11.2 クィディッチ
11.2 Quidditch.
11.2 Quidditch
11.2 Quidditch.
11.2 Zwerkbal.
11.2 Quidditch.
11.2 Quidditch.
11.2 Quidditch.
11.2 魁地奇
11.2 魁地奇
十一 時 に は 学校 中 が クィディッチ 競技 場 の 観客 席 に つめかけて いた 。
じゅういち|じ|||がっこう|なか|||きょうぎ|じょう||かんきゃく|せき|||
By eleven o'clock the whole school was packed into the stands of the Quidditch arena.
双眼鏡 を 持って いる 生徒 も たくさん いる 。
そうがんきょう||もって||せいと|||
Many students have binoculars.
観客 席 は 空中 高く に 設けられて いた が 、 それ でも 試合 の 動き が 見にくい こと も あった 。
かんきゃく|せき||くうちゅう|たかく||もうけ られて|||||しあい||うごき||みにくい|||
The spectators' seats were set high in the air, but it was still difficult to see the movement of the match.
ロン と ハーマイオニー は ネビル 、 シェーマス 、 ウエストハム ・ サッカー チーム の ファン の ディーン たち と 一緒に 最 上段 に 陣取った 。
|||||||さっかー|ちーむ||ふぁん|||||いっしょに|さい|じょうだん||じんどった
Ron and Hermione took the top spot with Neville, Shamus, and Dean, a fan of the West Ham football team.
ハリー を びっくり さ せて やろう と 、 スキャバーズ が かじって ボロボロ に した シーツ で 大きな 旗 を 作り 、「 ポッター を 大統領 に 」 と 書いて 、 その 下 に 絵 の うまい ディーン が グリフィンドール 寮 の シンボル の ライオン を 描いた 。
||||||||||ぼろぼろ|||しーつ||おおきな|き||つくり|||だいとうりょう|||かいて||した||え||||||りょう||しんぼる||らいおん||えがいた
In an attempt to surprise Harry, the scabbards made a big flag out of the tattered sheets, and wrote "Potter to the President," and underneath it was the lion, the symbol of the Gryffindor dormitory. Painted .
ハーマイオニー が ちょっと 複雑な 魔法 を かけて 、 絵 が いろいろな 色 に 光る ように なって いた 。
|||ふくざつな|まほう|||え|||いろ||ひかる|||
Hermione had cast some intricate magic on the painting to make it glow in different colors.
一方 、 更衣室 で は 、 選手 たち が クィディッチ 用 の 真 紅 の ローブ に 着替えて いた ( スリザリン は 緑色 を 着た )。
いっぽう|こういしつ|||せんしゅ||||よう||まこと|くれない||||きがえて||||みどりいろ||きた
Meanwhile, in the dressing room, the players changed into crimson Quidditch robes (Slytherin wore green).
ウッド が 咳払い を して 骨 を 静かに さ せた 。
||せきばらい|||こつ||しずかに||
Wood cleared his throat and gently squeezed his bones.
「 いい か 、 野郎 ども 」
||やろう|
"Okay, guys"
「 あら 女性 も いる の よ 」
|じょせい||||
"Oh, there are women, too."
チェイサー の アンジェリーナ ・ ジョンソン が つけ加えた 。
|||||つけくわえた
Chaser Angelina Johnson added the following
「 そして 女性 諸君 」 ウッド が 訂正 する 。
|じょせい|しょくん|||ていせい|
"And ladies," Wood corrects.
「 いよいよ だ 」
"It's finally here."
「 大 試合 だ ぞ 」 フレッド ・ ウィーズリー が 声 を 張り上げた。
だい|しあい||||||こえ||はりあげた
"It's a big game," Fred Weasley called out.
「 待ち望んで いた 試合 だ 」 ジョージ ・ ウィーズリー が 続けた 。
まちのぞんで||しあい||じょーじ|||つづけた
"It's the game we've been waiting for," continued George Weasley.
「 オリバー の スピーチ なら 空 で 言える よ 。
||すぴーち||から||いえる|
"Oliver's speech can be said in the sky.
僕ら は 去年 も チーム に いた から ね 」
ぼくら||きょねん||ちーむ||||
We were on the team last year too. "
フレッド が ハリー に 話しかけた 。
||||はなしかけた
Fred spoke to Harry.
「 黙れ よ 。
だまれ|
"Shut up.
そこ の 二 人 」 と ウッド が たしなめた 。
||ふた|じん||||
"Two of them there," Wood screamed.
「 今年 は 、 ここ 何 年 ぶり か の 最高の グリフィンドール ・ チーム だ 。
ことし|||なん|とし||||さいこうの||ちーむ|
"This year is the best Gryffindor team we've had in years.
この 試合 は 間違い なく いただき だ 」
|しあい||まちがい|||
This match is definitely for you. "
そして ウッド は 「 負けたら 承知 し ない ぞ 」 と でも 言う ように 全員 を にらみつけた 。
|||まけたら|しょうち||||||いう||ぜんいん||
And Wood glanced at everyone, saying, "I don't know if I lose."
「 よ ー し 。
|-|
"Alright.
さあ 時間 だ 。
|じかん|
Now it's time.
全員 、 頑張れ よ 」
ぜんいん|がんばれ|
ハリー は フレッド と ジョージ の 後 に ついて 更衣室 を 出た 。
||||じょーじ||あと|||こういしつ||でた
Harry followed Fred and George out of the changing room.
膝 が 震えません ように と 祈り ながら 、 大 歓声 に 迎えられて グラウンド に 出た 。
ひざ||ふるえ ませ ん|||いのり||だい|かんせい||むかえ られて|ぐらうんど||でた
While praying that my knees would not tremble, I was welcomed by loud cheers and went out onto the ground.
マダム ・ フーチ が 審判 だ 。
|||しんぱん|
Madame Hooch is the referee.
競技 場 の 真ん中 に 立ち 、 箒 を 手 に 両 チーム を 待って いた 。
きょうぎ|じょう||まんなか||たち|そう||て||りょう|ちーむ||まって|
I stood in the middle of the field, broom in hand, waiting for both teams.
「 さあ 、 皆さん 、 正々堂々 戦いましょう 」 全 選手 が 周り に 集まる の を 待って 先生 が 言った 。
|みなさん|せいせいどうどう|たたかい ましょう|ぜん|せんしゅ||まわり||あつまる|||まって|せんせい||いった
"Come on, everyone, let's fight fair and square," said the teacher, waiting for all the players to gather around.
どうも スリザリン の キャプテン 、 五 年生 の マーカス ・ フリント に 向かって 言って いる らしい こと に ハリー は 気づいた 。
|||きゃぷてん|いつ|ねんせい|||||むかって|いって|||||||きづいた
Harry noticed that he seemed to be speaking to Slytherin's captain, Marcus Flint, a fifth grader.
フリント つて 、 トロール の 血 が 流れて いる みたいだ 、 と ハリー は 思った 。
||||ち||ながれて||||||おもった
Harry thought that the blood of the trolls seemed to be flowing in the flint.
ふと 旗 が 目 に 入った 。
|き||め||はいった
Suddenly I saw a flag in my eyes.
「 ポッター を 大統領 に 」 と 点滅 し ながら 、 大 観衆 の 頭上 に 高々 と はためいて いる 。
||だいとうりょう|||てんめつ|||だい|かんしゅう||ずじょう||たかだか|||
It flutters high above the heads of the crowd, flashing "Potter for President."
ハリー は 心 が 踊り 、 勇気 が わいて きた 。
||こころ||おどり|ゆうき|||
Harry's heart danced and his courage grew.
「 よ ー い 、 箒 に 乗って 」
|-||そう||のって
ハリー は ニンバス 2000 に またがった 。
Harry straddled the Nimbus 2000.
フーチ 審判 の 銀 の 笛 が 高らかに 鳴った 。
|しんぱん||ぎん||ふえ||たからかに|なった
The silver whistle of referee Hooch blew loudly.
十五 本 の 箒 が 空 へ 舞い上がる 。
じゅうご|ほん||そう||から||まいあがる
Fifteen brooms soar into the sky.
高く 、 さらに 高く 。
たかく||たかく
High, even higher.
試合 開始 だ 。
しあい|かいし|
It's the start of the game.
「 さて 、 クアッフル は たちまち グリフィンドール の アンジェリーナ ・ ジョンソン が 取りました ── 何て 素晴らしい チェイサー でしょう 。
|||||||||とり ました|なんて|すばらしい||
"Now, Quaffle was immediately taken by Gryffindor's Angelina Johnson-what a wonderful chaser!
その 上 かなり 魅力的 であります 」 「 ジョーダン !
|うえ||みりょく てき||
Plus it's pretty attractive.” “Jordan!
」
「 失礼 しました 、 先生 」 双子 の ウィーズリー の 仲間 、 リー ・ ジョーダン が 、 マクゴナガル 先生 の 厳しい 監視 を 受け ながら 実況 放送 して いる 。
しつれい|し ました|せんせい|ふたご||||なかま|||||せんせい||きびしい|かんし||うけ||じっきょう|ほうそう||
"Excuse me, Sensei." Lee Jordan, a fellow Weasley twin, is broadcasting live under the strict supervision of Dr. McGonagall.
「 ジョンソン 選手 、 突っ走って おります 。
|せんしゅ|つっぱしって|おり ます
"Mr Johnson, you're running fast.
アリシア ・ スピネット に きれいな パス 。
||||ぱす
Alicia Spinnette with a clean pass.
オリバー ・ ウッド は よい 選手 を 見つけた もの です 。
||||せんしゅ||みつけた||
Oliver Wood has found a good player.
去年 は まだ 補欠 でした ── ジョンソン に クアッフル が 返る 、 そして ── あ 、 ダメです 。
きょねん|||ほけつ||||||かえる|||だめです
Last year he was still a substitute--Johnson had a Quaffle back, and--oh, no.
スリザリン が クアッフル を 奪いました 。
||||うばい ました
Slytherin took the Quaffle.
キャプテン の マーカス ・ フリント が 取って 走る ── 鷲 の ように 舞い上がって おります ── ゴール を 決める か ── いや 、 グリフィンドール の キーパー 、 ウッド が 素晴らしい 動き で 、 ストップ しました 。
きゃぷてん|||||とって|はしる|わし|||まいあがって|おり ます|ごーる||きめる|||||きーぱー|||すばらしい|うごき||すとっぷ|し ました
Captain Marcus Flint takes the lead - soars like an eagle - scores a goal - no, Gryffindor keeper Wood makes a great move and stops.
クアッフル は 再び グリフィンドール へ ── あ 、 あれ は グリフィンドール の チェイサー 、 ケイティ ・ べ ル です 。
||ふたたび||||||||||||
The Quaffle is back in Gryffindor—oh, that's Gryffindor's Chaser, Katie Bell.
フリント の 周り で 素晴らしい 急 降下 です 。
||まわり||すばらしい|きゅう|こうか|
A great plunge around Flint.
ゴール に 向かって 飛びます ── あいたっ!
ごーる||むかって|とび ます|あいた っ
He flies toward the goal!
── これ は 痛かった 。
||いたかった
── This was painful.
ブラッジャー が 後 頭部 に ぶつかりました ── クアッフル は スリザリン に 取ら れました ── 今度 は エイドリアン ・ ピュシー が ゴール に 向かって ダッシュ して います 。
||あと|とうぶ||ぶつかり ました|||||とら|れ ました|こんど|||||ごーる||むかって|だっしゅ||い ます
A bludger hits the back of the head—the quaffle has been taken by Slytherin—and now Adrian Pusey is dashing toward the finish line.
しかし 、 これ は 別の ブラッジャー に 阻ま れました ── フレッド な の か ジョージ な の か 見分け は つきません が 、 ウィーズリー の どちら か が ねらい撃ち を かけました ── グリフィンドール 、 ビーター の ファインプレイ です ね 。
|||べつの|||はばま|れ ました|||||じょーじ||||みわけ||つき ませ ん|||||||ねらいうち||かけ ました||||||
But this was thwarted by another Bludger--it's hard to tell if it was Fred or George, but one of the Weasleys took aim--Gryffindor, Beater's fine play. hey .
そして クアッフル は 再び ジョンソン の 手 に 。
|||ふたたび|||て|
And Quaffle is back in Johnson's hands.
前方 に は 誰 も いま せ ん 。
ぜんぽう|||だれ||||
No one is in front of me.
さあ 飛びだしました ── ジョンソン 選手 、 飛びます ── ブラッジャー が ものすごい スピード で 襲う の を かわします ── ゴール は 目の前 だ ── 頑張れ 、 今 だ 、 アンジェリーナ ── キーパー の ブレッチリー が 飛びつく ── が 、 ミス した ── グリフィンドール 先取点 !
|とびだし ました||せんしゅ|とび ます||||すぴーど||おそう|||かわし ます|ごーる||めのまえ||がんばれ|いま|||きーぱー||||とびつく||みす|||せんしゅてん
Now take off--Johnson, fly--dodge Bludger's blazing speed attack--the goal is right in front of you--Go for it now, Angelina--keeper Bletchley pounces--but , I made a mistake--Gryffindor preemptive!
」
グリフィンドール の 大 歓声 が 寒空 いっぱい に 広がった 。
||だい|かんせい||さむぞら|||ひろがった
The great cheers of Gryffindor spread throughout the cold sky.
スリザリン 側 から ヤジ と ため息 が 上がった 。
|がわ||||ためいき||あがった
A sigh sighed from the Slytherin side.
「 ちょいと 詰めて くれ や 」
|つめて||
"Please pack a little"
「 ハグリッド !
"Hagrid!
」
ロン と ハーマイオニー は ギュッと 詰めて 、 ハグリッド が 一緒に 座れる よう 広く 場所 を 空けた 。
||||ぎゅっと|つめて|||いっしょに|すわれる||ひろく|ばしょ||あけた
Ron and Hermione squeezed together, leaving plenty of space for Hagrid to sit together.
「 俺 も 小屋 から 見て おった んだ が ……」
おれ||こや||みて|||
"I was watching from the hut too..."
首 から ぶら下げた 大きな 双眼鏡 を ポンポン 叩き ながら ハグリッド が 言った 。
くび||ぶらさげた|おおきな|そうがんきょう||ぽんぽん|たたき||||いった
Hagrid said, tapping on the large binoculars hanging from his neck.
「 やっぱり 、 観客 の 中 で 見る の と は また 違う ので な 。
|かんきゃく||なか||みる|||||ちがう||
"After all, it's different from what you see in the audience.
スニッチ は まだ 現れ ん か 、 え ?
|||あらわれ|||
Snitch still showing up, eh?
」
「 まだ だ よ 。
" " not yet .
今 の ところ ハリー は あんまり する こと が ない よ 」 ロン が 答えた 。
いま|||||||||||||こたえた
Harry hasn't done much so far, "Ron replied.
「 トラブル に 巻き込ま れ ん ように して おる んだろう が 。
とらぶる||まきこま|||||||
"I wonder if you're trying to get into trouble.
それ だけ でも ええ 」
That's all, yeah."
ハグリッド は 双眼鏡 を 上 に 向けて 豆 粒 の ような 点 を じっと 見た 。
||そうがんきょう||うえ||むけて|まめ|つぶ|||てん|||みた
Hagrid turned his binoculars up and stared at a bean-like dot.
それ が ハリー だった 。
That was Harry.
はるか 上空 で 、 ハリー は スニッチ を 探して 目 を 凝らし ながら 、 試合 を 下 に 見て スイスイ 飛び回って いた 。
|じょうくう||||||さがして|め||こらし||しあい||した||みて|すいすい|とびまわって|
Far above, Harry was squinting in search of a snitch, looking down at the match and flying around.
これ が ハリー と ウッド の 立てた 作戦 だった 。
||||||たてた|さくせん|
This was Harry and Wood's plan.
「 スニッチ が 目 に 入る まで は 、 みんな から 離れて る んだ 。
||め||はいる|||||はなれて||
"Until you see the snitch, you're away from everyone.
後 で どうしたって 攻撃 さ れる 。
あと||どうした って|こうげき||
I will be attacked later.
それ まで は 攻撃 さ れる な 」
|||こうげき|||
Until then, don't be attacked. "
と ウッド から 言われて いた 。
|||いわ れて|
アンジェリーナ が 点 を 入れた 時 、 ハリー は 二 、 三 回 宙返り を して うれし さ を 発散 さ せた が 、 今 は また スニッチ 探し に 戻って いる 。
||てん||いれた|じ|||ふた|みっ|かい|ちゅうがえり||||||はっさん||||いま||||さがし||もどって|
When Angelina scored, Harry made a few somersaults to dissipate his joy, but now he's back in search of a snitch.
一 度 パッと 金色 に 光る もの が 見えた が 、 ウィーズリー の 腕 時計 が 反射 した だけ だった 。
ひと|たび|ぱっと|きんいろ||ひかる|||みえた||||うで|とけい||はんしゃ|||
Once he saw a flash of gold, but only the reflection of Weasley's watch.
また 一 度 は ブラッジャー が まるで 大砲 の 弾 の ような 勢い で 襲って きた が 、 ハリー は ヒラリ と かわし 、 その あと で フレッド ・ ウィーズリー が 玉 を 追いかけて やってきた 。
|ひと|たび|||||たいほう||たま|||いきおい||おそって|||||ひらり|||||||||たま||おいかけて|
Once again, Bludger came at him like a cannonball, but Harry dodged it, and then Fred Weasley chased after the ball.
「 ハリー 、 大丈夫 か ?
|だいじょうぶ|
」
そう 叫ぶ なり フレッド は 、 ブラッジャー を マーカス ・ フリント めがけて 勢い よく 叩きつけた 。
|さけぶ|||||||||いきおい||たたきつけた
' Fred yelled and slammed the Bludger at Marcus Flint.
リー ・ ジョーダン の 実況 放送 は 続く 。
|||じっきょう|ほうそう||つづく
「 さて 今度 は スリザリン の 攻撃 です 。
|こんど||||こうげき|
"Now it's time for Slytherin's attack.
チェイサー の ビュシー は ブラッジャー を 二つ かわし 、 双子 の ウィーズリー を かわし 、 チェイサー の ベル を かわして 、 ものすごい 勢い で ゴ …… ちょっと 待って ください ── あれ は スニッチ か ?
||||||ふた つ||ふたご|||||||べる||||いきおい||||まって|||||
Chaser Bussy dodges two Bludgers, dodges the Weasley twins, dodges Chaser's Bell, and goes ferociously... wait a minute - is that a snitch?
」
エイドリアン ・ ビュシー は 、 左 耳 を かすめた 金色 の 閃光 を 振り返る のに 気 を 取られて 、 クアッフル を 落として しまった 。
|||ひだり|みみ|||きんいろ||せんこう||ふりかえる||き||とら れて|||おとして|
Adrian Bushy was distracted by looking back at the golden flash that grazed his left ear and dropped the quadruple.
観客 席 が ザワザワ と なった 。
かんきゃく|せき||||
The audience seats became noisy.
ハリー は スニッチ を 見た 。
||||みた
興奮 の 波 が 一挙に 押し寄せて くる 。
こうふん||なみ||いっきょに|おしよせて|
A wave of excitement rushes in at once.
ハリー は 金色 の 光線 を 迫って 急 降下 した 。
||きんいろ||こうせん||せまって|きゅう|こうか|
Harry swooped down at the golden beam.
スリザリン の シーカー 、 テレンス ・ ヒッグズ も 見つけた 。
||||||みつけた
I also found Slytherin Seeker Terrence Higgs.
スニッチ を 追って 二 人 は 追いつ 追わ れ つ の 大 接戦 だ 。
||おって|ふた|じん||おいつ|おわ||||だい|せっせん|
Chasing the Snitch The two are in a close battle, chasing after each other.
チェイサー たち も 自分 の 役目 を 忘れて しまった ように 、 宙 に 浮いた まま 眺めて いる 。
|||じぶん||やくめ||わすれて|||ちゅう||ういた||ながめて|
The chasers are looking at them floating in the air, as if they had forgotten their role.
ハリー の ほう が ヒッグズ より 速かった ── 小さな ボール が 羽 を パタパタ さ せて 目の前 を 矢 の ように 飛んで いく の が はっきり 見えた ── ハリー は 一 段 と スパート を かけた 。
||||||はやかった|ちいさな|ぼーる||はね|||||めのまえ||や|||とんで|||||みえた|||ひと|だん||すぱーと||
Harry was faster than Higgs—he could clearly see the little ball fluttering its wings and darting in front of him like an arrow—he spurred on.
グワーン !
Gwan!
グリフィンドール 席 から 怒り の 声 が わきあがった 。
|せき||いかり||こえ||
A cry of anger rose from the Gryffindor seats.
マーカス ・ フリント が わざと ハリー の 邪魔 を した のだ 。
||||||じゃま|||
Marcus Flint deliberately disturbed Harry.
ハリー の 箒 は はじき出されて コース を 外れ 、 ハリー は かろうじて 箒 に しがみついて いた 。
||そう||はじきださ れて|こーす||はずれ||||そう|||
Harry's broom was kicked off course and Harry was barely holding on to it.
「 反則 だ !
はんそく|
」
と グリフィンドール 寮生 が 口々に 叫んだ 。
||りょうせい||くちぐちに|さけんだ
cried the Gryffindor students.
フーチ 先生 は フリント に 厳重 注意 を 与え 、 グリフインドール に ゴール ・ ポスト に 向けて の フリー ・ シュート を 与えた 。
|せんせい||||げんじゅう|ちゅうい||あたえ|||ごーる|ぽすと||むけて|||しゅーと||あたえた
Mr. Hooch gave Flint a stern warning and gave Gryffindor a free shot to the goal post.
ゴタゴタ して いる うち に 、 スニッチ は また 見え なく なって しまった 。
ごたごた||||||||みえ|||
While it was messing around, the snitch disappeared again.
下 の 観客 席 で は ディーン ・ トーマス が 大声 で 叫んで いる 。
した||かんきゃく|せき||||||おおごえ||さけんで|
Dean Thomas is yelling out in the audience seats below.
「 退場 さ せろ 。
たいじょう||
"Let me go.
審判 !
しんぱん
Referee!
レッド カード だ !
れっど|かーど|
It's a red card!
」
「 サッカー じ や ない んだ よ 、 ディーン 」 ロン が なだめた 。
さっかー|||||||||
'It's not football, Dean,' soothed Ron.
「 クィディッチ に 退場 は ない んだ よ 。
||たいじょう||||
"Quiditch hasn't been sent off.
ところで 、 レッドカードって 何 ?
|レッドカード って|なん
By the way, what is a red card?
」
ハグリッド は ディーン に 味方 した 。
||||みかた|
Hagrid sided with Dean.
「 ルール を 変える べきだ わ い 。
るーる||かえる|||
"We should change the rules.
フリント は もう ちっと で ハリー を 地上 に 突き落とす とこ だった 」 リー ・ ジョーダン の 中継 も 中立 を 保つ の が 難しく なった 。
|||||||ちじょう||つきおとす||||||ちゅうけい||ちゅうりつ||たもつ|||むずかしく|
Flint almost threw Harry to the ground in a pinch.” Lee Jordan's broadcast also had a hard time staying neutral.
「 えー 、 誰 が 見て も はっきり と 、 胸くそ の 悪く なる ような インチキ の 後 ……」
|だれ||みて||||むね くそ||わるく|||いんちき||あと
"Well, no matter who you look at, it's clear, after a bogus shit that makes your chest shit worse ..."
「 ジョーダン !
"Jordan!
」 マクゴナガル 先生 が すご み を きかせた 。
|せんせい|||||
groaned Professor McGonagall.
「 えー と 、 おおっぴら で 不快な ファール の 後 ……」
||||ふかいな|||あと
"Well, after an open and unpleasant foul ..."
「 ジョーダン 、 いいかげんに し ない と ──」
"Jordan, I have to do it ──"
「 はい 、 はい 、 了解 。
||りょうかい
フリント は グリフィンドール の シーカー を 殺し そうに なりました 。
||||||ころし|そう に|なり ました
Flint almost killed the Seeker of Gryffindor.
誰 に でも あり 得る ような ミス です ね 、 きっと 。
だれ||||える||みす|||
It's a mistake that anyone can make, I'm sure.
そこ で グリフィンドール の ペナルティー ・ シュート です 。
||||ぺなるてぃー|しゅーと|
That's the Gryffindor penalty shot.
スピネット が 投げました 。
||なげ ました
Spinnette threw the ball.
決まりました 。
きまり ました
It was decided.
さあ 、 ゲーム 続行 。
|げーむ|ぞっこう
Let's continue the game.
クアッフル は グリフィンドール が 持った まま です 」
||||もった||
The Quaffle still belongs to Gryffindor."
二 度 目 の ブラッジャー を ハリー が かわし 、 玉 が 獰猛に 回転 し ながら ハリー の 頭上 を スレスレ に 通り過ぎた ちょうど その 時 …… 箒 が 急に 肝 を 冷やす ような 揺れ 方 を した 。
ふた|たび|め|||||||たま||どうもうに|かいてん|||||ずじょう||||とおりすぎた|||じ|そう||きゅうに|かん||ひやす||ゆれ|かた||
Harry fends off the second Bradger, and the ball spins fiercely and passes over Harry's head to the thresle. Just then ... the broom suddenly shook his liver.
一瞬 、 落ちる と 思った。
いっしゅん|おちる||おもった
I was grateful when I fell for a moment.
ハリー は 両手 と 膝 で 箒 を しっかり 押さえた 。
||りょうて||ひざ||そう|||おさえた
Harry held the broom firmly between his hands and knees.
こんな の は 初めて だ 。
|||はじめて|
This is my first time.
また 来た 。
|きた
I came again.
箒 が ハリー を 振り落とそう と して いる みたいだ 。
そう||||ふりおとそう||||
It looks like the broom is trying to shake Harry off.
しかし 、 ニンバス 2000 が 急に 乗り手 を 振り落とそう と したり する わけ が ない 。
|||きゅうに|のりて||ふりおとそう||||||
However, the Nimbus 2000 cannot suddenly try to shake off the rider.
ハリー は 向き を 変えて グリフィンドール の ゴール ・ ポスト の 方 に 行こう と した 。
||むき||かえて|||ごーる|ぽすと||かた||いこう||
Harry turned to go towards the Gryffindor goalposts.
ウッド に タイム を 取って もらおう か 、 どう しよう か 、 ハリー は 決め かねて いた 。
||たいむ||とって||||||||きめ||
Harry couldn't decide whether to get Wood to take the time.
ところが 気 が つく と 箒 は まったく 言う こと を 聞か なく なって いた 。
|き||||そう|||いう|||きか|||
However, when he noticed, the broom had not heard anything at all.
方向 転換 が でき ない 。
ほうこう|てんかん|||
I can't change direction.
全然 方向 が 指示 でき ない 。
ぜんぜん|ほうこう||しじ||
I can't get any direction at all.
空中 を ジグザグに 飛び 、 時々 シューッ と 激しく 揺れ 動いて 、 ハリー は あわや 振り落とさ れる ところ だった 。
くうちゅう||じぐざぐに|とび|ときどき|||はげしく|ゆれ|うごいて||||ふりおとさ|||
Harry was about to be shaken off, flying in a zigzag in the air, sometimes swaying violently.
リー は 実況 放送 を 続けて いる 。
||じっきょう|ほうそう||つづけて|
Lee continues to broadcast live.
「 スリザリン の 攻撃 です ── クアッフル は フリント が 持って います ── スピネット が 抜か れた ── ベル が 抜か れた ── あ 、 ブラッジャー が フリント の 顔 に ぶつかりました 。
||こうげき||||||もって|い ます|||ぬか||べる||ぬか|||||||かお||ぶつかり ました
"It's Slytherin's attack -- the Quaffle is in Flint's hands -- the spinet is pulled out -- the bell is pulled out -- oh, the Bludger hits Flint in the face.
鼻 を へし折る と いい んです が ── ほんの 冗談 です 、 先生 ── スリザリン 得点 です ── あー あ ……」
はな||へしおる||||||じょうだん||せんせい||とくてん|||
I'd break your nose, but I'm just kidding, sir. - Slytherin, you score points.
スリザリン は 大 歓声 だった 。
||だい|かんせい|
The Slytherins cheered loudly.
ハリー の 箒 が 変な 動き を して いる こと に 誰 も 気づか ない ようだ 。
||そう||へんな|うごき||||||だれ||きづか||
No one seems to notice that Harry's broom is behaving strangely.
ハリー を 乗せた まま 、 グイッ と 動いたり 、 ピクピクッ と 動いたり し ながら 、 上 へ 、 上 へ 、 ゆっくり と ハリー を 試合 から 引き離して いった 。
||のせた||||うごいたり|||うごいたり|||うえ||うえ||||||しあい||ひきはなして|
With Harry on board, he slowly moved up, up, and slowly away from the game, moving with a jerk and a jerk.
「 一体 ハリー は 何 を し とる んだ 」
いったい|||なん||||
"What the hell is Harry doing?"
双眼鏡 で ハリー を 見て いた ハグリッド が ブツブツ 言った 。
そうがんきょう||||みて||||ぶつぶつ|いった
「 あれ が ハリー じゃ なけりゃ 、 箒 の コントロール を 失った んじゃ ない か と 思う わな …… しかし ハリー に かぎって そんな こ た ぁ ……」
|||||そう||こんとろーる||うしなった|||||おもう|||||||||
"If that wasn't Harry, I think I'd lost control of the broom ... But only Harry was like that ..."
突然 、 観客 が あちこち で いっせいに ハリー の ほう を 指さした 。
とつぜん|かんきゃく|||||||||ゆびさした
Suddenly, the audience pointed in unison in Harry's direction.
箒 が グルグル 回り はじめた のだ 。
そう||ぐるぐる|まわり||
ハリー は かろうじて しがみついて いる 。
次の 瞬間 、 全員 が 息 を のんだ 。
つぎの|しゅんかん|ぜんいん||いき||
箒 は 荒々しく 揺れ 、 ハリー を 振り 飛ばし そうだ 。
そう||あらあらしく|ゆれ|||ふり|とばし|そう だ
The broom sways violently and seems to shake Harry away.
今や ハリー は 片手 だけ で 箒 の 柄 に ぶら下がって いる 。
いまや|||かたて|||そう||え||ぶらさがって|
Harry was now hanging from the broom handle with only one hand.
「 フリント が ぶつかった 時 、 どうかしちゃった の かな ?
|||じ|どうかしちゃ った||
"What happened when the flint hit?
」
シェーマス が つぶやいた 。
「 そんな こ た ぁ ない 。
"It's not like that.
強力な 闇 の 魔術 以外 、 箒 に 悪 さ は でき ん 。
きょうりょくな|やみ||まじゅつ|いがい|そう||あく||||
Other than the powerful magic of darkness, there is nothing wrong with the broom.
チビ ども な ん ぞ 、 ニンバス 2000 に は そんな 手出し は でき ん 」
|||||||||てだし|||
Chibi, you can't do that with the Nimbus 2000. "
ハグリッド の 声 は ブルブル 震えて いた 。
||こえ||ぶるぶる|ふるえて|
Hagrid's voice was quivering.
その 言葉 を 聞く や ハーマイオニー は ハグリッド の 双眼鏡 を ひったくり 、 ハリー の 方 で は なく 、 観客 席 の 方 を 気 が 狂った ように 見回した 。
|ことば||きく||||||そうがんきょう|||||かた||||かんきゃく|せき||かた||き||くるった||みまわした
Upon hearing the statement, Hermione snatched Hagrid's binoculars and looked madly at the audience, not at Harry.
「 何 して る んだ よ 」 真っ青な 顔 で ロン が うめいた 。
なん|||||まっさおな|かお||||
"What are you doing?" Ron moaned pale.
「 思った とおり だ わ 」 ハーマイオニー は 息 を のんだ 。
おもった||||||いき||
"It's exactly what I expected." Hermione took a breath.
「 スネイプ よ …… 見て ごらん なさい 」
||みて||
"It's Snape. Go to ...... and watch."
ロン が 双眼鏡 を もぎ取った 。
||そうがんきょう||もぎとった
Ron stripped off his binoculars.
むかい 側 の 観客 席 の 真ん中 に スネイプ が 立って いた 。
|がわ||かんきゃく|せき||まんなか||||たって|
Snape stood in the middle of the audience seats on the other side.
ハリー から 目 を 離さ ず 絶え間 なく ブツブツ つぶやいて いる 。
||め||はなさ||たえま||ぶつぶつ||
Keeping an eye on Harry, he is constantly muttering.
「 何 か して る ── 箒 に 呪い を かけて る 」 ハーマイオニー が 言った 。
なん||||そう||まじない||||||いった
"What are you doing - cursing the broom," said Hermione.
「 僕たち 、 どう すりゃ いい んだ ?
ぼくたち||||
"What should we do?
」
「 私 に 任せて 」
わたくし||まかせて
"Leave it to me"
ロン が 次の 言葉 を 言う 前 に 、 ハーマイオニー の 姿 は 消えて いた 。
||つぎの|ことば||いう|ぜん||||すがた||きえて|
Hermione had disappeared before Ron said the following words:
ロン は 双眼鏡 を ハリー に 向けた 。
||そうがんきょう||||むけた
Ron pointed his binoculars at Harry.
箒 は 激しく 震え 、 ハリー も これ 以上 つかまって いられ ない ようだった 。
そう||はげしく|ふるえ||||いじょう||いら れ||
The broom shook so violently that Harry couldn't seem to hold on to it any longer.
観客 は 総立ち だ 。
かんきゃく||そうだち|
The audience is standing up.
恐怖 で 顔 を 引きつら せて 見て いる 。
きょうふ||かお||ひきつら||みて|
I'm looking at it with my face pulled in fear.
双子 の ウィーズリー が ハリー に 近づいて いった 。
ふたご||||||ちかづいて|
The twin Weasley approached Harry.
自分 たち の 箒 に 乗り移ら せよう と した が 、 ダメだ 。
じぶん|||そう||のりうつら|||||だめだ
I tried to get them to move to their broom, but it didn't work.
近づく たび 、 ハリー の 箒 は さらに 高く 飛び上がって しまう 。
ちかづく||||そう|||たかく|とびあがって|
Harry's broomstick flew higher each time he got closer.
双子 は ハリー の 下 で 輪 を 描く ように 飛び はじめた 。
ふたご||||した||りん||えがく||とび|
The twins began to fly in a circle under Harry.
落ちて きたら 下 で キャッチ する つもり らしい 。
おちて||した||きゃっち|||
It seems that he intends to catch it below when it falls.
マーカス ・ フリント は クアッフル を 奪い 、 誰 に も 気づか れ ず 、 五 回 も 点 を 入れた 。
|||||うばい|だれ|||きづか|||いつ|かい||てん||いれた
Marcus Flint robbed Quaffle and scored five times, unnoticed by anyone.
「 はやく して くれ 、 ハーマイオニー 」 ロン は 必死で つぶやいた 。
||||||ひっしで|
"Hurry up, Hermione," Ron muttered desperately.
ハーマイオニー は 観衆 を 掻き分け 、 スネイプ が 立って いる スタンド に たどりつき 、 スネイプ の 一 つ 後ろ の 列 を 疾走 して いた 。
||かんしゅう||かきわけ|||たって||すたんど|||||ひと||うしろ||れつ||しっそう||
Hermione squeezed through the crowd, arriving at the stand where Snape was standing, and sprinting in the row behind Snape.
途中 で クィレル と ぶつかって なぎ倒し 、 クィレル は 頭から つんのめる ように 前 の 列 に 落ちた が 、 ハーマイオニー は 、 立ち止まり も 謝り も し なかった 。
とちゅう|||||なぎたおし|||あたまから|||ぜん||れつ||おちた||||たちどまり||あやまり|||
Along the way, he bumped into Quirel and knocked him down, and Quirel fell to the front row, squeezing from his head, but Hermione did not stop or apologize.
スネイプ の 背後 に 回った ハーマイオニー は そっと うずくまり 、 杖 を 取り出し 、 二 言 三 言 しっかり 言葉 を 選んで つぶやいた 。
||はいご||まわった|||||つえ||とりだし|ふた|げん|みっ|げん||ことば||えらんで|
Hermione, who turned behind Snape, gently crouched, took out the wand, and muttered a few words.
杖 から 明るい ブルー の 炎 が 飛び出し 、 スネイプ の マント の 裾 に 燃え 移った 。
つえ||あかるい|ぶるー||えん||とびだし|||まんと||すそ||もえ|うつった
A bright blue flame popped out of the wand and burned to the hem of Snape's cloak.
三十 秒 も する と 、 スネイプ は 自分 に 火 が ついて いる の に 気づいた 。
さんじゅう|びょう||||||じぶん||ひ||||||きづいた
After thirty seconds, Snape noticed that he was on fire.
鋭い 悲鳴 が 上がった ので 、 ハーマイオニー は これ で うまく いった と わかった 。
するどい|ひめい||あがった|||||||||
Hermione knew it worked, because there was a sharp shriek.
火 を すくい取り 、 小さな 空き瓶 に 納め 、 ポケット に 入れる と 、 人ごみ に 紛れ込んだ ── スネイプ は 何 が 起こった の か わから ず じまい だろう 。
ひ||すくいとり|ちいさな|あきびん||おさめ|ぽけっと||いれる||ひとごみ||まぎれこんだ|||なん||おこった||||||
I scooped up the fire, put it in a small empty jar, put it in my pocket, and it got into the crowd ── Snape wouldn't know what had happened.
それ で 充分 だった 。
||じゅうぶん|
That was enough.
空中 の ハリー は 再び 箒 に またが れる ように なって いた 。
くうちゅう||||ふたたび|そう||また が||||
Harry in the air was once again straddling the broom.
「 ネビル 、 もう 見て も 怖く ない よ !
||みて||こわく||
"Neville, I'm not afraid to look anymore!
」
ロン が 呼びかけた 。
||よびかけた
' called Ron.
ネビル は この 五 分間 、 ハグリッド の ジャケット に 顔 を 埋めて 泣きっぱなし だった 。
|||いつ|ぶん かん|||じゃけっと||かお||うずめて|なき っぱなし|
Neville spent the last five minutes crying with his face buried in Hagrid's jacket.
ハリー は 急 降下 した 。
||きゅう|こうか|
Harry plummeted.
観衆 が 見た の は 、 ハリー が 手 で 口 を パチン と 押さえた ところ だった 。
かんしゅう||みた|||||て||くち||||おさえた||
The crowd saw Harry snapping his mouth with his hand.
まるで 吐こう と して いる ようだ ── 四 つ ん 這い に なって 着地 した ── コホン ── 何 か 金色 の 物 が ハリー の 手 の 平 に 落ちた 。
|はこう|||||よっ|||はい|||ちゃくち|||なん||きんいろ||ぶつ||||て||ひら||おちた
As if he was going to vomit--he landed on all fours--cohon--something golden fell into Harry's palm.
「 スニッチ を 取った ぞ !
||とった|
"I caught the snitch!
」
頭上 高く スニッチ を 振りかざし 、 ハリー が 叫んだ 。
ずじょう|たかく|||ふりかざし|||さけんだ
yelled Harry, brandishing the Snitch high above his head.
大 混乱 の 中 で 試合 は 終わった 。
だい|こんらん||なか||しあい||おわった
The match was over in the midst of great turmoil.
「 あいつ は 取った んじゃ ない 。
||とった||
"He didn't take it.
飲み込んだ んだ 」
のみこんだ|
I swallowed it."
二十 分 たって も フリント は まだ 喚 いて いた が 、 結果 は 変わら なかった 。
にじゅう|ぶん||||||かん||||けっか||かわら|
Twenty minutes later, Flint was still screaming, but the results did not change.
ハリー は ルール を 破って は いない 。
||るーる||やぶって||
Harry didn't break any rules.
リー ・ ジョーダン は 大喜びで 、 まだ 試合 結果 を 叫び 続けて いた 。
|||おおよろこびで||しあい|けっか||さけび|つづけて|
Lee Jordan was overjoyed and still screaming for the outcome of the match.
「 グリフィンドール 、 一七〇 対 六〇 で 勝ちました !
|いちしち|たい|むっ||かち ました
"Gryffindor won 170 vs. 60!
」
一方 、 ハリー は 試合 の 後 も 続いた 騒ぎ の 渦中 に は い なかった 。
いっぽう|||しあい||あと||つづいた|さわぎ||かちゅう||||
Harry, on the other hand, wasn't in the midst of the turmoil that continued after the match.
ロン 、 ハーマイオニー と 一緒に ハグリッド の 小屋 で 、 濃い 紅茶 を 入れて もらって いた のだ 。
|||いっしょに|||こや||こい|こうちゃ||いれて|||
Ron and Hermione were in Hagrid's hut and had a strong cup of tea.
「 スネイプ だった んだ よ 」 と ロン が 説明 した 。
|||||||せつめい|
"It was Snape," explained Ron.
「 ハーマイオニー も 僕 も 見た んだ 。
||ぼく||みた|
"Both Hermione and I saw it.
君 の 箒 に ブツブツ 呪い を かけて いた 。
きみ||そう||ぶつぶつ|まじない|||
I was cursing your broom.
ずっと 君 から 目 を 離さ ず に ね 」
|きみ||め||はなさ|||
Never take my eyes off you."
「 バカな 」
ばかな
" stupid "
ハグリッド は 自分 の すぐ そば の 観客 席 で の やりとり を 、 試合 中 一言 も 聞いて い なかった のだ 。
||じぶん|||||かんきゃく|せき|||||しあい|なか|いちげん||きいて|||
Hagrid hadn't heard a single word during the match about the conversation in the audience seats right next to him.
「 なんで スネイプ が そんな こと を する 必要 が ある んだ ?
|||||||ひつよう|||
"Why does Snape need to do that?
」
三 人 は 互いに 顔 を 見合わせ 、 どう 言おう か と 迷って いた が 、 ハリー は 本当の こと を 言おう と 決めた 。
みっ|じん||たがいに|かお||みあわせ||いおう|||まよって|||||ほんとうの|||いおう||きめた
The three looked at each other and were wondering what to say, but Harry decided to tell the truth.
「 僕 、 スネイプ に ついて 知って る こと が ある んだ 。
ぼく||||しって|||||
"I have something I know about Snape.
あいつ 、 ハロウィーン の 日 、 三 頭 犬 の 裏 を か こう と して 噛ま れた んだ よ 。
|||ひ|みっ|あたま|いぬ||うら||||||かま|||
He was bitten on Halloween day, trying to scratch the back of a three-headed dog.
何か知ら ない けど 、 あの 犬 が 守って る もの を スネイプ が 盗ろう とした んじゃ ない か と 思う んだ 」
なにかしら||||いぬ||まもって||||||ぬす ろう|と した|||||おもう|
I don't know anything, but I wonder if Snape tried to steal what the dog was protecting. "
ハグリッド は ティーポット を 落とした 。
||||おとした
Hagrid dropped the teapot.
「 なんで フラッフィー を 知って る んだ ?
|||しって||
"How do you know Fluffy?
」
「 フラッフィー ?
」
「 そう 、 あいつ の 名前 だ ── 去年 パブ で 会った ギリシャ 人 の やつ から 買った んだ ── 俺 が ダンブルドア に 貸した 。
|||なまえ||きょねん|||あった|ぎりしゃ|じん||||かった||おれ||||かした
'Yes, that's his name--I got it from a Greek guy I met in a pub last year--I lent it to Dumbledore.
守る ため ……」
まもる|
To protect..."
「 何 を ?
なん|
」 ハリー が 身 を 乗り出した 。
||み||のりだした
Harry leaned forward.
「 もう 、 これ 以上 聞 かんで くれ 。
||いじょう|き||
"Now, listen to me no more.
重大 秘密な んだ 、 これ は 」
じゅうだい|ひみつな|||
It's a big secret, this is
ハグリッド が ぶっきらぼうに 言った 。
|||いった
Hagrid bluntly said.
「 だけど 、 スネイプ が 盗もう と した んだ よ 」
|||ぬすもう||||
"But Snape tried to steal it."
ハグリッド は また 「 バカな 」 を 繰り返した 。
|||ばかな||くりかえした
Hagrid repeated "Fool" again.
「 スネイプ は ホグワーツ の 教師 だ 。
||||きょうし|
Snape is a teacher at Hogwarts.
そんな こと する わけなかろう 」
I don't think I'll do that. "
「 なら どうして ハリー を 殺そう と した の ?
||||ころそう|||
"Then why did you try to kill Harry?
」 ハーマイオニー が 叫んだ 。
||さけんだ
cried Hermione.
午後 の 出来事 が 、 スネイプ に 対する ハーマイオニー の 考え を 変え させた ようだ 。
ごご||できごと||||たいする|||かんがえ||かえ|さ せた|
The afternoon events seem to have changed Hermione's thinking about Snape.
「 ハグリッド 。
私 、 呪い を かけて る か どう か 、 一目 で わかる わ 。
わたくし|まじない|||||||いちもく|||
I can tell at a glance whether I'm cursing or not.
たくさん 本 を 読んだ んだ から !
|ほん||よんだ||
I read a lot of books!
じ ーっと 目 を そらさ ず に 見 続ける の 。
|- っと|め|||||み|つづける|
Keep looking at it without looking away.
スネイプ は 瞬き 一 つ し なかった わ 。
||まばたき|ひと||||
Snape didn't even blink.
この 目 で 見た んだ から !
|め||みた||
I saw it with my own eyes!
」
「 おまえ さん は 間違っと る !
|||まちが っと|
You are wrong!
俺 が 断言 する 」
おれ||だんげん|
I affirm. "
ハグリッド も 譲ら ない 。
||ゆずら|
Hagrid will not give up either.
「 俺 は ハリー の 箒 が 何で あんな 動き を した ん か は わから ん 。
おれ||||そう||なんで||うごき|||||||
"I don't know why Harry's broom did that.
だが スネイプ は 生徒 を 殺そう と したり は せ ん 。
|||せいと||ころそう|||||
But Snape would never try to kill a student.
三 人 と も よく 聞け 。
みっ|じん||||きけ
All three of you, listen carefully.
おまえ さん たち は 関係 の ない こと に 首 を 突っ込 ん ど る 。
||||かんけい|||||くび||つっこ|||
You guys poke your neck into something that has nothing to do with it.
危険 だ 。
きけん|
あの 犬 の こと も 、 犬 が 守って る 物 の こと も 忘れる んだ 。
|いぬ||||いぬ||まもって||ぶつ||||わすれる|
Forget about that dog and what it's guarding.
あれ は ダンブルドア 先生 と ニコラス ・ フラメル の ……」
|||せんせい||||
「 あっ!
」 ハリー は 聞き逃さ なかった 。
||ききのがさ|
Harry didn't miss it.
「 ニコラス ・ フラメルって いう 人 が 関係 して る んだ ね ?
|フラメル って||じん||かんけい||||
"There's a guy named Nicolas Flamel involved, right?
」
ハグリッド は 口 が 滑った 自分 自身 に 強烈に 腹 を 立てて いる ようだった 。
||くち||すべった|じぶん|じしん||きょうれつに|はら||たてて||
Hagrid seemed to be very angry with himself, who had a slippery mouth.