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世界の昔話, 小ウサギの商売

小 ウサギ の 商売

小 ウサギ の 商売

むかし むかし の 、 ある 秋 の 事 。 小 ウサギ が 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を 取り入れ ました 。 ずるがしこい 小 ウサギ は 、 これ で うんと もうけて やろう と 思い ました 。 小 ウサギ は 朝 早く ムギ わら ボウシ を かぶり 、 新しい 上着 を 着て 出かけ ました 。 まず アブラムシ の 家 に 行って 、 トントン と 戸 を 叩き ました 。 アブラムシ は ちょうど 、 コーヒーマメ を ひいて い ました が 、 「 まあ 、 まあ 、 どなた かしら ? 」 と 、 言い ながら 戸 を 開け ました 。 「 ああ ら 、 小 ウサギ さん じゃ ない の 。 どうぞ 、 お 入り に なって 」 小 ウサギ は 中 に 入って 、 イス に 腰かけ ながら 言い ました 。 「 あなた に 、 わたし が 取り入れた 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を 安く 売って あげよう か と 思い まして ね 。 たった の 五 コロン (→ 日本 円 で は 百 円 ほど です が 、 現地 で は フランス パン が 10 本 以上 買え ます ) で 、 いい んです よ 」 「 少し 、 考え させて ください な 」 と 、 アブラムシ は 答え ました 。 「 いやいや 、 それ は こまり ます 。 すぐ 、 決めて ください 。 あなた が 買わ ない なら 、 誰 か ほか の 人 に 話し ます 。 もし 買おう と 言う のでしたら 、 土曜日 の 朝 早く 、 わたし の ところ へ 来て ください 」 「 では 、 買う 事 に し ましょう 。 土曜日 の 朝 七 時 頃 に 、 荷車 を 持って 品物 を いただき に まいり ます わ 。 今 、 コーヒー を いれ ます から 、 召し上がって いって ください な 」 小 ウサギ は 商売 の 話 を 決めた 上 に 、 コーヒー と ケーキ を ごちそう に なって アブラムシ の 家 を 出 ました 。

そして 今度 は 、 メンドリ の 家 に 行き ました 。 「 メンドリ さん 。 実は 、 わたし が この 秋 取り入れた 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を あなた に 安く 売って あげよう と 思い まして ね 。 たった の 、 五 コロン で いいん です よ 」 メンドリ は 五 コロン なら たしかに 安い と 思い ました ので 、 土曜日 の 朝 八 時 頃 に 荷車 を 持って 品物 を 取り に 行く と 約束 し ました 。 小 ウサギ は 、 ここ でも 商売 の 話 が うまく まとまった 上 に 、 お みやげ に 出来 たて の チーズ を もらい ました 。

それ から 今度 は 、 キツネ の 家 に 行き ました 。 「 キツネ さん 。 わたし が この 秋 取り入れた 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を 安く 売ろう と 思って いる んです よ 。 五 コロン で いいん です が 、 買い ませ ん か ? 」 キツネ も 、 この 申し出 を 喜んで 受け ました 。 そして 土曜日 の 朝 九 時 頃 、 品物 を 取り に 行く と 約束 し ました 。 小 ウサギ は ここ でも 、 たくさん ごちそう に なり ました 。

それ から 、 オオカミ の ところ へ 行き ました 。 ここ でも 今 まで と 同じ ように 、 トウモロコシ と マメ を うまく 売り つけ ました 。 オオカミ は 土曜日 の 十 時 頃 、 品物 を 取り に 行く と 約束 し ました 。

最後に 小 ウサギ は 狩人 ( かりゅうど ) の ところ へ 行って 、 同じ ように 商売 の 話 を うまく 取り決め ました 。 狩人 に は 、 十一 時 頃 来て くれる ように 言い ました 。

いよいよ 、 土曜日 に なり ました 。 まだ お 日 さま が のぼら ない うち に 、 アブラムシ が 荷車 を 持って やって 来 ました 。 「 トウモロコシ も マメ も 家 の 後ろ に あり ます から 、 荷車 は そこ へ おいて らっしゃい 。 それ が すんだら 、 ひと休み して いって ください 」 と 、 小 ウサギ は 言い ました 。 アブラムシ は 言わ れた 通り に 、 荷車 を 裏 へ 持って 行き ました 。 それ から 家 の 中 へ 入って 来て 、 約束 の 五 コロン を 小 ウサギ に 渡し ました 。 それ から 小 ウサギ に すすめ られる まま に 、 長 イス に 腰 を おろして のんびり と 葉まき タバコ を ふかし はじめ ました 。 二 人 は しばらく の 間 、 何 や かや と 話 を して い ました が 、 突然 小 ウサギ が 叫び ました 。 「 あっ 、 大変だ ! メンドリ が こっち へ やって 来 ます よ 」 とたん に アブラムシ は まっ 青 に なって 、 ブルブル と ふるえ 出し ました 。 「 見つかったら 、 食べ られて しまう わ 。 どこ か へ 、 隠して ちょうだい ! 」 そこ で 小 ウサギ は 、 アブラムシ を だんろ の 中 に 隠して やり ました 。

そこ へ メンドリ が 、 ニコニコ し ながら やって 来 ました 。 「 小 ウサギ さん 。 ちょうど 時間 通り よ 」 小 ウサギ は 納屋 ( なや ) に トウモロコシ と マメ が ある から 、 そこ へ 荷車 を 置いて 来て ひと休み する ように と 言い ました 。 メンドリ は 言わ れた 通り に して から 、 小 ウサギ に 五 コロン を 渡し ました 。 それ から 長 イス に 腰かけて 葉まき タバコ を ふか し ながら 、 しばらく の 間 二 人 で 話 を して い ました 。 する と 突然 、 小 ウサギ が 叫び ました 。 「 あっ 、 大変だ ! キツネ が こっち へ やって 来 ます よ 」 とたん に メンドリ は 顔色 を 変えて 、 ブルブル と ふるえ 出し ました 。 それ を 見て 、 小 ウサギ は 、 「 その だんろ の 中 に 、 隠れて いらっしゃい 。 そう すりゃ 、 見つかり っこ あり ませ ん から 」 と 、 言って 、 アブラムシ の 隠れて いる だんろ の 中 へ メンドリ を 押し 込み ました 。 だんろ の 中 に 入った メンドリ は 、 そこ に いた アブラムシ を ひと のみ に して しまい ました 。

小 ウサギ は 外 へ 出て 行って 、 キツネ を 迎え ました 。 荷車 は そば の 原っぱ ヘ 置いて 、 まず ひと休み する ように 家 の 中 へ 迎え入れ ました 。 キツネ が 約束 の 五 コロン を 渡す と 、 小 ウサギ は キツネ に 向かって しきりに だんろ の 方 を 目 くば せ して 見せ ました 。 「 おや 、 だんろ に 何 か ある の かい ? 」 キツネ は 、 だんろ の 中 を のぞいて 見 ました 。 かわいそうに メンドリ は 、 あっという間 に キツネ に 食い 殺さ れて しまい ました 。

お腹 が 大きく なった キツネ が 気持 よ さ そうに 葉まき タバコ を ふか して いる と 、 小 ウサギ が 叫び ました 。 「 大変だ ! オオカミ が 来 ます よ 。 はやく 隠れ なさい ! 」 キツネ は あわてて 、 小 ウサギ に 押さ れる まま に だんろ の 中 に もぐり 込み ました 。 オオカミ は 荷車 を いけがき の ところ へ 置いて から 、 五 コロン を 小 ウサギ に 渡し ました 。 小 ウサギ は オオカミ に 向かって 、 だんろ の 方 を 目 くば せ して 見せ ました 。 「 おや 、 だんろ に 何 か ある の かい ? 」 オオカミ は 、 だんろ の 中 を のぞき 込み ました 。 だんろ の 中 で 震えて いた キツネ は 、 たちまち オオカミ に 食べ られて しまい ました 。 キツネ を 食べた オオカミ が いい気 持 で 葉まき タバコ を ふか して いる と 、 ふいに 小 ウサギ が 叫び ました 。 「 大変だ ! 狩人 が 鉄炮 を 持って やって 来 ます よ 」 それ を 聞く と 、 オオカミ は ビックリ 。 「 きっと 、 おれ を 撃ち に 来た に ちがいない 。 どこ か 隠れる ところ は ない か ? 」 小 ウサギ は オオカミ を 、 だんろ の 中 へ 押し 込み ました 。

そこ へ 、 狩人 が やって 来 ました 。 小 ウサギ は 、 あいそ よく 、 「 よく 来て ください ました 。 まあ 、 ひと休み して 、 葉まき タバコ でも ふか して ください 」 と 、 言って 、 家 の 中 へ さそい 入れ ました 。 それ から 小 ウサギ は 、 声 を 低く して 、 「 あなた は 、 オオカミ の 奴 が お きらいでしょう 。 だんろ の 中 を 狙って 、 ズドン と 一 発 撃って ごらん なさい 。 そう すりゃ 、 オオカミ の 奴 を やっつけ られ ます よ 」 と 、 ささやき ました 。 狩人 は すぐさま 、 ズドン ! ズドン ! と 、 鉄炮 を 撃ち ました 。 する と 撃ち 殺さ れた オオカミ が 、 だんろ から 転がり 出 ました 。 それ から 狩人 は 小 ウサギ と 一緒に おもて へ 出てい って 、 トウモロコシ と マメ の 袋 を ウマ に つみ ました 。 そして 小 ウサギ に 五 コロン を 払って 、 帰って 行き ました 。

こうして 狩人 だけ が 、 小 ウサギ の トウモロコシ と マメ を 買った 事 に なり ました 。 悪知恵 を 働か せた 小 ウサギ は 、 五十 リットル の トウモロコシ と マメ で 、 二十五 コロン を もうけ 、 おまけに 四 台 の 荷車 も 手 に 入れ ました 。

おしまい


小 ウサギ の 商売 しょう|うさぎ||しょうばい The Little Rabbit's Business

小 ウサギ の 商売 しょう|うさぎ||しょうばい

むかし むかし の 、 ある 秋 の 事 。 ||||あき||こと 小 ウサギ が 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を 取り入れ ました 。 しょう|うさぎ||ごじゅう|||とうもろこし||ごじゅう|||まめ||とりいれ| ずるがしこい 小 ウサギ は 、 これ で うんと もうけて やろう と 思い ました 。 |しょう|うさぎ||||||||おもい| 小 ウサギ は 朝 早く ムギ わら ボウシ を かぶり 、 新しい 上着 を 着て 出かけ ました 。 しょう|うさぎ||あさ|はやく||||||あたらしい|うわぎ||きて|でかけ| まず アブラムシ の 家 に 行って 、 トントン と 戸 を 叩き ました 。 |あぶらむし||いえ||おこなって|とんとん||と||たたき| アブラムシ は ちょうど 、 コーヒーマメ を ひいて い ました が 、 「 まあ 、 まあ 、 どなた かしら ? あぶらむし|||こーひー まめ||||||||| 」 と 、 言い ながら 戸 を 開け ました 。 |いい||と||あけ| 「 ああ ら 、 小 ウサギ さん じゃ ない の 。 ||しょう|うさぎ|||| どうぞ 、 お 入り に なって 」   小 ウサギ は 中 に 入って 、 イス に 腰かけ ながら 言い ました 。 ||はいり|||しょう|うさぎ||なか||はいって|いす||こしかけ||いい| 「 あなた に 、 わたし が 取り入れた 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を 安く 売って あげよう か と 思い まして ね 。 ||||とりいれた|ごじゅう|||とうもろこし||ごじゅう|||まめ||やすく|うって||||おもい|| たった の 五 コロン (→ 日本 円 で は 百 円 ほど です が 、 現地 で は フランス パン が 10 本 以上 買え ます ) で 、 いい んです よ 」 「 少し 、 考え させて ください な 」 と 、 アブラムシ は 答え ました 。 ||いつ||にっぽん|えん|||ひゃく|えん||||げんち|||ふらんす|ぱん||ほん|いじょう|かえ||||ん です||すこし|かんがえ|さ せて||||あぶらむし||こたえ| 「 いやいや 、 それ は こまり ます 。 すぐ 、 決めて ください 。 |きめて| あなた が 買わ ない なら 、 誰 か ほか の 人 に 話し ます 。 ||かわ|||だれ||||じん||はなし| もし 買おう と 言う のでしたら 、 土曜日 の 朝 早く 、 わたし の ところ へ 来て ください 」 「 では 、 買う 事 に し ましょう 。 |かおう||いう||どようび||あさ|はやく|||||きて|||かう|こと||| 土曜日 の 朝 七 時 頃 に 、 荷車 を 持って 品物 を いただき に まいり ます わ 。 どようび||あさ|なな|じ|ころ||にぐるま||もって|しなもの|||||| 今 、 コーヒー を いれ ます から 、 召し上がって いって ください な 」   小 ウサギ は 商売 の 話 を 決めた 上 に 、 コーヒー と ケーキ を ごちそう に なって アブラムシ の 家 を 出 ました 。 いま|こーひー|||||めしあがって||||しょう|うさぎ||しょうばい||はなし||きめた|うえ||こーひー||けーき|||||あぶらむし||いえ||だ|

そして 今度 は 、 メンドリ の 家 に 行き ました 。 |こんど||||いえ||いき| 「 メンドリ さん 。 実は 、 わたし が この 秋 取り入れた 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を あなた に 安く 売って あげよう と 思い まして ね 。 じつは||||あき|とりいれた|ごじゅう|||とうもろこし||ごじゅう|||まめ||||やすく|うって|||おもい|| たった の 、 五 コロン で いいん です よ 」   メンドリ は 五 コロン なら たしかに 安い と 思い ました ので 、 土曜日 の 朝 八 時 頃 に 荷車 を 持って 品物 を 取り に 行く と 約束 し ました 。 ||いつ||||||||いつ||||やすい||おもい|||どようび||あさ|やっ|じ|ころ||にぐるま||もって|しなもの||とり||いく||やくそく|| 小 ウサギ は 、 ここ でも 商売 の 話 が うまく まとまった 上 に 、 お みやげ に 出来 たて の チーズ を もらい ました 。 しょう|うさぎ||||しょうばい||はなし||||うえ|||||でき|||ちーず|||

それ から 今度 は 、 キツネ の 家 に 行き ました 。 ||こんど||きつね||いえ||いき| 「 キツネ さん 。 きつね| わたし が この 秋 取り入れた 五十 リットル の トウモロコシ と 、 五十 リットル の マメ を 安く 売ろう と 思って いる んです よ 。 |||あき|とりいれた|ごじゅう|||とうもろこし||ごじゅう|||まめ||やすく|うろう||おもって||ん です| 五 コロン で いいん です が 、 買い ませ ん か ? いつ||||||かい||| 」   キツネ も 、 この 申し出 を 喜んで 受け ました 。 きつね|||もうしで||よろこんで|うけ| そして 土曜日 の 朝 九 時 頃 、 品物 を 取り に 行く と 約束 し ました 。 |どようび||あさ|ここの|じ|ころ|しなもの||とり||いく||やくそく|| 小 ウサギ は ここ でも 、 たくさん ごちそう に なり ました 。 しょう|うさぎ||||||||

それ から 、 オオカミ の ところ へ 行き ました 。 ||おおかみ||||いき| ここ でも 今 まで と 同じ ように 、 トウモロコシ と マメ を うまく 売り つけ ました 。 ||いま|||おなじ|よう に|とうもろこし||まめ|||うり|| オオカミ は 土曜日 の 十 時 頃 、 品物 を 取り に 行く と 約束 し ました 。 おおかみ||どようび||じゅう|じ|ころ|しなもの||とり||いく||やくそく||

最後に 小 ウサギ は 狩人 ( かりゅうど ) の ところ へ 行って 、 同じ ように 商売 の 話 を うまく 取り決め ました 。 さいごに|しょう|うさぎ||かりゅうど|||||おこなって|おなじ|よう に|しょうばい||はなし|||とりきめ| 狩人 に は 、 十一 時 頃 来て くれる ように 言い ました 。 かりゅうど|||じゅういち|じ|ころ|きて||よう に|いい|

いよいよ 、 土曜日 に なり ました 。 |どようび||| まだ お 日 さま が のぼら ない うち に 、 アブラムシ が 荷車 を 持って やって 来 ました 。 ||ひ|||||||あぶらむし||にぐるま||もって||らい| 「 トウモロコシ も マメ も 家 の 後ろ に あり ます から 、 荷車 は そこ へ おいて らっしゃい 。 とうもろこし||まめ||いえ||うしろ|||||にぐるま||||| それ が すんだら 、 ひと休み して いって ください 」 と 、 小 ウサギ は 言い ました 。 |||ひとやすみ|||||しょう|うさぎ||いい| アブラムシ は 言わ れた 通り に 、 荷車 を 裏 へ 持って 行き ました 。 あぶらむし||いわ||とおり||にぐるま||うら||もって|いき| それ から 家 の 中 へ 入って 来て 、 約束 の 五 コロン を 小 ウサギ に 渡し ました 。 ||いえ||なか||はいって|きて|やくそく||いつ|||しょう|うさぎ||わたし| それ から 小 ウサギ に すすめ られる まま に 、 長 イス に 腰 を おろして のんびり と 葉まき タバコ を ふかし はじめ ました 。 ||しょう|うさぎ||||||ちょう|いす||こし|||||はまき|たばこ|||| 二 人 は しばらく の 間 、 何 や かや と 話 を して い ました が 、 突然 小 ウサギ が 叫び ました 。 ふた|じん||||あいだ|なん||||はなし||||||とつぜん|しょう|うさぎ||さけび| 「 あっ 、 大変だ ! |たいへんだ メンドリ が こっち へ やって 来 ます よ 」   とたん に アブラムシ は まっ 青 に なって 、 ブルブル と ふるえ 出し ました 。 |||||らい|||||あぶらむし|||あお|||ぶるぶる|||だし| 「 見つかったら 、 食べ られて しまう わ 。 みつかったら|たべ||| どこ か へ 、 隠して ちょうだい ! |||かくして| 」   そこ で 小 ウサギ は 、 アブラムシ を だんろ の 中 に 隠して やり ました 。 ||しょう|うさぎ||あぶらむし||||なか||かくして||

そこ へ メンドリ が 、 ニコニコ し ながら やって 来 ました 。 ||||にこにこ||||らい| 「 小 ウサギ さん 。 しょう|うさぎ| ちょうど 時間 通り よ 」   小 ウサギ は 納屋 ( なや ) に トウモロコシ と マメ が ある から 、 そこ へ 荷車 を 置いて 来て ひと休み する ように と 言い ました 。 |じかん|とおり||しょう|うさぎ||なや|||とうもろこし||まめ||||||にぐるま||おいて|きて|ひとやすみ||よう に||いい| メンドリ は 言わ れた 通り に して から 、 小 ウサギ に 五 コロン を 渡し ました 。 ||いわ||とおり||||しょう|うさぎ||いつ|||わたし| それ から 長 イス に 腰かけて 葉まき タバコ を ふか し ながら 、 しばらく の 間 二 人 で 話 を して い ました 。 ||ちょう|いす||こしかけて|はまき|たばこ|||||||あいだ|ふた|じん||はなし|||| する と 突然 、 小 ウサギ が 叫び ました 。 ||とつぜん|しょう|うさぎ||さけび| 「 あっ 、 大変だ ! |たいへんだ キツネ が こっち へ やって 来 ます よ 」   とたん に メンドリ は 顔色 を 変えて 、 ブルブル と ふるえ 出し ました 。 きつね|||||らい|||||||かおいろ||かえて|ぶるぶる|||だし| それ を 見て 、 小 ウサギ は 、 「 その だんろ の 中 に 、 隠れて いらっしゃい 。 ||みて|しょう|うさぎ|||||なか||かくれて| そう すりゃ 、 見つかり っこ あり ませ ん から 」 と 、 言って 、 アブラムシ の 隠れて いる だんろ の 中 へ メンドリ を 押し 込み ました 。 ||みつかり|||||||いって|あぶらむし||かくれて||||なか||||おし|こみ| だんろ の 中 に 入った メンドリ は 、 そこ に いた アブラムシ を ひと のみ に して しまい ました 。 ||なか||はいった||||||あぶらむし|||||||

小 ウサギ は 外 へ 出て 行って 、 キツネ を 迎え ました 。 しょう|うさぎ||がい||でて|おこなって|きつね||むかえ| 荷車 は そば の 原っぱ ヘ 置いて 、 まず ひと休み する ように 家 の 中 へ 迎え入れ ました 。 にぐるま||||はらっぱ||おいて||ひとやすみ||よう に|いえ||なか||むかえいれ| キツネ が 約束 の 五 コロン を 渡す と 、 小 ウサギ は キツネ に 向かって しきりに だんろ の 方 を 目 くば せ して 見せ ました 。 きつね||やくそく||いつ|||わたす||しょう|うさぎ||きつね||むかって||||かた||め||||みせ| 「 おや 、 だんろ に 何 か ある の かい ? |||なん|||| 」   キツネ は 、 だんろ の 中 を のぞいて 見 ました 。 きつね||||なか|||み| かわいそうに メンドリ は 、 あっという間 に キツネ に 食い 殺さ れて しまい ました 。 |||あっというま||きつね||くい|ころさ|||

お腹 が 大きく なった キツネ が 気持 よ さ そうに 葉まき タバコ を ふか して いる と 、 小 ウサギ が 叫び ました 。 おなか||おおきく||きつね||きもち|||そう に|はまき|たばこ||||||しょう|うさぎ||さけび| 「 大変だ ! たいへんだ オオカミ が 来 ます よ 。 おおかみ||らい|| はやく 隠れ なさい ! |かくれ| 」   キツネ は あわてて 、 小 ウサギ に 押さ れる まま に だんろ の 中 に もぐり 込み ました 。 きつね|||しょう|うさぎ||おさ||||||なか|||こみ| オオカミ は 荷車 を いけがき の ところ へ 置いて から 、 五 コロン を 小 ウサギ に 渡し ました 。 おおかみ||にぐるま||||||おいて||いつ|||しょう|うさぎ||わたし| 小 ウサギ は オオカミ に 向かって 、 だんろ の 方 を 目 くば せ して 見せ ました 。 しょう|うさぎ||おおかみ||むかって|||かた||め||||みせ| 「 おや 、 だんろ に 何 か ある の かい ? |||なん|||| 」   オオカミ は 、 だんろ の 中 を のぞき 込み ました 。 おおかみ||||なか|||こみ| だんろ の 中 で 震えて いた キツネ は 、 たちまち オオカミ に 食べ られて しまい ました 。 ||なか||ふるえて||きつね|||おおかみ||たべ||| キツネ を 食べた オオカミ が いい気 持 で 葉まき タバコ を ふか して いる と 、 ふいに 小 ウサギ が 叫び ました 。 きつね||たべた|おおかみ||いいき|じ||はまき|たばこ|||||||しょう|うさぎ||さけび| 「 大変だ ! たいへんだ 狩人 が 鉄炮 を 持って やって 来 ます よ 」   それ を 聞く と 、 オオカミ は ビックリ 。 かりゅうど||くろがね ほう||もって||らい|||||きく||おおかみ||びっくり 「 きっと 、 おれ を 撃ち に 来た に ちがいない 。 |||うち||きた|| どこ か 隠れる ところ は ない か ? ||かくれる|||| 」   小 ウサギ は オオカミ を 、 だんろ の 中 へ 押し 込み ました 。 しょう|うさぎ||おおかみ||||なか||おし|こみ|

そこ へ 、 狩人 が やって 来 ました 。 ||かりゅうど|||らい| 小 ウサギ は 、 あいそ よく 、 「 よく 来て ください ました 。 しょう|うさぎ|||||きて|| まあ 、 ひと休み して 、 葉まき タバコ でも ふか して ください 」 と 、 言って 、 家 の 中 へ さそい 入れ ました 。 |ひとやすみ||はまき|たばこ||||||いって|いえ||なか|||いれ| それ から 小 ウサギ は 、 声 を 低く して 、 「 あなた は 、 オオカミ の 奴 が お きらいでしょう 。 ||しょう|うさぎ||こえ||ひくく||||おおかみ||やつ||| だんろ の 中 を 狙って 、 ズドン と 一 発 撃って ごらん なさい 。 ||なか||ねらって|||ひと|はつ|うって|| そう すりゃ 、 オオカミ の 奴 を やっつけ られ ます よ 」 と 、 ささやき ました 。 ||おおかみ||やつ|||||||| 狩人 は すぐさま 、   ズドン ! かりゅうど||| ズドン ! と 、 鉄炮 を 撃ち ました 。 |くろがね ほう||うち| する と 撃ち 殺さ れた オオカミ が 、 だんろ から 転がり 出 ました 。 ||うち|ころさ||おおかみ||||ころがり|だ| それ から 狩人 は 小 ウサギ と 一緒に おもて へ 出てい って 、 トウモロコシ と マメ の 袋 を ウマ に つみ ました 。 ||かりゅうど||しょう|うさぎ||いっしょに|||しゅってい||とうもろこし||まめ||ふくろ||||| そして 小 ウサギ に 五 コロン を 払って 、 帰って 行き ました 。 |しょう|うさぎ||いつ|||はらって|かえって|いき|

こうして 狩人 だけ が 、 小 ウサギ の トウモロコシ と マメ を 買った 事 に なり ました 。 |かりゅうど|||しょう|うさぎ||とうもろこし||まめ||かった|こと||| 悪知恵 を 働か せた 小 ウサギ は 、 五十 リットル の トウモロコシ と マメ で 、 二十五 コロン を もうけ 、 おまけに 四 台 の 荷車 も 手 に 入れ ました 。 わるぢえ||はたらか||しょう|うさぎ||ごじゅう|||とうもろこし||まめ||にじゅうご|||||よっ|だい||にぐるま||て||いれ|

おしまい