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人工知能は人間を超えるか (Will AI surpass human?), 人工知能は人間を超えるか Chapter 03 (3)

人工 知能 は 人間 を 超える か Chapter 03 (3)

研究 者 たち は 、 ロボット 1 号 に 改良 を 加え 、 ロボット 2 号 を つくった 。

バッテリー を 持ち出した とき に 、 爆弾 も 一緒に 持ち出す か どう か を 判断 さ せる ため 、「 自分 が 何 か を したら 、 その 行動 に 伴って 副次的に 起こる こと 」 も 考慮 する ように 改良 さ れた 。 すると 、 ロボット 2 号 は バッテリー を 前 に して 考え 始めた 。 「 自分 が ワゴン を 引っ張ったら 壁 の 色 が 変わる だろう か 」「 天井 が 落ちて こ ない か 」……。 ありとあらゆる 事象 が 起こる か どう か を 考えた せい で 、 時間切れ で 、 時限 爆弾 が 爆発 して 、 ロボット 2 号 も 壊れて しまった 。

そこ で 、 ロボット 3 号 に は 、 さらに 改良 が 加えられた 。 今度 は 、「 目的 を 遂行 する 前 に 、 無関係な 事項 は 考慮 し ない ように 」 改良 さ れた 。 すると 、 ロボット 3 号 は 関係 ある こと と ない こと を 仕分ける 作業 に 没頭 して 、 無限に 思考 し 続け 、 洞窟 に 入る 前 に 動作 し なく なった 。 「 壁 の 色 は 今回 の 目的 と 無関係だろう か 」「 天井 が 落ちる か どう か は 今回 の 目的 と 無関係だろう か 」……。 目的 と 無関係な 事項 も 無限に ある ため 、 それ ら を すべて 考慮 する こと に 無限の 時間 が かかった ため である 。 認知 科学 者 の スティーブン ・ ハルナッド 氏 に より 議論 さ れた もの で 、 記号 ( 文字 列 、 言葉 ) を それ が 意味 する もの と 結びつけられる か どう か を 問う もの である 。 コンピュータ は 記号 の 「 意味 」 が わかって いない ので 、 記号 を その 意味 する もの と 結びつける こと が でき ない 。 たとえば 、 シマウマ を 見た こと が ない 人 が いた と して 、 その 人 に 「 シマウマ と いう 動物 が いて 、 シマシマ の ある ウマ な んだ 」 と 教えたら 、 本物 の シマウマ を 見た 瞬間 、 その 人 は 「 あれ が 話 に 聞いて いた シマウマ かも しれ ない 」 と すぐに 認識 できる だろう 。

人間 は ウマ の 意味 と シマ の 意味 が わかって いる から である 。 ウマ と いう の は 、 タテガミ が あり ヒヅメ が あって ヒヒン と 鳴く 4 本 足 の 動物 と いう イメージ が 人間 に は ある 。 シマシマ と いう の は 、 色 の 違う 2 つ の 線 が 交互に 出て くる 模様 だ と いう こと も わかって いる 。 したがって 、 それ を 組み合わせた 「 シマシマ の ある ウマ 」 も すぐに 想像 できる のだ 。

ところが 、 意味 が わかって いる 人間 に は ごく 簡単な こと が 、 意味 が わかって いない コンピュータ に は でき ない 。 シマウマ が 「 シマシマ の ある ウマ 」 だ と いう こと は 記述 できて も 、 ただ の 記号 の 羅列 に すぎ ない ので 、 それ が 何 を 指す か わから ない 。 初めて シマウマ を 見て も 、「 これ が あの シマウマ だ 」 と 認識 でき ない 。 つまり 、 シマウマ と いう シンボル ( 記号 ) と 、 それ を 意味 する もの が グラウンド して ( 結びついて ) いない こと が 問題 な のだ (* 注 25)。 これ を シンボルグラウンディング 問題 と いう 。

ロボット 研究 者 の 中 に は 、 この シンボルグラウンディング 問題 を 、 知能 を 実現 する 上 で 非常に 重要な 問題 だ と 考えて いる 人 も いる 。

ウマ と いう もの を 本当に 理解 する に は 、 現実 世界 に おける 身体 が ない と いけない 。 身体 が ない と 、 シンボル と それ が 指す もの を 接地 さ せる ( グラウンド さ せる ) こと が でき ない ため 、 こういった アプローチ は 「 身体 性 」 に 着目 した 研究 と 呼ば れる 。

たとえば 、 コップ と いう もの を きちんと 理解 する に は 、 コップ を 触って みる 必要 が ある 。

ガラス や 陶器 の コップ は 強く 握る と 割れて しまう し 、 そういう こと も 含めて 「 コップ 」 と いう 概念 が つくられて いる 。 「 外界 と 相互 作用 できる 身体 が ない と 概念 は とらえ きれ ない 」 と いう の が 、 身体 性 と いう アプローチ の 考え 方 である 。 その 間 、 日本 で は 通商 産業 省 ( 現 経済 産業 省 ) が 主導 した 巨大 プロジェクト 、「 第 五 世代 コンピュータ 」 が 立ち上がった 。

1980 年 代 の 後半 、 当時 の 時代 背景 と して 、 日本 経済 は バブル 景気 に わきかえって いた 。

アメリカ の 対 日 貿易 赤字 が ふくらみ 、 日 米 貿易 摩擦 が 起きて 、 日本 の 産業 界 は アメリカ から さまざまな 圧力 を 受けて いた 。 そういう 時代 に 、 国 の 威信 を かけた 国家 プロジェクト と して 、「 第 五 世代 コンピュータ 」 の 開発 が 行わ れた のである 。

当時 の 研究 の プロポーザル ( 提案 資料 ) を 見る と 、 非常に 野心 的な プロジェクト が 並んで いる 。

コンピュータ の 性能 が 低く 、 まだ テキスト も 満足に 扱え なかった 時代 に 、 音声 や 画像 、 動画 も 扱い 、 その 知識 を 整理 して ホワイトカラー の 生産 性 を 向上 さ せる など 、 いま 見て も 遜色 ない ような 先進 的な 目標 を 掲げて いた こと が わかる 。

ただ 、 当時 は 「 データ 」 が なかった 。

オープンに 利用 可能な データ が 爆発 的に 増えた の は 、 インターネット の 登場 後 である 。 ウェブ が 普及 する の は 1990 年 代 後半 から で 、 グーグル の 創業 は 1998 年 である 。 利用 可能な データ が なかった ため 、 推論 を もっと 強化 する こと で 人間 の ような 知的な 処理 が できる ので は ない か と いう 仮説 に 立ち 、 並列 に 推論 する 仕組み の 研究 に 邁進 する のだ が 、 その 方向 で は 結局 、 思った ような 成果 は 得られ なかった 。 「 第 五 世代 コンピュータ 」 は 1982 年 から 10 年間 に わたり 、570億 円 が 投じられた 国家 プロジェクト だった が 、 当初 の 目論見 通り に は いか なかった 。 だが 、 人工 知能 研究 に 優秀な 人材 が 集まり 、 海外 から も 有名な 研究 者 を 招いて コネクション が できた 。

歴史 に 「 たら れば 」 は ない が 、 もし ウェブ の 出現 が あと 15 年 早かったら 、 いま の シリコンバレー の 座 に は 、 日本 が ついて いた かも しれ ない と 私 は 夢想 する 。

経済 成長 に わいた 日本 の あの プロジェクト は 、 それ くらい 先進 的な 目標 を 掲げて いた 。

結果 に ついて は 賛否 両論 ある が 、「 第 五 世代 コンピュータ 」 プロジェクト は あの 時代 、 確実に 、「 勝つ ため に 振る 価値 の ある サイコロ 」 だった 。

世界 ナンバーワン を とろう と いう 強い 意志 と その ため の 戦略 。 当時 の 資料 を 読む と 、 それ が 伝わって くる 。 いま の 日本 に 最も 欠けて いる 部分 だ (* 注 26)。 その 結果 、 産業 的に も ある 程度 は 使える こと が わかった 。 しかし 、 知識 を 書く と いう こと は 、 予想 以上 に 大変で 、 なかなか 書き きれ ない 。

大変 と いう だけ なら 、 大 企業 が お 金 を かければ やれ ない こと も ない のだろう が 、 サイクプロジェクト の ように 何 十 年 たって も 書き 終わら ない 例 を 見る と 、 また オントロジー 研究 の 深遠 さ や 機械 翻訳 の 困難 さ を 見る と 、 知識 を 書き きる と いう の は ほとんど 不可能に 思える 。

フレーム 問題 や シンボルグラウンディング 問題 の 存在 も 、 人工 知能 の 実現 に 大きな 疑問 符 を 提示 して いる 。

結局 、 AI は 夢 物語 な の かも しれ ない 。

多く の 人 が そう 思った 。

人工 知能 研究 者 で すら そう 思った 。 悲観 的な 観測 が 広がり 、1995 年 ごろ から 、 ふたたび AI 研究 は 冬 の 時代 を 迎えて しまう (* 注 27)。

私 が 人工 知能 を 学んだ 学生 時代 は 、 まさに 、 第 五 世代 コンピュータ プロジェクト と 、 その 後継 であった RWC ( リアルワールドコンピューティング ) プロジェクト が 終わった 直後 だった 。

日本 で は 、 人工 知能 に 対する 期待 が 高かった だけ に 、 逆に 冬 の 寒 さ も 厳しかった 。 人工 知能 と いう 言葉 が 忌避 さ れ 、 人工 知能 に 対する 風当たり は きわめて 強かった 。

本書 の 「 はじめ に 」 で 紹介 した ように 、 研究 費 の 審査 で 面接 官 に 「 人工 知能 研究 者 は いつも 噓 を つく 」 と 言わ れた の は 、 そうした 時代 背景 も あって の こと である 。

2000 年 代 、 スタンフォード 大学 を はじめ 、 米国 の たくさんの 大学 が 連携 した CALO と いう プロジェクト の 成果 が ベース に なって いる 。

(* 注 20) 溝口 理一郎 『 オントロジー 工学 』( オーム 社 、2005 年 )

(* 注 21) より 厳密に は 、 ヘビーウェイト ・ オントロジー は 哲学 的な 考察 に 基づき 対象 世界 を 適切に とらえる こと を 重視 した もの で 、 ライトウェイト ・ オントロジー は 情報 論 的な 利用 効率 を 重視 した もの である 。

(* 注 22) IBM の 社 内 で は 、 つねに こうした 大型の プロジェクト を 複数 走ら せ 、 厳密に 管理 して いる そうである 。

その 努力 に は 頭 が 下がる 。

(* 注 23) 日本 で は ほか に も 、「2050 年 に 人 型 ロボット で ワールドカップ チャンピオン に 勝つ こと を 目指し 」、1995 年 ごろ から ロボット が サッカー を する 「 ロボカップ 」 など の 魅力 的な プロジェクト が 立ち上がって いる 。

(* 注 24) 特に 、 一 階 述語 論理 など の 形式 論理 を 使って 知識 を 表現 しよう と 思う と 、 この 問題 は 致命 的であった 。

(* 注 25) ちなみに 、 オリジナルの 論文 でも シマウマ の 例 が 出て いる が 、 英語 で シマウマ は 「 zebra 」、 シマ は 「 stripe 」、 ウマ は 「 horse 」 な ので 、「 zebra = stripe + horse 」 と 説明 されて いる 。 日本 語 の 場合 、「 シマウマ 」 は 文字 列 と して 「 シマ 」 と 「 ウマ 」 から できて いる ので 、 いかにも 自明な 感じ が して 、 例 と して は 少し 具合 が 悪い 。

(* 注 26) 第 五 世代 コンピュータ プロジェクト に ついて は 、 人工 知能 学会 誌 『 人工 知能 』2014 年 3 月 号 で 特集 を 組んで 振り返って いる 。

(* 注 27) 日本 で は 第 五 世 代 コンピュータプロジェクト の 影響 など も あり 、 冬 の 時代 は 1995 年 ごろ から と さ れる 。

海外 で は さらに 早く 、1987 年 くらい から と されて いる 。


人工 知能 は 人間 を 超える か Chapter 03 (3) じんこう|ちのう||にんげん||こえる||chapter Will Artificial Intelligence Surpass Humans Chapter 03 (3) L'intelligence artificielle dépassera-t-elle l'homme ? Chapitre 03 (3) A inteligência artificial ultrapassará o ser humano Capítulo 03 (3)

研究 者 たち は 、 ロボット 1 号 に 改良 を 加え 、 ロボット 2 号 を つくった 。 けんきゅう|もの|||ろぼっと|ごう||かいりょう||くわえ|ろぼっと|ごう|| The researchers made an improvement on Robot No. 1 and created Robot No. 2.

バッテリー を 持ち出した とき に 、 爆弾 も 一緒に 持ち出す か どう か を 判断 さ せる ため 、「 自分 が 何 か を したら 、 その 行動 に 伴って 副次的に 起こる こと 」 も 考慮 する ように 改良 さ れた 。 ばってりー||もちだした|||ばくだん||いっしょに|もちだす|||||はんだん||||じぶん||なん|||||こうどう||ともなって|ふくじてきに|おこる|||こうりょ|||かいりょう|| It has been improved to take into account "what you do and what happens as a side effect of your actions" so that you can decide whether or not to take the bomb with you when you take out the battery. .. すると 、 ロボット 2 号 は バッテリー を 前 に して 考え 始めた 。 |ろぼっと|ごう||ばってりー||ぜん|||かんがえ|はじめた Robot #2 began to think in front of the battery. 「 自分 が ワゴン を 引っ張ったら 壁 の 色 が 変わる だろう か 」「 天井 が 落ちて こ ない か 」……。 じぶん||わごん||ひっぱったら|かべ||いろ||かわる|||てんじょう||おちて||| "Will the color of the wall change if I pull the wagon?" "Will the ceiling fall?" ... ありとあらゆる 事象 が 起こる か どう か を 考えた せい で 、 時間切れ で 、 時限 爆弾 が 爆発 して 、 ロボット 2 号 も 壊れて しまった 。 |じしょう||おこる|||||かんがえた|||じかんぎれ||じげん|ばくだん||ばくはつ||ろぼっと|ごう||こぼれて| Due to wondering if all sorts of things would happen, the time bomb exploded and Robot 2 broke as the time expired.

そこ で 、 ロボット 3 号 に は 、 さらに 改良 が 加えられた 。 ||ろぼっと|ごう||||かいりょう||くわえ られた Therefore, Robot No. 3 was further improved. 今度 は 、「 目的 を 遂行 する 前 に 、 無関係な 事項 は 考慮 し ない ように 」 改良 さ れた 。 こんど||もくてき||すいこう||ぜん||むかんけいな|じこう||こうりょ||||かいりょう|| This time, it has been improved "to not consider irrelevant matters before achieving the purpose". すると 、 ロボット 3 号 は 関係 ある こと と ない こと を 仕分ける 作業 に 没頭 して 、 無限に 思考 し 続け 、 洞窟 に 入る 前 に 動作 し なく なった 。 |ろぼっと|ごう||かんけい|||||||しわける|さぎょう||ぼっとう||むげんに|しこう||つづけ|どうくつ||はいる|ぜん||どうさ||| Then, Robot No. 3 was absorbed in the task of sorting out what was not related and what was not related, and continued to think endlessly, and stopped working before entering the cave. 「 壁 の 色 は 今回 の 目的 と 無関係だろう か 」「 天井 が 落ちる か どう か は 今回 の 目的 と 無関係だろう か 」……。 かべ||いろ||こんかい||もくてき||むかんけいだろう||てんじょう||おちる|||||こんかい||もくてき||むかんけいだろう| "Is the color of the wall irrelevant to the purpose of this time?" "Is it irrelevant to the purpose of this time whether the ceiling falls?" 目的 と 無関係な 事項 も 無限に ある ため 、 それ ら を すべて 考慮 する こと に 無限の 時間 が かかった ため である 。 もくてき||むかんけいな|じこう||むげんに|||||||こうりょ||||むげんの|じかん|||| There are an infinite number of factors that have nothing to do with the objective, and it would have taken an infinite amount of time to consider all of them. 認知 科学 者 の スティーブン ・ ハルナッド 氏 に より 議論 さ れた もの で 、 記号 ( 文字 列 、 言葉 ) を それ が 意味 する もの と 結びつけられる か どう か を 問う もの である 。 にんち|かがく|もの||||うじ|||ぎろん|||||きごう|もじ|れつ|ことば||||いみ||||むすびつけ られる|||||とう|| It was discussed more by cognitive scientist Stephen Harnad and asks whether a sign (string, word) can be associated with what it means. コンピュータ は 記号 の 「 意味 」 が わかって いない ので 、 記号 を その 意味 する もの と 結びつける こと が でき ない 。 こんぴゅーた||きごう||いみ|||||きごう|||いみ||||むすびつける|||| Computers do not know the "meaning" of a sign, so they cannot associate the sign with its meaning. たとえば 、 シマウマ を 見た こと が ない 人 が いた と して 、 その 人 に 「 シマウマ と いう 動物 が いて 、 シマシマ の ある ウマ な んだ 」 と 教えたら 、 本物 の シマウマ を 見た 瞬間 、 その 人 は 「 あれ が 話 に 聞いて いた シマウマ かも しれ ない 」 と すぐに 認識 できる だろう 。 |しまうま||みた||||じん||||||じん||しまうま|||どうぶつ||||||||||おしえたら|ほんもの||しまうま||みた|しゅんかん||じん||||はなし||きいて||しまうま||||||にんしき|| For example, if there was a person who had never seen a zebra, and he told him, "There is an animal called a zebra, and it is a horse with a zebra," the moment he sees a real zebra, he You can immediately recognize that "it may be the zebra that you were listening to."

人間 は ウマ の 意味 と シマ の 意味 が わかって いる から である 。 にんげん||||いみ||しま||いみ||||| This is because humans know the meaning of horses and the meaning of sima. ウマ と いう の は 、 タテガミ が あり ヒヅメ が あって ヒヒン と 鳴く 4 本 足 の 動物 と いう イメージ が 人間 に は ある 。 |||||||||||||なく|ほん|あし||どうぶつ|||いめーじ||にんげん||| Humans have an image of the horse as a four-legged animal with a claw, claws, and a neighing sound. シマシマ と いう の は 、 色 の 違う 2 つ の 線 が 交互に 出て くる 模様 だ と いう こと も わかって いる 。 |||||いろ||ちがう|||せん||こうごに|でて||もよう||||||| It is also known that Shimashima is a pattern in which two lines of different colors appear alternately. したがって 、 それ を 組み合わせた 「 シマシマ の ある ウマ 」 も すぐに 想像 できる のだ 。 |||くみあわせた|||||||そうぞう|| Therefore, it is easy to imagine a "horse with stripes" that combines them.

ところが 、 意味 が わかって いる 人間 に は ごく 簡単な こと が 、 意味 が わかって いない コンピュータ に は でき ない 。 |いみ||||にんげん||||かんたんな|||いみ||||こんぴゅーた|||| However, what is very simple for a human being who knows what it means cannot be done by a computer that does not know what it means. シマウマ が 「 シマシマ の ある ウマ 」 だ と いう こと は 記述 できて も 、 ただ の 記号 の 羅列 に すぎ ない ので 、 それ が 何 を 指す か わから ない 。 しまうま|||||||||||きじゅつ|||||きごう||られつ|||||||なん||さす||| The fact that a zebra is a "horse with a zebra" can be described, but it is just a list of symbols, so I don't know what it means. 初めて シマウマ を 見て も 、「 これ が あの シマウマ だ 」 と 認識 でき ない 。 はじめて|しまうま||みて|||||しまうま|||にんしき|| When we see a zebra for the first time, we cannot recognize it as a zebra. つまり 、 シマウマ と いう シンボル ( 記号 ) と 、 それ を 意味 する もの が グラウンド して ( 結びついて ) いない こと が 問題 な のだ (* 注 25)。 |しまうま|||しんぼる|きごう||||いみ||||ぐらうんど||むすびついて||||もんだい|||そそ In other words, the problem is that the symbol (symbol) called a zebra and its meaning are not grounded (tied together) (* Note 25). これ を シンボルグラウンディング 問題 と いう 。 |||もんだい|| This is called the symbol grounding problem.

ロボット 研究 者 の 中 に は 、 この シンボルグラウンディング 問題 を 、 知能 を 実現 する 上 で 非常に 重要な 問題 だ と 考えて いる 人 も いる 。 ろぼっと|けんきゅう|もの||なか|||||もんだい||ちのう||じつげん||うえ||ひじょうに|じゅうような|もんだい|||かんがえて||じん|| Some robot researchers consider this symbol grounding problem to be a very important issue in the realization of intelligence.

ウマ と いう もの を 本当に 理解 する に は 、 現実 世界 に おける 身体 が ない と いけない 。 |||||ほんとうに|りかい||||げんじつ|せかい|||からだ|||| To really understand a horse, you must have a body in the real world. 身体 が ない と 、 シンボル と それ が 指す もの を 接地 さ せる ( グラウンド さ せる ) こと が でき ない ため 、 こういった アプローチ は 「 身体 性 」 に 着目 した 研究 と 呼ば れる 。 からだ||||しんぼる||||さす|||せっち|||ぐらうんど|||||||||あぷろーち||からだ|せい||ちゃくもく||けんきゅう||よば| This approach is called a "physical" focus study because without the body, the symbol and what it points to cannot be grounded.

たとえば 、 コップ と いう もの を きちんと 理解 する に は 、 コップ を 触って みる 必要 が ある 。 |こっぷ||||||りかい||||こっぷ||さわって||ひつよう|| For example, to get a good understanding of what a cup is, you need to touch it.

ガラス や 陶器 の コップ は 強く 握る と 割れて しまう し 、 そういう こと も 含めて 「 コップ 」 と いう 概念 が つくられて いる 。 がらす||とうき||こっぷ||つよく|にぎる||われて||||||ふくめて|こっぷ|||がいねん||つくら れて| Glass and pottery cups break when squeezed strongly, and the concept of "cups" has been created including such things. 「 外界 と 相互 作用 できる 身体 が ない と 概念 は とらえ きれ ない 」 と いう の が 、 身体 性 と いう アプローチ の 考え 方 である 。 がいかい||そうご|さよう||からだ||||がいねん|||||||||からだ|せい|||あぷろーち||かんがえ|かた| The approach of corporeality is that a concept cannot be grasped unless there is a body that can interact with the external world. その 間 、 日本 で は 通商 産業 省 ( 現 経済 産業 省 ) が 主導 した 巨大 プロジェクト 、「 第 五 世代 コンピュータ 」 が 立ち上がった 。 |あいだ|にっぽん|||つうしょう|さんぎょう|しょう|げん|けいざい|さんぎょう|しょう||しゅどう||きょだい|ぷろじぇくと|だい|いつ|せだい|こんぴゅーた||たちあがった Meanwhile, Japan's Ministry of International Trade and Industry (now the Ministry of Economy, Trade and Industry) initiated a massive project called the "Fifth Generation Computer.

1980 年 代 の 後半 、 当時 の 時代 背景 と して 、 日本 経済 は バブル 景気 に わきかえって いた 。 とし|だい||こうはん|とうじ||じだい|はいけい|||にっぽん|けいざい||ばぶる|けいき||| In the latter half of the 1980s, the Japanese economy had replaced the bubble economy as the background of the times.

アメリカ の 対 日 貿易 赤字 が ふくらみ 、 日 米 貿易 摩擦 が 起きて 、 日本 の 産業 界 は アメリカ から さまざまな 圧力 を 受けて いた 。 あめりか||たい|ひ|ぼうえき|あかじ|||ひ|べい|ぼうえき|まさつ||おきて|にっぽん||さんぎょう|かい||あめりか|||あつりょく||うけて| The U.S. trade deficit with Japan ballooned, causing trade friction between Japan and the U.S., and Japanese industry was under pressure from the United States in a variety of ways. そういう 時代 に 、 国 の 威信 を かけた 国家 プロジェクト と して 、「 第 五 世代 コンピュータ 」 の 開発 が 行わ れた のである 。 |じだい||くに||いしん|||こっか|ぷろじぇくと|||だい|いつ|せだい|こんぴゅーた||かいはつ||おこなわ|| It was during this period that the development of the fifth-generation computer was undertaken as a national project, a project of national prestige.

当時 の 研究 の プロポーザル ( 提案 資料 ) を 見る と 、 非常に 野心 的な プロジェクト が 並んで いる 。 とうじ||けんきゅう|||ていあん|しりょう||みる||ひじょうに|やしん|てきな|ぷろじぇくと||ならんで| Looking at the research proposals (proposal materials) at that time, there are very ambitious projects lined up.

コンピュータ の 性能 が 低く 、 まだ テキスト も 満足に 扱え なかった 時代 に 、 音声 や 画像 、 動画 も 扱い 、 その 知識 を 整理 して ホワイトカラー の 生産 性 を 向上 さ せる など 、 いま 見て も 遜色 ない ような 先進 的な 目標 を 掲げて いた こと が わかる 。 こんぴゅーた||せいのう||ひくく||てきすと||まんぞくに|あつかえ||じだい||おんせい||がぞう|どうが||あつかい||ちしき||せいり||||せいさん|せい||こうじょう|||||みて||そんしょく|||せんしん|てきな|もくひょう||かかげて|||| In an era when computer performance was low and text could not be handled satisfactorily, it was possible to handle audio, images, and video, organize that knowledge, and improve the productivity of white-collar workers. You can see that they had set advanced goals.

ただ 、 当時 は 「 データ 」 が なかった 。 |とうじ||でーた|| However, there was no "data" at the time.

オープンに 利用 可能な データ が 爆発 的に 増えた の は 、 インターネット の 登場 後 である 。 おーぷんに|りよう|かのうな|でーた||ばくはつ|てきに|ふえた|||いんたーねっと||とうじょう|あと| It wasn't until the advent of the Internet that the amount of openly available data exploded. ウェブ が 普及 する の は 1990 年 代 後半 から で 、 グーグル の 創業 は 1998 年 である 。 ||ふきゅう||||とし|だい|こうはん|||||そうぎょう||とし| The Web became popular in the late 1990s, and Google was founded in 1998. 利用 可能な データ が なかった ため 、 推論 を もっと 強化 する こと で 人間 の ような 知的な 処理 が できる ので は ない か と いう 仮説 に 立ち 、 並列 に 推論 する 仕組み の 研究 に 邁進 する のだ が 、 その 方向 で は 結局 、 思った ような 成果 は 得られ なかった 。 りよう|かのうな|でーた||||すいろん|||きょうか||||にんげん|||ちてきな|しょり|||||||||かせつ||たち|へいれつ||すいろん||しくみ||けんきゅう||まいしん|||||ほうこう|||けっきょく|おもった||せいか||え られ| Since there was no data available, we proceeded to study the mechanism of inference in parallel, based on the hypothesis that it might be possible to perform human-like intellectual processing by further strengthening inference. In that direction, I didn't get the results I expected. 「 第 五 世代 コンピュータ 」 は 1982 年 から 10 年間 に わたり 、570億 円 が 投じられた 国家 プロジェクト だった が 、 当初 の 目論見 通り に は いか なかった 。 だい|いつ|せだい|こんぴゅーた||とし||ねんかん|||おく|えん||とうじ られた|こっか|ぷろじぇくと|||とうしょ||もくろみ|とおり|||| The "Fifth Generation Computer" was a national project in which 57 billion yen was invested for 10 years from 1982, but it did not go according to the original plan. だが 、 人工 知能 研究 に 優秀な 人材 が 集まり 、 海外 から も 有名な 研究 者 を 招いて コネクション が できた 。 |じんこう|ちのう|けんきゅう||ゆうしゅうな|じんざい||あつまり|かいがい|||ゆうめいな|けんきゅう|もの||まねいて||| However, it has attracted excellent human resources for artificial intelligence research, and connections have been made by inviting famous researchers from abroad.

歴史 に 「 たら れば 」 は ない が 、 もし ウェブ の 出現 が あと 15 年 早かったら 、 いま の シリコンバレー の 座 に は 、 日本 が ついて いた かも しれ ない と 私 は 夢想 する 。 れきし||||||||||しゅつげん|||とし|はやかったら|||||ざ|||にっぽん||||||||わたくし||むそう| There is no such thing as "what if" in history, but I dream that if the Web appeared 15 years earlier, Japan might have been in the seat of Silicon Valley today.

経済 成長 に わいた 日本 の あの プロジェクト は 、 それ くらい 先進 的な 目標 を 掲げて いた 。 けいざい|せいちょう|||にっぽん|||ぷろじぇくと||||せんしん|てきな|もくひょう||かかげて| That project in Japan, which was involved in economic growth, set such advanced goals.

結果 に ついて は 賛否 両論 ある が 、「 第 五 世代 コンピュータ 」 プロジェクト は あの 時代 、 確実に 、「 勝つ ため に 振る 価値 の ある サイコロ 」 だった 。 けっか||||さんぴ|りょうろん|||だい|いつ|せだい|こんぴゅーた|ぷろじぇくと|||じだい|かくじつに|かつ|||ふる|かち|||| There are pros and cons to the results, but the "Fifth Generation Computer" project was definitely "a dice worth rolling to win" at that time.

世界 ナンバーワン を とろう と いう 強い 意志 と その ため の 戦略 。 せかい|なんばーわん|||||つよい|いし|||||せんりゃく A strong will to become the number one in the world and a strategy for that purpose. 当時 の 資料 を 読む と 、 それ が 伝わって くる 。 とうじ||しりょう||よむ||||つたわって| Reading the documents from that time, this is what we can see. いま の 日本 に 最も 欠けて いる 部分 だ (* 注 26)。 ||にっぽん||もっとも|かけて||ぶぶん||そそ This is the most lacking part of Japan today (* Note 26). その 結果 、 産業 的に も ある 程度 は 使える こと が わかった 。 |けっか|さんぎょう|てきに|||ていど||つかえる||| As a result, it was found that it can be used to some extent industrially. しかし 、 知識 を 書く と いう こと は 、 予想 以上 に 大変で 、 なかなか 書き きれ ない 。 |ちしき||かく|||||よそう|いじょう||たいへんで||かき|| However, writing knowledge is more difficult than I expected, and it is difficult to write it.

大変 と いう だけ なら 、 大 企業 が お 金 を かければ やれ ない こと も ない のだろう が 、 サイクプロジェクト の ように 何 十 年 たって も 書き 終わら ない 例 を 見る と 、 また オントロジー 研究 の 深遠 さ や 機械 翻訳 の 困難 さ を 見る と 、 知識 を 書き きる と いう の は ほとんど 不可能に 思える 。 たいへん|||||だい|きぎょう|||きむ|||||||||||||なん|じゅう|とし|||かき|おわら||れい||みる||||けんきゅう||しんえん|||きかい|ほんやく||こんなん|||みる||ちしき||かき|||||||ふかのうに|おもえる If it were just hard work, it could be done by a large company with a lot of money, but when one looks at the decades of unfinished work in the Psych project, the depth of ontology research, and the difficulty of machine translation, it seems almost impossible to write knowledge down.

フレーム 問題 や シンボルグラウンディング 問題 の 存在 も 、 人工 知能 の 実現 に 大きな 疑問 符 を 提示 して いる 。 ふれーむ|もんだい|||もんだい||そんざい||じんこう|ちのう||じつげん||おおきな|ぎもん|ふ||ていじ|| The existence of frame problems and symbol grounding problems also poses a major question for the realization of artificial intelligence.

結局 、 AI は 夢 物語 な の かも しれ ない 。 けっきょく|ai||ゆめ|ものがたり||||| In the end, AI may be a dream story.

多く の 人 が そう 思った 。 おおく||じん|||おもった Many people thought so.

人工 知能 研究 者 で すら そう 思った 。 じんこう|ちのう|けんきゅう|もの||||おもった Even an artificial intelligence researcher thought so. 悲観 的な 観測 が 広がり 、1995 年 ごろ から 、 ふたたび AI 研究 は 冬 の 時代 を 迎えて しまう (* 注 27)。 ひかん|てきな|かんそく||ひろがり|とし||||ai|けんきゅう||ふゆ||じだい||むかえて||そそ Pessimistic observations spread, and as of 1995, AI research once again entered a winter period (*Note 27).

私 が 人工 知能 を 学んだ 学生 時代 は 、 まさに 、 第 五 世代 コンピュータ プロジェクト と 、 その 後継 であった RWC ( リアルワールドコンピューティング ) プロジェクト が 終わった 直後 だった 。 わたくし||じんこう|ちのう||まなんだ|がくせい|じだい|||だい|いつ|せだい|こんぴゅーた|ぷろじぇくと|||こうけい||rwc||ぷろじぇくと||おわった|ちょくご| When I studied artificial intelligence as a student, it was right after the Fifth Generation Computer Project and its successor, the Real World Computing (RWC) Project.

日本 で は 、 人工 知能 に 対する 期待 が 高かった だけ に 、 逆に 冬 の 寒 さ も 厳しかった 。 にっぽん|||じんこう|ちのう||たいする|きたい||たかかった|||ぎゃくに|ふゆ||さむ|||きびしかった In Japan, expectations for artificial intelligence were high, and on the contrary, the coldness of winter was severe. 人工 知能 と いう 言葉 が 忌避 さ れ 、 人工 知能 に 対する 風当たり は きわめて 強かった 。 じんこう|ちのう|||ことば||きひ|||じんこう|ちのう||たいする|かぜあたり|||つよかった The word artificial intelligence was repelled, and the wind on artificial intelligence was extremely strong.

本書 の 「 はじめ に 」 で 紹介 した ように 、 研究 費 の 審査 で 面接 官 に 「 人工 知能 研究 者 は いつも 噓 を つく 」 と 言わ れた の は 、 そうした 時代 背景 も あって の こと である 。 ほんしょ|||||しょうかい|||けんきゅう|ひ||しんさ||めんせつ|かん||じんこう|ちのう|けんきゅう|もの|||||||いわ|||||じだい|はいけい||||| As introduced in the "Introduction" of this book, the interviewer said, "Artificial intelligence researchers always lie," in the examination of research expenses, because of this historical background.

2000 年 代 、 スタンフォード 大学 を はじめ 、 米国 の たくさんの 大学 が 連携 した CALO と いう プロジェクト の 成果 が ベース に なって いる 。 とし|だい|すたんふぉーど|だいがく|||べいこく|||だいがく||れんけい||calo|||ぷろじぇくと||せいか||べーす||| In the 2000s, it is based on the results of a project called CARO, which is a collaboration of many universities in the United States, including Stanford University.

(* 注 20) 溝口 理一郎 『 オントロジー 工学 』( オーム 社 、2005 年 ) そそ|みぞぐち|りいちろう||こうがく||しゃ|とし (* Note 20) Riichiro Mizoguchi "Ontology Engineering" (Ohmsha, 2005) (* Nota 20) Riichiro Mizoguchi "Ingeniería en ontología" (Ohmsha, 2005)

(* 注 21) より 厳密に は 、 ヘビーウェイト ・ オントロジー は 哲学 的な 考察 に 基づき 対象 世界 を 適切に とらえる こと を 重視 した もの で 、 ライトウェイト ・ オントロジー は 情報 論 的な 利用 効率 を 重視 した もの である 。 そそ||げんみつに|||||てつがく|てきな|こうさつ||もとづき|たいしょう|せかい||てきせつに||||じゅうし|||||||じょうほう|ろん|てきな|りよう|こうりつ||じゅうし||| (* Note 21) Strictly speaking, the heavyweight ontology emphasizes the appropriate understanding of the target world based on philosophical considerations, and the lightweight ontology emphasizes the efficiency of information-theoretic use. ..

(* 注 22) IBM の 社 内 で は 、 つねに こうした 大型の プロジェクト を 複数 走ら せ 、 厳密に 管理 して いる そうである 。 そそ|ibm||しゃ|うち|||||おおがたの|ぷろじぇくと||ふくすう|はしら||げんみつに|かんり|||そう である (* Note 22) It seems that within IBM, it is always running multiple such large-scale projects and strictly managing them.

その 努力 に は 頭 が 下がる 。 |どりょく|||あたま||さがる I bow to their efforts.

(* 注 23) 日本 で は ほか に も 、「2050 年 に 人 型 ロボット で ワールドカップ チャンピオン に 勝つ こと を 目指し 」、1995 年 ごろ から ロボット が サッカー を する 「 ロボカップ 」 など の 魅力 的な プロジェクト が 立ち上がって いる 。 そそ|にっぽん||||||とし||じん|かた|ろぼっと||わーるどかっぷ|ちゃんぴおん||かつ|||まなざし|とし|||ろぼっと||さっかー||||||みりょく|てきな|ぷろじぇくと||たちあがって| (*Note 23) In Japan, there are other attractive projects such as "RoboCup" in which robots play soccer since 1995, aiming to win the World Cup Champion by 2050.

(* 注 24) 特に 、 一 階 述語 論理 など の 形式 論理 を 使って 知識 を 表現 しよう と 思う と 、 この 問題 は 致命 的であった 。 そそ|とくに|ひと|かい|じゅつご|ろんり|||けいしき|ろんり||つかって|ちしき||ひょうげん|||おもう|||もんだい||ちめい|てきであった (*Note 24) This problem is especially critical when trying to express knowledge using formal logic, such as first-order predicate logic.

(* 注 25) ちなみに 、 オリジナルの 論文 でも シマウマ の 例 が 出て いる が 、 英語 で シマウマ は 「 zebra 」、 シマ は 「 stripe 」、 ウマ は 「 horse 」 な ので 、「 zebra = stripe + horse 」 と 説明 されて いる 。 そそ||おりじなるの|ろんぶん||しまうま||れい||でて|||えいご||しまうま|||しま||||||||||||せつめい|さ れて| (* Note 25) By the way, the original paper also has an example of a zebra, but in English, the zebra is "zebra", the zebra is "stripe", and the horse is "horse", so "zebra = stripe + horse". It has been explained. 日本 語 の 場合 、「 シマウマ 」 は 文字 列 と して 「 シマ 」 と 「 ウマ 」 から できて いる ので 、 いかにも 自明な 感じ が して 、 例 と して は 少し 具合 が 悪い 。 にっぽん|ご||ばあい|しまうま||もじ|れつ|||しま||||||||じめいな|かんじ|||れい||||すこし|ぐあい||わるい In Japanese, the word "zebra" is made up of "zebra" and "horse" as a string, so it seems obvious, but it is not a good example.

(* 注 26) 第 五 世代 コンピュータ プロジェクト に ついて は 、 人工 知能 学会 誌 『 人工 知能 』2014 年 3 月 号 で 特集 を 組んで 振り返って いる 。 そそ|だい|いつ|せだい|こんぴゅーた|ぷろじぇくと||||じんこう|ちのう|がっかい|し|じんこう|ちのう|とし|つき|ごう||とくしゅう||くんで|ふりかえって| (*Note 26) The Fifth Generation Computer Project is reviewed in a special feature in the March 2014 issue of Artificial Intelligence, the journal of the Japanese Society for Artificial Intelligence.

(* 注 27) 日本 で は 第 五 世 代 コンピュータプロジェクト の 影響 など も あり 、 冬 の 時代 は 1995 年 ごろ から と さ れる 。 そそ|にっぽん|||だい|いつ|よ|だい|||えいきょう||||ふゆ||じだい||とし||||| (*Note 27) In Japan, the winter period started in 1995, partly due to the influence of the Fifth Generation Computer Project.

海外 で は さらに 早く 、1987 年 くらい から と されて いる 。 かいがい||||はやく|とし||||さ れて| In other countries, it is said to have started even earlier, in 1987 or so.