NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン5 - 094 - 雨一夜
( 大 蛇 丸 ) それ で ?
( カブト ) はい 幽鬼 丸 の 力 に 問題 は ない でしょう 。
あと は 薬 を 調整 する だけ です 。
( 大 蛇 丸 ) いつ 完成 する の ?
そう 時間 は かかり ませ ん よ 。
( 大 蛇 丸 ) なら 紅 蓮 と 幽鬼 丸 を 先 に 出発 さ せ なさい 。
( カブト ) 以前 も 言い ました が 大丈夫です か あの 女 ?
フフフ … しかたない の よ 。
これ は 紅 蓮 に しか でき ない こと だ から 。
紅 蓮 と 幽鬼 丸 の 力 が 一 つ に なって ➡
初めて この 作戦 は 実 を 結ぶ の よ 。
♪♪~
フッ …。
( 紅 蓮 ) いつまで 私 を 待た せる 気 だ !
フッ … もう 待たなくて も いい 。
大 蛇 丸 様 の 命令 が 出た 。
本当 か !
《 単純な ヤツ め 》
幽鬼 丸 !
( 幽鬼 丸 ) どこ か に 帰る の ? そこ は ボク の 帰る 場所 ?
なんだ コイツ は ?
お前 が 連れて いく の は この 子 だ 。
私 に ガキ の お守り を しろ って の かよ !
フン … さっそく 文句 か 。
大 蛇 丸 様 へ の 忠誠 は ウソ な の か ?
ま ぁ お前 の が さつ さ で は 子供 に 好か れ は しまい が な 。
大 蛇 丸 様 の そば に 仕えて る だけ で 調子 に 乗る な 。
キサマ など いつでも 殺せる んだ 。
《 なるほど 手近に ある 物質 を 瞬時 に 結晶 化 。
丸 腰 に 見えて コイツ の 周り は 武器 だらけ って こと か 。
これ が 晶 遁 …。
大 蛇 丸 様 も 一目 置く わけだ な 》
きっと ボク が 死んだら ➡
お前 の 転生 も うまく は いか ない ぞ 。
( カブト ) 大 蛇 丸 様 と ひと つ に なり たい んだろう ?
きれい …。
( 紅 蓮 ) お前 何 言って んだ ?
もっと 降ら ない の か な ? ワケ の わかん ねえ ヤツ だ 。
フフフ … いい コンビ だ な 。
おっと ボク は すぐに 追いつく 。 幽鬼 丸 と 先 に 出発 して くれ 。
チッ … まあ いい 。
だが 私 に ふざけた 態度 を 取る と 許さ ない よ 。
気 を つけろ 。 あの 辺り に 何者 か が 近づいて いる 。
なんだ と !? なぜ お前 が そんな こと を ?
言って なかった かな ? お前 の アジト に 向かう 途中 ➡
あの 辺り を 探って いた 木 ノ 葉 の 暗部 を 1 人 始末 した 。
すでに 木 ノ 葉 が 動いて いる はずだ 。
相手 に する の は 厄介だ 。 適当に 撒く と いい 。
そんな こと は 私 が 決める 。 ( カブト ) 幽鬼 丸 の 任務 に 失敗 すれば ➡
お前 の 転生 の 話 も なくなる こと を 忘れる な 。
♪♪~
《 木 ノ 葉 か …》
《 まさか あの 連中 木 ノ 葉 に 寝返ったり し ない だろう ね 》
ボク は 帰れる の か な …。
帰れる と いい なぁ 。
でも ボク に は 帰る 場所 が ある の か な …。
(( ナルト : 思って る ヤツ が いる 所 が 帰って くる 場所 な んだ !))
きっと ある よ ね 。
( リンジ ) これ を 見ろ 。 コイツ は 犬 の 爪 跡 だ 。
犬 か …。
《 まず った な 》
( シノ ) 反応 が 感じとれ ない くらい 弱く なって いる 。
♪♪~
( シノ ) 見つけた 。
( 水晶 を 削る 音 )
よし 卵 を 持って いる 。
孵化 できれば …。
♪♪~
だいたい よ ぉ ガマオヤビン の 息子 な のに ➡
どうして 水 遁 が でき ね えん だって ば よ !
ガマオヤビン てば !
(( ガマ 文 太 : 鉄砲 玉 !))
って す ん げ え 水 遁 の 使い 手 じゃ ねえ かよ !
( ガマ 吉 ) んな こと 言った って ➡
でき ねえ もん は でき ねえ ん じゃけん 。
ウダウダ 言う な 。 何 だ それ !?
何 じゃ い ! ( 木 ノ 葉 丸 ) ま ぁま ぁ ナルト 兄ちゃん 。
ここ は ガマ 竜 さん の 修業 から やる しか ない ぞ コレ !
小僧 ! オメエ よう 物事 わか っと る の ぉ 。
… って そんな ヒマ ある わけ ねえ だ ろ !
イヤ なら こっち も オメエ の 修業 に 付き合う の は やめ じゃ 。
また ガマ 力 さん に 手伝って もらう んじゃ のう 。
(( ガマ 力 : イヤ ~ ン ウッフ ~ ン ))
わかった 。 やっぱり ガマ 竜 の 修業 に ➡
オレ も 付き合う って ば よ 。
おうか 。 ま ぁ わかれば い い ん じゃけん 。 わかれば 。
で 水 遁 の 術 って 何 から やる んだ ?
( ガマ 竜 ) あ …。 改めて 言わ れれば ➡
どう やって いい の か わから ん のう 。
あ そう か ! 水 遁 だ から とりあえず ➡
水 を 飲めば いい んじゃ ねえ か ?
なるほど 。
あぁ そうじゃ のう 。 え ~!?
( ヌラリ ) 敵 が うろついて る って 本当 ?
間違い ない 。 この 山 に 潜伏 して いる 。
( キギリ ) いったい 誰 な んです ?
わから ん 。 大 蛇 丸 の アジト を 探して いた と なる と ➡
暁 か … 木 ノ 葉 か …。
( ヌラリ ) どう する ? こっち から 仕掛ける ?
紅 蓮 さん が い ない と なる と ➡
こっち も 無事で 済む と いう 保証 は ない 。
( ゴズ ) 意外だ な 。 ( リンジ ) ん ? 何 が だ ?
てっきり オレ は 今 こそ ➡
お前たち が 逃げ出す か と 思って いた 。
逃げ出す だ と ?
大 蛇 丸 の 情報 を 手 土産 に ➡
木 ノ 葉 に 取り入る チャンス だ 。
フン … なるほど ね 。
そんな 考え は これ っぽ っち も 思いつか なかった 。
フッ そう か オメエ さん 木 ノ 葉 に 投降 し たい の か 。
そんな つもり は 毛頭 ない 。
なら オメエ さん が 紅 蓮 さん に 従う 理由 は 何 だ ?
個人 的な 理由 だ 。
ほう 。
った く 私 一 人 なら ➡
とっくに 目的 地 に 着いて る って のに …。
( 幽鬼 丸 ) ボク あそこ は もう 行き たく ない 。
頭 痛く なる し …。 イヤ だ な 帰り たい 。
でも ボク の 帰る ところ ない んだった 。
あ でも この 前 会った 人 は ➡
誰 か が ボク の こと を 思って くれた とき ➡
そこ が ボク の 帰る 場所 に なる んだ って 言って て …。
けど ボク の こと を 思って くれる 人 は ➡
どう やって つくる の か な ?
( 紅 蓮 ) ベラベラ しゃべって ないで もっと 速く 歩け ない の か !
《 った く な んだ この ガキ は …》
♪♪~
赤い 椿 か 白い 椿 どっち が 好き ?
椿 。 椿 ?
それ 。
あぁ 確かに これ は 椿 だ 。
椿 が 好き ? 椿 …。
椿 なんて 好きじゃ ない 。
たまたま だ 。
あっ おい !
どうした !? ハァ ハァ …。
( 雷鳴 )
ハァ ハァ ハァ …。
( 雷鳴 )
クッソ …。
クソッ この 雨 じゃ アジト に 引き返す わけに も いか ない し 。
( 幽鬼 丸 ) う ぅ … 寒い 。
なに !? 寒い の か ?
あっ 熱 が !
♪♪~
( 火 を 熾 す 音 )
( ヤマト ) お呼び でしょう か 。
( 綱 手 ) ヤマト 。 カカシ 班 の 援護 に 向かって もらい たい 。
( ヤマト ) カカシ 先輩 の ?
ただ の 探索 だ と 聞いて い ます が ➡
何 か あった んです か ? ( 綱 手 ) 敵 と ニアミス した らしい 。
ただ その 敵 が 問題 だ 。
( 綱 手 ) これ まで 見た こと も ない 術 を 使う 。
見た こと の ない 術 …。
まだ はっきり した こと は 言え ない 。
今 カカシ が 送って きた サンプル を ➡
急いで 分析 さ せて いる ところ だ 。
誰 を 連れて 行き ます ?
空 から の 索敵 の ため に サイ ➡
ケガ 人 が 出た とき の ため に サクラ を 同行 しろ 。
その サクラ だ が 私 の 仕事 で 出て いる 。
明朝 戻って くる 予定 だ 。
サクラ が 戻り しだい 出発 しろ 。
わかり ました 。 でも 大 蛇 丸 がらみ だ と ➡
ナルト は 行き た がる でしょう ね 。
いい か この こと は 絶対 に ナルト に 知らせる な !
( カカシ ) どう だ 何 か 見つかった か ?
( ヒナタ ) ダメ です 何も 。
( キバ ) こっち も まるで ダメ だ 。
特に 雨 に 降ら れちゃ ➡
オレ たち の 鼻 に は 不利な 条件 が 重なる ぜ 。
進展 な しか …。
う っ !
( キバ ) コウモリ も 雨宿り か …。
コウモリ 。 ( ヒナタ ) 私 もう 一 度 探索 に 行って き ます 。
いや 待て 。 動く な 。 え ?
どうした キバ ?
いや ずっと 考えて た んだ 。 犬 笛 の 謎 を な 。
犬 笛 の 謎 ?
ああ 犬 笛 の 周波 数 と 同じ 超 音波 を 使う 動物 が いる 。
コイツ だ 。
なるほど 。
ヤツ ら は コウモリ を 操って いる と いう んだ な 。
でも どの コウモリ が ?
さあ な そこ まで は わから ねえ が 闇 雲 に 動けば ➡
余計に ヤツ ら に 居場所 を 知ら れる こと に なる 。
( キバ ) いや すでに 監視 さ れて る かも しれ ねえ 。
里 で 分析 して もらって いる 結晶 の 結果 さえ 出れば ➡
なに か 手段 を 講じ られる が …。
( カカシ ) ここ は シノ の 蟲 に 期待 する しか ない か 。
♪♪~
ハァ ハァ …。
《 紅 蓮 : 大 蛇 丸 様 に 吉報 を 届け なきゃ なら な いって のに 。
今 コイツ に 死な れちゃ 困る んだ 。 いい か 死ぬ な よ 》
♪♪~
( キギリ ) 遅 え な まだ かよ 。
( リンジ ) 確かに もう 戻って も いい 頃 だ な 。
♪♪~
《 リンジ と ゴズ も 連れて くる んだった な 》
(( 気 を つけろ 。 あの 辺り に 何者 か が 近づいて いる ))
《 こんな ところ で グズグズ して る わけに は いか な いって のに 》
大丈夫 か ?
あったかい 。
♪♪~
♪♪~
( 紅 蓮 ) しまった !
♬( 笹 笛 )
( 紅 蓮 ) 何 を して いる ?
紅 蓮 さん …。
もう 具合 は いい の か ?
お前 に い なく なら れちゃ 困る から な 。
お前 は 大 蛇 丸 様 から の 大事な 預かり もの だ 。
( 紅 蓮 ) それ は ?
か あ さま に …。
そう いえば お前 家族 は ?
か あ さま は … 帰って こ なかった …。
だから … ボク の 帰る 場所 は …。
♪♪~
椿 … 好きな んだろう ?
この 椿 は 決して 枯れ は し ない 。
私 が 死な ない かぎり は な 。
( 紅 蓮 ) 行く ぞ 。
♪♪~
ハハッ … いい こ だ ぞ ~ 赤 丸 !
しかし 赤 丸 って ば ホント デカ く なった よ なぁ …。
そう か ぁ ? お前 さ ホント に 赤 丸 の 成長 と か ➡
全然 気づか なかった の か よ ?
ん ~ そう だ な 言わ れて みれば …。
どう だ ? かゆい ところ は ない か ? 赤 丸 。 ( 赤 丸 ) ワン !
( キバ ) 若干 シャンプ ー の 減り が …➡
早く なった 気 は した な … それ に …。
どう だ ? 気持 いい か ? 赤 丸 。 ワンッ !
ブラッシング で 取れる 毛 の 量 が 増えた 気 も する ような …。
あと は …。
さ ぁ こい 赤 丸 ! 散歩 に いく ぞ !
( キバ ) 赤 丸 を 頭 に 乗せた 途端 ➡
急に 意識 が ぶ っ 飛んだ こと が あった っけ …。
でも ま ぁ 些細 な こと だ しな 。 んな ワケ ねえ だ ろ !
だって 昔 から 白い し フカフカ だし 鼻 黒い し …。
ワン ! これ で 気づけ って 言わ れて も ➡
困る よ な ? 赤 丸 ! ワン !
うん 。 何 か もう …➡
どうでも いい って ば よ 。