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ディーふらぐ!, D-Frag! Episode 2

( 堅次 ( けんじ ) ) いや だ から 違 ( ち げ ) え って

あれ は 真剣 な 勝負 だった ん だ ( 中 ( あたる ) ) 信じ て ください

( 堅次 ) のぞき なんて ダセ え まね する か よ

( 中 ) そう です よ 俺 たち が そんな ヤツ に 見え ます か ?

( 堅次 ) 教頭 ! ( 中 ) 教頭 先生 !

( 教頭 ) で も 入った ん だ ろ ? 女子 更衣 室

( 中 ・ 堅次 ) は い 入り まし た

あ ?

( 芦 花 ( ろか ) ) エッチ

( 堅次 ・ 中 ) だ あ あー っ

違う ん だ ー !

夢 か

って 停学 に なった の は 事実 な ん だ よ な ハァ

( 高尾 ( たか お ) ) やっと 廃部 に なる と 思った のに

廃部 じゃ なく なった って どう いう こと です か ? 先生

( 南 ( みなみ ) ) 新入 部員 が 入って な

条件 の 人数 に 達し た から ―

とりあえず ゲーム 製作 部 は 存続 する こと に …

( 高尾 ) う っ ( 南 ) あ …

ちゃんと 返せ よ 高尾

( 高尾 ) 風間 ( かざま ) 堅次

♪ ~

~ ♪

( 千歳 ( ちとせ ) ) ゲーム 製作 部 とりあえず 存続 おめでとう

( 一同 ) わ ー い

いや ~ 廃部 に なん なく て よかった わ

( 桜 ( さくら ) ) 芦 花 先輩 が あの 人 連れ て き て くれ た おかげ です ね

えっ と 名前 …

足 フェチ ( 南 ) 足 フェチ

足 フェチ 先輩

風間 さん の 停学 って いつ まで です か ?

さあ 来週 くらい ?

明日 復帰 だ ( 千 歳 ) えっ 早 っ

のぞ い た のに ?

うるさい の が 加わる と 寝 にくく なる な

先生 は いつ でも 寝 て ます よ

うーん でも あの 人 ホント に 来る の か な ?

何とか 一派 って いう 不良 な ん です よ ね ?

部活 と か 興味 な さ そう じゃ ない です か ?

( 南 の あくび )

まあ 名前 さえ あれ ば 廃部 に なら ない し

いい けど ね 来 なく て も

( 芦 花 ) 来 ます ( 3 人 ) あっ

あの 人 は きっと 来 ます

( 3 人 ) あ …

( 堅次 ) お前 も 1 人 か

( 猫 の 鳴き声 )

( 堅次 ) 停学 … いい 響き じゃ ねえ か

あんな ショボイ こと が 理由 じゃ なけりゃ あな

ハハハハハ …

( 猫 の おびえる 声 )

あ ?

う わ っ 誰 だ お前 ら ?

( 黒 マント 1 ) 気づか れ ちゃ い まし た けど ―

どう し ます ?

( 黒 マント 2 ) 考え て なかった

( 堅次 ) そんな 用意 周到 な 格好 し て ん のに ?

( 黒 マント 2 ) と とりあえず 逃がす な !

( 黒 マント たち ) う お ー ( 黒 マント 2 ) わ あ あ ~

う っ 訳 分から ん が かかって き や がれ

( 黒 マント 2 ) フッフッフ これ で もう 逃げ られ まい

( 黒 マント 1 ) で どう する ん です 部長 どう する ん です ?

( 黒 マント 2 ) ああ 待って 今 考え てる から

あ ヤバイ 酔って き た

( 黒 マント 3 ) 部長

( 黒 マント 2 ) ハァ … 気持ち 悪い

( 黒 マント 3 ) 背中 さすり ま しょ う か ?

( 黒 マント 1 ) ダメ よ 余計 吐く わ

( 黒 マント 2 ) まだ 吐 い て ない わ よ

( 堅次 ) お前 ら 何 な の ?

( 黒 マント 2 ) 私 たち は … 私 たち は …

う う っ ( 黒 マント 3 ) 部長 しっかり

お前 ら ふざけ て ん の か ?

( 黒 マント 2 ) え ? はっ

決めろ 正体 明かす か やら れる か

( 黒 マント 2 ) わ 私 たち は … う う っ

私 たち は ゲーム 製作 部 よ

( 堅次 ) ゲーム … 製作 部 ?

あ ? て こと は 俺 が 入れ られ た …

あんな ニセ 部 と 一緒に し ない で

は あ ? ニセ 部 ?

そう あいつ ら は ニセ ゲーム 製作 部

私 たち が 本物 の ゲーム 製作 部 よ !

( 堅次 ) ゲーッ じゃあ 俺 の 入った 部活 って 何 ?

道理で うさんくさい 部 だ と 思った

ち っく しょう …

桜 ヶ 丘 ( さくら が おか ) あいつ 泣 い て ない ?

( 桜 ヶ 丘 ) 泣 い て ます ね

( 稲田 ( いなだ ) ) 高尾 部長 言う なら 今 です よ

あ そう ね 稲田

言って やって ください 高尾 部長

( せき払い )

風間 堅次 今 すぐ ニセ 部 を 辞め なさい

は あ ? ( 高尾 ) あんた が 辞め れ ば ―

部員 不足 で ニセ 部 は 廃部 よ

( 堅次 ) 廃部 ?

それ で あんな に …

つぶし て どう す ん だ ( 高尾 ) どう で も いい でしょ

そもそも ニセ 部 は 廃部 に なる はず だった の

勝手 に 入部 し て 邪魔 し た の は そっち

別に 好き で 入った わけ じゃ … ( 高尾 ) じゃあ 辞め なさい よ

なんで 言う こと 聞か なきゃ いけ ねえ ん だ よ

った く つきあって らん ねえ

は あ …

あ ?

え ? あ ?

え ? ちょ っ う っ

お前 ら …

まさか 女の子 相手 に 強硬 手段 に は 出 ない わ よ ね ?

信じ てる … 私 信じ てる わ

( 堅次 ) 勝手 に 信じ られ て も … で も 女 は 殴 れ ねえ くっ

ん ? ( 桜 ヶ 丘 ) あ 僕 …

( 高い 声 : 桜 ヶ 丘 ) 私 に 何 か 用 です か ?

いや お前 女 … か ?

や だ なあ 女の子 です よ

( 稲田 ) まずい

桜 ヶ 丘 くん は 一見 美 少女 に 見える けど ―

実は ただ の 美 少年

いや “ ただ ” って こと は ない わ ね そこ が いい

そこ が いい の !

でも 美 少年 じゃ なく て 男 だ と バレ たら ―

そこ から 強行 突破 さ れ て しまう

( 高尾 ) あ ああ … あ ああ … ( 堅次 ) うーん

分かり まし た だったら …

これ を 見 て も 私 が 男 だ と ?

( 稲田 ) 何 ! ? 女子 の 制服 を 着 込 ん で ただ と ぉ

桜 ヶ 丘 くん これ 着 て み ない ?

( 桜 ヶ 丘 ) う えっ やめ て ください 稲 田 さん

僕 は そう いう の が 一 番 嫌い な ん です

( 稲田 ) そんな 桜 ヶ 丘 くん が こう も あっさり

しかも 私 の 前 で なく ―

こんな ぽっ と 出 の ぽっ と 野郎 なんか の 前 で

許 せ ない … でも あり が と う ー !

( 堅次 ) うん 女 だ な すま ん

( 桜 ヶ 丘 ) あ ああ あ …

( 堅次 ) 何 も し て ない の に 倒れ て いく ん だ けど

何 ? この 状況

何 だ ろ う ? この 状況

( 堅次 ) え えっ お前 が それ 言っちゃ う わけ ?

マジ で 帰る から な … い いっ

もう 1 人 い た !

って この ガタイ さすが に こいつ は 男 だ ろ

( 稲田 ) またまた まずい !

中身 の 山田 ( やま だ ) は 一見 こわ もて の 巨漢 だ けど ―

実は ただ の 気 の 小さい 非 暴力 主義 者

でも 顔 は こわ もて

さすが に あれ を 女の子 と は 呼 べ ない

( 高尾 ) あ あ ~

( 山田 ) わ 私 … ( 堅次 ) ん っ

( 山田 ) 女 だす ~ ! ( 稲田 ) 山田 頑張って た !

ん な わけ ある か !

山田 ー !

( 倒れる 音 ) ( 堅次 ) う う … じゃあ な

( 高尾 ) よく も 私 の 部員 を ( 堅次 ) ああ ?

こう なったら みんな の 敵 ( かたき ) は 私 が 取る

( 堅次 ) いや お前 は やめ た ほう が いい と 思う ぞ

部長 やめ た ほう が いい です よ

ほら 部員 に も 言わ れ ちゃ って る し

確か に 見 た ところ ―

私 は 力 技 スピード に おい て 劣って る わ

う う …

( 高尾 ) で も 知力 なら ( 堅次 ) ああ ?

国家 権力 の 力 を 使え ば どう かしら ?

( 3 人 ) って 自分 の 力 じゃ ねえ !

私 の ウソ と あなた の ホント 彼ら は どちら を 信じる かしら ね ?

停学 中 さん

ちょ っ それ 反則 だ ろ

不良 の この 人 と 巨乳 の 部長 なら ―

まず 間違い なく 部長 を 信じる

え ?

フフッ 残念 だった わ ね

あんた が 足 フェチ じゃ なく 巨乳 好き なら ―

部長 が お 色気 で 落とす 手 も あった と いう のに

え ?

ちょっと 待て ! なんで 俺 が 足 フェチ って こと に なって ん だ よ

大沢 ( おお さ わ ) 先生 が 言って た ん です よ ね ?

え ええ

あいつ は ひと言 で 言う と 足 フェチ かな

( 高尾 ) なるほど

あの 先 公 …

足 フェチ … う わ あ

太もも が 好き な の ? それとも 足首 ?

黒 スト で グリグリ さ れ たり グネグネ さ れ たり し たい の ?

違う ! 俺 は どっち か っ つ ー と 胸 の ほう が 好き だ !

( 堅次 ) って 俺 は 何 を バカ正直 に 言って いる の でしょ う か

それ は つまり 部長 の お 胸 を アレ し たい と ?

な っ アレ って 何 だ よ ん な こ と 言って ねえ だ ろ

( 高尾 ) く … ( 堅次 ) あ ?

う う … ( 堅次 ) だ あ あー っ

ダメ ! ダメ ったら ダメ ( 堅次 ) 何 が ダメ な ん だ よ

キャーッ 近づか ない で 変態 !

( 堅次 ) て め え 誤解 さ れ ん だ ろ う が

えっ

( パトカー が 止まる 音 )

( 一同 ) ああ …

お前 マジ で 呼び や がった な

( 高尾 ) 違う ホント に 呼ぶ わけ ない でしょ

じゃあ 何 な ん だ よ

( 警官 ) 君 たち ちょっと いい か な

( 高尾 ) は あ あ ~ はい 何 でしょ う

( 警官 ) 一般 人 が 黒 ずくめ の 集団 に 襲わ れ て いる と ―

通報 が あった の だ が …

( 警官 たち ) う っ う う う …

( 堅次 ・ 高尾 ) あ …

( 警官 ) この 黒 ずくめ の 変態 は

そ そう いえ ば さっき すごい 乱闘 が あった な な っ 部長

うん 一般 人 らしき 人 を 黒い ヤツ ら が 追って いって

ウフッ あいつ ら 走って いった の 上流 だった か 下流 だった か

あ れ れ ? テンパ って て よく 覚え て ない なあ

私 すごく 怖かった です ぅ

( 猫 の うなり 声 )

( 警官 ) じゃあ 君 たち は ?

( 一同 ) 全然 関係 あり ませ ん

( パトカー の エンジン 音 )

( サイレン )

おのれ ニセ ゲーム 製作 部 め !

え えー っ ! ?

( 高尾 ) 覚え て なさい よ !

ちょ っ おい

ハァ

ニセ 部 … か

( 山田 ) アハ ハハ … ( 堅次 ) 帰 ろ

アッハッハッハ どう だ 手 も 足 も 出 まい

アッハッハッハ ( 芦 花 ) く う っ う あっ

安心 しろ

あいつ ら と 一緒 の ところ へ 送って やる から な

さ … さ せ な … い

は あっ ( 芦 花 ) ぐ わ ー っ

( 千 歳 ) さあ このまま 一気に 推し つぶさ れる が いい

さあ さあ さあ !

う っ あ …

私 は もう … ダメ みたい

でも まだ あなた と いう 希望 が ある

だから 私 は 安心 し て 逝 ける

う っ ( 堅次 ) う っ ぐ ぐ ぐ …

あ あー もう 何 やって ん だ よ !

( 芦 花 ・ 千 歳 ) わ ー

( 堅次 ) 何 な ん だ この 劇

なんか こいつ 意外に も すごい 演技 だ し

あー 床 冷た 気持ち いい

( 堅次 ) 仕事 しろ 教師 !

った く いい ところ だった の に ( 堅次 ) 何 が ?

秘儀 魔 王 の 空間 圧縮 に 耐える 勇者 ごっこ に 決まって る だ ろ

知る か ! 何 その 当たり前 だ ろ み たい な 顔

そして あなた の 役 は 勇者 の 息子 A

いつの間にか 俺 も 役 に 含ま れ てる し !

台本 も 何も ねえ ! やる 気 も ねえ !

ハァ ハァ ハァ … あ ?

待って い まし た

あ ん …

風間 さん の 停学 が 解け ―

無事 部員 も そろった と いう こと で ―

フフ 祭 の 出し物 に つい て 話し合い を し ま しょ う

ふう フフ 祭 ?

府 上 ( ふ じょう ) 学園 フリーダム 祭 通称 フフ 祭

ああ 文化 祭

そこ で 成果 を 残せ ば …

この 部 も 安泰 だ な

えっ 文化 祭 で 何 か する の ? この 部

( 3 人 ) 私 たち ゲーム 製作 部 だ ぞ

( 堅次 ) ああ そう

ああ ゲーム 製作 部 と いえ ば ちょっと 聞き たい こと が …

部員 が 増え た から って いい気 に なら ない で よ !

( 芦 花 ・ 千 歳 ) あっ ( 堅次 ) 出 た ー !

お前 は 昨日 の

あ ? 高尾 の こと 知って る の か ?

( 堅次 ) え ? あ まあ いろいろ あって

いろいろ ? 巨乳 を いろいろ ?

( 堅次 ) し て ませ ん ! つ ー か は やって ん の ? その 手

相変わらず ね あなた も

ん 何 ?

ああ ?

フン ゲーム も 作ら ない で ―

ダラダラ お 菓子 食べ てる よう な ニセ 部 な ん か ―

すぐ 廃部 さ せ て やる ん だ から

ほう どう やって ?

それ は ああ …

あ …

( 堅次 ) また 考え て なかった

( 千 歳 ) で は こちら から いく ぞ ( 桜 ) イエーイ

ちょ ー !

( 千 歳 ) 食らえ 土 攻撃 ! って か 砂

( 高尾 ) あ あー 目 が ! う う っ 口 の 中

( 桜 ) 食らえ 水 攻撃

( 高尾 ) ゴボゴボゴボ … ( 堅次 ) ハァ

あ お 前 は 参加 し ない の か ?

ええ まあ

って 私 を 何 だ と 思って いる ん です ?

( 堅次 ) いや 何だか 分から ん が

( せきこみ )

あの 大丈夫 です か ?

気 安く 話しかけ ない で よ この 裏切り者 !

あっ ( 堅次 ) ああ ?

何 だ お前 まだ 芦 花 の こと 怒って る の か ?

こんなに かわいい のに

ほら ~ ( 高尾 ) イヤーッ

ハァ ハァ ( 堅次 ) あ …

こんな 部 すぐ 廃部 に し て やる ん だ から !

この バーカ バーカ

( 高尾 の くしゃみ ) ( 芦 花 ) ああ 待って ください

なんで ゲーム 製作 部 が 2 つ も ある ん だ ?

まあ いろいろ あって ね

あの 2 人 に 何 か あん の か ?

高尾 は 自分 の 部 を 廃部 寸前 に 追い込ま れ た こと を 恨 ん でる ん だ

恨 ん でる って ?

ああ 1 年 の 時 芦 花 も あ っち の 部員 だった ん だ

( 女子 部員 ) 芝崎 ( しば さき ) さん それ 何 ?

( 芦 花 ) 袋 です 被って み ます か ?

( 部員 たち ) ああ …

( 千 歳 ) 芦 花 って 何て 言う か ああ いう ヤツ だ し ―

庶民 って いう の は ―

え たい の 知れ ない もの に 恐怖 する もん だ

次第に 折り合い が 悪く なって ね

その 状況 に 嫌気 が 差し て ―

あいつ の アレ が 出 た の か

いい や

ムカ つい た 私 が ヤツ ら に 制裁 を 加え た

それ が 原因 で 部員 が どんどん 減って ―

芦 花 も 責任 を 感じ て 部 を 退部 し ちゃ って ね

お前 が 悪い ん じゃ ねえ か !

そんな こと 分かって る よ

( 足音 ) ( 芦 花 ) うーん …

( 千 歳 ) 芦 花 ( 芦 花 ) あっ

一緒に 新しい ゲーム 製作 部 作る か ?

はい

これ でも 私 なり に 幼なじみ の 親友 を 助けよ う と し た ん だ よ

あ …

と いう わけ で 何 か ある 前 に 追いかけ て こい

俺 か よ なんで ?

い や ぁ 私 だ と こじら せる だけ だ し

桜 は …

1 分 で 片 つける よ ( 堅次 ) ヤバイ

( 千 歳 ) 先生 は … ( 堅次 ) 寝 てる し !

った く しょうが ねえ な

( 戸 の 開閉 音 )

は あ 悪い の は 千歳 先輩 っと ( 千 歳 ) う う

なのに 高尾 先輩 …

どう し て あの 人 芦 花 先輩 に 怒って る ん です か ?

う っ う う … ( 芦 花 ) う ー

あー …

( 堅次 ) なんか すでに 始まって る

あ ん ?

( 高尾 ) とうとう 私 を 消し に き た の ね

いいえ 私 は …

う ー ( 高尾 ) くっ くう う

あっ ?

( 芦 花 ) ん ? あっ はっ

タオル 渡し に 来 た ん だ ろ

えっ と こいつ も なんか 謝り たい みたい だ し さ 話 を …

( 高尾 ) 謝る ? ( 芦 花 ) ん っ

謝る つもり な の ? ( 芦 花 ) あの …

今さら 謝って 何 に なる って いう の よ !

な っ ( 芦 花 ) あっ

勝手 すぎる の よ

別に あんた が 悪い わけ じゃ ない のに ―

いの一番 に 辞め て って

謝る くらい なら ―

私 と 一緒に 部 に 残って ほしかった のに !

どう いう こと だ ?

( キーボード を 打つ 音 )

( 高尾 ) ゲーム 製作 部 です 部員 募集 中 です

( 笑い声 )

( 高尾 ) 芦 花 ( 芦 花 ) あ

部員 増え た よ

これ なら 大会 に も 出 られ そう

そう です か

高尾 さん なら きっと すごい ゲーム を 作 れ ます

じゃあ … ( 芦 花 ) 千 歳 と 一緒に ―

新しい 部 を 作った ん です ( 高尾 ) えっ

私 も 部長 な ん です

( 高尾 ) あ … そう な ん だ

分かった じゃ あね

あんな いいかげん な 部活 ―

なくなった って いい じゃ ない

千歳 と 一緒に 作った 部 です つぶさ れる わけ に は いき ませ ん

じゃ お前 は どう し たい ん だ ?

決まって る わ

今度 の 文化 祭 で 勝負 し なさい

私 たち が 勝ったら ニセ 部 は 廃部 私 たち の 部 に 吸収 さ せ て もらう わ

( 堅次 ) ん ? 吸収 ?

フッ 一緒に 部活 し たい って ひと言 言え ば 済む のに

不器用 な ヤツ

どう し ま しょ う か ?

俺 に 振る ? 俺 関係 ねえ じゃ ん

関係 あり ます よ あなた は 私 の 部 の 部員 です

( 堅次 ) あ …

ふう お前 が …

部長 が どう し たい か は 知 ん ねえ けど 勝って も 負け て も 答え は 出る だ ろ

結果 も 出さ ず グダグダ し てる の は 好き じゃ ねえ よ

そう です ね

この 勝負 受け ます

私 は 勝ち に いき ます

そう

分かった わ

いっちゃ い まし た ね

ああ もう 見え ねえ ぞ

いえ そう で は なく

言っちゃ い まし た ね “ 勝つ ” って

言 っち まっ た な

文化 祭 で 勝負 ?

( 桜 ) 楽し そ う ~

また めん どくさい こと を 決め て き た な

そう 言う な って

負け たら 向こう の ゲーム 製作 部 に 吸収 さ れ て しまい ます

えっ そう なったら 私 もう 寝 れ ない よ

あんた 部活 に 寝 に 来 てん の ?

( 南 ) そう だ が

( 千 歳 ) まあ いつ まで も このまま じゃ イヤ だ し ね

( 堅次 ) ん ?

要するに 勝て ば いい ん だ ろ

はい

で ? 勝つ って 言った からに は 勝算 あん だ ろ ?

え ? ( 堅次 ) やる こと 決め て ん の か

まあ …

秘儀 魔 王 の 空間 圧縮 に 耐える 勇者 ごっこ を …

おお … ( 芦 花 ) を …

まだ 考え 中 です

( 堅次 ) 負ける ぞ これ

♪ ~

~ ♪

( 編集 T ) ボツ だ な

( マンガ 家 H ) ダメ す か

さえ ない 主人公 が 孤児院 の 子供 たち の ため に

悪役 覆面 レスラー ジャガー ・ ポテト に なり

お 金 を 稼ぐ と いう 感動 話 の どこ が …

主人公 が ダジャレ な 時点 で ダメ だ ろ

あと アライブ 的 に は 女の子 が い ない と

( マンガ 家 H ) えっ 女の子 い ます よ

地下 闇 プロレス の オーナー マダム マリコ が

( 編集 T ) 萌 ( も ) え ねえ し !

もっと 今どき の ネタ で 攻め て みよ う ぜ

あっ ゲーム 作る 話 なんて どう かな ? 今どき じゃ ない ?

( マンガ 家 H ) ええ … それ の どこ が 今どき ?

いい っす ね


( 堅次 ( けんじ ) ) いや だ から 違 ( ち げ ) え って

あれ は 真剣 な 勝負 だった ん だ ( 中 ( あたる ) ) 信じ て ください

( 堅次 ) のぞき なんて ダセ え まね する か よ

( 中 ) そう です よ 俺 たち が そんな ヤツ に 見え ます か ?

( 堅次 ) 教頭 ! ( 中 ) 教頭 先生 !

( 教頭 ) で も 入った ん だ ろ ? 女子 更衣 室

( 中 ・ 堅次 ) は い 入り まし た

あ ?

( 芦 花 ( ろか ) ) エッチ

( 堅次 ・ 中 ) だ あ あー っ

違う ん だ ー !

夢 か

って 停学 に なった の は 事実 な ん だ よ な ハァ

( 高尾 ( たか お ) ) やっと 廃部 に なる と 思った のに

廃部 じゃ なく なった って どう いう こと です か ? 先生

( 南 ( みなみ ) ) 新入 部員 が 入って な

条件 の 人数 に 達し た から ―

とりあえず ゲーム 製作 部 は 存続 する こと に …

( 高尾 ) う っ ( 南 ) あ …

ちゃんと 返せ よ 高尾

( 高尾 ) 風間 ( かざま ) 堅次

♪ ~

~ ♪

( 千歳 ( ちとせ ) ) ゲーム 製作 部 とりあえず 存続 おめでとう

( 一同 ) わ ー い

いや ~ 廃部 に なん なく て よかった わ

( 桜 ( さくら ) ) 芦 花 先輩 が あの 人 連れ て き て くれ た おかげ です ね

えっ と 名前 …

足 フェチ ( 南 ) 足 フェチ

足 フェチ 先輩

風間 さん の 停学 って いつ まで です か ?

さあ 来週 くらい ?

明日 復帰 だ ( 千 歳 ) えっ 早 っ

のぞ い た のに ?

うるさい の が 加わる と 寝 にくく なる な

先生 は いつ でも 寝 て ます よ

うーん でも あの 人 ホント に 来る の か な ?

何とか 一派 って いう 不良 な ん です よ ね ?

部活 と か 興味 な さ そう じゃ ない です か ?

( 南 の あくび )

まあ 名前 さえ あれ ば 廃部 に なら ない し

いい けど ね 来 なく て も

( 芦 花 ) 来 ます ( 3 人 ) あっ

あの 人 は きっと 来 ます

( 3 人 ) あ …

( 堅次 ) お前 も 1 人 か

( 猫 の 鳴き声 )

( 堅次 ) 停学 … いい 響き じゃ ねえ か

あんな ショボイ こと が 理由 じゃ なけりゃ あな

ハハハハハ …

( 猫 の おびえる 声 )

あ ?

う わ っ 誰 だ お前 ら ?

( 黒 マント 1 ) 気づか れ ちゃ い まし た けど ―

どう し ます ?

( 黒 マント 2 ) 考え て なかった

( 堅次 ) そんな 用意 周到 な 格好 し て ん のに ?

( 黒 マント 2 ) と とりあえず 逃がす な !

( 黒 マント たち ) う お ー ( 黒 マント 2 ) わ あ あ ~

う っ 訳 分から ん が かかって き や がれ

( 黒 マント 2 ) フッフッフ これ で もう 逃げ られ まい

( 黒 マント 1 ) で どう する ん です 部長 どう する ん です ?

( 黒 マント 2 ) ああ 待って 今 考え てる から

あ ヤバイ 酔って き た

( 黒 マント 3 ) 部長

( 黒 マント 2 ) ハァ … 気持ち 悪い

( 黒 マント 3 ) 背中 さすり ま しょ う か ?

( 黒 マント 1 ) ダメ よ 余計 吐く わ

( 黒 マント 2 ) まだ 吐 い て ない わ よ

( 堅次 ) お前 ら 何 な の ?

( 黒 マント 2 ) 私 たち は … 私 たち は …

う う っ ( 黒 マント 3 ) 部長 しっかり

お前 ら ふざけ て ん の か ?

( 黒 マント 2 ) え ? はっ

決めろ 正体 明かす か やら れる か

( 黒 マント 2 ) わ 私 たち は … う う っ

私 たち は ゲーム 製作 部 よ

( 堅次 ) ゲーム … 製作 部 ?

あ ? て こと は 俺 が 入れ られ た …

あんな ニセ 部 と 一緒に し ない で

は あ ? ニセ 部 ?

そう あいつ ら は ニセ ゲーム 製作 部

私 たち が 本物 の ゲーム 製作 部 よ !

( 堅次 ) ゲーッ じゃあ 俺 の 入った 部活 って 何 ?

道理で うさんくさい 部 だ と 思った

ち っく しょう …

桜 ヶ 丘 ( さくら が おか ) あいつ 泣 い て ない ?

( 桜 ヶ 丘 ) 泣 い て ます ね

( 稲田 ( いなだ ) ) 高尾 部長 言う なら 今 です よ

あ そう ね 稲田

言って やって ください 高尾 部長

( せき払い )

風間 堅次 今 すぐ ニセ 部 を 辞め なさい

は あ ? ( 高尾 ) あんた が 辞め れ ば ―

部員 不足 で ニセ 部 は 廃部 よ

( 堅次 ) 廃部 ?

それ で あんな に …

つぶし て どう す ん だ ( 高尾 ) どう で も いい でしょ

そもそも ニセ 部 は 廃部 に なる はず だった の

勝手 に 入部 し て 邪魔 し た の は そっち

別に 好き で 入った わけ じゃ … ( 高尾 ) じゃあ 辞め なさい よ

なんで 言う こと 聞か なきゃ いけ ねえ ん だ よ

った く つきあって らん ねえ

は あ …

あ ?

え ? あ ?

え ? ちょ っ う っ

お前 ら …

まさか 女の子 相手 に 強硬 手段 に は 出 ない わ よ ね ?

信じ てる … 私 信じ てる わ

( 堅次 ) 勝手 に 信じ られ て も … で も 女 は 殴 れ ねえ くっ

ん ? ( 桜 ヶ 丘 ) あ 僕 …

( 高い 声 : 桜 ヶ 丘 ) 私 に 何 か 用 です か ?

いや お前 女 … か ?

や だ なあ 女の子 です よ

( 稲田 ) まずい

桜 ヶ 丘 くん は 一見 美 少女 に 見える けど ―

実は ただ の 美 少年

いや “ ただ ” って こと は ない わ ね そこ が いい

そこ が いい の !

でも 美 少年 じゃ なく て 男 だ と バレ たら ―

そこ から 強行 突破 さ れ て しまう

( 高尾 ) あ ああ … あ ああ … ( 堅次 ) うーん

分かり まし た だったら …

これ を 見 て も 私 が 男 だ と ?

( 稲田 ) 何 ! ? 女子 の 制服 を 着 込 ん で ただ と ぉ

桜 ヶ 丘 くん これ 着 て み ない ?

( 桜 ヶ 丘 ) う えっ やめ て ください 稲 田 さん

僕 は そう いう の が 一 番 嫌い な ん です

( 稲田 ) そんな 桜 ヶ 丘 くん が こう も あっさり

しかも 私 の 前 で なく ―

こんな ぽっ と 出 の ぽっ と 野郎 なんか の 前 で

許 せ ない … でも あり が と う ー !

( 堅次 ) うん 女 だ な すま ん

( 桜 ヶ 丘 ) あ ああ あ …

( 堅次 ) 何 も し て ない の に 倒れ て いく ん だ けど

何 ? この 状況

何 だ ろ う ? この 状況

( 堅次 ) え えっ お前 が それ 言っちゃ う わけ ?

マジ で 帰る から な … い いっ

もう 1 人 い た !

って この ガタイ さすが に こいつ は 男 だ ろ

( 稲田 ) またまた まずい !

中身 の 山田 ( やま だ ) は 一見 こわ もて の 巨漢 だ けど ―

実は ただ の 気 の 小さい 非 暴力 主義 者

でも 顔 は こわ もて

さすが に あれ を 女の子 と は 呼 べ ない

( 高尾 ) あ あ ~

( 山田 ) わ 私 … ( 堅次 ) ん っ

( 山田 ) 女 だす ~ ! ( 稲田 ) 山田 頑張って た !

ん な わけ ある か !

山田 ー !

( 倒れる 音 ) ( 堅次 ) う う … じゃあ な

( 高尾 ) よく も 私 の 部員 を ( 堅次 ) ああ ?

こう なったら みんな の 敵 ( かたき ) は 私 が 取る

( 堅次 ) いや お前 は やめ た ほう が いい と 思う ぞ

部長 やめ た ほう が いい です よ

ほら 部員 に も 言わ れ ちゃ って る し

確か に 見 た ところ ―

私 は 力 技 スピード に おい て 劣って る わ

う う …

( 高尾 ) で も 知力 なら ( 堅次 ) ああ ?

国家 権力 の 力 を 使え ば どう かしら ?

( 3 人 ) って 自分 の 力 じゃ ねえ !

私 の ウソ と あなた の ホント 彼ら は どちら を 信じる かしら ね ?

停学 中 さん

ちょ っ それ 反則 だ ろ

不良 の この 人 と 巨乳 の 部長 なら ―

まず 間違い なく 部長 を 信じる

え ?

フフッ 残念 だった わ ね

あんた が 足 フェチ じゃ なく 巨乳 好き なら ―

部長 が お 色気 で 落とす 手 も あった と いう のに

え ?

ちょっと 待て ! なんで 俺 が 足 フェチ って こと に なって ん だ よ

大沢 ( おお さ わ ) 先生 が 言って た ん です よ ね ?

え ええ

あいつ は ひと言 で 言う と 足 フェチ かな

( 高尾 ) なるほど

あの 先 公 …

足 フェチ … う わ あ

太もも が 好き な の ? それとも 足首 ?

黒 スト で グリグリ さ れ たり グネグネ さ れ たり し たい の ?

違う ! 俺 は どっち か っ つ ー と 胸 の ほう が 好き だ !

( 堅次 ) って 俺 は 何 を バカ正直 に 言って いる の でしょ う か

それ は つまり 部長 の お 胸 を アレ し たい と ?

な っ アレ って 何 だ よ ん な こ と 言って ねえ だ ろ

( 高尾 ) く … ( 堅次 ) あ ?

う う … ( 堅次 ) だ あ あー っ

ダメ ! ダメ ったら ダメ ( 堅次 ) 何 が ダメ な ん だ よ

キャーッ 近づか ない で 変態 !

( 堅次 ) て め え 誤解 さ れ ん だ ろ う が

えっ

( パトカー が 止まる 音 )

( 一同 ) ああ …

お前 マジ で 呼び や がった な

( 高尾 ) 違う ホント に 呼ぶ わけ ない でしょ

じゃあ 何 な ん だ よ

( 警官 ) 君 たち ちょっと いい か な

( 高尾 ) は あ あ ~ はい 何 でしょ う

( 警官 ) 一般 人 が 黒 ずくめ の 集団 に 襲わ れ て いる と ―

通報 が あった の だ が …

( 警官 たち ) う っ う う う …

( 堅次 ・ 高尾 ) あ …

( 警官 ) この 黒 ずくめ の 変態 は

そ そう いえ ば さっき すごい 乱闘 が あった な な っ 部長

うん 一般 人 らしき 人 を 黒い ヤツ ら が 追って いって

ウフッ あいつ ら 走って いった の 上流 だった か 下流 だった か

あ れ れ ? テンパ って て よく 覚え て ない なあ

私 すごく 怖かった です ぅ

( 猫 の うなり 声 )

( 警官 ) じゃあ 君 たち は ?

( 一同 ) 全然 関係 あり ませ ん

( パトカー の エンジン 音 )

( サイレン )

おのれ ニセ ゲーム 製作 部 め !

え えー っ ! ?

( 高尾 ) 覚え て なさい よ !

ちょ っ おい

ハァ

ニセ 部 … か

( 山田 ) アハ ハハ … ( 堅次 ) 帰 ろ

アッハッハッハ どう だ 手 も 足 も 出 まい

アッハッハッハ ( 芦 花 ) く う っ う あっ

安心 しろ

あいつ ら と 一緒 の ところ へ 送って やる から な

さ … さ せ な … い

は あっ ( 芦 花 ) ぐ わ ー っ

( 千 歳 ) さあ このまま 一気に 推し つぶさ れる が いい

さあ さあ さあ !

う っ あ …

私 は もう … ダメ みたい

でも まだ あなた と いう 希望 が ある

だから 私 は 安心 し て 逝 ける

う っ ( 堅次 ) う っ ぐ ぐ ぐ …

あ あー もう 何 やって ん だ よ !

( 芦 花 ・ 千 歳 ) わ ー

( 堅次 ) 何 な ん だ この 劇

なんか こいつ 意外に も すごい 演技 だ し

あー 床 冷た 気持ち いい

( 堅次 ) 仕事 しろ 教師 !

った く いい ところ だった の に ( 堅次 ) 何 が ?

秘儀 魔 王 の 空間 圧縮 に 耐える 勇者 ごっこ に 決まって る だ ろ

知る か ! 何 その 当たり前 だ ろ み たい な 顔

そして あなた の 役 は 勇者 の 息子 A

いつの間にか 俺 も 役 に 含ま れ てる し !

台本 も 何も ねえ ! やる 気 も ねえ !

ハァ ハァ ハァ … あ ?

待って い まし た

あ ん …

風間 さん の 停学 が 解け ―

無事 部員 も そろった と いう こと で ―

フフ 祭 の 出し物 に つい て 話し合い を し ま しょ う

ふう フフ 祭 ?

府 上 ( ふ じょう ) 学園 フリーダム 祭 通称 フフ 祭

ああ 文化 祭

そこ で 成果 を 残せ ば …

この 部 も 安泰 だ な

えっ 文化 祭 で 何 か する の ? この 部

( 3 人 ) 私 たち ゲーム 製作 部 だ ぞ

( 堅次 ) ああ そう

ああ ゲーム 製作 部 と いえ ば ちょっと 聞き たい こと が …

部員 が 増え た から って いい気 に なら ない で よ !

( 芦 花 ・ 千 歳 ) あっ ( 堅次 ) 出 た ー !

お前 は 昨日 の

あ ? 高尾 の こと 知って る の か ?

( 堅次 ) え ? あ まあ いろいろ あって

いろいろ ? 巨乳 を いろいろ ?

( 堅次 ) し て ませ ん ! つ ー か は やって ん の ? その 手

相変わらず ね あなた も

ん 何 ?

ああ ?

フン ゲーム も 作ら ない で ―

ダラダラ お 菓子 食べ てる よう な ニセ 部 な ん か ―

すぐ 廃部 さ せ て やる ん だ から

ほう どう やって ?

それ は ああ …

あ …

( 堅次 ) また 考え て なかった

( 千 歳 ) で は こちら から いく ぞ ( 桜 ) イエーイ

ちょ ー !

( 千 歳 ) 食らえ 土 攻撃 ! って か 砂

( 高尾 ) あ あー 目 が ! う う っ 口 の 中

( 桜 ) 食らえ 水 攻撃

( 高尾 ) ゴボゴボゴボ … ( 堅次 ) ハァ

あ お 前 は 参加 し ない の か ?

ええ まあ

って 私 を 何 だ と 思って いる ん です ?

( 堅次 ) いや 何だか 分から ん が

( せきこみ )

あの 大丈夫 です か ?

気 安く 話しかけ ない で よ この 裏切り者 !

あっ ( 堅次 ) ああ ?

何 だ お前 まだ 芦 花 の こと 怒って る の か ?

こんなに かわいい のに

ほら ~ ( 高尾 ) イヤーッ

ハァ ハァ ( 堅次 ) あ …

こんな 部 すぐ 廃部 に し て やる ん だ から !

この バーカ バーカ

( 高尾 の くしゃみ ) ( 芦 花 ) ああ 待って ください

なんで ゲーム 製作 部 が 2 つ も ある ん だ ?

まあ いろいろ あって ね

あの 2 人 に 何 か あん の か ?

高尾 は 自分 の 部 を 廃部 寸前 に 追い込ま れ た こと を 恨 ん でる ん だ

恨 ん でる って ?

ああ 1 年 の 時 芦 花 も あ っち の 部員 だった ん だ

( 女子 部員 ) 芝崎 ( しば さき ) さん それ 何 ?

( 芦 花 ) 袋 です 被って み ます か ?

( 部員 たち ) ああ …

( 千 歳 ) 芦 花 って 何て 言う か ああ いう ヤツ だ し ―

庶民 って いう の は ―

え たい の 知れ ない もの に 恐怖 する もん だ

次第に 折り合い が 悪く なって ね

その 状況 に 嫌気 が 差し て ―

あいつ の アレ が 出 た の か

いい や

ムカ つい た 私 が ヤツ ら に 制裁 を 加え た

それ が 原因 で 部員 が どんどん 減って ―

芦 花 も 責任 を 感じ て 部 を 退部 し ちゃ って ね

お前 が 悪い ん じゃ ねえ か !

そんな こと 分かって る よ

( 足音 ) ( 芦 花 ) うーん …

( 千 歳 ) 芦 花 ( 芦 花 ) あっ

一緒に 新しい ゲーム 製作 部 作る か ?

はい

これ でも 私 なり に 幼なじみ の 親友 を 助けよ う と し た ん だ よ

あ …

と いう わけ で 何 か ある 前 に 追いかけ て こい

俺 か よ なんで ?

い や ぁ 私 だ と こじら せる だけ だ し

桜 は …

1 分 で 片 つける よ ( 堅次 ) ヤバイ

( 千 歳 ) 先生 は … ( 堅次 ) 寝 てる し !

った く しょうが ねえ な

( 戸 の 開閉 音 )

は あ 悪い の は 千歳 先輩 っと ( 千 歳 ) う う

なのに 高尾 先輩 …

どう し て あの 人 芦 花 先輩 に 怒って る ん です か ?

う っ う う … ( 芦 花 ) う ー

あー …

( 堅次 ) なんか すでに 始まって る

あ ん ?

( 高尾 ) とうとう 私 を 消し に き た の ね

いいえ 私 は …

う ー ( 高尾 ) くっ くう う

あっ ?

( 芦 花 ) ん ? あっ はっ

タオル 渡し に 来 た ん だ ろ

えっ と こいつ も なんか 謝り たい みたい だ し さ 話 を …

( 高尾 ) 謝る ? ( 芦 花 ) ん っ

謝る つもり な の ? ( 芦 花 ) あの …

今さら 謝って 何 に なる って いう の よ !

な っ ( 芦 花 ) あっ

勝手 すぎる の よ

別に あんた が 悪い わけ じゃ ない のに ―

いの一番 に 辞め て って

謝る くらい なら ―

私 と 一緒に 部 に 残って ほしかった のに !

どう いう こと だ ?

( キーボード を 打つ 音 )

( 高尾 ) ゲーム 製作 部 です 部員 募集 中 です

( 笑い声 )

( 高尾 ) 芦 花 ( 芦 花 ) あ

部員 増え た よ

これ なら 大会 に も 出 られ そう

そう です か

高尾 さん なら きっと すごい ゲーム を 作 れ ます

じゃあ … ( 芦 花 ) 千 歳 と 一緒に ―

新しい 部 を 作った ん です ( 高尾 ) えっ

私 も 部長 な ん です

( 高尾 ) あ … そう な ん だ

分かった じゃ あね

あんな いいかげん な 部活 ―

なくなった って いい じゃ ない

千歳 と 一緒に 作った 部 です つぶさ れる わけ に は いき ませ ん

じゃ お前 は どう し たい ん だ ?

決まって る わ

今度 の 文化 祭 で 勝負 し なさい

私 たち が 勝ったら ニセ 部 は 廃部 私 たち の 部 に 吸収 さ せ て もらう わ

( 堅次 ) ん ? 吸収 ?

フッ 一緒に 部活 し たい って ひと言 言え ば 済む のに

不器用 な ヤツ

どう し ま しょ う か ?

俺 に 振る ? 俺 関係 ねえ じゃ ん

関係 あり ます よ あなた は 私 の 部 の 部員 です

( 堅次 ) あ …

ふう お前 が …

部長 が どう し たい か は 知 ん ねえ けど 勝って も 負け て も 答え は 出る だ ろ

結果 も 出さ ず グダグダ し てる の は 好き じゃ ねえ よ

そう です ね

この 勝負 受け ます

私 は 勝ち に いき ます

そう

分かった わ

いっちゃ い まし た ね

ああ もう 見え ねえ ぞ

いえ そう で は なく

言っちゃ い まし た ね “ 勝つ ” って

言 っち まっ た な

文化 祭 で 勝負 ?

( 桜 ) 楽し そ う ~

また めん どくさい こと を 決め て き た な

そう 言う な って

負け たら 向こう の ゲーム 製作 部 に 吸収 さ れ て しまい ます

えっ そう なったら 私 もう 寝 れ ない よ

あんた 部活 に 寝 に 来 てん の ?

( 南 ) そう だ が

( 千 歳 ) まあ いつ まで も このまま じゃ イヤ だ し ね

( 堅次 ) ん ?

要するに 勝て ば いい ん だ ろ

はい

で ? 勝つ って 言った からに は 勝算 あん だ ろ ?

え ? ( 堅次 ) やる こと 決め て ん の か

まあ …

秘儀 魔 王 の 空間 圧縮 に 耐える 勇者 ごっこ を …

おお … ( 芦 花 ) を …

まだ 考え 中 です

( 堅次 ) 負ける ぞ これ

♪ ~

~ ♪

( 編集 T ) ボツ だ な

( マンガ 家 H ) ダメ す か

さえ ない 主人公 が 孤児院 の 子供 たち の ため に

悪役 覆面 レスラー ジャガー ・ ポテト に なり

お 金 を 稼ぐ と いう 感動 話 の どこ が …

主人公 が ダジャレ な 時点 で ダメ だ ろ

あと アライブ 的 に は 女の子 が い ない と

( マンガ 家 H ) えっ 女の子 い ます よ

地下 闇 プロレス の オーナー マダム マリコ が

( 編集 T ) 萌 ( も ) え ねえ し !

もっと 今どき の ネタ で 攻め て みよ う ぜ

あっ ゲーム 作る 話 なんて どう かな ? 今どき じゃ ない ?

( マンガ 家 H ) ええ … それ の どこ が 今どき ?

いい っす ね