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結城友奈は勇者である, Yuuki Yuuna wa Yuusha de Aru Episode 9

Yuuki Yuuna wa Yuusha de Aru Episode 9

ゴロゴロ ゴロ … ( 雷鳴 )

( 犬 吠埼 風 ) 勇者 は 決して 死ね ない ?

体 を 供物 と して 捧げる ?

( 結城 友 奈 ) はい 。 N ( 東郷 美 森 ) 満開 の あと

私 たち の 体 は おかしく なり まし た 。

身体 機能 の 一部 が 欠損 し た よう な 状態 です 。

それ が 体 を 供物 と して 捧げる と いう こと だ と

乃木 園子 は 言って い まし た 。

事実 彼女 の 体 も …。

じゃあ 私 たち の 体 は

もう 元 に は 戻ら ない ?

♪ サカラバ サア

♪ 静 け き 森 の 中

♪ いま 目覚め た 花 たち よ

♪ この世 に 何 を 思い

♪ 何 を 感じ てる

♪ ああ 真実 ほど

♪ 人 を 魅了 する もの は ない けど

♪ ああ 真実 ほど

♪ 人 に 残酷 な もの も ない の だ ろ う

♪ 咲き誇れ ( 咲き誇れ )

♪ 想い の まま に

♪ この 瞬間 ( この 瞬間 )

♪ 全て を 賭け て

♪ 無限 の 星 すら も 霞 む よう に

♪ 勇気 心 に 溢れ

♪ ( いかなる ) いかなる 時 も 生き て

♪ サカラ サア

その 話 樹 や 夏 凜 に も 話し た ?

いえ 。 まずは 風 先輩 に 相談 しよ う と 思って 。

そう 。 N じゃあ まだ 二 人 に は 話さ ない で 。

確か な こと が 分かる まで 変 に 心配 さ せ たく ない から 。

分かり まし た 。

サァーー ( 雨音 ) あっ …。

[ テレビ ] ( ニュ ー スキャスタ ー ) 消防 など の 調査 に よる と

東西 およそ 4000 平方 メートル に わたって

地面 に 陥没 や ひび割れ が 発生 し まし た 。

幸い 通行人 や 民家 など に 被害 は あり ませ ん でし た 。

( 店員 ) どうぞ 。 N あっ はい 。

( 店員 ) 最近 みんな と 一緒 に 来 ない の ね 。

えっ …。 あの …

ちょっと 今 友達 の 調子 が 悪く て 。

まあ でも すぐに 治り ます よ 。 N そ いつ に は

こう やって 「 て や ぁ ~ ! 」 って

私 の 女子 力 を 注ぎ込 ん で おき ます から

一緒 に この 店 の うどん パワー も 注ぎ ます !

うどん と 女子 力 は 万病 に 効き ます から ね 。

( 店員 ) ふ ふ っ すごい の ね 。 N それ で

友達 の 調子 が 戻ったら …

また 来 ます みんな で 。

ザァーー ( 雨音 )

カタカタ カタ … ( 携帯 操作 音 )

ん ?

あっ 。 N ん ?

( 2 人 ) あぁ …。 N じゃあ また 今度 ね 。

クラス の 友達 ?

誘わ れ た ん だったら 行って き たら いい のに 。

ん ?

あっ …。

でも …。 N ( 教師 ) 犬 吠埼 さん の お 姉さん ?

えっ と … 樹 の 担任 の 先生 ? ( 教師 ) はい 。

あの ~ この あと 少し お 時間 は 取れ ます か ?

大丈夫 です けど 。

( 教師 ) 樹 さん の 今 の 状態 は

一部 の 授業 に 支障 が 出 て おり ます 。

えっ ? あの 子 が 誰 か に 迷惑 を かけ た ん です か ?

( 教師 ) いえ 他の 子 に で は なく 樹 さん ご 自身 の 問題 で 。

音楽 の 歌 の 練習 など も 樹 さん は でき ませ ん し 。

ある 程度 は 授業 内容 を 変える こと で

対応 し て おり ます が あまり 露骨 な 変更 は

逆 に 樹 さん が 気 に 病ま れる でしょ う し 。

( 心 の 声 ) 大丈夫 きっと 治る から

医者 だって 治る って 言って た ん だ から

樹 ご飯 出来 た わ よ ~。

樹 ~。

樹 ~ ご飯 だ よ ~。

寝 てる ?

樹 ~。

起き て 。

ご飯 出来 た よ 。

えっ と さ ! あ あ ~

ここ ん とこ ずっと 天気 よく ない よ ね 。

かばん に 折り畳み 傘 入れ てった 方 が いい よ 。

いつ 雨 降る か 分から ない から 。

あ あ ~ えっ と …

そ … そう いえ ば 文化 祭 の 劇 そろそろ 練習 を 始め ない と ね 。

体育 館 の ステージ と か 借り て バ ~ ン と 稽古 を !

うん ? どう し た の ? はっ !

もしや 私 の 脚本 に 不備 が ! ?

あっ …。

そ … そ っか 。

だ … 大丈夫 だって !

治る よ きっと 文化 祭 まで に は 。

絶対 治る 。

だって みんな 何も 悪い こと な ん か

し て ない じゃ ない 。

どう し た の 東郷 急に 呼び出し て 。

風 先輩 と 友 奈 ちゃん に 見 て もらい たい もの が あって 。

何 ?

( 2 人 ) ん ? と … 東郷 さん ?

くっ ! ( 2 人 ) はっ !

♪~

何 やって ん の よ ! あんた 今 精霊 が 止め なかったら !

止め ます よ 精霊 は 確実 に 。

この 数 日 で 私 は

10 回 以上 自害 を 試み まし た 。 N ( 2 人 ) えっ …。

切腹 首つり 飛び降り

一 酸化 炭素 中毒 服毒 焼 身 。

全て 精霊 に 止め られ まし た 。

何 が 言い たい の ?

今 私 は 勇者 システム を 起動 さ せ て い ませ ん でし た よ ね 。

あっ そう いえ ば そうだ ね 。

それにもかかわらず 精霊 は 勝手 に 動き 私 を 守った 。

精霊 が 勝手 に 。 N だ から 何 が 言い たい の よ 東郷 。

精霊 は 私 たち の 意思 と は 関係なく

動 い て いる と いう こと です 。

私 は 今 まで 精霊 は 勇者 の 戦う と いう 意思 に

従って いる ん だ と 思って い まし た 。

でも 違う 。

精霊 に 勇者 の 意思 は 関係ない 。

それ に 気付 い たら この 精霊 と いう 存在 が

違う 意味 を 持って いる よう に 思え た ん です 。

精霊 は 勇者 の お 役目 を 助ける もの なんか じゃ なく

勇者 を お 役目 に 縛りつける もの な ん じゃ な いか って 。

死な せ ず 戦わ せ 続ける ため の 装置 な ん じゃ な いか って 。

あっ …。 N で っ でも

精霊 が 私 たち を 守って くれ た って こと なら

悪い こと じゃ ない ん じゃ ない か な 。

そう ね 。 それ だけ なら 悪い もの じゃ ない かも しれ ない 。

でも 精霊 が 勇者 の 死 を 必ず 阻止 する なら

乃木 さん が 言って い た こと は やはり 当たって いる こと に なる 。

勇者 は 決して 死ね ない …。

彼女 が 言って い た こと が 真実 なら

私 たち の 後遺症 が 治ら ない と いう こと も 。

そんな …。

乃木 園子 と いう 前例 が あった の だ から

大 赦 は 勇者 システム の 後遺症 を 知って い た はず 。

私 たち は 何も 知ら さ れ ず

だまさ れ て い た 。

待って よ … じゃあ

樹 の 声 は もう 二 度 と …。

知ら なかった 。

知ら なかった の 。

人 を 守る ため 体 を 捧げ て 戦う

それ が 勇者 …。

う ぅ … 私 が

樹 を 勇者 部 に 入れ た せい で …。

( 夏 凜 ) ん …。

はい 犬 吠埼 です 。

伊予 乃 ミュージック の 藤原 と 申し ます 。

伊予 乃 ミュージック ?

はい そう です が 。

ご 連絡 差し上げ まし た 。 N えっ ? な … なん の こと です か ?

樹 さん が 弊社 の オーディション に …。 N い … いつ ?

樹 さん から オーディション 用 の データ が 届 い て い ます 。

もしもし ? もしもし ?

コンコン ( ノック ) 樹 !

い ない の ?

あっ …。

はっ 。

カチッ ( クリック 音 )

[ パソコン ] ( 樹 ) えっ と ~ これ で …

あれ ? もう 録音 さ れ てる ?

あっ … N ボ … ボ ー カリストオ ー ディション に

応募 し まし た 犬 吠埼 樹 です 。

讃州 中学 1 年生 12 歳 です 。 N よろしく お 願い し ます 。

私 が 今回 オーディション に 申し込 ん だ 理由 は

もちろん 歌う の が 好き だ って こと が いちばん です けど

もう 一 つ 理由 が あり ます 。

私 は 歌手 を 目指す こと で

自分 なり の 生き 方 みたい な もの を 見つけ たい と 思って い ます 。

私 に は 大好き な お 姉ちゃん が い ます 。

お 姉ちゃん は 強く て しっかり者 で

いつも みんな の 前 に 立って 歩 い て いける 人 です 。

反対 に 私 は 臆病 で 弱く て

いつも お 姉ちゃん の 後ろ を 歩 い て ばかり で し た 。

でも 本当 は 私

お 姉ちゃん の 隣 を 歩 い て いける よう に

なり たかった 。 だ から

お 姉ちゃん の 後ろ を 歩く ん じゃ なく て

自分 の 力 で 歩く ため に

私 自身 の 夢 を 私 自身 の 生き 方 を 持ち たい 。

その ため に 今 歌手 を 目指し て い ます 。

実は 私 最近 まで 歌 を 歌う の が 得意 じゃ あり ませ ん でし た 。

あがり 症 で 人前 で 声 が 出 なく て …。

でも 勇者 部 の みんな の おかげ で 歌え る よう に なって

今 は 歌 を 歌う の が 本当 に 楽しい です !

そして 私 が 好き な 歌 を 一 人 でも たくさん の 人 に

聴 い て ほしい と 思って い ます !

( メ ー ル 受信 音 ) [ パソコン ] ( 樹 ) あっ 勇者 部 と いう の は

私 が 入って いる 部活 です 。 N 勇者 部 で は

保育 園 の 子供 たち と 遊 ん だ り

猫 の 飼い主 を 探し たり 。

私 人見知り だ から

部 に 入った 最初 は ちょっと 不安 で し た 。

でも 部 の みんな は 優しく て

今 は 部活 の 時間 が す っ ごく 楽しい です !

あっ ごめんなさい ! 余計 な こと まで

話し 過ぎ ちゃ い まし た 。 N で は 歌い ます 。

[ パソコン ] ♪~ ( 「 祈り の 歌 」 )

ああ … あぁ …。

[ パソコン ] ♪~ ( 「 祈り の 歌 」 )

[ パソコン ] ( 樹 ) ♪ 出会え て よかった

( 樹 ・ 回想 ) ( ( あの ね お 姉ちゃん 私 やり たい こと が 出来 た よ ) )

( ( 何 ? 何 ? 将来 の 夢 でも 出来 た って こと ? ) )

( ( だったら お 姉ちゃん に 教え て よ ) )

( 樹 ) ( ( う ~ ん 秘密 ) )

( ( ええ ~ ひどい 。 N 誰 に も 言わ ない から 。 ねっ ? ) )

( ( いつか 教える ね ) )

[ パソコン ] ( 樹 ) ♪ こんな 日々 が ずっと

う う ~ …

う う ぅ ~~ !

♪ 広がる 空 は

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て

( 夏 凜 ) 待ち なさい ! はっ ! くっ !

( 夏 凜 ) あんた 何 する つもり ! ? 大 赦 を

潰し て やる ! ( 夏 凜 ) な っ !

大 赦 は 私 たち を だまし て た ! ガキン !

えっ ? 満開 の 後遺症 は 治ら ない !

( 夏 凜 ) な っ 何 を …。 N くっ …。

♪~

ガキン ! くっ !

大 赦 は 初め から 後遺症 の こと を 知って た !

なのに 何も 知らせ ない で

私 たち を 生 贄 に し た ん だ !

( 夏 凜 ) そんな 適当 な こと ! 適当 じゃ ない !

犠牲 に なった 勇者 が いたん だ ! えっ …。

勇者 は 私 たち 以前 に も い た 。

何度 も 満開 し て ボロボロ に なった 勇者 が !

そして 今度 は 私 たち が 犠牲 に さ れ た !

なんで こんな 目 に 遭わ なきゃ いけない ! ?

なんで 樹 が 声 を 失わ ない と いけ ない ! ?

夢 を 諦め ない と いけ ない ! ?

( 夏 凜 ) 友 奈 ! ? どき なさい !

嫌 です ! 風 先輩 が 人 を 傷つける 姿 なんて

見 たく あり ませ ん ! こんな こと が 許せ る か ~ !

バシン ! くっ …。

分かって ます 。 N だったら !

でも ! もし 後遺症 の こと を 知ら さ れ て て も

結局 私 たち は 戦って た はず です ! はっ …。

世界 を 守る ため に は それ しか なかった 。

だから 誰 も 悪く ない 。 選択肢 なんて

誰 に も なかった ん です ! それ でも

知ら さ れ て たら 私 は みんな を 巻き込 ん だ りし なかった !

そ したら 少なくとも みんな は

バシン !

風 先輩 そんな の 違う !

ダメ です ! 何 が 違う の ! ?

♪~

風 先輩 を 止め られる なら これ ぐらい 。

♪~

だって 私 は 勇者 だ から 。

♪~

友 奈 …。

コツコツ … ( 足音 ) あっ 。

はっ … 樹 。 えっ …。

♪~

う っ … う ぅ …。

♪~

ごめん …。

ごめん みんな …。

♪~

でも … でも

私 が 勇者 部 なんて 作ら なけ れ ば !

♪~

♪ 広がる 空 は

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て

♪ この 声 が 届く まで

♪ 歌い 続ける から

樹 …。

♪~

風 先輩 私 も 同じ です 。

だから 勇者 部 を 作ら なけ れ ば なんて

言わ ない で ください 。

♪ 木漏れ日 眩 しい 森 の 中

♪ 風 は いつも あったかく て

う っ … う う ぅ …

♪ この 世界 に そう

♪ 生まれ た その 日 から ずっと

♪ 両手 に いっぱい

♪ 夢 を 握りしめ て い た

♪ 描 い た 未 来 い つ か

♪ ホント に なる ね

♪ 一 人 じゃ

♪ 小さな 囁き で しか ない けど

♪ 私 たち の 願い なら

♪ きっと 祈り に なる

♪ 広がる 空 は

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て

♪ この 声 が 届く まで

♪ 歌い 続ける から

♪~

♪ 広がる 世界 は

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て

♪ この 声 が 届く まで

♪ 歌い 続ける から

♪ いつも

♪ いつも ありがとう


Yuuki Yuuna wa Yuusha de Aru Episode 9

ゴロゴロ ゴロ … ( 雷鳴 ) ごろごろ||らいめい

( 犬 吠埼 風 ) 勇者 は 決して 死ね ない ? いぬ|ばいさき|かぜ|ゆうしゃ||けっして|しね| Heroes can never die?

体 を 供物 と して 捧げる ? からだ||くもつ|||ささげる Our bodies are being made offerings?

( 結城 友 奈 ) はい 。\ N ( 東郷 美 森 ) 満開 の あと ゆうき|とも|な|||とうごう|び|しげる|まんかい||

私 たち の 体 は おかしく なり まし た 。 わたくし|||からだ|||||

身体 機能 の 一部 が 欠損 し た よう な 状態 です 。 からだ|きのう||いちぶ||けっそん|||||じょうたい| We've each been physically disabled in one way or another.

それ が 体 を 供物 と して 捧げる と いう こと だ と ||からだ||くもつ|||ささげる||||| Our bodies are being taken as offerings.

乃木 園子 は 言って い まし た 。 のぎ|そのこ||いって||| That's what Nogi Sonoko told us.

事実 彼女 の 体 も …。 じじつ|かのじょ||からだ| Indeed, her body, too.

じゃあ 私 たち の 体 は |わたくし|||からだ| Then we aren't going to get better?

もう 元 に は 戻ら ない ? |もと|||もどら|

♪ サカラバ サア

♪ 静 け き 森 の 中 せい|||しげる||なか

♪ いま 目覚め た 花 たち よ |めざめ||か||

♪ この世 に 何 を 思い このよ||なん||おもい

♪ 何 を 感じ てる なん||かんじ|

♪ ああ 真実 ほど |しんじつ|

♪ 人 を 魅了 する もの は ない けど じん||みりょう|||||

♪ ああ 真実 ほど |しんじつ|

♪ 人 に 残酷 な もの も ない の だ ろ う じん||ざんこく||||||||

♪ 咲き誇れ ( 咲き誇れ ) さきほこれ|さきほこれ

♪ 想い の まま に おもい|||

♪ この 瞬間 ( この 瞬間 ) |しゅんかん||しゅんかん

♪ 全て を 賭け て すべて||かけ|

♪ 無限 の 星 すら も 霞 む よう に むげん||ほし|||かすみ|||

♪ 勇気 心 に 溢れ ゆうき|こころ||あふれ

♪ ( いかなる ) いかなる 時 も 生き て ||じ||いき|

♪ サカラ サア

その 話 樹 や 夏 凜 に も 話し た ? |はなし|き||なつ|りん|||はなし| Have you told Itsuki and Karin about this?

いえ 。 まずは 風 先輩 に 相談 しよ う と 思って 。 ||かぜ|せんぱい||そうだん||||おもって No, we decided to discuss it with you first.

そう 。\ N じゃあ まだ 二 人 に は 話さ ない で 。 ||||ふた|じん|||はなさ|| I see.

確か な こと が 分かる まで 変 に 心配 さ せ たく ない から 。 たしか||||わかる||へん||しんぱい||||| I don't want them to worry until we're certain.

分かり まし た 。 わかり|| Understood.

サァーー ( 雨音 ) あっ …。 サァー-|あまおと|

[ テレビ ] ( ニュ ー スキャスタ ー ) 消防 など の 調査 に よる と |||||しょうぼう|||ちょうさ||| According to response crew reports,

東西 およそ 4000 平方 メートル に わたって とうざい||へいほう|めーとる||

地面 に 陥没 や ひび割れ が 発生 し まし た 。 じめん||かんぼつ||ひびわれ||はっせい|||

幸い 通行人 や 民家 など に 被害 は あり ませ ん でし た 。 さいわい|つうこうにん||みんか|||ひがい||||||

( 店員 ) どうぞ 。\ N あっ はい 。 てんいん|||| Here you are.

( 店員 ) 最近 みんな と 一緒 に 来 ない の ね 。 てんいん|さいきん|||いっしょ||らい||| You haven't been here with the others lately.

えっ …。 あの …

ちょっと 今 友達 の 調子 が 悪く て 。 |いま|ともだち||ちょうし||わるく| My friends aren't feeling too well right now.

まあ でも すぐに 治り ます よ 。\ N そ いつ に は |||なおり||||||| I'm sure they'll be fine soon enough.

こう やって 「 て や ぁ ~ ! 」 って

私 の 女子 力 を 注ぎ込 ん で おき ます から わたくし||じょし|ちから||そそぎこ|||||

一緒 に この 店 の うどん パワー も 注ぎ ます ! いっしょ|||てん|||ぱわー||そそぎ| I'll give them this shop's udon power, too!

うどん と 女子 力 は 万病 に 効き ます から ね 。 ||じょし|ちから||まんびょう||きき||| Udon and girl power cure all.

( 店員 ) ふ ふ っ すごい の ね 。\ N それ で てんいん||||||||| Oh, wow.

友達 の 調子 が 戻ったら … ともだち||ちょうし||もどったら

また 来 ます みんな で 。 |らい|||

ザァーー ( 雨音 ) ザァー-|あまおと

カタカタ カタ … ( 携帯 操作 音 ) かたかた||けいたい|そうさ|おと

ん ?

あっ 。\ N ん ?

( 2 人 ) あぁ …。\ N じゃあ また 今度 ね 。 じん|||||こんど|

クラス の 友達 ? くらす||ともだち

誘わ れ た ん だったら 行って き たら いい のに 。 さそわ|||||おこなって||||

ん ?

あっ …。 But they can't go when I'm with them.

でも …。\ N ( 教師 ) 犬 吠埼 さん の お 姉さん ? ||きょうし|いぬ|ばいさき||||ねえさん Are you Inubozaki-san's sister?

えっ と … 樹 の 担任 の 先生 ? ( 教師 ) はい 。 ||き||たんにん||せんせい|きょうし| Are you Itsuki's homeroom teacher?

あの ~ この あと 少し お 時間 は 取れ ます か ? |||すこし||じかん||とれ|| Could you spare some time?

大丈夫 です けど 。 だいじょうぶ|| I don't mind.

( 教師 ) 樹 さん の 今 の 状態 は きょうし|き|||いま||じょうたい| Itsuki's condition is affecting some of her classes.

一部 の 授業 に 支障 が 出 て おり ます 。 いちぶ||じゅぎょう||ししょう||だ|||

えっ ? あの 子 が 誰 か に 迷惑 を かけ た ん です か ? ||こ||だれ|||めいわく||||||

( 教師 ) いえ 他の 子 に で は なく 樹 さん ご 自身 の 問題 で 。 きょうし||たの|こ|||||き|||じしん||もんだい|

音楽 の 歌 の 練習 など も 樹 さん は でき ませ ん し 。 おんがく||うた||れんしゅう|||き|||||| She can't practice singing for music class.

ある 程度 は 授業 内容 を 変える こと で |ていど||じゅぎょう|ないよう||かえる|| We've been addressing it to some extent by changing the curriculum.

対応 し て おり ます が あまり 露骨 な 変更 は たいおう|||||||ろこつ||へんこう|

逆 に 樹 さん が 気 に 病ま れる でしょ う し 。 ぎゃく||き|||き||やま||||

( 心 の 声 ) 大丈夫 きっと 治る から こころ||こえ|だいじょうぶ||なおる|

医者 だって 治る って 言って た ん だ から いしゃ||なおる||いって|||| The doctor said so, too.

樹 ご飯 出来 た わ よ ~。 き|ごはん|でき||| Itsuki, dinner's ready.

樹 ~。 Itsuki?

樹 ~ ご飯 だ よ ~。 き|ごはん|| Itsuki, dinner time.

寝 てる ? ね| Are you asleep?

樹 ~。 Itsuki?

起き て 。 おき| Wake up.

ご飯 出来 た よ 。 ごはん|でき|| Dinner's ready.

えっ と さ ! あ あ ~ Hey,

ここ ん とこ ずっと 天気 よく ない よ ね 。 ||||てんき||||

かばん に 折り畳み 傘 入れ てった 方 が いい よ 。 ||おりたたみ|かさ|いれ||かた|||

いつ 雨 降る か 分から ない から 。 |あめ|ふる||わから|| There's no telling when it'll rain.

あ あ ~ えっ と …

そ … そう いえ ば 文化 祭 の 劇 そろそろ 練習 を 始め ない と ね 。 ||||ぶんか|さい||げき||れんしゅう||はじめ||| Oh yeah, we have to start practicing for the cultural festival skit.

体育 館 の ステージ と か 借り て バ ~ ン と 稽古 を ! たいいく|かん||すてーじ|||かり|||||けいこ| Let's rent out the gym stage and practice like hell!

うん ? どう し た の ? はっ ! What's wrong?

もしや 私 の 脚本 に 不備 が ! ? |わたくし||きゃくほん||ふび| Wait, did you find a problem in my script?

あっ …。 I can't play any parts that have lines

そ … そ っか 。

だ … 大丈夫 だって ! |だいじょうぶ|

治る よ きっと 文化 祭 まで に は 。 なおる|||ぶんか|さい|||

絶対 治る 。 ぜったい|なおる It'll get better.

だって みんな 何も 悪い こと な ん か ||なにも|わるい||||

し て ない じゃ ない 。

どう し た の 東郷 急に 呼び出し て 。 ||||とうごう|きゅうに|よびだし| What's up, Togo? Why'd you call me over?

風 先輩 と 友 奈 ちゃん に 見 て もらい たい もの が あって 。 かぜ|せんぱい||とも|な|||み|||||| There's something I want you and Yuna-chan to see.

何 ? なん What?

( 2 人 ) ん ? と … 東郷 さん ? じん|||とうごう|

くっ ! ( 2 人 ) はっ ! |じん|

♪~

何 やって ん の よ ! あんた 今 精霊 が 止め なかったら ! なん||||||いま|せいれい||とどめ| What are you doing?!

止め ます よ 精霊 は 確実 に 。 とどめ|||せいれい||かくじつ| The faery will stop me. No matter what.

この 数 日 で 私 は |すう|ひ||わたくし| I've tried to commit suicide more than ten times these past few days.

10 回 以上 自害 を 試み まし た 。\ N ( 2 人 ) えっ …。 かい|いじょう|じがい||こころみ||||じん|

切腹 首つり 飛び降り せっぷく|くびつり|とびおり Seppuku, hanging, jumping,

一 酸化 炭素 中毒 服毒 焼 身 。 ひと|さんか|たんそ|ちゅうどく|ふくどく|や|み carbon monoxide, poisoning, burning.

全て 精霊 に 止め られ まし た 。 すべて|せいれい||とどめ||| The faeries stopped me every single time.

何 が 言い たい の ? なん||いい|| What are you trying to tell us?

今 私 は 勇者 システム を 起動 さ せ て い ませ ん でし た よ ね 。 いま|わたくし||ゆうしゃ|しすてむ||きどう|||||||||| I didn't have the Hero system activated now, did I?

あっ そう いえ ば そうだ ね 。 ||||そう だ| You're right, you didn't.

それにもかかわらず 精霊 は 勝手 に 動き 私 を 守った 。 |せいれい||かって||うごき|わたくし||まもった Despite that, the faeries acted on their own to protect me.

精霊 が 勝手 に 。\ N だ から 何 が 言い たい の よ 東郷 。 せいれい||かって|||||なん||いい||||とうごう On their own.

精霊 は 私 たち の 意思 と は 関係なく せいれい||わたくし|||いし|||かんけいなく

動 い て いる と いう こと です 。 どう|||||||

私 は 今 まで 精霊 は 勇者 の 戦う と いう 意思 に わたくし||いま||せいれい||ゆうしゃ||たたかう|||いし| Until now, I thought the faeries acted in response to the Heroes' will to fight.

従って いる ん だ と 思って い まし た 。 したがって|||||おもって|||

でも 違う 。 |ちがう But that's not true.

精霊 に 勇者 の 意思 は 関係ない 。 せいれい||ゆうしゃ||いし||かんけいない The faeries are unaffected by the Heroes' will.

それ に 気付 い たら この 精霊 と いう 存在 が ||きづ||||せいれい|||そんざい| Knowing that, I've begun to wonder if the faeries have a different purpose.

違う 意味 を 持って いる よう に 思え た ん です 。 ちがう|いみ||もって||||おもえ|||

精霊 は 勇者 の お 役目 を 助ける もの なんか じゃ なく せいれい||ゆうしゃ|||やくめ||たすける|||| Maybe the faeries don't exist to help the Heroes.

勇者 を お 役目 に 縛りつける もの な ん じゃ な いか って 。 ゆうしゃ|||やくめ||しばりつける||||||| Maybe they exist to bind us to our duties.

死な せ ず 戦わ せ 続ける ため の 装置 な ん じゃ な いか って 。 しな|||たたかわ||つづける|||そうち|||||| Maybe they're a mechanism to force us to fight without ever being allowed to die.

あっ …。\ N で っ でも

精霊 が 私 たち を 守って くれ た って こと なら せいれい||わたくし|||まもって|||||

悪い こと じゃ ない ん じゃ ない か な 。 わるい||||||||

そう ね 。 それ だけ なら 悪い もの じゃ ない かも しれ ない 。 |||||わるい|||||| Yes, if that were the only thing they do.

でも 精霊 が 勇者 の 死 を 必ず 阻止 する なら |せいれい||ゆうしゃ||し||かならず|そし|| But if the faeries unfailingly keep the Heroes from dying,

乃木 さん が 言って い た こと は やはり 当たって いる こと に なる 。 のぎ|||いって||||||あたって|||| then what Nogi-san said is true.

勇者 は 決して 死ね ない …。 ゆうしゃ||けっして|しね| Heroes can never die.

彼女 が 言って い た こと が 真実 なら かのじょ||いって|||||しんじつ| If what she said is true, our symptoms will never go away.

私 たち の 後遺症 が 治ら ない と いう こと も 。 わたくし|||こういしょう||なおら|||||

そんな …。 No.

乃木 園子 と いう 前例 が あった の だ から のぎ|そのこ|||ぜんれい||||| They'd seen it happen to Nogi Sonoko.

大 赦 は 勇者 システム の 後遺症 を 知って い た はず 。 だい|しゃ||ゆうしゃ|しすてむ||こういしょう||しって||| They must have known about the after-effects of the Hero system.

私 たち は 何も 知ら さ れ ず わたくし|||なにも|しら||| We were kept in the dark and deceived.

だまさ れ て い た 。

待って よ … じゃあ まって|| Wait.

樹 の 声 は もう 二 度 と …。 き||こえ|||ふた|たび|

知ら なかった 。 しら| I didn't know.

知ら なかった の 。 しら|| I didn't know!

人 を 守る ため 体 を 捧げ て 戦う じん||まもる||からだ||ささげ||たたかう We were sacrificing our bodies to protect people.

それ が 勇者 …。 ||ゆうしゃ That's what a Hero does.

う ぅ … 私 が ||わたくし|

樹 を 勇者 部 に 入れ た せい で …。 き||ゆうしゃ|ぶ||いれ|||

( 夏 凜 ) ん …。 なつ|りん|

はい 犬 吠埼 です 。 |いぬ|ばいさき|

伊予 乃 ミュージック の 藤原 と 申し ます 。 いよ|の|みゅーじっく||ふしわら||もうし| My name is Fujiwara, and I'm with Iyono Music.

伊予 乃 ミュージック ? いよ|の|みゅーじっく "Iyono Music"?

はい そう です が 。 Yes, I am.

ご 連絡 差し上げ まし た 。\ N えっ ? な … なん の こと です か ? |れんらく|さしあげ||||||||||

樹 さん が 弊社 の オーディション に …。\ N い … いつ ? き|||へいしゃ|||||| Itsuki-san participated in our audition.

樹 さん から オーディション 用 の データ が 届 い て い ます 。 き||||よう||でーた||とどけ|||| Itsuki-san sent us data for her audition.

もしもし ? もしもし ?

コンコン ( ノック ) 樹 ! ||き Itsuki.

い ない の ? Aren't you here?

あっ …。

はっ 。

カチッ ( クリック 音 ) ||おと

[ パソコン ] ( 樹 ) えっ と ~ これ で … |き|||| So, now, I...

あれ ? もう 録音 さ れ てる ? ||ろくおん||| Wait, is this thing on?

あっ …\ N ボ … ボ ー カリストオ ー ディション に I-I signed up for the vocalist audition.

応募 し まし た 犬 吠埼 樹 です 。 おうぼ||||いぬ|ばいさき|き|

讃州 中学 1 年生 12 歳 です 。\ N よろしく お 願い し ます 。 さんしゅう|ちゅうがく|ねんせい|さい|||||ねがい||

私 が 今回 オーディション に 申し込 ん だ 理由 は わたくし||こんかい|||もうしこ|||りゆう| The main reason I signed up for this audition is that I like to sing, of course,

もちろん 歌う の が 好き だ って こと が いちばん です けど |うたう|||すき|||||||

もう 一 つ 理由 が あり ます 。 |ひと||りゆう||| but there's another reason.

私 は 歌手 を 目指す こと で わたくし||かしゅ||めざす|| By working toward becoming a singer, I want to find my own way of living my life.

自分 なり の 生き 方 みたい な もの を 見つけ たい と 思って い ます 。 じぶん|||いき|かた|||||みつけ|||おもって||

私 に は 大好き な お 姉ちゃん が い ます 。 わたくし|||だいすき|||ねえちゃん|||

お 姉ちゃん は 強く て しっかり者 で |ねえちゃん||つよく||しっかりもの| She's strong and independent.

いつも みんな の 前 に 立って 歩 い て いける 人 です 。 |||ぜん||たって|ふ||||じん| She's a good leader.

反対 に 私 は 臆病 で 弱く て はんたい||わたくし||おくびょう||よわく|

いつも お 姉ちゃん の 後ろ を 歩 い て ばかり で し た 。 ||ねえちゃん||うしろ||ふ|||||| I've always been walking in Onee-chan's shadow.

でも 本当 は 私 |ほんとう||わたくし But to be honest, I've wanted to be able to walk alongside her.

お 姉ちゃん の 隣 を 歩 い て いける よう に |ねえちゃん||となり||ふ|||||

なり たかった 。 だ から

お 姉ちゃん の 後ろ を 歩く ん じゃ なく て |ねえちゃん||うしろ||あるく||||

自分 の 力 で 歩く ため に じぶん||ちから||あるく||

私 自身 の 夢 を 私 自身 の 生き 方 を 持ち たい 。 わたくし|じしん||ゆめ||わたくし|じしん||いき|かた||もち| I want my own dream, my own life.

その ため に 今 歌手 を 目指し て い ます 。 |||いま|かしゅ||まなざし||| That's why I'm aiming to become a singer.

実は 私 最近 まで 歌 を 歌う の が 得意 じゃ あり ませ ん でし た 。 じつは|わたくし|さいきん||うた||うたう|||とくい|||||| Actually, I haven't been a good singer until recently.

あがり 症 で 人前 で 声 が 出 なく て …。 |しょう||ひとまえ||こえ||だ|| I get nervous, and I couldn't raise my voice in front of other people.

でも 勇者 部 の みんな の おかげ で 歌え る よう に なって |ゆうしゃ|ぶ||||||うたえ|||| But thanks to my friends at the Hero Club, now I love singing!

今 は 歌 を 歌う の が 本当 に 楽しい です ! いま||うた||うたう|||ほんとう||たのしい|

そして 私 が 好き な 歌 を 一 人 でも たくさん の 人 に |わたくし||すき||うた||ひと|じん||||じん|

聴 い て ほしい と 思って い ます ! き|||||おもって||

( メ ー ル 受信 音 ) [ パソコン ] ( 樹 ) あっ 勇者 部 と いう の は |||じゅしん|おと||き||ゆうしゃ|ぶ|||| Oh, the Hero Club is a club I'm in at school.

私 が 入って いる 部活 です 。\ N 勇者 部 で は わたくし||はいって||ぶかつ|||ゆうしゃ|ぶ||

保育 園 の 子供 たち と 遊 ん だ り ほいく|えん||こども|||あそ|||

猫 の 飼い主 を 探し たり 。 ねこ||かいぬし||さがし| and look for owners for cats, and stuff like that.

私 人見知り だ から わたくし|ひとみしり|| I'm shy around strangers, so I was a bit worried when I first joined.

部 に 入った 最初 は ちょっと 不安 で し た 。 ぶ||はいった|さいしょ|||ふあん|||

でも 部 の みんな は 優しく て |ぶ||||やさしく| But the people in the club are so nice.

今 は 部活 の 時間 が す っ ごく 楽しい です ! いま||ぶかつ||じかん|||||たのしい| Now I love spending time in the club.

あっ ごめんなさい ! 余計 な こと まで ||よけい||| Sorry, I went off on a tangent.

話し 過ぎ ちゃ い まし た 。\ N で は 歌い ます 。 はなし|すぎ||||||||うたい|

[ パソコン ] ♪~ ( 「 祈り の 歌 」 ) |いのり||うた

ああ … あぁ …。

[ パソコン ] ♪~ ( 「 祈り の 歌 」 ) |いのり||うた

[ パソコン ] ( 樹 ) ♪ 出会え て よかった |き|であえ||

( 樹 ・ 回想 ) ( ( あの ね お 姉ちゃん 私 やり たい こと が 出来 た よ ) ) き|かいそう||||ねえちゃん|わたくし|||||でき|| Hey, Onee-chan.

( ( 何 ? 何 ? 将来 の 夢 でも 出来 た って こと ? ) ) なん|なん|しょうらい||ゆめ||でき|||

( ( だったら お 姉ちゃん に 教え て よ ) ) ||ねえちゃん||おしえ|| Tell me, then.

( 樹 ) ( ( う ~ ん 秘密 ) ) き|||ひみつ It's a secret.

( ( ええ ~ ひどい 。\ N 誰 に も 言わ ない から 。 ねっ ? ) ) |||だれ|||いわ||| No fair.

( ( いつか 教える ね ) ) |おしえる| I'll tell you someday.

[ パソコン ] ( 樹 ) ♪ こんな 日々 が ずっと |き||ひび||

う う ~ …

う う ぅ ~~ !

♪ 広がる 空 は ひろがる|から|

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て あい||きぼう||あふれ|

( 夏 凜 ) 待ち なさい ! はっ ! くっ ! なつ|りん|まち||| Wait.

( 夏 凜 ) あんた 何 する つもり ! ? 大 赦 を なつ|りん||なん|||だい|しゃ| What do you think you're doing?

潰し て やる ! ( 夏 凜 ) な っ ! つぶし|||なつ|りん||

大 赦 は 私 たち を だまし て た ! ガキン ! だい|しゃ||わたくし|||||| The Taisha lied to us!

えっ ? 満開 の 後遺症 は 治ら ない ! |まんかい||こういしょう||なおら| The after-effects from the Mankai won't go away!

( 夏 凜 ) な っ 何 を …。\ N くっ …。 なつ|りん|||なん|||

♪~

ガキン ! くっ !

大 赦 は 初め から 後遺症 の こと を 知って た ! だい|しゃ||はじめ||こういしょう||||しって| The Taisha knew about the after-effects.

なのに 何も 知らせ ない で |なにも|しらせ||

私 たち を 生 贄 に し た ん だ ! わたくし|||せい|にえ||||| They sacrificed us!

( 夏 凜 ) そんな 適当 な こと ! 適当 じゃ ない ! なつ|りん||てきとう|||てきとう|| That's nonsense!

犠牲 に なった 勇者 が いたん だ ! えっ …。 ぎせい|||ゆうしゃ|||| There was another Hero that was a victim.

勇者 は 私 たち 以前 に も い た 。 ゆうしゃ||わたくし||いぜん|||| There were Heroes before us.

何度 も 満開 し て ボロボロ に なった 勇者 が ! なんど||まんかい|||ぼろぼろ|||ゆうしゃ| They went Mankai so many times they've become complete wrecks!

そして 今度 は 私 たち が 犠牲 に さ れ た ! |こんど||わたくし|||ぎせい|||| And this time, we're being sacrificed!

なんで こんな 目 に 遭わ なきゃ いけない ! ? ||め||あわ|| Why do we have to go through this?!

なんで 樹 が 声 を 失わ ない と いけ ない ! ? |き||こえ||うしなわ|||| Why does Itsuki have to lose her voice?!

夢 を 諦め ない と いけ ない ! ? ゆめ||あきらめ|||| To give up her dreams?

( 夏 凜 ) 友 奈 ! ? どき なさい ! なつ|りん|とも|な|| Yuna.

嫌 です ! 風 先輩 が 人 を 傷つける 姿 なんて いや||かぜ|せんぱい||じん||きずつける|すがた| No. I don't want to see you hurt anyone!

見 たく あり ませ ん ! こんな こと が 許せ る か ~ ! み||||||||ゆるせ||

バシン ! くっ …。

分かって ます 。\ N だったら ! わかって||| I know.

でも ! もし 後遺症 の こと を 知ら さ れ て て も ||こういしょう||||しら|||||

結局 私 たち は 戦って た はず です ! はっ …。 けっきょく|わたくし|||たたかって||||

世界 を 守る ため に は それ しか なかった 。 せかい||まもる|||||| That was the only way to save the world.

だから 誰 も 悪く ない 。 選択肢 なんて |だれ||わるく||せんたくし| It's not anyone's fault.

誰 に も なかった ん です ! それ でも だれ|||||||

知ら さ れ て たら 私 は みんな を 巻き込 ん だ りし なかった ! しら|||||わたくし||||まきこ||||

そ したら 少なくとも みんな は ||すくなくとも|| Then at least you'd be— Itsuki would have been safe!

バシン !

風 先輩 そんな の 違う ! かぜ|せんぱい|||ちがう That's not true, Fu-senpai.

ダメ です ! 何 が 違う の ! ? だめ||なん||ちがう| That's not right!

♪~

風 先輩 を 止め られる なら これ ぐらい 。 かぜ|せんぱい||とどめ||||

♪~

だって 私 は 勇者 だ から 。 |わたくし||ゆうしゃ|| Because I'm a Hero.

♪~

友 奈 …。 とも|な Yuna.

コツコツ … ( 足音 ) あっ 。 こつこつ|あしおと|

はっ … 樹 。 えっ …。 |き|

♪~

う っ … う ぅ …。

♪~

ごめん …。 Sorry.

ごめん みんな …。 Sorry, girls.

♪~

でも … でも But

私 が 勇者 部 なんて 作ら なけ れ ば ! わたくし||ゆうしゃ|ぶ||つくら|||

♪~

♪ 広がる 空 は ひろがる|から| To Itsuki-chan

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て あい||きぼう||あふれ|

♪ この 声 が 届く まで |こえ||とどく|

♪ 歌い 続ける から うたい|つづける|

樹 …。 Itsuki.

♪~

風 先輩 私 も 同じ です 。 かぜ|せんぱい|わたくし||おなじ| Fu-senpai, I feel the same way.

だから 勇者 部 を 作ら なけ れ ば なんて |ゆうしゃ|ぶ||つくら|||| Please don't say you shouldn't have made the Hero Club.

言わ ない で ください 。 いわ|||

♪ 木漏れ日 眩 しい 森 の 中 こもれび|くら||しげる||なか

♪ 風 は いつも あったかく て かぜ||||

う っ … う う ぅ …

♪ この 世界 に そう |せかい||

♪ 生まれ た その 日 から ずっと うまれ|||ひ||

♪ 両手 に いっぱい りょうて||

♪ 夢 を 握りしめ て い た ゆめ||にぎりしめ|||

♪ 描 い た 未 来 い つ か えが|||み|らい|||

♪ ホント に なる ね ほんと|||

♪ 一 人 じゃ ひと|じん|

♪ 小さな 囁き で しか ない けど ちいさな|ささやき||||

♪ 私 たち の 願い なら わたくし|||ねがい|

♪ きっと 祈り に なる |いのり||

♪ 広がる 空 は ひろがる|から|

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て あい||きぼう||あふれ|

♪ この 声 が 届く まで |こえ||とどく|

♪ 歌い 続ける から うたい|つづける|

♪~

♪ 広がる 世界 は ひろがる|せかい|

♪ 愛 や 希望 で 溢れ て あい||きぼう||あふれ|

♪ この 声 が 届く まで |こえ||とどく|

♪ 歌い 続ける から うたい|つづける|

♪ いつも

♪ いつも ありがとう