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北斗の拳 (Fist of the North Star), Hokuto no Ken (Fist of the North Star) Episode 101

Hokuto no Ken ( Fist of the North Star ) Episode 101

( ナレーター ) 運命 を 切り開く 男 が いる

天 に 背く 男 が いる

それ は 北斗 神 拳 ( ほ く と しんけん ) 2000 年 の 宿命

見よ 今 その 長き 血 の 歴史 に 終止符 が 打た れる

♪ ~

~ ♪

( ラオウ ) 無 想 転生 ( むそう てんせい ) う ぬ は 悲しみ を 背負い

北斗 2 千 年 の 歴史 の 中 で 最強 の 男 に なった と いう の か

( リハク ) み … 見える

選ば れ た 男 と のみ 闘い そして 流さ れ て いった 血 が

ケンシロウ 様 の 中 に 脈打って いる の が

闘い に よって 受け た 悲し み が

ケンシロウ 様 の 体 に あらゆる 奥義 を 刻みつけ て いった

そして ―

ケンシロウ 様 の 瞳 の 中 の 悲し み が 深 けれ ば 深い ほど

ケンシロウ 様 の 拳 は さらに 強い

( ラオウ ) う ああ …

( ケンシロウ ) ラオウ トキ が 待って いる

( ラオウ ) ぬ あ あっ

北斗 神 拳 史上 最強 の 男 だ と ?

ぬう う っ

フッ

フハハハハ

アハ ハハ

ケンシロウ が … 弟 が

史上 最強 の 男 の はず など ない

たとえ 万 人 が 認め て も この ラオウ だけ は 認め ぬ わ

アハ ハハ

ハハハハ

ケンシロウ

この 場 で 引導 を 渡し て くれる わ

う ぬ う っ

うん ?

バ … バカ な

俺 が … この ラオウ が

ふ … 震え て

この ラオウ が 震え て …

ラオウ よ

それ が ―

恐怖 と いう もの だ

な ぬ っ

う う あ ああ …

う う う …

( リハク ) は … 初めて ラオウ が 恐怖 を 知った

心 で は 感じ ず と も

その 肉体 は 敏感 に 恐怖 を 感じ て いる

バ … バカ な

この ラオウ が 恐怖 など 感じる はず が

あっ は あっ

ト … トキ !

う ぬ も この 俺 が 恐怖 し た と いう の か

( キム ) う あ あっ

あ あっ

あ あっ

( リュウ ケン ) キム よ 去る が よい

お前 ごとき の 腕 で は これ 以上 の 修行 は 無用

ああ …

( リュウ ケン ) お前 に は もはや ―

北斗 神 拳 伝承 者 を 目指す 素質 は ない

し … 師 父 様

いま 一 度 … いま 一 度 機会 を お 与え ください

二 度 と この 門 を くぐる こと は 許さ ん

師 父 様

師 父 様 師 父 様 !

いま 一 度 … いま 一 度 !

ああ …

師 父 様

う っ う う …

う っ う っ

う っ う う …

アッ

あ あっ う っ あっ

う っ う う …

あ あっ ああ …

ケンシロウ …

う う う っ

情け は 無用 だ !

お 元気 で

あ あっ

う う っ

チ … チク ショウ !

どう し て お前 は そんな 悲しい 目 を する ん だ

どう し てっ

う う う っ

チク ショウ

チク ショウ !

( ケンシロウ ) キム さん

恥ずかしい こと だ が

泣 い た おかげ で 心 が 洗わ れ た よう だ

ありがとう ケンシロウ

お前 と 知り合 え た だけ で よかった

( ラオウ ) また 他人 に 同情 し て おる の か ケンシロウ は

( トキ ) ラオウ

愚か な やつ だ

情け は 己 の 拳 を 曇ら す のみ

いい や

もしかしたら ケンシロウ が 一 番 強く なる かも

他人 の 悲し み を 知る 人間 は

その 悲し み を 自分 の 力 に 変える こと が できる と

師 父 リュウ ケン から 聞き まし た

私 も そう 思い ます

フン ! フハハハハ

バカ め よい か トキ

武道 に 生き 覇者 と なる に 一片 の 情 も 無用

天 は ケンシロウ より この ラオウ の 生き 方 を 選ぶ

トキ よ 肝 に 銘じ て おけ

い … 生き 方 を 否定 し 軟弱 者 と 断言 し た 男 に

この 俺 が 恐怖 を

末 弟 の ケンシロウ ごとき に この ラオウ が 恐怖 を …

( リハク ) 私 に は 見える ラオウ に 恐怖 を 与え た もの が

それ は 男 たち と の 果てしなき 闘い の 中 で 受け た ―

悲しみ

そして ユリア 様 へ の 愛

( ラオウ ) ぬ ああ !

認め ぬ わ !

恐怖 と は 感じる もの で は なく 与える もの

まして や 俺 は 北斗 の 長兄 そして 世紀 末 覇者 拳 王 ( けん おう ) !

この 俺 に 後退 など ない ある の は 前進 のみ !

貴 様 の 無 想 転生 など ―

俺 の 拳 で 粉々 に 砕 い て やる わ

は ああ ああ

受け て み い

この ラオウ の 無敵 の 拳 天 将 奔 烈 ( てん しょう ほん れつ ) を !

( リハク ) す … すさまじい まで の 意地

男 と し て そして 長兄 と し て の

ぬ あ ああ !

ど わ あ !

( ケンシロウ ) 俺 に も 後退 は ない

は ああ ああ

ぬ ああ ああ

ラオウ

今 こそ 野望 果てる とき だ

ぬ ああ ああ

北斗 の 掟 ( おきて ) は ―

俺 が 守る

( ユリア ) は あ …

う う っ

は あっ

う う っ

う う う …

( 部下 A ) ユ … ユリア 様

( 部下 B ) いったい どう なさ れ た の です

ユリア 様

オーラ が …

二 人 の オーラ が …

ぬ あ ああ !

ムダ だ

( ラオウ ) ぬ う っ

ん ん っ

ぬ あ ああ

ど りゃ あ !

ぬ お っ

( ケンシロウ ) ワチョー

( ラオウ ) ぬう わ っ あっ

う わ っ

ハア ハア ハア ハア

ラオウ

そこ まで だ

この 拳 王 に 敗北 など あり え ぬ わ !

は あ ああ

ああ ああ ああ

あ あっ

( リハク ) こ … これ は ラ … ラオウ が 命 を 捨て た

初めて 自分 の 死 を 覚悟 し ―

ケンシロウ 様 と の 相 打ち を 狙って いる

この 目 を えぐれ !

この 腕 を 砕け

ケンシロウ

されど お前 に は 死 ある のみ !

う う っ

こ … これ は

ラオウ

ケンシロウ よ 最後 の とき が き た よう だ な

さらば … ラオウ

死ね ! ケンシロウ

( ケンシロウ ) オワチャー ! ( ラオウ ) おわ ああ !

( ラオウ ) ぬ わ っ ( ケンシロウ ) おわ っ

( リハク ) おお っ い … いかん

最後 の 仕掛け が !

ケンシロウ 様 伏せ て

( ラオウ ) ん ん ?

お お っ

ん ん っ

う あっ

あ あっ

う わ っ

う わ あ あ !

おのれ リハク め …

あと 一 歩 で ケンシロウ を 倒 せ た もの を

お お っ

あ あっ ユ … ユリア !

( ユリア ) はっ あ ああ …

フハハハ

アハハ ハハ

ラ … ラオウ

( 部下 たち ) ええ いっ

アハハ ハハ

運 は 我 に あり !

やはり 天 は この ラオウ を 望 ん で いる の だ

( 部下 C ) ラオウ

( 部下 D ) ユリア 様 は 渡 さん !

( ラオウ ) どけ !

ユリア

( ラオウ ) アハハ ハハ

ハイヤ !

あっ ユリア 様 !

( 部下 たち ) ああ ああ …

ユリア 様 !

( 部下 E ) ユリア 様

リハク 様 !

( 部下 E ) ケンシロウ 様 !

( 部下 たち ) アアッ ハアアア …

ウッ クク クッ

( 部下 E ) ケンシロウ 様 !

( 部下 D ) リハク 様 !

( 部下 E ) リハク 様 !

ケンシロウ 様 !

ハア ハア ハア

( 部下 たち ) あ あっ う お っ

( 部下 E ) ケンシロウ 様 !

リハク の 部下 か ?

いえ 私 ( わたくし ) ども は ユリア 様 の

ユリア 様 は ラオウ に 連れ 去ら れ まし た

そう か …

ケ … ケンシロウ 様 その 目 は ?

( ケンシロウ ) それ より 早く リハク の 手当 を

( 部下 たち ) は … は いっ

あ あっ す … すみ ませ ぬ ケンシロウ 様

あなた 様 の 力 を 読め なかった ばかり に

ユリア 様 を 連れ 去ら れ た 上 に 目 まで ケガ を なさ れ て

この 海 の リハク 一生 の 不覚

よい の だ

ケ … ケンシロウ 様 どこ へ 行か れる

ラオウ を 追う

( リハク ) な っ !

し … しかし ケンシロウ 様

あ … あなた は 目 が 目 が 見え ぬ

大丈夫 だ

かつて

目 が 見え ず と も 闘い 続け た 男 が い た

そして ―

その 男 も 俺 の 中 で 生き て いる

シュウ 様

( ケンシロウ ) 今 の ラオウ は 手負い の 獅子 ( しし )

今 倒さ なけ れ ば ―

ラオウ は 触れる もの すべて を 打ち砕き

荒れ狂う で あ ろ う

ケンシロウ 様

ユリア …

♪ ~

~ ♪

( ナレーター ) ついに ユリア を 手 に 入れ た ラオウ

だが みずから の 恐怖 の とりこ と なった ラオウ は ―

謎 の 行動 に 出 た !

次回 北斗 の 拳

「 迷 える 巨人 ラオウ ! 俺 は 愛 など 信じ ない ! ! 」

( ケンシロウ ) 北斗 の 掟 は 俺 が 守る


Hokuto no Ken ( Fist of the North Star ) Episode 101

( ナレーター ) 運命 を 切り開く 男 が いる なれーたー|うんめい||きりひらく|おとこ||

天 に 背く 男 が いる てん||そむく|おとこ||

それ は 北斗 神 拳 ( ほ く と しんけん ) 2000 年 の 宿命 ||ほくと|かみ|けん|||||とし||しゅくめい

見よ 今 その 長き 血 の 歴史 に 終止符 が 打た れる みよ|いま||ながき|ち||れきし||しゅうしふ||うた| That long, bloody history will now come to an end!

♪ ~

~ ♪

( ラオウ ) 無 想 転生 ( むそう てんせい ) う ぬ は 悲しみ を 背負い |む|おも|てんせい||||||かなしみ||せおい Unconscious Transmigration!

北斗 2 千 年 の 歴史 の 中 で 最強 の 男 に なった と いう の か ほくと|せん|とし||れきし||なか||さいきょう||おとこ|||||| in the 2,000 year history of the Divine Fist of the North Star

( リハク ) み … 見える ||みえる

選ば れ た 男 と のみ 闘い そして 流さ れ て いった 血 が えらば|||おとこ|||たたかい||ながさ||||ち|

ケンシロウ 様 の 中 に 脈打って いる の が |さま||なか||みゃくうって||| flows within Kenshiro-sama!

闘い に よって 受け た 悲し み が たたかい|||うけ||かなし|| The sadness that he absorbed from each battle

ケンシロウ 様 の 体 に あらゆる 奥義 を 刻みつけ て いった |さま||からだ|||おうぎ||きざみつけ|| has embedded their secret techniques into Kenshiro-sama.

そして ― And the deeper the sadness in Kenshiro-sama's eyes,

ケンシロウ 様 の 瞳 の 中 の 悲し み が 深 けれ ば 深い ほど |さま||ひとみ||なか||かなし|||ふか|||ふかい|

ケンシロウ 様 の 拳 は さらに 強い |さま||けん|||つよい

( ラオウ ) う ああ …

( ケンシロウ ) ラオウ トキ が 待って いる ||とき||まって| Raoh... Toki is waiting.

( ラオウ ) ぬ あ あっ

北斗 神 拳 史上 最強 の 男 だ と ? ほくと|かみ|けん|しじょう|さいきょう||おとこ||

ぬう う っ

フッ

フハハハハ

アハ ハハ

ケンシロウ が … 弟 が ||おとうと| Kenshiro... my little brother,

史上 最強 の 男 の はず など ない しじょう|さいきょう||おとこ|||| you could never be the strongest man in the history.

たとえ 万 人 が 認め て も この ラオウ だけ は 認め ぬ わ |よろず|じん||みとめ|||||||みとめ|| Even if the world acknowledges it, I never will!

アハ ハハ

ハハハハ

ケンシロウ Kenshiro! I shall read your requiem!

この 場 で 引導 を 渡し て くれる わ |じょう||いんどう||わたし|||

う ぬ う っ

うん ?

バ … バカ な |ばか| Impossible!

俺 が … この ラオウ が おれ||||

ふ … 震え て |ふるえ|

この ラオウ が 震え て … |||ふるえ| Raoh is shaking...!

ラオウ よ Raoh... that is called fear.

それ が ―

恐怖 と いう もの だ きょうふ||||

な ぬ っ What!?

う う あ ああ …

う う う …

( リハク ) は … 初めて ラオウ が 恐怖 を 知った ||はじめて|||きょうふ||しった

心 で は 感じ ず と も こころ|||かんじ||| Even if his heart does not feel it,

その 肉体 は 敏感 に 恐怖 を 感じ て いる |にくたい||びんかん||きょうふ||かんじ|| his body is surely sensing fear.

バ … バカ な |ばか|

この ラオウ が 恐怖 など 感じる はず が |||きょうふ||かんじる||

あっ は あっ

ト … トキ ! |とき

う ぬ も この 俺 が 恐怖 し た と いう の か ||||おれ||きょうふ|||||| You believe I am in fear?

( キム ) う あ あっ きむ|||

あ あっ

あ あっ

( リュウ ケン ) キム よ 去る が よい |けん|きむ||さる|| Kim. You shall leave.

お前 ごとき の 腕 で は これ 以上 の 修行 は 無用 おまえ|||うで||||いじょう||しゅぎょう||むよう

ああ …

( リュウ ケン ) お前 に は もはや ― |けん|おまえ||| You do not have the potential to be the successor

北斗 神 拳 伝承 者 を 目指す 素質 は ない ほくと|かみ|けん|でんしょう|もの||めざす|そしつ||

し … 師 父 様 |し|ちち|さま

いま 一 度 … いま 一 度 機会 を お 与え ください |ひと|たび||ひと|たび|きかい|||あたえ|

二 度 と この 門 を くぐる こと は 許さ ん ふた|たび|||もん|||||ゆるさ|

師 父 様 し|ちち|さま Master!

師 父 様 師 父 様 ! し|ちち|さま|し|ちち|さま Master! Master!

いま 一 度 … いま 一 度 ! |ひと|たび||ひと|たび One more, one more chance!

ああ …

師 父 様 し|ちち|さま Master...

う っ う う …

う っ う っ

う っ う う …

アッ

あ あっ う っ あっ

う っ う う …

あ あっ ああ …

ケンシロウ … Kenshiro.

う う う っ

情け は 無用 だ ! なさけ||むよう|

お 元気 で |げんき| Take care of yourself...

あ あっ

う う っ

チ … チク ショウ ! ||しょう D... Damn it!

どう し て お前 は そんな 悲しい 目 を する ん だ |||おまえ|||かなしい|め|||| Why do you give me such a sad look?

どう し てっ Why!?

う う う っ

チク ショウ |しょう Damn it! Damn it!

チク ショウ ! |しょう

( ケンシロウ ) キム さん |きむ| Kim-san...

恥ずかしい こと だ が はずかしい||| It's embarrassing...

泣 い た おかげ で 心 が 洗わ れ た よう だ なき|||||こころ||あらわ|||| but crying seems to have cleared my heart.

ありがとう ケンシロウ Thank you, Kenshiro.

お前 と 知り合 え た だけ で よかった おまえ||しりあ||||| I'm glad I met you...

( ラオウ ) また 他人 に 同情 し て おる の か ケンシロウ は ||たにん||どうじょう||||||| Kenshiro is feeling sympathy for others again, huh?

( トキ ) ラオウ とき| Raoh...

愚か な やつ だ おろか||| Such a fool.

情け は 己 の 拳 を 曇ら す のみ なさけ||おのれ||けん||くもら|| Sympathy will only cloud your own art.

いい や No... Kenshiro may yet become the strongest...

もしかしたら ケンシロウ が 一 番 強く なる かも |||ひと|ばん|つよく||

他人 の 悲し み を 知る 人間 は たにん||かなし|||しる|にんげん| Those who know one's sadness

その 悲し み を 自分 の 力 に 変える こと が できる と |かなし|||じぶん||ちから||かえる|||| can turn that sadness into their own power.

師 父 リュウ ケン から 聞き まし た し|ちち||けん||きき|| I heard that from master Ryuken.

私 も そう 思い ます わたくし|||おもい|

フン ! フハハハハ ふん|

バカ め よい か トキ ばか||||とき Idiot! Listen, Toki.

武道 に 生き 覇者 と なる に 一片 の 情 も 無用 ぶどう||いき|はしゃ||||いっぺん||じょう||むよう To live by the martial arts, and to be a ruler,

天 は ケンシロウ より この ラオウ の 生き 方 を 選ぶ てん|||||||いき|かた||えらぶ The heaven will choose Raoh's way of life over Kenshiro's!

トキ よ 肝 に 銘じ て おけ とき||かん||めいじ|| Toki, keep that in mind.

い … 生き 方 を 否定 し 軟弱 者 と 断言 し た 男 に |いき|かた||ひてい||なんじゃく|もの||だんげん|||おとこ| I objected to his way of life, and called him weak!

この 俺 が 恐怖 を |おれ||きょうふ|

末 弟 の ケンシロウ ごとき に この ラオウ が 恐怖 を … すえ|おとうと||||||||きょうふ| I, Raoh, fear the youngest brother, Kenshiro?!

( リハク ) 私 に は 見える ラオウ に 恐怖 を 与え た もの が |わたくし|||みえる|||きょうふ||あたえ||| I can see what caused Raoh's fear.

それ は 男 たち と の 果てしなき 闘い の 中 で 受け た ― ||おとこ||||はてしなき|たたかい||なか||うけ| It's the sorrow from the endless battles with all those men...

悲しみ かなしみ

そして ユリア 様 へ の 愛 ||さま|||あい ...and his love for Yuria-sama.

( ラオウ ) ぬ ああ !

認め ぬ わ ! みとめ||

恐怖 と は 感じる もの で は なく 与える もの きょうふ|||かんじる|||||あたえる| Fear is not something I feel. It's something I fill others with!

まして や 俺 は 北斗 の 長兄 そして 世紀 末 覇者 拳 王 ( けん おう ) ! ||おれ||ほくと||ちょうけい||せいき|すえ|はしゃ|けん|おう|| I am the eldest brother of the North Star,

この 俺 に 後退 など ない ある の は 前進 のみ ! |おれ||こうたい||||||ぜんしん| There is no retreat for me, only advancement!

貴 様 の 無 想 転生 など ― とうと|さま||む|おも|てんせい| Your Unconscious Transmigration...

俺 の 拳 で 粉々 に 砕 い て やる わ おれ||けん||こなごな||くだ|||| I will crush it to pieces with my own fists!

は ああ ああ

受け て み い うけ||| Take this! Raoh's invincible fist!

この ラオウ の 無敵 の 拳 天 将 奔 烈 ( てん しょう ほん れつ ) を ! |||むてき||けん|てん|すすむ|ほん|れつ|||||

( リハク ) す … すさまじい まで の 意地 |||||いじ

男 と し て そして 長兄 と し て の おとこ|||||ちょうけい||||

ぬ あ ああ !

ど わ あ !

( ケンシロウ ) 俺 に も 後退 は ない |おれ|||こうたい|| There is no backing down for me either.

は ああ ああ

ぬ ああ ああ

ラオウ Raoh. It's time to end your ambition.

今 こそ 野望 果てる とき だ いま||やぼう|はてる||

ぬ ああ ああ

北斗 の 掟 ( おきて ) は ― ほくと||おきて||

俺 が 守る おれ||まもる

( ユリア ) は あ …

う う っ

は あっ

う う っ

う う う …

( 部下 A ) ユ … ユリア 様 ぶか||||さま

( 部下 B ) いったい どう なさ れ た の です ぶか||||な さ||||

ユリア 様 |さま Yuria-sama!

オーラ が … The auras... both of their auras...

二 人 の オーラ が … ふた|じん|||

ぬ あ ああ !

ムダ だ むだ| It's useless.

( ラオウ ) ぬ う っ

ん ん っ

ぬ あ ああ

ど りゃ あ !

ぬ お っ

( ケンシロウ ) ワチョー

( ラオウ ) ぬう わ っ あっ

う わ っ

ハア ハア ハア ハア

ラオウ Raoh, that's enough.

そこ まで だ

この 拳 王 に 敗北 など あり え ぬ わ ! |けん|おう||はいぼく||||| I am Ken-Oh... I can never be defeated!

は あ ああ

ああ ああ ああ

あ あっ

( リハク ) こ … これ は ラ … ラオウ が 命 を 捨て た |||||||いのち||すて|

初めて 自分 の 死 を 覚悟 し ― はじめて|じぶん||し||かくご| For the first time he is prepared for death,

ケンシロウ 様 と の 相 打ち を 狙って いる |さま|||そう|うち||ねらって| and is aiming for a mutual death!

この 目 を えぐれ ! |め|| Gouge my eyes out... Crush my hands, Kenshiro!

この 腕 を 砕け |うで||くだけ

ケンシロウ

されど お前 に は 死 ある のみ ! |おまえ|||し|| Even if you can, you shall see death!

う う っ

こ … これ は Th... this is...

ラオウ Raoh...

ケンシロウ よ 最後 の とき が き た よう だ な ||さいご|||||||| Kenshiro, it has come to an end...

さらば … ラオウ Farewell, Raoh.

死ね ! ケンシロウ しね| Die, Kenshiro!

( ケンシロウ ) オワチャー ! ( ラオウ ) おわ ああ !

( ラオウ ) ぬ わ っ ( ケンシロウ ) おわ っ

( リハク ) おお っ い … いかん

最後 の 仕掛け が ! さいご||しかけ|

ケンシロウ 様 伏せ て |さま|ふせ| Kenshiro-sama, get down!

( ラオウ ) ん ん ?

お お っ

ん ん っ

う あっ

あ あっ

う わ っ

う わ あ あ !

おのれ リハク め … Damn you, Rihaku...

あと 一 歩 で ケンシロウ を 倒 せ た もの を |ひと|ふ||||たお||||

お お っ

あ あっ ユ … ユリア ! Yu... Yuria!

( ユリア ) はっ あ ああ …

フハハハ

アハハ ハハ

ラ … ラオウ Ra... Raoh...

( 部下 たち ) ええ いっ ぶか|||

アハハ ハハ

運 は 我 に あり ! うん||われ|| Luck is on my side!

やはり 天 は この ラオウ を 望 ん で いる の だ |てん|||||のぞみ||||| The heavens have chosen Raoh after all!

( 部下 C ) ラオウ ぶか||

( 部下 D ) ユリア 様 は 渡 さん ! ぶか|||さま||と|

( ラオウ ) どけ ! Get lost!

ユリア

( ラオウ ) アハハ ハハ

ハイヤ !

あっ ユリア 様 ! ||さま

( 部下 たち ) ああ ああ … ぶか|||

ユリア 様 ! |さま

( 部下 E ) ユリア 様 ぶか|||さま - Yuria-sama! - Yuria-sama!

リハク 様 ! |さま - Rihaku-sama! - Kenshiro-sama!

( 部下 E ) ケンシロウ 様 ! ぶか|||さま

( 部下 たち ) アアッ ハアアア … ぶか|||

ウッ クク クッ

( 部下 E ) ケンシロウ 様 ! ぶか|||さま

( 部下 D ) リハク 様 ! ぶか|||さま

( 部下 E ) リハク 様 ! ぶか|||さま - Rihaku-sama! - Kenshiro-sama!

ケンシロウ 様 ! |さま

ハア ハア ハア

( 部下 たち ) あ あっ う お っ ぶか||||||

( 部下 E ) ケンシロウ 様 ! ぶか|||さま

リハク の 部下 か ? ||ぶか| Are you Rihaku's men?

いえ 私 ( わたくし ) ども は ユリア 様 の |わたくし|||||さま| No, we are Yuria-sama's...

ユリア 様 は ラオウ に 連れ 去ら れ まし た |さま||||つれ|さら||| Yuria-sama was taken away by Raoh.

そう か … I see...

ケ … ケンシロウ 様 その 目 は ? ||さま||め| Ke... Kenshiro-sama, your eyes...

( ケンシロウ ) それ より 早く リハク の 手当 を |||はやく|||てあて| - Take care of Rihaku first. - Yes, sir.

( 部下 たち ) は … は いっ ぶか||||

あ あっ す … すみ ませ ぬ ケンシロウ 様 |||||||さま

あなた 様 の 力 を 読め なかった ばかり に |さま||ちから||よめ||| Because I could not read your powers,

ユリア 様 を 連れ 去ら れ た 上 に 目 まで ケガ を なさ れ て |さま||つれ|さら|||うえ||め||けが||な さ|| Yuria-sama was taken away, and your eyes were wounded.

この 海 の リハク 一生 の 不覚 |うみ|||いっしょう||ふかく

よい の だ Not to worry...

ケ … ケンシロウ 様 どこ へ 行か れる ||さま|||いか| Kenshiro-sama, where are you going?

ラオウ を 追う ||おう

( リハク ) な っ !

し … しかし ケンシロウ 様 |||さま

あ … あなた は 目 が 目 が 見え ぬ |||め||め||みえ|

大丈夫 だ だいじょうぶ| It will be alright.

かつて Once... there was a man who kept fighting without his sight.

目 が 見え ず と も 闘い 続け た 男 が い た め||みえ||||たたかい|つづけ||おとこ|||

そして ― And that man lives within my heart.

その 男 も 俺 の 中 で 生き て いる |おとこ||おれ||なか||いき||

シュウ 様 |さま

( ケンシロウ ) 今 の ラオウ は 手負い の 獅子 ( しし ) |いま||||ておい||しし|

今 倒さ なけ れ ば ― いま|たおさ|||

ラオウ は 触れる もの すべて を 打ち砕き ||ふれる||||うちくだき Raoh will crush everything he touches and go on a rage.

荒れ狂う で あ ろ う あれくるう||||

ケンシロウ 様 |さま Kenshiro-sama...

ユリア … Yuria...

♪ ~

~ ♪

( ナレーター ) ついに ユリア を 手 に 入れ た ラオウ なれーたー||||て||いれ||

だが みずから の 恐怖 の とりこ と なった ラオウ は ― |||きょうふ||||||

謎 の 行動 に 出 た ! なぞ||こうどう||だ|

次回 北斗 の 拳 じかい|ほくと||けん Raoh, the Confused Giant!

「 迷 える 巨人 ラオウ ! 俺 は 愛 など 信じ ない ! ! 」 まよ||きょじん||おれ||あい||しんじ|

( ケンシロウ ) 北斗 の 掟 は 俺 が 守る |ほくと||おきて||おれ||まもる