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四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 4

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 4

( 早 希 ) 《 いい ? 公生 》

《 繰り返し 繰り返し 楽譜 を 読み 込 ん で →

何度 も 何度 も 弾き 込む の よ 》

《 そう やって 完璧 に する の 》

《 譜面 の 指示 どおり 作曲 家 の 意図 どおり 》 →

《 完璧 に 正確 に 》 →

《 また ずれ た ! 何 度 言ったら 分かる の ! 》 →

《 そこ が 弾ける まで 寝 ちゃ 駄目 よ 。 よく 見 なさい ! 》 →

《 全て は 譜面 に 書 い て ある の よ 》

( 男性 ) 《 また 有馬 が トップ か 》 →

《 母親 が 橋本 先生 直系 だ から な 》

( 男の子 ) 《 眼鏡 に 譜面 でも 付い てん じゃ ね ? 》

( 男の子 ) 《 たたか れ た あざ 隠し に も なる し な 》

( 女性 ) 《 7 ~ 8 時間 レッスン な ん でしょ ? 毎日 》

( 女の子 ) 《 いつ 遊 ん でる の ? 》

( 女性 ) 《 そんな 生活 普通 耐え られ な いわ よ 》

( 女の子 ) 《 本当 に 機械 みたい 》

( 公生 ) 《 みんな 勝手 な こと ばかり 》 →

《 僕 が たった 一 人 母さん の 味方 な ん だ 》

♪♪~

( かをり ) い っけ ~ っ !

( 椿 ) でも 大丈夫 ! ? 練習 は ? 合わせ た の ?

( かをり ) 平気 平気 。 何とか なる って !

私 たち 最強 だ もん 。

( 渡 ) 体育 会 系 なめ ん な よ ! 合わせる 時間 くらい つくれ る ぜ 。

( 公生 ) てい うか お前 ら 学校 は ! ? この 自転車 誰 の ! ?

( 渡 ) つま ん ねえ 心配 する なって !

う お ~ ! ぎりぎり セーフ !

ギャ ~ ! ( 椿 ) 公生 !

到着 ! 間に合った ! ( 渡 ) やる ぞ !

二 人 と も ありがとう 。 いって くる ね !

( 渡 ) こ … 公生 その 靴 。 スニーカー は まずい ぞ 。 →

俺 の 履 い て け 。 まだ まし だ ろ 。

椿 。 渡 。 ありがとう 。

いって くる 。

早く 行け 。 バカ 。

ほれ 。 ぎりぎり 走れ ~ 。 もっと ゆっくり 。

( 椿 ) 急げ !

ちゃんと やれ ん の か なぁ 公生 の やつ 。

( 椿 ) もう すぐ 春 が 来る よ 。

( 渡 ) ん ? もう すぐ 5 月 。 桜 が 散る ころ だ ぜ 。

( 椿 ) うん 。 でも きっと … 。

( 椿 ) 春 が 来る よ 。

♪♪~

( スタッフ ) 次 12 番 の 梨 田 さん 準備 を 。

( 先生 ) よ しっ 。 目指す は 1 位 通過 よ 。

( 梨 田 ) は … はい !

( スタッフ ) あ ~ あ プレッシャー かかっちゃ っ て 。

《 こんな の むちゃくちゃ だ よ 》

《 時間 かけ て 練習 し て 体 に 覚え 込ま せ て →

譜面 が いら なく なる くらい →

完璧 に 仕上げ なきゃ いけない のに 》

《 ほぼ 初 見 で 人 に 合わせ なきゃ いけない なんて 》

《 しかも あんな … 》

《 あんな むちゃくちゃ な バイオリニスト に 》

準備 完了 。

テンポ どう する ? がん がん いっちゃ う ?

《 無 茶 だ 。 無謀 だ 》

《 こんな 状態 で まとも に 演奏 できる わけ ない 》

この ドレス 似合う ? 新調 し た の 。

《 潔く 辞退 し た 方 が 傷 は 浅く て 済む 》

《 こんな ん じゃ 恥 かく だけ だ 》

無視 … 。

( 一同 ) ん ?

( 出場 者 ) ん ?

( 出場 者 たち ) えー っ ! ?

どう か ね 。 落ち着 い た ?

いきなり 何 する ん だ よ ?

私 を 見 て 。

顔 を 上げ て 私 を 見 て 。

下 ばかり 向 い てる から →

五 線 譜 の おり に 閉じ込め られ ちゃ う ん だ 。

大丈夫 。 君 なら できる よ 。

ずっと 昼 休み 聴 い て た でしょ 。

譜面 は いつも 目 に 入る ところ に あった でしょ 。

私 たち なら できる 。

フフッ 。

モーツァルト が 空 から 言って る よ 。

「 旅 に 出ろ 」 って 。

旅 の 恥 は かき 捨て 。 思いっ切り 恥 か こう よ 。

2 人 で 。

14 番 の 宮 園 かをり さん 。 準備 お 願い し ます 。

行 こ う 。

( 早 希 ) 《 いい ? 公生 。 譜面 の 指示 どおり 》 →

《 全て は 譜面 に 書 い て ある の よ 》

《 天真らんまん 。 奇想天外 》

《 ジェットコースター み たい に 僕 は 振り回さ れ て ばかり 》

《 この 人 自身 が 行き先 の 分から ない 旅 の よ う 》

君 は 自由 そのもの だ 。

違う よ 。

音楽 が 自由 な ん だ よ 。

♪♪~

《 僕たち の ため の 静寂 》

《 ここ に いる 全て の 人 が →

僕ら が 音 を 鳴らす の を 待って いる 》

さあ 旅 に 出よ う 。

サン サーンス が 私 たち を 待って る よ 。

( 椿 ) 来 た 。 ( 渡 ) 俺 の かをり ちゃん 。

( 観客 ) 伴奏 者 も 子供 だ ぞ 。

( 観客 ) あれ ? ( 観客 ) も しか して あれ って … 。

( 拍手 )

( 審査 員 ) 《 待って まし た 宮 園 かをり 》

《 ん ? 伴奏 者 が 代わって る 。 しかも 子供 ? 》

何 やって ん の ? 椅子 が 決まら ない ん だ 。

早く し て よ のろま 。 両手 使って 調整 。

( 審査 員 ) 《 ど っか で 見 た 顔 だ な 》

( 観客 ) 有馬 だ よ 。 ピアノ の 。 ( 観客 ) 有馬 君 ?

( 風間 ) そう か 。 あの 子供 有馬 公 生 か 。

《 そうだ 。 成長 し てる が あの 顔 は →

ピアノ の 有馬 。 有馬 公生 》 →

《 知り合い だった の か 。 と いう か なぜ 伴奏 を ? 》

ふ ぅ … やっと 決まった 。 もう … 。

《 ふ ~ ん 人工 と 天然 》

《 ずいぶん と ミスマッチ な カップル だ 》 →

《 どんな 演奏 する つもり だ ? 》

ハァ … ふ ぅ … 。

エロイムエッサイム エロイムエッサイム われ は 求め 訴え たり 。

顔 が こわばって る よ 。

《 天才 バイオリニスト サラサーテ に 捧げ られ た 曲 》

《 サンサーンス 。 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』 》

♪♪ 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』

♪♪~

《 よ しっ 。 うまく 入れ た 》

《 音 も 聞こえる 。 この 曲 で よかった 》

♪♪~

《 ずれ そう に なる 箇所 も ある けど バイオリン を よく 聴 い て →

譜面 さえ 確認 し て いけ ば 技術 的 に 難しい 曲 じゃ ない 》

《 あぁ 公生 が また ピアノ を 弾 い てる 》

《 宮 園 かをり 。 前回 と は 打って変わって おとなしい な 》 →

《 有馬 に 気 を 使って いる の か ? 》

♪♪~

《 本性 出し て き た な 》

♪♪~

すげ え 。

♪♪~

《 音符 が 消え て ゆく 》

♪♪~

《 ピアノ の 音 が 聞こえ ない ! 》

♪♪~

《 ん ? どう し た ? 》

( 観客 ) あれ ? 伴奏 が … 。

《 音 が バラバラ 》

公生 … 。

《 一 音 も 漏らさ ず 驚く ほど 正確 に 弾け て い た 伴奏 者 が →

乱れ て き た 》

♪♪~

《 暗い 海 の 底 に いる よう に 何も 聞こえ ない 》

《 誰 も い ない 。 暗い 暗い 暗い … 》

《 僕 は 暗い 海 の 底 で 独りぼっち に なる 》

♪♪~

( 観客 ) 《 音 ガンガン 出し てる けど こんな 伴奏 じゃ な いよ ね 》

( 観客 ) 《 伴奏 最悪 》 ( 観客 ) 《 バイオリン 好き だった のに 》

《 不慣れ ながら も バランス を 取って い た のに 》

《 急に どう し た ? 有馬 》 →

《 ピアノ が この 演奏 を ぶち壊し て いる 》

♪♪~

《 くそ っ ! くそ っ くそ っ ! 》

《 こんなに たた い てる の に 何で だ よ ? 》

《 何で 僕 の ピアノ の 音 だけ 聞こえ ない ん だ ! 》

♪♪~

あっ 。 ( 椿 ・ 渡 ) あっ 。

♪♪~

《 賢明 かも な 》

《 減点 は 免れ ない が このまま 弾き 続け たら →

バイオリニスト に 影響 が 出 か ねん 》

♪♪~

( 観客 ) ピアノ 下手くそ 。 ( 観客 ) 邪魔 す ん な よ 。

( 観客 ) 最初 から 弾か なきゃ いい のに 。

《 ごめん 。 このまま 弾き 続け たら … 》

《 僕 が 弾く と 君 に 迷惑 が 掛かる 》

♪♪~

( ざわめき )

( 観客 ) 嘘 でしょ ? バイオリン まで 演奏 やめ ちゃ った 。

ふ ぅ … ハァ … 。

これ って 失格 ? ( 観客 ) 失格 じゃ ない けど … 。

前代未聞 だ 。

終わった な 。

( 観客 ) 何で やめ ちゃ う ん だ ?

( 観客 ) 下手 な 伴奏 に 付き合う こと ない のに 。

( 観客 ) カッコ 良かった のに 。

《 大丈夫 。 私 たち なら できる 》

《 私 の 伴奏 者 に 任命 し ます 》

《 弾か なきゃ 駄目 な の 》

《 でも 君 が いい の 》

《 私 は 全力 で 弾く 》

《 聴 い て くれ た 人 が 私 を 忘れ ない よう に 》

《 私 は 演奏 家 だ もの 》

アゲイン 。

《 この先 は 暗い 夜道 だけ かも しれ ない 》

《 それ でも 信じ て 進む ん だ 》

《 星 が その道 を 少し でも 照らし て くれる の を 》

《 さあ 旅 に 出よ う 》

♪♪ 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』

♪♪~

( 観客 ) 弾き 直し って あり な の ?

( 観客 ) 時間 内 で は 認め られ てる けど →

中断 し た 時点 で 無 評価 。 →

あの 子 の コンクール は もう 終わった ん だ 。

( 観客 ) じゃあ あの 子 は 何の ため に 弾く の ?

何 やって ん だ ? 公生 。

かをり ちゃん を 一 人 で 弾か せる 気 か よ ?

( 椿 ) 《 公生 … 》

《 君 の ため … 君 の ため … 》

《 僕 は また 言い訳 を 探し て いる 》

《 私 たち なら できる 》

《 君 の 目 に は 覚悟 が あった 。 なら その 目 に 映った 僕 に は ? 》

《 私 が いる じゃ ん 。 顔 を 上げ て 私 を 見 て 》

《 私 を 見 て 》

《 覚悟 を 決めろ ! 》

よっ しゃ ! ( 椿 ) 公生 !

弾き 始め た 。

《 だが まだ 音 は バラバラ だ 。 どう する ? 有馬 》

《 集中 ! 集中 ! 集中 ! 》

《 音 も 音符 も 景気 よく 消え て くれ て いる 》

《 この 一 週間 いつも 譜面 は 目 に 入る ところ に あった 》

《 ずっと 昼 休み に 聴 い て い た 》

《 僕 の 中 に ある もの を 引っ張り出せ ! 》

《 集中 ! 集中 ! 集中 ! 集中 ! 》

( 早 希 ) 《 いい ? 公生 》 →

《 そんなに 乱暴 に 弾 い ちゃ 駄目 よ 》 →

《 ピアノ は あなた な の 》 →

《 優しく 触れ れ ば 笑って くれる 》 →

《 強く たたけ ば 怒りだす 》 →

《 赤ちゃん の 頭 を なでる よう に 》 →

《 さあ もう 一 度 》 →

《 ♪♪ 「 きらきら ひかる おそ ら の ほし よ 」 》 →

《 ♪♪ 「 まばたき し て は みんな を み てる 」 》 →

《 ♪♪ 「 きらきら ひかる おそ ら の ほし よ 」 》

♪♪ 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』

《 音 が 聞こえ ない なら →

イメージ しろ ! 体中 で 鳴らせ ! 》

《 母さん が 僕 に 残し た もの を 引っ張り出せ ! 》

♪♪~

《 こら こら 友人 A 》

《 主役 を 食 お う と する ん じゃ な いわ よ ! 》

♪♪~

《 マジ か よ … 》

キャ ~ 公生 か を ちゃ ん すごい ! ( 観客 ) し ー っ し ー っ 。

奇麗 だ 。

《 とんでもない な 。 両者 めちゃくちゃ 》

《 まるで 殴り合い だ 》 →

《 その 殴り合い に 会場 が のみ込ま れ て いく 》

♪♪~

《 慣れ て ない の も 当然 だ 》

《 彼 は 伴奏 者 じゃ ない 。 彼女 と 同じ ソリスト だ 》

《 僕 を 突き動かす 力強く 鼓動 の よう に 》

《 君 の 音 が 聞こえる 》

《 君 が いる ! 》

♪♪~

《 もう すぐ 4 月 が 終わる 》

( 歓声 )

( 観客 ) ブラボー ! ( 観客 ) いい ぞ ! 中学生 コンビ !

( 観客 ) 最高 ! ( 観客 ) アンコール !

厳粛 な コンクール で !

《 乾 い た 冷房 。 ほこり の に おい 》

《 僕 は 旅 に 出る 》

( 歓声 )

( 倒れる 音 )

♪♪~


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 4 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 4

( 早 希 ) 《 いい ? 公生 》 はや|まれ||きみお Listen to me, Kousei,

《 繰り返し 繰り返し 楽譜 を 読み 込 ん で → くりかえし|くりかえし|がくふ||よみ|こみ|| I want you to study the sheet music over and over,

何度 も 何度 も 弾き 込む の よ 》 なんど||なんど||はじき|こむ|| and play it again and again and again.

《 そう やって 完璧 に する の 》 ||かんぺき||| That's how you're going to perfect it.

《 譜面 の 指示 どおり 作曲 家 の 意図 どおり 》 → ふめん||しじ||さっきょく|いえ||いと| Just what the score calls for,

《 完璧 に 正確 に 》 → かんぺき||せいかく| perfectly and precisely.

《 また ずれ た ! 何 度 言ったら 分かる の ! 》 → |||なん|たび|いったら|わかる|

《 そこ が 弾ける まで 寝 ちゃ 駄目 よ 。 よく 見 なさい ! 》 → ||はじける||ね||だめ|||み| You're not going to bed until you can play that passage!

《 全て は 譜面 に 書 い て ある の よ 》 すべて||ふめん||しょ|||||

( 男性 ) 《 また 有馬 が トップ か 》 → だんせい||ありま||とっぷ| Arima's No. 1 again? Well, his mother is a direct disciple of Mr. Hashimoto.

《 母親 が 橋本 先生 直系 だ から な 》 ははおや||はしもと|せんせい|ちょっけい||| 《Because her mother is a direct descendant of Professor Hashimoto》

( 男の子 ) 《 眼鏡 に 譜面 でも 付い てん じゃ ね ? 》 おとこのこ|めがね||ふめん||つけい||| (Boy) 《You have music on your glasses, right? 》

( 男の子 ) 《 たたか れ た あざ 隠し に も なる し な 》 おとこのこ|たた か||||かくし||||| Boy

( 女性 ) 《 7 ~ 8 時間 レッスン な ん でしょ ? 毎日 》 じょせい|じかん|れっすん||||まいにち (Woman) <<It's a 7-8 hour lesson, right? every day "

( 女の子 ) 《 いつ 遊 ん でる の ? 》 おんなのこ||あそ||| When does he get to play?

( 女性 ) 《 そんな 生活 普通 耐え られ な いわ よ 》 じょせい||せいかつ|ふつう|たえ|||| Most people couldn't stand a life like that.

( 女の子 ) 《 本当 に 機械 みたい 》 おんなのこ|ほんとう||きかい|

( 公生 ) 《 みんな 勝手 な こと ばかり 》 → きみお||かって||| None of them know what they're talking about.

《 僕 が たった 一 人 母さん の 味方 な ん だ 》 ぼく|||ひと|じん|かあさん||みかた||| I'm the only one who's on Mom's side.

♪♪~

( かをり ) い っけ ~ っ ! かおり||| Go!

( 椿 ) でも 大丈夫 ! ? 練習 は ? 合わせ た の ? つばき||だいじょうぶ|れんしゅう||あわせ|| But will you be okay? What about practice? Have you rehearsed together?

( かをり ) 平気 平気 。 何とか なる って ! かおり|へいき|へいき|なんとか|| No worries! We'll figure it out! Because we rule!

私 たち 最強 だ もん 。 わたくし||さいきょう||

( 渡 ) 体育 会 系 なめ ん な よ ! 合わせる 時間 くらい つくれ る ぜ 。 と|たいいく|かい|けい|な め||||あわせる|じかん||||

( 公生 ) てい うか お前 ら 学校 は ! ? この 自転車 誰 の ! ? きみお|||おまえ||がっこう|||じてんしゃ|だれ|

( 渡 ) つま ん ねえ 心配 する なって ! と||||しんぱい|| Hey, don't sweat the small stuff!

う お ~ ! ぎりぎり セーフ ! |||せーふ

ギャ ~ ! ( 椿 ) 公生 ! |つばき|きみお

到着 ! 間に合った ! ( 渡 ) やる ぞ ! とうちゃく|まにあった|と||

二 人 と も ありがとう 。 いって くる ね ! ふた|じん|||||| *Grab* Let's do this!

( 渡 ) こ … 公生 その 靴 。 スニーカー は まずい ぞ 。 → と||きみお||くつ|すにーかー||| (Watari) Kousei, those shoes. Sneakers are bad. →

俺 の 履 い て け 。 まだ まし だ ろ 。 おれ||は||||||| Wear mine. Still better.

椿 。 渡 。 ありがとう 。 つばき|と| Better than sneakers, at least!

いって くる 。 Thanks. I'll be going now.

早く 行け 。 バカ 。 はやく|いけ|ばか

ほれ 。 ぎりぎり 走れ ~ 。 もっと ゆっくり 。 ||はしれ|| Come on! We're cutting it close. Run!

( 椿 ) 急げ ! つばき|いそげ Slow down a little...

ちゃんと やれ ん の か なぁ 公生 の やつ 。 ||||||きみお|| I wonder if I can do it properly Kousei.

( 椿 ) もう すぐ 春 が 来る よ 。 つばき|||はる||くる| (Tsubaki) Spring will come soon.

( 渡 ) ん ? もう すぐ 5 月 。 桜 が 散る ころ だ ぜ 。 と||||つき|さくら||ちる||| (Pass) Hmm? It's almost May. It's time for the cherry blossoms to fall.

( 椿 ) うん 。 でも きっと … 。 つばき|||

( 椿 ) 春 が 来る よ 。 つばき|はる||くる|

♪♪~

( スタッフ ) 次 12 番 の 梨 田 さん 準備 を 。 すたっふ|つぎ|ばん||なし|た||じゅんび| (Staff) Next, Nashida-san, get ready.

( 先生 ) よ しっ 。 目指す は 1 位 通過 よ 。 せんせい|||めざす||くらい|つうか| (Teacher) All right. My goal is to pass first place.

( 梨 田 ) は … はい ! なし|た||

( スタッフ ) あ ~ あ プレッシャー かかっちゃ っ て 。 すたっふ|||ぷれっしゃー||| Oh, man, that's putting the pressure on... Y-Yes, ma'am! I'm gonna try to go out on top... I-I'll do my best!

《 こんな の むちゃくちゃ だ よ 》 《 This is a mess 》

《 時間 かけ て 練習 し て 体 に 覚え 込ま せ て → じかん|||れんしゅう|||からだ||おぼえ|こま|| 《 Take some time to practice and let your body learn →

譜面 が いら なく なる くらい → ふめん||||| So much that I don't need the music score →

完璧 に 仕上げ なきゃ いけない のに 》 かんぺき||しあげ||| I have to finish it perfectly 》

《 ほぼ 初 見 で 人 に 合わせ なきゃ いけない なんて 》 |はつ|み||じん||あわせ|||

《 しかも あんな … 》

《 あんな むちゃくちゃ な バイオリニスト に 》 《 To such a rambunctious violinist 》

準備 完了 。 じゅんび|かんりょう Ready .

テンポ どう する ? がん がん いっちゃ う ? てんぽ|||||| What about the tempo? Gan Gan Let's go?

《 無 茶 だ 。 無謀 だ 》 む|ちゃ||むぼう| 《This is unreasonable. It's reckless.》

《 こんな 状態 で まとも に 演奏 できる わけ ない 》 |じょうたい||||えんそう|||

この ドレス 似合う ? 新調 し た の 。 |どれす|にあう|しんちょう||| Does this dress look good on you? It's new.

《 潔く 辞退 し た 方 が 傷 は 浅く て 済む 》 いさぎよく|じたい|||かた||きず||あさく||すむ It's brand-new.

《 こんな ん じゃ 恥 かく だけ だ 》 |||はじ||| 《This is just embarrassing.》

無視 … 。 むし

( 一同 ) ん ? いちどう|

( 出場 者 ) ん ? しゅつじょう|もの|

( 出場 者 たち ) えー っ ! ? しゅつじょう|もの|||

どう か ね 。 落ち着 い た ? |||おちつ|| So tell me, did that calm you down?

いきなり 何 する ん だ よ ? |なん|||| What's the big idea, all of a sudden?

私 を 見 て 。 わたくし||み|

顔 を 上げ て 私 を 見 て 。 かお||あげ||わたくし||み|

下 ばかり 向 い てる から → した||むかい||| I'm facing downwards →

五 線 譜 の おり に 閉じ込め られ ちゃ う ん だ 。 いつ|せん|ふ||||とじこめ||||| I'm trapped in a staff notation cage.

大丈夫 。 君 なら できる よ 。 だいじょうぶ|きみ|||

ずっと 昼 休み 聴 い て た でしょ 。 |ひる|やすみ|き|||| You've been listening to it all your lunch break, haven't you?

譜面 は いつも 目 に 入る ところ に あった でしょ 。 ふめん|||め||はいる|||| The sheet music was always within sight, wasn't it?

私 たち なら できる 。 わたくし|||

フフッ 。

モーツァルト が 空 から 言って る よ 。 もーつぁると||から||いって||

「 旅 に 出ろ 」 って 。 たび||でろ|

旅 の 恥 は かき 捨て 。 思いっ切り 恥 か こう よ 。 たび||はじ|||すて|おもいっきり|はじ|||

2 人 で 。 じん| Together...

14 番 の 宮 園 かをり さん 。 準備 お 願い し ます 。 ばん||みや|えん|かおり||じゅんび||ねがい||

行 こ う 。 ぎょう||

( 早 希 ) 《 いい ? 公生 。 譜面 の 指示 どおり 》 → はや|まれ||きみお|ふめん||しじ|

《 全て は 譜面 に 書 い て ある の よ 》 すべて||ふめん||しょ|||||

《 天真らんまん 。 奇想天外 》 てんしんらんまん|きそうてんがい 《Innocent Ranman. Fantastic 》

《 ジェットコースター み たい に 僕 は 振り回さ れ て ばかり 》 ||||ぼく||ふりまわさ|||

《 この 人 自身 が 行き先 の 分から ない 旅 の よ う 》 |じん|じしん||いきさき||わから||たび|||

君 は 自由 そのもの だ 。 きみ||じゆう|その もの|

違う よ 。 ちがう|

音楽 が 自由 な ん だ よ 。 おんがく||じゆう|||| Music is freedom.

♪♪~

《 僕たち の ため の 静寂 》 ぼくたち||||せいじゃく

《 ここ に いる 全て の 人 が → |||すべて||じん|

僕ら が 音 を 鳴らす の を 待って いる 》 ぼくら||おと||ならす|||まって|

さあ 旅 に 出よ う 。 |たび||でよ|

サン サーンス が 私 たち を 待って る よ 。 |||わたくし|||まって|| Saint-Saens is waiting for us.

( 椿 ) 来 た 。 ( 渡 ) 俺 の かをり ちゃん 。 つばき|らい||と|おれ||かおり|

( 観客 ) 伴奏 者 も 子供 だ ぞ 。 かんきゃく|ばんそう|もの||こども||

( 観客 ) あれ ? ( 観客 ) も しか して あれ って … 。 かんきゃく||かんきゃく||||| (audience) Huh? (Audience) Could it be that...

( 拍手 ) はくしゅ

( 審査 員 ) 《 待って まし た 宮 園 かをり 》 しんさ|いん|まって|||みや|えん|かおり (Judge) 《I've been waiting for you, Kaori Miyazono》

《 ん ? 伴奏 者 が 代わって る 。 しかも 子供 ? 》 |ばんそう|もの||かわって|||こども

何 やって ん の ? 椅子 が 決まら ない ん だ 。 なん||||いす||きまら||| What are you doing ? I can't decide on a chair.

早く し て よ のろま 。 両手 使って 調整 。 はやく|||||りょうて|つかって|ちょうせい

( 審査 員 ) 《 ど っか で 見 た 顔 だ な 》 しんさ|いん||||み||かお|| (Judge) 《I've seen your face somewhere before.》

( 観客 ) 有馬 だ よ 。 ピアノ の 。 ( 観客 ) 有馬 君 ? かんきゃく|ありま|||ぴあの||かんきゃく|ありま|きみ

( 風間 ) そう か 。 あの 子供 有馬 公 生 か 。 かざま||||こども|ありま|おおやけ|せい| I see. So that kid's Kousei Arima, huh?

《 そうだ 。 成長 し てる が あの 顔 は → そう だ|せいちょう|||||かお| That's right. He's grown up since then, but that's the face of the pianist, Arima...

ピアノ の 有馬 。 有馬 公生 》 → ぴあの||ありま|ありま|きみお

《 知り合い だった の か 。 と いう か なぜ 伴奏 を ? 》 しりあい||||||||ばんそう| So they know each other? Actually, why is he accompanying her?

ふ ぅ … やっと 決まった 。 もう … 。 |||きまった| Phew...it's finally decided. Already … .

《 ふ ~ ん 人工 と 天然 》 ||じんこう||てんねん Jeez!

《 ずいぶん と ミスマッチ な カップル だ 》 → ||みすまっち||かっぷる|

《 どんな 演奏 する つもり だ ? 》 |えんそう||| "What are you going to play? 》

ハァ … ふ ぅ … 。

エロイムエッサイム エロイムエッサイム われ は 求め 訴え たり 。 ||||もとめ|うったえ| Eloim Essame Eloim Essame We seek and sue.

顔 が こわばって る よ 。 かお||||

《 天才 バイオリニスト サラサーテ に 捧げ られ た 曲 》 てんさい||||ささげ|||きょく 《 A piece dedicated to the genius violinist Sarasate 》

《 サンサーンス 。 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』 》 |じょ|そう|||

♪♪ 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』 じょ|そう|||

♪♪~

《 よ しっ 。 うまく 入れ た 》 |||いれ| 《Okay. I put it in successfully

《 音 も 聞こえる 。 この 曲 で よかった 》 おと||きこえる||きょく||

♪♪~

《 ずれ そう に なる 箇所 も ある けど バイオリン を よく 聴 い て → ||||かしょ||||ばいおりん|||き|| 《 There are parts that seem to be out of place , but listen carefully to the violin →

譜面 さえ 確認 し て いけ ば 技術 的 に 難しい 曲 じゃ ない 》 ふめん||かくにん|||||ぎじゅつ|てき||むずかしい|きょく|| It's not a technically difficult song as long as you check the score .

《 あぁ 公生 が また ピアノ を 弾 い てる 》 |きみお|||ぴあの||たま|| 《 Ah Kousei is playing the piano again 》

《 宮 園 かをり 。 前回 と は 打って変わって おとなしい な 》 → みや|えん|かおり|ぜんかい|||うってかわって|| Kaori Miyazono... In a complete departure from her previous performance,

《 有馬 に 気 を 使って いる の か ? 》 ありま||き||つかって||| 《Are you paying attention to Arima? 》

♪♪~

《 本性 出し て き た な 》 ほんしょう|だし|||| 《 You have shown your true nature 》

♪♪~

すげ え 。

♪♪~

《 音符 が 消え て ゆく 》 おんぷ||きえ|| 《 Notes disappear 》

♪♪~

《 ピアノ の 音 が 聞こえ ない ! 》 ぴあの||おと||きこえ|

♪♪~

《 ん ? どう し た ? 》

( 観客 ) あれ ? 伴奏 が … 。 かんきゃく||ばんそう|

《 音 が バラバラ 》 おと||ばらばら

公生 … 。 きみお

《 一 音 も 漏らさ ず 驚く ほど 正確 に 弾け て い た 伴奏 者 が → ひと|おと||もらさ||おどろく||せいかく||はじけ||||ばんそう|もの| 《 The accompanist who played surprisingly accurately without missing a single note →

乱れ て き た 》 みだれ|||

♪♪~

《 暗い 海 の 底 に いる よう に 何も 聞こえ ない 》 くらい|うみ||そこ|||||なにも|きこえ|

《 誰 も い ない 。 暗い 暗い 暗い … 》 だれ||||くらい|くらい|くらい

《 僕 は 暗い 海 の 底 で 独りぼっち に なる 》 ぼく||くらい|うみ||そこ||ひとりぼっち||

♪♪~

( 観客 ) 《 音 ガンガン 出し てる けど こんな 伴奏 じゃ な いよ ね 》 かんきゃく|おと||だし||||ばんそう|||| (Audience) 《It's making a lot of noise, but it's not like this accompaniment.》

( 観客 ) 《 伴奏 最悪 》 ( 観客 ) 《 バイオリン 好き だった のに 》 かんきゃく|ばんそう|さいあく|かんきゃく|ばいおりん|すき||

《 不慣れ ながら も バランス を 取って い た のに 》 ふなれ|||ばらんす||とって||| In spite of your inexperience, you were holding your own till now.

《 急に どう し た ? 有馬 》 → きゅうに||||ありま

《 ピアノ が この 演奏 を ぶち壊し て いる 》 ぴあの|||えんそう||ぶちこわし|| 《 The piano is ruining this performance 》

♪♪~

《 くそ っ ! くそ っ くそ っ ! 》

《 こんなに たた い てる の に 何で だ よ ? 》 ||||||なんで||

《 何で 僕 の ピアノ の 音 だけ 聞こえ ない ん だ ! 》 なんで|ぼく||ぴあの||おと||きこえ||| "Why can't I hear the sound of my piano! 》

♪♪~

あっ 。 ( 椿 ・ 渡 ) あっ 。 |つばき|と|

♪♪~

《 賢明 かも な 》 けんめい||

《 減点 は 免れ ない が このまま 弾き 続け たら → げんてん||まぬがれ||||はじき|つづけ| << I can't avoid losing points, but if I keep playing like this →

バイオリニスト に 影響 が 出 か ねん 》 ||えいきょう||だ|| It might affect the violinist.

♪♪~

( 観客 ) ピアノ 下手くそ 。 ( 観客 ) 邪魔 す ん な よ 。 かんきゃく|ぴあの|へたくそ|かんきゃく|じゃま||||

( 観客 ) 最初 から 弾か なきゃ いい のに 。 かんきゃく|さいしょ||はじか||| Don't mess it up for her!

《 ごめん 。 このまま 弾き 続け たら … 》 ||はじき|つづけ|

《 僕 が 弾く と 君 に 迷惑 が 掛かる 》 ぼく||はじく||きみ||めいわく||かかる

♪♪~

( ざわめき )

( 観客 ) 嘘 でしょ ? バイオリン まで 演奏 やめ ちゃ った 。 かんきゃく|うそ||ばいおりん||えんそう||| No way! Now even the violinist's stopped playing!

ふ ぅ … ハァ … 。

これ って 失格 ? ( 観客 ) 失格 じゃ ない けど … 。 ||しっかく|かんきゃく|しっかく||| Does this mean they're disqualified?

前代未聞 だ 。 ぜんだいみもん| This is unheard of!

終わった な 。 おわった| It's over for them.

( 観客 ) 何で やめ ちゃ う ん だ ? かんきゃく|なんで||||| Why did she stop?

( 観客 ) 下手 な 伴奏 に 付き合う こと ない のに 。 かんきゃく|へた||ばんそう||つきあう||| (Audience) I don't care about bad accompaniment.

( 観客 ) カッコ 良かった のに 。 かんきゃく|かっこ|よかった| (Audience) It was cool.

《 大丈夫 。 私 たち なら できる 》 だいじょうぶ|わたくし||| Don't worry.

《 私 の 伴奏 者 に 任命 し ます 》 わたくし||ばんそう|もの||にんめい|| I hereby appoint you as my accompanist.

《 弾か なきゃ 駄目 な の 》 はじか||だめ|| You still have to play!

《 でも 君 が いい の 》 |きみ||| But I want you.

《 私 は 全力 で 弾く 》 わたくし||ぜんりょく||はじく I'm going to play with everything I've got.

《 聴 い て くれ た 人 が 私 を 忘れ ない よう に 》 き|||||じん||わたくし||わすれ||| So that the people who've heard me... ...will never forget me.

《 私 は 演奏 家 だ もの 》 わたくし||えんそう|いえ|| I'm a musician, after all!

アゲイン 。 Again.

《 この先 は 暗い 夜道 だけ かも しれ ない 》 このさき||くらい|よみち|||| Maybe there's only a dark road up ahead.

《 それ でも 信じ て 進む ん だ 》 ||しんじ||すすむ|| But you still have to believe and keeping going.

《 星 が その道 を 少し でも 照らし て くれる の を 》 ほし||そのみち||すこし||てらし|||| Believe that the stars will light your path, even a little bit.

《 さあ 旅 に 出よ う 》 |たび||でよ| Come on...

♪♪ 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』 じょ|そう|||

♪♪~

( 観客 ) 弾き 直し って あり な の ? かんきゃく|はじき|なおし|||| Are they allowed to start over?

( 観客 ) 時間 内 で は 認め られ てる けど → かんきゃく|じかん|うち|||みとめ||| It's allowed as long as it's within the time limit,

中断 し た 時点 で 無 評価 。 → ちゅうだん|||じてん||む|ひょうか but nothing after they stopped will count.

あの 子 の コンクール は もう 終わった ん だ 。 |こ||こんくーる|||おわった|| This competition is over for that girl now.

( 観客 ) じゃあ あの 子 は 何の ため に 弾く の ? かんきゃく|||こ||なんの|||はじく| Then...

何 やって ん だ ? 公生 。 なん||||きみお What are you doing, Kousei? Are you gonna make Kaori-chan play by herself?

かをり ちゃん を 一 人 で 弾か せる 気 か よ ? かおり|||ひと|じん||はじか||き|| Are you going to let Kaori play alone?

( 椿 ) 《 公生 … 》 つばき|きみお

《 君 の ため … 君 の ため … 》 きみ|||きみ|| For you...

《 僕 は また 言い訳 を 探し て いる 》 ぼく|||いいわけ||さがし|| 《 I'm looking for excuses again 》

《 私 たち なら できる 》 わたくし||| I know you and I can do it.

《 君 の 目 に は 覚悟 が あった 。 なら その 目 に 映った 僕 に は ? 》 きみ||め|||かくご|||||め||うつった|ぼく|| There was resolve in your eyes.

《 私 が いる じゃ ん 。 顔 を 上げ て 私 を 見 て 》 わたくし|||||かお||あげ||わたくし||み| But you have me.

《 私 を 見 て 》 わたくし||み| Look at me...

《 覚悟 を 決めろ ! 》 かくご||きめろ Brace yourself...

よっ しゃ ! ( 椿 ) 公生 ! ||つばき|きみお Kousei!

弾き 始め た 。 はじき|はじめ| He started playing.

《 だが まだ 音 は バラバラ だ 。 どう する ? 有馬 》 ||おと||ばらばら||||ありま But they still sound out of sync.

《 集中 ! 集中 ! 集中 ! 》 しゅうちゅう|しゅうちゅう|しゅうちゅう Focus... Focus...

《 音 も 音符 も 景気 よく 消え て くれ て いる 》 おと||おんぷ||けいき||きえ|||| Both the sound and the notes are disappearing like nobody's business.

《 この 一 週間 いつも 譜面 は 目 に 入る ところ に あった 》 |ひと|しゅうかん||ふめん||め||はいる||| All week long, the sheet music was always where I could see it.

《 ずっと 昼 休み に 聴 い て い た 》 |ひる|やすみ||き|||| All during my lunch breaks, I listened to it.

《 僕 の 中 に ある もの を 引っ張り出せ ! 》 ぼく||なか|||||ひっぱりだせ Whatever I have inside of me... Draw it out!

《 集中 ! 集中 ! 集中 ! 集中 ! 》 しゅうちゅう|しゅうちゅう|しゅうちゅう|しゅうちゅう Focus, focus... focus...

( 早 希 ) 《 いい ? 公生 》 → はや|まれ||きみお Are you listening, Kousei?

《 そんなに 乱暴 に 弾 い ちゃ 駄目 よ 》 → |らんぼう||たま|||だめ| You mustn't play so violently.

《 ピアノ は あなた な の 》 → ぴあの||||

《 優しく 触れ れ ば 笑って くれる 》 → やさしく|ふれ|||わらって| If you touch it gently, it will smile.

《 強く たたけ ば 怒りだす 》 → つよく|||おこりだす If you pound it with force, it will become enraged.

《 赤ちゃん の 頭 を なでる よう に 》 → あかちゃん||あたま|||| Touch it like you're caressing a baby's head.

《 さあ もう 一 度 》 → ||ひと|たび All right, again.

《 ♪♪ 「 きらきら ひかる おそ ら の ほし よ 」 》 → Twinkle, twinkle, little star... How I wonder what you are...

《 ♪♪ 「 まばたき し て は みんな を み てる 」 》 →

《 ♪♪ 「 きらきら ひかる おそ ら の ほし よ 」 》

♪♪ 『 序 奏 と ロンド ・ カプリチオーソ 』 じょ|そう|||

《 音 が 聞こえ ない なら → おと||きこえ|| If you can't hear the sound,

イメージ しろ ! 体中 で 鳴らせ ! 》 いめーじ||たいちゅう||ならせ then imagine it!

《 母さん が 僕 に 残し た もの を 引っ張り出せ ! 》 かあさん||ぼく||のこし||||ひっぱりだせ Draw out what Mom left me!

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《 こら こら 友人 A 》 ||ゆうじん|a Hey, come on, Friend A...

《 主役 を 食 お う と する ん じゃ な いわ よ ! 》 しゅやく||しょく||||||||| Don't you dare try to steal my thunder!

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《 マジ か よ … 》 Are you kidding me?

キャ ~ 公生 か を ちゃ ん すごい ! ( 観客 ) し ー っ し ー っ 。 |きみお||||||かんきゃく||-|||-| Wow, Kousei! Kao-chan! You're amazing!

奇麗 だ 。 きれい| She's beautiful.

《 とんでもない な 。 両者 めちゃくちゃ 》 ||りょうしゃ| Well, this is outrageous. They're both out of control. It's like a brawl.

《 まるで 殴り合い だ 》 → |なぐりあい| 《 It's like a fistfight 》 →

《 その 殴り合い に 会場 が のみ込ま れ て いく 》 |なぐりあい||かいじょう||のみこま||| And the audience is entranced by this brawl.

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《 慣れ て ない の も 当然 だ 》 なれ|||||とうぜん| Of course he's not used to this. He's not an accompanist.

《 彼 は 伴奏 者 じゃ ない 。 彼女 と 同じ ソリスト だ 》 かれ||ばんそう|もの|||かのじょ||おなじ|そりすと|

《 僕 を 突き動かす 力強く 鼓動 の よう に 》 ぼく||つきうごかす|ちからづよく|こどう||| She moves me. With such power,

《 君 の 音 が 聞こえる 》 きみ||おと||きこえる I can hear your sound.

《 君 が いる ! 》 きみ||

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《 もう すぐ 4 月 が 終わる 》 ||つき||おわる April will be ending soon.

( 歓声 ) かんせい

( 観客 ) ブラボー ! ( 観客 ) いい ぞ ! 中学生 コンビ ! かんきゃく||かんきゃく|||ちゅうがくせい|こんび Bravo!

( 観客 ) 最高 ! ( 観客 ) アンコール ! かんきゃく|さいこう|かんきゃく|あんこーる That was awesome!

厳粛 な コンクール で ! げんしゅく||こんくーる| During a serious competition!

《 乾 い た 冷房 。 ほこり の に おい 》 いぬい|||れいぼう|||| The dry air-conditioning,

《 僕 は 旅 に 出る 》 ぼく||たび||でる I...

( 歓声 ) かんせい

( 倒れる 音 ) たおれる|おと

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