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四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 7

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 7

≪ ( 黒 猫 ) 《 や あ 。 調子 は どう だい ? 》 →

《 もう すぐ だ ね コンクール 》

( 公生 ) 《 うん 》

( 黒 猫 ) 《 怖がる な よ 。 気 に し ない 気 に し ない 》 →

《 恥 か いたって 笑わ れ た って いい じゃ ん 》 →

《 捨て られる わけ じゃ ない し 》

( 黒 猫 ) 《 君 は ベートーベン じゃ ない もん な 》 →

《 もちろん ショパン で も ない 》

( 公生 ) 《 知って る さ 》

( 黒 猫 ) 《 ふ ~ ん 。 じゃあ … 》

( 黒 猫 ) 《 君 は 誰 だい ? 》 →

《 君 は どこ に いる ん だい ? 》 →

《 さあ 旅 の 準備 は でき た かい ? 》

♪♪~

( 生徒 たち ) キャ ~ !

( かをり ・ 椿 ) いった れ 渡 !

( 選手 ) カバー 。 ( 選手 ) 右 から 来 た ぞ 。

( 公生 ) 入れ替わった 。 ( 椿 ) いけ ー っ !

( 選手 たち ) やった ー ! ( ホイッスル )

< その ホイッスル は 澄み切った 空 に 乱 反射 し た >

( 椿 ) 渡 も 負け ちゃ った か 。 残念 。

( 渡 ) 泣く な よ 。 精いっぱい やった ろ 。 →

ほら 。 挨拶 。

( 椿 ) 渡 !

( 渡 ) 応援 サンキュー な 。

カッコ 良かった よ 。

スター に なり 損ね ち まった 。

あと は お前 に 任せる わ 。

( 渡 ) また 高校 でも やろ う ぜ 。 ( 部員 ) 渡 … 。

ホント に カッコ 良かった よ 。

スター に なる の は 高校 で か 。

( 渡 ) チクショー 。 チクショー チクショー !

次 は 絶対 負け ねえ から な !

♪♪ ( ピアノ の 演奏 )

♪♪~

< 渡 と 椿 。 中学 最後 の 大会 が 終わった >

♪♪~

< 選択 し た 課題 曲 も 暗 譜 で 弾ける よう に は なった >

< でも …>

有馬 ! 授業 中 だ ! うるさい ぞ !

《 ♪♪ 「 タン タン タタタタタ … 」 》

( 教師 ) あと 3 周 。

ハァ ハァ … 。

< 渡 や 椿 は 輝 い て い た 。 そして 君 も >

< りん と して そこ に い た >

< 僕 は 深く 理解 でき た の ? >

< ショパン を 自分 の もの に でき た の か ? >

< 譜面 を なぞった 音楽 の 中 に 僕 が いる の か ? >

( 黒 猫 ) 《 ここ の どこ に 君 が いる の ? 》

あっ … 。

( 生徒 ) 有馬 ! < 分から ない >

( 生徒 ) 誰 か 水 ! ( 教師 ) 保健 室 の 先生 呼 ん で こい 。

< 分から ない >

< 分から ない …>

( かをり ) ハァ ハァ … 。

( かをり ) 友人 A !

はい ?

はい ! ?

信じ られ ない !

ご飯 食べ ない で ぶ っ 倒れる なんて 。

体 が 資本 な のに 。

仕方ない だ ろ 。 没頭 し て た ん だ から 。

椿 から もらった 卵 サンド 食べ たら 治った 。

5 パック 。 5 … ! ?

あっ ニャンコ 。

( 心臓 の 鼓動 )

( 黒 猫 ) 《 君 は どこ に いる ん だい ? 》

あっ 。

ゲホッ … う っ … 。

大丈夫 ? 近く に 公園 ある から 。

子供 の ころ 黒 猫 を 飼って た ん だ 。

目 を 離し た 隙 に 僕 の あめ を 食べ て い た から →

名前 は チェルシー 。

いつも の よう に チェルシー と じゃれ て いた ん だ 。

きっと 構い 過ぎ た ん だ ろ う な 。

ある 日 僕 の 手 を ひっか い た ん だ 。

手 が 真っ赤 。

血 が ど ば ど ば 止まら なく て 焦った よ 。

次の 日 母親 が 捨て に 行った よ 。

( 早 希 ) 《 あなた の ため よ 》

チェルシー の 残し た 傷 は 母さん を 思わ せる 。

こんな の が 数 少ない 思い出 だ なんて 。

チェルシー を 捨て に 行く 母さん の 後ろ姿 を →

ただ 黙って 見て い た 。

「 やめ て 」 と か 「 待って 」 と か →

何 か 言え ば 変わって い た の かも しれ ない 。

あの 日 から 僕 は 母さん の 影 の 中 に いる 。

卵 サンド が 好き 。

モーモー 印 の 牛乳 も 好き 。

意外に も 甘い 物 も 好き 。 運動 は 苦手 。

椿 ちゃん に 頭 が 上がら なく て →

モテ る 渡 君 が ちょっと うらやましい 。

君 は お 母さん の 影 なんか じゃ ない よ 。 君 は 君 だ よ 。

君 らしく … N なんて 曖昧 な もの じゃ ない 。

何 やった って 変わった って 関係ない 。

君 は どうせ 君 だ よ 。

私 たち は ヨーロッパ に 生まれて ないし 変 な 髪形 で も ない もん 。

私 たち は ショパン じゃ ない もん 。

君 の 人生 で ありったけ の 君 で 真摯 に 弾け ば いい ん だ よ 。

君 は 時々 すごく いい こと を 言う 。

何 よ ! 時々 って !

励まし て やって ん の に ! 痛い !

《 真摯 に … 》

♪♪~

「 気 が めいって いる とき は 頬づえ を 突く と いい 」

「 腕 は 役 に 立つ の が うれしい ん だ 」

誰 の 言葉 ?

チャーリー ・ ブラウン 。

大きく て 節くれ立った 手 。

ピアニスト の 手 だ 。 ほら やっぱり 。

手 が 私 に 触れ て 喜 ん でる 。 ああ … 。

ピアノ が 弾き たい って うずうず し てる 。

《 悩 ん で 迷って 苦し ん で 》

《 たどりつ い た 答え は 笑っちゃ う くらい シンプル で 》

( 黒 猫 ) 《 や あ 。 調子 は どう だい ? 》

《 まあまあ か な 》

( 黒 猫 ) 《 あした だ ろ コンクール 》 →

《 まだ 音 は 聞こえ ない ん だ ろ ? 》 《 うん 》

( 黒 猫 ) 《 大丈夫 ? 》 《 どう か な 》

《 でも ある 女の子 が ね 真剣 に 音楽 の 力 を 信じ てる ん だ 》

《 そりゃ もう バカ み たい に 》

《 だから 僕 も 信じ て みよ う と 思う ん だ 》

( 黒 猫 ) 《 答え に なって ない ね 》 《 そう だ ね 》

( 黒 猫 ) 《 準備 は でき た みたい だ ね 》 →

《 きっと あの 人 も 来る よ 》

《 うん 》

( 黒 猫 ) 《 今日 は ゆっくり 休む と いい 》 →

《 あした は 大変 な 一 日 に なる 》

( 渡 ) お ~ 。 ( 椿 ) こんな 所 で やる の ?

( 渡 ) で け ぇ なぁ 。

じゃあ 行く ね 。

( 椿 ) 公生 ! ( 渡 ) そっち じゃ ない ぞ 。

大丈夫 かな ?

おお っ ! 大変 !

な … 何 ? 何 ?

ギャ ~… !

痛 っ … 。

これ 見 て 。

参加 者 名簿 ?

君 の エントリー ナンバー 。

ケッヘル 265 番 。 モーツァルト 『 キラキラ 星 変奏曲 』

星 は 君 の 頭上 に 輝く よ !

アハハ ハハ … 。

< 真昼 の 星 >

( 武士 ) あれ って … 。 ( 絵 見 ) うん 。

< 過去 と の 邂逅 >

ん ?

< 僕 の コンクール が 始まる >

( 参加 者 ) 《 やった ー ! 》 ( 参加 者 ) 《 あった ! 名前 》

( 女性 ) 《 お宅 の ケンタ 君 どう で し た ? 》

( 女性 ) 《 うち の 子 また 落ち ちゃ って 》 →

《 悔しい けど 素晴らしかった わ 》 →

《 井川 絵 見 ちゃん に 相 座 武士 君 》 →

《 頭 一 つ も 二 つ も 抜きん出 て た わ 》 →

《 練習 量 の 多 さ を うかがわ せる レッスン の たまもの ね 》

《 それだけに 残念 》 →

《 より 有馬 君 が 際立っちゃ う 》

( 女性 ) 《 またまた 有馬 君 の 引き立て 役 ね 》

( 武士 ) 《 ムカ つく ぜ 有馬 の やつ 》

( 絵 見 ) 《 また 負け た から ? 》

《 違う わ い ! 本選 勝利 へ の 布石 だ 》

《 それ より も … あの 野郎 →

当然 の よう に 結果 も 見 ない で 帰り や がった 》

《 ち っと は 喜び や がれ って ん だ ! 》

《 それ は それ で ムカ つく ! 》

《 あいつ は 興味 ない の よ 。 他の 人 に も 私 たち に も 》 →

《 たぶん 自分 に も 》

( 武士 ) 《 お前 は クール だ ね 》

( 絵 見 ) 《 クール … 》 →

《 こんな 屈辱 初めて だ わ ! 》

《 あ ち っ ! 》

( 絵 見 ) 《 私 たち に 関心 が ない の なら →

力ずく で こっち を 振り向か せ て やる 》 →

《 気 に さ せ て やる 。 いつか きっと 》 →

《 あんた を ぶ っ 倒し て 》

( 武士 ) 《 少し 大人 に なった 。 でも 変わ ん ねえ 》 →

《 イラ つく 黒縁 眼鏡 。 変わ ん ねえ 有馬 》

( 武士 ) 久しぶり 。 あっ 。

… だ な 有馬 。

えっ と … 。

どちら さま で し た っけ ?

( 椿 ) お 客 さん 少ない ね 。 とんでもない 。

一 次 予選 で は 上々 の 入り よ 。 有馬 君 効果 かも 。

今 トイレ 行ったら 公生 の 話題 で 持ち きり だった な 。

すげ え の な あいつ 。

うん うん 。

何で 椿 が 得意 げ な ん だ ?

でも よ … N な ー ん か 変 な ん だ よ なぁ 。

( 男性 ) 《 また 得意 の 超 絶 技巧 か ? 》

( 男性 ) 《 譜面 どおり 母親 の 言う とおり 》 →

《 秘 技 マリオネット 奏 法 》

公生 って 嫌わ れ てん の ?

譜面 どおり 作曲 者 の 指示 どおり 弾く 。

これ って すごい こと な ん だ 。

コンクール と して は そこ で 評価 する しか ない ん だ けど … 。

譜面 に 忠実 に 弾く だけ で 優勝 を 奪って しまう 。

評価 を 上げ て しまう 。

それ を 快く 思わ ない の よ 。

特に 音楽 に 何 か を 求める 若い 世代 は 。

もちろん ねたみ も ある ん だ けど 。 は ぁ … 。

有馬 君 コンクール 荒らし 回った から な 。

あ あっ 。 たくさん 出 て た 時期 あった 。

《 確か 公生 ママ が 入院 し て た とき 》

デジタル 時計 の よう に →

コンマ 1 の 誤差 も なく 余韻 も ない 。

「 ヒューマン メトロノーム 」 「 コンクール 仕様 」

「 母親 の 操り 人形 」

「 譜面 の しも べ 」

有馬 公生 って いう 名前 は 悪 名 な の よ 。

何 だ と ! かかって き や がれ !

誰 よ そい つ ぶ っ 飛ばし て やる ! し ー っ し ー っ 。

うら ぁ ~ ! 有馬 の 野郎 →

俺 ら の こと 忘れ て や がった ! ( 絵 見 ) どうどう 落ち着 い て 武士 。

( 絵 見 ) 心 を 乱す な 。 お前 の 出番 は 早い だ ろ 。

着替えろ 。

《 それ に 有馬 は 私 たち を 忘れ た ん じゃ ない 》

《 もともと 知ら ない ん だ 》 →

《 全然 変わら ない 。 2 年 前 と 》

《 気 に 入ら ない 》

《 母親 が 大 先生 の 教え子 だ から って 優遇 さ れ や が って 》 →

《 あんなに 技術 が ある の に つま ん ねえ もん 弾き や が って … 》

( 武士 ) 《 う が ー ! 》

( ブザー )

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 審査 を 開始 いたし ます 。

( 拍手 )

( 武士 ) 初めて 会った の は 小学校 3 年 の とき 。

( 武士 ) 次 こそ は 次 こそ は … って →

手 を 精いっぱい 伸ばし て 捕らえ た と 思ったら →

蜃気楼 の よう に 遠く に いる 。 →

それ が 手品 の ハト み たい に ぱっと 消え ち まった 。

今日 やっと いる べき 所 に 帰って き た 。

2 年間 この 日 を 待って た 。

< いよいよ >

< コンクール が 始まる >

♪♪ ( ピアノ の 演奏 )

♪♪~

( 井端 ) 《 ふ ぅ 審査 は 疲れる から 嫌 だ 》

え ~… もう 寝 てる 。

また ? 最低 。

♪♪ ( ピアノ の 演奏 )

♪♪~

3 番 川中 優子 さん 。 準備 お 願い し ます 。

≪ ( 武士 の せき )

ハァ ハァ … 。

《 大丈夫 。 お前 は できる 》

《 弾ける ! 》

《 変 だ な … 2 年 ぶり だ から かな 》

《 こんな こと 初めて だ 》

《 壊れ た シーソー み たい に →

ギッコンバッタン 心臓 が 脈打って る 》

( 観客 ) 《 あー あ 》 ( 観客 ) 《 終わり だ 》

( 観客 ) 《 どうして 弾か ない の ? 》 ( 観客 ) 《 弾き 方 忘れ ちゃ った の … 》

( 観客 ) 《 一 人 減った 》 ( 観客 ) 《 自滅 で ね 》

《 怖い 怖い 怖い 》

4 番 相 座 君 。 準備 お 願い し ます 。

《 怖い 怖い 怖い 》

《 みんな 怖い よ 。 怖い よ 舞台 に 上がる の は 》

《 失敗 する かも しれ ない 。 全 否定 さ れる かも しれ ない 》

《 それ でも 歯 を 食いしばって 舞台 に 上がる 》

♪♪~

( ざわめき )

何 か 空気 変わった ? まあ ね 。

ど 本命 の 登場 。 去年 の チャンピオン 相 座 武士 。

( 審査 員 ) 来 た な 。 やっと 本物 が 聴け る 。 →

ショパン 『 エチュード 作品 10 - 4 』

♪♪~

( 高柳 ) 《 いい 表情 だ 。 気負う な よ 武士 》

( 武士 ) 《 俺 ドイツ に は 行き ませ ん 》

《 毎 報 音楽 コンクール に 出 ます 》

( 高柳 ) 《 向こう から の 招待 な ん だ ぞ 》 →

《 ショパン コンクール の ため に →

海外 に 顔 を 売る 絶好 の 機会 じゃ ない か 》 →

《 毎 報 コン は 去年 勝って る ん だ し →

優先 する 意味 など … 》 《 意味 は あり ます 》

♪♪~


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 7 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 7

≪ ( 黒 猫 ) 《 や あ 。 調子 は どう だい ? 》 → くろ|ねこ|||ちょうし||| Hey.

《 もう すぐ だ ね コンクール 》 ||||こんくーる

( 公生 ) 《 うん 》 きみお|

( 黒 猫 ) 《 怖がる な よ 。 気 に し ない 気 に し ない 》 → くろ|ねこ|こわがる|||き||||き||| Don't get spooked!

《 恥 か いたって 笑わ れ た って いい じゃ ん 》 → はじ|||わらわ||||||

《 捨て られる わけ じゃ ない し 》 すて||||| It's not like they're going to abandon you.

( 黒 猫 ) 《 君 は ベートーベン じゃ ない もん な 》 → くろ|ねこ|きみ||||||

《 もちろん ショパン で も ない 》

( 公生 ) 《 知って る さ 》 きみお|しって||

( 黒 猫 ) 《 ふ ~ ん 。 じゃあ … 》 くろ|ねこ|||

( 黒 猫 ) 《 君 は 誰 だい ? 》 → くろ|ねこ|きみ||だれ| Who are you?

《 君 は どこ に いる ん だい ? 》 → きみ||||||

《 さあ 旅 の 準備 は でき た かい ? 》 |たび||じゅんび||||

♪♪~

( 生徒 たち ) キャ ~ ! せいと||

( かをり ・ 椿 ) いった れ 渡 ! かおり|つばき|||と (Kaori/Tsubaki) Go ahead!

( 選手 ) カバー 。 ( 選手 ) 右 から 来 た ぞ 。 せんしゅ|かばー|せんしゅ|みぎ||らい|| Cover him!

( 公生 ) 入れ替わった 。 ( 椿 ) いけ ー っ ! きみお|いれかわった|つばき||-|

( 選手 たち ) やった ー ! ( ホイッスル ) せんしゅ|||-|ほいっする

< その ホイッスル は 澄み切った 空 に 乱 反射 し た > |ほいっする||すみきった|から||らん|はんしゃ|| <The whistle reflected diffusely in the clear sky>

( 椿 ) 渡 も 負け ちゃ った か 。 残念 。 つばき|と||まけ||||ざんねん (Tsubaki) Wataru also lost. disappointing .

( 渡 ) 泣く な よ 。 精いっぱい やった ろ 。 → と|なく|||せいいっぱい|| Too bad.

ほら 。 挨拶 。 |あいさつ

( 椿 ) 渡 ! つばき|と

( 渡 ) 応援 サンキュー な 。 と|おうえん|さんきゅー| (Watari) Thank you for your support.

カッコ 良かった よ 。 かっこ|よかった| It was cool.

スター に なり 損ね ち まった 。 すたー|||そこね|| Well, I missed my chance at becoming a star. So the rest is up to you!

あと は お前 に 任せる わ 。 ||おまえ||まかせる| I'll leave the rest to you.

( 渡 ) また 高校 でも やろ う ぜ 。 ( 部員 ) 渡 … 。 と||こうこう|||||ぶいん|と (Watari) Let's do it again in high school. (Member) Watari...

ホント に カッコ 良かった よ 。 ほんと||かっこ|よかった|

スター に なる の は 高校 で か 。 すたー|||||こうこう|| Did you become a star in high school?

( 渡 ) チクショー 。 チクショー チクショー ! と|||

次 は 絶対 負け ねえ から な ! つぎ||ぜったい|まけ||| I'll definitely not lose next time!

♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ぴあの||えんそう

♪♪~

< 渡 と 椿 。 中学 最後 の 大会 が 終わった > と||つばき|ちゅうがく|さいご||たいかい||おわった <Watari and Tsubaki. The last competition in junior high school is over >

♪♪~

< 選択 し た 課題 曲 も 暗 譜 で 弾ける よう に は なった > せんたく|||かだい|きょく||あん|ふ||はじける|||| < I was able to play the assigned songs from memory >

< でも …>

有馬 ! 授業 中 だ ! うるさい ぞ ! ありま|じゅぎょう|なか||| Arima! I'm in class! Noisy!

《 ♪♪ 「 タン タン タタタタタ … 」 》

( 教師 ) あと 3 周 。 きょうし||しゅう (Teacher) Three more laps.

ハァ ハァ … 。

< 渡 や 椿 は 輝 い て い た 。 そして 君 も > と||つばき||あきら||||||きみ| < Watari and Tsubaki were shining. And you too >

< りん と して そこ に い た > <I was there as a ringer>

< 僕 は 深く 理解 でき た の ? > ぼく||ふかく|りかい||| < Did I understand deeply? >

< ショパン を 自分 の もの に でき た の か ? > ||じぶん||||||| <Have you made Chopin your own? >

< 譜面 を なぞった 音楽 の 中 に 僕 が いる の か ? > ふめん|||おんがく||なか||ぼく|||| Somewhere in this music that follows these notes...

( 黒 猫 ) 《 ここ の どこ に 君 が いる の ? 》 くろ|ねこ|||||きみ||| (black cat) Where are you here? 》

あっ … 。

( 生徒 ) 有馬 ! < 分から ない > せいと|ありま|わから|

( 生徒 ) 誰 か 水 ! ( 教師 ) 保健 室 の 先生 呼 ん で こい 。 せいと|だれ||すい|きょうし|ほけん|しつ||せんせい|よ||| I don't know.

< 分から ない > わから|

< 分から ない …> わから|

( かをり ) ハァ ハァ … 。 かおり||

( かをり ) 友人 A ! かおり|ゆうじん|a

はい ? Yes?

はい ! ? *Munch Munch*

信じ られ ない ! しんじ|| I don't believe you!

ご飯 食べ ない で ぶ っ 倒れる なんて 。 ごはん|たべ|||||たおれる| Skipping meals... passing out! Your body is an important asset!

体 が 資本 な のに 。 からだ||しほん|| Even though my body is my capital.

仕方ない だ ろ 。 没頭 し て た ん だ から 。 しかたない|||ぼっとう|||||| It can't be helped. Because I was immersed in it.

椿 から もらった 卵 サンド 食べ たら 治った 。 つばき|||たまご||たべ||なおった After eating the egg sandwich I got from Tsubaki, I was cured.

5 パック 。 5 … ! ? ぱっく Five packs of them.

あっ ニャンコ 。 Ah Nyanko.

( 心臓 の 鼓動 ) しんぞう||こどう

( 黒 猫 ) 《 君 は どこ に いる ん だい ? 》 くろ|ねこ|きみ|||||| (black cat) Where are you? 》

あっ 。

ゲホッ … う っ … 。 Geho... Uh...

大丈夫 ? 近く に 公園 ある から 。 だいじょうぶ|ちかく||こうえん||

子供 の ころ 黒 猫 を 飼って た ん だ 。 こども|||くろ|ねこ||かって||| I had a black cat when I was a child.

目 を 離し た 隙 に 僕 の あめ を 食べ て い た から → め||はなし||すき||ぼく||||たべ|||| Because you ate my candy when I took my eyes off you →

名前 は チェルシー 。 なまえ||

いつも の よう に チェルシー と じゃれ て いた ん だ 。 I was playing with Chelsea as usual.

きっと 構い 過ぎ た ん だ ろ う な 。 |かまい|すぎ|||||| I must have cared too much.

ある 日 僕 の 手 を ひっか い た ん だ 。 |ひ|ぼく||て|||||| One day he scratched my hand.

手 が 真っ赤 。 て||まっか

血 が ど ば ど ば 止まら なく て 焦った よ 。 ち||||||とまら|||あせった| I was impatient because the blood wouldn't stop.

次の 日 母親 が 捨て に 行った よ 。 つぎの|ひ|ははおや||すて||おこなった| The next day my mother went to throw it away.

( 早 希 ) 《 あなた の ため よ 》 はや|まれ|||| (Saki) 《For you》

チェルシー の 残し た 傷 は 母さん を 思わ せる 。 ||のこし||きず||かあさん||おもわ| The scars Chelsea left me remind me of my mother.

こんな の が 数 少ない 思い出 だ なんて 。 |||すう|すくない|おもいで|| I can't believe this is a rare memory.

チェルシー を 捨て に 行く 母さん の 後ろ姿 を → ||すて||いく|かあさん||うしろすがた| I just stared at my mother's back without a word as she took Chelsea away.

ただ 黙って 見て い た 。 |だまって|みて||

「 やめ て 」 と か 「 待って 」 と か → ||||まって||

何 か 言え ば 変わって い た の かも しれ ない 。 なん||いえ||かわって|||||| In other words, it may have changed.

あの 日 から 僕 は 母さん の 影 の 中 に いる 。 |ひ||ぼく||かあさん||かげ||なか|| Since that day, I've been in my mother's shadow.

卵 サンド が 好き 。 たまご|||すき

モーモー 印 の 牛乳 も 好き 。 |いん||ぎゅうにゅう||すき I also like Momo brand milk.

意外に も 甘い 物 も 好き 。 運動 は 苦手 。 いがいに||あまい|ぶつ||すき|うんどう||にがて Surprisingly, she also likes sweets. I'm not good at exercise.

椿 ちゃん に 頭 が 上がら なく て → つばき|||あたま||あがら|| Tsubaki-chan can't lift her head →

モテ る 渡 君 が ちょっと うらやましい 。 ||と|きみ|||

君 は お 母さん の 影 なんか じゃ ない よ 。 君 は 君 だ よ 。 きみ|||かあさん||かげ|||||きみ||きみ|| You're not your mother's shadow. you are you

君 らしく …\ N なんて 曖昧 な もの じゃ ない 。 きみ||n||あいまい|||| Just like you... \N It's not ambiguous.

何 やった って 変わった って 関係ない 。 なん|||かわった||かんけいない It doesn't matter what you did or changed.

君 は どうせ 君 だ よ 。 きみ|||きみ||

私 たち は ヨーロッパ に 生まれて ないし 変 な 髪形 で も ない もん 。 わたくし|||よーろっぱ||うまれて||へん||かみがた|||| We weren't born in Europe and we didn't have weird hairstyles.

私 たち は ショパン じゃ ない もん 。 わたくし||||||

君 の 人生 で ありったけ の 君 で 真摯 に 弾け ば いい ん だ よ 。 きみ||じんせい||||きみ||しんし||はじけ||||| All you have to do is play with all your heart in your life.

君 は 時々 すごく いい こと を 言う 。 きみ||ときどき|||||いう You really have a way with words sometimes.

何 よ ! 時々 って ! なん||ときどき|

励まし て やって ん の に ! 痛い ! はげまし||||||いたい I'm trying to encourage you! pain !

《 真摯 に … 》 しんし|

♪♪~

「 気 が めいって いる とき は 頬づえ を 突く と いい 」 き||||||ほおづえ||つく|| "When you're feeling down, it's good to poke your cheek."

「 腕 は 役 に 立つ の が うれしい ん だ 」 うで||やく||たつ|||||

誰 の 言葉 ? だれ||ことば whose words?

チャーリー ・ ブラウン 。 Charlie Brown.

大きく て 節くれ立った 手 。 おおきく||ふしくれだった|て

ピアニスト の 手 だ 。 ほら やっぱり 。 ぴあにすと||て||| The hands of a pianist. Here you go.

手 が 私 に 触れ て 喜 ん でる 。 ああ … 。 て||わたくし||ふれ||よろこ||| I'm happy that your hand touches me. Oh … .

ピアノ が 弾き たい って うずうず し てる 。 ぴあの||はじき|||||

《 悩 ん で 迷って 苦し ん で 》 なや|||まよって|にがし||

《 たどりつ い た 答え は 笑っちゃ う くらい シンプル で 》 |||こたえ||わらっちゃ|||しんぷる|

( 黒 猫 ) 《 や あ 。 調子 は どう だい ? 》 くろ|ねこ|||ちょうし||| (Black cat) 《Hi. How are you doing? 》

《 まあまあ か な 》

( 黒 猫 ) 《 あした だ ろ コンクール 》 → くろ|ねこ||||こんくーる

《 まだ 音 は 聞こえ ない ん だ ろ ? 》 《 うん 》 |おと||きこえ|||||

( 黒 猫 ) 《 大丈夫 ? 》 《 どう か な 》 くろ|ねこ|だいじょうぶ|||

《 でも ある 女の子 が ね 真剣 に 音楽 の 力 を 信じ てる ん だ 》 ||おんなのこ|||しんけん||おんがく||ちから||しんじ||| "But there's this girl who really believes in the power of music."

《 そりゃ もう バカ み たい に 》 ||ばか||| I mean, like crazy.

《 だから 僕 も 信じ て みよ う と 思う ん だ 》 |ぼく||しんじ|||||おもう||

( 黒 猫 ) 《 答え に なって ない ね 》 《 そう だ ね 》 くろ|ねこ|こたえ||||||| (Black cat) 《That's not the answer》 《That's right》

( 黒 猫 ) 《 準備 は でき た みたい だ ね 》 → くろ|ねこ|じゅんび||||||

《 きっと あの 人 も 来る よ 》 ||じん||くる| 《 I'm sure that person will come too 》

《 うん 》

( 黒 猫 ) 《 今日 は ゆっくり 休む と いい 》 → くろ|ねこ|きょう|||やすむ|| ( black cat ) 《 You should take a good rest today 》 →

《 あした は 大変 な 一 日 に なる 》 ||たいへん||ひと|ひ|| 《 Tomorrow will be a difficult day 》

( 渡 ) お ~ 。 ( 椿 ) こんな 所 で やる の ? と||つばき||しょ||| (Watari) Oh~. (Tsubaki) Are you doing it in a place like this?

( 渡 ) で け ぇ なぁ 。 と|||| It sure is huge.

じゃあ 行く ね 。 |いく|

( 椿 ) 公生 ! ( 渡 ) そっち じゃ ない ぞ 。 つばき|きみお|と|||| (Tsubaki) Kousei! (Watari) It's not over there.

大丈夫 かな ? だいじょうぶ|

おお っ ! 大変 ! ||たいへん

な … 何 ? 何 ? |なん|なん What? What?

ギャ ~… !

痛 っ … 。 つう| ow … .

これ 見 て 。 |み|

参加 者 名簿 ? さんか|もの|めいぼ Participant list?

君 の エントリー ナンバー 。 きみ||えんとりー|なんばー

ケッヘル 265 番 。 モーツァルト 『 キラキラ 星 変奏曲 』 |ばん|もーつぁると|きらきら|ほし|へんそうきょく Kochel 265. Mozart "Twinkle Twinkle Little Star Variations"

星 は 君 の 頭上 に 輝く よ ! ほし||きみ||ずじょう||かがやく|

アハハ ハハ … 。

< 真昼 の 星 > まひる||ほし

( 武士 ) あれ って … 。 ( 絵 見 ) うん 。 ぶし|||え|み|

< 過去 と の 邂逅 > かこ|||かいこう

ん ?

< 僕 の コンクール が 始まる > ぼく||こんくーる||はじまる

( 参加 者 ) 《 やった ー ! 》 ( 参加 者 ) 《 あった ! 名前 》 さんか|もの||-|さんか|もの||なまえ Found it! My name! Competition Finalists

( 女性 ) 《 お宅 の ケンタ 君 どう で し た ? 》 じょせい|おたく|||きみ|||| How was your son, Kenta? But I thought I was in the zone...

( 女性 ) 《 うち の 子 また 落ち ちゃ って 》 → じょせい|||こ||おち|| My child didn't qualify again. I feel bitter, but they were outstanding.

《 悔しい けど 素晴らしかった わ 》 → くやしい||すばらしかった|

《 井川 絵 見 ちゃん に 相 座 武士 君 》 → いかわ|え|み|||そう|ざ|ぶし|きみ 《 Igawa Emi-chan ni Aiza Takeshi-kun 》 →

《 頭 一 つ も 二 つ も 抜きん出 て た わ 》 → あたま|ひと|||ふた|||ぬきんで|||

《 練習 量 の 多 さ を うかがわ せる レッスン の たまもの ね 》 れんしゅう|りょう||おお|||||れっすん||| The sheer amount of practice they've put in is obvious.

《 それだけに 残念 》 → |ざんねん 《 So sorry 》 →

《 より 有馬 君 が 際立っちゃ う 》 |ありま|きみ||きわだっちゃ| Kousei Arima That makes it all the more disappointing.

( 女性 ) 《 またまた 有馬 君 の 引き立て 役 ね 》 じょせい||ありま|きみ||ひきたて|やく| Because it makes Arima-kun look that much better.

( 武士 ) 《 ムカ つく ぜ 有馬 の やつ 》 ぶし||||ありま|| (Samurai) 《You pissed off Arima guy》

( 絵 見 ) 《 また 負け た から ? 》 え|み||まけ|| (Emi) 《Because you lost again? 》

《 違う わ い ! 本選 勝利 へ の 布石 だ 》 ちがう|||ほんせん|しょうり|||ふせき| 《No! It's a stepping stone to victory in the final round.

《 それ より も … あの 野郎 → ||||やろう 《 More than that … that bastard →

当然 の よう に 結果 も 見 ない で 帰り や がった 》 とうぜん||||けっか||み|||かえり|| Naturally , he went home without even seeing the results .

《 ち っと は 喜び や がれ って ん だ ! 》 |||よろこび||||| 《A little bit of joy! 》

《 それ は それ で ムカ つく ! 》 That in itself pisses me off!

《 あいつ は 興味 ない の よ 。 他の 人 に も 私 たち に も 》 → ||きょうみ||||たの|じん|||わたくし||| 《He's not interested. To other people and to us >> →

《 たぶん 自分 に も 》 |じぶん||

( 武士 ) 《 お前 は クール だ ね 》 ぶし|おまえ||||

( 絵 見 ) 《 クール … 》 → え|み|

《 こんな 屈辱 初めて だ わ ! 》 |くつじょく|はじめて||

《 あ ち っ ! 》

( 絵 見 ) 《 私 たち に 関心 が ない の なら → え|み|わたくし|||かんしん|||| If he has no interest in us,

力ずく で こっち を 振り向か せ て やる 》 → ちからずく||||ふりむか||| then I'm gonna force him with all my might to look our way.

《 気 に さ せ て やる 。 いつか きっと 》 → き||||||| I'll make him care. Someday... I swear...

《 あんた を ぶ っ 倒し て 》 ||||たおし|

( 武士 ) 《 少し 大人 に なった 。 でも 変わ ん ねえ 》 → ぶし|すこし|おとな||||かわ|| (Samurai) 《I've grown up a little. But it doesn't change 》 →

《 イラ つく 黒縁 眼鏡 。 変わ ん ねえ 有馬 》 ||くろぶち|めがね|かわ|||ありま 《Irritating black-rimmed glasses. You haven't changed, Arima.

( 武士 ) 久しぶり 。 あっ 。 ぶし|ひさしぶり|

… だ な 有馬 。 ||ありま

えっ と … 。

どちら さま で し た っけ ? Which one was it?

( 椿 ) お 客 さん 少ない ね 。 とんでもない 。 つばき||きゃく||すくない|| (Tsubaki) There aren't many customers. No way .

一 次 予選 で は 上々 の 入り よ 。 有馬 君 効果 かも 。 ひと|つぎ|よせん|||じょうじょう||はいり||ありま|きみ|こうか| For a preliminary round, this is a pretty big turnout.

今 トイレ 行ったら 公生 の 話題 で 持ち きり だった な 。 いま|といれ|おこなったら|きみお||わだい||もち||| Just now, in the restroom, all everybody could talk about was Kousei.

すげ え の な あいつ 。

うん うん 。

何で 椿 が 得意 げ な ん だ ? なんで|つばき||とくい|||| Why are you good at Tsubaki?

でも よ …\ N な ー ん か 変 な ん だ よ なぁ 。 ||n||-|||へん||||| But...\ N It's kind of weird.

( 男性 ) 《 また 得意 の 超 絶 技巧 か ? 》 だんせい||とくい||ちょう|た|ぎこう| (Male) 《Are you also good at transcendental technique? 》

( 男性 ) 《 譜面 どおり 母親 の 言う とおり 》 → だんせい|ふめん||ははおや||いう| (Male) 《Just like the score, as the mother says》 →

《 秘 技 マリオネット 奏 法 》 ひ|わざ||そう|ほう 《Secret Technique Marionette Playing》

公生 って 嫌わ れ てん の ? きみお||きらわ|||

譜面 どおり 作曲 者 の 指示 どおり 弾く 。 ふめん||さっきょく|もの||しじ||はじく Play according to the score and as instructed by the composer.

これ って すごい こと な ん だ 。

コンクール と して は そこ で 評価 する しか ない ん だ けど … 。 こんくーる||||||ひょうか||||||

譜面 に 忠実 に 弾く だけ で 優勝 を 奪って しまう 。 ふめん||ちゅうじつ||はじく|||ゆうしょう||うばって| You can win the championship just by playing faithfully to the score.

評価 を 上げ て しまう 。 ひょうか||あげ|| Raise your rating.

それ を 快く 思わ ない の よ 。 ||こころよく|おもわ||| I don't like that.

特に 音楽 に 何 か を 求める 若い 世代 は 。 とくに|おんがく||なん|||もとめる|わかい|せだい| Especially the younger generation who are looking for something in music.

もちろん ねたみ も ある ん だ けど 。 は ぁ … 。 Of course, I'm also jealous. Haa...

有馬 君 コンクール 荒らし 回った から な 。 ありま|きみ|こんくーる|あらし|まわった|| Arima-kun, it's because you vandalized the competition.

あ あっ 。 たくさん 出 て た 時期 あった 。 |||だ|||じき| Ah ah There was a time when I appeared a lot.

《 確か 公生 ママ が 入院 し て た とき 》 たしか|きみお|まま||にゅういん|||| 《 When Kousei's mother was in the hospital , I believe .

デジタル 時計 の よう に → でじたる|とけい||| Like a digital watch, never off by even a split second... Nothing resonates.

コンマ 1 の 誤差 も なく 余韻 も ない 。 ||ごさ|||よいん|| No comma-1 error, no afterglow.

「 ヒューマン メトロノーム 」 「 コンクール 仕様 」 ひゅーまん||こんくーる|しよう "Human Metronome" "Competition Specifications"

「 母親 の 操り 人形 」 ははおや||あやつり|にんぎょう

「 譜面 の しも べ 」 ふめん||| "Servant of music"

有馬 公生 って いう 名前 は 悪 名 な の よ 。 ありま|きみお|||なまえ||あく|な||| The name Kousei Arima is notorious.

何 だ と ! かかって き や がれ ! なん|||||| What did you say ! Take it and go!

誰 よ そい つ ぶ っ 飛ばし て やる ! し ー っ し ー っ 。 だれ||||||とばし||||-|||-| I'll blow anyone away! I'm sorry.

うら ぁ ~ ! 有馬 の 野郎 → ||ありま||やろう Uraa~! Arima's bastard →

俺 ら の こと 忘れ て や がった ! ( 絵 見 ) どうどう 落ち着 い て 武士 。 おれ||||わすれ||||え|み||おちつ|||ぶし You forgot about us! (Emi) Take it easy, samurai.

( 絵 見 ) 心 を 乱す な 。 お前 の 出番 は 早い だ ろ 。 え|み|こころ||みだす||おまえ||でばん||はやい|| (Emi) Don't be upset. Your turn is early, isn't it?

着替えろ 。 きがえろ

《 それ に 有馬 は 私 たち を 忘れ た ん じゃ ない 》 ||ありま||わたくし|||わすれ|||| "And Arima hasn't forgotten us."

《 もともと 知ら ない ん だ 》 → |しら||| 《 Originally I don't know 》 →

《 全然 変わら ない 。 2 年 前 と 》 ぜんぜん|かわら||とし|ぜん| "No change at all. 2 years ago and

《 気 に 入ら ない 》 き||はいら| " I do not like it "

《 母親 が 大 先生 の 教え子 だ から って 優遇 さ れ や が って 》 → ははおや||だい|せんせい||おしえご||||ゆうぐう||||| 《 My mother was treated favorably just because she was a student of O-sensei 》 →

《 あんなに 技術 が ある の に つま ん ねえ もん 弾き や が って … 》 |ぎじゅつ|||||||||はじき||| 《Even though you have that much skill, you play boring things...》

( 武士 ) 《 う が ー ! 》 ぶし|||-

( ブザー ) ぶざー (Buzzer)

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 審査 を 開始 いたし ます 。 |あなうんす|||しんさ||かいし|| Judging will now commence.

( 拍手 ) はくしゅ

( 武士 ) 初めて 会った の は 小学校 3 年 の とき 。 ぶし|はじめて|あった|||しょうがっこう|とし|| (Samurai) I met him for the first time when I was in the third grade of elementary school.

( 武士 ) 次 こそ は 次 こそ は … って → ぶし|つぎ|||つぎ|||

手 を 精いっぱい 伸ばし て 捕らえ た と 思ったら → て||せいいっぱい|のばし||とらえ|||おもったら When I thought I had reached out my hand and caught it →

蜃気楼 の よう に 遠く に いる 。 → しんきろう||||とおく|| Far away like a mirage. →

それ が 手品 の ハト み たい に ぱっと 消え ち まった 。 ||てじな||はと|||||きえ|| It disappeared like a magic dove.

今日 やっと いる べき 所 に 帰って き た 。 きょう||||しょ||かえって|| I'm finally back where I should be today.

2 年間 この 日 を 待って た 。 ねんかん||ひ||まって| I've been waiting for this day for two years.

< いよいよ >

< コンクール が 始まる > こんくーる||はじまる

♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ぴあの||えんそう

♪♪~

( 井端 ) 《 ふ ぅ 審査 は 疲れる から 嫌 だ 》 いばた|||しんさ||つかれる||いや| (Ibata) 《Phew, I don't like judging because it's tiring》

え ~… もう 寝 てる 。 ||ね| Huh? Asleep already?

また ? 最低 。 |さいてい Also ? Minimum.

♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ぴあの||えんそう

♪♪~

3 番 川中 優子 さん 。 準備 お 願い し ます 。 ばん|かわなか|まさこ||じゅんび||ねがい|| No. 3, Miss Yuko Kawanaka, please get ready.

≪ ( 武士 の せき ) ぶし|| ≪ (Samurai's cough)

ハァ ハァ … 。

《 大丈夫 。 お前 は できる 》 だいじょうぶ|おまえ||

《 弾ける ! 》 はじける 《I can play! 》

《 変 だ な … 2 年 ぶり だ から かな 》 へん|||とし|||| 《It's strange... Maybe it's because it's been two years.》

《 こんな こと 初めて だ 》 ||はじめて| "This is the first time I've done this."

《 壊れ た シーソー み たい に → こぼれ|||||

ギッコンバッタン 心臓 が 脈打って る 》 |しんぞう||みゃくうって|

( 観客 ) 《 あー あ 》 ( 観客 ) 《 終わり だ 》 かんきゃく|||かんきゃく|おわり| (Audience) 《Ah》 (Audience) 《It's over》

( 観客 ) 《 どうして 弾か ない の ? 》 ( 観客 ) 《 弾き 方 忘れ ちゃ った の … 》 かんきゃく||はじか|||かんきゃく|はじき|かた|わすれ||| It's over.

( 観客 ) 《 一 人 減った 》 ( 観客 ) 《 自滅 で ね 》 かんきゃく|ひと|じん|へった|かんきゃく|じめつ|| Did he forget how to play?

《 怖い 怖い 怖い 》 こわい|こわい|こわい

4 番 相 座 君 。 準備 お 願い し ます 。 ばん|そう|ざ|きみ|じゅんび||ねがい||

《 怖い 怖い 怖い 》 こわい|こわい|こわい

《 みんな 怖い よ 。 怖い よ 舞台 に 上がる の は 》 |こわい||こわい||ぶたい||あがる||

《 失敗 する かも しれ ない 。 全 否定 さ れる かも しれ ない 》 しっぱい|||||ぜん|ひてい|||||

《 それ でも 歯 を 食いしばって 舞台 に 上がる 》 ||は||くいしばって|ぶたい||あがる

♪♪~

( ざわめき )

何 か 空気 変わった ? まあ ね 。 なん||くうき|かわった||

ど 本命 の 登場 。 去年 の チャンピオン 相 座 武士 。 |ほんめい||とうじょう|きょねん||ちゃんぴおん|そう|ざ|ぶし The overwhelming favorite to win just took the stage.

( 審査 員 ) 来 た な 。 やっと 本物 が 聴け る 。 → しんさ|いん|らい||||ほんもの||きけ| Here he is. Now I can finally listen to the real deal!

ショパン 『 エチュード 作品 10 - 4 』 ||さくひん

♪♪~

( 高柳 ) 《 いい 表情 だ 。 気負う な よ 武士 》 たかやなぎ||ひょうじょう||きおう|||ぶし

( 武士 ) 《 俺 ドイツ に は 行き ませ ん 》 ぶし|おれ|どいつ|||いき||

《 毎 報 音楽 コンクール に 出 ます 》 まい|ほう|おんがく|こんくーる||だ| 《 I will participate in the monthly music contest 》

( 高柳 ) 《 向こう から の 招待 な ん だ ぞ 》 → たかやなぎ|むこう|||しょうたい||||

《 ショパン コンクール の ため に → |こんくーる|||

海外 に 顔 を 売る 絶好 の 機会 じゃ ない か 》 → かいがい||かお||うる|ぜっこう||きかい|||

《 毎 報 コン は 去年 勝って る ん だ し → まい|ほう|||きょねん|かって|||| << Main News Con was winning last year →

優先 する 意味 など … 》 《 意味 は あり ます 》 ゆうせん||いみ||いみ||| The meaning of prioritizing , etc .

♪♪~