×

Nós usamos os cookies para ajudar a melhorar o LingQ. Ao visitar o site, você concorda com a nossa política de cookies.


image

Re:ゼロから始める異世界生活, Re:ゼロから始める異世界生活 (23)

Re :ゼロ から 始める 異 世界 生活 (23)

( ナツキ ・ スバル ) あっ

どう なって ん だ クソ 魔女 教 の しわざ か ?

おい 誰 か 誰 かいね ー の か よ !

返事 し て くれ ー !

何 だ この 強烈 な に おい

お お っ

あっ ああ

う っ う う っ

パ … パトラッシュ …

違う …

こんな 花 は 現実 に は あり え ない

俺 を 見殺し に する パトラッシュ も

つまり これ は … 幻影

全部 まやかし だ !

微 精霊

お前 また 俺 を 助け て … あっ

( ユリウス ・ ユーク リウス ) スバル

お前 か よ

( ユリウス ) その 憎まれ口 は 君 で 間違い ない よう だ な

よもや 私 の 意識 下 の 君 が ―

ここ まで 本物 を 再現 できる と は 思え ない から ね

幻惑 系 の 術 だ

今 は 私 と 君 の 2 人 だけ しか 戻って き て い ない

どう やって 戻って き た

幻覚 の 中 で 花 を 焼 い た

なるほど

花 の 香り に 暗示 の 術 式 を 乗せ た の か

お前 それ って …

( ユリウス ) 我 が つぼみ たち の 輝き だ よ

今 から 全員 に 幻惑 の 破り 方 を 伝える

イン ネス

( 幻惑 の 中 に いる 人 たち の 声 )

( スバル ) あ あー っ !

( ユリウス ) 親和 性 が 高 すぎる の か ? すま ない 深呼吸 し て 耐え て くれ

今 は 君 だけ の ため に 調律 する 余裕 が ない

全員 を 引き戻す の が 優先 だ

( スバル ) あ あー っ ! はっ …

う わ っ !

( ヴィルヘルム ・ ヴァン ・ アスト レア ) そこ まで に し て 頂 こ う

( ラム ) 殺し なさい 辱め は 受け ない わ

♪ ~

~ ♪

( ラム ) それ で これ は どう いう つもり な の か ―

説明 し て くれる ん でしょ う ね バルス

そりゃ こっち の セリフ だ ろ

お前 が 先制 攻撃 仕掛け て き た ん じゃ ねえ か

どう いう つもり だ

( ラム ) どう いう つもり も 何も ない わ

恩知らず の バルス が よく 言 え た もの ね

恩知らず ?

だって そう でしょ

あれ だけ ロズワール 様 に 多大 な 恩 を 受け て おき ながら ―

用 済み と 見る や すぐ に 別 の 主人 に 尻尾 を 振る

待て よ 何 か 話 が 食い違って る ぞ

飼い犬 に 手 を 噛 ( か ) ま れる と は この こと ね

聞 け よ

親書 だ その ため に 手紙 を 書 い た はず だ

屋敷 に 届 い て ない か ?

( ラム ) 確か に 王 都 から 手紙 は 届 い た でも ―

白紙 の 親書 だ なんて ―

随分 と 面白い 趣向 が あった もん だ わ

( スバル ) 白紙 の 親書 ?

白紙 の 書状 を 送る こと は ―

相手 に 対話 する 意思 が ない こと を 知らせる ―

暗 喩 と し て 用い られる

宣戦 布告 と 受け取ら れ て も しかたがない

とんだ 勘違い だ

そもそも 俺 が そんな 悪賢く 見える か ?

飼い犬 に 手 を 噛ま れる と は この こと ね

まだ 言う !

( ラム ) 言い 足り ない ぐらい よ で も おおよそ 分かった わ

白紙 の 親書 は 何 か の 手違い で ―

バルス まだ エミリア 様 の 犬 それ で いい の ね

よく ねえ けど …

いい よ

犬 は 家族 みたい な もん だ し エミリア の なら 犬 で も いい

それ は さすが に 志 が 低く あり ませ ん かな

とにかく この 人 たち は 援軍 味方 だ

魔女 教 の 奴 ら を ぶ っ 飛ばす ため に 集まって もらった ん だ よ

時間 が ねえ まず は 村人 たち の 避難 から だ

( 村人 たち の ざわめき )

スバル どうやら 彼ら は 不安がって いる

配慮 を 忘れ ず に

は ー い 注目

みんな 久しぶり だ けど 元気 し て た ?

いきなり な ん だ けど 今日 は みんな に お 願い が ある ん だ

実は この 辺り の 森 で また 魔 獣 が 悪 さ し てる らしい

で それ を 駆除 する ため の 業者 を 連れ て き た ん だ けど ―

みんな に は 作業 の 間 村 を 離れ て て ほしい

( 青年 団長 ) ごまかさ ない で ください よ

( スバル ) えっ …

スバル 様 は わざと 明るく 言い ます けど ―

村 の みんな は おびえ てる !

魔女 教 が 何 か する ん じゃ ない か って ずっと !

( ケティ ) 魔女 教 だ って ? 聞い て ねえ ぞ

( 村人 A ) おいおい ( 村人 B ) マジ か

( 村人 C ) どう し て ウソ つく ん だ

( 村人 D ) 何 か 隠し てる ん じゃ ない の か

( 青年 団長 ) 否定 し て くれ ない ん です ね

( 村人 E ) やっぱり 本当 だった ん だ !

( 村人 F ) 何で こんな へん ぴ な 村 に

( 村人 G ) 決まって る じゃ ない か ハーフ エルフ の せい だ !

( 村人 H ) 領主 様 が ハーフ エルフ を 王様 に 推薦 なんて する から !

( スバル ) 何で そう なる ん だ よ

ハーフ エルフ は …

エミリア は 関係ない だ ろ !

関係ない わけない だ ろ !

ハーフ エルフ に 関わったら 魔女 教 が 暴れ だす !

そんな の 村 の 子供 だって 知って る ん だ !

みんな 本気 で そう 思って る の か

全部 屋敷 の ハーフ エルフ の せい だ って !

( エミリア ) 村 か …

でも 私 が 一緒 だ と ―

スバル の 迷惑 に なる かも しれ なく て …

これ も 俺 の 身勝手 だ って そう いう こと な の か …

あ あっ

( フェリックス ・ アーガイル ) 顔 上げる

下 を 向く な って クルシュ 様 なら 絶対 言う から

お前 …

自分 の し た こ と 間違って る と 思った の ?

思って ない なら うつむく 必要 なんて ない

それとも ここ で 顔 を 上げる の は ―

お 城 で 無謀 な たんか 切る より も 大変 ?

あの なあ …

そう だ な あの 時 と 比べ たら へ でも ねえ や

みんな の 気持ち も 訴え も よ ー く 分かった

今 すぐ それ を ―

どう こう し て くれ なんて 言ったり し ない

みんな に も 考え が あって 当然 だ

痛い けど それ が 分かった よ

だけど 今 は 飲み込 ん で くれ 今 は 従って くれ !

村 に いる の は 危ない ん だ 本当 に

( ラム ) 当 家 の 使用人 の 言葉 は ―

領主 で ある ロズワール 様 の ご 命令 その もの よ

ラム

早々 に 指示 に 従い なさい

( スバル ) さっき は 助かった あり が と よ

けど

何 ?

お前 が 素直 に 俺 の 味方 し て くれ た の が ―

何 か 新鮮 で

認め て くれ た って こと ?

フン !

( ペトラ ) スバル !

よう ペトラ どう し た ?

あ … あの … お 屋敷 の お 姉ちゃん も 一緒に 逃げる の ?

え ?

( ペトラ ) 昨日 お 姉ちゃん が 村 に 来 た の

お 姉ちゃん スバル と 同じ ように ―

ここ は 危ない �� ら お 屋敷 に 避難 し て って 言って くれ た の

でも 村 の みんな は 誰 も 聞い て くれ なく て

( スバル ) 大丈夫 だ

あの 子 は 別に 怒ったり し ない から

それ より 早く 逃げ な

( ペトラ ) うん

( スバル ) エミリア は その 後 どう し た

( ラム ) 否定 さ れ て すぐ に 引き下がる ほど 物分かり が よい 方 で ない の は ―

バルス も 知って いる でしょ

でも 邪険 に さ れ て 傷つか ない ―

女の子 じゃ ない って こと も 知って る ん だ ぜ

村人 たち を 説得 し て 断ら れ て ―

それ でも じっと し て い られ なく て ―

森 の 結 界 を 結び 直し た り し て い た わ

魔 獣 の 可能 性 を 危惧 し た の ね

それ は それ で 悪い 判断 で は ない ん だ けど な

( スバル ) ユリウス

一緒に 来 て くれ

屋敷 に いる エミリア と ロリ に 説明 し に 行く

お前 が 俺 の 隣 に いる の と い ない の と じゃ ―

説得 力 が 違う

おとなしく 城 で やら かし た 俺 の 反省 の 証 に なれ

( ユリウス ) なるほど 了解 し た

それ で 話 が 円滑 に 進む の で あれ ば ―

遠慮 なく 利用 する と いい

それ と ―

俺 に 精霊 くっつけ て た の は お前 だ よ な

ちゃんと 説明 し て おけ

お前 が 精霊 使い だって こと ぐらい 分かって る

正確 に は 精霊 騎士 と 呼 ん で ほしい な

精霊 術 は もちろん だ が ―

剣 の ほう の 修練 に も 手 を 抜 い た 覚え は ない の で ね

で あの 赤い 子 に 俺 を 見張ら せ て た って わけ か

( ユリウス ) 見張ら せ て い た と は 心外 だ な

彼女 ―

イア に は 陰ながら 君 を 保護 し て もらって い た の さ

ちなみに 幻覚 破り の 時 の あれ は 何 だった ん だ

高等 魔法 の 一種 で ある ネクト だ

範囲 内 の 人間 どうし の ゲート を つなぎ ―

意思 疎通 を 可能 と する

少々 君 に は 効き目 が 強 すぎ た よう だった が

俺 が 俺 じゃ なく なる か と 思った

( ユリウス ) 彼女 ら が 調律 を 見誤る の は 珍しい

ひ ょっ と する と 君 は 精霊 と の 親和 性 が 高い の かも しれ ない な

あいにく 俺 が 仲よく し た 精霊 は ネズミ 色 し た 猫 だけ だ よ

( フェリックス ) で ? ユリウス と ちゃんと 仲直り し た ?

でき た ?

( スバル ) その 件 に つい て は ―

持ち帰って 検討 し た うえ で 前向き に 善処 する と し て

お前 も 屋敷 まで 一緒に 来 て くれ

親書 の 件 の 誤解 を スムーズ に 解く ため に ―

クルシュ 陣営 の 人間 が 1 人 は 必要 だ

それ は こっち の 仕事 が 終わって から ね

スバル き ゅん も 手伝って

魔女 教 絡み の 危険 な 仕事

積み荷 を 言い値 で 買い取る って 契約 な ん だ から ―

きちんと 中身 の 検分 も し ない と ね ー

は ? それ は 俺 たち の 仕事 じゃ ねえ だ ろ

それ より こっち の ほう が …

いい から いい から

( ケティ ) おいおい

人 の 竜 車 で 痴話 ゲンカ なんて 始め ん じゃ ねえ

( フェリックス ) ププー スバル き ゅん たら 怒ら れ て や ん の !

もう ホント 困っちゃ う よ ね ー

はい 油断 し た

え ?

う う っ !

( フェリックス ) この 人 魔女 教徒 だ よ さっき 触って 確認 し た の

大 罪 司教 の 指先 と 同じ 変 な 術 式 が 埋め込ま れ てる

( スバル ) 行商 人 に 紛れ て た の か ?

だから 油断 さ せよ う と 思って 竜 車 に 乗り込 ん だ わけ

さあ 何 を 企 ( たくら ) ん で た の か 洗いざらい 吐 い て ちょうだい

フェリ ちゃん の 手 は 世界 一 優しい 手 だ けど ―

ひどい こと も できる ん だ から ね

( ケティ ) … ス

何 ?

デス

( フェリックス ) ハッ

イア その 子 を 守れ ! ( ケティ ) さあ 終わり の 始まり …

デス !

よかった 気 が つい た みたい だ ね

( スバル ) お前 … その 格好

( フェリックス ) しかたない でしょ 服 は 治癒 魔法 で 再生 でき ない もん

ともあれ この 状況 の 中 君 も フェリス も 無事 で よかった

( 飛び交う 叫び声 )

奴 ら ど っ から 村 に …

竜 車 の 積み荷 だった ん だ よ

行商 人 に 指先 が い た の に 対処 し き れ なかった

私 の 失敗

今 は 悔や ん で いる 時 で は ない

負傷 者 は ティ ビー と ラム 女史 と 共に ―

屋敷 に 避難 さ せ て いる

フェリス 君 も 合流 し て 治療 を

分かった

よし こっち は 残る 指先 を 全部 潰す ぞ !

( 轟 ( ごう ) 音 )

( 指先 ) まさか まさか まさか まさか !

これほど まで に あらがう と は !

( ヴィルヘルム ) う わ ー っ !

( 指先 ) これほど 数 を 増す 我 が 寵 ( ちょう ) 愛 に ―

なお 食いつく 執念 !

勤勉 の 使徒 と し て さあ 勤勉 に 絶え ない の デス

ああ ! 脳 が 震え る ー !

( ヴィルヘルム ) 取った

( スバル ) あ あっ

( 指先 ) アア …

見え ない 腕 の 戦い 方 に 注視 すれ ば ―

見える もの は おろそか に なる

怠 惰 デス ね

デス

自爆 し た か

( スバル ) ヴィルヘルム さん

( ヴィルヘルム ) ああ あっ あっ …

このまま じゃ ヤバイ フェリス の 所 に 連れ て か ねえ と

( 指先 ) なぜ

なぜ なぜ なぜ なぜ なぜ なぜ な ー ぜ !

なぜ あなた まだ 存命 な の デス か ?

あれ だけ の 仕打ち を 受け なお

なぜ !

我 が 勤勉 の 前 に 屈し ない の デス か ー !

この タイミング で 次 から 次 へ と !

おい 見ろ ! お前 の 捜し 物 は これ だ ろ

大好き な 魔女 様 から の 贈り物 だ

( 指先 ) あー この 盗人 ( ぬすっと ) が !

やはり 貴 様 が 持って い た の デス か !

どなる な よ あんまり 怒ら れる と アレ だ ―

脳 が 震える

死ぬ が いい ―

デス !

ユリウス こっち は 何とか する あと は そっち で 何とか しろ

ヴィルヘルム さん を 頼 ん だ

なん と も 曖昧 な 指示 だ が 了解 し た

ユリウス … いや あと で な !

( 指先 ) 待て 待て 待て 待て 待て 待て 待て 待つ の デス

この 卑劣 愚 劣 な 不 埒 漢 ( ふら ちかん ) が あ !

どこ へ 逃げ て も ムダ な の デス

あっ

( 指先 ) 逃げ た 先 に 何 が ある と いう の デス ?

いよいよ もって 終わり の 時 が き た よう デス !

これ 何だか 分かる か

えー ?

結 界 用 の 魔 石 だ よ

森中 の あちこち の 木 に 仕込 ん で あった

気づか なかった か ?

あなた 一体 何 を ?

( 足音 )

ん ?

あ …

( スバル ) この 辺り は 魔 獣 の 群生 地 俺 たち は 格好 の エサ だ

エミリア の この 結 界 石 が なけりゃ な !

( 指先 の 悲鳴 )

( 指先 の 叫び声 )

残る 指先 は あと 1 本 そい つ さえ 片づけ れ ば

クッ ソー 急が ねえ と

あ あー ハハハハ …

( 村人 ) う わ ー っ !

い や ー ハハハハ …

( 村人 たち の 悲鳴 )

( 指先 ) あ あー 脳 が 震え る ー

( スバル ) 怠 惰 ー !

( エミリア ) そこ まで よ 悪党

( スバル ) あっ ( 指先 ) え ?

エミリア …

下がり なさい 悪党

こんな ひどい こと を し て 私 は 許さ ない !

ああ ああ ああ 何と ―

何と よき 日 何という 吉日 何という 宿命 ー !

エミリア !

( フェリックス ) 待った

待って る 場合 じゃ ねえ だ ろ

エミリア と あいつ を 戦わ せる つもり か !

落ち着 い て 少し は 信用 し て あげ な よ

( スバル ) あ …

君 が 守り たい って 思って る 人 が ―

ただ 後ろ に いる だけ の 人 じゃ ない って こと

( 指先 ) お ー お ー 魔女 よ ー

魔女 よ 我が 愛 の 道しるべ よ

( パック ) 自慢 の まな娘 に 見 ほれる の は 分かる けど ―

悪い 虫 は お 断り だ よ !

( 指先 ) ああ

甘い !

甘い 甘い 甘い 甘い ま いま い まい ま いま い ま いま い まい …

デス !

これ ぞ 寵愛 の 結末 我 が 愛 の 成果

私 の 愛 に 魔女 が 答え た 証 な の デス !

そんな 証 ない から

君 の 完全 な 片思い !

( 指先 ) デス !

あ あー これ は 実に 実に 勤勉 デス

フフハハハ …

ありがとう ちゃんと やら れ て

( フェリックス ) ね ? 言った とおり でしょ

( ユリウス ) これ で 指先 は 全滅 し た 私 たち の 勝利 だ

( スバル ) やっと 終わった …

会 っと い でよ

ああ …

スバル き ゅん ?

( スバル ) う う っ

( スバル ) 離れ ない と エミリア から みんな から

( フェリックス ) スバル き ゅん どこ 行く の ?

( スバル ) 近づく な !

俺 は …

スバル

( スバル ) ユリウス 俺 から 離れ …

て も 遅い の デス

あっ

イア が 突然 スバル の 身 から はじか れ た 時点 で ―

イヤ な 予感 は し て い た が

どう いう こと ?

あれ は スバル で は ない

( スバル ) そう 私 は 魔女 教 大 罪 司教 “ 怠 惰 ” 担当 ―

ペテルギウス ・ ロマネコンティ

デス !

( スバル の 笑い声 )

実に いい !

実に すばらしい 体 デス

これほど なじむ 体 は 何 十 年 ぶり か !

狂 人 め !

今 すぐ その 体 から 出 て いけ !

狂 人 ?

そう 私 は 愛 の 狂気 に いる の デス ヒヒ …

慈愛 に 敬愛 に 純愛 に 情愛 に 親愛 に 聖 愛 に 友愛 に

愛 に 愛 に 愛 に 愛 愛 愛 愛 …

愛 ー !

( ユリウス ) スバル ! 目 を 覚ます ん だ !

( スバル ) ムダ デス

すでに 肉体 の 制御 は 私 の 意識 下 に ある の デス

気づけ スバル ! 自分 が 何 を しよ う と し て いる の か を

何 の ため に ここ まで 戻って き た の か を 思い出せ !

( スバル ) 何 デス 何 が …

あった も クソ も ある か バカ 野郎 !

俺 は …

ペテルギウス ・ ロマネコンティ

ペテルギウス ・ ロマネコンティ

♪ ~

♪ ~

♪ ~

この 身 すでに 私 の 指先

♪ ~

♪ ~

黙れ ! 俺 は ナツキ ・ スバル だ ー !

黙れ ! 俺 は ナツキ ・ スバル だ ー !

やって くれ ユリウス お前 の その 剣 で

何 を 言い出す ん だ スバル !

( スバル ) 今 俺 を 止め なきゃ 勝 て なく なる

その 前 に

ダメ だ スバル それ は でき ない

“ あと で な ” と 君 は 言った !

私 に 何 か 話す こと が あった ん じゃ ない の か !

悪かった それ 話せ そう に ねえ わ

フェリス

頼む

恨 ん で いい よ スバル くん

私 も 恨む から

( スバル の 叫び声 )

フェリス !

( フェリックス ) ほか の 誰 に も でき ない でしょ

スバル き ゅん の これ が 望み だ よ !

だからといって …

( フェリックス ) 私 が 喜んで やった と 思う ?

クルシュ 様 の ため の 力 で ―

殿下 に 約束 し た 力 で こんな こと を !

( スバル ) あ あー バカ な バカ な ー

私 は こんな ふさわしき 器 を 前 に …

( ユリウス ) 君 と フェリス に ―

望ま ぬ 決断 を 強い た の は 私 の 不徳 だ

いずれ 罰 を 受ける だ ろ う

( スバル ) あー 私 が 滅ぶ こと など …

~ ♪

~ ♪

~ ♪

( エミリア ) ハッ


Re :ゼロ から 始める 異 世界 生活 (23) re|||はじめる|い|せかい|せいかつ Re: Zero kara Hajime no Isekai Seikatsu (23)

( ナツキ ・ スバル ) あっ |すばる|

どう なって ん だ クソ 魔女 教 の しわざ か ? ||||くそ|まじょ|きょう|||

おい 誰 か 誰 かいね ー の か よ ! |だれ||だれ||-|||

返事 し て くれ ー ! へんじ||||-

何 だ この 強烈 な に おい なん|||きょうれつ|||

お お っ

あっ ああ

う っ う う っ

パ … パトラッシュ …

違う … ちがう

こんな 花 は 現実 に は あり え ない |か||げんじつ|||||

俺 を 見殺し に する パトラッシュ も おれ||みごろし||||

つまり これ は … 幻影 |||げんえい

全部 まやかし だ ! ぜんぶ||

微 精霊 び|せいれい

お前 また 俺 を 助け て … あっ おまえ||おれ||たすけ||

( ユリウス ・ ユーク リウス ) スバル |||すばる

お前 か よ おまえ||

( ユリウス ) その 憎まれ口 は 君 で 間違い ない よう だ な ||にくまれぐち||きみ||まちがい||||

よもや 私 の 意識 下 の 君 が ― |わたくし||いしき|した||きみ|

ここ まで 本物 を 再現 できる と は 思え ない から ね ||ほんもの||さいげん||||おもえ|||

幻惑 系 の 術 だ げんわく|けい||じゅつ|

今 は 私 と 君 の 2 人 だけ しか 戻って き て い ない いま||わたくし||きみ||じん|||もどって||||

どう やって 戻って き た ||もどって||

幻覚 の 中 で 花 を 焼 い た げんかく||なか||か||や||

なるほど

花 の 香り に 暗示 の 術 式 を 乗せ た の か か||かおり||あんじ||じゅつ|しき||のせ|||

お前 それ って … おまえ||

( ユリウス ) 我 が つぼみ たち の 輝き だ よ |われ|||||かがやき||

今 から 全員 に 幻惑 の 破り 方 を 伝える いま||ぜんいん||げんわく||やぶり|かた||つたえる

イン ネス いん|

( 幻惑 の 中 に いる 人 たち の 声 ) げんわく||なか|||じん|||こえ

( スバル ) あ あー っ ! すばる|||

( ユリウス ) 親和 性 が 高 すぎる の か ? すま ない 深呼吸 し て 耐え て くれ |しんわ|せい||たか||||||しんこきゅう|||たえ||

今 は 君 だけ の ため に 調律 する 余裕 が ない いま||きみ|||||ちょうりつ||よゆう||

全員 を 引き戻す の が 優先 だ ぜんいん||ひきもどす|||ゆうせん|

( スバル ) あ あー っ ! はっ … すばる||||

う わ っ !

( ヴィルヘルム ・ ヴァン ・ アスト レア ) そこ まで に し て 頂 こ う |||||||||いただ||

( ラム ) 殺し なさい 辱め は 受け ない わ |ころし||はずかしめ||うけ||

♪ ~

~ ♪

( ラム ) それ で これ は どう いう つもり な の か ―

説明 し て くれる ん でしょ う ね バルス せつめい||||||||

そりゃ こっち の セリフ だ ろ |||せりふ||

お前 が 先制 攻撃 仕掛け て き た ん じゃ ねえ か おまえ||せんせい|こうげき|しかけ|||||||

どう いう つもり だ

( ラム ) どう いう つもり も 何も ない わ |||||なにも||

恩知らず の バルス が よく 言 え た もの ね おんしらず|||||げん||||

恩知らず ? おんしらず

だって そう でしょ

あれ だけ ロズワール 様 に 多大 な 恩 を 受け て おき ながら ― |||さま||ただい||おん||うけ|||

用 済み と 見る や すぐ に 別 の 主人 に 尻尾 を 振る よう|すみ||みる||||べつ||あるじ||しっぽ||ふる

待て よ 何 か 話 が 食い違って る ぞ まて||なん||はなし||くいちがって||

飼い犬 に 手 を 噛 ( か ) ま れる と は この こと ね かいいぬ||て||か||||||||

聞 け よ き||

親書 だ その ため に 手紙 を 書 い た はず だ しんしょ|||||てがみ||しょ||||

屋敷 に 届 い て ない か ? やしき||とどけ||||

( ラム ) 確か に 王 都 から 手紙 は 届 い た でも ― |たしか||おう|と||てがみ||とどけ|||

白紙 の 親書 だ なんて ― はくし||しんしょ||

随分 と 面白い 趣向 が あった もん だ わ ずいぶん||おもしろい|しゅこう|||||

( スバル ) 白紙 の 親書 ? すばる|はくし||しんしょ

白紙 の 書状 を 送る こと は ― はくし||しょじょう||おくる||

相手 に 対話 する 意思 が ない こと を 知らせる ― あいて||たいわ||いし|||||しらせる

暗 喩 と し て 用い られる あん|ゆ||||もちい|

宣戦 布告 と 受け取ら れ て も しかたがない せんせん|ふこく||うけとら||||

とんだ 勘違い だ |かんちがい|

そもそも 俺 が そんな 悪賢く 見える か ? |おれ|||わるがしこく|みえる|

飼い犬 に 手 を 噛ま れる と は この こと ね かいいぬ||て||かま||||||

まだ 言う ! |いう

( ラム ) 言い 足り ない ぐらい よ で も おおよそ 分かった わ |いい|たり|||||||わかった|

白紙 の 親書 は 何 か の 手違い で ― はくし||しんしょ||なん|||てちがい|

バルス まだ エミリア 様 の 犬 それ で いい の ね |||さま||いぬ|||||

よく ねえ けど …

いい よ

犬 は 家族 みたい な もん だ し エミリア の なら 犬 で も いい いぬ||かぞく|||||||||いぬ|||

それ は さすが に 志 が 低く あり ませ ん かな ||||こころざし||ひくく||||

とにかく この 人 たち は 援軍 味方 だ ||じん|||えんぐん|みかた|

魔女 教 の 奴 ら を ぶ っ 飛ばす ため に 集まって もらった ん だ よ まじょ|きょう||やつ|||||とばす|||あつまって||||

時間 が ねえ まず は 村人 たち の 避難 から だ じかん|||||むらびと|||ひなん||

( 村人 たち の ざわめき ) むらびと|||

スバル どうやら 彼ら は 不安がって いる すばる||かれら||ふあんがって|

配慮 を 忘れ ず に はいりょ||わすれ||

は ー い 注目 |-||ちゅうもく

みんな 久しぶり だ けど 元気 し て た ? |ひさしぶり|||げんき|||

いきなり な ん だ けど 今日 は みんな に お 願い が ある ん だ |||||きょう|||||ねがい||||

実は この 辺り の 森 で また 魔 獣 が 悪 さ し てる らしい じつは||あたり||しげる|||ま|けだもの||あく||||

で それ を 駆除 する ため の 業者 を 連れ て き た ん だ けど ― |||くじょ||||ぎょうしゃ||つれ||||||

みんな に は 作業 の 間 村 を 離れ て て ほしい |||さぎょう||あいだ|むら||はなれ|||

( 青年 団長 ) ごまかさ ない で ください よ せいねん|だんちょう|||||

( スバル ) えっ … すばる|

スバル 様 は わざと 明るく 言い ます けど ― すばる|さま|||あかるく|いい||

村 の みんな は おびえ てる ! むら|||||

魔女 教 が 何 か する ん じゃ ない か って ずっと ! まじょ|きょう||なん||||||||

( ケティ ) 魔女 教 だ って ? 聞い て ねえ ぞ |まじょ|きょう|||ききい|||

( 村人 A ) おいおい ( 村人 B ) マジ か むらびと|a||むらびと|b||

( 村人 C ) どう し て ウソ つく ん だ むらびと|c||||うそ|||

( 村人 D ) 何 か 隠し てる ん じゃ ない の か むらびと|d|なん||かくし||||||

( 青年 団長 ) 否定 し て くれ ない ん です ね せいねん|だんちょう|ひてい|||||||

( 村人 E ) やっぱり 本当 だった ん だ ! むらびと|e||ほんとう|||

( 村人 F ) 何で こんな へん ぴ な 村 に むらびと|f|なんで|||||むら|

( 村人 G ) 決まって る じゃ ない か ハーフ エルフ の せい だ ! むらびと|g|きまって|||||はーふ||||

( 村人 H ) 領主 様 が ハーフ エルフ を 王様 に 推薦 なんて する から ! むらびと|h|りょうしゅ|さま||はーふ|||おうさま||すいせん|||

( スバル ) 何で そう なる ん だ よ すばる|なんで|||||

ハーフ エルフ は … はーふ||

エミリア は 関係ない だ ろ ! ||かんけいない||

関係ない わけない だ ろ ! かんけいない|||

ハーフ エルフ に 関わったら 魔女 教 が 暴れ だす ! はーふ|||かかわったら|まじょ|きょう||あばれ|

そんな の 村 の 子供 だって 知って る ん だ ! ||むら||こども||しって|||

みんな 本気 で そう 思って る の か |ほんき|||おもって|||

全部 屋敷 の ハーフ エルフ の せい だ って ! ぜんぶ|やしき||はーふ|||||

( エミリア ) 村 か … |むら|

でも 私 が 一緒 だ と ― |わたくし||いっしょ||

スバル の 迷惑 に なる かも しれ なく て … すばる||めいわく||||||

これ も 俺 の 身勝手 だ って そう いう こと な の か … ||おれ||みがって||||||||

あ あっ

( フェリックス ・ アーガイル ) 顔 上げる ||かお|あげる

下 を 向く な って クルシュ 様 なら 絶対 言う から した||むく||||さま||ぜったい|いう|

お前 … おまえ

自分 の し た こ と 間違って る と 思った の ? じぶん||||||まちがって|||おもった|

思って ない なら うつむく 必要 なんて ない おもって||||ひつよう||

それとも ここ で 顔 を 上げる の は ― |||かお||あげる||

お 城 で 無謀 な たんか 切る より も 大変 ? |しろ||むぼう|||きる|||たいへん

あの なあ …

そう だ な あの 時 と 比べ たら へ でも ねえ や ||||じ||くらべ|||||

みんな の 気持ち も 訴え も よ ー く 分かった ||きもち||うったえ|||-||わかった

今 すぐ それ を ― いま|||

どう こう し て くれ なんて 言ったり し ない ||||||いったり||

みんな に も 考え が あって 当然 だ |||かんがえ|||とうぜん|

痛い けど それ が 分かった よ いたい||||わかった|

だけど 今 は 飲み込 ん で くれ 今 は 従って くれ ! |いま||のみこ||||いま||したがって|

村 に いる の は 危ない ん だ 本当 に むら|||||あぶない|||ほんとう|

( ラム ) 当 家 の 使用人 の 言葉 は ― |とう|いえ||しようにん||ことば|

領主 で ある ロズワール 様 の ご 命令 その もの よ りょうしゅ||||さま|||めいれい|||

ラム

早々 に 指示 に 従い なさい はやばや||しじ||したがい|

( スバル ) さっき は 助かった あり が と よ すばる|||たすかった||||

けど

何 ? なん

お前 が 素直 に 俺 の 味方 し て くれ た の が ― おまえ||すなお||おれ||みかた||||||

何 か 新鮮 で なん||しんせん|

認め て くれ た って こと ? みとめ|||||

フン ! ふん

( ペトラ ) スバル ! |すばる

よう ペトラ どう し た ?

あ … あの … お 屋敷 の お 姉ちゃん も 一緒に 逃げる の ? |||やしき|||ねえちゃん||いっしょに|にげる|

え ?

( ペトラ ) 昨日 お 姉ちゃん が 村 に 来 た の |きのう||ねえちゃん||むら||らい||

お 姉ちゃん スバル と 同じ ように ― |ねえちゃん|すばる||おなじ|

ここ は 危ない �� ら お 屋敷 に 避難 し て って 言って くれ た の ||あぶない|||やしき||ひなん||||いって|||

でも 村 の みんな は 誰 も 聞い て くれ なく て |むら||||だれ||ききい||||

( スバル ) 大丈夫 だ すばる|だいじょうぶ|

あの 子 は 別に 怒ったり し ない から |こ||べつに|いかったり|||

それ より 早く 逃げ な ||はやく|にげ|

( ペトラ ) うん

( スバル ) エミリア は その 後 どう し た すばる||||あと|||

( ラム ) 否定 さ れ て すぐ に 引き下がる ほど 物分かり が よい 方 で ない の は ― |ひてい||||||ひきさがる||ものわかり|||かた||||

バルス も 知って いる でしょ ||しって||

でも 邪険 に さ れ て 傷つか ない ― |じゃけん|||||きずつか|

女の子 じゃ ない って こと も 知って る ん だ ぜ おんなのこ||||||しって||||

村人 たち を 説得 し て 断ら れ て ― むらびと|||せっとく|||ことわら||

それ でも じっと し て い られ なく て ―

森 の 結 界 を 結び 直し た り し て い た わ しげる||けつ|かい||むすび|なおし|||||||

魔 獣 の 可能 性 を 危惧 し た の ね ま|けだもの||かのう|せい||きぐ||||

それ は それ で 悪い 判断 で は ない ん だ けど な ||||わるい|はんだん|||||||

( スバル ) ユリウス すばる|

一緒に 来 て くれ いっしょに|らい||

屋敷 に いる エミリア と ロリ に 説明 し に 行く やしき|||||||せつめい|||いく

お前 が 俺 の 隣 に いる の と い ない の と じゃ ― おまえ||おれ||となり|||||||||

説得 力 が 違う せっとく|ちから||ちがう

おとなしく 城 で やら かし た 俺 の 反省 の 証 に なれ |しろ|||||おれ||はんせい||あかし||

( ユリウス ) なるほど 了解 し た ||りょうかい||

それ で 話 が 円滑 に 進む の で あれ ば ― ||はなし||えんかつ||すすむ||||

遠慮 なく 利用 する と いい えんりょ||りよう|||

それ と ―

俺 に 精霊 くっつけ て た の は お前 だ よ な おれ||せいれい||||||おまえ|||

ちゃんと 説明 し て おけ |せつめい|||

お前 が 精霊 使い だって こと ぐらい 分かって る おまえ||せいれい|つかい||||わかって|

正確 に は 精霊 騎士 と 呼 ん で ほしい な せいかく|||せいれい|きし||よ||||

精霊 術 は もちろん だ が ― せいれい|じゅつ||||

剣 の ほう の 修練 に も 手 を 抜 い た 覚え は ない の で ね けん||||しゅうれん|||て||ぬき|||おぼえ|||||

で あの 赤い 子 に 俺 を 見張ら せ て た って わけ か ||あかい|こ||おれ||みはら||||||

( ユリウス ) 見張ら せ て い た と は 心外 だ な |みはら|||||||しんがい||

彼女 ― かのじょ

イア に は 陰ながら 君 を 保護 し て もらって い た の さ |||かげながら|きみ||ほご|||||||

ちなみに 幻覚 破り の 時 の あれ は 何 だった ん だ |げんかく|やぶり||じ||||なん|||

高等 魔法 の 一種 で ある ネクト だ こうとう|まほう||いっしゅ||||

範囲 内 の 人間 どうし の ゲート を つなぎ ― はんい|うち||にんげん|どう し||げーと||

意思 疎通 を 可能 と する いし|そつう||かのう||

少々 君 に は 効き目 が 強 すぎ た よう だった が しょうしょう|きみ|||ききめ||つよ|||||

俺 が 俺 じゃ なく なる か と 思った おれ||おれ||||||おもった

( ユリウス ) 彼女 ら が 調律 を 見誤る の は 珍しい |かのじょ|||ちょうりつ||みあやまる|||めずらしい

ひ ょっ と する と 君 は 精霊 と の 親和 性 が 高い の かも しれ ない な |||||きみ||せいれい|||しんわ|せい||たかい|||||

あいにく 俺 が 仲よく し た 精霊 は ネズミ 色 し た 猫 だけ だ よ |おれ||なかよく|||せいれい||ねずみ|いろ|||ねこ|||

( フェリックス ) で ? ユリウス と ちゃんと 仲直り し た ? |||||なかなおり||

でき た ?

( スバル ) その 件 に つい て は ― すばる||けん||||

持ち帰って 検討 し た うえ で 前向き に 善処 する と し て もちかえって|けんとう|||||まえむき||ぜんしょ||||

お前 も 屋敷 まで 一緒に 来 て くれ おまえ||やしき||いっしょに|らい||

親書 の 件 の 誤解 を スムーズ に 解く ため に ― しんしょ||けん||ごかい||すむーず||とく||

クルシュ 陣営 の 人間 が 1 人 は 必要 だ |じんえい||にんげん||じん||ひつよう|

それ は こっち の 仕事 が 終わって から ね ||||しごと||おわって||

スバル き ゅん も 手伝って すばる||||てつだって

魔女 教 絡み の 危険 な 仕事 まじょ|きょう|からみ||きけん||しごと

積み荷 を 言い値 で 買い取る って 契約 な ん だ から ― つみに||いいね||かいとる||けいやく||||

きちんと 中身 の 検分 も し ない と ね ー |なかみ||けんぶん||||||-

は ? それ は 俺 たち の 仕事 じゃ ねえ だ ろ |||おれ|||しごと||||

それ より こっち の ほう が …

いい から いい から

( ケティ ) おいおい

人 の 竜 車 で 痴話 ゲンカ なんて 始め ん じゃ ねえ じん||りゅう|くるま||ちわ|げんか||はじめ|||

( フェリックス ) ププー スバル き ゅん たら 怒ら れ て や ん の ! ||すばる||||いから|||||

もう ホント 困っちゃ う よ ね ー |ほんと|こまっちゃ||||-

はい 油断 し た |ゆだん||

え ?

う う っ !

( フェリックス ) この 人 魔女 教徒 だ よ さっき 触って 確認 し た の ||じん|まじょ|きょうと||||さわって|かくにん|||

大 罪 司教 の 指先 と 同じ 変 な 術 式 が 埋め込ま れ てる だい|ざい|しきょう||ゆびさき||おなじ|へん||じゅつ|しき||うめこま||

( スバル ) 行商 人 に 紛れ て た の か ? すばる|ぎょうしょう|じん||まぎれ||||

だから 油断 さ せよ う と 思って 竜 車 に 乗り込 ん だ わけ |ゆだん|||||おもって|りゅう|くるま||のりこ|||

さあ 何 を 企 ( たくら ) ん で た の か 洗いざらい 吐 い て ちょうだい |なん||たくら|||||||あらいざらい|は|||

フェリ ちゃん の 手 は 世界 一 優しい 手 だ けど ― |||て||せかい|ひと|やさしい|て||

ひどい こと も できる ん だ から ね

( ケティ ) … ス

何 ? なん

デス

( フェリックス ) ハッ

イア その 子 を 守れ ! ( ケティ ) さあ 終わり の 始まり … ||こ||まもれ|||おわり||はじまり

デス !

よかった 気 が つい た みたい だ ね |き||||||

( スバル ) お前 … その 格好 すばる|おまえ||かっこう

( フェリックス ) しかたない でしょ 服 は 治癒 魔法 で 再生 でき ない もん |||ふく||ちゆ|まほう||さいせい|||

ともあれ この 状況 の 中 君 も フェリス も 無事 で よかった ||じょうきょう||なか|きみ||||ぶじ||

( 飛び交う 叫び声 ) とびかう|さけびごえ

奴 ら ど っ から 村 に … やつ|||||むら|

竜 車 の 積み荷 だった ん だ よ りゅう|くるま||つみに||||

行商 人 に 指先 が い た の に 対処 し き れ なかった ぎょうしょう|じん||ゆびさき||||||たいしょ||||

私 の 失敗 わたくし||しっぱい

今 は 悔や ん で いる 時 で は ない いま||くや||||じ|||

負傷 者 は ティ ビー と ラム 女史 と 共に ― ふしょう|もの||||||じょし||ともに

屋敷 に 避難 さ せ て いる やしき||ひなん||||

フェリス 君 も 合流 し て 治療 を |きみ||ごうりゅう|||ちりょう|

分かった わかった

よし こっち は 残る 指先 を 全部 潰す ぞ ! |||のこる|ゆびさき||ぜんぶ|つぶす|

( 轟 ( ごう ) 音 ) とどろき||おと

( 指先 ) まさか まさか まさか まさか ! ゆびさき||||

これほど まで に あらがう と は !

( ヴィルヘルム ) う わ ー っ ! |||-|

( 指先 ) これほど 数 を 増す 我 が 寵 ( ちょう ) 愛 に ― ゆびさき||すう||ます|われ||ちょう||あい|

なお 食いつく 執念 ! |くいつく|しゅうねん

勤勉 の 使徒 と し て さあ 勤勉 に 絶え ない の デス きんべん||しと|||||きんべん||たえ|||

ああ ! 脳 が 震え る ー ! |のう||ふるえ||-

( ヴィルヘルム ) 取った |とった

( スバル ) あ あっ すばる||

( 指先 ) アア … ゆびさき|

見え ない 腕 の 戦い 方 に 注視 すれ ば ― みえ||うで||たたかい|かた||ちゅうし||

見える もの は おろそか に なる みえる|||||

怠 惰 デス ね おこた|だ||

デス

自爆 し た か じばく|||

( スバル ) ヴィルヘルム さん すばる||

( ヴィルヘルム ) ああ あっ あっ …

このまま じゃ ヤバイ フェリス の 所 に 連れ て か ねえ と |||||しょ||つれ||||

( 指先 ) なぜ ゆびさき|

なぜ なぜ なぜ なぜ なぜ なぜ な ー ぜ ! |||||||-|

なぜ あなた まだ 存命 な の デス か ? |||ぞんめい||||

あれ だけ の 仕打ち を 受け なお |||しうち||うけ|

なぜ !

我 が 勤勉 の 前 に 屈し ない の デス か ー ! われ||きんべん||ぜん||くっし|||||-

この タイミング で 次 から 次 へ と ! |たいみんぐ||つぎ||つぎ||

おい 見ろ ! お前 の 捜し 物 は これ だ ろ |みろ|おまえ||さがし|ぶつ||||

大好き な 魔女 様 から の 贈り物 だ だいすき||まじょ|さま|||おくりもの|

( 指先 ) あー この 盗人 ( ぬすっと ) が ! ゆびさき|||ぬすびと||

やはり 貴 様 が 持って い た の デス か ! |とうと|さま||もって|||||

どなる な よ あんまり 怒ら れる と アレ だ ― ||||いから||||

脳 が 震える のう||ふるえる

死ぬ が いい ― しぬ||

デス !

ユリウス こっち は 何とか する あと は そっち で 何とか しろ |||なんとか||||||なんとか|

ヴィルヘルム さん を 頼 ん だ |||たの||

なん と も 曖昧 な 指示 だ が 了解 し た |||あいまい||しじ|||りょうかい||

ユリウス … いや あと で な !

( 指先 ) 待て 待て 待て 待て 待て 待て 待て 待つ の デス ゆびさき|まて|まて|まて|まて|まて|まて|まて|まつ||

この 卑劣 愚 劣 な 不 埒 漢 ( ふら ちかん ) が あ ! |ひれつ|ぐ|おと||ふ|らち|かん||||

どこ へ 逃げ て も ムダ な の デス ||にげ|||むだ|||

あっ

( 指先 ) 逃げ た 先 に 何 が ある と いう の デス ? ゆびさき|にげ||さき||なん||||||

いよいよ もって 終わり の 時 が き た よう デス ! ||おわり||じ|||||

これ 何だか 分かる か |なんだか|わかる|

えー ?

結 界 用 の 魔 石 だ よ けつ|かい|よう||ま|いし||

森中 の あちこち の 木 に 仕込 ん で あった もりなか||||き||しこ|||

気づか なかった か ? きづか||

あなた 一体 何 を ? |いったい|なん|

( 足音 ) あしおと

ん ?

あ …

( スバル ) この 辺り は 魔 獣 の 群生 地 俺 たち は 格好 の エサ だ すばる||あたり||ま|けだもの||ぐんせい|ち|おれ|||かっこう||えさ|

エミリア の この 結 界 石 が なけりゃ な ! |||けつ|かい|いし|||

( 指先 の 悲鳴 ) ゆびさき||ひめい

( 指先 の 叫び声 ) ゆびさき||さけびごえ

残る 指先 は あと 1 本 そい つ さえ 片づけ れ ば のこる|ゆびさき|||ほん||||かたづけ||

クッ ソー 急が ねえ と ||いそが||

あ あー ハハハハ …

( 村人 ) う わ ー っ ! むらびと|||-|

い や ー ハハハハ … ||-|

( 村人 たち の 悲鳴 ) むらびと|||ひめい

( 指先 ) あ あー 脳 が 震え る ー ゆびさき|||のう||ふるえ||-

( スバル ) 怠 惰 ー ! すばる|おこた|だ|-

( エミリア ) そこ まで よ 悪党 ||||あくとう

( スバル ) あっ ( 指先 ) え ? すばる||ゆびさき|

エミリア …

下がり なさい 悪党 さがり||あくとう

こんな ひどい こと を し て 私 は 許さ ない ! ||||||わたくし||ゆるさ|

ああ ああ ああ 何と ― |||なんと

何と よき 日 何という 吉日 何という 宿命 ー ! なんと||ひ|なんという|きちじつ|なんという|しゅくめい|-

エミリア !

( フェリックス ) 待った |まった

待って る 場合 じゃ ねえ だ ろ まって||ばあい||||

エミリア と あいつ を 戦わ せる つもり か ! ||||たたかわ|||

落ち着 い て 少し は 信用 し て あげ な よ おちつ|||すこし||しんよう|||||

( スバル ) あ … すばる|

君 が 守り たい って 思って る 人 が ― きみ||まもり|||おもって||じん|

ただ 後ろ に いる だけ の 人 じゃ ない って こと |うしろ|||||じん||||

( 指先 ) お ー お ー 魔女 よ ー ゆびさき||-||-|まじょ||-

魔女 よ 我が 愛 の 道しるべ よ まじょ||わが|あい||みちしるべ|

( パック ) 自慢 の まな娘 に 見 ほれる の は 分かる けど ― ぱっく|じまん||まなむすめ||み||||わかる|

悪い 虫 は お 断り だ よ ! わるい|ちゅう|||ことわり||

( 指先 ) ああ ゆびさき|

甘い ! あまい

甘い 甘い 甘い 甘い ま いま い まい ま いま い ま いま い まい … あまい|あまい|あまい|あまい|||||||||||

デス !

これ ぞ 寵愛 の 結末 我 が 愛 の 成果 ||ちょうあい||けつまつ|われ||あい||せいか

私 の 愛 に 魔女 が 答え た 証 な の デス ! わたくし||あい||まじょ||こたえ||あかし|||

そんな 証 ない から |あかし||

君 の 完全 な 片思い ! きみ||かんぜん||かたおもい

( 指先 ) デス ! ゆびさき|

あ あー これ は 実に 実に 勤勉 デス ||||じつに|じつに|きんべん|

フフハハハ …

ありがとう ちゃんと やら れ て

( フェリックス ) ね ? 言った とおり でしょ ||いった||

( ユリウス ) これ で 指先 は 全滅 し た 私 たち の 勝利 だ |||ゆびさき||ぜんめつ|||わたくし|||しょうり|

( スバル ) やっと 終わった … すばる||おわった

会 っと い でよ かい|||

ああ …

スバル き ゅん ? すばる||

( スバル ) う う っ すばる|||

( スバル ) 離れ ない と エミリア から みんな から すばる|はなれ||||||

( フェリックス ) スバル き ゅん どこ 行く の ? |すばる||||いく|

( スバル ) 近づく な ! すばる|ちかづく|

俺 は … おれ|

スバル すばる

( スバル ) ユリウス 俺 から 離れ … すばる||おれ||はなれ

て も 遅い の デス ||おそい||

あっ

イア が 突然 スバル の 身 から はじか れ た 時点 で ― ||とつぜん|すばる||み|||||じてん|

イヤ な 予感 は し て い た が いや||よかん||||||

どう いう こと ?

あれ は スバル で は ない ||すばる|||

( スバル ) そう 私 は 魔女 教 大 罪 司教 “ 怠 惰 ” 担当 ― すばる||わたくし||まじょ|きょう|だい|ざい|しきょう|おこた|だ|たんとう

ペテルギウス ・ ロマネコンティ

デス !

( スバル の 笑い声 ) すばる||わらいごえ

実に いい ! じつに|

実に すばらしい 体 デス じつに||からだ|

これほど なじむ 体 は 何 十 年 ぶり か ! ||からだ||なん|じゅう|とし||

狂 人 め ! くる|じん|

今 すぐ その 体 から 出 て いけ ! いま|||からだ||だ||

狂 人 ? くる|じん

そう 私 は 愛 の 狂気 に いる の デス ヒヒ … |わたくし||あい||きょうき|||||

慈愛 に 敬愛 に 純愛 に 情愛 に 親愛 に 聖 愛 に 友愛 に じあい||けいあい||じゅんあい||じょうあい||しんあい||せい|あい||ゆうあい|

愛 に 愛 に 愛 に 愛 愛 愛 愛 … あい||あい||あい||あい|あい|あい|あい

愛 ー ! あい|-

( ユリウス ) スバル ! 目 を 覚ます ん だ ! |すばる|め||さます||

( スバル ) ムダ デス すばる|むだ|

すでに 肉体 の 制御 は 私 の 意識 下 に ある の デス |にくたい||せいぎょ||わたくし||いしき|した||||

気づけ スバル ! 自分 が 何 を しよ う と し て いる の か を きづけ|すばる|じぶん||なん||||||||||

何 の ため に ここ まで 戻って き た の か を 思い出せ ! なん||||||もどって||||||おもいだせ

( スバル ) 何 デス 何 が … すばる|なん||なん|

あった も クソ も ある か バカ 野郎 ! ||くそ||||ばか|やろう

俺 は … おれ|

ペテルギウス ・ ロマネコンティ

ペテルギウス ・ ロマネコンティ

♪ ~

♪ ~

♪ ~

この 身 すでに 私 の 指先 |み||わたくし||ゆびさき

♪ ~

♪ ~

黙れ ! 俺 は ナツキ ・ スバル だ ー ! だまれ|おれ|||すばる||-

黙れ ! 俺 は ナツキ ・ スバル だ ー ! だまれ|おれ|||すばる||-

やって くれ ユリウス お前 の その 剣 で |||おまえ|||けん|

何 を 言い出す ん だ スバル ! なん||いいだす|||すばる

( スバル ) 今 俺 を 止め なきゃ 勝 て なく なる すばる|いま|おれ||とどめ||か|||

その 前 に |ぜん|

ダメ だ スバル それ は でき ない だめ||すばる||||

“ あと で な ” と 君 は 言った ! ||||きみ||いった

私 に 何 か 話す こと が あった ん じゃ ない の か ! わたくし||なん||はなす||||||||

悪かった それ 話せ そう に ねえ わ わるかった||はなせ||||

フェリス

頼む たのむ

恨 ん で いい よ スバル くん うら|||||すばる|

私 も 恨む から わたくし||うらむ|

( スバル の 叫び声 ) すばる||さけびごえ

フェリス !

( フェリックス ) ほか の 誰 に も でき ない でしょ |||だれ|||||

スバル き ゅん の これ が 望み だ よ ! すばる||||||のぞみ||

だからといって …

( フェリックス ) 私 が 喜んで やった と 思う ? |わたくし||よろこんで|||おもう

クルシュ 様 の ため の 力 で ― |さま||||ちから|

殿下 に 約束 し た 力 で こんな こと を ! でんか||やくそく|||ちから||||

( スバル ) あ あー バカ な バカ な ー すばる|||ばか||ばか||-

私 は こんな ふさわしき 器 を 前 に … わたくし||||うつわ||ぜん|

( ユリウス ) 君 と フェリス に ― |きみ|||

望ま ぬ 決断 を 強い た の は 私 の 不徳 だ のぞま||けつだん||つよい||||わたくし||ふとく|

いずれ 罰 を 受ける だ ろ う |ばち||うける|||

( スバル ) あー 私 が 滅ぶ こと など … すばる||わたくし||ほろぶ||

~ ♪

~ ♪

~ ♪

( エミリア ) ハッ