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1 - Harry Potter, 12.1 みぞ の 鏡 (1)

12.1 みぞ の 鏡 (1)

第 12 章 みぞ の 鏡 CHAPTER TWELVE The Mirror of Erised

もう すぐ クリスマス 。 十二 月 も 半ば の ある 朝 、 目 を 覚ます と ホグワーツ は 深い 雪 に おおわ れ 、 湖 は カチカチ に 凍りついて いた 。 双子 の ウィーズリー は 雪 玉 に 魔法 を かけて 、 クィレル に つきまとわ せて 、 ターバン の 後ろ で ボンボン はね返る ように した と いう 理由 で 、 罰 を 受けた 。 猛 吹雪 を くぐって やっと 郵便 を 届けた 致 少ない ふくろう は 、 元気 を 回復 して 飛べる ように なる まで 、 ハグリッド の 世話 を 受けて いた 。

みんな クリスマス 休暇 が 待ち遠しかった 。 グリフィンドール の 談話 室 や 大広間 に は 轟 々 と 火 が もえて いた が 、 廊下 は すき間 風 で 氷 の ように 冷たく 、 身 を 切る ような 風 が 教室 の 窓 を ガタガタ いわ せた 。 最悪な の は スネイプ 教授 の 地下牢 教室 だった 。 吐く 息 が 白い 霧 の ように 立ち上り 、 生徒 たち は できる だけ 熱い 釜 に 近づいて 暖 を 取った 。

「 かわいそうに 」

魔法 薬 の 授業 の 時 、 ドラコ ・ マルフォイ が 言った 。

「 家 に 帰って くる な と 言われて 、 クリスマス な のに ホグワーツ に 居残る 子 が いる んだ ね 」 そう 言い ながら ハリー の 様子 を うかがって いる 。 クラップ と ゴイル が クスクス 笑った 。 ハリー は カサゴ の 脊椎 の 粉末 を 計って いた が 、 三 人 を 無視 した 。 クィディッチ の 試合 以来 、 マルフォイ は ますます イヤな やつ に なって いた 。 スリザリン が 負けた こと を 根 に 持って 、 ハリー を 笑い者 に しよう と 、

「 次の 試合 に は 大きな 口 の 『 木 登り 蛙 』 が シーカー に なる ぞ 」 と はやしたてた 。

誰 も 笑わ なかった 。 乗り手 を 振り落とそう と した 箒 に 見事に しがみついて いた ハリー に みんな は とても 感心 して いた から だ 。 妬ま し い やら 、 腹立たしい やら で 、 マルフォイ は 、 また 古い 手 に 切り替え 、 ハリー に ちゃんと した 家族 が ない こと を 嘲けった 。

クリスマス に プリベット 通り に 帰る つもり は なかった 。 先週 、 マクゴナガル 先生 が 、 クリスマス に 寮 に 残る 生徒 の リスト を 作った 時 、 ハリー は すぐに 名前 を 書いた 。 自分 が 哀れ だ と は 全然 考え なかった し 、 むしろ 今 まで で 最高の クリスマス に なる だろう と 期待 して いた 。 ロン も ウィーズリー 三 兄弟 も 、 両親 が チャーリー に 会い に ルーマニア に 行く ので 学校 に 残る こと に なって いた 。

魔法 薬 の クラス を 終えて 地下 牢 を 出る と 、 行く手 の 廊下 を 大きな 樅 の 木 が ふさいで いた 。 木 の 下 から 二 本 の 巨大な 足 が 突き出して 、 フウフウ いう 大きな 音 が 聞こえた ので ハグリッド が 木 を かついで いる こと が すぐに わかった 。

「 や ぁ 、 ハグリッド 、 手伝おう か 」

と ロン が 枝 の 間 から 頭 を 突き出して 尋ねた 。

「 いん や 、 大丈夫 。 ありがとう よ 、 ロン 」

「 すみません が 、 そこ ど いて もらえません か 」 後ろ から マルフォイ の 気取った 声 が 聞こえた 。 「 ウィーズリー 、 お 小遣い 稼ぎ です か ね ? 君 も ホグワーツ を 出たら 森 の 番人 に なりたい んだろう ── ハグリッド の 小屋 だって 君 たち の 家 に 比べたら 宮殿 みたいな んだろう ねぇ 」 ロン が まさに マルフォイ に 飛びかかろう と した 瞬間 、 スネイプ が 階段 を 上がって きた 。 「 ウィーズリー ! 」 ロン は マルフォイ の 胸ぐら を つかんで いた 手 を 離した 。 「 スネイプ 先生 、 喧嘩 を 売ら れた んです よ 」

ハグリッド が ひげ モジャ の 大きな 顔 を 木 の 間 から 突き出して かばった 。

「 マルフォイ が ロン の 家族 を 侮辱 した んで ね 」

「 そう だ と して も 、 喧嘩 は ホグワーツ の 校則 違反 だろう 、 ハグリッド 。 ウィーズリー 、 グリフィンドール は 五 点 減点 。 これ だけで すんで ありがたい と 思い たまえ 。 さあ 諸君 、 行き なさい 」

スネイプ が よどみ なく 言い放った 。

マルフォイ 、 クラップ 、 ゴイル の 三 人 は ニヤニヤ し ながら 乱暴に 木 の 脇 を 通り抜け 、 針 の ような 樅 の 菜 を そこら じゅう に まき散らした 。

「 覚えて ろ 」

ロン は マルフォイ の 背中 に 向かって 歯ぎしり した 。

「 いつか 、 やっつけて やる ……」

「 マルフォイ も スネイプ も 、 二 人 と も 大嫌いだ 」 と ハリー が 言った 。

「 さあ さあ 、 元気 出せ 。 もう すぐ クリスマス だ 」

ハグリッド が 励ました 。

「 ほれ 、 一緒に おい で 。 大広間 が すごい から 」

三 人 は ハグリッド と 樅 の 木 の 後 に ついて 大広間 に 行った 。 マクゴナガル 先生 と フリットウィック 先生 が 忙しく クリスマス の 飾りつけ を して いる ところ だった 。

「 あぁ 、 ハグリッド 、 最後 の 樅 の 木 ね ── あそこ の 角 に 置いて ちょうだい 」

広間 は すばらしい 眺め だった 。 柊 や 宿 木 が 綱 の ように 編まれて 壁 に 飾ら れ 、 クリスマス ツリー が 十二 本 も そびえ 立って いた 。 小さな ツララ で キラキラ 光る ツリー も あれば 、 何 百 と いう ろうそく で 輝いて いる ツリー も あった 。

「 お 休み まで あと 何 日 だ ? 」 ハグリッド が 尋ねた 。

「 あと 一 日 よ 」 ハーマイオニー が 答えた 。

「 そう いえば ── ハリー 、 ロン 、 昼食 まで 三十 分 ある から 、 図書 館 に 行か なくちゃ 」

「 ああ そう だった 」

フリットウィック 先生 が 魔法 の 杖 から フワフワ した 金色 の 泡 を 出して 、 新しい ツリー を 飾り つけて いる の に 見とれて いた ロン が 、 こちら に 目 を 向けた 。

ハグリッド は 三 人 に ついて 大広間 を 出た 。

「 図書 館 ? お 休み 前 な のに ? お前 さん たち 、 ちぃっと 勉強 しすぎ じ や ない か ? 」 「 勉強 じゃ ない んだ よ 。 ハグリッド が ニコラス ・ フラメルって 言って から ずっと 、 どんな 人物 か 調べて いる んだ よ 」 ハリー が 明るく 答えた 。 「 なん だって ? 」 ハグリッド は 驚いて 言った 。 「 まあ 、 聞け ── 俺 が 言った だろう が ── ほっとけ 。 あの 犬 が 何 を 守って いる か なんて 、 お前 さん たち に は 関係 ねぇ 」

「 私 たち 、 ニコラス ・ フラメル が 誰 な の か を 知りたい だけ な の よ 」 「 ハグリッド が 教えて くれる ? そ したら こんな 苦労 は し ない んだ けど 。 僕たち 、 もう 何 百 冊 も 本 を 調べた けど 、 どこ に も 出て い なかった ── 何 か ヒント を くれ ない か なあ 。 僕 、 どっか で この 名前 を 見た 覚え が ある んだ 」 と ハリー が 言った 。 「 俺 は なん も 言わ ん ぞ 」

ハグリッド は きっぱり 言った 。

「 それ なら 、 自分 たち で 見つけ なくちゃ 」 と ロン が 言った 。

三 人 は ムッツリ して いる ハグリッド を 残して 図書 館 に 急いだ 。

ハグリッド が うっかり フラメル の 名前 を 漏らして 以来 、 三 人 は 本気で フラメル の 名前 を 調べ 続けて いた 。 スネイプ が 何 を 盗もう と して いる か を 知る のに 、 本 を 調べる 以外 に 方法 は ない 。

やっかいな の は 、 フラメル が 本 に 載る 理由 が わから ない ので 、 どこ から 探し はじめて いい か わから ない こと だった 。 「 二十 世紀 の 偉大な 魔法使い 」 に も 載って い なかった し 、「 現代 の 著名な 魔法使い 」 に も 「 近代 魔法 界 の 主要な 発見 」、「 魔法 界 に おける 最近 の 進歩 に 関する 研究 」 に も 載って い なかった 。 図書 館 が あまりに 大きい の も 問題 だった 。 何 万 冊 も の 蔵書 、 何 千 も の 書棚 、 何 百 も の 細い 通路 が あった 。

ハーマイオニー は 調べる 予定 の 内容 と 表題 の リスト を 取り出し 、 ロン は 通路 を 大股 に 歩き ながら 、 並べて ある 本 を 書棚 から 手当たり次第 に 引っ掛り 出した 。 ハリー は 「 閲覧 禁止 」 の 書棚 に なんとなく 近づいた 。 もしかしたら フラメル の 名 は この 中 に ある んじゃ ない か と 、 ハリー は ここ しばらく そう 考えて いた 。 残念 ながら 、 ここ の 本 を 見る に は 先生 の サイン 入り の 特別 許可 が 必要だった し 、 絶対 に 許可 は もらえ ない と わかって いた 。 ここ に は ホグワーツ で は 決して 教え ない 「 強力な 闇 の 魔法 」 に 関する 本 が あり 、 上級 生 が 「 闇 の 魔術 に 対する 上級 防衛 法 」 を 勉強 する 時 だけ 読む こと を 許さ れた 。

「 君 、 何 を 探して いる の ? 」 司書 の マダム ・ ピンス だ 。

「 いえ 、 別に 」

「 それ なら 、 ここ から 出た ほう が いい わ ね 。 さあ 、 出て ── 出 なさい ! 」 マダム ・ ピンス は 毛ばたき を ハリー に 向けて 振った 。

もっと 気 の 利いた 言い訳 を とっさに 考えたら よかった のに 、 と 思い ながら ハリー は 図書 館 を 出た 。 ハリー 、 ロン 、 ハーマイオニー の 間 で は 、 フラメル が どの 本 に 出て いる か マダム ・ ピンス に は 聞か ない 、 と いう 了解 が できて いた 。 聞けば 教えて くれた だろう が 、 三 人 の 考え が スネイプ の 耳 に 入る ような 危険 を 犯す わけに は いか ない 。

図書 館 の 外 に 出て 、 廊下 で 二 人 を 待った 。 二 人 が 何 か 見つけて くる こと を 、 ハリー は あまり 期待 して い なかった 。 もう 二 週間 も 収穫 なし だった 。 もっとも 、 授業 の 合間 の 短い 時間 に しか 探せ なかった ので 、 見つから なくて も 無理 は ない 。 できる なら 、 マダム ・ ピンス の しつこい 監視 を 受け ず に 、 ゆっくり 探す 必要 が あった 。

五 分 後 、 ロン と ハーマイオニー も 首 を 横 に 振り 振り 出て きた 。 三 人 は 昼食 に 向かった 。

「 私 が 家 に 帰って いる 間 も 続けて 探す でしょう ? 見つけたら 、 ふくろう で 知らせて ね 」

「 君 の 方 は 、 家 に 帰って フラメル に ついて 聞いて みて 。 パパ や ママ なら 聞いて も 安全 だろう ? 」 と ロン が いった 。

「 ええ 、 安全 よ 。 二 人 と も 歯 医者 だ から 」

ハーマイオニー は 答えた 。

クリスマス 休暇 に なる と 、 楽しい こと が いっぱいで 、 ロン も ハリー も フラメル の こと を 忘れた 。 寝室 に は 二 人 しか い なかった し 、 談話 室 も いつも より 閑散 と して 、 暖炉 の そば の 心地よい ひじ かけ 椅子 に 座る こと が できた 。 何 時間 も 座り込んで 、 串 に 刺せる もの は およそ 何でも 刺して 火 で あぶって 食べた ── パン 、 トースト 用 の クランペット 、 マシュマロ ── そして 、 マルフォイ を 退学 さ せる 策 を 練った 。 実際 に は うまく いく はず は なく と も 、 話す だけ で 楽しかった 。

ロン は ハリー に 魔法使い の チェス を 手ほどき した 。 マグル の チェス と まったく 同じだった が 、 駒 が 生きて いる ところ が 違って いて 、 まるで 戦争 で 軍隊 を 指揮 して いる ようだった 。 ロン の チェス は 古くて ヨレヨレ だった 。 ロン の 持ち物 は みんな 家族 の 誰 か の お下がり な のだ が 、 チェス は お じいさん の お 古 だった 。 しかし 、 古い 駒 だ から と いって まったく 弱み に は なら なかった 。

ロン は 駒 を 知りつくして いて 、 命令 の まま に 駒 は 動いた 。

ハリー は シェーマス ・ フィネガン から 借りた 駒 を 使って いた が 、 駒 は ハリー を まったく 信用 して い なかった 。 新米 プレーヤー の ハリー に 向かって 駒 が 勝手な こと を 叫び 、 ハリー を 混乱 さ せた 。

「 私 を そこ に 進め ないで 。 あそこ に 敵 の ナイト が いる の が 見え ない の かい ? あっち の 駒 を 進めて よ 。 あの 駒 なら 取られて も かまわ ない から 」 クリスマス ・ イブ の 夜 、 ハリー は 明日 の おいしい ご馳走 と 楽しい 催し を 楽しみに べ ッド に 入った 。 クリスマス ・ プレゼント の こと は まったく 期待 して い なかった が 、 翌朝 早く 目 を 覚ます と 、 真っ先 に 、 ベッド の 足 もと に 置か れた 小さな プレゼント の 山 が 目 に 入った 。

「 メリークリスマス 」

ハリー が 急いで ベッド から 起き だ し 、 ガウン を 着て いる と 、 ロン が 寝ぼけ まなこ で 挨拶 した 。

「 メリークリスマス 」

ハリー も 挨拶 を 返した 。

「 ねぇ 、 これ 見て くれる ? プレゼント が ある 」

「 ほか に 何 が あるって いう の 。 大根 なんて 置いて あったって しょう が ないだ ろ ? 」 そう 言い ながら ロン は 、 ハリー の より 高く 積ま れた 自分 の プレゼント の 山 を 開け はじめた 。 ハリー は 一 番 上 の 包み を 取り上げた 。 分厚い 茶色 の 包紙 に 「 ハリー へ ハグリッド より 」 と 走り書き して あった 。 中 に は 荒 削り な 木 の 横笛 が 入って いた 。 ハグリッド が 自分 で 削った の が すぐ わかった 。 吹いて みる と 、 ふくろう の 鳴き声 の ような 音 が した 。

次の は とても 小さな 包み で メモ が 入って いた 。

お前 の 言付け を 受け 放った 。 クリスマス ・ プレゼント を 同封 する 。

バーノン おじさん と ペチュニア おばさん より

メモ 用紙 に 五十 ペンス 硬貨 が セロテープ で 貼り つけて あった 。

「 どうも ご 親切に 」 と ハリー が つぶやいた 。

ロン は 五十 ペンス 硬貨 に 夢中に なった 。

「 へんな の ! ── おかしな 形 。 これ 、 ほんとに お 金 ? 」 「 あげる よ 」 ロン が あんまり 喜ぶ ので ハリー は 笑った 。

「 ハグリッド の 分 、 おじさん と おばさん の 分 ── それ じゃ これ は 誰 から だろう ? 」 「 僕 、 誰 から だ か わかる よ 」 ロン が 少し 顔 を 赤らめて 、 大きな モッコリ した 包み を 指さした 。

「 それ 、 ママ から だ よ 。 君 が プレゼント を もらう 当て が ないって 知らせた んだ 。 でも ── あー あ 、 まさか 『 ウィーズリー 家 特製 セーター 』 を 君 に 贈る なんて 」 ロン が うめいた 。

ハリー が 急いで 包み紙 を 破る と 、 中 から 厚い 手編み の エメラルドグリーン の セーター と 大きな 箱 に 入った ホームメイド の ファッジ が 出て きた 。

「 ママ は 毎年 僕たち の セーター を 編む んだ 」

ロン は 自分 の 包み を 開けた 。

「 僕 の は いつ だって 栗 色 な んだ 」

「 君 の ママって 本当に やさしい ね 」 と ハリー は ファッジ を かじり ながら 言った 。 とても おいしかった 。

次の プレゼント も 菓子 だった ── ハーマイオニー から の 蛙 チョコレート の 大きな 箱 だ 。

もう 一 つ 包み が 残って いた 。 手 に 持って みる と 、 とても 軽い 。 開けて みた 。

銀 ね ず 色 の 液体 の ような もの が スルスル と 床 に 滑り落ちて 、 キラキラ と 折り重なった 。 ロン が はっと 息 を のんだ 。

「 僕 、 これ が な んな の か 聞いた こと が ある 」

口 ン は ハーマイオニー から 送ら れた 百 味 ビーンズ の 箱 を 思わず 落とし 、 声 を ひそめた 。

「 もし 僕 の 考えて いる もの だったら ── とても 珍しくて 、 とっても 貴重な もの な んだ 」

「 なんだい ? 」 ハリー は 輝く 銀色 の 布 を 床 から 拾い上げた 。 水 を 織物 に した ような 不思議な 手触り だった 。

「 これ は 透明 マント だ 」

ロン は 貴い もの を 畏れ 敬う ような 表情 で 言った 。

「 きっと そう だ ── ちょっと 着て みて 」

ハリー は マント を 肩 から かけた 。 ロン が 叫び声 を あげた 。

「 そうだ よ ! 下 を 見て ごらん ! 」 下 を 見る と 足 が なくなって いた 。 ハリー は 鏡 の 前 に 走って いった 。 鏡 に 映った ハリー が こっち を 見て いた 。 首 だけ が 宙 に 浮いて 、 体 は まったく 見え なかった 。 マント を 頭 まで 引き上げる と 、 ハリー の 姿 は 鏡 から 消えて いた 。

「 手紙 が ある よ ! マント から 手紙 が 落ちた よ ! 」 ロン が 叫んだ 。

ハリー は マント を 脱いで 手紙 を つかんだ 。 ハリー に は 見覚え の ない 、 風変わりな 細長い 文字 で こう 書いて あった 。

君 の お 父さん が 亡くなる 前 に これ を 私 に 預けた 。

君 に 返す 時 が 来た ようだ 。

上手に 使い なさい 。

メリークリスマス

名前 が 書いて ない 。 ハリー は 手紙 を 見つめ 、 ロン の 方 は マント に 見とれて いた 。

「 こういう マント を 手 に 入れる ため だったら 、 僕 、 なん だって あげちゃ う 。 ほんとに なんでも だ よ 。 どうし たんだい ? 」 「 う ぅん 、 なんでもない 」 奇妙な 感じ だった 。

誰 が この マント を 送って くれた んだろう 。 本当に お 父さん の もの だった んだろう か 。

12.1 みぞ の 鏡 (1) ||きよう 12.1 Spiegelung der Rille (1) 12.1 Mirror of Erised (1) 12.1 Espejo del surco (1) 12.1 Miroir de la rainure (1) 12.1 Spiegel van de groef (1) 12.1 Lustro rowka (1) 12.1 Spegel av spår (1) 12.1 槽镜 (1) 12.1 凹槽的镜子 (1)

第 12 章 みぞ の 鏡 CHAPTER TWELVE The Mirror of Erised だい|しょう|||きよう|chapter|twelve|the|mirror||erised CHAPTER TWELVE The Mirror of Erised

もう すぐ クリスマス 。 ||くりすます 十二 月 も 半ば の ある 朝 、 目 を 覚ます と ホグワーツ は 深い 雪 に おおわ れ 、 湖 は カチカチ に 凍りついて いた 。 じゅうに|つき||なかば|||あさ|め||さます||||ふかい|ゆき||||こ||かちかち||こおりついて| One morning in mid-December, I woke up to find Hogwarts covered in deep snow and the lake frozen to the ground. 双子 の ウィーズリー は 雪 玉 に 魔法 を かけて 、 クィレル に つきまとわ せて 、 ターバン の 後ろ で ボンボン はね返る ように した と いう 理由 で 、 罰 を 受けた 。 ふたご||||ゆき|たま||まほう|||||||たーばん||うしろ||ぼんぼん|はねかえる|||||りゆう||ばち||うけた The twin Weasley was punished for magicalizing the snowballs and letting Quirel squeeze them into a bonbon bounce behind the turban. 猛 吹雪 を くぐって やっと 郵便 を 届けた 致 少ない ふくろう は 、 元気 を 回復 して 飛べる ように なる まで 、 ハグリッド の 世話 を 受けて いた 。 もう|ふぶき||||ゆうびん||とどけた|いた|すくない|||げんき||かいふく||とべる||||||せわ||うけて| The few owls that finally delivered the mail through the blizzard were taken care of by Hagrid until they were rejuvenated and able to fly.

みんな クリスマス 休暇 が 待ち遠しかった 。 |くりすます|きゅうか||まちどおしかった Everyone was looking forward to the Christmas holidays. グリフィンドール の 談話 室 や 大広間 に は 轟 々 と 火 が もえて いた が 、 廊下 は すき間 風 で 氷 の ように 冷たく 、 身 を 切る ような 風 が 教室 の 窓 を ガタガタ いわ せた 。 ||だんわ|しつ||おおひろま|||とどろき|||ひ|||||ろうか||すきま|かぜ||こおり|||つめたく|み||きる||かぜ||きょうしつ||まど||がたがた|| Gryffindor's lounges and halls were roaring and burning, but the corridors were icy and icy with a crevice wind that rattled the classroom windows. 最悪な の は スネイプ 教授 の 地下牢 教室 だった 。 さいあくな||||きょうじゅ||ちか ろう|きょうしつ| The worst was Professor Snape's underground prison room. 吐く 息 が 白い 霧 の ように 立ち上り 、 生徒 たち は できる だけ 熱い 釜 に 近づいて 暖 を 取った 。 はく|いき||しろい|きり|||たちのぼり|せいと|||||あつい|かま||ちかづいて|だん||とった The exhaled breath rose like a white mist, and the students warmed up as close as possible to the hot kettle.

「 かわいそうに 」 " Poor thing "

魔法 薬 の 授業 の 時 、 ドラコ ・ マルフォイ が 言った 。 まほう|くすり||じゅぎょう||じ||||いった Draco Malfoy said during potions class.

「 家 に 帰って くる な と 言われて 、 クリスマス な のに ホグワーツ に 居残る 子 が いる んだ ね 」 そう 言い ながら ハリー の 様子 を うかがって いる 。 いえ||かえって||||いわ れて|くりすます|||||いのこる|こ||||||いい||||ようす||| "I was told not to come home, and there is a child who remains in Hogwarts even though it's Christmas." While saying that, he is watching Harry. クラップ と ゴイル が クスクス 笑った 。 ||||くすくす|わらった Crapp and Goyle chuckled. ハリー は カサゴ の 脊椎 の 粉末 を 計って いた が 、 三 人 を 無視 した 。 ||||せきつい||ふんまつ||はかって|||みっ|じん||むし| Harry weighed the scorpion spine powder, but ignored the three. クィディッチ の 試合 以来 、 マルフォイ は ますます イヤな やつ に なって いた 。 ||しあい|いらい||||いやな|||| Since the game of Quidditch, Malfoy has become more and more of an annoyance. スリザリン が 負けた こと を 根 に 持って 、 ハリー を 笑い者 に しよう と 、 ||まけた|||ね||もって|||わらいもの||| Taking root in Slytherin's defeat, trying to make Harry a laugher,

「 次の 試合 に は 大きな 口 の 『 木 登り 蛙 』 が シーカー に なる ぞ 」 と はやしたてた 。 つぎの|しあい|||おおきな|くち||き|のぼり|かえる||||||| "In the next game, the big-mouthed'tree climbing frog'will be a seeker," he said.

誰 も 笑わ なかった 。 だれ||わらわ| no one laughed. 乗り手 を 振り落とそう と した 箒 に 見事に しがみついて いた ハリー に みんな は とても 感心 して いた から だ 。 のりて||ふりおとそう|||そう||みごとに||||||||かんしん|||| Everyone was very impressed with Harry, who clung to the broom as he tried to shake off the rider. 妬ま し い やら 、 腹立たしい やら で 、 マルフォイ は 、 また 古い 手 に 切り替え 、 ハリー に ちゃんと した 家族 が ない こと を 嘲けった 。 ねたま||||はらだたしい||||||ふるい|て||きりかえ|||||かぞく|||||あざけ けった Envious and annoyed, Malfoy also switched to his old hand and mocked Harry for not having a decent family.

クリスマス に プリベット 通り に 帰る つもり は なかった 。 くりすます|||とおり||かえる||| I had no intention of going back to Privet Drive for Christmas. 先週 、 マクゴナガル 先生 が 、 クリスマス に 寮 に 残る 生徒 の リスト を 作った 時 、 ハリー は すぐに 名前 を 書いた 。 せんしゅう||せんせい||くりすます||りょう||のこる|せいと||りすと||つくった|じ||||なまえ||かいた Harry immediately wrote his name when Dr. McGonagall made a list of the students who would stay in the dorm at Christmas last week. 自分 が 哀れ だ と は 全然 考え なかった し 、 むしろ 今 まで で 最高の クリスマス に なる だろう と 期待 して いた 。 じぶん||あわれ||||ぜんぜん|かんがえ||||いま|||さいこうの|くりすます|||||きたい|| I never thought I was pathetic, but rather expected it to be the best Christmas I've ever had. ロン も ウィーズリー 三 兄弟 も 、 両親 が チャーリー に 会い に ルーマニア に 行く ので 学校 に 残る こと に なって いた 。 |||みっ|きょうだい||りょうしん||||あい||るーまにあ||いく||がっこう||のこる|||| Both Ron and Weasley were supposed to stay in school because their parents went to Romania to meet Charlie.

魔法 薬 の クラス を 終えて 地下 牢 を 出る と 、 行く手 の 廊下 を 大きな 樅 の 木 が ふさいで いた 。 まほう|くすり||くらす||おえて|ちか|ろう||でる||ゆくて||ろうか||おおきな|しょう||き||| After finishing the magic drug class and leaving the dungeon, a large tree of fir trees blocked the corridor on the way. 木 の 下 から 二 本 の 巨大な 足 が 突き出して 、 フウフウ いう 大きな 音 が 聞こえた ので ハグリッド が 木 を かついで いる こと が すぐに わかった 。 き||した||ふた|ほん||きょだいな|あし||つきだして|ふうふう||おおきな|おと||きこえた||||き||||||| Two giant legs sticking out from under the tree, and I heard a loud humming noise, so I quickly knew that Hagrid was carrying the tree.

「 や ぁ 、 ハグリッド 、 手伝おう か 」 |||てつだおう| "Hi Hagrid, can I help you?"

と ロン が 枝 の 間 から 頭 を 突き出して 尋ねた 。 |||えだ||あいだ||あたま||つきだして|たずねた asked Ron, sticking his head out between the branches.

「 いん や 、 大丈夫 。 ||だいじょうぶ "No, I'm fine. ありがとう よ 、 ロン 」

「 すみません が 、 そこ ど いて もらえません か 」 後ろ から マルフォイ の 気取った 声 が 聞こえた 。 |||||もらえ ませ ん||うしろ||||きどった|こえ||きこえた "Excuse me, but could you please stay there?" I heard Malfoy's pretentious voice from behind. 「 ウィーズリー 、 お 小遣い 稼ぎ です か ね ? ||こづかい|かせぎ||| "Weasley, are you making pocket money? 君 も ホグワーツ を 出たら 森 の 番人 に なりたい んだろう ── ハグリッド の 小屋 だって 君 たち の 家 に 比べたら 宮殿 みたいな んだろう ねぇ 」 ロン が まさに マルフォイ に 飛びかかろう と した 瞬間 、 スネイプ が 階段 を 上がって きた 。 きみ||||でたら|しげる||ばんにん||なり たい||||こや||きみ|||いえ||くらべたら|きゅうでん|||||||||とびかかろう|||しゅんかん|||かいだん||あがって| You also want to be the keeper of the forest when you leave Hogwarts ── Hagrid's hut is more like a palace than yours. ”The moment Ron was about to fly to Malfoy, Snape. Came up the stairs. 「 ウィーズリー ! 」 ロン は マルフォイ の 胸ぐら を つかんで いた 手 を 離した 。 ||||むなぐら||||て||はなした Ron let go of Malfoy's grabbed hand. 「 スネイプ 先生 、 喧嘩 を 売ら れた んです よ 」 |せんせい|けんか||うら||| "Mr. Snape, you sold the fight."

ハグリッド が ひげ モジャ の 大きな 顔 を 木 の 間 から 突き出して かばった 。 |||||おおきな|かお||き||あいだ||つきだして| Hagrid covered the big face of the beard Moja, sticking out of the trees.

「 マルフォイ が ロン の 家族 を 侮辱 した んで ね 」 ||||かぞく||ぶじょく||| "Malfoy insulted Ron's family."

「 そう だ と して も 、 喧嘩 は ホグワーツ の 校則 違反 だろう 、 ハグリッド 。 |||||けんか||||こうそく|いはん|| "Even so, the fight would be a violation of Hogwarts school rules, Hagrid. ウィーズリー 、 グリフィンドール は 五 点 減点 。 |||いつ|てん|げんてん これ だけで すんで ありがたい と 思い たまえ 。 |だけ で||||おもい| That's all, thank you. さあ 諸君 、 行き なさい 」 |しょくん|いき| Come on guys, let's go."

スネイプ が よどみ なく 言い放った 。 ||||いいはなった Snape said without stagnation.

マルフォイ 、 クラップ 、 ゴイル の 三 人 は ニヤニヤ し ながら 乱暴に 木 の 脇 を 通り抜け 、 針 の ような 樅 の 菜 を そこら じゅう に まき散らした 。 ||||みっ|じん|||||らんぼうに|き||わき||とおりぬけ|はり|||しょう||な|||||まきちらした Malfoy, Crapp, and Goyle grinned and ran wildly through the side of the tree, scattering needle-like firs everywhere.

「 覚えて ろ 」 おぼえて| "Remember"

ロン は マルフォイ の 背中 に 向かって 歯ぎしり した 。 ||||せなか||むかって|はぎしり| Ron bruxed his teeth towards Malfoy's back.

「 いつか 、 やっつけて やる ……」 "Someday, I'll beat you ..."

「 マルフォイ も スネイプ も 、 二 人 と も 大嫌いだ 」 と ハリー が 言った 。 ||||ふた|じん|||だいきらいだ||||いった "I hate both Malfoy and Snape," Harry said.

「 さあ さあ 、 元気 出せ 。 ||げんき|だせ "Come on, cheer up. もう すぐ クリスマス だ 」 ||くりすます|

ハグリッド が 励ました 。 ||はげました

「 ほれ 、 一緒に おい で 。 |いっしょに|| "Come on, come with me. 大広間 が すごい から 」 おおひろま||| The hall is amazing. "

三 人 は ハグリッド と 樅 の 木 の 後 に ついて 大広間 に 行った 。 みっ|じん||||しょう||き||あと|||おおひろま||おこなった The three followed Hagrid and the fir tree into the Great Hall. マクゴナガル 先生 と フリットウィック 先生 が 忙しく クリスマス の 飾りつけ を して いる ところ だった 。 |せんせい|||せんせい||いそがしく|くりすます||かざりつけ||||| Professor McGonagall and Professor Flitwick were busy decorating for Christmas.

「 あぁ 、 ハグリッド 、 最後 の 樅 の 木 ね ── あそこ の 角 に 置いて ちょうだい 」 ||さいご||しょう||き||||かど||おいて| "Oh, Hagrid, the last fir tree--just put it in the corner over there."

広間 は すばらしい 眺め だった 。 ひろま|||ながめ| The hall had a wonderful view. 柊 や 宿 木 が 綱 の ように 編まれて 壁 に 飾ら れ 、 クリスマス ツリー が 十二 本 も そびえ 立って いた 。 ひいらぎ||やど|き||つな|||あま れて|かべ||かざら||くりすます|つりー||じゅうに|ほん|||たって| Holly trees and shrubs were woven like ropes and hung on the walls, and twelve Christmas trees towered over them. 小さな ツララ で キラキラ 光る ツリー も あれば 、 何 百 と いう ろうそく で 輝いて いる ツリー も あった 。 ちいさな|||きらきら|ひかる|つりー|||なん|ひゃく|||||かがやいて||つりー|| Some trees were shining with small vines, while others were shining with hundreds of candles.

「 お 休み まで あと 何 日 だ ? |やすみ|||なん|ひ| "How many days are left until the day off? 」 ハグリッド が 尋ねた 。 ||たずねた

「 あと 一 日 よ 」 ハーマイオニー が 答えた 。 |ひと|ひ||||こたえた "One more day," Hermione replied.

「 そう いえば ── ハリー 、 ロン 、 昼食 まで 三十 分 ある から 、 図書 館 に 行か なくちゃ 」 ||||ちゅうしょく||さんじゅう|ぶん|||としょ|かん||いか| "By the way, Harry, Ron, I have thirty minutes to lunch, so I have to go to the library."

「 ああ そう だった 」 "Oh, that's right."

フリットウィック 先生 が 魔法 の 杖 から フワフワ した 金色 の 泡 を 出して 、 新しい ツリー を 飾り つけて いる の に 見とれて いた ロン が 、 こちら に 目 を 向けた 。 |せんせい||まほう||つえ||ふわふわ||きんいろ||あわ||だして|あたらしい|つりー||かざり|||||みとれて||||||め||むけた Ron, admiring as Professor Flitwick spewed golden bubbles from his wand to decorate the new tree, turned to look at him.

ハグリッド は 三 人 に ついて 大広間 を 出た 。 ||みっ|じん|||おおひろま||でた Hagrid left the hall for the three.

「 図書 館 ? としょ|かん " library ? お 休み 前 な のに ? |やすみ|ぜん|| Even though it was before the holidays? お前 さん たち 、 ちぃっと 勉強 しすぎ じ や ない か ? おまえ|||ち ぃっと|べんきょう|し すぎ|||| You guys, aren't you studying for a while? 」 「 勉強 じゃ ない んだ よ 。 べんきょう|||| "I'm not studying. ハグリッド が ニコラス ・ フラメルって 言って から ずっと 、 どんな 人物 か 調べて いる んだ よ 」 ハリー が 明るく 答えた 。 |||フラメル って|いって||||じんぶつ||しらべて||||||あかるく|こたえた Ever since Hagrid said Nicholas Flamel, I've been investigating what kind of person he is. "Harry replied cheerfully. 「 なん だって ? " What did you say ? 」 ハグリッド は 驚いて 言った 。 ||おどろいて|いった 「 まあ 、 聞け ── 俺 が 言った だろう が ── ほっとけ 。 |きけ|おれ||いった||| "Well, listen ── I would have said ── Relieved. あの 犬 が 何 を 守って いる か なんて 、 お前 さん たち に は 関係 ねぇ 」 |いぬ||なん||まもって||||おまえ|||||かんけい| It doesn't matter to you what that dog is guarding."

「 私 たち 、 ニコラス ・ フラメル が 誰 な の か を 知りたい だけ な の よ 」 「 ハグリッド が 教えて くれる ? わたくし|||||だれ|||||しり たい|||||||おしえて| "We just want to know who Nicholas Flamel is." "Can Hagrid tell us? そ したら こんな 苦労 は し ない んだ けど 。 |||くろう||||| Then I wouldn't have such a hard time. 僕たち 、 もう 何 百 冊 も 本 を 調べた けど 、 どこ に も 出て い なかった ── 何 か ヒント を くれ ない か なあ 。 ぼくたち||なん|ひゃく|さつ||ほん||しらべた|||||でて|||なん||ひんと||||| We've already looked through hundreds of books, but it's nowhere to be found -- can you give us some hints? 僕 、 どっか で この 名前 を 見た 覚え が ある んだ 」 と ハリー が 言った 。 ぼく|ど っか|||なまえ||みた|おぼえ|||||||いった I remember seeing this name somewhere, "Harry said. 「 俺 は なん も 言わ ん ぞ 」 おれ||||いわ||

ハグリッド は きっぱり 言った 。 |||いった

「 それ なら 、 自分 たち で 見つけ なくちゃ 」 と ロン が 言った 。 ||じぶん|||みつけ|||||いった "Then we'll have to find it ourselves," said Ron.

三 人 は ムッツリ して いる ハグリッド を 残して 図書 館 に 急いだ 。 みっ|じん||むっつり|||||のこして|としょ|かん||いそいだ The three hurried to the library, leaving Hagrid, who was stuffy.

ハグリッド が うっかり フラメル の 名前 を 漏らして 以来 、 三 人 は 本気で フラメル の 名前 を 調べ 続けて いた 。 |||||なまえ||もらして|いらい|みっ|じん||ほんきで|||なまえ||しらべ|つづけて| Ever since Hagrid inadvertently leaked Flamel's name, the trio had been seriously looking up Flamel's name. スネイプ が 何 を 盗もう と して いる か を 知る のに 、 本 を 調べる 以外 に 方法 は ない 。 ||なん||ぬすもう||||||しる||ほん||しらべる|いがい||ほうほう|| The only way to find out what Snape is trying to steal is to look at a book.

やっかいな の は 、 フラメル が 本 に 載る 理由 が わから ない ので 、 どこ から 探し はじめて いい か わから ない こと だった 。 |||||ほん||のる|りゆう|||||||さがし||||||| The trouble was that I didn't know why Flamel was in the book, so I didn't know where to start looking. 「 二十 世紀 の 偉大な 魔法使い 」 に も 載って い なかった し 、「 現代 の 著名な 魔法使い 」 に も 「 近代 魔法 界 の 主要な 発見 」、「 魔法 界 に おける 最近 の 進歩 に 関する 研究 」 に も 載って い なかった 。 にじゅう|せいき||いだいな|まほうつかい|||のって||||げんだい||ちょめいな|まほうつかい|||きんだい|まほう|かい||しゅような|はっけん|まほう|かい|||さいきん||しんぽ||かんする|けんきゅう|||のって|| He wasn't listed in "Great Wizards of the 20th Century", "Notable Wizards of Our Time", "Major Discoveries in Modern Wizarding World", or "Research on Recent Advances in Wizarding World". It wasn't listed either. 図書 館 が あまりに 大きい の も 問題 だった 。 としょ|かん|||おおきい|||もんだい| Another problem was that the library was too big. 何 万 冊 も の 蔵書 、 何 千 も の 書棚 、 何 百 も の 細い 通路 が あった 。 なん|よろず|さつ|||ぞうしょ|なん|せん|||しょだな|なん|ひゃく|||ほそい|つうろ|| There were tens of thousands of books, thousands of bookshelves, and hundreds of narrow corridors.

ハーマイオニー は 調べる 予定 の 内容 と 表題 の リスト を 取り出し 、 ロン は 通路 を 大股 に 歩き ながら 、 並べて ある 本 を 書棚 から 手当たり次第 に 引っ掛り 出した 。 ||しらべる|よてい||ないよう||ひょうだい||りすと||とりだし|||つうろ||おおまた||あるき||ならべて||ほん||しょだな||てあたりしだい||ひっかかり|だした Hermione pulled out a list of subjects and titles to look into, and Ron strode down the aisle, yanking random books from the shelves. ハリー は 「 閲覧 禁止 」 の 書棚 に なんとなく 近づいた 。 ||えつらん|きんし||しょだな|||ちかづいた Harry somehow approached the "No Browsing" bookshelf. もしかしたら フラメル の 名 は この 中 に ある んじゃ ない か と 、 ハリー は ここ しばらく そう 考えて いた 。 |||な|||なか||||||||||||かんがえて| Harry had been thinking for a while that maybe Flamel's name was in there. 残念 ながら 、 ここ の 本 を 見る に は 先生 の サイン 入り の 特別 許可 が 必要だった し 、 絶対 に 許可 は もらえ ない と わかって いた 。 ざんねん||||ほん||みる|||せんせい||さいん|はいり||とくべつ|きょか||ひつようだった||ぜったい||きょか|||||| Unfortunately, I needed special permission signed by the teacher to see the books here, and I knew I would never get permission. ここ に は ホグワーツ で は 決して 教え ない 「 強力な 闇 の 魔法 」 に 関する 本 が あり 、 上級 生 が 「 闇 の 魔術 に 対する 上級 防衛 法 」 を 勉強 する 時 だけ 読む こと を 許さ れた 。 ||||||けっして|おしえ||きょうりょくな|やみ||まほう||かんする|ほん|||じょうきゅう|せい||やみ||まじゅつ||たいする|じょうきゅう|ぼうえい|ほう||べんきょう||じ||よむ|||ゆるさ| Here is a book about "powerful dark magic" that is never taught at Hogwarts, and was only allowed to be read by older students when studying "Advanced Defense Against the Dark Arts".

「 君 、 何 を 探して いる の ? きみ|なん||さがして|| "What are you looking for? 」 司書 の マダム ・ ピンス だ 。 ししょ|||| It's the librarian Madame Pince.

「 いえ 、 別に 」 |べつに "No, not at all"

「 それ なら 、 ここ から 出た ほう が いい わ ね 。 ||||でた||||| "Then, it's better to get out of here. さあ 、 出て ── 出 なさい ! |でて|だ| Come on, get out ── Get out! 」 マダム ・ ピンス は 毛ばたき を ハリー に 向けて 振った 。 |||け ば たき||||むけて|ふった Madame Pince shook his flutter at Harry.

もっと 気 の 利いた 言い訳 を とっさに 考えたら よかった のに 、 と 思い ながら ハリー は 図書 館 を 出た 。 |き||きいた|いいわけ|||かんがえたら||||おもい||||としょ|かん||でた Harry left the library, hoping that he should have thought of a smarter excuse. ハリー 、 ロン 、 ハーマイオニー の 間 で は 、 フラメル が どの 本 に 出て いる か マダム ・ ピンス に は 聞か ない 、 と いう 了解 が できて いた 。 ||||あいだ||||||ほん||でて|||||||きか||||りょうかい||| Harry, Ron, and Hermione had the understanding that they wouldn't ask Madame Pince which book Flamel was in. 聞けば 教えて くれた だろう が 、 三 人 の 考え が スネイプ の 耳 に 入る ような 危険 を 犯す わけに は いか ない 。 きけば|おしえて||||みっ|じん||かんがえ||||みみ||はいる||きけん||おかす|||| If you ask, you can tell, but you can't risk the thoughts of the three people getting into Snape's ears.

図書 館 の 外 に 出て 、 廊下 で 二 人 を 待った 。 としょ|かん||がい||でて|ろうか||ふた|じん||まった I went out of the library and waited for them in the hallway. 二 人 が 何 か 見つけて くる こと を 、 ハリー は あまり 期待 して い なかった 。 ふた|じん||なん||みつけて|||||||きたい||| Harry didn't expect much that they would find something. もう 二 週間 も 収穫 なし だった 。 |ふた|しゅうかん||しゅうかく|| There was no harvest for another two weeks. もっとも 、 授業 の 合間 の 短い 時間 に しか 探せ なかった ので 、 見つから なくて も 無理 は ない 。 |じゅぎょう||あいま||みじかい|じかん|||さがせ|||みつから|||むり|| However, I could only find it in a short time between classes, so it's not unreasonable if I couldn't find it. できる なら 、 マダム ・ ピンス の しつこい 監視 を 受け ず に 、 ゆっくり 探す 必要 が あった 。 ||||||かんし||うけ||||さがす|ひつよう|| If possible, I had to look for it slowly, without being overseen by the Irma Pince.

五 分 後 、 ロン と ハーマイオニー も 首 を 横 に 振り 振り 出て きた 。 いつ|ぶん|あと|||||くび||よこ||ふり|ふり|でて| Five minutes later, Ron and Hermione also shook their heads to the side. 三 人 は 昼食 に 向かった 。 みっ|じん||ちゅうしょく||むかった The three of them headed for lunch.

「 私 が 家 に 帰って いる 間 も 続けて 探す でしょう ? わたくし||いえ||かえって||あいだ||つづけて|さがす| "Will I continue to look for it while I'm home? 見つけたら 、 ふくろう で 知らせて ね 」 みつけたら|||しらせて| If you find one, let me know with an owl."

「 君 の 方 は 、 家 に 帰って フラメル に ついて 聞いて みて 。 きみ||かた||いえ||かえって||||きいて| "You should go home and ask about Flamel. パパ や ママ なら 聞いて も 安全 だろう ? ぱぱ||まま||きいて||あんぜん| Wouldn't it be safe for Papa and Mama to ask? 」 と ロン が いった 。 said Ron.

「 ええ 、 安全 よ 。 |あんぜん| "Yes, it's safe. 二 人 と も 歯 医者 だ から 」 ふた|じん|||は|いしゃ|| They're both dentists."

ハーマイオニー は 答えた 。 ||こたえた

クリスマス 休暇 に なる と 、 楽しい こと が いっぱいで 、 ロン も ハリー も フラメル の こと を 忘れた 。 くりすます|きゅうか||||たのしい||||||||||||わすれた The Christmas holidays were so full of fun that Ron and Harry forgot about Flamel. 寝室 に は 二 人 しか い なかった し 、 談話 室 も いつも より 閑散 と して 、 暖炉 の そば の 心地よい ひじ かけ 椅子 に 座る こと が できた 。 しんしつ|||ふた|じん|||||だんわ|しつ||||かんさん|||だんろ||||ここちよい|||いす||すわる||| There were only two people in the bedroom, and the lounge was quieter than usual, allowing me to sit in a comfortable armchair by the fireplace. 何 時間 も 座り込んで 、 串 に 刺せる もの は およそ 何でも 刺して 火 で あぶって 食べた ── パン 、 トースト 用 の クランペット 、 マシュマロ ── そして 、 マルフォイ を 退学 さ せる 策 を 練った 。 なん|じかん||すわりこんで|くし||させる||||なんでも|さして|ひ|||たべた|ぱん|とーすと|よう|||||||たいがく|||さく||ねった For hours he sat and ate just about anything he could put on a skewer and roasted it--bread, crumpets for toast, marshmallows--and devised a plan to get Malfoy out of school. 実際 に は うまく いく はず は なく と も 、 話す だけ で 楽しかった 。 じっさい||||||||||はなす|||たのしかった It didn't really work, but it was fun just to talk.

ロン は ハリー に 魔法使い の チェス を 手ほどき した 。 ||||まほうつかい||||てほどき| Ron taught Harry how to play wizard's chess. マグル の チェス と まったく 同じだった が 、 駒 が 生きて いる ところ が 違って いて 、 まるで 戦争 で 軍隊 を 指揮 して いる ようだった 。 |||||おなじだった||こま||いきて||||ちがって|||せんそう||ぐんたい||しき||| It was exactly the same as the Muggle chess, except that the pieces were alive, as if they were commanding an army in war. ロン の チェス は 古くて ヨレヨレ だった 。 ||||ふるくて|| Ron's chess was old and sloppy. ロン の 持ち物 は みんな 家族 の 誰 か の お下がり な のだ が 、 チェス は お じいさん の お 古 だった 。 ||もちもの|||かぞく||だれ|||おさがり||||||||||ふる| Ron's belongings were all from someone in his family, but chess was an old man's old man. しかし 、 古い 駒 だ から と いって まったく 弱み に は なら なかった 。 |ふるい|こま||||||よわみ|||| However, the old piece did not become a weakness at all.

ロン は 駒 を 知りつくして いて 、 命令 の まま に 駒 は 動いた 。 ||こま||しりつくして||めいれい||||こま||うごいた Ron knew the piece well, and the piece moved as ordered.

ハリー は シェーマス ・ フィネガン から 借りた 駒 を 使って いた が 、 駒 は ハリー を まったく 信用 して い なかった 。 |||||かりた|こま||つかって|||こま|||||しんよう||| Harry was using pieces borrowed from Seamus Finnegan, who did not trust him at all. 新米 プレーヤー の ハリー に 向かって 駒 が 勝手な こと を 叫び 、 ハリー を 混乱 さ せた 。 しんまい|ぷれーやー||||むかって|こま||かってな|||さけび|||こんらん|| He confused Harry by yelling at the novice player Harry that the piece was selfish.

「 私 を そこ に 進め ないで 。 わたくし||||すすめ| "Don't let me go there. あそこ に 敵 の ナイト が いる の が 見え ない の かい ? ||てき|||||||みえ||| Can't you see the enemy knight over there? あっち の 駒 を 進めて よ 。 あっ ち||こま||すすめて| Move that piece over there. あの 駒 なら 取られて も かまわ ない から 」 クリスマス ・ イブ の 夜 、 ハリー は 明日 の おいしい ご馳走 と 楽しい 催し を 楽しみに べ ッド に 入った 。 |こま||とら れて|||||くりすます|||よ|||あした|||ごちそう||たのしい|もよおし||たのしみに||||はいった It doesn't matter if that piece is taken. ”On Christmas Eve night, Harry went into bed looking forward to tomorrow's delicious treats and fun events. クリスマス ・ プレゼント の こと は まったく 期待 して い なかった が 、 翌朝 早く 目 を 覚ます と 、 真っ先 に 、 ベッド の 足 もと に 置か れた 小さな プレゼント の 山 が 目 に 入った 。 くりすます|ぷれぜんと|||||きたい|||||よくあさ|はやく|め||さます||まっさき||べっど||あし|||おか||ちいさな|ぷれぜんと||やま||め||はいった I didn't expect any Christmas presents at all, but when I woke up early the next morning, I first saw a pile of small presents placed at the feet of my bed.

「 メリークリスマス 」 Merry Christmas."

ハリー が 急いで ベッド から 起き だ し 、 ガウン を 着て いる と 、 ロン が 寝ぼけ まなこ で 挨拶 した 。 ||いそいで|べっど||おき|||がうん||きて|||||ねぼけ|まな こ||あいさつ| Ron half-asleep greeted Harry as he hurried out of bed and put on his gown.

「 メリークリスマス 」

ハリー も 挨拶 を 返した 。 ||あいさつ||かえした Harry returned the greeting, too.

「 ねぇ 、 これ 見て くれる ? ||みて| "Hey, can you see this? プレゼント が ある 」 ぷれぜんと|| I have a present. "

「 ほか に 何 が あるって いう の 。 ||なん||ある って|| "What else is there? 大根 なんて 置いて あったって しょう が ないだ ろ ? だいこん||おいて|あった って|||| I can't help but leave the radish behind, right? 」 そう 言い ながら ロン は 、 ハリー の より 高く 積ま れた 自分 の プレゼント の 山 を 開け はじめた 。 |いい|||||||たかく|つま||じぶん||ぷれぜんと||やま||あけ| With that said, Ron began to open Harry's higher pile of his presents. ハリー は 一 番 上 の 包み を 取り上げた 。 ||ひと|ばん|うえ||つつみ||とりあげた Harry took the topmost package. 分厚い 茶色 の 包紙 に 「 ハリー へ ハグリッド より 」 と 走り書き して あった 。 ぶあつい|ちゃいろ||つつ かみ|||||||はしりがき|| "Dear Harry, From Hagrid" was scribbled on a thick brown wrapping paper. 中 に は 荒 削り な 木 の 横笛 が 入って いた 。 なか|||あら|けずり||き||よこぶえ||はいって| Inside was a rough-cut wooden transverse flute. ハグリッド が 自分 で 削った の が すぐ わかった 。 ||じぶん||けずった|||| I quickly realized that Hagrid had cut it himself. 吹いて みる と 、 ふくろう の 鳴き声 の ような 音 が した 。 ふいて|||||なきごえ|||おと|| When I blew it, I heard a sound like an owl's bark.

次の は とても 小さな 包み で メモ が 入って いた 。 つぎの|||ちいさな|つつみ||めも||はいって| The next one was a very small package with notes in it.

お前 の 言付け を 受け 放った 。 おまえ||ことづけ||うけ|はなった I accepted your word. クリスマス ・ プレゼント を 同封 する 。 くりすます|ぷれぜんと||どうふう| Christmas ・ Enclose a present.

バーノン おじさん と ペチュニア おばさん より From Uncle Vernon and Aunt Petunia

メモ 用紙 に 五十 ペンス 硬貨 が セロテープ で 貼り つけて あった 。 めも|ようし||ごじゅう||こうか||||はり|| A fifty-pence coin was attached to the memo paper with cellophane tape.

「 どうも ご 親切に 」 と ハリー が つぶやいた 。 ||しんせつに|||| "Thank you for your kindness," Harry muttered.

ロン は 五十 ペンス 硬貨 に 夢中に なった 。 ||ごじゅう||こうか||むちゅうに| Ron was obsessed with fifty pence coins.

「 へんな の ! It's weird! ── おかしな 形 。 |かた ── Weird shape. これ 、 ほんとに お 金 ? |||きむ 」 「 あげる よ 」 " " I'll give you " ロン が あんまり 喜ぶ ので ハリー は 笑った 。 |||よろこぶ||||わらった Harry laughed because Ron was so happy.

「 ハグリッド の 分 、 おじさん と おばさん の 分 ── それ じゃ これ は 誰 から だろう ? ||ぶん|||||ぶん|||||だれ|| "Hagrid's part, uncle's and aunt's part ── Then who is this from? 」 「 僕 、 誰 から だ か わかる よ 」 ぼく|だれ||||| "I know who I am from." ロン が 少し 顔 を 赤らめて 、 大きな モッコリ した 包み を 指さした 。 ||すこし|かお||あからめて|おおきな|||つつみ||ゆびさした Ron blushed a little and pointed to a large mokkori wrap.

「 それ 、 ママ から だ よ 。 |まま||| It's from my mom. 君 が プレゼント を もらう 当て が ないって 知らせた んだ 。 きみ||ぷれぜんと|||あて||ない って|しらせた| I told you that you didn't have a chance to get a present. でも ── あー あ 、 まさか 『 ウィーズリー 家 特製 セーター 』 を 君 に 贈る なんて 」 ロン が うめいた 。 |||||いえ|とくせい|せーたー||きみ||おくる|||| But— ah, I didn't think I'd give you a 'Weasley sweater,'" groaned Ron.

ハリー が 急いで 包み紙 を 破る と 、 中 から 厚い 手編み の エメラルドグリーン の セーター と 大きな 箱 に 入った ホームメイド の ファッジ が 出て きた 。 ||いそいで|つつみがみ||やぶる||なか||あつい|てあみ||||せーたー||おおきな|はこ||はいった|||||でて| Harry ripped open the wrapper, revealing a thick hand-knitted emerald green sweater and a large box of homemade fudge.

「 ママ は 毎年 僕たち の セーター を 編む んだ 」 まま||まいとし|ぼくたち||せーたー||あむ| "My mom knits us sweaters every year."

ロン は 自分 の 包み を 開けた 。 ||じぶん||つつみ||あけた Ron opened his package.

「 僕 の は いつ だって 栗 色 な んだ 」 ぼく|||||くり|いろ|| Mine will always be chestnut."

「 君 の ママって 本当に やさしい ね 」 と ハリー は ファッジ を かじり ながら 言った 。 きみ||まま って|ほんとうに||||||||||いった "Your mama is so sweet," said Harry, munching on some fudge. とても おいしかった 。 It was very tasty.

次の プレゼント も 菓子 だった ── ハーマイオニー から の 蛙 チョコレート の 大きな 箱 だ 。 つぎの|ぷれぜんと||かし|||||かえる|ちょこれーと||おおきな|はこ| The next present was also candy—a big box of chocolate frogs from Hermione.

もう 一 つ 包み が 残って いた 。 |ひと||つつみ||のこって| Another package was left. 手 に 持って みる と 、 とても 軽い 。 て||もって||||かるい When I take it in my hand, it's very light. 開けて みた 。 あけて| I opened it.

銀 ね ず 色 の 液体 の ような もの が スルスル と 床 に 滑り落ちて 、 キラキラ と 折り重なった 。 ぎん|||いろ||えきたい|||||するする||とこ||すべりおちて|きらきら||おりかさなった Something like a silver-colored liquid slipped down onto the floor and folds glitteringly. ロン が はっと 息 を のんだ 。 |||いき|| Ron gasped.

「 僕 、 これ が な んな の か 聞いた こと が ある 」 ぼく|||||||きいた||| "I've heard what this is."

口 ン は ハーマイオニー から 送ら れた 百 味 ビーンズ の 箱 を 思わず 落とし 、 声 を ひそめた 。 くち|||||おくら||ひゃく|あじ|||はこ||おもわず|おとし|こえ|| Mouth inadvertently dropped the box of Hyakumi Beans sent by Hermione and whispered.

「 もし 僕 の 考えて いる もの だったら ── とても 珍しくて 、 とっても 貴重な もの な んだ 」 |ぼく||かんがえて|||||めずらしくて||きちょうな||| "If it's what I'm thinking of--it's very rare and very valuable."

「 なんだい ? "What? 」 ハリー は 輝く 銀色 の 布 を 床 から 拾い上げた 。 ||かがやく|ぎんいろ||ぬの||とこ||ひろいあげた Harry picked up a shiny silver cloth from the floor. 水 を 織物 に した ような 不思議な 手触り だった 。 すい||おりもの||||ふしぎな|てざわり| It had a mysterious feel like water as a textile.

「 これ は 透明 マント だ 」 ||とうめい|まんと| "This is an invisibility cloak."

ロン は 貴い もの を 畏れ 敬う ような 表情 で 言った 。 ||とうとい|||い れ|うやまう||ひょうじょう||いった Ron said with an awe-inspiring look on his precious things.

「 きっと そう だ ── ちょっと 着て みて 」 ||||きて| "I'm sure that's right--just try it on."

ハリー は マント を 肩 から かけた 。 ||まんと||かた|| Harry pulled the cloak over his shoulders. ロン が 叫び声 を あげた 。 ||さけびごえ|| Ron yelled.

「 そうだ よ ! そう だ| " that's right ! 下 を 見て ごらん ! した||みて| Look down! 」 下 を 見る と 足 が なくなって いた 。 した||みる||あし||| ” When I looked down, my legs were gone. ハリー は 鏡 の 前 に 走って いった 。 ||きよう||ぜん||はしって| Harry ran in front of the mirror. 鏡 に 映った ハリー が こっち を 見て いた 。 きよう||うつった|||||みて| Harry was looking at me in the mirror. 首 だけ が 宙 に 浮いて 、 体 は まったく 見え なかった 。 くび|||ちゅう||ういて|からだ|||みえ| Only the neck was floating in the air, and the body was completely invisible. マント を 頭 まで 引き上げる と 、 ハリー の 姿 は 鏡 から 消えて いた 。 まんと||あたま||ひきあげる||||すがた||きよう||きえて|

「 手紙 が ある よ ! てがみ||| "I have a letter! マント から 手紙 が 落ちた よ ! まんと||てがみ||おちた| A letter has fallen from the cloak! 」 ロン が 叫んだ 。 ||さけんだ

ハリー は マント を 脱いで 手紙 を つかんだ 。 ||まんと||ぬいで|てがみ|| Harry took off his cloak and grabbed the letter. ハリー に は 見覚え の ない 、 風変わりな 細長い 文字 で こう 書いて あった 。 |||みおぼえ|||ふうがわりな|ほそながい|もじ|||かいて| It was written in strange long letters that Harry didn't recognize.

君 の お 父さん が 亡くなる 前 に これ を 私 に 預けた 。 きみ|||とうさん||なくなる|ぜん||||わたくし||あずけた Your father entrusted this to me before he died.

君 に 返す 時 が 来た ようだ 。 きみ||かえす|じ||きた| It looks like it's time to give it back to you.

上手に 使い なさい 。 じょうずに|つかい| Use it well.

メリークリスマス

名前 が 書いて ない 。 なまえ||かいて| ハリー は 手紙 を 見つめ 、 ロン の 方 は マント に 見とれて いた 。 ||てがみ||みつめ|||かた||まんと||みとれて| Harry was staring at the letter, Ron admiring the cloak.

「 こういう マント を 手 に 入れる ため だったら 、 僕 、 なん だって あげちゃ う 。 |まんと||て||いれる|||ぼく|||| "If I wanted to get a cloak like this, I would give it to you. ほんとに なんでも だ よ 。 Anything really. どうし たんだい ? どう し| what's up ? 」 「 う ぅん 、 なんでもない 」 "Umm, nothing." 奇妙な 感じ だった 。 きみょうな|かんじ| It was a strange feeling.

誰 が この マント を 送って くれた んだろう 。 だれ|||まんと||おくって|| Who sent me this cloak? 本当に お 父さん の もの だった んだろう か 。 ほんとうに||とうさん||||| Was it really my father's?