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Fairy Tales, 三郎 の 初夢

三郎 の 初夢

三郎 の 初夢

むかし むかし 、 ある 年 の お 正月 の 二 日 に 、 おやじ さん が 三 人 の 息子 に たずね ました 。 「 お前 たち は 、 どんな 初夢 を 見た んだ ね ? 」 上 の 二 人 は 自分 の 初夢 を 話し ました が 、 末っ子 の 三郎 だけ は 、 なぜ か 初夢 の 事 を 話そう と し ませ ん 。 そこ で 怒った おやじ さん が 、 三郎 を 家 から 追い出して しまった のです 。 一文無し で 食べる 物 に こまった 三郎 は 、 人 の 畑 から やさい を ぬすんで 役人 に つかまり 、 お 城 の ろう屋 に 入れ られて しまい ました 。 「 ああ 、 とんでもない 事 に なって しまった な 」 そこ へ 、 この 国 の 心 やさしい お姫さま が 、 かわいそうな 三郎 に ご飯 を 運んで くれた のです 。 「 あの 、 お腹 が 空いて おら れる と 聞き ました 。 どうぞ 、 これ を お 食べ ください な 」 「 あっ 、 はい 。 ありがとう ございます 」 お姫さま は 心 やさしい だけでなく 、 とても 美しい 人 です 。 三郎 は 思わず 赤く なり ながら 、 ふと 思い ました 。 ( もし かして 、 この 姫 さま が 初夢 の ・・・) それ から しばらく した ある 日 の 事 、 この 国 の となり に ある 鬼 の 国 の 王 が 、 こんな 事 を 言って き ました 。 「 この 国 の 姫 の 美し さ は 、 三 国 一 ( さん ごく いち → 日本 ・ 中国 ・ インド を 合わせた 中でも 一 番 の 事 ) と 聞く 。 姫 に は 、 この 鬼 王 の 嫁 に なって もらおう ! 」 鬼 の 嫁 に なる なんて 、 とんで も あり ませ ん 。 お姫さま は 今にも 泣き 出し そうに なり 、 父親 の 殿さま は 鬼 の 王 の 申し出 を きっぱり と 断り ました 。 する と 、 これ に 腹 を 立てた 鬼 の 王 が 、 「 ならば 、 これ から 出す 三 つ の 問題 に 、 見事 答えて みろ ! もし 答え られ なければ 、 お前 の 国 に 攻め 込み 、 姫 も 国 も うばい取って やる ! 」 と 、 言って きた のです 。 まず 、 最初の 問題 です 。 鬼 の 王 は 、 はし から はし まで 同じ 太 さ の 棒 ( ぼう ) を 送って きて 、 《 この 棒 の どちら の はし が 根っこ だった か 、 見分けろ 》 と 、 いう のです 。 殿さま や 家来 たち が いくら 棒 を 見て も 、 どっち が 根っこ だった か なんて わかり ませ ん 。 そこ で 殿さま は 、 家来 たち と こんな 相談 を し ました 。 「 このまま で は 、 この 国 は 鬼 に せめ ほろぼさ れて しまう 。 くやしい が 、 万一 の 時 は 姫 に 嫁 へ 行って もらう しか ・・・」 「 しかし 、 それでは 姫 さま が ・・・」 この 話 を 聞いて 泣き ながら ご飯 を 運んで きた お姫さま に 、 鬼 の 話し を 聞いた 三郎 は にっこり 笑って 言い ました 。 「 姫 さま 、 泣か なくて も 大丈夫です 。 木 と いう 物 は 、 先 より も 根っこ の 方 が 重い もの 。 棒 の まん中 を 糸 で しばって つるす と 、 重い 根っこ の 方 が 下 に さがり ます 」 この 話し を お姫さま から 聞いた 殿さま は 、 三郎 の 教えて くれた 方法 で 根っこ だった 方 を 調べて 、 そっち に 印 を つけて 鬼 の 国 へ 送り 返し ました 。 「 ぬ ぬっ 、 人間 に も 、 多少 は 知恵 の ある やつ が いる な 」 鬼 の 王 は 苦い 顔 を する と 、 今度 は 同じ 大き さ 、 同じ 顔 、 同じ 毛並み の 白い 馬 を 三 頭 送って き ました 。 次の 問題 は 、 《 これ ら の 馬 を 、 歳 の 順に 見分けろ 》 と 、 いう のです 。 三 頭 の 馬 は 見た目 が 全く 同じな ので 、 どれ が 年上 で どれ が 年下 か 、 さっぱり わかり ませ ん 。 こまった 殿さま は 、 三郎 の ろうや に 行って 言い ました 。 「 三郎 よ 。 先ほど の 問題 を 見事に といた 、 お前 の 知恵 を 貸して くれ ない か 」 する と 三郎 は 、 にっこり 笑って こう 答えた のです 。 「 殿さま 。 馬 が 食べる 草 を 、 刈り 入れた 年 の 順に 三 つ 用意 して ください 。 今年 の 草 を 食べた の が 一 番 若く 、 前 の 年 の 草 を 食べた の が その 次 で 、 前 の 前 の 年 の 草 を 食べた の が 一 番 の 年寄り です 。 ウマ も 人 も 、 うまれて 初めて 食べた 物 の 味 が 一 番 好きです から ね 」 そこ で 殿さま が 刈り 入れた 年 の 違う 草 を 用意 する と 、 馬 は それぞれ 違う 年 に 刈り 入れた 草 を 食べた のです 。 三郎 の おかげ で 、 この 問題 も 見事に 正解 です 。 答え を 聞いた 鬼 の 王 は 、 またまた にがい 顔 を し ました 。 「 人間 め 、 なかなか やる な 。 だが 、 次 は とけ まい しばらく する と 鬼 の 国 から 、 大きな 鉄 の 矢 が 飛んで き ました 。 ひ ゅ ーーー ん 、 ず と ー ん ! ! お 城 の 庭 に 深々と 突きささった 鉄 の 矢 を 見る と 、 手紙 が 結び つけて あり ます 。 その 手紙 に は 、 こう 書か れて い ました 。 《 この 鉄 の 矢 を 抜いて 、 鬼 の 国 まで かついで こい 》 「 よし 、 今度 は 何とか なる だろう 」 殿さま の 命令 で 、 力 じまん の 家来 たち が よってたかって 鉄 の 矢 を 引き抜こう と し ました 。 しかし 鉄 の 矢 は 地面 深く に 突きささって いて 、 家来 が 何 人 がかり でも びくとも し ませ ん 。 こまった 殿さま は 、 また 三郎 の ろうや に 行き ました 。 「 三郎 よ 、 また お前 の 知恵 を 貸して くれ ない か 」 話 を 聞いた 三郎 は 、 にっこり 笑って 言い ました 。 「 殿さま 。 引っぱって 抜こう と する から 、 矢 は 抜け ない のです 。 考え 方 を 変えて 、 まわり の 土 を ほれば よい のです 」 「 そう か 。 なるほど 」 三郎 の 言う 通り に まわり の 土 を ほる と 、 鉄 の 矢 は かんたんに 抜け ました 。 これ に 感心 した 殿さま は 三郎 の 罪 を 許して 自分 の 家来 に する と 、 鉄 の 矢 を 鬼 の 国 へ 持って 行く 使い に した のです 。 さて 、 見事に 鉄 の 矢 を 持って きた 三郎 を 見て 、 鬼 の 王 は 感心 して 言い ました 。 「 人間 の 中 に 、 お前 の ような 知恵 の ある 者 が いる と は おどろき だ 」 鬼 の 王 は 、 三郎 の 前 に お 酒 の とっくり を 置き ました 。 「 これ が 、 最後の 問題 だ 。 ここ に ある 鬼 王 の 酒 は 、 なんの 酒 だ ? 」 する と 三郎 が 、 にっこり 笑って 言い ました 。 「 はい 。 普通 なら 『 鬼 の 酒 は 、 人 の 生き 血 を しぼる 酒 』 と 答える でしょう が 、 あなた は そんな 悪い 鬼 に は 見え ませ ん 。 きっと 、 普通の 酒 でしょう 」 「 が は は は は は 。 見事だ 」 鬼 の 王 は 、 自分 の お 酒 を 三郎 に 渡して 言い ました 。 「 約束 通り 、 姫 の 事 は あきらめよう 。 その 酒 は ほうび だ 、 持って 帰る が 良い 。 一口 飲めば 、 百 日 寿命 が 延びる 名 酒 だ 」 やがて 三郎 が 鬼 の 国 から 無事に 帰って くる と 、 殿さま は 大喜びで 言い ました 。 「 三郎 よ 、 よく やった 。 お前 の おかげ で 、 この 国 も 姫 も 救わ れた 。 お前 に は 、 知恵 も 勇気 も ある 。 どう だろう 、 姫 の むこ に なって は くれ ない か 」 「 はい ! 喜んで 、 お 受けい たし ます ! 」 こうして 三郎 と お姫さま は 、 めでたく 結婚 した のです 。 一 文無し から 大 出世 を した 三郎 は 、 自分 の 家族 を お 城 に 呼びよせる と 、 おやじ さん に 初夢 の 事 を 話し ました 。 「 おやじ さま 。 わたし の 見た 初夢 と は 鬼 の 難問 を 次々 と といて 、 姫 さま の むこ に なる 事 だった のです 」 よい 初夢 は 、 人 に 話して は いけない と 言わ れて い ます 。 三郎 は その 通り に して 、 こんなに すばらしい 幸せ を つかんだ のです 。

おしまい


三郎 の 初夢 さぶろう||はつゆめ Saburo's first dream

三郎 の 初夢 さぶろう||はつゆめ

むかし むかし 、 ある 年 の お 正月 の 二 日 に 、 おやじ さん が 三 人 の 息子 に たずね ました 。 |||とし|||しょうがつ||ふた|ひ|||||みっ|じん||むすこ||| Once upon a time, on the second day of the New Year, a father asked his three sons. 「 お前 たち は 、 どんな 初夢 を 見た んだ ね ? おまえ||||はつゆめ||みた|| 」   上 の 二 人 は 自分 の 初夢 を 話し ました が 、 末っ子 の 三郎 だけ は 、 なぜ か 初夢 の 事 を 話そう と し ませ ん 。 うえ||ふた|じん||じぶん||はつゆめ||はなし|||すえっこ||さぶろう|||||はつゆめ||こと||はなそう|||| そこ で 怒った おやじ さん が 、 三郎 を 家 から 追い出して しまった のです 。 ||いかった||||さぶろう||いえ||おいだして|| His father got angry and kicked Saburo out of the house. 一文無し で 食べる 物 に こまった 三郎 は 、 人 の 畑 から やさい を ぬすんで 役人 に つかまり 、 お 城 の ろう屋 に 入れ られて しまい ました 。 ひと もんなし||たべる|ぶつ|||さぶろう||じん||はたけ|||||やくにん||||しろ||ろうや||いれ||| 「 ああ 、 とんでもない 事 に なって しまった な 」   そこ へ 、 この 国 の 心 やさしい お姫さま が 、 かわいそうな 三郎 に ご飯 を 運んで くれた のです 。 ||こと||||||||くに||こころ||おひめさま|||さぶろう||ごはん||はこんで|| 「 あの 、 お腹 が 空いて おら れる と 聞き ました 。 |おなか||あいて||||きき| "I heard that you are hungry. どうぞ 、 これ を お 食べ ください な 」 「 あっ 、 はい 。 ||||たべ|||| ありがとう ございます 」   お姫さま は 心 やさしい だけでなく 、 とても 美しい 人 です 。 ||おひめさま||こころ||だけ で なく||うつくしい|じん| 三郎 は 思わず 赤く なり ながら 、 ふと 思い ました 。 さぶろう||おもわず|あかく||||おもい| ( もし かして 、 この 姫 さま が 初夢 の ・・・)  それ から しばらく した ある 日 の 事 、 この 国 の となり に ある 鬼 の 国 の 王 が 、 こんな 事 を 言って き ました 。 |||ひめ|||はつゆめ|||||||ひ||こと||くに|||||おに||くに||おう|||こと||いって|| (One day a short time later, the king of the neighboring land of ogres said something like this. 「 この 国 の 姫 の 美し さ は 、 三 国 一 ( さん ごく いち → 日本 ・ 中国 ・ インド を 合わせた 中でも 一 番 の 事 ) と 聞く 。 |くに||ひめ||うつくし|||みっ|くに|ひと||||にっぽん|ちゅうごく|いんど||あわせた|なかでも|ひと|ばん||こと||きく I hear that the beauty of the princess of this country is the best in the three countries (Japan, China, and India combined). 姫 に は 、 この 鬼 王 の 嫁 に なって もらおう ! ひめ||||おに|おう||よめ||| 」   鬼 の 嫁 に なる なんて 、 とんで も あり ませ ん 。 おに||よめ|||||||| I would never become the wife of a demon. お姫さま は 今にも 泣き 出し そうに なり 、 父親 の 殿さま は 鬼 の 王 の 申し出 を きっぱり と 断り ました 。 おひめさま||いまにも|なき|だし|そう に||ちちおや||とのさま||おに||おう||もうしで||||ことわり| The princess was almost crying, and her father's palace flatly declined the offer of the demon king. する と 、 これ に 腹 を 立てた 鬼 の 王 が 、 「 ならば 、 これ から 出す 三 つ の 問題 に 、 見事 答えて みろ ! ||||はら||たてた|おに||おう|||||だす|みっ|||もんだい||みごと|こたえて| The king of demons was so angry that he said, "Then, answer the three questions I'm going to give you! もし 答え られ なければ 、 お前 の 国 に 攻め 込み 、 姫 も 国 も うばい取って やる ! |こたえ|||おまえ||くに||せめ|こみ|ひめ||くに||うばいとって| 」 と 、 言って きた のです 。 |いって|| まず 、 最初の 問題 です 。 |さいしょの|もんだい| 鬼 の 王 は 、 はし から はし まで 同じ 太 さ の 棒 ( ぼう ) を 送って きて 、 《 この 棒 の どちら の はし が 根っこ だった か 、 見分けろ 》 と 、 いう のです 。 おに||おう||||||おなじ|ふと|||ぼう|||おくって|||ぼう||||||ねっこ|||みわけろ||| The King of Demon sent a stick of the same thickness from the chopsticks to the chopsticks, saying, "Which of these sticks was the root?" 殿さま や 家来 たち が いくら 棒 を 見て も 、 どっち が 根っこ だった か なんて わかり ませ ん 。 とのさま||けらい||||ぼう||みて||||ねっこ|||||| そこ で 殿さま は 、 家来 たち と こんな 相談 を し ました 。 ||とのさま||けらい||||そうだん||| 「 このまま で は 、 この 国 は 鬼 に せめ ほろぼさ れて しまう 。 ||||くに||おに||||| くやしい が 、 万一 の 時 は 姫 に 嫁 へ 行って もらう しか ・・・」 「 しかし 、 それでは 姫 さま が ・・・」  この 話 を 聞いて 泣き ながら ご飯 を 運んで きた お姫さま に 、 鬼 の 話し を 聞いた 三郎 は にっこり 笑って 言い ました 。 ||まんいち||じ||ひめ||よめ||おこなって|||||ひめ||||はなし||きいて|なき||ごはん||はこんで||おひめさま||おに||はなし||きいた|さぶろう|||わらって|いい| However, in the unlikely event that the princess should go to her daughter-in-law ... "" But then, the princess ... " Saburo, who heard it, smiled and said. 「 姫 さま 、 泣か なくて も 大丈夫です 。 ひめ||なか|||だいじょうぶです 木 と いう 物 は 、 先 より も 根っこ の 方 が 重い もの 。 き|||ぶつ||さき|||ねっこ||かた||おもい| A tree has a heavier root than its tip. 棒 の まん中 を 糸 で しばって つるす と 、 重い 根っこ の 方 が 下 に さがり ます 」  この 話し を お姫さま から 聞いた 殿さま は 、 三郎 の 教えて くれた 方法 で 根っこ だった 方 を 調べて 、 そっち に 印 を つけて 鬼 の 国 へ 送り 返し ました 。 ぼう||まん ちゅう||いと|||||おもい|ねっこ||かた||した|||||はなし||おひめさま||きいた|とのさま||さぶろう||おしえて||ほうほう||ねっこ||かた||しらべて|||いん|||おに||くに||おくり|かえし| If you tie the middle of the stick with a thread and hang it, the heavy root will go down. "The princess heard this story from the princess, and she looked up the root by the method taught by Saburo. I marked it and sent it back to the demon country. 「 ぬ ぬっ 、 人間 に も 、 多少 は 知恵 の ある やつ が いる な 」   鬼 の 王 は 苦い 顔 を する と 、 今度 は 同じ 大き さ 、 同じ 顔 、 同じ 毛並み の 白い 馬 を 三 頭 送って き ました 。 |ぬ っ|にんげん|||たしょう||ちえ|||||||おに||おう||にがい|かお||||こんど||おなじ|おおき||おなじ|かお|おなじ|けなみ||しろい|うま||みっ|あたま|おくって|| "Nu, there is a man with some wisdom, too." The demon king gave a bitter face, and this time he sent three white horses of the same size, the same face, and the same coat. .. 次の 問題 は 、 《 これ ら の 馬 を 、 歳 の 順に 見分けろ 》 と 、 いう のです 。 つぎの|もんだい|||||うま||さい||じゅんに|みわけろ||| 三 頭 の 馬 は 見た目 が 全く 同じな ので 、 どれ が 年上 で どれ が 年下 か 、 さっぱり わかり ませ ん 。 みっ|あたま||うま||みため||まったく|おなじな||||としうえ||||としした||||| こまった 殿さま は 、 三郎 の ろうや に 行って 言い ました 。 |とのさま||さぶろう||||おこなって|いい| 「 三郎 よ 。 さぶろう| 先ほど の 問題 を 見事に といた 、 お前 の 知恵 を 貸して くれ ない か 」   する と 三郎 は 、 にっこり 笑って こう 答えた のです 。 さきほど||もんだい||みごとに||おまえ||ちえ||かして||||||さぶろう|||わらって||こたえた| 「 殿さま 。 とのさま 馬 が 食べる 草 を 、 刈り 入れた 年 の 順に 三 つ 用意 して ください 。 うま||たべる|くさ||かり|いれた|とし||じゅんに|みっ||ようい|| Prepare three grasses for the horse to eat, in the order of the year they were cut. 今年 の 草 を 食べた の が 一 番 若く 、 前 の 年 の 草 を 食べた の が その 次 で 、 前 の 前 の 年 の   草 を 食べた の が 一 番 の 年寄り です 。 ことし||くさ||たべた|||ひと|ばん|わかく|ぜん||とし||くさ||たべた||||つぎ||ぜん||ぜん||とし||くさ||たべた|||ひと|ばん||としより| ウマ も 人 も 、 うまれて 初めて 食べた 物 の 味 が 一 番 好きです から ね 」 そこ で 殿さま が 刈り 入れた 年 の 違う 草 を 用意 する と 、 馬 は それぞれ 違う 年 に 刈り 入れた 草 を 食べた のです 。 ||じん|||はじめて|たべた|ぶつ||あじ||ひと|ばん|すきです|||||とのさま||かり|いれた|とし||ちがう|くさ||ようい|||うま|||ちがう|とし||かり|いれた|くさ||たべた| 三郎 の おかげ で 、 この 問題 も 見事に 正解 です 。 さぶろう|||||もんだい||みごとに|せいかい| 答え を 聞いた 鬼 の 王 は 、 またまた にがい 顔 を し ました 。 こたえ||きいた|おに||おう||||かお||| 「 人間 め 、 なかなか やる な 。 にんげん|||| "For humans, don't do it. だが 、 次 は とけ まい しばらく する と 鬼 の 国 から 、 大きな 鉄 の 矢 が 飛んで き ました 。 |つぎ|||||||おに||くに||おおきな|くろがね||や||とんで|| However, after a while, a big iron arrow flew from the land of demons. ひ ゅ ーーー ん 、 ず と ー ん ! ||---||||-| ! お 城 の 庭 に 深々と 突きささった 鉄 の 矢 を 見る と 、 手紙 が 結び つけて あり ます 。 |しろ||にわ||しんしんと|つきささった|くろがね||や||みる||てがみ||むすび||| その 手紙 に は 、 こう 書か れて い ました 。 |てがみ||||かか||| 《 この 鉄 の 矢 を 抜いて 、 鬼 の 国 まで かついで こい 》 「 よし 、 今度 は 何とか なる だろう 」   殿さま の 命令 で 、 力 じまん の 家来 たち が よってたかって 鉄 の 矢 を 引き抜こう と し ました 。 |くろがね||や||ぬいて|おに||くに|||||こんど||なんとか|||とのさま||めいれい||ちから|||けらい||||くろがね||や||ひきぬこう||| "Pull out these iron arrows and waddle over to the land of demons." "Well, we'll get by this time," commanded the lord, as his powerful retainers rallied to pull out the iron arrows. しかし 鉄 の 矢 は 地面 深く に 突きささって いて 、 家来 が 何 人 がかり でも びくとも し ませ ん 。 |くろがね||や||じめん|ふかく||つきささって||けらい||なん|じん|||||| こまった 殿さま は 、 また 三郎 の ろうや に 行き ました 。 |とのさま|||さぶろう||||いき| 「 三郎 よ 、 また お前 の 知恵 を 貸して くれ ない か 」   話 を 聞いた 三郎 は 、 にっこり 笑って 言い ました 。 さぶろう|||おまえ||ちえ||かして||||はなし||きいた|さぶろう|||わらって|いい| 「 殿さま 。 とのさま 引っぱって 抜こう と する から 、 矢 は 抜け ない のです 。 ひっぱって|ぬこう||||や||ぬけ|| If you try to pull it out, the arrow will not come out. 考え 方 を 変えて 、 まわり の 土 を ほれば よい のです 」 「 そう か 。 かんがえ|かた||かえて|||つち|||||| なるほど 」   三郎 の 言う 通り に まわり の 土 を ほる と 、 鉄 の 矢 は かんたんに 抜け ました 。 |さぶろう||いう|とおり||||つち||||くろがね||や|||ぬけ| これ に 感心 した 殿さま は 三郎 の 罪 を 許して 自分 の 家来 に する と 、 鉄 の 矢 を 鬼 の 国 へ 持って 行く 使い に した のです 。 ||かんしん||とのさま||さぶろう||ざい||ゆるして|じぶん||けらい||||くろがね||や||おに||くに||もって|いく|つかい||| さて 、 見事に 鉄 の 矢 を 持って きた 三郎 を 見て 、 鬼 の 王 は 感心 して 言い ました 。 |みごとに|くろがね||や||もって||さぶろう||みて|おに||おう||かんしん||いい| 「 人間 の 中 に 、 お前 の ような 知恵 の ある 者 が いる と は おどろき だ 」   鬼 の 王 は 、 三郎 の 前 に お 酒 の とっくり を 置き ました 。 にんげん||なか||おまえ|||ちえ|||もの|||||||おに||おう||さぶろう||ぜん|||さけ||||おき| The king of demons placed a sake bottle in front of Saburo. 「 これ が 、 最後の 問題 だ 。 ||さいご の|もんだい| ここ に ある 鬼 王 の 酒 は 、 なんの 酒 だ ? |||おに|おう||さけ|||さけ| 」   する と 三郎 が 、 にっこり 笑って 言い ました 。 ||さぶろう|||わらって|いい| 「 はい 。 普通 なら 『 鬼 の 酒 は 、 人 の 生き 血 を しぼる 酒 』 と 答える でしょう が 、 あなた は そんな 悪い 鬼 に は 見え ませ ん 。 ふつう||おに||さけ||じん||いき|ち|||さけ||こたえる||||||わるい|おに|||みえ|| Normally, I would have answered, "Demon's wine is a drink that squeezes the lifeblood out of people," but you don't look like such a bad demon. きっと 、 普通の 酒 でしょう 」 「 が は は は は は 。 |ふつうの|さけ||||||| 見事だ 」   鬼 の 王 は 、 自分 の お 酒 を 三郎 に 渡して 言い ました 。 みごとだ|おに||おう||じぶん|||さけ||さぶろう||わたして|いい| 「 約束 通り 、 姫 の 事 は あきらめよう 。 やくそく|とおり|ひめ||こと|| その 酒 は ほうび だ 、 持って 帰る が 良い 。 |さけ||||もって|かえる||よい That wine is a reward, take it home with you. 一口 飲めば 、 百 日 寿命 が 延びる 名 酒 だ 」 やがて 三郎 が 鬼 の 国 から 無事に 帰って くる と 、 殿さま は 大喜びで 言い ました 。 ひとくち|のめば|ひゃく|ひ|じゅみょう||のびる|な|さけ|||さぶろう||おに||くに||ぶじに|かえって|||とのさま||おおよろこびで|いい| 「 三郎 よ 、 よく やった 。 さぶろう||| お前 の おかげ で 、 この 国 も 姫 も 救わ れた 。 おまえ|||||くに||ひめ||すくわ| お前 に は 、 知恵 も 勇気 も ある 。 おまえ|||ちえ||ゆうき|| どう だろう 、 姫 の むこ に なって は くれ ない か 」 「 はい ! ||ひめ||||||||| 喜んで 、 お 受けい たし ます ! よろこんで||じゅけい|| 」   こうして 三郎 と お姫さま は 、 めでたく 結婚 した のです 。 |さぶろう||おひめさま|||けっこん|| 一 文無し から 大 出世 を した 三郎 は 、 自分 の 家族 を お 城 に 呼びよせる と 、 おやじ さん に 初夢 の 事 を 話し ました 。 ひと|もんなし||だい|しゅっせ|||さぶろう||じぶん||かぞく|||しろ||よびよせる|||||はつゆめ||こと||はなし| 「 おやじ さま 。 わたし の 見た 初夢 と は 鬼 の 難問 を 次々 と といて 、 姫 さま の むこ に なる 事 だった のです 」 よい 初夢 は 、 人 に 話して は いけない と 言わ れて い ます 。 ||みた|はつゆめ|||おに||なんもん||つぎつぎ|||ひめ||||||こと||||はつゆめ||じん||はなして||||いわ||| 三郎 は その 通り に して 、 こんなに すばらしい 幸せ を つかんだ のです 。 さぶろう|||とおり|||||しあわせ|||

おしまい