×

We gebruiken cookies om LingQ beter te maken. Als u de website bezoekt, gaat u akkoord met onze cookiebeleid.


image

盾の勇者の成り上がり (The Rising of the Shield Hero ), 盾の勇者の成り上がり 01 Chapter 05

盾 の 勇者 の 成り 上がり 01 Chapter 05

五 話 盾 の 現実

城 門 を 抜ける と 見渡す 限り 草原 が 続いて いた 。

一応 石畳 の 道 が ある が 、 一 歩 街道 から 外れる と 何 処 まで も 草原 が 続いて いる ので は と 思う くらい に 、 緑 で 覆い つくさ れて いる 。

こんな の は 北海道 へ 旅行 に 行った 時 以来 だ 。

とはいえ 空 の 高 さ や 地平 線 が 見える と なる と 初 体験 。

この 程度 で はしゃいで は 勇者 と して 示し が 付か ない ので 平静 を 装う 。

「 では 勇者 様 、 この あたり に 生息 する 弱い 魔物 を 相手 に ウォーミングアップ を 図り ましょう か 」

「 そう だ ね 。

俺 も 戦闘 は 初 体験 な んだ 。 どれ くらい 戦える か 頑張って みる よ 」

「 頑張って ください ね 」

「 え ?

マイン は 戦って くれ ない の ? 「 私 が 戦う 前 に 勇者 様 の 実力 を 測り ませ ん と 」

「 そ 、 そう だ ね 」

考えて みれば 経験 は マイン の 方 が 上 だろう し 、 現在 の 俺 が どれ だけ できる の か わから ない 。

まずは マイン が 安全だ と 思う 魔物 を 相手 に 戦って みよう 。

しばらく 草原 を とぼとぼ と 歩いて いる と 、 なにやら 目立つ オレンジ色 の 風船 みたいな もの が 見えて きた 。

「 勇者 様 、 居 ました 。

あそこ に 居る の は オレンジバルーン …… とても 弱い 魔物 です が 好 戦 的です 」

なんか 酷 い 名前 だ な 。

オレンジ色 の 風船 だ から オレンジバルーン か ?

「 ガア !

凶暴な 声 と 二 つ の 凶悪 そうな 目 が 敵意 を 持って いる の を 感じ させる 。

畑 に ある 、 鳥 避け の 風船 みたいな 奴 が こちら に 気付いて 襲い 掛かって くる 。

「 頑張って ください 勇者 様 !

「 おう !

マイン の 前 だ し 、 カッコいい 所 を 見せて やる 。

俺 は 盾 を 右手 に 持って 鈍 器 の 要領 で オレンジバルーン に 向けて 殴り 掛かった 。

「 おりゃ !

ボヨンッ と 殴る と すぐ に 跳ね返った 。

意外 と 弾力 が ある !

簡単に 割れる と 思った のに ……。

体勢 を 立て直した オレンジバルーン が 牙 を 剥いて 俺 に 噛み付いて きた 。

「 い !

噛み付か れた 箇所 から 硬い 音 が 聞こえる 。

不思議な 事 に 痛く も 痒 く も 無い 。

オレンジバルーン は まだ 俺 の 腕 に 噛み付いて いる が まったく 効果 が 無い ようだ 。

ふんわり と 盾 から 淡い 防壁 が 出て 守って くれて いる ような 気 が する 。

おそらく 盾 の 力 な のだろう 。

俺 は 無言 の まま マイン の 方 を 見る 。

「 勇者 様 頑張って !

…… ダメージ は 受け ない 代わり に 与え られ も し ない が 仕方ない 。

「 オラオラオラオラオラ !

格闘 家 の 伝承 者 みたいに 俺 は オレンジバルーン を 素手 で 殴り つけ 続けた 。

それ から 五 分 後 ……。

パァン !

軽快な 音 を 立てて 、 オレンジバルーン は 弾けた 。

「 は ぁ …… は ぁ …… は ぁ ……」

ピコーン と 音 が して EXP 1 と いう 数字 が 見える 。

経験 値 が 1 入った と 言う 訳 か 。

しっか し 、 これ だけ 戦って 1 と は …… 先 が 思いやら れる な 。

って いう か 硬い よ コイツ 。

素手 じゃ 限界 が ある って 。

「 良く 頑張り ました ね 勇者 様 」

マイン が 拍手 して くれて いる けど 、 なんて いう か むなしい 。

「 ん ?

なにやら 足音 が 聞こえて くる 。

振り返る と 錬 と その 仲間 が 小走り で 走って いく の が 見える 。 話し かけよう か と 思った けど 、 真面目な 表情 で 走る 連中 に 声 を 掛ける 隙 が 無い 。

あ 、 錬 の 前 に オレンジバルーン が 三 匹 現れた 。

── だが 。

錬 が 剣 を 一 振り する と オレンジバルーン は パァン と 音 を 立てて 割れる 。

一撃 !? おいおい …… どん だけ 攻撃 力 に 差 が ある んだ よ 。

「……」

放心 して いる 俺 の 顔 の 前 に マイン が 何度 も 手 を かざす 。

「 大丈夫です よ 。

勇者 様 に は 勇者 様 の 戦い 方 が ある のです から 」

「…… ありがとう 」

戦闘 を 初 体験 した 限り だ と 、 五 分間 も オレンジバルーン に 食いつか れて いた の に 無傷な 俺 は 相当 防御 力 が 高い ようだ 。

戦 利 品 の オレンジバルーン の 残骸 を 拾った 。

すると ピコーン と 盾 から 音 が 聞こえる 。

徐に 盾 に 近づける と 淡い 光 と なって 吸い 込ま れた 。

GET 、 オレンジバルーン 風船 。

そんな 文字 が 浮かび 上がり 、 ウェポンブック が 点灯 する 。

中 を 確認 する と オレンジスモールシールド と いう アイコン が 出て いた 。 まだ 変化 さ せる に は 足り ない が 、 必要 材料 である らしい 。

「 これ が 伝説 の 武器 の 力 です か 」

「 うん 。

変化 さ せる に は 一定 の 物 を 吸い 込ま せる と 良い みたいだ ね 」

「 なるほど 」

「 ちなみに さっき の 戦 利 品 って どれ くらい の 値段 で 取引 さ れて いる の ?

「 銅貨 一 枚 行ったら 良い くらい です ね 」

「…… 何 枚 集まれば 銀貨 一 枚 ?

「 銅貨 の 場合 は 一〇〇 枚 です 」

まあ 、 錬 の 様子 を 見る と 相当 弱い 魔物 みたいだ し 、 しょうがない か 。

「 じゃあ 次 は マイン だ ね 」

「 まあ 、 そう なり ます ね 」

と 言って いる うち に 、 オレンジバルーン が 二 匹 俺 達 の 方 へ 近づいて きて いた 。

マイン が 腰 から 抜いた 剣 を 構えて 二 振り する と 、 パァン と いう 音 と 共に オレンジバルーン は 弾けた 。

うわ ぁ …… 俺 って 弱 すぎ ……?

とにかく 、 俺 が 、 と いう か 盾 が 弱い の は 存分に 分かった 。

こう なったら マイン に 戦って もらった 方 が 効率 が 良い だろう 。

「 じゃあ 、 マイン が 攻撃 、 俺 が 守る から 行ける 所 まで 行こう か 」

「 はい 」

マイン は 二つ返事 で 頷いて くれた 。

その後 、 俺 達 は 日 が 傾く 少し 前 まで 草原 を 歩き 、 遭遇 する オレンジバルーン と その 色 違い の イエローバルーン を 割る 作業 を 続けた のだった 。

「 もう 少し 進む と 少し 強力な 魔物 が 出て くる のです が 、 そろそろ 城 に 戻ら ない と 日 が 暮れ ます ね 」

「 うーん 。

もう 少し 戦って おき たかった んだ けど な ぁ ……」

ダメージ 受け ない し 、 バルーン の 攻撃 を 守る の は 簡単だ から 大丈夫 か と 思う んだ けど 。

「 今日 は 早 めに 帰って 、 もう 一 度 武器 屋 を 覘き ましょう よ 。

私 の 装備 品 を 買った 方 が 明日 に は 今日 より 先 に 行け ます よ 」

「…… そう いえば 、 そう だ ね 」

Lv アップ も 、 もう 少し 先 の ようだ し 、 今日 は コレ くらい に して おいた 方 が 良い か 。

ちなみに 盾 に 吸わ せる 量 は 満たした から 、 風船 は 手元 に 残って いる 。

後 は …… Lv アップ する と 盾 は 変化 出来る みたいだ な 。

とにかく 、 一 日 目 の 冒険 を 切り上げ 、 俺 達 は 城下町 の 方 へ 戻る のだった 。

盾 の 勇者 の 成り 上がり 01 Chapter 05 たて||ゆうしゃ||なり|あがり|chapter Rise of the Shield Heroes 01 Kapitel 05 The Rising of the Shield Hero 01 Chapter 05 Rise of the Shield Heroes 01 Capítulo 05 L'ascesa degli eroi dello scudo 01 Capitolo 05 Rise of the Shield Heroes 01 Rozdział 05 Ascensão dos Heróis do Escudo 01 Capítulo 05 Восстание героев щита 01 Глава 05 盾之勇者成名录 01 第 05 章 盾之勇者成名錄 01 第 05 章

五 話   盾 の 現実 いつ|はなし|たて||げんじつ Episode 5 The reality of the shield

城 門 を 抜ける と 見渡す 限り 草原 が 続いて いた 。 しろ|もん||ぬける||みわたす|かぎり|そうげん||つづいて| As long as you walk through the castle gate, the grassland continues.

一応 石畳 の 道 が ある が 、 一 歩 街道 から 外れる と 何 処 まで も 草原 が 続いて いる ので は と 思う くらい に 、 緑 で 覆い つくさ れて いる 。 いちおう|いしだたみ||どう||||ひと|ふ|かいどう||はずれる||なん|しょ|||そうげん||つづいて|||||おもう|||みどり||おおい||| There is a stone-paved road, but once you step off the road, it's so covered with greenery that you'll think you've got grasslands that go on and on.

こんな の は 北海道 へ 旅行 に 行った 時 以来 だ 。 |||ほっかいどう||りょこう||おこなった|じ|いらい| It's been like this since I went on a trip to Hokkaido.

とはいえ 空 の 高 さ や 地平 線 が 見える と なる と 初 体験 。 |から||たか|||ちへい|せん||みえる||||はつ|たいけん However, it was my first experience to be able to see the height of the sky and the horizon.

この 程度 で はしゃいで は 勇者 と して 示し が 付か ない ので 平静 を 装う 。 |ていど||||ゆうしゃ|||しめし||つか|||へいせい||よそおう I can't prove myself as a hero if I'm in high spirits at this level, so I pretend to be calm.

「 では 勇者 様 、 この あたり に 生息 する 弱い 魔物 を 相手 に ウォーミングアップ を 図り ましょう か 」 |ゆうしゃ|さま||||せいそく||よわい|まもの||あいて||||はかり|| "Then hero-sama, shall we warm up against the weak monsters that inhabit this area?"

「 そう だ ね 。 " I agree .

俺 も 戦闘 は 初 体験 な んだ 。 おれ||せんとう||はつ|たいけん|| It's also my first experience in combat. どれ くらい 戦える か 頑張って みる よ 」 ||たたかえる||がんばって|| I'll try my best to see how long I can fight."

「 頑張って ください ね 」 がんばって|| " Please do your best "

「 え ? E?

マイン は 戦って くれ ない の ? ||たたかって||| Won't Mine fight? 「 私 が 戦う 前 に 勇者 様 の 実力 を 測り ませ ん と 」 わたくし||たたかう|ぜん||ゆうしゃ|さま||じつりょく||はかり||| I must measure the strength of the hero before I fight.

「 そ 、 そう だ ね 」 "That's right."

考えて みれば 経験 は マイン の 方 が 上 だろう し 、 現在 の 俺 が どれ だけ できる の か わから ない 。 かんがえて||けいけん||||かた||うえ|||げんざい||おれ|||||||| Come to think of it, Mine probably has more experience, and I don't know how much I can do now.

まずは マイン が 安全だ と 思う 魔物 を 相手 に 戦って みよう 。 |||あんぜんだ||おもう|まもの||あいて||たたかって| First, try fighting monsters that Mine thinks are safe.

しばらく 草原 を とぼとぼ と 歩いて いる と 、 なにやら 目立つ オレンジ色 の 風船 みたいな もの が 見えて きた 。 |そうげん||||あるいて||||めだつ|おれんじいろ||ふうせん||||みえて| After trudging along the meadow for a while, I saw something that looked like a conspicuous orange balloon.

「 勇者 様 、 居 ました 。 ゆうしゃ|さま|い| The hero is here.

あそこ に 居る の は オレンジバルーン …… とても 弱い 魔物 です が 好 戦 的です 」 ||いる|||||よわい|まもの|||よしみ|いくさ|てきです Over there is an Orange Balloon... very weak monster, but aggressive in battle.

なんか 酷 い 名前 だ な 。 |こく||なまえ|| That's a pretty terrible name.

オレンジ色 の 風船 だ から オレンジバルーン か ? おれんじいろ||ふうせん|||| Is it an orange balloon because it's an orange balloon?

「 ガア ! "Gaah!

凶暴な 声 と 二 つ の 凶悪 そうな 目 が 敵意 を 持って いる の を 感じ させる 。 きょうぼうな|こえ||ふた|||きょうあく|そう な|め||てきい||もって||||かんじ|さ せる A ferocious voice and two ferocious eyes convey hostility.

畑 に ある 、 鳥 避け の 風船 みたいな 奴 が こちら に 気付いて 襲い 掛かって くる 。 はたけ|||ちょう|さけ||ふうせん||やつ||||きづいて|おそい|かかって| In the field, a bird-repellent balloon-like creature notices us and attacks.

「 頑張って ください 勇者 様 ! がんばって||ゆうしゃ|さま Viel Glück, tapferer Herr! "Do your best, brave hero!"

「 おう ! "Alright!"

マイン の 前 だ し 、 カッコいい 所 を 見せて やる 。 ||ぜん|||かっこいい|しょ||みせて| In front of Mine, I'll show you a cool place.

俺 は 盾 を 右手 に 持って 鈍 器 の 要領 で オレンジバルーン に 向けて 殴り 掛かった 。 おれ||たて||みぎて||もって|どん|うつわ||ようりょう||||むけて|なぐり|かかった I held a shield in my right hand and struck at the Orange Balloon as if with a blunt weapon.

「 おりゃ ! "Hiyah!

ボヨンッ と 殴る と すぐ に 跳ね返った 。 ||なぐる||||はねかえった It bounced back immediately when I hit it.

意外 と 弾力 が ある ! いがい||だんりょく|| Surprisingly resilient!

簡単に 割れる と 思った のに ……。 かんたんに|われる||おもった| I thought it would break easily...

体勢 を 立て直した オレンジバルーン が 牙 を 剥いて 俺 に 噛み付いて きた 。 たいせい||たてなおした|||きば||むいて|おれ||かみついて| Having regained its balance, the Orange Balloon bared its fangs and bit me.

「 い !

噛み付か れた 箇所 から 硬い 音 が 聞こえる 。 かみつか||かしょ||かたい|おと||きこえる A hard sound can be heard from where it was bitten.

不思議な 事 に 痛く も 痒 く も 無い 。 ふしぎな|こと||いたく||よう|||ない Strangely enough, it doesn't hurt or itch.

オレンジバルーン は まだ 俺 の 腕 に 噛み付いて いる が まったく 効果 が 無い ようだ 。 |||おれ||うで||かみついて||||こうか||ない| The orange balloon still bites my arm, but it doesn't seem to have any effect.

ふんわり と 盾 から 淡い 防壁 が 出て 守って くれて いる ような 気 が する 。 ||たて||あわい|ぼうへき||でて|まもって||||き|| I feel like a faint barrier is softly coming out of the shield and protecting me.

おそらく 盾 の 力 な のだろう 。 |たて||ちから|| It's probably the power of the shield.

俺 は 無言 の まま マイン の 方 を 見る 。 おれ||むごん|||||かた||みる I silently look at Mine.

「 勇者 様 頑張って ! ゆうしゃ|さま|がんばって Viel Glück, tapferer Mann! "Do your best brave man!

…… ダメージ は 受け ない 代わり に 与え られ も し ない が 仕方ない 。 だめーじ||うけ||かわり||あたえ||||||しかたない I won't receive any damage, but I guess I can't give any either.

「 オラオラオラオラオラ ! "Ora ora ora ora ora!

格闘 家 の 伝承 者 みたいに 俺 は オレンジバルーン を 素手 で 殴り つけ 続けた 。 かくとう|いえ||でんしょう|もの||おれ||||すで||なぐり||つづけた I continued to punch the Orange Balloon barehanded, like a martial artist descendant.

それ から 五 分 後 ……。 ||いつ|ぶん|あと Five minutes later...

パァン ! Pan!

軽快な 音 を 立てて 、 オレンジバルーン は 弾けた 。 けいかいな|おと||たてて|||はじけた With a cheerful sound, the orange balloon popped.

「 は ぁ …… は ぁ …… は ぁ ……」 "Ha...ha...ha..."

ピコーン と 音 が して EXP 1 と いう 数字 が 見える 。 ||おと|||exp|||すうじ||みえる There was a sound of "picoon" and the number "EXP 1" appeared.

経験 値 が 1 入った と 言う 訳 か 。 けいけん|あたい||はいった||いう|やく| Does that mean I got 1 experience point?

しっか し 、 これ だけ 戦って 1 と は …… 先 が 思いやら れる な 。 ||||たたかって|||さき||おもいやら|| But still, just fighting this one person... makes me wonder what lies ahead.

って いう か 硬い よ コイツ 。 |||かたい|| I mean, this guy is tough.

素手 じゃ 限界 が ある って 。 すで||げんかい||| There are limits to fighting barehanded.

「 良く 頑張り ました ね 勇者 様 」 よく|がんばり|||ゆうしゃ|さま "You did a great job, brave man."

マイン が 拍手 して くれて いる けど 、 なんて いう か むなしい 。 ||はくしゅ|||||||| Mine is applauding, but it feels empty.

「 ん ? Huh?

なにやら 足音 が 聞こえて くる 。 |あしおと||きこえて| I can hear some footsteps approaching.

振り返る と 錬 と その 仲間 が 小走り で 走って いく の が 見える 。 ふりかえる|||||なかま||こばしり||はしって||||みえる When I turned around, I could see Ren and his companions scurrying away. 話し かけよう か と 思った けど 、 真面目な 表情 で 走る 連中 に 声 を 掛ける 隙 が 無い 。 はなし||||おもった||まじめな|ひょうじょう||はしる|れんちゅう||こえ||かける|すき||ない I thought about talking to them, but I didn't have a chance to speak to those running with serious expressions.

あ 、 錬 の 前 に オレンジバルーン が 三 匹 現れた 。 |||ぜん||||みっ|ひき|あらわれた Ah, three orange balloons appeared before Ren.

── だが 。 ── But.

錬 が 剣 を 一 振り する と オレンジバルーン は パァン と 音 を 立てて 割れる 。 ||けん||ひと|ふり|||||||おと||たてて|われる When Ren swings his sword once, the orange balloon bursts with a pop.

一撃 !?  おいおい …… どん だけ 攻撃 力 に 差 が ある んだ よ 。 いちげき||||こうげき|ちから||さ|||| One blow!? ¿¡Un golpe !? Hey …… Hay una diferencia en el poder de ataque.

「……」

放心 して いる 俺 の 顔 の 前 に マイン が 何度 も 手 を かざす 。 ほうしん|||おれ||かお||ぜん||||なんど||て|| Mine holds her hand over and over in front of my absent-minded face.

「 大丈夫です よ 。 だいじょうぶです| Es ist alles in Ordnung. " No problem .

勇者 様 に は 勇者 様 の 戦い 方 が ある のです から 」 ゆうしゃ|さま|||ゆうしゃ|さま||たたかい|かた|||| Hero-sama has his own way of fighting.”

「…… ありがとう 」 "…… Thank you "

戦闘 を 初 体験 した 限り だ と 、 五 分間 も オレンジバルーン に 食いつか れて いた の に 無傷な 俺 は 相当 防御 力 が 高い ようだ 。 せんとう||はつ|たいけん||かぎり|||いつ|ぶん かん||||くいつか|||||むきずな|おれ||そうとう|ぼうぎょ|ちから||たかい| As long as I experienced battle for the first time, it seems that I have a considerably high defense strength, although I have been bitten by Orange Balloon for five minutes.

戦 利 品 の オレンジバルーン の 残骸 を 拾った 。 いくさ|り|しな||||ざんがい||ひろった Picked up the wreckage of the loot orange balloon.

すると ピコーン と 盾 から 音 が 聞こえる 。 |||たて||おと||きこえる A sound is heard from the picone and the shield.

徐に 盾 に 近づける と 淡い 光 と なって 吸い 込ま れた 。 おもむろに|たて||ちかづける||あわい|ひかり|||すい|こま| As I slowly brought it closer to the shield, it turned into a faint light and was absorbed.

GET 、 オレンジバルーン 風船 。 get||ふうせん GET, orange balloon balloon.

そんな 文字 が 浮かび 上がり 、 ウェポンブック が 点灯 する 。 |もじ||うかび|あがり|||てんとう| Such characters appear, and the weapon book lights up.

中 を 確認 する と オレンジスモールシールド と いう アイコン が 出て いた 。 なか||かくにん||||||||でて| When I checked inside, there was an icon called Orange Small Shield. まだ 変化 さ せる に は 足り ない が 、 必要 材料 である らしい 。 |へんか|||||たり|||ひつよう|ざいりょう|| It's still not enough to change it, but it seems to be the necessary material.

「 これ が 伝説 の 武器 の 力 です か 」 ||でんせつ||ぶき||ちから|| "Is this the power of the legendary weapon?"

「 うん 。

変化 さ せる に は 一定 の 物 を 吸い 込ま せる と 良い みたいだ ね 」 へんか|||||いってい||ぶつ||すい|こま|||よい|| It seems good to absorb a certain substance to bring about a change.

「 なるほど 」 I see.

「 ちなみに さっき の 戦 利 品 って どれ くらい の 値段 で 取引 さ れて いる の ? |||いくさ|り|しな|||||ねだん||とりひき|||| By the way, how much are the spoils of war from earlier being traded for?

「 銅貨 一 枚 行ったら 良い くらい です ね 」 どうか|ひと|まい|おこなったら|よい||| "It would be nice if I could go for a copper coin."

「…… 何 枚 集まれば 銀貨 一 枚 ? なん|まい|あつまれば|ぎんか|ひと|まい ...... Wie viele Silberstücke kostet eine Silbermünze? "... How many do you need to collect for one silver coin?

「 銅貨 の 場合 は 一〇〇 枚 です 」 どうか||ばあい||ひと|まい| "In the case of copper coins, it's 100."

まあ 、 錬 の 様子 を 見る と 相当 弱い 魔物 みたいだ し 、 しょうがない か 。 |||ようす||みる||そうとう|よわい|まもの|||| Well, looking at Ren's appearance, he seems to be a fairly weak monster, so it can't be helped.

「 じゃあ 次 は マイン だ ね 」 |つぎ|||| "Then next is Mine."

「 まあ 、 そう なり ます ね 」 "Well, it will be so."

と 言って いる うち に 、 オレンジバルーン が 二 匹 俺 達 の 方 へ 近づいて きて いた 。 |いって||||||ふた|ひき|おれ|さとる||かた||ちかづいて|| While I was saying that, two orange balloons were approaching us.

マイン が 腰 から 抜いた 剣 を 構えて 二 振り する と 、 パァン と いう 音 と 共に オレンジバルーン は 弾けた 。 ||こし||ぬいた|けん||かまえて|ふた|ふり||||||おと||ともに|||はじけた When Mine pulled out her sword from her waist and swung it twice, the orange balloon popped with a popping sound.

うわ ぁ …… 俺 って 弱 すぎ ……? ||おれ||じゃく| Wow ... I am too weak ... ....?

とにかく 、 俺 が 、 と いう か 盾 が 弱い の は 存分に 分かった 。 |おれ|||||たて||よわい|||ぞんぶんに|わかった Anyway, I have clearly realized that I, or rather the shield, is weak.

こう なったら マイン に 戦って もらった 方 が 効率 が 良い だろう 。 ||||たたかって||かた||こうりつ||よい| In this case, it would be more efficient to have Mine fight.

「 じゃあ 、 マイン が 攻撃 、 俺 が 守る から 行ける 所 まで 行こう か 」 |||こうげき|おれ||まもる||いける|しょ||いこう| Then, I'll attack and you defend. Let's go as far as we can go.

「 はい 」 Yes.

マイン は 二つ返事 で 頷いて くれた 。 ||ふたつへんじ||うなずいて| Mine nodded without hesitation.

その後 、 俺 達 は 日 が 傾く 少し 前 まで 草原 を 歩き 、 遭遇 する オレンジバルーン と その 色 違い の イエローバルーン を 割る 作業 を 続けた のだった 。 そのご|おれ|さとる||ひ||かたむく|すこし|ぜん||そうげん||あるき|そうぐう|||||いろ|ちがい||||わる|さぎょう||つづけた| After that, we walked through the grassland until just before the sun set, and continued the task of popping the orange balloons and yellow balloons of different colors that we encountered.

「 もう 少し 進む と 少し 強力な 魔物 が 出て くる のです が 、 そろそろ 城 に 戻ら ない と 日 が 暮れ ます ね 」 |すこし|すすむ||すこし|きょうりょくな|まもの||でて|||||しろ||もどら|||ひ||くれ|| If we keep going a little further, stronger monsters will appear, we should probably head back to the castle before it gets dark.

「 うーん 。 Hmm...

もう 少し 戦って おき たかった んだ けど な ぁ ……」 |すこし|たたかって|||||| I wanted to fight a little more, but..."

ダメージ 受け ない し 、 バルーン の 攻撃 を 守る の は 簡単だ から 大丈夫 か と 思う んだ けど 。 だめーじ|うけ|||||こうげき||まもる|||かんたんだ||だいじょうぶ|||おもう|| I don't take any damage, so I think it's easy to protect against Balloon attacks.

「 今日 は 早 めに 帰って 、 もう 一 度 武器 屋 を 覘き ましょう よ 。 きょう||はや||かえって||ひと|たび|ぶき|や||のぞき|| Let's go home early today and take another look at the weapon shop.

私 の 装備 品 を 買った 方 が 明日 に は 今日 より 先 に 行け ます よ 」 わたくし||そうび|しな||かった|かた||あした|||きょう||さき||いけ|| The person who buys my equipment will be able to go tomorrow before today.

「…… そう いえば 、 そう だ ね 」 ... Come to think of it, that's true.

Lv アップ も 、 もう 少し 先 の ようだ し 、 今日 は コレ くらい に して おいた 方 が 良い か 。 lv|あっぷ|||すこし|さき||||きょう|||||||かた||よい| It seems like leveling up is still a little ways off, so maybe I should stop for today around this point.

ちなみに 盾 に 吸わ せる 量 は 満たした から 、 風船 は 手元 に 残って いる 。 |たて||すわ||りょう||みたした||ふうせん||てもと||のこって| By the way, since the amount absorbed by the shield is full, the balloons are still in my possession.

後 は …… Lv アップ する と 盾 は 変化 出来る みたいだ な 。 あと||lv|あっぷ|||たて||へんか|できる|| After all, it seems that the shield can change when it levels up.

とにかく 、 一 日 目 の 冒険 を 切り上げ 、 俺 達 は 城下町 の 方 へ 戻る のだった 。 |ひと|ひ|め||ぼうけん||きりあげ|おれ|さとる||じょうかまち||かた||もどる| In any case, we concluded our first day of adventure and headed back towards the castle town.