（ 千歳 ( ちとせ ) ） 府 上 ( ふ じょう ) 学園 ゲーム 製作 部
昨年 廃部 寸前 に 追い込ま れる も ―
現 部長 で ある 高尾 ( たか お ) が ―
一 から 立て直し た こと に より ―
ニュー ゲーム 製作 部 と し て 復活 を 遂げ た
部 と し て の 経験 は 浅い ながら も その 見事 な チームワーク で ―
大会 で 優秀 な 成績 を 残し た
今や 他校 から も 一目 置か れる ほど で ある つまり …
正攻法 で は ヤツ ら に 勝 てん
われわれ が 勝つ に は だ な ―
ヤツ ら の 製作 を どれ だけ 妨害 できる か に かかって いる
（ 堅次 ( けんじ ) ） ダメ だ ろ それ ー ！
（ 桜 ( さくら ) ） じゃあ じゃあ あっ ち の パソコン を 水浸し に し ちゃ お う よ
（ 堅次 ） 今 俺 ダメ って 言った よ ね ？
いっそ 土 を 詰める と か
詰め たい だけ だ ろ お前 は ！
（ 南 ( みなみ ) ） そう だ ぞ そんな こと 認め られ ない
お前 たち の 方法 は 時間 も かかる し 確実 性 に 欠ける
これ を 使え ば 一瞬 で 終わる ぞ
認め られ ない って そっち ？ て か 教師 ！
（ 芦 花 ( ろか ) ） しか た あり ませ ん ね ここ は 私 の 炎 で
ああ もう いい から ちょっと 黙って て くれ
（ 芦 花 ） う う う …
♪ ～
～ ♪
お前 ら ゲーム 製作 部 なら 普通 に ゲーム 作って 勝負 しろ よ
作 れ ん だ ろ ？ 何 か よ
体力 に は 自信 ある けど
ゲーム 作り など 知ら ん 私 に ある の は 権力 だけ だ
教師 に 何 を 求める ？
ああ … つまり ゲーム と か 作る 能力 皆無 と
（ 堅次 ） 終わって る な この 部
お前 は ？ （ 芦 花 ） フン
ああ もう 悪かった って スネ ん な よ
「 スーパー マリリン 」 なら １ 時間 で 全 クリ でき ます
ゲーム やる だけ かい ！ 俺 の 謝り を 今 すぐ 返せ ！
（ 芦 花 ） １９８０ 年 代 に 発売 さ れ た ―
アクション ゲーム
女性 が 主人公 の ゲーム は 業界 初 で ―
しかも 悩 殺 攻撃 で 敵 を 倒す と いう ―
斬新 かつ お 色気 要素 で ―
一部 の 子供 や 大人 に も 人気 が あり ―
現在 も 定期 的 に 続編 が 発売 さ れ て いる
（ 堅次 ） どう で も いい わ ！
こんなん じゃ ―
さっさと 負け て 吸収 さ れ た ほう が いい ん じゃ ねえ の ？
ハァ
まあ 何 に し て も ―
まず は ヤツ ら が どんな もの を 作って いる の か 知る 必要 が ある な
ああ もう 勝手 に し て くれ
と いう わけ で スパイ よろしく
（ 堅次 ） 出 た また 俺 だ
毎度 毎度 俺 は もう や だ ぞ
ムッ この 私 が 上目遣い で 頼 ん で いる と いう のに ―
ダメ だ と いう の か ？ （ 堅次 ） ダメ ！
じゃあ ゲーム で 負け た ヤツ が スパイ で いい な ？
（ 堅次 ） へ っ ぜ って ー 負け ねえ
う う …
あそこ で まさか 上 から ―
シャンデリア が 落ち て くる と は …
で ？ なんで お前 も ついてくる わけ ？
お前 勝った じゃ ん
私 が いる と 何 か 不満 が ？
いや お前 あん だけ たんか を …
何でもない
（ 堅次 ） 主張 激しい ！
（ 芦 花 ） スーッ
どう だ 見える か ？
全然 です ね
なあ お前 が いる と 入り づれ えん だ けど
や っぱ 帰って くん ね ？ （ 芦 花 ） イヤ です
何 な ん だ よ （ 芦 花 ） あっ
あ ？ あっ
（ 高尾 ） 何 し に 来 た の よ
け 見学 ？
あんた たち この 前 さんざん たんか 切って おい て ―
よく も の この こ 来 られ た もの ね
（ 堅次 ） ご もっとも です
（ 高尾 ） フン まあ いい わ （ 堅次 ） ああ ？
入れ ば ？ 見せ て あげる わ よ （ 堅次 ） いい の か ？
いい わ よ 別に 見 て も どう こう できる わけ じゃ ない でしょ
じゃあ まあ
あなた は ダメ
（ 芦 花 ） う う …
（ 堅次 ） おい 勝手 に 見 て いい の か ？ ん ？
あっ ！ お前 は 山田 ( やま だ )
あん 時 は 悪かった な いきなり 殴って
（ 山田 ） いえ あれ は 自分 に 非 が あり ます から
（ 堅次 ） 何 つう か 頑張って た よ お前
（ 山田 ） 恐縮 です
（ 稲田 ( いなだ ) ） な っ 風間 ( かざま ) 堅次
なぜ お前 が ？ （ 堅次 ） ああ ？
（ 桜 ヶ 丘 ( さくら が おか ) ） あ あ ～
い 一応 礼 は 言って お くわ （ 堅次 ） 何 が ？
（ 桜 ヶ 丘 ） あっ 風間 さん （ 堅次 ） え ？
あれ ？ お前 確か …
（ 稲田 ） いけ ない
え ？
（ 桜 ヶ 丘 ） しまった ！ だまし た まま だって バレ たら ―
改めて 殴ら れる
な 何でも ない です
ああ ？
風間 堅次 ！ よく 来 た わ ね
コココココ コーヒー 飲む ？
コーヒー なんて ない です よ ね
（ 稲田 ） ぐ っ コーヒー みたい な もの が ある わ
（ 高尾 ） ほら さっさと 来 なさい よ （ 堅次 ） おお
へえ これ で ゲーム 作って ん の か
で どう やる ん だ ？ （ 高尾 ） 簡単 よ
ここ を こう 持って くる と …
（ 稲田 ） あの 男 落ちる わ ね
見 なさい
あの まま 続け て い れ ば 部長 は 前かがみ に なり ―
いずれ 後 頭部 に あの 豊 満 な 胸 が 当たる わ
（ 芦 花 ） はっ
今 まで あれ で 落ち なかった 男 は い ない
果たして そう うまく いき ます か ？
何 どう いう こと ？
あれ を 見 て ください
あっ まさか あれ は ！
あの 男 の 髪 が あまり に も ツンツン すぎ て ―
あれ じゃ 部長 も 意識 し て しまって 頭部 に 近づか ない
フッ よかった わ ね 彼 は 無事 よ
って あれ ？
あっ （ 芦 花 ） う う ～ フンッ
あ あっ 何 ？ （ 堅次 ） ん ？ う っ
あ あっ
あ あ ～ っ ！
（ ビンタ する 音 ）
（ 高尾 ） 出 て け ！
う う …
いや ごめん
あんた が 悪く ない の は 分かって ん だ けど さ
ああ いい 何 も 言わ ん で いい
（ 高尾 ） ハァ
あんた もう うち の 部 に 来 ない ？ （ 堅次 ） もう ？
だって こんな 勝負 の 分かって いる 戦い を し て も ムダ じゃ ない
あんた が 来 て くれ れ ば ―
あの 子 も 変 な 意地 張る の やめる かも しれ ない し
そう か ？
幼なじみ の 親友 を 助けよ う と し た ん だ よ
私 たち の 部 に 吸収 さ せ て もらう わ
これ は 素 です
千歳 と 一緒に 作った 部 です
（ 堅次 ） フッ
や っぱ 勝負 し た ほう が いい と 思う ぜ （ 高尾 ） え ？
だって そっち の ほう が 面白い だ ろ
あ … ん ん っ
あー やって やる わ よ
勝敗 は どれ だけ 客 を 入れ た か で 勝負 よ いい ？
（ 堅次 ） ああ 受けて立つ ぜ
と かっこ つけ た は いい もの の ―
どう す っか なぁ
あ ？
何 やって ん だ ？ （ 芦 花 ） う う
帰る ぞ 勝負 の 準備 だ
な 何 だ ？
何 だ よ
（ 芦 花 ） 何でも あり ませ ん
（ 千 歳 ） お かえ り ー
う っ う う う … （ 芦 花 ） わ あ ～
どう だった ？
（ 堅次 ） 楽し そう に 遊 ん で ん な おい
これ は 千 歳 の シナリオ を 基 に し た 私 製作 の ―
「 宇宙 エロ 本 争奪 ゲーム 」 です
タイトル ひで え ！
（ 堅次 ） ああ …
ＳＦ 的 な 世界 観 と エロ 本 と いう 記号 で ―
世 の 男性 を 魅了 する 画期的 な ゲーム です
確か に ゲーム で も ある が ただ の すごろく じゃ ねえ か
自信 作 です
設定 が 学 祭 向き じゃ ない だ ろ ！
（ 芦 花 ） ん …
もっと 斬新 な アイデア が （ 堅次 ） ハァ
正攻法 で いこ う ぜ
（ 千 歳 ） で ？ あっ ち の 部 うまく つぶ せ た の ？
えっ そう いう 話 だった っけ ？
言葉 の 裏 を 読 ん でよ
今さら まとも に やって も 勝 てる わけない でしょ
（ 堅次 ） この アマ ！
ま いざ と なったら 私 の 権力 で …
ダメ だ ろ ！
あ ？
ん …
（ 桜 ヶ 丘 ） ハァ ハァ ハァ …
あ あれ ？ 風間 さん は ？
さっき 帰り まし た よ
う う ～ （ 稲田 ） さ 桜 ヶ 丘 くん
ハァ ハァ ハァ
（ モブ 父 ） 府 上 学園 フリーダム 祭 通称 “ フフ 祭 ”
その 祭り は 毎年 何と いう か ―
特に 目立った ところ の ない 普通 の 学園 祭 で ある
と いう わけ さ
（ モブ 子 ） で ？ 父ちゃん は ―
なんで こんな 普通 の 学園 祭 に 連れ て 来 た の さ ？
それ は 俺 が この 学園 の 卒業 生 だ から さ
（ 衝撃 音 ） （ モブ 父 ） ぐ わ っ が っ これ は ！
ぐ っ （ モブ 子 ） う っ すげ え 気 だ
父ちゃん これ は 本当 に 普通 の 学 祭 な の ？
父ちゃん に も 分から ん
（ モブ 父 ） ついに 息子 が “ 気 ” と いう 言葉 を ―
使う 年 に なって しまった か
あ あっ
（ 鳥 の 泣き声 ）
父ちゃん あれ は … （ モブ 父 ） ああ
今年 の フフ 祭 は 何 か 起きる ぞ ！
とうとう この 日 が 来 た わ ね
正直 あなた の 妨害 が ある と 思った ん だ けど ―
今回 は 正々堂々 やって くれる みたい で うれしい わ
いや 私 も ＊ ＊ ＊ や ＊ ＊ ＊ なんか で ―
妨害 しよ う と し た ん です けど ―
みんな に 止め られ ちゃ って （ 高尾 ） ああ … あ ああ …
（ 千 歳 ） 残念
部長 ファイト
（ 千 歳 ） フフッ
（ 堅次 ） なんか 無性 に 向こう を 応援 し たく なる な
（ 稲田 ） えー で は ルール を 確認 し ます
勝敗 は どちら の 部 が より 多く 集 客 できる か で つけ ます
こちら の 部 が 勝った 場合 ―
（ 桜 ） フフフフー
そちら の 部 を 吸収 さ せ て いただく と
で そちら の 部 が 勝ったら です が
（ 千 歳 ） フン 私 たち が 勝ったら ―
高尾 の 胸 を これ の 刑 に 処す ！
ん ？
ここ ここ … これ の 刑 ？ 本気 です か ？
そ そそ そそ それ は いくら 何でも
何 何 ？ ええ ？
だが いい でしょ う
リスク は 高い ほう が 燃える もの です
（ 高尾 ） 勝手 に ＯＫ さ れ た
フン そっち の 部 に も なかなか 気骨 の ある ヤツ が いる じゃ ない
（ 高尾 ） ああ ああ …
（ 芦 花 ） それ じゃ … （ 稲田 ） 勝負 開始 ！
（ 一同 ） わ あ ～ （ 高尾 ） あ あっ
ああ あ ～ （ 堅次 ） 大変 だ な お前 も
この エロ ！ （ 堅次 ） 俺 に あた ん な よ
（ 女子 生徒 ） ゲーム 楽しかった ね
（ モブ 男 ） 今年 も やって き まし た な
（ モブ 男 ） ああ 今年 は どんな ゲーム を ―
作った の か 楽しみ だ な
（ モブ 男 ） だ が 何より 楽しみ な の は ―
高尾 さん の 解説 の 時 に 当たる あの 胸 の 感触
もしや その 帽子 の 下 は 坊主 ？
感触 を 味わう ため に わざわざ 刈って き た の か
そう いう お前 こそ
俺 は もともと ハゲ だ
（ 生徒 たち の 楽しむ 声 ）
いらっしゃい こんにちは
（ モブ 男 たち ） あれ ？
あの 今日 は 高尾 さん の つきっきり の 解説 は …
はい 今日 は 後輩 が 説明 し ます
ん ん ？
おお ずいぶん 入って ん な （ 高尾 ） あっ
何 ？ 冷やかし ？
入ったら 押す ぞ 10 回 押す ぞ
なん で 10 回 ？
じゃあ 妨害 工作 ？
ん な こと し ねえ よ
こっち の 様子 を 見 に 来 た だけ だ
（ 稲田 ） あら よく 来 た わ ね 風間 堅次
あ ？ よう って お前 その カッコ 似合わ ねえ な
う っ さ い
（ 桜 ヶ 丘 ） あ 風間 さん （ 堅次 ） あ ？
お前 は こない だ の
アハハ その 節 は どう も
その カッコ 似合って ん じゃ ねえ か
う あ … はい 副 部長 が どう し て もって
なんで お前 いつも 泣 い てん の ？
集 客 の ため 勝負 の ためよ
（ 堅次 ） ああ ？
（ 山田 ） ああ 風間 さん （ 堅次 ） あ ？
お前 は 着る な ！
（ 高尾 ） まあ しっかり 見 て いき なさい
これ が 我が ゲーム 製作 部 の 成果
私 たち が 作った ゲーム を みんな が 楽し そう に 遊 ん で いる わ
（ 堅次 ） ん ー 確か に
負け を 認める 気 に なった ？
これ から は 一緒に この 部 を 盛り上げ て いく わ よ
ま いい 部 な ん だ と は 思う けど さ （ 高尾 ） え ？
じゃ 今度 は 俺 たち の 部 を 見 に 来い よ
あ … ん っ
いい わ よ 行って あげる わ よ どうせ 私 たち の 勝ち な ん だ から
で か ー っ ！
な 何 よ これ
（ 堅次 ） 何 って ゲーム 製作 部 の 出し物
中 は … まあ アナログ な ゲーム を 詰め込 め る だけ 詰め込 ん だ
力 技 だ けど な
（ 高尾 ） こ こんな の ゲーム じゃ ない
（ 堅次 ） いや ゲーム だ よ パソコン で 作って ない けど な
あいつ ら が 何 日 も 徹夜 で デコレーション し た ん だ ぜ
楽しい もの は みんな ゲーム です
って 言って な
ま 苦しい って の も 分かる
う … そう だ と し て も ―
こんな 派手 な 建物 ―
あんた たち だけ で 造 れる わけない じゃ ない
（ 堅次 ） ん ー
何 よ
まあ ひと言 で 言え ば 権力 ？
権力 ？
（ 堅次 ） 生徒 会 の ヤツ ら と か 引っ張って き て 手伝わ せ た
（ 高尾 ） ひど … き 汚い わ よ ！
（ 千 歳 ） 汚く ない ぞ （ 高尾 ･ 堅次 ） あ ？
（ 千 歳 ） 部員 の 持てる 力 を 使って 何 が 悪い
（ 高尾 ） その 格好 が 汚い ！
いや そう で も ない
ヤツ の 足元 を 見 て みろ （ 高尾 ） え ？
何 ! ?
（ 中 ( あたる ) ） お 俺 は お前 の 色気 に 負け た わけ で は ない
地球 の 重力 に 負け た の だ
ま これ で 私 たち の 勝ち って こと だ
こんな の 集 客 でき て 当たり前 じゃ ない やり 直し よ
ああ ？ 集 客 数 で 勝敗 を 決めよ う っ つ っ た の は お前 だ ろ
百 歩 譲って アナログ ゲーム は 認め て あげ て も ―
そもそも 既存 の ゲーム だらけ で オリジナリティ が ない
だったら お前 ん と この ゲーム は ―
全部 オリジナリティ に あふれ て ん の か よ
当たり前 でしょ みんな 一 から 作って る の よ
一 から 作った って ん なら うち も 一緒 だ
いや でも …
でも 何 ？ 何 だ よ
でも …
（ 泣き声 ）
泣く な
悪かった よ
別に こんな 勝ち どっち でも い い ん だ
ただ ね ―
芦 花 が 今 の 部 も なく し たく ない って 言って る から さ
あ …
ごめん あんた の 大切 な 部 を つぶし ち まって
私 も あの 時 は 怒り に まかせ て ―
後 の こと 何 も 考え て なく て さ
（ 堅次 ） ホント に ひで え 迷惑 だ よ な
全部 私 が 悪かった ん だ
（ 高尾 ） あ …
でも あんた から し たら ―
いいかげん な 部 かも しれ ない けど ―
やっと 見つかった 芦 花 の 居場所 な ん だ
あいつ の 今 の 居場所 を 取ら ない で やって くれ
それ で ？ 肝心 の あの 子 は どこ に いる の ？
あー それ な ん だ が … （ 高尾 ） ん ？
（ 高尾 ） えっ あれ は 何 ？ （ 堅次 ） 分から ん
（ 高尾 ） 分か ん ない の ？ （ 堅次 ） 分か ん ね えよ
ウッハハハ 冥土 の 土産 に 教え て やろ う
実は この 私 は お前 の 父親 な の だ
ま … まさか ―
お前 が 15 年 前 に 生き別れ た 父ちゃん だった なんて
フッフッフ 貴 様 に 実の 親 を 討 てる かな ？
この 父親 を ！
やって やる ぜ ！ フン
ぐ っ 一瞬 の 迷い も なし か よ ！
（ 芦 花 ） カット （ モブ 子 ･ モブ 父 ） うん ？
今 の 演技 は 大変 グッド で し た
実は 親子 と いう アドリブ は 得点 高い です よ
（ モブ 父 ･ モブ 子 ） あざ ー す
何 これ ゲーム ？ すごい オリジナリティ
あっ 聞い て ください
今日 は もう ４ 人 も この ゲーム の お 客 さん が 来 て くれ まし た よ
よかった な
（ 芦 花 ） いや ～ 皆さん それぞれ ―
（ 芦 花 ） いや ～ 皆さん それぞれ ―
（ 堅次 ） ４ 人 も 来 た の か
いい 役者 魂 見せ て いただき まし た よ
ん 高尾 さん
この ゲーム 面白 そう
ええ こん身 の 作 です
芦 花 今 って その … 楽しい ？
はい
うん … そ っか
しかたない 今回 は 私 たち の 負け
（ 堅次 ） な …
まあ 確か に あんた ら を うち の 部 に 入れ た ところ で ―
扱い き れ ない し ね
あっ
あの
あ …
（ 芦 花 ） 私 は この 部 の 部長 だ から ―
高尾 さん の 部 に は 入れ ませ ん
でも ―
高尾 さん と は 仲良く し たい と 思って い ます
ですから …
高尾 さん が うち の 部 に 入れ ば ＯＫ です よ
何 様 だ お前 は ！ （ 芦 花 ） う あー
（ 堅次 ） 台なし だ ー ！
ウフッ まったく あんた は
（ 桜 ） 先輩 お 疲れ さま （ 堅次 ） あ ？
あ おう
一 件 落着 かな
先輩 なんだか んだ 言って も 優しい です よ ね
不良 の くせ に
うる せ
（ 生徒 たち の 笑い声 ）
（ ドア の 開閉 音 ）
ん ？
（ 芦 花 ） 風間 さん フォーク ダンス 始まった みたい です
踊り に いか ない ん です か ？
なんで 俺 が ん な もの に 参加 し なきゃ なら ん
（ 芦 花 ） フフ 祭 どう で し た ？
ま 楽しかった ん じゃ ねえ か
（ 芦 花 ） 風間 さん （ 堅次 ） 何 だ よ
（ 芦 花 ） ありがとう ござい ます （ 堅次 ） ん ？
（ 芦 花 ） 風間 さん が 部 に 入って くれ て よかった です
そう いう セリフ は さ ―
それ 外し て 言って くれよ マジ で
気 に 入った の か ？ それ （ 芦 花 ） 別に
（ 堅次 ） そ っか
結局 ニセ 部 を つぶ せ なかった です ね
まあ あの 子 なり に 頑張って る みたい だ し ―
いい ん じゃ ない か な
部長 が そう 言う の なら
もう 部 の 名前 だけ でも 変え て くれ たら それ で いい
ん ？
何 よ
フフ フー （ 稲田 ） あっ ニセ 部 ！
先日 は お 騒がせ し まし た
高尾 忘れ た わけ じゃ ない だ ろ う な
罰 ゲーム が あった こと を
あ あんた の ほう が 謝った じゃ ない
それ は それ 勝負 に 勝った の は うち の 部 だ
そう いう わけ な ん です
変 な ところ で 律 儀 ！
ンフ ～ ついに 高尾 に アレ を かます 日 が 来 た わ ね
ウフ ウフフフ （ 高尾 ） あ あっ
あ あ ああ ああ …
あ あ ～ アレ は イヤ ～ ！
（ 桜 ） あ 逃げ た
♪ ～
～ ♪
（ 中 ） バカ な ！ 校庭 を すべて 使わ せろ だ と ？
１ つ の 部 の ため に そんな こと できる わけ が ない
いい から さっさと 手続き を しろ
くっ 俺 は 決して 屈し ない ぞ
いつも いつも ムチャ ばかり 言い おって
私 じゃ ない
今回 の ムチャ を 考え た の は こいつ だ ぞ
（ 中 ） ワッツ ! ? 本当 か ？ 堅次
まあ そう だ な
そう か
あの 堅次 が 文化 祭 を まじめ に …
なら しかたない 親友 の ため に ―
この 俺 が ひと 肌 なら ず いろいろ 脱 ご う じゃ ない か
中 … お前
（ 千 歳 ） うん 今回 は ずいぶん ―
折れる の が 早い じゃ ない か （ 中 ） あっ
やっぱり そう 簡単 に は 折れ ん ぞ ！
（ 堅次 ） 中 …
お前 …
