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1 - Harry Potter, 13.1 ニコラス ・フラメル

13.1 ニコラス ・フラメル

第 13 章 ニコラス ・ フラメル CHAPTER THIRTEEN Nicolas Flamel

「 みぞ の 鏡 」 を 二度と 探さ ない ように と ダンブルドア に 説得 さ れ 、 それ から クリスマス 休暇 が 終わる まで 透明 マント は ハリー の トランク の 底 に 仕舞い 込ま れた まま だった 。 ハリー は 鏡 の 中 で 見た もの を 忘れたい と 思った が 、 そう 簡単に は いか なかった 。 毎晩 悪夢 に うなされた 。 高 笑い が 響き 、 両親 が 緑色 の 閃光 と ともに 消え去る 夢 を 何度 も 繰り返し 見た 。

ハリー が ロン に 夢 の こと を 話す と 、 ロン が 言った 。

「 ほら 、 ダンブルドア の 言う とおり だ よ 。 鏡 を 見て 気 が 変に なる 人 が いるって 」 新 学期 が 始まる 一 日 前 に ハーマイオニー が 帰って きた 。 ロン と は 違い 、 ハーマイオニー の 気持 は 複雑 だった 。 一方 で は 、 ハリー が 三 晩 も 続けて ベッド を 抜け出し 、 学校 中 を ウロウロ した と 聞いて 驚き あきれた が ( もし フィルチ に 捕まって いたら ! )、 一方 、 どうせ そういう こと なら せめて ニコラス ・ フラメル に ついて ハリー が 何 か 見つければ よかった のに 、 と 悔しがった 。

図書 館 で は フラメル は 見つから ない と 三 人 は ほとんど あきらめ かけて いた が 、 ハリー は 絶対 どこ か で その 名前 を 見た こと が ある と 確信 して いた 。 新 学期 が 始まる と 再び 十 分間 の 休み 時間 中 に 必死で 本 を 漁った 。 ハリー に は クィディッチ の 練習 も 始まった ので 二 人 より 時間 が なかった 。

ウッド の しごき は 前 より も 厳しく なった 。 雪 が 雨 に 変わり 、 果てしなく 降り続いて も ウッド の 意気込み は 湿り つく こと は なかった 。 ウッド は ほとんど 狂って る 、 と 双子 の ウィーズリー は 文句 を いった が 、 ハリー は ウッド の 味方 だった 。 次の 試合 で ハッフルパフ に 勝てば 七 年 ぶり に 寮 対抗 杯 を スリザリン から 取り戻せる のだ 。 確かに 勝ちたい と いう 気持 は あった が 、 練習 で 疲れた 後 は あまり 悪夢 を 見 なく なる と いう の も ハリー は 意識 して いた 。 ひときわ 激しい 雨 で ビショビショ に なり 、 泥 ん こ に なって 練習 して いる 最中 、 ウッド が 悪い 知らせ を 漏らした 。 双子 の ウィーズリー が 互いに 急 降下 爆撃 を しかけ 、 箒 から 落ちる ふり を する ので ウッド は カンカン に 腹 を 立てて 叫んだ 。

「 ふざける の は やめろ ! そんな こと を する と 、 こんど の 試合 に は 負ける ぞ 。 次の 試合 の 審判 は スネイプ だ 。 スキ あら ば グリフィンドール から 減点 しよう と ねらって くる ぞ 」

とたん に ジョージ ・ ウィーズリー は 本当に 箒 から 落ちて しまった 。

「 スネイプ が 審判 を やるって ? 」 ジョージ は 口 いっぱい の 泥 を 吐き ちらし ながら 急き込んで 聞いた 。 「 スネイプ が クィディッチ の 審判 を やった こと ある か ? 僕たち が スリザリン に 勝つ かも しれ ない と なったら 、 きっと フェア で なく なる ぜ 」

チーム 全員 が ジョージ の そば に 着地 して 文句 を 言い はじめた 。

「 僕 の せい じゃ ない 。 僕たち は 、 つけ込む 口実 を 与え ない よう 、 絶対 に フェアプレイ を しなければ 」 それ は そう だ と ハリー は 思った 。 しかし ハリー に は 、 クィディッチ の 試合 中 スネイプ が そば に いる と 困る 理由 が もう 一 つ あった ……。

練習 の あと 、 選手 は いつも どおり おしゃべり を して いた が 、 ハリー は まっすぐ グリフィンドール の 談話 室 に 戻った 。 ロン と ハーマイオニー は チェス の 対戦 中 だった 。 ハーマイオニー が 負ける の は チェス だけ だった が 、 負ける の は 彼女 に とって いい こと だ と ハリー と ロン は 思って いた 。

「 今 は 話しかけ ないで 」

ロン は ハリー が そば に 座る なり そう 言った 。

「 集中 し なくちゃ …… なんか あった の か ? なんて 顔 して る ん だい 」

他の 人 に 聞か れ ない ように 小声 で ハリー は 、 スネイプ が 突然 クィディッチ の 審判 を やりたい と 言い出した 、 と いう 不吉な ニュース を 伝えた 。 ハーマイオニー と ロン は すぐに 反応 した 。

「 試合 に 出ちゃ だめ よ 」

「 病気 だって 言え よ 」

「 足 を 折った こと に すれば 」

「 いっそ 本当に 足 を 折って しまえ 」

「 でき ない よ 。 シーカー の 補欠 は いない んだ 。 僕 が 出 ない と グリフィンドール は プレイ でき なく なって しまう 」

その 時 、 ネビル が 談話 室 に 倒れこんで きた 。 どう やって 肖像 画 の 穴 を はい 登れた やら 、 両足 が ピッタリ くっついた まま で 、「 足 縛り の 呪い 」 を かけられた こと が すぐ わかる 。 グリフィンドール 塔 まで ずーっと ウサギ 跳び を して きた に 違いない 。

みんな 笑い転げた が 、 ハーマイオニー だけ は すぐ 立ち上がって 呪い を 解く 呪文 を 唱えた 。

両足 が パッと 離れ 、 ネビル は 震え ながら 立ち上がった 。

「 どうした の ? 」 ネビル を ハリー と ロン の そば に 座ら せ ながら ハーマイオニー が 尋ねた 。 「 マルフォイ が ……」

ネビル は 震え 声 で 答えた 。

「 図書 館 の 外 で 出会った の 。 だれ か に 呪文 を 試して み たかったって ………」 「 マクゴナガル 先生 の ところ に 行き なさい よ ! マルフォイ が やったって 報告 する の よ ! 」 と ハーマイオニー が 急き立てた 。 ネビル は 首 を 横 に 振った 。

「 これ 以上 面倒 は イヤ だ 」

「 ネビル 、 マルフォイ に 立ち向かわ なきゃ だめだ よ 」

ロン が 言った 。

「 あいつ は 平気で みんな を バカに して る 。 だからといって 屈服 して ヤツ を つけ上がら せて い いって もん じゃ ない 」

「 僕 が 勇気 が なくて グリフィンドール に ふさわしく ない なんて 、 言わ なくって も わかって る よ 。 マルフォイ が さっき そう 言った から 」

ネビル が 声 を 詰まら せた 。

ハリー は ポケット を 探って 蛙 チョコレート を 取り出した 。 ハーマイオニー が クリスマス に くれた の が 一 つ だけ 残って いた 。 ハリー は 今にも 泣き そうに なって いる ネビル に それ を 差し出した 。

「 マルフォイ が 十 人 束 に なったって 君 に は 及ば ない よ 。 組 分け 帽子 に 選ばれて 君 は グリフィンドール に 入った んだろう ? マルフォイ は どう だい ? 腐れ スリザリン に 入れられた よ 」 蛙 チョコ の 包み紙 を 開け ながら 、 ネビル は かすかに ほほえんだ 。

「 ハリー 、 ありがとう …… 僕 、 もう 寝る よ …… カード あげる 。 集めて る んだろう ? 」 ネビル が 行って しまって から 、 ハリー は 「 有名 魔法使い カード 」 を 眺めた 。 「 また ダンブルドア だ 。 僕 が 初めて 見た カード ……」

ハリー は 息 を のんだ 。 カード の 裏 を 食い入る ように 見つめ 、 そして ロン と ハーマイオニー の 顔 を 見た 。

「 見つけた ぞ ! 」 ハリー が ささやいた 。 「 フラメル を 見つけた ! どっか で 名前 を 見た こと が あるって 言った よ ね 。 ホグワーツ に 来る 汽車 の 中 で 見た んだ …… 聞いて ……『 ダンブルドア 教授 は 特に 、 一九四五 年 、 闇 の 魔法使い 、 グリンデルバルド を 破った こと 、 ドラゴン の 血液 の 十二 種類 の 利用 法 の 発見 、 パートナー である ニコラス ・ フラメル と の 錬金術 の 共同 研究 など で 有名 』」

ハーマイオニー は 跳び上がった 。 こんなに 興奮 した ハーマイオニー を 見る の は 、 三 人 の 最初の 宿題 が 採点 されて 戻って きた 時 以来 だった 。 「 ちょっと 待って て ! 」 ハーマイオニー は 女子 寮 へ の 階段 を 脱兎 の ごとく かけ上がって いった 。 どうした ん だろう と ロン と ハリー が 顔 を 見交わす 間 も ない うち に 、 巨大な 古い 本 を 抱えて ハーマイオニー が 矢 の ように 戻って きた 。

「 この 本 で 探して みよう なんて 考えつき も し なかった わ 」

ハーマイオニー は 興奮 し ながら ささやいた 。

「 ちょっと 軽い 読書 を しよう と 思って 、 ずいぶん 前 に 図書 館 から 借り出して いた の 」

「 軽い ? 」 と ロン が 口走った 。

ハーマイオニー は 、 見つける まで 黙って と 言う なり 、 ブツブツ 独り言 を 言い ながら すごい 勢い で ページ を めくり はじめた 。

いよいよ 探して いた もの を 見つけた 。

「 これ だ わ ! これ よ ! 」 「 もう しゃべって も いい の か な ? 」 と ロン が 不機嫌な 声 を 出した 。 ハーマイオニー は お構いなしに ヒソヒソ 声 で ドラマチック に 読み上げた 。 「 ニコラス ・ フラメル は 、 我々 の 知る かぎり 、 賢 者 の 石 の 創造 に 成功 した 唯一 の 者 ! 」 ハーマイオニー が 期待 した ような 反応 が なかった 。 「 何 、 それ ? 」 ハリー と ロン の 反応 が これ だ 。 「 まったく 、 もう 。 二 人 と も 本 を 読ま ない の ? ほら 、 ここ …… 読んで みて 」

ハーマイオニー が 二 人 の 方 に 本 を 押して 寄こした 。 二 人 は 読み はじめた 。

錬金術 と は 、『 賢 者 の 石 』 と いわ れる 恐るべき 力 を もつ 伝説 の 物質 を 創造 する こと に 関わる 古代 の 学問 であった 。 この 『 賢 者 の 石 』 は 、 いかなる 金属 を も 黄金 に 変える 力 が あり 、 また 飲めば 不老不死 になる 『 命 の 水 』 の 源 で も ある 。

『 賢 者 の 石 』 に ついて は 何 世紀 に も わたって 多く の 報告 が なされて きた が 、 現存 する 唯一 の 石 は 著名な 錬金術 師 であり 、 オペラ 愛好 家 である ニコラス ・ フラメル 氏 が 所有 して いる 。 フラメル 氏 は 昨年 六六五 歳 の 誕生日 を 迎え 、 デポン 州 で ペレネレ 夫人 ( 六五八 歳 ) と 静かに 暮らして いる 。

ハリー と ロン が 読み 終わる と 、 ハーマイオニー が 言った 。

「 ねっ? あの 犬 は フラメル の 『 賢 者 の 石 』 を 守って いる に 違いない わ ! フラメル が ダンブルドア に 保管 して くれって 頼んだ の よ 。 だって 二 人 は 友達 だ し 、 フラメル は 誰 か が ねらって いる の を 知って た の ね 。 だから グリンゴッツ から 石 を 移して 欲しかった んだ わ ! 」 「 金 を 作る 石 、 決して 死な ない ように する 石 ! スネイプ が ねらう の も 無理 ない よ 。 誰 だって 欲しい もの 」 と ハリー が 言った 。

「 それ に 『 魔法 界 に おける 最近 の 進歩 に 関する 研究 』 に 載って なかった わけだ 。 だって 六六五 歳 じゃ 厳密に は 最近 と 言え ない よ な 」 と ロン が 続けた 。

翌朝 、「 闇 の 魔術 に 対抗 する 防衛 術 」 の 授業 で 、 狼 人間 に かま れた 傷 の さまざまな 処置 法 に ついて ノート を 採り ながら 、 ハリー と ロン は 自分 が 「 賢 者 の 石 」 を 持って いたら どう する か を 話して いた 。 ロン が 自分 の クィディッチ ・ チーム を 買う と 言った とたん 、 ハリー は スネイプ と 試合 の こと を 思い出した 。

「 僕 、 試合 に 出る よ 」

ハリー は ロン と ハーマイオニー に 言った 。

「 出 なかったら 、 スリザリン の 連中 は スネイプ が 怖くて 僕 が 試合 に 出 なかった と 思う だろう 。 目 に も の 見せて やる …… 僕たち が 勝って 、 連中 の 顔 から 笑い を 拭い去って やる 」

「 グラウンド に 落ちた あなた を 、 わたし たち が 拭い去る ような ハメ に なら なければ ね 」

と ハーマイオニー が 言った 。

二 人 に 向かって 強 がり を 言った もの の 、 試合 が 近づく に つれて ハリー は 不安に なって きた 。 他の 選手 も あまり 冷静 で は いられ なかった 。 七 年 近く スリザリン に 取られ っぱなし だった 優勝 を 、 手 に する こと が できた なら どんなに すばらしい だろう 。 でも 審判 が 公正で なかったら それ は 可能な こと な のだろう か 。

思い過ごし かも しれ ない が 、 ハリー は どこ に いって も スネイプ に 出くわす ような 気 が した 。 ハリー が 一 人 ぽっち に なった 時 に 、 捕まえよう と 、 跡 を つけて る ので は ない か と 思う こと が 時々 あった 。 魔法 薬学 の 授業 は 毎週 拷問 に かけられて いる ようだった 。 スネイプ は ハリー に とても 辛く あたった 。 ハリー たち が 「 賢 者 の 石 」 の こと を 知った と 気づいた のだろう か ? そんな はず は ない と 思い ながら も 、 時々 ハリー は スネイプ に は 人 の 心 が 読める ので は ない か と いう 恐ろしい 思い に 囚われて しまう のだった 。

13.1 ニコラス ・フラメル 13.1 Nicholas Flamel. 13.1 Nicholas Flamel 13.1 Nicholas Flamel. 13.1 Nicholas Flamel. 13.1 Nicolau Flamel. 13.1 Nicholas Flamel. 13.1 Nicholas Flamel. 13.1 尼古拉斯·勒梅尔 13.1 尼古拉斯·勒梅爾

第 13 章 ニコラス ・ フラメル CHAPTER THIRTEEN Nicolas Flamel だい|しょう|||chapter|thirteen|nicolas|flamel CHAPTER THIRTEEN Nicolas Flamel

「 みぞ の 鏡 」 を 二度と 探さ ない ように と ダンブルドア に 説得 さ れ 、 それ から クリスマス 休暇 が 終わる まで 透明 マント は ハリー の トランク の 底 に 仕舞い 込ま れた まま だった 。 ||きよう||にどと|さがさ||||||せっとく|||||くりすます|きゅうか||おわる||とうめい|まんと||||とらんく||そこ||しまい|こま||| Dumbledore persuaded him not to look for the "Mirror of Erised" again, and then the transparent cloak remained stowed in the bottom of Harry's trunk until the end of his Christmas vacation. ハリー は 鏡 の 中 で 見た もの を 忘れたい と 思った が 、 そう 簡単に は いか なかった 。 ||きよう||なか||みた|||わすれ たい||おもった|||かんたんに||| Harry wanted to forget what he saw in the mirror, but it wasn't easy. 毎晩 悪夢 に うなされた 。 まいばん|あくむ|| I had a nightmare every night. 高 笑い が 響き 、 両親 が 緑色 の 閃光 と ともに 消え去る 夢 を 何度 も 繰り返し 見た 。 たか|わらい||ひびき|りょうしん||みどりいろ||せんこう|||きえさる|ゆめ||なんど||くりかえし|みた The laughter echoed, and my parents had a dream of disappearing with a green flash over and over again.

ハリー が ロン に 夢 の こと を 話す と 、 ロン が 言った 。 ||||ゆめ||||はなす||||いった When Harry told Ron about his dream, Ron said,

「 ほら 、 ダンブルドア の 言う とおり だ よ 。 |||いう||| "You're right, Dumbledore said so. 鏡 を 見て 気 が 変に なる 人 が いるって 」 きよう||みて|き||へんに||じん||いる って Some people get crazy looking in the mirror. " 新 学期 が 始まる 一 日 前 に ハーマイオニー が 帰って きた 。 しん|がっき||はじまる|ひと|ひ|ぜん||||かえって| Hermione came home one day before the new semester started. ロン と は 違い 、 ハーマイオニー の 気持 は 複雑 だった 。 |||ちがい|||きもち||ふくざつ| Unlike Ron, Hermione's feelings were complicated. 一方 で は 、 ハリー が 三 晩 も 続けて ベッド を 抜け出し 、 学校 中 を ウロウロ した と 聞いて 驚き あきれた が ( もし フィルチ に 捕まって いたら ! いっぽう|||||みっ|ばん||つづけて|べっど||ぬけだし|がっこう|なか||うろうろ|||きいて|おどろき||||||つかまって| On the one hand, I was astonished to hear that Harry had gotten out of bed three nights in a row and wandered around the school (if Filch had caught him! )、 一方 、 どうせ そういう こと なら せめて ニコラス ・ フラメル に ついて ハリー が 何 か 見つければ よかった のに 、 と 悔しがった 。 いっぽう||||||||||||なん||みつければ||||くやしがった On the other hand, I regretted that I should have found something about Nicholas Flamel at least in that case.

図書 館 で は フラメル は 見つから ない と 三 人 は ほとんど あきらめ かけて いた が 、 ハリー は 絶対 どこ か で その 名前 を 見た こと が ある と 確信 して いた 。 としょ|かん|||||みつから|||みっ|じん|||||||||ぜったい|||||なまえ||みた|||||かくしん|| The three almost gave up saying they couldn't find Flamel in the library, but Harry was convinced that he had seen the name somewhere. 新 学期 が 始まる と 再び 十 分間 の 休み 時間 中 に 必死で 本 を 漁った 。 しん|がっき||はじまる||ふたたび|じゅう|ぶん かん||やすみ|じかん|なか||ひっしで|ほん||あさった When the new semester began, I desperately hunted for books during the ten-minute break again. ハリー に は クィディッチ の 練習 も 始まった ので 二 人 より 時間 が なかった 。 |||||れんしゅう||はじまった||ふた|じん||じかん|| Harry also started practicing Quidditch, so he had less time than the two.

ウッド の しごき は 前 より も 厳しく なった 。 ||||ぜん|||きびしく| Wood's ironing is harder than before. 雪 が 雨 に 変わり 、 果てしなく 降り続いて も ウッド の 意気込み は 湿り つく こと は なかった 。 ゆき||あめ||かわり|はてしなく|ふりつづいて||||いきごみ||しめり|||| Wood's enthusiasm did not damp as the snow turned into rain and continued to fall. ウッド は ほとんど 狂って る 、 と 双子 の ウィーズリー は 文句 を いった が 、 ハリー は ウッド の 味方 だった 。 |||くるって|||ふたご||||もんく||||||||みかた| Wood was almost crazy, the twin Weasley complained, but Harry was on Wood's side. 次の 試合 で ハッフルパフ に 勝てば 七 年 ぶり に 寮 対抗 杯 を スリザリン から 取り戻せる のだ 。 つぎの|しあい||||かてば|なな|とし|||りょう|たいこう|さかずき||||とりもどせる| If you win the Hufflepuff in the next game, you will be able to regain the Dormitory Cup from Slytherin for the first time in seven years. 確かに 勝ちたい と いう 気持 は あった が 、 練習 で 疲れた 後 は あまり 悪夢 を 見 なく なる と いう の も ハリー は 意識 して いた 。 たしかに|かち たい|||きもち||||れんしゅう||つかれた|あと|||あくむ||み|||||||||いしき|| Sure, he wanted to win, but Harry was aware that he wouldn't have many nightmares after he was tired from practicing. ひときわ 激しい 雨 で ビショビショ に なり 、 泥 ん こ に なって 練習 して いる 最中 、 ウッド が 悪い 知らせ を 漏らした 。 |はげしい|あめ|||||どろ|||||れんしゅう|||さい なか|||わるい|しらせ||もらした Wood leaked bad news while he was practicing in the muddy, sickening and muddy rain. 双子 の ウィーズリー が 互いに 急 降下 爆撃 を しかけ 、 箒 から 落ちる ふり を する ので ウッド は カンカン に 腹 を 立てて 叫んだ 。 ふたご||||たがいに|きゅう|こうか|ばくげき|||そう||おちる|||||||かんかん||はら||たてて|さけんだ Wood screamed angry at Kankan as the twins Weasley swooped on each other and pretended to fall from the broom.

「 ふざける の は やめろ ! "Stop kidding around! そんな こと を する と 、 こんど の 試合 に は 負ける ぞ 。 |||||||しあい|||まける| If you do that, you'll lose to this match. 次の 試合 の 審判 は スネイプ だ 。 つぎの|しあい||しんぱん||| The referee for the next match is Snape. スキ あら ば グリフィンドール から 減点 しよう と ねらって くる ぞ 」 すき|||||げんてん||||| If you like it, I'll try to deduct points from Gryffindor. "

とたん に ジョージ ・ ウィーズリー は 本当に 箒 から 落ちて しまった 。 ||じょーじ|||ほんとうに|そう||おちて| Immediately George Weasley really fell off the broom.

「 スネイプ が 審判 を やるって ? ||しんぱん||やる って "Snape's going to be the referee? 」 ジョージ は 口 いっぱい の 泥 を 吐き ちらし ながら 急き込んで 聞いた 。 じょーじ||くち|||どろ||はき|||せきこんで|きいた George rushed in and heard, spitting out a lot of mud. 「 スネイプ が クィディッチ の 審判 を やった こと ある か ? ||||しんぱん||||| "Has Snape ever been a Quidditch referee? 僕たち が スリザリン に 勝つ かも しれ ない と なったら 、 きっと フェア で なく なる ぜ 」 ぼくたち||||かつ|||||||ふぇあ|||| If we could beat Slytherin, I'm sure it wouldn't be fair. "

チーム 全員 が ジョージ の そば に 着地 して 文句 を 言い はじめた 。 ちーむ|ぜんいん||じょーじ||||ちゃくち||もんく||いい| The whole team landed beside George and began to complain.

「 僕 の せい じゃ ない 。 ぼく|||| "It's not my fault. 僕たち は 、 つけ込む 口実 を 与え ない よう 、 絶対 に フェアプレイ を しなければ 」 ぼくたち||つけこむ|こうじつ||あたえ|||ぜったい||||し なければ We must absolutely do fair play so as not to give an excuse to take advantage of it. " それ は そう だ と ハリー は 思った 。 |||||||おもった That's right, Harry thought. しかし ハリー に は 、 クィディッチ の 試合 中 スネイプ が そば に いる と 困る 理由 が もう 一 つ あった ……。 ||||||しあい|なか|||||||こまる|りゆう|||ひと|| But Harry had another reason for not wanting Snape by his side during a Quidditch match...

練習 の あと 、 選手 は いつも どおり おしゃべり を して いた が 、 ハリー は まっすぐ グリフィンドール の 談話 室 に 戻った 。 れんしゅう|||せんしゅ||||||||||||||だんわ|しつ||もどった After practice, the players were chatting as usual, but Harry went straight back to the Gryffindor common room. ロン と ハーマイオニー は チェス の 対戦 中 だった 。 ||||||たいせん|なか| Ron and Hermione were playing chess. ハーマイオニー が 負ける の は チェス だけ だった が 、 負ける の は 彼女 に とって いい こと だ と ハリー と ロン は 思って いた 。 ||まける|||||||まける|||かのじょ|||||||||||おもって| Hermione lost only to chess, but Harry and Ron thought it was good for her to lose.

「 今 は 話しかけ ないで 」 いま||はなしかけ| "Don't talk now"

ロン は ハリー が そば に 座る なり そう 言った 。 ||||||すわる|||いった Ron said that Harry was about to sit beside him.

「 集中 し なくちゃ …… なんか あった の か ? しゅうちゅう|||||| "I have to concentrate ... what happened? なんて 顔 して る ん だい 」 |かお|||| What a face! "

他の 人 に 聞か れ ない ように 小声 で ハリー は 、 スネイプ が 突然 クィディッチ の 審判 を やりたい と 言い出した 、 と いう 不吉な ニュース を 伝えた 。 たの|じん||きか||||こごえ||||||とつぜん|||しんぱん||やり たい||いいだした|||ふきつな|にゅーす||つたえた In a low voice, so as not to be overheard, Harry broke the ominous news that Snape had suddenly said he wanted to referee Quidditch. ハーマイオニー と ロン は すぐに 反応 した 。 |||||はんのう| Hermione and Ron responded immediately.

「 試合 に 出ちゃ だめ よ 」 しあい||でちゃ|| "Don't go to the match."

「 病気 だって 言え よ 」 びょうき||いえ| "Tell me you're sick."

「 足 を 折った こと に すれば 」 あし||おった||| "If you break your leg"

「 いっそ 本当に 足 を 折って しまえ 」 |ほんとうに|あし||おって| "Take a break in your leg."

「 でき ない よ 。 " I can not do it . シーカー の 補欠 は いない んだ 。 ||ほけつ||| There are no Seeker substitutes. 僕 が 出 ない と グリフィンドール は プレイ でき なく なって しまう 」 ぼく||だ||||||||| If I don't go out, Gryffindor won't be able to play."

その 時 、 ネビル が 談話 室 に 倒れこんで きた 。 |じ|||だんわ|しつ||たおれこんで| At that time, Neville collapsed into the common room. どう やって 肖像 画 の 穴 を はい 登れた やら 、 両足 が ピッタリ くっついた まま で 、「 足 縛り の 呪い 」 を かけられた こと が すぐ わかる 。 ||しょうぞう|が||あな|||のぼれた||りょうあし||ぴったり||||あし|しばり||まじない||かけ られた|||| How did you climb the hole in the portrait? It's easy to see that the "curse of foot binding" was applied with both feet stuck together. グリフィンドール 塔 まで ずーっと ウサギ 跳び を して きた に 違いない 。 |とう|||うさぎ|とび|||||ちがいない You must have been rabbit-jumping all the way to Gryffindor Tower.

みんな 笑い転げた が 、 ハーマイオニー だけ は すぐ 立ち上がって 呪い を 解く 呪文 を 唱えた 。 |わらいころげた||||||たちあがって|まじない||とく|じゅもん||となえた Everyone laughed, but only Hermione immediately got up and cast a spell to break the curse.

両足 が パッと 離れ 、 ネビル は 震え ながら 立ち上がった 。 りょうあし||ぱっと|はなれ|||ふるえ||たちあがった His legs snapped apart and Neville stood up, trembling.

「 どうした の ? " what happened ? 」 ネビル を ハリー と ロン の そば に 座ら せ ながら ハーマイオニー が 尋ねた 。 ||||||||すわら|||||たずねた Hermione asked, sitting Neville beside Harry and Ron. 「 マルフォイ が ……」

ネビル は 震え 声 で 答えた 。 ||ふるえ|こえ||こたえた Neville answered with a trembling voice.

「 図書 館 の 外 で 出会った の 。 としょ|かん||がい||であった| だれ か に 呪文 を 試して み たかったって ………」 |||じゅもん||ためして||たかった って I wanted to test my spells on someone..." 「 マクゴナガル 先生 の ところ に 行き なさい よ ! |せんせい||||いき|| "Go to Dr. McGonagall! マルフォイ が やったって 報告 する の よ ! ||やった って|ほうこく||| I'll report that Malfoy did it! 」 と ハーマイオニー が 急き立てた 。 |||せきたてた hurried Hermione. ネビル は 首 を 横 に 振った 。 ||くび||よこ||ふった

「 これ 以上 面倒 は イヤ だ 」 |いじょう|めんどう||いや| "I don't want to bother you anymore."

「 ネビル 、 マルフォイ に 立ち向かわ なきゃ だめだ よ 」 |||たちむかわ||| "Neville, I have to confront Malfoy."

ロン が 言った 。 ||いった

「 あいつ は 平気で みんな を バカに して る 。 ||へいきで|||ばかに|| "He's okay and makes everyone stupid. だからといって 屈服 して ヤツ を つけ上がら せて い いって もん じゃ ない 」 |くっぷく||やつ||つけあがら|||||| That doesn't mean that you should give in and let him go up. "

「 僕 が 勇気 が なくて グリフィンドール に ふさわしく ない なんて 、 言わ なくって も わかって る よ 。 ぼく||ゆうき||||||||いわ|なく って|||| "I know I don't have the courage to be a Gryffindor, even if I don't say it. マルフォイ が さっき そう 言った から 」 ||||いった| Because Malfoy just said so."

ネビル が 声 を 詰まら せた 。 ||こえ||つまら| Neville choked his voice.

ハリー は ポケット を 探って 蛙 チョコレート を 取り出した 。 ||ぽけっと||さぐって|かえる|ちょこれーと||とりだした Harry felt in his pocket and pulled out a chocolate frog. ハーマイオニー が クリスマス に くれた の が 一 つ だけ 残って いた 。 ||くりすます|||||ひと|||のこって| There was only one thing left that Hermione had given me for Christmas. ハリー は 今にも 泣き そうに なって いる ネビル に それ を 差し出した 。 ||いまにも|なき|そう に|||||||さしだした Harry held it out to a crying Neville.

「 マルフォイ が 十 人 束 に なったって 君 に は 及ば ない よ 。 ||じゅう|じん|たば||なった って|きみ|||およば|| "Malfoy is no better than you in a bunch of ten. 組 分け 帽子 に 選ばれて 君 は グリフィンドール に 入った んだろう ? くみ|わけ|ぼうし||えらば れて|きみ||||はいった| Chosen as a sorting hat, did you enter Gryffindor? マルフォイ は どう だい ? What about Malfoy? 腐れ スリザリン に 入れられた よ 」 くされ|||いれ られた| I was put in rotten Slytherin." 蛙 チョコ の 包み紙 を 開け ながら 、 ネビル は かすかに ほほえんだ 。 かえる|ちょこ||つつみがみ||あけ||||| Neville smiled faintly as he unwrapped the chocolate frog.

「 ハリー 、 ありがとう …… 僕 、 もう 寝る よ …… カード あげる 。 ||ぼく||ねる||かーど| "Thank you Harry...I'm going to bed now...I'll give you the card. 集めて る んだろう ? あつめて|| Are you collecting them? 」 ネビル が 行って しまって から 、 ハリー は 「 有名 魔法使い カード 」 を 眺めた 。 ||おこなって|||||ゆうめい|まほうつかい|かーど||ながめた After Neville was gone, Harry looked at his Famous Wizards card. 「 また ダンブルドア だ 。 "It's Dumbledore again. 僕 が 初めて 見た カード ……」 ぼく||はじめて|みた|かーど The first card I ever saw: ......"

ハリー は 息 を のんだ 。 ||いき|| Harry gasped. カード の 裏 を 食い入る ように 見つめ 、 そして ロン と ハーマイオニー の 顔 を 見た 。 かーど||うら||くいいる||みつめ||||||かお||みた I stared intently at the back of the card and saw the faces of Ron and Hermione.

「 見つけた ぞ ! みつけた| 」 ハリー が ささやいた 。 Harry whispered. 「 フラメル を 見つけた ! ||みつけた どっか で 名前 を 見た こと が あるって 言った よ ね 。 ど っか||なまえ||みた|||ある って|いった|| You said you've seen the name somewhere. ホグワーツ に 来る 汽車 の 中 で 見た んだ …… 聞いて ……『 ダンブルドア 教授 は 特に 、 一九四五 年 、 闇 の 魔法使い 、 グリンデルバルド を 破った こと 、 ドラゴン の 血液 の 十二 種類 の 利用 法 の 発見 、 パートナー である ニコラス ・ フラメル と の 錬金術 の 共同 研究 など で 有名 』」 ||くる|きしゃ||なか||みた||きいて||きょうじゅ||とくに|いちきゅうしご|とし|やみ||まほうつかい|||やぶった||||けつえき||じゅうに|しゅるい||りよう|ほう||はっけん|ぱーとなー||||||れんきんじゅつ||きょうどう|けんきゅう|||ゆうめい I saw it on the train coming to Hogwarts .... I heard ... "Professor Dumbledore, in particular, defeated Grindelwald, the Wizard of Darkness, in 1945, and the twelve ways to use the blood of the dragon. Famous for his discovery, joint research on alchemy with his partner Nicholas Flamel, etc. ""

ハーマイオニー は 跳び上がった 。 ||とびあがった こんなに 興奮 した ハーマイオニー を 見る の は 、 三 人 の 最初の 宿題 が 採点 されて 戻って きた 時 以来 だった 。 |こうふん||||みる|||みっ|じん||さいしょの|しゅくだい||さいてん|さ れて|もどって||じ|いらい| I haven't seen such an excited Hermione since the three of them's first homework was scored and returned. 「 ちょっと 待って て ! |まって| "Wait a minute! 」 ハーマイオニー は 女子 寮 へ の 階段 を 脱兎 の ごとく かけ上がって いった 。 ||じょし|りょう|||かいだん||だつ うさぎ|||かけあがって| Hermione climbed up the stairs to the women's dormitory like a rabbit. どうした ん だろう と ロン と ハリー が 顔 を 見交わす 間 も ない うち に 、 巨大な 古い 本 を 抱えて ハーマイオニー が 矢 の ように 戻って きた 。 ||||||||かお||みかわす|あいだ|||||きょだいな|ふるい|ほん||かかえて|||や|||もどって| Ron and Harry exchanged glances, wondering what was going on, when Hermione returned like an arrow, carrying a huge old book.

「 この 本 で 探して みよう なんて 考えつき も し なかった わ 」 |ほん||さがして|||かんがえつき|||| "I never thought I'd look for it in this book."

ハーマイオニー は 興奮 し ながら ささやいた 。 ||こうふん||| Hermione whispered excitedly.

「 ちょっと 軽い 読書 を しよう と 思って 、 ずいぶん 前 に 図書 館 から 借り出して いた の 」 |かるい|どくしょ||||おもって||ぜん||としょ|かん||かりだして|| "I had borrowed it from the library a long time ago because I wanted to read a little lightly."

「 軽い ? かるい 」 と ロン が 口走った 。 |||くちばしった Ron spoke up.

ハーマイオニー は 、 見つける まで 黙って と 言う なり 、 ブツブツ 独り言 を 言い ながら すごい 勢い で ページ を めくり はじめた 。 ||みつける||だまって||いう||ぶつぶつ|ひとりごと||いい|||いきおい||ぺーじ||| Hermione told her to shut up until she found it, and began flipping through the pages, mumbling to herself.

いよいよ 探して いた もの を 見つけた 。 |さがして||||みつけた I finally found what I was looking for.

「 これ だ わ ! "This is it! これ よ ! This is it! 」 「 もう しゃべって も いい の か な ? "Is it okay to talk anymore?" 」 と ロン が 不機嫌な 声 を 出した 。 |||ふきげんな|こえ||だした Ron made a moody voice. ハーマイオニー は お構いなしに ヒソヒソ 声 で ドラマチック に 読み上げた 。 ||おかまいなしに|ひそひそ|こえ||どらまちっく||よみあげた Hermione read it dramatically in a whispered voice without hesitation. 「 ニコラス ・ フラメル は 、 我々 の 知る かぎり 、 賢 者 の 石 の 創造 に 成功 した 唯一 の 者 ! |||われわれ||しる||かしこ|もの||いし||そうぞう||せいこう||ゆいいつ||もの "Nicholas Flamel ist die einzige Person, von der wir wissen, dass es ihr gelungen ist, den Stein der Weisen zu erschaffen! "Nicholas Flamel is, as far as we know, the only person who succeeded in creating the Philosopher's Stone! 」 ハーマイオニー が 期待 した ような 反応 が なかった 。 ||きたい|||はんのう|| Hermione didn't respond as expected. 「 何 、 それ ? なん| " What that ? 」 ハリー と ロン の 反応 が これ だ 。 ||||はんのう||| This is Harry and Ron's reaction. 「 まったく 、 もう 。 "Exactly. 二 人 と も 本 を 読ま ない の ? ふた|じん|||ほん||よま|| Don't you two read books? ほら 、 ここ …… 読んで みて 」 ||よんで| Look, here... read it."

ハーマイオニー が 二 人 の 方 に 本 を 押して 寄こした 。 ||ふた|じん||かた||ほん||おして|よこした Hermione pushed a book to them. 二 人 は 読み はじめた 。 ふた|じん||よみ|

錬金術 と は 、『 賢 者 の 石 』 と いわ れる 恐るべき 力 を もつ 伝説 の 物質 を 創造 する こと に 関わる 古代 の 学問 であった 。 れんきんじゅつ|||かしこ|もの||いし||||おそるべき|ちから|||でんせつ||ぶっしつ||そうぞう||||かかわる|こだい||がくもん| Alchemy was an ancient scholarship related to the creation of a legendary substance with terrifying power called the "Stone of the Sage." この 『 賢 者 の 石 』 は 、 いかなる 金属 を も 黄金 に 変える 力 が あり 、 また 飲めば 不老不死 になる 『 命 の 水 』 の 源 で も ある 。 |かしこ|もの||いし|||きんぞく|||おうごん||かえる|ちから||||のめば|ふろう ふ し|に なる|いのち||すい||げん||| This "Philosopher's Stone" has the power to turn any metal into gold, and is also the source of the "Water of Life" that grants immortality when drunk.

『 賢 者 の 石 』 に ついて は 何 世紀 に も わたって 多く の 報告 が なされて きた が 、 現存 する 唯一 の 石 は 著名な 錬金術 師 であり 、 オペラ 愛好 家 である ニコラス ・ フラメル 氏 が 所有 して いる 。 かしこ|もの||いし||||なん|せいき||||おおく||ほうこく|||||げんそん||ゆいいつ||いし||ちょめいな|れんきんじゅつ|し||おぺら|あいこう|いえ||||うじ||しょゆう|| Although many reports have been made on the Stone of the Sage over the centuries, the only surviving stone is owned by renowned alchemist and opera enthusiast Nicholas Flamel. There is. フラメル 氏 は 昨年 六六五 歳 の 誕生日 を 迎え 、 デポン 州 で ペレネレ 夫人 ( 六五八 歳 ) と 静かに 暮らして いる 。 |うじ||さくねん|ろくろくご|さい||たんじょうび||むかえ||しゅう|||ふじん|ろくごはち|さい||しずかに|くらして| Flamel celebrated his 665th birthday last year and lives quietly in Depon with Mrs. Perenere (658).

ハリー と ロン が 読み 終わる と 、 ハーマイオニー が 言った 。 ||||よみ|おわる||||いった

「 ねっ? あの 犬 は フラメル の 『 賢 者 の 石 』 を 守って いる に 違いない わ ! |いぬ||||かしこ|もの||いし||まもって|||ちがいない| That dog must be guarding Flamel's Stone of the Sage! フラメル が ダンブルドア に 保管 して くれって 頼んだ の よ 。 ||||ほかん||くれ って|たのんだ|| Flamel asked me to keep it in Dumbledore. だって 二 人 は 友達 だ し 、 フラメル は 誰 か が ねらって いる の を 知って た の ね 。 |ふた|じん||ともだち|||||だれ|||||||しって||| Because they were friends, and Flamel knew who he was aiming for. だから グリンゴッツ から 石 を 移して 欲しかった んだ わ ! |||いし||うつして|ほしかった|| That's why I wanted you to move the stone from Gringots! 」 「 金 を 作る 石 、 決して 死な ない ように する 石 ! きむ||つくる|いし|けっして|しな||||いし "A stone that makes gold, a stone that never dies!" スネイプ が ねらう の も 無理 ない よ 。 |||||むり|| No wonder Snape wants it. 誰 だって 欲しい もの 」 と ハリー が 言った 。 だれ||ほしい|||||いった Everyone wants it, "Harry said.

「 それ に 『 魔法 界 に おける 最近 の 進歩 に 関する 研究 』 に 載って なかった わけだ 。 ||まほう|かい|||さいきん||しんぽ||かんする|けんきゅう||のって|| "And it wasn't mentioned in'Research on Recent Progress in the Magic World'. だって 六六五 歳 じゃ 厳密に は 最近 と 言え ない よ な 」 と ロン が 続けた 。 |ろくろくご|さい||げんみつに||さいきん||いえ|||||||つづけた 'Cause 665 isn't exactly recent," continued Ron.

翌朝 、「 闇 の 魔術 に 対抗 する 防衛 術 」 の 授業 で 、 狼 人間 に かま れた 傷 の さまざまな 処置 法 に ついて ノート を 採り ながら 、 ハリー と ロン は 自分 が 「 賢 者 の 石 」 を 持って いたら どう する か を 話して いた 。 よくあさ|やみ||まじゅつ||たいこう||ぼうえい|じゅつ||じゅぎょう||おおかみ|にんげん||||きず|||しょち|ほう|||のーと||とり||||||じぶん||かしこ|もの||いし||もって||||||はなして| The next morning, Harry and Ron took their own "Sage Stone" while taking notes on various treatments for the wounds bitten by werewolves in the "Defense Against Dark Magic" class. I was talking about what to do if I was there. ロン が 自分 の クィディッチ ・ チーム を 買う と 言った とたん 、 ハリー は スネイプ と 試合 の こと を 思い出した 。 ||じぶん|||ちーむ||かう||いった||||||しあい||||おもいだした As soon as Ron said he would buy his Quidditch team, Harry remembered the match with Snape.

「 僕 、 試合 に 出る よ 」 ぼく|しあい||でる| "I'm going to the game"

ハリー は ロン と ハーマイオニー に 言った 。 ||||||いった Harry said to Ron and Hermione.

「 出 なかったら 、 スリザリン の 連中 は スネイプ が 怖くて 僕 が 試合 に 出 なかった と 思う だろう 。 だ||||れんちゅう||||こわくて|ぼく||しあい||だ|||おもう| "If it didn't, the Slytherin guys would think I wasn't in the match because Snape was scared. 目 に も の 見せて やる …… 僕たち が 勝って 、 連中 の 顔 から 笑い を 拭い去って やる 」 め||||みせて||ぼくたち||かって|れんちゅう||かお||わらい||ぬぐいさって| I'll show it to my eyes ... We'll win and wipe the laughter off their faces. "

「 グラウンド に 落ちた あなた を 、 わたし たち が 拭い去る ような ハメ に なら なければ ね 」 ぐらうんど||おちた||||||ぬぐいさる|||||| "We must be the kind of squirrel that wipes you off the ground."

と ハーマイオニー が 言った 。 |||いった

二 人 に 向かって 強 がり を 言った もの の 、 試合 が 近づく に つれて ハリー は 不安に なって きた 。 ふた|じん||むかって|つよ|||いった|||しあい||ちかづく|||||ふあんに|| Despite his bravado to both of them, Harry grew uneasy as the match drew nearer. 他の 選手 も あまり 冷静 で は いられ なかった 。 たの|せんしゅ|||れいせい|||いら れ| The other players couldn't stay calm too. 七 年 近く スリザリン に 取られ っぱなし だった 優勝 を 、 手 に する こと が できた なら どんなに すばらしい だろう 。 なな|とし|ちかく|||とら れ|||ゆうしょう||て||||||||| How wonderful it would be if we could win the victory, which had been held by Slytherin for nearly seven years. でも 審判 が 公正で なかったら それ は 可能な こと な のだろう か 。 |しんぱん||こうせいで||||かのうな|||| But is it possible if the referee is not fair?

思い過ごし かも しれ ない が 、 ハリー は どこ に いって も スネイプ に 出くわす ような 気 が した 。 おもいすごし|||||||||||||でくわす||き|| It may be overlooked, but Harry felt like he would come across Snape everywhere. ハリー が 一 人 ぽっち に なった 時 に 、 捕まえよう と 、 跡 を つけて る ので は ない か と 思う こと が 時々 あった 。 ||ひと|じん|ぽっ ち|||じ||つかまえよう||あと|||||||||おもう|||ときどき| When Harry was alone, I sometimes wondered if he was leaving a mark in an attempt to catch him. 魔法 薬学 の 授業 は 毎週 拷問 に かけられて いる ようだった 。 まほう|やくがく||じゅぎょう||まいしゅう|ごうもん||かけ られて|| The magic pharmacy class seemed to be tortured every week. スネイプ は ハリー に とても 辛く あたった 。 |||||からく| Snape hit Harry very hard. ハリー たち が 「 賢 者 の 石 」 の こと を 知った と 気づいた のだろう か ? |||かしこ|もの||いし||||しった||きづいた|| Did Harry notice that he knew about the Philosopher's Stone? そんな はず は ない と 思い ながら も 、 時々 ハリー は スネイプ に は 人 の 心 が 読める ので は ない か と いう 恐ろしい 思い に 囚われて しまう のだった 。 |||||おもい|||ときどき||||||じん||こころ||よめる|||||||おそろしい|おもい||しゅう われて|| Even though he didn't think that could be the case, Harry sometimes had a terrible feeling that Snape could read people's minds.