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百物語 - Yōkai​ Stories, げた の 化け物

げた の 化け物

げた の 化け物

むかし むかし 、ある 町 に 、はきもの を そまつ に する 家 が ありました 。 この 家 の おかみさん が 、ちょっと でも げた の 歯 が 欠けたり 、はなお が 切れたり する と 、すぐに はきもの を 捨てて しまう のです 。 だ から 主人 も 子ども も 、いつも 新しい はきもの を はいて いました 。

ある 晩 の 事 、女中 さん が 一人 で 起きて 縫い物 を して いる と 、表 の 方 から 、♪からこん 、からこん ♪穴 が 三 つ に 、歯 が 二 つ と 、歌い ながら 、誰 か が やって 来る の です 。 「あら ? こんな 夜中 に 、おかしな 歌 を 歌う 人 も いる もの ね 」女中 さん が 戸 の すきま から 、そっと 外 を のぞいて みました が 、誰 も いません 。 ところが しばらく すると 、また 、♪からこん 、からこん ♪穴 が 三 つ に 、歯 が 二 つ と 、言う 歌声 と 一緒に 、げた を 鳴らす 音 まで 聞こえて 来る のです 。 「もしかして 、化け物 ? 」女中 さん は 怖くて 怖くて 、朝 まで 一睡 も 出来ませんでした 。

やがて 夜 が 明けて おかみさん が 起きて くる と 、女中 さん は さっそく ゆうべ の 出来事 を 話しました 。 する と 、おかみさん は 、「あははは 。 何 を 馬鹿 な 事 を 言って いる ん だい 。 おおかた 、 夢 でも 見て いた ん だろう 」と 、 女中 さん が いくら 説明 しても 信じて くれません 。 「 夢 で は あり ませ ん 。 本当 なん です 。 うそ だ と 思う なら 、今夜 わたし の 部屋 に 来て ください 」「はい はい 、わかった 。 そんなに 言う の なら 、今夜 、お前 の 部屋 に 行って あげる よ 」

その 晩 、おかみさん は 女中 さん の 部屋 に 行きました が 、いつまで たっても 変わった 事 が ありません 。 「ほら ね 、こんな 事 だろう と 思った よ 。 さあ 、そろそろ 休む と しよう かね 」おかみさん が 部屋 を 出よう と する と 、誰か が 歩いて くる 音 が しました 。 ♪からこん 、からこん ♪穴 が 三 つ に 、歯 が 二 つ 「あれ ま 、本当に 、お前 の 言う 通り だ ね 」でも おかみさん は 気 の 強い 女 の 人 な ので 、女中 さん の 様に 怖がったり は しません 。 「どれ 、わたし が 正体 を 見届けて やる よ 」そう 言って 、細く 戸 を 開けました 。 する と 、どう でしょう 。 大きな げた の 化け物 が 、おかみさん が 昨日 捨てた ばかり の げた を 手 に 持って 、歌い ながら 表 を 歩き回っている で は ありません か 。 ♪からこん 、からこん ♪穴 が 三 つ に 、歯 が 二 つ その 歌声 は 、怖い と 言う より も 悲しく 寂しい 歌声 です 。 しばらく 歩き回って いた げた の 化け物 は 、物置 の 辺り で 姿 を 消しました 。 「 おや ? げた と 物置 に 、何か 因縁 で も ある の か ね ? 」化け物 の 後 を つけて きた おかみさん は 、思い切って 物置 の 戸 を 開けました 。 する と そこ に は 、おかみさん が 今まで に 捨てた 古い げた が 、山 の 様 に 積み上げられていた のです 。 「 あれ まあ 、こういう 事 だった のか い 」まだ 使える のに 捨てられた げた に 魂 が 宿り 、いつか もう一度 はいて もらおう と 物置 を 住み家 に して いた のでした 。 「うーん 。 これ は ちょっと 、反省 しない と ね 」それから おかみさん は 、はきもの を とても 大切に する ように なり 、げた の 化け物 も 現れなく なった そうです 。

おしまい

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