×

Nous utilisons des cookies pour rendre LingQ meilleur. En visitant le site vous acceptez nos Politique des cookies.


image

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (KonoSuba), この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (15)

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (15)

「 し ーっ! そこ は 黙って おいて あげ なさい よ ! 今日 は まだ 爆裂 魔法 使って ないし 、 後ろ に たくさんの 冒険 者 が 控えて る から 強気な の よ 。 今 良い ところ な んだ から 、 このまま 見守る の よ ! 俺 達 の 囁き が 聞こえて いた の か 、 片手 で 杖 を 突きつけた ポーズ の まま 、 めぐみ ん の 顔 が ほんのり と 赤く なる 。

デュラハン は と 言えば 、 なぜ か 、 勝手に 納得 した ような 雰囲気 だ 。

「…… ほう 、 紅 魔 の 者 か 。 なるほど 、 なるほど 。 その いか れた 名前 は 、 別に 俺 を バカに して いた 訳 で は なかった のだ な 」

「 おい 、 両親 から もらった 私 の 名 に 文句 が ある なら 聞こう じゃ ない か 」

デュラハン の 言葉 に ヒートアップ する めぐみ んだ が 、 当の 相手 は どこ 吹く 風 だ 。

と 言う か 、 街 中 の 冒険 者 の 大群 を 見て も 、 気 に する 素振り も 見せて いない 。 流石 魔 王 の 幹部 、 俺 達 みたいな ひよっ子 など 眼中 に 無い のだろう 。 「…… フン 、 まあ いい 。 俺 は お前 ら 雑魚 に ちょっかい かけ に この 地 に 来た 訳 で は ない 。 この 地 に は 、 ある 調査 に 来た のだ 。 しばらく は あの 城 に 滞在 する 事 に なる だろう が 、 これ から は 爆裂 魔法 は 使う な 。 いい な ? 「 それ は 、 私 に 死ね と 言って いる も 同然な のです が 。 紅 魔 族 は 日 に 一 度 、 爆裂 魔法 を 撃た ない と 死ぬ んです 」

「 お 、 おい 、 聞いた 事 ない ぞ そんな 事 ! 適当な 噓 を つく な ! どう しよう 、 もう 少し めぐみ ん と あの モンスター の やり取り を 見守りたい 気分 に なって きた 。 見れば アクア も 、 めぐみ ん が デュラハン に 嚙 み ついて いる の を ワクワク して 眺めて いる 。

デュラハン は 右手 の 上 に 首 を 載せ 、 そのまま 器用に 、 やれやれ と 肩 を すくめて 見せた 。

「 どう あって も 、 爆裂 魔法 を 撃つ の を 止める 気 は 無い と ? 俺 は 魔 に 身 を 落とした 者 で は ある が 、 元 は 騎士 だ 。 弱者 を 刈り取る 趣味 は 無い 。 だが 、 これ 以上 城 の 近辺 で あの 迷惑 行為 を する の なら 、 こちら に も 考え が ある ぞ ? 剣 吞 な 気配 を 漂わせて きた デュラハン に 、 めぐみ ん が ビクリ と 後 ず さった 。

だが め ぐみん は 、 不敵な 笑み を 浮かべる と ……!

「 迷惑な の は 私 達 の 方 です ! あなた が あの 城 に 居座って いる せい で 、 私 達 は 仕事 も ろくに でき ない んです よ ! …… フッ 、 余裕 ぶって いられる の も 今 の 内 です 。 こちら に は 、 対 アンデッド の スペシャリスト が いる のです から ! 先生 、 お 願い します ! 盛大な 啖呵 を 切った 後 、 めぐみ ん は アクア に 丸 投げ した 。

………… おい 。

「 しょうがない わ ね ー ! 魔 王 の 幹部 だ か 知ら ない けれど 、 この 私 が いる 時 に 来る と は 運 が 悪かった わ ね 。 アンデッド の くせ に 、 力 が 弱まる こんな 明るい 内 に 外 に 出て 来ちゃ う なんて 、 浄化 して 下さいって 言って る ような もの だ わ ! あんた の せい で まともな クエスト が 請け られ ない の よ ! さあ 、 覚悟 は いい かしらっ!?」 先生 呼ばわり さ れた アクア は 、 満 更 でも 無 さ そうに デュラハン の 前 に 出た 。 固唾 を 吞 んで 成り行き を 見守る 冒険 者 達 の 視線 を 浴び ながら 、 アクア が デュラハン に 片手 を 突き出す 。

それ を 見た デュラハン は 、 興味深 そうに 自分 の 首 を アクア に 向かって 前 に 出した 。

これ が デュラハン なり の 、 マジマジ と 見る 行為 に なる のだろう 。

「 ほう 、 これ は これ は 。 プリースト で は なく アークプリースト か ? この 俺 は 仮にも 魔 王 軍 の 幹部 の 一 人 。 こんな 街 に いる 低 レベル の アークプリースト に 浄化 さ れる ほど 落ちぶれて は いない し 、 アークプリースト 対策 は できて いる のだ が ……。 そう だ な 、 ここ は 一 つ 、 紅 魔 の 娘 を 苦しま せて や ろうかっ! デュラハン は 、 アクア が 魔法 を 唱えよう と する より も 早く 、 左手 の 人差し指 を めぐみ ん へ と 突き出した 。

そして デュラハン は すかさず 叫ぶ !

「 汝 に 死 の 宣告 を ! お前 は 一 週間 後 に 死ぬ だろう !!」

デュラハン が 呪い を 掛ける の と 、 ダクネス が めぐみ ん の 襟首 を 摑 み 、 自分 の 後ろ に 隠した の は 同時 だった 。

「 なっ!? ダ 、 ダクネス !?」 めぐみ ん が 叫ぶ 中 、 ダクネス の 身体 が ほんのり と 、 一瞬 だけ 黒く 光る 。 くそっ、 やられた 、 死 の 宣告 か ! 「 ダクネス 、 大丈夫 か !? 痛い 所 と か は 無い か ? 俺 が 慌てて 聞く も 、 ダクネス は 自分 の 両手 を 確認 する か の 様 に ワキワキ と 何度 か 握り 。

「…… ふむ 、 なんとも 無い のだ が 」

いたって 平気 そうに 言って のけた 。

だが 、 デュラハン は 確かに 叫んだ 。

一 週間 後 に 死ぬ 、 と 。

呪い を 掛け られた ダクネス を アクア が ぺたぺた と 触る 中 、 デュラハン は 勝ち誇った 様 に 宣言 する 。

「 その 呪い は 今 は なんとも 無い 。 若干 予定 が 狂った が 、 仲間 同士 の 結束 が 固い 貴 様 ら 冒険 者 に は 、 むしろ こちら の 方 が 応え そうだ な 。 …… よい か 、 紅 魔 族 の 娘 よ 。 このまま で は その クルセイダー は 一 週間 後 に 死ぬ 。 ククッ 、 お前 の 大切な 仲間 は 、 それ まで 死 の 恐怖 に 怯え 、 苦しむ 事 と なる のだ ……。 そう 、 貴 様 の 行い の せい で な ! これ より 一 週間 、 仲間 の 苦しむ 様 を 見て 、 自ら の 行い を 悔いる が いい 。 クハハハッ 、 素直に 俺 の 言う 事 を 聞いて おけば よかった のだ ! デュラハン の 言葉 に めぐみ ん が 青ざめる 中 、 ダクネス が 戦 き 叫んだ 。

「 な 、 なんて 事 だ ! つまり 貴 様 は 、 この 私 に 死 の 呪い を 掛け 、 呪い を 解いて 欲しく ば 俺 の 言う 事 を 聞け と ! つまり は そういう 事 な の か ! 「 えっ」 ダクネス が 何 を 言った の か 理解 でき なかった デュラハン が 、 素 で 返した 。 俺 も 、 同じく 何 を 言って いる の か 理解 が でき ない 。 …… し たく ない 。

「 くっ……! 呪い ぐらい で は この 私 は 屈し は し ない ……! 屈し は し ない が ……っ! ど 、 どう しよう カズマ ! 見る が いい 、 あの デュラハン の 兜 の 下 の いやらしい 目 を ! あれ は 私 を このまま 城 へ と 連れて 帰り 、 呪い を 解いて 欲しく ば 黙って 言う 事 を 聞け と 、 凄ま じい ハード コア 変態 プレイ を 要求 する 変質 者 の 目 だっ! 大衆 の 前 で 、 突然 変質 者 呼ばわり さ れた 可哀想な デュラハン は 、 ぽつり と 言った 。

「…… えっ」 気の毒に 。 「 この 私 の 体 は 好きに できて も 、 心 まで は 自由に できる と は 思う な よ ! 城 に 囚 われ 、 魔 王 の 手先 に 理不尽な 要求 を さ れる 女 騎士 と かっ! ああ 、 どう しよう 、 どう しよう カズマっ!! 予想外に 燃える シチュエーション だ ! 行き たく は ない 、 行き たく は ない が 仕方 が ない ! ギリギリ まで 抵抗 して みる から 邪魔 は し ないで くれ ! で は 、 行って くる ! 「 え えっ!?」 「 止めろ 、 行く な ! デュラハン の 人 が 困って る だ ろ ! ノコノコ と 敵 に 付いて行こう と する ダクネス を 羽交い締め に して 引き止める と 、 デュラハン が ほっと して いる 姿 が 見えた 。

「 と 、 とにかく ! これ に 懲りたら 俺 の 城 に 爆裂 魔法 を 放つ の は 止めろ ! そして 、 紅 魔 族 の 娘 よ ! そこ の クルセイダー の 呪い を 解いて 欲しく ば 、 俺 の 城 に 来る が いい ! 城 の 最上 階 の 俺 の 部屋 まで 来る 事 が できた なら 、 その 呪い を 解いて やろう ! …… だが 、 城 に は 俺 の 配下 の アンデッドナイト 達 が ひしめいて いる 。 ひよっ子 冒険 者 の お前達 に 、 果たして 俺 の 所 まで 辿り着く 事 が できる かな ? クククククッ 、 クハハハハハハッ ! デュラハン は そう 宣言 する と 、 哄笑 し ながら 、 街 の 外 に 停めて いた 首 の 無い 馬 に 乗り 、 そのまま 城 へ と 去って 行った ……。

6.

あまり と 言えば あんまりな 展開 に 、 集め られた 冒険 者 達 は 呆然と 立ち尽くして いた 。

それ は 、 俺 も 同じ 事 だ 。

俺 の 隣 で は 、 めぐみ ん が 青い 顔 で わなわな と 震え 、 杖 を ぎゅっと 握り 直す 。

そして 、 一 人 で 街 の 外 へ 出て 行こう と する 。

「 おい 、 どこ 行く 気 だ 。 何 しようって 言う んだ よ 」 俺 が めぐみ ん の マント を 引っ張る と 、 めぐみ ん は 足 に 力 を 込めて 抵抗 し ながら 、 こちら を 振り向き も せ ず に 言って くる 。 「 今回 の 事 は 私 の 責任 です 。 ちょっと 城 まで 行って 、 あの デュラハン に 直接 爆裂 魔法 ぶち 込んで 、 ダクネス の 呪い を 解か せて きます 」 めぐみ ん 一 人 で 行った ところ で 、 どう なる もん でも ないだろう に 。 …… と 言う か 。

「 俺 も 行く に 決まって る だろう が 。 お前 一 人 じゃ 、 雑魚 相手 に 魔法 を 使って それ で 終わっちゃ う だ ろ 。 そもそも 、 俺 も 毎回 一緒に 行き ながら 、 幹部 の 城 だって 気づか なかった マヌケ だ し な 」

俺 の 言葉 に しばらく 渋い 表情 を 浮かべて い ため ぐみん は 、 やがて 諦めた 様 に 肩 を 落とした 。

「…… じゃあ 、 一緒に 行きます か 。 でも 相手 は アンデッドナイト が ひしめいて いる らしい です 。 と なる と 、 武器 は 効き に くい です ね 。 私 の 魔法 の 方 が 効果 的な はずです 。 …… な ので 、 こんな 時 こそ 私 を 頼り に して ください ね 」

言って 、 めぐみ ん は 微 か に 笑み を 浮かべた 。

アンデッドナイトって 言う からに は 、 鎧 を 着た 相手 な のだろう 。 そんな の が 相手 で は 、 安物 の 剣 しか 持た ない 俺 は 途端 に 無力に なる 。

だが 、 それ なら それ で 考え が あった 。

「 俺 の 敵 感知 スキル で 城 内 の モンスター を 索敵 し ながら 、 潜伏 スキル で 隠れ つつ 、 こそこそ 行こう 。 もしくは 、 毎日 城 に 通って 一 階 から 順に 、 爆裂 魔法 で 敵 を 倒して 帰還 。 毎日 地道に 敵 を 削って いく 。 …… 一 週間 の 期限 が ある なら 、 そんな 作戦 で いって も いい 」

俺 の 提案 に 少し は 希望 が 持てた の か 、 めぐみ ん が 明るい 表情 で 頷いた 。

俺 と めぐみ ん は ダクネス の 方 を 振り返る と 。

「 おい ダクネス ! 呪い は 絶対 に 何とか して やる から な ! だ から 、 安心 ……」

「『 セイクリッド ・ ブレイクスペル 』! ダクネス を 元気付けよう と 、 俺 が 声 を 掛ける 最中 。

それ を 遮る 形 で アクア が 唱えた 魔法 を 受けて 、 ダクネス の 体 が 淡く 光った 。

そして 、 どことなく 残念 そうな 、 しょんぼり と した ダクネス と は 対照 的に 、 アクア が 嬉々 と して 言って きた 。

「 この 私 に かかれば 、 デュラハン の 呪い の 解除 なんて 楽勝 よ ! どう 、 どう ? 私 だって 、 たまに は プリーストっぽい でしょう ? 「「…… えっ」」 …… 勝手に 盛り上がって いた 、 俺 と めぐみ ん の やる 気 を 返せ 。 7.

魔 王 の 幹部 襲撃 事件 から 何事 も 無く 一 週間 が 経った ある 日 の 事 。

「 クエスト よ ! キツ く て も いい から 、 クエスト を 請けましょう ! 「「 えー ……」」

突然 そんな 事 を 言い出した アクア に 、 俺 と めぐみ ん の 不満の 声 が 同時に 漏れた 。

アクア を 除いて 、 俺 達 の 懐 は 潤って いる 。

高 難易 度 な クエスト しか 無い 今 、 わざわざ 仕事 を したい と は 思わ ない 。 「 私 は 構わ ない が 。 …… だが 、 アクア と 私 で は 火力 不足 だろう ……」

ダクネス が ちらちら と 俺 とめぐ みん の 方 を 見る 。

そんな 目 で 見 られて も 、 俺 と めぐみ ん は 無理 して 危険な クエスト を 受ける 必要 性 が 無い 。

乗り気じゃ ない 俺 達 を 見て 、 いよいよ アクア が 泣き出した 。

「 お 、 お 願い よ おお おお おお ! もう バイト ばかり する の は 嫌な の よ お ! コロッケ が 売れ残る と 店長 が 怒る の ! 頑張る から ! 今回 は 、 私 、 全力 で 頑張る から あ ぁっ!!」 俺 と めぐみ ん は 顔 を 見合わせる 。 「 しょうが ねえ なあ ……。 じゃあ 、 ちょっと 良 さ そうだ と 思う クエスト 見つけて 来い よ 。 悪く ない の が あったら 付いてって やる から 」 その 言葉 に 、 アクア は 嬉々 と して クエスト 掲示板 へ と 駆け出す 。

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (15) この すばらしい せかい に しゅくふく を||だおんな かみさま Segne diese wunderbare Welt! Oh, Göttin der Verdammten (15) Bless this wonderful world! Oh, Goddess of the Waste (15) Abençoa este mundo maravilhoso! Oh, Deusa dos Malditos (15) 為這個美好的世界送上祝福!啊,無用的女神(15)

「 し ーっ! |- っ そこ は 黙って おいて あげ なさい よ ! ||だまって|||| Keep it silent! 今日 は まだ 爆裂 魔法 使って ないし 、 後ろ に たくさんの 冒険 者 が 控えて る から 強気な の よ 。 きょう|||ばくれつ|まほう|つかって||うしろ|||ぼうけん|もの||ひかえて|||つよきな|| I haven't used explosive magic yet today, and I'm bullish because there are a lot of adventurers behind me. 我今天很牛,因为我还没有使用过爆炸魔法,而且我身后还有许多冒险家。 今 良い ところ な んだ から 、 このまま 見守る の よ ! いま|よい||||||みまもる|| We're in a good place right now, so let's just keep looking! 俺 達 の 囁き が 聞こえて いた の か 、 片手 で 杖 を 突きつけた ポーズ の まま 、 めぐみ ん の 顔 が ほんのり と 赤く なる 。 おれ|さとる||ささやき||きこえて||||かたて||つえ||つきつけた|ぽーず||||||かお||||あかく| Perhaps she had heard our whispers, but her face turned slightly red as she posed with her cane held in one hand.

デュラハン は と 言えば 、 なぜ か 、 勝手に 納得 した ような 雰囲気 だ 。 |||いえば|||かってに|なっとく|||ふんいき| Dullahan, on the other hand, seems to have taken it upon himself to convince himself.

「…… ほう 、 紅 魔 の 者 か 。 |くれない|ま||もの| "...... Law, you're from the Red Devil. なるほど 、 なるほど 。 その いか れた 名前 は 、 別に 俺 を バカに して いた 訳 で は なかった のだ な 」 |||なまえ||べつに|おれ||ばかに|||やく||||| That crazy name wasn't what made me foolish. " 疯狂的名字不是因为我在愚弄我。''

「 おい 、 両親 から もらった 私 の 名 に 文句 が ある なら 聞こう じゃ ない か 」 |りょうしん|||わたくし||な||もんく||||きこう||| "Hey, if you have any complaints about my name given to you by your parents, let's ask."

デュラハン の 言葉 に ヒートアップ する めぐみ んだ が 、 当の 相手 は どこ 吹く 風 だ 。 ||ことば|||||||とうの|あいて|||ふく|かぜ| Megumi heats up to Dullahan's words, but where is the wind blowing?

と 言う か 、 街 中 の 冒険 者 の 大群 を 見て も 、 気 に する 素振り も 見せて いない 。 |いう||がい|なか||ぼうけん|もの||たいぐん||みて||き|||そぶり||みせて| I mean, when I see the hordes of adventurers in the city, I don't show any anxious behavior. 流石 魔 王 の 幹部 、 俺 達 みたいな ひよっ子 など 眼中 に 無い のだろう 。 さすが|ま|おう||かんぶ|おれ|さとる||ひよ っこ||がんちゅう||ない| As expected from the leader of a demon king, he probably doesn't have an eye for a little girl like us. 「…… フン 、 まあ いい 。 ふん|| 俺 は お前 ら 雑魚 に ちょっかい かけ に この 地 に 来た 訳 で は ない 。 おれ||おまえ||ざこ||ちょっか い||||ち||きた|やく||| I didn't come to this place for a while with you guys. この 地 に は 、 ある 調査 に 来た のだ 。 |ち||||ちょうさ||きた| I came here to do some research. しばらく は あの 城 に 滞在 する 事 に なる だろう が 、 これ から は 爆裂 魔法 は 使う な 。 |||しろ||たいざい||こと||||||||ばくれつ|まほう||つかう| You'll be staying at that castle for a while, but from now on, don't use explosive magic. いい な ? 「 それ は 、 私 に 死ね と 言って いる も 同然な のです が 。 ||わたくし||しね||いって|||どうぜんな|| "It's almost like telling me to die. 紅 魔 族 は 日 に 一 度 、 爆裂 魔法 を 撃た ない と 死ぬ んです 」 くれない|ま|ぞく||ひ||ひと|たび|ばくれつ|まほう||うた|||しぬ| The Reds must fire an explosive spell once a day or they will die.

「 お 、 おい 、 聞いた 事 ない ぞ そんな 事 ! ||きいた|こと||||こと "Hey, I've never heard of that! 適当な 噓 を つく な ! てきとうな|||| Don't make a proper lie! どう しよう 、 もう 少し めぐみ ん と あの モンスター の やり取り を 見守りたい 気分 に なって きた 。 |||すこし|||||||やりとり||みまもり たい|きぶん||| What should I do, I feel like watching the exchange between Megumi and that monster a little more. 見れば アクア も 、 めぐみ ん が デュラハン に 嚙 み ついて いる の を ワクワク して 眺めて いる 。 みれば||||||||||||||わくわく||ながめて| If you look at Aqua, you can see Megumi sneaking up on Dullahan with excitement.

デュラハン は 右手 の 上 に 首 を 載せ 、 そのまま 器用に 、 やれやれ と 肩 を すくめて 見せた 。 ||みぎて||うえ||くび||のせ||きように|||かた|||みせた Dullahan put his neck on his right hand and shrugged, dexterously, shrugging his shoulders. 杜拉汉将脖子戴在右手上,表现出他的灵巧,耸了耸肩。

「 どう あって も 、 爆裂 魔法 を 撃つ の を 止める 気 は 無い と ? |||ばくれつ|まほう||うつ|||とどめる|き||ない| "No matter what, you don't want to stop shooting explosive magic? 俺 は 魔 に 身 を 落とした 者 で は ある が 、 元 は 騎士 だ 。 おれ||ま||み||おとした|もの|||||もと||きし| I'm the one who lost himself to the devil, but he was originally a knight. 弱者 を 刈り取る 趣味 は 無い 。 じゃくしゃ||かりとる|しゅみ||ない I don't have a hobby of reaping the weak. だが 、 これ 以上 城 の 近辺 で あの 迷惑 行為 を する の なら 、 こちら に も 考え が ある ぞ ? ||いじょう|しろ||きんぺん|||めいわく|こうい||||||||かんがえ||| However, if you want to do that annoying act near the castle anymore, do you have any idea here? 剣 吞 な 気配 を 漂わせて きた デュラハン に 、 めぐみ ん が ビクリ と 後 ず さった 。 けん|||けはい||ただよわせて|||||||||あと|| Dullahan, who had a sword-like sign, was surprised by Megumi. 像剑一样的感觉的杜拉罕(Durahan)之后是惊讶的米库敏(Mikumin)。

だが め ぐみん は 、 不敵な 笑み を 浮かべる と ……! ||||ふてきな|えみ||うかべる| Megumi, however, smiled wryly at ......!

「 迷惑な の は 私 達 の 方 です ! めいわくな|||わたくし|さとる||かた| "It's us who are annoying! あなた が あの 城 に 居座って いる せい で 、 私 達 は 仕事 も ろくに でき ない んです よ ! |||しろ||いすわって||||わたくし|さとる||しごと|||||| We can't do our jobs well because you are sitting in that castle! …… フッ 、 余裕 ぶって いられる の も 今 の 内 です 。 |よゆう||いら れる|||いま||うち| …Hmph, now is the time to act cool. ……脚,现在我们可以负担得起。 ……脚,现在我们可以负担得起。 こちら に は 、 対 アンデッド の スペシャリスト が いる のです から ! |||たい||||||| We have specialists against the undead! 先生 、 お 願い します ! せんせい||ねがい|し ます Please, doctor, I'm counting on you! 盛大な 啖呵 を 切った 後 、 めぐみ ん は アクア に 丸 投げ した 。 せいだいな|たんか||きった|あと||||||まる|なげ| After cutting the grand 啖 呵, Megumi threw a whole ball at Aqua.

………… おい 。

「 しょうがない わ ね ー ! |||- 魔 王 の 幹部 だ か 知ら ない けれど 、 この 私 が いる 時 に 来る と は 運 が 悪かった わ ね 。 ま|おう||かんぶ|||しら||||わたくし|||じ||くる|||うん||わるかった|| I don't know if he's an executive of the Demon King, but I wasn't lucky to come when I was there. アンデッド の くせ に 、 力 が 弱まる こんな 明るい 内 に 外 に 出て 来ちゃ う なんて 、 浄化 して 下さいって 言って る ような もの だ わ ! ||||ちから||よわまる||あかるい|うち||がい||でて|きちゃ|||じょうか||くださ いって|いって||||| Even though it's undead, its power weakens. It's like telling you to purify it when you come out in such a bright light! 雖然我是不死者,但我不敢相信我會在如此耀眼的光芒下出現,而且我的力量已經減弱了。就像我在請求你淨化我一樣! あんた の せい で まともな クエスト が 請け られ ない の よ ! |||||||うけ|||| Because of you, I can't fulfill my quests! さあ 、 覚悟 は いい かしらっ!?」 先生 呼ばわり さ れた アクア は 、 満 更 でも 無 さ そうに デュラハン の 前 に 出た 。 |かくご|||かしら っ|せんせい|よばわり|||||まん|こう||む||そう に|||ぜん||でた Now, are you ready !? ”Aqua, who was called by the teacher, appeared in front of Dullahan, which seemed to be full. 固唾 を 吞 んで 成り行き を 見守る 冒険 者 達 の 視線 を 浴び ながら 、 アクア が デュラハン に 片手 を 突き出す 。 かたず||||なりゆき||みまもる|ぼうけん|もの|さとる||しせん||あび||||||かたて||つきだす Aqua holds out one hand to Dullahan as the adventurers watch with bated breath to see what will happen.

それ を 見た デュラハン は 、 興味深 そうに 自分 の 首 を アクア に 向かって 前 に 出した 。 ||みた|||きょうみぶか|そう に|じぶん||くび||||むかって|ぜん||だした Seeing that, Dullahan curiously pushed his neck forward toward Aqua.

これ が デュラハン なり の 、 マジマジ と 見る 行為 に なる のだろう 。 |||||||みる|こうい||| This would be the act of seeing Dullahan as serious.

「 ほう 、 これ は これ は 。 "Well, well, well . プリースト で は なく アークプリースト か ? Arc Priest instead of Priest? この 俺 は 仮にも 魔 王 軍 の 幹部 の 一 人 。 |おれ||かりにも|ま|おう|ぐん||かんぶ||ひと|じん I'm one of the cadres of the Demon King's army. こんな 街 に いる 低 レベル の アークプリースト に 浄化 さ れる ほど 落ちぶれて は いない し 、 アークプリースト 対策 は できて いる のだ が ……。 |がい|||てい|れべる||||じょうか||||おちぶれて|||||たいさく||||| It hasn't fallen enough to be purified by the low-level arc priests in such a city, and the arc priest countermeasures have been taken. 我並沒有鬱悶到要在這樣的城市裡被低級大祭司淨化,而且我也有對付大祭司的措施,但是… そう だ な 、 ここ は 一 つ 、 紅 魔 の 娘 を 苦しま せて や ろうかっ! |||||ひと||くれない|ま||むすめ||くるしま|||ろうか っ Well, let's afflict one of the Red Devil's daughters here! デュラハン は 、 アクア が 魔法 を 唱えよう と する より も 早く 、 左手 の 人差し指 を めぐみ ん へ と 突き出した 。 ||||まほう||となえよう|||||はやく|ひだりて||ひとさしゆび||||||つきだした Dullahan stuck his left index finger out to Megumi faster than Aqua could cast the spell.

そして デュラハン は すかさず 叫ぶ ! ||||さけぶ

「 汝 に 死 の 宣告 を ! なんじ||し||せんこく| "Sentence to you death! お前 は 一 週間 後 に 死ぬ だろう !!」 おまえ||ひと|しゅうかん|あと||しぬ| You'll be dead in a week!

デュラハン が 呪い を 掛ける の と 、 ダクネス が めぐみ ん の 襟首 を 摑 み 、 自分 の 後ろ に 隠した の は 同時 だった 。 ||まじない||かける||||||||えりくび||||じぶん||うしろ||かくした|||どうじ| It was at the same time that Dullahan cast a curse and Dakness grabbed Megumin's neck and hid it behind him.

「 なっ!? ダ 、 ダクネス !?」 めぐみ ん が 叫ぶ 中 、 ダクネス の 身体 が ほんのり と 、 一瞬 だけ 黒く 光る 。 な っ||||||さけぶ|なか|||からだ||||いっしゅん||くろく|ひかる "Now !? Da, Dakness !?" While Megumi shouts, Dakness's body glows black for a moment. くそっ、 やられた 、 死 の 宣告 か ! くそ っ||し||せんこく| Damn, I'm screwed. Death sentence! 「 ダクネス 、 大丈夫 か !? 痛い 所 と か は 無い か ? |だいじょうぶ||いたい|しょ||||ない| Daknes, are you okay? 俺 が 慌てて 聞く も 、 ダクネス は 自分 の 両手 を 確認 する か の 様 に ワキワキ と 何度 か 握り 。 おれ||あわてて|きく||||じぶん||りょうて||かくにん||||さま||||なんど||にぎり Even though I heard it in a hurry, Dakness squeezed several times as if to check his hands.

「…… ふむ 、 なんとも 無い のだ が 」 ||ない|| "...... Hmm, nothing to worry about."

いたって 平気 そうに 言って のけた 。 |へいき|そう に|いって| I said so calmly.

だが 、 デュラハン は 確かに 叫んだ 。 |||たしかに|さけんだ But Dullahan certainly shouted.

一 週間 後 に 死ぬ 、 と 。 ひと|しゅうかん|あと||しぬ|

呪い を 掛け られた ダクネス を アクア が ぺたぺた と 触る 中 、 デュラハン は 勝ち誇った 様 に 宣言 する 。 まじない||かけ||||||||さわる|なか|||かちほこった|さま||せんげん| As Aqua pets the cursed Darkness, the Dullahan declares triumphantly.

「 その 呪い は 今 は なんとも 無い 。 |まじない||いま|||ない The curse is nothing to worry about now. 若干 予定 が 狂った が 、 仲間 同士 の 結束 が 固い 貴 様 ら 冒険 者 に は 、 むしろ こちら の 方 が 応え そうだ な 。 じゃっかん|よてい||くるった||なかま|どうし||けっそく||かたい|とうと|さま||ぼうけん|もの||||||かた||こたえ|そう だ| Although the schedule was a little out of order, it seems that this is the one that will respond to the adventurers who have a tight bond with each other. 这有点疯狂,但是您和其他在朋友之间有紧密联系的冒险家更有可能做出回应。 …… よい か 、 紅 魔 族 の 娘 よ 。 ||くれない|ま|ぞく||むすめ| ...... Good, daughter of the Red Devil. このまま で は その クルセイダー は 一 週間 後 に 死ぬ 。 ||||||ひと|しゅうかん|あと||しぬ If this continues, the Crusader will die in a week. ククッ 、 お前 の 大切な 仲間 は 、 それ まで 死 の 恐怖 に 怯え 、 苦しむ 事 と なる のだ ……。 |おまえ||たいせつな|なかま||||し||きょうふ||おびえ|くるしむ|こと||| Kukk, your precious companion will suffer in fear of death until then. ....... そう 、 貴 様 の 行い の せい で な ! |とうと|さま||おこない|||| Yes, because of your conduct! これ より 一 週間 、 仲間 の 苦しむ 様 を 見て 、 自ら の 行い を 悔いる が いい 。 ||ひと|しゅうかん|なかま||くるしむ|さま||みて|おのずから||おこない||くいる|| For the next week, you should see the suffering of your peers and regret your actions. クハハハッ 、 素直に 俺 の 言う 事 を 聞いて おけば よかった のだ ! |すなおに|おれ||いう|こと||きいて||| I should have listened to what I had to say! デュラハン の 言葉 に めぐみ ん が 青ざめる 中 、 ダクネス が 戦 き 叫んだ 。 ||ことば|||||あおざめる|なか|||いくさ||さけんだ While Megumi turned pale at Dullahan's words, Daknez screamed in battle.

「 な 、 なんて 事 だ ! ||こと| つまり 貴 様 は 、 この 私 に 死 の 呪い を 掛け 、 呪い を 解いて 欲しく ば 俺 の 言う 事 を 聞け と ! |とうと|さま|||わたくし||し||まじない||かけ|まじない||といて|ほしく||おれ||いう|こと||きけ| In other words, you put the curse of death on me, and if you want me to lift the curse, you must listen to me! つまり は そういう 事 な の か ! |||こと||| Is that what you are saying? 「 えっ」 ダクネス が 何 を 言った の か 理解 でき なかった デュラハン が 、 素 で 返した 。 |||なん||いった|||りかい|||||そ||かえした Dullahan, unable to understand what Daknes was saying, replied simply, "What?" 俺 も 、 同じく 何 を 言って いる の か 理解 が でき ない 。 おれ||おなじく|なん||いって||||りかい||| I don't understand what you're talking about either. …… し たく ない 。 I don't want to .......

「 くっ……! 呪い ぐらい で は この 私 は 屈し は し ない ……! まじない|||||わたくし||くっし||| I will not give in to curses. ...... 屈し は し ない が ……っ! くっし||||| ど 、 どう しよう カズマ ! 見る が いい 、 あの デュラハン の 兜 の 下 の いやらしい 目 を ! みる||||||かぶと||した|||め| Look at those nasty eyes under Dullahan's helmet! あれ は 私 を このまま 城 へ と 連れて 帰り 、 呪い を 解いて 欲しく ば 黙って 言う 事 を 聞け と 、 凄ま じい ハード コア 変態 プレイ を 要求 する 変質 者 の 目 だっ! ||わたくし|||しろ|||つれて|かえり|まじない||といて|ほしく||だまって|いう|こと||きけ||すごま||はーど|こあ|へんたい|||ようきゅう||へんしつ|もの||め| It's the eyes of a pervert who wants to take me back to his castle and demand I do what he says if he wants me to break the curse and play hardcore pervert! 大衆 の 前 で 、 突然 変質 者 呼ばわり さ れた 可哀想な デュラハン は 、 ぽつり と 言った 。 たいしゅう||ぜん||とつぜん|へんしつ|もの|よばわり|||かわいそうな|||||いった Poor Dullahan, suddenly called a pervert in front of the masses, said, "I'm not a pervert.

「…… えっ」 気の毒に 。 |きのどくに "...... What?" Sorry to hear that. 「 この 私 の 体 は 好きに できて も 、 心 まで は 自由に できる と は 思う な よ ! |わたくし||からだ||すきに|||こころ|||じゆうに||||おもう|| He said, "You can do whatever you want with my body, but don't think that you can do anything with my mind! 城 に 囚 われ 、 魔 王 の 手先 に 理不尽な 要求 を さ れる 女 騎士 と かっ! しろ||しゅう||ま|おう||てさき||りふじんな|ようきゅう||||おんな|きし||か っ The story is about a female knight who is held captive in a castle and is subjected to unreasonable demands by a demon king's minions! ああ 、 どう しよう 、 どう しよう カズマっ!! 予想外に 燃える シチュエーション だ ! |||||カズマ っ|よそうがいに|もえる|| Oh, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no! 行き たく は ない 、 行き たく は ない が 仕方 が ない ! いき||||いき|||||しかた|| I don't want to go, I don't want to go, but I have no choice! ギリギリ まで 抵抗 して みる から 邪魔 は し ないで くれ ! ぎりぎり||ていこう||||じゃま|||| I'm going to try to resist until the last minute, so don't get in my way! で は 、 行って くる ! ||おこなって| 「 え えっ!?」 「 止めろ 、 行く な ! ||とどめろ|いく| Stop, don't go! デュラハン の 人 が 困って る だ ろ ! ||じん||こまって||| The people of Dullahan must be in trouble! ノコノコ と 敵 に 付いて行こう と する ダクネス を 羽交い締め に して 引き止める と 、 デュラハン が ほっと して いる 姿 が 見えた 。 ||てき||ついていこう|||||はがいじめ|||ひきとめる|||||||すがた||みえた When I grabbed Darkness, who was trying to follow the enemy, and held her back, the Dullahan looked relieved.

「 と 、 とにかく ! これ に 懲りたら 俺 の 城 に 爆裂 魔法 を 放つ の は 止めろ ! ||こりたら|おれ||しろ||ばくれつ|まほう||はなつ|||とどめろ If you learn from this, you'd better stop casting explosive magic on my castle! そして 、 紅 魔 族 の 娘 よ ! |くれない|ま|ぞく||むすめ| And I am a daughter of the Red Demon tribe! そこ の クルセイダー の 呪い を 解いて 欲しく ば 、 俺 の 城 に 来る が いい ! ||||まじない||といて|ほしく||おれ||しろ||くる|| If you want me to break the curse of the Crusader there, come to my castle! 城 の 最上 階 の 俺 の 部屋 まで 来る 事 が できた なら 、 その 呪い を 解いて やろう ! しろ||さいじょう|かい||おれ||へや||くる|こと|||||まじない||といて| If you can make it to my room on the top floor of the castle, I will break the curse! …… だが 、 城 に は 俺 の 配下 の アンデッドナイト 達 が ひしめいて いる 。 |しろ|||おれ||はいか|||さとる||| …… But, the castle is crowded with undead knights under my control. ひよっ子 冒険 者 の お前達 に 、 果たして 俺 の 所 まで 辿り着く 事 が できる かな ? ひよ っこ|ぼうけん|もの||おまえたち||はたして|おれ||しょ||たどりつく|こと||| I wonder if you little adventurers will be able to make it to me? クククククッ 、 クハハハハハハッ ! デュラハン は そう 宣言 する と 、 哄笑 し ながら 、 街 の 外 に 停めて いた 首 の 無い 馬 に 乗り 、 そのまま 城 へ と 去って 行った ……。 |||せんげん|||こうしょう|||がい||がい||とめて||くび||ない|うま||のり||しろ|||さって|おこなった

6.

あまり と 言えば あんまりな 展開 に 、 集め られた 冒険 者 達 は 呆然と 立ち尽くして いた 。 ||いえば||てんかい||あつめ||ぼうけん|もの|さとる||ぼうぜんと|たちつくして| The adventurers gathered there were stunned by this rather unbelievable turn of events.

それ は 、 俺 も 同じ 事 だ 。 ||おれ||おなじ|こと| That's the same thing that happened to me.

俺 の 隣 で は 、 めぐみ ん が 青い 顔 で わなわな と 震え 、 杖 を ぎゅっと 握り 直す 。 おれ||となり||||||あおい|かお||||ふるえ|つえ|||にぎり|なおす Next to me, Megumi is trembling with a blue face and squeezing her cane tightly.

そして 、 一 人 で 街 の 外 へ 出て 行こう と する 。 |ひと|じん||がい||がい||でて|いこう|| Then he tries to go out of town alone.

「 おい 、 どこ 行く 気 だ 。 ||いく|き| "Hey, where are you going? 何 しようって 言う んだ よ 」 俺 が めぐみ ん の マント を 引っ張る と 、 めぐみ ん は 足 に 力 を 込めて 抵抗 し ながら 、 こちら を 振り向き も せ ず に 言って くる 。 なん|しよう って|いう|||おれ|||||まんと||ひっぱる|||||あし||ちから||こめて|ていこう|||||ふりむき|||||いって| What are you going to say? "When I pull on Megumi's cloak, Megumi puts a lot of force on her legs and resists, but she says without turning around. 「 今回 の 事 は 私 の 責任 です 。 こんかい||こと||わたくし||せきにん| I am responsible for what happened. ちょっと 城 まで 行って 、 あの デュラハン に 直接 爆裂 魔法 ぶち 込んで 、 ダクネス の 呪い を 解か せて きます 」 めぐみ ん 一 人 で 行った ところ で 、 どう なる もん でも ないだろう に 。 |しろ||おこなって||||ちょくせつ|ばくれつ|まほう||こんで|||まじない||とか||き ます|||ひと|じん||おこなった|||||||| I'm going to go up to the castle and blast that Dullahan directly with an explosive spell to break the curse on Daknes. …… と 言う か 。 |いう|

「 俺 も 行く に 決まって る だろう が 。 おれ||いく||きまって||| "I'm sure I'll go too. お前 一 人 じゃ 、 雑魚 相手 に 魔法 を 使って それ で 終わっちゃ う だ ろ 。 おまえ|ひと|じん||ざこ|あいて||まほう||つかって|||おわっちゃ||| If you're alone, you'll end up using magic against small fish. そもそも 、 俺 も 毎回 一緒に 行き ながら 、 幹部 の 城 だって 気づか なかった マヌケ だ し な 」 |おれ||まいかい|いっしょに|いき||かんぶ||しろ||きづか||||| I was stupid enough to go with him every time, but I didn't realize it was an executive's castle."

俺 の 言葉 に しばらく 渋い 表情 を 浮かべて い ため ぐみん は 、 やがて 諦めた 様 に 肩 を 落とした 。 おれ||ことば|||しぶい|ひょうじょう||うかべて||||||あきらめた|さま||かた||おとした After a few moments of looking aghast at my words, Gummin dropped her shoulders as if she had given up.

「…… じゃあ 、 一緒に 行きます か 。 |いっしょに|いき ます| でも 相手 は アンデッドナイト が ひしめいて いる らしい です 。 |あいて||||||| But it seems that the other side is crawling with undead knights. と なる と 、 武器 は 効き に くい です ね 。 |||ぶき||きき|||| If this is the case, weapons will be ineffective. 私 の 魔法 の 方 が 効果 的な はずです 。 わたくし||まほう||かた||こうか|てきな| My magic should be more effective. …… な ので 、 こんな 時 こそ 私 を 頼り に して ください ね 」 |||じ||わたくし||たより|||| ......, so you can count on me in times like these."

言って 、 めぐみ ん は 微 か に 笑み を 浮かべた 。 いって||||び|||えみ||うかべた Saying this, Megumi smiled slightly.

アンデッドナイトって 言う からに は 、 鎧 を 着た 相手 な のだろう 。 アンデッドナイト って|いう|||よろい||きた|あいて|| The term "undead knight" implies an opponent in armor. そんな の が 相手 で は 、 安物 の 剣 しか 持た ない 俺 は 途端 に 無力に なる 。 |||あいて|||やすもの||けん||もた||おれ||とたん||むりょくに| With such an opponent, I, who only has a cheap sword, will be completely helpless.

だが 、 それ なら それ で 考え が あった 。 |||||かんがえ|| But then I had an idea.

「 俺 の 敵 感知 スキル で 城 内 の モンスター を 索敵 し ながら 、 潜伏 スキル で 隠れ つつ 、 こそこそ 行こう 。 おれ||てき|かんち|||しろ|うち||||さくてき|||せんぷく|||かくれ|||いこう "I'll use my Enemy Sense skill to search for monsters in the castle while using my Hiding skill to hide and sneak around. もしくは 、 毎日 城 に 通って 一 階 から 順に 、 爆裂 魔法 で 敵 を 倒して 帰還 。 |まいにち|しろ||かよって|ひと|かい||じゅんに|ばくれつ|まほう||てき||たおして|きかん Or, you can go to the castle every day, starting from the first floor, and use explosive magic to defeat the enemies and return home. 毎日 地道に 敵 を 削って いく 。 まいにち|じみちに|てき||けずって| Every day we steadily chip away at the enemy. …… 一 週間 の 期限 が ある なら 、 そんな 作戦 で いって も いい 」 ひと|しゅうかん||きげん|||||さくせん|||| ...... If you have a week's deadline, I'm willing to go with that strategy.

俺 の 提案 に 少し は 希望 が 持てた の か 、 めぐみ ん が 明るい 表情 で 頷いた 。 おれ||ていあん||すこし||きぼう||もてた||||||あかるい|ひょうじょう||うなずいた Megumi nodded with a cheerful expression, as if my suggestion had given her some hope.

俺 と めぐみ ん は ダクネス の 方 を 振り返る と 。 おれ|||||||かた||ふりかえる| Megumi and I looked back at Daknes.

「 おい ダクネス ! 呪い は 絶対 に 何とか して やる から な ! まじない||ぜったい||なんとか|||| I will definitely do something about the curse! だ から 、 安心 ……」 ||あんしん

「『 セイクリッド ・ ブレイクスペル 』! ダクネス を 元気付けよう と 、 俺 が 声 を 掛ける 最中 。 ||げんきづけよう||おれ||こえ||かける|さい なか I'm in the middle of trying to cheer Daknes up.

それ を 遮る 形 で アクア が 唱えた 魔法 を 受けて 、 ダクネス の 体 が 淡く 光った 。 ||さえぎる|かた||||となえた|まほう||うけて|||からだ||あわく|ひかった Daknez's body glowed faintly when she was interrupted by Aqua's spell.

そして 、 どことなく 残念 そうな 、 しょんぼり と した ダクネス と は 対照 的に 、 アクア が 嬉々 と して 言って きた 。 ||ざんねん|そう な|||||||たいしょう|てきに|||きき|||いって| And in contrast to the somewhat disappointed, down-and-out Daknes, Aqua was happy to hear it.

「 この 私 に かかれば 、 デュラハン の 呪い の 解除 なんて 楽勝 よ ! |わたくし|||||まじない||かいじょ||らくしょう| "If it were up to me, breaking Dullahan's curse would be a piece of cake! どう 、 どう ? 私 だって 、 たまに は プリーストっぽい でしょう ? わたくし||||プリースト っぽい| I'm a bit of a priest sometimes, aren't I? 「「…… えっ」」 …… 勝手に 盛り上がって いた 、 俺 と めぐみ ん の やる 気 を 返せ 。 |かってに|もりあがって||おれ||||||き||かえせ I'm not sure what to say, but I'd like to know what you're thinking. 7.

魔 王 の 幹部 襲撃 事件 から 何事 も 無く 一 週間 が 経った ある 日 の 事 。 ま|おう||かんぶ|しゅうげき|じけん||なにごと||なく|ひと|しゅうかん||たった||ひ||こと One day, a week had passed without incident since the attack on the demon king's top leadership.

「 クエスト よ ! It's a quest! キツ く て も いい から 、 クエスト を 請けましょう ! きつ||||||||うけ ましょう We will redeem the quests, no matter how hard they are! 「「 えー ……」」

突然 そんな 事 を 言い出した アクア に 、 俺 と めぐみ ん の 不満の 声 が 同時に 漏れた 。 とつぜん||こと||いいだした|||おれ|||||ふまんの|こえ||どうじに|もれた When Aqua suddenly said such a thing, Megumi and I simultaneously voiced our dissatisfaction.

アクア を 除いて 、 俺 達 の 懐 は 潤って いる 。 ||のぞいて|おれ|さとる||ふところ||うるおって| With the exception of Aqua, we are well off.

高 難易 度 な クエスト しか 無い 今 、 わざわざ 仕事 を したい と は 思わ ない 。 たか|なんい|たび||||ない|いま||しごと||し たい|||おもわ| Now that there are only high-difficulty quests, I don't want to bother to work. 「 私 は 構わ ない が 。 わたくし||かまわ|| "I don't mind. …… だが 、 アクア と 私 で は 火力 不足 だろう ……」 |||わたくし|||かりょく|ふそく| ...... but Aqua and I probably don't have enough firepower. ......"

ダクネス が ちらちら と 俺 とめぐ みん の 方 を 見る 。 ||||おれ||||かた||みる Daknes glanced at me and Megumi.

そんな 目 で 見 られて も 、 俺 と めぐみ ん は 無理 して 危険な クエスト を 受ける 必要 性 が 無い 。 |め||み|||おれ|||||むり||きけんな|||うける|ひつよう|せい||ない Even if you look at me like that, there is no need for Megumi and I to accept a dangerous quest.

乗り気じゃ ない 俺 達 を 見て 、 いよいよ アクア が 泣き出した 。 のりきじゃ||おれ|さとる||みて||||なきだした Seeing us not getting on board, Aqua finally started to cry.

「 お 、 お 願い よ おお おお おお ! ||ねがい|||| もう バイト ばかり する の は 嫌な の よ お ! |ばいと|||||いやな||| I don't want to work part-time all the time anymore! コロッケ が 売れ残る と 店長 が 怒る の ! ころっけ||うれのこる||てんちょう||いかる| The store manager gets angry when the croquette is unsold! 頑張る から ! がんばる| I'll do my best! 今回 は 、 私 、 全力 で 頑張る から あ ぁっ!!」 俺 と めぐみ ん は 顔 を 見合わせる 。 こんかい||わたくし|ぜんりょく||がんばる||||おれ|||||かお||みあわせる 「 しょうが ねえ なあ ……。 じゃあ 、 ちょっと 良 さ そうだ と 思う クエスト 見つけて 来い よ 。 ||よ||そう だ||おもう||みつけて|こい| Well, then, just find a quest that you think looks good and come on over. 悪く ない の が あったら 付いてって やる から 」 その 言葉 に 、 アクア は 嬉々 と して クエスト 掲示板 へ と 駆け出す 。 わるく|||||ついて って||||ことば||||きき||||けいじばん|||かけだす With these words, Aqua happily rushes to the Quest Bulletin Board.