こぼれて|||き|||

ひとしきり 泣いた 後 は 戦い に あけくれ ました |ないた|あと||たたかい|||

勝って 前 に 進んで かって|ぜん||すすんで

とにかく 強く なる こと だけ 考えて |つよく||||かんがえて

そんな 時 広場 の 芝生 で 昼寝 して る 人 を 見かけた んです |じ|ひろば||しばふ||ひるね|||じん||みかけた|

私 頭 に きちゃ って わたくし|あたま|||

時間 を 無駄に する なって 怒った んです じかん||むだに|||いかった|

そ したら

今日 は アインクラッド で 最高の 季節 の さらに 最高の 気象 設定 だ から きょう||||さいこうの|きせつ|||さいこうの|きしょう|せってい||

こんな 日 に 迷宮 に 潜っちゃ う の は もったいない って 言い返さ れて |ひ||めいきゅう||くぐっちゃ||||||いいかえさ|

ためしに 私 も 横 に って みたら ぐっすり 眠れ ました |わたくし||よこ|||||ねむれ|

起きたら 夕方 で 厭 きれた 顔 さ れた んです けど おきたら|ゆうがた||いと||かお||||

でも そう やって

一緒に パーティー を 組む うち に 気づいた んです いっしょに|ぱーてぃー||くむ|||きづいた|

彼 は こんな 世界 でも ちゃんと 生きて る かれ|||せかい|||いきて|

現実 世界 で 一 日 なくす んじゃ なくて げんじつ|せかい||ひと|ひ|||

ここ で 一 日 積み重ねて る ||ひと|ひ|つみかさねて|

それ を 教えて くれた の が この キリト 君 です ||おしえて||||||きみ|

彼 の こと を 想い ながら 寝る と かれ||||おもい||ねる|

嫌な 夢 を 見 なく なった いやな|ゆめ||み||

彼 に 会える の が 楽しみに なった かれ||あえる|||たのしみに|

始めて ここ に 来て よかった って 思えた はじめて|||きて|||おもえた

キリト 君 は 私 に とって |きみ||わたくし||

ここ で 過ごした 二 年間 の 意味 であり ||すごした|ふた|ねんかん||いみ|

生きた 証 です いきた|あかし|

私 は この 人 に 出会う ため に わたくし|||じん||であう||

あの 日 ナーヴギア を 被った んです |ひ|||おおった|

ニシダ さん に も きっと 大切な 物 が ある はずです |||||たいせつな|ぶつ|||

そう です な 本当に そうだ |||ほんとうに|そう だ

人生 捨てた もん じゃ ない じんせい|すてた|||

捨てた もん じゃ ないで す なあ すてた|||||

私 に 出来る こと は 何も あり ませ ん が わたくし||できる|||なにも||||

がんばって ください

また 一緒に 釣り を し ましょう |いっしょに|つり|||

行って き ます おこなって||

転移 グランザム てんい|

偵察 隊 が 全滅 ていさつ|たい||ぜんめつ

来 たる ボス 戦 に 備え らい||ぼす|いくさ||そなえ

五 ギルド 合同 の パーティー 二十 名 を 送り込んだ いつ|ぎるど|ごうどう||ぱーてぃー|にじゅう|な||おくりこんだ

だが 最初の 十 人 が 部屋 の 中央 に 到達 して |さいしょの|じゅう|じん||へや||ちゅうおう||とうたつ|

ボス が 出現 した 瞬間 ぼす||しゅつげん||しゅんかん

入り口 の 扉 が 閉じて しまった のだ いりぐち||とびら||とじて||

クリスタル 無効 化 エリア か |むこう|か|えりあ|

そして 五 分 ほど 経過 し ようやく 扉 が 開いた 時 |いつ|ぶん||けいか|||とびら||あいた|じ

部屋 の 中 に は 何も 無かった そうだ へや||なか|||なにも|なかった|そう だ

十 人 の 姿 も ボス も 消えて いた じゅう|じん||すがた||ぼす||きえて|

バカな ばかな

だからと言って 攻略 を 諦める 事 は でき ない だからといって|こうりゃく||あきらめる|こと|||

可能な 限り 大 部隊 を もって 当たる しか ない かのうな|かぎり|だい|ぶたい|||あたる||

協力 は さ せて もらい ます よ きょうりょく||||||

だが 俺 に とって は アスナ の 安全 が 最 優先 です |おれ||||||あんぜん||さい|ゆうせん|

もし 危険な 状況 に なったら |きけんな|じょうきょう||

パーティー 全体 より も 彼女 を 守り ます ぱーてぃー|ぜんたい|||かのじょ||まもり|

何 か を 守ろう と する 人間 は 強い もの だ なん|||まもろう|||にんげん||つよい||

勇 戦 を 期待 する よ いさみ|いくさ||きたい||

あと 三 時間 か どう し よっ か |みっ|じかん|||||

どうした の よ

怒ら ないで 聞いて くれ いから||きいて|

今日 の ボス 攻略 戦 きょう||ぼす|こうりゃく|いくさ

参加 し ないで ここ で 待って いて くれ ない か さんか|||||まって||||

どうして そんな 事 言う の ||こと|いう|

転移 結晶 が 使え ない 場所 で は 何 が 起こる か わから ない てんい|けっしょう||つかえ||ばしょ|||なん||おこる|||

怖い んだ 君 の 身 に もしも の こと こわい||きみ||み||||

そんな 危険な 場所 に 自分 だけ 行って |きけんな|ばしょ||じぶん||おこなって

私 に は 安全な 場所 で 待って ろ って 言う の わたくし|||あんぜんな|ばしょ||まって|||いう|

もし それ で キリト 君 が 帰って こ なかったら ||||きみ||かえって||

私 自殺 する よ わたくし|じさつ||

もう 生きて る 意味 ないし |いきて||いみ|

ただ 待って た 自分 が 許せ ない もの |まって||じぶん||ゆるせ||

ごめん 俺 弱気に なって る |おれ|よわきに||

本心 で は 二 人 で 逃げ たい と 思って る んだ ほんしん|||ふた|じん||にげ|||おもって||

現実 世界 に 戻れ なくて も いい から げんじつ|せかい||もどれ||||

あの 森 の 家 で いつまでも 一緒に 暮らし たい |しげる||いえ|||いっしょに|くらし|

うん そう できたら いいね

毎日 一緒に いつまでも まいにち|いっしょに|

キリト くん 考えた こと ある ||かんがえた||

私 たち の 本当の 体 が どう なって る か わたくし|||ほんとうの|からだ|||||

この ゲーム が 始まって 何 週間 か 経った 頃 に |げーむ||はじまって|なん|しゅうかん||たった|ころ|

ほとんど の プレイヤー が 何 時間 か 回線 切断 した 事件 が あった でしょう ||ぷれいやー||なん|じかん||かいせん|せつだん||じけん|||

多分 あの 時 全 プレイヤー が たぶん||じ|ぜん|ぷれいやー|

あちこち の 病院 に 移さ れた んだ と 思う ||びょういん||うつさ||||おもう

私 たち の 体 が わたくし|||からだ|

病院 の ベッド で どうにか 生かさ れて る って 状況 な んだ と したら びょういん||べっど|||いかさ||||じょうきょう||||

そんな の 何 年 も 無事に 続く と は 思え ない ||なん|とし||ぶじに|つづく|||おもえ|

つまり ゲーム を クリア できる でき ない 関係なく |げーむ||くりあ||||かんけいなく

タイムリミット は 存在 する って ことか ||そんざい|||

私 私 一生 キリト くん の 隣 に い たい わたくし|わたくし|いっしょう||||となり|||

ちゃんと お付き合い して 本当に 結婚 して |おつきあい||ほんとうに|けっこん|

一緒に 歳 を 取って いき たい いっしょに|さい||とって||

だから だ から

今 は 戦わ なきゃ いけない んだ な いま||たたかわ||||

おう

なんだ お前 ら も 参加 する の か |おまえ|||さんか|||

なん だって こと は ねえ だろう

こっち は 商売 を 投げ出して 加勢 に 来た んだ ぞ ||しょうばい||なげだして|かせい||きた||

この 無私 無欲の 精神 を 理解 でき ない た あ |むし|むよくの|せいしん||りかい||||

じゃあ お前 は 戦 利 品 の 分配 から は 除外 する から な |おまえ||いくさ|り|しな||ぶんぱい|||じょがい|||

いや それ は だ な

コリドー オープン |おーぷん

さあ 行こう か |いこう|

なんか や な 感じ だ ね |||かんじ||

ああ

準備 は いい かな じゅんび|||

基本 的に は 血 盟騎 士 団 が 前衛 で 攻撃 を 食い止める ので きほん|てきに||ち|めいき|し|だん||ぜんえい||こうげき||くいとめる|

その 間 に 可能な 限り 攻撃 パターン を 見切り |あいだ||かのうな|かぎり|こうげき|ぱたーん||みきり

柔軟に 反撃 して ほしい じゅうなんに|はんげき||

厳しい 戦い に なる だろう が きびしい|たたかい||||

諸君 の 力 なら 切り抜け られる と 信じて いる しょくん||ちから||きりぬけ|||しんじて|

解放 の 日 の ため に かいほう||ひ|||

大丈夫だ よ だいじょうぶだ|

キリト くん は 私 が 守る |||わたくし||まもる

だから キリト くん は 私 を 守って ね ||||わたくし||まもって|

ああ 必ず |かならず

死ぬ な よ しぬ||

お前 こそ おまえ|

今日 の 戦 利 品 で 一 儲け する まで くたばる 気 は ねえ ぜ きょう||いくさ|り|しな||ひと|もうけ||||き|||

戦闘 開始 せんとう|かいし

なにも 起き ない ぞ |おき||

上 よ うえ|

スカル

リーパー

固まる な 距離 を 取れ かたまる||きょり||とれ

こっち だ

走れ はしれ

い 一撃 で |いちげき|

無茶苦茶だ むちゃくちゃだ

まともに 近づく こと も でき ねえ ぞ |ちかづく|||||

下がれ さがれ

重 すぎる おも|

二 人 同時に 受ければ いける ふた|じん|どうじに|うければ|

私 達 なら できる よ わたくし|さとる|||

よし

鎌 は 俺 たち が 食い止める かま||おれ|||くいとめる

みんな は 側面 から 攻撃 して くれ ||そくめん||こうげき||

行く ぞ いく|

よし

暴れ んじゃ ねえ あばれ||

畜生 ちくしょう

キリト くん