×

Usamos cookies para ayudar a mejorar LingQ. Al visitar este sitio, aceptas nuestras politicas de cookie.


image

2 - Harry Potter, 16.2.1 秘密の部屋 - The Chamber of Secrets

16.2.1 秘密の部屋 - The Chamber of Secrets

その 日 は 、 ハリー の 生涯 で 最悪の 日 だった かも しれ ない 。

ロン 、 フレッド 、 ジョージ たち と グリフィンドール の 談話 室 の 片隅 に 腰掛け 、 互いに 押し 黙って いた 。

パーシー は そこ に は い なかった 。 ウィーズリー おじさん 、 おばさん に ふり ろう 便 を 飛ばし に 行った あと 、 自分 の 部屋 に 閉じこもって しまった 。

午後 の 時間 が 、 こんなに 長かった こと は いまだかつて なく 、 これほど 混 み合って いる グリ フィンドール の 談話 室 が 、 こんなに 静かだった こと も 、 いまだかつて なかった 。

日没 近く 、 フレッド と ジョージ は 、 そこ に じっと して いる こと が たまら なり なって 、 寝室 に 上がって 行った 。

「 ジニー は 何 か 知っていた んだ よ 、 ハリー 」

職員 室 の 洋服 掛け に 隠れて 以来 、 初めて ロン が 口 を きいた 。

「 だ から 連れて 行か れた んだ 。 パーシー の バカバカしい 何 か の 話 じゃ なかった んだ 。 何 か 『 秘密の 部屋 』 に 関する こと を 見つけた んだ 。 きっと その せい で ジニー は ――」

ロン は 激しく 目 を こすった 。

「 だって 、 ジニー は 純血 だ 。 他 に 理由 が ある はず が ない 」 ハリー は 夕日 を 眺めた 。 地平 線 の 下 に 血 の ように 赤い 太陽 が 沈んで いく ―― 最悪だ 。 こんなに 落ち込んだ こと は ない 。 何 か でき ない の か ...... なんでも いい ―― 「 ハリー 」 ロン が 話しかけた 。 「 ほんの わずか でも 可能 性 が ある だろう か 。 つまり ―― ジニー が まだ ――」 ハリー は なんと 答えて よい か わから なかった 。 ジニー が まだ 生きて いる と は 到底 思え ない 。 「 そうだ ! ロックハート に 会い に 行く べきじゃ ない か な ?」 ロン が 言った 。

「 僕たち の 知っている こと を 教えて やる んだ 。 ロック ハート は なんとか して 『 秘密の 部屋 』 に 入ろう と して いる んだ 。 それ が どこ に ある か 、 僕たち の 考え を 話して 、 バジリスク が そこ に いるって 、 教えて あげよう 」 他 に いい 考え も 思いつか なかった し 、 とにかく 何 か したい と いう 思い で 、 ハリー は 、 ロン の 考え に 賛成 した 。 談話 室 に いた グリフィンドール 生 は 、 すっかり 落ち込み 、 ウィーズリー 兄弟 が 気の毒で 何も 言え ず 、 二 人 が 立ち上がって も 止めよう と し なかった し 、 二 人 が 談話 室 を 横切り 、 肖僕 画 の 出入 口 から 出て 行く の を 、 誰 も 止め は し なかった 。

ロック ハート の 部屋 に 向かって 歩く うち に あたり が 闇 に 包ま れ はじめた 。

ロック ハート の 部屋 の 中 は 取り込み 中 らしい 。 カリカリ 、 ゴツンゴツン に 加えて 慌 しい 足音 が 聞こえた 。

ハリー が ノック する と 、 中 が 急に 静かに なった 。 それ から ドア が ほんの 尐 し だけ 開き 、 ロッ クハート の 目 が 覗いた 。

「 あぁ ...... ポッター 君 ...... ウィーズリー 君 ......」 ドア が また ほんの わずか 開いた 。

「 私 は 今 、 尐々 取り込み 中 な ので 、 急いで くれる と ......」

「 先生 、 僕たち 、 お 知らせ したい こと が ある んです 」 と ハリー が 言った 。 「 先生 の お 役 に 立つ と 思う んです 」

「 あー ―― いや ―― 今 は あまり 都合 が ――」 やっと 見える 程度 の ロック ハート の 横顔 が 、 非 常に 迷惑 そうだった 。

「 つまり ―― いや ―― いい でしょう 」

ロック ハート は ドア を 開け 、 二 人 は 中 に 入った 。

部屋 の 中 は ほとんど すべて 取り かたづけられて いた 。 床 に は 大きな トランク が 二 個 置いて あり 、 片方 に は ローブ が 、 窮 翠 色 、 藤 色 、 群青色 など 、 慌てて たたんで 突っ込んで あり 、 もう 片方 に は 本 が ご ちゃ 混ぜ に 放り込まれて いた 。 壁 いっぱい に 飾られて いた 写真 は 、 今や 机 の 上 に いくつか 置か れた 箱 に 押し込まれて いた 。 「 どこ か へ いらっしゃる のです か ?」 ハリー が 聞いた 。

「 う ー 、 あー 、 そう 」 ロック ハート は ドア の 裏側 から 等身大 の 自分 の ポスター を 剥ぎ取り 、 丸め ながら しゃべった 。

「 緊急に 呼び出されて ...... しかたなく ...... 行か なければ ......」 「 僕 の 妹 は どう なる んです か ?」 ロン が 愕然と して 言った 。 「 そう 、 その こと だ が ―― まったく 気の毒な こと だ 」

ロック ハート は 二 人 の 目 を 見 ない ように し 、 引き出し を グイ と 開け 、 中 の もの を 引っくり返 して バッグ に 入れ ながら 言った 。

「 誰 より も わたし が 一 番 残念に 思って いる ――」 「『 闇 の 魔術 に 対する 防衛 術 』 の 先生 じゃ ありません か !」 ハリー が 言った 。 「 こんな とき に ここ から 出て 行け ない でしょう ! これ だけ の 闇 の 魔術 が ここ で 起こって いる と いう のに !」

「 いや 、 しかし です ね ...... 私 が この 仕事 を 引き受けた とき は ......」

ロック ハート は 今度 は ソックス を ロープ の 上 に 積み上げ ながら 、 も そ も そ 言った 。

「 職務 内容 に は 何も ...... こんな こと は 予想 だに ......」

「 先生 、 逃げ出すって おっしゃる んです か !」 ハリー は 信じられ なかった 。 「 本 に 書いて ある ように 、 あんなに いろいろな こと を なきった 先生 が !」 「 本 は 誤解 を 招く 」 ロック ハート は 微妙な 言い 方 を した 。 「 ご 自分 が 書か れた のに !」 ハリー が 叫んだ 。

「 まあまあ 坊や 」 ロック ハート が 背筋 を 伸ばし 、 顔 を しかめて ハリー を 見た 。

「 ちょっと 考えれば わかる こと だ 。

私 の 本 が あんなに 売れる の は 、 中 に 書かれて いる こと を 全部 私 が やった と 思う から で ね 。 もし アルメニア の 醜い 魔法 戦士 の 話 だったら 、 たとえ 狼 男 から 村 を 救った の が その 人 でも 、 本 は 半分 も 売れ なかった はずです 。

本人 が 表紙 を 飾ったら 、 とても 見られた もの じゃ ない 。 バンドン の 泣き 妖怪 を 追い払った 魔 女 は 兎口 ( みつ くち ) だった 。 ファッション 感覚 ゼロ だ 。 要するに そんな もの です よ ......」

「 それ じゃ 、 先生 は 、 他の たくさんの 人 たち の やった 仕事 を 、 自分 の 手柄 に なきった んです か ?」 ハリー は とても 信じる 気 に なれ なかった 。 「 ハリー よ 、 ハリー 」

ロック ハート は じれった そうに 首 を 振った 。

「 そんなに 単純な もの で は ない 。 仕事 は しました よ 。 まず そういう 人 たち を 探し出す 。 どう やって 仕事 を やり遂げた の か を 聞き出す 。 それ から 『 忘却 術 』 を かける 。 する と その 人 たち は 自分 が やった 仕事 の こと を 忘れる 。 私 が 自慢 できる もの が ある と すれば 、『 忘却 術 』 です ね 。 ハリー 、 大変な 仕事 です よ 。 本 に サイン を したり 、 広告 写真 を 撮ったり すれば すむ わけで は ない んです よ 。 有名に なり たければ 、 倦ま ず 弛ま ず 、 長く 幸い 道のり を 歩む 覚悟 が 要る 」

ロック ハート は トランク を 全部 バチン と 締め 、 鍵 を 掛けた 。

「 さて と 。 これ で 全部 でしょう 。 いや 、 一 つ だけ 残って いる 」

ロック ハート は 杖 を 取り出し 、 二 人 に 向けた 。

「 坊ちゃん たち に は 気の毒です が ね 、『 忘却 術 』 を かけ させて もらいます よ 。 私 の 秘密 を ベラベラ そこら 中 で しゃべったり さ れたら 、 もう 本 が 、 一 冊 も 売れ なく なります から ね ......」 ハリー は 自分 の 杖 に 手 を 掛けた 。 間一髪 、 ロックハート の 杖 が 振り上げられる 直前 に 、 ハ リー が 大声 で 叫んだ 。 「 エクスペリアームズ !< 武器 よ 去れ >」 ロックハート は 後ろ に 吹っ飛んで 、 トランク に 足 を すくわれ その 上 に 倒れた 。 杖 は 高々 と 空中 に 弧 を 描き 、 それ を ロン が キャッチ し 、 窓 から 外 に 放り投げた 。 「 スネイプ 先生 に この 術 を 教え させた の が 、 まちがい でした ね 」

ハリー は 、 ロックハート の トランク を 脇 の 方 に 蹴飛ばし ながら 、 激しい 口調 で 言った 。 ロッ クハート は 、 また 弱々しい 表情 に 戻って ハリー を 見上げて いた 。 ハリー は 、 ロックハート に 杖 を 突きつけた まま だった 。

「 私 に 何 を しろ と 言う の か ね ?」 ロックハート が 力なく 言った 。

「『 秘密の 部屋 』 が どこ に ある かも 知ら ない 。 私 に は 何も でき ない 」

「 運 の いい 人 だ 」 ハリー は 杖 を 突きつけて ロック ハート を 立た せ ながら 言った 。

「 僕たち は その ありか を 知っている と 思う 。 中 に 何 が いる かも 。 さあ 、 行こう 」

ロック ハート を 退いた てる ように して 部屋 を 出て 、 一 番 近い 階段 を 下り 、 例の 文字 が 闇 の 中 に 光る 、 暗い 廊下 を 通り 、 三 人 は 「 嘆き の マートル 」 の 女子 トイレ の 入口 に たどり着いた 。

まず ロック ハート を 先 に 人 ら せた 。

ロック ハート が 震えて いる の を 、 ハリー は いい 気味だ と 思った 。

「 嘆き の マートル 」 は 、 一 番 奥 の 小 部屋 の トイレ の 水槽 に 座って いた 。

「 アラ 、 あんた だった の 」 ハリー を 見る なり マートル が 言った 。

「 今度 は なんの 用 ?」

「 君 が 死んだ とき の 様子 を 聞きたい んだ 」 マートル は たちまち 顔つき が 変わった 。 こんなに 誇らしく 、 嬉しい 質問 を さ れた こと が ない と いう 顔 を した 。

「 オォォォゥ 、 怖かった わ 」 マートル は たっぷり 味わう ように 言った 。

「 まさに ここ だった の 。 この 小 部屋 で 死んだ の よ 。 よく 覚えて る わ 。 オリーブ ・ ホーンピー が わたし の メガネ の こと を からかった もの だ から 、 ここ に 隠れた の 。 鍵 を 掛けて 泣いて いた ら 、 誰 か が 入って きた わ 。 何 か 変な こと を 言って た 。 外国 語 だった と 思う わ 。 とにかく 、 いや だった の は 、 しゃべって る の が 男子 だったって こと 。 だ から 、 出て いけ 、 男子 トイレ を 使えって 言う つもりで 、 鍵 を 開けて 、 そして ――」 マートル は 偉 そうに そっくり返って 、 顔 を 輝か せた 。 「 死んだ の 」

「 どう やって ?」 ハリー が 聞いた 。

「 わから ない 」 マートル が ヒソヒソ 声 に なった 。

「 覚えて る の は 大きな 黄色い 目玉 が 二 つ 。 体 全体 が ギュッと 金縛り に あった みたいで 、 それ から ふ ーっと 浮いて ......」 マートル は 夢見る ように ハリー を 見た 。 「 そして 、 また 戻って きた の 。 だって 、 オリーブ ・ ホーンピー に 取っ 想いて やるって 固く 決めて た から 。 あぁ 、 オリーブったら 、 わたし の メガネ を 笑った こと 後悔 して た わ 」 「 その 目玉 、 正確に いう と どこ で 見た の ?」 と ハリー が 聞いた 。 「 あの あたり 」 マートル は 小 部屋 の 前 の 、 手洗い 台 の あたり を 漠然と 指差した 。

ハリー と ロン は 急いで 手洗い 台 に 近寄った 。

ロック ハート は 顔 中 に 恐怖 の 色 を 浮かべて 、 ずっと 後ろ の 方 に 下がって いた 。

普通の 手洗い 台 と 変わら ない ように 見えた 。 二 人 は 隅々 まで 調べた 。

内側 、 外側 、 下 の パイプ の 果て まで 。 そして 、 ハリー の 目 に 入った の は ―― 鋼 製 の 蛇口 の 脇 の ところ に 、 引っ掻いた ような 小さな へビ の 形 が 彫って ある 。

「 その 蛇口 、 壊れっぱなし よ 」 ハリー が 蛇口 を 捻ろう と する と 、 マートル が 機嫌 よく 言った 。

16.2.1 秘密の部屋 - The Chamber of Secrets ひみつの へや|the|chamber||secrets 16.2.1 The Chamber of Secrets 16.2.1 Komnata tajemnic - Komnata tajemnic 16.2.1 Тайная комната - The Chamber of Secrets 16.2.1 Hemligheternas kammare - Hemligheternas kammare

その 日 は 、 ハリー の 生涯 で 最悪の 日 だった かも しれ ない 。 |ひ||||しょうがい||さいあくの|ひ||||

ロン 、 フレッド 、 ジョージ たち と グリフィンドール の 談話 室 の 片隅 に 腰掛け 、 互いに 押し 黙って いた 。 ||じょーじ|||||だんわ|しつ||かたすみ||こしかけ|たがいに|おし|だまって|

パーシー は そこ に は い なかった 。 ウィーズリー おじさん 、 おばさん に ふり ろう 便 を 飛ばし に 行った あと 、 自分 の 部屋 に 閉じこもって しまった 。 ||||||びん||とばし||おこなった||じぶん||へや||とじこもって|

午後 の 時間 が 、 こんなに 長かった こと は いまだかつて なく 、 これほど 混 み合って いる グリ フィンドール の 談話 室 が 、 こんなに 静かだった こと も 、 いまだかつて なかった 。 ごご||じかん|||ながかった||||||こん|みあって|||||だんわ|しつ|||しずかだった|||| The afternoon time has never been so long, and the lounge of Gryffindor, which is so crowded, has never been so quiet.

日没 近く 、 フレッド と ジョージ は 、 そこ に じっと して いる こと が たまら なり なって 、 寝室 に 上がって 行った 。 にちぼつ|ちかく|||じょーじ||||||||||||しんしつ||あがって|おこなった Near sunset, Fred and George went up to the bedroom, eager to stay there.

「 ジニー は 何 か 知っていた んだ よ 、 ハリー 」 ||なん||しっていた||| "Ginny knew what it was, Harry."

職員 室 の 洋服 掛け に 隠れて 以来 、 初めて ロン が 口 を きいた 。 しょくいん|しつ||ようふく|かけ||かくれて|いらい|はじめて|||くち||

「 だ から 連れて 行か れた んだ 。 ||つれて|いか|| "That's why they took me. パーシー の バカバカしい 何 か の 話 じゃ なかった んだ 。 ||ばかばかしい|なん|||はなし||| It wasn't about Percy's silly story or anything. 何 か 『 秘密の 部屋 』 に 関する こと を 見つけた んだ 。 なん||ひみつの|へや||かんする|||みつけた| きっと その せい で ジニー は ――」

ロン は 激しく 目 を こすった 。 ||はげしく|め||

「 だって 、 ジニー は 純血 だ 。 |||じゅんけつ| 他 に 理由 が ある はず が ない 」 ハリー は 夕日 を 眺めた 。 た||りゆう||||||||ゆうひ||ながめた There can't be any other reason. ”Harry watched the sunset. 地平 線 の 下 に 血 の ように 赤い 太陽 が 沈んで いく ―― 最悪だ 。 ちへい|せん||した||ち|||あかい|たいよう||しずんで||さいあくだ こんなに 落ち込んだ こと は ない 。 |おちこんだ||| I've never been so depressed. 何 か でき ない の か ...... なんでも いい ―― 「 ハリー 」 ロン が 話しかけた 。 なん|||||||||||はなしかけた 「 ほんの わずか でも 可能 性 が ある だろう か 。 |||かのう|せい|||| "Is there even a slight possibility? つまり ―― ジニー が まだ ――」 ハリー は なんと 答えて よい か わから なかった 。 |||||||こたえて|||| ジニー が まだ 生きて いる と は 到底 思え ない 。 |||いきて||||とうてい|おもえ| I don't think Ginny is still alive. 「 そうだ ! ロックハート に 会い に 行く べきじゃ ない か な ?」 ロン が 言った 。 そう だ|||あい||いく|||||||いった "That's right! Shouldn't we go see Rockhart?" Ron said.

「 僕たち の 知っている こと を 教えて やる んだ 。 ぼくたち||しっている|||おしえて|| ロック ハート は なんとか して 『 秘密の 部屋 』 に 入ろう と して いる んだ 。 ろっく|はーと||||ひみつの|へや||はいろう|||| それ が どこ に ある か 、 僕たち の 考え を 話して 、 バジリスク が そこ に いるって 、 教えて あげよう 」  他 に いい 考え も 思いつか なかった し 、 とにかく 何 か したい と いう 思い で 、 ハリー は 、 ロン の 考え に 賛成 した 。 ||||||ぼくたち||かんがえ||はなして|||||いる って|おしえて||た|||かんがえ||おもいつか||||なん||し たい|||おもい||||||かんがえ||さんせい| We'll tell you where it is, we'll tell you what we think, and we'll tell you that the basilisk is there." Harry agreed with Ron's idea, because he couldn't think of anything else and wanted to do something anyway. 談話 室 に いた グリフィンドール 生 は 、 すっかり 落ち込み 、 ウィーズリー 兄弟 が 気の毒で 何も 言え ず 、 二 人 が 立ち上がって も 止めよう と し なかった し 、 二 人 が 談話 室 を 横切り 、 肖僕 画 の 出入 口 から 出て 行く の を 、 誰 も 止め は し なかった 。 だんわ|しつ||||せい|||おちこみ||きょうだい||きのどくで|なにも|いえ||ふた|じん||たちあがって||とどめよう|||||ふた|じん||だんわ|しつ||よこぎり|しょうぼく|が||しゅつにゅう|くち||でて|いく|||だれ||とどめ||| Gryffindor, who was in the lounge, was completely depressed, the Weasley brothers were sorry and couldn't say anything, they didn't try to stop when they stood up, and they crossed the lounge and entered and exited the lounge. No one stopped going out of.

ロック ハート の 部屋 に 向かって 歩く うち に あたり が 闇 に 包ま れ はじめた 。 ろっく|はーと||へや||むかって|あるく|||||やみ||つつま|| As I walked toward Rockhart's room, the area began to be engulfed in darkness.

ロック ハート の 部屋 の 中 は 取り込み 中 らしい 。 ろっく|はーと||へや||なか||とりこみ|なか| It seems that the inside of Rock Heart's room is being taken in. カリカリ 、 ゴツンゴツン に 加えて 慌 しい 足音 が 聞こえた 。 |||くわえて|こう||あしおと||きこえた In addition to crunchy and lumpy, I heard a hectic footsteps.

ハリー が ノック する と 、 中 が 急に 静かに なった 。 |||||なか||きゅうに|しずかに| それ から ドア が ほんの 尐 し だけ 開き 、 ロッ クハート の 目 が 覗いた 。 ||どあ||||||あき||||め||のぞいた

「 あぁ ...... ポッター 君 ...... ウィーズリー 君 ......」 ドア が また ほんの わずか 開いた 。 ||きみ||きみ|どあ|||||あいた

「 私 は 今 、 尐々 取り込み 中 な ので 、 急いで くれる と ......」 わたくし||いま||とりこみ|なか|||いそいで|| "I'm currently taking in a little bit, so please hurry up ..."

「 先生 、 僕たち 、 お 知らせ したい こと が ある んです 」 と ハリー が 言った 。 せんせい|ぼくたち||しらせ|し たい||||||||いった 「 先生 の お 役 に 立つ と 思う んです 」 せんせい|||やく||たつ||おもう|

「 あー ―― いや ―― 今 は あまり 都合 が ――」 やっと 見える 程度 の ロック ハート の 横顔 が 、 非 常に 迷惑 そうだった 。 ||いま|||つごう|||みえる|ていど||ろっく|はーと||よこがお||ひ|とわに|めいわく|そう だった "Ah ――No ――It's not so convenient now ――" The profile of Rock Heart, which I could barely see, seemed to be annoying.

「 つまり ―― いや ―― いい でしょう 」

ロック ハート は ドア を 開け 、 二 人 は 中 に 入った 。 ろっく|はーと||どあ||あけ|ふた|じん||なか||はいった

部屋 の 中 は ほとんど すべて 取り かたづけられて いた 。 へや||なか||||とり|かたづけ られて| Almost everything in the room had been taken care of. 床 に は 大きな トランク が 二 個 置いて あり 、 片方 に は ローブ が 、 窮 翠 色 、 藤 色 、 群青色 など 、 慌てて たたんで 突っ込んで あり 、 もう 片方 に は 本 が ご ちゃ 混ぜ に 放り込まれて いた 。 とこ|||おおきな|とらんく||ふた|こ|おいて||かたほう|||||きゅう|みどり|いろ|ふじ|いろ|ぐんじょういろ||あわてて||つっこんで|||かたほう|||ほん||||まぜ||ほうりこま れて| 壁 いっぱい に 飾られて いた 写真 は 、 今や 机 の 上 に いくつか 置か れた 箱 に 押し込まれて いた 。 かべ|||かざら れて||しゃしん||いまや|つくえ||うえ||いく つ か|おか||はこ||おしこま れて| 「 どこ か へ いらっしゃる のです か ?」 ハリー が 聞いた 。 ||||||||きいた

「 う ー 、 あー 、 そう 」 ロック ハート は ドア の 裏側 から 等身大 の 自分 の ポスター を 剥ぎ取り 、 丸め ながら しゃべった 。 |-|||ろっく|はーと||どあ||うらがわ||とう み だい||じぶん||ぽすたー||はぎとり|まるめ||

「 緊急に 呼び出されて ...... しかたなく ...... 行か なければ ......」 「 僕 の 妹 は どう なる んです か ?」 ロン が 愕然と して 言った 。 きんきゅうに|よびださ れて||いか||ぼく||いもうと||||||||がくぜんと||いった "I was called urgently ... I couldn't help ... I had to go ..." "What happened to my sister?" Ron said in awe. .. 「 そう 、 その こと だ が ―― まったく 気の毒な こと だ 」 ||||||きのどくな||

ロック ハート は 二 人 の 目 を 見 ない ように し 、 引き出し を グイ と 開け 、 中 の もの を 引っくり返 して バッグ に 入れ ながら 言った 。 ろっく|はーと||ふた|じん||め||み||||ひきだし||||あけ|なか||||ひっくりかえ||ばっぐ||いれ||いった

「 誰 より も わたし が 一 番 残念に 思って いる ――」 「『 闇 の 魔術 に 対する 防衛 術 』 の 先生 じゃ ありません か !」 ハリー が 言った 。 だれ|||||ひと|ばん|ざんねんに|おもって||やみ||まじゅつ||たいする|ぼうえい|じゅつ||せんせい||あり ませ ん||||いった "I'm most disappointed than anyone else--" "Isn't it the teacher of'Defense against the Magic of Darkness'!" Harry said. 「 こんな とき に ここ から 出て 行け ない でしょう ! これ だけ の 闇 の 魔術 が ここ で 起こって いる と いう のに !」 |||||でて|いけ||||||やみ||まじゅつ||||おこって|||| "You won't be able to get out of here at such times! Even though this much dark magic is happening here!"

「 いや 、 しかし です ね ...... 私 が この 仕事 を 引き受けた とき は ......」 ||||わたくし|||しごと||ひきうけた|| "No, but ... when I took on this job ..."

ロック ハート は 今度 は ソックス を ロープ の 上 に 積み上げ ながら 、 も そ も そ 言った 。 ろっく|はーと||こんど||そっくす||ろーぷ||うえ||つみあげ||||||いった

「 職務 内容 に は 何も ...... こんな こと は 予想 だに ......」 しょくむ|ないよう|||なにも||||よそう| "Nothing about the job content ... I'm expecting this ..."

「 先生 、 逃げ出すって おっしゃる んです か !」 ハリー は 信じられ なかった 。 せんせい|にげだす って||||||しんじ られ| 「 本 に 書いて ある ように 、 あんなに いろいろな こと を なきった 先生 が !」 「 本 は 誤解 を 招く 」 ロック ハート は 微妙な 言い 方 を した 。 ほん||かいて|||||||なき った|せんせい||ほん||ごかい||まねく|ろっく|はーと||びみょうな|いい|かた|| "As the book says, the teacher who did so many things!" "The book is misleading." Lockhart made a subtle statement. 「 ご 自分 が 書か れた のに !」 ハリー が 叫んだ 。 |じぶん||かか|||||さけんだ "I wrote it!" Harry shouted.

「 まあまあ 坊や 」 ロック ハート が 背筋 を 伸ばし 、 顔 を しかめて ハリー を 見た 。 |ぼうや|ろっく|はーと||せすじ||のばし|かお|||||みた

「 ちょっと 考えれば わかる こと だ 。 |かんがえれば||| "If you think about it for a moment, you can understand it.

私 の 本 が あんなに 売れる の は 、 中 に 書かれて いる こと を 全部 私 が やった と 思う から で ね 。 わたくし||ほん|||うれる|||なか||かか れて||||ぜんぶ|わたくし||||おもう||| My book sells so well because I think I've done everything that's written inside. もし アルメニア の 醜い 魔法 戦士 の 話 だったら 、 たとえ 狼 男 から 村 を 救った の が その 人 でも 、 本 は 半分 も 売れ なかった はずです 。 |あるめにあ||みにくい|まほう|せんし||はなし|||おおかみ|おとこ||むら||すくった||||じん||ほん||はんぶん||うれ|| If it was the story of Armenia's ugly magical warrior, even if it was the one who saved the village from the werewolf, half of the book would not have sold.

本人 が 表紙 を 飾ったら 、 とても 見られた もの じゃ ない 。 ほんにん||ひょうし||かざったら||み られた||| If he decorated the cover, it wouldn't have been seen very much. バンドン の 泣き 妖怪 を 追い払った 魔 女 は 兎口 ( みつ くち ) だった 。 ||なき|ようかい||おいはらった|ま|おんな||うさぎ くち||| The witch who drove away the weeping specter of Bandung was Usagi. ファッション 感覚 ゼロ だ 。 ふぁっしょん|かんかく|| 要するに そんな もの です よ ......」 ようするに||||

「 それ じゃ 、 先生 は 、 他の たくさんの 人 たち の やった 仕事 を 、 自分 の 手柄 に なきった んです か ?」 ハリー は とても 信じる 気 に なれ なかった 。 ||せんせい||たの||じん||||しごと||じぶん||てがら||なき った||||||しんじる|き||| "Then, did the teacher take credit for the work done by many others?" Harry couldn't believe it. 「 ハリー よ 、 ハリー 」

ロック ハート は じれった そうに 首 を 振った 。 ろっく|はーと|||そう に|くび||ふった

「 そんなに 単純な もの で は ない 。 |たんじゅんな|||| "It's not that simple. 仕事 は しました よ 。 しごと||し ました| まず そういう 人 たち を 探し出す 。 ||じん|||さがしだす どう やって 仕事 を やり遂げた の か を 聞き出す 。 ||しごと||やりとげた||||ききだす それ から 『 忘却 術 』 を かける 。 ||ぼうきゃく|じゅつ|| する と その 人 たち は 自分 が やった 仕事 の こと を 忘れる 。 |||じん|||じぶん|||しごと||||わすれる 私 が 自慢 できる もの が ある と すれば 、『 忘却 術 』 です ね 。 わたくし||じまん|||||||ぼうきゃく|じゅつ|| The only thing I can be proud of is "forgetting". ハリー 、 大変な 仕事 です よ 。 |たいへんな|しごと|| 本 に サイン を したり 、 広告 写真 を 撮ったり すれば すむ わけで は ない んです よ 。 ほん||さいん|||こうこく|しゃしん||とったり||||||| You don't have to sign a book or take an advertising photo. 有名に なり たければ 、 倦ま ず 弛ま ず 、 長く 幸い 道のり を 歩む 覚悟 が 要る 」 ゆうめいに|||あぐま||ち ま||ながく|さいわい|みちのり||あゆむ|かくご||いる

ロック ハート は トランク を 全部 バチン と 締め 、 鍵 を 掛けた 。 ろっく|はーと||とらんく||ぜんぶ|||しめ|かぎ||かけた

「 さて と 。 これ で 全部 でしょう 。 ||ぜんぶ| いや 、 一 つ だけ 残って いる 」 |ひと|||のこって|

ロック ハート は 杖 を 取り出し 、 二 人 に 向けた 。 ろっく|はーと||つえ||とりだし|ふた|じん||むけた

「 坊ちゃん たち に は 気の毒です が ね 、『 忘却 術 』 を かけ させて もらいます よ 。 ぼっちゃん||||きのどくです|||ぼうきゃく|じゅつ|||さ せて|もらい ます| I'm sorry about the boys, but I'm going to have to put the "forget-me-nots" on you. 私 の 秘密 を ベラベラ そこら 中 で しゃべったり さ れたら 、 もう 本 が 、 一 冊 も 売れ なく なります から ね ......」 ハリー は 自分 の 杖 に 手 を 掛けた 。 わたくし||ひみつ||べらべら||なか||||||ほん||ひと|さつ||うれ||なり ます|||||じぶん||つえ||て||かけた 間一髪 、 ロックハート の 杖 が 振り上げられる 直前 に 、 ハ リー が 大声 で 叫んだ 。 かんいっぱつ|||つえ||ふりあげ られる|ちょくぜん|||||おおごえ||さけんだ 「 エクスペリアームズ !< 武器 よ 去れ >」 ロックハート は 後ろ に 吹っ飛んで 、 トランク に 足 を すくわれ その 上 に 倒れた 。 |ぶき||され|||うしろ||ふっとんで|とらんく||あし||すくわ れ||うえ||たおれた "Experiarms! <Leave Weapons>" Lockhart blew back, scooped his leg in the trunk and fell on it. 杖 は 高々 と 空中 に 弧 を 描き 、 それ を ロン が キャッチ し 、 窓 から 外 に 放り投げた 。 つえ||たかだか||くうちゅう||こ||えがき|||||きゃっち||まど||がい||ほうりなげた 「 スネイプ 先生 に この 術 を 教え させた の が 、 まちがい でした ね 」 |せんせい|||じゅつ||おしえ|さ せた||||| "It was a mistake to have Snape teach this technique, wasn't it?"

ハリー は 、 ロックハート の トランク を 脇 の 方 に 蹴飛ばし ながら 、 激しい 口調 で 言った 。 ||||とらんく||わき||かた||けとばし||はげしい|くちょう||いった ロッ クハート は 、 また 弱々しい 表情 に 戻って ハリー を 見上げて いた 。 ||||よわよわしい|ひょうじょう||もどって|||みあげて| ハリー は 、 ロックハート に 杖 を 突きつけた まま だった 。 ||||つえ||つきつけた|| Harry kept his wand stuck at Lockhart.

「 私 に 何 を しろ と 言う の か ね ?」 ロックハート が 力なく 言った 。 わたくし||なん||||いう||||||ちからなく|いった "What are you telling me to do?" Lockhart said without help.

「『 秘密の 部屋 』 が どこ に ある かも 知ら ない 。 ひみつの|へや||||||しら| 私 に は 何も でき ない 」 わたくし|||なにも||

「 運 の いい 人 だ 」 ハリー は 杖 を 突きつけて ロック ハート を 立た せ ながら 言った 。 うん|||じん||||つえ||つきつけて|ろっく|はーと||たた|||いった

「 僕たち は その ありか を 知っている と 思う 。 ぼくたち|||||しっている||おもう 中 に 何 が いる かも 。 なか||なん||| さあ 、 行こう 」 |いこう

ロック ハート を 退いた てる ように して 部屋 を 出て 、 一 番 近い 階段 を 下り 、 例の 文字 が 闇 の 中 に 光る 、 暗い 廊下 を 通り 、 三 人 は 「 嘆き の マートル 」 の 女子 トイレ の 入口 に たどり着いた 。 ろっく|はーと||しりぞいた||||へや||でて|ひと|ばん|ちかい|かいだん||くだり|れいの|もじ||やみ||なか||ひかる|くらい|ろうか||とおり|みっ|じん||なげき||||じょし|といれ||いりぐち||たどりついた

まず ロック ハート を 先 に 人 ら せた 。 |ろっく|はーと||さき||じん|| First, let the people get the Rock Heart first.

ロック ハート が 震えて いる の を 、 ハリー は いい 気味だ と 思った 。 ろっく|はーと||ふるえて|||||||ぎみだ||おもった

「 嘆き の マートル 」 は 、 一 番 奥 の 小 部屋 の トイレ の 水槽 に 座って いた 。 なげき||||ひと|ばん|おく||しょう|へや||といれ||すいそう||すわって|

「 アラ 、 あんた だった の 」 ハリー を 見る なり マートル が 言った 。 ||||||みる||||いった

「 今度 は なんの 用 ?」 こんど|||よう

「 君 が 死んだ とき の 様子 を 聞きたい んだ 」  マートル は たちまち 顔つき が 変わった 。 きみ||しんだ|||ようす||きき たい|||||かおつき||かわった こんなに 誇らしく 、 嬉しい 質問 を さ れた こと が ない と いう 顔 を した 。 |ほこらしく|うれしい|しつもん|||||||||かお|| He said that he had never been asked such a proud and happy question.

「 オォォォゥ 、 怖かった わ 」 マートル は たっぷり 味わう ように 言った 。 |こわかった|||||あじわう||いった

「 まさに ここ だった の 。 この 小 部屋 で 死んだ の よ 。 |しょう|へや||しんだ|| よく 覚えて る わ 。 |おぼえて|| オリーブ ・ ホーンピー が わたし の メガネ の こと を からかった もの だ から 、 ここ に 隠れた の 。 おりーぶ|||||めがね||||||||||かくれた| 鍵 を 掛けて 泣いて いた ら 、 誰 か が 入って きた わ 。 かぎ||かけて|ないて|||だれ|||はいって|| If I locked it and cried, someone would come in. 何 か 変な こと を 言って た 。 なん||へんな|||いって| 外国 語 だった と 思う わ 。 がいこく|ご|||おもう| とにかく 、 いや だった の は 、 しゃべって る の が 男子 だったって こと 。 |||||||||だんし|だった って| Anyway, I didn't like it because it was a boy who was talking. だ から 、 出て いけ 、 男子 トイレ を 使えって 言う つもりで 、 鍵 を 開けて 、 そして ――」 マートル は 偉 そうに そっくり返って 、 顔 を 輝か せた 。 ||でて||だんし|といれ||つかえ って|いう||かぎ||あけて||||えら|そう に|そっくりかえって|かお||かがやか| So get out, unlock it, with the intention of using the men's toilet, and-- "Myrtle turned over and made his face shine. 「 死んだ の 」 しんだ|

「 どう やって ?」 ハリー が 聞いた 。 ||||きいた

「 わから ない 」 マートル が ヒソヒソ 声 に なった 。 ||||ひそひそ|こえ||

「 覚えて る の は 大きな 黄色い 目玉 が 二 つ 。 おぼえて||||おおきな|きいろい|めだま||ふた| 体 全体 が ギュッと 金縛り に あった みたいで 、 それ から ふ ーっと 浮いて ......」  マートル は 夢見る ように ハリー を 見た 。 からだ|ぜんたい||ぎゅっと|かなしばり|||||||- っと|ういて|||ゆめみる||||みた 「 そして 、 また 戻って きた の 。 ||もどって|| "And then I came back again. だって 、 オリーブ ・ ホーンピー に 取っ 想いて やるって 固く 決めて た から 。 |おりーぶ|||と っ|おも いて|やる って|かたく|きめて|| Because I had a firm decision to think about Olive Hornpie. あぁ 、 オリーブったら 、 わたし の メガネ を 笑った こと 後悔 して た わ 」 「 その 目玉 、 正確に いう と どこ で 見た の ?」 と ハリー が 聞いた 。 |おりーぶ ったら|||めがね||わらった||こうかい|||||めだま|せいかくに|||||みた|||||きいた Ah, I regretted having laughed at my glasses when I got Olive. "" The highlight, to be exact, where did you see it? "Harry asked. 「 あの あたり 」 マートル は 小 部屋 の 前 の 、 手洗い 台 の あたり を 漠然と 指差した 。 ||||しょう|へや||ぜん||てあらい|だい||||ばくぜんと|ゆびさした Myrtle pointed vaguely at the hand-washing sink in front of the small room.

ハリー と ロン は 急いで 手洗い 台 に 近寄った 。 ||||いそいで|てあらい|だい||ちかよった

ロック ハート は 顔 中 に 恐怖 の 色 を 浮かべて 、 ずっと 後ろ の 方 に 下がって いた 。 ろっく|はーと||かお|なか||きょうふ||いろ||うかべて||うしろ||かた||さがって| The Rock Heart had a horrifying color all over his face and hung all the way back.

普通の 手洗い 台 と 変わら ない ように 見えた 。 ふつうの|てあらい|だい||かわら|||みえた It looked like a normal hand-washing table. 二 人 は 隅々 まで 調べた 。 ふた|じん||すみずみ||しらべた

内側 、 外側 、 下 の パイプ の 果て まで 。 うちがわ|そとがわ|した||ぱいぷ||はて| そして 、 ハリー の 目 に 入った の は ―― 鋼 製 の 蛇口 の 脇 の ところ に 、 引っ掻いた ような 小さな へビ の 形 が 彫って ある 。 |||め||はいった|||はがね|せい||じゃぐち||わき||||ひっかいた||ちいさな|へ ビ||かた||ほって| And what came into Harry's eyes was-a small scratch-like armpit carved beside the steel faucet.

「 その 蛇口 、 壊れっぱなし よ 」 ハリー が 蛇口 を 捻ろう と する と 、 マートル が 機嫌 よく 言った 。 |じゃぐち|こぼれ っぱなし||||じゃぐち||ねじろう||||||きげん||いった "That faucet is still broken," Harry tried to twist the faucet, and Myrtle said in a good mood.