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真月譚 月姫, Shingetsutan Tsukihime Episode 11

Shingetsutan Tsukihime Episode 11

先輩

シエル

それ が 貴方 の 本性 です

アル クエイド = ブリュンスタッド

離れ なさい 、 アル クエイド

貴方 は 遠野 君 の 側 に いる 資格 は あり ませ ん

処 断 し ます

止めろ

何故 庇う ん です

彼女 は 貴方 の 血 を 吸 お う と し た ん です よ

違う

何 か の 間違い だ

こいつ は 血 を 吸わ ない って 言って た

血 なんか 嫌い だって

アル クエイド

お前 、 まさか

御免なさい

待って よ

アル クエイド

遠野 君 は 、 彼女 の 真実 の 姿 を 知ら ない ん です

真 祖 は 死 徒 より も 遥か に 業 が 深い の です

彼女 は 真 祖 です

その 吸 血 衝動 は 貴方 が 考え て い うる ほど 簡単 な もの で は ない の です

彼女 は 今 まで 衝動 を 自身 が あらゆる 力 を 使って 抑え 込 ん で き た の です

嘘 だ

嘘 で は あり ませ ん

そんな 事 信じ られる か

先輩 は もともと ロア だ

ですが 今 の 彼女 に は 、 もう 自分 を 抑える 力 は 残って い ない の です

器 の 大き さ と いう もの は

最初 から 決まって いる の です

長い 時間 の 中 で

やがて 満たさ れ 、 溢れ出 し て ゆく

でも その 器 に ひび が 入れ ば

まさか

俺 の せい で

彼女 は もう 限界 な の です

そんな

昔 々

月 の 民 と 呼ば れる 、 人 で は ない 者 達 が おり まし た

その 中 に 、 白い 姫 と 呼ば れる 、 誇り 高い お姫様 が おり まし た

彼女 は 白い まま 目覚め 、 白い まま 眠り に つく

穢 れ と いう もの を 知ら ない

真 祖 の 姫君

その こと が 悲劇 に なり まし た

悲劇 ?

お姫様 に 恋 し た 蛇 が 囁き まし た

お姫様 、 これ お 飲み ください

さすれば たち 所 に 乾き は 潤 せる でしょ

でも それ は 猛毒 で し た

蛇 は お姫様 が 欲しかった ん です

蛇 の 名 は ロア

そして 白い 姫 は 落ち て ゆき まし た

逆 効果 だった みたい です ね

その後 彼女 は 自ら を 封印 し

贖罪 に 生きる 存在 と なり まし た

贖罪 ?

この 八百 年間

ロア の 影 を 追って

眠り から 覚め

処刑 し て は 、 眠り に つく と いう 繰り返し を

誰 と も 触れ合う こと なく

ただ ひたすら 機械 の よう に

デート し て くれ たら 、 許し て あげる わ

いい でしょ ?

何でも いい の

私 、 志 貴 と いろんな 話し て み たい

志 貴 が 隣 に い た から 楽しかった の かも ね

アル クエイド

若し も 、 私 が 吸 血 鬼 じゃ なかったら

私 と 志 貴 って 、 どう なって た かな

アル クエイド

あいつ

秋葉

やっと 見つけ まし た

俺 を 探し て くれ て た の か

勘違い し ない で ください

私 は

秋葉

秋葉

おい ~ しっかり しろ う

兄さん

傷 に 呼ば れ た か

久しぶり だ な

志 貴

やっぱり 、 俺 の こと 知って た か

薄情 な 奴 だ な

昔 は 一緒 に よく 遊 ん だ ろ う

お前

四季

四季

そんな 、 馬鹿 な

漸 く 思い出し た か

お前 は 、 俺 が

何 を 言って る ん だ

秋葉 ?

何 の つもり だ ?

兄さん に 手出し は さ せ ませ ん

何故 偽者 を 庇う

私 の 兄さん 、 貴方 じゃ ない

何 を 言って る

俺 を あの 暗い 地下 牢 から 出し て くれ た の は 、 お前 じゃ ない か

秋葉

お 願い だ よ

こっか ら 出し て くれよ

お 願い だ

お 兄ちゃん

その せい で 、 貴方 は 、 お 父 様 は

俺 の 意志 じゃ ない

誰 か が 命令 する ん だ

殺せ 、 殺せ 、 殺せ って な

貴方 は 狂って る

秋葉

止めろ

兄さん

やはり 遠野 の 血 を 選 ん だ の です ね

ミハイル = ロア = バルダムヨォン

貴 様 、 何故 邪魔 を する ?

俺 と お前 は 、 同じ もの だ ろ う

私 は 自分 の 罪 を 悔い って い ます

貴方 と 一緒 に し ない で ください

先輩

暫く の 間 生かし て おい て やる

だが 次 は 必ず し 止める

先輩

先輩

これ が 私 の 真実 です

じゃ 、 全部 知って た ん だ な

はい

そう か

兄さん に だけ は 、 知ら れ たく なかった の です

側 に い て 欲しかった から

秋葉

御免なさい

兄さん を 欺 い て ばかり で

それ は ?

お 父 様 の 日記 です

これ に 、 真実 が 書 い て あり ます

二 月 一 日 、 かねて から の 計画 を 実行 に 移す

夜 半 過ぎ 襲撃

七 夜 の 郷 を ほぼ 潰 滅 さ せる

生き残り の 子供 を 発見 し た

名 は 志 貴

息子 と 同じ 名前 に 興味 を 引か れ

彼 を 養子 に 迎える こと に する

七 夜 は 退 魔 の 一族 だ

遠野 の 血 を 抑える 為

彼 の 存在 が 役 に 立て ば よい が

息子 の 四季 に 異変 が 起こる

お 兄ちゃん

妹 の 秋葉 に 刃 を 向け た

志 貴 、 その 場 に 居合わせ た 養子 を 殺害

殺さ れ た の は ?

四季 は 完全 に 理性 を 失った

よって 処罰 する しか ない と 判断 し た

四季 を 殺し きれ なかった

事件 は 隠蔽 し た が

息子 は もう 人 で は なく なった

秋葉 が 、 養子 に 命 を 分け 与える

四季 と 養子 の 立場 を 入れ替える こと に し た

まさか こんな 結果 に なる と は

私 の 兄さん は 、 貴方 じゃ ない

俺 の 意志 じゃ ない

誰 か が 命令 する ん だ

殺せ 、 殺せ 、 殺せ って な

いつか 本当 に 守り たい もの が でき た 時

必ず 必要 に なる から

志 貴 さん

私 達

秋葉 の こと 、 頼 ん だ よ

アル クエイド

来 ちゃ 駄目

私 は 、 志 貴 の 側 に いる 資格 なんて なかった の

先 の 事 は 、 気 に する な

お前 は 、 疲れ てる だけ な ん だ

今 だって

志 貴 の 血 が 吸い たく て たまらない ん だ から

アル クエイド

大丈夫 よ

今 まで だって 一 人 って やって き た ん だ から

今 の お前 に 、 そんな 力ない だ ろ う

これ 以上 、 志 貴 と 一緒 に いる の は 辛い の

悲しかった

あの 時 、 私 を 見 た 志 貴 の 目 が

他の 人間 に そういう 目 で 見 られる の は 平気 だ けど

志 貴 に だけ は 、 そんな 目 で 見 られ たく なかった

あんな 目 で 見 られる の は 、 耐え られ ない

御免 な

辛い 思い を さ せ て

頼む から 、 一 人 で やる なんて 言う な よ

やっと 生き てる って 事 が

楽しい って 思え た ん だ ろ う

でも

もう 、 お前 一 人 に やら せる わけ に は いか ない ん だ

俺 も 、 決着 を つけ なきゃ なら ない

決着

二 人 で やろ う 、 アル クエイド

志 貴

迷惑 か ?

ね 、 志 貴

何 だ ?

私 が 貴方 を 待って た 時 の 事

覚え てる ?

忘れる わけない だ ろ う

自分 が 殺し た 相手 が 、 笑って 待って た ん だ

あの 時 ね

私 、 貴方 の 事 が 凄く 憎かった

きっと これ が 最後 だ っと 思って

覚悟 し て ロア を 追いかけ て って

でも 、 突然 見ず知らず の 誰 か に 殺さ れ て

だから 、 絶対 同じ 目 に あわせて やろ う って 、 思って た

アル クエイド

でも ね

その 時 、 凄く 幸せ だった 気 が する

あんなに 一 人 の 事 思って 待って る 時間 は

初めて だった から

そう か

若し も 、 志 貴 が 私 を 殺し て なかったら

どう なって た の か な

また 仮定 な 話 か

同じ だ よ

きっと

アル クエイド

志 貴

バイバイ

引き裂か れ た 蛇 の 血 に

月 が 朱色 に 染まる とき

白き 姫 が

永遠 の 安らぎ に 旅立つ

最終 回 真 月 譚 月 姫

月 世界

私 、 もう 約束 守って もらった から


Shingetsutan Tsukihime Episode 11 shingetsutan|tsukihime|episode Shingetsutan Tsukihime Episode 11

先輩 せんぱい Sempai...

シエル Ciel...

それ が 貴方 の 本性 です ||あなた||ほんしょう| That is your true nature, Arcueid Brunestud...

アル クエイド = ブリュンスタッド

離れ なさい 、 アル クエイド はなれ||| Get away from him, Arcueid!

貴方 は 遠野 君 の 側 に いる 資格 は あり ませ ん あなた||とおの|きみ||がわ|||しかく|||| You have no business being next to Tohno.

処 断 し ます しょ|だん|| I will punish you!!

止めろ とどめろ Stop!

何故 庇う ん です なぜ|かばう||

彼女 は 貴方 の 血 を 吸 お う と し た ん です よ かのじょ||あなた||ち||す||||||||

違う ちがう No! It must be some kind of mistake!

何 か の 間違い だ なん|||まちがい|

こいつ は 血 を 吸わ ない って 言って た ||ち||すわ|||いって|

血 なんか 嫌い だって ち||きらい| She hates blood...

アル クエイド Arcueid...?

お前 、 まさか おまえ| You... can't...

御免なさい ごめんなさい I'm sorry!

待って よ まって| Wait! Arcueid!!

アル クエイド

遠野 君 は 、 彼女 の 真実 の 姿 を 知ら ない ん です とおの|きみ||かのじょ||しんじつ||すがた||しら||| You don't know...

真 祖 は 死 徒 より も 遥か に 業 が 深い の です まこと|そ||し|と|||はるか||ぎょう||ふかい|| The True Ancestors' sins are much deeper than the Dead.

彼女 は 真 祖 です かのじょ||まこと|そ|

その 吸 血 衝動 は 貴方 が 考え て い うる ほど 簡単 な もの で は ない の です |す|ち|しょうどう||あなた||かんがえ|||||かんたん|||||||

彼女 は 今 まで 衝動 を 自身 が あらゆる 力 を 使って 抑え 込 ん で き た の です かのじょ||いま||しょうどう||じしん|||ちから||つかって|おさえ|こみ|||||| She has contained the impulse with every power she holds until now.

嘘 だ うそ| It's a lie!

嘘 で は あり ませ ん うそ||||| It is not a lie.

そんな 事 信じ られる か |こと|しんじ|| I can't believe that! You used to be Roa--

先輩 は もともと ロア だ せんぱい||||

ですが 今 の 彼女 に は 、 もう 自分 を 抑える 力 は 残って い ない の です |いま||かのじょ||||じぶん||おさえる|ちから||のこって|||| But she doesn't have any power left to contain herself.

器 の 大き さ と いう もの は うつわ||おおき||||| The size of a vessel is set from the beginning.

最初 から 決まって いる の です さいしょ||きまって|||

長い 時間 の 中 で ながい|じかん||なか|

やがて 満たさ れ 、 溢れ出 し て ゆく |みたさ||あふれで|||

でも その 器 に ひび が 入れ ば ||うつわ||||いれ| But if that vessel gets a crack...

まさか Could it be... because of me...

俺 の せい で おれ|||

彼女 は もう 限界 な の です かのじょ|||げんかい||| It's her limit now.

そんな It can't be...

昔 々 むかし| Once upon a time...

月 の 民 と 呼ば れる 、 人 で は ない 者 達 が おり まし た つき||たみ||よば||じん||||もの|さとる|||| There existed a group called Moon People, who were not human.

その 中 に 、 白い 姫 と 呼ば れる 、 誇り 高い お姫様 が おり まし た |なか||しろい|ひめ||よば||ほこり|たかい|おひめさま|||| Among them was a proud princess called White Princess.

彼女 は 白い まま 目覚め 、 白い まま 眠り に つく かのじょ||しろい||めざめ|しろい||ねむり|| She woke up in white and slept in white.

穢 れ と いう もの を 知ら ない あい||||||しら|

真 祖 の 姫君 まこと|そ||ひめぎみ

その こと が 悲劇 に なり まし た |||ひげき|||| That led to a tragedy...

悲劇 ? ひげき

お姫様 に 恋 し た 蛇 が 囁き まし た おひめさま||こい|||へび||ささやき|| A snake who fell in love with the princess murmured...

お姫様 、 これ お 飲み ください おひめさま|||のみ| "Your highness, please drink this.

さすれば たち 所 に 乾き は 潤 せる でしょ ||しょ||かわき||じゅん|| And your thirst will be quenched immediately."

でも それ は 猛毒 で し た |||もうどく||| But it was a deadly poison.

蛇 は お姫様 が 欲しかった ん です へび||おひめさま||ほしかった|| The snake wanted the princess.

蛇 の 名 は ロア へび||な|| The name of the snake is Roa...

そして 白い 姫 は 落ち て ゆき まし た |しろい|ひめ||おち||||

逆 効果 だった みたい です ね ぎゃく|こうか||||

その後 彼女 は 自ら を 封印 し そのご|かのじょ||おのずから||ふういん|

贖罪 に 生きる 存在 と なり まし た しょくざい||いきる|そんざい||||

贖罪 ? しょくざい Atonement...?

この 八百 年間 |はっぴゃく|ねんかん For these 800 years, she has been waking up to go after Roa's shadow.

ロア の 影 を 追って ||かげ||おって

眠り から 覚め ねむり||さめ

処刑 し て は 、 眠り に つく と いう 繰り返し を しょけい||||ねむり|||||くりかえし| She executes him and goes back to sleep.

誰 と も 触れ合う こと なく だれ|||ふれあう||

ただ ひたすら 機械 の よう に ||きかい||| ...without coming in contact with anyone, just like a machine.

デート し て くれ たら 、 許し て あげる わ でーと|||||ゆるし||| If you go out on a date with me, I'll forgive you.

いい でしょ ? It's all right, isn't it?

何でも いい の なんでも|| Anything is all right.

私 、 志 貴 と いろんな 話し て み たい わたくし|こころざし|とうと|||はなし||| I want to talk about a lot of things with you.

志 貴 が 隣 に い た から 楽しかった の かも ね こころざし|とうと||となり|||||たのしかった||| Maybe it was fun because you were next to me.

アル クエイド Arcueid...

若し も 、 私 が 吸 血 鬼 じゃ なかったら わかし||わたくし||す|ち|おに|| If I weren't a vampire...

私 と 志 貴 って 、 どう なって た かな わたくし||こころざし|とうと||||| I wonder what would've happened between you and me...

アル クエイド Arcueid...

あいつ That bastard...

秋葉 あきは Akiha?

やっと 見つけ まし た |みつけ|| I finally found you...

俺 を 探し て くれ て た の か おれ||さがし|||||| Were you looking for me?

勘違い し ない で ください かんちがい|||| Please don't misunderstand.

私 は わたくし| I...

秋葉 あきは Akiha!!

秋葉 あきは Akiha!

おい ~ しっかり しろ う Hey, get a hold of yourself!

兄さん にいさん My brother...

傷 に 呼ば れ た か きず||よば||| Did the wound call you...?

久しぶり だ な ひさしぶり|| It's been a long time...

志 貴 こころざし|とうと Shiki...

やっぱり 、 俺 の こと 知って た か |おれ|||しって|| After all... you know me...

薄情 な 奴 だ な はくじょう||やつ|| What a heartless man.

昔 は 一緒 に よく 遊 ん だ ろ う むかし||いっしょ|||あそ|||| We used to play together a long time ago...

お前 おまえ You...

四季 しき Shiki...

四季 しき Shiki...

そんな 、 馬鹿 な |ばか| It can't be...

漸 く 思い出し た か すすむ||おもいだし|| You finally remember me?

お前 は 、 俺 が おまえ||おれ|

何 を 言って る ん だ なん||いって||| What are you saying?

秋葉 ? あきは Akiha!

何 の つもり だ ? なん||| What do you think you're doing?

兄さん に 手出し は さ せ ませ ん にいさん||てだし||||| I won't let you touch my brother!

何故 偽者 を 庇う なぜ|にせもの||かばう Why do you protect the fake one!?

私 の 兄さん 、 貴方 じゃ ない わたくし||にいさん|あなた|| You are not my brother...

何 を 言って る なん||いって|

俺 を あの 暗い 地下 牢 から 出し て くれ た の は 、 お前 じゃ ない か おれ|||くらい|ちか|ろう||だし||||||おまえ||| You're the one who let me out of that dark underground jail.

秋葉 あきは Akiha... Please...

お 願い だ よ |ねがい||

こっか ら 出し て くれよ ||だし|| Let me out of here. Please...

お 願い だ |ねがい|

お 兄ちゃん |にいちゃん My brother...

その せい で 、 貴方 は 、 お 父 様 は |||あなた|||ちち|さま| You killed my father because of me...

俺 の 意志 じゃ ない おれ||いし|| It is not my will. Someone ordered me.

誰 か が 命令 する ん だ だれ|||めいれい|||

殺せ 、 殺せ 、 殺せ って な ころせ|ころせ|ころせ|| Saying, "Kill him! Kill him! Kill him!"

貴方 は 狂って る あなた||くるって| You're crazy!!

秋葉 あきは Akiha!!

止めろ とどめろ Stop it!

兄さん にいさん My brother!

やはり 遠野 の 血 を 選 ん だ の です ね |とおの||ち||せん|||||

ミハイル = ロア = バルダムヨォン みはいる|| Michael Roa Baldamjohon.

貴 様 、 何故 邪魔 を する ? とうと|さま|なぜ|じゃま|| You! Why do you interfere with me?!

俺 と お前 は 、 同じ もの だ ろ う おれ||おまえ||おなじ|||| You and I are the same, aren't we?!

私 は 自分 の 罪 を 悔い って い ます わたくし||じぶん||ざい||くい|||

貴方 と 一緒 に し ない で ください あなた||いっしょ||||| I am not same as you!

先輩 せんぱい Sempai!

暫く の 間 生かし て おい て やる しばらく||あいだ|いかし|||| I'll let you live for a while.

だが 次 は 必ず し 止める |つぎ||かならず||とどめる But I'll definitely kill you next time.

先輩 せんぱい Sempai!

先輩 せんぱい Sempai!!

これ が 私 の 真実 です ||わたくし||しんじつ| This is my truth.

じゃ 、 全部 知って た ん だ な |ぜんぶ|しって|||| Then you knew everything, didn't you...?

はい Yes...

そう か

兄さん に だけ は 、 知ら れ たく なかった の です にいさん||||しら||||| I just didn't want you to know.

側 に い て 欲しかった から がわ||||ほしかった|

秋葉 あきは Akiha...

御免なさい ごめんなさい I'm sorry... I've been deceiving you...

兄さん を 欺 い て ばかり で にいさん||あざむ||||

それ は ? What's that?

お 父 様 の 日記 です |ちち|さま||にっき| Father's diary...

これ に 、 真実 が 書 い て あり ます ||しんじつ||しょ|||| The truth is written in it.

二 月 一 日 、 かねて から の 計画 を 実行 に 移す ふた|つき|ひと|ひ||||けいかく||じっこう||うつす February 1st. I have carried out the long-intended plan.

夜 半 過ぎ 襲撃 よ|はん|すぎ|しゅうげき Raided after midnight. I destroyed almost all of Nanaya village.

七 夜 の 郷 を ほぼ 潰 滅 さ せる なな|よ||ごう|||つぶ|めつ||

生き残り の 子供 を 発見 し た いきのこり||こども||はっけん|| I found a child survivor.

名 は 志 貴 な||こころざし|とうと

息子 と 同じ 名前 に 興味 を 引か れ むすこ||おなじ|なまえ||きょうみ||ひか| The name interested me because it's the same as my son's.

彼 を 養子 に 迎える こと に する かれ||ようし||むかえる||| I decided to adopt him.

七 夜 は 退 魔 の 一族 だ なな|よ||しりぞ|ま||いちぞく| Nanaya is a Demon hunter clan.

遠野 の 血 を 抑える 為 とおの||ち||おさえる|ため I hope he is useful in containing Tohno blood...

彼 の 存在 が 役 に 立て ば よい が かれ||そんざい||やく||たて|||

息子 の 四季 に 異変 が 起こる むすこ||しき||いへん||おこる Something has happened to my son, Shiki.

お 兄ちゃん |にいちゃん Big Brother!

妹 の 秋葉 に 刃 を 向け た いもうと||あきは||は||むけ| He pointed a knife at his sister, Akiha.

志 貴 、 その 場 に 居合わせ た 養子 を 殺害 こころざし|とうと||じょう||いあわせ||ようし||さつがい

殺さ れ た の は ? ころさ|||| The one who got killed was...

四季 は 完全 に 理性 を 失った しき||かんぜん||りせい||うしなった Shiki totally lost control of himself.

よって 処罰 する しか ない と 判断 し た |しょばつ|||||はんだん||

四季 を 殺し きれ なかった しき||ころし|| I couldn't kill Shiki...

事件 は 隠蔽 し た が じけん||いんぺい||| I concealed the incident, but my son is not human anymore...

息子 は もう 人 で は なく なった むすこ|||じん||||

秋葉 が 、 養子 に 命 を 分け 与える あきは||ようし||いのち||わけ|あたえる Akiha gave part of her life to my adopted son.

四季 と 養子 の 立場 を 入れ替える こと に し た しき||ようし||たちば||いれかえる|||| I decided to switch Shiki and my adopted son.

まさか こんな 結果 に なる と は ||けっか|||| I didn't expect this result...

私 の 兄さん は 、 貴方 じゃ ない わたくし||にいさん||あなた|| You are not my brother.

俺 の 意志 じゃ ない おれ||いし|| It is not my will. Someone ordered me.

誰 か が 命令 する ん だ だれ|||めいれい|||

殺せ 、 殺せ 、 殺せ って な ころせ|ころせ|ころせ|| Saying, "Kill him! Kill him! Kill him!"

いつか 本当 に 守り たい もの が でき た 時 |ほんとう||まもり||||||じ Someday, when you really want to protect someone...

必ず 必要 に なる から かならず|ひつよう||| ...you will definitely need this power.

志 貴 さん こころざし|とうと| Shiki-san...

私 達 わたくし|さとる We...

秋葉 の こと 、 頼 ん だ よ あきは|||たの||| Take care of Akiha...

アル クエイド Arcueid...

来 ちゃ 駄目 らい||だめ You can't come!

私 は 、 志 貴 の 側 に いる 資格 なんて なかった の わたくし||こころざし|とうと||がわ|||しかく||| I had no business being beside you.

先 の 事 は 、 気 に する な さき||こと||き||| Nevermind the earlier incident. You're just tired.

お前 は 、 疲れ てる だけ な ん だ おまえ||つかれ|||||

今 だって いま| I still thirst to suck your blood...

志 貴 の 血 が 吸い たく て たまらない ん だ から こころざし|とうと||ち||すい||||||

アル クエイド Arcueid...

大丈夫 よ だいじょうぶ| I'm all right, because I've been doing it alone till now.

今 まで だって 一 人 って やって き た ん だ から いま|||ひと|じん|||||||

今 の お前 に 、 そんな 力ない だ ろ う いま||おまえ|||ちからない||| You don't have the power now, do you?

これ 以上 、 志 貴 と 一緒 に いる の は 辛い の |いじょう|こころざし|とうと||いっしょ|||||からい| It's hard for me to stay with you any longer.

悲しかった かなしかった I was sad.

あの 時 、 私 を 見 た 志 貴 の 目 が |じ|わたくし||み||こころざし|とうと||め|

他の 人間 に そういう 目 で 見 られる の は 平気 だ けど たの|にんげん|||め||み||||へいき|| I don't mind other people looking at me like that.

志 貴 に だけ は 、 そんな 目 で 見 られ たく なかった こころざし|とうと|||||め||み||| But I didn't want you to look at me like that.

あんな 目 で 見 られる の は 、 耐え られ ない |め||み||||たえ||

御免 な ごめん|

辛い 思い を さ せ て からい|おもい||||

頼む から 、 一 人 で やる なんて 言う な よ たのむ||ひと|じん||||いう|| I beg you... don't tell me that you're going to do it alone.

やっと 生き てる って 事 が |いき|||こと| You finally came to think it was fun to live, didn't you?

楽しい って 思え た ん だ ろ う たのしい||おもえ|||||

でも But...

もう 、 お前 一 人 に やら せる わけ に は いか ない ん だ |おまえ|ひと|じん||||||||||

俺 も 、 決着 を つけ なきゃ なら ない おれ||けっちゃく||||| I have to settle, too.

決着 けっちゃく Settle...

二 人 で やろ う 、 アル クエイド ふた|じん||||| Let's do it together, Arcueid.

志 貴 こころざし|とうと Shiki...

迷惑 か ? めいわく|

ね 、 志 貴 |こころざし|とうと Hey, Shiki.

何 だ ? なん| What?

私 が 貴方 を 待って た 時 の 事 わたくし||あなた||まって||じ||こと

覚え てる ? おぼえ|

忘れる わけない だ ろ う わすれる||||

自分 が 殺し た 相手 が 、 笑って 待って た ん だ じぶん||ころし||あいて||わらって|まって||| The person I killed was waiting for me with a smile.

あの 時 ね |じ|

私 、 貴方 の 事 が 凄く 憎かった わたくし|あなた||こと||すごく|にくかった

きっと これ が 最後 だ っと 思って |||さいご|||おもって

覚悟 し て ロア を 追いかけ て って かくご|||||おいかけ|| ...and I was chasing after Roa...

でも 、 突然 見ず知らず の 誰 か に 殺さ れ て |とつぜん|みずしらず||だれ|||ころさ|| But I was killed by a total stranger all of sudden...

だから 、 絶対 同じ 目 に あわせて やろ う って 、 思って た |ぜったい|おなじ|め||||||おもって|

アル クエイド Arcueid...

でも ね But I think I was very happy then.

その 時 、 凄く 幸せ だった 気 が する |じ|すごく|しあわせ||き||

あんなに 一 人 の 事 思って 待って る 時間 は |ひと|じん||こと|おもって|まって||じかん| It was the first time I waited for someone for such a long time.

初めて だった から はじめて||

そう か I see...

若し も 、 志 貴 が 私 を 殺し て なかったら わかし||こころざし|とうと||わたくし||ころし|| If you didn't kill me, I wonder what would've happened...

どう なって た の か な

また 仮定 な 話 か |かてい||はなし|

同じ だ よ おなじ|| It would've been the same... I'm sure...

きっと

アル クエイド

志 貴 こころざし|とうと Shiki...

バイバイ Bye bye.

引き裂か れ た 蛇 の 血 に ひきさか|||へび||ち| When the moon gets covered...

月 が 朱色 に 染まる とき つき||しゅいろ||そまる| ...with the blood of the torn snake....

白き 姫 が しろき|ひめ|

永遠 の 安らぎ に 旅立つ えいえん||やすらぎ||たびだつ ...for eternal peace.

最終 回 真 月 譚 月 姫 さいしゅう|かい|まこと|つき|たん|つき|ひめ

月 世界 つき|せかい Lunar World "Lunar World."

私 、 もう 約束 守って もらった から わたくし||やくそく|まもって|| Because you kept the promise...