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Fairy Tales, 二宮金次郎(尊徳)

二宮 金次郎 (尊徳)

二宮 金 次郎 ( 尊 徳 )

今 でも 多く の 小学校 に 銅像 が ある 二宮 金 次郎 は 、 貧しい 農家 に 生まれながら も 学問 に 励んで 出世 し 、 藩 の 財政 を 立て直したり 、 田畑 の 開墾 を 指導 して 六百 余り の 村 を 復興 さ せた 人物 です 。 これ は 、 この 二宮 金 次郎 の 少年 時代 の お 話し です 。

相 模 国 ( さ が みの くに → 神奈川 県 ) に 生まれた 金 次郎 は 、 とても 貧しい 農家 の 長男 でした 。 とても 貧しかった ので 、 その 日 の 食べる 物 に も 困って い ました 。 そこ で 仕方なく 、 末 の 弟 を 親戚 の 家 に 出す 事 に なった のです 。

その 夜 、 お 母さん は 息子 の 金 次郎 に 泣きつき ました 。 「 金 次郎 。 わたし は やっぱり 嫌だ よ 、 あの 子 を 親戚 に やる なんて 」 それ を 聞いた 金 次郎 は 、 お 母さん に 言い ました 。 「 わかり ました 。 明日 から は 、 わたし が 人 の 二 倍 働き ます 。 だから 弟 は 、 すぐ に 帰して もらい ましょう 」 「 ああ 、 金 次郎 。 すま ない ねえ 」 金 次郎 は 弟 が 帰って 来る と 、 前 より もっと 働か なければ なり ませ ん でした 。 朝 早くから たき ぎ を 拾って 町 で 売り 、 それ が 終わる と 夕方 まで 畑 を 耕して 、 そして 夜 は 遅く まで わらじ を 作り ました 。 お 母さん は 体 が 弱くて 、 あまり 働け ない ので 、 十五 才 の 金 次郎 が 一 人 で 家族 を 養う のです 。 それ は 大変な 苦労 でした が 、 金 次郎 は 文句 一 つ 言い ませ ん 。 それどころか 、 「 移動 する 時間 、 何も し ない の は もったいない な 。 時間 は 、 上手に 使わ なくちゃ 」 と 、 たき ぎ を 町 へ 売り に 行く 時 は 、 本 を 大声 で 読み ながら 歩いた のです 。 この 当時 、 農家 の 人間 が 勉強 する の は 珍しい 事 でした 。 ですから 、 この 金 次郎 の おかしな 行動 は 、 すぐ に 村中 に 広まり ました 。 「 あの 子 、 勉強 し ながら 歩いて いる よ 」 「 ほんと 、 全く 変わった 子 だ ね 」 そして それ を 知った 親戚 の おじさん は 、 金 次郎 を 叱り つけ ました 。 「 馬鹿 者 ! 農家 の 人間 に 、 学問 など いら ん のだ ! だいたい 本 を 買う 金 が あったら 、 家族 に 食べ物 でも 買って やれ ! 」 しかし 金 次郎 は 、 おじさん に 叱ら れて も 、 こっそり 勉強 を 続け ました 。 こうして 勉強 を 続けた 金 次郎 は 、 やがて どんどん 出世 を して 、 村 一 番 の お 金持ち に なった のです 。

おしまい


二宮 金次郎 (尊徳) にのみや|きんじろう|たかのり

二宮 金 次郎 ( 尊 徳 ) にのみや|きむ|じろう|とうと|とく

今 でも 多く の 小学校 に 銅像 が ある 二宮 金 次郎 は 、 貧しい 農家 に 生まれながら も 学問 に 励んで 出世 し 、 藩 の 財政 を 立て直したり 、 田畑 の 開墾 を 指導 して 六百 余り の 村 を 復興 さ せた 人物 です 。 いま||おおく||しょうがっこう||どうぞう|||にのみや|きむ|じろう||まずしい|のうか||うまれながら||がくもん||はげんで|しゅっせ||はん||ざいせい||たてなおしたり|たはた||かいこん||しどう||ろくひゃく|あまり||むら||ふっこう|||じんぶつ| これ は 、 この 二宮 金 次郎 の 少年 時代 の お 話し です 。 |||にのみや|きむ|じろう||しょうねん|じだい|||はなし|

相 模 国 ( さ が みの くに → 神奈川 県 ) に 生まれた 金 次郎 は 、 とても 貧しい 農家 の 長男 でした 。 そう|かたど|くに|||||かながわ|けん||うまれた|きむ|じろう|||まずしい|のうか||ちょうなん| とても 貧しかった ので 、 その 日 の 食べる 物 に も 困って い ました 。 |まずしかった|||ひ||たべる|ぶつ|||こまって|| そこ で 仕方なく 、 末 の 弟 を 親戚 の 家 に 出す 事 に なった のです 。 ||しかたなく|すえ||おとうと||しんせき||いえ||だす|こと|||

その 夜 、 お 母さん は 息子 の 金 次郎 に 泣きつき ました 。 |よ||かあさん||むすこ||きむ|じろう||なきつき| 「 金 次郎 。 きむ|じろう わたし は やっぱり 嫌だ よ 、 あの 子 を 親戚 に やる なんて 」   それ を 聞いた 金 次郎 は 、 お 母さん に 言い ました 。 |||いやだ|||こ||しんせき||||||きいた|きむ|じろう|||かあさん||いい| 「 わかり ました 。 明日 から は 、 わたし が 人 の 二 倍 働き ます 。 あした|||||じん||ふた|ばい|はたらき| だから 弟 は 、 すぐ に 帰して もらい ましょう 」 「 ああ 、 金 次郎 。 |おとうと||||かえして||||きむ|じろう すま ない ねえ 」    金 次郎 は 弟 が 帰って 来る と 、 前 より もっと 働か なければ なり ませ ん でした 。 |||きむ|じろう||おとうと||かえって|くる||ぜん|||はたらか||||| 朝 早くから たき ぎ を 拾って 町 で 売り 、 それ が 終わる と 夕方 まで 畑 を 耕して 、 そして 夜 は 遅く まで わらじ を 作り ました 。 あさ|はやく から||||ひろって|まち||うり|||おわる||ゆうがた||はたけ||たがやして||よ||おそく||||つくり| お 母さん は 体 が 弱くて 、 あまり 働け ない ので 、 十五 才 の 金 次郎 が 一 人 で 家族 を 養う のです 。 |かあさん||からだ||よわくて||はたらけ|||じゅうご|さい||きむ|じろう||ひと|じん||かぞく||やしなう| それ は 大変な 苦労 でした が 、 金 次郎 は 文句 一 つ 言い ませ ん 。 ||たいへんな|くろう|||きむ|じろう||もんく|ひと||いい|| それどころか 、 「 移動 する 時間 、 何も し ない の は もったいない な 。 |いどう||じかん|なにも|||||| 時間 は 、 上手に 使わ なくちゃ 」 と 、 たき ぎ を 町 へ 売り に 行く 時 は 、 本 を 大声 で 読み ながら 歩いた のです 。 じかん||じょうずに|つかわ||||||まち||うり||いく|じ||ほん||おおごえ||よみ||あるいた| この 当時 、 農家 の 人間 が 勉強 する の は 珍しい 事 でした 。 |とうじ|のうか||にんげん||べんきょう||||めずらしい|こと| ですから 、 この 金 次郎 の おかしな 行動 は 、 すぐ に 村中 に 広まり ました 。 ||きむ|じろう|||こうどう||||むらなか||ひろまり| 「 あの 子 、 勉強 し ながら 歩いて いる よ 」 「 ほんと 、 全く 変わった 子 だ ね 」   そして それ を 知った 親戚 の おじさん は 、 金 次郎 を 叱り つけ ました 。 |こ|べんきょう|||あるいて||||まったく|かわった|こ||||||しった|しんせき||||きむ|じろう||しかり|| 「 馬鹿 者 ! ばか|もの 農家 の 人間 に 、 学問 など いら ん のだ ! のうか||にんげん||がくもん|||| だいたい 本 を 買う 金 が あったら 、 家族 に 食べ物 でも 買って やれ ! |ほん||かう|きむ|||かぞく||たべもの||かって| 」   しかし 金 次郎 は 、 おじさん に 叱ら れて も 、 こっそり 勉強 を 続け ました 。 |きむ|じろう||||しから||||べんきょう||つづけ| こうして 勉強 を 続けた 金 次郎 は 、 やがて どんどん 出世 を して 、 村 一 番 の お 金持ち に なった のです 。 |べんきょう||つづけた|きむ|じろう||||しゅっせ|||むら|ひと|ばん|||かねもち|||

おしまい