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1 - Harry Potter, 10.1 ハロウィーン

10.1 ハロウィーン

第 10 章 ハロウィーン CHAPTER TEN Halloween

次の 目 、 ハリー と ロン が 疲れた 様子 で 、 でも 上機嫌で 、 まだ ホグワーツ に いる の を 見て マルフォイ は 自分 の 目 を 疑った 。 朝 に なって みる と ハリー も ロン も 、 あの 三 つ 頭 の 犬 に 出会った こと が 素晴らしい 冒険 に 思えた し 、 次の 冒険 が 待ち遠しい 気持 に なって いた 。 とりあえず 、 ハリー は ロン に 例 の 包み の こと 、 それ が グリンゴッツ から ホグワーツ に 移さ れた ので は ない か と いう こと を 話した 。 あんなに 厳重な 警備 が 必要な 物って いったい なんだろう と 、 二 人 は あれこれ 話した 。 「 ものすごく 大切 か 、 ものすごく 危険な 物 だ な 」 と ロン 。

「 その 両方 かも 」 と ハリー 。

謎 の 包み に ついて は 、 五 センチ ぐらい の 長 さ の もの だろう と いう こと しか ヒント が ない ので 、 それ 以上 な ん の 推測 も でき なかった 。

三 頭 犬 と 仕掛け 扉 の 下 に 何 が 隠されて いる の か 、 ネビル と ハーマイオニー は まったく 興味 を 示さ なかった 。 ネビル に とって は 、 二度と あの 犬 に 近づか ない と いう こと だけ が 重要 だった 。

ハーマイオニー は ハリー と ロン と は あれ から 口 も きか なかった が 、 えら そうな 知ったかぶり 屋 に 指図 さ れ ないで すむ の は 二 人 に とって かえって おまけ を もらった ような 気分 だった 。 ハリー と ロン の 思い は 、 今や 、 どう やって マルフォイ に 仕返し する か だけ だった 。 一 週間 ほど 後 に 、 なんと 、 その チャンス が 郵便 と ともに やってきた 。

いつも の ように ふくろう が 群れ を なして 大広間 に 飛んで きた 。 六 羽 の 大 コノハズク が 食わ えた 細長い 包み が すぐに みんな の 気 を 引いた 。 ハリー も 興味 津 々 で 、 あの 大きな 包み は なんだろう と 見て いた 。 驚いた こと に 、 コノハズク は ハリー の 真 ん 前 に 舞い降りて 、 その 大きな 包み を 落とし 、 ハリー の 食べて いた ベーコン が はねて 床 に 落ちた 。 六 羽 が まだ 飛び去る か 去ら ない うち に 、 もう 一 羽 が 包み の 上 に 手紙 を 落とした 。

ハリー は 急いで 手紙 を 開けた 。 それ が 正解 だった 。 手紙 に は こう 書いて あった 。

包み を ここ で 開け ない ように 。

中身 は 新品 の ニンバス 2000 です 。

あなた が 箒 を 持った と わかる と 、 みんな が 欲しがる ので 、 気づか れ ない ように 。

今夜 七 時 、 クィディッチ 訓練場 で ウッド が 待って います 。 最初の 練習 です 。

M ・ マクゴナガル 教授

手紙 を ロン に 渡し ながら 、 ハリー は 喜び を 隠し きれ なかった 。

「 ニンバス 2000 だって ! 僕 、 触った こと さえ ない よ 」

ロン は うらやまし そうに うなった 。

一 時間 目 が 始まる 前 に 二 人 だけ で 箒 を 見よう と 、 急いで 大広間 を 出た が 、 玄関 ホール の 途中 で 、 クラップ と ゴイル が 寮 に 上がる 階段 の 前 に 立ちふさがって いる の に 気づいた 。 マルフォイ が ハリー の 包み を ひったくって 、 中身 を 確かめる ように 触った 。

「 箒 だ 」

マルフォイ は ねたまし さ と 苦々し さ の 入り 混じった 顔つき で 、 ハリー に 包み を 投げ 返した 。

「 今度 こそ おしまい だ な 、 ポッター 。 一 年生 は 箒 を 持っちゃ いけ ない んだ 」

ロン は 我慢 し きれ ず に 言い返した 。

「 ただ の 箒 なんか じゃ ない ぞ 。 なんてったって 、 ニンバス 2000 だ ぜ 。 君 、 家 に 何 持って るって 言った ? コメット 260 かい ? 」 ロン は ハリー に 向かって ニヤッ と 笑い かけた 。 「 コメットって 見かけ は 派手 だけど ニンバス と は 格 が 違う んだ よ 」 「 君 に 何 が わかる 、 ウィーズリー 。 柄 の 半分 も 買え ない くせ に 。 君 と 兄貴 たち と で 小枝 を 一 本 ずつ 貯 め なきゃ なら ない くせ に 」

マルフォイ が かみついて きた 。 ロン が 応戦 しよう と した 時 に 、 フリットウィック 先生 が マルフォイ の 肘 の あたり に 現れた 。

「 君 たち 、 言い争い じゃ ない だろう ね ? 」 先生 が キーキー 声 で 言った 。

「 先生 、 ポッター の ところ に 箒 が 送られて 来た んです よ 」 マルフォイ が 早速 言いつけた 。 「 いや ー 、 いや ー 、 そう らしい ね 」 先生 は ハリー に 笑い かけた 。

「 マクゴナガル 先生 が 特別 措置 に ついて 話して くれた よ 。 ところで ポッター 、 箒 は 何 型 かね ? 」 「 ニンバス 2000 です 」 マルフォイ の ひきつった 顔 を 見て 、 笑い を 必死で こらえ ながら ハリー は 答えた 。

「 実は 、 マルフォイ の おかげ で 買って いただきました 」 マルフォイ は 怒り と 当惑 を むき出しに した 顔 を した 。 二 人 は 笑い を 押し殺し ながら 階段 を 上がった 。

大理石 の 階段 の 上 まで 来た とき 、 ハリー は 思う存分 笑った 。

「 だって 本当 だ もの 。 もし マルフォイ が ネビル の 『 思い出し 玉 』 を かすめて いか なかったら 、 僕 は チーム に は 入れ なかった し ……」

「 それ じゃ 、 校則 を 破って ご 褒美 を もらった と 思って る の ね 」

背後 から 怒った 声 が した 。 ハーマイオニー だった 。 ハリー が 持って いる 包み を 、 けしからん と 言わんばかり に にらみつけ 、 階段 を 一 段 一 段 踏みしめて 登って くる 。

「 あれっ、 僕たち と は 口 を きか ない んじゃ なかった の ? 」 と ハリー 。

「 そうだ よ 。 いまさら 変え ないで よ 。 僕たち に とっちゃ ありがたい んだ から 」 と ロン 。

ハーマイオニー は 、 ツンと そっぽ を むいて 行って しまった 。

ハリー は 一 日 中 授業 に 集中 でき なかった 。 気 が つく と 寮 の ベッド の 下 に 置いて きた 箒 の こと を 考えて いたり 、 今夜 練習 する こと に なって いる クィディッチ 競技 場 の 方 に 気持 が それて しまって いた 。 夕食 は 何 を 食べた の かも わから ない まま 飲みこんで 、 ロン と 一緒に 寮 に かけ 戻り 、 ようやく ニンバス 2000 の 包み を 解いた 。

ベッド カバー の 上 に 転がり 出た 箒 を 見て 、 ロン は 「 ワオー 」 と ため息 を ついた 。 箒 の こと は 何も 知ら ない ハリー で さえ 、 素晴らしい 箒 だ と 思った 。 スラリ と して 艶 が あり 、 マホガニー の 柄 の 先 に 、 長く まっすぐな 小枝 が すっきり と 束ねられ 、 柄 の 先端 近く に 金 文字 で ニンバス 2000 と 書かれて いた 。 七 時 近く 、 夕暮れ の 薄 明かり の 中 、 ハリー は 城 を 出て クィディッチ 競技 場 へ 急いだ 。 スタジアム の 中 に 入る の は 初めて だった 。 競技 場 の グラウンド 周り に は 、 何 百 と いう 座席 が 高々 と せり 上げられて いて 、 観客 が 高い ところ から 観戦 できる ように なって いた 。 グラウンド の 両端 に は 、 各 々 十六 メートル の 金 の 柱 が 三 本 ずつ 立って いて 、 先端 に は 輪 が ついて いた 。 マグル の 子供 が シャボン玉 を 作る の に 使う プラスチック の 輪 に そっくりだ と ハリー は 思った 。

ウッド が 来る まで に 、 どうしても また 飛んで み たく なり 、 ハリー は 箒 に またがり 、 地面 を 蹴った 。 何て いい 気分 な んだろう ── ハリー は ゴール ポスト の 間 を 出たり 入ったり 、 グラウンド に 急 降下 したり 急 上昇 したり して みた 。 ニンバス 2000 は ちょっと 触れる だけ で 、 ハリー の 思い の まま に 飛んだ 。

「 お ー い 、 ポッター 、 降りて 来い ! 」 オリバー ・ ウッド が やって 来た 。 大きな 木製 の 箱 を 小 脇 に 抱えて いる 。 ウッド の すぐ 隣 に 、 ハリー は ピタリ と 着陸 した 。

「 お みごと 」 ウッド は 目 を キラキラ さ せて いた 。

「 マクゴナガル 先生 の 言って いた 意味 が わかった …… 君 は まさに 生まれつき の 才能 が ある 。

今夜 は ルール を 教えよう 。 それ から 週 三 回 チーム 練習 に 参加 だ 」

箱 を 開ける と 、 大き さ の ちがう ボール が 四 個 あった 。

「 いい かい 、 クィディッチ は 覚える の は 簡単だ 。 プレイ する の は そう 簡単じゃ ない けど ね 。 両 チーム それぞれ 七 人 の 選手 が いる 。 その うち 三 人 は チェイサー だ 」

「 三 人 の チェイサー 」 と ハリー が 繰り返した 。

ウッド は サッカーボール ぐらい の 大き さ の 真っ赤な ボール を 取り出した 。

「 この ボール が クアッフル だ 。 チェイサー は この クアッフル を 投げ合って 、 相手 ゴール の 輪 の 中 に 入れる 。 そし たら 得点 。 輪 に 入る たび に 十 点 だ 。 ここ まで は いい かい ? 」 「 チェイサー が クアッフル を 投げ 、 輪 を 通る と 得点 」 ハリー は また 繰り返した 。 「 それ じゃ 、 六 つ ゴール が あって 箒 に 乗って プレイ する バスケットボール の ような もの じゃ ない か なあ ? 」 「 バスケットボールって なんだい ? 」 ウッド が 不思議 そうに 聞いた 。

「 う うん 、 気 に し ないで 」 ハリー は あわてて 言った 。

「 さて と 、 各 チーム に は キーパー と 呼ば れる 選手 が いる 。 僕 は グリフィンドール の キーパー だ 。 味方 の 輪 の 周り を 飛び回って 、 敵 が 点 を 入れ ない ように する んだ 」

「 チェイサー が 三 人 、 キーパー が 一 人 、 クアッフル で プレイ する 。 オーケー 、 わかった 」

ハリー は 全部 覚え こもう と 意気込んで いた 。

「 それ は 何 する の ? 」 ハリー は 箱 の 中 に 残って いる 三 つ の ボール を 指さした 。 「 今 見せる よ 。 ちょっと これ を 持って 」

ウッド が 野球 の バット に 似た 短い 棍棒 を ハリー に 渡した 。

「 ブラッジャー が 何 な の か 今 から 見せて あげよう 。 この 二 つ が ブラッジャー だ 」

ウッド は 赤い クアッフル より 少し 小さい 、 真っ黒な ボール を 二 つ ハリー に 見せた 。 二 つ と も まったく 同じ ような ボール で 、 箱 の 中 に 紐 で 留めて あった が 、 紐 を ふりきって 飛び出そう と して いる ように 見えた 。

「 下がって 」 と ハリー に 注意 して から 、 ウッド は 腰 を かがめ 、 ブラッジャー を 一 つ だけ 紐 から はずした 。

とたん に 黒い ボール は 空中 高く 飛び上がり 、 まっすぐに ハリー の 顔 めがけて ぶつかって きた 。

鼻 を 折ら れちゃ 大変 と 、 ハリー が バット で ボール を 打つ と 、 ボール は ジグザグに 舞いあがった 。

そして 二 人 の 頭上 を グルグル 回り 、 今度 は ウッド に ぶつかって きた 。 ウッド は ボール を 上 から 押さえ 込む ように 飛びかかり 、 地面 に 押さえつけた 。

「 わかったろう ? 」 ウッド は 、 ハーハ一 言いながら 、 じたばた する ブラッジャー を 力ずく で 箱 に 戻し 、 紐 で 押さえつけて おとなしく さ せた 。 「 ブラッジャー は ロケット の ように 飛び回って 、 プレーヤー を 箒 から 叩き 落とそう と する んだ 。 そこ で 各 チーム 二 人 の ビーター が いる ── 双子 の ウィーズリー が それ だ ── 味方 の 陣地 を ブラッジャー から 守って 、 敵 の 陣地 へ 打ち返す 役 だ よ 。 さあ 、 ここ まで の ところ わかった ? 」 「 チェイサー が 三 人 、 クアッフル で 得点 する 。 キーパー は ゴール ポスト を 守る 。 ビーター は ブラッジャー を 味方 の 陣地 から 追い払う 」 ハリー は スラスラ 言った 。

「 よく できた 」

「 えー と …… ブラッジャー が 誰 か 殺しちゃった こと ある の ? 」 ハリー は 気 に して いない ふり を して 質問 した 。 「 ホグワーツ で は 一 度 も ない よ 。 あご の 骨 を 折った ヤツ は 二 、 三 人 いた けど 、 その 程度 だ よ 。 さて 、 残る メンバー は シーカー だ 。 君 の ポジション 。 クアッフル も ブラッジャー も 気 に し なくて いい ……」

「…… 僕 の 頭 を 割り さえ し なきゃ ね 」

「 心配 する な 。 双子 の ウィーズリー に は ブラッジャー も かなわない さ ── つまり 、 二 人 は 人間 ブラッジャー みたいな もの だ な 」

ウッド は 箱 に 手 を つっこんで 、 四 つ 目 の 、 最後 の ボール を 取り出した 。 クアッフル や ブラッジャー に 比べる と ずいぶん 小さく 、 大き めの 胡桃 ぐらい だった 。 まばゆい 金色 で 、 小さな 銀色 の 羽 を ヒラヒラ さ せて いる 。

「 これ が 、 いい かい 、『 金 の スニッチ 』 だ 。 一 番 重要な ボール だ よ 。 とにかく 速い し 見え にくい から 、 捕まえる の が 非常に 雉 しい 。 シーカー の 役目 は これ を 捕る こと だ 。 君 は チェイサー 、 ビーター 、 ブラッジャー 、 クアッフル の 間 を 縫う ように 飛び回って 、 敵 の シーカー より 先 に これ を 捕ら ない と いけない 。 なにしろ シーカー が スニッチ を 捕る と 一五〇 点 入る 。 勝利 は ほとんど 決まった ような もの だ 。 だから 何と して でも シーカー を 妨害 しよう と する 。 スニッチ が 捕まら ない かぎり クィディッチ の 試合 は 終わら ない 。 いつまでも 続く ── たしか 最長 記録 は 三 カ月 だった と 思う 。 交代 選手 を 次々 投入 して 、 正 選手 は 交代 で 眠った と いう こと だ 。 ま 、 こんな とこ か な 。 質問 ある かい ? 」 ハリー は 首 を 横 に 振った 。 やる べき こと は しっかり わかった 。 それ が できる か どう か が 問題 だ 。

「 スニッチ を 使った 練習 は まだ やら ない 」

ウッド は スニッチ を 慎重に 箱 に しまい込んだ 。

「 もう 暗い から 、 なくす と いけない し 。 かわり に これ で 練習 しよう 」

ウッド は ポケット から ゴルフ ボール の 袋 を 取り出した 。 数 分 後 、 二 人 は 空中 に いた 。 ウッド は ゴルフ ボール を ありとあらゆる 方向 に 思いきり 強く 投げ 、 ハリー に キャッチ さ せた 。

ハリー は 一 つ も 逃さ なかった ので 、 ウッド は 大喜びだった 。 三十 分 も する と すっかり 暗く なり 、 もう 続ける の は 無理 だった 。

「 あの クィディッチ ・ カップ に 、 今年 こそ は 僕たち の 寮 の 名前 が 入る ぞ 」

城 に 向かって 疲れた 足取り で 歩き ながら ウッド は 嬉し そうに 言った 。

「 君 は チャーリー より うまく なる かも しれ ない な 。 チャーリー だって 、 ドラゴン を 追っかける 仕事 を 始め なかったら 、 今頃 イギリス の ナショナル ・ チーム で プレー して たろう に 」

10.1 ハロウィーン 10.1 Halloween. 10.1 Halloween 10.1 Halloween. 10.1 Halloween. 10.1 Halloween. 10.1 Dia das Bruxas. 10.1 Хэллоуин. 10.1 Halloween. 10.1 万圣节 10.1 萬聖節

第 10 章 ハロウィーン CHAPTER TEN Halloween だい|しょう||chapter|ten|halloween

次の 目 、 ハリー と ロン が 疲れた 様子 で 、 でも 上機嫌で 、 まだ ホグワーツ に いる の を 見て マルフォイ は 自分 の 目 を 疑った 。 つぎの|め|||||つかれた|ようす|||じょうきげんで|||||||みて|||じぶん||め||うたがった The next eye, Harry and Ron looked tired, but in a good mood, Malfoy doubted his own eyes when he saw that he was still in Hogwarts. 朝 に なって みる と ハリー も ロン も 、 あの 三 つ 頭 の 犬 に 出会った こと が 素晴らしい 冒険 に 思えた し 、 次の 冒険 が 待ち遠しい 気持 に なって いた 。 あさ||||||||||みっ||あたま||いぬ||であった|||すばらしい|ぼうけん||おもえた||つぎの|ぼうけん||まちどおしい|きもち||| In the morning, both Harry and Ron seemed to have a wonderful adventure to meet those three dogs, and they felt long-awaited for the next adventure. とりあえず 、 ハリー は ロン に 例 の 包み の こと 、 それ が グリンゴッツ から ホグワーツ に 移さ れた ので は ない か と いう こと を 話した 。 |||||れい||つつみ|||||||||うつさ||||||||||はなした Für den Moment erzählte Harry Ron von dem Paket und wie es möglicherweise von Gringotts nach Hogwarts gebracht worden war. For the time being, Harry told Ron about the example wrapping, which might have been moved from Gringots to Hogwarts. あんなに 厳重な 警備 が 必要な 物って いったい なんだろう と 、 二 人 は あれこれ 話した 。 |げんじゅうな|けいび||ひつような|ぶつ って||||ふた|じん|||はなした Die beiden fragten sich, wozu so strenge Sicherheitsvorkehrungen nötig waren. The two talked about what kind of thing needed such strict security. 「 ものすごく 大切 か 、 ものすごく 危険な 物 だ な 」 と ロン 。 |たいせつ|||きけんな|ぶつ|||| "It's a very important and very dangerous thing," said Ron.

「 その 両方 かも 」 と ハリー 。 |りょうほう||| "Maybe both," Harry said.

謎 の 包み に ついて は 、 五 センチ ぐらい の 長 さ の もの だろう と いう こと しか ヒント が ない ので 、 それ 以上 な ん の 推測 も でき なかった 。 なぞ||つつみ||||いつ|せんち|||ちょう|||||||||ひんと|||||いじょう||||すいそく||| Was das mysteriöse Paket betrifft, war der einzige Hinweis, dass es etwa fünf Zentimeter lang war, sodass ich keine weiteren Vermutungen anstellen konnte. The only hint about the mysterious wrapping was that it was about five centimeters long, so I couldn't make any further guesses.

三 頭 犬 と 仕掛け 扉 の 下 に 何 が 隠されて いる の か 、 ネビル と ハーマイオニー は まったく 興味 を 示さ なかった 。 みっ|あたま|いぬ||しかけ|とびら||した||なん||かくさ れて|||||||||きょうみ||しめさ| Neville und Hermine zeigten kein Interesse an dem, was sich unter dem dreiköpfigen Hund und der Falltür verbarg. Neville and Hermione showed no interest in what was hidden under the three-headed dog and the gimmick door. ネビル に とって は 、 二度と あの 犬 に 近づか ない と いう こと だけ が 重要 だった 。 ||||にどと||いぬ||ちかづか|||||||じゅうよう| Alles, was Neville zählte, war, nie wieder in die Nähe dieses Hundes zu kommen. For Neville, it was only important that he never approached the dog again.

ハーマイオニー は ハリー と ロン と は あれ から 口 も きか なかった が 、 えら そうな 知ったかぶり 屋 に 指図 さ れ ないで すむ の は 二 人 に とって かえって おまけ を もらった ような 気分 だった 。 |||||||||くち||||||そう な|しったかぶり|や||さしず|||||||ふた|じん||||||||きぶん| Hermine hatte seitdem nicht mehr mit Harry und Ron gesprochen, aber es fühlte sich für sie beide wie ein Bonus an, nicht von einem großen Besserwisser diktiert zu werden. Hermione couldn't speak to Harry and Ron, but it felt like they were given a bonus instead of being instructed by a sneaker who knew that. ハリー と ロン の 思い は 、 今や 、 どう やって マルフォイ に 仕返し する か だけ だった 。 ||||おもい||いまや|||||しかえし|||| Die einzigen Gedanken von Harry und Ron waren jetzt, wie sie Malfoy heimzahlen könnten. Harry and Ron's only thoughts are now how to get back to Malfoy. 一 週間 ほど 後 に 、 なんと 、 その チャンス が 郵便 と ともに やってきた 。 ひと|しゅうかん||あと||||ちゃんす||ゆうびん||| About a week later, the chance came with the mail.

いつも の ように ふくろう が 群れ を なして 大広間 に 飛んで きた 。 |||||むれ|||おおひろま||とんで| Wie üblich flog ein Schwarm Eulen in die Halle. As usual, owls flew into the hall in groups. 六 羽 の 大 コノハズク が 食わ えた 細長い 包み が すぐに みんな の 気 を 引いた 。 むっ|はね||だい|||くわ||ほそながい|つつみ|||||き||ひいた Das lange, dünne Paket, das von sechs großen Zwergohreulen verschlungen wurde, zog sofort alle Blicke auf sich. The elongated wrapping that the six large scops owls ate immediately caught everyone's attention. ハリー も 興味 津 々 で 、 あの 大きな 包み は なんだろう と 見て いた 。 ||きょうみ|つ||||おおきな|つつみ||||みて| Harry war auch neugierig und fragte sich, was das große Paket war. Harry was curious to see what was wrapped in that big package. 驚いた こと に 、 コノハズク は ハリー の 真 ん 前 に 舞い降りて 、 その 大きな 包み を 落とし 、 ハリー の 食べて いた ベーコン が はねて 床 に 落ちた 。 おどろいた|||||||まこと||ぜん||まいおりて||おおきな|つつみ||おとし|||たべて||べーこん|||とこ||おちた To my surprise, the scops owl flew down right in front of Harry, dropped the large parcel, and Harry's eating bacon bounced off the floor. 六 羽 が まだ 飛び去る か 去ら ない うち に 、 もう 一 羽 が 包み の 上 に 手紙 を 落とした 。 むっ|はね|||とびさる||さら|||||ひと|はね||つつみ||うえ||てがみ||おとした Während sechs noch weggeflogen oder nicht weg waren, ließ ein anderer den Brief auf das Paket fallen. Before the six feathers flew away or not, another one dropped a letter on the parcel.

ハリー は 急いで 手紙 を 開けた 。 ||いそいで|てがみ||あけた Harry hurriedly opened the letter. それ が 正解 だった 。 ||せいかい| That was the correct answer. 手紙 に は こう 書いて あった 。 てがみ||||かいて| The letter said:

包み を ここ で 開け ない ように 。 つつみ||||あけ|| Öffnen Sie die Verpackung hier nicht. Don't open the package here.

中身 は 新品 の ニンバス 2000 です 。 なかみ||しんぴん||| The contents are a new Nimbus 2000.

あなた が 箒 を 持った と わかる と 、 みんな が 欲しがる ので 、 気づか れ ない ように 。 ||そう||もった||||||ほしがる||きづか||| Lass die Leute nicht wissen, dass du einen Besen hast, denn jeder wird ihn haben wollen. If you find out that you have a broom, everyone wants it, so don't let it go unnoticed.

今夜 七 時 、 クィディッチ 訓練場 で ウッド が 待って います 。 こんや|なな|じ||くんれん じょう||||まって|い ます At 7 o'clock tonight, Wood is waiting at the Quidditch contempt. 最初の 練習 です 。 さいしょの|れんしゅう| This is the first practice.

M ・ マクゴナガル 教授 m||きょうじゅ Professor M. McGonagall

手紙 を ロン に 渡し ながら 、 ハリー は 喜び を 隠し きれ なかった 。 てがみ||||わたし||||よろこび||かくし|| Harry konnte seine Freude nicht verbergen, als er Ron den Brief überreichte. While handing the letter to Ron, Harry couldn't hide his joy.

「 ニンバス 2000 だって ! 僕 、 触った こと さえ ない よ 」 ぼく|さわった|||| Ich habe es nicht einmal berührt." I haven't even touched it. "

ロン は うらやまし そうに うなった 。 |||そう に| Ron nodded enviously.

一 時間 目 が 始まる 前 に 二 人 だけ で 箒 を 見よう と 、 急いで 大広間 を 出た が 、 玄関 ホール の 途中 で 、 クラップ と ゴイル が 寮 に 上がる 階段 の 前 に 立ちふさがって いる の に 気づいた 。 ひと|じかん|め||はじまる|ぜん||ふた|じん|||そう||みよう||いそいで|おおひろま||でた||げんかん|ほーる||とちゅう||||||りょう||あがる|かいだん||ぜん||たちふさがって||||きづいた Ich eilte aus der Großen Halle, um den Besen allein zu sehen, bevor die erste Stunde begann, aber auf halbem Weg durch die Eingangshalle bemerkte ich, dass Crapp und Goyle vor den Stufen standen, die zum Schlafsaal führten. Before the first hour began, I hurried out of the hall to see the broom alone, but in the middle of the entrance hall, I noticed that Clap and Goyle were standing in front of the stairs leading up to the dormitory. マルフォイ が ハリー の 包み を ひったくって 、 中身 を 確かめる ように 触った 。 ||||つつみ|||なかみ||たしかめる||さわった Malfoy snatched Harry's wrap and touched it to see what was inside.

「 箒 だ 」 そう|

マルフォイ は ねたまし さ と 苦々し さ の 入り 混じった 顔つき で 、 ハリー に 包み を 投げ 返した 。 |||||にがにがし|||はいり|まじった|かおつき||||つつみ||なげ|かえした Malfoy threw the wrap back at Harry, with a mixed look of jealousy and bitterness.

「 今度 こそ おしまい だ な 、 ポッター 。 こんど||||| "This time it's over, Potter. 一 年生 は 箒 を 持っちゃ いけ ない んだ 」 ひと|ねんせい||そう||もっちゃ||| First graders shouldn't have a broom. "

ロン は 我慢 し きれ ず に 言い返した 。 ||がまん|||||いいかえした Ron konnte nicht anders, als zu erwidern. Ron couldn't stand it and replied.

「 ただ の 箒 なんか じゃ ない ぞ 。 ||そう|||| "It's not just a broom. なんてったって 、 ニンバス 2000 だ ぜ 。 なんて った って||| What the hell is Nimbus 2000. 君 、 家 に 何 持って るって 言った ? きみ|いえ||なん|もって|る って|いった What did you say you have at home? コメット 260 かい ? Comet 260? 」 ロン は ハリー に 向かって ニヤッ と 笑い かけた 。 ||||むかって|||わらい| Ron grinned at Harry. 「 コメットって 見かけ は 派手 だけど ニンバス と は 格 が 違う んだ よ 」 コメット って|みかけ||はで|||||かく||ちがう|| "Comet looks flashy, but it's different from Nimbus." 「 君 に 何 が わかる 、 ウィーズリー 。 きみ||なん||| "What do you know, Weasley. 柄 の 半分 も 買え ない くせ に 。 え||はんぶん||かえ||| Even though I can't buy half of the handle. 君 と 兄貴 たち と で 小枝 を 一 本 ずつ 貯 め なきゃ なら ない くせ に 」 きみ||あにき||||こえだ||ひと|ほん||ちょ|||||| You and your big brothers have to save one twig at a time. "

マルフォイ が かみついて きた 。 Malfoy is biting. ロン が 応戦 しよう と した 時 に 、 フリットウィック 先生 が マルフォイ の 肘 の あたり に 現れた 。 ||おうせん||||じ|||せんせい||||ひじ||||あらわれた When Ron tried to fight back, Dr. Flitwick appeared around Malfoy's elbow.

「 君 たち 、 言い争い じゃ ない だろう ね ? きみ||いいあらそい|||| "You guys aren't arguing, right? 」 先生 が キーキー 声 で 言った 。 せんせい|||こえ||いった The teacher said in a squeaky voice.

「 先生 、 ポッター の ところ に 箒 が 送られて 来た んです よ 」 マルフォイ が 早速 言いつけた 。 せんせい|||||そう||おくら れて|きた|||||さっそく|いいつけた "Teacher, a broom was sent to Potter," Malfoy immediately said. 「 いや ー 、 いや ー 、 そう らしい ね 」 先生 は ハリー に 笑い かけた 。 |-||-||||せんせい||||わらい| "No, no, that's right," the teacher laughed at Harry.

「 マクゴナガル 先生 が 特別 措置 に ついて 話して くれた よ 。 |せんせい||とくべつ|そち|||はなして|| "Mr. McGonagall talked about the special measures. ところで ポッター 、 箒 は 何 型 かね ? ||そう||なん|かた| By the way, what type of broom is Potter? 」 「 ニンバス 2000 です 」 マルフォイ の ひきつった 顔 を 見て 、 笑い を 必死で こらえ ながら ハリー は 答えた 。 |||かお||みて|わらい||ひっしで|||||こたえた Looking at Malfoy's tight face, Harry replied, desperately holding back his laughter.

「 実は 、 マルフォイ の おかげ で 買って いただきました 」 じつは|||||かって|いただき ました "Actually, thanks to Malfoy, I bought it." マルフォイ は 怒り と 当惑 を むき出しに した 顔 を した 。 ||いかり||とうわく||むきだしに||かお|| Malfoy had a face that exposed his anger and embarrassment. 二 人 は 笑い を 押し殺し ながら 階段 を 上がった 。 ふた|じん||わらい||おしころし||かいだん||あがった The two went up the stairs, killing their laughter.

大理石 の 階段 の 上 まで 来た とき 、 ハリー は 思う存分 笑った 。 だいりせき||かいだん||うえ||きた||||おもうぞんぶん|わらった Harry laughed as much as he could when he reached the top of the marble stairs.

「 だって 本当 だ もの 。 |ほんとう|| "Because it's true. もし マルフォイ が ネビル の 『 思い出し 玉 』 を かすめて いか なかったら 、 僕 は チーム に は 入れ なかった し ……」 |||||おもいだし|たま|||||ぼく||ちーむ|||いれ|| If Malfoy hadn't grabbed Neville's "Remembering Ball", I wouldn't have joined the team ... "

「 それ じゃ 、 校則 を 破って ご 褒美 を もらった と 思って る の ね 」 ||こうそく||やぶって||ほうび||||おもって||| "Then, I think I was rewarded for breaking the school rules."

背後 から 怒った 声 が した 。 はいご||いかった|こえ|| There was an angry voice from behind. ハーマイオニー だった 。 was Hermione. ハリー が 持って いる 包み を 、 けしからん と 言わんばかり に にらみつけ 、 階段 を 一 段 一 段 踏みしめて 登って くる 。 ||もって||つつみ||||いわんばかり|||かいだん||ひと|だん|ひと|だん|ふみしめて|のぼって| He glances at Harry's package as if he weren't, and climbs the stairs step by step.

「 あれっ、 僕たち と は 口 を きか ない んじゃ なかった の ? |ぼくたち|||くち|||||| "Oh, didn't you talk to us? 」 と ハリー 。 and Harry.

「 そうだ よ 。 そう だ| いまさら 変え ないで よ 。 |かえ|| Don't change it anymore. 僕たち に とっちゃ ありがたい んだ から 」 と ロン 。 ぼくたち||||||| I'm so grateful to us, "Ron said.

ハーマイオニー は 、 ツンと そっぽ を むいて 行って しまった 。 ||つんと||||おこなって| Hermione has gone away with Tsundere.

ハリー は 一 日 中 授業 に 集中 でき なかった 。 ||ひと|ひ|なか|じゅぎょう||しゅうちゅう|| Harry couldn't concentrate on his lessons all day long. 気 が つく と 寮 の ベッド の 下 に 置いて きた 箒 の こと を 考えて いたり 、 今夜 練習 する こと に なって いる クィディッチ 競技 場 の 方 に 気持 が それて しまって いた 。 き||||りょう||べっど||した||おいて||そう||||かんがえて||こんや|れんしゅう|||||||きょうぎ|じょう||かた||きもち|||| When I noticed, I was thinking about the broom that I had left under the bed in the dormitory, and I was distracted by the Quidditch stadium where I was supposed to practice tonight. 夕食 は 何 を 食べた の かも わから ない まま 飲みこんで 、 ロン と 一緒に 寮 に かけ 戻り 、 ようやく ニンバス 2000 の 包み を 解いた 。 ゆうしょく||なん||たべた||||||のみこんで|||いっしょに|りょう|||もどり||||つつみ||といた I swallowed the supper without knowing what I ate, went back to the dormitory with Ron, and finally unwrapped the Nimbus 2000.

ベッド カバー の 上 に 転がり 出た 箒 を 見て 、 ロン は 「 ワオー 」 と ため息 を ついた 。 べっど|かばー||うえ||ころがり|でた|そう||みて|||||ためいき|| Seeing the broom rolling over the bed cover, Ron sighed, "Wow." 箒 の こと は 何も 知ら ない ハリー で さえ 、 素晴らしい 箒 だ と 思った 。 そう||||なにも|しら|||||すばらしい|そう|||おもった Even Harry, who knew nothing about brooms, thought it was a wonderful broom. スラリ と して 艶 が あり 、 マホガニー の 柄 の 先 に 、 長く まっすぐな 小枝 が すっきり と 束ねられ 、 柄 の 先端 近く に 金 文字 で ニンバス 2000 と 書かれて いた 。 |||つや|||||え||さき||ながく||こえだ||||たばね られ|え||せんたん|ちかく||きむ|もじ||||かか れて| It was sleek and glossy, with long, straight twigs neatly bundled at the tip of the mahogany handle, and the gold letter Nimbus 2000 was written near the tip of the handle. 七 時 近く 、 夕暮れ の 薄 明かり の 中 、 ハリー は 城 を 出て クィディッチ 競技 場 へ 急いだ 。 なな|じ|ちかく|ゆうぐれ||うす|あかり||なか|||しろ||でて||きょうぎ|じょう||いそいだ Nearly seven o'clock, in the faint light of dusk, Harry left the castle and hurried to the Quidditch arena. スタジアム の 中 に 入る の は 初めて だった 。 すたじあむ||なか||はいる|||はじめて| It was my first time going inside a stadium. 競技 場 の グラウンド 周り に は 、 何 百 と いう 座席 が 高々 と せり 上げられて いて 、 観客 が 高い ところ から 観戦 できる ように なって いた 。 きょうぎ|じょう||ぐらうんど|まわり|||なん|ひゃく|||ざせき||たかだか|||あげ られて||かんきゃく||たかい|||かんせん|||| Hundreds of seats were raised around the ground of the stadium so that the spectators could watch the game from a high place. グラウンド の 両端 に は 、 各 々 十六 メートル の 金 の 柱 が 三 本 ずつ 立って いて 、 先端 に は 輪 が ついて いた 。 ぐらうんど||りょうたん|||かく||じゅうろく|めーとる||きむ||ちゅう||みっ|ほん||たって||せんたん|||りん||| At each end of the ground were three 16-meter gold pillars, with a ring at the tip. マグル の 子供 が シャボン玉 を 作る の に 使う プラスチック の 輪 に そっくりだ と ハリー は 思った 。 ||こども||しゃぼんだま||つくる|||つかう|ぷらすちっく||りん||||||おもった Harry thought it was just like the plastic ring that Muggle kids use to make soap bubbles.

ウッド が 来る まで に 、 どうしても また 飛んで み たく なり 、 ハリー は 箒 に またがり 、 地面 を 蹴った 。 ||くる|||||とんで||||||そう|||じめん||けった By the time Wood arrived, he wanted to fly again, and Harry straddled the broom and kicked the ground. 何て いい 気分 な んだろう ── ハリー は ゴール ポスト の 間 を 出たり 入ったり 、 グラウンド に 急 降下 したり 急 上昇 したり して みた 。 なんて||きぶん|||||ごーる|ぽすと||あいだ||でたり|はいったり|ぐらうんど||きゅう|こうか||きゅう|じょうしょう||| What a good feeling—Harry swooped in and out of the goalposts, plummeting and soaring onto the ground. ニンバス 2000 は ちょっと 触れる だけ で 、 ハリー の 思い の まま に 飛んだ 。 |||ふれる|||||おもい||||とんだ The Nimbus 2000 flew at Harry's will with just a touch.

「 お ー い 、 ポッター 、 降りて 来い ! |-|||おりて|こい "Hey, Potter, come on down! 」 オリバー ・ ウッド が やって 来た 。 ||||きた 大きな 木製 の 箱 を 小 脇 に 抱えて いる 。 おおきな|もくせい||はこ||しょう|わき||かかえて| I have a large wooden box under my armpit. ウッド の すぐ 隣 に 、 ハリー は ピタリ と 着陸 した 。 |||となり||||ぴたり||ちゃくりく| Harry landed right next to Wood.

「 お みごと 」 ウッド は 目 を キラキラ さ せて いた 。 ||||め||きらきら||| "Good luck" Wood had his eyes shining.

「 マクゴナガル 先生 の 言って いた 意味 が わかった …… 君 は まさに 生まれつき の 才能 が ある 。 |せんせい||いって||いみ|||きみ|||うまれつき||さいのう|| "I see what you mean, Professor McGonagall...you're just naturally gifted.

今夜 は ルール を 教えよう 。 こんや||るーる||おしえよう それ から 週 三 回 チーム 練習 に 参加 だ 」 ||しゅう|みっ|かい|ちーむ|れんしゅう||さんか| Then I participated in team practice three times a week. "

箱 を 開ける と 、 大き さ の ちがう ボール が 四 個 あった 。 はこ||あける||おおき||||ぼーる||よっ|こ| When I opened the box, I found four balls of different sizes.

「 いい かい 、 クィディッチ は 覚える の は 簡単だ 。 ||||おぼえる|||かんたんだ "Well, Quidditch is easy to remember. プレイ する の は そう 簡単じゃ ない けど ね 。 |||||かんたんじゃ||| It's not that easy to play, though. 両 チーム それぞれ 七 人 の 選手 が いる 。 りょう|ちーむ||なな|じん||せんしゅ|| Both teams have seven players each. その うち 三 人 は チェイサー だ 」 ||みっ|じん||| Three of them are chasers."

「 三 人 の チェイサー 」 と ハリー が 繰り返した 。 みっ|じん||||||くりかえした "Three chasers," Harry repeated.

ウッド は サッカーボール ぐらい の 大き さ の 真っ赤な ボール を 取り出した 。 ||さっかー ぼーる|||おおき|||まっかな|ぼーる||とりだした

「 この ボール が クアッフル だ 。 |ぼーる||| チェイサー は この クアッフル を 投げ合って 、 相手 ゴール の 輪 の 中 に 入れる 。 |||||なげあって|あいて|ごーる||りん||なか||いれる The chaser throws this quaffle and puts it in the opponent's goal circle. そし たら 得点 。 ||とくてん Then score. 輪 に 入る たび に 十 点 だ 。 りん||はいる|||じゅう|てん| ここ まで は いい かい ? Is this as far as you want to go? 」 「 チェイサー が クアッフル を 投げ 、 輪 を 通る と 得点 」 ハリー は また 繰り返した 。 ||||なげ|りん||とおる||とくてん||||くりかえした Harry repeated again, "The chaser throws the quaffle and scores a point when it goes through the hoop. 「 それ じゃ 、 六 つ ゴール が あって 箒 に 乗って プレイ する バスケットボール の ような もの じゃ ない か なあ ? ||むっ||ごーる|||そう||のって|||ばすけっとぼーる||||||| "Isn't that like basketball with six goals and played on a broomstick? 」 「 バスケットボールって なんだい ? ばすけっとぼーる って| "What is basketball?" 」 ウッド が 不思議 そうに 聞いた 。 ||ふしぎ|そう に|きいた Wood mysteriously heard.

「 う うん 、 気 に し ないで 」 ハリー は あわてて 言った 。 ||き|||||||いった "Yeah, don't worry," Harry said in a hurry.

「 さて と 、 各 チーム に は キーパー と 呼ば れる 選手 が いる 。 ||かく|ちーむ|||きーぱー||よば||せんしゅ|| "Well, each team has a player called a keeper. 僕 は グリフィンドール の キーパー だ 。 ぼく||||きーぱー| 味方 の 輪 の 周り を 飛び回って 、 敵 が 点 を 入れ ない ように する んだ 」 みかた||りん||まわり||とびまわって|てき||てん||いれ|||| Fly around your circle to keep the enemy out of the spot. "

「 チェイサー が 三 人 、 キーパー が 一 人 、 クアッフル で プレイ する 。 ||みっ|じん|きーぱー||ひと|じん|||| "Three chasers, one keeper, and a quaffle. オーケー 、 わかった 」 おーけー|

ハリー は 全部 覚え こもう と 意気込んで いた 。 ||ぜんぶ|おぼえ|||いきごんで| Harry was eager to remember everything.

「 それ は 何 する の ? ||なん|| "What does it do? 」 ハリー は 箱 の 中 に 残って いる 三 つ の ボール を 指さした 。 ||はこ||なか||のこって||みっ|||ぼーる||ゆびさした 'Harry pointed to the three balls left in the box. 「 今 見せる よ 。 いま|みせる| "I'll show you now. ちょっと これ を 持って 」 |||もって Just take this

ウッド が 野球 の バット に 似た 短い 棍棒 を ハリー に 渡した 。 ||やきゅう||ばっと||にた|みじかい|こんぼう||||わたした Wood gave Harry a short club that resembled a baseball bat.

「 ブラッジャー が 何 な の か 今 から 見せて あげよう 。 ||なん||||いま||みせて| "I'll show you what a blagger is from now on. この 二 つ が ブラッジャー だ 」 |ふた|||| These two are Bludgers."

ウッド は 赤い クアッフル より 少し 小さい 、 真っ黒な ボール を 二 つ ハリー に 見せた 。 ||あかい|||すこし|ちいさい|まっくろな|ぼーる||ふた||||みせた Wood showed Harry two pitch black balls, slightly smaller than a red quaffle. 二 つ と も まったく 同じ ような ボール で 、 箱 の 中 に 紐 で 留めて あった が 、 紐 を ふりきって 飛び出そう と して いる ように 見えた 。 ふた|||||おなじ||ぼーる||はこ||なか||ひも||とどめて|||ひも|||とびだそう|||||みえた Both of them were exactly the same balls, and they were tied in the box with a string, but it seemed that they were about to pull off the string and pop out.

「 下がって 」 と ハリー に 注意 して から 、 ウッド は 腰 を かがめ 、 ブラッジャー を 一 つ だけ 紐 から はずした 。 さがって||||ちゅうい|||||こし|||||ひと|||ひも|| After paying attention to Harry, "down," Wood bent over and untied only one bragger.

とたん に 黒い ボール は 空中 高く 飛び上がり 、 まっすぐに ハリー の 顔 めがけて ぶつかって きた 。 ||くろい|ぼーる||くうちゅう|たかく|とびあがり||||かお||| Immediately, the black ball jumped high in the air and slammed straight into Harry's face.

鼻 を 折ら れちゃ 大変 と 、 ハリー が バット で ボール を 打つ と 、 ボール は ジグザグに 舞いあがった 。 はな||おら||たいへん||||ばっと||ぼーる||うつ||ぼーる||じぐざぐに|まいあがった It was hard to break his nose, and when Harry hit the ball with a bat, the ball soared in a zigzag.

そして 二 人 の 頭上 を グルグル 回り 、 今度 は ウッド に ぶつかって きた 。 |ふた|じん||ずじょう||ぐるぐる|まわり|こんど||||| Then they went round and round over their heads, and this time they hit Wood. ウッド は ボール を 上 から 押さえ 込む ように 飛びかかり 、 地面 に 押さえつけた 。 ||ぼーる||うえ||おさえ|こむ||とびかかり|じめん||おさえつけた Wood jumped at the ball as if he was holding it from above, and pressed it against the ground.

「 わかったろう ? "Understood? 」 ウッド は 、 ハーハ一 言いながら 、 じたばた する ブラッジャー を 力ずく で 箱 に 戻し 、 紐 で 押さえつけて おとなしく さ せた 。 ||ハーハ ひと|いい ながら|||||ちからずく||はこ||もどし|ひも||おさえつけて||| Wood, in a word, Haha, squeezed the fluttering bradger back into the box and pressed it down with a string to keep it calm. 「 ブラッジャー は ロケット の ように 飛び回って 、 プレーヤー を 箒 から 叩き 落とそう と する んだ 。 ||ろけっと|||とびまわって|ぷれーやー||そう||たたき|おとそう||| "Bludgers fly around like rockets, trying to knock players off the broom. そこ で 各 チーム 二 人 の ビーター が いる ── 双子 の ウィーズリー が それ だ ── 味方 の 陣地 を ブラッジャー から 守って 、 敵 の 陣地 へ 打ち返す 役 だ よ 。 ||かく|ちーむ|ふた|じん|||||ふたご||||||みかた||じんち||||まもって|てき||じんち||うちかえす|やく|| There are two beaters on each team ──Twin Weasley ── It's the role of protecting the ally's position from the blagger and returning it to the enemy's position. さあ 、 ここ まで の ところ わかった ? Now, do you understand so far? 」 「 チェイサー が 三 人 、 クアッフル で 得点 する 。 ||みっ|じん|||とくてん| "Three chasers score in the quaffle." キーパー は ゴール ポスト を 守る 。 きーぱー||ごーる|ぽすと||まもる The keeper defends the goal post. ビーター は ブラッジャー を 味方 の 陣地 から 追い払う 」 ハリー は スラスラ 言った 。 ||||みかた||じんち||おいはらう|||すらすら|いった Beater drives Bradger out of his position, "Harry said.

「 よく できた 」 " well done "

「 えー と …… ブラッジャー が 誰 か 殺しちゃった こと ある の ? ||||だれ||ころしちゃ った||| "Well ... has Bradger ever killed anyone? 」 ハリー は 気 に して いない ふり を して 質問 した 。 ||き|||||||しつもん| Harry pretended not to care and asked the question. 「 ホグワーツ で は 一 度 も ない よ 。 |||ひと|たび||| "Never at Hogwarts. あご の 骨 を 折った ヤツ は 二 、 三 人 いた けど 、 その 程度 だ よ 。 ||こつ||おった|やつ||ふた|みっ|じん||||ていど|| There were a few guys who broke their jaw bones, but that's about it. さて 、 残る メンバー は シーカー だ 。 |のこる|めんばー||| Now, the remaining member is Seeker. 君 の ポジション 。 きみ||ぽじしょん Your position. クアッフル も ブラッジャー も 気 に し なくて いい ……」 ||||き|||| Don't worry about the Quaffle or the Bludger. ......"

「…… 僕 の 頭 を 割り さえ し なきゃ ね 」 ぼく||あたま||わり|||| "... I have to split my head."

「 心配 する な 。 しんぱい|| Don't worry. 双子 の ウィーズリー に は ブラッジャー も かなわない さ ── つまり 、 二 人 は 人間 ブラッジャー みたいな もの だ な 」 ふたご||||||||||ふた|じん||にんげん||||| The twins Weasley can't even match the braggers-that is, they're like human braggers. "

ウッド は 箱 に 手 を つっこんで 、 四 つ 目 の 、 最後 の ボール を 取り出した 。 ||はこ||て|||よっ||め||さいご||ぼーる||とりだした Wood reached into the box and pulled out the fourth and final ball. クアッフル や ブラッジャー に 比べる と ずいぶん 小さく 、 大き めの 胡桃 ぐらい だった 。 ||||くらべる|||ちいさく|おおき||くるみ|| It was a lot smaller than a quidditch or a bragger, and it was about a large walnut. まばゆい 金色 で 、 小さな 銀色 の 羽 を ヒラヒラ さ せて いる 。 |きんいろ||ちいさな|ぎんいろ||はね||ひらひら||| It is a dazzling gold, with tiny silver wings fluttering.

「 これ が 、 いい かい 、『 金 の スニッチ 』 だ 。 ||||きむ||| "This is, you know, the 'Golden Snitch'. 一 番 重要な ボール だ よ 。 ひと|ばん|じゅうような|ぼーる|| It's the most important ball. とにかく 速い し 見え にくい から 、 捕まえる の が 非常に 雉 しい 。 |はやい||みえ|||つかまえる|||ひじょうに|きじ| Anyway, it's fast and hard to see, so it's very pheasant to catch. シーカー の 役目 は これ を 捕る こと だ 。 ||やくめ||||とる|| The seeker's job is to catch it. 君 は チェイサー 、 ビーター 、 ブラッジャー 、 クアッフル の 間 を 縫う ように 飛び回って 、 敵 の シーカー より 先 に これ を 捕ら ない と いけない 。 きみ|||||||あいだ||ぬう||とびまわって|てき||||さき||||とら||| You must weave between chasers, beaters, bludgers, and quaffles to catch them before enemy seekers. なにしろ シーカー が スニッチ を 捕る と 一五〇 点 入る 。 |||||とる||いちご|てん|はいる If the Seeker catches the Snitch, he will score 150 points. 勝利 は ほとんど 決まった ような もの だ 。 しょうり|||きまった||| Victory is almost fixed. だから 何と して でも シーカー を 妨害 しよう と する 。 |なんと|||||ぼうがい||| So I try to interfere with the seeker at all costs. スニッチ が 捕まら ない かぎり クィディッチ の 試合 は 終わら ない 。 ||つかまら|||||しあい||おわら| Quidditch's game will not end unless the snitch is caught. いつまでも 続く ── たしか 最長 記録 は 三 カ月 だった と 思う 。 |つづく||さいちょう|きろく||みっ|かげつ|||おもう It will last forever ──I think the longest record was three months. 交代 選手 を 次々 投入 して 、 正 選手 は 交代 で 眠った と いう こと だ 。 こうたい|せんしゅ||つぎつぎ|とうにゅう||せい|せんしゅ||こうたい||ねむった|||| By throwing in substitute players one after another, it means that the regular player fell asleep in the substitute. ま 、 こんな とこ か な 。 Well, something like this. 質問 ある かい ? しつもん|| 」 ハリー は 首 を 横 に 振った 。 ||くび||よこ||ふった Harry shook his head. やる べき こと は しっかり わかった 。 I knew exactly what to do. それ が できる か どう か が 問題 だ 。 |||||||もんだい| The question is whether it can be done.

「 スニッチ を 使った 練習 は まだ やら ない 」 ||つかった|れんしゅう|||| "I haven't practiced using the snitch yet."

ウッド は スニッチ を 慎重に 箱 に しまい込んだ 。 ||||しんちょうに|はこ||しまい こんだ Wood carefully squeezed the snitch into the box.

「 もう 暗い から 、 なくす と いけない し 。 |くらい||||| "It's already dark, so I have to get rid of it. かわり に これ で 練習 しよう 」 ||||れんしゅう| Let's practice with this instead. "

ウッド は ポケット から ゴルフ ボール の 袋 を 取り出した 。 ||ぽけっと||ごるふ|ぼーる||ふくろ||とりだした Wood pulled a bag of golf balls out of his pocket. 数 分 後 、 二 人 は 空中 に いた 。 すう|ぶん|あと|ふた|じん||くうちゅう|| A few minutes later, they were in the air. ウッド は ゴルフ ボール を ありとあらゆる 方向 に 思いきり 強く 投げ 、 ハリー に キャッチ さ せた 。 ||ごるふ|ぼーる|||ほうこう||おもいきり|つよく|なげ|||きゃっち|| Wood threw the golf ball in every direction with all his might and let Harry catch it.

ハリー は 一 つ も 逃さ なかった ので 、 ウッド は 大喜びだった 。 ||ひと|||のがさ|||||おおよろこびだった Wood was overjoyed because Harry didn't miss a single one. 三十 分 も する と すっかり 暗く なり 、 もう 続ける の は 無理 だった 。 さんじゅう|ぶん|||||くらく|||つづける|||むり| After thirty minutes it became completely dark and I couldn't continue.

「 あの クィディッチ ・ カップ に 、 今年 こそ は 僕たち の 寮 の 名前 が 入る ぞ 」 ||かっぷ||ことし|||ぼくたち||りょう||なまえ||はいる| "That Quidditch Cup will have our house name on it this year."

城 に 向かって 疲れた 足取り で 歩き ながら ウッド は 嬉し そうに 言った 。 しろ||むかって|つかれた|あしどり||あるき||||うれし|そう に|いった Wood said happily as he walked toward the castle with his tired gait.

「 君 は チャーリー より うまく なる かも しれ ない な 。 きみ||||||||| "You may be better than Charlie. チャーリー だって 、 ドラゴン を 追っかける 仕事 を 始め なかったら 、 今頃 イギリス の ナショナル ・ チーム で プレー して たろう に 」 ||||おっかける|しごと||はじめ||いまごろ|いぎりす||なしょなる|ちーむ||ぷれー||| Charlie, if he hadn't started chasing the dragon, he would have been playing for the British national team by this time. "