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盾の勇者成りがり02, 盾の勇者の成り上がり 02 Chapter 01

盾の勇者の成り上がり 02 Chapter 01

一 話 たまご ガチャ

「 これ は これ は 勇者 様 。 今日 は どのような 用件 で ? テント に 顔 を 出す と 、 あの 紳士 の 奴隷 商 が もったいぶった ポーズ で 俺 達 を 出迎える 。

「 おや ? 奴隷 商 は ラフタリア を マジマジ と 見つめて 感心 した ように 声 を 漏らす 。

「 驚き の 変化 です な 。 まさか こんなに も 上 玉 に 育つ と は 」

と か 言い ながら 俺 の 方 を 見て 、 何 か ガックリ と 肩 を 落とす 。

この 奴隷 商 と いう 人物 は 俺 が 人間 不信 に なり 、 若干 の 金 は あって も 攻撃 の 手段 が ない と 悩んで いた ところ に 奴隷 を 買いません か ? と 勧めて きた 奴 だ 。

外見 は 小 太り の 中年 紳士 。 怪しい を 絵 に 描いた ような 人物 だ 。

どうも 俺 の 目付き が 気 に 入って 色々 と 良く して くれる らしい 。 ここ で 俺 は ラフタリア を 買った 。

「…… なんだ よ 」

「 もっと 私 共 の ような 方 か と 思って いた のです が 期待 は ずれ でした な 」

それ は どういう 意味 だ ? と は 言わ ず 我慢 しよう 。

舐められる と 、 以後 の 関係 に 支障 が 出る から な 。 それっぽい 事 でも 言って おく か 。 「 生かさ ず 殺さ ず 、 それでいて 品質 を 上げる の が 真 なる 奴隷 使い だ と 答えて やる 」

ドス の 利いた 声 で 奴隷 商 に 返答 する 。

「 お前 の 知る 奴隷 と は 、 使い捨てる もの な んだろう な 」

「 な 、 ナオフミ 様 ? ラフタリア が 上 目 使い で 心配 そうに こちら を 見上げた 。

自分 でも ちょっと 調子 に 乗って いる と いう 自覚 は ある 。 なんという か 以前 より 少し 余裕 が できた 。

「…… ふ ふ ふ 。 そう でした か 、 私 ゾクゾク して きました よ 」 奴隷 商 の 奴 、 俺 の 答え が 気 に 入った の か 、 これ でも か と 笑み を 浮かべる 。 「 して 、 この 奴隷 の 査定 です な …… ここ まで 上 玉 に 育った と なる と 、 非 処女 だ と して 金貨 二〇 枚 で 、 どう でしょう か ? 「 なんで 売る こと が 既に 決定 して いる んです か ! それ に 私 は 処女 です ! ラフタリア の 言葉 に 奴隷 商 は 驚き の 声 を 発する 。

「 なんと ! で は 金貨 三五 枚 に 致しましょう 。 本当に 処女 か 確かめて よろしい です かな ? 「 ナオフミ 様 ! ラフタリア が 金貨 三五 枚 だ と !?

「 ナオフミ 様 !? ねえ 、 なんか 言って ください よ 」

金貨 三五 枚 か 、 Lv 75 の 狼 男 が 余裕 で 買える 金額 だ ぞ !

そんな 思案 を して いる と ラフタリア が 凄く 怖い 顔 で ガシッ と 俺 の 肩 を 掴む 。

「 ナオフミ 様 …… お 戯れ は 程々に なさいません と 怒ります よ 」 「 どうした ん だ ? 怖い 顔 を して 」

「 私 が 査定 されて いる に も かかわら ず 、 全然 拒否 し ない から です 」 「 余裕 を 見せ ない と 舐められる から だ 」 と 、 誤 魔 化 す しか ない だろう 。 ちょっと 考え が 脳裏 に 過ぎった の を 見抜か れたら 、 ラフタリア に 見限ら れ かね ない 。 さすが に 俺 を この 世界 で 唯一 信じて くれた 子 を 売る ような 真似 は し ない 。

だが ……。

「 金貨 三五 枚 か ……」

小さく 呟く と ラフタリア の 力 が 強く なる 。

「 いたい 、 いたい ! ラフタリア の 攻撃 力って …… 俺 の 防御 力 を 上回って いる んだ なぁ 。 これ は 頼り に なる 。 戦闘 的な 意味 で 。

「…… このまま 逃げて も よろしい でしょう か ? 「 冗談 だ 。 ラフタリア が そんなに も 高く 評価 を されて いる んだ な と 思った だけ だ 」 「 そ 、 そんな …… ナオフミ 様ったら ……」 なんか ラフタリア が 大人 しく なって 照れて いる 。 「 まあ 奴隷 商 、 ラフタリア は 売ら ない と 決めて いる んだ 。 大事な 娘 を 手放せる か 」

「 娘 ? 「 気 に する な 。 こっち の 話 だ 」

「 は ぁ ……? たとえ 親 の 真似 事 を する と して も 、 ラフタリア の 親 は 世界 に 二 人 しか いない 。 ラフタリア も 俺 が 突然 親 気取り を 始めたら 嫌だろう 。

「 そう です か …… 非常に 残念です 。 して 、 何の 御用 で ? 「 ああ 、 お前 は 聞いて ない か ? 城 で の 騒ぎ 」

俺 の 問い に 奴隷 商 は また も ニヤリ と 笑う 。

「 存じて おります ぞ 。 奴隷 の 呪い が 解かれて しまった のです ね 」 「 知っている なら 話 は 早い な …… と いう か 、 何 し に 来た の か わかって いる なら 査定 を する な 」 俺 が ラフタリア に 愛想 を 尽かさ れ そうに なって いた と いう のに 。 「 あの 王 の 妄言 程度 で この 国 の 奴隷 制度 は なくなりません よ 。 ハイ 」

昨夜 、 あの クズ は 俺 の 奴隷 であった ラフタリア を 国 の 法律 を 捻じ曲げて まで 没収 しよう と した 。 それ は 元 もと 康 やす が 気 に 入ら ない から と いう 理由 だった ようだ が 。

「 ん ? 貴族 は 奴隷 を 買わ ない んだ ろ ? 「 いえいえ 、 むしろ 貴族 の 方々 が 買い に 来ます 。 用途 は 色々 あります から ね 。 ハイ 」

「 あの クズ 、 元康 …… 槍 の 勇者 に 肩入れ して あんな 事 言って 貴族 が 反感 を 抱いたり し ない の か ? そう なる と 滑稽な んだ が な 。 と いう か むしろ そう なって くれれば この 国 も 良く なる のに 。

「 この 国 も 一枚岩 で は ございませ ん ので 。 そんな 事 を すれば 手痛い 目 に 遭う の は 意見 を 掲げた 貴族 です 。 ハイ 」

「 あの クズ が そんなに 権力 を 持って いる の か ? 独裁 国家 的な 国 な のだろう か 。 だ と したら 一〇 年 持た ない な 。 いずれ 反乱 でも 起こって 滅亡 する だろう 。 なん せ クズ が 国 を 治めて 、 ビッチ が 後継 者 だ もん な 。

「 それ は です ね 。 この 国 で は 王 より ──」

「 あの …… 奴隷 紋 の 話 は どう なった のです か ? 「 そう いえば そう だった な 」

脱線 して しまった 。 考えて みれば 、 もう 会わ ない クズ の 事 なんて どうでも 良い な 。

「 で 、 奴隷 紋 を 掛けて もらい に 来た わけです ね 。 ハイ 」

「 ああ 、 できる か ? 「 いつでも できます よ 」 パチン と 奴隷 商 が 指 を 鳴らす と 、 奴隷 認証 を した 時 の 壷 を 部下 が 持って 来た 。 ラフタリア は 恥ずかし そうに 胸 当て を 外して 胸 を 露出 さ せる 。

「 ど 、 どう です か ? 「 何 が ? 「…… は ぁ 」

ん ? 何 を そんなに 残念 そうに して いる のだろう か ?

しかも 溜息 まで 吐く 始末 。 俺 が 何 か した のだろう か ?

後 は 前 やった 時 と 同じ ように 俺 の 血 を 混ぜた インク を ラフタリア の 奴隷 紋 が あった 場所 に 塗り つける 。 消えて いた 紋様 が 浮かび上がり 、 ラフタリア の 胸 で 輝き 始める 。

「 くっ……」 ラフタリア は 痛み を 堪えて いる 。 俺 の 視界 に 奴隷 の アイコン が 復活 した 。 命令 や 違約 行為 に 対する 該当 項目 を チェック 。

…… 前 より は 少な めに して 大丈夫だ 。 ラフタリア は 俺 に 信じて もらう ため に 奴隷 に 戻った のだ 。 俺 も ラフタリア を 信じ なければ いけない 。 むしろ 殆ど 掛ける 必要 は ない 、 形 だけ の 印 だ 。

「 さて 」

どう する か と 考えて いる と 、 不意に 残った インク の 入って いる 皿 が 視界 に 入る 。

触れて みる と 盾 が 反応 して いた 。

「 なあ 、 この インク を 分けて もらえ ない か ? その分 の 金 は 払う から 」

「 ええ 、 良い です よ 」

残った インク を 盾 に 掛ける 。

スー …… と 盾 は インク を 吸い込んだ 。

奴隷 使い の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 奴隷 使い の 盾 Ⅱ の 条件 が 解放 さ れました 。 奴隷 使い の 盾

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 奴隷 成長 補正 ( 小 )

奴隷 使い の 盾 Ⅱ

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 奴隷 ステータス 補正 ( 小 )

奴隷 使い の 盾 か …… まあ 、 なんとなく 頷ける 結果 だ な 。

ツリー は 独自の もの な の か 新しく 出現 し 、 元 は スモールシールド から 派生 して いる 。 その分 あまり 強く ない 。 だけど 、 装備 ボーナス が ちょっと 魅力 的だ 。

成長 補正 か 。

と いう か インク を 少し 流した だけ で なんで 二 つ も 開いた んだ ?

この 盾 、 伝説 の 武器 であり 、 様々な 素材 を 吸わ せる こと で 成長 して いく 力 を 持って いる 。

そして しばらく その 盾 の 状態 で いる と 能力 解放 と いう もの が 起こり 、 装備 ボーナス が 永続 的に 俺 の ステータス に 付与 さ れる と いう 仕組み だ 。 つまり 様々な 盾 を 手 に 入れて 装備 ボーナス を 重ねる こと で 勇者 は 普通の 人 より も 遥かに 強く なれる と いう こと な のだ 。

スキル や 技能 、 他 に ステータス 自体 を 伸ばす 装備 ボーナス が 今 の ところ 確認 されて いる 。 まだまだ 謎 が 多い が 、 この 盾 を 使いこなして いか ない と これ から 生き残る こと は でき ない だろう 。

さて と 、 徐に ラフタリア の 顔 を 見る 。

「 な んです か ? そう いえば 髪 の 毛 を 盾 に 吸わ せた こと が あった な 。 あの 時 は ラクーンシールド に 目 が 行って た けど 、 こっち も 満たして いた の かも しれ ない 。 おそらく 奴隷 使い の 盾 Ⅱ が それ だった のだろう 。 ツリー を 満たした ので 一緒に 解放 さ れた 。 そんな ところ だ と 推察 する 。

と なる と ……。

「 ラフタリア 、 ちょっと 血 を くれ ない か ? 「 どうした の です か ? 「 いやな 、 少し 実験 して み たくて な 」

首 を 傾げ つつ 、 ラフタリア は 俺 が インク に 血 を 入れた 時 と 同じ ように 指先 を ナイフ で 少し だけ 切って 血 を 滲ませ 、 俺 が 差し出した 盾 に 落とす 。

奴隷 使い の 盾 Ⅲ の 条件 が 解放 さ れました 。 奴隷 使い の 盾 Ⅲ

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 奴隷 成長 補正 ( 中 )

よし ! 推理 は 当たった !

「 ナオフミ 様 ? なんか 楽し そうです よ 」

「 ああ 、 面白い 盾 が 出て きた んで な 」

「 それ は よかった です ね 」

俺 は 盾 を 奴隷 使い の 盾 に 替えて 解放 を 待つ こと に した 。

「 さて と …… ん ? ここ で の 用事 も 済んだ し 帰ろう と する と 、 テント の 隅 に ある 卵 の 入った 木箱 に 目 が いった 。

見覚え が ない もの だ 。 何 だろう か 。

「 あれ は 何 だ ? 奴隷 商 に 尋ねる 。

「 ああ 、 あれ は 私 共 の 表 の 商売 道具 です な 」

「 お前 等 の 表 の 仕事って な んだ よ 」 「 魔物 商 です よ 」 なんか テンション 高 めに 答えられた 。 「 魔物 ? と いう と この 世界 に は 魔物 使い と かも いる の か 」

「 物 わかり が 良くて 何より です 。 勇者 様 は ご 存じ ないで す か ? 「 会った こと は ない 気 が する が ……」

「 ナオフミ 様 」

ラフタリア が 手 を 上げる 。

「 どうした ? 「 フィロリアル は 魔物 使い が 育てた 魔物 です よ ? 聞いた こと も ない 魔物 の 名前 だ 。 一体 何 を 指して いる んだ だろう 。

「 何 だ 、 それ は ? 「 町 で 馬 の 代わり に 馬車 を 引いて いる 鳥 です よ 」

「 ああ 、 あれ か 」

馬車 を 引く 大きな 鳥 ね 。 この 世界 独特 の 動物 か と 思ったら 魔物 だった の か 。

「 私 の 住んで いた 村 に も 魔物 育成 を 仕事 に して いる 方 が いました よ 。 牧場 に 一杯 食肉 用 の 魔物 を 育てて いました 」 「 へ ー ……」 あれ か ? この 世界 に とって 牧場 経営 と か の 類 は 魔物 使い と いう カテゴリー に 組み込まれて いる の かも しれ ない 。 動物 と いう 名称 が なく 、 人 以外 の 生物 が 魔物 と 呼ばれて いる なら あり える な 。 「 で 、 あの 卵 は ? 「 魔物 は 卵 から 育て ない と 人 に は 懐きません から ねぇ 。 こうして 卵 を 取引 して る のです よ 」

「 そう な の か 」

「 魔物 の 檻 を 見ます か ? 欲しい の なら 売る 。 奴隷 商 は 商魂 逞 し い な 。

「 いや 、 今回 は いい 。 で 、 あの 卵 の 入った 木箱 の 上 に 立てかけて ある 看板 は 何 だ ? なんと 書いて ある の か 読め ない けど 、 木箱 に 矢印 が ついて いて 数字 らしき もの が 書いて ある 。

「 銀貨 一〇〇 枚 で 一 回 挑戦 、 魔物 の 卵 くじ です よ ! 「 一〇〇 枚 と は 高い な 」

俺 達 の 所持 金 は 銀貨 五〇八 枚 、 かなり の 大金 だ 。

「 高価な 魔物 です 故 」

「 一応 参考 に 聞く が 、 フィロリアル だっけ ? それ は お前 の 所 じゃ 平均 幾ら だ ? 「…… 成体 で 二〇〇 枚 から です か ね 。 羽毛 や 品種 など に 左右さ れます 。 ハイ 」

「 成体 と いう こと は ヒナ は もっと 安い の か 。 更に 卵 の 値段 だけ で 、 育成 費 は 除外 だ と する と …… 得な の か ? 「 いえいえ 、 あそこ に ある の は 他の 卵 も 一緒で ございます 」

「 なるほど …… くじ と 言って いた から な 」

ハズレ も あれば 当たり も ある と 言う 奴 か 。

ハズレ を 引けば 目 も 当てられ ない 。 当たり を 引けば 元 より 高め 。

「 で 、 あの 中 に は 当たり が 無いって ところ か 」 「 なんと ! 私 達 が そんな 非道な 商売 を して いる と 勇者 様 は お 思い で !?」

「 違う の か ? 「 私 、 商売 に は プライド を 持って おります 。 虚 言 で お 客 様 を 騙す の は 好きで は あります が 、 売る もの を 詐称 する の は 嫌で ございます 」 「 騙す の は 好きだ けど 、 詐称 は 嫌いって ……」 どんな 理屈 だ よ 。 と 、 半ば 呆れ つつ 考える 。

「 それ で ? 当たり は 何 な んだ ? 「 勇者 様 が わかり やすい ように 説明 します と 騎竜 で ございます ね 」 キリュウ 、 騎竜 …… たぶん 、 騎士 団 の 将軍 クラス が 乗って いた ドラゴン か ? 「 馬 みたいな ドラゴン ? 「 いえ 、 今回 は 飛行 タイプ です 。 人気 が あります 故 …… 貴族 の お 客 様 が 挑戦 して いきます よ 」 飛ぶ ドラゴン か ー …… 夢 が ある な 。 「 ナオフミ 様 ? 「 相場 です と 当たり を 引いたら 金貨 二〇 枚 相当に 匹敵 します 。 ドラゴン の 中 で は 安 めです 。 ハイ 」

「 ちなみに 確率 は ? その 騎竜 の 卵 の 出る 奴 だけ で 良い 」

「 今回 の くじ で 用意 した 卵 は 二五〇 個 で ございます 。 その 中 で 当たり は 一 個 です 」

二五〇 分 の 一 か 。

「 見た目 や 重 さ で わから ない よう 強い 魔法 を 掛けて おります 。 ハズレ を 引く 可能 性 を 先 に 了承 して から の 購入 です 」

「 良い 商売 を して いる な 」

「 ええ 、 当たった 方 に は 名前 を 教えて もらい 、 宣伝 に も 参加 して いただいて おります 」 「 ふむ 、 確率 が な ……」 「 一〇 個 お 買い上げ に なる と 、 必ず 当たり の 入って いる 、 こちら の 箱 から 一 つ 選べます 。 ハイ 」

「 さすが に 騎竜 と やら は 入って いない のだろう ? 「 ハイ 。 ですが 、 銀貨 三〇〇 枚 相当 の 物 は 必ず 当たります 」 自然 と 笑み が 零れる 。 待てよ …… コレって コンプガチャ じゃ ねえ か 、 コラ ! こういう の は 大 元 が 得 を する ように 出来て いる んだ 。 あと 少し で また 騙さ れる ところ だった 。

「 う ー む ……」

考えて みれば 仲間 が ラフタリア だけ で は ちょっと 心許なく なって くる かも しれ ない 。

奴隷 を 新しく 買う の と 魔物 を 買う ので は どっち が 得だ ?

新しく 出た 奴隷 の 盾 を 試して みる の も 面白い よ な 。 ラフタリア は Lv が 上がって いる から 成長 補正 の 恩恵 が 少し 受け づらい し 。

ただ …… 魔物 の 長所 も ある 。 ラフタリア と 一緒に 行動 する ように なって 問題 に なった の は 武器 や 防 具だ 。 魔物 は おそらく 自前 の 体 で 戦う から 武器 や 防 具 を 買い 与える 必要 が ない 。

その分 を ラフタリア に 回せる 。

「 よし 、 じゃあ 試しに 一 個 買わ せて もらう か 」

「 ありがとう ございます ! 今回 は 奴隷 紋 の 代金 込み で ご 提供 さ せて いただきます 」 「 太っ腹じゃ ない か 。 俺 は そういう の 好きだ ぞ 」

「 ナオフミ 様 !?」

「 どうした ? 「 魔物 の 卵 を 買う のです か ? 「 ああ 、 ラフタリア だけ じゃ この先 の 戦い が 厳しく なる だろう と 思って な 。 奴隷 を 買う の は 装備 代 を 考える と 高く つくし 、 魔物 辺り でも 育てて みる の も 一興 か と ね 」

「 は ぁ …… でも 、 魔物 も 大変です よ 」

「 それ くらい わかって る 。 ラフタリア も ペット くらい は 欲しい だ ろ ? 「…… ドラゴン を 狙って いる ので は ない のです か ? 「 最悪 ウサピル でも 問題 は 無い 」

小 動物 は 嫌いじゃ ない 。 ネット ゲーム でも テイミングペット が ある じゃ ない か 。 あれ と 同じ 感覚 で 一種 の 清涼 剤 代わり に なって くれれば 良い 。 何より 奴隷 と 同じく 命令 できる の なら 俺 より は 攻撃 力 が ある はずだ 。

金銭 に 余裕 が 少し だけ ある から か 財布 の 紐 が 緩んで いる 自覚 は ある 。 だけど 悪い 投資 で は ない はずだ 。 何より 奴隷 に 盾 が ある ならば 魔物 に あって も 不思議じゃ ない 。

「 育てて 売れば 奴隷 より 心 が 痛ま ない し な 」

「 ああ 、 なるほど 。 そういう 事 です か 」

愛着 は 湧く けれど 、 俺 達 に は 金 が 必要な んだ 。 我慢 する しか ない 。

奴隷 は 相手 が 人 故 に 売る 時 が 一 番 厳しい と 思う 。 なんだか んだ で ラフタリア が 俺 を 慕って くれる ように 、 俺 を 慕う 奴隷 を 売る と なる と 俺 に は できる か わから ない 。 その 点 、 魔物 に は 喋 しゃべる 口 が 無い から な 。 どんなに 懐いて いたって 心 が 少し 痛む 程度 で 済む 。

良い 買い 主に 巡り合えよ 。 と か 勝手な 願望 を 押し付けられる し 。 「 そういう 斡旋 も やって る だ ろ ? 「 勇者 様 の 考え の 深 さ に 私 、 ゾクゾク します よ ! ハイ ! 奴隷 商 の テンション も 上昇 中 だ 。

並んで いる 卵 を 見る 。 サーチ と か は でき ない ように して ある ような 事 を 言って いた から 適当に 選べば 良い だろう 。

「 じゃあ これ だ な 」

なんとなく の 直感 で 右側 に ある 卵 を 一 個 選んで 取り出す 。

「 では 、 その 卵 に 記されて いる 印 に 血 を 落として ください ませ 」 言わ れる まま 、 卵 に 塗られて いる 紋様 に 血 を 塗り た くる 。 すると カッ と 赤く 輝き 、 俺 の 視界 に 魔物 使役 の アイコン が 現れる 。 奴隷 と 同じく 禁止 事項 を 設定 できる ようだ 。

…… 俺 の 指示 を 無視 する と 罰 が 下る ように 設定 する 。 ラフタリア に 比べる と 厳し めに チェック して おく 。 所詮 は 魔物 だ 。 こちら の 言葉 は 理解 できる の か よく わから ない から 、 きつい 口調 の 方 が 良い だろう 。 まだ 孵化 して いない けど な 。 奴隷 商 は ニヤリ と 笑い ながら 孵化 器 らしき 道具 を 開いて いる 。 俺 は その 卵 を 孵化 器 に 入れた 。

「 もしも 孵化 し なかったら 違約 金 と か を 請求 し に 来る から な 」

「 ハズレ を 掴ま さ れた と して も タダ で は 転ば ない 勇者 様 に 脱帽 です ! 奴隷 商 の 機嫌 も 最高潮 に 達して いる 。 まったく 、 潜在 的な 被 虐 願望 で も ある んじゃ ない か コイツ ? 男 を 嬲る 趣味 は 無い が …… まあ 、 他の クソ 勇者 が 苦しむ 顔 は 見たい な 。 「 口 約束 でも 、 本当に 来る から な 。 シラ を 切ったら 乱暴な 俺 の 奴隷 が 暴れ だす ぞ 」

「 私 に 何 を さ せる つもりです か ! 「 心得て おります と も ! 奴隷 商 の 奴 、 すっげ ー 機嫌 が 良い 。 「 いつ 頃 孵 る んだ これ ? 銀貨 一〇〇 枚 を 奴隷 商 に 渡して から 尋ねる 。

「 孵化 器 に 書いて おります 」 「 ふ ー ん ……」 なんか 数字っぽい この 世界 の 文字 が 動いて いる 。 「 ラフタリア は 読める か ? 「 えっと 、 少し だけ なら …… 明日 くらい に 数字 が なくなり そうです 」 「 早い な 。 まあ 良い けど 」

明日 に は 何 か の 魔物 が 孵化 する の か 、 楽しみに なって きた 。

「 勇者 様 の ご 来店 、 いつでも お 待ち して おります 」 こうして 俺 達 は 卵 を 持って 、 テント を 後 に する のだった 。


盾の勇者の成り上がり 02 Chapter 01 たて の ゆうしゃ の なり あがり|chapter

一 話 たまご ガチャ ひと|はなし|| One story egg

「 これ は これ は 勇者 様 。 ||||ゆうしゃ|さま 今日 は どのような 用件 で ? きょう|||ようけん| What kind of business is it today? テント に 顔 を 出す と 、 あの 紳士 の 奴隷 商 が もったいぶった ポーズ で 俺 達 を 出迎える 。 てんと||かお||だす|||しんし||どれい|しょう|||ぽーず||おれ|さとる||でむかえる

「 おや ? 奴隷 商 は ラフタリア を マジマジ と 見つめて 感心 した ように 声 を 漏らす 。 どれい|しょう||||||みつめて|かんしん|||こえ||もらす

「 驚き の 変化 です な 。 おどろき||へんか|| まさか こんなに も 上 玉 に 育つ と は 」 |||うえ|たま||そだつ||

と か 言い ながら 俺 の 方 を 見て 、 何 か ガックリ と 肩 を 落とす 。 ||いい||おれ||かた||みて|なん||がっくり||かた||おとす

この 奴隷 商 と いう 人物 は 俺 が 人間 不信 に なり 、 若干 の 金 は あって も 攻撃 の 手段 が ない と 悩んで いた ところ に 奴隷 を 買いません か ? |どれい|しょう|||じんぶつ||おれ||にんげん|ふしん|||じゃっかん||きむ||||こうげき||しゅだん||||なやんで||||どれい||かい ませ ん| と 勧めて きた 奴 だ 。 |すすめて||やつ|

外見 は 小 太り の 中年 紳士 。 がいけん||しょう|ふとり||ちゅうねん|しんし 怪しい を 絵 に 描いた ような 人物 だ 。 あやしい||え||えがいた||じんぶつ|

どうも 俺 の 目付き が 気 に 入って 色々 と 良く して くれる らしい 。 |おれ||めつき||き||はいって|いろいろ||よく||| ここ で 俺 は ラフタリア を 買った 。 ||おれ||||かった

「…… なんだ よ 」

「 もっと 私 共 の ような 方 か と 思って いた のです が 期待 は ずれ でした な 」 |わたくし|とも|||かた|||おもって||||きたい||||

それ は どういう 意味 だ ? |||いみ| と は 言わ ず 我慢 しよう 。 ||いわ||がまん|

舐められる と 、 以後 の 関係 に 支障 が 出る から な 。 なめ られる||いご||かんけい||ししょう||でる|| それっぽい 事 でも 言って おく か 。 それ っぽい|こと||いって|| Do you say anything like that? 「 生かさ ず 殺さ ず 、 それでいて 品質 を 上げる の が 真 なる 奴隷 使い だ と 答えて やる 」 いかさ||ころさ|||ひんしつ||あげる|||まこと||どれい|つかい|||こたえて|

ドス の 利いた 声 で 奴隷 商 に 返答 する 。 ||きいた|こえ||どれい|しょう||へんとう|

「 お前 の 知る 奴隷 と は 、 使い捨てる もの な んだろう な 」 おまえ||しる|どれい|||つかいすてる||||

「 な 、 ナオフミ 様 ? ||さま ラフタリア が 上 目 使い で 心配 そうに こちら を 見上げた 。 ||うえ|め|つかい||しんぱい|そう に|||みあげた

自分 でも ちょっと 調子 に 乗って いる と いう 自覚 は ある 。 じぶん|||ちょうし||のって||||じかく|| なんという か 以前 より 少し 余裕 が できた 。 ||いぜん||すこし|よゆう|| I was able to afford a little more than before.

「…… ふ ふ ふ 。 そう でした か 、 私 ゾクゾク して きました よ 」 奴隷 商 の 奴 、 俺 の 答え が 気 に 入った の か 、 これ でも か と 笑み を 浮かべる 。 |||わたくし|||き ました||どれい|しょう||やつ|おれ||こたえ||き||はいった|||||||えみ||うかべる 「 して 、 この 奴隷 の 査定 です な …… ここ まで 上 玉 に 育った と なる と 、 非 処女 だ と して 金貨 二〇 枚 で 、 どう でしょう か ? ||どれい||さてい|||||うえ|たま||そだった||||ひ|しょじょ||||きんか|ふた|まい|||| 「 なんで 売る こと が 既に 決定 して いる んです か ! |うる|||すでに|けってい|||| それ に 私 は 処女 です ! ||わたくし||しょじょ| ラフタリア の 言葉 に 奴隷 商 は 驚き の 声 を 発する 。 ||ことば||どれい|しょう||おどろき||こえ||はっする

「 なんと ! で は 金貨 三五 枚 に 致しましょう 。 ||きんか|さんご|まい||いたし ましょう 本当に 処女 か 確かめて よろしい です かな ? ほんとうに|しょじょ||たしかめて||| 「 ナオフミ 様 ! |さま ラフタリア が 金貨 三五 枚 だ と !? ||きんか|さんご|まい||

「 ナオフミ 様 !? ねえ 、 なんか 言って ください よ 」 |さま|||いって||

金貨 三五 枚 か 、 Lv 75 の 狼 男 が 余裕 で 買える 金額 だ ぞ ! きんか|さんご|まい||lv||おおかみ|おとこ||よゆう||かえる|きんがく||

そんな 思案 を して いる と ラフタリア が 凄く 怖い 顔 で ガシッ と 俺 の 肩 を 掴む 。 |しあん|||||||すごく|こわい|かお||||おれ||かた||つかむ

「 ナオフミ 様 …… お 戯れ は 程々に なさいません と 怒ります よ 」 「 どうした ん だ ? |さま||たわむれ||ほどほどに|なさい ませ ん||いかり ます|||| 怖い 顔 を して 」 こわい|かお||

「 私 が 査定 されて いる に も かかわら ず 、 全然 拒否 し ない から です 」 「 余裕 を 見せ ない と 舐められる から だ 」 と 、 誤 魔 化 す しか ない だろう 。 わたくし||さてい|さ れて||||||ぜんぜん|きょひ|||||よゆう||みせ|||なめ られる||||ご|ま|か|||| "Despite being assessed, I will not refuse at all." "If you don't show enough, you will be licked." ちょっと 考え が 脳裏 に 過ぎった の を 見抜か れたら 、 ラフタリア に 見限ら れ かね ない 。 |かんがえ||のうり||よぎった|||みぬか||||みかぎら||| さすが に 俺 を この 世界 で 唯一 信じて くれた 子 を 売る ような 真似 は し ない 。 ||おれ|||せかい||ゆいいつ|しんじて||こ||うる||まね|||

だが ……。

「 金貨 三五 枚 か ……」 きんか|さんご|まい|

小さく 呟く と ラフタリア の 力 が 強く なる 。 ちいさく|つぶやく||||ちから||つよく|

「 いたい 、 いたい ! い たい|い たい ラフタリア の 攻撃 力って …… 俺 の 防御 力 を 上回って いる んだ なぁ 。 ||こうげき|ちから って|おれ||ぼうぎょ|ちから||うわまわって||| これ は 頼り に なる 。 ||たより|| 戦闘 的な 意味 で 。 せんとう|てきな|いみ|

「…… このまま 逃げて も よろしい でしょう か ? |にげて|||| 「 冗談 だ 。 じょうだん| " just kidding . ラフタリア が そんなに も 高く 評価 を されて いる んだ な と 思った だけ だ 」 「 そ 、 そんな …… ナオフミ 様ったら ……」 なんか ラフタリア が 大人 しく なって 照れて いる 。 ||||たかく|ひょうか||さ れて|||||おもった||||||さま ったら||||おとな|||てれて| 「 まあ 奴隷 商 、 ラフタリア は 売ら ない と 決めて いる んだ 。 |どれい|しょう|||うら|||きめて|| 大事な 娘 を 手放せる か 」 だいじな|むすめ||てばなせる| Can you let go of your important daughter? "

「 娘 ? むすめ 「 気 に する な 。 き||| " dont 'worry . こっち の 話 だ 」 ||はなし|

「 は ぁ ……? たとえ 親 の 真似 事 を する と して も 、 ラフタリア の 親 は 世界 に 二 人 しか いない 。 |おや||まね|こと||||||||おや||せかい||ふた|じん|| ラフタリア も 俺 が 突然 親 気取り を 始めたら 嫌だろう 。 ||おれ||とつぜん|おや|きどり||はじめたら|いやだろう

「 そう です か …… 非常に 残念です 。 |||ひじょうに|ざんねんです して 、 何の 御用 で ? |なんの|ごよう| 「 ああ 、 お前 は 聞いて ない か ? |おまえ||きいて|| 城 で の 騒ぎ 」 しろ|||さわぎ

俺 の 問い に 奴隷 商 は また も ニヤリ と 笑う 。 おれ||とい||どれい|しょう||||||わらう

「 存じて おります ぞ 。 ぞんじて|おり ます| 奴隷 の 呪い が 解かれて しまった のです ね 」 「 知っている なら 話 は 早い な …… と いう か 、 何 し に 来た の か わかって いる なら 査定 を する な 」 俺 が ラフタリア に 愛想 を 尽かさ れ そうに なって いた と いう のに 。 どれい||まじない||とか れて||||しっている||はなし||はやい|||||なん|||きた||||||さてい||||おれ||||あいそ||つかさ||そう に||||| The curse of the slave has been lifted. "" If you know, the story is fast ... or if you know what you're coming to, don't make an assessment "I love Raphtalia Even though he was almost exhausted. 「 あの 王 の 妄言 程度 で この 国 の 奴隷 制度 は なくなりません よ 。 |おう||ぼうげん|ていど|||くに||どれい|せいど||なくなり ませ ん| ハイ 」 はい

昨夜 、 あの クズ は 俺 の 奴隷 であった ラフタリア を 国 の 法律 を 捻じ曲げて まで 没収 しよう と した 。 さくや||くず||おれ||どれい||||くに||ほうりつ||ねじまげて||ぼっしゅう||| それ は 元 もと 康 やす が 気 に 入ら ない から と いう 理由 だった ようだ が 。 ||もと||やす|||き||はいら|||||りゆう|||

「 ん ? 貴族 は 奴隷 を 買わ ない んだ ろ ? きぞく||どれい||かわ||| 「 いえいえ 、 むしろ 貴族 の 方々 が 買い に 来ます 。 ||きぞく||ほうぼう||かい||き ます “No, but rather aristocratic people come to buy. 用途 は 色々 あります から ね 。 ようと||いろいろ|あり ます|| ハイ 」 はい

「 あの クズ 、 元康 …… 槍 の 勇者 に 肩入れ して あんな 事 言って 貴族 が 反感 を 抱いたり し ない の か ? |くず|もとやす|やり||ゆうしゃ||かたいれ|||こと|いって|きぞく||はんかん||いだいたり|||| そう なる と 滑稽な んだ が な 。 |||こっけいな||| と いう か むしろ そう なって くれれば この 国 も 良く なる のに 。 ||||||||くに||よく||

「 この 国 も 一枚岩 で は ございませ ん ので 。 |くに||いちまいいわ||||| そんな 事 を すれば 手痛い 目 に 遭う の は 意見 を 掲げた 貴族 です 。 |こと|||ていたい|め||あう|||いけん||かかげた|きぞく| It is the aristocrat who raised his opinion that he suffers from such a pain. ハイ 」 はい

「 あの クズ が そんなに 権力 を 持って いる の か ? |くず|||けんりょく||もって||| 独裁 国家 的な 国 な のだろう か 。 どくさい|こっか|てきな|くに||| だ と したら 一〇 年 持た ない な 。 |||ひと|とし|もた|| いずれ 反乱 でも 起こって 滅亡 する だろう 。 |はんらん||おこって|めつぼう|| なん せ クズ が 国 を 治めて 、 ビッチ が 後継 者 だ もん な 。 ||くず||くに||おさめて|||こうけい|もの|||

「 それ は です ね 。 この 国 で は 王 より ──」 |くに|||おう|

「 あの …… 奴隷 紋 の 話 は どう なった のです か ? |どれい|もん||はなし||||| 「 そう いえば そう だった な 」

脱線 して しまった 。 だっせん|| 考えて みれば 、 もう 会わ ない クズ の 事 なんて どうでも 良い な 。 かんがえて|||あわ||くず||こと|||よい|

「 で 、 奴隷 紋 を 掛けて もらい に 来た わけです ね 。 |どれい|もん||かけて|||きた|| ハイ 」 はい

「 ああ 、 できる か ? 「 いつでも できます よ 」 パチン と 奴隷 商 が 指 を 鳴らす と 、 奴隷 認証 を した 時 の 壷 を 部下 が 持って 来た 。 |でき ます||||どれい|しょう||ゆび||ならす||どれい|にんしょう|||じ||つぼ||ぶか||もって|きた "You can do it anytime." When the clapper and the slaver squeaked their fingers, the subordinates brought the trap of the slave authentication. ラフタリア は 恥ずかし そうに 胸 当て を 外して 胸 を 露出 さ せる 。 ||はずかし|そう に|むね|あて||はずして|むね||ろしゅつ||

「 ど 、 どう です か ? 「 何 が ? なん| 「…… は ぁ 」

ん ? 何 を そんなに 残念 そうに して いる のだろう か ? なん|||ざんねん|そう に|||| What are you doing so regretfully?

しかも 溜息 まで 吐く 始末 。 |ためいき||はく|しまつ 俺 が 何 か した のだろう か ? おれ||なん||||

後 は 前 やった 時 と 同じ ように 俺 の 血 を 混ぜた インク を ラフタリア の 奴隷 紋 が あった 場所 に 塗り つける 。 あと||ぜん||じ||おなじ||おれ||ち||まぜた|いんく||||どれい|もん|||ばしょ||ぬり| 消えて いた 紋様 が 浮かび上がり 、 ラフタリア の 胸 で 輝き 始める 。 きえて||もんよう||うかびあがり|||むね||かがやき|はじめる

「 くっ……」 ラフタリア は 痛み を 堪えて いる 。 |||いたみ||こらえて| 俺 の 視界 に 奴隷 の アイコン が 復活 した 。 おれ||しかい||どれい||||ふっかつ| 命令 や 違約 行為 に 対する 該当 項目 を チェック 。 めいれい||いやく|こうい||たいする|がいとう|こうもく||ちぇっく

…… 前 より は 少な めに して 大丈夫だ 。 ぜん|||すくな|||だいじょうぶだ ...... It's okay to have less than before. ラフタリア は 俺 に 信じて もらう ため に 奴隷 に 戻った のだ 。 ||おれ||しんじて||||どれい||もどった| 俺 も ラフタリア を 信じ なければ いけない 。 おれ||||しんじ|| むしろ 殆ど 掛ける 必要 は ない 、 形 だけ の 印 だ 。 |ほとんど|かける|ひつよう|||かた|||いん|

「 さて 」

どう する か と 考えて いる と 、 不意に 残った インク の 入って いる 皿 が 視界 に 入る 。 ||||かんがえて|||ふいに|のこった|いんく||はいって||さら||しかい||はいる

触れて みる と 盾 が 反応 して いた 。 ふれて|||たて||はんのう||

「 なあ 、 この インク を 分けて もらえ ない か ? ||いんく||わけて||| その分 の 金 は 払う から 」 そのぶん||きむ||はらう|

「 ええ 、 良い です よ 」 |よい||

残った インク を 盾 に 掛ける 。 のこった|いんく||たて||かける

スー …… と 盾 は インク を 吸い込んだ 。 ||たて||いんく||すいこんだ

奴隷 使い の 盾 の 条件 が 解放 さ れました 。 どれい|つかい||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 奴隷 使い の 盾 Ⅱ の 条件 が 解放 さ れました 。 どれい|つかい||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 奴隷 使い の 盾 どれい|つかい||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 奴隷 成長 補正 ( 小 ) のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|どれい|せいちょう|ほせい|しょう

奴隷 使い の 盾 Ⅱ どれい|つかい||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 奴隷 ステータス 補正 ( 小 ) のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|どれい||ほせい|しょう

奴隷 使い の 盾 か …… まあ 、 なんとなく 頷ける 結果 だ な 。 どれい|つかい||たて||||うなずける|けっか||

ツリー は 独自の もの な の か 新しく 出現 し 、 元 は スモールシールド から 派生 して いる 。 つりー||どくじの|||||あたらしく|しゅつげん||もと||||はせい|| その分 あまり 強く ない 。 そのぶん||つよく| だけど 、 装備 ボーナス が ちょっと 魅力 的だ 。 |そうび|ぼーなす|||みりょく|てきだ

成長 補正 か 。 せいちょう|ほせい|

と いう か インク を 少し 流した だけ で なんで 二 つ も 開いた んだ ? |||いんく||すこし|ながした||||ふた|||あいた|

この 盾 、 伝説 の 武器 であり 、 様々な 素材 を 吸わ せる こと で 成長 して いく 力 を 持って いる 。 |たて|でんせつ||ぶき||さまざまな|そざい||すわ||||せいちょう|||ちから||もって|

そして しばらく その 盾 の 状態 で いる と 能力 解放 と いう もの が 起こり 、 装備 ボーナス が 永続 的に 俺 の ステータス に 付与 さ れる と いう 仕組み だ 。 |||たて||じょうたい||||のうりょく|かいほう|||||おこり|そうび|ぼーなす||えいぞく|てきに|おれ||||ふよ|||||しくみ| つまり 様々な 盾 を 手 に 入れて 装備 ボーナス を 重ねる こと で 勇者 は 普通の 人 より も 遥かに 強く なれる と いう こと な のだ 。 |さまざまな|たて||て||いれて|そうび|ぼーなす||かさねる|||ゆうしゃ||ふつうの|じん|||はるかに|つよく||||||

スキル や 技能 、 他 に ステータス 自体 を 伸ばす 装備 ボーナス が 今 の ところ 確認 されて いる 。 ||ぎのう|た|||じたい||のばす|そうび|ぼーなす||いま|||かくにん|さ れて| まだまだ 謎 が 多い が 、 この 盾 を 使いこなして いか ない と これ から 生き残る こと は でき ない だろう 。 |なぞ||おおい|||たて||つかいこなして||||||いきのこる|||||

さて と 、 徐に ラフタリア の 顔 を 見る 。 ||おもむろに|||かお||みる

「 な んです か ? そう いえば 髪 の 毛 を 盾 に 吸わ せた こと が あった な 。 ||かみ||け||たて||すわ||||| あの 時 は ラクーンシールド に 目 が 行って た けど 、 こっち も 満たして いた の かも しれ ない 。 |じ||||め||おこなって|||||みたして||||| At that time, my eyes were on the Raccoon Shield, but this may have been met. おそらく 奴隷 使い の 盾 Ⅱ が それ だった のだろう 。 |どれい|つかい||たて|||| ツリー を 満たした ので 一緒に 解放 さ れた 。 つりー||みたした||いっしょに|かいほう|| そんな ところ だ と 推察 する 。 ||||すいさつ|

と なる と ……。

「 ラフタリア 、 ちょっと 血 を くれ ない か ? ||ち|||| 「 どうした の です か ? 「 いやな 、 少し 実験 して み たくて な 」 |すこし|じっけん||||

首 を 傾げ つつ 、 ラフタリア は 俺 が インク に 血 を 入れた 時 と 同じ ように 指先 を ナイフ で 少し だけ 切って 血 を 滲ませ 、 俺 が 差し出した 盾 に 落とす 。 くび||かしげ||||おれ||いんく||ち||いれた|じ||おなじ||ゆびさき||ないふ||すこし||きって|ち||にじませ|おれ||さしだした|たて||おとす

奴隷 使い の 盾 Ⅲ の 条件 が 解放 さ れました 。 どれい|つかい||たて||じょうけん||かいほう||れ ました 奴隷 使い の 盾 Ⅲ どれい|つかい||たて

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 奴隷 成長 補正 ( 中 ) のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|どれい|せいちょう|ほせい|なか

よし ! 推理 は 当たった ! すいり||あたった

「 ナオフミ 様 ? |さま なんか 楽し そうです よ 」 |たのし|そう です|

「 ああ 、 面白い 盾 が 出て きた んで な 」 |おもしろい|たて||でて|||

「 それ は よかった です ね 」

俺 は 盾 を 奴隷 使い の 盾 に 替えて 解放 を 待つ こと に した 。 おれ||たて||どれい|つかい||たて||かえて|かいほう||まつ|||

「 さて と …… ん ? ここ で の 用事 も 済んだ し 帰ろう と する と 、 テント の 隅 に ある 卵 の 入った 木箱 に 目 が いった 。 |||ようじ||すんだ||かえろう||||てんと||すみ|||たまご||はいった|きばこ||め||

見覚え が ない もの だ 。 みおぼえ|||| 何 だろう か 。 なん||

「 あれ は 何 だ ? ||なん| 奴隷 商 に 尋ねる 。 どれい|しょう||たずねる

「 ああ 、 あれ は 私 共 の 表 の 商売 道具 です な 」 |||わたくし|とも||ひょう||しょうばい|どうぐ||

「 お前 等 の 表 の 仕事って な んだ よ 」 「 魔物 商 です よ 」 なんか テンション 高 めに 答えられた 。 おまえ|とう||ひょう||しごと って||||まもの|しょう||||てんしょん|たか||こたえ られた 「 魔物 ? まもの と いう と この 世界 に は 魔物 使い と かも いる の か 」 ||||せかい|||まもの|つかい|||||

「 物 わかり が 良くて 何より です 。 ぶつ|||よくて|なにより| 勇者 様 は ご 存じ ないで す か ? ゆうしゃ|さま|||ぞんじ||| 「 会った こと は ない 気 が する が ……」 あった||||き|||

「 ナオフミ 様 」 |さま

ラフタリア が 手 を 上げる 。 ||て||あげる Raphtalia raises his hand.

「 どうした ? 「 フィロリアル は 魔物 使い が 育てた 魔物 です よ ? ||まもの|つかい||そだてた|まもの|| 聞いた こと も ない 魔物 の 名前 だ 。 きいた||||まもの||なまえ| 一体 何 を 指して いる んだ だろう 。 いったい|なん||さして|||

「 何 だ 、 それ は ? なん||| 「 町 で 馬 の 代わり に 馬車 を 引いて いる 鳥 です よ 」 まち||うま||かわり||ばしゃ||ひいて||ちょう||

「 ああ 、 あれ か 」

馬車 を 引く 大きな 鳥 ね 。 ばしゃ||ひく|おおきな|ちょう| この 世界 独特 の 動物 か と 思ったら 魔物 だった の か 。 |せかい|どくとく||どうぶつ|||おもったら|まもの|||

「 私 の 住んで いた 村 に も 魔物 育成 を 仕事 に して いる 方 が いました よ 。 わたくし||すんで||むら|||まもの|いくせい||しごと||||かた||い ました| 牧場 に 一杯 食肉 用 の 魔物 を 育てて いました 」 「 へ ー ……」 あれ か ? ぼくじょう||いっぱい|しょくにく|よう||まもの||そだてて|い ました||-|| この 世界 に とって 牧場 経営 と か の 類 は 魔物 使い と いう カテゴリー に 組み込まれて いる の かも しれ ない 。 |せかい|||ぼくじょう|けいえい||||るい||まもの|つかい|||||くみこま れて||||| 動物 と いう 名称 が なく 、 人 以外 の 生物 が 魔物 と 呼ばれて いる なら あり える な 。 どうぶつ|||めいしょう|||じん|いがい||せいぶつ||まもの||よば れて||||| 「 で 、 あの 卵 は ? ||たまご| 「 魔物 は 卵 から 育て ない と 人 に は 懐きません から ねぇ 。 まもの||たまご||そだて|||じん|||なつき ませ ん|| こうして 卵 を 取引 して る のです よ 」 |たまご||とりひき||||

「 そう な の か 」

「 魔物 の 檻 を 見ます か ? まもの||おり||み ます| 欲しい の なら 売る 。 ほしい|||うる Sell if you want. 奴隷 商 は 商魂 逞 し い な 。 どれい|しょう||しょうこん|てい|||

「 いや 、 今回 は いい 。 |こんかい|| で 、 あの 卵 の 入った 木箱 の 上 に 立てかけて ある 看板 は 何 だ ? ||たまご||はいった|きばこ||うえ||たてかけて||かんばん||なん| なんと 書いて ある の か 読め ない けど 、 木箱 に 矢印 が ついて いて 数字 らしき もの が 書いて ある 。 |かいて||||よめ|||きばこ||やじるし||||すうじ||||かいて|

「 銀貨 一〇〇 枚 で 一 回 挑戦 、 魔物 の 卵 くじ です よ ! ぎんか|ひと|まい||ひと|かい|ちょうせん|まもの||たまご||| 「 一〇〇 枚 と は 高い な 」 ひと|まい|||たかい|

俺 達 の 所持 金 は 銀貨 五〇八 枚 、 かなり の 大金 だ 。 おれ|さとる||しょじ|きむ||ぎんか|いつ|やっ|まい|||たいきん|

「 高価な 魔物 です 故 」 こうかな|まもの||こ

「 一応 参考 に 聞く が 、 フィロリアル だっけ ? いちおう|さんこう||きく|||だ っけ それ は お前 の 所 じゃ 平均 幾ら だ ? ||おまえ||しょ||へいきん|いくら| 「…… 成体 で 二〇〇 枚 から です か ね 。 せいたい||ふた|まい|||| 羽毛 や 品種 など に 左右さ れます 。 うもう||ひんしゅ|||さゆうさ|れ ます ハイ 」 はい

「 成体 と いう こと は ヒナ は もっと 安い の か 。 せいたい|||||ひな|||やすい|| 更に 卵 の 値段 だけ で 、 育成 費 は 除外 だ と する と …… 得な の か ? さらに|たまご||ねだん|||いくせい|ひ||じょがい|||||とくな|| 「 いえいえ 、 あそこ に ある の は 他の 卵 も 一緒で ございます 」 ||||||たの|たまご||いっしょで|

「 なるほど …… くじ と 言って いた から な 」 |||いって|||

ハズレ も あれば 当たり も ある と 言う 奴 か 。 |||あたり||||いう|やつ|

ハズレ を 引けば 目 も 当てられ ない 。 ||ひけば|め||あてられ| 当たり を 引けば 元 より 高め 。 あたり||ひけば|もと||たかめ

「 で 、 あの 中 に は 当たり が 無いって ところ か 」 「 なんと ! ||なか|||あたり||ない って||| 私 達 が そんな 非道な 商売 を して いる と 勇者 様 は お 思い で !?」 わたくし|さとる|||ひどうな|しょうばい|||||ゆうしゃ|さま|||おもい|

「 違う の か ? ちがう|| 「 私 、 商売 に は プライド を 持って おります 。 わたくし|しょうばい|||ぷらいど||もって|おり ます 虚 言 で お 客 様 を 騙す の は 好きで は あります が 、 売る もの を 詐称 する の は 嫌で ございます 」 「 騙す の は 好きだ けど 、 詐称 は 嫌いって ……」 どんな 理屈 だ よ 。 きょ|げん|||きゃく|さま||だます|||すきで||あり ます||うる|||さしょう||||いやで||だます|||すきだ||さしょう||きらい って||りくつ|| と 、 半ば 呆れ つつ 考える 。 |なかば|あきれ||かんがえる

「 それ で ? 当たり は 何 な んだ ? あたり||なん|| 「 勇者 様 が わかり やすい ように 説明 します と 騎竜 で ございます ね 」 キリュウ 、 騎竜 …… たぶん 、 騎士 団 の 将軍 クラス が 乗って いた ドラゴン か ? ゆうしゃ|さま|||||せつめい|し ます||きりゅう|||||きりゅう||きし|だん||しょうぐん|くらす||のって||| "If you explain it so that the hero is easy to understand, you are a dragon." Kiryu, the dragon. 「 馬 みたいな ドラゴン ? うま|| 「 いえ 、 今回 は 飛行 タイプ です 。 |こんかい||ひこう|たいぷ| 人気 が あります 故 …… 貴族 の お 客 様 が 挑戦 して いきます よ 」 飛ぶ ドラゴン か ー …… 夢 が ある な 。 にんき||あり ます|こ|きぞく|||きゃく|さま||ちょうせん||いき ます||とぶ|||-|ゆめ||| 「 ナオフミ 様 ? |さま 「 相場 です と 当たり を 引いたら 金貨 二〇 枚 相当に 匹敵 します 。 そうば|||あたり||ひいたら|きんか|ふた|まい|そうとうに|ひってき|し ます ドラゴン の 中 で は 安 めです 。 ||なか|||やす| ハイ 」 はい

「 ちなみに 確率 は ? |かくりつ| "By the way, what is the probability? その 騎竜 の 卵 の 出る 奴 だけ で 良い 」 |きりゅう||たまご||でる|やつ|||よい

「 今回 の くじ で 用意 した 卵 は 二五〇 個 で ございます 。 こんかい||||ようい||たまご||にご|こ|| その 中 で 当たり は 一 個 です 」 |なか||あたり||ひと|こ|

二五〇 分 の 一 か 。 にご|ぶん||ひと| Is it one of two hundred fifty minutes?

「 見た目 や 重 さ で わから ない よう 強い 魔法 を 掛けて おります 。 みため||おも||||||つよい|まほう||かけて|おり ます ハズレ を 引く 可能 性 を 先 に 了承 して から の 購入 です 」 ||ひく|かのう|せい||さき||りょうしょう||||こうにゅう|

「 良い 商売 を して いる な 」 よい|しょうばい||||

「 ええ 、 当たった 方 に は 名前 を 教えて もらい 、 宣伝 に も 参加 して いただいて おります 」 「 ふむ 、 確率 が な ……」 「 一〇 個 お 買い上げ に なる と 、 必ず 当たり の 入って いる 、 こちら の 箱 から 一 つ 選べます 。 |あたった|かた|||なまえ||おしえて||せんでん|||さんか|||おり ます||かくりつ|||ひと|こ||かいあげ||||かならず|あたり||はいって||||はこ||ひと||えらべ ます ハイ 」 はい

「 さすが に 騎竜 と やら は 入って いない のだろう ? ||きりゅう||||はいって|| 「 ハイ 。 はい ですが 、 銀貨 三〇〇 枚 相当 の 物 は 必ず 当たります 」 自然 と 笑み が 零れる 。 |ぎんか|みっ|まい|そうとう||ぶつ||かならず|あたり ます|しぜん||えみ||こぼれる 待てよ …… コレって コンプガチャ じゃ ねえ か 、 コラ ! まてよ|コレ って||||| こういう の は 大 元 が 得 を する ように 出来て いる んだ 。 |||だい|もと||とく||||できて|| あと 少し で また 騙さ れる ところ だった 。 |すこし|||だまさ|||

「 う ー む ……」 |-|

考えて みれば 仲間 が ラフタリア だけ で は ちょっと 心許なく なって くる かも しれ ない 。 かんがえて||なかま|||||||こころもとなく|||||

奴隷 を 新しく 買う の と 魔物 を 買う ので は どっち が 得だ ? どれい||あたらしく|かう|||まもの||かう|||||とくだ

新しく 出た 奴隷 の 盾 を 試して みる の も 面白い よ な 。 あたらしく|でた|どれい||たて||ためして||||おもしろい|| ラフタリア は Lv が 上がって いる から 成長 補正 の 恩恵 が 少し 受け づらい し 。 ||lv||あがって|||せいちょう|ほせい||おんけい||すこし|うけ||

ただ …… 魔物 の 長所 も ある 。 |まもの||ちょうしょ|| ラフタリア と 一緒に 行動 する ように なって 問題 に なった の は 武器 や 防 具だ 。 ||いっしょに|こうどう||||もんだい|||||ぶき||ふせ|つぶさだ 魔物 は おそらく 自前 の 体 で 戦う から 武器 や 防 具 を 買い 与える 必要 が ない 。 まもの|||じまえ||からだ||たたかう||ぶき||ふせ|つぶさ||かい|あたえる|ひつよう||

その分 を ラフタリア に 回せる 。 そのぶん||||まわせる

「 よし 、 じゃあ 試しに 一 個 買わ せて もらう か 」 ||ためしに|ひと|こ|かわ|||

「 ありがとう ございます ! 今回 は 奴隷 紋 の 代金 込み で ご 提供 さ せて いただきます 」 「 太っ腹じゃ ない か 。 こんかい||どれい|もん||だいきん|こみ|||ていきょう|||いただき ます|ふとっぱらじゃ|| 俺 は そういう の 好きだ ぞ 」 おれ||||すきだ|

「 ナオフミ 様 !?」 |さま

「 どうした ? 「 魔物 の 卵 を 買う のです か ? まもの||たまご||かう|| 「 ああ 、 ラフタリア だけ じゃ この先 の 戦い が 厳しく なる だろう と 思って な 。 ||||このさき||たたかい||きびしく||||おもって| 奴隷 を 買う の は 装備 代 を 考える と 高く つくし 、 魔物 辺り でも 育てて みる の も 一興 か と ね 」 どれい||かう|||そうび|だい||かんがえる||たかく||まもの|あたり||そだてて||||いっきょう|||

「 は ぁ …… でも 、 魔物 も 大変です よ 」 |||まもの||たいへんです|

「 それ くらい わかって る 。 ラフタリア も ペット くらい は 欲しい だ ろ ? ||ぺっと|||ほしい|| 「…… ドラゴン を 狙って いる ので は ない のです か ? ||ねらって|||||| 「 最悪 ウサピル でも 問題 は 無い 」 さいあく|||もんだい||ない

小 動物 は 嫌いじゃ ない 。 しょう|どうぶつ||きらいじゃ| ネット ゲーム でも テイミングペット が ある じゃ ない か 。 ねっと|げーむ||||||| あれ と 同じ 感覚 で 一種 の 清涼 剤 代わり に なって くれれば 良い 。 ||おなじ|かんかく||いっしゅ||せいりょう|ざい|かわり||||よい 何より 奴隷 と 同じく 命令 できる の なら 俺 より は 攻撃 力 が ある はずだ 。 なにより|どれい||おなじく|めいれい||||おれ|||こうげき|ちから|||

金銭 に 余裕 が 少し だけ ある から か 財布 の 紐 が 緩んで いる 自覚 は ある 。 きんせん||よゆう||すこし|||||さいふ||ひも||ゆるんで||じかく|| だけど 悪い 投資 で は ない はずだ 。 |わるい|とうし|||| 何より 奴隷 に 盾 が ある ならば 魔物 に あって も 不思議じゃ ない 。 なにより|どれい||たて||||まもの||||ふしぎじゃ|

「 育てて 売れば 奴隷 より 心 が 痛ま ない し な 」 そだてて|うれば|どれい||こころ||いたま|||

「 ああ 、 なるほど 。 そういう 事 です か 」 |こと||

愛着 は 湧く けれど 、 俺 達 に は 金 が 必要な んだ 。 あいちゃく||わく||おれ|さとる|||きむ||ひつような| 我慢 する しか ない 。 がまん|||

奴隷 は 相手 が 人 故 に 売る 時 が 一 番 厳しい と 思う 。 どれい||あいて||じん|こ||うる|じ||ひと|ばん|きびしい||おもう なんだか んだ で ラフタリア が 俺 を 慕って くれる ように 、 俺 を 慕う 奴隷 を 売る と なる と 俺 に は できる か わから ない 。 |||||おれ||したって|||おれ||したう|どれい||うる||||おれ|||||| その 点 、 魔物 に は 喋 しゃべる 口 が 無い から な 。 |てん|まもの|||しゃべ||くち||ない|| どんなに 懐いて いたって 心 が 少し 痛む 程度 で 済む 。 |なついて||こころ||すこし|いたむ|ていど||すむ

良い 買い 主に 巡り合えよ 。 よい|かい|おもに|めぐりあえよ と か 勝手な 願望 を 押し付けられる し 。 ||かってな|がんぼう||おしつけ られる| 「 そういう 斡旋 も やって る だ ろ ? |あっせん||||| 「 勇者 様 の 考え の 深 さ に 私 、 ゾクゾク します よ ! ゆうしゃ|さま||かんがえ||ふか|||わたくし||し ます| ハイ ! はい 奴隷 商 の テンション も 上昇 中 だ 。 どれい|しょう||てんしょん||じょうしょう|なか|

並んで いる 卵 を 見る 。 ならんで||たまご||みる サーチ と か は でき ない ように して ある ような 事 を 言って いた から 適当に 選べば 良い だろう 。 ||||||||||こと||いって|||てきとうに|えらべば|よい|

「 じゃあ これ だ な 」

なんとなく の 直感 で 右側 に ある 卵 を 一 個 選んで 取り出す 。 ||ちょっかん||みぎがわ|||たまご||ひと|こ|えらんで|とりだす

「 では 、 その 卵 に 記されて いる 印 に 血 を 落として ください ませ 」 言わ れる まま 、 卵 に 塗られて いる 紋様 に 血 を 塗り た くる 。 ||たまご||しるさ れて||いん||ち||おとして|||いわ|||たまご||ぬら れて||もんよう||ち||ぬり|| すると カッ と 赤く 輝き 、 俺 の 視界 に 魔物 使役 の アイコン が 現れる 。 |||あかく|かがやき|おれ||しかい||まもの|しえき||||あらわれる 奴隷 と 同じく 禁止 事項 を 設定 できる ようだ 。 どれい||おなじく|きんし|じこう||せってい||

…… 俺 の 指示 を 無視 する と 罰 が 下る ように 設定 する 。 おれ||しじ||むし|||ばち||くだる||せってい| ラフタリア に 比べる と 厳し めに チェック して おく 。 ||くらべる||きびし||ちぇっく|| 所詮 は 魔物 だ 。 しょせん||まもの| After all it is a monster. こちら の 言葉 は 理解 できる の か よく わから ない から 、 きつい 口調 の 方 が 良い だろう 。 ||ことば||りかい|||||||||くちょう||かた||よい| まだ 孵化 して いない けど な 。 |ふか|||| 奴隷 商 は ニヤリ と 笑い ながら 孵化 器 らしき 道具 を 開いて いる 。 どれい|しょう||||わらい||ふか|うつわ||どうぐ||あいて| 俺 は その 卵 を 孵化 器 に 入れた 。 おれ|||たまご||ふか|うつわ||いれた

「 もしも 孵化 し なかったら 違約 金 と か を 請求 し に 来る から な 」 |ふか|||いやく|きむ||||せいきゅう|||くる||

「 ハズレ を 掴ま さ れた と して も タダ で は 転ば ない 勇者 様 に 脱帽 です ! ||つかま||||||ただ|||ころば||ゆうしゃ|さま||だつぼう| 奴隷 商 の 機嫌 も 最高潮 に 達して いる 。 どれい|しょう||きげん||さいこうちょう||たっして| まったく 、 潜在 的な 被 虐 願望 で も ある んじゃ ない か コイツ ? |せんざい|てきな|おお|ぎゃく|がんぼう||||||| Isn't it also a potential desire for masochism? 男 を 嬲る 趣味 は 無い が …… まあ 、 他の クソ 勇者 が 苦しむ 顔 は 見たい な 。 おとこ||なぶる|しゅみ||ない|||たの|くそ|ゆうしゃ||くるしむ|かお||み たい| 「 口 約束 でも 、 本当に 来る から な 。 くち|やくそく||ほんとうに|くる|| シラ を 切ったら 乱暴な 俺 の 奴隷 が 暴れ だす ぞ 」 ||きったら|らんぼうな|おれ||どれい||あばれ||

「 私 に 何 を さ せる つもりです か ! わたくし||なん||||| 「 心得て おります と も ! こころえて|おり ます|| 奴隷 商 の 奴 、 すっげ ー 機嫌 が 良い 。 どれい|しょう||やつ|す っげ|-|きげん||よい 「 いつ 頃 孵 る んだ これ ? |ころ|ふ||| 銀貨 一〇〇 枚 を 奴隷 商 に 渡して から 尋ねる 。 ぎんか|ひと|まい||どれい|しょう||わたして||たずねる

「 孵化 器 に 書いて おります 」 「 ふ ー ん ……」 なんか 数字っぽい この 世界 の 文字 が 動いて いる 。 ふか|うつわ||かいて|おり ます||-|||すうじ っぽい||せかい||もじ||うごいて| 「 ラフタリア は 読める か ? ||よめる| 「 えっと 、 少し だけ なら …… 明日 くらい に 数字 が なくなり そうです 」 「 早い な 。 えっ と|すこし|||あした|||すうじ|||そう です|はやい| まあ 良い けど 」 |よい|

明日 に は 何 か の 魔物 が 孵化 する の か 、 楽しみに なって きた 。 あした|||なん|||まもの||ふか||||たのしみに||

「 勇者 様 の ご 来店 、 いつでも お 待ち して おります 」 こうして 俺 達 は 卵 を 持って 、 テント を 後 に する のだった 。 ゆうしゃ|さま|||らいてん|||まち||おり ます||おれ|さとる||たまご||もって|てんと||あと|||