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Hikaru no go, Hikaru no go episode 6 (audio+ subtitle)

Hikaru no go episode 6 (audio+ subtitle)

平安 時代 の 碁 打ち 藤原 佐 為 は

遥かな 時 を 越えて

進藤 ヒカル の 心 に 蘇った

「 神 の 一 手 」 を 極める ため に

これ で 一 勝 一 敗

頼み は 筒井 だ

今日 は ここ で 中学 の 囲碁 大会 を やって る んです よ

後 で 覗いて 行って ください よ

はい

や ー ね 君 が うち の 中学 を 受験 する と 聞いて ね

実は 頼み が ある んです

はい …

もし 君 が 入学 した 時 に は

一 つ 囲碁 部 に 入って もらえません か でも 僕 は … いや 分かって います 将来 棋士 の 道 に 進もう と する 君 に は 不足な 場 かも しれません しかし 誰 も が 憧れる ほど の 力 を 持った 者 の 存在 は 周り に 活力 を 与えます 校長 先生 … 僕 は … 校長 先生 が おっしゃら れる ほど 強く ありません いや そんな 謙遜 は … すぐ に でも プロ で 通用 する 人 の 言葉 と は 思えません ね いえ … 本当に … 僕 は …

勝ちました よ 本当 ?

白 コミ を 入れて 六十 目 半

黒 六十一 目

俺 の 負け …

逆転 されて た 中盤 まで 勝って た のに … ヨセ で 二十 目 差 は ひっくり返った

本当 お前 ヨセ だけ は 間違え ねぇ な

目算 と ヨセ は ね

序盤 の 間抜け さ と あわせて チャラ か

ほら 大将

結果 報告 結果 報告 ~

葉 瀬 中

二 勝 一 敗 で 勝ちっす 葉 瀬 中 二 回 戦 進出っと おい 葉 瀬 中 が … 初 出場 で 一 回 戦 突破 か

でも 二 人 と も 勝った んだ から すごい や

お前 は 中 押し 負け だ もん な

ええ それでは 二 回 戦 始めて ください

負けました なぜ 右上 スミ に 入って いか ない んだ ? 池下 !

三三 に 打てば まだ 可能 性 が …

無理だ ぜ

入って きて も 殺す から

仮に 入って きて も 届か ねぇ よ

先生 あんた 目算 ぐらい しろ よ

そい つ の 投了 は 正解 だ ぜ

三 対 零 で 海 王 中 の 勝ち です

もう 決めた の か 速い な

今年 も 決勝 まで すんなり 来た な

だめだ な

今度 の 奴 は さっき より 強い

五 目 ほど 足り ず に 負ける な

もっと 強い 奴 ら か と びびった けど 大した こと ない みたいだ な こいつ 大会 前 に 俺 たち の 対局 くずして

一 手 目 から 並べた 奴 だろう

そう そう

どうやら 向こう で 強い の は 大将 だけ みたいだ な

こいつ なんて てんで 話 に なら ない ぜ

どれ どれ ?

石 の 筋 は 面白い んだ が

あまりに も 未熟 と いう か 稚拙 と いう か

や ー い 言わ れた 言わ れた

本当 私 も ヒカル の 素質 は 計り かねます ドキッ と する 瞬間 が ある と 思う と ガクッ と くる 一 手 を 打つ し

筒井 !

これ で 一 勝 一 敗 だ ね

この 大会 優勝 でき なきゃ

葉 瀬 中 の 囲碁 部 は 認めて もらえ ない んだ

お前 に は 負担 を かけ まい と

筒井 が 内緒 に して た んだ よ

だって 参加 する だけ で い いって

それ だけ じゃ ねぇ

将棋 部 の 連中 は

俺 が 囲碁 部 の ため に 人 肌 脱ぐって の が 気 に 入ら なくて 優勝 でき なかったら ただ じゃ おか ねぇって 言った んだ よ そんな ! 筒井 さん は 囲碁 部 作り に 熱心な だけ だ

だったら お前 真剣に 打て

お前 の 本当の 実力 を 見せて やれ !

ちょっと 横 の 人 うるさい よ

速く 打た ねぇ と

時間切れ の 負け に なる ぜ

佐 為打って 俺 じゃ … だめだ 俺 じゃ … 勝て ない よ 佐 為

私 に 出て くる なって 言った くせ に

ヒカル !

ごめんなさい ごめんなさい

悔しい んです ね ヒカル

自分 の 力 で 勝て ない こと が …

大丈夫

二 人 で 力 を 合わせれば 逆転 できます 絶対 ! 涙 を 拭いて

打ち 間違い を し ないで

行きます よ の 三 ツケ ごめん トイレ 行って た

あいつ 勝った ぜ

へ ? 本当 ?

本当に 勝った の ?

やっぱり あいつ は 只者 じゃ ない ぜ

決勝 戦 が 楽しみだ

ひょっとして 優勝 できる かも な

信じられ ない ここ まで 来られる なんて 筒井 その 本 捨てろ お前 に 本 は 要らん

捨てろ

お前 は そこ から だ !

そして あいつ だ

一 回 戦 の ような へたくそな 打ち 方 を する の か

それとも さっき みたいな 打ち 方 が できる の か

男子 の 部 決勝 戦 を 始めます 海 王 中 と 葉 瀬 中 の 生徒 は 準備 して ください 筒井 行く ぞ

それでは 始めて ください

お 願い します 今日 は 悪かった で すね 塔 矢 君 いいえ

父 が 校長 先生 に よろしく と 言って おりました 君 の お 父さん が ここ の 生徒 だった とき

私 が 担任 でした

あの 頃 は まだ 木造 校舎 で ね

こんなに きれいじゃ なかった

お化け が 出るって 有名な 宿 職 室 が あって ね 時々 碁 を 打って もらった な え ? お 父さん が … 進藤 ヒカル と 打った ?

先生 から 聞いて いない の かい ? 偶然 私 が 外 の 通り で 捕まえて ね

それ で どう なった んです か

数 手 打った だけ で

彼 が 飛び出して いって しまった ね

じゃま たね

ありがとう ございました

あれ だけ で は 先生 も 何も 言いよう が ない

アキラ 君 を 怖気づか せる ほど の 子 か

私 も うかうか して いられ ない な 塔 矢 君 塔 矢 君

はい

ちょっと 覗いて いきません か もう 決勝 戦 の ようです ね あの 人 が うち の 囲碁 部 の 指導 を して くださって いる 尹 先生 です

進藤 ? 彼 が なぜ こんな 所 に ?

の 十 ハネ

の 三 ヒラキ

の 十四 ヒラキ

の 四 ツケ

ヒカル いい です か

ただ 人形 の ように 打つ ので は なく

一 手 一 手 に 石 の 流れ を 感じ なさい

石 の … 流れ ?

の 五 ハネ

私 は これ から ヒカル に 見せる ため の 一 局 を 打ちましょう この 一 局 の 石 の 流れ を そのまま に 見つめ なさい ヒカル に は もう できる はず

それ が 初め の 一 歩 です

の 三 ノビ

の 五 アテ

ヒカル あなた は 目覚めた

ありません ありがとう ございました 海 王 の 囲碁 部

うわさ に は 聞いて いた が

塔 矢 アキラ も どき が ごろごろ いる わけ か

これ じゃ 筒井 は どう やったって 歯 が 立た ねぇ だろう あの ガキ は 塔 矢 ? 何 を 真剣に

へ ー だめだ

ここ まで 粘った けど

投了 のし どき かも しれ ない な

そこ を キル 手 は なかった はず

ダメヅマリ で 手 が 生じた んだ

勝てる !

これ で 僕 が 八 目 ほど 勝つ

ヨセ で 逆転 は させ ない !

負けました 加賀 僕 …

進藤 … 君 …

これ で 終局 です ヒカル

勝った …

この 者 も よく ここ まで 付いて きました そ なた の 力 が あって

初めて この 棋譜 は できあがった のです

誇り なさい

よく 打ちました ね 尹 先生

はい

塔 矢 ! 美しい 一 局 だった

悔し いよ

対局 者 が なぜ 僕 じゃ ない んだろう

進藤 君

君 を 超え なきゃ

神 の 一 手 に 届か ない こと が よく 分かった

だから 僕 は もう 君 から 逃げたり し ない

では 海 王 中葉 瀬 中 の 決勝 戦 は

二 勝 一 敗 で 葉 瀬 中 の 勝ち です ね

まさか 海 王 が 負ける なんて なぁ

あ マジック 貸して ください

はい

あの 子 進藤 さんち の …

ヒカル 君 じゃ ない か

君 確か 小学校 六 年生 じゃ ない か

ばれちゃった どういう こと かね 君 は 葉 瀬 中 の 生徒 じゃ ない の か ね

あ … ええっと すみません 僕 が 無理に 頼んだ んです

優勝 私立 海 王 中学校 殿

じゃ 囲碁 部 は ?

来年 頑張る さ

加賀 は ?

俺 は とっとと 将棋 部 に 戻りたい ね あの な 優勝 し なかったら どう のって いう あれ 皆 嘘 だ から え ~? ありがとう ございます

ヒカル

最後 の 一 局

少し は 何 か 感じた ?

佐 為 お前 も しか して すごい 奴 ?

塔 矢 の あの 真剣な まなざし も

まっすぐに 佐 為 を 見つめて いる

あいつ は 全力 で 佐 為 を 追いかける だろう

塔 矢 なら

追いつく かも しれ ない

そして 俺 は まだ その 遥か 後方 に いる

でも そこ から 俺 は 一 歩 踏み出す


Hikaru no go episode 6 (audio+ subtitle) hikaru||||| Hikaru no go Folge 6 (Audio+Untertitel) Hikaru no go episode 6 (audio+ subtitle) Hikaru no go episodio 6 (audio+ subtítulos) Hikaru no go épisode 6 (audio+ sous-titre) Hikaru no go 第 6 集(音频 + 字幕)

平安 時代 の 碁 打ち 藤原 佐 為 は へいあん|じだい||ご|うち|ふしわら|たすく|ため| Go player in the Heian period Fujiwara no Sae

遥かな 時 を 越えて はるかな|じ||こえて beyond the distant time

進藤 ヒカル の 心 に 蘇った しんどう|||こころ||よみがえった Revived in Shindo Hikaru's heart

「 神 の 一 手 」 を 極める ため に かみ||ひと|て||きわめる|| To master "God's hand"

これ で 一 勝 一 敗 ||ひと|か|ひと|はい One win and one loss with this

頼み は 筒井 だ たのみ||つつい| The request is Tsutsui

今日 は ここ で 中学 の 囲碁 大会 を やって る んです よ きょう||||ちゅうがく||いご|たいかい||||| A junior high school Go tournament is being held here today.

後 で 覗いて 行って ください よ あと||のぞいて|おこなって|| Please take a peek later

はい

や ー ね 君 が うち の 中学 を 受験 する と 聞いて ね |-||きみ||||ちゅうがく||じゅけん|||きいて| Hey, I heard you're taking the entrance exam for our junior high school.

実は 頼み が ある んです じつは|たのみ||| Actually, I have a favor to ask.

はい …

もし 君 が 入学 した 時 に は |きみ||にゅうがく||じ|| If you entered the school

一 つ 囲碁 部 に 入って もらえません か でも 僕 は … ひと||いご|ぶ||はいって|もらえ ませ ん|||ぼく| Could you join one of the Go clubs, but I... いや 分かって います 将来 棋士 の 道 に 進もう と する 君 に は |わかって|い ます|しょうらい|きし||どう||すすもう|||きみ|| No, I understand, for you who are going to go on the path of a shogi player in the future 不足な 場 かも しれません しかし 誰 も が 憧れる ほど の 力 を 持った 者 の 存在 は ふそくな|じょう||しれ ませ ん||だれ|||あこがれる|||ちから||もった|もの||そんざい| It may be an inadequate place, but the existence of someone who possesses enough power to be admired by everyone 周り に 活力 を 与えます 校長 先生 … まわり||かつりょく||あたえ ます|こうちょう|せんせい Giving vitality to the surroundings Principal Mr. 僕 は … 校長 先生 が おっしゃら れる ほど 強く ありません いや そんな 謙遜 は … ぼく||こうちょう|せんせい|||||つよく|あり ませ ん|||けんそん| I'm not as strong as the principal says, no, I'm not that humble... すぐ に でも プロ で 通用 する 人 の 言葉 と は 思えません ね いえ … |||ぷろ||つうよう||じん||ことば|||おもえ ませ ん|| 本当に … 僕 は … ほんとうに|ぼく|

勝ちました よ かち ました| 本当 ? ほんとう

白 コミ を 入れて 六十 目 半 しろ|こみ||いれて|ろくじゅう|め|はん

黒 六十一 目 くろ|ろくじゅういち|め

俺 の 負け … おれ||まけ

逆転 されて た 中盤 まで 勝って た のに … ぎゃくてん|さ れて||ちゅうばん||かって|| Even though we won until the middle stage when we were reversed . ヨセ で 二十 目 差 は ひっくり返った ||にじゅう|め|さ||ひっくりかえった

本当 お前 ヨセ だけ は 間違え ねぇ な ほんとう|おまえ||||まちがえ||

目算 と ヨセ は ね もくさん|||| Calculation and Yosemane

序盤 の 間抜け さ と あわせて チャラ か じょばん||まぬけ||||| Together with the foolishness of the beginning

ほら 大将 |たいしょう Hey General

結果 報告 結果 報告 ~ けっか|ほうこく|けっか|ほうこく

葉 瀬 中 は|せ|なか Ha Setaka

二 勝 一 敗 で 勝ちっす 葉 瀬 中 二 回 戦 進出っと おい 葉 瀬 中 が … ふた|か|ひと|はい||かち っす|は|せ|なか|ふた|かい|いくさ|しんしゅつ っと||は|せ|なか| 初 出場 で 一 回 戦 突破 か はつ|しゅつじょう||ひと|かい|いくさ|とっぱ| Breaking through the first round in the first appearance?

でも 二 人 と も 勝った んだ から すごい や |ふた|じん|||かった||||

お前 は 中 押し 負け だ もん な おまえ||なか|おし|まけ|||

ええ それでは 二 回 戦 始めて ください ||ふた|かい|いくさ|はじめて|

負けました まけ ました なぜ 右上 スミ に 入って いか ない んだ ? |みぎあがり|すみ||はいって||| 池下 ! いけした

三三 に 打てば まだ 可能 性 が … さんさん||うてば||かのう|せい|

無理だ ぜ むりだ|

入って きて も 殺す から はいって|||ころす|

仮に 入って きて も 届か ねぇ よ かりに|はいって|||とどか||

先生 あんた 目算 ぐらい しろ よ せんせい||もくさん|||

そい つ の 投了 は 正解 だ ぜ |||とうりょう||せいかい||

三 対 零 で 海 王 中 の 勝ち です みっ|たい|ぜろ||うみ|おう|なか||かち|

もう 決めた の か 速い な |きめた|||はやい|

今年 も 決勝 まで すんなり 来た な ことし||けっしょう|||きた|

だめだ な

今度 の 奴 は さっき より 強い こんど||やつ||||つよい

五 目 ほど 足り ず に 負ける な いつ|め||たり|||まける|

もっと 強い 奴 ら か と びびった けど 大した こと ない みたいだ な |つよい|やつ||||びび った||たいした|||| こいつ 大会 前 に 俺 たち の 対局 くずして |たいかい|ぜん||おれ|||たいきょく|

一 手 目 から 並べた 奴 だろう ひと|て|め||ならべた|やつ| It must be the guy who lined up from the first move

そう そう

どうやら 向こう で 強い の は 大将 だけ みたいだ な |むこう||つよい|||たいしょう|||

こいつ なんて てんで 話 に なら ない ぜ |||はなし||||

どれ どれ ?

石 の 筋 は 面白い んだ が いし||すじ||おもしろい||

あまりに も 未熟 と いう か 稚拙 と いう か ||みじゅく||||ちせつ||| Too immature or childish

や ー い 言わ れた 言わ れた |-||いわ||いわ|

本当 私 も ヒカル の 素質 は 計り かねます ドキッ と する 瞬間 が ある と 思う と ほんとう|わたくし||||そしつ||はかり|かね ます||||しゅんかん||||おもう| ガクッ と くる 一 手 を 打つ し |||ひと|て||うつ|

筒井 ! つつい

これ で 一 勝 一 敗 だ ね ||ひと|か|ひと|はい||

この 大会 優勝 でき なきゃ |たいかい|ゆうしょう||

葉 瀬 中 の 囲碁 部 は 認めて もらえ ない んだ は|せ|なか||いご|ぶ||みとめて|||

お前 に は 負担 を かけ まい と おまえ|||ふたん||||

筒井 が 内緒 に して た んだ よ つつい||ないしょ|||||

だって 参加 する だけ で い いって |さんか|||||

それ だけ じゃ ねぇ

将棋 部 の 連中 は しょうぎ|ぶ||れんちゅう|

俺 が 囲碁 部 の ため に 人 肌 脱ぐって の が 気 に 入ら なくて 優勝 でき なかったら おれ||いご|ぶ||||じん|はだ|ぬぐ って|||き||はいら||ゆうしょう|| ただ じゃ おか ねぇって 言った んだ よ そんな ! |||ねぇ って|いった||| 筒井 さん は 囲碁 部 作り に 熱心な だけ だ つつい|||いご|ぶ|つくり||ねっしんな||

だったら お前 真剣に 打て |おまえ|しんけんに|うて

お前 の 本当の 実力 を 見せて やれ ! おまえ||ほんとうの|じつりょく||みせて|

ちょっと 横 の 人 うるさい よ |よこ||じん||

速く 打た ねぇ と はやく|うた||

時間切れ の 負け に なる ぜ じかんぎれ||まけ|||

佐 為打って 俺 じゃ … だめだ たすく|ためだ って|おれ|| 俺 じゃ … 勝て ない よ 佐 為 おれ||かて|||たすく|ため

私 に 出て くる なって 言った くせ に わたくし||でて|||いった||

ヒカル !

ごめんなさい ごめんなさい

悔しい んです ね ヒカル くやしい|||

自分 の 力 で 勝て ない こと が … じぶん||ちから||かて|||

大丈夫 だいじょうぶ

二 人 で 力 を 合わせれば 逆転 できます 絶対 ! ふた|じん||ちから||あわせれば|ぎゃくてん|でき ます|ぜったい 涙 を 拭いて なみだ||ふいて

打ち 間違い を し ないで うち|まちがい|||

行きます よ の 三 ツケ いき ます|||みっ|つけ ごめん トイレ 行って た |といれ|おこなって|

あいつ 勝った ぜ |かった|

へ ? 本当 ? ほんとう

本当に 勝った の ? ほんとうに|かった|

やっぱり あいつ は 只者 じゃ ない ぜ |||ただもの|||

決勝 戦 が 楽しみだ けっしょう|いくさ||たのしみだ

ひょっとして 優勝 できる かも な |ゆうしょう|||

信じられ ない しんじ られ| ここ まで 来られる なんて 筒井 その 本 捨てろ ||こ られる||つつい||ほん|すてろ お前 に 本 は 要らん おまえ||ほん||ようらん

捨てろ すてろ

お前 は そこ から だ ! おまえ||||

そして あいつ だ

一 回 戦 の ような へたくそな 打ち 方 を する の か ひと|かい|いくさ||||うち|かた||||

それとも さっき みたいな 打ち 方 が できる の か |||うち|かた||||

男子 の 部 決勝 戦 を 始めます 海 王 中 と 葉 瀬 中 の 生徒 は 準備 して ください だんし||ぶ|けっしょう|いくさ||はじめ ます|うみ|おう|なか||は|せ|なか||せいと||じゅんび|| 筒井 行く ぞ つつい|いく|

それでは 始めて ください |はじめて|

お 願い します 今日 は 悪かった で すね 塔 矢 君 |ねがい|し ます|きょう||わるかった|||とう|や|きみ いいえ

父 が 校長 先生 に よろしく と 言って おりました ちち||こうちょう|せんせい||||いって|おり ました 君 の お 父さん が ここ の 生徒 だった とき きみ|||とうさん||||せいと||

私 が 担任 でした わたくし||たんにん|

あの 頃 は まだ 木造 校舎 で ね |ころ|||もくぞう|こうしゃ||

こんなに きれいじゃ なかった

お化け が 出るって 有名な 宿 職 室 が あって ね 時々 碁 を 打って もらった な おばけ||でる って|ゆうめいな|やど|しょく|しつ||||ときどき|ご||うって|| え ? お 父さん が … 進藤 ヒカル と 打った ? |とうさん||しんどう|||うった

先生 から 聞いて いない の かい ? せんせい||きいて||| 偶然 私 が 外 の 通り で 捕まえて ね ぐうぜん|わたくし||がい||とおり||つかまえて|

それ で どう なった んです か

数 手 打った だけ で すう|て|うった||

彼 が 飛び出して いって しまった ね かれ||とびだして|||

じゃま たね

ありがとう ございました

あれ だけ で は 先生 も 何も 言いよう が ない ||||せんせい||なにも|いいよう||

アキラ 君 を 怖気づか せる ほど の 子 か |きみ||おじけづか||||こ|

私 も うかうか して いられ ない な わたくし||||いら れ|| 塔 矢 君 塔 矢 君 とう|や|きみ|とう|や|きみ

はい

ちょっと 覗いて いきません か もう 決勝 戦 の ようです ね |のぞいて|いきま せ ん|||けっしょう|いくさ||| あの 人 が うち の 囲碁 部 の 指導 を して くださって いる 尹 先生 です |じん||||いご|ぶ||しどう|||||いん|せんせい|

進藤 ? しんどう 彼 が なぜ こんな 所 に ? かれ||||しょ|

の 十 ハネ |じゅう|はね

の 三 ヒラキ |みっ|

の 十四 ヒラキ |じゅうよん|

の 四 ツケ |よっ|つけ

ヒカル いい です か

ただ 人形 の ように 打つ ので は なく |にんぎょう|||うつ|||

一 手 一 手 に 石 の 流れ を 感じ なさい ひと|て|ひと|て||いし||ながれ||かんじ|

石 の … 流れ ? いし||ながれ

の 五 ハネ |いつ|はね

私 は これ から ヒカル に 見せる ため の 一 局 を 打ちましょう この 一 局 の 石 の 流れ を そのまま に 見つめ なさい わたくし||||||みせる|||ひと|きょく||うち ましょう||ひと|きょく||いし||ながれ||||みつめ| ヒカル に は もう できる はず

それ が 初め の 一 歩 です ||はじめ||ひと|ふ|

の 三 ノビ |みっ|

の 五 アテ |いつ|

ヒカル あなた は 目覚めた |||めざめた

ありません ありがとう ございました あり ませ ん|| 海 王 の 囲碁 部 うみ|おう||いご|ぶ

うわさ に は 聞いて いた が |||きいて||

塔 矢 アキラ も どき が ごろごろ いる わけ か とう|や||||||||

これ じゃ 筒井 は どう やったって 歯 が 立た ねぇ だろう あの ガキ は ||つつい|||やった って|は||たた||||がき| 塔 矢 ? とう|や 何 を 真剣に なん||しんけんに

へ ー だめだ |-|

ここ まで 粘った けど ||ねばった|

投了 のし どき かも しれ ない な とうりょう||||||

そこ を キル 手 は なかった はず |||て|||

ダメヅマリ で 手 が 生じた んだ ||て||しょうじた|

勝てる ! かてる

これ で 僕 が 八 目 ほど 勝つ ||ぼく||やっ|め||かつ

ヨセ で 逆転 は させ ない ! ||ぎゃくてん||さ せ|

負けました まけ ました 加賀 僕 … かが|ぼく

進藤 … 君 … しんどう|きみ

これ で 終局 です ヒカル ||しゅうきょく||

勝った … かった

この 者 も よく ここ まで 付いて きました |もの|||||ついて|き ました そ なた の 力 が あって |||ちから||

初めて この 棋譜 は できあがった のです はじめて||きふ|||

誇り なさい ほこり|

よく 打ちました ね |うち ました| 尹 先生 いん|せんせい

はい

塔 矢 ! とう|や 美しい 一 局 だった うつくしい|ひと|きょく|

悔し いよ くやし|

対局 者 が なぜ 僕 じゃ ない んだろう たいきょく|もの|||ぼく|||

進藤 君 しんどう|きみ

君 を 超え なきゃ きみ||こえ|

神 の 一 手 に 届か ない こと が よく 分かった かみ||ひと|て||とどか|||||わかった

だから 僕 は もう 君 から 逃げたり し ない |ぼく|||きみ||にげたり||

では 海 王 中葉 瀬 中 の 決勝 戦 は |うみ|おう|ちゅうよう|せ|なか||けっしょう|いくさ|

二 勝 一 敗 で 葉 瀬 中 の 勝ち です ね ふた|か|ひと|はい||は|せ|なか||かち||

まさか 海 王 が 負ける なんて なぁ |うみ|おう||まける||

あ マジック 貸して ください |まじっく|かして|

はい

あの 子 進藤 さんち の … |こ|しんどう||

ヒカル 君 じゃ ない か |きみ|||

君 確か 小学校 六 年生 じゃ ない か きみ|たしか|しょうがっこう|むっ|ねんせい|||

ばれちゃった どういう こと かね ばれちゃ った||| 君 は 葉 瀬 中 の 生徒 じゃ ない の か ね きみ||は|せ|なか||せいと|||||

あ … ええっと すみません |ええ っと| 僕 が 無理に 頼んだ んです ぼく||むりに|たのんだ|

優勝 私立 海 王 中学校 殿 ゆうしょう|しりつ|うみ|おう|ちゅうがっこう|しんがり

じゃ 囲碁 部 は ? |いご|ぶ|

来年 頑張る さ らいねん|がんばる|

加賀 は ? かが|

俺 は とっとと 将棋 部 に 戻りたい ね あの な おれ|||しょうぎ|ぶ||もどり たい||| 優勝 し なかったら どう のって いう あれ 皆 嘘 だ から ゆうしょう|||||||みな|うそ|| え ~? ありがとう ございます

ヒカル

最後 の 一 局 さいご||ひと|きょく

少し は 何 か 感じた ? すこし||なん||かんじた

佐 為 お前 も しか して すごい 奴 ? たすく|ため|おまえ|||||やつ

塔 矢 の あの 真剣な まなざし も とう|や|||しんけんな||

まっすぐに 佐 為 を 見つめて いる |たすく|ため||みつめて|

あいつ は 全力 で 佐 為 を 追いかける だろう ||ぜんりょく||たすく|ため||おいかける|

塔 矢 なら とう|や|

追いつく かも しれ ない おいつく|||

そして 俺 は まだ その 遥か 後方 に いる |おれ||||はるか|こうほう||

でも そこ から 俺 は 一 歩 踏み出す |||おれ||ひと|ふ|ふみだす