Boogiepop wa Warawanai (2019) Episode 14
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( 携帯 電話 の 着信 音 )
( 竹田 ( たけ だ ) ) ん ?
もしも し 宮下 ( みや した ) どう し た ?
( 篠崎 ( し の ざ き ) ) ご 来場 ありがとう ございます
ただいま 大変 混雑 し て おり ます が ―
開場 まで もう しばらく お 待ち ください
( 真 ( まこと ) ) お 母 さん おし っこ
( 静香 ( しずか ) ) えっ ? おし っこ … なんで さっき 言わ なかった の ?
( 真 ) 今 し たく なった から
もう せっかく 並 ん だ のに
1 人 で 行 ける から いい でしょ う ?
すぐ に 戻って くる から
トイレ の 場所 分かる ?
大丈夫 来る 途 中 に あった よ
早く する の よ
( 真 ) 変 な の
あんな ビル 怪獣 が 壊し ちゃ え ば いい ん だ よ
あー あ そう し たら 帰って ゲーム できる のに な
( 寺 月 ( てら つき ) ) お やおや 無理 に 連れ て こ られ た の かい ?
じいさん 誰 ?
“ じいさん ” は ない だ ろ う
私 は まだ 若い
でも 俺 より 年寄り だ ろ
アハ … まあ そう 見える だ ろ う な
でも 本当 の ところ 私 は 生まれ た ばかり な ん だ よ
バカ み て え ん な はず ねえ じゃ ん
( 寺 月 ) フフッ しか し 世界 に ―
確実 に 正しい こと など ない ん だ よ 坊や
全て は ゆ がん で どこ かしら ねじ曲がって いる の さ
( 羽原 ( は ばら ) ) う えっ
もう こんなに 並 ん で ん の か よ
まだ 1 時間 以上 ある って の に
く そ っ しょうが ねえ な
( 田中 ( た なか ) ) あれ ? 羽原 さん じゃ ない です か ?
あ ?
( 田中 ) 羽原 健太郎 ( けん たろう ) さん でしょ ?
おお 志郎 ( しろう ) か
久しぶり だ な 中学 以来 か ?
そう です ね 学校 は どう です か ?
進学 し た の って エリート 校 でしょ ?
ああ まあ ボチボチ な
ゴタゴタ も あった けど なんとか なった し
て か 何 だ お前
1 人 で 来 た の か ? デート と か じゃ なく て ?
( 田中 ) いや デート です ( 羽原 ) あ ?
一緒に 来る はず だった 彼女 は もう 来 れ なく なった ん です
だから 1 人 で …
亡くなった … って こと か ?
よく 分から ない けど たぶん
これ を 建て てる とき に 2 人 で 前 を 通りかかった ん です
その とき 彼女 が ―
“ いつか ここ に 来 たい ” って 言って て
昨日 の 夜 急に そんな こと を 思い出し て
だから デート の つもり で
そう だった の か
羽原 さん は ?
ああ 俺 は 1 人 だ よ ちょっと 興味 が あって な
じゃあ もし よかったら つきあって くれ ませ ん ?
えっ ? けど お前 …
彼女 は にぎやか な の が 好き だった し
それ に 羽原 さん ―
こう いう ハイテク 関係 に 詳しい でしょ ?
ハイテク ?
あー “ ハイテク ” って 言って いい の か な これ は
こない だ 亡くなった 寺 月 って 人 が 建て させ た ん です よ ね ?
ああ
まあ 寺 月 恭一郎 ( きょうい ちろう ) の 酔狂 って の が ―
こいつ の 最も 適切 な 説明 かも しれ ない な
一 代 で 巨万 の 富 を 築き ―
さまざま な 分野 に 多大 な 貢献 と 進歩 を もたらし た ―
伝説 的 な 起業 家
怪物 寺 月 恭一郎 が 最後 に 残し た バビロン の 塔
“ ムーン テンプル ”
寺 月 は 24 歳 の とき に 設立 し た アクセサリー 会社 が 大当たり し ―
その 後 あらゆる 業種 を 手がけ ―
総合 企業 MCE の オーナー 社長 と なった が ―
56 歳 の 若 さ で 急死
寺 月 の 残し た MCE は ワンマン の 個人 会社 で あった ため ―
その 死後 は 後継 者 も おら ず 一部 を 残し 解体
寺 月 の 酔狂 で 建て られ た ムーン テンプル は ―
世界 中 の 情報 を つなぐ 一 大 ネットワーク 拠点 を ―
構想 し た も の らしい が ―
正確 な 使用 目的 は 不明
( 田中 ) って こと は 結局 ―
何 に 使って いい の か 分から ない もの を 建て て い た …
って こと な ん です か ?
ああ 寺 月 に は 考え が あった みたい だ けど な
けど これ だけ の 建物 だ
寺 月 が 残し た ゴタゴタ を 解消 する ため の ―
資金 の 足し に でも って 解体 を 1 か月 待って ―
見せ物 と し て 開放 しよ う と いう こと らしい
へえ そう いう こと だった ん です ね
でも ネットワーク の 拠点 と か ―
今 の 時代 に メリット なんて ある ん でしょ う か ?
ああ 完成 まで 時間 かかった って いって も ―
寺 月 に も その 辺 の 先見 性 は あった はず だ し …
あっ …
こりゃ 雨 に なる か な
( 竹田 ) ああ そう か
今日 から オープン だった ん だ
それにしても すごい 人 だ な
宮下 が 見 たい って いう なら 行き たい けど …
( 藤 花 ( とうか ) ) いい でしょ う ? 先輩 も 忙しい だ ろ う けど
あー
( 藤 花 ) 私 やっぱり 勉強 ばっかり で 少し 寂しい し
まあ な うん
俺 も ちょっと 寂しかった し 出かける か
( 藤 花 ) ホント ?
ああ いい よ
で どこ で 会う ?
( 藤 花 ) 私 たち が 初めて 会った 場所 って いう の は ?
( 竹田 ) ああ いい よ
あっ まいった な
( 女性 ) えっ 雨 ?
( 男性 ) また 天気 予報 外れ か よ
天候 悪化 の ため 開場 を 早め ます ので ―
前 の 方 が 前進 する まで 押し たり し ない よう お 願い し ます
( 竹田 ) ムーン テンプル
構造 物 が 互いに 引っ張り 合う よう に 設計 さ れ て いる ため ―
ねじれ て 建って いる
内部 は 全て スロープ 状 に なり いわゆる 階層 と いう 概念 が ない
デザイン 的 に も 面白い 建築 物 な ん だ けど ―
宮下 興味 ある かな ?
( メール の 着信 音 ) ( 竹田 ) あっ
別に 遅刻 ぐらい いい ん だ けど
あれ に 比べ れ ば 全然
あいつ と また 会って み たい な
( ブギー ポップ ) そんなに 僕 に 会い たい の かい ?
あっ
( ブギー ポップ ) なら いつ でも 会え ば いい じゃ ない か
( ブギー ポップ ) ん ? や あ 竹田 君
僕 に 会う の は 簡単 な こと さ
僕 は 世界 の 危機 に 反応 し て 現れる ん だ から ―
君 が 世界 の 危機 を 作って しまえ ば いい ん だ よ
さて どう する ? 竹田 君
誰 だ ? お前 は
あいつ は そんな ふう に 笑ったり し ない
お前 は ブギー ポップ じゃ ない 偽者 だ
我が 名 は 歪曲 王 ( わ い きょく おう )
世界 を “ 黄金 ( きん ) ” に 変える べく 生まれ た 者 だ
( 竹田 ) あ …
ハァ …
( 敬 ( けい ) ) もう 今日 は 晴れ って 言って た の 誰 ?
予備 校 の 願書 出し に 来 た だけ な の に
やむ まで 待つ しか ない わ ね
あっ
あっ …
( 敬 ) 何 やって ん の 私
バカ みたい !
あっ
えっ ?
まさか …
ブギー ポップ ?
( 敬 ) どう し て こんな 所 に …
えっ ? ちょっと …
通し て ください ! 関係 者 です ! ( 警備 員 ) あっ …
( 咲子 ( さ きこ ) ) 今 の 新 刻 ( に い とき ) 敬 ?
あいつ が 関係 者 ? どう いう こと ?
( タケシ ) よう 咲子
何 だ ろ う な ? 今 走って っ た ヤツ
何 ?
なんか 変 な コスプレ キャラ みたい な の が …
そんな の い た ? 見 なかった わ
( タケシ ) い た だ ろ !
なんか えらい 速 さ で よく 分か ん なかった けど ―
黒い マント を 羽織って 筒 みたい な ? 帽子 かぶって
ブギー ポップ じゃ ある まい し
えっ ? 何 だ それ ?
何でもない
( 警備 員 ) 次 の 列 の 方 前 へ お 進み ください
お っ いよいよ だ
なんか 入る の が もったいない 気 が する
は あ ? 何 言って ん の お前
( 見物 客 たち の 歓声 )
ああ
わ あ
あ …
( タケシ ) 咲子 ( 咲子 ) あっ
( タケシ ) エレベーター は こっち だ ぞ
歩 い て 上 ろ う せっかく な ん だ から
たり いよ
どうせ 中 は みんな 同じ だ ろ う ?
行って み ない と 分から ない でしょ
“ てっぺん まで 完全 走破 バンザイ ” なんて ―
ガキ み て え な こ と 考え て ん の か ?
じゃあ 勝手 に し て 私 1 人 で 行く から
( タケシ ) ちょ … ちょっと 待 て よ
俺 何 か 気 に 障る こと し た ?
別に
じゃあ なんで そんなに 怒って る ん だ よ !
いい ?
私 は あんた に 興味 が あって ここ に 来 た ん じゃ ない
分かった ?
チェッ 勝 手 に しろ !
俺 は 上 で 待って る から な
( 羽原 ) お っ ケンカ か ?
( 田中 ) 羽原 さん そう いう 言い 方 は …
何 です か ?
あっ いや ごめん …
俺 も 身 に 覚え が あって つい ヘヘ …
( 咲子 ) フン
( 咲子 ) ホント に 不思議
これ 作った の って どんな 人 な ん だ ろ …
( 咲子 ) ブギー ポップ ?
その 少年 は 人 が 生涯 で 一 番 美しい とき に ―
それ 以上 醜く なら ない よう に 殺す と いう
あっ 待って
待って !
ブギー ポップ !
あれ ? さっき の …
ブギー ポップ …
何 だ それ ?
うん ? 心当たり でも あん の か ?
あっ いえ 何でも ない です
( ロック 音楽 )
( ロック 音楽 )
( 2 人 ) あっ
( ロック 音楽 )
( ロック 音楽 )
な っ 何 だ これ ?
( ロック 音楽 )
( ロック 音楽 )
何 よ 一体 ?
本部 応答 願い ます
聞こえ ます か ? 本部 応答 願い … えっ ?
どう なって ん だ ?
( 女性 の 悲鳴 )
( 見物 客 たち の 悲鳴 )
( 男性 ) なんか 変 じゃ ね ?
( 女性 ) さっき から 全然 進ま ない ね
( 男の子 ) もう 帰 ろ う よ
( 女性 ) なんで シャッター 下り ちゃ った の ?
( 男性 ) 入場 制限 と か じゃ ねえ の ?
( 女性 ) 何 それ ? 最悪
( 管理 者 ) 緊急 装置 が 作動 し た ?
( 管理 者 ) ええ 何らか の 要因 で システム に エラー が 起き ―
シャッター が 下り て しまった よう です
( 管理 者 ) 中 の 客 たち の 様子 は ?
( 管理 者 ) すぐ に 確認 し ます
( 敬 ) 何 な の ここ …
気味 が 悪い わ
どこ 行った の よ ブギー ポップ …
あ …
( ロック 音楽 )
( 敬 ) どこ から かしら ?
( ロック 音楽 )
( 敬 ) どう いう こと ?
なんで 曲 だけ が はっきり と 聞こえる の ?
な 何 よ これ ?
何 な の よ これ は !
( 早乙女 ( さおとめ ) ) 新 刻 先輩 あなた は 何 を 隠し てる ?
誰 ? 誰 な の ? もう やめ て !
( 早乙女 ) あなた は ずっと ―
その こと を 抱え た まま 生き て いく の です か ?
委員 長
あっ …
何 が 起き た ん だ ?
バイト で 警備 の 仕事 し て た はず な の に … あっ
( 紀子 ( のりこ ) ) まあまあ 落ち着き な よ 篠崎 君
紀子 どう し て ?
な 何 だ ? 俺 何 を し て た ん だ ?
( 紀子 ) それ を 教え て ( 篠崎 ) えっ ?
( 紀子 ) “ 何 か を し て い た ” と 言 える ほど の こと を し て い た の ?
この 3 年 間 あなた は
( 篠崎 ) あ …
( 早乙女 ) なるほど ( 敬 ) あっ …
( 早乙女 ) あなた は ここ に 来る の か
ここ で この とき に ―
あなた は 何 か を 隠し た と いう わけ だ
さ … 早乙女 君
いや そ そんな はず ない わ !
あなた は 死 ん だ はず !
そう だ 僕 は 早乙女 正美 ( まさみ ) で は ない
どう いう こと ?
( 早乙女 ) 我が 名 は 歪曲 王
歪曲 ?
人 の 中 に ある ゆがみ に 君臨 する 者
僕 は どこ に でも い て ―
どこ に も い ない 存在
( 敬 ) あ …
歪曲 王 ? 君 が ?
そう
私 は あなた の 心残り を 思い出さ せる ため に いる
は あ ?
( 紀子 ) そして 私 が この 姿 を し て いる の は ―
あなた が それ を 望 ん で いる から よ
( 早乙女 ) あなた に は 心残り が ある
それ を なんとか する に は ―
早乙女 正美 に もう 一 度 会わ なく て は なら なかった
は あ ? 何 の こと よ
それ が 何 な の か あなた に は もう 分かって いる はず です よ
( 無線 の 受信 音 )
( 管理 者 ) こちら 管理 室 応答 願い ます
( 紀子 : 篠崎 の 声 ) はい 篠崎 っす
あっ …
( 管理 者 ) 中 の 客 たち の 状況 は どう だ ?
はい 特に 問題 は あり ませ ん
みんな 落ち着 い て い ます
( 管理 者 ) 了解 こちら も 今 原因 を 調査 中 だ
そのまま 待機 し て くれ
了解 です
( 紀子 ) それ で 何 の 話 を し て いた ん だ っけ 篠崎 君
3 年 前 ―
あなた は 私 に 何 か 言い たく て ここ に 誘った ん じゃ ない の ?
それとも たまたま 帰り に 一緒に なった だけ だった ?
今度 は いつ まで も 待って あげる わ
私 に 言う こと が できる まで ね
私 が 望 ん だ から ―
ここ に あなた と こう し て いる と ?
( 早乙女 ) ええ
でも なぜ あなた だけ ?
あなた の 恋人 は どう し た の よ ?
( 早乙女 ) ん ?
マンティコア よ あの 人 と あなた は セット の はず よ
ええ あなた が 望 ん で い た なら 僕 は 2 人 で 出 て き た でしょ う ね
( 敬 ) はっきり 言う けど ―
別に 私 は 早乙女 君 と 2 人 っきり に なり たい と か ―
そんな こと 考え た こと も ない わ
( 早乙女 ) ああ そう だ ろ う ね
君 の 願望 の 充足 が 目的 じゃ ない から な
問題 は 心残り の ほう だ
それ を なんとか する チャンス を 与える ため ―
僕 は 出 て き た
訳 が 分から ない わ
こんな 夢 を 私 に 見 させ て どう しよ う って いう の ?
どう も し ませ ん よ
どう に かする の は あなた の ほう です 委員 長
その 呼び 方 やめ て くれる ?
( 早乙女 ) フッ
別に 好き で やって る ん じゃ …
誰 か が やら なく て は なら ない から … です か ?
しかし やって おけ ば 内申書 で ポイント を 稼 げ る ―
と いう 理由 も あった ん じゃ ない で す かね
( 敬 ) そんな こと !
( 早乙女 ) みんな そう 思って ます よ
“ 新 刻 敬 は ええ かっこ しい で ― ”
“ いつも 正義 ヅラ し て 鼻持ち なら ない チビ だ ” って ね
( 敬 ) あなた なんか に 言わ れ たく ない わ よ !
( 早乙女 ) で は 誰 なら い い ん です か ?
竹田 啓司 ( けいじ ) なら どう です ?
あ …
( 早乙女 ) あなた が 思い を 寄せ て い た こと に 竹田 啓司 は 気づ い て い た
に も かかわら ず ―
彼 から の 反応 が 何も なかった 理由 が そう だった と し たら …
せ 先輩 は そんな 人 じゃ …
( 早乙女 ) あなた の 気持ち を 踏みにじった ん です よ
かばって やる こと は ない
( 敬 ) う っ … ( 早乙女 ) あなた も ―
心 の 隅 で は そう 思って いる ん でしょ う ?
もっと 自分 に 正直 で いい ん じゃ ない か な
( 敬 の 泣き声 )
( 早乙女 ) さあ 聞か せ て ください よ
あなた は どう し たい の か を
わ … 私 は …
( ブギー ポップ ) その 辺 に し て おけ
( 敬 ) ブ … ブギー ポップ …
また 君 か 新 刻 敬
( 早乙女 ) ほう やはり 来 た か
( ブギー ポップ ) 僕 を 知って いる の か ?
( 早乙女 ) ああ
だから 君 に も 僕 の やる こと の 邪魔 は さ せ ない よ
この 全て を “ 黄金 ” に 変える 実験 は ―
誰 に も 止め させ ない
名前 を 聞い て おこ う
我が 名 は 歪曲 王
えっ ? ここ は ?
どう いう こと ?
あいつ は “ 歪曲 王 ” と 名乗った な
どうやら 単純 に は いか ない よう だ
今度 は 君 を 守 れ ない かも しれ ない ぜ
♪ ~
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