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勇者ヨシヒコと悪霊の鍵, 勇者ヨシヒコと悪霊の鍵#01

勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵#01

♪♪~

頑張れ … よし 頑張れ …。 もう 少し だ 。

どう し たんだい ? さっき 出かけた ばかりじゃ ない か 。

もう ダメだ 。 もう 魔物 は 村 の すぐ 外 まで 迫 っと る 。

や だ ! そんな …。

村 から 3 里 は 結 界 が 張ら れて る はず 。

そんな もの は もう とっくに 破ら れて る 。

いや ぁ ~!

あいつ だ ! あいつ に やられた んだ !

村 が やられる の も 時間 の 問題 だ 。

かつて この カボイ の 村 に ヨシヒコ と いう 勇者 が おった 。

ヨシヒコ は 屈強な 仲間 たち と ともに →

魔 王 を 倒し この世 に →

平安 を もたらした のじゃ 。

どう じゃ 。 そ なた たち の 中 に →

我 こそ は 悪 を 倒す →

勇者 と なる と いう 者 は おら ぬ か ?

私 は 生まれつき 体 が 弱い ゆえ →

勇者 など と 大それた こと は …。

失礼 し ます 。

強そうだ けど なぁ 。

ロトヒコ は どう じゃ ?

名前 は とても 勇者 っぽい 名前 じゃ が なぁ 。

( ロトヒコ ) 気持 的に は やり たい です 。

ほんと 気持 的に は 今 すぐ 冒険 に 出て も →

いい 感じ な んです けど ねぇ 。

いや ほんと 気持 的に は …。

気持 的に は ねぇ 。

何 的に ダメな んじゃ ?

さて お前 は …。 無理 !

早い なぁ 。

ああ … 絶望 じゃ 。

我々 は もう 悪 の 手 に よって 滅ぼさ れる の を →

ただ 待つ だけ な の か …。

遠く ローラシア から やってきた 使い と いう の は →

本当 か ? ( オルダン ) 本当だ 。

ローラシア の 長老 ラボナ の 使い 俺 の 名 は オルダン だ 。

で この 村 に 勇者 ヨシヒコ の 血 を 継ぐ 者 が おる と いう の は →

本当 か ? 本当だ 。

よもや その 子孫 の 姿 かたち まで →

占い で お 見通し なさった か 。

ラボナ 様 に 不可能 は ねえ 。

俺 は こいつ を 命がけ で 魔物 から 守って きた の さ 。

おお ! これ は …。

あっ いた いた 。

お ~ い オルトガ ! 長老 が お呼び だ !

勇者 の 血 を 継ぐ 者 オルトガ に 力 を 与えた まえ !

オルトガ を 連れて まいり ました 。

おお 来た か 。

早く オルトガ を これ へ 。

♪♪~

これ が 伝説 の 勇者 の 血 を 継ぐ 者 か 。

オルトガ … 突然じゃ が お前 が →

伝説 の 勇者 の 血 を 継ぐ 者 だ と いう こと が 判明 。

そこ に 勇者 ヨシヒコ が 残して いった 伝説 の 剣 が ある 。

よい か オルトガ 。

よ ~ く 聞け 。

そ なた は その 剣 を 持ち 屈強な 仲間 たち を 集め →

何者 か が 持ち去った 悪霊 の 鍵 を 手 に 入れ →

魔物 を 再び 封印 する のじゃ 。

それ が 勇者 の 血 を 継ぐ そ なた の 使命 じゃ !

さ ぁ 今 すぐ 旅立つ が いい !

この 世界 に 平和 を もたらす ため →

勇者 よ 再び 旅立つ のじゃ !!

( オルトガ ) や だ ~!

え ?

なんで ?

なんで … や だ ?

子供 だ から 。 なるほど 。

子供 だ けど さ 勇者 の 子孫 だし さ 。

勇者 の 子孫 でも 子供 だ し 。

こんな 重たい 感じ の 剣 う っ …。

ほら 全然 重たくて 持て も し ませ ん もん 。

なるほど ね 。 そもそも 子供 だ から →

旅立った その 日 に →

間違い なく 魔物 に 殺さ れ ます って 。

でも ほら 最初 は さ ぁ →

あの よわ ~ い あの … 例 の 青い やつ でしょ ?

いやいや ! 十 分 あいつ に も 負け ます って 。

なるほど …。 逆に なんで →

子供 を 一 人 で 旅立た せよう と して た んです か ?

逆に 不思議 。 いや ぁ あの …。

なんか あの … ぽい じゃ ん 。

「 ぽい 」 の 意味 が わかん ない っす 。

ある じゃ ない ? あの ほら …。

子供 だった 勇者 が さ →

少し ず ~ つ 成長 して いく 物語 的な ?

物語 です よ ね ?

これ 現実 です から ね ?

しっかり して ください よ 長老 。

ちょ ちょ … ちょ っ 待てよ !

いや マジ で 行 か そう と してん なら →

児童 虐待 で 訴え ます 。

そりゃ まずい よ そりゃ 。

勇者 の 子孫 な んだ ぜ ?

頑張ろう よ 。

子供 は 遊ぶ の が 仕事 です から 遊び を 頑張り ます 。

なに これ ?

ああ … 天 に おら れ ま する 仏 様 よ 。

魔物 の 影 が 間近に 迫り →

いまや この 村 は 滅び ゆく の を 待つ ばかり 。

ああ … 仏 様 ! 仏 様 よ !

その 姿 を 現し この 村 を 救い たまえ !

長老 本当に こんな こと を して 村 は 救わ れる のです か ?

これ も また 伝説 の 勇者 の 教え 。

絶望 の 中 で 天 の 仏 を 頼れ と …。

そもそも 本当に いた の かい ? その ヨシヒコ って の は 。

貴 様 長老 に 向かって なんて こと を !

だって そうだ ろ ! 天から 仏 が …!

ああ ~ っ !

生 クリーム と なに ? カスタード ダブル で 入って ん の ?

あと バナナ と イチゴ と アボカド ? 入れ すぎ だ それ 。

完全 入れ すぎ だ ろ それ はみ出ちゃ うよ 食べたら 。

っう かさ ねぇ アボカド って 合わ なく ない ?

嘘 ? 合う の ? マジ で ?

仏 ~! 仏 よ ~!

ま いう ~ 仏 ま いう ~。 仏 ~!

えっ これ 待って 映って る の ?

これ 映って る ? 映って おり ま する 。

この 村 を お 救い に なる ため に 。

いや いや 聞いて ない 全然 全然 聞いて い ない 。

おい ちょ い お前 お前 やれよ お前 !

いや なんで って 俺 クレープスタート 直後 だ し さ 。

仏 よ 我々 は 魔物 の 手 から →

どう 生き延びれば よろしい でしょう か ?

えっ な に また 下界 に 魔物 いる の ? ねぇ 。

なに ? 知ら ねえ の かよって 知って たん なら →

お前 が 担当 しろ バカ 野郎 ! お前 。

仏 は 勇者 ヨシヒコ を ご存じ か ?

ヨシヒコ ね はい 知って ます よ 。

我々 は 再び 悪 と 戦う 勇者 を 探し求めて おり ます が →

いまだ 見つから ず 過去 に 幾多 の 若者 が →

魔物 に 戦い を 挑んだ と 聞き ました が →

いずれ も 帰ら ず 。 それ は 困り ました ね 。

なにとぞ ここ は 仏 の ご 助言 を いただき たい 。

ほら ~ や っぱ アボカド 合わ ない よ !

仏 ! なにとぞ !

えっ 下界 に ね 魔物 が ね 。

困った ね ちょっと お前 も 考えろ よ !

えっ なんて ? ヨシヒコ たち を 生き返ら せろ って お前 →

それ は まずい だ ろ お前 。

ヨシヒコ が 生き返る と な !

ま ぁ あの … なんとか なり ます よ 。

でも あれ でしょ やっぱり なんか なんて いう か →

新しい 人 が いい でしょ ? やっぱり ニューフェイス が いい でしょ や っぱ ね 。

いえいえ そんな こと ない ヨシヒコ で いい !

いい の ? マジ で ? ヨシヒコ で ? ま ぁ それ は 全然 →

なんとか なり ます よ 。

えっ ああ っ じゃあ 頼み ます !

わかり ました 生き返ら せ ます 。

案外 簡単な んだ な 。

それでは 今 まさに 生き返ら して ください !

あの つ ぅか ごめん 一瞬 一瞬 一瞬 一瞬 待って !

一瞬 待って 一瞬 一瞬 っう か さ ねぇ これ さ →

クレープ 終わって から で よく ない ? もう 今 !

だって 手 ベトベト だし さ 。 ベトベト でも いい !

ええ ~ っ ほんと ? わかり ました よ じゃあ ヨシヒコ と →

その 仲間 たち を 生き返ら せ ます いい です か いい ?

なな な な ~ ん !

あっ 反響 が 。

ねぇ はい これ で 生き返った !

嘘 だ ~ そんな ん じゃ 生き返ら ん 。

なんだ よ 今 の 「 なな な な ~ ん 」 って 。

おい おい おい おい びっくり だ な おい 。

それ は 仏 の 勝手だ ろ ? そうだ ろ 違う の ねぇ ?

なな な な ~ ん って 呪文 だ ぜ それ 。

そんな 呪文 は ない 。 おい 失礼だ な じ じい 。

じ じい ! あの な 大丈夫です 。

今ごろ 世界中 の あちこち で ね ヨシヒコ と 仲間 たち が →

生き返って いる であろう 。 「 なな な な ~ ん 」 は ない 。

しつこい な 貴 様 えっ ?

いや あの ね 正直 なん だって よかった の よ 。

る る る る ~ んで も よかった の ただ 気分 的に は →

なな な な ~ ん って 気分 だった って いう の それ だけ だ よ 。

「 る 」 の ほう が まだ よかった 。

変わ ん ねえ だ ろ 。

♪♪~

( メレブ ) うん ? これ どういう こと だ ?

うん ? なんだ ? 現世 の 香り する ぞ これ 。

どういう こと だ ? うん これ ?

生き返った 感じ が する ぞ これ なんだ これ ?

勇者 ヨシヒコ と 仲間 たち よ !

この 声 仏 !

魔物 たち の 封印 は 何者 か に よって 解か れた 。

なに 食って んだ おい !

ま いう ~ え ~。

再び … 悪 と 戦う のだ !

食べ ながら じゃ 聞こえ ない でしょう よ 。

戦えよ ! ま いう ~。

おい 。 えっ ?

もう いい から 戦えよ もう 。

おい ! その くちゃ くちゃ なんだか わから ない →

スイーツ を 食べ ながら 天 の お告げ って どういう こと だ !

はい なるほど な 生き返った な 間違い なく 。

で ヨシヒコ ムラサキ ダンジョー も 生き返る と 。

そういう 意味 の 光 。 バー な これ な 。

なるほど よし 。 再び 冒険 が 始まる と 。

よし 。

お ? これ 何 だ ? ん っ これ 何 だ ?

( ヨシヒコ ) メレブ さん 。 お っ ヨシヒコ で は ある のな ?

( ムラサキ ) ヨシヒコ ? あんた ヨシヒコ な の ?

ああ 。 ダンジョー さん お 久しぶりです 。

( ダンジョー ) これ は どういう こと だ ヨシヒコ 。

うん うん うん 。 わかった よ 。

さすが です 。 で どういう ?

あの ね 俺 たち は 再び 魔物 を 封印 する ため に →

生き返ら せ られた の ね 仏 に 。

ふ ~ ん 。 あの クソ 仏 に ね 。

そう その … ま ぁ それ は それ と して →

確かに その 。 確かに あの 仏 クソ じゃ ん 。

ああ クソ だ な 。 察する に →

死んだ とき の 状態 で 生き返ら せちゃ った ね 仏 ね 。

死んだ とき の 状態 で ?

そういう こと だった の か 。

うん そう な の よ 。 俺 みんな と 別れた あと →

魔法 の 修業 に 行こう と 思って 旅立った んだ けど →

旅立ち ました 。 道 に 出 ました 。 牛 が 来 ました 。

ひか れ ました 。 死に ました 。 俺 終了 。 はい 。

あれ だけ 呪文 を 手 に 入れて 牛 に ひか れて 死ぬ と は な 。

ま ぁ どれ も 使え ない 呪文 だった から な 。

それ で お前 だけ 若い の か ? そ の ようだ 。

メレブ さん 久しぶりに どんな 呪文 で も いい から →

かけて ください 。

変わら ない な ヨシヒコ は 。 よかろう 。

スイーツ 。

ああ 。 甘い もの が …。

ああ とにかく 甘い もの が 食べ たい !

こんな とこ で そんな もん 言わ れ たって な 。

お前 。 どうして スイーツ なんか かけた んだ よ 。

どう する んだ メレブ 。 何も ない ぞ 甘い もの なんて 。

どう しよう も ない な 。

持って ます 。

( メレブ ) 何 を ?

うわ なんだ すごい じじ い っぽい 。 てい うか うわ っ →

お じいちゃん だ お じいちゃん だ 。

やっぱり お前 は クソ 魔法使い だ な 。

チョヒャド チョヒャド 。 うわ ~!

寒い よ ~。 寒い の 弱い んだ よ ~。

( ムラサキ ) 寒い 寒い 。 だろう な お 年寄り め 。

しかし 仏 は こんな 私 たち に 魔物 と 戦え と おっしゃる の か ?

みんな 任して おけ 。 1 人 だけ 若い →

クソ 若い ピチピチ 若い この 俺 が →

次々 と 呪文 を 繰り出して 魔物 たち を →

倒そう ぞ ! お 願い し ます メレブ さん 。

うむ 。

この 程度 の 魔物 俺 が 一 発 で 仕留めて みせる わ 。

う う …!

こ 腰 が …。 おい あん ま ムリ す んな よ 。

メレブ 呪文 で 回復 さ せて くれ 。

バンテリン っと か いう 呪文 ない んだ な ?

メレブ ちょっと 歩いた から 膝 が 痛い んだ 。

呪文 頼む よ 。

グルコサミン アンド コンドロイチン 。 と か だ から →

そういう 呪文 ねえ んだ よ な な ? 私 が …。

勇者 である 私 が 仕留めて みせ ます 。

まったく …。 まったく ダメージ を 与え られて い ない 様子 。

うわ ぁ !

弱い 相手 も 弱い 。 ここ は 俺 の 呪文 で 。

ええ ~? 弱 すぎる 勇者 。

こいつ に … ええ ~?

ナイス ! ナイス じゃ ねえ だ ろ 。

( ムラサキ ) ナイス 。

いかん 。

ふと 気 が つく と →

いつも この 玉突き を して いる 自分 が いる 。

ヨシヒコ ヨシヒコ !

やっと 出た か 仏 ! おい 見ろ この この …。

すてきな 面倒 の 数々 を 。 何で こんな 感じ に して くれて んだ 。

仏 様 。 どうか 私 たち を →

戦える 年齢 まで 戻して ください 。

でないと いつまで たって も 前進 でき ませ ん 。

うん わかって おる 。

ただ 私 が キミ たち を →

このような 状態 で よみがえら せた の に は 訳 が ある 。

どんな 訳 だ 。 何 だ と お 思い かな ?

若い 力 の ありがた み を わかれ と いう こと です か ?

う ~ む そう で は ない 。

人生 の 意味 を 知れ と か ? そう で は ない 。

いい から 早く 言って くれよ 。 って いう か 言って あげ なさい よ 。

どうせ うっかり だ ろ 。 私 が キミ たち を →

死んだ とき の 状態 で よみがえら せた その 訳 と は …。

うっかり です !

♪♪( 歌声 )

あぁ 。

うっかり だったら 今 すぐ 戻して ください !

オッケー わかり ました 戻し ます 戻し ます 。

仏 ビーム !

おお ダンジョー !

むね たいら さん !

ヨシヒコ …。

ありがとう ございます 。

あいつ の うっかり だ から お 礼 と か 言わ なくて いい ぜ 。

と いう わけで ヨシヒコ よ →

今回 の お前 の 目的 は 悪霊 の 鍵 と 呼ば れる →

魔物 たち を 封印 する 鍵 を 取り戻す こと だ 。

悪霊 の 鍵 ? お前 が 魔 王 を 倒して から →

時 は 流れ 魔物 たち の 封印 を 解いた 者 が おる 。

その者 を 捜し出し 悪霊 の 鍵 を 取り戻す のだ 。

その …。

ね 封印 だ 封印 。

その 封印 を 解いた 者 は →

恐らく 悪魔 族 の 者 であろう 。

え ~ 魔物 たち から 悪 の 力 を … が 集め …。

すごい すごい 大きな 力 を 持って いる はず 。 ね 。

もはや そや つ に 勝つ こと は お前 とて →

到底 容易な こと で は ない ず 。 ない ず って 何 だ よ ! ない ぞ 。

戦い の 末 に 力 と あれ を 身 に つけ …。

あれ あれ … 勇気 を 身 に つけ →

巨大な 敵 に 立ち 向きゃ う のだ 。 立ち 向きゃ うって 言っちゃ った 。

立ち向かう のだ ! しかし 魔 王 を 倒した 時点 で →

我々 も 相当な 力 を つけて い ました 。

その 敵 を 倒す の も 時間 の 問題 でしょう 。

いやいや ごめん ごめん 。 あの ね ほんと ごめん 。

キミ ら ね 今 ね レベル 0 だ よ 。

なんだ と ! 何で よ 。

魔 王 を 倒した とこ に して よ 。 ごめん ごめん 。

ちょっと あの そこ で セーブ して なかった から 。

セーブ って 何 だ 。 どこ まで クソ 仏 な んだ よ て め え !

あり え ん 。 まったく あり え ん 。

ごめん ごめん 。 今 ちょっと 急いで る の 。

ちょっと 今 から 家族 旅行 な の 。 お前 家族 いたん か 。

( メレブ ) なんだ その ホワイトボード は ? 書く の か 予定 を そこ に 。

かぞく … ちょっと 待て !

お前 4 号 だった の か !

1 号 出して こい や 1 号 !

じゃ 家族 旅行 行って き ます 。

待てよ !

なんという こと だ レベル 0 と は …。

ああ ゼロ な 感じ 出て る ね 。

何 だろう もろもろ 記憶 も あやふやだ 。

と いう こと は メレブ お前 の 呪文 も ゼロ って こと か ?

いや 意識 できて いる 呪文 が ひと つ だけ ある 。

それ 回復 の 呪文 だったら 相当 いい よ 。

お前 に かけて やろう 。

ん ? 何も 起こら ない けど ?

見ろ 眉毛 が 太く なって いる 。

この 呪文 … ヨシズミ と いう 呪文 だ 。

っ つうか 自分 じゃ 見え ねえ し 。 早く 戻せよ !

メレブ さん 私 に も かけて ください ! よかろう 。

太く なり ました か ?

俺 に も …。

ダンジョー お前 に かける と 顔 が すべて 眉毛 に なる ぞ 。

っ つうか この 呪文 何の 役 に たつ わけ ?

敵 の 眉毛 を 太く する こと に よって →

目 に 汗 が 入る の を 防ぐ 。

助けて ます よ ね ? それ 。

むかつく わ …。 早 よ 戻せ や 。

さて … 悪霊 の 鍵 探し に いく か 。

すみません その 前 に →

故郷 の カボイ の 村 に 寄ら せて ください 。

え ? 何で ? 殺生 を せ ず →

敵 を 眠ら せる だけ の 平和 の 剣 … いざ ない の 剣 が そこ に 。

行こう 。 殺生 せ ぬ は ヨシヒコ の 身上 だ から な 。

♪♪~

お前たち は ? 勇者 ヨシヒコ です 。

あ ~ 本当じゃ った 。

仏 様 の おっしゃった の は 本当じゃ った !

やはり 疑って いた のだ な ?

私 たち は 仏 の 命 に より →

奪わ れ し 悪霊 の 鍵 を 取り戻す 旅 に 出 ます 。

その 前 に 私 が 死ぬ 前 に ここ に 届けて おく よう お 願い した …。

いざ ない の 剣 じゃ な 。

剣 を 剣 を 持て 。

ありがとう ございます 。 必ずや 必ずや この 世界 に →

再び 平穏 を もたらして くれ 。 はい 。

ご 先祖 様 。

今 なんと 言った ?

あなた 様 の 子孫 そう 勇者 の 血 を 継ぐ 者 。

オルトガ で ございます 。

子孫 … 私 に 子孫 が いる の か ?

私 も 勇者 に なれる でしょう か ?

勇者 …。

はは は どう だ そな たも 俺 たち と 旅 を して みる か ?

はい 伝説 の 勇者 が ご 一緒ならば →

旅 に お供 して 私 も 強く なり とう ございます 。

ほほ ぅ 勇者 が 2 人 と は 心強い な 。

1 人 仲間 が 増えた って わけ ね 。

しかし ダメな んです 。

なぜ じゃ 強い 味方 が こんなに おる のじゃ ぞ 。

そう だ よ お 姉ちゃん たち が 守って あげる よ 。

そう だ 戦わ ず と も ともに いる だけ で 戦闘 レベル は 上がる 。

最後 の 敵 と 戦う とき に は 立派な 勇者 に なって る はずだ 。

それ でも ダメな んです 。

なんだ なんだ ? お 母さん と 離れる の が 寂しい か ?

勇者 たる もの そんな こと ある まい 。

そんな ん じゃ ない んです 。

では なぜ だ ? 正直 申して みよ 。

実は …。

スケジュール が ない んです !

スケジュール が … ないだ と ?

すみません ご 一緒 し たい の は やまやま だった んです が …。

ま ぁ う ~ ん しかたない よ ね 。

う ~ ん あの スケジュール と いう の は 大切だ から ね 。

旅 長い しね …。

いまどき の 子供 は 忙しい ようだ な 。

ま ぁ 彼 は あの 特別な んでしょう 。

あの いろいろ と …。

わかった 。 で は スケジュール を こなし つつ →

立派な 勇者 と して 成長 する のだ ぞ 。

はい 。

( ヒサ ) 兄 様 …。

ヨシヒコ 今 ちらり と 妹 が 見えた 気 が する が 。

そんな はず あり ませ ん ヒサ まで よみがえる など 。

あの うっかり 仏 なら あり うる ぜ 。

なに ?

ごめん ごめん ごめん ごめん あの また うっかり …。

なんだ 八 兵衛 か 。 ごめん …。

今 の ツッコミ もう 1 回 言って もう 1 回 言って 今 の 。

なに が 合って る だろう なんで 何度 も 言わ す な 恥ずかしい な 。

へ ぇ ~ え ~ もう 一 つ セーブ ポイント が あり ました 。

えっ 一気に 強く なれる のです ね ?

うん いや ? ちょっと ね そう かな そう じゃ ない か な 。

よく わかん ない ごめんなさい あの 仏 ビーム 。

ここ は …。

なに か 見覚え が ある ような 。

呪文 は 増えた 気 が する が …。

ふ ふ ふ 。

勇者 よ 私 の 本当の 力 を 思い知る が いい 。

魔 王 …。 これ まず いっしょ 。

ひと たまり も ない ぞ 。 道具 何も ねえ し !

こ … これ は まずい で すよ 仏 仏 !


勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵#01 ゆうしゃ|||あくりょう||かぎ

♪♪~

頑張れ …  よし   頑張れ …。 もう 少し だ 。 がんばれ||がんばれ||すこし|

どう し たんだい ?  さっき 出かけた ばかりじゃ ない か 。 ||||でかけた|||

もう ダメだ 。  もう   魔物 は 村 の すぐ 外 まで 迫 っと る 。 |だめだ||まもの||むら|||がい||さこ||

や だ ! そんな …。

村 から 3 里 は 結 界 が 張ら れて る はず 。 むら||さと||けつ|かい||はら|||

そんな もの は もう とっくに 破ら れて る 。 |||||やぶら||

いや ぁ ~!

あいつ だ ! あいつ に やられた んだ !

村 が やられる の も   時間 の 問題 だ 。 むら|||||じかん||もんだい|

かつて   この カボイ の 村 に ヨシヒコ と いう 勇者 が おった 。 ||||むら|||||ゆうしゃ||

ヨシヒコ は 屈強な 仲間 たち と ともに → ||くっきょうな|なかま|||

魔 王 を 倒し   この世 に → ま|おう||たおし|このよ|

平安 を   もたらした のじゃ 。 へいあん|||

どう じゃ 。  そ なた たち の 中 に → ||||||なか|

我 こそ は   悪 を 倒す → われ|||あく||たおす

勇者 と なる と いう 者 は   おら ぬ か ? ゆうしゃ|||||もの||||

私 は   生まれつき 体 が 弱い ゆえ → わたくし||うまれつき|からだ||よわい|

勇者 など と 大それた こと は …。 ゆうしゃ|||だいそれた||

失礼 し ます 。 しつれい||

強そうだ けど なぁ 。 きょうそうだ||

ロトヒコ は   どう じゃ ?

名前 は   とても 勇者 っぽい 名前 じゃ が なぁ 。 なまえ|||ゆうしゃ||なまえ|||

( ロトヒコ ) 気持 的に は   やり たい です 。 |きもち|てきに||||

ほんと   気持 的に は 今 すぐ 冒険 に 出て も → |きもち|てきに||いま||ぼうけん||でて|

いい 感じ な んです けど ねぇ 。 |かんじ||ん です||

いや   ほんと   気持 的に は …。 ||きもち|てきに|

気持 的に は ねぇ 。 きもち|てきに||

何 的に ダメな んじゃ ? なん|てきに|だめな|

さて   お前 は …。 無理 ! |おまえ||むり

早い なぁ 。 はやい|

ああ …  絶望 じゃ 。 |ぜつぼう|

我々 は   もう 悪 の 手 に よって 滅ぼさ れる の を → われわれ|||あく||て|||ほろぼさ|||

ただ 待つ だけ な の か …。 |まつ||||

遠く ローラシア から やってきた 使い と いう の は → とおく||||つかい||||

本当 か ? ( オルダン ) 本当だ 。 ほんとう|||ほんとうだ

ローラシア の 長老 ラボナ の 使い 俺 の 名 は オルダン だ 。 ||ちょうろう|||つかい|おれ||な|||

で   この 村 に   勇者 ヨシヒコ の 血 を 継ぐ 者 が おる と いう の は → ||むら||ゆうしゃ|||ち||つぐ|もの||||||

本当 か ? 本当だ 。 ほんとう||ほんとうだ

よもや   その 子孫 の 姿 かたち まで → ||しそん||すがた||

占い で お 見通し なさった か 。 うらない|||みとおし||

ラボナ 様 に 不可能 は ねえ 。 |さま||ふかのう||

俺 は   こいつ を   命がけ で 魔物 から 守って きた の さ 。 おれ||||いのちがけ||まもの||まもって|||

おお !  これ は …。

あっ   いた   いた 。

お ~ い   オルトガ !  長老 が   お呼び だ ! |||ちょうろう||および|

勇者 の 血 を 継ぐ 者   オルトガ に 力 を 与えた まえ ! ゆうしゃ||ち||つぐ|もの|||ちから||あたえた|

オルトガ を 連れて まいり ました 。 ||つれて||

おお   来た か 。 |きた|

早く   オルトガ を   これ へ 。 はやく||||

♪♪~

これ が 伝説 の 勇者 の 血 を 継ぐ 者 か 。 ||でんせつ||ゆうしゃ||ち||つぐ|もの|

オルトガ …  突然じゃ が   お前 が → |とつぜんじゃ||おまえ|

伝説 の 勇者 の 血 を 継ぐ 者 だ と いう こと が 判明 。 でんせつ||ゆうしゃ||ち||つぐ|もの||||||はんめい

そこ に   勇者 ヨシヒコ が 残して いった 伝説 の 剣 が ある 。 ||ゆうしゃ|||のこして||でんせつ||けん||

よい か   オルトガ 。

よ ~ く 聞け 。 ||きけ

そ なた は   その 剣 を 持ち 屈強な 仲間 たち を 集め → ||||けん||もち|くっきょうな|なかま|||あつめ

何者 か が 持ち去った 悪霊 の 鍵 を 手 に 入れ → なにもの|||もちさった|あくりょう||かぎ||て||いれ

魔物 を 再び 封印 する のじゃ 。 まもの||ふたたび|ふういん||

それ が   勇者 の 血 を 継ぐ そ なた の 使命 じゃ ! ||ゆうしゃ||ち||つぐ||||しめい|

さ ぁ   今 すぐ 旅立つ が いい ! ||いま||たびだつ||

この 世界 に   平和 を もたらす ため → |せかい||へいわ|||

勇者 よ   再び   旅立つ のじゃ !! ゆうしゃ||ふたたび|たびだつ|

( オルトガ ) や だ ~!

え ?

なんで ?

なんで …  や だ ?

子供 だ から 。 なるほど 。 こども|||

子供 だ けど さ   勇者 の 子孫 だし さ 。 こども||||ゆうしゃ||しそん||

勇者 の 子孫 でも   子供 だ し 。 ゆうしゃ||しそん||こども||

こんな 重たい 感じ の 剣   う っ …。 |おもたい|かんじ||けん||

ほら   全然   重たくて 持て も し ませ ん もん 。 |ぜんぜん|おもたくて|もて|||||

なるほど ね 。 そもそも 子供 だ から → |||こども||

旅立った   その 日 に → たびだった||ひ|

間違い なく 魔物 に 殺さ れ ます って 。 まちがい||まもの||ころさ|||

でも   ほら   最初 は さ ぁ → ||さいしょ|||

あの   よわ ~ い   あの … 例 の 青い やつ でしょ ? ||||れい||あおい||

いやいや ! 十 分   あいつ に も 負け ます って 。 |じゅう|ぶん||||まけ||

なるほど …。 逆に   なんで → |ぎゃくに|

子供 を 一 人 で 旅立た せよう と して た んです か ? こども||ひと|じん||たびだた|||||ん です|

逆に   不思議 。 いや ぁ   あの …。 ぎゃくに|ふしぎ|||

なんか   あの …  ぽい じゃ ん 。

「 ぽい 」 の 意味 が   わかん ない っす 。 ||いみ||||

ある じゃ ない ?  あの   ほら …。

子供 だった 勇者 が さ → こども||ゆうしゃ||

少し ず ~ つ   成長 して いく 物語 的な ? すこし|||せいちょう|||ものがたり|てきな

物語 です よ ね ? ものがたり|||

これ   現実 です から ね ? |げんじつ|||

しっかり して ください よ   長老 。 ||||ちょうろう

ちょ   ちょ …  ちょ っ   待てよ ! ||||まてよ

いや   マジ で 行 か そう と してん なら → |||ぎょう|||||

児童 虐待 で 訴え ます 。 じどう|ぎゃくたい||うったえ|

そりゃ   まずい よ   そりゃ 。

勇者 の 子孫 な んだ ぜ ? ゆうしゃ||しそん|||

頑張ろう よ 。 がんばろう|

子供 は 遊ぶ の が 仕事 です から 遊び を 頑張り ます 。 こども||あそぶ|||しごと|||あそび||がんばり|

なに   これ ?

ああ …  天 に おら れ ま する 仏 様 よ 。 |てん||||||ふつ|さま|

魔物 の 影 が   間近に 迫り → まもの||かげ||まぢかに|せまり

いまや   この 村 は 滅び ゆく の を 待つ ばかり 。 ||むら||ほろび||||まつ|

ああ …  仏 様 !  仏 様 よ ! |ふつ|さま|ふつ|さま|

その 姿 を 現し この 村 を 救い たまえ ! |すがた||あらわし||むら||すくい|

長老   本当に   こんな こと を して 村 は 救わ れる のです か ? ちょうろう|ほんとうに|||||むら||すくわ|||

これ も また   伝説 の 勇者 の 教え 。 |||でんせつ||ゆうしゃ||おしえ

絶望 の 中 で   天 の 仏 を 頼れ と …。 ぜつぼう||なか||てん||ふつ||たよれ|

そもそも   本当に いた の かい ? その ヨシヒコ って の は 。 |ほんとうに||||||||

貴 様   長老 に 向かって なんて こと を ! とうと|さま|ちょうろう||むかって|||

だって   そうだ ろ ! 天から   仏 が …! |そう だ||てんから|ふつ|

ああ ~ っ !

生 クリーム と   なに ?  カスタード ダブル で 入って ん の ? せい|くりーむ||||だぶる||はいって||

あと   バナナ と   イチゴ と   アボカド ? 入れ すぎ だ   それ 。 |ばなな||いちご|||いれ|||

完全   入れ すぎ だ ろ   それ はみ出ちゃ うよ   食べたら 。 かんぜん|いれ|||||はみでちゃ||たべたら

っう かさ   ねぇ アボカド って 合わ なく ない ? |||||あわ||

嘘 ?  合う の ?  マジ で ? うそ|あう|||

仏 ~!  仏 よ ~! ふつ|ふつ|

ま いう ~  仏 ま いう ~。 仏 ~! ||ふつ|||ふつ

えっ   これ   待って   映って る の ? ||まって|うつって||

これ   映って る ? 映って おり ま する 。 |うつって||うつって|||

この 村 を   お 救い に なる ため に 。 |むら|||すくい||||

いや   いや   聞いて ない 全然   全然   聞いて い ない 。 ||きいて||ぜんぜん|ぜんぜん|きいて||

おい   ちょ い   お前 お前 やれよ   お前 ! |||おまえ|おまえ||おまえ

いや   なんで って   俺 クレープスタート 直後 だ し さ 。 |||おれ||ちょくご|||

仏 よ   我々 は   魔物 の 手 から → ふつ||われわれ||まもの||て|

どう 生き延びれば よろしい でしょう か ? |いきのびれば|||

えっ   な に   また 下界 に 魔物 いる の ?  ねぇ 。 ||||げかい||まもの|||

なに ?  知ら ねえ の かよって 知って たん なら → |しら||||しって||

お前 が 担当 しろ   バカ 野郎 !  お前 。 おまえ||たんとう||ばか|やろう|おまえ

仏 は   勇者 ヨシヒコ を   ご存じ か ? ふつ||ゆうしゃ|||ごぞんじ|

ヨシヒコ ね   はい   知って ます よ 。 |||しって||

我々 は   再び 悪 と 戦う 勇者 を 探し求めて おり ます が → われわれ||ふたたび|あく||たたかう|ゆうしゃ||さがしもとめて|||

いまだ   見つから ず 過去 に   幾多 の 若者 が → |みつから||かこ||いくた||わかもの|

魔物 に 戦い を 挑んだ と 聞き ました が → まもの||たたかい||いどんだ||きき||

いずれ も   帰ら ず 。 それ は   困り ました ね 。 ||かえら||||こまり||

なにとぞ   ここ は 仏 の ご 助言 を いただき たい 。 |||ふつ|||じょげん|||

ほら ~  や っぱ   アボカド 合わ ない よ ! ||||あわ||

仏 !  なにとぞ ! ふつ|

えっ   下界 に ね   魔物 が ね 。 |げかい|||まもの||

困った ね   ちょっと お前 も 考えろ よ ! こまった|||おまえ||かんがえろ|

えっ   なんて ?  ヨシヒコ たち を 生き返ら せろ って   お前 → |||||いきかえら|||おまえ

それ は   まずい だ ろ   お前 。 |||||おまえ

ヨシヒコ が   生き返る と な ! ||いきかえる||

ま ぁ   あの …  なんとか なり ます よ 。

でも   あれ でしょ   やっぱり なんか   なんて いう か →

新しい 人 が いい でしょ ?  やっぱり ニューフェイス が いい でしょ   や っぱ ね 。 あたらしい|じん|||||||||||

いえいえ   そんな こと ない ヨシヒコ で いい !

いい の ?  マジ で ?  ヨシヒコ で ? ま ぁ   それ は   全然 → ||||||||||ぜんぜん

なんとか なり ます よ 。

えっ   ああ っ   じゃあ   頼み ます ! ||||たのみ|

わかり ました   生き返ら せ ます 。 ||いきかえら||

案外   簡単な んだ な 。 あんがい|かんたんな||

それでは   今 まさに 生き返ら して ください ! |いま||いきかえら||

あの   つ ぅか   ごめん 一瞬   一瞬   一瞬   一瞬   待って ! ||||いっしゅん|いっしゅん|いっしゅん|いっしゅん|まって

一瞬   待って   一瞬   一瞬 っう か さ   ねぇ   これ さ → いっしゅん|まって|いっしゅん|いっしゅん||||||

クレープ 終わって から で よく ない ? もう   今 ! |おわって||||||いま

だって   手   ベトベト だし さ 。 ベトベト でも いい ! |て|べとべと|||べとべと||

ええ ~ っ   ほんと ? わかり ました よ   じゃあ   ヨシヒコ と →

その 仲間 たち を   生き返ら せ ます いい です か   いい ? |なかま|||いきかえら||||||

なな な な ~ ん !

あっ   反響 が 。 |はんきょう|

ねぇ   はい   これ で   生き返った ! ||||いきかえった

嘘 だ ~  そんな ん じゃ 生き返ら ん 。 うそ|||||いきかえら|

なんだ よ   今 の 「 なな な な ~ ん 」 って 。 ||いま||||||

おい   おい   おい   おい びっくり だ な   おい 。

それ は   仏 の 勝手だ ろ ? そうだ ろ   違う の   ねぇ ? ||ふつ||かってだ||そう だ||ちがう||

なな な な ~ ん って 呪文 だ ぜ   それ 。 |||||じゅもん|||

そんな 呪文 は ない 。 おい   失礼だ な   じ じい 。 |じゅもん||||しつれいだ|||

じ じい !  あの な   大丈夫です 。 ||||だいじょうぶです

今ごろ   世界中 の あちこち で ね ヨシヒコ と 仲間 たち が → いまごろ|せかいじゅう|||||||なかま||

生き返って いる であろう 。 「 なな な な ~ ん 」 は ない 。 いきかえって||||||||

しつこい な   貴 様   えっ ? ||とうと|さま|

いや   あの ね   正直 なん だって よかった の よ 。 |||しょうじき|||||

る る る る ~ んで も よかった の ただ   気分 的に は → |||||||||きぶん|てきに|

なな な な ~ ん って 気分 だった って いう の   それ だけ だ よ 。 |||||きぶん||||||||

「 る 」 の ほう が   まだ よかった 。

変わ ん ねえ だ ろ 。 かわ||||

♪♪~

( メレブ ) うん ? これ   どういう こと だ ?

うん ?  なんだ ? 現世 の 香り する ぞ   これ 。 ||げんせ||かおり|||

どういう こと だ ?  うん   これ ?

生き返った 感じ が する ぞ   これ なんだ   これ ? いきかえった|かんじ||||||

勇者 ヨシヒコ と 仲間 たち よ ! ゆうしゃ|||なかま||

この 声   仏 ! |こえ|ふつ

魔物 たち の 封印 は 何者 か に よって 解か れた 。 まもの|||ふういん||なにもの||||とか|

なに   食って んだ   おい ! |くって||

ま いう ~  え ~。

再び …  悪 と 戦う のだ ! ふたたび|あく||たたかう|

食べ ながら じゃ 聞こえ ない でしょう よ 。 たべ|||きこえ|||

戦えよ !  ま いう ~。 たたかえよ||

おい 。 えっ ?

もう いい から   戦えよ   もう 。 |||たたかえよ|

おい !  その くちゃ くちゃ なんだか   わから ない →

スイーツ を 食べ ながら 天 の お告げ って どういう こと だ ! ||たべ||てん||おつげ||||

はい   なるほど な 生き返った な   間違い なく 。 |||いきかえった||まちがい|

で   ヨシヒコ   ムラサキ   ダンジョー も 生き返る と 。 |||||いきかえる|

そういう 意味 の 光 。  バー な   これ な 。 |いみ||ひかり|ばー|||

なるほど   よし 。 再び 冒険 が 始まる と 。 ||ふたたび|ぼうけん||はじまる|

よし 。

お ?  これ 何 だ ? ん っ   これ 何 だ ? ||なん|||||なん|

( ヨシヒコ ) メレブ さん 。 お っ   ヨシヒコ で は ある のな ?

( ムラサキ ) ヨシヒコ ?  あんた ヨシヒコ な の ?

ああ 。  ダンジョー さん お 久しぶりです 。 ||||ひさしぶりです

( ダンジョー ) これ は どういう こと だ ヨシヒコ 。

うん うん うん 。  わかった よ 。

さすが です 。  で   どういう ?

あの ね   俺 たち は 再び 魔物 を 封印 する ため に → ||おれ|||ふたたび|まもの||ふういん|||

生き返ら せ られた の ね   仏 に 。 いきかえら|||||ふつ|

ふ ~ ん 。  あの クソ 仏 に ね 。 |||くそ|ふつ||

そう   その …  ま ぁ それ は それ と して →

確かに その 。 確かに あの 仏   クソ じゃ ん 。 たしかに||たしかに||ふつ|くそ||

ああ   クソ だ な 。 察する に → |くそ|||さっする|

死んだ とき の 状態 で 生き返ら せちゃ った ね   仏 ね 。 しんだ|||じょうたい||いきかえら||||ふつ|

死んだ とき の 状態 で ? しんだ|||じょうたい|

そういう こと だった の か 。

うん   そう な の よ 。 俺   みんな と 別れた あと → |||||おれ|||わかれた|

魔法 の 修業 に 行こう と 思って 旅立った んだ けど → まほう||しゅぎょう||いこう||おもって|たびだった||

旅立ち ました 。  道 に 出 ました 。 牛 が 来 ました 。 たびだち||どう||だ||うし||らい|

ひか れ ました 。  死に ました 。 俺   終了 。  はい 。 |||しに||おれ|しゅうりょう|

あれ だけ 呪文 を 手 に 入れて 牛 に ひか れて 死ぬ と は な 。 ||じゅもん||て||いれて|うし||||しぬ|||

ま ぁ   どれ も 使え ない 呪文 だった から な 。 ||||つかえ||じゅもん|||

それ で お前 だけ 若い の か ? そ の ようだ 。 ||おまえ||わかい|||||

メレブ さん   久しぶりに どんな 呪文 で も いい から → ||ひさしぶりに||じゅもん||||

かけて ください 。

変わら ない な   ヨシヒコ は 。 よかろう 。 かわら|||||

スイーツ 。

ああ 。  甘い もの が …。 |あまい||

ああ   とにかく 甘い もの が 食べ たい ! ||あまい|||たべ|

こんな とこ で そんな もん 言わ れ たって な 。 |||||いわ|||

お前 。  どうして スイーツ なんか かけた んだ よ 。 おまえ||||||

どう する んだ   メレブ 。 何も ない ぞ 甘い もの なんて 。 ||||なにも|||あまい||

どう しよう も ない な 。

持って ます 。 もって|

( メレブ ) 何 を ? |なん|

うわ   なんだ   すごい じじ い っぽい 。 てい うか   うわ っ →

お じいちゃん だ   お じいちゃん だ 。

やっぱり お前 は クソ 魔法使い だ な 。 |おまえ||くそ|まほうつかい||

チョヒャド   チョヒャド 。 うわ ~!

寒い よ ~。 寒い の 弱い んだ よ ~。 さむい||さむい||よわい||

( ムラサキ ) 寒い   寒い 。 だろう な   お 年寄り め 。 |さむい|さむい||||としより|

しかし   仏 は こんな 私 たち に 魔物 と 戦え と おっしゃる の か ? |ふつ|||わたくし|||まもの||たたかえ||||

みんな 任して おけ 。 1 人 だけ 若い → |まかして||じん||わかい

クソ 若い   ピチピチ 若い この 俺 が → くそ|わかい||わかい||おれ|

次々 と 呪文 を 繰り出して 魔物 たち を → つぎつぎ||じゅもん||くりだして|まもの||

倒そう ぞ ! お 願い し ます   メレブ さん 。 たおそう|||ねがい||||

うむ 。

この 程度 の 魔物 俺 が 一 発 で 仕留めて みせる わ 。 |ていど||まもの|おれ||ひと|はつ||しとめて||

う う …!

こ   腰 が …。 おい   あん ま ムリ す んな よ 。 |こし|||||むり|||

メレブ   呪文 で 回復 さ せて くれ 。 |じゅもん||かいふく|||

バンテリン   っと か いう 呪文 ない んだ   な ? ||||じゅもん|||

メレブ   ちょっと 歩いた から 膝 が 痛い んだ 。 ||あるいた||ひざ||いたい|

呪文   頼む よ 。 じゅもん|たのむ|

グルコサミン   アンド   コンドロイチン 。 と か   だ から → |あんど|||||

そういう 呪文 ねえ んだ よ   な   な ? 私 が …。 |じゅもん||||||わたくし|

勇者 である 私 が 仕留めて みせ ます 。 ゆうしゃ||わたくし||しとめて||

まったく …。  まったく ダメージ を 与え られて い ない 様子 。 ||だめーじ||あたえ||||ようす

うわ ぁ !

弱い   相手 も 弱い 。 ここ は 俺 の 呪文 で 。 よわい|あいて||よわい|||おれ||じゅもん|

ええ ~?  弱 すぎる 勇者 。 |じゃく||ゆうしゃ

こいつ に …  ええ ~?

ナイス ! ナイス じゃ ねえ だ ろ 。

( ムラサキ ) ナイス 。

いかん 。

ふと 気 が つく と → |き|||

いつも この 玉突き を して いる 自分 が いる 。 ||たまつき||||じぶん||

ヨシヒコ   ヨシヒコ !

やっと 出た か 仏 ! おい   見ろ   この   この …。 |でた||ふつ||みろ||

すてきな 面倒 の 数々 を 。 何で こんな 感じ に して くれて んだ 。 |めんどう||かずかず||なんで||かんじ||||

仏 様 。  どうか 私 たち を → ふつ|さま||わたくし||

戦える 年齢 まで 戻して ください 。 たたかえる|ねんれい||もどして|

でないと   いつまで たって も 前進 でき ませ ん 。 ||||ぜんしん|||

うん   わかって おる 。

ただ   私 が   キミ たち を → |わたくし||きみ||

このような 状態 で よみがえら せた の に は 訳 が ある 。 |じょうたい|||||||やく||

どんな 訳 だ 。 何 だ と   お 思い かな ? |やく||なん||||おもい|

若い 力 の ありがた み を わかれ と いう こと です か ? わかい|ちから||||||||||

う ~ む   そう で は ない 。

人生 の 意味 を 知れ と か ? そう で は ない 。 じんせい||いみ||しれ||||||

いい から 早く 言って くれよ 。 って いう か   言って あげ なさい よ 。 ||はやく|いって|||||いって|||

どうせ   うっかり だ ろ 。 私 が   キミ たち を → ||||わたくし||きみ||

死んだ とき の 状態 で よみがえら せた   その 訳 と は …。 しんだ|||じょうたい|||||やく||

うっかり です !

♪♪( 歌声 ) うたごえ

あぁ 。

うっかり だったら 今 すぐ 戻して ください ! ||いま||もどして|

オッケー   わかり ました 戻し ます   戻し ます 。 |||もどし||もどし|

仏 ビーム ! ふつ|

おお   ダンジョー !

むね たいら さん !

ヨシヒコ …。

ありがとう ございます 。

あいつ の うっかり だ から お 礼 と か 言わ なくて いい ぜ 。 ||||||れい|||いわ|||

と いう わけで   ヨシヒコ よ →

今回 の お前 の 目的 は 悪霊 の 鍵 と 呼ば れる → こんかい||おまえ||もくてき||あくりょう||かぎ||よば|

魔物 たち を 封印 する 鍵 を 取り戻す こと だ 。 まもの|||ふういん||かぎ||とりもどす||

悪霊 の 鍵 ? お前 が 魔 王 を 倒して から → あくりょう||かぎ|おまえ||ま|おう||たおして|

時 は 流れ   魔物 たち の 封印 を 解いた 者 が おる 。 じ||ながれ|まもの|||ふういん||といた|もの||

その者 を 捜し出し 悪霊 の 鍵 を 取り戻す のだ 。 そのもの||さがしだし|あくりょう||かぎ||とりもどす|

その …。

ね   封印 だ   封印 。 |ふういん||ふういん

その 封印 を 解いた 者 は → |ふういん||といた|もの|

恐らく 悪魔 族 の 者 であろう 。 おそらく|あくま|ぞく||もの|

え ~  魔物 たち から 悪 の 力 を …  が   集め …。 |まもの|||あく||ちから|||あつめ

すごい   すごい 大きな 力 を 持って いる はず 。  ね 。 ||おおきな|ちから||もって|||

もはや   そや つ に 勝つ こと は お前 とて → ||||かつ|||おまえ|

到底   容易な こと で は ない ず 。 ない ず って   何 だ よ !  ない ぞ 。 とうてい|よういな|||||||||なん||||

戦い の 末 に 力 と   あれ を 身 に つけ …。 たたかい||すえ||ちから||||み||

あれ   あれ …  勇気 を 身 に つけ → ||ゆうき||み||

巨大な 敵 に 立ち 向きゃ う のだ 。 立ち 向きゃ うって 言っちゃ った 。 きょだいな|てき||たち|むきゃ|||たち|むきゃ||いっちゃ|

立ち向かう のだ ! しかし   魔 王 を 倒した 時点 で → たちむかう|||ま|おう||たおした|じてん|

我々 も 相当な 力 を つけて い ました 。 われわれ||そうとうな|ちから||||

その 敵 を 倒す の も 時間 の 問題 でしょう 。 |てき||たおす|||じかん||もんだい|

いやいや   ごめん ごめん 。 あの ね   ほんと ごめん 。

キミ ら ね   今 ね   レベル 0 だ よ 。 きみ|||いま||れべる||

なんだ と ! 何で よ 。 ||なんで|

魔 王 を 倒した とこ に して よ 。 ごめん   ごめん 。 ま|おう||たおした||||||

ちょっと   あの そこ で   セーブ して なかった から 。 ||||せーぶ|||

セーブ って   何 だ 。 どこ まで   クソ 仏 な んだ よ   て め え ! せーぶ||なん||||くそ|ふつ||||||

あり え ん 。  まったく   あり え ん 。

ごめん   ごめん 。 今 ちょっと 急いで る の 。 ||いま||いそいで||

ちょっと 今 から 家族 旅行 な の 。 お前   家族 いたん か 。 |いま||かぞく|りょこう|||おまえ|かぞく||

( メレブ ) なんだ   その ホワイトボード は ? 書く の か   予定 を   そこ に 。 |||||かく|||よてい|||

かぞく …  ちょっと 待て ! ||まて

お前  4 号 だった の か ! おまえ|ごう|||

1 号 出して こい や  1 号 ! ごう|だして|||ごう

じゃ   家族 旅行   行って き ます 。 |かぞく|りょこう|おこなって||

待てよ ! まてよ

なんという こと だ   レベル 0 と は …。 |||れべる||

ああ   ゼロ な 感じ 出て る ね 。 |||かんじ|でて||

何 だろう もろもろ 記憶 も あやふやだ 。 なん|||きおく||

と いう こと は   メレブ お前 の 呪文 も   ゼロ って こと か ? |||||おまえ||じゅもん|||||

いや   意識 できて いる 呪文 が ひと つ だけ ある 。 |いしき|||じゅもん|||||

それ   回復 の 呪文 だったら 相当 いい よ 。 |かいふく||じゅもん||そうとう||

お前 に   かけて やろう 。 おまえ|||

ん ?  何も 起こら ない けど ? |なにも|おこら||

見ろ   眉毛 が 太く なって いる 。 みろ|まゆげ||ふとく||

この 呪文 …  ヨシズミ と いう 呪文 だ 。 |じゅもん||||じゅもん|

っ つうか   自分 じゃ 見え ねえ し 。 早く 戻せよ ! ||じぶん||みえ|||はやく|もどせよ

メレブ さん   私 に も かけて ください ! よかろう 。 ||わたくし|||||

太く なり ました か ? ふとく|||

俺 に も …。 おれ||

ダンジョー   お前 に かける と 顔 が   すべて 眉毛 に なる ぞ 。 |おまえ||||かお|||まゆげ|||

っ つうか   この 呪文 何の 役 に たつ わけ ? |||じゅもん|なんの|やく|||

敵 の 眉毛 を 太く する こと に よって → てき||まゆげ||ふとく||||

目 に 汗 が 入る の を 防ぐ 。 め||あせ||はいる|||ふせぐ

助けて ます よ ね ?  それ 。 たすけて||||

むかつく わ …。  早 よ 戻せ や 。 ||はや||もどせ|

さて …  悪霊 の 鍵   探し に いく か 。 |あくりょう||かぎ|さがし|||

すみません   その 前 に → ||ぜん|

故郷 の カボイ の 村 に 寄ら せて ください 。 こきょう||||むら||よら||

え ?  何で ? 殺生 を せ ず → |なんで|せっしょう|||

敵 を 眠ら せる だけ の 平和 の 剣 … いざ ない の 剣 が   そこ に 。 てき||ねむら||||へいわ||けん||||けん|||

行こう 。  殺生 せ ぬ は ヨシヒコ の 身上 だ から な 。 いこう|せっしょう||||||しんじょう|||

♪♪~

お前たち は ? 勇者 ヨシヒコ です 。 おまえたち||ゆうしゃ||

あ ~  本当じゃ った 。 |ほんとうじゃ|

仏 様 の おっしゃった の は 本当じゃ った ! ふつ|さま|||||ほんとうじゃ|

やはり   疑って いた のだ な ? |うたがって|||

私 たち は 仏 の 命 に より → わたくし|||ふつ||いのち||

奪わ れ し 悪霊 の 鍵 を 取り戻す 旅 に 出 ます 。 うばわ|||あくりょう||かぎ||とりもどす|たび||だ|

その 前 に 私 が 死ぬ 前 に ここ に 届けて おく よう お 願い した …。 |ぜん||わたくし||しぬ|ぜん||||とどけて||||ねがい|

いざ ない の 剣 じゃ な 。 |||けん||

剣 を   剣 を 持て 。 けん||けん||もて

ありがとう ございます 。 必ずや   必ずや この 世界 に → ||かならずや|かならずや||せかい|

再び 平穏 を もたらして くれ 。 はい 。 ふたたび|へいおん||||

ご 先祖 様 。 |せんぞ|さま

今   なんと 言った ? いま||いった

あなた 様 の 子孫   そう 勇者 の 血 を 継ぐ 者 。 |さま||しそん||ゆうしゃ||ち||つぐ|もの

オルトガ で ございます 。

子孫 …  私 に 子孫 が いる の か ? しそん|わたくし||しそん||||

私 も 勇者 に なれる でしょう か ? わたくし||ゆうしゃ||||

勇者 …。 ゆうしゃ

はは は   どう だ   そな たも 俺 たち と 旅 を して みる か ? は は||||||おれ|||たび||||

はい   伝説 の 勇者 が ご 一緒ならば → |でんせつ||ゆうしゃ|||いっしょならば

旅 に お供 して   私 も 強く なり とう ございます 。 たび||おとも||わたくし||つよく|||

ほほ ぅ   勇者 が 2 人 と は 心強い な 。 ||ゆうしゃ||じん|||こころづよい|

1 人 仲間 が 増えた って わけ ね 。 じん|なかま||ふえた|||

しかし   ダメな んです 。 |だめな|ん です

なぜ じゃ   強い 味方 が こんなに おる のじゃ ぞ 。 ||つよい|みかた|||||

そう だ よ   お 姉ちゃん たち が 守って あげる よ 。 ||||ねえちゃん|||まもって||

そう だ   戦わ ず と も   ともに いる だけ で 戦闘 レベル は 上がる 。 ||たたかわ||||||||せんとう|れべる||あがる

最後 の 敵 と 戦う とき に は 立派な 勇者 に なって る はずだ 。 さいご||てき||たたかう||||りっぱな|ゆうしゃ||||

それ でも ダメな んです 。 ||だめな|ん です

なんだ   なんだ ?  お 母さん と 離れる の が 寂しい か ? |||かあさん||はなれる|||さびしい|

勇者 たる もの そんな こと ある まい 。 ゆうしゃ||||||

そんな ん じゃ ない んです 。 ||||ん です

では   なぜ だ ?  正直 申して みよ 。 |||しょうじき|もうして|

実は …。 じつは

スケジュール が ない んです ! すけじゅーる|||ん です

スケジュール が …  ないだ と ? すけじゅーる|||

すみません   ご 一緒 し たい の は やまやま だった んです が …。 ||いっしょ|||||||ん です|

ま ぁ   う ~ ん   しかたない よ ね 。

う ~ ん   あの   スケジュール と いう の は 大切だ から ね 。 |||すけじゅーる|||||たいせつだ||

旅   長い しね …。 たび|ながい|

いまどき の 子供 は 忙しい ようだ な 。 ||こども||いそがしい||

ま ぁ   彼 は あの 特別な んでしょう 。 ||かれ|||とくべつな|

あの   いろいろ と …。

わかった 。  で は スケジュール を こなし つつ → |||すけじゅーる|||

立派な 勇者 と して 成長 する のだ ぞ 。 りっぱな|ゆうしゃ|||せいちょう|||

はい 。

( ヒサ ) 兄 様 …。 ひさ|あに|さま

ヨシヒコ   今   ちらり と 妹 が 見えた 気 が する が 。 |いま|||いもうと||みえた|き|||

そんな はず あり ませ ん ヒサ まで よみがえる など 。 |||||ひさ|||

あの   うっかり 仏 なら あり うる ぜ 。 ||ふつ||||

なに ?

ごめん   ごめん   ごめん   ごめん あの   また   うっかり …。

なんだ   八 兵衛 か 。 ごめん …。 |やっ|ひょうえ||

今 の ツッコミ   もう 1 回 言って もう 1 回   言って   今 の 。 いま||||かい|いって||かい|いって|いま|

なに が 合って る だろう   なんで 何度 も 言わ す な   恥ずかしい な 。 ||あって||||なんど||いわ|||はずかしい|

へ ぇ ~  え ~  もう 一 つ セーブ ポイント が あり ました 。 ||||ひと||せーぶ|ぽいんと|||

えっ   一気に 強く なれる のです ね ? |いっきに|つよく|||

うん   いや ?  ちょっと ね そう かな   そう じゃ ない か な 。

よく わかん ない   ごめんなさい あの   仏 ビーム 。 |||||ふつ|

ここ は …。

なに か 見覚え が ある ような 。 ||みおぼえ|||

呪文 は 増えた 気 が する が …。 じゅもん||ふえた|き|||

ふ ふ ふ 。

勇者 よ   私 の 本当の 力 を 思い知る が いい 。 ゆうしゃ||わたくし||ほんとうの|ちから||おもいしる||

魔 王 …。 これ   まず いっしょ 。 ま|おう|||

ひと たまり も ない ぞ 。 道具   何も ねえ し ! |||||どうぐ|なにも||

こ …  これ は まずい で すよ   仏   仏 ! ||||||ふつ|ふつ