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幼女戦記, Youjo Senki (The Saga of Tanya the Evil) Episode 8

Youjo Senki ( The Saga of Tanya the Evil ) Episode 8

( ターニャ ) 晴れ 時々 砲弾 日和

本日 も 視界 良好 に つき ―

血 で 血 を 洗う 激戦 が 繰り広げ られ て い ます

やっと 協商 連合 が 片づ い た と 思ったら ―

おはよう から おそ よう まで 砲弾 と 一緒 の 最 前線 勤務

隣 で 寝 て い た 戦友 が ―

朝 起きる と 死 ん で いる こと も まれ に ある

それ が ライン 戦線 の 日常 です

( ターニャ ) 大隊 各位 支援 戦闘 だ

可能 な かぎり 低空 で 突入 し 敵 砲兵 を 一気呵成 ( いっき か せい ) に たたく

対空 対 魔 導 は 任意 に 行え

なお 我々 の 突入 後 も 友軍 の 砲撃 は 継続 さ れる

味方 の 弾 に 当たる マヌケ など ―

我が 隊 に は 存在 し ない と 思う が ―

一応 留意 せよ

( 砲撃 音 )

( グランツ ) 相変わらず 盛大 です ね 砲弾 も タダ じゃ ない と いう のに

( ヴァイス ) 気 を 抜く な よ 曳 下 ( えい か ) 砲撃 用 の 時限 信 管 だ

さく裂 し た 破片 が 雨 の よう に 降って くる ぞ

分かって ます よ

( ヴィー シャ ) こちら 05

( ヴィー シャ ) 接近 中 の 2 個 魔 導 中隊 を 視 認 し まし た

( ターニャ ) 第 1 中 隊 は 対 魔 導 師 戦闘 !

アポ なし の マヌケ ども を たたき 返せ !

残り は 砲兵 だ ! 手早く 済ませ て 合流 せよ !

( 共和 国 兵士 ) う わ っ

( ターニャ ) 大隊 諸君 にぎやか に なって き た ぞ

さぞかし 楽しい だ ろ う ?

♪~

~♪

あっ … クッソ …

( ヴァイス ) だ から 気 を 抜く な と 言った ん だ

( グランツ ) ヴァイス 中尉 殿 …

でも その分 スコア は 稼げ まし た よ

次 も 期待 し とい て ください

最後 の スコア が 自爆 に なって も 知ら ん ぞ

まだ 大 隊長 に しごか れ 足りない の か

分かって ます よ

そこ の セレブリャコーフ 少尉 を 見習え

大 隊長 に つい て 飛ぶ だけ で ベテラン に なった ほど だ

ん っ … 私 が 何 か ?

( ヴァイス ) 少尉 は 大 隊長 殿 と ペア を 組 ん で 長い の だ ろ う ?

( ヴィー シャ ) う う っ … N まあ そう で は あり ます が

隣 を 代わって くださり ます か ?

( ヴァイス ) アッハハ … N 軍務 上 少尉 と 交代 は でき ん よ

残念 だ が 一緒 に 飛ぶ わけ に は …

そう です か …

( 情報 将校 ) デグレチャフ 少佐 殿 !

( 情報 将校 ) デグレチャフ 少佐 殿 は おら れ ます か ?

次 席 指揮 官 の ヴァイス 中尉 で あり ます

緊急 の ご 用件 が ?

あ …

後方 地域 が 遮断 さ れ た ?

( 情報 将校 ) は … はい

アレーヌ 市 で パルチザン の 蜂起 で あり ます

( ターニャ ) アレーヌ 市 は 元 共和 国領

火種 は くすぶって い た わけ か …

( 情報 将校 ) 憲兵 隊 から なる 駐屯 部隊 は 鎮圧 に 失敗

既に 鉄道 を 押さえ られ ―

前線 へ の 補給 路 が 圧迫 さ れ て いる そう です

マズ い な …

飯 も 砲弾 も なし で 戦え と ?

( 民兵 ) 死ね ! ( 民兵 ) この !

( 民兵 ) 帝国 の 犬 め !

( 民兵 たち の 歓声 )

( 憲兵 ) く … 空挺 ( くう て い ) 降下 です 共和 国 軍 が 空挺 作戦 を

敵 魔 導 師 が 反 徒 と 合流 する も よ …

敵 魔 導 師 が 反 徒 と 合流 する も よ …

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( ビアント ) 橋 頭 保 を 確保 し

長期 戦 に 備えよ !

1 日 でも 戦闘 を 長引か せ 帝国 の 首 を 絞め 上げる ぞ !

( ハンス ) 喜べ デグレチャフ 少佐

( ハンス ) 本日 14 : 23 を もって

方面 軍 司令 部 より 特命 を 発 す

“ 二〇三 大隊 は ― ”

“ アレーヌ 市 の 反 徒 と 合流 し た 敵 魔 導 部隊 を 速やか に 排除 ”

“ その後 友軍 と ともに 市街 地 の 制圧 に 当たれ ”

( ハンス ) 事態 は 急 を 要 する 任せ た ぞ

ご 命令 と あら ば 喜んで

しかし 市街 戦 と なる と 手間取り そう です ね

( ハンス ) その 心配 は 要ら ん ( ターニャ ) うん ?

( ハンス ) 短 時間 で 市街 地 の 敵 部隊 を 排除 する 一案 が

参謀 本部 より 提示 さ れ た

( ターニャ ) その 案 と は ?

これ より アレーヌ 市 に 避難 勧告 が 出さ れる

勧告 以降 市 内 に 残って いる 者 は 国際 法 的 に ―

全て 共和 国 軍 部隊 と 見なさ れる だ ろ う

上 から は 市 内 に 残った 敵 全て を 排除 しろ と の 命令 だ

敵 魔 導 部隊 を 排除 後 砲兵 隊 に よる 砲撃 を 行う

( ターニャ ) なるほど

我々 は 行く も 地獄

引く も 地獄 と いう わけ です か

あ …

( ターニャ ) ところ で た あい の ない さえずり でしょ う が ―

我々 の 敵 は あくまで も 共和 国 軍 な の です ね ?

( ハンス ) 当たり 前 で は ない か

( ターニャ ) でき れ ば 予想 さ れる 敵 戦力 の 構成 を ―

ご 教示 いただき たい の です が

( ハンス ) 少数 の 共和 国 軍 魔 導 師 以外 は 民兵 だ

既に 多く の 帝国 国民 が 捕虜 と なって いる

( ターニャ ) それ は なんとも 痛ましい

直ちに 行動 を 開始 せ ね ば なり ませ ん な

( ハンス ) ああ

まあ 民間 人 が いれ ば 制約 に も なり ま しょ う が

まさか 敵 の 正規 軍 が 人間 の 盾 を 使う はず も あり ませ ん し ね

我々 は 共和 国 軍 の 拠点 を たたく のみ

ルール に のっとって 勧告 を 行う 以上 は ―

心おきなく … N ( ハンス ) 少佐

失礼 し まし た

しかし 残念 な こと だ …

( ターニャ ) ええ 本当 に 残念 で しかた が あり ませ ん

ですが 我ら は 軍人

命令 と あら ば 麗し の アレーヌ とて 焼か ね ば なり ませ ん

( ハンス ) 軍人 に など なる もの で は ない な

( 民兵 ) フンッ 何 が 避難 勧告 だ くっ !

大隊 諸君 観光 旅行 だ

敵 の 空挺 だ 魔 導 部隊 が アレーヌ 市 の 民兵 と 合流 し た らしい

同 市 は 今や 共和 国 軍 の 手 に 落ち た

当然 奪還 する !

さて それ に あたり 難題 が ある

我ら は 市 内 の 共和 国 軍 を 全て 排除 し なけ れ ば なら ない

( 隊員 たち の ざわめき )

( 隊員 たち の ざわめき )

( ターニャ ) 当然 で は ある が 非 戦闘 員 へ の 発砲 は 厳しく 禁じる

( ターニャ ) 当然 で は ある が 非 戦闘 員 へ の 発砲 は 厳しく 禁じる

ただし 市街 戦 に つき ―

物的 破損 に つい て は 破壊 許可 が 出 て いる

なお 敵 魔 導 師 交戦 前 と 排除 後 に それぞれ 勧告 を 行う

敵 が 降伏 勧告 を 受諾 すれ ば よし

そう で ない 場合 は 掃討 戦 に 移行 する 以上 だ

( 隊員 ) 掃討 戦 ? ( 隊員 ) 市街 地 で か …

( 隊員 ) 敵 を 全て 排除 って … N ( 隊員 ) まさか …

( グランツ ) 本当 に い い ん でしょ う か ?

市 内 の 敵 全て を 排除 する って こと は つまり …

勧告 を 行った ところ で 素直 に 応じる と は 思え ませ ん し

聞く ところ で は 砲撃 まで 行う と …

だいたい 民兵 と 非 戦闘 員 の 区別 など 不可能 です

下手 すれ ば 虐 …

それ 以上 は 言う な

( 民兵 ) こっち だ ! おとなしく しろ !

( 憲兵 ) う あっ ! う う …

( 憲兵 たち ) う う っ …

( ビアント ) わずか 数 時間 で 飛 ん で くる と は …

よほど 事態 を 深刻 に 受け止め て いる らしい な

( 共和 国 魔 導 師 ) ブラボー リーダー より 戦域 管制

敵 魔 導 部隊 の データ を 送信 する 確認 せよ

( ビアント ) “ ライン の 悪魔 ” だ と ?

連中 大物 を 引っ張り出し て き た な

( 共和 国 魔 導 師 ) 敵 先鋒 ( せ ん ぽ う ) 防空 識別 圏 突破

市 外 上空 へ 急速 接近 中

来る ぞ ! 長 距離 伏 撃 戦 用意 !

( グランツ ) 誰 も い ない です ね …

( ヴァイス ) 避難 勧告 が 発令 さ れ た の だ 当然 だ ろ う

あっ

伏兵 ! 狙撃 さ れ て い ます !

チッ … エンゲージ ! 各 員 散 開 !

敵 位置 を 捕 捉 ! 4 時 方向 および 7 時 方向 の 尖塔 ( せ ん と う ) !

( ターニャ ) チッ 素早い … 逃がす か !

( 共和 国 魔 導 師 ) う う っ …

クソッ どこ だ ! ? う っ …

くっ …

くっ …

( 共和 国 魔 導 師 ) う っ …

( ターニャ ) 各自 近接 戦 の 用意 ! ヤツ ら の 狙い は 時間 稼ぎ だ !

( ターニャ ) ひるむ な ! ( 隊員 たち ) は っ !

グランツ 少尉 すま ない が 妙に 疲れ た

強壮 剤 を もらえ ない か ( グランツ ) あっ はい

ヴァイス 中尉 殿 被弾 さ れ て い ます ( ヴァイス ) 何 ! ?

気づ い て い ない の です か ? 止血 帯 を … 早く !

( ターニャ ) 少尉 マヌケ の 容体 は ?

( グランツ ) 命 に 差し障り は あり ませ ん が 継 戦 は 困難 か と

( ターニャ ) やむ を えん … N ヴァイス 中尉 さっさと 下がれ

あ … しかし 大 隊長 殿 !

( ターニャ ) 貴 様 1 人 抜け た ところ で 問題 は ない

足手まとい に なる くらい なら 被弾 し た 連中 を まとめ て 帰還 しろ

はい …

( ターニャ ) 次 席 指揮 権 は ケーニッヒ 中尉 に 継承

第 2 中 隊 の 指揮 は 私 が 執る

了解 です … ご 武運 を

貴 様 は 考え すぎる の だ

躊躇 ( ちゅうちょ ) し た の だ ろ う ? この 大 バカ 者 め !

帰ったら 覚悟 し て おけ !

すま ん …

( 共和 国 魔 導 師 ) 敵 魔 導 師 散 開 ( 共和 国 魔 導 師 ) 突っ込 ん で き ます

チッ … 下がる ぞ ! 距離 を とって 撃ち 続けろ !

( ヴィー シャ ) 敵 魔 導 師 が 後退 中 ! 建物 内 に 引きこもる よう です

( ターニャ ) しかたない 突入 は 中止 だ !

そのまま 押し込 ん どけ

よろしい の です か ?

( ターニャ ) 市街 地 外部 の 砲兵 隊 に 手出し でき なく すれ ば ―

目的 は 達成 さ れ た も 同然

その あと の こと まで は あずかり 知ら ん よ

分かり まし た

では 呼びかける と しよ う 砲兵 隊 に も つなげ

( スピーカー の ノイズ 音 )

( ターニャ ) 武装 蜂起 せり し 非 正規 戦闘 要員 に 勧告 す

戦時 陸 戦 規定 第 26 条 3 項 に 基づき ―

帝国 臣民 の 解放 を 要求 する

諸君 が 不当 に も 捕虜 と せり し アレーヌ 市民 を 解放 せよ

( 民兵 ) ふざける な !

( 民兵 ) 我ら こそ 正当 な アレーヌ 市民 だ !

( 民兵 ) 不当 な 捕虜 など 存在 し ない !

諸君 ら の 虐殺 行為 は 許容 でき ない

戦時 陸 戦 規定 第 8 条 5 項 に より 担当 官 を 接見 さ せよ

勧告 を 受け入れ ぬ 場合 必然 的 に 戦闘 員 と 見なす

何 を 今更 !

( 民兵 ) チクショウ ! 帝国 の クソ ども め !

どう する ? どう する !

( 民兵 ) チクショウ … チクショウ !

( 民兵 たち ) おい …

( 銃声 )

( ターニャ ) 観測 は ?

( ヴィー シャ ) はい 映像 を 宝 珠 に 記録 し まし た

( ターニャ ) 司令 部 へ 送信 しろ

まったく … 統制 の とれ て い ない 民兵 と いう の は これ だ から

( 通信 兵 ) 司令 部 より 作戦 参加 の 全 部隊 へ

これ より 掃討 戦 へ 移行 する アレーヌ 市 内 の 共和 国 軍 を 排除 せよ

さて 降伏 勧告 の 義務 は 果たし た

我々 は 自国 民 保護 の ため の 任務 に ―

当たる と しよ う

( 市民 たち の ざわめき )

( 市民 たち の 叫び声 )

( 市民 たち ) ああ …

( ビアント ) な …

何 な の だ …

くっ …

何 な の だ これ は !

( 共和 国 魔 導 師 ) ビアント 隊長 !

ぐ っ … 共和 国 市民 を 保護 し つつ 戦域 から 撤退 する 急げ !

( 帝国 兵士 ) 装填 ( そう てん ) 完了 !

( 帝国 兵士 ) 撃て

( 隊員 ) こっち だ ー ! ( 隊員 ) しっかり しろ ー !

う う … くっ …

う っ …

( 吐く 音 )

ハァッ ハァッ …

自分 は … 捕虜 の 救出 を …

人助け を し て いる だけ だ …

( 帝国 兵士 たち の うめき声 )

( ヴィー シャ ) 残り は ? ( 隊員 ) これ で 全員 か と

( ヴィー シャ ) 残り は ? ( 隊員 ) これ で 全員 か と

( 無線 の 受信 音 )

( 無線 の 受信 音 )

( 通信 兵 ) ピクシー 大隊 へ 通達 現在 B 4 地点 にて ―

後退 中 の 敵 残存 魔 導 師 が 殿 軍 を 務め て いる

友軍 の 観測 班 が 妨害 さ れ 砲撃 が 行え ない 排除 は 可能 か ?

( ターニャ ) 目 視 し た 問題 ない 可能 だ

( 通信 兵 ) 殿 軍 を 排除 後 砲撃 を 再開 する 5 分 以内 に 願う

( ターニャ ) 任務 了解 最善 を 尽くす

( グランツ ) くっ … N ( ヴィー シャ ) あっ

くっ …

ハァ … N ( 着地 音 )

( グランツ ) 大 隊長 殿 !

どう か ご 再考 を !

か … 彼ら は 砲撃 から 逃げる すべ など 知り ませ ん !

もし … もし 我々 が あの 魔 導 師 たち を 排除 し たら …

( ターニャ ) 帝国 の 敵 が 砲撃 で 吹き飛ぶ の だ ろ う な

結構 な こと だ

( グランツ ) しかし それ は ! ( ターニャ ) グランツ 少尉

逃し た 敵 は また 銃 を 取る の だ

我々 を 撃つ ため に な

う っ …

ヤツ ら を 逃せ ば

あの 中 から 帝国 に 憎悪 を 燃やす 新 兵 が 生まれる だ ろ う

だから … だ から 殺せ と ! ?

う っ … ぐ わ っ !

( ターニャ ) これ は 上 から の 命令 だ 敵 は 撃た ね ば 撃た れる の だ

少なくとも “ 撃つ な ” と 言わ れる まで は 撃た ね ば なら ん

う っ …

( ターニャ ) 先ほど まで の 言葉 は 聞か なかった こと に して やろ う

もう 一 度 だけ 言う これ は 上 から の 命令 だ

銃 を … 取り たまえ

( グランツ ) くっ …

う う っ …

う あ あー っ !

( 銃声 )

( ゼートゥーア ) 話 と いう の は ?

( レル ゲン ) 昨年 夏 軍 大学 の 第 17 研究 所 に 提出 さ れ た 論文 です

論文 の 要旨 は ―

“ いかに し て 市街 戦 そのもの を 合法 化 する か ” に つい て ―

国際 法 を 解釈 し 直す こと で ―

都市 砲撃 の 制限 を 回避 する 旨 が 記さ れ て い ます

閣下 は これ を 参考 に 今回 の 作戦 を 立案 さ れ た の でしょう か ?

( ゼートゥーア ) だ と し たら ?

何も …

ただ 小 官 は … N 確認 し たかった だけ で あり ます

論文 の 執筆 者 は … N デグレチャフ 少佐 な の です ね

( ゼートゥーア ) 貴 官 の 言う とおり 少佐 は 極めて 優れ た 軍人 の よう だ

あれほど の 優秀 な 人材 を 活用 し ない 手 は ない

デグレチャフ 少佐 に 共和 国 と の 戦争 終結 に 向け て の

大役 を 任せる

♪~

~♪

( ドレイク ) ようやく 意識 が 戻り まし た か

重傷 を 負って フィヨルド に 浮 い て いる ところ を ―

救出 さ れ た そう です

何 か月 も 意識 不明 で ―

身元 が 判明 し た の も 数 日 前 と

( アン ソン ) 光 を … 見 た

あれ は … 神 の 光 だ

なかなか 興味深い です ね それ で 神様 は 何と ?

( アン ソン ) あの 悪魔 を … 討ち 滅ぼせ と


Youjo Senki ( The Saga of Tanya the Evil ) Episode 8

( ターニャ ) 晴れ 時々 砲弾 日和 |はれ|ときどき|ほうだん|ひより

本日 も 視界 良好 に つき ― ほんじつ||しかい|りょうこう||

血 で 血 を 洗う 激戦 が 繰り広げ られ て い ます ち||ち||あらう|げきせん||くりひろげ||||

やっと 協商 連合 が 片づ い た と 思ったら ― |きょうしょう|れんごう||かたづ||||おもったら

おはよう から おそ よう まで 砲弾 と 一緒 の 最 前線 勤務 |||||ほうだん||いっしょ||さい|ぜんせん|きんむ

隣 で 寝 て い た 戦友 が ― となり||ね||||せんゆう|

朝 起きる と 死 ん で いる こと も まれ に ある あさ|おきる||し||||||||

それ が ライン 戦線 の 日常 です ||らいん|せんせん||にちじょう|

( ターニャ ) 大隊 各位 支援 戦闘 だ |だいたい|かくい|しえん|せんとう|

可能 な かぎり 低空 で 突入 し 敵 砲兵 を 一気呵成 ( いっき か せい ) に たたく かのう|||ていくう||とつにゅう||てき|ほうへい||いっきかせい|||||

対空 対 魔 導 は 任意 に 行え たいくう|たい|ま|みちび||にんい||おこなえ

なお 我々 の 突入 後 も 友軍 の 砲撃 は 継続 さ れる |われわれ||とつにゅう|あと||ゆうぐん||ほうげき||けいぞく||

味方 の 弾 に 当たる マヌケ など ― みかた||たま||あたる||

我が 隊 に は 存在 し ない と 思う が ― わが|たい|||そんざい||||おもう|

一応 留意 せよ いちおう|りゅうい|

( 砲撃 音 ) ほうげき|おと

( グランツ ) 相変わらず 盛大 です ね 砲弾 も タダ じゃ ない と いう のに |あいかわらず|せいだい|||ほうだん||ただ|||||

( ヴァイス ) 気 を 抜く な よ 曳 下 ( えい か ) 砲撃 用 の 時限 信 管 だ |き||ぬく|||えい|した|||ほうげき|よう||じげん|しん|かん|

さく裂 し た 破片 が 雨 の よう に 降って くる ぞ さくれつ|||はへん||あめ||||ふって||

分かって ます よ わかって||

( ヴィー シャ ) こちら 05

( ヴィー シャ ) 接近 中 の 2 個 魔 導 中隊 を 視 認 し まし た ||せっきん|なか||こ|ま|みちび|ちゅうたい||し|にん|||

( ターニャ ) 第 1 中 隊 は 対 魔 導 師 戦闘 ! |だい|なか|たい||たい|ま|みちび|し|せんとう

アポ なし の マヌケ ども を たたき 返せ ! あぽ|||||||かえせ

残り は 砲兵 だ ! 手早く 済ませ て 合流 せよ ! のこり||ほうへい||てばやく|すませ||ごうりゅう|

( 共和 国 兵士 ) う わ っ きょうわ|くに|へいし|||

( ターニャ ) 大隊 諸君 にぎやか に なって き た ぞ |だいたい|しょくん||||||

さぞかし 楽しい だ ろ う ? |たのしい|||

♪~

~♪

あっ … クッソ …

( ヴァイス ) だ から 気 を 抜く な と 言った ん だ |||き||ぬく|||いった||

( グランツ ) ヴァイス 中尉 殿 … ||ちゅうい|しんがり

でも その分 スコア は 稼げ まし た よ |そのぶん|すこあ||かせげ|||

次 も 期待 し とい て ください つぎ||きたい||||

最後 の スコア が 自爆 に なって も 知ら ん ぞ さいご||すこあ||じばく||||しら||

まだ 大 隊長 に しごか れ 足りない の か |だい|たいちょう||||たりない||

分かって ます よ わかって||

そこ の セレブリャコーフ 少尉 を 見習え |||しょうい||みならえ

大 隊長 に つい て 飛ぶ だけ で ベテラン に なった ほど だ だい|たいちょう||||とぶ|||べてらん||||

ん っ … 私 が 何 か ? ||わたくし||なん|

( ヴァイス ) 少尉 は 大 隊長 殿 と ペア を 組 ん で 長い の だ ろ う ? |しょうい||だい|たいちょう|しんがり||ぺあ||くみ|||ながい||||

( ヴィー シャ ) う う っ …\ N まあ そう で は あり ます が

隣 を 代わって くださり ます か ? となり||かわって|||

( ヴァイス ) アッハハ …\ N 軍務 上 少尉 と 交代 は でき ん よ |||ぐんむ|うえ|しょうい||こうたい||||

残念 だ が 一緒 に 飛ぶ わけ に は … ざんねん|||いっしょ||とぶ|||

そう です か …

( 情報 将校 ) デグレチャフ 少佐 殿 ! じょうほう|しょうこう||しょうさ|しんがり

( 情報 将校 ) デグレチャフ 少佐 殿 は おら れ ます か ? じょうほう|しょうこう||しょうさ|しんがり|||||

次 席 指揮 官 の ヴァイス 中尉 で あり ます つぎ|せき|しき|かん|||ちゅうい|||

緊急 の ご 用件 が ? きんきゅう|||ようけん|

あ …

後方 地域 が 遮断 さ れ た ? こうほう|ちいき||しゃだん|||

( 情報 将校 ) は … はい じょうほう|しょうこう||

アレーヌ 市 で パルチザン の 蜂起 で あり ます |し||||ほうき|||

( ターニャ ) アレーヌ 市 は 元 共和 国領 ||し||もと|きょうわ|こくりょう

火種 は くすぶって い た わけ か … ひだね||||||

( 情報 将校 ) 憲兵 隊 から なる 駐屯 部隊 は 鎮圧 に 失敗 じょうほう|しょうこう|けんぺい|たい|||ちゅうとん|ぶたい||ちんあつ||しっぱい

既に 鉄道 を 押さえ られ ― すでに|てつどう||おさえ|

前線 へ の 補給 路 が 圧迫 さ れ て いる そう です ぜんせん|||ほきゅう|じ||あっぱく||||||

マズ い な …

飯 も 砲弾 も なし で 戦え と ? めし||ほうだん||||たたかえ|

( 民兵 ) 死ね ! ( 民兵 ) この ! みんぺい|しね|みんぺい|

( 民兵 ) 帝国 の 犬 め ! みんぺい|ていこく||いぬ|

( 民兵 たち の 歓声 ) みんぺい|||かんせい

( 憲兵 ) く … 空挺 ( くう て い ) 降下 です 共和 国 軍 が 空挺 作戦 を けんぺい||くうてい||||こうか||きょうわ|くに|ぐん||くうてい|さくせん|

敵 魔 導 師 が 反 徒 と 合流 する も よ … てき|ま|みちび|し||はん|と||ごうりゅう|||

敵 魔 導 師 が 反 徒 と 合流 する も よ … てき|ま|みちび|し||はん|と||ごうりゅう|||

( 銃撃 音 ) じゅうげき|おと

( 銃撃 音 ) じゅうげき|おと

( ビアント ) 橋 頭 保 を 確保 し |きょう|あたま|たもつ||かくほ|

長期 戦 に 備えよ ! ちょうき|いくさ||そなえよ

1 日 でも 戦闘 を 長引か せ 帝国 の 首 を 絞め 上げる ぞ ! ひ||せんとう||ながびか||ていこく||くび||しめ|あげる|

( ハンス ) 喜べ デグレチャフ 少佐 |よろこべ||しょうさ

( ハンス ) 本日 14 : 23 を もって |ほんじつ||

方面 軍 司令 部 より 特命 を 発 す ほうめん|ぐん|しれい|ぶ||とくめい||はつ|

“ 二〇三 大隊 は ― ” ふた|みっ|だいたい|

“ アレーヌ 市 の 反 徒 と 合流 し た 敵 魔 導 部隊 を 速やか に 排除 ” |し||はん|と||ごうりゅう|||てき|ま|みちび|ぶたい||すみやか||はいじょ

“ その後 友軍 と ともに 市街 地 の 制圧 に 当たれ ” そのご|ゆうぐん|||しがい|ち||せいあつ||あたれ

( ハンス ) 事態 は 急 を 要 する 任せ た ぞ |じたい||きゅう||かなめ||まかせ||

ご 命令 と あら ば 喜んで |めいれい||||よろこんで

しかし 市街 戦 と なる と 手間取り そう です ね |しがい|いくさ||||てまどり|||

( ハンス ) その 心配 は 要ら ん ( ターニャ ) うん ? ||しんぱい||いら|||

( ハンス ) 短 時間 で 市街 地 の 敵 部隊 を 排除 する 一案 が |みじか|じかん||しがい|ち||てき|ぶたい||はいじょ||いちあん|

参謀 本部 より 提示 さ れ た さんぼう|ほんぶ||ていじ|||

( ターニャ ) その 案 と は ? ||あん||

これ より アレーヌ 市 に 避難 勧告 が 出さ れる |||し||ひなん|かんこく||ださ|

勧告 以降 市 内 に 残って いる 者 は 国際 法 的 に ― かんこく|いこう|し|うち||のこって||もの||こくさい|ほう|てき|

全て 共和 国 軍 部隊 と 見なさ れる だ ろ う すべて|きょうわ|くに|ぐん|ぶたい||みなさ||||

上 から は 市 内 に 残った 敵 全て を 排除 しろ と の 命令 だ うえ|||し|うち||のこった|てき|すべて||はいじょ||||めいれい|

敵 魔 導 部隊 を 排除 後 砲兵 隊 に よる 砲撃 を 行う てき|ま|みちび|ぶたい||はいじょ|あと|ほうへい|たい|||ほうげき||おこなう

( ターニャ ) なるほど

我々 は 行く も 地獄 われわれ||いく||じごく

引く も 地獄 と いう わけ です か ひく||じごく|||||

あ …

( ターニャ ) ところ で た あい の ない さえずり でしょ う が ―

我々 の 敵 は あくまで も 共和 国 軍 な の です ね ? われわれ||てき||||きょうわ|くに|ぐん||||

( ハンス ) 当たり 前 で は ない か |あたり|ぜん||||

( ターニャ ) でき れ ば 予想 さ れる 敵 戦力 の 構成 を ― ||||よそう|||てき|せんりょく||こうせい|

ご 教示 いただき たい の です が |きょうじ|||||

( ハンス ) 少数 の 共和 国 軍 魔 導 師 以外 は 民兵 だ |しょうすう||きょうわ|くに|ぐん|ま|みちび|し|いがい||みんぺい|

既に 多く の 帝国 国民 が 捕虜 と なって いる すでに|おおく||ていこく|こくみん||ほりょ|||

( ターニャ ) それ は なんとも 痛ましい ||||いたましい

直ちに 行動 を 開始 せ ね ば なり ませ ん な ただちに|こうどう||かいし|||||||

( ハンス ) ああ

まあ 民間 人 が いれ ば 制約 に も なり ま しょ う が |みんかん|じん||||せいやく|||||||

まさか 敵 の 正規 軍 が 人間 の 盾 を 使う はず も あり ませ ん し ね |てき||せいき|ぐん||にんげん||たて||つかう|||||||

我々 は 共和 国 軍 の 拠点 を たたく のみ われわれ||きょうわ|くに|ぐん||きょてん|||

ルール に のっとって 勧告 を 行う 以上 は ― るーる|||かんこく||おこなう|いじょう|

心おきなく …\ N ( ハンス ) 少佐 こころおきなく|||しょうさ

失礼 し まし た しつれい|||

しかし 残念 な こと だ … |ざんねん|||

( ターニャ ) ええ 本当 に 残念 で しかた が あり ませ ん ||ほんとう||ざんねん||||||

ですが 我ら は 軍人 |われら||ぐんじん

命令 と あら ば 麗し の アレーヌ とて 焼か ね ば なり ませ ん めいれい||||うるわし||||やか|||||

( ハンス ) 軍人 に など なる もの で は ない な |ぐんじん||||||||

( 民兵 ) フンッ 何 が 避難 勧告 だ くっ ! みんぺい||なん||ひなん|かんこく||

大隊 諸君 観光 旅行 だ だいたい|しょくん|かんこう|りょこう|

敵 の 空挺 だ 魔 導 部隊 が アレーヌ 市 の 民兵 と 合流 し た らしい てき||くうてい||ま|みちび|ぶたい|||し||みんぺい||ごうりゅう|||

同 市 は 今や 共和 国 軍 の 手 に 落ち た どう|し||いまや|きょうわ|くに|ぐん||て||おち|

当然 奪還 する ! とうぜん|だっかん|

さて それ に あたり 難題 が ある ||||なんだい||

我ら は 市 内 の 共和 国 軍 を 全て 排除 し なけ れ ば なら ない われら||し|うち||きょうわ|くに|ぐん||すべて|はいじょ||||||

( 隊員 たち の ざわめき ) たいいん|||

( 隊員 たち の ざわめき ) たいいん|||

( ターニャ ) 当然 で は ある が 非 戦闘 員 へ の 発砲 は 厳しく 禁じる |とうぜん|||||ひ|せんとう|いん|||はっぽう||きびしく|きんじる

( ターニャ ) 当然 で は ある が 非 戦闘 員 へ の 発砲 は 厳しく 禁じる |とうぜん|||||ひ|せんとう|いん|||はっぽう||きびしく|きんじる

ただし 市街 戦 に つき ― |しがい|いくさ||

物的 破損 に つい て は 破壊 許可 が 出 て いる ぶってき|はそん|||||はかい|きょか||だ||

なお 敵 魔 導 師 交戦 前 と 排除 後 に それぞれ 勧告 を 行う |てき|ま|みちび|し|こうせん|ぜん||はいじょ|あと|||かんこく||おこなう

敵 が 降伏 勧告 を 受諾 すれ ば よし てき||こうふく|かんこく||じゅだく|||

そう で ない 場合 は 掃討 戦 に 移行 する 以上 だ |||ばあい||そうとう|いくさ||いこう||いじょう|

( 隊員 ) 掃討 戦 ? ( 隊員 ) 市街 地 で か … たいいん|そうとう|いくさ|たいいん|しがい|ち||

( 隊員 ) 敵 を 全て 排除 って …\ N ( 隊員 ) まさか … たいいん|てき||すべて|はいじょ|||たいいん|

( グランツ ) 本当 に い い ん でしょ う か ? |ほんとう|||||||

市 内 の 敵 全て を 排除 する って こと は つまり … し|うち||てき|すべて||はいじょ|||||

勧告 を 行った ところ で 素直 に 応じる と は 思え ませ ん し かんこく||おこなった|||すなお||おうじる|||おもえ|||

聞く ところ で は 砲撃 まで 行う と … きく||||ほうげき||おこなう|

だいたい 民兵 と 非 戦闘 員 の 区別 など 不可能 です |みんぺい||ひ|せんとう|いん||くべつ||ふかのう|

下手 すれ ば 虐 … へた|||ぎゃく

それ 以上 は 言う な |いじょう||いう|

( 民兵 ) こっち だ ! おとなしく しろ ! みんぺい||||

( 憲兵 ) う あっ ! う う … けんぺい||||

( 憲兵 たち ) う う っ … けんぺい||||

( ビアント ) わずか 数 時間 で 飛 ん で くる と は … ||すう|じかん||と|||||

よほど 事態 を 深刻 に 受け止め て いる らしい な |じたい||しんこく||うけとめ||||

( 共和 国 魔 導 師 ) ブラボー リーダー より 戦域 管制 きょうわ|くに|ま|みちび|し||りーだー||せんいき|かんせい

敵 魔 導 部隊 の データ を 送信 する 確認 せよ てき|ま|みちび|ぶたい||でーた||そうしん||かくにん|

( ビアント ) “ ライン の 悪魔 ” だ と ? |らいん||あくま||

連中 大物 を 引っ張り出し て き た な れんちゅう|おおもの||ひっぱりだし||||

( 共和 国 魔 導 師 ) 敵 先鋒 ( せ ん ぽ う ) 防空 識別 圏 突破 きょうわ|くに|ま|みちび|し|てき|せんぽう|||||ぼうくう|しきべつ|けん|とっぱ

市 外 上空 へ 急速 接近 中 し|がい|じょうくう||きゅうそく|せっきん|なか

来る ぞ ! 長 距離 伏 撃 戦 用意 ! くる||ちょう|きょり|ふ|う|いくさ|ようい

( グランツ ) 誰 も い ない です ね … |だれ|||||

( ヴァイス ) 避難 勧告 が 発令 さ れ た の だ 当然 だ ろ う |ひなん|かんこく||はつれい||||||とうぜん|||

あっ

伏兵 ! 狙撃 さ れ て い ます ! ふくへい|そげき|||||

チッ … エンゲージ ! 各 員 散 開 ! ||かく|いん|ち|ひらき

敵 位置 を 捕 捉 ! 4 時 方向 および 7 時 方向 の 尖塔 ( せ ん と う ) ! てき|いち||ほ|そく|じ|ほうこう||じ|ほうこう||せんとう||||

( ターニャ ) チッ 素早い … 逃がす か ! ||すばやい|にがす|

( 共和 国 魔 導 師 ) う う っ … きょうわ|くに|ま|みちび|し|||

クソッ どこ だ ! ? う っ …

くっ …

くっ …

( 共和 国 魔 導 師 ) う っ … きょうわ|くに|ま|みちび|し||

( ターニャ ) 各自 近接 戦 の 用意 ! ヤツ ら の 狙い は 時間 稼ぎ だ ! |かくじ|きんせつ|いくさ||ようい|やつ|||ねらい||じかん|かせぎ|

( ターニャ ) ひるむ な ! ( 隊員 たち ) は っ ! |||たいいん|||

グランツ 少尉 すま ない が 妙に 疲れ た |しょうい||||みょうに|つかれ|

強壮 剤 を もらえ ない か ( グランツ ) あっ はい きょうそう|ざい|||||||

ヴァイス 中尉 殿 被弾 さ れ て い ます ( ヴァイス ) 何 ! ? |ちゅうい|しんがり|ひだん|||||||なん

気づ い て い ない の です か ? 止血 帯 を … 早く ! きづ||||||||しけつ|おび||はやく

( ターニャ ) 少尉 マヌケ の 容体 は ? |しょうい|||ようだい|

( グランツ ) 命 に 差し障り は あり ませ ん が 継 戦 は 困難 か と |いのち||さしさわり||||||つ|いくさ||こんなん||

( ターニャ ) やむ を えん …\ N ヴァイス 中尉 さっさと 下がれ ||||||ちゅうい||さがれ

あ … しかし 大 隊長 殿 ! ||だい|たいちょう|しんがり

( ターニャ ) 貴 様 1 人 抜け た ところ で 問題 は ない |とうと|さま|じん|ぬけ||||もんだい||

足手まとい に なる くらい なら 被弾 し た 連中 を まとめ て 帰還 しろ あしでまとい|||||ひだん|||れんちゅう||||きかん|

はい …

( ターニャ ) 次 席 指揮 権 は ケーニッヒ 中尉 に 継承 |つぎ|せき|しき|けん|||ちゅうい||けいしょう

第 2 中 隊 の 指揮 は 私 が 執る だい|なか|たい||しき||わたくし||とる

了解 です … ご 武運 を りょうかい|||ぶうん|

貴 様 は 考え すぎる の だ とうと|さま||かんがえ|||

躊躇 ( ちゅうちょ ) し た の だ ろ う ? この 大 バカ 者 め ! ちゅうちょ|||||||||だい|ばか|もの|

帰ったら 覚悟 し て おけ ! かえったら|かくご|||

すま ん …

( 共和 国 魔 導 師 ) 敵 魔 導 師 散 開 ( 共和 国 魔 導 師 ) 突っ込 ん で き ます きょうわ|くに|ま|みちび|し|てき|ま|みちび|し|ち|ひらき|きょうわ|くに|ま|みちび|し|つっこ||||

チッ … 下がる ぞ ! 距離 を とって 撃ち 続けろ ! |さがる||きょり|||うち|つづけろ

( ヴィー シャ ) 敵 魔 導 師 が 後退 中 ! 建物 内 に 引きこもる よう です ||てき|ま|みちび|し||こうたい|なか|たてもの|うち||ひきこもる||

( ターニャ ) しかたない 突入 は 中止 だ ! ||とつにゅう||ちゅうし|

そのまま 押し込 ん どけ |おしこ||

よろしい の です か ?

( ターニャ ) 市街 地 外部 の 砲兵 隊 に 手出し でき なく すれ ば ― |しがい|ち|がいぶ||ほうへい|たい||てだし||||

目的 は 達成 さ れ た も 同然 もくてき||たっせい|||||どうぜん

その あと の こと まで は あずかり 知ら ん よ |||||||しら||

分かり まし た わかり||

では 呼びかける と しよ う 砲兵 隊 に も つなげ |よびかける||||ほうへい|たい|||

( スピーカー の ノイズ 音 ) すぴーかー|||おと

( ターニャ ) 武装 蜂起 せり し 非 正規 戦闘 要員 に 勧告 す |ぶそう|ほうき|||ひ|せいき|せんとう|よういん||かんこく|

戦時 陸 戦 規定 第 26 条 3 項 に 基づき ― せんじ|りく|いくさ|きてい|だい|じょう|うなじ||もとづき

帝国 臣民 の 解放 を 要求 する ていこく|しんみん||かいほう||ようきゅう|

諸君 が 不当 に も 捕虜 と せり し アレーヌ 市民 を 解放 せよ しょくん||ふとう|||ほりょ|||||しみん||かいほう|

( 民兵 ) ふざける な ! みんぺい||

( 民兵 ) 我ら こそ 正当 な アレーヌ 市民 だ ! みんぺい|われら||せいとう|||しみん|

( 民兵 ) 不当 な 捕虜 など 存在 し ない ! みんぺい|ふとう||ほりょ||そんざい||

諸君 ら の 虐殺 行為 は 許容 でき ない しょくん|||ぎゃくさつ|こうい||きょよう||

戦時 陸 戦 規定 第 8 条 5 項 に より 担当 官 を 接見 さ せよ せんじ|りく|いくさ|きてい|だい|じょう|うなじ|||たんとう|かん||せっけん||

勧告 を 受け入れ ぬ 場合 必然 的 に 戦闘 員 と 見なす かんこく||うけいれ||ばあい|ひつぜん|てき||せんとう|いん||みなす

何 を 今更 ! なん||いまさら

( 民兵 ) チクショウ ! 帝国 の クソ ども め ! みんぺい||ていこく||くそ||

どう する ? どう する !

( 民兵 ) チクショウ … チクショウ ! みんぺい||

( 民兵 たち ) おい … みんぺい||

( 銃声 ) じゅうせい

( ターニャ ) 観測 は ? |かんそく|

( ヴィー シャ ) はい 映像 を 宝 珠 に 記録 し まし た |||えいぞう||たから|しゅ||きろく|||

( ターニャ ) 司令 部 へ 送信 しろ |しれい|ぶ||そうしん|

まったく … 統制 の とれ て い ない 民兵 と いう の は これ だ から |とうせい||||||みんぺい|||||||

( 通信 兵 ) 司令 部 より 作戦 参加 の 全 部隊 へ つうしん|つわもの|しれい|ぶ||さくせん|さんか||ぜん|ぶたい|

これ より 掃討 戦 へ 移行 する アレーヌ 市 内 の 共和 国 軍 を 排除 せよ ||そうとう|いくさ||いこう|||し|うち||きょうわ|くに|ぐん||はいじょ|

さて 降伏 勧告 の 義務 は 果たし た |こうふく|かんこく||ぎむ||はたし|

我々 は 自国 民 保護 の ため の 任務 に ― われわれ||じこく|たみ|ほご||||にんむ|

当たる と しよ う あたる|||

( 市民 たち の ざわめき ) しみん|||

( 市民 たち の 叫び声 ) しみん|||さけびごえ

( 市民 たち ) ああ … しみん||

( ビアント ) な …

何 な の だ … なん|||

くっ …

何 な の だ これ は ! なん|||||

( 共和 国 魔 導 師 ) ビアント 隊長 ! きょうわ|くに|ま|みちび|し||たいちょう

ぐ っ … 共和 国 市民 を 保護 し つつ 戦域 から 撤退 する 急げ ! ||きょうわ|くに|しみん||ほご|||せんいき||てったい||いそげ

( 帝国 兵士 ) 装填 ( そう てん ) 完了 ! ていこく|へいし|そうてん|||かんりょう

( 帝国 兵士 ) 撃て ていこく|へいし|うて

( 隊員 ) こっち だ ー ! ( 隊員 ) しっかり しろ ー ! たいいん|||-|たいいん|||-

う う … くっ …

う っ …

( 吐く 音 ) はく|おと

ハァッ ハァッ …

自分 は … 捕虜 の 救出 を … じぶん||ほりょ||きゅうしゅつ|

人助け を し て いる だけ だ … ひとだすけ||||||

( 帝国 兵士 たち の うめき声 ) ていこく|へいし|||うめきごえ

( ヴィー シャ ) 残り は ? ( 隊員 ) これ で 全員 か と ||のこり||たいいん|||ぜんいん||

( ヴィー シャ ) 残り は ? ( 隊員 ) これ で 全員 か と ||のこり||たいいん|||ぜんいん||

( 無線 の 受信 音 ) むせん||じゅしん|おと

( 無線 の 受信 音 ) むせん||じゅしん|おと

( 通信 兵 ) ピクシー 大隊 へ 通達 現在 B 4 地点 にて ― つうしん|つわもの||だいたい||つうたつ|げんざい||ちてん|

後退 中 の 敵 残存 魔 導 師 が 殿 軍 を 務め て いる こうたい|なか||てき|ざんそん|ま|みちび|し||しんがり|ぐん||つとめ||

友軍 の 観測 班 が 妨害 さ れ 砲撃 が 行え ない 排除 は 可能 か ? ゆうぐん||かんそく|はん||ぼうがい|||ほうげき||おこなえ||はいじょ||かのう|

( ターニャ ) 目 視 し た 問題 ない 可能 だ |め|し|||もんだい||かのう|

( 通信 兵 ) 殿 軍 を 排除 後 砲撃 を 再開 する 5 分 以内 に 願う つうしん|つわもの|しんがり|ぐん||はいじょ|あと|ほうげき||さいかい||ぶん|いない||ねがう

( ターニャ ) 任務 了解 最善 を 尽くす |にんむ|りょうかい|さいぜん||つくす

( グランツ ) くっ …\ N ( ヴィー シャ ) あっ

くっ …

ハァ …\ N ( 着地 音 ) ||ちゃくち|おと

( グランツ ) 大 隊長 殿 ! |だい|たいちょう|しんがり

どう か ご 再考 を ! |||さいこう|

か … 彼ら は 砲撃 から 逃げる すべ など 知り ませ ん ! |かれら||ほうげき||にげる|||しり||

もし … もし 我々 が あの 魔 導 師 たち を 排除 し たら … ||われわれ|||ま|みちび|し|||はいじょ||

( ターニャ ) 帝国 の 敵 が 砲撃 で 吹き飛ぶ の だ ろ う な |ていこく||てき||ほうげき||ふきとぶ|||||

結構 な こと だ けっこう|||

( グランツ ) しかし それ は ! ( ターニャ ) グランツ 少尉 ||||||しょうい

逃し た 敵 は また 銃 を 取る の だ のがし||てき|||じゅう||とる||

我々 を 撃つ ため に な われわれ||うつ|||

う っ …

ヤツ ら を 逃せ ば やつ|||のがせ|

あの 中 から 帝国 に 憎悪 を 燃やす 新 兵 が 生まれる だ ろ う |なか||ていこく||ぞうお||もやす|しん|つわもの||うまれる|||

だから … だ から 殺せ と ! ? |||ころせ|

う っ … ぐ わ っ !

( ターニャ ) これ は 上 から の 命令 だ 敵 は 撃た ね ば 撃た れる の だ |||うえ|||めいれい||てき||うた|||うた|||

少なくとも “ 撃つ な ” と 言わ れる まで は 撃た ね ば なら ん すくなくとも|うつ|||いわ||||うた||||

う っ …

( ターニャ ) 先ほど まで の 言葉 は 聞か なかった こと に して やろ う |さきほど|||ことば||きか||||||

もう 一 度 だけ 言う これ は 上 から の 命令 だ |ひと|たび||いう|||うえ|||めいれい|

銃 を … 取り たまえ じゅう||とり|

( グランツ ) くっ …

う う っ …

う あ あー っ !

( 銃声 ) じゅうせい

( ゼートゥーア ) 話 と いう の は ? |はなし||||

( レル ゲン ) 昨年 夏 軍 大学 の 第 17 研究 所 に 提出 さ れ た 論文 です ||さくねん|なつ|ぐん|だいがく||だい|けんきゅう|しょ||ていしゅつ||||ろんぶん|

論文 の 要旨 は ― ろんぶん||ようし|

“ いかに し て 市街 戦 そのもの を 合法 化 する か ” に つい て ― |||しがい|いくさ|その もの||ごうほう|か|||||

国際 法 を 解釈 し 直す こと で ― こくさい|ほう||かいしゃく||なおす||

都市 砲撃 の 制限 を 回避 する 旨 が 記さ れ て い ます とし|ほうげき||せいげん||かいひ||むね||しるさ||||

閣下 は これ を 参考 に 今回 の 作戦 を 立案 さ れ た の でしょう か ? かっか||||さんこう||こんかい||さくせん||りつあん||||||

( ゼートゥーア ) だ と し たら ?

何も … なにも

ただ 小 官 は …\ N 確認 し たかった だけ で あり ます |しょう|かん|||かくにん||||||

論文 の 執筆 者 は …\ N デグレチャフ 少佐 な の です ね ろんぶん||しっぴつ|もの||||しょうさ||||

( ゼートゥーア ) 貴 官 の 言う とおり 少佐 は 極めて 優れ た 軍人 の よう だ |とうと|かん||いう||しょうさ||きわめて|すぐれ||ぐんじん|||

あれほど の 優秀 な 人材 を 活用 し ない 手 は ない ||ゆうしゅう||じんざい||かつよう|||て||

デグレチャフ 少佐 に 共和 国 と の 戦争 終結 に 向け て の |しょうさ||きょうわ|くに|||せんそう|しゅうけつ||むけ||

大役 を 任せる たいやく||まかせる

♪~

~♪

( ドレイク ) ようやく 意識 が 戻り まし た か ||いしき||もどり|||

重傷 を 負って フィヨルド に 浮 い て いる ところ を ― じゅうしょう||おって|||うか|||||

救出 さ れ た そう です きゅうしゅつ|||||

何 か月 も 意識 不明 で ― なん|かげつ||いしき|ふめい|

身元 が 判明 し た の も 数 日 前 と みもと||はんめい|||||すう|ひ|ぜん|

( アン ソン ) 光 を … 見 た ||ひかり||み|

あれ は … 神 の 光 だ ||かみ||ひかり|

なかなか 興味深い です ね それ で 神様 は 何と ? |きょうみぶかい|||||かみさま||なんと

( アン ソン ) あの 悪魔 を … 討ち 滅ぼせ と |||あくま||うち|ほろぼせ|