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銀河英雄伝説, Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes) Episode 75

Ginga Eiyuu Densetsu (LegendoftheGalacticHeroes) Episode 75

宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2 年 2 月 27 日

朝食 を 終え かけ た ばかり の 帝国 軍 統帥 本部 総長

オスカー ・ フォン ・ ロイエンタール 元帥 は

ナイト ハルト ・ ミュラー 上級 大将 の 突然 の 訪問 を

宿舎 に 迎える こと と なる

ちょうど よい ところ へ 来た 付き合わん か ?

あ …いえ 結構 です

そう か で は かけて 待って い て もらおう か

カイザー が 大本営 へ の 出頭 を 求めて おいで です

ロイエンタール 元帥 に 不穏 の 気配 が ある と の 報告書 が

軍務 尚 書 オーベル シュタイン 元帥

ラング 内国 安全 保障 局長 の 連名 のみ で あった なら

あるいは 一笑 に 付さ れ た かも しれ ない

だが それ が 司法 尚 書 ブルック ドルフ の 名 で

出さ れ た 物 で あった こと が 事態 を 深刻 に し て い た

ブルック ドルフ は 大審院 判事 時代 に

ベーネミュンデ 事件 の 処理 を 手がけ

その 際 に ラインハルト の 知己 を 得

その 処理 能力 と 厳正 な 政治 姿勢 を 評価 さ れて

新 王朝 の 司法 尚書 に 登用 さ れ て い た

それだけに ラインハルト の 信頼 も 厚く

恣意 的 に 国家 の 重臣 を 陥れる ような こと は ない と

思わ れ た から で ある

そもそも 事件 の 発端 は 同盟 の 特使 と し て

フェザーン に 赴い た オーデッツ が ばらまいた 噂 で あった

それ に 内国 安全 保障 局長 ラング が 飛び つい た の で ある

ブルック ドルフ 自身 は 噂 など を 軽々に 信じ は し なかった が

ラング から の 要請 を 受ける 形 で フェザーン に 赴き

ロイエンタール の 身辺 調査 に 乗り出し た

ブルック ドルフ 自身 法 と 秩序 を 守る べき 立場 から して

ロイエンタ ー ル の 漁 色 家 ぶり を 快く 思って い なかった の も 確か で は あった が

今回 の ロイエンタール 元帥 弾劾 に 荷 担し た の は

あくまで 公人 として の 立場 から で あった

政府 高官 の 綱紀 粛正 を 図る と ともに

軍部 独裁 の 傾向 が 強い ロー エン グラム 王朝 に おい て

軍部 に 対する 司法省 の 立場 を 確立 し て も おきたかった の で ある

そして 調査 の 結果

いささか 拍子抜け する ほど 容易 に

エルフリーデ ・ フォン ・ コールラウシュ と いう

女性 の 存在 を 突き止めて しまった

ロイエンタール 元帥 は 自宅 に

故 リヒテンラーデ 候 の 一族 を かくまって おら れる

これ は 明らか に 陛下 の 御意 に 背く もの

大 逆 に 類する と いって も 過言 で は ありませ ん

馬 脚 を あらわす と いって も あまり に あっけなさ すぎる な

ロイエンタ ー ル 元帥 を 陥れよ う と する 何者 か の 工作 で は ない の か ?

何者 か と 申し ます と ?

例えば …いや 予断 を もって 当たる の は よそう

とにかく この 者 から 直接 事情 を 聞い て みよう

構わ ん だろう な 局長

もちろん で ございます 閣下

聴取 の 結果 その 女 は

ロイエンタール 元帥 の 子 を 身 ご もって おる こと が 判明 し た

そして その こと を 女 から 告げ られた 時 元帥 は それ を 祝福 し

「この 子 の ため に より 高き を 目指そう 」と 言った

と 女 は 証言 し て いる

正式 な 報告書 が 提出 さ れ た のち

ラング は ロイエンタール 弾劾 の 権限 を

司法 尚 書 から もぎ とった

ロイエンタール 元帥 は 明らか に

陛下 の 御意 に 背い て おり ます しかしながら

成 文化 さ れた 法律 に 反し て おる わけ で は ございません から

司法 省 が 法 に よって 裁く わけ に は まいり ます まい

僭越 ながら この ような 時 の ために こそ

我ら 内国 安全 保障 局 が ござい ます

何とぞ お 任せ ください ます よう

結果 的 に は ブルック ドルフ は その 信頼 度 を

ラング に よって 利用 さ れた わけ で ある

惑星 ハイネ セン に おき まし て

本 総長 ロイエンタール 元帥 が 拘禁 さ れた よし に ございます

ラング は ?

私 を 失望 させる な

卿 の 任務 は 国内 の 敵 を 監視 し て 王朝 を 安泰 せ しめる こと に ある

私 怨 を もって 建国 の 元 勲 を 誣告 し

かえって 王朝 の 基礎 を 弱め たり し て は

不忠 の 甚だしい もの に なろう 心得て おく こと だ

心得 て おり ます 尚 書 閣下 どうぞ ご 懸念 な きよう に

その 日 の 朝 9 時 出勤 し た ミッターマイヤー は

そこ で 初めて ロイエンタール 拘禁 の 報 に 接する

どこ へ お出かけ です ?閣下

知れ た こと だ ロイエンタール に 会う

いえ なり ませ ん 閣下

この ような 事実 が 明らか と なった 時期 に

ロイエンタール 元帥 と お 会い に なって は

無用 の 疑惑 を 招く こと に なり ましょう

賢しげ に 忠告 する な !

俺 に は 一 ミクロン の 後ろ暗い ところ も ない

陛下 の 廷臣 同士 年 来 の 友人 同士 が 会って

何 が 悪い 誰 を はばかる

そこ を どけ !バイエル ライン

閣下 バイエル ライン 提督 の 言う とおり です

閣下 が 公明 正 大 で あら れて も

見る 者 の レンズ が 歪んで いれば 映る 像 も おのずと 歪みます

ロイエンタール 元帥 の 不名誉 な 嫌疑 が 晴れ さえ すれ ば

いつ 閣下 が お 会い に なられ て も そしる 者 は おり ます まい

どう か ここ は ご自重 ください ます よう

俺 は 帝国 元帥 の 称号 を 賜り

帝国 宇宙 艦隊 司令 長官 と いう 過分 な 地位 も いただい た

だが どれほど 高い 地位 に 就こうと も

友人 と 会う こと すら まま なら ぬ で は

一 庶民 に も 劣る で は ない か

あの 時 陛下 は

いまだ ロー エン グラム 侯爵 の 身分 で あられた が

リヒテンラーデ 一族 の 男 ども を 死刑 に 処す る こと

女 ども を 流刑 に 付する こと は 確かに お 命じ に なられた

だが 配 所 に 流さ れた 女 ども を

永劫 に よそ へ 移し て は ならぬ と は おっしゃら なかった

ロイエンタール は 決して 御意 に 背い た の で は ない

そう で は ない か !

いずれ に しても ロイエンタール 元帥 は

軍部 の 重鎮 で あり 国家 の 元 勲 で あられます

無責任 な 噂 を 信じ て 処罰 を 下さ れる よう な こと は

カイザー ・ ラインハルト 陛下 は 決して なさ います まい

自分 こと オスカー ・ フォン ・ ロイエンタール が

武力 と 権力 に 任せて 略奪 暴行 を こと と し

人民 を 害し て いる など と 噂 さ れ る の で あれ ば

これ は 自分 に とって 最大 の 恥辱 で ある

だが 反逆 し て 玉座 を 狙う と 言われる の は

むしろ 乱世 の 武人 に とって 誇り と する ところ

しかしながら カイザー ・ ラインハルト 陛下 が

先 王朝 に おい て 元帥府 を 開設 されて 以来

自分 は 一日 の 例外 も なく

陛下 が 覇業 を 成さ れ る に 微力 を 尽くし て き た

その 点 に つい て いささか も やましい ところ は ない

笑う べき は 自分 を 誹謗 する 者 の 正体 で ある

内務 省 内国 安全 保障 局長 ラング と は 何者 か

先年 上級 大将 以上 の 武官 のみ が 出席 を 許さ れ る 会議 に おい て

資格 も なく 出席 し

あま つ さえ 発言 まで も なし た 不心得者 で ある

その 時 自分 に 退出 を 命ぜ られ て 不満 を 抱き

私情 を もって 不当 な 告発 を なし た の で あろう

その 間 の 事情 に ご 留意 いただき たい

閣下 の ご 主張 は 承り まし た いかが です ?

陛下 に 直接 お 会い し て 弁明 なさい ます か

弁明 という 言葉 は 意 に 沿わぬ な

だが 陛下 に 直接 お 会い し て

我が 意 の ある ところ を 知って い ただ けれ ば

讒訴 する 者 ども に つけ入られる 隙 も なく なろう

お 手数 だ が ミュラー 上級 大将

しかる べく 取り計らって いた だ け よ うか

元帥 が そう お 考え なら 問題 は ありません

すぐ に も 陛下 に その 旨 を お 伝え いたし ましょ う

カイザー ・ ラインハルト が ロイエンタール 元帥 を

自ら 審問 する に 至った の は その 日 の 午後 で ある

ロイエンタール 元帥 は っ !

卿 が 故 リヒテンラーデ 候 の 一族 に 連なる 女 を

私 邸 に 置いている という 告発 は 事実 か ?

事実 です 陛下

陛下 ロイエンタール は

その 女 に 逆恨み さ れ 生命 を 脅かさ れ た の です

非 礼 を 承知 で あえて 申し上げます が

どう か 前後 の 事情 を お 考え の 上

ロイエンタール の 軽 挙 を お 許し ください ます よう …

陛下 マイン ・ カイザー

小 官 は 軍務 尚 書 オーベル シュタイン 元帥 及び

内国 安全 保障 局長 ラング の 方 を こそ 弾劾 し ます

ヤン ・ ウェン リー 一 党 が イゼルローン に 拠って

帝国 と 公然と 敵対 しよ う と し て いる 今

陛下 の 主席 幕僚 たる ロイエンタ ー ル 元帥 を 誹謗 する と は

軍 の 統一 と 団結 を 損ね

結果 として 利敵 行為 に 類する もの で は ありませ ん か

ミッターマイヤー その くらい に し て おけ

卿 の 口 は 大軍 を 叱咤 する ため に ある もの

他人 を 非難 する の は 似合わ ぬ

マイン ・ カイザー

マイン ・ カイザー よ

リヒテンラーデ 候 の 一族 の 端 に 連なる 者 と 知り ながら

エルフリーデ ・ フォン ・ コールラウシュ なる 女 を

私 邸 に 置き まし た の は 我 が 不明

軽率 さ は 深く 悔いる ところ です しかしながら

それ を もって 陛下 に 対する 叛意 の 表れ と みなされる の は

不本意 の 至り 誓って その ような こと は ございません

では その 女 が 身 ご もった こと を 告げた 時

それ を 祝福 し て 「その 子 の ため に 」

「より 高き を 目指そ う 」と 語った と いう の は ?

そちら は 完全 な 虚偽 です

あの 女 が 妊娠 し た こと を 私 は 存じません で した

存じ て おれ ば 即座 に 堕胎 させて おり まし た

この 点 疑う 余地 は ござい ませ ん

なぜ そう 断言 できる ?

私 に は 人 の 親 と なる 資格 が ない から です 陛下

いまだ ロー エン グラム の 家名 を 継が ぬ 頃

余 は 卿 から 忠誠 を 誓約 さ れた こと が あった な

あの 夜 の こと を 覚え て いる か ?ロイエンタール 元帥

それ は 5 年 前 帝国 歴 486 年 5 月 2 日 の こと で ある

金髪 さん 赤毛 さん お客さま です よ

帝国 軍 少将 オスカー ・ フォン ・ ロイエンタール と 申します

夜分 申し訳ない が ミュ ー ゼル 大将 に お 目 に かかりたい

この 時 ロイエンタール は 親友 で ある ミッターマイヤー が

ブラウンシュヴァイク 公 ら 門閥 貴族 の 差し金 に よって

不当 に 拘禁 さ れ 生命 の 危機 に ある 事情 を 説明 し

ラインハルト の 助力 を 請う た の で ある

つまり 卿 は ミッタ ー マイヤ ー 少将 の 命 を 救う のに

私 の 力 を 借り たい と いう の だ な 左 様 です

知己 で も ない 私 に 帝国 最大 の 権門 と 事 を 構えろ と ?

左 様 です 閣下 代償 は ?

ミッターマイヤー 及び 私 の 忠誠 と 協力

加え て 他 の 下級 貴族 や 平民 出身 の 士官 たち の 名 望

以上 で ご 不満 です か ?

いや 不満 どころ か

名だたる ロイエンタール ミッターマイヤー

両 少将 の 忠誠 を 得られる と いう なら

これ 以上 の 喜び は ない

それにしても 卿 が それほど まで し て

僚友 を 助け たい 理由 は 何 だ ?何 が 卿 に 危険 を 冒させる ?

彼 は 気持ち の いい 男 です

ああ いう 男 が 一人 いなく なる と

その 分 世 の 中 から 生気 が 失せ て しまい ます

フン …

もし 私 が 断ったら ?

そう は 思い ませ ん

そう かな 私 に とって は 卿 ら の 好意 より

ブラウンシュヴァイク 公 の 歓心 の ほう が

よい 買い物 で ある ように 思える の だが な

本心 で おっしゃって いる と は 思え ません

卿 は 現在 の ゴールデン バウム 王朝 に つい て

どう 思う ?

5世紀 に わたった ゴールデン バウム 王朝 という

老い さらば え た 体 に は 膿 が たまり 続けて きた の です

これ を 治療 する に は 外科 手術 が 必要 です

手術 さえ 成功 すれ ば

患者 が 死んで も やむを得ない でしょう この 際 は

どのみち 誰 でも 不死 で は いられません

あの ルドルフ 大帝 で すら …

よく 分かった ロイエンタール 少将 私 は 全力 を 挙げて

卿 と ミッターマイヤー 少将 の 期待 に 応え させて もらおう

あの 夜 の こと を 覚え て いる か ?ロイエンタール 元帥

忘れ た こと は ございません 陛下 一日 と いえども

では よい

近日 中 に 処分 を 決する 宿舎 に おい て 指示 を 待て

それ まで 卿 の 職務 は ミュラー 上級 大将 に 代行 させる

まだ ロイエンタール 閣下 の 身 が 確実 に 安全 に なった と は

残念 ながら 断言 でき ん

今 の ところ 陛下 は 古い 友 誼 を ご 信頼 あって

寛大 な 気分 で いらっしゃる よう だ が

今後 は どちら に 天秤 が 傾く か

閣下 僭越 ながら 申し上げます

コールラウシュ と か 申す 女 を 軍務 尚 書 から お 引き渡し いただき

ロイエンタール 閣下 と 対決 させる べき で ありましょう

さすれば その 女 が ロイエンタール 閣下 を

陥れよ う と し た 事実 が 判明 いたし ましょ う

そう 簡単 に 事 は 運ば ん ぞ レッケンドルフ 少佐

と 申し ます と ?

軍務 尚 書 の 人 と なり は 卿 も 知って いよ う

ひとたび その 女 を 手 に 入れた 以上

どの ような 供述 を させる も 軍務 尚 書 の ほしいまま で は ない か

失礼 いたし ます 宇宙 艦隊 司令 部

フォルカー ・ アクセル ・ フォン ・ ビューロー 大将 閣下 が

お 見え で あり ます ビューロー が ?

3 年 前 ハンス ・ エドアルド ・ ベルゲン グリューン と

フォルカー ・ アクセル ・ フォン ・ ビューロー は

ともに ジーク ・ フリード ・ キルヒアイス の 旗 下 に あって

勇名 を 競い合った 中 で ある

キルヒアイス が 不慮 の 死 を 遂げ た あと

その 幕僚 たち は 分散 し て 各地 に 配属 さ れた

だが ともに 死 線 を 越え て きた 記憶 は 風化 する もの で は ない

ミッターマイヤー 元帥 も 全面的に 協力 する と 約束 し て おられる

「カイザー は 恐らく 寛大 な ご 処置 を 賜る だろう から 」

「決して 動揺 する こと の ない よう 」

そう おっしゃって おられた

ありがたい こと だ

先刻 も ご 自身 が カイザ ー の ご 不 興 を 買う や も しれ ぬ 危険 を 冒し て

ロイエンタール 元帥 を 擁護 し て くだ すった

ミッターマイヤー 閣下 に は 感謝 に 堪えぬ と お 伝え し て くれ

ああ

だが な ビューロー 3 年 前 を 覚え て いる だろう

キルヒアイス 提督 が 亡くなら れ た いきさつ を

旧 帝国 歴 488 年 9 月

ラインハルト を 狙った 暗殺者 の 銃 火 は

本来 キルヒアイス の 肉体 で は なく

銃口 に よって 阻まれ る はず で あった

その 日 まで 彼 一人 が ラインハルト の 傍ら で

武器 の 所持 を 許さ れ て い た の だ から

武器 の 所持 を 不公平 な 特権 と みなし て

廃止 す べく 進言 し た の は オーベル シュタイン で ある

それ を 容れた ラインハルト に も 責任 は ある が

自ら を 悔いる 彼 に 比べ 冷然 たる オーベルシュタイン の 方 に

キルヒアイス の 旧 部下 たち は 憤り を 禁じ 得 ず に

今日 に 至って いる の だった

俺 は 軍務 尚 書 の 余計 な 差し出口 で

上官 たる キルヒアイス 提督 を 失った

彼 は 若い が 誠 の 名将 だった

わずか 2 ~ 3 年 の 間 に 同じ オ ー ベルシュタイン 元帥 の おかげ で

2 度 まで 上官 を 失う ような こと が あっては

俺 の 人生 は 悲惨 で 滑稽 極まる もの と なる だろう

おい ベルゲン グリューン 分かって いる ビューロー

俺 の 責務 は ロイエンタール 元帥 を なだめ て

激発 させぬ こと だ 全力 を 挙げて そう 務めよう

だが 元帥 が 犯し た 罪 より も 過大 な 罰 を 被る よう な こと が あれ ば

俺 は 看過 し 得 ぬ

軍務 尚 書 は あるいは 諸 将 の 反感 や 敵意 と いった もの を

自分 自身 の 身 に 集中 させる こと で

カイザー の 盾 と なって いる の かも しれん な

もっとも 俺 の 読み が うがち すぎ と いう こと も あり得る が な

ロイエンタール の 件 卿 ら の 意見 を 聞こ う

ロイエンタール 元帥 が 陛下 の 功 臣 で あり

国家 の 元 勲 で ある こと は 万人 の 知る ところ です

もし 流言 を 信じ て 功 臣 を 疎か に する よう な こと が あれ ば

人心 は 動揺 し て 自分たち 自身 の 地位 に も 不安 を 抱き ましょう

陛下 どう か ご 明察 あって 公正 なる ご 処置 を 賜ら ん こと を

ほう 余 が ロイエンタール を

処断 したがっている ように 見える か ?

この 時 ヒルダ は 常に なく 即答 を 避け た

ヒルダ は 前年 の バーミリオン 星 域 会戦 の 前後 に

ミッターマイヤー と ロイエンタール に

惑星 ハイネ セン を 直撃 する ように 依頼 し た が

その 時 感じた 茫漠 と した 不安 を 拭い去れない まま に いた の で ある

この 時期 カイザー ・ ラインハルト の 命 を 受け た

後方 総 司令官 メック リンガー 上級 大将 は

既に オーディン を 発し て イゼルローン 回廊 に 向かって いる

イゼルローン 要塞 を 奪取 し た ヤン ・ ウェン リー の 行動 を

攻防 いずれ に しても 掣肘 しなくてはならない

ヤン が 帝国 領 方面 に 軍 を 動かす と すれ ば それ を 防ぎ

逆 に 旧 同盟 領 方面 に 動く と すれ ば その 後方 を 扼 す

更に カイザー ・ ラインハルト に よる 親 征 が 現実 の もの と なった 時 に は

背後 から ヤン を 挟撃 する ので ある

激発 し 感情 に 任せて 大軍 を 動かした ように 見えながら

カイザー ・ ラインハルト は 広大 な 宇宙 の

全域 に おける 軍事的 情勢 を 視野 に 収めている

そして それ は イゼルローン 要塞 に ある

ヤン ・ ウェン リー の 既に 洞察 する ところ で あった

突如 ハイネ セン ポリス に 起こった 大火 は 市街 だけ で なく

ロイエンタール へ の 疑惑 を も 焼き 尽くす の か

ノイエ ラント 総督 に 任じ られる ロイエンタール だが その 人 事 は

ヤン ・ ウェン リー 一 党 を 討って のち に 発効 する

カイザー ・ ラインハルト の 英気 は 既に イゼルローン に 向かって い た

次回 「銀河 英雄 伝説 」第 76 話 「祭り の 前 」

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