Ginga Eiyuu Densetsu (LegendoftheGalacticHeroes) Episode 76
帝都 オーディン を 出立 する 前日 メック リンガー は
ケスラー ワー レン の 僚友 2 人 と 夕食 を ともに し て い た
卿 の 収集家 ぶり も 堂 に 入って きた な
これ は オリジナル か ?残念 ながら レプリカ だ
オリジナル は リップシュタット 戦 役 の 時 に 焼失 し て いる
あの 時 卿 は 手早く 貴族 連合 軍 の ため込んだ 美術品 を
戦火 から 守って 回って い た が 守り き れ ない 物 も あった か
何しろ 膨大 な 量 だった から な
その うち 卿 は 既存 の 芸術 に 飽き て
カイザ ー や ヤン ・ ウェンリ ー の 戦 歴 を 収集 し 始める の で は ない か ?
ヤン ・ ウェン リー が 魔術 を 弄する まで
イゼルローン 要塞 は 難 攻 不 落 だった はず だ
ところが 彼 は 要塞 を まるで フライングボ ー ル の ボ ー ル の よう に
簡単 に 所有者 を 変える もの に し てしまった ん だ
あれ を 芸術 と 言う なら まさに あれ 以上 の もの は ない
だが あれ を 模倣 し 得る 者 が 他 に いる と も 思えん な
さ れ て は たまらん
に し て も 思え ば 敵 ながら 称賛 に 値する 男 だ
あの 寡 兵 を もって 我 が 帝国 の 全軍 を
奔命 に 疲れ させる とは な
その ヤン ・ ウェン リー 一 党 に 対し て
我が 軍 が 圧倒的 優位 を 誇る こと は 疑い ない
しかしながら 軍事 力 の 配置 状況 に
いささか 問題 が ある の で は ない か な
と いう と ?カイザー と 軍 の 主力 は
ほとんど フェザーン から 旧 同盟 領 に かけて 展開 し て いる
この 上 私 が イゼルローン 方面 に 出動 し
ワー レン 提督 に も 近々 に 出動 が 命じ られる と なれ ば
旧 帝国 領 に 残留 する の は ケスラー 提督
卿 だけ と いう こと に なる
うーん 実際 俺 自身 不安 で な
カイザー が 大本営 を フェザーン に 移さ れる の は よい と し て
この オーディン を どう なさる お つもり な の か
陛下 に とって 大事 な 方 も おられる のに
陛下 の 姉 君 の こと か ?そう だ
グリューネワルト 太后 妃 殿下 あの 方 だ
カイザー と 太后 妃 は あの 時 以来 ずっと
お 会い に なって おら ぬ の だった な
うーん …
誠に 不吉 かつ 不敬 を 極める 想像 で は ある が
いまだ 皇妃 も 皇子 も ない まま
陛下 が この世 を 去ら れる よう な こと が あれ ば
新生 ロー エン グラム 王朝 を 崩壊 の 危機 から 救う の は
グリューネワルト 太后 妃 かも しれ ん の だ
このまま オーディン の 兵力 が 減少 すれ ば
自然 警備 力 も 低下 する
太后 妃 の 安全 に 完全 を 期す ため に も
フェザーン に お 移り いただけ れ ば それ に 越し た こと は ない の だ が
しかし それ は 順序 が 逆 だ な
まず カイザー に 皇妃 を 立てて いただく べき だろう
そう すれ ば 王朝 の 存続 に 何ら 問題 は ない
まさに それ こそ が 最大 の 問題 だ な
そう だ 問題 と いえ ば カール ・ ブラッケ の こと が あった
ブラッケ 民政 尚 書 が カイザー に 対し て
何 か 含む ところ で も ある という の か ?
不満 を もらし て いる
「連年 みだりに 兵 を 動かし 戦役 に 国費 を 費やし 」
「死者 を 増やす こと 度 が 過ぎる 」と 先日 部下 に もらし た そうだ
まあ いささか 酒 も 入って い た よう だ が
国庫 は いまだ 十分 に 安定 し て いる はず だ が ?
戦役 を やめて 内治 に 務めれば より 安定 する はず だ と いう の だ
正論 で は ある が 俺 と しては ブラッケ の 不用意 な 発言 が
反 皇帝 派 を 利する 方 が 問題 に 思える が な
ん ー 想像 の 翼 を 広げ て み れ ば
背後 に 不穏 な 意思 を 有する 者 が い て
ブラッケ を 代理人 に 仕立てて いる の かも しれん な
今 すぐ 彼 の 処置 を 云々 する の も 暴挙 と いう もの だが
いずれ に しても ブラッケ 民政 尚 書 は
陛下 が 任命 し た もうた 閣僚 で
俺 など が どう こう できる もの で は ない
背後 に 誰 か …そう 例えば
あの 地球 教徒 ども が い た と して も な
考え て み れ ば 地球 教徒 の 狂信者 ども に 生存者 が おり
報復 を 謀って いる と すれ ば 俺 と ワー レン 提督 と は
奴 ら の 暗殺 リスト の トップ に 名 を 連ねて いる こと 間違いない な
では 「死な ば もろとも に 」という こと に なる か
さて と 俺 は ひと 足先 に 失礼 させて もらおう
部下 から 例の ヨブ ・ トリューニヒト の 動向 に 関し て
報告 を 受け ね ば ならん ので な
憲兵 総監 と 帝都 防衛 司令官 の 兼務 も 大儀 そう だ な
忙しい の は 構わん が どうせ なら
卿 ら の ように 星 の 大海 を 行く 任務 に つきたい ものだ
あんな つまらぬ 男 の 監視 など で は なく な
宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2年3月1日
ロイエンタール 元帥 に 対する 処分 は
いまだ 決定 を み て い ない
エミール 今日 は もう 用 は ない から
お前 も 休む が よい はい 陛下
そう さ せて いただきます
あ …
何事 か ?キスリング
今 調べ させ て おります いずれ に し まし て も 陛下
安全 な 場所 へ ご 案内 いたし ます ゆえ お 急ぎ を
エミール 着替え を 手伝って くれ 陛下 !
皇帝 が 寝間着 で 逃げ出し た と あっては
同盟 人 の 笑い話 に 供さ れ る だろう
現場 は どう なって る ん だ 状況 報告 は まだ か !
詳細 急げ
陛下 こちら へ
陛下 危 のう ござい ます これ が テロ だ と すれ ば
混乱 に 乗じ た 狙撃 の 可能性 が ございます
どう か 御身 を お隠し ください ます よう
援軍 は まだ か ?急げ !
翌 早朝 火災 は ようやく 収まった
被害 者 の 救恤 と 並行 し て 被害 実態 の 調査 が 開始 され た
消失 面積 1800 万 平方 メートル 以上
死者 及び 行方 不明 者 は 5500 名 を 超え
うち およそ 半数 を 地理 不案内 の 帝国 軍兵士 が 占めた
この ため 同盟 軍 の 残党 に よる
テロ を 目的 と し た 放火 で ある と の 見方 が 当初 から 強かった
しかしながら 実際 に は 組織的 な 蜂起 は なく
混乱 に 乗じ た 暴動 は 各所 に 見られた が
ことごとく 初期 の 段階 で 鎮圧 さ れ て い た
これ は ミッターマイヤー ミュラー ら の
沈着 な 指揮 ぶり も さる こと ながら
ロイエンタール が 周 密 に 配慮 し て い た
緊急 事態 処理 の マニュアル に よって
帝国 軍 が 効率的 に 出動 し
要所 を 押さえ て 動揺 し なかった から で あった
一方 で 同盟 の 歴史的 建造物 の 多く が 灰燼 に 帰し た ため
勝ち誇った 帝国 軍 が 炎 に よって 旧弊 を 一掃 しよう と した の だ と
まことしやか に 噂 する 者 も あった
だが 調査 の 結果 この 大火 の 原因 は
旧 同盟 軍 が 鉱山 開発 用 に 民間 に 払い下げた
ゼッフル 粒子 発生 装置 が 誤 作動 し た ため と 分かった
つまる ところ これ は 失火 で あった が
民心 の 安定 の ため に は 犯人 が 必要 で あった
憲兵 副 総監 ブレンターノ 大将 が
いくつか の 犯人 候補 の 中 から 選んだ の は
憂国 騎士 団 の 残党 で あった
調査 の 結果 憂国 騎士 団 と 地球 教団 の 間 に
資金 や 人員 の 面 で 関係 が あった こと が 判明 する と
容赦 の ない 弾圧 が 加え られた
憂国 騎士 団 や 地球 教団 に 関係 し て い た 者
2 万 4600 名 が 検挙 の 対象 と なった が
実際 に 検挙 さ れ た 者 は 2 万 名 に 満たなかった
うち 5200 名 が 抵抗 し て 射殺 さ れ
1000 名 が 逃亡 し た から で ある
こう し て ハイネ セン の 治安 は 回復 し た が
都市 の 復興 は 後日 の 重大 な 課題 と し て 残さ れ る こと と なった
3月 19日 ロイエンタール 元帥 の 処分 が
カイザー から 発表 さ れる
ロイエンタール に は 先日 の 大火 に 伴う 混乱 を
最小 限 に とどめ た 功績 が あり
恐らく 極めて 軽い 処分 と なる で あ ろ う こと が 予想 さ れ て は い た
だが ラインハルト の 次 の 一言 が
一瞬 諸 将 の 心 に 霜 を 降らせた
ロイエンタール 元帥 卿 の 統帥 本部 総長 の 職 を 解く
代わって 卿 に 命じる
我が 帝国 の ノイエ ・ ラント の 総督 と し て
惑星 ハイネ セン に 駐留 し
旧 同盟 領 全域 の 政治 及び 軍事 を ことごとく 掌管 せよ
ノイエ ・ ラント 総督 は 地位 と 待遇 に おい て
各省 の 尚書 に 匹敵 する もの で あり
皇帝 に 対し て のみ 責任 を 負う もの と する
ロイエンタール は 統帥 本部 総長 就任 以前 に
彼 が 指揮 し て い た 艦隊 を 与え られ
更に クナップ シュタイン グリルパルツァー の 両 艦隊 を
旗 下 に 収める こと と なった
その 結果 彼 は 艦艇 3万5800隻
将兵 522 万 6400 名 と いう 大軍 を 統率 する 身 と なった の で ある
カイザー ・ ラインハルト 自身 に 次ぐ
これ は 銀河 帝国 に おい て 第 2 の 強大 な 武力 集団 で あった
統帥 本部 は 余 が 自ら これ を 統括 する
幕僚 総監 を 置いて 余 を 補佐 させる が
この 職 に は シュタインメッツ 上級 大将 を あてる
ノイエ ・ ラント 総督 府 が 成立 する からに は
ガン ダルヴァ 星系 に 駐屯 する 卿 の 任務 も
完了 し た もの と みなし て よい だろう
実は この 席 を ラインハルト は 最初 ヒルダ の ため に 用意 し た の だ が
一 兵 も 指揮 し た こと が ない 身 で は 諸将 に はばかり が ある と して
ヒルダ が 固辞 し た の で あった
ルッツ 上級 大将 は イゼルローン 要塞 失陥 の 責 から
前線 を 退き フェザーン 警備 司令官 に 任ずる
代わって オーディン より ワー レン 上級 大将 を 召還 し
戦列 に 参加 させる ただし
ただし 以上 の人事 の うち ノイエ ・ ラント に 関わる者 は
イゼルローン 要塞 に ある ヤン ・ ウェン リー 一 党 を
屈服 さ せた のち に 発効 する もの で ある
諸 勢力 が 妄動 せ ぬ うち に
余 は ヤン ・ ウェン リー と その 一 党 を 討つ
彼 に 時 を 貸せば その 戦力 が 強化 される だけ で なく
余 と 余 の 誇る 軍隊 と が 一 個人 の 奇略 を 恐れ て
宇宙 統一 の 責務 を 怠った と 喧伝 さ れ る で あろう
ここ に 宣言 する 余 は ヤン ・ ウェン リー を
余 の 前 に ひざまずかせぬ 限り オーディン は おろか
フェザーン に も 帰ら ぬ こと を
ジーク ・ カイザー ・ ラインハルト
ジーク ・ カイザー ・ ラインハルト !
ジーク ・ カイザー ・ ラインハルト
ジーク ・ カイザー ・ ラインハルト !
陛下 彼女 を どう なさい ます か ?
ロイエンタール 元帥 の 私 邸 に い た と いう
リヒテンラーデ 候 の 一族 の 女性 です
ああ 妊娠 し て いる と 聞い た が 中絶 させれ ば 問題 なかろう
妊娠 し て 既に 7 ヵ 月 と いう こと です
この 時期 に なって の 中絶 は 危険 が 大き すぎます
では どう し たら よい と フロイライン は 思う ?
お 許し を 得て 申し上げます
最善 で ある か 必ずしも 自信 は ございません が
ロイエンタール 元帥 の 私 邸 から どこ か の 施設 へ 彼女 を 移し
出産 の のち 生まれた 子供 は 養子 に 出して はいかがでしょうか
今 すぐ フェザー ン から 元 の 流刑地 へ 戻す という わけに は いかぬ かな ?
宇宙 船 の ワープ が
この 時期 の 胎児 に 及ぼす 悪 影響 を 考え ます と …
分かった フロイライン に 任せる
もう この 方 の 関心 は
ヤン ・ ウェン リー と の 戦い に 向 い て しまって いる の だ わ
ヤン ・ ウェン リー を 討ち 完全 に 宇宙 を 統一 なさったら
オーディン へ 戻って 姉 君 に お 会い に なれます わね
出 すぎ た こと を 言わ ない で もら おう フロイライン
あなた に は 関係 の ない こと だ
はい 申し訳 ござい ません
カイザ ー ・ ラインハルト と ロイエンタ ー ル の 亀裂 は 修復 し た みたい ね
粛清 する どころ か 旧 同盟 領 の 総督 に 任じる なんて
あなた の 工作 は 逆効果 も いい ところ だった の じゃ ない ?
確か に 修復 し た か に 見える な
だが カイザー が ロイエンタール に 与え た 地位 と 戦力 は
一 臣下 に は 巨大 すぎる もの だ
少なくとも 軍務 尚 書 オ ー ベルシュタイン など は そう 思う だ ろ う
亀裂 は 隠れ た だけ で 決して 消え て は いない
あなた が 広げ に かかる し ね
いま一つ カイザー の 弱点 は あの お 美しい 姉 君 だ
グリューネワルト 太后 妃 が 害さ れる よう な こと が あれ ば
カイザー は 逆上 する
英雄 も 名君 も 消え去って 激情 家 の 小僧 だけ が 残る
そう なれ ば 御し やすい と 思ってる わけ ?
少なくとも 逆上 する 以前 より は な
でも 果たして 成功 する か しら ね
成功 し なくて も よい の だ たとえ 未遂 でも
その ような 暴挙 が 企図 さ れ た と いう だけ で 十分に 効果 が ある
金髪 の 小僧 も 前進 と 上昇 だけ が 奴 の 人生 で は ない と 悟る だろう
奴 の 権勢 は 拡大 の 一方 で 空洞 化 しつつ ある
奴 は 膨張 する 風船 の 上 に 立っている の だ
姉 が 刺客 に 狙わ れ た と あれ ば カイザー ・ ラインハルト は
ノイエ ・ ラント を 放って おい て 姉 に 会い に 戻る だ ろ う
その 時 カイザー と 隙 を 生じた ロイエンタール 元帥 が
堕天使 と なる 誘惑 に 耐え て いかれる かな
どうせ あなた が 扇動 する ん でしょ う
必要性 が どうこう 言う 前に 火の気 が 少し でも ある ところ に
油 を まく の が 好き な の だ から
もし かして ハイネ セン の 大火 も
あなた の 仕組んだ こと じゃ なくって ?
いや 高く 評価 し て もらって 恐縮 だ が あれ は 偶然 だ
あまり 方々 に 火 を 放ち すぎる と
消化 する 前 に 自分 自身 が 焼死 する こと に なる
だが ひとたび 発生 し た 火災 だ できれば 有効 に 利用 し たい もの だ
あなた は 廃物 利用 の 名人 です もの ね
道具 箱 に は いろいろ しまって ある し
幼 帝 エルウィン ・ ヨーゼフ 2 世
ランズベルク 伯 シューマッハ 元 大佐
フェザーン の 地球 教徒 …どう だ ?ドミニク
ひと つ 私 の 子供 を 産んで みない か
あなた に 殺させる ため に ?
ごめん 被る わ
そう で は ない ドミニク
私 を 殺させる ため に さ
宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2年3月2 3日
ビッテンフェルト ファーレンハイト の 両 提督 は
旗 下 の 艦隊 を 率い て イゼルローン 方面 に 向けて 進発し た
ミッターマイヤー ロイエンタール
ミュラー アイゼナッハ シュタインメッツ ら の 諸 将 も
大 遠征 軍 の 進発 準備 を 完璧 に 整え つつ ある
フェザーン 回廊 を 通って 旧 同盟 領 を 縦断 し
イゼルローン 回廊 を 通って 帝国 本土 へ 帰還 する
構想 と いい 実行 力 と いい
ラインハルト 以外 の 何者 も なし 得 ぬ で あろう
壮麗 を 極め た 作戦 で あった
余 は 呪わ れ た 生まれつき かも しれ ぬ
え ?
平和 より も 戦い を 好む の だ
流血 に よって しか 人生 を 彩り 得 なく なって いる
あるいは 他 に やり よう が ある の かも しれぬ のに
でも それ は 陛下 が 宇宙 の 統一 を
願って いらっしゃる から で は あり ませ ん か ?
統一 が 成れ ば 自然 に 平和 に なり ます
それ に お 飽き に なったら 本当 に
別 の 銀河系 へ いらっしゃれ ば よろしい で は ありませ ん か
お前 は 優しい 子 だ な よく 余 の こと を 思って くれる
余 は 余 の こと を 思って くれる 者 を 幸せ に して やりたい の だが
よっ
やれやれ 帝国 軍 大将 と も あろう お方 が
芝生 で 逆立ち です か ?
そう いう ところ は 昔 と 少し も 変わら ない の ね
変わり ました よ 心外 だ な
変わり ました よ 姉 上
あの 頃 の ように 自分 の 愛情 と 熱意 が
その 対象 と なる 人々 の 幸せ を 約束 する と 信じる こと が
でき なく なり ました
ラインハルト 様 宇宙 を 手 に お 入れ ください
疲れ たら 私 の ところ へ いらっしゃい
でも あなた は まだ 疲れ て は いけません
ラインハルト は かつて 立てた 誓約 を 守る ため
決戦 の 場 と なる で あろう イゼルローン 回廊 へ 向かう
一方 その イゼルローン で は
ラインハルト の 壮麗 な 意図 を 察し て
ヤン ・ ウェン リー も 怠 惰 の 衣 を 脱ぎ捨て
迎撃 作戦 の 立案 に かかって い た
彼 の 部下 たち も 伊達 と 酔狂 の 全て を 懸けて
司令官 の 作戦 に 従う べく 用意 を 整え て いる
巨大 な イゼルローン 要塞 も
内部 に 充満 する 人的 エネルギー に よって
飽和 状態 に 達する よう で
この 生死 を 懸けた お祭り騒ぎ を
ユリアン ・ ミンツ は のち に 細部 まで 思い出す こと が でき た
どの ような 別れ が また どれほど の 流血 が 彼ら を 待つ の か
それ ら を 承知 し て は い て も イゼルローン 回廊 は
ヤン 艦隊 に とって 祭り の 広場 だった
せいぜい 陽気 に 賑やか に
彼ら に しか 成し得ない 祭り を 楽しもう で は ない か
宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2年3月
ラインハルト ・ フォン ・ ロ ー エングラム と ヤン ・ ウェンリ ー は
イゼルロ ー ン 要塞 から エル ・ ファシル 星 域 に かけ て の 解放 回廊 を 巡って
バーミリオン 会戦 以来 初めて 直接 に 戦火 を 交えよう と している
それ が 彼ら 両 名 に とって 最大 の 衝撃 を もたらす こと を
彼ら 自身 も いまだ 予測 し 得 なかった
ついに 帝国 軍 は その 強大 な 力 を イゼルローン へ と 向け た
最大 の 敵 手 たる ヤン ・ ウェン リー を 討つ ため に
だが その 足元 で いくつか の 陰謀 が 交錯 し
フェザ ー ン で は 帝国 の 要人 を 狙った 爆弾 テロ が 発生 し た
次回 「銀河 英雄 伝説 」第 77 話 「風 は 回廊 へ 」
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