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刀語, Katanagatari Episode 7 (3)

これ が 最後 の 会話 に なる かも しれ ない のだ ぞ

この 期 に 及んで まだ そんな こと を

それとも 時間 を 稼いで いる のです か

あなた の 奇 策 に は 時間 が かかる と か

分かった 分かった

好きな だけ 殺し 合え この 刀 兄弟 が

10

もう 止め ん よ 好きに しろ

9 8 いざ 尋常に 3 2 1 始め 0 そういう こと か 何 が 「 いざ 尋常に 」 だ 本当に ほれぼれ する 手際

300 本 の ろうそく が まったく 同 時刻 に 同時に 燃え尽き

同時に 消える

気 の 遠く なる ような 計算 と 仕込み だった

どう だ 見 稽古 敗れたり だ

いく ぜ 姉ちゃん

虚 刀 流 最終 奥義

すき が 多い 柳 緑 花 紅

ならば それ を 1 撃 目 に すれば いい

それ さえ 決まれば 七 花 の 混成

いや 強制 接続 技 が 完成 する

七 花 八 裂 · 改

やった か

七 花

とがめ これ

七 実は どう なった

死んだ の か

いや あんまり 勝った って 感じ じゃ ない な

半分 以上 とがめ の 奇 策 の おかげ みたいな もん だ

医者 を 呼んで くれる か

ああ 分かった

悪 刀 なし で は

七 実の 命 は 危ない のであった な

目 を そらす な

まさか と は 思う が

どうやら わたし の 考え が 甘かった よう ね

姉ちゃん 動いちゃ 駄目だ

「 悪 刀 · 鐚 」 なんて

そんな いん ちき な 刀 で 己 の 強 さ を 調整 して

生命 力 を 活性 化 する こと で 沈静 化 さ せ

見 稽古 なんて 言って 他人 の 強 さ を まとう こと で

少し でも 弱く なろう と する なんて

強 さ を 沈静 だ と

姉ちゃん

より 弱く ある ため に

他人 の 技 を 見取って きた だ と

わたし が わたし が 甘かった わ

少し でも 長生き し ようだ なんて

そんな ありさま で 真剣 勝負 だ なんて

ぬるかった の は わたし の 方 ね

わたし は まだ 生きて いる わ

早く 殺して ちょうだい

姉ちゃん

さあ

やめろ

こんな こと に 何の 意味 が ある

すでに 「 悪 刀 · 鐚 」 は 収集 した

もう 終わった のだ

そ なた たち が これ 以上 戦う 理由 は ない

うるさい

何 を

次 は もちろん

首 を 落とす わ

とがめ の 髪 を

よかった わ ね

戦う 理由 が できた じゃ ない

許さ ない ぞ たとえ 姉ちゃん でも

髪 の 長い 女 が 好み だった の

そういう ところ も 父さん に よく 似て る わ ね

はっきり 言って 不愉快だ わ

だから 草 の ように むしる ので は なく

花 の ように 散らして あげる

やって みろ

ただし そのころ に は

姉ちゃん は 八 つ 裂き に なって いる だろう けど な

やっと 全力 で 戦って くれる の ね

虚 刀 流 七 代 目 当主

鑢 七 花 参る

流派 なし 無 所属

鑢 七 実 来 ませ い

刀 姉ちゃん 七 花 わたし の 弟

やっと わたし を 殺して くれる

姉ちゃん

虚 刀 流 最終 奥義

七 花 八 裂 改

わたし の 体 が わたし の 全力 に 耐え られる はず が ない のだ

分かりきって いた こと だ

だから これ まで 他人 の 技 を 見取って きた のに

か弱く ある ため に

少し でも 長生き する ため に

姉ちゃん

ああ そういう こと

姉ちゃん

刀 が 刀 を 使おう と する と こう なって しまう の か

虚 刀 流 蒲 公英

何 だ 父さん

わたし も やっぱり 虚 刀 流 な んじゃ ない

ほめて あげる 七 花

よくぞ よくぞ

よくも わたし を 殺した わ ね

あれ かんじゃ った かな

虚 刀 流 は 刀 を 使わ ない 流派 で は ない

決して 刀 を 使え ない 流派 な のだ

七 実は 殺さ れ たかった のだ な

どうして こんな 意味 の ない 戦い に 身 を 投じ

七 花 を も 巻き込もう と する の か と 思って おった が

何の こと は ない

それ だけ だった のだ

殺さ れ たい と 願った のだ

姉ちゃん は 最強だ けど

最強 過ぎて

やっぱり 戦える 体 じゃ ない んだ よ

その 弱い 体 は

天才 過ぎる せい な んだ

俺 は そう 思う

七 花 八 裂 の 弱点 うんぬん など 口実 に すぎ ん

ただ 七 実は そ なた に 殺して ほしかった のだ

人 と して

当たり前に 死に たかった のだ

それ でも

俺 は 姉ちゃん を 殺し たく は なかった よ

親父 に も

姉ちゃん は 親父 に も 殺して ほしい と 思って た の か な

本人 が 言って いた とおり だ

「 殺さ れて も いい 」 だ よ

許容 と 希望 は 違う もの だ

しかし

そな たが 父 を 愛して いた ように

七 実 も 父 を 愛して いた のだろう

それ でも 俺 は

触って いい か

好きに する が よい この 髪 好き の 変態 め

くすぐったい

姉ちゃん は 髪 切る の うまい んだ よ な

確かに

しかし これ で 俺 も とがめ と 同じ

天 涯孤 独 の 身 の 上って わけだ な

天 涯孤 独

バカな こと を 言う で ない

そ なた いったい いつ の 話 を して おる のだ

わたし に は そな た が おる し

そな たに は わたし が いる であろう

あっ 今 笑い おった な

笑った であろう

いや 笑った わけじゃ ねえ けど

恥ずかしく ねえ か そんな せりふ

黙れ ち ぇり お ー

おっと ほら こっち ー

こうして

2 人 は いよいよ 家 鳴 将軍家 の お膝元 尾張 へ と 出発 し ました

残る 刀 は あと 5 本

2 人 の 旅 の 終わり が 少しずつ 近づいて おり ました

『 刀 語 』 今月 こ よい の お楽しみ は これ まで に ございます

おいしい ね

姉ちゃん

人 と して 当たり前 死んで いく

それ だけ の こと は これほど 難し と 思う

なんとか 残酷 の こと だ

私 と 七 花 当たり前 死んで 行ける だろう か

さて

次の 目的 地 は

一 級 災害 指定 地 江戸 の 不要 湖

カラクリ 人形 相手 に どう な 戦う

こいつ 自身 が 刀

四季 崎 の 変 体 刀 どっち いう すぎ だ

次回 刀 語 微 刀 · 釵

チェスト いや ち ぇり お ー

おいで ダンダンダン

答え を すぐに 教えて あげる

ここ へ ダンダンダン

激しく すべて を 返す

やがて トントントン

開いた 悲劇 迎える でしょう

やっと 静かに やっと 彼岸 へ と

静かに

闇 解けて 歌 流れて

迷子 の 体 見 ないで ね

闇 連れ 連れ

歌 惚れ惚れ と

最後に 誰 か を みて いた


これ が 最後 の 会話 に なる かも しれ ない のだ ぞ

この 期 に 及んで まだ そんな こと を

それとも   時間 を 稼いで いる のです か

あなた の 奇 策 に は 時間 が かかる と か

分かった 分かった

好きな だけ 殺し 合え   この 刀 兄弟 が

10

もう 止め ん よ   好きに しろ

9

8

いざ 尋常に

3

2

1

始め

0

そういう こと か   何 が 「 いざ 尋常に 」 だ

本当に ほれぼれ する 手際

300 本 の ろうそく が まったく 同 時刻 に 同時に 燃え尽き

同時に 消える

気 の 遠く なる ような 計算 と 仕込み だった

どう だ 見 稽古 敗れたり だ

いく ぜ   姉ちゃん

虚 刀 流 最終 奥義

すき が 多い 柳 緑 花 紅

ならば それ を 1 撃 目 に すれば いい

それ さえ 決まれば 七 花 の 混成

いや    強制 接続 技 が 完成 する

七 花 八 裂 · 改

やった か

七 花

とがめ    これ

七 実は どう なった

死んだ の か

いや    あんまり 勝った って 感じ じゃ ない な

半分 以上 とがめ の 奇 策 の おかげ みたいな もん だ

医者 を 呼んで くれる か

ああ   分かった

悪 刀 なし で は

七 実の 命 は 危ない のであった な

目 を そらす な

まさか と は 思う が

どうやら わたし の 考え が 甘かった よう ね

姉ちゃん 動いちゃ 駄目だ

「 悪 刀 · 鐚 」 なんて

そんな いん ちき な 刀 で 己 の 強 さ を 調整 して

生命 力 を 活性 化 する こと で 沈静 化 さ せ

見 稽古 なんて 言って 他人 の 強 さ を まとう こと で

少し でも 弱く なろう と する なんて

強 さ を 沈静 だ と

姉ちゃん

より 弱く ある ため に

他人 の 技 を 見取って きた だ と

わたし が   わたし が 甘かった わ

少し でも 長生き し ようだ なんて

そんな ありさま で 真剣 勝負 だ なんて

ぬるかった の は わたし の 方 ね

わたし は まだ 生きて いる わ

早く 殺して ちょうだい

姉ちゃん

さあ

やめろ

こんな こと に 何の 意味 が ある

すでに 「 悪 刀 · 鐚 」 は 収集 した

もう 終わった のだ

そ なた たち が これ 以上 戦う 理由 は ない

うるさい

何 を

次 は もちろん

首 を 落とす わ

とがめ の 髪 を

よかった わ ね

戦う 理由 が できた じゃ ない

許さ ない ぞ    たとえ 姉ちゃん でも

髪 の 長い 女 が 好み だった の

そういう ところ も 父さん に よく 似て る わ ね

はっきり 言って 不愉快だ わ

だから 草 の ように むしる ので は なく

花 の ように 散らして あげる

やって みろ

ただし そのころ に は

姉ちゃん は 八 つ 裂き に なって いる だろう けど な

やっと 全力 で 戦って くれる の ね

虚 刀 流 七 代 目 当主

鑢 七 花   参る

流派 なし   無 所属

鑢 七 実   来 ませ い

姉ちゃん

七 花   わたし の 弟

やっと わたし を 殺して くれる

姉ちゃん

虚 刀 流 最終 奥義

七 花 八 裂   改

わたし の 体 が わたし の 全力 に 耐え られる はず が ない のだ

分かりきって いた こと だ

だから これ まで 他人 の 技 を 見取って きた のに

か弱く ある ため に

少し でも 長生き する ため に

姉ちゃん

ああ そういう こと

姉ちゃん

刀 が 刀 を 使おう と する と   こう なって しまう の か

虚 刀 流 蒲 公英

何 だ   父さん

わたし も やっぱり 虚 刀 流 な んじゃ ない

ほめて あげる 七 花

よくぞ よくぞ

よくも わたし を 殺した わ ね

あれ   かんじゃ った かな

虚 刀 流 は 刀 を 使わ ない 流派 で は ない

決して 刀 を 使え ない 流派 な のだ

七 実は 殺さ れ たかった のだ な

どうして こんな 意味 の ない 戦い に 身 を 投じ

七 花 を も 巻き込もう と する の か と 思って おった が

何の こと は ない

それ だけ だった のだ

殺さ れ たい と 願った のだ

姉ちゃん は 最強だ けど

最強 過ぎて

やっぱり 戦える 体 じゃ ない んだ よ

その 弱い 体 は

天才 過ぎる せい な んだ

俺 は そう 思う

七 花 八 裂 の 弱点 うんぬん など 口実 に すぎ ん

ただ 七 実は そ なた に 殺して ほしかった のだ

人 と して

当たり前に 死に たかった のだ

それ でも

俺 は 姉ちゃん を 殺し たく は なかった よ

親父 に も

姉ちゃん は 親父 に も 殺して ほしい と 思って た の か な

本人 が 言って いた とおり だ

「 殺さ れて も いい 」 だ よ

許容 と 希望 は 違う もの だ

しかし

そな たが 父 を 愛して いた ように

七 実 も 父 を 愛して いた のだろう

それ でも 俺 は

触って いい か

好きに する が よい この 髪 好き の 変態 め

くすぐったい

姉ちゃん は 髪 切る の うまい んだ よ な

確かに

しかし これ で 俺 も とがめ と 同じ

天 涯孤 独 の 身 の 上って わけだ な

天 涯孤 独

バカな こと を 言う で ない

そ なた   いったい いつ の 話 を して おる のだ

わたし に は そな た が おる し

そな たに は わたし が いる であろう

あっ   今 笑い おった な

笑った であろう

いや   笑った わけじゃ ねえ けど

恥ずかしく ねえ か そんな せりふ

黙れ   ち ぇり お ー

おっと   ほら こっち ー

こうして

2 人 は いよいよ 家 鳴 将軍家 の お膝元 尾張 へ と 出発 し ました

残る 刀 は あと 5 本

2 人 の 旅 の 終わり が 少しずつ 近づいて おり ました

『 刀 語 』 今月 こ よい の お楽しみ は これ まで に ございます

おいしい ね

姉ちゃん

人 と して 当たり前   死んで いく

それ だけ の こと は これほど   難し と 思う

なんとか   残酷 の こと だ

私 と 七 花   当たり前 死んで 行ける だろう か

さて

次の 目的 地 は

一 級 災害 指定 地   江戸 の 不要 湖

カラクリ 人形   相手 に どう な 戦う

こいつ   自身 が 刀

四季 崎 の 変 体 刀   どっち いう すぎ だ

次回   刀 語   微 刀 · 釵

チェスト   いや   ち ぇり お ー

おいで   ダンダンダン

答え を   すぐに 教えて あげる

ここ へ   ダンダンダン

激しく すべて を 返す

やがて   トントントン

開いた   悲劇   迎える でしょう

やっと 静かに   やっと 彼岸 へ と

静かに

闇 解けて   歌 流れて

迷子 の   体 見 ないで ね

闇 連れ 連れ

歌 惚れ惚れ と

最後に   誰 か を   みて いた