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1 - Harry Potter, 15.1 禁じられた 森

15.1 禁じられた 森

第 15 章 禁じられた 森 CHAPTER FIFTEEN Forbidden Forest 最悪の 事態 に なった 。

フィルチ は 二 人 を 二 階 の マクゴナガル 先生 の 研究 室 へ 連れて いった 。 二 人 と も 一言 も 言わ ず 、 そこ に 座って 先生 を 待った 。 ハーマイオニー は 震えて いた 。 ハリー の 頭 の 中 で は 、 言い訳 、 アリバイ 、 とんでもない ごまかし の 作り話 が 、 次 から 次 へ と 浮かんで は 消えた 。 考えれば 考える ほど 説得 力 が ない ように 思えて くる 。 今度 ばかり は どう 切り抜けて いい か まったく わから なかった 。 絶体絶命 だ 。 透明 マント を 忘れる なんて 、 なんという ドジ な んだ 。 真 夜中 に べ ッド を 抜け出して ウロウロ する なんて 、 まして や 授業 以外 で は 立ち入り 禁止 の 一 番 高い 天文 台 の 塔 に 登る なんて 、 たとえ どんな 理由 が あって も マクゴナガル 先生 が 許す わけ が ない 。 その 上 ノーバート と 透明 マント だ 。 もう 荷物 を まとめて 帰る 仕度 を した ほう が よ さ そうだ 。

最悪の 事態 なら 、 これ 以上 悪く は なら ない ? とんでもない 。 なんと 、 マクゴナガル 先生 は ネビル を 引き連れて 現れた のだ 。

「 ハリー ! 」 ネビル は 二 人 を 見た とたん 、 はじか れた ように しゃべった 。 「 探して た んだ よ 。 注意 しろって 教えて あげよう と 思って 。 マルフォイ が 君 を 捕まえる って 言って た んだ 。 あいつ 言って た んだ 、 君 が ドラゴ ……」

ハリー は 激しく 頭 を 振って ネビル を 黙ら せた が 、 マクゴナガル 先生 に 見られて しまった 。 三 人 を 見下ろす 先生 の 鼻 から 、 ノーバート より 激しく 火 が 吹き出し そうだ 。

「 まさか 、 みなさん が こんな こと を する と は 、 まったく 信じられません 。 ミスター ・ フィルチ は 、 あなた たち が 天文 台 の 塔 に いた と 言って います 。 明け方 の 一 時 に です よ 。 どういう こと な んです か ? 」 ハーマイオニー が 先生 から 聞か れた 質問 に 答えられ なかった の は 、 これ が 初めて だった 。 まるで 銅像 の ように 身動き ひと つ せ ず 、 スリッパ の つま先 を 見つめて いる 。

「 何 が あった か 私 に は よく わかって います 」 マクゴナガル 先生 が 言った 。

「 べつに 天才 で なく と も 察し は つきます 。 ドラゴン なんて ウソッパチ で マルフォイ に いっぱい 食わせて ベッド から 誘き出し 、 問題 を 起こさ せよう と した んでしょう 。 マルフォイ は もう 捕まえました 。 たぶん あなた 方 は 、 ここ に いる ネビル ・ ロングボトム が 、 こんな 作り話 を 本気に した の が 滑稽 だと 思って る のでしょう ? 」 ハリー は ネビル の 視線 を 捉え 、 先生 の 言って る こと と は 違う んだ よ と 目 で 教えよう と した 。 ネビル は ショック を 受けて しょげて いた 。 かわいそうな ネビル 。 ヘマ ばかり して …… 危険 を 知らせよう と 、 この 暗い 中 で 二 人 を 探した なんて 、 ネビル に して みれば どんなに 大変な こと だった か 、 ハリー に は わかって いた 。

「 あきれはてた こと です 」

マクゴナガル 先生 が 話し 続けて いる 。

「 一晩 に 四 人 も ベッド を 抜け出す なんて ! こんな こと は 前代未聞 です ! ミス ・ グレンジャー 、 あなた は もう 少し 賢い と 思って いました 。 ミスター ・ ポッター 、 グリフィンドール は あなた に とって 、 もっと 価値 の ある もの で は ない のです か 。 三 人 と も 処罰 です …… え ぇ 、 あなた も です よ 、 ミスター ・ ロングボトム 。 どんな 事情 が あって も 、 夜 に 学校 を 歩き回る 権利 は 一切 ありません 。 特に この 頃 、 危険な のです から …… 五十 点 。 グリフィンドール から 減点 です 」

「 五十 ? 」 ハリー は 息 を のんだ ── 寮 対抗 の リード を 失って しまう 。 せっかく この 前 の クィディッチ で ハリー が 獲得 した リード を 。

「 一 人 五十 点 です 」 マクゴナガル 先生 は とがった 高い 鼻 から 荒々しく 息 を 吐いた 。

「 先生 ……、 お 願い です から ……」

「 そんな 、 ひどい ……」

「 ポッター 、 ひどい か ひどく ない か は 私 が 決めます 。 さあ 、 みんな ベッド に 戻り なさい 。 グリフィンドール の 寮生 を こんなに 恥ずかしく 思った こと は ありません 」 一五〇 点 を 失って しまった 。 グリフィンドール は 最 下位 に 落ちた 。 たった 一晩 で 、 グリフィンドール が 寮 杯 を 取る チャンス を つぶして しまった 。 鉛 を 飲み込んだ ような 気分 だった 。 いったい どう やったら 挽回 できる んだ ?

ハリー は 一晩 中 眠れ なかった 。 ネビル が 枕 に 顔 を 埋めて 、 長い 間 泣いて いる の が 聞こえた 。 慰め の 言葉 も なかった 。 自分 と 同じ ように 、 ネビル も 夜 が 明ける の が 恐ろしい に 違いない 。 グリフィンドール の みんな が 僕たち の した こと を 知ったら どう なる だろう ?

翌日 、 寮 の 得点 を 記録 して いる 大きな 砂時計 の そば を 通った グリフィンドール 寮生 は 、 真っ先 に これ は 掲示 の 間違い だ と 思った 。 なんで 急に 昨日 より 一五〇 点 も 減って いる んだ ? そして 噂 が 広がり はじめた 。

── ハリー ・ ポッター が 、 あの 有名な ハリー ・ ポッター が 、 クィディッチ の 試合 で 二 回 も 続けて ヒーロー に なった ハリー が 、 寮 の 点 を こんなに 減らして しまった らしい 。 何 人 か の バカな 一 年生 と 一緒に 。

学校 で 最も 人気 が あり 、 賞賛 の 的だった ハリー は 、 一夜 に して 突然 、 一番 の 嫌わ れ 者 に なって いた 。 レイブンクロー や ハッフルパフ で さえ 敵 に 回った 。 みんな スリザリン から 寮 杯 が 奪わ れる の を 楽しみに して いた から だ 。 どこ へ 行って も 、 みんな が ハリー を 指さし 、 声 を 低める こと も せ ず 、 おおっぴらに 悪 口 を 言った 。 一方 スリザリン 寮生 は 、 ハリー が 通る たび に 拍手 を し 、 口笛 を 吹き 、「 ポッター 、 ありがとう よ 。 借り が できた ぜ ! 」 と はやしたてた 。

ロン だけ が 味方 だった 。

「 数 週間 も すれば 、 みんな 忘れる よ 。 フレッド や ジョージ なんか 、 ここ に 入寮 して から ズーッ と 点 を 引か れっぱなし さ 。 それ でも みんな に 好かれて る よ 」 「 だけど 一 回 で 一五〇 点 も 引か れたり は し なかったろう ? 」 ハリー は 惨め だった 。

「 ウン …… それ は そう だ けど 」 ロン も 認め ざる を 得 ない 。

ダメージ を 挽回 する に は もう 遅 すぎた が 、 ハリー は もう 二度と 関係 の ない こと に 首 を 突っ込む の は やめよう と 心 に 誓った 。 コソコソ 余計な こと を 嗅ぎ 回る なんて もう たくさん だ 。 自分 の 今 まで の 行動 に 責任 を 感じ 、 ウッド に クィディッチ ・ チーム を 辞め させて 欲しい と 申し出た 。

「 辞める ? 」 ウッド の 雷 が 落ちた 。

「 それ が な んに なる ? クィディッチ で 勝た なければ 、 どう やって 寮 の 点 を 取り戻せる んだ ? 」 しかし 、 もう クィディッチ で さえ 楽しく は なかった 。 練習 中 、 他の 選手 は ハリー に 話しかけよう と も し なかった し 、 どうしても ハリー と 話 を しなければ なら ない 時 でも 「 シーカー 」 と しか 呼ば なかった 。 ハーマイオニー と ネビル も 苦しんで いた 。 ただ 、 二 人 は 有名で は なかった おかげ で 、 ハリー ほど 辛い 目 に は 会わ なかった 。 それ でも 誰 も 二 人 に 話しかけよう と は し なかった 。 ハーマイオニー は 教室 で みんな の 注目 を 引く の を やめ 、 うつむいた まま 黙々と 勉強 して いた 。

ハリー に は 試験 の 日 が 近づいて いる こと が かえって 嬉しかった 。 試験 勉強 に 没頭 する こと で 、 少し は 惨め さ を 忘れる こと が できた 。 ハリー 、 ロン 、 ハーマイオニー は 三 人 と も 、 他の 寮生 と 離れて 、 夜 遅く まで 勉強 した 。 複雑な 薬 の 調合 を 覚えたり 、 妖精 の 魔法 や 呪い の 魔法 の 呪文 を 暗記 したり 、 魔法 界 の 発見 や 小 鬼 の 反乱 の 年号 を 覚えたり ……。

試験 を 一 週間 後 に 控え た ある 日 、 関係 の ない こと に は もう 絶対 首 を 突っ込ま ない 、 と いう ハリー の 決心 が ためさ れる 事件 が 突然 持ち上がった 。 その 日 の 午後 、 図書 館 から 帰る 途中 、 教室 から 誰 か の メソメソ 声 が 聞こえて きた 。 近寄って みる と クィレル の 声 が した 。

「 ダメです …… ダメ …… もう どうぞ お 許し を ……」

誰 か に 脅されて いる ようだった 。 ハリー は さらに 近づいて みた 。

「 わかりました …… わかりました よ ……」 クィレル の すすり泣く ような 声 が 聞こえる 。

次の 瞬間 、 クィレル が 曲がった ターバン を 直し ながら 、 教室 から 急ぎ足 で 出て きた 。 蒼白な 顔 を して 、 今にも 泣き出し そうだ 。 足早に 行って しまった ので 、 ハリー に は まるで 気づか なかった ようだ 。 クィレル の 足音 が 聞こえ なく なる の を 待って 、 ハリー は 教室 を のぞいた 。 誰 も いない 。 だが 、 反対 側 の ドア が 少し 開いた まま に なって いた 。 関わり 合い に なら ない と いう 決心 を 思い出した 時 に は 、 もう ハリー は その 開いて た ドア に 向かって いた 。

── こう なったら 乗り かかった 船 だ 。 たった今 この ドア から 出て いった の は スネイプ に 違いない 。 「 賢 者 の 石 」 を 一 ダース 賭けた って いい 。 今 聞いた こと を 考える と 、 きっと スネイプ は ウキウキ した 足取り で 歩いて いる こと だろう …… クィレル を とうとう 降参 さ せた のだ から 。

ハリー は 図書 館 に 戻った 。 ハーマイオニー が ロン に 天文 学 の テスト を して いた 。 ハリー は 今 見聞き した 出来事 を すべて 二 人 に 話した 。

「 それ じゃ 、 スネイプ は ついに やった んだ ! クィレル が 『 闇 の 魔術 の 防衛 術 』 を 破る 方法 を 教えた と すれば ……」

「 でも まだ フラッフィー が いる わ 」

「 もしかしたら 、 スネイプ は ハグリッド に 聞か なくて も フラッフィー を 突破 する 方法 を 見つけた かも しれ ない な 」

周り に ある 何 千 冊 と いう 本 を 見上げ ながら 、 ロン が 言った 。

「 これ だけ の 本 が あり や 、 どっか に 三 頭 大 を 突破 する 方法 だって 書いて ある よ 。 どう する ? ハリー 」

ロン の 目 に は 冒険 心 が 再び 燃え上がって いた 。 しかし 、 ハリー より も すばやく 、 ハーマイオニー が 答えた 。

「 ダンブルドア の ところ へ 行く の よ 。 ズーッ と 前 から そう し なくちゃ いけなかった の よ 。 自分 たち だけ で 何とか しよう と したら 、 今度 こそ 退学 に なる わ よ 」

「 だけど 、 証拠 は なんにも ない んだ ! 」 ハリー が 言った 。 「 クィレル は 怖気づいて 、 僕たち を 助けて は くれ ない 。 スネイプ は 、 ハロウィーン の 時 トロール が どう やって 入って きた の か 知ら ないって 言い張る だろう し 、 あの 時 四 階 に なんて 行か なかったって スネイプ が 言えば それ で おしまい さ …… みんな どっち の 言う こと を 信じる と 思う ? 僕たち が スネイプ を 嫌って るって こと は 誰 だって 知っている し 、 ダンブルドア だって 僕たち が スネイプ を クビ に する ため に 作り話 を して る と 思う だろう 。 フィルチ は どんな こと が あって も 、 僕たち を 助けたり し ない よ 。 スネイプ と ベッタリ の 仲 だ し 、 生徒 が 追い出されて 少なく なれば なるほど いいって 思う だろう よ 。 もう 一 つ おまけに 、 僕たち は 石 の こと も フラッフィー の こと も 知ら ない はずな んだ 。 これ は 説明 し よう が ない だろう 」

ハーマイオニー は 納得 した 様子 だった が 、 ロン は ねばった 。

「 ちょっと だけ 探り を 入れて みたら どうか な ……」

「 だめだ 。 僕たち 、 もう 十分に 探り を 入れ 過ぎて る 」

ハリー は きっぱり と そう 言い切る と 、 木星 の 星図 を 引き寄せ 、 木星 の 月 の 名前 を 覚え はじめた 。

翌朝 、 朝食 の テーブル に 、 ハリー 、 ハーマイオニー 、 ネビル 宛 の 三 通 の 手紙 が 届いた 。 全員 同じ こと が 書いて あった 。

処罰 は 今夜 十一 時 に 行います 。 玄関 ホール で ミスター ・ フィルチ が 待って います 。 マクゴナガル 教授

減点 の こと で 大騒ぎ だった ので 、 その他 に も 処罰 が ある こと を ハリー は すっかり 忘れて いた 。

15.1 禁じられた 森 きんじ られた|しげる 15.1 Verbotene Wälder 15.1 Forbidden Forest 15.1 Forêts interdites 15.1 Zakazane lasy 15.1 Förbjudna skogar 15.1 禁伐林

第 15 章 禁じられた 森 CHAPTER FIFTEEN Forbidden Forest だい|しょう|きんじ られた|しげる|chapter|fifteen|forbidden|forest 最悪の 事態 に なった 。 さいあくの|じたい|| It was the worst.

フィルチ は 二 人 を 二 階 の マクゴナガル 先生 の 研究 室 へ 連れて いった 。 ||ふた|じん||ふた|かい|||せんせい||けんきゅう|しつ||つれて| Filch took them upstairs to Dr. McGonagall's lab. 二 人 と も 一言 も 言わ ず 、 そこ に 座って 先生 を 待った 。 ふた|じん|||いちげん||いわ||||すわって|せんせい||まった Without saying a word, I sat there and waited for the teacher. ハーマイオニー は 震えて いた 。 ||ふるえて| ハリー の 頭 の 中 で は 、 言い訳 、 アリバイ 、 とんでもない ごまかし の 作り話 が 、 次 から 次 へ と 浮かんで は 消えた 。 ||あたま||なか|||いいわけ|ありばい||||つくりばなし||つぎ||つぎ|||うかんで||きえた In Harry's head, excuses, alibis, and ridiculous deception myths popped up and disappeared one after another. 考えれば 考える ほど 説得 力 が ない ように 思えて くる 。 かんがえれば|かんがえる||せっとく|ちから||||おもえて| The more I think about it, the less persuasive it seems. 今度 ばかり は どう 切り抜けて いい か まったく わから なかった 。 こんど||||きりぬけて||||| I had no idea how to get through this time. 絶体絶命 だ 。 ぜったいぜつめい| We're on the verge of extinction. 透明 マント を 忘れる なんて 、 なんという ドジ な んだ 。 とうめい|まんと||わすれる||||| What a clumsiness to forget the invisibility cloak. 真 夜中 に べ ッド を 抜け出して ウロウロ する なんて 、 まして や 授業 以外 で は 立ち入り 禁止 の 一 番 高い 天文 台 の 塔 に 登る なんて 、 たとえ どんな 理由 が あって も マクゴナガル 先生 が 許す わけ が ない 。 まこと|よなか|||||ぬけだして|うろうろ|||||じゅぎょう|いがい|||たちいり|きんし||ひと|ばん|たかい|てんもん|だい||とう||のぼる||||りゆう|||||せんせい||ゆるす||| For whatever reason, Dr. McGonagall cannot forgive you to get out of bed and wander around in the middle of the night, let alone climb the tower of the highest observatory, which is off limits except in class. その 上 ノーバート と 透明 マント だ 。 |うえ|||とうめい|まんと| On top of that is Norbert and Invisibility Cloak. もう 荷物 を まとめて 帰る 仕度 を した ほう が よ さ そうだ 。 |にもつ|||かえる|したく|||||||そう だ It seems better to prepare for returning all the luggage together.

最悪の 事態 なら 、 これ 以上 悪く は なら ない ? さいあくの|じたい|||いじょう|わるく||| In the worst case, can't it be worse? とんでもない 。 No way . なんと 、 マクゴナガル 先生 は ネビル を 引き連れて 現れた のだ 。 ||せんせい||||ひきつれて|あらわれた| How, Dr. McGonagall appeared with Neville.

「 ハリー ! 」 ネビル は 二 人 を 見た とたん 、 はじか れた ように しゃべった 。 ||ふた|じん||みた||||| ' Neville snapped as soon as he saw them. 「 探して た んだ よ 。 さがして||| "I was looking for it. 注意 しろって 教えて あげよう と 思って 。 ちゅうい|しろ って|おしえて|||おもって I'm going to tell you to be careful. マルフォイ が 君 を 捕まえる って 言って た んだ 。 ||きみ||つかまえる||いって|| Malfoy said he would catch you. あいつ 言って た んだ 、 君 が ドラゴ ……」 |いって|||きみ|| He said that you are Drago..."

ハリー は 激しく 頭 を 振って ネビル を 黙ら せた が 、 マクゴナガル 先生 に 見られて しまった 。 ||はげしく|あたま||ふって|||だまら||||せんせい||み られて| Harry shook his head violently to silence Neville, but was seen by Dr. McGonagall. 三 人 を 見下ろす 先生 の 鼻 から 、 ノーバート より 激しく 火 が 吹き出し そうだ 。 みっ|じん||みおろす|せんせい||はな||||はげしく|ひ||ふきだし|そう だ From the teacher's nose overlooking the three, it seems that a fire will blow out more violently than Norbert.

「 まさか 、 みなさん が こんな こと を する と は 、 まったく 信じられません 。 ||||||||||しんじ られ ませ ん "I can't believe you would do this at all. ミスター ・ フィルチ は 、 あなた たち が 天文 台 の 塔 に いた と 言って います 。 みすたー||||||てんもん|だい||とう||||いって|い ます Mr. Filch says you were at the tower of the Astronomical Observatory. 明け方 の 一 時 に です よ 。 あけがた||ひと|じ||| It's one hour at dawn. どういう こと な んです か ? What do you mean? 」 ハーマイオニー が 先生 から 聞か れた 質問 に 答えられ なかった の は 、 これ が 初めて だった 。 ||せんせい||きか||しつもん||こたえ られ||||||はじめて| This was the first time Hermione had failed to answer a question asked by the teacher. まるで 銅像 の ように 身動き ひと つ せ ず 、 スリッパ の つま先 を 見つめて いる 。 |どうぞう|||みうごき|||||すりっぱ||つまさき||みつめて| Instead of moving like a bronze statue, he is staring at the toes of his slippers.

「 何 が あった か 私 に は よく わかって います 」 なん||||わたくし|||||い ます "I know what happened." マクゴナガル 先生 が 言った 。 |せんせい||いった

「 べつに 天才 で なく と も 察し は つきます 。 |てんさい|||||さっし||つき ます "I can tell that I'm not a genius. ドラゴン なんて ウソッパチ で マルフォイ に いっぱい 食わせて ベッド から 誘き出し 、 問題 を 起こさ せよう と した んでしょう 。 |||||||くわせて|べっど||おびきだし|もんだい||おこさ|||| Wahrscheinlich logen sie über die Drachen und fütterten Malfoy mit ihnen, um ihn aus dem Bett zu locken und in Schwierigkeiten zu bringen. The dragon would have tried to feed Malfoy a lot with a lie and lure him out of bed to cause problems. マルフォイ は もう 捕まえました 。 |||つかまえ ました Malfoy has already caught it. たぶん あなた 方 は 、 ここ に いる ネビル ・ ロングボトム が 、 こんな 作り話 を 本気に した の が 滑稽 だと 思って る のでしょう ? ||かた|||||||||つくりばなし||ほんきに||||こっけい|だ と|おもって|| Maybe you think it's ridiculous that Neville Longbottom here took this myth seriously? 」 ハリー は ネビル の 視線 を 捉え 、 先生 の 言って る こと と は 違う んだ よ と 目 で 教えよう と した 。 ||||しせん||とらえ|せんせい||いって|||||ちがう||||め||おしえよう|| Harry caught Neville's eye and tried to tell him with his eyes that this was not what the teacher was saying. ネビル は ショック を 受けて しょげて いた 。 ||しょっく||うけて|| Neville was in shock. かわいそうな ネビル 。 Poor Neville. ヘマ ばかり して …… 危険 を 知らせよう と 、 この 暗い 中 で 二 人 を 探した なんて 、 ネビル に して みれば どんなに 大変な こと だった か 、 ハリー に は わかって いた 。 |||きけん||しらせよう|||くらい|なか||ふた|じん||さがした|||||||たいへんな|||||||| Harry knew how hard it would have been for Neville to look for them in the dark to let them know the danger.

「 あきれはてた こと です 」 "I'm so excited."

マクゴナガル 先生 が 話し 続けて いる 。 |せんせい||はなし|つづけて|

「 一晩 に 四 人 も ベッド を 抜け出す なんて ! ひとばん||よっ|じん||べっど||ぬけだす| "Four people get out of bed overnight! こんな こと は 前代未聞 です ! |||ぜんだいみもん| ミス ・ グレンジャー 、 あなた は もう 少し 賢い と 思って いました 。 みす|||||すこし|かしこい||おもって|い ました Miss Granger, I thought you were a little smarter. ミスター ・ ポッター 、 グリフィンドール は あなた に とって 、 もっと 価値 の ある もの で は ない のです か 。 みすたー||||||||かち|||||||| Isn't Mr. Potter, Gryffindor more valuable to you? 三 人 と も 処罰 です …… え ぇ 、 あなた も です よ 、 ミスター ・ ロングボトム 。 みっ|じん|||しょばつ||||||||みすたー| All three will be punished... well, you too, Mr. Longbottom. どんな 事情 が あって も 、 夜 に 学校 を 歩き回る 権利 は 一切 ありません 。 |じじょう||||よ||がっこう||あるきまわる|けんり||いっさい|あり ませ ん Under no circumstances do you have the right to roam the school at night. 特に この 頃 、 危険な のです から …… 五十 点 。 とくに||ころ|きけんな|||ごじゅう|てん It's especially dangerous these days... 50 points. グリフィンドール から 減点 です 」 ||げんてん|

「 五十 ? ごじゅう 」 ハリー は 息 を のんだ ── 寮 対抗 の リード を 失って しまう 。 ||いき|||りょう|たいこう||||うしなって| 'Harry gasped--the house lead was lost. せっかく この 前 の クィディッチ で ハリー が 獲得 した リード を 。 ||ぜん||||||かくとく||| The lead that Harry won in the last Quidditch.

「 一 人 五十 点 です 」 マクゴナガル 先生 は とがった 高い 鼻 から 荒々しく 息 を 吐いた 。 ひと|じん|ごじゅう|てん|||せんせい|||たかい|はな||あらあらしく|いき||はいた "Fifty points each," said Professor McGonagall, exhaling wildly through his high, pointed nose.

「 先生 ……、 お 願い です から ……」 せんせい||ねがい|| "Sensei... please..."

「 そんな 、 ひどい ……」 "That's terrible..."

「 ポッター 、 ひどい か ひどく ない か は 私 が 決めます 。 |||||||わたくし||きめ ます "Potter, I'll decide if it's terrible or not. さあ 、 みんな ベッド に 戻り なさい 。 ||べっど||もどり| Now, everyone, go back to bed. グリフィンドール の 寮生 を こんなに 恥ずかしく 思った こと は ありません 」 ||りょうせい|||はずかしく|おもった|||あり ませ ん I've never felt so embarrassed about a Gryffindor dormitory student. " 一五〇 点 を 失って しまった 。 いちご|てん||うしなって| I lost 150 points. グリフィンドール は 最 下位 に 落ちた 。 ||さい|かい||おちた Gryffindor fell to the bottom. たった 一晩 で 、 グリフィンドール が 寮 杯 を 取る チャンス を つぶして しまった 。 |ひとばん||||りょう|さかずき||とる|ちゃんす||| In just one night, Gryffindor squandered any chance of winning the House Cup. 鉛 を 飲み込んだ ような 気分 だった 。 なまり||のみこんだ||きぶん| I felt like I had swallowed lead. いったい どう やったら 挽回 できる んだ ? |||ばんかい|| How can I recover?

ハリー は 一晩 中 眠れ なかった 。 ||ひとばん|なか|ねむれ| Harry could not sleep all night. ネビル が 枕 に 顔 を 埋めて 、 長い 間 泣いて いる の が 聞こえた 。 ||まくら||かお||うずめて|ながい|あいだ|ないて||||きこえた I heard Neville bury his face in his pillow and cry for a long time. 慰め の 言葉 も なかった 。 なぐさめ||ことば|| There were no words of comfort. 自分 と 同じ ように 、 ネビル も 夜 が 明ける の が 恐ろしい に 違いない 。 じぶん||おなじ||||よ||あける|||おそろしい||ちがいない Like myself, Neville must be scared of dawn. グリフィンドール の みんな が 僕たち の した こと を 知ったら どう なる だろう ? ||||ぼくたち|||||しったら||| What if everyone in Gryffindor found out what we did?

翌日 、 寮 の 得点 を 記録 して いる 大きな 砂時計 の そば を 通った グリフィンドール 寮生 は 、 真っ先 に これ は 掲示 の 間違い だ と 思った 。 よくじつ|りょう||とくてん||きろく|||おおきな|すなどけい||||かよった||りょうせい||まっさき||||けいじ||まちがい|||おもった The next day, as Gryffindor students passed by the large hourglass that kept track of their house scores, their first thought was that it was a sign error. なんで 急に 昨日 より 一五〇 点 も 減って いる んだ ? |きゅうに|きのう||いちご|てん||へって|| そして 噂 が 広がり はじめた 。 |うわさ||ひろがり| And rumors began to spread.

── ハリー ・ ポッター が 、 あの 有名な ハリー ・ ポッター が 、 クィディッチ の 試合 で 二 回 も 続けて ヒーロー に なった ハリー が 、 寮 の 点 を こんなに 減らして しまった らしい 。 ||||ゆうめいな||||||しあい||ふた|かい||つづけて|ひーろー|||||りょう||てん|||へらして|| ── Harry Potter, the famous Harry Potter, who became a hero twice in a row in Quidditch's game, seems to have reduced the dorm points so much. 何 人 か の バカな 一 年生 と 一緒に 。 なん|じん|||ばかな|ひと|ねんせい||いっしょに With some stupid first graders.

学校 で 最も 人気 が あり 、 賞賛 の 的だった ハリー は 、 一夜 に して 突然 、 一番 の 嫌わ れ 者 に なって いた 。 がっこう||もっとも|にんき|||しょう さん||てきだった|||いちや|||とつぜん|ひと ばん||きらわ||もの||| Harry, the most popular and admired at school, suddenly became the number one hater overnight. レイブンクロー や ハッフルパフ で さえ 敵 に 回った 。 |||||てき||まわった Even Raven Claw and Huffle Puff turned to the enemy. みんな スリザリン から 寮 杯 が 奪わ れる の を 楽しみに して いた から だ 。 |||りょう|さかずき||うばわ||||たのしみに|||| Everyone was looking forward to the house cup being taken from Slytherin. どこ へ 行って も 、 みんな が ハリー を 指さし 、 声 を 低める こと も せ ず 、 おおっぴらに 悪 口 を 言った 。 ||おこなって||||||ゆびさし|こえ||ひくめる||||||あく|くち||いった Wherever he went, people were pointing at him and swearing at him openly without lowering their voices. 一方 スリザリン 寮生 は 、 ハリー が 通る たび に 拍手 を し 、 口笛 を 吹き 、「 ポッター 、 ありがとう よ 。 いっぽう||りょうせい||||とおる|||はくしゅ|||くちぶえ||ふき||| On the other hand, the Slytherin dormitory student applauded and whistled every time Harry passed, saying, "Thank you, Potter. 借り が できた ぜ ! かり||| I was able to borrow it! 」 と はやしたてた 。

ロン だけ が 味方 だった 。 |||みかた| Ron was the only ally.

「 数 週間 も すれば 、 みんな 忘れる よ 。 すう|しゅうかん||||わすれる| "In a few weeks, everyone will forget. フレッド や ジョージ なんか 、 ここ に 入寮 して から ズーッ と 点 を 引か れっぱなし さ 。 ||じょーじ||||にゅうりょう|||||てん||ひか|れ っぱなし| Fred and George have been drawing points since I moved in here. それ でも みんな に 好かれて る よ 」 ||||すか れて|| Still, everyone likes it. " 「 だけど 一 回 で 一五〇 点 も 引か れたり は し なかったろう ? |ひと|かい||いちご|てん||ひか|||| "But didn't you get 150 points at a time? 」 ハリー は 惨め だった 。 ||みじめ| Harry was miserable.

「 ウン …… それ は そう だ けど 」 ロン も 認め ざる を 得 ない 。 ||||||||みとめ|||とく| "Un ... That's right," Ron has to admit.

ダメージ を 挽回 する に は もう 遅 すぎた が 、 ハリー は もう 二度と 関係 の ない こと に 首 を 突っ込む の は やめよう と 心 に 誓った 。 だめーじ||ばんかい|||||おそ||||||にどと|かんけい|||||くび||つっこむ|||||こころ||ちかった It was too late to repair the damage, but Harry vowed never to meddle in irrelevant matters again. コソコソ 余計な こと を 嗅ぎ 回る なんて もう たくさん だ 。 こそこそ|よけいな|||かぎ|まわる|||| There are so many things to sniff around. 自分 の 今 まで の 行動 に 責任 を 感じ 、 ウッド に クィディッチ ・ チーム を 辞め させて 欲しい と 申し出た 。 じぶん||いま|||こうどう||せきにん||かんじ||||ちーむ||やめ|さ せて|ほしい||もうしでた Feeling responsible for his actions, he offered to let Wood leave the Quidditch team.

「 辞める ? やめる 」 ウッド の 雷 が 落ちた 。 ||かみなり||おちた ' Wood's thunder struck.

「 それ が な んに なる ? "What does that mean? クィディッチ で 勝た なければ 、 どう やって 寮 の 点 を 取り戻せる んだ ? ||かた||||りょう||てん||とりもどせる| If you don't win Quidditch, how can you regain your dorm points? 」 しかし 、 もう クィディッチ で さえ 楽しく は なかった 。 |||||たのしく|| But even Quidditch wasn't fun anymore. 練習 中 、 他の 選手 は ハリー に 話しかけよう と も し なかった し 、 どうしても ハリー と 話 を しなければ なら ない 時 でも 「 シーカー 」 と しか 呼ば なかった 。 れんしゅう|なか|たの|せんしゅ||||はなしかけよう|||||||||はなし||し なければ|||じ|||||よば| During the practice, the other players didn't even try to talk to Harry, and even when he had to talk to Harry, he only called him a "seeker." ハーマイオニー と ネビル も 苦しんで いた 。 ||||くるしんで| Hermione and Neville were also suffering. ただ 、 二 人 は 有名で は なかった おかげ で 、 ハリー ほど 辛い 目 に は 会わ なかった 。 |ふた|じん||ゆうめいで|||||||からい|め|||あわ| However, because they weren't famous, they didn't meet as hard as Harry. それ でも 誰 も 二 人 に 話しかけよう と は し なかった 。 ||だれ||ふた|じん||はなしかけよう|||| But no one tried to talk to them. ハーマイオニー は 教室 で みんな の 注目 を 引く の を やめ 、 うつむいた まま 黙々と 勉強 して いた 。 ||きょうしつ||||ちゅうもく||ひく||||||もくもくと|べんきょう|| Hermione stopped trying to get everyone's attention in the classroom and sat on her head studying in silence.

ハリー に は 試験 の 日 が 近づいて いる こと が かえって 嬉しかった 。 |||しけん||ひ||ちかづいて|||||うれしかった I was happy that Harry was approaching the day of the exam. 試験 勉強 に 没頭 する こと で 、 少し は 惨め さ を 忘れる こと が できた 。 しけん|べんきょう||ぼっとう||||すこし||みじめ|||わすれる||| By immersing myself in studying for the exam, I was able to forget a little misery. ハリー 、 ロン 、 ハーマイオニー は 三 人 と も 、 他の 寮生 と 離れて 、 夜 遅く まで 勉強 した 。 ||||みっ|じん|||たの|りょうせい||はなれて|よ|おそく||べんきょう| Harry, Ron, and Hermione studied until late at night, away from the other dormitory students. 複雑な 薬 の 調合 を 覚えたり 、 妖精 の 魔法 や 呪い の 魔法 の 呪文 を 暗記 したり 、 魔法 界 の 発見 や 小 鬼 の 反乱 の 年号 を 覚えたり ……。 ふくざつな|くすり||ちょうごう||おぼえたり|ようせい||まほう||まじない||まほう||じゅもん||あんき||まほう|かい||はっけん||しょう|おに||はんらん||ねんごう||おぼえたり Learn to concoct intricate potions, memorize the spells of fairy magic and curse magic, learn the dates of the discoveries of the wizarding world and the gnomes' rebellion...

試験 を 一 週間 後 に 控え た ある 日 、 関係 の ない こと に は もう 絶対 首 を 突っ込ま ない 、 と いう ハリー の 決心 が ためさ れる 事件 が 突然 持ち上がった 。 しけん||ひと|しゅうかん|あと||ひかえ|||ひ|かんけい|||||||ぜったい|くび||つっこま||||||けっしん||ため さ||じけん||とつぜん|もちあがった One day, a week before the exam, Harry's decision to never poke his head for something unrelated suddenly emerged. その 日 の 午後 、 図書 館 から 帰る 途中 、 教室 から 誰 か の メソメソ 声 が 聞こえて きた 。 |ひ||ごご|としょ|かん||かえる|とちゅう|きょうしつ||だれ|||めそめそ|こえ||きこえて| That afternoon, on my way home from the library, I heard someone mumble from the classroom. 近寄って みる と クィレル の 声 が した 。 ちかよって|||||こえ|| As I got closer, I heard Quirrell's voice.

「 ダメです …… ダメ …… もう どうぞ お 許し を ……」 だめです|だめ||||ゆるし| "No... no... please forgive me..."

誰 か に 脅されて いる ようだった 。 だれ|||おどさ れて|| It seemed that someone was threatening me. ハリー は さらに 近づいて みた 。 |||ちかづいて| Harry moved closer.

「 わかりました …… わかりました よ ……」 わかり ました|わかり ました| クィレル の すすり泣く ような 声 が 聞こえる 。 ||すすりなく||こえ||きこえる

次の 瞬間 、 クィレル が 曲がった ターバン を 直し ながら 、 教室 から 急ぎ足 で 出て きた 。 つぎの|しゅんかん|||まがった|たーばん||なおし||きょうしつ||いそぎあし||でて| The next moment, Quirrell scurried out of the classroom, straightening his crooked turban. 蒼白な 顔 を して 、 今にも 泣き出し そうだ 。 そうはくな|かお|||いまにも|なきだし|そう だ With a pale face, I feel like I'm about to cry. 足早に 行って しまった ので 、 ハリー に は まるで 気づか なかった ようだ 。 あしばやに|おこなって|||||||きづか|| It seems that Harry didn't notice it because he went so quickly. クィレル の 足音 が 聞こえ なく なる の を 待って 、 ハリー は 教室 を のぞいた 。 ||あしおと||きこえ|||||まって|||きょうしつ|| Harry waited until Quirrell's footsteps died down and looked into the classroom. 誰 も いない 。 だれ|| だが 、 反対 側 の ドア が 少し 開いた まま に なって いた 。 |はんたい|がわ||どあ||すこし|あいた|||| However, the door on the other side was left slightly open. 関わり 合い に なら ない と いう 決心 を 思い出した 時 に は 、 もう ハリー は その 開いて た ドア に 向かって いた 。 かかわり|あい||||||けっしん||おもいだした|じ|||||||あいて||どあ||むかって| By the time Harry remembered his decision not to get involved, Harry was already heading for the open door.

── こう なったら 乗り かかった 船 だ 。 ||のり||せん| ── This is the ship I boarded. ── Se isso acontecer, é no navio que você está. たった今 この ドア から 出て いった の は スネイプ に 違いない 。 たったいま||どあ||でて||||||ちがいない It must have been Snape who just walked out this door. 「 賢 者 の 石 」 を 一 ダース 賭けた って いい 。 かしこ|もの||いし||ひと|だーす|かけた|| You can bet a dozen "Stone of the Sage". 今 聞いた こと を 考える と 、 きっと スネイプ は ウキウキ した 足取り で 歩いて いる こと だろう …… クィレル を とうとう 降参 さ せた のだ から 。 いま|きいた|||かんがえる|||||うきうき||あしどり||あるいて|||||||こうさん|||| Given what I've just heard, I'm sure Snape is walking with an exciting step ... because he finally gave up Quirel.

ハリー は 図書 館 に 戻った 。 ||としょ|かん||もどった ハーマイオニー が ロン に 天文 学 の テスト を して いた 。 ||||てんもん|まな||てすと||| Hermione gave Ron an astronomy test. ハリー は 今 見聞き した 出来事 を すべて 二 人 に 話した 。 ||いま|みきき||できごと|||ふた|じん||はなした Harry told them everything he had just seen and heard.

「 それ じゃ 、 スネイプ は ついに やった んだ ! "Well, Snape finally did it! クィレル が 『 闇 の 魔術 の 防衛 術 』 を 破る 方法 を 教えた と すれば ……」 ||やみ||まじゅつ||ぼうえい|じゅつ||やぶる|ほうほう||おしえた|| If Quirel taught me how to break "Yan's Magical Defense" ... " クィレル が 『 閻 の 魔術 の 防衛 術 』 を 破る 方法 を 教えた と すれば ……」

「 でも まだ フラッフィー が いる わ 」 "But we still have Fluffy."

「 もしかしたら 、 スネイプ は ハグリッド に 聞か なくて も フラッフィー を 突破 する 方法 を 見つけた かも しれ ない な 」 |||||きか|||||とっぱ||ほうほう||みつけた|||| "Maybe Snape found a way to beat Fluffy without asking Hagrid."

周り に ある 何 千 冊 と いう 本 を 見上げ ながら 、 ロン が 言った 。 まわり|||なん|せん|さつ|||ほん||みあげ||||いった Ron said, looking up at the thousands of books around him.

「 これ だけ の 本 が あり や 、 どっか に 三 頭 大 を 突破 する 方法 だって 書いて ある よ 。 |||ほん||||ど っか||みっ|あたま|だい||とっぱ||ほうほう||かいて|| "There are so many books out there, and there's even a method written somewhere to break through Mitsudai. どう する ? what will you do ? ハリー 」

ロン の 目 に は 冒険 心 が 再び 燃え上がって いた 。 ||め|||ぼうけん|こころ||ふたたび|もえあがって| Adventure flared up again in Ron's eyes. しかし 、 ハリー より も すばやく 、 ハーマイオニー が 答えた 。 |||||||こたえた But Hermione replied, faster than Harry.

「 ダンブルドア の ところ へ 行く の よ 。 ||||いく|| "Go to Dumbledore. ズーッ と 前 から そう し なくちゃ いけなかった の よ 。 ||ぜん||||||| I had to do that for a long time. 自分 たち だけ で 何とか しよう と したら 、 今度 こそ 退学 に なる わ よ 」 じぶん||||なんとか||||こんど||たいがく|||| If we try to do something on our own, we will drop out this time. "

「 だけど 、 証拠 は なんにも ない んだ ! |しょうこ|||| "But there is no evidence! 」 ハリー が 言った 。 ||いった 「 クィレル は 怖気づいて 、 僕たち を 助けて は くれ ない 。 ||おじけづいて|ぼくたち||たすけて||| "Quillel is scared and can't help us. スネイプ は 、 ハロウィーン の 時 トロール が どう やって 入って きた の か 知ら ないって 言い張る だろう し 、 あの 時 四 階 に なんて 行か なかったって スネイプ が 言えば それ で おしまい さ …… みんな どっち の 言う こと を 信じる と 思う ? ||||じ|||||はいって||||しら|ない って|いいはる||||じ|よっ|かい|||いか|なかった って|||いえば||||||||いう|||しんじる||おもう Snape would insist that he didn't know how the trolls came in during Halloween, and that's what Snape said he didn't go to the fourth floor at that time ... Do you think you believe it? 僕たち が スネイプ を 嫌って るって こと は 誰 だって 知っている し 、 ダンブルドア だって 僕たち が スネイプ を クビ に する ため に 作り話 を して る と 思う だろう 。 ぼくたち||||きらって|る って|||だれ||しっている||||ぼくたち||||くび|||||つくりばなし|||||おもう| Everyone knows that we hate Snape, and Dumbledore would think we're telling a story to get Snape to fire. フィルチ は どんな こと が あって も 、 僕たち を 助けたり し ない よ 。 |||||||ぼくたち||たすけたり||| Filch won't help us no matter what. スネイプ と ベッタリ の 仲 だ し 、 生徒 が 追い出されて 少なく なれば なるほど いいって 思う だろう よ 。 ||べったり||なか|||せいと||おいださ れて|すくなく|||い いって|おもう|| It's a good relationship between Snape and you'll think it's better if the students are kicked out and fewer. もう 一 つ おまけに 、 僕たち は 石 の こと も フラッフィー の こと も 知ら ない はずな んだ 。 |ひと|||ぼくたち||いし||||||||しら||| And one more thing, we shouldn't know about stones or Fluffy. これ は 説明 し よう が ない だろう 」 ||せつめい||||| This would be inexplicable."

ハーマイオニー は 納得 した 様子 だった が 、 ロン は ねばった 。 ||なっとく||ようす||||| Hermione seemed convinced, but Ron was sticky.

「 ちょっと だけ 探り を 入れて みたら どうか な ……」 ||さぐり||いれて||| "Why don't you try a little exploration ..."

「 だめだ 。 No. 僕たち 、 もう 十分に 探り を 入れ 過ぎて る 」 ぼくたち||じゅうぶんに|さぐり||いれ|すぎて| We've done enough probing already."

ハリー は きっぱり と そう 言い切る と 、 木星 の 星図 を 引き寄せ 、 木星 の 月 の 名前 を 覚え はじめた 。 |||||いいきる||もくせい||ほし ず||ひきよせ|もくせい||つき||なまえ||おぼえ| Harry flatly said so, drawing on Jupiter's chart and beginning to remember the name of Jupiter's moon.

翌朝 、 朝食 の テーブル に 、 ハリー 、 ハーマイオニー 、 ネビル 宛 の 三 通 の 手紙 が 届いた 。 よくあさ|ちょうしょく||てーぶる|||||あて||みっ|つう||てがみ||とどいた The next morning, three letters addressed to Harry, Hermione, and Neville arrived on the breakfast table. 全員 同じ こと が 書いて あった 。 ぜんいん|おなじ|||かいて| They all said the same thing.

処罰 は 今夜 十一 時 に 行います 。 しょばつ||こんや|じゅういち|じ||おこない ます Punishment will take place tonight at eleven o'clock. 玄関 ホール で ミスター ・ フィルチ が 待って います 。 げんかん|ほーる||みすたー|||まって|い ます Mr. Filch is waiting in the entrance hall. マクゴナガル 教授 |きょうじゅ Professor McGonagall

減点 の こと で 大騒ぎ だった ので 、 その他 に も 処罰 が ある こと を ハリー は すっかり 忘れて いた 。 げんてん||||おおさわぎ|||そのほか|||しょばつ||||||||わすれて| Harry had completely forgotten that there were other punishments because of the fuss over the deductions.