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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵, 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵#03

勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #03

♪♪~

ふん … さ ぁ 殺さ れ たく なかったら →

ありったけ の 食料 を 出し な 。 ( ダンジョー ) 見れば 目立った 武器 も →

持って い ない ようだ が それ で 俺 たち に 勝てる と 思って る の か 。

俺 に は 武器 なんて いら ねえ 。

どうやら ここ ら へんじゃ 知ら れた 俺 の こと を →

まったく 知ら ねえ ようだ な 。 ( ヨシヒコ ) す まんが まったく 知ら ん 。

俺 は 毒 霧 の ザジ 。 俺 の 毒 の 霧 に 触れた 奴 は 一瞬にして →

あの世 行き だ 。

( メレブ ) 霧 と いう と … 口 から 噴射 して くる やつ だ な 。

そう さ なぁ ! 4 人 くらい なら 一度に 葬る こと が できる か な 。

( ムラサキ ) や ばい よ 逃げよう ぜ ! 吹きかけ られたら →

ひと たまり も ない よ ! ダメだ 。

このような 盗賊 が のさばって いる から 世の中 は →

どんどん 腐り ゆく のだ 。 同感 だ な 。

お っ さん ら まじめ すぎる よ 。 おい ! どうやら →

おとなしく 飯 を 渡す 気 は ねえ ようだ な 。

あぁ 。 貴 様 の ような 人間 は もう 一 度 正気 を 取り戻す べきだ 。

あぁ … わかった 。 じゃあ こう しよう 。

お め えら 全員 を 皆殺し に して →

それ から 腹 いっぱいに なったら 考えて やる 。

来る ぞ ! 気 を つけろ !! 息 を 止めろ ! この 手 の 毒 は →

吸い込んだら 終わり だ !

♪♪~

て め ぇ 息 止めて んだ から 早く 噴射 しろ よ !!

バカ ! ムラサキ ! 来る ぞ !!

向かい風 か 。

おいおい … 風向き は 読ま ない と 。 何事 も 。 深い 。

風 変わり ました よ !

♪♪~

もう かれこれ 十 日間 も 歩き っぱ だ よ ~。

いいかげん 村 で 寝 たい よ …。 そう さ なぁ →

盗賊 たち は 俺 たち の 食料 を 目当て に 襲って くる が →

その 食料 も 尽きよう と して いる 。

魔物 も そこそこ 倒した し カネ も 貯まって きた ころ だ 。

確かに そろそろ 村 で 贅沢 する の も 悪く ない な 。

そう です ね …。

なんとなく 近く に 村 の に おい が する ような 気 が する んです が …。

あっ !! あれ 村 じゃ ね ? あぁ ?

( ダンジョー ) お ぉ さすが ヨシヒコ 。 相変わらず 鼻 が 利く な おい 。

あれ は 何という 村 だ ? 早速 『 食べ ログ 』 の 魔術 師 が →

調べて しんぜ よう 。 あの さ ぁ →

『 食べ ログ 』 の 魔術 師 じゃ なくて さ ちゃん と した 魔術 師 に →

なって もらって いい っす か ? しかし なんだろう …。

うん どうした ? 何 か よから ぬ 気 を 感じる 。

なんだ と ?

♪♪~

まったく 感じ ない 。 そう です か 。

行こう 。 3.82 の 店 が ある 。

すみません 米 を ください 。 はい まいど !

すま ぬ 塩 を 分けて もらい たい 。 あい よ 。

なんだ この 村 は 。 市場 は たいてい 女 が 仕切って る もん だ が な 。

そう です ね さっき から 1 人 も 女性 を 見 ない …。

女 は 家 の 仕事 を する 。 そういう 村 の 方針 な のだ 。

おい … 女 は 何 やって んだ ? 女 ?

あぁ … 村 の 行事 で みんな 出 とる よ 。

違った ね 。

それでは 何 か わから ない こと が ございましたら →

いつでも お 声 かけ ください 。 ありがとう ございます 。

さすが に 宿屋 の 仲居 は 女人 である こと が →

ほとんど な のだ が …。 女 は みんな 出払って いる と →

言って いた じゃ ない か 。 そう いえば 風呂 場 の 女 風呂 に も →

1 人 も い なかった …。

貸し切り だった 。 超 気持 よかった 。

めちゃくちゃ 泳いだ 。 ねえ 何 泳ぎ か 知り たい ?

それ 知る 必要 ない な 。

まあ 芸者 を 呼ぶ わけで も ない し →

女 など おら ん で も 何の 不自由 も ない 。 な ?

俺 は 寝る 。

そう です ね 。 せっかく の 宿屋 だ 。 ゆっくり 休み ましょう 。

よし これ で 魔法 の 力 が 全 回復 する ぞ 。

回復 した ところ で 役 に 立た ない けど な 。

シャクレナ 。

おい ! これ 案外 疲れる んだ から な !

やめろ よ ! 更に ヨシズミ 。

おい ! もう … しゃく れた うえ に まゆ毛 太い って →

女の子 に やる こと じゃ ねえ だ ろ !

一晩 その 状態 で 反省 なさい !

や だ よ ! 元 に 戻せよ ! おい !

早く 戻せよ ! うるさい !

もっと 言って しまえば 酢 豚 の パイナップル 。

肉 を 軟らかく する こと が 目的 なら →

軟らかく した のち パイナップル など 捨てて …。

≪ ニャー ニャー !

何 だ ? 何 な んだ この 声 は ?

( 一同 ) ニャー ニャー !

なんだ これ は !?

( 一同 ) ニャー ニャー !

どういう こと だ ?

ニャーオ !

宿屋 の 男 …。

ニャー !

これ は …。

私 が !? 夜中 に 猫 の ように 歩いて たで すって ?

そんな バカな 。

本当な んです 。 市場 で 見た 人 たち も みんな …。

お 客 様 夢 でも ご覧 に なった んです よ 。

そういう こと だ ヨシヒコ 。

そんな …。

そろそろ 仏 が 出て きて 行き先 を 教える ころ だ 急ごう 。

皆さん 待って ください 。 どうした ? ヨシヒコ 。

やはり 何 か が おかしい 。 詳しく 探って み ます 。

え ? おい ヨシヒコ !

すみません 薬屋 の ガライ さん です か ?

( ガライ ) ああ そう だ が 。

あなた が この 村 一 番 の 識者 だ と 伺い まして 。

はは は そんな こと も ない が な 。

実は 昨夜 妙な もの を 目 に した のです 。

村 の 男 たち が 揃って 猫 の ように …。

ああ 見た か 。

え ? ヨシヒコ の 夢 じゃ ない んだ 。

それ と なぜ この 村 に は 女性 が 1 人 も い ない のです か ?

ああ どちら も 魔物 の 仕業 だ よ 。

やはり 。

お前 何も 感じ ねえ って …。

( ガライ ) 女 だけ を さらって いく んだ 奴 ら 。

取り返そう と して →

村 の 強い 男 たち が 出かけて いった が →

1 人 も 戻って こ ん 。

なんという こと だ 。

女 が 1 人 も 居 なく なった ころ か な 。

村 の 男 たち が 猫 に さ れ ち まった 。

ただ 男 たち は 夜中 に なる と →

自分 が 猫 に なって いる こと に 気づいて ねぇ 。

宿屋 の 男 は 嘘 を ついて い なかった って こと か 。

猫 に さ れた の は 奴 ら が ばらまいた 菌 の せい だ 。

私 は その 謎 の 病 を 治す 薬 を →

毎日 こうして 研究 して る んだ が なかなか …。

その 魔物 から 解毒 剤 を もらい ましょう 。

はは は … ダメだ 。

村 一 番 の 猛者 が かなわなかった 魔物 だ 。

お前 さん たち じゃ 到底 …。

いえ 倒し ます 。 村 の 女性 たち も そこ に 居る はず 。

まとめて 取り返して みせ ます 。

ヨシヒコ 。 気持 は わかる が 我々 の 使命 は →

悪霊 の 鍵 を 探す こと だ ぞ 。

こうして 寄り道 を して いる と 仏 も 怒る し …。

このような 村 を ほうっておく わけに は いきま せ ん 。

あの ちなみに な んです けど →

その 魔物 さん って どこ に いる か わかり ます ?

いや さっぱり 。

と なる と 捜す の に も 時間 かかる よ ヨシヒコ 。

そんな もの は すぐに わかる 。 なぜ だ ?

私 に いい 考え が あり ます 。

( ムラサキ ) な な んじゃ そりゃ !?

魔物 だ よ ! お前 ら が 魔物 だ よ !

( ムラサキ ) ヨシヒコ は まだ 若干 見 れる かな …。

お っ さん は 魔物 だ な 。 お っ さん って 言う な 。

2 丁目 ? ねえ 2 丁目 ? 何 丁目 ? 何 丁目 ?

これ で 私 たち が 村 を うろつけば あっ ち から 現れ ます 。

うん 。 だ と いい んだ けど どう だろう か な これ 。

だったら 私 が やった のに 。

お前 で は ダメだ !

万が一 の とき 1 人 で 戦え ない 。

お前 を 犠牲 に は でき ない 。

ヨシヒコ … 優しい …。

まあ お前 の 平ら 胸 で は 男 と 間違え られる 可能 性 ある し な 。

この 2 丁目 より は ましです 。

さあ ヨシヒコ 。

村 の 中 を しゃ なり しゃ なり と 歩き回って →

魔物 を 引きつけよう 。

引き つく ? ねえ これ に 引き つく ? ねえ これ に ?

あれ どう だ ? どう でしょう 。

( メレブ ) あの … あれ かい ? あの 状態 を →

しゃ なり しゃ なり と いう の かい ?

わかん ない 。 ただ ひたすら に キモイ 。

あの さ 俺 の データ の 中 に あんな 歩き 方 する 女 →

い ない んだ けど 。 うん 確かに →

女らしい と いう 概念 を 取り違えて る よ ね 。

ヨシヒコ 顔 顔 真顔 。

( メレブ ) なぜ その 真顔 で しゃ なり しゃ なり が できる 。

( メレブ ) 真顔 で しゃ なり が 何で できる んだ お前 は 。

ダンジョー いい の か ? それ で 。

( メレブ ) それ が しゃ なり しゃ なり な の か ?

( メレブ ) 迷い が ある ぞ 。 もう すでに それ はしゃ なり で は ない 。

( メレブ ) もう なんか 他の 何 か に なって る ぞ ダンジョー 。

これ は さ 誰 も さらい に 来 ない な 。

う ~ ん 魔物 も バカじゃ …。

あ ダメだ これ ダメだ 。 ああ ダメだ これ ダメだ 。

別の 作戦 考え ない と …。

あれ ? ムラサキ 。

あれ ?

さらわ れた んだ 。 ムラサキ は さらわ れた んです よ 。

すま ぬ 少し 目 を 離した すきに 。

仕方 が ねえ 。 あんな 感じ でも 女 は 女 だ 。

なぜ だ 。 なぜ 私 たち の こと を さらって いか なかった んだ 。

それ は もう 理由 は 明らかだ よ ね 。

魔物 め 俺 が 女 に 見え なかった と でも いう の か 。

うん それ は もう ね 。 あの うん 。

あんなに しゃ なり しゃ なり と 歩いて やった のに 。

クソ 。 思い も よら ぬ 展開 です ね 。

俺 は 思い も よって た ぞ 。

どう したら いい んだ 。

ムラサキ を 取り戻さ なければ なら ない のに →

敵 の 居場所 が わから ない と は 。

何たる こと だ 。

もう その 顔 格好で 真剣な 感じ ヤダ ~。

もう どう しよう 俺 だけ 話題 に 集中 でき ない 。

こ この 鳥 は …。

ムラサキ の 鳥 だ 。 え ?

ムラサキ の 居所 を 知って る の か ?

この 鳥 飛べた の ?

ええ ? 絶対 アクセサリー だ と 思って た 。

ムラサキ 様 の いる とこ へ ご 案内 いたし ます 。

私 に ついてきて ください ませ 。

なに ?

ヨ ヨシヒコ が 喋って る ね 。 今 ね 。

いえ この 鳥 が 喋って る のです 。

はやく ピヨピヨ 。

急いで ピヨピヨ 。

チラチラ 俺 見て 確認 しちゃ って る もん 。

唇 が が っつ り 動いちゃ って る もん 。

( メレブ ) ダメだ よ 腹話術 と して 成立 し ない 。 ダメだ よ 。

よ ~ し 。 案内 いたせ 。 旅立ち じゃ 。

うわ ~!

ハッ !

さ ぁ 行く か 。

うん ?

何 だ ? どうした ん でしょう 。

仲間 に なり たい 。 そんな 感じ で 見て いる よ 。

魔物 が 仲間 に だ と ? バカバカしい 。

仲間 に し ます か ? はい 。

おい ヨシヒコ 。 お前 どこ まで お人よしな んだ 。

よし 今日 から お前 は スラリン と いう 名前 だ 。

馬車 に 乗って いる が いい 。 ワーイ ワーイ 。

しかし 今回 の こと は いろいろ と 謎 が 多い な 。

女 を さらう だけ なら ともかく なぜに →

男 を 猫 に する 必要 が あった の か 。

俺 は だいたい わかって いる 。

女 が 大好きな 化け 猫 が →

この 辺り を 支配 しよう と して いる のだ 。

非常に 簡潔だ が 可能 性 は 高い な 。

ハハ とんだ スケベ 猫 だ ぜ 。

俺 の 剣 で ニャーニャー 逃げ回る の が 目 に 見える ようだ 。

ハハハハ 。 ハハハ どうした ヨシヒコ 。

元気 が ない な お前 らしく ない ぞ 。

いえ 。 よし ほれ これ でも 食え 。

そこ に なって いた 。 まだ 少し 早い かも しれん が な 。

ありがとう ございます 。

( メレブ ) 何 して る ヨシヒコ 。 汚れちゃ う ばっ ちい よ 。

早く 食せ 。

なぜ だ 。 なぜ 私 は ミカン を 転がして る んだ 。

いかん 。 ヨシヒコ が 猫 の 病 に 。

何 ? 猫 に なる 菌 に 侵さ れた と いう の か ?

そんな はず は ない 私 は 勇者 だ 。

猫 の 菌 に 侵さ れる など …。

シャー シャー ! ( 犬 の ほえる 声 )

( ダンジョー ) 猫 だ ~ 完全に 猫 だ 。

あり え ない 。 私 が 猫 に なる など 。

まず いよ これ まずい よ マジ で 。

ああ 。 ( ダンジョー ) 完全に うつって る 。

いかん 。 猫 の 菌 に 侵さ れて いる 場合 で は ニャイ 。

私 が 猫 ニャ だ と あり え ニャイ 。

ニャイニャイ 言って る 。 ダメだ これ 。

あっ 。

( メレブ ) 振って る 振って る 。

う お ~!

どういう こと だ これ は 。

( のど が 鳴る 音 )

ゴロゴロ 鳴いて いる 。

かわいい 。

ムラサキ !

キロ どこ 行って た の 。

ムラサキ ! えっ !?

キロ が 案内 して くれた の ?

うん 案内 した よ ピヨピヨ 。

( メレブ ) 出た 。 また グダグダ な 腹話術 。

キロ メレブ むかつく 。 口 動いて る ぞ 。

絶対 それ お前 の 感情 だ ろ なあ おい 。 しかも →

なんだ その 鳥 名前 あった の か ? キロ って まさか ムラサキ …。

何 して んだ ? こんな ところ で 。 草 むしり 。

草 むしり ? 女 好き の 魔物 の 相手 は ?

恐らく 胸 の ない 女 は 草 むしり 担当 な のだろう 。

違う んだ よ それ が 。 どういう こと だ 。

皆 の 衆 こんな ところ で 井戸端 トーク して ないで →

早く 逃げ出して そこ で 再会 トーク し ない かい ?

名案 。 来い ムラサキ 。

貴 様 ら 何 して る !

ここ まで 来れば 追っ手 も 来る まい 。

ムラサキ 状況 を 聞こう か 。

捕まって 連れて いか れた んだ けど →

とにかく 肉体 労働 さ せ られる だけ な の 。

女 好き の 魔物 が いて 踊らさ れたり と か →

エッチ な こと さ れたり と か そういう こと →

まったく ない んだ よ 。 何度 も 言う が →

いい 女 だけ を 選んで そういう こと を →

さ せて いる んで は ない の か 。 お前 ほん と むかつく な 。

ほんとに 女 は とにかく 全員 働いて る だけ な の 。

どういう こと な んだ 。 いや 一 度 →

飯 炊き に 入った んだ けど 魔物 の 屋敷 の 中 に は →

人間 の 男 しか い ない んだ よ ね 。

ますます わから ん な 。

謎 は 深まる ばかりだ な …。

そんな どんどん 謎 が 深まる に つれ →

そんな タイミング で 私 また ひと つ 呪文 を 覚えた よ 。

頼む ぞ この ピンチ だ 。

役立つ の を 今度 こそ 。

誰 も 期待 して ない から 早く 言え 。

期待 しろ 。 むしろ 期待 し そして 期待 しろ 。

う ざい 。 どんな 呪文 な んです か ?

よし ムラサキ お前 に かけて やろう 。

何で いつも 私 に かけ んだ よ 。

いや ん ? 喋り 方 も 普通だ し …。

顔 何 か なって る ?

いや なって ない ぞ 。 はい 何も 起こら ない 。

クソ 呪文 。 ( お なら )

あっ ! よし 。

ムラサキ お前 今 屁 こ いた ろ 。

そう この 呪文 は 敵 の グループ 全体 に →

お なら を さ せて しまう 呪文 だ よ 。 すごい !

や だ 恥ずかしい 。

この 屁 こき が 戦闘 に どう 役 に 立つ んだ 。

今 の ムラサキ を 見れば わかる だろう 。

お なら を して しまった 瞬間 敵 は 恥ずかしゅう て 恥ずかしゅう て →

もう あ ~ って なって →

うわ 嫌 ! 俺 ? 今 の 僕 ? 今 の 私 ? と なって →

もう 戦う どころ で は ない ぞ 。

無敵です ね 。 です ね 。

あの ね 敵 は どん だけ 屁 こ いて も →

ガンガン 攻めて まいり ます よ 。

フフッ 。 と いう こと で この 呪文 →

私 … ヘイミ そう 名づけよう 。

ヘイミ か 。

この 呪文 実は 進化 を 遂げる よ 。

ヘイミ ベヘイミ ベヘマ ベヘマラー ベヘマズン と →

もう 進化 を 遂げる たび に 敵 の お なら は →

どんどん 大きく なって しまう ぞ 。 大き さ 意味 ねえ だ ろ 。

メレブ さん 私 に ヘイミ を かけて ください !

臭い から やめよう 。 よかろう ヘイミ !

( お なら )

ヨシヒコ ヘイミ かけた のに →

もう ベヘマズン 並み の が 出て きた よ 。

無敵だ !

確かに 出て くる の は 男 ばかり です ね 。

何の ため に 女 を さらって や がる んだ 。

男 相手 で は ヘイミ は 効か ぬ かも しれ ん 。

魔物 に も 当然 効か ねえ から な 。

こう なったら 正面 突破 で 様子 を うかがう しか ない でしょう 。

よし 援護 する 。

♪♪~

( ムラサキ ) たぶん あそこ が ボス の 部屋 だ よ 。

ああ これ は 絶対 歯 が 立た ん な 。

一 度 退散 して 作戦 を 練った ほう が いい な 。

奥 に いる の が ボス でしょう か …。

おい 早く 逃げよう ぜ 。 もう 少し 。

すき間 から ボス の 顔 が 見え そうだ 。 ダメだ これ 以上 は 危険だ 。

見えた 。

人間 だ ! な に 魔物 で は ない の か !?

いかん 目 が 合った ! 逃げろ !

う ~ む あれ だけ 強い の が 揃って いる と →

相当 レベル を 上げて から で は ない と ひと たまり も ない ぞ 。

ヨシヒコ さえ 納得 すれば 見て み ぬ ふりで →

鍵 探し に いく の が 正解 な んだ が な 。

納得 する わけな い じゃ ん 。

ヨシヒコ は そういう 男 だ もん 。

おい おい 。

突如 月 9 の に おい を 醸し出して る 場合 じゃ ない ぞ 。

プアー おっぱい が 。

いや しかし ボス が 人間 だった と は な 。

ただ の お っ さん だった じゃ ん ね 。

だ な お っ さん の わりに メーク して た な 。

は は … 男 の くせ に 化粧 なんか しや が って 片腹痛い わ 。

そう だ よ な それ じゃあ まるで …。

はっ ! え ? どうした ?

そう か ! 何 だ よ 。

うん ! うん うん これ は 試して みる 価値 は ある ぞ 。

何 を だ ?

要するに 今 まで やって いた こと は 真 逆の 策 だ と いう こと だ 。

本当に あんな ん で 敵 の 懐 に 潜り 込め ん の か ね 。

わから ん 。

よし ! ヨシヒコ 準備 は 万端 だ 。

その 装備 で 行けば すぐ ボス の お気に入り に なる ぞ 。

本当に これ で いける んです か ?

あぁ 妙な 恐怖 感 が 湧く と いけない から →

詳しい 説明 は し ない が ! 確実に 好か れる 。

わかり ました 。

♪♪~

入った ! どういう こと だ メレブ 。

あら ら ら すごい 。

今日 から お 世話に なり ます ヨシヒコ と 申し ます 。

みんな 出て 行け 2 人きり に して ほしい 。

キミ これ から かわいがって あげる よ 。

その 必要 は ない 。

よく 見ろ 私 は 昨日 ここ に 飛び込んだ 勇者 だ 。

勇者 ねぇ … あそこ も 勇者 か ?

何 を 言って いる んだ 。

眠って もらう ぞ て や !

あっ … やめ ん か 。

やめ ん か ! すま ん すま ん すま ん 。

さあ 戦おう じゃ ない か 。

や あ !

あっ …。

なぜ だ 体 が 動か なく なって しまった 。

力 が 入ら ない …。

クソ … 攻撃 し なければ なら ない の に さ れる が まま の 私 だ 。

ヨシヒコ そい つ は … オネエ だ !

何 !? 邪魔な 女 は 排除 して →

弱い 男 は かわいい 猫 に →

好きな 男 だけ ここ に 置いて んだ よ 。 俺 が 当てた よ 。

化け 猫 め … 成 敗 !

痛 ~ い 。

よっ しゃ 一 丁 あがり !

私 の 正体 を 見せて やる わ よ 。

あら ら ~ 結果 的に 魔物 か よ 。

さ ぁ ヨシヒコ ちゃん いらっしゃい 。

はっ はっ は こっち も 必殺 の 裏 技 を 考えて いた の さ !

ほう 何 だ ムラサキ 。

これ を 見よ !

う ふ ~ ん こっち へ いらっしゃ ~ い 坊や 。

いや ~ 女 だ 汚らわしい !

すき あり !

いや ~!

まっ ドレープ の 村 に 女 も 戻り 猫 の 病 も 消えた もの の →

悪霊 の 鍵 と まったく 関係 の ない 仕事 を した 以上 仏 が …。

ヨシヒコ !

ほら 怒って る !

ヨシヒコ て め え バカ 野郎 お前 え ? 鍵 だろう 鍵 えっ !

猫 と か に なって る 場合 じゃ ない だろう !

すみません 仏 ついつい …。

許す 。 早い な !

ただし 仏 の 顔 も サンドバッグ … は は ~!

仏 ボ 仏 ボ 仏 ボ … 仏 ボクシング やら ない のに は は ~!

よじれる よじれる ! 腹 が よじれる は は ~!

早く 消えて くれ 。

は ? もう そういう こと 言う んだったら →

もう 次の 鍵 の 場所 教え ない 。

お前 が 探せ って 言った んだ よ かわいく ない よ ふくれて も 。

お前 発信 だ よ 。

すみません でした 。

悪霊 の 鍵 一刻 も 早く 見つけ ない と 。

誰 も お前 を 責めちゃ い ない さ 。

( ヒサ ) 兄 様 ヒサ も 戦い に 加わり ます 。

ヒサ は なんと ヌンチャク を マスター した のです 。

♪♪~


勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #03 ゆうしゃ|||あくりょう||かぎ

♪♪~

ふん …  さ ぁ 殺さ れ たく なかったら → |||ころさ|||

ありったけ の 食料 を 出し な 。 ( ダンジョー ) 見れば   目立った 武器 も → ||しょくりょう||だし|||みれば|めだった|ぶき|

持って い ない ようだ が   それ で 俺 たち に 勝てる と 思って る の か 。 もって|||||||おれ|||かてる||おもって|||

俺 に は   武器 なんて   いら ねえ 。 おれ|||ぶき|||

どうやら   ここ ら へんじゃ 知ら れた 俺 の こと を → ||||しら||おれ|||

まったく 知ら ねえ ようだ な 。 ( ヨシヒコ ) す まんが   まったく 知ら ん 。 |しら||||||||しら|

俺 は   毒 霧 の ザジ 。  俺 の 毒 の 霧 に 触れた 奴 は   一瞬にして → おれ||どく|きり|||おれ||どく||きり||ふれた|やつ||いっしゅんにして

あの世 行き だ 。 あのよ|いき|

( メレブ ) 霧 と いう と …  口 から 噴射 して くる やつ だ な 。 |きり||||くち||ふんしゃ|||||

そう さ なぁ ! 4 人 くらい なら 一度に   葬る こと が できる か な 。 |||じん|||いちどに|ほうむる|||||

( ムラサキ ) や ばい よ   逃げよう ぜ ! 吹きかけ られたら → ||||にげよう||ふきかけ|

ひと たまり も ない よ ! ダメだ 。 |||||だめだ

このような 盗賊 が のさばって いる から   世の中 は → |とうぞく|||||よのなか|

どんどん 腐り ゆく のだ 。 同感 だ な 。 |くさり|||どうかん||

お っ さん ら   まじめ すぎる よ 。 おい !  どうやら →

おとなしく 飯 を 渡す 気 は ねえ ようだ な 。 |めし||わたす|き||||

あぁ 。  貴 様 の ような 人間 は もう 一 度   正気 を 取り戻す べきだ 。 |とうと|さま|||にんげん|||ひと|たび|しょうき||とりもどす|

あぁ …  わかった 。 じゃあ   こう しよう 。

お め えら 全員 を   皆殺し に して → |||ぜんいん||みなごろし||

それ から   腹 いっぱいに なったら 考えて やる 。 ||はら|||かんがえて|

来る ぞ !  気 を つけろ !! 息 を 止めろ !  この 手 の 毒 は → くる||き|||いき||とどめろ||て||どく|

吸い込んだら   終わり だ ! すいこんだら|おわり|

♪♪~

て め ぇ   息   止めて んだ から   早く 噴射 しろ よ !! |||いき|とどめて|||はやく|ふんしゃ||

バカ !  ムラサキ !  来る ぞ !! ばか||くる|

向かい風 か 。 むかいかぜ|

おいおい …  風向き は 読ま ない と 。  何事 も 。 深い 。 |かざむき||よま|||なにごと||ふかい

風   変わり ました よ ! かぜ|かわり||

♪♪~

もう   かれこれ   十 日間 も 歩き っぱ だ よ ~。 ||じゅう|にち かん||あるき|||

いいかげん   村 で 寝 たい よ …。 そう さ なぁ → |むら||ね|||||

盗賊 たち は   俺 たち の 食料 を 目当て に   襲って くる が → とうぞく|||おれ|||しょくりょう||めあて||おそって||

その 食料 も   尽きよう と して いる 。 |しょくりょう||つきよう|||

魔物 も   そこそこ 倒した し   カネ も 貯まって きた ころ だ 。 まもの|||たおした||かね||たまって|||

確かに   そろそろ   村 で 贅沢 する の も   悪く ない な 。 たしかに||むら||ぜいたく||||わるく||

そう です ね …。

なんとなく   近く に 村 の に おい が する ような 気 が する んです が …。 |ちかく||むら|||||||き|||ん です|

あっ !!  あれ   村 じゃ ね ? あぁ ? ||むら|||

( ダンジョー ) お ぉ   さすが   ヨシヒコ 。 相変わらず   鼻 が 利く な   おい 。 |||||あいかわらず|はな||きく||

あれ は   何という 村 だ ?  早速 『 食べ ログ 』 の 魔術 師 が → ||なんという|むら||さっそく|たべ|||まじゅつ|し|

調べて しんぜ よう 。 あの さ ぁ → しらべて|||||

『 食べ ログ 』 の 魔術 師 じゃ なくて さ ちゃん と した 魔術 師 に → たべ|||まじゅつ|し|||||||まじゅつ|し|

なって もらって   いい っす か ? しかし   なんだろう …。

うん   どうした ? 何 か   よから ぬ 気 を 感じる 。 ||なん||||き||かんじる

なんだ と ?

♪♪~

まったく 感じ ない 。 そう です か 。 |かんじ||||

行こう 。 3.82 の 店 が ある 。 いこう||てん||

すみません   米 を ください 。 はい   まいど ! |べい||||

すま ぬ   塩 を 分けて もらい たい 。 あい よ 。 ||しお||わけて||||

なんだ   この 村 は 。  市場 は たいてい 女 が 仕切って る もん だ が な 。 ||むら||いちば|||おんな||しきって|||||

そう です ね   さっき から 1 人 も 女性 を 見 ない …。 |||||じん||じょせい||み|

女 は   家 の 仕事 を する 。 そういう 村 の 方針 な のだ 。 おんな||いえ||しごと||||むら||ほうしん||

おい …  女 は   何 やって んだ ? 女 ? |おんな||なん|||おんな

あぁ …  村 の 行事 で   みんな 出 とる よ 。 |むら||ぎょうじ|||だ||

違った ね 。 ちがった|

それでは   何 か   わから ない こと が ございましたら → |なん||||||

いつでも   お 声 かけ ください 。 ありがとう ございます 。 ||こえ||||

さすが に   宿屋 の 仲居 は 女人 である こと が → ||やどや||なかい||にょにん|||

ほとんど な のだ が …。 女 は みんな   出払って いる と → ||||おんな|||ではらって||

言って いた じゃ ない か 。 そう いえば   風呂 場 の 女 風呂 に も → いって|||||||ふろ|じょう||おんな|ふろ||

1 人 も い なかった …。 じん|||

貸し切り だった 。 超 気持 よかった 。 かしきり||ちょう|きもち|

めちゃくちゃ 泳いだ 。 ねえ   何 泳ぎ か 知り たい ? |およいだ||なん|およぎ||しり|

それ   知る 必要 ない な 。 |しる|ひつよう||

まあ   芸者 を 呼ぶ わけで も ない し → |げいしゃ||よぶ||||

女 など おら ん で も 何の 不自由 も ない 。  な ? おんな||||||なんの|ふじゆう|||

俺 は 寝る 。 おれ||ねる

そう です ね 。  せっかく の 宿屋 だ 。 ゆっくり 休み ましょう 。 |||||やどや|||やすみ|

よし   これ で 魔法 の 力 が 全 回復 する ぞ 。 |||まほう||ちから||ぜん|かいふく||

回復 した ところ で 役 に 立た ない けど な 。 かいふく||||やく||たた|||

シャクレナ 。

おい ! これ   案外   疲れる んだ から な ! ||あんがい|つかれる|||

やめろ よ ! 更に   ヨシズミ 。 ||さらに|

おい !  もう …  しゃく れた うえ に まゆ毛 太い って → ||||||まゆげ|ふとい|

女の子 に やる こと じゃ ねえ だ ろ ! おんなのこ|||||||

一晩   その 状態 で 反省 なさい ! ひとばん||じょうたい||はんせい|

や だ よ !  元 に 戻せよ !  おい ! |||もと||もどせよ|

早く 戻せよ ! うるさい ! はやく|もどせよ|

もっと 言って しまえば 酢 豚 の パイナップル 。 |いって||す|ぶた||ぱいなっぷる

肉 を 軟らかく する こと が 目的 なら → にく||やわらかく||||もくてき|

軟らかく した のち パイナップル など 捨てて …。 やわらかく|||ぱいなっぷる||すてて

≪ ニャー   ニャー !

何 だ ?  何 な んだ   この 声 は ? なん||なん||||こえ|

( 一同 ) ニャー   ニャー ! いちどう||

なんだ   これ は !?

( 一同 ) ニャー   ニャー ! いちどう||

どういう こと だ ?

ニャーオ !

宿屋 の 男 …。 やどや||おとこ

ニャー !

これ は …。

私 が !?  夜中 に   猫 の ように 歩いて たで すって ? わたくし||よなか||ねこ||よう に|あるいて||

そんな バカな 。 |ばかな

本当な んです 。 市場 で 見た 人 たち も   みんな …。 ほんとうな|ん です|いちば||みた|じん|||

お 客 様 夢 でも   ご覧 に なった んです よ 。 |きゃく|さま|ゆめ||ごらん|||ん です|

そういう こと だ   ヨシヒコ 。

そんな …。

そろそろ 仏 が 出て きて 行き先 を 教える ころ だ   急ごう 。 |ふつ||でて||いきさき||おしえる|||いそごう

皆さん   待って ください 。 どうした ?  ヨシヒコ 。 みなさん|まって|||

やはり   何 か が   おかしい 。 詳しく 探って み ます 。 |なん||||くわしく|さぐって||

え ? おい   ヨシヒコ !

すみません 薬屋 の ガライ さん です か ? |くすりや|||||

( ガライ ) ああ   そう だ が 。

あなた が   この 村 一 番 の 識者 だ と 伺い まして 。 |||むら|ひと|ばん||しきしゃ|||うかがい|

はは は   そんな こと も ない が な 。 は は|||||||

実は   昨夜 妙な もの を 目 に した のです 。 じつは|さくや|みょうな|||め|||の です

村 の 男 たち が 揃って 猫 の ように …。 むら||おとこ|||そろって|ねこ||よう に

ああ   見た か 。 |みた|

え ?  ヨシヒコ の 夢 じゃ ない んだ 。 |||ゆめ|||

それ と   なぜ   この 村 に は 女性 が 1 人 も い ない のです か ? ||||むら|||じょせい||じん||||の です|

ああ   どちら も 魔物 の 仕業 だ よ 。 |||まもの||しわざ||

やはり 。

お前   何も 感じ ねえ って …。 おまえ|なにも|かんじ||

( ガライ ) 女 だけ を さらって いく んだ   奴 ら 。 |おんな||||||やつ|

取り返そう と して → とりかえそう||

村 の 強い 男 たち が 出かけて いった が → むら||つよい|おとこ|||でかけて||

1 人 も 戻って こ ん 。 じん||もどって||

なんという こと だ 。

女 が  1 人 も 居 なく なった ころ か な 。 おんな||じん||い|||||

村 の 男 たち が   猫 に さ れ ち まった 。 むら||おとこ|||ねこ|||||

ただ   男 たち は   夜中 に なる と → |おとこ|||よなか|||

自分 が 猫 に なって いる こと に 気づいて ねぇ 。 じぶん||ねこ||||||きづいて|

宿屋 の 男 は   嘘 を ついて い なかった って こと か 。 やどや||おとこ||うそ|||||||

猫 に さ れた の は 奴 ら が   ばらまいた   菌 の せい だ 。 ねこ||||||やつ||||きん|||

私 は   その 謎 の 病 を 治す 薬 を → わたくし|||なぞ||びょう||なおす|くすり|

毎日   こうして 研究 して る んだ が   なかなか …。 まいにち||けんきゅう|||||

その 魔物 から 解毒 剤 を もらい ましょう 。 |まもの||げどく|ざい|||

はは は …  ダメだ 。 は は||だめだ

村 一 番 の 猛者 が かなわなかった 魔物 だ 。 むら|ひと|ばん||もさ|||まもの|

お前 さん たち じゃ   到底 …。 おまえ||||とうてい

いえ   倒し ます 。 村 の 女性 たち も   そこ に 居る はず 。 |たおし||むら||じょせい|||||いる|

まとめて 取り返して みせ ます 。 |とりかえして||

ヨシヒコ 。  気持 は わかる が 我々 の 使命 は → |きもち||||われわれ||しめい|

悪霊 の 鍵 を 探す こと だ ぞ 。 あくりょう||かぎ||さがす|||

こうして 寄り道 を して いる と 仏 も 怒る し …。 |よりみち|||||ふつ||いかる|

このような 村 を ほうっておく わけに は いきま せ ん 。 |むら|||||||

あの   ちなみに な んです けど → |||ん です|

その 魔物 さん って どこ に いる か わかり ます ? |まもの||||||||

いや   さっぱり 。

と なる と   捜す の に も 時間 かかる よ   ヨシヒコ 。 |||さがす||||じかん|||

そんな もの は   すぐに わかる 。 なぜ だ ?

私 に   いい 考え が あり ます 。 わたくし|||かんがえ|||

( ムラサキ ) な   な んじゃ そりゃ !?

魔物 だ よ !  お前 ら が 魔物 だ よ ! まもの|||おまえ|||まもの||

( ムラサキ ) ヨシヒコ は   まだ 若干   見 れる かな …。 ||||じゃっかん|み||

お っ さん は 魔物 だ な 。 お っ さん って 言う な 。 ||||まもの|||||||いう|

2 丁目 ?  ねえ  2 丁目 ? 何 丁目 ?  何 丁目 ? ちょうめ||ちょうめ|なん|ちょうめ|なん|ちょうめ

これ で   私 たち が 村 を うろつけば あっ ち から 現れ ます 。 ||わたくし|||むら||||||あらわれ|

うん 。  だ と いい んだ けど どう だろう か な   これ 。

だったら   私 が やった のに 。 |わたくし|||

お前 で は ダメだ ! おまえ|||だめだ

万が一 の とき  1 人 で 戦え ない 。 まんがいち|||じん||たたかえ|

お前 を 犠牲 に は でき ない 。 おまえ||ぎせい||||

ヨシヒコ …  優しい …。 |やさしい

まあ   お前 の 平ら 胸 で は 男 と 間違え られる 可能 性 ある し な 。 |おまえ||たいら|むね|||おとこ||まちがえ||かのう|せい|||

この 2 丁目 より は   ましです 。 |ちょうめ|||まし です

さあ   ヨシヒコ 。

村 の 中 を   しゃ なり しゃ なり と 歩き回って → むら||なか|||||||あるきまわって

魔物 を 引きつけよう 。 まもの||ひきつけよう

引き つく ?  ねえ これ に 引き つく ?  ねえ   これ に ? ひき|||||ひき||||

あれ   どう だ ? どう でしょう 。

( メレブ ) あの …  あれ かい ? あの 状態 を → |||||じょうたい|

しゃ なり しゃ なり と いう の かい ?

わかん ない 。 ただ   ひたすら に キモイ 。

あの さ   俺 の データ の 中 に あんな 歩き 方 する 女 → ||おれ||でーた||なか|||あるき|かた||おんな

い ない んだ けど 。 うん   確かに → |||||たしかに

女らしい と いう 概念 を 取り違えて る よ ね 。 おんならしい|||がいねん||とりちがえて|||

ヨシヒコ   顔   顔   真顔 。 |かお|かお|まがお

( メレブ ) なぜ   その 真顔 で しゃ なり   しゃ なり が できる 。 |||まがお|||||||

( メレブ ) 真顔 で しゃ なり が 何で できる んだ お前 は 。 |まがお|||||なんで|||おまえ|

ダンジョー   いい の か ?  それ で 。

( メレブ ) それ が しゃ なり   しゃ なり な の か ?

( メレブ ) 迷い が ある ぞ 。  もう すでに それ はしゃ なり で は ない 。 |まよい|||||||||||

( メレブ ) もう   なんか   他の 何 か に なって る ぞ   ダンジョー 。 |||たの|なん||||||

これ は さ   誰 も さらい に 来 ない な 。 |||だれ||||らい||

う ~ ん   魔物 も バカじゃ …。 ||まもの||ばかじゃ

あ   ダメだ   これ ダメだ 。 ああ   ダメだ   これ ダメだ 。 |だめだ||だめだ||だめだ||だめだ

別の 作戦   考え ない と …。 べつの|さくせん|かんがえ||

あれ ?  ムラサキ 。

あれ ?

さらわ れた んだ 。 ムラサキ は さらわ れた んです よ 。 |||||||ん です|

すま ぬ   少し 目 を 離した すきに 。 ||すこし|め||はなした|

仕方 が ねえ 。 あんな 感じ でも 女 は 女 だ 。 しかた||||かんじ||おんな||おんな|

なぜ だ 。  なぜ 私 たち の こと を さらって いか なかった んだ 。 |||わたくし||||||||

それ は もう 理由 は 明らかだ よ ね 。 |||りゆう||あきらかだ||

魔物 め   俺 が 女 に 見え なかった と でも いう の か 。 まもの||おれ||おんな||みえ||||||

うん   それ は もう ね 。  あの   うん 。

あんなに しゃ なり   しゃ なり と 歩いて やった のに 。 ||||||あるいて||

クソ 。  思い も よら ぬ 展開 です ね 。 くそ|おもい||||てんかい||

俺 は 思い も よって た ぞ 。 おれ||おもい||||

どう したら いい んだ 。

ムラサキ を 取り戻さ なければ なら ない のに → ||とりもどさ||||

敵 の 居場所 が わから ない と は 。 てき||いばしょ|||||

何たる こと だ 。 なんたる||

もう   その 顔   格好で 真剣な 感じ ヤダ ~。 ||かお|かっこうで|しんけんな|かんじ|

もう   どう しよう 俺 だけ 話題 に 集中 でき ない 。 |||おれ||わだい||しゅうちゅう||

こ   この 鳥 は …。 ||ちょう|

ムラサキ の 鳥 だ 。 え ? ||ちょう||

ムラサキ の 居所 を 知って る の か ? ||いどころ||しって|||

この 鳥 飛べた の ? |ちょう|とべた|

ええ ?  絶対   アクセサリー だ と 思って た 。 |ぜったい|あくせさりー|||おもって|

ムラサキ 様 の いる とこ へ ご 案内 いたし ます 。 |さま||||||あんない||

私 に ついてきて ください ませ 。 わたくし||||

なに ?

ヨ   ヨシヒコ が 喋って る ね 。  今 ね 。 |||しゃべって|||いま|

いえ   この 鳥 が 喋って る のです 。 ||ちょう||しゃべって||の です

はやく   ピヨピヨ 。

急いで   ピヨピヨ 。 いそいで|

チラチラ   俺 見て 確認 しちゃ って る もん 。 ちらちら|おれ|みて|かくにん||||

唇 が が っつ り 動いちゃ って る もん 。 くちびる|||||うごいちゃ|||

( メレブ ) ダメだ よ 腹話術 と して 成立 し ない 。  ダメだ よ 。 |だめだ||ふくわじゅつ|||せいりつ|||だめだ|

よ ~ し 。 案内 いたせ 。  旅立ち じゃ 。 ||あんない||たびだち|

うわ ~!

ハッ !

さ ぁ   行く か 。 ||いく|

うん ?

何 だ ? どうした ん でしょう 。 なん||||

仲間 に なり たい 。 そんな 感じ で 見て いる よ 。 なかま|||||かんじ||みて||

魔物 が 仲間 に だ と ?  バカバカしい 。 まもの||なかま||||ばかばかしい

仲間 に し ます か ? はい 。 なかま|||||

おい   ヨシヒコ 。 お前 どこ まで お人よしな んだ 。 ||おまえ|||おひとよしな|

よし   今日 から お前 は スラリン と いう 名前 だ 。 |きょう||おまえ|||||なまえ|

馬車 に 乗って いる が いい 。 ワーイ   ワーイ 。 ばしゃ||のって|||||

しかし   今回 の こと は いろいろ と 謎 が 多い な 。 |こんかい||||||なぞ||おおい|

女 を さらう だけ なら ともかく なぜに → おんな||||||

男 を 猫 に する 必要 が あった の か 。 おとこ||ねこ|||ひつよう||||

俺 は だいたい   わかって いる 。 おれ||||

女 が 大好きな 化け 猫 が → おんな||だいすきな|ばけ|ねこ|

この 辺り を 支配 しよう と して いる のだ 。 |あたり||しはい|||||

非常に 簡潔だ が   可能 性 は 高い な 。 ひじょうに|かんけつだ||かのう|せい||たかい|

ハハ   とんだ スケベ 猫 だ ぜ 。 |||ねこ||

俺 の 剣 で ニャーニャー 逃げ回る の が 目 に 見える ようだ 。 おれ||けん|||にげまわる|||め||みえる|

ハハハハ 。  ハハハ   どうした ヨシヒコ 。

元気 が ない な   お前 らしく ない ぞ 。 げんき||||おまえ|||

いえ 。 よし   ほれ   これ でも 食え 。 |||||くえ

そこ に なって いた 。 まだ 少し   早い かも しれん が な 。 |||||すこし|はやい||||

ありがとう ございます 。

( メレブ ) 何 して る ヨシヒコ 。 汚れちゃ う   ばっ ちい よ 。 |なん||||けがれちゃ||||

早く 食せ 。 はやく|くわせ

なぜ だ 。  なぜ 私 は ミカン を 転がして る んだ 。 |||わたくし||みかん||ころがして||

いかん 。  ヨシヒコ が 猫 の 病 に 。 |||ねこ||びょう|

何 ?  猫 に なる 菌 に 侵さ れた と いう の か ? なん|ねこ|||きん||おかさ|||||

そんな はず は ない   私 は 勇者 だ 。 ||||わたくし||ゆうしゃ|

猫 の 菌 に 侵さ れる など …。 ねこ||きん||おかさ||

シャー   シャー ! ( 犬 の ほえる 声 ) ||いぬ|||こえ

( ダンジョー ) 猫 だ ~  完全に 猫 だ 。 |ねこ||かんぜんに|ねこ|

あり え ない 。  私 が 猫 に なる など 。 |||わたくし||ねこ|||

まず いよ これ   まずい よ マジ で 。

ああ 。 ( ダンジョー ) 完全に うつって る 。 ||かんぜんに||

いかん 。  猫 の 菌 に 侵さ れて いる 場合 で は ニャイ 。 |ねこ||きん||おかさ|||ばあい|||

私 が 猫 ニャ だ と あり え ニャイ 。 わたくし||ねこ||||||

ニャイニャイ 言って る 。  ダメだ これ 。 |いって||だめだ|

あっ 。

( メレブ ) 振って る   振って る 。 |ふって||ふって|

う お ~!

どういう こと だ   これ は 。

( のど が 鳴る 音 ) ||なる|おと

ゴロゴロ 鳴いて いる 。 ごろごろ|ないて|

かわいい 。

ムラサキ !

キロ   どこ 行って た の 。 きろ||おこなって||

ムラサキ ! えっ !?

キロ が 案内 して くれた の ? きろ||あんない|||

うん   案内 した よ   ピヨピヨ 。 |あんない|||

( メレブ ) 出た 。  また   グダグダ な 腹話術 。 |でた||||ふくわじゅつ

キロ   メレブ むかつく 。 口   動いて る ぞ 。 きろ|||くち|うごいて||

絶対 それ   お前 の 感情 だ ろ なあ   おい 。  しかも → ぜったい||おまえ||かんじょう|||||

なんだ   その 鳥   名前 あった の か ? キロ って   まさか   ムラサキ …。 ||ちょう|なまえ||||きろ|||

何 して んだ ?  こんな ところ で 。 草 むしり 。 なん||||||くさ|

草 むしり ? 女 好き の 魔物 の 相手 は ? くさ||おんな|すき||まもの||あいて|

恐らく 胸 の ない 女 は 草 むしり 担当 な のだろう 。 おそらく|むね|||おんな||くさ||たんとう||

違う んだ よ   それ が 。 どういう こと だ 。 ちがう|||||||

皆 の 衆   こんな ところ で 井戸端 トーク して ないで → みな||しゅう||||いどばた|とーく||

早く 逃げ出して そこ で 再会 トーク し ない かい ? はやく|にげだして|||さいかい|とーく|||

名案 。 来い   ムラサキ 。 めいあん|こい|

貴 様 ら   何 して る ! とうと|さま||なん||

ここ まで 来れば 追っ手 も 来る まい 。 ||くれば|おって||くる|

ムラサキ   状況 を 聞こう か 。 |じょうきょう||きこう|

捕まって 連れて いか れた んだ けど → つかまって|つれて||||

とにかく 肉体 労働 さ せ られる だけ な の 。 |にくたい|ろうどう||||||

女 好き の 魔物 が いて 踊らさ れたり と か → おんな|すき||まもの|||おどらさ|||

エッチ な こと さ れたり と か そういう こと →

まったく ない んだ よ 。 何度 も 言う が → ||||なんど||いう|

いい 女 だけ を 選んで そういう こと を → |おんな|||えらんで|||

さ せて いる んで は ない の か 。 お前   ほん と むかつく な 。 ||||||||おまえ||||

ほんとに   女 は   とにかく 全員   働いて る だけ な の 。 |おんな|||ぜんいん|はたらいて||||

どういう こと な んだ 。 いや   一 度 → |||||ひと|たび

飯 炊き に 入った んだ けど 魔物 の 屋敷 の 中 に は → めし|たき||はいった|||まもの||やしき||なか||

人間 の 男 しか い ない んだ よ ね 。 にんげん||おとこ||||||

ますます   わから ん な 。

謎 は 深まる ばかりだ な …。 なぞ||ふかまる||

そんな どんどん 謎 が 深まる に つれ → ||なぞ||ふかまる||

そんな タイミング で 私 また ひと つ 呪文 を 覚えた よ 。 |たいみんぐ||わたくし||||じゅもん||おぼえた|

頼む ぞ   この ピンチ だ 。 たのむ|||ぴんち|

役立つ の を   今度 こそ 。 やくだつ|||こんど|

誰 も 期待 して ない から 早く 言え 。 だれ||きたい||||はやく|いえ

期待 しろ 。 むしろ 期待 し   そして 期待 しろ 。 きたい|||きたい|||きたい|

う ざい 。 どんな 呪文 な んです か ? |||じゅもん||ん です|

よし   ムラサキ   お前 に かけて やろう 。 ||おまえ|||

何で   いつも 私 に かけ んだ よ 。 なんで||わたくし||||

いや   ん ? 喋り 方 も 普通だ し …。 ||しゃべり|かた||ふつうだ|

顔   何 か なって る ? かお|なん|||

いや   なって ない ぞ 。 はい   何も 起こら ない 。 |||||なにも|おこら|

クソ 呪文 。 ( お なら ) くそ|じゅもん||

あっ ! よし 。

ムラサキ   お前   今   屁 こ いた ろ 。 |おまえ|いま|へ|||

そう   この 呪文 は 敵 の グループ 全体 に → ||じゅもん||てき||ぐるーぷ|ぜんたい|

お なら を さ せて しまう 呪文 だ よ 。 すごい ! ||||||じゅもん|||

や だ   恥ずかしい 。 ||はずかしい

この 屁 こき が 戦闘 に   どう 役 に 立つ んだ 。 |へ|||せんとう|||やく||たつ|

今 の ムラサキ を 見れば   わかる だろう 。 いま||||みれば||

お なら を して しまった 瞬間   敵 は 恥ずかしゅう て 恥ずかしゅう て → |||||しゅんかん|てき||はずかしゅう||はずかしゅう|

もう   あ ~ って なって →

うわ   嫌 !  俺 ?  今 の 僕 ? 今 の 私 ?  と なって → |いや|おれ|いま||ぼく|いま||わたくし||

もう 戦う どころ で は ない ぞ 。 |たたかう|||||

無敵です ね 。 です ね 。 むてき です|||

あの ね 敵 は   どん だけ 屁 こ いて も → ||てき||||へ|||

ガンガン 攻めて まいり ます よ 。 |せめて|||

フフッ 。  と いう こと で   この 呪文 → ||||||じゅもん

私 …  ヘイミ   そう 名づけよう 。 わたくし|||なづけよう

ヘイミ か 。

この 呪文   実は 進化 を 遂げる よ 。 |じゅもん|じつは|しんか||とげる|

ヘイミ   ベヘイミ   ベヘマ   ベヘマラー   ベヘマズン と →

もう 進化 を 遂げる たび に 敵 の お なら は → |しんか||とげる|||てき||||

どんどん 大きく なって しまう ぞ 。 大き さ 意味 ねえ だ ろ 。 |おおきく||||おおき||いみ|||

メレブ さん 私 に   ヘイミ を かけて ください ! ||わたくし|||||

臭い から   やめよう 。 よかろう   ヘイミ ! くさい||||

( お なら )

ヨシヒコ   ヘイミ かけた のに →

もう   ベヘマズン 並み の が 出て きた よ 。 ||なみ|||でて||

無敵だ ! むてきだ

確かに 出て くる の は 男 ばかり です ね 。 たしかに|でて||||おとこ|||

何の ため に 女 を さらって や がる んだ 。 なんの|||おんな|||||

男 相手 で は ヘイミ は 効か ぬ かも しれ ん 。 おとこ|あいて|||||きか||||

魔物 に も 当然   効か ねえ から な 。 まもの|||とうぜん|きか|||

こう なったら 正面 突破 で   様子 を うかがう しか ない でしょう 。 ||しょうめん|とっぱ||ようす|||||

よし   援護 する 。 |えんご|

♪♪~

( ムラサキ ) たぶん   あそこ が ボス の 部屋 だ よ 。 ||||ぼす||へや||

ああ   これ は 絶対   歯 が 立た ん な 。 |||ぜったい|は||たた||

一 度   退散 して 作戦 を 練った ほう が いい な 。 ひと|たび|たいさん||さくせん||ねった||||

奥 に いる の が   ボス でしょう か …。 おく|||||ぼす||

おい   早く 逃げよう ぜ 。 もう 少し 。 |はやく|にげよう|||すこし

すき間 から   ボス の 顔 が 見え そうだ 。 ダメだ   これ 以上 は 危険だ 。 すきま||ぼす||かお||みえ|そう だ|だめだ||いじょう||きけんだ

見えた 。 みえた

人間 だ ! な に   魔物 で は ない の か !? にんげん||||まもの|||||

いかん   目 が 合った ! 逃げろ ! |め||あった|にげろ

う ~ む あれ だけ 強い の が 揃って いる と → ||||つよい|||そろって||

相当   レベル を 上げて から で は ない と ひと たまり も ない ぞ 。 そうとう|れべる||あげて||||||||||

ヨシヒコ さえ 納得 すれば 見て み ぬ ふりで → ||なっとく||みて|||

鍵 探し に いく の が 正解 な んだ が な 。 かぎ|さがし|||||せいかい||||

納得 する わけな い じゃ ん 。 なっとく|||||

ヨシヒコ は   そういう 男 だ もん 。 |||おとこ||

おい   おい 。

突如   月 9 の に おい を 醸し出して る 場合 じゃ ない ぞ 。 とつじょ|つき|||||かもしだして||ばあい|||

プアー   おっぱい が 。

いや   しかし ボス が 人間 だった と は な 。 ||ぼす||にんげん||||

ただ の   お っ さん だった じゃ ん ね 。

だ な   お っ さん の わりに メーク して た な 。 |||||||めーく|||

は は …  男 の くせ に 化粧 なんか しや が って   片腹痛い わ 。 ||おとこ||||けしょう|||||かたはらいたい|

そう だ よ な   それ じゃあ   まるで …。

はっ ! え ?  どうした ?

そう か ! 何 だ よ 。 ||なん||

うん !  うん   うん これ は 試して みる 価値 は ある ぞ 。 |||||ためして||かち|||

何 を だ ? なん||

要するに   今 まで やって いた こと は 真 逆の 策 だ と いう こと だ 。 ようするに|いま||||||まこと|ぎゃくの|さく|||||

本当に   あんな ん で 敵 の 懐 に 潜り 込め ん の か ね 。 ほんとうに||||てき||ふところ||くぐり|こめ||||

わから ん 。

よし !  ヨシヒコ   準備 は 万端 だ 。 ||じゅんび||ばんたん|

その 装備 で 行けば すぐ   ボス の お気に入り に なる ぞ 。 |そうび||いけば||ぼす||おきにいり|||

本当に   これ で いける んです か ? ほんとうに||||ん です|

あぁ   妙な 恐怖 感 が 湧く と いけない から → |みょうな|きょうふ|かん||わく|||

詳しい 説明 は し ない が ! 確実に 好か れる 。 くわしい|せつめい|||||かくじつに|すか|

わかり ました 。

♪♪~

入った !  どういう こと だ   メレブ 。 はいった||||

あら ら ら   すごい 。

今日 から   お 世話に なり ます ヨシヒコ と 申し ます 。 きょう|||せわに|||||もうし|

みんな 出て 行け 2 人きり に して ほしい 。 |でて|いけ|ひときり|||

キミ   これ から かわいがって あげる よ 。 きみ|||||

その 必要 は ない 。 |ひつよう||

よく 見ろ   私 は 昨日   ここ に 飛び込んだ 勇者 だ 。 |みろ|わたくし||きのう|||とびこんだ|ゆうしゃ|

勇者 ねぇ …  あそこ も 勇者 か ? ゆうしゃ||||ゆうしゃ|

何 を 言って いる んだ 。 なん||いって||

眠って もらう ぞ   て や ! ねむって||||

あっ …  やめ ん か 。

やめ ん か ! すま ん   すま ん   すま ん 。

さあ   戦おう じゃ ない か 。 |たたかおう|||

や あ !

あっ …。

なぜ だ   体 が 動か なく なって しまった 。 ||からだ||うごか|||

力 が 入ら ない …。 ちから||はいら|

クソ …  攻撃 し なければ なら ない の に さ れる が まま の 私 だ 。 くそ|こうげき||||||||||||わたくし|

ヨシヒコ   そい つ は …  オネエ だ !

何 !? 邪魔な 女 は 排除 して → なん|じゃまな|おんな||はいじょ|

弱い 男 は   かわいい 猫 に → よわい|おとこ|||ねこ|

好きな 男 だけ   ここ に 置いて んだ よ 。 俺 が 当てた よ 。 すきな|おとこ||||おいて|||おれ||あてた|

化け 猫 め …  成 敗 ! ばけ|ねこ||しげ|はい

痛 ~ い 。 つう|

よっ しゃ   一 丁 あがり ! ||ひと|ちょう|

私 の 正体 を 見せて やる わ よ 。 わたくし||しょうたい||みせて|||

あら ら ~  結果 的に 魔物 か よ 。 ||けっか|てきに|まもの||

さ ぁ   ヨシヒコ ちゃん   いらっしゃい 。

はっ はっ は   こっち も 必殺 の 裏 技 を 考えて いた の さ ! |||||ひっさつ||うら|わざ||かんがえて|||

ほう   何 だ ムラサキ 。 |なん||

これ を 見よ ! ||みよ

う ふ ~ ん   こっち へ いらっしゃ ~ い   坊や 。 |||||||ぼうや

いや ~  女 だ   汚らわしい ! |おんな||けがらわしい

すき あり !

いや ~!

まっ   ドレープ の 村 に 女 も 戻り 猫 の 病 も 消えた もの の → |||むら||おんな||もどり|ねこ||びょう||きえた||

悪霊 の 鍵 と   まったく 関係 の ない 仕事 を した 以上   仏 が …。 あくりょう||かぎ|||かんけい|||しごと|||いじょう|ふつ|

ヨシヒコ !

ほら   怒って る ! |いかって|

ヨシヒコ   て め え   バカ 野郎   お前   え ? 鍵 だろう   鍵   えっ ! ||||ばか|やろう|おまえ||かぎ||かぎ|

猫 と か に なって る 場合 じゃ ない だろう ! ねこ||||||ばあい|||

すみません   仏   ついつい …。 |ふつ|

許す 。 早い な ! ゆるす|はやい|

ただし   仏 の 顔 も サンドバッグ … は は ~! |ふつ||かお||||

仏 ボ   仏 ボ   仏 ボ … 仏 ボクシング やら ない のに   は は ~! ふつ||ふつ||ふつ||ふつ|ぼくしんぐ|||||

よじれる   よじれる ! 腹 が よじれる   は は ~! ||はら||||

早く 消えて くれ 。 はやく|きえて|

は ?  もう   そういう こと 言う んだったら → ||||いう|

もう   次の 鍵 の 場所   教え ない 。 |つぎの|かぎ||ばしょ|おしえ|

お前 が 探せ って 言った んだ よ かわいく ない よ   ふくれて も 。 おまえ||さがせ||いった|||||||

お前   発信 だ よ 。 おまえ|はっしん||

すみません でした 。

悪霊 の 鍵 一刻 も 早く 見つけ ない と 。 あくりょう||かぎ|いっこく||はやく|みつけ||

誰 も   お前 を 責めちゃ い ない さ 。 だれ||おまえ||せめちゃ|||

( ヒサ ) 兄 様   ヒサ も 戦い に 加わり ます 。 ひさ|あに|さま|ひさ||たたかい||くわわり|

ヒサ は   なんと ヌンチャク を マスター した のです 。 ひさ|||||ますたー||の です

♪♪~