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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない, JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 20

JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 20

( 踏み切り の 音 )

( ナレーション ) 山岸 由花 子 は 最近 落ち込 ん で い た

( 小学生 1 ) えっ 好き な 子 いる の ?

( 小学生 2 ) いる よ 両 思い だ よ ( 小学生 1 ) えー っ !

( 山岸 由花 子 ( やま ぎ し ゆか こ ) ) あっ …

( 広瀬 康一 ( ひろ せ こう いち ) ) こない だ 久しぶり に アンジェロ 岩 に 行った ん だ けど さ

観光 客 の 人 たち が いっぱい 写真 撮って た

( 東方 仗助 ( ひがし かた じ ょ うす け ) ) へえ もう すっかり 名物 だ なあ

( 東方 仗助 ( ひがし かた じ ょ うす け ) ) へえ もう すっかり 名物 だ なあ

( 康一 ) あっ ( 由花 子 ) ハッ

あっ …

あ …

あっ どう し た ? 康一

ハア ハア …

( 由花 子 ) 康一 君 の こと を 思って い られ れ ば ―

それ で 幸せ

一 度 は そう 思った けど やっぱり つらい わ

少し で いい 振り向 い て ほしい

だけど どう すれ ば いい の か 私 に は 分から ない ん です もの

( ため息 )

シンデレラ ?

( ドア が 開く 音 )

( 女性 客 ) う わ ああ あっ なんて 幸せ な の !

あんな ステキ な 彼 が この 私 に プロポーズ し て くれる なんて

ありがとう 彩 先生 本当 に ありがとう !

( 泣き声 )

( 辻 彩 ( つじ あや ) ) フウ …

暗い 美人 より 明るい ブス …

… の ほう が マシ って こと ね

女 の 青春 は

お 入り なさい 愛 と 出会う メイク 致し ます

その 看板 は 真実

興味 を お 持ち なら ば …

歓迎 する わ

フン …

私 の 名前 は 辻 彩

ハア … ここ の 経営 者 で エステティシャン

低 血圧 っぽい 話し 方 する けど ―

気 に し ない で ね

ハア …

これ でも 仕事 に は 意欲 的 な の よ

ハア …

あなた …

とても 美人 ね ハア …

こんな 美しい 人 が この 杜王 町 ( もり おう ちょう ) に い た なんて

さあ そこ に お かけ に なって

その 用紙 に お 名前 と 住所 を お 願い ね

私 まだ やる って 決め た わけ じゃ ない ん です けど

は ー い これ が 料金 表 よ

( 由花 子 ) 芸能 人 と 結婚 する メイク ?

( 彩 ) この お 店 は 普通 の エステ と は ちょっと 違う の よ

私 は 幸福 の 顔 を 作って あげる エステティシャン な の

ん っ …

人相 … つまり 顔 の 形 に よって 人 は 運 が 変化 する もの な の よ

愛 さ れる 顔 を 持て ば 愛 と 出会う 運勢 に なれる の

ん ー 残念

あなた 目 と 眉 の 形 が よく ない わ ねえ

ハア …

はっきり 言う わ あまり の くだらな さ に ガッカリ よ

そんな の で お 金 取る 気 な の ?

この 顔 だ と 男の子 は あなた が 好き に なれ ば なる ほど ―

逃げ て いく の よ ねえ

違い まし て ? そんな 経験 な あい ?

ハズレ だ わ そんな こと いっぺん も ない わ

あらそう まあ いい わ あなた の 場合 は …

( キー 操作 音 ) ( 彩 ) あら ごめんなさい ね

CG の 操作 に なかなか 慣れ なく て

これ が 愛 と 出会う 顔 です わ

ちょっと 待って これ は 整形 じゃ ない の ?

手術 と か する の ?

あくまで も メイク と 美容 マッサージ で 整える 顔 です わ

でも 30 分 しか もた ない の

もし 愛 と 出会わ なかったら 料金 の 1000 円 は お返し し ます

試し て み ます ?

そう たかが メイク なら ―

1 回 ぐらい は だまさ れ た と 思って 試し て み て も いい わ

( 彩 ) ありがとう それ で は 始め ま しょ う ね

じゃあ 目 を 閉じ て

( 彩 ) そのまま 目 を 開け ない で ね

動 い ちゃ あ ダメ よ 動く と …

手元 が 狂い ます から ね

( スタンド が 動く 音 )

( 由花 子 ) 康一 君 …

( 由花 子 ) これ が 愛 と 出会え る メイク ?

本当 に 眉 や 目 の ライン を 変える だけ で ―

運勢 が 変わる の かしら

( 康一 ) う わ っ !

( 康一 ) ハッ ! ( 由花 子 ) 康一 君 ?

( 康一 ) さ … 捜し た よ 由花 子 さん

えっ 私 を ?

うん

さっき レンガ 亭 の 前 通った でしょ ?

その 時 すごく 浮か ない 顔 を し て た から ―

な … 何だか 僕 心配 に なって

心配 ?

康一 君 が 私 の こと 心配 し て くれ た の ?

う … うん

前 に いろいろ あった けど 僕 もう 気 に し て ない から さ

落ち込 ん だ りし ない で ほしい ん だ

ほ … 本当 に ?

うん

( 由花 子 ) 信じ られ ない わ まさか この メイク の せい ?

こ … 康一 君 …

立ち話 も 何 だ から ―

ど っか に 座って おしゃべり し ない ?

へ っ ?

( 由花 子 ) あ … あの … よかったら だ けど …

そう です ね そう いえ ば ちょっと 喉 が 渇 い た かな

えっ ? え えー っ !

( 由花 子 ) 確かに ツイ てる わ グングン 変わって き てる わ

かわいい けど 強い 意志 を 持つ 康一 君 の そば に い られる

かわいい けど 強い 意志 を 持つ 康一 君 の そば に い られる

( 康一 ) 何 か 急に チョコ パフェ が 食べ たく なった な

女の子 っぽい です か ね ?

えっ ? いいえ ちっとも

私 も 食べ たい と 思って い た の

( 由花 子 ) 夢 の よう だ わ 人相 って ホント に ある ん だ

私 は 今 ノッ て いる

強い 運勢 に 確かに ノッ て いる わ

あっ !

( 2 人 ) ハッ

( 2 人 ) ハア …

( 由花 子 ) し … 信じ られ ない

康一 君 の ぬくもり と 鼓動 が 伝わって くる

幸せ …

今 まで の 私 の 人生 で 一 番 幸せ だ わ

あっ 4 時 だ もう こんな 時間 か

( 康一 ) う わ あっ !

あっ あれ ?

お腹 が 痛い ! いて て … N 由 花子 さん ごめん !

僕 もう 帰る ね

こ … 康一 君 !

なぜ … な の ?

どうして 30 分 だけ な の よ ー っ !

( 急 ブレーキ の 音 )

コラ 女 ! 赤 信号 見え ねえ の か ?

うるさい わ ね !

勝手 に 赤 に なった 信号 が 悪い の よ

どうして 30 分 ぽっ ち な の よ もっと 長く し て ちょうだい !

( 彩 ) 愛 と 出会え た ん でしょ ?

それ で 満足 な さ い

そして また 明日 来 なさい

他の お 客 様 は みんな そう して いる わ

ダメ よ 30 分 ぽっ ち で 康一 君 と 別れる 運勢 なんて ―

私 我慢 なら ない わ

( 彩 の ため 息 )

今度 は 愛 を とらえる やつ に し て ! できる ん でしょ ?

人 の 都合 を 聞か ない 性格 ね

やって っ たら !

フウ … 由花 子 さん

シンデレラ は 嫌がらせ を さ れ て も ―

清い 心 を 持って い た から ステキ な 愛 に 出会え た わ

つまり すばらしい 出来事 に は それなり の 心がけ が 必要 って こと

あなた に それ が できる かしら

心がけ ? 何 の こと ?

( 彩 ) 運勢 を 完璧 ( ぺ き ) に 変える に は ―

人相 を 変える だけ じゃあ ダメ な の よ

ハア …

私 は ね シンデレラ の お 話 に 出 て くる ―

魔法使い に 憧れ て エステティシャン に なった の

あの 魔法使い の よう に 人 に 幸せ を 与え て いき たい の

あなた 美人 だ し とても 好き よ だ から 特別 に やって あげる わ

でも …

いろんな とこ を エステ し なく ちゃ なら ない わ ね

ハア …

( 由花 子 ) ん っ …

ウフッ 全身 な の よ 全身

愛 を とらえる 体 に し なけ れ ば なら ない わ

そして 大切 な 心がけ って いう の は これ よ

この 口紅 を 寝る 時 以外 30 分 ごと に 唇 に 塗って いただく わ

エステ し た 体 を 保つ ため の もの よ

これ が 守れ る なら ば ―

あなた は 永遠 に 愛 を とらえる 運勢 に なれ ます わ

料金 は 24 時間 で 7 万 2000 円 です

いい わ やって もらう わ

ウフッ

( ライト が 点く 音 )

そう そのまま 動か ない で ね 目 を 開け ちゃ あ ダメ よ

( 由花 子 ) あなた やっぱり ただ の エステティシャン じゃ なかった わ ね

( 由花 子 ) あなた やっぱり ただ の エステティシャン じゃ なかった わ ね

( 彩 ) ハッ

( 彩 ) ハッ

( 彩 ) この 能力 は … N 見える の ? 私 の シンデレラ が

なるほど 幽 波紋 ( スタンド ) 能力 だった の ね

( 首 を 絞める 音 ) ( 彩 ) う っ

でも よく 考え て み れ ば 何 だって いい わ

私 に 危害 を 加える つもり なら とっくに やって る はず です もん ね

信用 する わ あなた は 魔法使い よ

( 怯 ( おび ) える 声 )

ビックリ し た わ

いい から 始め て

ウフッ ステキ な 子 いい わ 腕 を ふるって あげる

シンデレラ は 肉体 の イメージ を 変換 する 幽 波紋

これ で 完璧 に 愛 を とらえる エステ が 完了 し た わ

由花 子 さん

あなた は 愛 に 関し て 無敵 の 肉体 に なった の よ

お腹 の 痛み 急に 消え ちゃ った な

あっ これ 由 花子 さん の カバン だ

しまった 戻って 返さ なきゃ !

ハッ

康一 君

ゆ … 由花 子 さん

( 康一 ) あっ …

そ … そうだ これ

由花 子 さん の カバン だった ん だ

えっ ?

( 康一 ) こっち が 僕 の ね

間違え て 持ってき ちゃ った よ ごめん ね

そ … それ じゃあ これ で

ち ょ … ちょっと 待って 康一 君

( 由花 子 ) 私 を 見 て

ハッ

私 を 見 て

何 か 沸き 起こって くる 気持ち ある でしょ ?

そ … それ は … N それ は … それ は !

( 岸辺 露 伴 ( き し べ ろ は ん ) ) よう 康一 君 じゃあ ない か

( 康一 ) 露 伴 先生

これ から 取材 で 亀 友 ( かめ ゆう ) デパート に 行く ん だ

君 付き合って くれよ

僕 もう 家 帰る ん です けど

( 露 伴 ) デパート の 中 って 1 人 で 写真 撮る と 恥ずかしい だ ろ

何 な の これ …

私 は 無敵 の ヒロイン に なった はず じゃ ない の ?

あんた の 幽 波紋 シンデレラ の 効果 は ―

一体 どう し た って いう の よ

( 彩 ) いいえ 康一 君 の ハート は すでに あなた を 好き な はず だ わ

でも 康一 君 の 理性 が あなた を 拒 ん で いる の よ

あなた 過去 に 康一 君 と 何 か あった ん じゃ な あい ?

その せい よ

( 康一 の 母 ) まあ この 方 が 漫画 家 の ? ステキ な 方 ねえ

( 彩 ) でも 大丈夫

いずれ 運勢 は あなた に 味方 する わ

シンデレラ は 絶対 な の よ

ところで 今 4 時 45 分 もう すぐ 30 分 経過 する わ よ

口紅 塗る の 絶対 に 忘れ ない で

ええ 今 やって いる わ

運勢 は 私 の 味方 … ね

( 仗助 ) えっ 亀 友 行く の ? 俺 たち も っす よ

( 由花 子 ) えっ ? 何 よ こい つら は 人 が 増え てる じゃ ない の

( 話し声 )

( 話し声 )

( 話し声 )

一 番 い て ほしく ない 母親 まで いる わ

一 番 い て ほしく ない 母親 まで いる わ

何 が 運勢 が 味方 する … よ !

あの エステ 女 殺し て やる わ !

この 辺 から 撮って おこ う かな

( シャッター 音 )

( 泣き声 )

( ジョセフ ・ ジョースター ) き … 君 フラッシュ たく の か マズ い ぞ 仗助 君

この 子 が ビックリ し て ストレス で 消え て いく ぞ

おい ジジイ 外 に 出る ん だ !

( 周囲 の ざわめき )

( ジョセフ ) ちょっと 失礼

( 周囲 の ざわめき )

( 周囲 の ざわめき )

( 仗助 ) そこ ど い て くれ !

( 周囲 の ざわめき )

( 周囲 の ざわめき )

( 露 伴 ) えっ ? ( 康一 の 母 ) 何 な の ?

( 康一 ) わ あ !

( ジョセフ ) おっと ごめん 康一 君

( 康一 ) ハッ ( 由花 子 ) あっ

ゆ … 由花 子 さん …

こ … 康一 君 …

これ よ 運勢 って … N これ な ん だ わ

心 が 通じ て いる

康一 君 の ハート が 私 の ハート に 流れ込 ん で くる

これ が 私 の すべて

そして 私 の 人生 は 今 から 変わる ん だ わ

( 康一 ) 仗助 君 億 泰 ( おく やす ) 君

僕 由 花子 さん と チュー し ちゃ った … はい

( 仗助 ) う わ あ ああ ああ

う っ 何 を さ れ ただ と !

あの 女 懲り ず に 何 か 仕掛け て き た の か ?

慌て ない で そう じゃ ない ん だ

僕 も 何 か …

由花 子 さん の こと を 好き に なっちゃ っ た みたい な ん だ

えっ

あの 性格 が 結構 いい か な あって 思え たり し て ―

温かい 気持ち に なる ん だ

これ って 恋 か なあ

おい 億 泰 聞い た か よ

幽 波紋 も 月 まで ぶ っ 飛ぶ この 衝撃

なんと あの 由花 子 と … お っ ?

( 虹 村 億 泰 ) ぶ わ あ あぁ っ !

おいおい おい

何も 泣 く こ た あ ねえ だ ろ う が よ ぉ

でも よ 康一

なんで そんな たまげ た 急 展開 に なった の か は 知ら ねえ が ―

由花 子 も お め え も お互い 好き 同士 っ つ ー なら ―

もう 問題 は 何も ねえ よ な ?

( 康一 ) そう じゃ ない ん だ よ

あれ 以来 由 花子 さん 僕 に 会って くれ ない ん だ

( 仗助 と 億 泰 ) うん ?

そこ が ミステリー で 学校 を 2 日 休 ん でる ん だ

電話 に も 出 ない し 伝言 と か も 何も ない ん だ プッツリ

( 億 泰 ) そ … その チュー し ち まった っ つ ー …

その 日 以来 全然 ?

( 康一 ) 全然

へえ そりゃ 実に 奇妙 だ な

俺 は よ ぉ 由花 子 の 愛情 の ―

真剣 さ って やつ だけ は 尊敬 し て いた ん だ ぜ

でも よ その 理由 は ―

直接 由花 子 に 会って 聞く しか ねえ と 思う よ

俺 たち が 変 に 関わって も なあ …

う … うん

でも 何 か 危機 が 迫ったら 知らせ て くれ

す っ 飛 ん で いく から よ

ありがとう じゃあ 僕 行く ね

( 仗助 ) おお

( 億 泰 ) でも 康一 の 野郎 ごとき が チュー だ ぞ …

( 仗助 ) だ から 何も 泣 く こ た あ ねえ だ ろ う が よ

( 康一 ) あっ あの 髪 は …

由花 子 さん

ま … 待って 由花 子 さん !

お っ あ … あの …

あっ

私 そんな 人 で は あり ませ ん

あ … あの 後ろ姿 が そっくり だった もの で

いえ やっぱり 待って !

こ … 康一 君

( すすり泣き )

う う う …

う あっ

よくも やって くれ た わ ね こ のう すら ボゲッ !

顔 が どんどん 崩れ て いく わ 化粧 し て も すぐに 取れる わ !

う わ あっ !

( 由花 子 ) う っ … う …

この … ケツ 穴 女 ! 顔 を 元どおり に し て !

ハァ … どうやら ―

約束 を 破った みたい ね

ハッ

残念 だ わ あれほど 30 分 に 一 度 ―

シンデレラ の 口紅 を 塗る の を 忘れ ない で と 念 を 押し た のに

ちょっと 忘れ た だけ な のに !

ハッ

な … 何 ? これ 私 の 手 ?

キャーッ !

グシャグシャ に なって いく わ

( 彩 ) 手相 と 指紋 も なくなって いく の よ 約束 を 破った の が いけない の よ

あの 口紅 は 運勢 を 固定 する ため の もの だった の よ

人 の 運勢 を 変える に は 膨大 な エネルギー が 必要 な の

それ が 飛 ん で いった わ

自分 の 運勢 を 甘く 見 た あなた 自身 が 悪い の よ

こ … 殺さ れ たい の !

( 彩 ) 殺す ?

私 は 野心 だ と か お 金 だけ の ため に エステ を やって る ん じゃあ ない わ

シンデレラ の お 話 に 出 て くる よう な ―

人 に 幸せ を 与える 魔法使い に なり たかった

ホント に 残念 だ わ

あなた の 望み を かなえ て やろう と す べき で は なかった

( 彩 ) あなた の 顔 と 手相 は もう ない の この世 から 消滅 し た の

( 由花 子 ) 何 です って ?

消え た の よ

部品 の ない もの は どう しよう も ない わ

顔 が もう ない です って ?

部品 の ない 人 は どんな 人生 を 歩む の ?

( 康一 ) 由花 子 さん ( 由花 子 ) あっ

( 由花 子 ) こ … 康一 君 ? なぜ ここ に …

イヤ バレ て しまう マズ い わ

い … いいえ 私 そんな 人 で は ない わ

彩 先生 ここ は 男 の 人 は 入っちゃ いけない ん でしょ ?

早く 追い出し て

その 性格 な ん だ なあ

その ものすごく タフ な 性格 間違い なく 由 花子 さん だ よ

その 性格 何 か 好き に なっちゃ っ て

そして その 人 幽 波紋 使い … な ん です ね ?

その 人 に 何 か さ れ た ん です ね

( 由花 子 ) もう おしまい だ わ もう 生き て いけ ない …

お っ

殺し て やる わ 辻 彩 殺し て やる ー っ !

ヤケ に なら ない で

( 2 人 ) ハッ

これ … 顔 の パーツ が 飛び出し た !

( 彩 ) よい しょ っと …

この 子 な の ね 康一 君 ハア …

この 子 顔 の 違う あなた を 山岸 由花 子 と 見抜 い た わ

本人 自身 も 否定 し て いる のに 人格 を 見る 目 って やつ が ある わ

( 彩 ) いい わ 由花 子 さん

彼 の 行動 に 免じ て 魔法使い と して もう 一 度 だけ ―

最後 の チャンス を あげる わ

最後 の チャンス と は この 中 から 1 つ だけ 選択 する こと

あなた の 本当 の 顔 は もう ない でも 私 の シンデレラ は ―

今 まで エステ し て あげ た 人 の 顔 すべて を 記憶 し て いる わ

この 中 から 1 つ 自分 の 顔 を 選び なさい

自分 の 顔 を 選べ たら 顔 を 元 に 戻す こと が 可能 よ

手相 と 指紋 も 自然 と 戻る わ

シンデレラ の 話 の ガラス の 靴 の よう に ―

ピッタリ 合う もの を 選び なさい

始め っ から そういう 態度 に 出ろ ボケェ !

そんな の 簡単 に 分かる わ

毎日 鏡 見て いる 自分 の 顔 です もの

でも もし 他人 の 顔 を 選 ん だ の なら ―

その 顔 は 決して あなた に は なじま ない

いいえ なじま ない と いう より この 辻 彩 の 美 の 基準 から 言う と ―

醜い と いった 顔 に なる と 予告 し て お くわ

そして 一生 その 顔 の 運勢 に 従って もらう わ

ハア ハア …

( 康一 ) ゆ … 由花 子 さん 気 を つけ て 選 ん で

鏡 の 顔 って 左右 逆さま だ から

え … ええ

( 彩 ) 正解 は “ 全部 違う ” だ わ その 中 に あなた の 顔 は 1 つ も ない

全部 違う と 見抜 い た 時 だけ 治し て あげる わ

( 由花 子 ) ハア ハア …

( 由花 子 ) ハア ハア …

それ が 魔法使い の ルール

それ が 魔法使い の ルール

何 か 迷い 出す と こっち の かも と 思える わ

でも …

これ だ わ ! 間違い ない 自分 の 顔 だ から はっきり 分かる わ

それ で いい の ね ? はめ込 ん で み れ ば 分かる けど

い … いえ この 顔 じゃあ ない わ

私 の 目 って もっと つり 上がって た よう に 見える もの

ど … どれ な の ?

や … やっぱり どれ だ か 自信 が ない わ

( 荒い 息 )

( 由花 子 の ため 息 ) ( 彩 と 康一 ) うん ?

( 彩 ) どう し た の ? 早く 選 ん で

( 由花 子 ) いいえ 私 選ぶ の やめ た わ

えっ ?

何 言って る の 顔 の ない 人生 を 送り たい の ?

康一 君 に 選 ん で もらう わ

( 康一 ) ハッ ( 彩 ) う っ

だって 康一 君 の 選 ん だ もの なら ―

私 それ が どんな 顔 だ ろ う と どんな 運勢 だ ろ う と ―

それ で 満足 だ わ それ に 従える わ

後悔 だって ない ん だ も の

そ … そんな こと ! それ は …

ハア …

構わ ない の

選 ん で ちょうだい 康一 君

う … うん

これ だ よ

何 か 理由 は ない けど ―

これ の よう な 気 が する

でも もし 違う 顔 だった と し たら …

それ エコーズ って いう 僕 の 幽 波紋 です

えっ と あなた の 幽 波紋 で ―

エコーズ の 目 を 傷つけ て ―

僕 の 目 を 見え ない よう に し て ください

( 2 人 ) あっ

後悔 し ない と か 言って る けど ―

由花 子 さん の 性格 だ と 違う 顔 に なったら ―

きっと 僕 に 見 られる の イヤ だ と 思う ん だ

僕 由 花子 さん の こと ―

好き に なっちゃ っ た もん で ―

そう なる の すごく イヤ な ん です

だから 僕 が 見 なけりゃ ―

済む こと だ ろ う と 思う ので

あ …

康一 君 …

じゃあ 由花 子 さん

はい

( 由花 子 ) う っ う …

ハッ !

み … 見 て 康一 君 !

ピッタリ だ

康一 君 !

やった ね 由花 子 さん

康一 君 が 選 ん で くれ た おかげ だ わ

康一 君 が 選 ん で くれ た おかげ だ わ

( 彩 ) まさか 目 を 見え なく して ―

( 彩 ) まさか 目 を 見え なく して ―

顔 を 見え ない よう に する と まで ―

言う と は

魔法使い と して の ルール を 曲げ た けど 治し て あげ た わ

何 の 関係 も ない

彼 の 目 を 奪ったり し たら ―

魔法使い と して の

沽券 に 関わる から

由花 子 さん

あなた 男の子 を 見る 目 だけ は 確か だった よう ね

( ナレーション ) エステ “ シンデレラ ” 営業 中

( ナレーション ) 愛 と 出逢う メイク いたし ます


JoJo no Kimyou na Bouken Part 4: Diamond wa Kudakenai Episode 20

( 踏み切り の 音 ) ふみきり||おと

( ナレーション ) 山岸 由花 子 は 最近 落ち込 ん で い た なれーしょん|やまきし|ゆか|こ||さいきん|おちこ||||

( 小学生 1 ) えっ 好き な 子 いる の ? しょうがくせい||すき||こ||

( 小学生 2 ) いる よ 両 思い だ よ ( 小学生 1 ) えー っ ! しょうがくせい|||りょう|おもい|||しょうがくせい||

( 山岸 由花 子 ( やま ぎ し ゆか こ ) ) あっ … やまきし|ゆか|こ||||||

( 広瀬 康一 ( ひろ せ こう いち ) ) こない だ 久しぶり に アンジェロ 岩 に 行った ん だ けど さ ひろせ|やすいち|||||||ひさしぶり|||いわ||おこなった||||

観光 客 の 人 たち が いっぱい 写真 撮って た かんこう|きゃく||じん||||しゃしん|とって|

( 東方 仗助 ( ひがし かた じ ょ うす け ) ) へえ もう すっかり 名物 だ なあ とうほう|じょうじょ||||||||||めいぶつ||

( 東方 仗助 ( ひがし かた じ ょ うす け ) ) へえ もう すっかり 名物 だ なあ とうほう|じょうじょ||||||||||めいぶつ||

( 康一 ) あっ ( 由花 子 ) ハッ やすいち||ゆか|こ|

あっ …

あ …

あっ どう し た ? 康一 ||||やすいち

ハア ハア …

( 由花 子 ) 康一 君 の こと を 思って い られ れ ば ― ゆか|こ|やすいち|きみ||||おもって||||

それ で 幸せ ||しあわせ

一 度 は そう 思った けど やっぱり つらい わ ひと|たび|||おもった||||

少し で いい 振り向 い て ほしい すこし|||ふりむ|||

だけど どう すれ ば いい の か 私 に は 分から ない ん です もの |||||||わたくし|||わから||||

( ため息 ) ためいき

シンデレラ ? しんでれら

( ドア が 開く 音 ) どあ||あく|おと

( 女性 客 ) う わ ああ あっ なんて 幸せ な の ! じょせい|きゃく||||||しあわせ||

あんな ステキ な 彼 が この 私 に プロポーズ し て くれる なんて |すてき||かれ|||わたくし||ぷろぽーず||||

ありがとう 彩 先生 本当 に ありがとう ! |あや|せんせい|ほんとう||

( 泣き声 ) なきごえ

( 辻 彩 ( つじ あや ) ) フウ … つじ|あや|||

暗い 美人 より 明るい ブス … くらい|びじん||あかるい|

… の ほう が マシ って こと ね

女 の 青春 は おんな||せいしゅん|

お 入り なさい 愛 と 出会う メイク 致し ます |はいり||あい||であう||いたし|

その 看板 は 真実 |かんばん||しんじつ

興味 を お 持ち なら ば … きょうみ|||もち||

歓迎 する わ かんげい||

フン … ふん

私 の 名前 は 辻 彩 わたくし||なまえ||つじ|あや

ハア … ここ の 経営 者 で エステティシャン |||けいえい|もの||

低 血圧 っぽい 話し 方 する けど ― てい|けつあつ||はなし|かた||

気 に し ない で ね き|||||

ハア …

これ でも 仕事 に は 意欲 的 な の よ ||しごと|||いよく|てき|||

ハア …

あなた …

とても 美人 ね ハア … |びじん||

こんな 美しい 人 が この 杜王 町 ( もり おう ちょう ) に い た なんて |うつくしい|じん|||もりおう|まち|||||||

さあ そこ に お かけ に なって

その 用紙 に お 名前 と 住所 を お 願い ね |ようし|||なまえ||じゅうしょ|||ねがい|

私 まだ やる って 決め た わけ じゃ ない ん です けど わたくし||||きめ|||||||

は ー い これ が 料金 表 よ |-||||りょうきん|ひょう|

( 由花 子 ) 芸能 人 と 結婚 する メイク ? ゆか|こ|げいのう|じん||けっこん||

( 彩 ) この お 店 は 普通 の エステ と は ちょっと 違う の よ あや|||てん||ふつう||||||ちがう||

私 は 幸福 の 顔 を 作って あげる エステティシャン な の わたくし||こうふく||かお||つくって||||

ん っ …

人相 … つまり 顔 の 形 に よって 人 は 運 が 変化 する もの な の よ にんそう||かお||かた|||じん||うん||へんか|||||

愛 さ れる 顔 を 持て ば 愛 と 出会う 運勢 に なれる の あい|||かお||もて||あい||であう|うんせい|||

ん ー 残念 |-|ざんねん

あなた 目 と 眉 の 形 が よく ない わ ねえ |め||まゆ||かた|||||

ハア …

はっきり 言う わ あまり の くだらな さ に ガッカリ よ |いう|||||||がっかり|

そんな の で お 金 取る 気 な の ? ||||きむ|とる|き||

この 顔 だ と 男の子 は あなた が 好き に なれ ば なる ほど ― |かお|||おとこのこ||||すき|||||

逃げ て いく の よ ねえ にげ|||||

違い まし て ? そんな 経験 な あい ? ちがい||||けいけん||

ハズレ だ わ そんな こと いっぺん も ない わ

あらそう まあ いい わ あなた の 場合 は … ||||||ばあい|

( キー 操作 音 ) ( 彩 ) あら ごめんなさい ね きー|そうさ|おと|あや|||

CG の 操作 に なかなか 慣れ なく て ||そうさ|||なれ||

これ が 愛 と 出会う 顔 です わ ||あい||であう|かお||

ちょっと 待って これ は 整形 じゃ ない の ? |まって|||せいけい|||

手術 と か する の ? しゅじゅつ||||

あくまで も メイク と 美容 マッサージ で 整える 顔 です わ ||||びよう|まっさーじ||ととのえる|かお||

でも 30 分 しか もた ない の |ぶん||||

もし 愛 と 出会わ なかったら 料金 の 1000 円 は お返し し ます |あい||であわ||りょうきん||えん||おかえし||

試し て み ます ? ためし|||

そう たかが メイク なら ―

1 回 ぐらい は だまさ れ た と 思って 試し て み て も いい わ かい|||||||おもって|ためし||||||

( 彩 ) ありがとう それ で は 始め ま しょ う ね あや|||||はじめ||||

じゃあ 目 を 閉じ て |め||とじ|

( 彩 ) そのまま 目 を 開け ない で ね あや||め||あけ|||

動 い ちゃ あ ダメ よ 動く と … どう||||だめ||うごく|

手元 が 狂い ます から ね てもと||くるい|||

( スタンド が 動く 音 ) すたんど||うごく|おと

( 由花 子 ) 康一 君 … ゆか|こ|やすいち|きみ

( 由花 子 ) これ が 愛 と 出会え る メイク ? ゆか|こ|||あい||であえ||

本当 に 眉 や 目 の ライン を 変える だけ で ― ほんとう||まゆ||め||らいん||かえる||

運勢 が 変わる の かしら うんせい||かわる||

( 康一 ) う わ っ ! やすいち|||

( 康一 ) ハッ ! ( 由花 子 ) 康一 君 ? やすいち||ゆか|こ|やすいち|きみ

( 康一 ) さ … 捜し た よ 由花 子 さん やすいち||さがし|||ゆか|こ|

えっ 私 を ? |わたくし|

うん

さっき レンガ 亭 の 前 通った でしょ ? |れんが|ちん||ぜん|かよった|

その 時 すごく 浮か ない 顔 を し て た から ― |じ||うか||かお|||||

な … 何だか 僕 心配 に なって |なんだか|ぼく|しんぱい||

心配 ? しんぱい

康一 君 が 私 の こと 心配 し て くれ た の ? やすいち|きみ||わたくし|||しんぱい|||||

う … うん

前 に いろいろ あった けど 僕 もう 気 に し て ない から さ ぜん|||||ぼく||き||||||

落ち込 ん だ りし ない で ほしい ん だ おちこ||||||||

ほ … 本当 に ? |ほんとう|

うん

( 由花 子 ) 信じ られ ない わ まさか この メイク の せい ? ゆか|こ|しんじ||||||||

こ … 康一 君 … |やすいち|きみ

立ち話 も 何 だ から ― たちばなし||なん||

ど っか に 座って おしゃべり し ない ? |||すわって|||

へ っ ?

( 由花 子 ) あ … あの … よかったら だ けど … ゆか|こ|||||

そう です ね そう いえ ば ちょっと 喉 が 渇 い た かな |||||||のど||かわ|||

えっ ? え えー っ !

( 由花 子 ) 確かに ツイ てる わ グングン 変わって き てる わ ゆか|こ|たしかに|つい|||ぐんぐん|かわって|||

かわいい けど 強い 意志 を 持つ 康一 君 の そば に い られる ||つよい|いし||もつ|やすいち|きみ|||||

かわいい けど 強い 意志 を 持つ 康一 君 の そば に い られる ||つよい|いし||もつ|やすいち|きみ|||||

( 康一 ) 何 か 急に チョコ パフェ が 食べ たく なった な やすいち|なん||きゅうに|ちょこ|||たべ|||

女の子 っぽい です か ね ? おんなのこ||||

えっ ? いいえ ちっとも

私 も 食べ たい と 思って い た の わたくし||たべ|||おもって|||

( 由花 子 ) 夢 の よう だ わ 人相 って ホント に ある ん だ ゆか|こ|ゆめ|||||にんそう||ほんと||||

私 は 今 ノッ て いる わたくし||いま|||

強い 運勢 に 確かに ノッ て いる わ つよい|うんせい||たしかに||||

あっ !

( 2 人 ) ハッ じん|

( 2 人 ) ハア … じん|

( 由花 子 ) し … 信じ られ ない ゆか|こ||しんじ||

康一 君 の ぬくもり と 鼓動 が 伝わって くる やすいち|きみ||||こどう||つたわって|

幸せ … しあわせ

今 まで の 私 の 人生 で 一 番 幸せ だ わ いま|||わたくし||じんせい||ひと|ばん|しあわせ||

あっ 4 時 だ もう こんな 時間 か |じ||||じかん|

( 康一 ) う わ あっ ! やすいち|||

あっ あれ ?

お腹 が 痛い ! いて て …\ N 由 花子 さん ごめん ! おなか||いたい||||よし|はなこ||

僕 もう 帰る ね ぼく||かえる|

こ … 康一 君 ! |やすいち|きみ

なぜ … な の ?

どうして 30 分 だけ な の よ ー っ ! |ぶん|||||-|

( 急 ブレーキ の 音 ) きゅう|ぶれーき||おと

コラ 女 ! 赤 信号 見え ねえ の か ? |おんな|あか|しんごう|みえ|||

うるさい わ ね !

勝手 に 赤 に なった 信号 が 悪い の よ かって||あか|||しんごう||わるい||

どうして 30 分 ぽっ ち な の よ もっと 長く し て ちょうだい ! |ぶん|||||||ながく|||

( 彩 ) 愛 と 出会え た ん でしょ ? あや|あい||であえ|||

それ で 満足 な さ い ||まんぞく|||

そして また 明日 来 なさい ||あした|らい|

他の お 客 様 は みんな そう して いる わ たの||きゃく|さま||||||

ダメ よ 30 分 ぽっ ち で 康一 君 と 別れる 運勢 なんて ― だめ||ぶん||||やすいち|きみ||わかれる|うんせい|

私 我慢 なら ない わ わたくし|がまん|||

( 彩 の ため 息 ) あや|||いき

今度 は 愛 を とらえる やつ に し て ! できる ん でしょ ? こんど||あい|||||||||

人 の 都合 を 聞か ない 性格 ね じん||つごう||きか||せいかく|

やって っ たら !

フウ … 由花 子 さん |ゆか|こ|

シンデレラ は 嫌がらせ を さ れ て も ― しんでれら||いやがらせ|||||

清い 心 を 持って い た から ステキ な 愛 に 出会え た わ きよい|こころ||もって||||すてき||あい||であえ||

つまり すばらしい 出来事 に は それなり の 心がけ が 必要 って こと ||できごと|||||こころがけ||ひつよう||

あなた に それ が できる かしら

心がけ ? 何 の こと ? こころがけ|なん||

( 彩 ) 運勢 を 完璧 ( ぺ き ) に 変える に は ― あや|うんせい||かんぺき||||かえる||

人相 を 変える だけ じゃあ ダメ な の よ にんそう||かえる|||だめ|||

ハア …

私 は ね シンデレラ の お 話 に 出 て くる ― わたくし|||しんでれら|||はなし||だ||

魔法使い に 憧れ て エステティシャン に なった の まほうつかい||あこがれ|||||

あの 魔法使い の よう に 人 に 幸せ を 与え て いき たい の |まほうつかい||||じん||しあわせ||あたえ||||

あなた 美人 だ し とても 好き よ だ から 特別 に やって あげる わ |びじん||||すき||||とくべつ||||

でも …

いろんな とこ を エステ し なく ちゃ なら ない わ ね

ハア …

( 由花 子 ) ん っ … ゆか|こ||

ウフッ 全身 な の よ 全身 |ぜんしん||||ぜんしん

愛 を とらえる 体 に し なけ れ ば なら ない わ あい|||からだ||||||||

そして 大切 な 心がけ って いう の は これ よ |たいせつ||こころがけ||||||

この 口紅 を 寝る 時 以外 30 分 ごと に 唇 に 塗って いただく わ |くちべに||ねる|じ|いがい|ぶん|||くちびる||ぬって||

エステ し た 体 を 保つ ため の もの よ |||からだ||たもつ||||

これ が 守れ る なら ば ― ||まもれ|||

あなた は 永遠 に 愛 を とらえる 運勢 に なれ ます わ ||えいえん||あい|||うんせい||||

料金 は 24 時間 で 7 万 2000 円 です りょうきん||じかん||よろず|えん|

いい わ やって もらう わ

ウフッ

( ライト が 点く 音 ) らいと||つく|おと

そう そのまま 動か ない で ね 目 を 開け ちゃ あ ダメ よ ||うごか||||め||あけ|||だめ|

( 由花 子 ) あなた やっぱり ただ の エステティシャン じゃ なかった わ ね ゆか|こ|||||||||

( 由花 子 ) あなた やっぱり ただ の エステティシャン じゃ なかった わ ね ゆか|こ|||||||||

( 彩 ) ハッ あや|

( 彩 ) ハッ あや|

( 彩 ) この 能力 は …\ N 見える の ? 私 の シンデレラ が あや||のうりょく|||みえる||わたくし||しんでれら|

なるほど 幽 波紋 ( スタンド ) 能力 だった の ね |ゆう|はもん|すたんど|のうりょく|||

( 首 を 絞める 音 ) ( 彩 ) う っ くび||しめる|おと|あや||

でも よく 考え て み れ ば 何 だって いい わ ||かんがえ|||||なん|||

私 に 危害 を 加える つもり なら とっくに やって る はず です もん ね わたくし||きがい||くわえる|||||||||

信用 する わ あなた は 魔法使い よ しんよう|||||まほうつかい|

( 怯 ( おび ) える 声 ) きょう|||こえ

ビックリ し た わ びっくり|||

いい から 始め て ||はじめ|

ウフッ ステキ な 子 いい わ 腕 を ふるって あげる |すてき||こ|||うで|||

シンデレラ は 肉体 の イメージ を 変換 する 幽 波紋 しんでれら||にくたい||いめーじ||へんかん||ゆう|はもん

これ で 完璧 に 愛 を とらえる エステ が 完了 し た わ ||かんぺき||あい|||||かんりょう|||

由花 子 さん ゆか|こ|

あなた は 愛 に 関し て 無敵 の 肉体 に なった の よ ||あい||かんし||むてき||にくたい||||

お腹 の 痛み 急に 消え ちゃ った な おなか||いたみ|きゅうに|きえ|||

あっ これ 由 花子 さん の カバン だ ||よし|はなこ|||かばん|

しまった 戻って 返さ なきゃ ! |もどって|かえさ|

ハッ

康一 君 やすいち|きみ

ゆ … 由花 子 さん |ゆか|こ|

( 康一 ) あっ … やすいち|

そ … そうだ これ |そう だ|

由花 子 さん の カバン だった ん だ ゆか|こ|||かばん|||

えっ ?

( 康一 ) こっち が 僕 の ね やすいち|||ぼく||

間違え て 持ってき ちゃ った よ ごめん ね まちがえ||もってき|||||

そ … それ じゃあ これ で

ち ょ … ちょっと 待って 康一 君 |||まって|やすいち|きみ

( 由花 子 ) 私 を 見 て ゆか|こ|わたくし||み|

ハッ

私 を 見 て わたくし||み|

何 か 沸き 起こって くる 気持ち ある でしょ ? なん||わき|おこって||きもち||

そ … それ は …\ N それ は … それ は !

( 岸辺 露 伴 ( き し べ ろ は ん ) ) よう 康一 君 じゃあ ない か きしべ|ろ|ばん||||||||やすいち|きみ|||

( 康一 ) 露 伴 先生 やすいち|ろ|ばん|せんせい

これ から 取材 で 亀 友 ( かめ ゆう ) デパート に 行く ん だ ||しゅざい||かめ|とも|||でぱーと||いく||

君 付き合って くれよ きみ|つきあって|

僕 もう 家 帰る ん です けど ぼく||いえ|かえる|||

( 露 伴 ) デパート の 中 って 1 人 で 写真 撮る と 恥ずかしい だ ろ ろ|ばん|でぱーと||なか||じん||しゃしん|とる||はずかしい||

何 な の これ … なん|||

私 は 無敵 の ヒロイン に なった はず じゃ ない の ? わたくし||むてき||ひろいん||||||

あんた の 幽 波紋 シンデレラ の 効果 は ― ||ゆう|はもん|しんでれら||こうか|

一体 どう し た って いう の よ いったい|||||||

( 彩 ) いいえ 康一 君 の ハート は すでに あなた を 好き な はず だ わ あや||やすいち|きみ||はーと|||||すき||||

でも 康一 君 の 理性 が あなた を 拒 ん で いる の よ |やすいち|きみ||りせい||||こば|||||

あなた 過去 に 康一 君 と 何 か あった ん じゃ な あい ? |かこ||やすいち|きみ||なん||||||

その せい よ

( 康一 の 母 ) まあ この 方 が 漫画 家 の ? ステキ な 方 ねえ やすいち||はは|||かた||まんが|いえ||すてき||かた|

( 彩 ) でも 大丈夫 あや||だいじょうぶ

いずれ 運勢 は あなた に 味方 する わ |うんせい||||みかた||

シンデレラ は 絶対 な の よ しんでれら||ぜったい|||

ところで 今 4 時 45 分 もう すぐ 30 分 経過 する わ よ |いま|じ|ぶん|||ぶん|けいか|||

口紅 塗る の 絶対 に 忘れ ない で くちべに|ぬる||ぜったい||わすれ||

ええ 今 やって いる わ |いま|||

運勢 は 私 の 味方 … ね うんせい||わたくし||みかた|

( 仗助 ) えっ 亀 友 行く の ? 俺 たち も っす よ じょうじょ||かめ|とも|いく||おれ||||

( 由花 子 ) えっ ? 何 よ こい つら は 人 が 増え てる じゃ ない の ゆか|こ||なん|||||じん||ふえ||||

( 話し声 ) はなしごえ

( 話し声 ) はなしごえ

( 話し声 ) はなしごえ

一 番 い て ほしく ない 母親 まで いる わ ひと|ばん|||||ははおや|||

一 番 い て ほしく ない 母親 まで いる わ ひと|ばん|||||ははおや|||

何 が 運勢 が 味方 する … よ ! なん||うんせい||みかた||

あの エステ 女 殺し て やる わ ! ||おんな|ころし|||

この 辺 から 撮って おこ う かな |ほとり||とって|||

( シャッター 音 ) しゃったー|おと

( 泣き声 ) なきごえ

( ジョセフ ・ ジョースター ) き … 君 フラッシュ たく の か マズ い ぞ 仗助 君 じょせふ|||きみ|ふらっしゅ|||||||じょうじょ|きみ

この 子 が ビックリ し て ストレス で 消え て いく ぞ |こ||びっくり|||すとれす||きえ|||

おい ジジイ 外 に 出る ん だ ! ||がい||でる||

( 周囲 の ざわめき ) しゅうい||

( ジョセフ ) ちょっと 失礼 じょせふ||しつれい

( 周囲 の ざわめき ) しゅうい||

( 周囲 の ざわめき ) しゅうい||

( 仗助 ) そこ ど い て くれ ! じょうじょ|||||

( 周囲 の ざわめき ) しゅうい||

( 周囲 の ざわめき ) しゅうい||

( 露 伴 ) えっ ? ( 康一 の 母 ) 何 な の ? ろ|ばん||やすいち||はは|なん||

( 康一 ) わ あ ! やすいち||

( ジョセフ ) おっと ごめん 康一 君 じょせふ|||やすいち|きみ

( 康一 ) ハッ ( 由花 子 ) あっ やすいち||ゆか|こ|

ゆ … 由花 子 さん … |ゆか|こ|

こ … 康一 君 … |やすいち|きみ

これ よ 運勢 って …\ N これ な ん だ わ ||うんせい|||||||

心 が 通じ て いる こころ||つうじ||

康一 君 の ハート が 私 の ハート に 流れ込 ん で くる やすいち|きみ||はーと||わたくし||はーと||ながれこ|||

これ が 私 の すべて ||わたくし||

そして 私 の 人生 は 今 から 変わる ん だ わ |わたくし||じんせい||いま||かわる|||

( 康一 ) 仗助 君 億 泰 ( おく やす ) 君 やすいち|じょうじょ|きみ|おく|ひろし|||きみ

僕 由 花子 さん と チュー し ちゃ った … はい ぼく|よし|はなこ|||||||

( 仗助 ) う わ あ ああ ああ じょうじょ|||||

う っ 何 を さ れ ただ と ! ||なん|||||

あの 女 懲り ず に 何 か 仕掛け て き た の か ? |おんな|こり|||なん||しかけ|||||

慌て ない で そう じゃ ない ん だ あわて|||||||

僕 も 何 か … ぼく||なん|

由花 子 さん の こと を 好き に なっちゃ っ た みたい な ん だ ゆか|こ|||||すき||||||||

えっ

あの 性格 が 結構 いい か な あって 思え たり し て ― |せいかく||けっこう|||||おもえ|||

温かい 気持ち に なる ん だ あたたかい|きもち||||

これ って 恋 か なあ ||こい||

おい 億 泰 聞い た か よ |おく|ひろし|ききい|||

幽 波紋 も 月 まで ぶ っ 飛ぶ この 衝撃 ゆう|はもん||つき||||とぶ||しょうげき

なんと あの 由花 子 と … お っ ? ||ゆか|こ|||

( 虹 村 億 泰 ) ぶ わ あ あぁ っ ! にじ|むら|おく|ひろし|||||

おいおい おい

何も 泣 く こ た あ ねえ だ ろ う が よ ぉ なにも|なき|||||||||||

でも よ 康一 ||やすいち

なんで そんな たまげ た 急 展開 に なった の か は 知ら ねえ が ― ||||きゅう|てんかい||||||しら||

由花 子 も お め え も お互い 好き 同士 っ つ ー なら ― ゆか|こ||||||おたがい|すき|どうし|||-|

もう 問題 は 何も ねえ よ な ? |もんだい||なにも|||

( 康一 ) そう じゃ ない ん だ よ やすいち||||||

あれ 以来 由 花子 さん 僕 に 会って くれ ない ん だ |いらい|よし|はなこ||ぼく||あって||||

( 仗助 と 億 泰 ) うん ? じょうじょ||おく|ひろし|

そこ が ミステリー で 学校 を 2 日 休 ん でる ん だ ||みすてりー||がっこう||ひ|きゅう||||

電話 に も 出 ない し 伝言 と か も 何も ない ん だ プッツリ でんわ|||だ|||でんごん||||なにも||||

( 億 泰 ) そ … その チュー し ち まった っ つ ー … おく|ひろし|||||||||-

その 日 以来 全然 ? |ひ|いらい|ぜんぜん

( 康一 ) 全然 やすいち|ぜんぜん

へえ そりゃ 実に 奇妙 だ な ||じつに|きみょう||

俺 は よ ぉ 由花 子 の 愛情 の ― おれ||||ゆか|こ||あいじょう|

真剣 さ って やつ だけ は 尊敬 し て いた ん だ ぜ しんけん||||||そんけい||||||

でも よ その 理由 は ― |||りゆう|

直接 由花 子 に 会って 聞く しか ねえ と 思う よ ちょくせつ|ゆか|こ||あって|きく||||おもう|

俺 たち が 変 に 関わって も なあ … おれ|||へん||かかわって||

う … うん

でも 何 か 危機 が 迫ったら 知らせ て くれ |なん||きき||せまったら|しらせ||

す っ 飛 ん で いく から よ ||と|||||

ありがとう じゃあ 僕 行く ね ||ぼく|いく|

( 仗助 ) おお じょうじょ|

( 億 泰 ) でも 康一 の 野郎 ごとき が チュー だ ぞ … おく|ひろし||やすいち||やろう|||||

( 仗助 ) だ から 何も 泣 く こ た あ ねえ だ ろ う が よ じょうじょ|||なにも|なき||||||||||

( 康一 ) あっ あの 髪 は … やすいち|||かみ|

由花 子 さん ゆか|こ|

ま … 待って 由花 子 さん ! |まって|ゆか|こ|

お っ あ … あの …

あっ

私 そんな 人 で は あり ませ ん わたくし||じん|||||

あ … あの 後ろ姿 が そっくり だった もの で ||うしろすがた|||||

いえ やっぱり 待って ! ||まって

こ … 康一 君 |やすいち|きみ

( すすり泣き ) すすりなき

う う う …

う あっ

よくも やって くれ た わ ね こ のう すら ボゲッ !

顔 が どんどん 崩れ て いく わ 化粧 し て も すぐに 取れる わ ! かお|||くずれ||||けしょう|||||とれる|

う わ あっ !

( 由花 子 ) う っ … う … ゆか|こ|||

この … ケツ 穴 女 ! 顔 を 元どおり に し て ! ||あな|おんな|かお||もとどおり|||

ハァ … どうやら ―

約束 を 破った みたい ね やくそく||やぶった||

ハッ

残念 だ わ あれほど 30 分 に 一 度 ― ざんねん||||ぶん||ひと|たび

シンデレラ の 口紅 を 塗る の を 忘れ ない で と 念 を 押し た のに しんでれら||くちべに||ぬる|||わすれ||||ねん||おし||

ちょっと 忘れ た だけ な のに ! |わすれ||||

ハッ

な … 何 ? これ 私 の 手 ? |なん||わたくし||て

キャーッ !

グシャグシャ に なって いく わ

( 彩 ) 手相 と 指紋 も なくなって いく の よ 約束 を 破った の が いけない の よ あや|てそう||しもん||||||やくそく||やぶった|||||

あの 口紅 は 運勢 を 固定 する ため の もの だった の よ |くちべに||うんせい||こてい|||||||

人 の 運勢 を 変える に は 膨大 な エネルギー が 必要 な の じん||うんせい||かえる|||ぼうだい||えねるぎー||ひつよう||

それ が 飛 ん で いった わ ||と||||

自分 の 運勢 を 甘く 見 た あなた 自身 が 悪い の よ じぶん||うんせい||あまく|み|||じしん||わるい||

こ … 殺さ れ たい の ! |ころさ|||

( 彩 ) 殺す ? あや|ころす

私 は 野心 だ と か お 金 だけ の ため に エステ を やって る ん じゃあ ない わ わたくし||やしん|||||きむ||||||||||||

シンデレラ の お 話 に 出 て くる よう な ― しんでれら|||はなし||だ||||

人 に 幸せ を 与える 魔法使い に なり たかった じん||しあわせ||あたえる|まほうつかい|||

ホント に 残念 だ わ ほんと||ざんねん||

あなた の 望み を かなえ て やろう と す べき で は なかった ||のぞみ||||||||||

( 彩 ) あなた の 顔 と 手相 は もう ない の この世 から 消滅 し た の あや|||かお||てそう|||||このよ||しょうめつ|||

( 由花 子 ) 何 です って ? ゆか|こ|なん||

消え た の よ きえ|||

部品 の ない もの は どう しよう も ない わ ぶひん|||||||||

顔 が もう ない です って ? かお|||||

部品 の ない 人 は どんな 人生 を 歩む の ? ぶひん|||じん|||じんせい||あゆむ|

( 康一 ) 由花 子 さん ( 由花 子 ) あっ やすいち|ゆか|こ||ゆか|こ|

( 由花 子 ) こ … 康一 君 ? なぜ ここ に … ゆか|こ||やすいち|きみ|||

イヤ バレ て しまう マズ い わ いや||||||

い … いいえ 私 そんな 人 で は ない わ ||わたくし||じん||||

彩 先生 ここ は 男 の 人 は 入っちゃ いけない ん でしょ ? あや|せんせい|||おとこ||じん||はいっちゃ|||

早く 追い出し て はやく|おいだし|

その 性格 な ん だ なあ |せいかく||||

その ものすごく タフ な 性格 間違い なく 由 花子 さん だ よ ||たふ||せいかく|まちがい||よし|はなこ|||

その 性格 何 か 好き に なっちゃ っ て |せいかく|なん||すき||||

そして その 人 幽 波紋 使い … な ん です ね ? ||じん|ゆう|はもん|つかい||||

その 人 に 何 か さ れ た ん です ね |じん||なん|||||||

( 由花 子 ) もう おしまい だ わ もう 生き て いけ ない … ゆか|こ||||||いき|||

お っ

殺し て やる わ 辻 彩 殺し て やる ー っ ! ころし||||つじ|あや|ころし|||-|

ヤケ に なら ない で

( 2 人 ) ハッ じん|

これ … 顔 の パーツ が 飛び出し た ! |かお||||とびだし|

( 彩 ) よい しょ っと … あや|||

この 子 な の ね 康一 君 ハア … |こ||||やすいち|きみ|

この 子 顔 の 違う あなた を 山岸 由花 子 と 見抜 い た わ |こ|かお||ちがう|||やまきし|ゆか|こ||みぬ|||

本人 自身 も 否定 し て いる のに 人格 を 見る 目 って やつ が ある わ ほんにん|じしん||ひてい|||||じんかく||みる|め|||||

( 彩 ) いい わ 由花 子 さん あや|||ゆか|こ|

彼 の 行動 に 免じ て 魔法使い と して もう 一 度 だけ ― かれ||こうどう||めんじ||まほうつかい||||ひと|たび|

最後 の チャンス を あげる わ さいご||ちゃんす|||

最後 の チャンス と は この 中 から 1 つ だけ 選択 する こと さいご||ちゃんす||||なか||||せんたく||

あなた の 本当 の 顔 は もう ない でも 私 の シンデレラ は ― ||ほんとう||かお|||||わたくし||しんでれら|

今 まで エステ し て あげ た 人 の 顔 すべて を 記憶 し て いる わ いま|||||||じん||かお|||きおく||||

この 中 から 1 つ 自分 の 顔 を 選び なさい |なか|||じぶん||かお||えらび|

自分 の 顔 を 選べ たら 顔 を 元 に 戻す こと が 可能 よ じぶん||かお||えらべ||かお||もと||もどす|||かのう|

手相 と 指紋 も 自然 と 戻る わ てそう||しもん||しぜん||もどる|

シンデレラ の 話 の ガラス の 靴 の よう に ― しんでれら||はなし||がらす||くつ|||

ピッタリ 合う もの を 選び なさい ぴったり|あう|||えらび|

始め っ から そういう 態度 に 出ろ ボケェ ! はじめ||||たいど||でろ|

そんな の 簡単 に 分かる わ ||かんたん||わかる|

毎日 鏡 見て いる 自分 の 顔 です もの まいにち|きよう|みて||じぶん||かお||

でも もし 他人 の 顔 を 選 ん だ の なら ― ||たにん||かお||せん||||

その 顔 は 決して あなた に は なじま ない |かお||けっして|||||

いいえ なじま ない と いう より この 辻 彩 の 美 の 基準 から 言う と ― |||||||つじ|あや||び||きじゅん||いう|

醜い と いった 顔 に なる と 予告 し て お くわ みにくい|||かお||||よこく||||

そして 一生 その 顔 の 運勢 に 従って もらう わ |いっしょう||かお||うんせい||したがって||

ハア ハア …

( 康一 ) ゆ … 由花 子 さん 気 を つけ て 選 ん で やすいち||ゆか|こ||き||||せん||

鏡 の 顔 って 左右 逆さま だ から きよう||かお||さゆう|さかさま||

え … ええ

( 彩 ) 正解 は “ 全部 違う ” だ わ その 中 に あなた の 顔 は 1 つ も ない あや|せいかい||ぜんぶ|ちがう||||なか||||かお||||

全部 違う と 見抜 い た 時 だけ 治し て あげる わ ぜんぶ|ちがう||みぬ|||じ||なおし|||

( 由花 子 ) ハア ハア … ゆか|こ||

( 由花 子 ) ハア ハア … ゆか|こ||

それ が 魔法使い の ルール ||まほうつかい||るーる

それ が 魔法使い の ルール ||まほうつかい||るーる

何 か 迷い 出す と こっち の かも と 思える わ なん||まよい|だす||||||おもえる|

でも …

これ だ わ ! 間違い ない 自分 の 顔 だ から はっきり 分かる わ |||まちがい||じぶん||かお||||わかる|

それ で いい の ね ? はめ込 ん で み れ ば 分かる けど |||||はめこ||||||わかる|

い … いえ この 顔 じゃあ ない わ |||かお|||

私 の 目 って もっと つり 上がって た よう に 見える もの わたくし||め||||あがって||||みえる|

ど … どれ な の ?

や … やっぱり どれ だ か 自信 が ない わ |||||じしん|||

( 荒い 息 ) あらい|いき

( 由花 子 の ため 息 ) ( 彩 と 康一 ) うん ? ゆか|こ|||いき|あや||やすいち|

( 彩 ) どう し た の ? 早く 選 ん で あや|||||はやく|せん||

( 由花 子 ) いいえ 私 選ぶ の やめ た わ ゆか|こ||わたくし|えらぶ||||

えっ ?

何 言って る の 顔 の ない 人生 を 送り たい の ? なん|いって|||かお|||じんせい||おくり||

康一 君 に 選 ん で もらう わ やすいち|きみ||せん||||

( 康一 ) ハッ ( 彩 ) う っ やすいち||あや||

だって 康一 君 の 選 ん だ もの なら ― |やすいち|きみ||せん||||

私 それ が どんな 顔 だ ろ う と どんな 運勢 だ ろ う と ― わたくし||||かお||||||うんせい||||

それ で 満足 だ わ それ に 従える わ ||まんぞく|||||したがえる|

後悔 だって ない ん だ も の こうかい||||||

そ … そんな こと ! それ は …

ハア …

構わ ない の かまわ||

選 ん で ちょうだい 康一 君 せん||||やすいち|きみ

う … うん

これ だ よ

何 か 理由 は ない けど ― なん||りゆう|||

これ の よう な 気 が する ||||き||

でも もし 違う 顔 だった と し たら … ||ちがう|かお||||

それ エコーズ って いう 僕 の 幽 波紋 です ||||ぼく||ゆう|はもん|

えっ と あなた の 幽 波紋 で ― ||||ゆう|はもん|

エコーズ の 目 を 傷つけ て ― ||め||きずつけ|

僕 の 目 を 見え ない よう に し て ください ぼく||め||みえ||||||

( 2 人 ) あっ じん|

後悔 し ない と か 言って る けど ― こうかい|||||いって||

由花 子 さん の 性格 だ と 違う 顔 に なったら ― ゆか|こ|||せいかく|||ちがう|かお||

きっと 僕 に 見 られる の イヤ だ と 思う ん だ |ぼく||み|||いや|||おもう||

僕 由 花子 さん の こと ― ぼく|よし|はなこ|||

好き に なっちゃ っ た もん で ― すき||||||

そう なる の すごく イヤ な ん です ||||いや|||

だから 僕 が 見 なけりゃ ― |ぼく||み|

済む こと だ ろ う と 思う ので すむ||||||おもう|

あ …

康一 君 … やすいち|きみ

じゃあ 由花 子 さん |ゆか|こ|

はい

( 由花 子 ) う っ う … ゆか|こ|||

ハッ !

み … 見 て 康一 君 ! |み||やすいち|きみ

ピッタリ だ ぴったり|

康一 君 ! やすいち|きみ

やった ね 由花 子 さん ||ゆか|こ|

康一 君 が 選 ん で くれ た おかげ だ わ やすいち|きみ||せん|||||||

康一 君 が 選 ん で くれ た おかげ だ わ やすいち|きみ||せん|||||||

( 彩 ) まさか 目 を 見え なく して ― あや||め||みえ||

( 彩 ) まさか 目 を 見え なく して ― あや||め||みえ||

顔 を 見え ない よう に する と まで ― かお||みえ||||||

言う と は いう||

魔法使い と して の ルール を 曲げ た けど 治し て あげ た わ まほうつかい||||るーる||まげ|||なおし||||

何 の 関係 も ない なん||かんけい||

彼 の 目 を 奪ったり し たら ― かれ||め||うばったり||

魔法使い と して の まほうつかい|||

沽券 に 関わる から こけん||かかわる|

由花 子 さん ゆか|こ|

あなた 男の子 を 見る 目 だけ は 確か だった よう ね |おとこのこ||みる|め|||たしか|||

( ナレーション ) エステ “ シンデレラ ” 営業 中 なれーしょん||しんでれら|えいぎょう|なか

( ナレーション ) 愛 と 出逢う メイク いたし ます なれーしょん|あい||であう|||