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盾の勇者の成り上がり (The Rising of the Shield Hero ), 盾の勇者の成り上がり 01 Chapter 25

盾の勇者の成り上がり 01 Chapter 25

番外 編 槍 の 勇者 の 道化 道

俺 の 名前 は 北村 元 康 。

ひょんな 事 から 知って いる ゲーム の 世界 に 似た 世界 へ 跳躍 して しまった 大学生 だ 。

俺 は この 世界 に 伝説 の 武器 である 槍 の 所持 者 と して 召喚 さ れ 、 勇者 と して この 世界 を 救って ほしい と 頼ま れた 。

…… 運 が 良い と 思う 。

何せ 知って いる ゲーム の 知識 で 上り 詰める だけ で 世界 を 救い 、 ハーレム まで 形成 できる のだ から 。

「 お !

そこ の 君 、 今 暇 ? 良かったら 俺 と 一緒に デート し ない ? 俺 が 今 いる の は 国 から の 依頼 を 斡旋 する ギルド と 言う 場所 だ 。

ゲーム だ と 一 日 クエスト や イベント 、 エピソード を 受ける 為 の 場所 だ けど 、 この 世界 で は 冒険 者 が 金銭 を 手 に 入れる 場所 で も ある 。

「 えー …… どうし よっ かな ー 」

可愛い 女の子 が 俺 の 背負う 槍 に 目 を 向ける 。

「 槍 を お 使い に なる のです か ?

「 ああ 、 何せ 俺 は 槍 の 勇者 だ から さ 」

槍 を 取り出し 目の前 で 変化 さ せる 。

これ ぞ 勇者 の 特権 !

この 変化 機構 で 身分 を 証明 する のだ 。

「 キャー !

本物 の 槍 の 勇者 様 です か ー ! 噂 は 聞いて ます よ 。 ステキー ! 女の子 は テンション が 上がって 黄色い 声 で 嬉し そうに 言う 。

へ へ 、 今日 は 楽しく なり そうだ 。

「 モトヤス 様 ー !

ギルド の 依頼 を 持って き ました よ ! ナンパ 中 の 女の子 を 押しのけて 、 赤い 髪 が 特徴 の 美 少女 が 俺 に 依頼 の 巻き物 を 持って きた 。

「 すいません ね 。

モトヤス 様 は これ から 大事な お 仕事 が ある ので 、 お 帰り に なって ください 」

「 で 、 でも ー 」

今 、 俺 に 依頼 を 持って きた の は マイン と いう 女の子 である 。

本名 は マルティ = S = メルロマルク と いう 名前 だ 。

実は この 国 の 王女 様 で 、 盾 の 勇者 である 尚 文 に 同情 して 同行 した が 、 その 信頼 を 裏切ら れて しまった と いう 経緯 で 俺 の 仲間 に なった 。

まったく 、 あの 野郎 は とんだ 最低な オタク だ 。

異 世界 に 来て いきなり 下半身 の 事 しか 考え られ ない なんて な 。

「 何 ?

あなた も モトヤス 様 に ご 同行 し たい の ? 次に 女の子 に 尋ねた の は レスティ 。

マイン の 学生 時代 から の 友人 らしい 。 マイン を 仲間 に して 数 日 した 頃 に 仲間 に して ほしい と 言って きた 子 だ 。 顔 は マイン より も 若干 劣る 。 ま 、 美 少女 に は 辛うじて 入る か な 。 マイン を 90 点 と する と 80 点 と 言う 所 だ 。

「 モトヤス 様 と の 冒険 は 厳しい わ よ 。

あなた に ついて 来 れる かしら ? と 、 応援 して くれた 子 の 名前 は エレナ 。

冒険 を 開始 して から 一 週間 後 に 仲間 に なった 女の子 だ 。 マイン と レスティ 以外 で 長く 俺 の 仲間 を 続けて くれて いる 。

それ から 結構 メンバー が 入れ替わって いる 。

この 世界 に 来て から まだ 三 週間 か そこ 等 な のに 入れ替わり が 激しい 。

ま 、 ネット ゲーム で の 出会い も こんな もん だ し 、 気 に して たら 始まら ない か 。

最初の 数 日 は 何 人 か 仲間 に して くれ と 志願 して きた のだ けど 、 加入 後 、 数 日 で 逃げる ように い なく なって しまった 。

男 は どうでも 良い けど 、 気 を 使って 接した はずの 女の子 まで 出て 行く 。 何 人 入れ替わった か 覚え きれ ない な 。 一応 理由 は 合わ なかった から と 居心地 悪 そうだった 。

ま 、 下手に 粘着 質 な 女 は ゴメン だ けど ね 。

そう そう 、 今日 は 俺 が 異 世界 に 召喚 さ れて 三 週間 目 の 節目 の 日 だ 。

と なる と 彼女 達 と 一緒に お 祝い を する の が 良い 。

そう だ 、 そう に 決まって いる 。

「 君 も 一緒に 来る かい ?

「 は 、 はい !

「 じゃあ 、 行こう か 。

君 の 名前 は ? 「 ラ 、 ライノ です 」

「 そう か 、 じゃあ ライノ ちゃん 。

一緒に 行こう 」

俺 は ライノ ちゃん の 手 を 握って パーティー 要請 を 送った 。

ライノ ちゃん も それ に 同意 して パーティー に 加入 する 。

「……」

マイン が なんか ライノ ちゃん を 睨んで いる ような 気 が して 振り向く と 、 そんな 顔 は して い なかった 。

やさし げ な 笑み を 浮かべて いる 。 マイン が そんな 顔 を する 訳無い よ な 。

「 で 、 マイン 。

次の 依頼 は なんだい ? 「 えっ と 、 南西 の 村 で 飢饉 が 起こって い まして 、 そこ へ 食料 を 配給 する 馬車 の 護衛 です 」

お ?

この 依頼 は 聞き覚え が ある ぞ 。

ゲーム で も あった ギルド の クエスト 。

発注 時期 は …… そうい や この Lv 帯 だった な 。

「 わかった 。

いつ どこ で 馬車 が 待って いる んだ ? 「 明日 の 朝 に 出発 する そうです 。

場所 は この ギルド の 倉庫 前 だ そうです 」

「 了解 。

じゃあ それ まで 暇だ な 、 少し Lv 上 げ を して 、 夜 は 豪勢に 行こう じゃ ない か 」

「「「「 キャー !!」」」」

マイン 達 が 黄色い 声 を あげて 喜ぶ 。

は は 、 どこ の 世界 の 女の子 も 遊ぶ の が 大好きだ な 。

それ に 今日 は ちょっと した 催し も して あげよう と 思う し 。

「 じゃあ 、 みんな 行く ぞ !

「「「「 は ー い !

」」」」

この 辺り で 効率 の 良い 狩り 場 に サクッ と 到着 。

魔物 の 群生 する 地域 を 重点 的に 回って 狩り を 始める 。

さっそく 魔物 が 現れた 。

スカイブルーウィング と いう 鳥 型 の 魔物 だ 。

飛行 能力 が 低く 、 同じ 鳥類 の 魔物 である フィロリアル の 様 な 足 の 速 さ も 無い 。

その 割に 経験 値 が 良い 。

Lv 30 から 40 まで の 間 だ と 非常に 効率 の 良い 相手 だ 。

「 じゃあ 君 たち は 下がって いる んだ 」

「「「 はい !

応援 して ます 」」」

「 え ?

ライノ ちゃん は 俺 の パーティー に まだ 慣れて い ない ようで キョトンと した 表情 で 佇んで いる 。

「 可愛い 君 達 に 血生臭くて 汚い Lv 上げ の 戦い は 似合わ ない 。

だから そこ で 応援 して いて くれ 」

「 は 、 は あ ……」

よ !

エアストジャベリン を 放ち 、 スカイブルーウィング を 仕留める 。

「「「 キャー !

モトヤス 様 ステキー ! 」」」

マイン 達 の 応援 で やる 気 が 向上 して いく 。

「 あ 、 モトヤス 様 !

また 現れ ました よ 」

「 おう !

「 今度 は こっち です !

「 おう !

「 モトヤス 様 、 喉 が 渇き ました 」

「 おう !

「 モトヤス 様 、 お 菓子 ください 」

「 おう !

「 モトヤス 様 、 私 たち 、 座って 休んで ます ね 」

「 おう !

と 、 今日 も 楽しく 狩り 場 で Lv 上 げ を した 。

俺 の Lv が 43 に 上がり 、 マイン の Lv が 39 に なった 。

レスティ が 今 38 で エレナ は 35。

新しく 入った ライノ ちゃん は まだ 20 だ 。

「 ふう 。

今日 は これ くらい に して 帰ろう か 」

適度に 汗 を かいた 俺 は 、 日 が 沈む 前 に 狩り を 終えて 町 へ 戻る 。

「 今日 も 大変でした ね 」

「 ああ 、 君 たち の 応援 が 無かったら きつかった よ 」

「……?

ライノ ちゃん が 首 を 傾げて いる 。

どうした と いう のだろう か ?

まさか 泥臭い Lv 上げ なんて し たかった の か な ?

いやいや 、 女の子 が そんな 事 を 望む はず 無い じゃ ない か 。

「 じゃあ 日 が 沈んだら 宿 で 落ち合おう 」

「 わかり ました 。

では 私 達 は エステ に 行って き ます わ 」

「 ええ 、 ごきげんよう 」

「 それでは 」

「 は ぁ ……」

ライノ ちゃん は 気乗り して い ない 様子 だ が 、 女の子 同士 で 親睦 を 深める んだろう 。

同 性 の 友情 に 横槍 を 入れる 程 俺 は 無粋じゃ ない さ 。

さて 、 今日 は 仕込み を し なくちゃ いけない んだ 。

足早に 市場 に 行って 食 材 を 集め ない と 。

「 あ 、 モトヤス 様 。

ただいま 帰り ました 」

宿 の 店主 に マイン 達 が 来たら 厨房 へ 来る よう 言付けて おいた んだった 。

「 あの 、 どの 用 で 厨房 へ ?

「 ああ 、 ちょっと サプライズ が …… あれ ?

ライノ ちゃん は ? 「 それ が 、 どうも 今日 の 魔物 退治 で 私 達 の パーティー と は ソリ が 合わ ない 事 を 理解 した ようで 、『 ありがとう ございました 。

また 機会 が あったら よろしく お 願い し ます 』 と 去って 行き ました 」

「 そ 、 そう か 」

また か 。

どうも みんな パーティー に 馴染め ない みたいな んだ よ な ぁ 。

マイン 達 は 元々 お姫様 や 貴族 出身 だ から ソリ が 合わ ない の か な ?

それ でも 仲 良く して 欲しい のだ けど …… だって 俺 の パーティー は 平等だ し ! 皆 等しく 愛して いる し な 。

「 それ で 今夜 は どう した のです か ?

「 ああ 、 今日 で 俺 が この 世界 に 召喚 さ れて 三 週間 な んだ 。

だから みんな で 祝おう と 思って 料理 した んだ 」

「 へ ー ……」

マイン が 俺 の 作った 料理 を 一 瞥 する 。

元 の 世界 の 料理 だ から マイン 達 の 舌 に 合う か は わから ない けど 、 味 は 保証 できる 。

生まれて この 方 、 作った 料理 を 不 味 いって 言わ れた 事 が 無い 。

これ でも 俺 は 天才 的に 料理 得意だ し 。

何でも 出来る し 、 女の子 に も モテ る し 。

「 料理 も 出来る なんて 凄い で すね !

何でも 出来る モトヤス 様 を 尊敬 し ます ! 「 ええ 、 素晴らしい 才能 、 さすが 勇者 様 です わ !

「 そうです !

見て いる だけ で お腹 が 鳴り そうです わ ! 「 だ ろ !

じゃあ いっぱい 食べて くれ 」

俺 の 自慢 の 料理 を みんな 美味しい と 食べて くれた 。

でも ちょっと 作り 過ぎた か な 。

結構 残って しまった 。

さーて 、 俺 の 夜 は まだ 終わって 無い ぜ 。

さすが に マイン 達 は 夜 の 遊び を する 余裕 は ない みたいだ し 、 酒場 に 遊び に 行 こ ー 。

宿 を 出て 町 の 裏 路地 を 歩いて いる と 、 歓楽 街 の 闇 の 部分 である 地区 を 通り かかる 。

「 あ …… あ 、 や 、 やめ ……」

絶賛 プレイ 中 と いう 声 が 小屋 から 聞こえて くる 。

凄い 繁盛 して る な 。

何 処 も 卑猥 な モノ を 喜んで 見世物 小屋 に する 店 が 存在 する んだ よ な 。

ま 、 しょう が 無い か 。 正義 面して 乗り 込んだ って 、 見世物 に さ れて いる 女の子 は 仕事 で やって いる 訳 だ し 。

なんか ライノ ちゃん の 声 に 似て いる けど 、 他人 の 空似 に 決まって る 。

曲りなりにも 冒険 者 だ し 、 ちゃんと 考えて い そうな 子 だった から な 。 こんな 所 に いる はず が ない 。

「 い 、 いや ああ …… 誰 か 、 誰 か 助けて !

今日 の プレイ は 演技 が かって いる な ぁ 。

なんて 思い ながら 店 から 聞こえる 声 を 聞き流して 良 さ そうな 酒場 を 物色 した のだった 。」

「 う 、 うわ ああ ああ !

「 こ 、 こいつ 強い ぞ !

それ に あの 槍 ……」

「 まさか 、 槍 の 勇者 な んじゃ 」

「 悪人 に 名乗る 名 は 無い !

翌日 から 始まった 食料 運搬 から 始まる 飢饉 の 村 復興 の クエスト 。

その 積み荷 を 運んで いる 最中 に 遭遇 した 盗賊 を 俺 が 倒す 。

「 さすが です わ モトヤス 様 !

ステキー ! 「 ええ 、 なんて 槍 捌 き 、 盗賊 が 赤子 の ように 簡単に 倒さ れて 行く 姿 に 私 、 惚れ なおし ました 」

「 素敵です !

「 は は は 、 そんな 褒める な よ ー 」

盗賊 達 を 縛り 上げ 、 そのまま 近く の 村 の 自警 団 に 突き出した 。

確か リユート 村 だった か 。

「 ん ?

尚 文 みたいな 奴 が 、 ちょっと 小 汚い 女の子 を 連れて 山 の 方 へ 歩いて 行った ように 見えた 。

気 の 所 為 か ?

しっか し 、 一緒に 居る 子 、 田舎 臭い し 可愛く ない な ぁ 。

ま 、 良い や 。

出発 しよう 。

それ から 俺 達 は 飢饉 に 見舞わ れて いる 村 に 到着 した 。

「 おお …… 食料 だ 。

ありがとう ございます 。 槍 の 勇者 様 」

「 どう って こと ない 。

さ 、 みんな ちゃんと 分け あう んだ 」

村 の 連中 が 俺 達 が 持って きた 積み荷 に 群がって くる 。

飢えて ガリガリ に なって いる 子供 も いる 。

見て いる と 心苦しい な 。

やはり ここ で の クエスト は 成功 さ せ ねば なら ない 。

と は いえ 、 その 前 に 。

「 君 達 、 可愛い ね 。

ちょっと お 茶 でも し ない ? 「 は ぁ ……」

やはり 何 処 の 世界 でも 女の子 は 可愛い よ ね 。

ちょっと 疲れた から その 日 は 宿 で 一 泊 する こと に した 。

翌日 、 朝 早く に 起きた 俺 は 寝て いる マイン 達 の 部屋 に 侵入 。

「 ん …… む ー …… ざま …… ぁ 」

マイン の 寝顔 を 堪能 。

変な 寝言 だ な 。

ついでに 顔 に 落書き して おこう 。

起きたら 驚く ぞ ー 。」

マイン へ の いたずら の 制裁 と して 顔 に ビンタ 跡 を 付けた 俺 に 村長 が 尋ねる 。

「 この 飢饉 を 止める 為 に ちょっと な 」

「 モトヤス 様 、 今日 は 何 処 へ 行く のです か ?

「 近く の ダンジョン だ よ 。

そこ に この 村 を 救う アイテム が 眠って いる 」

「 さすが モトヤス 様 、 博学 で ございます ね !

「 そう 褒める な よ 。

さっそく 行こう ぜ 」

そう 、 この 村 の クエスト は 近く の ダンジョン 。

遺跡 に 解決 の 糸口 が 眠って いる 。

本来 は 解決 の 手段 を 城 の 書庫 まで 行って 調べ ない と いけない のだ けど 、 又聞き で 攻略 法 を 知って いる 俺 から すれば そんな 面倒な 事 を し ないで 済む 。

それ に 、 被害 が 大きく なる 前 に ここ を クリア すれば 被害 者 を 最小 限 に 抑える 事 が できる 。

と 、 そんなこんな で 目的 の 遺跡 へ 到着 した 。

遺跡 は 全部 で 三 階層 。

攻略 Lv は ソロ で 30。 割と 最初の 方 の クエスト だ 。

もちろん 、 ゲーム だ と ここ は インスタントダンジョン の 扱い で 難易 度 を 設定 できる 。

インスタントダンジョン って の は パーティー だけ で 挑む 事 の 出来る マップ みたいな もの だ 。 この ダンジョン 内 で は 他の プレイヤー に 遭遇 する こと なく 、 最初に 入った メンバー で 攻略 できる 。 正直 、 現在 の Lv なら クリア だけ なら 余裕 だ 。

遺跡 は 石 造り で 村 を 出て 一 時間 程 歩いた 所 に あった 。

若干 風化 した 赤い 土 の 色 を した 崖っぷち だ 。 ゲーム 知識 通り だ 。

埃 臭い 遺跡 の 中 に 入って 、 入口 の 燭台 に 火 を 灯す 。

ここ の ダンジョン は ちょっと した 仕掛け が ある んだ よ な 。

「 道中 、 そこ まで 危険な 魔物 は 出て こ ない し 、 今 の 俺 達 なら 余裕 だ 」

「「「 はい !

」」」

さて 、 ここ の ダンジョン の 仕掛け と 言う の は 侵入 した 時 に 灯した 火 が ポイント と なって いる 。

成功 も 失敗 も 全て そこ に 関わって いる 。

失敗 したら 最初 から やり 直し だ 。

どんな 仕掛け か と 言う と 、 その 火 が 消える 前 に ダンジョン の 一 番 奥 に 居る 守護 者 の ゴーレム を 倒さ ない と いけない と いう もの 。

ゲーム だ と 三十 分 だ 。

それ まで に 最 下層 まで 下る 必要 が ある 。

ま 、 迷路 と 言って も 知識 通り に 行けば 迷い は し ない 。

何 通り か パターン が ある けど 、 全部 暗記 して いる 俺 から したら 造作 も ない 。

と 、 思って いた が 、 何 回 か 行き止まり に 当たった 。

おかしい な 。

ゲーム で は 正解 の ルート の はずだった のだ けど 。

でも 時間 内 に 遺跡 の 最奥 部 に 到着 。

ひんやり と した 空気 が 辺り を 支配 して いる 。 壁 の 石 も 青く 、 透明な 色合い を して いて 、 氷 で 作ら れた か の ような 幻想 的な 光景 だ 。

「 わ ぁ ……」

マイン 達 が 辺り を 見渡し ながら 声 を 漏らす 。

「 さて 、 あそこ に 宝 箱 が ある だ ろ ?

俺 は 遺跡 の 最奥 部 に ある 豪華な 宝 箱 を 指差す 。

「 はい 。

中 に は 何 が ある のです か ? 「 あの 村 を 救う 奇跡 の 種 が ある んだ 。

だけど その 前 に 種 を 守る 守護 者 が いる 」

「 え ?

そう な んです か ? 「 ああ 、 宝 箱 に 近づく と 上 に ある レンガ の 塊 が 降って きて ゴーレム に なる 。

大丈夫 、 そこ まで 強く ない から 君 たち は 魔法 で 援護 して くれれば 良い 」

「 わかり ました !

「 応援 して ます !

「 さすが モトヤス 様 !

まるで 全て を 知り 尽くして いる か の ようです わ ! 「 は は は 、 そう 褒める な 」

と 、 打ち合わせ を した 俺 たち は 宝 箱 に 近づく 。

もちろん 、 俺 が 先行 し 、 マイン 達 に は 離れて 貰って いる 。

そして 予想 通り に ゴーレム が 降って きた 。

「 グオオオオオオ ……」

石 造り の ゴーレム が 高らかに 腕 を 持ち 上げて 俺 に 狙い を 定める 。

「 さ せ ませ ん わ !

ウイングブロウ ! 「 エアスト ・ アクアショット !

「 頑張って ー !

マイン 達 の 魔法 援護 と 俺 の 必殺 スキル 、 乱れ 突きで ゴーレム は 一 度 分解 する 。

そして ゴーレム が いた 場所 に ゴーレム の 核 が 浮かんで いる 。

「 よっ と !

俺 は ゴーレム が 再生 する 前 に その 核 を 真っ二つ に 槍 で 切断 した 。

「 よし 、 どんな もん よ !

「 さすが です わ モトヤス 様 !

「 ええ 、 あの 大きな ゴーレム が いとも 容易 く 」

「 素晴らしい です わ !

みんな が 俺 を 褒めたたえる 。

「 いや あ 。

それほど でも 、 ある けど ! ハッハッハー ! さーて と 、 さっそく 宝 箱 を 開けて 奇跡 の 種 を 手 に 入れる ぞ ー 。

と 、 思った その 時 。

ゴゴゴ と 地響き が 鳴って 、 足元 が 揺れる 。

「 な 、 なん です の !?」

「 地震 ?

「 こ 、 これ は ……」

非常に イヤな 予感 が する 。

「 おかしい ぞ 。

失敗 は 無い はずだ 」

「 ど 、 どうした の です か ?

「 失敗 した 時 、 遺跡 が 陥没 して 落ちる んだ 。

もちろん 、 脱出 ルート は ある けど 、 最初 から やり 直し に なる 。 脱出 まで 、 ペナルティダンジョン を やら さ れる けど 」

もちろん 、 こっち の ダンジョン で しか 手 に 入ら ない レアアイテム も ある けど 無理 に やる 必要 も ない 物 だ 。

というのも 昔 、 俺 が やって いた MMO の ベータ 版 は この イベント を 起こして 出る 敵 から 手 に 入る レアアイテム が 最強 装備 だった が 、 今では 下級 装備 だ 。

「 え ?

俺 は 首 を 傾げる 。

おかしい な 、 攻略 時間 は 十分 ある はずだ 。

「 失敗 条件 って 何 な のです か ?

「 遺跡 に 入った 時 の 部屋 で 明かり を 灯した ろ ?

あれ が 点いて 無い 時 に ゴーレム を 倒す 」

もちろん 、 時間 制限 内 に 消えて しまった の なら 点け 直し に 行って も 大丈夫な 作り だ 。

難易 度 を あげた 場合 は 戦闘 時間 の 関係 で 必要に なる 。

「 え ……?

マイン の 声 が 裏 返った 。

「 どうした ?

「 あ 、 必要 ない と 思って 消して 来て しまい ました 」

「 な 、 何 ぃ いい いい ー !

俺 が 言う と 同時に 床 が 抜けて 、 みんな 落ちて しまった 。

「 うわ ああ ああ ああ ああ ああ ああ あ 」

「「「 き ゃあ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ 」」」

滑り台 の ような 作り を した 分断 トラップ 。

あみだ くじ の ように 俺 たち は 滑り落ちて 行って しまう 。

「 マ 、 マイン !

「 モトヤス 様 ー !

手 を 伸ばす より も 先 に 、 壁 に 阻ま れ 、 俺 たち は 分断 さ れて しまった 。

この パターン だ と 、 合流 ポイント は ……。

マップ を 頭 に 思い浮かべて 走り 出す 。

マイン 達 で 倒せ ない ような 強い 魔物 は この ダンジョン に は い ない 。

だけど 急いで 合流 する に 越した こと は ない だろう 。

「…… で さ ──」

声 が 聞こえて くる 。

「 まったく 、 あの チャラ 男 は もう 少し 人 に 説明 しろ って の 」

「 い っ つ も 私 達 の 胸 か 尻 しか 見て ない わ よ ね 。

私 、 鳥肌 立った 」

「 今日 なんて 私 の 顔 に 落書き した の よ 。

身の程 を 知り なさい って の 」

「 でも 馬鹿だ から 利用 し がい ある わ よ ね 。

お 金 くれる し 勇者 だ から 贅沢 し 放題 」

「 ね ー 」

「 それにしても 昨日 の アレ は 無い わ よ ね ー 」

「 ね ー 」

「 私 、 舌 肥えて る し ー 異 世界 の 土 臭い 料理 と か あり え ない から 」

「 ね ー 」

「 しっか し 、 この 前 、 私 達 の 仲間 に なろう と した あの 女 、 見物 だった わ よ ね 」

「 そう ね 。

自分 が 売ら れた なんて 露 知ら ず 、 エステ だって 説明 した 店 に 手錠 付け られて 入って 行く んだ もの 、 笑い を 堪える ので 大変だった わ ー 」

確か 、 この 洞窟 って 裏切り も テーマ に 入って た んだった か 。

三 割 の 確率 で 仲間 の 声 を 真似る 、 ボイスゲンガー と いう 影 の 魔物 が 出現 する んだ よ な 。

聞く 者 に とって 信じ られ ない イヤな 事 を 、 さも 真実だ と 思わ せる 設定 だ 。

もちろん ゲーム で は 声 が 聞こえる ので は なく 、 状態 異常 の 混乱 に 掛かる 。

俺 の 耳 だ と 、 マイン 達 の 声 で とんでもない 事 を 言って いる ように 聞こえる 。

曲がり角 を 曲がる と 、 そこ は 少し 大きな 広間 に なって いた 。

そこ で マイン 達 が 蝙蝠 型 の ボイスゲンガー を 倒し 切って 休んで いる 。

「 あ 、 モトヤス 様 !

「 ああ 、 君 達 、 大丈夫だった か ?

ここ の 魔物 は 人 を 誘惑 する 危険な 魔物 だった けど 」

「 はい !

そう か 、 俺 が 到着 する 前 に 全部 倒し 切った か 。

それ は 良かった 。

「 これ から どう し ましょう 」

「 大丈夫 、 こっち だ 」

俺 は 脱出 用 の 通路 を 指差し 、 通路 から 一 度 外 へ 出た 。

僅か 数 時間 しか ダンジョン に 入って い ない のに 、 太陽 の 日差し が 眩 しく 感じる 。

「 とりあえず 、 君 達 は 遺跡 の 入り口 で 火 の 番 を して いて くれ 。

俺 が 急いで 攻略 して くる 」

「 わかり ました わ 、 モトヤス 様 !

「 ええ 、 私 達 、 命 に 代えて も 火 を 見守って ます わ !

「 お 任せ ください !

「 おう !

こうして 俺 は もう 一 度 ダンジョン に 挑み 、 奇跡 の 種 を 獲得 した 。

ついでに ゴーレム の 核 や 岩 を 槍 に 吸わ せる 。

解放 さ れた 槍 は 本来 は ドロップ 品 の もの だ 。 あんまり 良い 武器 で は ない けど 。

装備 ボーナス は ステータスアップ 。

これ は 後回し で 良い な 。

「 これ は ?

「 植える と みるみる 育つ 奇跡 の 種 だ 。

この 村 の 飢饉 を 解決 さ せる 事 に 一役 買って くれる はずだ 」

「 そ 、 そんな 種 が ?

「 ああ 、 この 村 の 近く に ある 遺跡 に 眠って いた もの だ 。

大事に して くれ よ 」

「 確か あの 遺跡 は 凶悪な 錬金術 師 の 封じた ……」

「 なんだ ?

「 いえ 、 何でも あり ませ ん 。

槍 の 勇者 様 の 言う 事 な のです から 間違い なんて 無い でしょう ! 村長 は 笑顔 で 種 を 畑 に 植える 。

植えた 奇跡 の 種 は みるみる 伸びて 果実 を 実ら せた 。

村人 たち が 感嘆 の 声 を あげる 。

「「「 ありがとう ございました !

槍 の 勇者 様 ! 」」」

「 はっ はっ は 、 全て は 人々 の 為 、 勇者 は 世界 を 救う !

人助け と は 実に 気分 が 良い もの だ 。

「 あ 、 モトヤス 様 、 私 、 Lv が 40 に なり ました 」

「 お ?

そう か 、 じゃあ 他の 二 人 の Lv を 40 に したら クラス アップ し に 城下町 に 戻ろう じゃ ない か ! 勇者 は クラス アップ の 必要 が 無い の が ゲーム と 違う ところ だ けど 、 マイン 達 に は ある んだ 。

クラス アップ と 言う の は 限界 Lv に なった の を 引き上げる の と 、 能力 を 大幅に 上昇 さ せる 儀式 だ 。

龍 刻 の 砂時計 で 行う 事 が できる 。

マイン は 魔法 が 得意だ から きっと ゲーム で 言う 魔法使い の はず 。

なら 上級 職 の 魔術 士 に さ せよう 。 知識 から 言って 俺 が 選んだ 方 が 強く なれる し 。

「 はい !

「 ええ !

やっと クラス アップ です ね 」

「 これ で ますます 、 私 達 も 強く なって モトヤス 様 を 応援 する の に も 力 が 入り ます わ !

「 おう !

俺 は 高らかに 拳 を 天 に 上げて 、 冒険 の 成功 を 喜ぶ 。

そして マイン の 尻 に 手 を 回して 揉んだ 。

「 い ──、 まったく 、 モトヤス 様 ったら ー 戯れ は 程々に して ほしい です わ 」

「 は は は 」

いや ぁ 。

異 世界 の 日々 は 楽しい な 。

ゲーム 知識 で 何でも 思い通りに 事 が 運ぶ し 、 女の子 に モテモテ だし 。

この 世界 に 来る 前 の 、 俺 を 殺した 陰湿な 女 は 何 処 に も い ない 。

楽しくて しょうがなくて 笑い が 止まら ない 。

波 まで 後 六 日 、 波 を 鎮める の が 楽しみに なって きた 。

こうして 俺 達 は Lv 上 げ を し ながら 、 一 日一日 を 楽しみ ながら 、 城下町 へ と 向かう のだった 。

四 聖 武器 書 に 語ら れる 槍 の 勇者 の 特徴 は 、 仲間 想い 。

仲間 想い と 妄信 の 違い を 理解 し ない まま 進んだ 先 に 待つ は 、 如何 なる 運命 か 。

今 の 彼 は 真 なる 勇者 で は 無い 。

槍 の 勇者 の 身体 を 持つ 道化 である 。

都合 の 悪い 意見 を 聞き流し 、 それ でも 仲間 を 信じて いる 彼 は 後 に 大きな 障害 に 巻き 込ま れて 行く 。

この 物語 を 受け 継ぐ の は 神 の 鳥 を 連れた 聖人 である 。

それ すら も 大きな 波 を 止める に は 足り 得 ず 。

やがて 何もかも 滅び の 波 に 掻き消さ れて いく ……。

盾の勇者の成り上がり 01 Chapter 25 たて の ゆうしゃ の なり あがり|chapter The Rise of the Shield Hero 01 Chapter 25 Rise of the Shield Heroes 01 Capítulo 25. Rise of the Shield Heroes 01 Rozdział 25. Ascensão dos Heróis do Escudo 01 Capítulo 25. 盾之勇者成名錄 01 第 25 章

番外 編   槍 の 勇者 の 道化 道 ばんがい|へん|やり||ゆうしゃ||どうけ|どう Extra edition Hero of the Spear Clown Road

俺 の 名前 は 北村 元 康 。 おれ||なまえ||きたむら|もと|やす My name is Motoyasu Kitamura.

ひょんな 事 から 知って いる ゲーム の 世界 に 似た 世界 へ 跳躍 して しまった 大学生 だ 。 |こと||しって||げーむ||せかい||にた|せかい||ちょうやく|||だいがくせい| I'm a college student who happened to take a leap into a world similar to the one I know from a video game.

俺 は この 世界 に 伝説 の 武器 である 槍 の 所持 者 と して 召喚 さ れ 、 勇者 と して この 世界 を 救って ほしい と 頼ま れた 。 おれ|||せかい||でんせつ||ぶき||やり||しょじ|もの|||しょうかん|||ゆうしゃ||||せかい||すくって|||たのま| I was summoned to this world as the owner of the legendary weapon, the spear, and was asked to save this world as a hero.

…… 運 が 良い と 思う 。 うん||よい||おもう ... I think I'm in luck.

何せ 知って いる ゲーム の 知識 で 上り 詰める だけ で 世界 を 救い 、 ハーレム まで 形成 できる のだ から 。 なにせ|しって||げーむ||ちしき||のぼり|つめる|||せかい||すくい|はーれむ||けいせい||| After all, you can save the world and even form a harem just by climbing up with the knowledge of the game you know.

「 お !

そこ の 君 、 今 暇 ? ||きみ|いま|いとま Are you free now? 良かったら 俺 と 一緒に デート し ない ? よかったら|おれ||いっしょに|でーと|| If you don't mind, why don't you go on a date with me? 良好的話,你想和我一起約會嗎? 俺 が 今 いる の は 国 から の 依頼 を 斡旋 する ギルド と 言う 場所 だ 。 おれ||いま||||くに|||いらい||あっせん||ぎるど||いう|ばしょ| I'm currently in a place called a guild that mediates requests from the country. 我現在身處的地方是一個名為公會的地方,負責協助國家發出的委託。

ゲーム だ と 一 日 クエスト や イベント 、 エピソード を 受ける 為 の 場所 だ けど 、 この 世界 で は 冒険 者 が 金銭 を 手 に 入れる 場所 で も ある 。 げーむ|||ひと|ひ|||いべんと|えぴそーど||うける|ため||ばしょ||||せかい|||ぼうけん|もの||きんせん||て||いれる|ばしょ||| In a game, it's a place to receive quests, events, and episodes for the day, but in this world, it's also a place for adventurers to get money. 在遊戲中是一個每天接受任務、活動和劇情的地方,但在這個世界裡也是冒險者賺錢的地方。

「 えー …… どうし よっ かな ー 」 |どう し|||- "Eh... what should I do?"

可愛い 女の子 が 俺 の 背負う 槍 に 目 を 向ける 。 かわいい|おんなのこ||おれ||せおう|やり||め||むける A cute girl looks at the spear I'm carrying.

「 槍 を お 使い に なる のです か ? やり|||つかい|||| "Are you going to use a spear?

「 ああ 、 何せ 俺 は 槍 の 勇者 だ から さ 」 |なにせ|おれ||やり||ゆうしゃ||| "Ah, after all, I'm the Spear Hero."

槍 を 取り出し 目の前 で 変化 さ せる 。 やり||とりだし|めのまえ||へんか|| Take out the spear and transform it in front of you.

これ ぞ 勇者 の 特権 ! ||ゆうしゃ||とっけん This is the privilege of being a hero!

この 変化 機構 で 身分 を 証明 する のだ 。 |へんか|きこう||みぶん||しょうめい|| Prove your identity with this transformation mechanism.

「 キャー !

本物 の 槍 の 勇者 様 です か ー ! ほんもの||やり||ゆうしゃ|さま|||- Are you the real Spear Hero?! 噂 は 聞いて ます よ 。 うわさ||きいて|| I've heard rumors. ステキー ! 女の子 は テンション が 上がって 黄色い 声 で 嬉し そうに 言う 。 おんなのこ||てんしょん||あがって|きいろい|こえ||うれし|そう に|いう The girl gets excited and says happily in a yellow voice.

へ へ 、 今日 は 楽しく なり そうだ 。 ||きょう||たのしく||そう だ Hehe, it looks like it's going to be fun today.

「 モトヤス 様 ー ! |さま|-

ギルド の 依頼 を 持って き ました よ ! ぎるど||いらい||もって||| I brought you a request for the guild! ナンパ 中 の 女の子 を 押しのけて 、 赤い 髪 が 特徴 の 美 少女 が 俺 に 依頼 の 巻き物 を 持って きた 。 |なか||おんなのこ||おしのけて|あかい|かみ||とくちょう||び|しょうじょ||おれ||いらい||まきもの||もって| Pushing aside the girls I picked up, a beautiful girl with red hair brought me a requested scroll. 在夜店撞倒了一名女孩,一位紅髮的美少女拿著信封來找我。

「 すいません ね 。 對不起。

モトヤス 様 は これ から 大事な お 仕事 が ある ので 、 お 帰り に なって ください 」 |さま||||だいじな||しごと|||||かえり||| Motoyasu-sama has an important job to do, so please go home." 本康先生現在有重要的工作,請您回去吧。

「 で 、 でも ー 」 ||-

今 、 俺 に 依頼 を 持って きた の は マイン と いう 女の子 である 。 いま|おれ||いらい||もって|||||||おんなのこ| Right now, the one who brought me a request is a girl named Mine.

本名 は マルティ = S = メルロマルク と いう 名前 だ 。 ほんみょう|||s||||なまえ| His real name is Marty S Melromark.

実は この 国 の 王女 様 で 、 盾 の 勇者 である 尚 文 に 同情 して 同行 した が 、 その 信頼 を 裏切ら れて しまった と いう 経緯 で 俺 の 仲間 に なった 。 じつは||くに||おうじょ|さま||たて||ゆうしゃ||しよう|ぶん||どうじょう||どうこう||||しんらい||うらぎら|||||けいい||おれ||なかま|| In fact, she was the princess of this country and accompanied Naofumi, the Hero of the Shield, out of sympathy, but she became my companion after his trust was betrayed.

まったく 、 あの 野郎 は とんだ 最低な オタク だ 。 ||やろう|||さいていな|おたく| That guy is the worst kind of nerd I've ever seen.

異 世界 に 来て いきなり 下半身 の 事 しか 考え られ ない なんて な 。 い|せかい||きて||かはんしん||こと||かんがえ|||| Coming to another world and suddenly being able to think only about the lower body.

「 何 ? なん What?

あなた も モトヤス 様 に ご 同行 し たい の ? |||さま|||どうこう||| Do you want to accompany Motoyasu-sama too? 次に 女の子 に 尋ねた の は レスティ 。 つぎに|おんなのこ||たずねた||| Lesti was the next to ask the girl.

マイン の 学生 時代 から の 友人 らしい 。 ||がくせい|じだい|||ゆうじん| It seems that she has been a friend of Mine since her school days. マイン を 仲間 に して 数 日 した 頃 に 仲間 に して ほしい と 言って きた 子 だ 。 ||なかま|||すう|ひ||ころ||なかま|||||いって||こ| A few days after Mine became a member, he asked me to make him a member. 顔 は マイン より も 若干 劣る 。 かお|||||じゃっかん|おとる Her face is slightly inferior to Mine's. ま 、 美 少女 に は 辛うじて 入る か な 。 |び|しょうじょ|||かろうじて|はいる|| Well, I wonder if I can barely fit into a beautiful girl. マイン を 90 点 と する と 80 点 と 言う 所 だ 。 ||てん||||てん||いう|しょ| If Mine is 90 points, it's 80 points.

「 モトヤス 様 と の 冒険 は 厳しい わ よ 。 |さま|||ぼうけん||きびしい|| I'm sure the adventure with Mr. Motoyasu will be tough.

あなた に ついて 来 れる かしら ? |||らい|| Can I follow you? と 、 応援 して くれた 子 の 名前 は エレナ 。 |おうえん|||こ||なまえ||

冒険 を 開始 して から 一 週間 後 に 仲間 に なった 女の子 だ 。 ぼうけん||かいし|||ひと|しゅうかん|あと||なかま|||おんなのこ| She's the girl I joined a week after we started our adventure. マイン と レスティ 以外 で 長く 俺 の 仲間 を 続けて くれて いる 。 |||いがい||ながく|おれ||なかま||つづけて|| Other than Mine and Resty, she's been my companion for a long time.

それ から 結構 メンバー が 入れ替わって いる 。 ||けっこう|めんばー||いれかわって| Since then, the members have changed quite a bit.

この 世界 に 来て から まだ 三 週間 か そこ 等 な のに 入れ替わり が 激しい 。 |せかい||きて|||みっ|しゅうかん|||とう|||いれかわり||はげしい It's only been three weeks or so since they came to this world, but there's been a lot of turnover.

ま 、 ネット ゲーム で の 出会い も こんな もん だ し 、 気 に して たら 始まら ない か 。 |ねっと|げーむ|||であい||||||き||||はじまら|| Well, meeting people in online games is like this, so if you're curious about it, why don't you start?

最初の 数 日 は 何 人 か 仲間 に して くれ と 志願 して きた のだ けど 、 加入 後 、 数 日 で 逃げる ように い なく なって しまった 。 さいしょの|すう|ひ||なん|じん||なかま|||||しがん|||||かにゅう|あと|すう|ひ||にげる||||| For the first few days, several people volunteered to join us, but after a few days, they seemed to run away.

男 は どうでも 良い けど 、 気 を 使って 接した はずの 女の子 まで 出て 行く 。 おとこ|||よい||き||つかって|せっした||おんなのこ||でて|いく I don't care about the man, but I'm going to leave even the girl I should have treated with care. 男生無所謂,但即使對她多加留心的女孩也離開了。 何 人 入れ替わった か 覚え きれ ない な 。 なん|じん|いれかわった||おぼえ||| I can't remember how many people have changed. 換了幾個人,已經記不得了。 一応 理由 は 合わ なかった から と 居心地 悪 そうだった 。 いちおう|りゆう||あわ||||いごこち|あく|そう だった For the time being, he seemed uncomfortable because the reasons didn't match. 大概是因為理由不合,所以感覺很不舒服。

ま 、 下手に 粘着 質 な 女 は ゴメン だ けど ね 。 |へたに|ねんちゃく|しち||おんな||||| Well, I'm sorry for being a sticky woman.

そう そう 、 今日 は 俺 が 異 世界 に 召喚 さ れて 三 週間 目 の 節目 の 日 だ 。 ||きょう||おれ||い|せかい||しょうかん|||みっ|しゅうかん|め||ふしめ||ひ| That's right, today is the third week since I was summoned to another world.

と なる と 彼女 達 と 一緒に お 祝い を する の が 良い 。 |||かのじょ|さとる||いっしょに||いわい|||||よい In that case, it would be better to celebrate with them.

そう だ 、 そう に 決まって いる 。 ||||きまって| Yes, of course it is.

「 君 も 一緒に 来る かい ? きみ||いっしょに|くる| "Will you come with me?

「 は 、 はい !

「 じゃあ 、 行こう か 。 |いこう|

君 の 名前 は ? きみ||なまえ| 「 ラ 、 ライノ です 」 "La, it's Rhino."

「 そう か 、 じゃあ ライノ ちゃん 。

一緒に 行こう 」 いっしょに|いこう

俺 は ライノ ちゃん の 手 を 握って パーティー 要請 を 送った 。 おれ|||||て||にぎって|ぱーてぃー|ようせい||おくった I held Rhino's hand and sent a party request.

ライノ ちゃん も それ に 同意 して パーティー に 加入 する 。 |||||どうい||ぱーてぃー||かにゅう| Rhino-chan also agrees and joins the party.

「……」

マイン が なんか ライノ ちゃん を 睨んで いる ような 気 が して 振り向く と 、 そんな 顔 は して い なかった 。 ||||||にらんで|||き|||ふりむく|||かお|||| I felt like Mine was staring at Rhino-chan and turned around, but she didn't look like that.

やさし げ な 笑み を 浮かべて いる 。 |||えみ||うかべて| She has a gentle smile on her face. マイン が そんな 顔 を する 訳無い よ な 。 |||かお|||わけない|| There's no way Mine would make such a face.

「 で 、 マイン 。

次の 依頼 は なんだい ? つぎの|いらい|| 「 えっ と 、 南西 の 村 で 飢饉 が 起こって い まして 、 そこ へ 食料 を 配給 する 馬車 の 護衛 です 」 ||なんせい||むら||ききん||おこって|||||しょくりょう||はいきゅう||ばしゃ||ごえい| "Um, there's a famine in the southwest village, and I'm the escort of the carriage that distributes food there."

お ?

この 依頼 は 聞き覚え が ある ぞ 。 |いらい||ききおぼえ||| This request sounds familiar.

ゲーム で も あった ギルド の クエスト 。 げーむ||||ぎるど|| The guild quests that also existed in the game.

発注 時期 は …… そうい や この Lv 帯 だった な 。 はっちゅう|じき||そう い|||lv|おび|| The timing of the order was... come to think of it, it was in the Lv range.

「 わかった 。

いつ どこ で 馬車 が 待って いる んだ ? |||ばしゃ||まって|| When and where is the carriage waiting for us? 「 明日 の 朝 に 出発 する そうです 。 あした||あさ||しゅっぱつ||そう です "They are leaving tomorrow morning.

場所 は この ギルド の 倉庫 前 だ そうです 」 ばしょ|||ぎるど||そうこ|ぜん||そう です The location is in front of the guild's warehouse."

「 了解 。 りょうかい Copy that.

じゃあ それ まで 暇だ な 、 少し Lv 上 げ を して 、 夜 は 豪勢に 行こう じゃ ない か 」 |||ひまだ||すこし|lv|うえ||||よ||ごうせいに|いこう||| Well then, until then, we have free time, let's raise our level a little and go out in style at night."

「「「「 キャー !!」」」」 「「「「Kyaa!!」」」」

マイン 達 が 黄色い 声 を あげて 喜ぶ 。 |さとる||きいろい|こえ|||よろこぶ Mine and the others raise their yellow voices and rejoice.

は は 、 どこ の 世界 の 女の子 も 遊ぶ の が 大好きだ な 。 ||||せかい||おんなのこ||あそぶ|||だいすきだ| Haha, girls everywhere in the world love to play.

それ に 今日 は ちょっと した 催し も して あげよう と 思う し 。 ||きょう||||もよおし|||||おもう| Besides, I'm thinking of holding a little event today.

「 じゃあ 、 みんな 行く ぞ ! ||いく| "Well then, let's go, everyone!

「「「「 は ー い ! |-|

」」」」

この 辺り で 効率 の 良い 狩り 場 に サクッ と 到着 。 |あたり||こうりつ||よい|かり|じょう||||とうちゃく We quickly arrived at an efficient hunting ground around here.

魔物 の 群生 する 地域 を 重点 的に 回って 狩り を 始める 。 まもの||ぐんせい||ちいき||じゅうてん|てきに|まわって|かり||はじめる Focus on areas where monsters inhabit and start hunting.

さっそく 魔物 が 現れた 。 |まもの||あらわれた A monster appeared immediately.

スカイブルーウィング と いう 鳥 型 の 魔物 だ 。 |||ちょう|かた||まもの| It's a bird-shaped monster called Sky Blue Wing.

飛行 能力 が 低く 、 同じ 鳥類 の 魔物 である フィロリアル の 様 な 足 の 速 さ も 無い 。 ひこう|のうりょく||ひくく|おなじ|ちょうるい||まもの||||さま||あし||はや|||ない Its flight ability is low, and it doesn't have the speed of feet of the Filorial, which is also a bird monster.

その 割に 経験 値 が 良い 。 |わりに|けいけん|あたい||よい The experience value is good for that.

Lv 30 から 40 まで の 間 だ と 非常に 効率 の 良い 相手 だ 。 lv||||あいだ|||ひじょうに|こうりつ||よい|あいて| It's a very efficient opponent between Lv 30 and 40.

「 じゃあ 君 たち は 下がって いる んだ 」 |きみ|||さがって|| "Then you guys are down."

「「「 はい !

応援 して ます 」」」 おうえん||

「 え ?

ライノ ちゃん は 俺 の パーティー に まだ 慣れて い ない ようで キョトンと した 表情 で 佇んで いる 。 |||おれ||ぱーてぃー|||なれて||||きょとんと||ひょうじょう||たたずんで| Rhino-chan seems to be still unfamiliar with my party and is standing there with a puzzled expression.

「 可愛い 君 達 に 血生臭くて 汚い Lv 上げ の 戦い は 似合わ ない 。 かわいい|きみ|さとる||ちなまぐさくて|きたない|lv|あげ||たたかい||にあわ| "The bloody and dirty level-up battles don't suit you cute guys. 「 可愛的你們不適合參加鮮血淋漓又骯髒的升級戰鬥。

だから そこ で 応援 して いて くれ 」 |||おうえん||| So please support me there." 所以,就在那裡為我加油吧」

「 は 、 は あ ……」 「是、是啊……」

よ !

エアストジャベリン を 放ち 、 スカイブルーウィング を 仕留める 。 ||はなち|||しとめる Release the East Javelin and kill the Sky Blue Wing.

「「「 キャー !

モトヤス 様 ステキー ! |さま| 」」」

マイン 達 の 応援 で やる 気 が 向上 して いく 。 |さとる||おうえん|||き||こうじょう|| Motivation improves with the support of Mine and the others.

「 あ 、 モトヤス 様 ! ||さま

また 現れ ました よ 」 |あらわれ|| You've appeared again."

「 おう !

「 今度 は こっち です ! こんど||| "This time it's over here!

「 おう !

「 モトヤス 様 、 喉 が 渇き ました 」 |さま|のど||かわき| "Motoyasu-sama, I'm thirsty."

「 おう !

「 モトヤス 様 、 お 菓子 ください 」 |さま||かし| "Motoyasu-sama, please give me sweets."

「 おう !

「 モトヤス 様 、 私 たち 、 座って 休んで ます ね 」 |さま|わたくし||すわって|やすんで|| "Motoyasu-sama, we are sitting and resting."

「 おう !

と 、 今日 も 楽しく 狩り 場 で Lv 上 げ を した 。 |きょう||たのしく|かり|じょう||lv|うえ||| And I had fun leveling up at the hunting grounds today as well.

俺 の Lv が 43 に 上がり 、 マイン の Lv が 39 に なった 。 おれ||lv|||あがり|||lv||| My level has risen to 43, and Mine's level has risen to 39.

レスティ が 今 38 で エレナ は 35。 ||いま||| Rösti is now 38 and Elena is 35.

新しく 入った ライノ ちゃん は まだ 20 だ 。 あたらしく|はいった||||| The new Rhino-chan is only 20.

「 ふう 。

今日 は これ くらい に して 帰ろう か 」 きょう||||||かえろう| Shall we leave this much for today?"

適度に 汗 を かいた 俺 は 、 日 が 沈む 前 に 狩り を 終えて 町 へ 戻る 。 てきどに|あせ|||おれ||ひ||しずむ|ぜん||かり||おえて|まち||もどる Sweating moderately, I finish my hunt before the sun goes down and head back to town.

「 今日 も 大変でした ね 」 きょう||たいへんでした| "Today was a tough day, wasn't it?"

「 ああ 、 君 たち の 応援 が 無かったら きつかった よ 」 |きみ|||おうえん||なかったら|| "Oh, it would have been tough without your support."

「……?

ライノ ちゃん が 首 を 傾げて いる 。 |||くび||かしげて| Rhino-chan is tilting her head.

どうした と いう のだろう か ? What's wrong?

まさか 泥臭い Lv 上げ なんて し たかった の か な ? |どろくさい|lv|あげ|||||| Did you really want to raise your unrefined lvl? 難道我們真的想要這樣辛苦地升級嗎?

いやいや 、 女の子 が そんな 事 を 望む はず 無い じゃ ない か 。 |おんなのこ|||こと||のぞむ||ない||| No, no girl would want that. 不可能,女孩子應該不會希望那樣。

「 じゃあ 日 が 沈んだら 宿 で 落ち合おう 」 |ひ||しずんだら|やど||おちあおう "Then let's meet at the inn when the sun goes down." 「那麼太陽落山後就在旅館見面吧」

「 わかり ました 。

では 私 達 は エステ に 行って き ます わ 」 |わたくし|さとる||||おこなって|||

「 ええ 、 ごきげんよう 」

「 それでは 」

「 は ぁ ……」

ライノ ちゃん は 気乗り して い ない 様子 だ が 、 女の子 同士 で 親睦 を 深める んだろう 。 |||きのり||||ようす|||おんなのこ|どうし||しんぼく||ふかめる| Rhyno doesn't seem to be too keen on the idea, but I guess it's a way for the girls to get to know each other better. 犀牛 酱 似乎 不 感兴趣 , 但 女孩 们 之间 会 加深 友谊 。

同 性 の 友情 に 横槍 を 入れる 程 俺 は 無粋じゃ ない さ 。 どう|せい||ゆうじょう||よこやり||いれる|ほど|おれ||ぶすいじゃ|| I'm not so naive as to criticize same-sex friendships. 我 不至于 在 同性 友情 中 横加干涉。

さて 、 今日 は 仕込み を し なくちゃ いけない んだ 。 |きょう||しこみ||||| Well, I have to prepare today. 話說 回來,今天 必須 進行 一些 準備。

足早に 市場 に 行って 食 材 を 集め ない と 。 あしばやに|いちば||おこなって|しょく|ざい||あつめ|| I have to hurry to the market and collect ingredients.

「 あ 、 モトヤス 様 。 ||さま

ただいま 帰り ました 」 |かえり| I'm home.

宿 の 店主 に マイン 達 が 来たら 厨房 へ 来る よう 言付けて おいた んだった 。 やど||てんしゅ|||さとる||きたら|ちゅうぼう||くる||ことづけて|| I told the owner of the inn to come to the kitchen when Mine and the others came.

「 あの 、 どの 用 で 厨房 へ ? ||よう||ちゅうぼう| "Um, what are you going to the kitchen for?

「 ああ 、 ちょっと サプライズ が …… あれ ?

ライノ ちゃん は ? 「 それ が 、 どうも 今日 の 魔物 退治 で 私 達 の パーティー と は ソリ が 合わ ない 事 を 理解 した ようで 、『 ありがとう ございました 。 |||きょう||まもの|たいじ||わたくし|さとる||ぱーてぃー|||||あわ||こと||りかい|||| "It seems that he understood that today's monster extermination is not a good match for our party, and he said, 'Thank you.

また 機会 が あったら よろしく お 願い し ます 』 と 去って 行き ました 」 |きかい|||||ねがい||||さって|いき| If you have another chance, please come and visit us again,' and left."

「 そ 、 そう か 」 "Oh, yeah."

また か 。 Also .

どうも みんな パーティー に 馴染め ない みたいな んだ よ な ぁ 。 ||ぱーてぃー||なじめ|||||| It seems like everyone isn't used to parties.

マイン 達 は 元々 お姫様 や 貴族 出身 だ から ソリ が 合わ ない の か な ? |さとる||もともと|おひめさま||きぞく|しゅっしん|||||あわ|||| Mine and the others were originally from princesses and aristocrats, so maybe sleds don't suit them?

それ でも 仲 良く して 欲しい のだ けど …… だって 俺 の パーティー は 平等だ し ! ||なか|よく||ほしい||||おれ||ぱーてぃー||びょうどうだ| Even so, I want you to be on good terms with me, but...because my party is equal! 皆 等しく 愛して いる し な 。 みな|ひとしく|あいして||| I love everyone equally.

「 それ で 今夜 は どう した のです か ? ||こんや||||| So what happened tonight?

「 ああ 、 今日 で 俺 が この 世界 に 召喚 さ れて 三 週間 な んだ 。 |きょう||おれ|||せかい||しょうかん|||みっ|しゅうかん|| "Ah, it's been three weeks since I was summoned to this world today.

だから みんな で 祝おう と 思って 料理 した んだ 」 |||いわおう||おもって|りょうり|| That's why I cooked to celebrate with everyone."

「 へ ー ……」 |-

マイン が 俺 の 作った 料理 を 一 瞥 する 。 ||おれ||つくった|りょうり||ひと|べつ| Mine glances at the food I made.

元 の 世界 の 料理 だ から マイン 達 の 舌 に 合う か は わから ない けど 、 味 は 保証 できる 。 もと||せかい||りょうり||||さとる||した||あう||||||あじ||ほしょう| It's a dish from the original world, so I don't know if it will suit Mine's tongue, but I can guarantee the taste.

生まれて この 方 、 作った 料理 を 不 味 いって 言わ れた 事 が 無い 。 うまれて||かた|つくった|りょうり||ふ|あじ||いわ||こと||ない Ever since I was born, I have never been told that the food I cooked was bad.

これ でも 俺 は 天才 的に 料理 得意だ し 。 ||おれ||てんさい|てきに|りょうり|とくいだ| Even with this, I'm a genius at cooking.

何でも 出来る し 、 女の子 に も モテ る し 。 なんでも|できる||おんなのこ||||| He can do anything and is popular with girls.

「 料理 も 出来る なんて 凄い で すね ! りょうり||できる||すごい|| "It's amazing that you can also cook!

何でも 出来る モトヤス 様 を 尊敬 し ます ! なんでも|できる||さま||そんけい|| I respect Mr. Motoyasu who can do anything! 「 ええ 、 素晴らしい 才能 、 さすが 勇者 様 です わ ! |すばらしい|さいのう||ゆうしゃ|さま|| "Yes, a wonderful talent, as expected of a brave man!

「 そうです ! そう です

見て いる だけ で お腹 が 鳴り そうです わ ! みて||||おなか||なり|そう です| Just looking at them makes my stomach rumble! 「 だ ろ ! "Yes, I know!

じゃあ いっぱい 食べて くれ 」 ||たべて| Then eat a lot."

俺 の 自慢 の 料理 を みんな 美味しい と 食べて くれた 。 おれ||じまん||りょうり|||おいしい||たべて| Everyone enjoyed my pride and joy.

でも ちょっと 作り 過ぎた か な 。 ||つくり|すぎた|| But I guess I made it a bit too.

結構 残って しまった 。 けっこう|のこって| I left quite a few.

さーて 、 俺 の 夜 は まだ 終わって 無い ぜ 。 |おれ||よ|||おわって|ない| Well, my night is not over yet.

さすが に マイン 達 は 夜 の 遊び を する 余裕 は ない みたいだ し 、 酒場 に 遊び に 行 こ ー 。 |||さとる||よ||あそび|||よゆう|||||さかば||あそび||ぎょう||- As expected, Mine and the others can't afford to play at night, so let's go hang out at the tavern. 果然,馬因他們似乎沒有空閒玩夜場,就去酒吧玩吧。

宿 を 出て 町 の 裏 路地 を 歩いて いる と 、 歓楽 街 の 闇 の 部分 である 地区 を 通り かかる 。 やど||でて|まち||うら|ろじ||あるいて|||かんらく|がい||やみ||ぶぶん||ちく||とおり| Leaving the inn and walking through the back alleys of the town, I pass by the dark part of the red-light district. 離開旅館,在城鎮的偏僻小巷走著,經過歡樂街暗黑的區域。

「 あ …… あ 、 や 、 やめ ……」 「啊……啊,不、不要……」

絶賛 プレイ 中 と いう 声 が 小屋 から 聞こえて くる 。 ぜっさん||なか|||こえ||こや||きこえて| I can hear voices from the hut saying that they are playing acclaimed.

凄い 繁盛 して る な 。 すごい|はんじょう||| It's really prosperous.

何 処 も 卑猥 な モノ を 喜んで 見世物 小屋 に する 店 が 存在 する んだ よ な 。 なん|しょ||ひわい||もの||よろこんで|みせもの|こや|||てん||そんざい|||| There are shops everywhere that are happy to turn obscene things into show booths. 到處都有喜歡把猥褻的東西變成觀賞物的小屋存在。

ま 、 しょう が 無い か 。 |||ない| Well, it can't be helped. 嘛,也沒辦法啦。 正義 面して 乗り 込んだ って 、 見世物 に さ れて いる 女の子 は 仕事 で やって いる 訳 だ し 。 せいぎ|めんして|のり|こんだ||みせもの|||||おんなのこ||しごと||||やく|| Even if they came in with a righteous look on their faces, the girls who are being made a spectacle of are doing it for work. 面對正義而前去,被當作觀賞物的女孩們不過是在做工作而已。

なんか ライノ ちゃん の 声 に 似て いる けど 、 他人 の 空似 に 決まって る 。 ||||こえ||にて|||たにん||そらに||きまって| It kind of sounds like Rhino-chan's voice, but it's definitely someone else's imitation.

曲りなりにも 冒険 者 だ し 、 ちゃんと 考えて い そうな 子 だった から な 。 まがりなりにも|ぼうけん|もの||||かんがえて||そう な|こ||| After all, he was an adventurer, and a child who seemed to be thinking properly. こんな 所 に いる はず が ない 。 |しょ||||| You can't be in a place like this.

「 い 、 いや ああ …… 誰 か 、 誰 か 助けて ! |||だれ||だれ||たすけて No, no, no. ...... Someone, someone help me!

今日 の プレイ は 演技 が かって いる な ぁ 。 きょう||||えんぎ||||| Today's play is acting.

なんて 思い ながら 店 から 聞こえる 声 を 聞き流して 良 さ そうな 酒場 を 物色 した のだった 。」 |おもい||てん||きこえる|こえ||ききながして|よ||そう な|さかば||ぶっしょく|| With that in mind, I ignored the voices coming from the store and searched for a bar that looked good. "

「 う 、 うわ ああ ああ !

「 こ 、 こいつ 強い ぞ ! ||つよい| "Hey, this guy is strong!

それ に あの 槍 ……」 |||やり And that spear ......"

「 まさか 、 槍 の 勇者 な んじゃ 」 |やり||ゆうしゃ|| "No way, you're a brave warrior with a spear."

「 悪人 に 名乗る 名 は 無い ! あくにん||なのる|な||ない "There is no name for a villain! " 悪人 に 名乗る 名 は 無い !

翌日 から 始まった 食料 運搬 から 始まる 飢饉 の 村 復興 の クエスト 。 よくじつ||はじまった|しょくりょう|うんぱん||はじまる|ききん||むら|ふっこう|| The next day, the quest to restore the famine village begins with transporting food. 翌日 から 始まった 食料 運搬 から 始まる 飢饉 の 村 復興 の クエスト 。

その 積み荷 を 運んで いる 最中 に 遭遇 した 盗賊 を 俺 が 倒す 。 |つみに||はこんで||さい なか||そうぐう||とうぞく||おれ||たおす I will defeat the bandits I encountered while carrying the cargo. その 積み荷 を 運んで いる 最中 に 遭遇 した 盗賊 を 俺 が 倒す 。

「 さすが です わ モトヤス 様 ! ||||さま

ステキー ! 「 ええ 、 なんて 槍 捌 き 、 盗賊 が 赤子 の ように 簡単に 倒さ れて 行く 姿 に 私 、 惚れ なおし ました 」 ||やり|はち||とうぞく||あかご|||かんたんに|たおさ||いく|すがた||わたくし|ほれ|なお し| "Yeah, how you wield a spear and how easily a bandit can be defeated like a baby made me fall in love with him all over again."

「 素敵です ! すてきです " wonderful !

「 は は は 、 そんな 褒める な よ ー 」 ||||ほめる|||- "Hahaha, don't praise me like that."

盗賊 達 を 縛り 上げ 、 そのまま 近く の 村 の 自警 団 に 突き出した 。 とうぞく|さとる||しばり|あげ||ちかく||むら||じけい|だん||つきだした I tied up the bandits and handed them over to the vigilante group in the nearby village.

確か リユート 村 だった か 。 たしか||むら|| I think it was the village of Riyut.

「 ん ?

尚 文 みたいな 奴 が 、 ちょっと 小 汚い 女の子 を 連れて 山 の 方 へ 歩いて 行った ように 見えた 。 しよう|ぶん||やつ|||しょう|きたない|おんなのこ||つれて|やま||かた||あるいて|おこなった||みえた It looked like someone like Naofumi had taken a slightly dirty girl and walked towards the mountains.

気 の 所 為 か ? き||しょ|ため| Is it just your imagination?

しっか し 、 一緒に 居る 子 、 田舎 臭い し 可愛く ない な ぁ 。 ||いっしょに|いる|こ|いなか|くさい||かわいく||| Sure enough, the girl I'm with has a rustic smell and isn't cute.

ま 、 良い や 。 |よい| Well, that's okay.

出発 しよう 。 しゅっぱつ| Let's leave.

それ から 俺 達 は 飢饉 に 見舞わ れて いる 村 に 到着 した 。 ||おれ|さとる||ききん||みまわ|||むら||とうちゃく| Then we arrived in a famine-stricken village.

「 おお …… 食料 だ 。 |しょくりょう| Oh, ......, it's food.

ありがとう ございます 。 槍 の 勇者 様 」 やり||ゆうしゃ|さま

「 どう って こと ない 。 "It doesn't matter. 「沒什麼大不了的。

さ 、 みんな ちゃんと 分け あう んだ 」 |||わけ|| 來,大家要好好地分配」

村 の 連中 が 俺 達 が 持って きた 積み荷 に 群がって くる 。 むら||れんちゅう||おれ|さとる||もって||つみに||むらがって| Villagers are flocking to the cargo we brought. 村裡的人群圍過來搶著我們帶來的貨物。

飢えて ガリガリ に なって いる 子供 も いる 。 うえて|||||こども|| Some children are starving and becoming scrawny.

見て いる と 心苦しい な 。 みて|||こころぐるしい| It pains me to see it.

やはり ここ で の クエスト は 成功 さ せ ねば なら ない 。 ||||||せいこう||||| After all, the quest here must be successful. 果然 在這裡必須要成功完成任務。

と は いえ 、 その 前 に 。 ||||ぜん| But first. 不過,在那之前。

「 君 達 、 可愛い ね 。 きみ|さとる|かわいい| 「你們,好可愛。

ちょっと お 茶 でも し ない ? ||ちゃ||| Would you like to have a cup of tea? ¿No es un poco de té? 「 は ぁ ……」

やはり 何 処 の 世界 でも 女の子 は 可愛い よ ね 。 |なん|しょ||せかい||おんなのこ||かわいい|| Girls are cute no matter where they are in the world.

ちょっと 疲れた から その 日 は 宿 で 一 泊 する こと に した 。 |つかれた|||ひ||やど||ひと|はく|||| I was a little tired, so I decided to stay at the inn that day.

翌日 、 朝 早く に 起きた 俺 は 寝て いる マイン 達 の 部屋 に 侵入 。 よくじつ|あさ|はやく||おきた|おれ||ねて|||さとる||へや||しんにゅう The next day, I woke up early in the morning and broke into Mine's room while she was sleeping.

「 ん …… む ー …… ざま …… ぁ 」 ||-|| "hn ...... moo ...... kah ......

マイン の 寝顔 を 堪能 。 ||ねがお||たんのう Enjoy Mine's sleeping face.

変な 寝言 だ な 。 へんな|ねごと|| That's a strange sleep talk.

ついでに 顔 に 落書き して おこう 。 |かお||らくがき|| Let's scribble on your face while you're at it.

起きたら 驚く ぞ ー 。」 おきたら|おどろく||- You'll be surprised when you wake up. "

マイン へ の いたずら の 制裁 と して 顔 に ビンタ 跡 を 付けた 俺 に 村長 が 尋ねる 。 |||||せいさい|||かお|||あと||つけた|おれ||そんちょう||たずねる The village chief asks me, who slapped my face as punishment for mischief on Mine. 作為對我惡作劇的懲罰,村長問我臉上留下巴掌印的原因。

「 この 飢饉 を 止める 為 に ちょっと な 」 |ききん||とどめる|ため||| "A little bit to stop this famine." 「為了解決這場飢荒。」

「 モトヤス 様 、 今日 は 何 処 へ 行く のです か ? |さま|きょう||なん|しょ||いく|| "Mr. Motoyasu, where are you going today? 「基泰殿,您今天要去哪裡?」

「 近く の ダンジョン だ よ 。 ちかく|||| It's a dungeon nearby.

そこ に この 村 を 救う アイテム が 眠って いる 」 |||むら||すくう|あいてむ||ねむって| The items that save this village are sleeping there. "

「 さすが モトヤス 様 、 博学 で ございます ね ! ||さま|はくがく||| "As expected of you, Motoyasu-sama, you are very learned!

「 そう 褒める な よ 。 |ほめる|| "Don't praise me like that.

さっそく 行こう ぜ 」 |いこう| Let's get to it. Let's get to it.

そう 、 この 村 の クエスト は 近く の ダンジョン 。 ||むら||||ちかく||

遺跡 に 解決 の 糸口 が 眠って いる 。 いせき||かいけつ||いとぐち||ねむって| A clue to the solution lies hidden in the ruins. 遺跡中蘊含解決之線索。

本来 は 解決 の 手段 を 城 の 書庫 まで 行って 調べ ない と いけない のだ けど 、 又聞き で 攻略 法 を 知って いる 俺 から すれば そんな 面倒な 事 を し ないで 済む 。 ほんらい||かいけつ||しゅだん||しろ||しょこ||おこなって|しらべ||||||またぎき||こうりゃく|ほう||しって||おれ||||めんどうな|こと||||すむ Originally, I would have to go to the castle's archives to find out how to solve the problem, but since I knew the strategy from second-hand knowledge, I wouldn't have to go through that troublesome thing. 原本需要前往城堡的書庫查詢解決方法,但對於知道攻略方法的我來說,就可以避免這麼麻煩的事情了。

それ に 、 被害 が 大きく なる 前 に ここ を クリア すれば 被害 者 を 最小 限 に 抑える 事 が できる 。 ||ひがい||おおきく||ぜん||||くりあ||ひがい|もの||さいしょう|げん||おさえる|こと|| Besides, if you clear this area before the damage becomes large, you can keep the casualties to a minimum. 而且,在損害擴大之前通過這裡就能把受害者數量降到最低。

と 、 そんなこんな で 目的 の 遺跡 へ 到着 した 。 |そんな こんな||もくてき||いせき||とうちゃく| And so, we arrived at the target ruins.

遺跡 は 全部 で 三 階層 。 いせき||ぜんぶ||みっ|かいそう The ruins have a total of three floors.

攻略 Lv は ソロ で 30。 こうりゃく|lv||そろ| Strategy Lv is 30 in solo. 割と 最初の 方 の クエスト だ 。 わりと|さいしょの|かた||| Quest and the first person's quest.

もちろん 、 ゲーム だ と ここ は インスタントダンジョン の 扱い で 難易 度 を 設定 できる 。 |げーむ|||||||あつかい||なんい|たび||せってい| Of course, if it's a game, you can set the difficulty here by treating it as an instant dungeon.

インスタントダンジョン って の は パーティー だけ で 挑む 事 の 出来る マップ みたいな もの だ 。 ||||ぱーてぃー|||いどむ|こと||できる|まっぷ||| An instant dungeon is like a map that can only be challenged by a party. この ダンジョン 内 で は 他の プレイヤー に 遭遇 する こと なく 、 最初に 入った メンバー で 攻略 できる 。 ||うち|||たの|ぷれいやー||そうぐう||||さいしょに|はいった|めんばー||こうりゃく| In this dungeon, you can capture it with the first member to enter without encountering other players. 正直 、 現在 の Lv なら クリア だけ なら 余裕 だ 。 しょうじき|げんざい||lv||くりあ|||よゆう| Honestly, if it's just clearing the current level, I can afford it.

遺跡 は 石 造り で 村 を 出て 一 時間 程 歩いた 所 に あった 。 いせき||いし|つくり||むら||でて|ひと|じかん|ほど|あるいた|しょ|| The ruins were made of stone and were about an hour's walk from the village.

若干 風化 した 赤い 土 の 色 を した 崖っぷち だ 。 じゃっかん|ふうか||あかい|つち||いろ|||がけっぷち| It's a cliff with the color of slightly weathered red soil. ゲーム 知識 通り だ 。 げーむ|ちしき|とおり| It's all about game knowledge.

埃 臭い 遺跡 の 中 に 入って 、 入口 の 燭台 に 火 を 灯す 。 ほこり|くさい|いせき||なか||はいって|いりぐち||しょくだい||ひ||ともす Entering the dusty ruins, we light the candlestick at the entrance. Entra en las ruinas polvorientas y enciende el candelero en la entrada.

ここ の ダンジョン は ちょっと した 仕掛け が ある んだ よ な 。 ||||||しかけ||||| The dungeon here has a little trick.

「 道中 、 そこ まで 危険な 魔物 は 出て こ ない し 、 今 の 俺 達 なら 余裕 だ 」 どうちゅう|||きけんな|まもの||でて||||いま||おれ|さとる||よゆう| "On the way there are no monsters that are that dangerous, and we have plenty of time to spare."

「「「 はい !

」」」

さて 、 ここ の ダンジョン の 仕掛け と 言う の は 侵入 した 時 に 灯した 火 が ポイント と なって いる 。 |||||しかけ||いう|||しんにゅう||じ||ともした|ひ||ぽいんと||| By the way, the point of this dungeon's gimmick is the fire that is lit when you enter.

成功 も 失敗 も 全て そこ に 関わって いる 。 せいこう||しっぱい||すべて|||かかわって| Success and failure are all related to that.

失敗 したら 最初 から やり 直し だ 。 しっぱい||さいしょ|||なおし| If you fail, you have to start over.

どんな 仕掛け か と 言う と 、 その 火 が 消える 前 に ダンジョン の 一 番 奥 に 居る 守護 者 の ゴーレム を 倒さ ない と いけない と いう もの 。 |しかけ|||いう|||ひ||きえる|ぜん||||ひと|ばん|おく||いる|しゅご|もの||||たおさ|||||| The trick is that you have to defeat the guardian golem in the deepest part of the dungeon before the fire goes out.

ゲーム だ と 三十 分 だ 。 げーむ|||さんじゅう|ぶん| Thirty minutes for a game.

それ まで に 最 下層 まで 下る 必要 が ある 。 |||さい|かそう||くだる|ひつよう|| We need to go down to the bottom floor by then.

ま 、 迷路 と 言って も 知識 通り に 行けば 迷い は し ない 。 |めいろ||いって||ちしき|とおり||いけば|まよい||| Well, even if it's called a maze, if you follow what you know, you won't get lost.

何 通り か パターン が ある けど 、 全部 暗記 して いる 俺 から したら 造作 も ない 。 なん|とおり||ぱたーん||||ぜんぶ|あんき|||おれ|||ぞうさく|| There are several patterns, but for someone like me who has memorized them all, it's no big deal. 有很多種情況,對我來說全部都是輕而易舉的,因為我已經全部記住了。

と 、 思って いた が 、 何 回 か 行き止まり に 当たった 。 |おもって|||なん|かい||いきどまり||あたった But we hit a few dead ends. 我原本以為那樣,但卻多次遇到了死胡同。

おかしい な 。 That's funny. 有點奇怪。

ゲーム で は 正解 の ルート の はずだった のだ けど 。 げーむ|||せいかい||るーと|||| It was supposed to be the correct route in the game.

でも 時間 内 に 遺跡 の 最奥 部 に 到着 。 |じかん|うち||いせき||さいおう|ぶ||とうちゃく But we arrived at the innermost part of the ruins in time.

ひんやり と した 空気 が 辺り を 支配 して いる 。 |||くうき||あたり||しはい|| A cool breeze dominates the area. 壁 の 石 も 青く 、 透明な 色合い を して いて 、 氷 で 作ら れた か の ような 幻想 的な 光景 だ 。 かべ||いし||あおく|とうめいな|いろあい||||こおり||つくら|||||げんそう|てきな|こうけい| The stones on the wall are also blue and transparent, creating a fantastic sight as if they were made of ice.

「 わ ぁ ……」

マイン 達 が 辺り を 見渡し ながら 声 を 漏らす 。 |さとる||あたり||みわたし||こえ||もらす Mine and the others let out a voice while looking around.

「 さて 、 あそこ に 宝 箱 が ある だ ろ ? |||たから|はこ||||

俺 は 遺跡 の 最奥 部 に ある 豪華な 宝 箱 を 指差す 。 おれ||いせき||さいおう|ぶ|||ごうかな|たから|はこ||ゆびさす I point to a magnificent treasure chest in the innermost part of the ruins.

「 はい 。

中 に は 何 が ある のです か ? なか|||なん|||| What's inside? 「 あの 村 を 救う 奇跡 の 種 が ある んだ 。 |むら||すくう|きせき||しゅ||| "There is a miraculous seed that can save that village.

だけど その 前 に 種 を 守る 守護 者 が いる 」 ||ぜん||しゅ||まもる|しゅご|もの|| But before that, there is a guardian who protects the species."

「 え ?

そう な んです か ? 「 ああ 、 宝 箱 に 近づく と 上 に ある レンガ の 塊 が 降って きて ゴーレム に なる 。 |たから|はこ||ちかづく||うえ|||れんが||かたまり||ふって|||| "Ah, when you get close to the treasure chest, the lumps of bricks from above fall down and turn into a golem.

大丈夫 、 そこ まで 強く ない から 君 たち は 魔法 で 援護 して くれれば 良い 」 だいじょうぶ|||つよく|||きみ|||まほう||えんご|||よい

「 わかり ました !

「 応援 して ます ! おうえん|| I'm rooting for you!

「 さすが モトヤス 様 ! ||さま As expected of Mr. Motoyasu!

まるで 全て を 知り 尽くして いる か の ようです わ ! |すべて||しり|つくして||||| It's like you know everything! 「 は は は 、 そう 褒める な 」 ||||ほめる| "Ha-ha-ha, don't praise me so much."

と 、 打ち合わせ を した 俺 たち は 宝 箱 に 近づく 。 |うちあわせ|||おれ|||たから|はこ||ちかづく

もちろん 、 俺 が 先行 し 、 マイン 達 に は 離れて 貰って いる 。 |おれ||せんこう|||さとる|||はなれて|もらって| Of course, I went ahead and asked Mine and the others to stay away.

そして 予想 通り に ゴーレム が 降って きた 。 |よそう|とおり||||ふって| And as expected, the golems rained down.

「 グオオオオオオ ……」

石 造り の ゴーレム が 高らかに 腕 を 持ち 上げて 俺 に 狙い を 定める 。 いし|つくり||||たからかに|うで||もち|あげて|おれ||ねらい||さだめる The stone golem lifts its arms in the air and takes aim at me.

「 さ せ ませ ん わ ! "I won't let you!

ウイングブロウ ! Wing Blow! 「 エアスト ・ アクアショット ! "East Aquashot! "¡Aerst Aqua Shot!

「 頑張って ー ! がんばって|-

マイン 達 の 魔法 援護 と 俺 の 必殺 スキル 、 乱れ 突きで ゴーレム は 一 度 分解 する 。 |さとる||まほう|えんご||おれ||ひっさつ||みだれ|つきで|||ひと|たび|ぶんかい| Mine's magic support and my deadly skill, Disturbing Thrust, disassemble the golem once.

そして ゴーレム が いた 場所 に ゴーレム の 核 が 浮かんで いる 。 ||||ばしょ||||かく||うかんで| And the core of the golem is floating in the place where the golem was.

「 よっ と !

俺 は ゴーレム が 再生 する 前 に その 核 を 真っ二つ に 槍 で 切断 した 。 おれ||||さいせい||ぜん|||かく||まっぷたつ||やり||せつだん| I cut the golem's core in half with a spear before it regenerated.

「 よし 、 どんな もん よ ! "Okay, what does it look like?

「 さすが です わ モトヤス 様 ! ||||さま

「 ええ 、 あの 大きな ゴーレム が いとも 容易 く 」 ||おおきな||||ようい| "Yes, that big golem is very easy."

「 素晴らしい です わ ! すばらしい||

みんな が 俺 を 褒めたたえる 。 ||おれ||ほめたたえる

「 いや あ 。

それほど でも 、 ある けど ! Not so much, though! ハッハッハー ! さーて と 、 さっそく 宝 箱 を 開けて 奇跡 の 種 を 手 に 入れる ぞ ー 。 |||たから|はこ||あけて|きせき||しゅ||て||いれる||- Now, let's open the treasure chest and get the Miracle Seed.

と 、 思った その 時 。 |おもった||じ That's when I thought.

ゴゴゴ と 地響き が 鳴って 、 足元 が 揺れる 。 ||じひびき||なって|あしもと||ゆれる The ground thundered and the ground shook, shaking my feet. El estruendo de la tierra hace balancear mis pies.

「 な 、 なん です の !?」

「 地震 ? じしん Earthquake?

「 こ 、 これ は ……」

非常に イヤな 予感 が する 。 ひじょうに|いやな|よかん|| I have a very bad feeling.

「 おかしい ぞ 。 "It's funny.

失敗 は 無い はずだ 」 しっぱい||ない| There's no such thing as failure.

「 ど 、 どうした の です か ? What's wrong?

「 失敗 した 時 、 遺跡 が 陥没 して 落ちる んだ 。 しっぱい||じ|いせき||かんぼつ||おちる| "When you fail, the ruins will cave in and fall.

もちろん 、 脱出 ルート は ある けど 、 最初 から やり 直し に なる 。 |だっしゅつ|るーと||||さいしょ|||なおし|| Of course, there's an escape route, but you'll have to start all over again. 脱出 まで 、 ペナルティダンジョン を やら さ れる けど 」 だっしゅつ||||||| Until we escape, we'll be forced to go through a penalty dungeon."

もちろん 、 こっち の ダンジョン で しか 手 に 入ら ない レアアイテム も ある けど 無理 に やる 必要 も ない 物 だ 。 ||||||て||はいら||||||むり|||ひつよう|||ぶつ| Of course, there are rare items that can only be obtained in this dungeon, but there's no need to force it. 當然,在這個地下城裡只能得到的稀有物品也有,但並不需要勉強去做。

というのも 昔 、 俺 が やって いた MMO の ベータ 版 は この イベント を 起こして 出る 敵 から 手 に 入る レアアイテム が 最強 装備 だった が 、 今では 下級 装備 だ 。 |むかし|おれ||||mmo|||はん|||いべんと||おこして|でる|てき||て||はいる|||さいきょう|そうび|||いまでは|かきゅう|そうび| Because in the old days, in the beta version of the MMO I was working on, the strongest equipment was the rare items that could be obtained from the enemies that triggered this event, but now it's low-grade equipment. 因為以前我玩的MMO遊戲的測試版,從這個事件中獲得的稀有物品是最強裝備,但現在已經是下級裝備了。

「 え ? 「嗯?

俺 は 首 を 傾げる 。 おれ||くび||かしげる I tilt my head.

おかしい な 、 攻略 時間 は 十分 ある はずだ 。 ||こうりゃく|じかん||じゅうぶん|| That's strange, there should be enough time to attack.

「 失敗 条件 って 何 な のです か ? しっぱい|じょうけん||なん||| "What is the failure condition?

「 遺跡 に 入った 時 の 部屋 で 明かり を 灯した ろ ? いせき||はいった|じ||へや||あかり||ともした| "Did you turn on the light in the room when you entered the ruins?

あれ が 点いて 無い 時 に ゴーレム を 倒す 」 ||ついて|ない|じ||||たおす Defeat the golem when that thing isn't lit."

もちろん 、 時間 制限 内 に 消えて しまった の なら 点け 直し に 行って も 大丈夫な 作り だ 。 |じかん|せいげん|うち||きえて||||つけ|なおし||おこなって||だいじょうぶな|つくり| Of course, if it goes out within the time limit, it's okay to go and turn it back on.

難易 度 を あげた 場合 は 戦闘 時間 の 関係 で 必要に なる 。 なんい|たび|||ばあい||せんとう|じかん||かんけい||ひつように| If you raise the difficulty, it will be necessary due to the battle time.

「 え ……?

マイン の 声 が 裏 返った 。 ||こえ||うら|かえった Mine's voice turned inside out.

「 どうした ? " What happened ?

「 あ 、 必要 ない と 思って 消して 来て しまい ました 」 |ひつよう|||おもって|けして|きて|| "Ah, I thought it wasn't necessary, so I deleted it." 「啊,我以為不需要就刪除了」

「 な 、 何 ぃ いい いい ー ! |なん||||- "Hey, what's up? 「嘖,這是什麼意思!」

俺 が 言う と 同時に 床 が 抜けて 、 みんな 落ちて しまった 。 おれ||いう||どうじに|とこ||ぬけて||おちて| As soon as I said that, the floor fell out and everyone fell. 我一邊說,地板一下子就塌了,大家紛紛掉落。

「 うわ ああ ああ ああ ああ ああ ああ あ 」

「「「 き ゃあ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ ああ 」」」

滑り台 の ような 作り を した 分断 トラップ 。 すべりだい|||つくり|||ぶんだん| A division trap made like a slide. Una trampa dividida hecha como un tobogán. 設計得像滑 slides 設計的隱患。

あみだ くじ の ように 俺 たち は 滑り落ちて 行って しまう 。 ||||おれ|||すべりおちて|おこなって| We slip away like a lottery. 我們像彈珠一樣踏上了滑行之旅。

「 マ 、 マイン ! "¡Mío mío! “媽媽!

「 モトヤス 様 ー ! |さま|-

手 を 伸ばす より も 先 に 、 壁 に 阻ま れ 、 俺 たち は 分断 さ れて しまった 。 て||のばす|||さき||かべ||はばま||おれ|||ぶんだん||| Before we could reach out our hand, we were blocked by a wall and we were divided.

この パターン だ と 、 合流 ポイント は ……。 |ぱたーん|||ごうりゅう|ぽいんと| With this pattern, the confluence point is...

マップ を 頭 に 思い浮かべて 走り 出す 。 まっぷ||あたま||おもいうかべて|はしり|だす I start running with the map in mind.

マイン 達 で 倒せ ない ような 強い 魔物 は この ダンジョン に は い ない 。 |さとる||たおせ|||つよい|まもの||||||| There are no strong monsters in this dungeon that Mines cannot defeat.

だけど 急いで 合流 する に 越した こと は ない だろう 。 |いそいで|ごうりゅう|||こした|||| But it wouldn't be better to hurry up and join us. 但是,趕緊合流比什麼都重要吧。

「…… で さ ──」 "...... is..." 「……對啊─」

声 が 聞こえて くる 。 こえ||きこえて| I hear voices. 聽得到聲音。

「 まったく 、 あの チャラ 男 は もう 少し 人 に 説明 しろ って の 」 |||おとこ|||すこし|じん||せつめい||| "Seriously, that flirty man wants to explain a little more to people."

「 い っ つ も 私 達 の 胸 か 尻 しか 見て ない わ よ ね 。 ||||わたくし|さとる||むね||しり||みて|||| "You always only look at our breasts or buttocks, don't you?

私 、 鳥肌 立った 」 わたくし|とりはだ|たった I got goosebumps."

「 今日 なんて 私 の 顔 に 落書き した の よ 。 きょう||わたくし||かお||らくがき||| "What did you scribble on my face today?

身の程 を 知り なさい って の 」 みのほど||しり||| Know where you are."

「 でも 馬鹿だ から 利用 し がい ある わ よ ね 。 |ばかだ||りよう|||||| "But you're an idiot, so it's worth using. 「但是因為笨蛋所以可以利用嘛。」

お 金 くれる し 勇者 だ から 贅沢 し 放題 」 |きむ|||ゆうしゃ|||ぜいたく||ほうだい We're rich, we're brave, we're extravagant, we're free." 「又給錢又是勇者,所以可以任意奢侈。」

「 ね ー 」 |- 「對吧。」

「 それにしても 昨日 の アレ は 無い わ よ ね ー 」 |きのう||||ない||||- "Even so, there's no such thing as yesterday."

「 ね ー 」 |-

「 私 、 舌 肥えて る し ー 異 世界 の 土 臭い 料理 と か あり え ない から 」 わたくし|した|こえて|||-|い|せかい||つち|くさい|りょうり|||||| "I have a discerning palate - it's impossible for me to eat earthy dishes from another world."

「 ね ー 」 |-

「 しっか し 、 この 前 、 私 達 の 仲間 に なろう と した あの 女 、 見物 だった わ よ ね 」 |||ぜん|わたくし|さとる||なかま||||||おんな|けんぶつ|||| "Sure, the woman who tried to join us last time was just a sight to see, wasn't she?" 「但是,前一陣子,那個想要加入我們的女人,真是好笑啊」

「 そう ね 。 「是啊。

自分 が 売ら れた なんて 露 知ら ず 、 エステ だって 説明 した 店 に 手錠 付け られて 入って 行く んだ もの 、 笑い を 堪える ので 大変だった わ ー 」 じぶん||うら|||ろ|しら||||せつめい||てん||てじょう|つけ||はいって|いく|||わらい||こらえる||たいへんだった||- I didn't know that I was being sold, and I was handcuffed to go into a salon that I explained was an esthetic salon. 她毫不知情地被賣掉,還被綁著手銬進入說明是美容院的店裡,真的很難忍住笑容啊」

確か 、 この 洞窟 って 裏切り も テーマ に 入って た んだった か 。 たしか||どうくつ||うらぎり||てーま||はいって||| If I remember correctly, betrayal was also included in the theme of this cave. 確實,這個洞窟的主題包括背叛。

三 割 の 確率 で 仲間 の 声 を 真似る 、 ボイスゲンガー と いう 影 の 魔物 が 出現 する んだ よ な 。 みっ|わり||かくりつ||なかま||こえ||まねる||||かげ||まもの||しゅつげん|||| There is a 30% chance that shadow monsters called Voicegangers will appear that imitate the voices of their comrades. 據說有三成的機率會出現名為聲音模仿者的幽靈怪物,可以模仿同伴的聲音。

聞く 者 に とって 信じ られ ない イヤな 事 を 、 さも 真実だ と 思わ せる 設定 だ 。 きく|もの|||しんじ|||いやな|こと|||しんじつだ||おもわ||せってい| It's a setting that makes listeners believe that things that are unbelievable and unpleasant are actually true. 這個設定讓聽眾難以置信地被誤導,好像是真實的事情。

もちろん ゲーム で は 声 が 聞こえる ので は なく 、 状態 異常 の 混乱 に 掛かる 。 |げーむ|||こえ||きこえる||||じょうたい|いじょう||こんらん||かかる Of course, you won't be able to hear the voices in the game, but rather the confusion of the status ailments.

俺 の 耳 だ と 、 マイン 達 の 声 で とんでもない 事 を 言って いる ように 聞こえる 。 おれ||みみ||||さとる||こえ|||こと||いって|||きこえる To my ears, it sounds like Mine's voice is saying something outrageous.

曲がり角 を 曲がる と 、 そこ は 少し 大きな 広間 に なって いた 。 まがりかど||まがる||||すこし|おおきな|ひろま||| When I turned the corner, there was a slightly larger hall.

そこ で マイン 達 が 蝙蝠 型 の ボイスゲンガー を 倒し 切って 休んで いる 。 |||さとる||こうもり|かた||||たおし|きって|やすんで| Mine and the others are resting after defeating the bat-shaped Voiceganger.

「 あ 、 モトヤス 様 ! ||さま

「 ああ 、 君 達 、 大丈夫だった か ? |きみ|さとる|だいじょうぶだった| "Oh, are you guys okay?

ここ の 魔物 は 人 を 誘惑 する 危険な 魔物 だった けど 」 ||まもの||じん||ゆうわく||きけんな|まもの|| The monsters here were dangerous monsters that tempted people."

「 はい !

そう か 、 俺 が 到着 する 前 に 全部 倒し 切った か 。 ||おれ||とうちゃく||ぜん||ぜんぶ|たおし|きった| I see, did you defeat them all before I arrived?

それ は 良かった 。 ||よかった

「 これ から どう し ましょう 」 "What shall we do now?"

「 大丈夫 、 こっち だ 」 だいじょうぶ|| "It's okay, it's this way."

俺 は 脱出 用 の 通路 を 指差し 、 通路 から 一 度 外 へ 出た 。 おれ||だっしゅつ|よう||つうろ||ゆびさし|つうろ||ひと|たび|がい||でた I pointed at the passageway for escape and went outside once.

僅か 数 時間 しか ダンジョン に 入って い ない のに 、 太陽 の 日差し が 眩 しく 感じる 。 わずか|すう|じかん||||はいって||||たいよう||ひざし||くら||かんじる Even though I've only been in the dungeon for a few hours, I can feel the sun's rays dazzling me.

「 とりあえず 、 君 達 は 遺跡 の 入り口 で 火 の 番 を して いて くれ 。 |きみ|さとる||いせき||いりぐち||ひ||ばん|||| "For now, you guys should watch the fire at the entrance to the ruins.

俺 が 急いで 攻略 して くる 」 おれ||いそいで|こうりゃく|| I'll hurry up and capture it."

「 わかり ました わ 、 モトヤス 様 ! ||||さま

「 ええ 、 私 達 、 命 に 代えて も 火 を 見守って ます わ ! |わたくし|さとる|いのち||かえて||ひ||みまもって|| Yes, we will watch over the fire even at the cost of our lives!

「 お 任せ ください ! |まかせ| " Please choose for me !

「 おう !

こうして 俺 は もう 一 度 ダンジョン に 挑み 、 奇跡 の 種 を 獲得 した 。 |おれ|||ひと|たび|||いどみ|きせき||しゅ||かくとく| Thus, I challenged the dungeon once more and acquired the Miracle Seed.

ついでに ゴーレム の 核 や 岩 を 槍 に 吸わ せる 。 |||かく||いわ||やり||すわ| In addition, suck the golem's core and rock into the spear.

解放 さ れた 槍 は 本来 は ドロップ 品 の もの だ 。 かいほう|||やり||ほんらい||どろっぷ|しな||| The released spear was originally a drop item. あんまり 良い 武器 で は ない けど 。 |よい|ぶき|||| Not a very good weapon though.

装備 ボーナス は ステータスアップ 。 そうび|ぼーなす|| The equipment bonus is a status increase.

これ は 後回し で 良い な 。 ||あとまわし||よい| It's okay to put this off later.

「 これ は ?

「 植える と みるみる 育つ 奇跡 の 種 だ 。 うえる|||そだつ|きせき||しゅ| "It's a miraculous seed that grows as soon as you plant it.

この 村 の 飢饉 を 解決 さ せる 事 に 一役 買って くれる はずだ 」 |むら||ききん||かいけつ|||こと||ひとやく|かって|| It should play a part in resolving the famine in this village."

「 そ 、 そんな 種 が ? ||しゅ| "Well, such a species?

「 ああ 、 この 村 の 近く に ある 遺跡 に 眠って いた もの だ 。 ||むら||ちかく|||いせき||ねむって||| "Ah, it was sleeping in the ruins near this village.

大事に して くれ よ 」 だいじに||| Please take good care of me."

「 確か あの 遺跡 は 凶悪な 錬金術 師 の 封じた ……」 たしか||いせき||きょうあくな|れんきんじゅつ|し||ほうじた "If I remember correctly, that ruin was sealed by an evil alchemist..."

「 なんだ ?

「 いえ 、 何でも あり ませ ん 。 |なんでも||| No, it's nothing.

槍 の 勇者 様 の 言う 事 な のです から 間違い なんて 無い でしょう ! やり||ゆうしゃ|さま||いう|こと||||まちがい||ない| It's what the Hero of the Spear says, so there's no mistake! 村長 は 笑顔 で 種 を 畑 に 植える 。 そんちょう||えがお||しゅ||はたけ||うえる The village chief planted the seeds in the field with a smile.

植えた 奇跡 の 種 は みるみる 伸びて 果実 を 実ら せた 。 うえた|きせき||しゅ|||のびて|かじつ||みのら| The miraculous seed I planted grew quickly and bore fruit.

村人 たち が 感嘆 の 声 を あげる 。 むらびと|||かんたん||こえ|| The villagers raise their voices in admiration.

「「「 ありがとう ございました !

槍 の 勇者 様 ! やり||ゆうしゃ|さま Hero of the spear! 」」」

「 はっ はっ は 、 全て は 人々 の 為 、 勇者 は 世界 を 救う ! |||すべて||ひとびと||ため|ゆうしゃ||せかい||すくう "Ha-ha-ha, everything is for the people, the brave will save the world!

人助け と は 実に 気分 が 良い もの だ 。 ひとだすけ|||じつに|きぶん||よい|| Helping people feels really good. Ayudar a la gente realmente se siente bien.

「 あ 、 モトヤス 様 、 私 、 Lv が 40 に なり ました 」 ||さま|わたくし|lv|||| "Oh, Mr. Motoyasu, my LV has turned 40.

「 お ?

そう か 、 じゃあ 他の 二 人 の Lv を 40 に したら クラス アップ し に 城下町 に 戻ろう じゃ ない か ! |||たの|ふた|じん||lv||||くらす|あっぷ|||じょうかまち||もどろう||| Well then, let's raise the other two to Lv 40 and go back to the castle town to class up! 勇者 は クラス アップ の 必要 が 無い の が ゲーム と 違う ところ だ けど 、 マイン 達 に は ある んだ 。 ゆうしゃ||くらす|あっぷ||ひつよう||ない|||げーむ||ちがう|||||さとる|||| Heroes don't need class upgrades, which is different from the game, but Mines do.

クラス アップ と 言う の は 限界 Lv に なった の を 引き上げる の と 、 能力 を 大幅に 上昇 さ せる 儀式 だ 。 くらす|あっぷ||いう|||げんかい|lv|||||ひきあげる|||のうりょく||おおはばに|じょうしょう|||ぎしき| A Class Up is a ritual that raises a person who has reached the limit Lv and greatly increases their abilities.

龍 刻 の 砂時計 で 行う 事 が できる 。 りゅう|きざ||すなどけい||おこなう|こと|| It can be done with the Dragon's Hourglass.

マイン は 魔法 が 得意だ から きっと ゲーム で 言う 魔法使い の はず 。 ||まほう||とくいだ|||げーむ||いう|まほうつかい|| Mine is good at magic, so I'm sure she's what the game calls a wizard.

なら 上級 職 の 魔術 士 に さ せよう 。 |じょうきゅう|しょく||まじゅつ|し||| In that case, let's make it a senior magician. 知識 から 言って 俺 が 選んだ 方 が 強く なれる し 。 ちしき||いって|おれ||えらんだ|かた||つよく|| From what I know, the one I chose will be stronger.

「 はい !

「 ええ !

やっと クラス アップ です ね 」 |くらす|あっぷ|| It's finally a class up."

「 これ で ますます 、 私 達 も 強く なって モトヤス 様 を 応援 する の に も 力 が 入り ます わ ! |||わたくし|さとる||つよく|||さま||おうえん|||||ちから||はいり|| "With this, we'll become even stronger and have more energy to support Motoyasu-sama!

「 おう !

俺 は 高らかに 拳 を 天 に 上げて 、 冒険 の 成功 を 喜ぶ 。 おれ||たからかに|けん||てん||あげて|ぼうけん||せいこう||よろこぶ I raised my fist to the sky and rejoiced in the success of our adventure.

そして マイン の 尻 に 手 を 回して 揉んだ 。 |||しり||て||まわして|もんだ Then I put my hand on Mine's buttocks and rubbed it.

「 い ──、 まったく 、 モトヤス 様 ったら ー 戯れ は 程々に して ほしい です わ 」 |||さま||-|たわむれ||ほどほどに|||| "I--genuinely, Motoyasu-sama, I would like you to moderate your playfulness."

「 は は は 」

いや ぁ 。

異 世界 の 日々 は 楽しい な 。 い|せかい||ひび||たのしい| Days in another world are fun.

ゲーム 知識 で 何でも 思い通りに 事 が 運ぶ し 、 女の子 に モテモテ だし 。 げーむ|ちしき||なんでも|おもいどおりに|こと||はこぶ||おんなのこ||| With his game knowledge, he can do whatever he wants, and he's popular with girls.

この 世界 に 来る 前 の 、 俺 を 殺した 陰湿な 女 は 何 処 に も い ない 。 |せかい||くる|ぜん||おれ||ころした|いんしつな|おんな||なん|しょ|||| Before coming to this world, there is nothing in the deep woman who killed me.

楽しくて しょうがなくて 笑い が 止まら ない 。 たのしくて||わらい||とまら| It's so much fun that I can't stop laughing.

波 まで 後 六 日 、 波 を 鎮める の が 楽しみに なって きた 。 なみ||あと|むっ|ひ|なみ||しずめる|||たのしみに|| With six days to go until the wave, I was looking forward to calming it down.

こうして 俺 達 は Lv 上 げ を し ながら 、 一 日一日 を 楽しみ ながら 、 城下町 へ と 向かう のだった 。 |おれ|さとる||lv|うえ|||||ひと|ひいちにち||たのしみ||じょうかまち|||むかう| In this way, we headed for the castle town while enjoying each day while raising our level.

四 聖 武器 書 に 語ら れる 槍 の 勇者 の 特徴 は 、 仲間 想い 。 よっ|せい|ぶき|しょ||かたら||やり||ゆうしゃ||とくちょう||なかま|おもい The four sacred weapons describe the hero of the spear as a man who loves his fellow man.

仲間 想い と 妄信 の 違い を 理解 し ない まま 進んだ 先 に 待つ は 、 如何 なる 運命 か 。 なかま|おもい||もうしん||ちがい||りかい||||すすんだ|さき||まつ||いかが||うんめい| What kind of fate awaits him if he doesn't understand the difference between loyalty and false belief? 伙伴情感和盲目信念之間的差異,前進而不理解,等待著的將是怎樣的命運。

今 の 彼 は 真 なる 勇者 で は 無い 。 いま||かれ||まこと||ゆうしゃ|||ない 現在的他並非真正的勇者。

槍 の 勇者 の 身体 を 持つ 道化 である 。 やり||ゆうしゃ||からだ||もつ|どうけ| A clown with the body of a spear hero. 他是擁有槍之勇者之身的小丑。

都合 の 悪い 意見 を 聞き流し 、 それ でも 仲間 を 信じて いる 彼 は 後 に 大きな 障害 に 巻き 込ま れて 行く 。 つごう||わるい|いけん||ききながし|||なかま||しんじて||かれ||あと||おおきな|しょうがい||まき|こま||いく His willingness to listen to inconvenient opinions and still believe in his fellow workers would later get him into big trouble. 聽而不聞不方便的意見,但仍然相信著同伴的他後來卻被捲入了一個巨大的障礙。

この 物語 を 受け 継ぐ の は 神 の 鳥 を 連れた 聖人 である 。 |ものがたり||うけ|つぐ|||かみ||ちょう||つれた|せいじん| It is the saint with the bird of God who inherits this story. 將這個故事延續下去的是帶著神之鳥的聖人。

それ すら も 大きな 波 を 止める に は 足り 得 ず 。 |||おおきな|なみ||とどめる|||たり|とく| Even that was not enough to stop the big wave. 甚至這一切都不足以阻止巨大的浪潮。

やがて 何もかも 滅び の 波 に 掻き消さ れて いく ……。 |なにもかも|ほろび||なみ||かきけさ|| Before long, everything will be wiped out by the waves of destruction...