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進撃の巨人 3 Part 2, Shingeki no Kyojin Season 3 Part 2 (Attack on Titan Season 3 Part 2) Episode 09

Shingeki no Kyojin Season 3 Part 2 (Attack on Titan Season 3 Part 2) Episode 09

当局 の 兵士 は 皆 果実 の 搾り かす の ように なり

海 に 投げ入れ られた

「 海 」 と は 何 か を 説明 し なければ なら ない

「 海 」 と は 地表 の 7 割 を 占める 広大な 塩 水 である

フクロウ あんた は 何者 だ ?

俺 は エレン ・ クルーガー

今 見せた とおり 「 九 つ の 巨人 」 の 一 つ を 宿して いる

つまり は お前 と 同じ 「 ユミル の 民 」 だ

マーレ 人 に 成りすまし 当局 に 潜入 した の か …?

血液 検査 は どうした !?

医者 に 協力 者 が 一 人 いれば 済む 話 だ

医者 は 諜報 員 に 向いて いる

実際 お前 は よく やって くれた

結果 こそ は … グライス が 嘆いた とおり だった が な

その とおり だ …

俺 は ダメな 父親 で ダメな 夫 で ダメな 男 だった …

なのに なぜ … 俺 だけ が 人 の 姿 の まま ここ に …

ダイナ は … 王家 の 血 を 引く ユミル の 民 は 特別だ

巨人 の 真価 を 引き出す

お前 が 揉み消したり し なければ … ダイナ は …

答えろ !! なぜ 俺 だけ 生かした !?

よせ 指 が 痛む だろう

お 気遣い に 感謝 する よ …

人 の 指 を ちょん切る の は 気 に なら ない らしい が な

なぁ ? あの 巨人 で もっと 早く 暴れて いれば

みんな も 巨人 に さ れ ず に 済んだ んじゃ ない の か ?

俺 たち は 何の ため に ここ で 巨人 に さ れた んだ !?

どうした !? 急に 顔色 が …

同胞 だけ じゃ ない …

何 千 人 も の ユミル の 民 の 指 を 切り落とし … ここ で 巨人 に して きた

女 も 子供 も だ

すべて は エルディア の ため だった と 信じて る …

時間 が ない … グリシャ

お前 に 最後 の 任務 を 託す

他の 誰 か で は なく お前 に だ

あの 日 … 初めて お前 と 会った 日

あんな こと が 起き なければ

お前 は ここ まで マーレ に 強い 憎しみ を 抱く こと は なかった だろう

それ が … 俺 を 選んだ 理由 か ?

それ も ある

敵国 父親 自分

お前 の 目 に 映る 憎悪 は

この世 を 焼き 尽くさ ん と する ばかりだった

かつて は 俺 も そう だった

大陸 に 留まった 王家 の 残党 は 革命 軍 と なり 父 は その 一員 だった

しかし 何も 成し遂げる こと なく 生きた まま 焼か れた

幼かった 俺 は その 様子 を 戸棚 の 隙間 から 見て いる こと しか でき なかった

それ 以来 マーレ へ の 復讐 と エルディア の 復権 を 誓った

だが 俺 が 実際 に やった こと は

同胞 の 指 を 詰め ここ から 蹴落とし 巨人 に 変える こと だ

それ に 徹した 結果 今日 まで 正体 を 暴か れる こと は なかった

俺 は いまだ あの 時 の まま

戸棚 の 隙間 から 世界 を 見て いる だけ な の かも しれ ない

教えて くれ フクロウ

俺 に 残さ れた 任務 と は 何 だ ?

これ から 壁 内 に 潜入 し 「 始祖 の 巨人 」 を 奪還 しろ

俺 から 巨人 を 継承 して な

何 だって ? じゃあ あんた は …

巨人 化 した お前 に 食わ れる

同じ ように して 「 始祖 の 巨人 」 を 持ち主 から 奪え

なぜ あんた が やら ない ?

「 九 つ の 巨人 の 力 」 を 継承 した 者 は 13 年 で 死ぬ

俺 が 継承 した の も 13 年 前 に なる

フクロウ は それ を 「 ユミル の 呪い 」 と 言って いた

13 年 は 始祖 ユミル が 力 に 目覚めて から 死ぬ まで の 年月 に 相当 する 時間 だ と

僕 は あと 13 年 … エレン は …

残り 8 年 … も ない な

違う

これ は … 何 か の 間違い …

間違って る …

「 九 つ の 巨人 」 を 宿す 者 が 力 を 継承 さ せる こと なく 死んだ 場合 …

巨人 の 力 は それ 以降 に 誕生 する ユミル の 民 の 赤子 に 突如と して 継承 さ れる

あたかも ユミル の 民 と は 皆 一様に

見え ない 「 何 か 」 で つながって いる と 考え ざる を え ない

ある 継承 者 は 「 道 」 を 見た と 言った

巨人 を 形成 する 血 や 骨 時 に は 記憶 や 意思 も

その道 を 通り 送ら れて くる

そして その道 は すべて 一 つ の 座標 で 交わる

つまり それ が …

「 始祖 の 巨人 」 だ

すべて の ユミル の 民 は その 座標 へ と つながって いる

始祖 ユミル の 正体 は 一体 何 な んだ ?

マーレ 政権 下 で は 「 悪魔 の 使い 」

エルディア 帝国 の 時代 で は 「 神 が もたらした 奇跡 」

「 有機 生物 の 起源 」 と 接触 した 少女 …

そう 唱える 者 も いる

この世 に 真実な どない それ が 現実 だ

誰 だって 神 でも 悪魔 に でも なれる

誰 か が それ を 真実だ と 言えば な

ダイナ は 王家 の 血 を 引く 者 だ と 言った の も あんた だ

それ も あんた の 「 真実 」 か ?

残念な こと に ダイナ が 王家 の 血 を 引く の は 「 事実 」 だ

では なぜ 見捨てた !?

王家 の 血 を 引く 者 だ から だ

敵 の 手 に 渡す べきで は なかった

ジーク が マーレ に すべて を 話す 前 に

それ でも …

それ でも ?

死ぬ まで 敵国 の ため の 子 を 産ま さ れ 続ける 生涯 の 方 が 良かった だろう か …?

俺 は 務め を 果たした お前 も そう しろ

ここ から 生きて 壁 まで たどりつける の は 巨人 の 力 を 宿した 者 ただ 一 人 だけ

正直に 言って … 俺 に 務 まる と は 思え ない

お前 が やる んだ

あれ を 見ろ よ

生きた まま 巨人 に 食わ れて 死んだ

あんた は 俺 に 聞いた 「 これ が 面白い か ?」 って

面白く なかった よ

奴 の 断末魔 は 聞く に 堪え ない おぞまし さ だった

俺 は … 何も わかって い なかった …

これ が 自由 の 代償 だ と わかって いた なら 払わ なかった

立て 戦え

エルディア に 自由 と 尊厳 を 取り戻す ため に 立て

俺 は … もう …

見ろ お前 の 家 から 持ってきた

見 られ ない

見 られ ない 立て ない 戦え ない

タマ も ない か ? マーレ に 去勢 さ れた か ?

俺 に 憎しみ を 思い出さ せよう と して も 無駄だ

俺 に 残さ れた の は …

罪 だけ だ

それ で 十分だ

お前 を 選んだ 一 番 の 理由 は

お前 が あの 日 壁 の 外 に 出た から だ

あの 日 お前 が 妹 を 連れて 壁 の 外 に 出て い なければ

いずれ 父親 の 診療 所 を 継ぎ

大人 に なった 妹 は 結婚 し 子供 を 産んで いた かも しれ ない

だが お前 は 壁 の 外 に 出た

俺 は ここ で 初めて 同胞 を 蹴落とした 日 から

お前 は 妹 を 連れて 壁 の 外 に 出た 日 から

その 行い が 報われる 日 まで 進み 続ける んだ

死んで も 死んだ 後 も

これ は

お前 が 始めた 物語 だ ろ

「 九 つ の 巨人 」 に は それぞれ 名前 が ある

これ から お前 へ 継承 さ れる 巨人 に も だ

その 巨人 は いつ いかなる 時代 に おいて も

自由 を 求めて 進み 続けた

自由 の ため に 戦った

名 は

進撃 の 巨人

何 して る の ?

進撃 の 巨人

… って やって た よ ね ? 今 …

いえ

え ぇ !? やって たよ ねぇ !? 二 人 と も 今 の 見た でしょ !?

え ぇ でも ま ぁ それ は …

ほら ! 今 の は 何 だった の エレン ?

いえ … 別に …

君 の 巨人 の 名前 でしょ ? 何で 誰 も い ない の に 独り で 喋って いた の ?

もう いい だ ろ ハンジ … こいつ は 15 だ ぞ

「 そういう 時期 」 は 誰 に でも ある

は ぁ ? 何 だ よ 「 そういう 時期 」 って ?

ハンジ さん 後 で 僕 が 説明 し ます から 本人 の 前 で は もう …

は ぁ ? 何 それ ? どういう こと ?

何 し に 来た んです か !?

出ろ

懲罰 なら まだ 10 日 ほど 残って い ます が …

終わり だ 10 日 分 の 罰 なら 今 ハンジ が 与えた

ザックレー 総統 に は 掛け合って る から 安心 して よ

鎧 と 超 大型 を 地 に 伏せた 英雄 を 牢 に 入れて いて は

それ こそ 示し が つき ませ ん って ね

加えて 君 たち が 逆らった 上官 は 鎧 と 獣 を 取り逃がした ノロマ と きて いる

そんな こと は …

少し … 痩せた か ? 飯 は 十分 食えた のに …

エレン は … 元気 そう

ま ぁな

行く ぞ 身支度 を 急げ

何 を する んです ?

謁見 だ 女王 陛下 が トロスト 区 に お 越し だ

「 親愛 なる ヒストリア へ

今 私 の 隣 に は ライナー が いる

私 が 恋文 を したためる 様子 を 覗き見 して いる

悪 趣味 な 野郎 だ 絶対 に モテ ない

だが お前 に この 手紙 を 届ける と 約束 して くれた

あの 時 コイツ ら を 救った 借 り を 返し たい のだ と

あの 時 は すまない

まさか 私 が お前 より コイツ ら を 選んで しまう なんて

私 は これ から 死ぬ でも 後悔 は して ない

そう 言い たい ところ だ が 正直 心残り が ある

まだ お前 と 結婚 できて ない こと だ

ユミル より 」

その道 は すべて 一 つ の 座標 で 交わる

つまり それ が … 「 始祖 の 巨人 」 だ

何 今 の は …

どうかした ?

あ いえ …

これ で 全部 です か ?

うん …

もちろん 私 たち の 有益な 情報 を 書いたり は でき なかった だろう けど

何 か お前 だけ に わかる メッセージ は なかった か ? 暗号 と か …

わから ない でも 多分 そんな こと は して ない と 思う

バカだ なぁ ユミル って … バカだった んだ

照れくさく なる と すぐ ごまかす

これ じゃ わかん ない よ …

連れて きた

入れ

陛下 陛下 陛下

や やめて よ まだ 公 の 席 じゃ ない んだ から

本当に いろいろ あった ね …

私 は 壁 の 真ん中 で 南 の 空 を 見て た だけ …

君 が 生きて る こと は 大事な 務め だ よ

あぁ そうだ

みんな が 思った より いつも どおり で よかった

それ は … まだ 誰 も 実感 できて ない だけ だ な

そろそろ 行こう か

「 グリシャ ・ イェーガー 氏 の 半生 」 「 巨人 と 知り うる 歴史 の 全て 」

「 壁 外 世界 の 情報 」

この 3 冊 の 本 の 存在 を 知る 者 は この 部屋 に いる 者 のみ である

これ は 彼ら 調査 兵 団 9 名 と ここ に は い ない 199 名 の 戦果 だ

本日 は 女王 の 御前 で 今一 度 我々 の 状況 を 整理 し

この 会議 の 場 で 意思 の 共有 を 図り たい

調査 兵 団 団長 ハンジ ・ ゾエ

はっ

我々 調査 兵 団 は エルヴィン ・ スミス を 含め 多数 の 英雄 を 失う こと と 引き換え に

ウォール ・ マリア を 奪還 し 「 超 大型 巨人 」 の 力 を 奪う こと に 成功 し ました

ですが 我々 「 壁 内 人類 」 は いまだ 極めて 危険な 状態 に あり ます

敵 が 巨人 と いう 化け物 だけ であれば どんなに よかった こと でしょう か

しかし 我々 が 相手 に して いた 敵 の 正体 は

敵 は 何 だ !? 敵 ?

人 であり 文明 であり

言う なれば

世界 です

手記 に よれば 我々 は 巨人 に なれる 特殊な 人種 「 ユミル の 民 」 であり

再び 世界 を 支配 する 可能 性 が ある

だから 世界 は 我々 「 ユミル の 民 」 を この世 から 根絶 する のだ と

「 始祖 の 巨人 」 が マーレ の 手 に 落ちれば

エルディア 人 は 終わり だ

そんな こと を 壁 の 王 が 許す わけない …

壁 の 王 は 戦わ ない

「 エルディア が 再び 罪 を 犯す と いう の なら 我々 は 滅ぶ べく して 滅ぶ 」

「 我 は 『 始祖 の 巨人 』 と 『 不戦 の 契り 』 を 交わした 」

壁 の 王 は 大陸 の 王家 に そう 言い残し

壁 の 門 を 閉ざした

「 壁 の 巨人 が 世界 を 平らに ならす 」 と も 言い残した ので は ない の か ?

その 言葉 が 抑止 力 に なる 間 に つかの間 の 平和 を 享受 する らしい

壁 の 王 は 民 から 記憶 を 奪い 壁 外 の 人類 は 滅んだ と 思い込ま せた

無垢の 民 に 囲ま れ そこ を 楽園 だ とほ ざ いて いる

もはや 民 を 守ら ぬ 王 は 王 で は ない

必ず 見つけ出して 臆した 王 から 「 始祖 の 巨人 」 を 取り上げろ

それ が 俺 たち の 使命 だ

イェーガー 氏 は その後 使命 を 果たし

「 始祖 の 巨人 」 は 息子 エレン に 託さ れ ました

「 始祖 の 巨人 」 が その 真価 を 発揮 する 条件 は

王家 の 血 を 引く 者 が その 力 を 宿す こと

だが その者 が 「 始祖 の 巨人 」 を 宿して も 壁 の 王 の 思想 に 捕らわれ

残さ れる 選択肢 は 自 死 の 道 のみ と なる

おそらく それ が 「 不戦 の 契り 」

しかしながら 過去 に エレン は 「 無垢の 巨人 」 を 操り

窮地 を 逃れた こと が あり ます

王家 の 血 を 引く 者 で は ない エレン に も

その 力 を 使える 可能 性 が ある の かも しれ ませ ん

… そうだ

あの 時 は 一瞬 だけ すべて が つながった 気 が した

どうして あの 一瞬 だけ …

私 は ダイナ ・ フリッツ と 申し ます

王家 の … 血 を 引く 者 です

まさか !?

… びっくり した どうした の 突然 ?

あ あの … 今 …

続けた まえ 我ら の 巨人 よ

何でも … あり ませ ん

会議 を 妨げて すいません …

あぁ … なるほど そ っか

何でも 彼 は 今 「 そういう 時期 」 に ある ようでして

突然 かっこう つけたり 叫んだり して しまう ようです

あぁ そう か それ は 気の毒に … 年頃 だ しな

エレン ?

あの こと は 二 人 に も 話して い ない

母さん と ハンネス さん を 殺した あの 巨人 が

父親 が 前 に 結婚 して た 相手 だった なんて …

何より こんな こと を 話したら …

王家 の 血 を 引く 者 を 巨人 に して オレ が 接触 すれば

「 始祖 の 巨人 」 の 力 を 扱える … かも しれ ない …

そう だ 「 かも しれ ない 」 だ

だが … その 可能 性 が ある と 言えば 兵 団 は ヒストリア を どう する ?

家庭 を 持て

壁 の 中 に 入ったら 所帯 を 持つ んだ

何 を 言って る ? 俺 に は ダイナ が いる …

それ に そんな こと を 言わ れて も

巨人 に なる 直前 の 記憶 は なく なる んだろう ?

そう と も 限ら ん 後 で 誰 か が 見て る かも しれ ん

妻 でも 子供 でも 街 の 人 で も いい

壁 の 中 で 人 を 愛せ

それ が でき なければ 繰り返す だけ だ

同じ 歴史 を 同じ 過ち を 何度 も

ミカサ や アルミン みんな を 救い たい なら 使命 を 全うしろ

ミカサ ? アルミン ? 誰 の こと だ ?

… さ ぁ ? わから ない

誰 の 記憶 だろう ?

戦えば 自由 が ある と 信じて いた

外 の 世界 に 夢 を みて いた 彼ら は 人類 の 真実 を 知り 一体 何 を 思う の か


Shingeki no Kyojin Season 3 Part 2 (Attack on Titan Season 3 Part 2) Episode 09 shingeki||kyojin|season|part|attack||titan|season|part|episode Shingeki no Kyojin Season 3 Part 2 (Attack on Titan Season 3 Part 2) Episode 09

当局 の 兵士 は 皆 果実 の 搾り かす の ように なり とうきょく||へいし||みな|かじつ||しぼり||||

海 に 投げ入れ られた うみ||なげいれ|

「 海 」 と は 何 か を 説明 し なければ なら ない うみ|||なん|||せつめい||||

「 海 」 と は 地表 の 7 割 を 占める 広大な 塩 水 である うみ|||ちひょう||わり||しめる|こうだいな|しお|すい|

フクロウ あんた は 何者 だ ? ふくろう|||なにもの|

俺 は エレン ・ クルーガー おれ|||

今 見せた とおり 「 九 つ の 巨人 」 の 一 つ を 宿して いる いま|みせた||ここの|||きょじん||ひと|||やどして|

つまり は お前 と 同じ 「 ユミル の 民 」 だ ||おまえ||おなじ|||たみ|

マーレ 人 に 成りすまし 当局 に 潜入 した の か …? |じん||なりすまし|とうきょく||せんにゅう|||

血液 検査 は どうした !? けつえき|けんさ||

医者 に 協力 者 が 一 人 いれば 済む 話 だ いしゃ||きょうりょく|もの||ひと|じん||すむ|はなし|

医者 は 諜報 員 に 向いて いる いしゃ||ちょうほう|いん||むいて|

実際 お前 は よく やって くれた じっさい|おまえ||||

結果 こそ は … グライス が 嘆いた とおり だった が な けっか|||||なげいた||||

その とおり だ …

俺 は ダメな 父親 で ダメな 夫 で ダメな 男 だった … おれ||だめな|ちちおや||だめな|おっと||だめな|おとこ|

なのに なぜ … 俺 だけ が 人 の 姿 の まま ここ に … ||おれ|||じん||すがた||||

ダイナ は … 王家 の 血 を 引く ユミル の 民 は 特別だ ||おうけ||ち||ひく|||たみ||とくべつだ

巨人 の 真価 を 引き出す きょじん||しんか||ひきだす

お前 が 揉み消したり し なければ … ダイナ は … おまえ||もみけしたり||||

答えろ !! なぜ 俺 だけ 生かした !? こたえろ||おれ||いかした

よせ 指 が 痛む だろう |ゆび||いたむ|

お 気遣い に 感謝 する よ … |きづかい||かんしゃ||

人 の 指 を ちょん切る の は 気 に なら ない らしい が な じん||ゆび||ちょんぎる|||き||||||

なぁ ? あの 巨人 で もっと 早く 暴れて いれば ||きょじん|||はやく|あばれて|

みんな も 巨人 に さ れ ず に 済んだ んじゃ ない の か ? ||きょじん||||||すんだ||||

俺 たち は 何の ため に ここ で 巨人 に さ れた んだ !? おれ|||なんの|||||きょじん||||

どうした !? 急に 顔色 が … |きゅうに|かおいろ|

同胞 だけ じゃ ない … どうほう|||

何 千 人 も の ユミル の 民 の 指 を 切り落とし … ここ で 巨人 に して きた なん|せん|じん|||||たみ||ゆび||きりおとし|||きょじん|||

女 も 子供 も だ おんな||こども||

すべて は エルディア の ため だった と 信じて る … |||||||しんじて|

時間 が ない … グリシャ じかん|||

お前 に 最後 の 任務 を 託す おまえ||さいご||にんむ||たくす

他の 誰 か で は なく お前 に だ たの|だれ|||||おまえ||

あの 日 … 初めて お前 と 会った 日 |ひ|はじめて|おまえ||あった|ひ

あんな こと が 起き なければ |||おき|

お前 は ここ まで マーレ に 強い 憎しみ を 抱く こと は なかった だろう おまえ||||||つよい|にくしみ||いだく||||

それ が … 俺 を 選んだ 理由 か ? ||おれ||えらんだ|りゆう|

それ も ある

敵国 父親 自分 てきこく|ちちおや|じぶん

お前 の 目 に 映る 憎悪 は おまえ||め||うつる|ぞうお|

この世 を 焼き 尽くさ ん と する ばかりだった このよ||やき|つくさ||||

かつて は 俺 も そう だった ||おれ|||

大陸 に 留まった 王家 の 残党 は 革命 軍 と なり 父 は その 一員 だった たいりく||とどまった|おうけ||ざんとう||かくめい|ぐん|||ちち|||いちいん|

しかし 何も 成し遂げる こと なく 生きた まま 焼か れた |なにも|なしとげる|||いきた||やか|

幼かった 俺 は その 様子 を 戸棚 の 隙間 から 見て いる こと しか でき なかった おさなかった|おれ|||ようす||とだな||すきま||みて|||||

それ 以来 マーレ へ の 復讐 と エルディア の 復権 を 誓った |いらい||||ふくしゅう||||ふっけん||ちかった

だが 俺 が 実際 に やった こと は |おれ||じっさい||||

同胞 の 指 を 詰め ここ から 蹴落とし 巨人 に 変える こと だ どうほう||ゆび||つめ|||けおとし|きょじん||かえる||

それ に 徹した 結果 今日 まで 正体 を 暴か れる こと は なかった ||てっした|けっか|きょう||しょうたい||あばか||||

俺 は いまだ あの 時 の まま おれ||||じ||

戸棚 の 隙間 から 世界 を 見て いる だけ な の かも しれ ない とだな||すきま||せかい||みて|||||||

教えて くれ フクロウ おしえて||ふくろう

俺 に 残さ れた 任務 と は 何 だ ? おれ||のこさ||にんむ|||なん|

これ から 壁 内 に 潜入 し 「 始祖 の 巨人 」 を 奪還 しろ ||かべ|うち||せんにゅう||しそ||きょじん||だっかん|

俺 から 巨人 を 継承 して な おれ||きょじん||けいしょう||

何 だって ? じゃあ あんた は … なん||||

巨人 化 した お前 に 食わ れる きょじん|か||おまえ||くわ|

同じ ように して 「 始祖 の 巨人 」 を 持ち主 から 奪え おなじ|||しそ||きょじん||もちぬし||うばえ

なぜ あんた が やら ない ?

「 九 つ の 巨人 の 力 」 を 継承 した 者 は 13 年 で 死ぬ ここの|||きょじん||ちから||けいしょう||もの||とし||しぬ

俺 が 継承 した の も 13 年 前 に なる おれ||けいしょう||||とし|ぜん||

フクロウ は それ を 「 ユミル の 呪い 」 と 言って いた ふくろう||||||まじない||いって|

13 年 は 始祖 ユミル が 力 に 目覚めて から 死ぬ まで の 年月 に 相当 する 時間 だ と とし||しそ|||ちから||めざめて||しぬ|||ねんげつ||そうとう||じかん||

僕 は あと 13 年 … エレン は … ぼく|||とし||

残り 8 年 … も ない な のこり|とし|||

違う ちがう

これ は … 何 か の 間違い … ||なん|||まちがい

間違って る … まちがって|

「 九 つ の 巨人 」 を 宿す 者 が 力 を 継承 さ せる こと なく 死んだ 場合 … ここの|||きょじん||やどす|もの||ちから||けいしょう|||||しんだ|ばあい

巨人 の 力 は それ 以降 に 誕生 する ユミル の 民 の 赤子 に 突如と して 継承 さ れる きょじん||ちから|||いこう||たんじょう||||たみ||あかご||とつじょと||けいしょう||

あたかも ユミル の 民 と は 皆 一様に |||たみ|||みな|いちように

見え ない 「 何 か 」 で つながって いる と 考え ざる を え ない みえ||なん||||||かんがえ||||

ある 継承 者 は 「 道 」 を 見た と 言った |けいしょう|もの||どう||みた||いった

巨人 を 形成 する 血 や 骨 時 に は 記憶 や 意思 も きょじん||けいせい||ち||こつ|じ|||きおく||いし|

その道 を 通り 送ら れて くる そのみち||とおり|おくら||

そして その道 は すべて 一 つ の 座標 で 交わる |そのみち|||ひと|||ざひょう||まじわる

つまり それ が …

「 始祖 の 巨人 」 だ しそ||きょじん|

すべて の ユミル の 民 は その 座標 へ と つながって いる ||||たみ|||ざひょう||||

始祖 ユミル の 正体 は 一体 何 な んだ ? しそ|||しょうたい||いったい|なん||

マーレ 政権 下 で は 「 悪魔 の 使い 」 |せいけん|した|||あくま||つかい

エルディア 帝国 の 時代 で は 「 神 が もたらした 奇跡 」 |ていこく||じだい|||かみ|||きせき

「 有機 生物 の 起源 」 と 接触 した 少女 … ゆうき|せいぶつ||きげん||せっしょく||しょうじょ

そう 唱える 者 も いる |となえる|もの||

この世 に 真実な どない それ が 現実 だ このよ||しんじつな||||げんじつ|

誰 だって 神 でも 悪魔 に でも なれる だれ||かみ||あくま|||

誰 か が それ を 真実だ と 言えば な だれ|||||しんじつだ||いえば|

ダイナ は 王家 の 血 を 引く 者 だ と 言った の も あんた だ ||おうけ||ち||ひく|もの|||いった||||

それ も あんた の 「 真実 」 か ? ||||しんじつ|

残念な こと に ダイナ が 王家 の 血 を 引く の は 「 事実 」 だ ざんねんな|||||おうけ||ち||ひく|||じじつ|

では なぜ 見捨てた !? ||みすてた

王家 の 血 を 引く 者 だ から だ おうけ||ち||ひく|もの|||

敵 の 手 に 渡す べきで は なかった てき||て||わたす|||

ジーク が マーレ に すべて を 話す 前 に ||||||はなす|ぜん|

それ でも …

それ でも ?

死ぬ まで 敵国 の ため の 子 を 産ま さ れ 続ける 生涯 の 方 が 良かった だろう か …? しぬ||てきこく||||こ||うま|||つづける|しょうがい||かた||よかった||

俺 は 務め を 果たした お前 も そう しろ おれ||つとめ||はたした|おまえ|||

ここ から 生きて 壁 まで たどりつける の は 巨人 の 力 を 宿した 者 ただ 一 人 だけ ||いきて|かべ|||||きょじん||ちから||やどした|もの||ひと|じん|

正直に 言って … 俺 に 務 まる と は 思え ない しょうじきに|いって|おれ||つとむ||||おもえ|

お前 が やる んだ おまえ|||

あれ を 見ろ よ ||みろ|

生きた まま 巨人 に 食わ れて 死んだ いきた||きょじん||くわ||しんだ

あんた は 俺 に 聞いた 「 これ が 面白い か ?」 って ||おれ||きいた|||おもしろい||

面白く なかった よ おもしろく||

奴 の 断末魔 は 聞く に 堪え ない おぞまし さ だった やつ||だんまつま||きく||こらえ||||

俺 は … 何も わかって い なかった … おれ||なにも|||

これ が 自由 の 代償 だ と わかって いた なら 払わ なかった ||じゆう||だいしょう||||||はらわ|

立て 戦え たて|たたかえ

エルディア に 自由 と 尊厳 を 取り戻す ため に 立て ||じゆう||そんげん||とりもどす|||たて

俺 は … もう … おれ||

見ろ お前 の 家 から 持ってきた みろ|おまえ||いえ||もってきた

見 られ ない み||

見 られ ない 立て ない 戦え ない み|||たて||たたかえ|

タマ も ない か ? マーレ に 去勢 さ れた か ? たま||||||きょせい|||

俺 に 憎しみ を 思い出さ せよう と して も 無駄だ おれ||にくしみ||おもいださ|||||むだだ

俺 に 残さ れた の は … おれ||のこさ|||

罪 だけ だ ざい||

それ で 十分だ ||じゅうぶんだ

お前 を 選んだ 一 番 の 理由 は おまえ||えらんだ|ひと|ばん||りゆう|

お前 が あの 日 壁 の 外 に 出た から だ おまえ|||ひ|かべ||がい||でた||

あの 日 お前 が 妹 を 連れて 壁 の 外 に 出て い なければ |ひ|おまえ||いもうと||つれて|かべ||がい||でて||

いずれ 父親 の 診療 所 を 継ぎ |ちちおや||しんりょう|しょ||つぎ

大人 に なった 妹 は 結婚 し 子供 を 産んで いた かも しれ ない おとな|||いもうと||けっこん||こども||うんで||||

だが お前 は 壁 の 外 に 出た |おまえ||かべ||がい||でた

俺 は ここ で 初めて 同胞 を 蹴落とした 日 から おれ||||はじめて|どうほう||けおとした|ひ|

お前 は 妹 を 連れて 壁 の 外 に 出た 日 から おまえ||いもうと||つれて|かべ||がい||でた|ひ|

その 行い が 報われる 日 まで 進み 続ける んだ |おこない||むくわれる|ひ||すすみ|つづける|

死んで も 死んだ 後 も しんで||しんだ|あと|

これ は

お前 が 始めた 物語 だ ろ おまえ||はじめた|ものがたり||

「 九 つ の 巨人 」 に は それぞれ 名前 が ある ここの|||きょじん||||なまえ||

これ から お前 へ 継承 さ れる 巨人 に も だ ||おまえ||けいしょう|||きょじん|||

その 巨人 は いつ いかなる 時代 に おいて も |きょじん||||じだい|||

自由 を 求めて 進み 続けた じゆう||もとめて|すすみ|つづけた

自由 の ため に 戦った じゆう||||たたかった

名 は な|

進撃 の 巨人 しんげき||きょじん

何 して る の ? なん|||

進撃 の 巨人 しんげき||きょじん

… って やって た よ ね ? 今 … |||||いま

いえ

え ぇ !? やって たよ ねぇ !? 二 人 と も 今 の 見た でしょ !? |||||ふた|じん|||いま||みた|

え ぇ でも ま ぁ それ は …

ほら ! 今 の は 何 だった の エレン ? |いま|||なん|||

いえ … 別に … |べつに

君 の 巨人 の 名前 でしょ ? 何で 誰 も い ない の に 独り で 喋って いた の ? きみ||きょじん||なまえ||なんで|だれ||||||ひとり||しゃべって||

もう いい だ ろ ハンジ … こいつ は 15 だ ぞ

「 そういう 時期 」 は 誰 に でも ある |じき||だれ|||

は ぁ ? 何 だ よ 「 そういう 時期 」 って ? ||なん||||じき|

ハンジ さん 後 で 僕 が 説明 し ます から 本人 の 前 で は もう … ||あと||ぼく||せつめい||||ほんにん||ぜん|||

は ぁ ? 何 それ ? どういう こと ? ||なん|||

何 し に 来た んです か !? なん|||きた||

出ろ でろ

懲罰 なら まだ 10 日 ほど 残って い ます が … ちょうばつ|||ひ||のこって|||

終わり だ 10 日 分 の 罰 なら 今 ハンジ が 与えた おわり||ひ|ぶん||ばち||いま|||あたえた

ザックレー 総統 に は 掛け合って る から 安心 して よ |そうとう|||かけあって|||あんしん||

鎧 と 超 大型 を 地 に 伏せた 英雄 を 牢 に 入れて いて は よろい||ちょう|おおがた||ち||ふせた|えいゆう||ろう||いれて||

それ こそ 示し が つき ませ ん って ね ||しめし||||||

加えて 君 たち が 逆らった 上官 は 鎧 と 獣 を 取り逃がした ノロマ と きて いる くわえて|きみ|||さからった|じょうかん||よろい||けだもの||とりにがした||||

そんな こと は …

少し … 痩せた か ? 飯 は 十分 食えた のに … すこし|やせた||めし||じゅうぶん|くえた|

エレン は … 元気 そう ||げんき|

ま ぁな

行く ぞ 身支度 を 急げ いく||みじたく||いそげ

何 を する んです ? なん|||

謁見 だ 女王 陛下 が トロスト 区 に お 越し だ えっけん||じょおう|へいか|||く|||こし|

「 親愛 なる ヒストリア へ しんあい|||

今 私 の 隣 に は ライナー が いる いま|わたくし||となり|||らいなー||

私 が 恋文 を したためる 様子 を 覗き見 して いる わたくし||こいぶみ|||ようす||のぞきみ||

悪 趣味 な 野郎 だ 絶対 に モテ ない あく|しゅみ||やろう||ぜったい|||

だが お前 に この 手紙 を 届ける と 約束 して くれた |おまえ|||てがみ||とどける||やくそく||

あの 時 コイツ ら を 救った 借 り を 返し たい のだ と |じ||||すくった|かり|||かえし|||

あの 時 は すまない |じ||

まさか 私 が お前 より コイツ ら を 選んで しまう なんて |わたくし||おまえ|||||えらんで||

私 は これ から 死ぬ でも 後悔 は して ない わたくし||||しぬ||こうかい|||

そう 言い たい ところ だ が 正直 心残り が ある |いい|||||しょうじき|こころのこり||

まだ お前 と 結婚 できて ない こと だ |おまえ||けっこん||||

ユミル より 」

その道 は すべて 一 つ の 座標 で 交わる そのみち|||ひと|||ざひょう||まじわる

つまり それ が … 「 始祖 の 巨人 」 だ |||しそ||きょじん|

何 今 の は … なん|いま||

どうかした ?

あ いえ …

これ で 全部 です か ? ||ぜんぶ||

うん …

もちろん 私 たち の 有益な 情報 を 書いたり は でき なかった だろう けど |わたくし|||ゆうえきな|じょうほう||かいたり|||||

何 か お前 だけ に わかる メッセージ は なかった か ? 暗号 と か … なん||おまえ||||めっせーじ||||あんごう||

わから ない でも 多分 そんな こと は して ない と 思う |||たぶん|||||||おもう

バカだ なぁ ユミル って … バカだった んだ ばかだ||||ばかだった|

照れくさく なる と すぐ ごまかす てれくさく||||

これ じゃ わかん ない よ …

連れて きた つれて|

入れ いれ

陛下 陛下 陛下 へいか|へいか|へいか

や やめて よ まだ 公 の 席 じゃ ない んだ から ||||おおやけ||せき||||

本当に いろいろ あった ね … ほんとうに|||

私 は 壁 の 真ん中 で 南 の 空 を 見て た だけ … わたくし||かべ||まんなか||みなみ||から||みて||

君 が 生きて る こと は 大事な 務め だ よ きみ||いきて||||だいじな|つとめ||

あぁ そうだ |そう だ

みんな が 思った より いつも どおり で よかった ||おもった|||||

それ は … まだ 誰 も 実感 できて ない だけ だ な |||だれ||じっかん|||||

そろそろ 行こう か |いこう|

「 グリシャ ・ イェーガー 氏 の 半生 」 「 巨人 と 知り うる 歴史 の 全て 」 ||うじ||はんせい|きょじん||しり||れきし||すべて

「 壁 外 世界 の 情報 」 かべ|がい|せかい||じょうほう

この 3 冊 の 本 の 存在 を 知る 者 は この 部屋 に いる 者 のみ である |さつ||ほん||そんざい||しる|もの|||へや|||もの||

これ は 彼ら 調査 兵 団 9 名 と ここ に は い ない 199 名 の 戦果 だ ||かれら|ちょうさ|つわもの|だん|な|||||||な||せんか|

本日 は 女王 の 御前 で 今一 度 我々 の 状況 を 整理 し ほんじつ||じょおう||おまえ||いまいち|たび|われわれ||じょうきょう||せいり|

この 会議 の 場 で 意思 の 共有 を 図り たい |かいぎ||じょう||いし||きょうゆう||はかり|

調査 兵 団 団長 ハンジ ・ ゾエ ちょうさ|つわもの|だん|だんちょう||

はっ

我々 調査 兵 団 は エルヴィン ・ スミス を 含め 多数 の 英雄 を 失う こと と 引き換え に われわれ|ちょうさ|つわもの|だん|||すみす||ふくめ|たすう||えいゆう||うしなう|||ひきかえ|

ウォール ・ マリア を 奪還 し 「 超 大型 巨人 」 の 力 を 奪う こと に 成功 し ました |まりあ||だっかん||ちょう|おおがた|きょじん||ちから||うばう|||せいこう||

ですが 我々 「 壁 内 人類 」 は いまだ 極めて 危険な 状態 に あり ます |われわれ|かべ|うち|じんるい|||きわめて|きけんな|じょうたい|||

敵 が 巨人 と いう 化け物 だけ であれば どんなに よかった こと でしょう か てき||きょじん|||ばけもの|||||||

しかし 我々 が 相手 に して いた 敵 の 正体 は |われわれ||あいて||||てき||しょうたい|

敵 は 何 だ !? 敵 ? てき||なん||てき

人 であり 文明 であり じん||ぶんめい|

言う なれば いう|

世界 です せかい|

手記 に よれば 我々 は 巨人 に なれる 特殊な 人種 「 ユミル の 民 」 であり しゅき|||われわれ||きょじん|||とくしゅな|じんしゅ|||たみ|

再び 世界 を 支配 する 可能 性 が ある ふたたび|せかい||しはい||かのう|せい||

だから 世界 は 我々 「 ユミル の 民 」 を この世 から 根絶 する のだ と |せかい||われわれ|||たみ||このよ||こんぜつ|||

「 始祖 の 巨人 」 が マーレ の 手 に 落ちれば しそ||きょじん||||て||おちれば

エルディア 人 は 終わり だ |じん||おわり|

そんな こと を 壁 の 王 が 許す わけない … |||かべ||おう||ゆるす|

壁 の 王 は 戦わ ない かべ||おう||たたかわ|

「 エルディア が 再び 罪 を 犯す と いう の なら 我々 は 滅ぶ べく して 滅ぶ 」 ||ふたたび|ざい||おかす|||||われわれ||ほろぶ|||ほろぶ

「 我 は 『 始祖 の 巨人 』 と 『 不戦 の 契り 』 を 交わした 」 われ||しそ||きょじん||ふせん||ちぎり||かわした

壁 の 王 は 大陸 の 王家 に そう 言い残し かべ||おう||たいりく||おうけ|||いいのこし

壁 の 門 を 閉ざした かべ||もん||とざした

「 壁 の 巨人 が 世界 を 平らに ならす 」 と も 言い残した ので は ない の か ? かべ||きょじん||せかい||たいらに||||いいのこした|||||

その 言葉 が 抑止 力 に なる 間 に つかの間 の 平和 を 享受 する らしい |ことば||よくし|ちから|||あいだ||つかのま||へいわ||きょうじゅ||

壁 の 王 は 民 から 記憶 を 奪い 壁 外 の 人類 は 滅んだ と 思い込ま せた かべ||おう||たみ||きおく||うばい|かべ|がい||じんるい||ほろんだ||おもいこま|

無垢の 民 に 囲ま れ そこ を 楽園 だ とほ ざ いて いる むくの|たみ||かこま||||らくえん|||||

もはや 民 を 守ら ぬ 王 は 王 で は ない |たみ||まもら||おう||おう|||

必ず 見つけ出して 臆した 王 から 「 始祖 の 巨人 」 を 取り上げろ かならず|みつけだして|おくした|おう||しそ||きょじん||とりあげろ

それ が 俺 たち の 使命 だ ||おれ|||しめい|

イェーガー 氏 は その後 使命 を 果たし |うじ||そのご|しめい||はたし

「 始祖 の 巨人 」 は 息子 エレン に 託さ れ ました しそ||きょじん||むすこ|||たくさ||

「 始祖 の 巨人 」 が その 真価 を 発揮 する 条件 は しそ||きょじん|||しんか||はっき||じょうけん|

王家 の 血 を 引く 者 が その 力 を 宿す こと おうけ||ち||ひく|もの|||ちから||やどす|

だが その者 が 「 始祖 の 巨人 」 を 宿して も 壁 の 王 の 思想 に 捕らわれ |そのもの||しそ||きょじん||やどして||かべ||おう||しそう||とらわれ

残さ れる 選択肢 は 自 死 の 道 のみ と なる のこさ||せんたくし||じ|し||どう|||

おそらく それ が 「 不戦 の 契り 」 |||ふせん||ちぎり

しかしながら 過去 に エレン は 「 無垢の 巨人 」 を 操り |かこ||||むくの|きょじん||あやつり

窮地 を 逃れた こと が あり ます きゅうち||のがれた||||

王家 の 血 を 引く 者 で は ない エレン に も おうけ||ち||ひく|もの||||||

その 力 を 使える 可能 性 が ある の かも しれ ませ ん |ちから||つかえる|かのう|せい|||||||

… そうだ そう だ

あの 時 は 一瞬 だけ すべて が つながった 気 が した |じ||いっしゅん|||||き||

どうして あの 一瞬 だけ … ||いっしゅん|

私 は ダイナ ・ フリッツ と 申し ます わたくし|||||もうし|

王家 の … 血 を 引く 者 です おうけ||ち||ひく|もの|

まさか !?

… びっくり した どうした の 突然 ? ||||とつぜん

あ あの … 今 … ||いま

続けた まえ 我ら の 巨人 よ つづけた||われら||きょじん|

何でも … あり ませ ん なんでも|||

会議 を 妨げて すいません … かいぎ||さまたげて|

あぁ … なるほど そ っか

何でも 彼 は 今 「 そういう 時期 」 に ある ようでして なんでも|かれ||いま||じき|||

突然 かっこう つけたり 叫んだり して しまう ようです とつぜん|||さけんだり|||

あぁ そう か それ は 気の毒に … 年頃 だ しな |||||きのどくに|としごろ||

エレン ?

あの こと は 二 人 に も 話して い ない |||ふた|じん|||はなして||

母さん と ハンネス さん を 殺した あの 巨人 が かあさん|||||ころした||きょじん|

父親 が 前 に 結婚 して た 相手 だった なんて … ちちおや||ぜん||けっこん|||あいて||

何より こんな こと を 話したら … なにより||||はなしたら

王家 の 血 を 引く 者 を 巨人 に して オレ が 接触 すれば おうけ||ち||ひく|もの||きょじん|||おれ||せっしょく|

「 始祖 の 巨人 」 の 力 を 扱える … かも しれ ない … しそ||きょじん||ちから||あつかえる|||

そう だ 「 かも しれ ない 」 だ

だが … その 可能 性 が ある と 言えば 兵 団 は ヒストリア を どう する ? ||かのう|せい||||いえば|つわもの|だん|||||

家庭 を 持て かてい||もて

壁 の 中 に 入ったら 所帯 を 持つ んだ かべ||なか||はいったら|しょたい||もつ|

何 を 言って る ? 俺 に は ダイナ が いる … なん||いって||おれ|||||

それ に そんな こと を 言わ れて も |||||いわ||

巨人 に なる 直前 の 記憶 は なく なる んだろう ? きょじん|||ちょくぜん||きおく||||

そう と も 限ら ん 後 で 誰 か が 見て る かも しれ ん |||かぎら||あと||だれ|||みて||||

妻 でも 子供 でも 街 の 人 で も いい つま||こども||がい||じん|||

壁 の 中 で 人 を 愛せ かべ||なか||じん||あいせ

それ が でき なければ 繰り返す だけ だ ||||くりかえす||

同じ 歴史 を 同じ 過ち を 何度 も おなじ|れきし||おなじ|あやまち||なんど|

ミカサ や アルミン みんな を 救い たい なら 使命 を 全うしろ |||||すくい|||しめい||まっとうしろ

ミカサ ? アルミン ? 誰 の こと だ ? ||だれ|||

… さ ぁ ? わから ない

誰 の 記憶 だろう ? だれ||きおく|

戦えば 自由 が ある と 信じて いた たたかえば|じゆう||||しんじて|

外 の 世界 に 夢 を みて いた 彼ら は 人類 の 真実 を 知り 一体 何 を 思う の か がい||せかい||ゆめ||||かれら||じんるい||しんじつ||しり|いったい|なん||おもう||