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Conversational YouTube Videos, 石田尚志インタビュー Takashi Ishida Interview

石田 尚志 インタビュー Takashi Ishida Interview

《 海 坂 の 絵巻 》って いう 作品 な んです けど これ は 2007 年 です ね 確か 7,8 メートル ぐらい だった かしら 長い 巻物 の 紙 に 少しずつ 筆 で ちょっと 描いて は カシャ ちょっと 描いて は カシャって いう こと を 繰り返して いく んです ね そう する と 要するに 線 が き ゅ ーっと のびて いく アニメーション が つくれる わけです それ を ドローイングアニメーション と いう 言葉 で 言ったり します けど 僕 は その 前 から ずっと 自分 の 絵 の 問題 と いう の が だんだん 音楽 を 描きたい と か あるいは のびて いく 線 自体 が ようするに 生きて いる 絵 みたいな 形 で のびて いく 線 と か そういう もの に 欲望 が あふれて いった ので

ドローイングアニメーション の 技法って いう の を 使った 作品 を ずっと 作り 始めて いた んです ね いく つ か いろんな 仕事 を して その 中 で ちょっと 一 回 徹底 的に のびて いく だけって いう こと それ に 自分 自身 が 埋没 する ように ずっと やって みたいな と 思って セット を 組んだ んです ちょっと 描いて カシャって いう それ を 一 番 自分 が 楽な 姿勢 で できる ように と 思って 巻物 紙 が あって 紙 を 巻いて いく んです ね ようするに 向こう から 白い 紙 が 来る 自分 は ちょっと 描いて

上 に ある カメラ 目 の 高 さ だった かな カシャって 撮って もう 一 度 紙 を ひく んです ね それ で また 描いて カシャ また 引いて 描いて カシャ

それ を 繰り返す と 向こう から ずっと 白い 紙 が 手前 に ずーっと 来る わけです

それ を のばす と アニメーション の 原画 が 数 メートル に なる の もの に なる わけです けど

簡単に 言う と そこ で 一 番 僕 が やり たかった こと は

無限に 描ける 紙 と いう か

向こう から ひたすら 白い 紙 が やってくる と いう こと だった わけです ね

例えば それ 以外 の 作品 だ と 壁 に ちょっと ずつ 描いて いって

そう する と 埋まって しまったら もう 一 度 その 上 に 描き つらねて いく と いう か

絵の具 の 層 が 手前 に くる わけです よ ね

絵 を 描くって いう の は そういう こと だ と 思う んです けど 今 の 話 で いう と 無限に その 白い 面 が くる から 無限に その 線 が のばせて いける と いう そういう 欲望

徹底 的に それ を やるって いう そういう 仕事 でした 重要な の は 絶対 に 下書き は し ない よ と いう こと です よ ね 真っ白 の まん ま に そこ に 筆 で ひ ゅっと のばして いく と いう か そこ に ひと つ ルールって いう か 常に 下書き と か 絵 コンテ を 可能な 限り つくら ない と いう の は あって こども の とき から 絵 を 描く の が すごく 好きで

想像 の 怪獣 みたいな の と か

いろんな 生き物 みたいな もの と か を たくさん 描いて いて

それ は 幼稚園 の とき の もの な んです けど それ は いま でも 大切に とって あって

常に その とき の いろいろ 線 が のびて いて

それ が 何 か 形 に なって いった と いう

その 喜び を 忘れ ない ように は して いる んです けど

その とき から 小学校 の とき から その 喜び が そのまま

絵 を 描く こと が 生きて いくって こと と セット で 仕事 なり なんなり できれば いい な と 思って いた んです けど 確実に それ が もう 画家 に なる んだ と いう 思い に なって いった の は

中学生 くらい だった と 思います 逆に 言う と 絵 以外 あまり 得意な もの が なかった と いう こと も ある んです けど とにかく 絵 ばかり 描いて いた と いう 感じ でしょう か

自分 で 何 か 想像 上 の 世界 を つくって いけるって いう か 想像 だけ じゃ なくて も いい んです けど もの を みる 経験 を 通して

何 か 世の中 が うそっぽい なって いう か リアルじゃ ない なって いう ような そんな 感じ が ずっと あって 絵 の 中 で 本物 と 出会いたい と いう か 絵 を 通す こと で 本当の 世界 を 自分 の もの に したい みたいな だんだん スケッチ したり する の も 好きだった んです けど 想像 上 の 建物 を 描いて みよう と か 自分 が 行って みたい 場所 と いう か その うち の ひと つ に バベル の 塔 を 描いて みよう みたいな そんな 思い も あって ひと つ の きっかけ だった んです けど

夏 休み に 50 号 くらい の バベル の 塔 を 描いたって いう の は すごく いま でも 大切な 思い出 で ここ に も 飾って ある んです けど あと は 言葉 の 問題 と いう か 絵 を 描く とき に ひと つ あった の は

言葉 で は ない 世界 に 対する 憧れ と いう か そういう の も ちょっと あった んです よ ね

バベル の 塔 の 話って いう の は 確か そんな ような 話 だった と 思います 新しい こと です よ ね 新しい 実験 と いう か 新しい 技法 と か それ は 常に ある と 思います それ で 面白い の は 結局 新しい こと やる んだって 言って やって みて 振り返る と なんだ 前 も やって た なって いう 今回 初めて これ が できた なんて 言って おき ながら

振り返る と 10 年 前 に 同じ こと やって たな と か そういう の は 多々 ある んです

多々 ある んだ けど 自分 の 中 で は 常に これ が こういう 風 に 動いた か と か

これ が でて きた か と か

そういう ひと つ の チャレンジ と いったら つまらない 言葉 だ けど

それ は やっぱり 一 番 大切な もの です ね

描く 場所 です よ ね ようするに 描きたい も のって いって 描きたい 線 が うねうね 動いて 渦 を つくって いく ような そういう もの に 対する 欲望って いう の は 常に あって そういう 描きたい 線 の 欲望って いう の は いたずら 書き の ように 本当に 湯水 の ように と いう か いくら でも 描ける もの だ し

いくら でも その辺 に 紙 が あれば 描いて しまう ような もの で

ただ それ を その ある 作品 ようするに 形 に する

自分 の 場合 に は その 形 に する 場所 を つくって いくって いう か それ が 僕 の 場合 いま は 映像 を 通して やって みたり パフォーマンス だったりって いう 線 自体 は 全部 同じ と いえば 同じ わけです よ ね だから 湯水 と いう か むしろ 歩いて ようするに 呼吸 する ように

もちろん 線 が 引かれて 当然な わけじゃ ない です か だ けど それ を どこ に 落とす かって いう こと が もしかすると 自分 なり の 絵画 論 と いう か 映像 論 と いう か そういうような 形 に なって いる の かしら と いう


石田 尚志 インタビュー Takashi Ishida Interview いしだ|たかし|いんたびゅー|takashi|ishida|interview Takashi Ishida Interview Takashi Ishida Interview Takashi Ishida Interview 石田孝史专访

《 海 坂 の 絵巻 》って いう 作品 な んです けど これ は 2007 年 です ね 確か 7,8 メートル ぐらい だった かしら 長い 巻物 の 紙 に 少しずつ うみ|さか||えまき|||さくひん||||||とし|||たしか|めーとる||||ながい|まきもの||かみ||すこしずつ It's a work called "Emperor's Scroll", but it was in 2007. It was about 7,8 meters long. 筆 で ちょっと 描いて は カシャ ちょっと 描いて は カシャって いう こと を 繰り返して いく んです ね そう する と 要するに 線 が き ゅ ーっと のびて いく アニメーション が つくれる わけです それ を ドローイングアニメーション と いう 言葉 で 言ったり します けど 僕 は その 前 から ずっと 自分 の 絵 の 問題 と いう の が ふで|||えがいて||||えがいて||カシャ って||||くりかえして|||||||ようするに|せん||||- っと|||あにめーしょん|||||||||ことば||いったり|し ます||ぼく|||ぜん|||じぶん||え||もんだい|||| Draw a little with a brush and then Kasha. Draw a little and then Kasha, and so on. In short, an animation that stretches the lines is created. That is called drawing animation. I say, but I've always had a problem with my drawings before that. だんだん 音楽 を 描きたい と か あるいは のびて いく 線 自体 が ようするに 生きて いる 絵 みたいな 形 で |おんがく||えがき たい||||||せん|じたい|||いきて||え||かた| のびて いく 線 と か そういう もの に 欲望 が あふれて いった ので ||せん||||||よくぼう||||

ドローイングアニメーション の 技法って いう の を 使った 作品 を ずっと 作り 始めて いた んです ね いく つ か いろんな 仕事 を して その 中 で ||ぎほう って||||つかった|さくひん|||つくり|はじめて||||||||しごと||||なか| ちょっと 一 回 徹底 的に のびて いく だけって いう こと それ に 自分 自身 が 埋没 する ように ずっと やって みたいな と 思って セット を 組んだ んです |ひと|かい|てってい|てきに|||だけ って|||||じぶん|じしん||まいぼつ|||||||おもって|せっと||くんだ| ちょっと 描いて カシャって いう それ を 一 番 自分 が 楽な 姿勢 で できる ように と 思って 巻物 紙 が あって 紙 を 巻いて いく んです ね |えがいて|カシャ って||||ひと|ばん|じぶん||らくな|しせい|||||おもって|まきもの|かみ|||かみ||まいて||| ようするに 向こう から 白い 紙 が 来る 自分 は ちょっと 描いて |むこう||しろい|かみ||くる|じぶん|||えがいて

上 に ある カメラ 目 の 高 さ だった かな カシャって 撮って もう 一 度 紙 を ひく んです ね うえ|||かめら|め||たか||||カシャ って|とって||ひと|たび|かみ|||| それ で また 描いて カシャ また 引いて 描いて カシャ |||えがいて|||ひいて|えがいて|

それ を 繰り返す と 向こう から ずっと 白い 紙 が 手前 に ずーっと 来る わけです ||くりかえす||むこう|||しろい|かみ||てまえ|||くる|

それ を のばす と アニメーション の 原画 が 数 メートル に なる の もの に なる わけです けど ||||あにめーしょん||げんが||すう|めーとる||||||||

簡単に 言う と そこ で 一 番 僕 が やり たかった こと は かんたんに|いう||||ひと|ばん|ぼく|||||

無限に 描ける 紙 と いう か むげんに|えがける|かみ|||

向こう から ひたすら 白い 紙 が やってくる と いう こと だった わけです ね むこう|||しろい|かみ||||||||

例えば それ 以外 の 作品 だ と 壁 に ちょっと ずつ 描いて いって たとえば||いがい||さくひん|||かべ||||えがいて|

そう する と 埋まって しまったら もう 一 度 その 上 に 描き つらねて いく と いう か |||うずまって|||ひと|たび||うえ||えがき|||||

絵の具 の 層 が 手前 に くる わけです よ ね えのぐ||そう||てまえ|||||

絵 を 描くって いう の は そういう こと だ と 思う んです けど 今 の 話 で いう と 無限に その 白い 面 が くる から え||えがく って||||||||おもう|||いま||はなし||||むげんに||しろい|おもて||| 無限に その 線 が のばせて いける と いう そういう 欲望 むげんに||せん|||||||よくぼう

徹底 的に それ を やるって いう そういう 仕事 でした 重要な の は 絶対 に 下書き は し ない よ と いう こと です よ ね てってい|てきに|||やる って|||しごと||じゅうような|||ぜったい||したがき|||||||||| 真っ白 の まん ま に そこ に 筆 で ひ ゅっと のばして いく と いう か そこ に ひと つ ルールって いう か 常に 下書き と か 絵 コンテ を 可能な 限り つくら ない と いう の は あって まっしろ|||||||ふで|||ゅっ と||||||||||るーる って|||とわに|したがき|||え|||かのうな|かぎり||||||| こども の とき から 絵 を 描く の が すごく 好きで ||||え||えがく||||すきで

想像 の 怪獣 みたいな の と か そうぞう||かいじゅう||||

いろんな 生き物 みたいな もの と か を たくさん 描いて いて |いきもの|||||||えがいて|

それ は 幼稚園 の とき の もの な んです けど それ は いま でも 大切に とって あって ||ようちえん||||||||||||たいせつに||

常に その とき の いろいろ 線 が のびて いて とわに|||||せん|||

それ が 何 か 形 に なって いった と いう ||なん||かた|||||

その 喜び を 忘れ ない ように は して いる んです けど |よろこび||わすれ|||||||

その とき から 小学校 の とき から その 喜び が そのまま |||しょうがっこう|||||よろこび||

絵 を 描く こと が 生きて いくって こと と セット で 仕事 なり なんなり できれば いい な と 思って いた んです けど え||えがく|||いきて|いく って|||せっと||しごと|||||||おもって||| 確実に それ が もう 画家 に なる んだ と いう 思い に なって いった の は かくじつに||||がか||||||おもい|||||

中学生 くらい だった と 思います 逆に 言う と 絵 以外 あまり 得意な もの が なかった と いう こと も ある んです けど ちゅうがくせい||||おもい ます|ぎゃくに|いう||え|いがい||とくいな|||||||||| とにかく 絵 ばかり 描いて いた と いう 感じ でしょう か |え||えがいて||||かんじ||

自分 で 何 か 想像 上 の 世界 を つくって いけるって いう か 想像 だけ じゃ なくて も いい んです けど じぶん||なん||そうぞう|うえ||せかい|||いける って|||そうぞう||||||| もの を みる 経験 を 通して |||けいけん||とおして

何 か 世の中 が うそっぽい なって いう か リアルじゃ ない なって いう ような そんな 感じ が ずっと あって なん||よのなか||うそ っぽい||||りあるじゃ||||||かんじ||| 絵 の 中 で 本物 と 出会いたい と いう か 絵 を 通す こと で 本当の 世界 を 自分 の もの に したい みたいな だんだん スケッチ したり する の も 好きだった んです けど え||なか||ほんもの||であい たい||||え||とおす|||ほんとうの|せかい||じぶん||||し たい|||すけっち|||||すきだった|| 想像 上 の 建物 を 描いて みよう と か 自分 が 行って みたい 場所 と いう か その うち の ひと つ に バベル の 塔 を 描いて みよう みたいな そうぞう|うえ||たてもの||えがいて||||じぶん||おこなって||ばしょ||||||||||||とう||えがいて|| そんな 思い も あって ひと つ の きっかけ だった んです けど |おもい|||||||||

夏 休み に 50 号 くらい の バベル の 塔 を 描いたって いう の は すごく いま でも 大切な 思い出 で ここ に も 飾って ある んです けど なつ|やすみ||ごう|||||とう||えがいた って|||||||たいせつな|おもいで|||||かざって||| あと は 言葉 の 問題 と いう か 絵 を 描く とき に ひと つ あった の は ||ことば||もんだい||||え||えがく|||||||

言葉 で は ない 世界 に 対する 憧れ と いう か そういう の も ちょっと あった んです よ ね ことば||||せかい||たいする|あこがれ|||||||||||

バベル の 塔 の 話って いう の は 確か そんな ような 話 だった と 思います 新しい こと です よ ね 新しい 実験 と いう か 新しい 技法 と か ||とう||はなし って||||たしか|||はなし|||おもい ます|あたらしい|||||あたらしい|じっけん||||あたらしい|ぎほう|| それ は 常に ある と 思います それ で 面白い の は 結局 新しい こと やる んだって 言って やって みて 振り返る と なんだ 前 も やって た なって いう ||とわに|||おもい ます|||おもしろい|||けっきょく|あたらしい|||ん だって|いって|||ふりかえる|||ぜん||||| 今回 初めて これ が できた なんて 言って おき ながら こんかい|はじめて|||||いって||

振り返る と 10 年 前 に 同じ こと やって たな と か そういう の は 多々 ある んです ふりかえる||とし|ぜん||おなじ|||||||||たた||

多々 ある んだ けど 自分 の 中 で は 常に これ が こういう 風 に 動いた か と か たた||||じぶん||なか|||とわに||||かぜ||うごいた|||

これ が でて きた か と か

そういう ひと つ の チャレンジ と いったら つまらない 言葉 だ けど ||||ちゃれんじ||||ことば||

それ は やっぱり 一 番 大切な もの です ね |||ひと|ばん|たいせつな|||

描く 場所 です よ ね ようするに 描きたい も のって いって 描きたい 線 が うねうね 動いて 渦 を つくって いく ような そういう もの に 対する 欲望って いう の は 常に あって そういう 描きたい 線 の 欲望って いう の は いたずら 書き の ように えがく|ばしょ|||||えがき たい||||えがき たい|せん|||うごいて|うず||||||||たいする|よくぼう って||||とわに|||えがき たい|せん||よくぼう って|||||かき|| 本当に 湯水 の ように と いう か いくら でも 描ける もの だ し ほんとうに|ゆみず||||||||えがける|||

いくら でも その辺 に 紙 が あれば 描いて しまう ような もの で ||そのへん||かみ|||えがいて||||

ただ それ を その ある 作品 ようするに 形 に する |||||さくひん||かた||

自分 の 場合 に は その 形 に する 場所 を つくって いくって いう か それ が 僕 の 場合 いま は 映像 を 通して やって みたり じぶん||ばあい||||かた|||ばしょ|||いく って|||||ぼく||ばあい|||えいぞう||とおして|| パフォーマンス だったりって いう 線 自体 は 全部 同じ と いえば 同じ わけです よ ね ぱふぉーまんす|だったり って||せん|じたい||ぜんぶ|おなじ|||おなじ||| だから 湯水 と いう か むしろ 歩いて ようするに 呼吸 する ように |ゆみず|||||あるいて||こきゅう||

もちろん 線 が 引かれて 当然な わけじゃ ない です か だ けど それ を どこ に 落とす かって いう こと が もしかすると 自分 なり の 絵画 論 と いう か 映像 論 と いう か |せん||ひか れて|とうぜんな|||||||||||おとす||||||じぶん|||かいが|ろん||||えいぞう|ろん||| そういうような 形 に なって いる の かしら と いう |かた|||||||