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ゴブリンスレイヤー, Goblin Slayer Episode 6

Goblin Slayer Episode 6

( 邪 神 官 たち の 笑い声 )

( 女性 ) ひ ぃ …

( 邪 神 官 たち の 笑い声 )

( 女性 の おびえる 声 )

( 邪 神 官 ) ヒヒッ

フッハハハ …

( 勇者 ) や あや あ そこ まで だ !

( 邪 神 官 ) は っ !

( 勇者 ) って 僕 いっぺん 言って み たかった ん だ よ ね ~

( 賢 者 ) 奇襲 の アドバンテージ を 自ら 捨てる 意味 が 分から ない

( 剣 聖 ) 何 名乗り は 大事 だ ぞ

( 邪 神 官 ) ぬう う …

挑発 に 成功 すれ ば 攻撃 を 集める こと が できる

なぜ 我ら が 教団 の 潜伏 場所 が !

直感 で !

( 邪 神 官 ) 何 ! ?

( 賢 者 ) あなた たち の たくらみ は すでに 発覚 し て いる

( 邪 神 官 ) ぬう う !

( 賢 者 ) あなた たち の たくらみ は すでに 発覚 し て いる

( 剣 聖 ) もはや 逃れる こと は で きぬ と 知れ

その とおり !

そ … その 聖 剣 は … N ま … まさか !

( 勇者 ) 勇者 参上 ー !

( 少年 斥候 ) って な 感じ で …

突然 現れ た 勇者 が ―

魔 神 の 手下 たち を 一撃 で やっつけ た って !

( 少女 巫術 師 ) なんでも その 勇者 さん は ―

かわいい 女の子 らしい です よ

( ドア が 閉まる 音 ) ( 新米 戦士 ) いい なあ

俺 も 勇者 と 一緒 に 冒険 し て え なあ ( 足音 )

( 見習 聖 女 ) あんた じゃ 無理 ( 新米 戦士 ) え ~

( 槍 ( やり ) 使い ) いくら 勇者 だ から って 全滅 さ せる こと は ね えよ なあ

こっち の 稼ぎ が 減 っち まう ぜ

( 魔女 ) 不謹慎 な こ と 言わ ない の

( 妖精 弓 手 ) あ … 聞い た ? 勇者 が 魔 神 の 手下 を …

( ゴブリン スレイヤー ) そんな こと は どう で も いい

ゴブリン 退治 だ

♪~

~♪

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン 退治 だ

場所 は 水 の 街 報酬 は 1 人 金貨 1 袋

来る の か 来 ない の か 好き に しろ

( 妖精 弓 手 ) あんた ねえ

( 女 神官 ) 分かって い た つもり で し た けど ―

本当 の 意味 で 理解 し まし た

あなた の 行動 に いちいち 驚 い て い たら ―

身 が 持た ない と いう こと が

あの ! いい です か ?

前 に も 言い まし た けれど

選択肢 が ある よう で ない の は 相談 と は 言い ませ ん !

( ゴブリン スレイヤー ) 選択肢 は ある だ ろ う

それ は ただ 2 択 を 迫って いる だけ です !

どうせ 私 たち が 行か ない って 言ったら

1 人 で 行く ん でしょ ?

( ゴブリン スレイヤー ) 当然 だ

( 妖精 弓 手 ) フフ …

や っぱ 相談 じゃ な いわ よ これ

( 鉱 人 道 士 ) まあ わし ら に 相談 する だけ ―

かみ きり 丸 も 柔らかく なった っ ちゅう こと …

か の ?

( 蜥蜴 僧侶 ) うむ よき 傾向 で あり ま しょ う なあ

アーン

甘露 甘露

( 女 神官 の 深呼吸 )

では 好き に し ます

ついていき ます ね

小 鬼 ども は 数 が 多い

呪文 使い は 1 人 でも 多い ほう が よい でしょ う や

( 鉱 人 道 士 ) しかたがない のう

ちょうど 路 銀 の 準備 も 終わった とこ だ し の う

つきあう と しよ う か

( 妖精 弓 手 ) ゴブリン 退治 が 終わったら ―

私 たち と 一緒 に 冒険 に 行く

それ で いい ? オルク ボルグ

( ゴブリン スレイヤー ) ああ それ で いい

( 妖精 弓 手 ) それ と ゴブリン に 水攻め と か する の 禁止 ね !

火 攻め も です よ !

( 妖精 弓 手 ) 毒気 も なし !

( ゴブリン スレイヤー ) 毒 も か

( 妖精 弓 手 ) 当然 でしょ ! ( 女 神官 ) 当然 です !

( ゴブリン スレイヤー ) しか た ある まい

( 2 人 ) あ …

意外に 素直 ! フフフ …

( 鳥 の 鳴き声 )

おお 見え て き まし た ぞ

あれ が …

水 の 街

( 妖精 弓 手 ) 私 前 に ここ へ 来 た こと ある わ

水路 が ある おかげ で 商品 も 食 材 も 豊富 な 街 よ

( 女 神官 ) この 辺り って 何 が おいしい ん です か ?

ふむ そうさ のう

ここ いらだ と 子 牛 の 肝臓 と ぶどう 酒 の 炒め 煮 川 魚 の 揚げ物

( ゴブリン スレイヤー ) この 辺り の 小麦 は 目 が 粗い から ―

衣 が うまい そう だ

ほほ う 詳しい な 小 鬼殺し 殿

( ゴブリン スレイヤー ) 知り合い が な ―

ここ へ 行く と 言ったら 教え て き た

それ って 牧場 の ?

( ゴブリン スレイヤー ) ああ

わ あ ~ !

ここ が 法 の 神殿 … N 初めて 見 まし た

ゴブリン スレイヤー さん すごい です ね !

( ゴブリン スレイヤー ) そう か

あ … も う っ

で 依頼 人 は ここ に ?

( ゴブリン スレイヤー ) ああ 行け ば 会え る そう だ

依頼 人 って 至高 神 の 神官 さん な の です か ?

( ゴブリン スレイヤー ) いや 至高 神 の 大 司教 だ

( 女 神官 ) えっ ! ?

だ … 大 司教 様 って …

( 蜥蜴 僧侶 ・ 鉱 人 道 士 ) ん ? ( ゴブリン スレイヤー ) 行く ぞ

( 息 を 飲む 音 )

( 女 神官 ) つ … 剣 ( つる ぎ ) の 乙女

( 女 神官 ) 西方 辺境 一帯 の 法 を 負って 立つ 人物

至高 神 に 愛さ れ し 大 司教

10 年 前 よみがえった 魔 神 王 を 討ち 滅ぼし た ―

金 等級 第 2 位 の 冒険 者

伝説 に 導か れ し 勇者 で は なく 人 の 内 より 現れ 出 た 史上 の 存在

それ こそ が …

剣 の …

乙女 …

( 剣 の 乙女 ) あら … まあ どなた ?

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン 退治 に 来 た

あ … あの すみません !

その … よろしく お 願い し ます

お 会い でき て 光栄 です

( 剣 の 乙女 ) 戦士 様 に かわいらしい 神官 様 そして …

拙僧 ら は 一 党 の 同胞 ( はら から ) で あり ます る

及ばずながら 力 を お 貸し し ま しょ う ぞ

ようこそ 冒険 者 の 皆さん 心から 歓迎 いたし ます わ

( ゴブリン スレイヤー ) で ゴブリン は どこ だ ?

( 女 神官 ) う ー …

( 剣 の 乙女 ) 1 か月 ほど 前 の こと です わ

夜分 遅く に 神殿 から 使い に 出し た 侍 祭 の 娘 が ―

翌朝 路地 裏 で 遺体 と なって 見つかり まし た

生き た まま 切り 刻ま れ て い た よう だ と ―

報告 を 受け て い ます

( ゴブリン スレイヤー ) 生き た まま その 場 で か ?

( 剣 の 乙女 ) ええ

( ゴブリン スレイヤー ) 食わ れ て い た の か ?

殺さ れ た だけ か ? ほか に は …

無神経 すぎ

( ゴブリン スレイヤー ) 続け て くれ

( 剣 の 乙女 ) 本当 に ひどい 事件 で し た

衛 視 たち に 街 の 巡回 を 強化 さ せ た の です が ―

犯罪 は 収まら ず …

窃盗 や 通り 魔 めい た 傷害 婦女子 へ の 暴行 子供 の 誘拐 も

そんな とき ある 冒険 者 が 女性 を 襲う 小柄 な 人影 を 見つけ ―

これ を 斬り 伏せ まし た

その 小さな 死骸 は …

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン か

小 鬼 なあ

1 匹 2 匹 って こ た あ なか ろ う けど よ

そもそも どこ から 街 に 入った ん でしょ う ?

外 から 門 を くぐって … N と いう わけ で は ない です し

( 鉱 人 道 士 ) する って えと 地下 か 水道 か の

紛れ込 ん だ に し て は 被害 の 数 が 多く ない ?

小 鬼 なら ば 地下 に 潜む もの で あり ま しょ う

この 街 は 古い 都 邑 ( と ゆう ) の 上 ゆえ 地下 は 遺跡 も 同然 と か

( ゴブリン スレイヤー ) 俺 なら 地下 を そのまま 寝床 に する

ヤツ ら は バカ だ が マヌケ じゃ あ ない

つくづく ゴブリン 並み の 思考 よ ね

( ゴブリン スレイヤー ) 当然 だ

ヤツ ら の 考え が 分から ね ば ヤツ ら と は 戦え ん

( 剣 の 乙女 ) 私 ( わたくし ) ども も 地下 だ ろ う と の 結論 に 至り ―

この 街 の 冒険 者 へ と 依頼 を 出し た の です が …

( 女 神官 ) その 人 たち は ?

そう … です か

( 剣 の 乙女 ) そんな とき 辺境 の 勇士 ―

ゴブリン スレイヤー の 歌 を 耳 に し まし た

( ゴブリン スレイヤー ) 歌 と は なん だ ?

あら 知ら ない の ? オルク ボルグ 歌 に なって る の

現実 を 知る と 幻滅 もの だ けど ね ~

( ゴブリン スレイヤー ) 知った こと で は ない

と は いき ます まい よ

詩人 あれ ば こそ 武 勲 は 語ら れ 残る もの

( ゴブリン スレイヤー ) 残し て どう なる ?

なん だ か み きり 丸 知ら ん の か や ?

いさお し が 伝わりゃ

お前 さん に 小 鬼 退治 を 頼む 手 合い も 増える って 寸法 よ

( ゴブリン スレイヤー ) ふむ

お 願い し ます どう か

私 ども の 街 を 救って は いただけ ない でしょう か

( ゴブリン スレイヤー ) 救え る か どう か は 分から ん

だが ゴブリン ども は 殺 そ う

( 女 神官 ) ゴブリン スレイヤー さん !

もう ちょっと 言い 方 を …

( ゴブリン スレイヤー ) 事実 だ ろ う

( 女 神官 ) 事実 だ から こそ 言い 方 が 大事 な ん です !

( ゴブリン スレイヤー ) む ぅ …

小 鬼殺し 殿 地下 水道 に は …

( ゴブリン スレイヤー ) 乗り込 ん で 掃討 する

地下 は 広い 討ち 漏らし が 出 て は 手間 だ

火 と 水 と 毒気 は 禁止 だ から ね !

( ゴブリン スレイヤー ) 分かって いる

( 妖精 弓 手 ) む ぅ … N ( 蜥蜴 僧侶 ) しかし なぜ ―

衛 視 だの 軍 だ の の 類い に 討伐 さ せ ない の か

拙僧 は この 街 の 事情 を 分かり かねる が ―

別に 管轄 外 と いう わけ で も あり ます まい

( 剣 の 乙女 ) それ は …

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン ごとき に ―

兵隊 を 動かす 必要 は ない と 言わ れ た か ?

まあ し ゃ ー ねえ か

魔 神 王 の 軍勢 と 戦 の 真っ最中 だ し の う

ゴブリン 退治 は それ こそ わし ら 冒険 者 の 仕事 か

やれ ヒューム の 金銭 だ 政 だ の は 面倒 な もの です や なあ

( ゴブリン スレイヤー ) 興味 が ない

俺 たち は どこ から 潜れ ば いい ?

おい ( 剣 の 乙女 ) あ … はい

失礼 いたし まし た

( 剣 の 乙女 ) 神殿 裏庭 の 井戸 から 地下 水道 に 下りる の が ―

よろしい か と 思い ます わ

( ゴブリン スレイヤー ) 正確 な の か ?

何分 これ も 神殿 建立 当時 の 古い 見取り図 です から …

ただ 街 の 水 は 巡って おり ます

壊れ て いる に し て も ひどく は ない か と …

( ゴブリン スレイヤー ) 分かった

マッパー は 任せる

承知 し た

( ゴブリン スレイヤー ) 行く ぞ 時間 が 惜しい

( 妖精 弓 手 ) まあ オルク ボルグ は そう で なくっちゃ ね

( 剣 の 乙女 ) もし … N ( 女 神官 ) 何 か ?

( 剣 の 乙女 ) 依頼 人 と して ぶしつけ と は 思い ます が …

あなた は 恐ろしく は ない の です か ?

( 女 神官 ) その … N 確かに 怖い の は そう な ん です けど

でも …

きっと …

あ …

( 女 神官 ) きっと 大丈夫 だ と 思い ます

( 戦闘 音 )

( ゴブリン の うめき声 )

( 剣 が 刺さる 音 ) ( 血 が 噴き出る 音 )

どうやら 片 は つい た よう です な ( 妖精 弓 手 ) ええ

( ゴブリン の 悲鳴 )

( 妖精 弓 手 ) これ で 終わり

まさか これほど の 小 鬼 が 街 の 下 に おる と は の う

( ゴブリン スレイヤー ) 予想 は し て い た

( 鉱 人 道 士 ) ん ?

( 妖精 弓 手 ) 言 っと く けど マネ じゃ な いわ よ

長期 戦 に なり そう でしょ

オルク ボルグ と 違って 小 鬼 の 矢 使い たく ない し

あれ 雑 な ん だ も の

( ゴブリン スレイヤー ) そう か ? ( 妖精 弓 手 ) そう よ !

( 鉱 人 道 士 ) しっか し 今日 だけ で 5 度 の 襲撃

この 調子 じゃ ―

小 鬼 ども が どん だけ いる か 分かった もん じゃ ない の

( 妖精 弓 手 ) まったく いつ まで 続く ん だ か

( ゴブリン スレイヤー ) 安心 しろ ここ は 石 壁 だ

壁 を 抜 い て の 奇襲 は ない だ ろ う

( 女 神官 ) イヤ な こと を 思い出さ せ ない で ください

( ゴブリン スレイヤー ) 悪かった

これ だけ ゴミ が 多い なら ニオイ 消し は 必要な か ろ う

イヤ な こ と 思い出さ せ ない で く だ さ ー い

( 鉱 人 道 士 ) どう し たい 耳 長 娘 ?

なんか 今 ちょっと 変 な 感じ が …

水 の 音 ? 上 ?

( 雨 の 音 )

( 女 神官 ) 雨 … です ね

( 妖精 弓 手 ) でも こんな 地下 で 雨 なんて ある の ?

( 鉱 人 道 士 ) たぶん 前 が 降 っと る ん は 上 だ の

排水 口 だ 運河 だ の から こっち に 向かって くる ん じゃ ろ う

どう 見る ね かみ きり 丸 ?

( ゴブリン スレイヤー ) 光源 が 消え れ ば こちら が 不利 だ

あ … どう し まし た ? ゴブリン スレイヤー さん

( ゴブリン スレイヤー ) 用心 しろ

何 か 来る わ

かみ きり 丸 よ !

( 女 神官 ・ 妖精 弓 手 ) う …

( 2 人 ) う …

ゴブリン !

( 鉱 人 道 士 ) の ! ( 蜥蜴 僧侶 ) 船 !

( ゴブリン の 雄 たけ び )

いと 慈悲 深き 地 母 神 よ

か弱き 我ら を どうか 大地 の お 力 で お 守り ください

プロテクション !

あまり 長く は …

( 妖精 弓 手 ) どう する ?

( ゴブリン スレイヤー ) 決まって いる いつも と 変わら ん

( ゴブリン ) グイッ !

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン ども は 皆殺し だ

まず 1 つ

った く そういう の は 私 に 任せ なさい って ー の !

( ゴブリン スレイヤー ) 術 は いく つ 残って いる ?

たっぷり と !

( ゴブリン スレイヤー ) なら “ トンネル ” の 術 だ 穴 を 掘れ

上 の 街 を 崩す 気 か ! ?

( ゴブリン スレイヤー ) 上 で は ない 下 だ

水路 へ 穴 を 掘って 水 ごと 落とす

( 鉱 人 道 士 ) そんな こと を すれ ば 下水 の 氾濫 が 起きる ぞ

( ゴブリン スレイヤー ) 火 でも 水 でも 毒気 で も ない の だ が

( 妖精 弓 手 ) ほか の 手 ! ( ゴブリン ) ギャー !

もう 無理 です

いつぞや の よう に 転移 の 巻物 は あり ませ ぬ か ?

( ゴブリン スレイヤー ) あれ ば 持って き て い た

プロテクション が 解け た 瞬間 に 切り込む

プロテクション を 張り 直し て 守り を 固めろ

( 女 神官 ) は … はい !

待た れよ 小 鬼殺し 殿

リン タオ ロン の 鈎 ( かぎ ) たる 翼 よ 斬り 裂き 空 飛び 狩り を なせ !

お好み の 刃渡り と 思 いま する が

ああ でき れ ば 投げ ず に

( ゴブリン スレイヤー ) 努力 は する

あと ちょっと … です !

( ゴブリン ) グイッ !

( ゴブリン ) グッ … グイッ !

( 一同 の 悲鳴 )

う わ …

( ゴブリン スレイヤー ) 跳ぶ ぞ

( ゴブリン スレイヤー ) 5 つ

( 蜥蜴 僧侶 ) おお ! 恐るべき 竜 よ

末 えい の 戦 働き を ご覧 あれ !

( ゴブリン スレイヤー ) 9 つ 10 ( ゴブリン の 悲鳴 )

( ゴブリン スレイヤー ) 鎧 ( よろい ) を 着 て いる 落とし た ほう が 楽 だ

( 蜥蜴 僧侶 ) 心得 まし た ぞ !

( 一同 の 悲鳴 )

( ゴブリン スレイヤー ) 16

とはいえ いかん せ ん 多い な ( ゴブリン の 雄 たけ び )

( ゴブリン ) グーッ !

エルフ の 弓 って の はね

目 を つむ って たって 当たる ん だ から !

( 鉱 人 道 士 ) ほれ !

った く 出来 の 悪い 矢 だ こと

( 女 神官 ) プロテクション !

ありがとう !

後衛 へ の 攻撃 は 防ぎ ます から 攻める の お 願い し ます !

おう ともよ !

仕事 だ 仕事 だ ノーム ども 砂 粒 1 粒 転がり 回せ ば 石 と なる !

( 力み 声 )

かみ きり 丸 ! 鱗 ( うろこ ) の ! 戻れ !

ストーン ブラス トー !

( ゴブリン の 悲鳴 )

( 妖精 弓 手 ) さ ー て お 次 は 何 かしら ?

とにかく 少し 休み ま しょ う

( ゴブリン スレイヤー ) いや すぐに 動く べき だ

( 蜥蜴 僧侶 ) 同感 です な

随分 と 騒々しく やり まし た から …

雨 で 音 が 妨げ られ て いる と は いえ ―

ほか の 者 ども が 感づ い て いる や も しれ ませ ん

( 沼 竜 の うなり 声 ) ( 妖精 弓 手 ) 何 ! ?

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン か

( ゴブリン スレイヤー ) あれ は ゴブリン で は ない な

見 れ ば 分かる でしょ !

( 鉱 人 道 士 の 荒い 息遣い ) ( 妖精 弓 手 ) 逃げる の よ ー !

まさか 沼 竜 が いる なんて !

沼 竜 … アリゲーター

鱗 の ! ありゃ お前 の 親戚 じゃ ろ なんとか しろ い !

あいにく と 拙僧 出家 し て より

こちら 親戚 づ きあい も ない もの で !

( 一同 ) う っ わ !

キャ … キャー !

ひ ゃっ ! ?

第 一 あの よう な 手 合い は 拙僧 の 親類 に おら な ん だ よ 術 師 殿

( 妖精 弓 手 ) よっ と ! ( 鉱 人 道 士 ) ほ !

こりゃ 楽 で いい わ

( ゴブリン スレイヤー ) 息 を 整え て おけ

だ … 大丈夫 です から !

( ゴブリン スレイヤー ) あと 1 つ 奇跡 は 残って いる だ ろ う

ここ で 倒れ られ て は 困る

ドワーフ を 食べ させ て その 間 に 逃げ ま しょ う !

きっと 食あたり を 起こす から

( 鉱 人 道 士 ) ぬかし おる ! ( 妖精 弓 手 ) あ !

前 から 何 か 来る

また ゴブリン の 船 それ も たぶん 複数 !

( 女 神官 ) ど … どう し ま しょ う ?

( ゴブリン スレイヤー ) 手 は ある

ちょっと ! ?

何 を 思い つい た か 知ら ない けど 毒気 と か 燃やす の は …

( ゴブリン スレイヤー ) お前 の 考え で いく

( ゴブリン の 鳴き声 )

( ゴブリン シャーマン ) オラガー !

( 一同 の 歓声 )

( ゴブリン シャーマン の 笑い声 )

( 沼 竜 の 雄 たけ び )

( 一同 ) グイ … !

( 沼 竜 の 雄 たけ び )

( 女 神官 ) いと 慈悲 深き 地 母 神 よ

闇 に 迷え る 私 ども に 聖なる 光 を お 恵み ください

なるほど ー !

沼 竜 の 尻尾 に ホーリー ライト を かけ ゴブリン を おびき寄せ た って わけ ね

( ゴブリン スレイヤー ) 毒気 も 火 攻め も ―

水攻め も でき ない の で は この 程度 が 関の山 だ

( 妖精 弓 手 ) に し て も 明かり で あっさり ダマ さ れる と は ね

( ゴブリン スレイヤー ) ヤツ ら は 冒険 者 は 明かり を つけ て ―

移動 する もの と 学習 し て いる

( 妖精 弓 手 ) そう な の ?

( ゴブリン スレイヤー ) いつ の ころ か は 知ら ん

だが 共通 の 常識 と なって いる

そもそも ヤツ ら は 略奪 民族 だ

物 を 作る と いう 発想 自体 を 持た ん

しかし ヤツ ら は バカ だ が マヌケ じゃ あ ない

道具 の 使い 方 は すぐに 学習 する

船 の 使い 方 を 教え れ ば すぐ に 会得 する

随分 と 詳しい の ね

( ゴブリン スレイヤー ) 調べ て 研究 し た

だから 俺 は ヤツ ら に 新た な 発想 を 絶対 に 与え ない

鏖殺 ( おう さつ ) する

つまり … 誰 か が 船 に つい て 教え た っち ゅ ー こと か

( ゴブリン スレイヤー ) ああ

( 女 神官 ) でも それ だけ なら まだ ―

シャーマン と か が 思い つい た かも しれ ませ ん し

( ゴブリン スレイヤー ) かも しれ ん

だが ヤツ ら が ここ で 自然 に 増え た の だ と すれ ば ―

なぜ あの … なん だ ?

( 女 神官 ) え ー と … 沼 竜 です か ? ( ゴブリン スレイヤー ) そうだ

ゴブリン は あれ の 存在 を 知ら なかった

知って い れ ば 船 を 用いる など と は 思わ ん はず だ

ヤツ ら 臆病 だ から な

( 蜥蜴 僧侶 ) 何 が 言い たい の か ね ? 小 鬼殺し 殿

( ゴブリン スレイヤー ) 地下 に はびこる ゴブリン ども は ―

自然 に 増え た わけ じゃ ない

この 一 件 は 何者 か が 人為 的 に 引き起こし て いる

( ゴブリン チャンピオン の うなり 声 )

♪~

~♪


Goblin Slayer Episode 6

( 邪 神 官 たち の 笑い声 ) じゃ|かみ|かん|||わらいごえ

( 女性 ) ひ ぃ … じょせい||

( 邪 神 官 たち の 笑い声 ) じゃ|かみ|かん|||わらいごえ

( 女性 の おびえる 声 ) じょせい|||こえ

( 邪 神 官 ) ヒヒッ じゃ|かみ|かん|

フッハハハ …

( 勇者 ) や あや あ そこ まで だ ! ゆうしゃ||||||

( 邪 神 官 ) は っ ! じゃ|かみ|かん||

( 勇者 ) って 僕 いっぺん 言って み たかった ん だ よ ね ~ ゆうしゃ||ぼく||いって||||||

( 賢 者 ) 奇襲 の アドバンテージ を 自ら 捨てる 意味 が 分から ない かしこ|もの|きしゅう||||おのずから|すてる|いみ||わから|

( 剣 聖 ) 何 名乗り は 大事 だ ぞ けん|せい|なん|なのり||だいじ||

( 邪 神 官 ) ぬう う … じゃ|かみ|かん||

挑発 に 成功 すれ ば 攻撃 を 集める こと が できる ちょうはつ||せいこう|||こうげき||あつめる|||

なぜ 我ら が 教団 の 潜伏 場所 が ! |われら||きょうだん||せんぷく|ばしょ|

直感 で ! ちょっかん|

( 邪 神 官 ) 何 ! ? じゃ|かみ|かん|なん

( 賢 者 ) あなた たち の たくらみ は すでに 発覚 し て いる かしこ|もの|||||||はっかく|||

( 邪 神 官 ) ぬう う ! じゃ|かみ|かん||

( 賢 者 ) あなた たち の たくらみ は すでに 発覚 し て いる かしこ|もの|||||||はっかく|||

( 剣 聖 ) もはや 逃れる こと は で きぬ と 知れ けん|せい||のがれる||||||しれ

その とおり !

そ … その 聖 剣 は …\ N ま … まさか ! ||せい|けん||||

( 勇者 ) 勇者 参上 ー ! ゆうしゃ|ゆうしゃ|さんじょう|-

( 少年 斥候 ) って な 感じ で … しょうねん|せっこう|||かんじ|

突然 現れ た 勇者 が ― とつぜん|あらわれ||ゆうしゃ|

魔 神 の 手下 たち を 一撃 で やっつけ た って ! ま|かみ||てした|||いちげき||||

( 少女 巫術 師 ) なんでも その 勇者 さん は ― しょうじょ|ふじゅつ|し|||ゆうしゃ||

かわいい 女の子 らしい です よ |おんなのこ|||

( ドア が 閉まる 音 ) ( 新米 戦士 ) いい なあ どあ||しまる|おと|しんまい|せんし||

俺 も 勇者 と 一緒 に 冒険 し て え なあ ( 足音 ) おれ||ゆうしゃ||いっしょ||ぼうけん|||||あしおと

( 見習 聖 女 ) あんた じゃ 無理 ( 新米 戦士 ) え ~ みならい|せい|おんな|||むり|しんまい|せんし|

( 槍 ( やり ) 使い ) いくら 勇者 だ から って 全滅 さ せる こと は ね えよ なあ やり||つかい||ゆうしゃ||||ぜんめつ|||||||

こっち の 稼ぎ が 減 っち まう ぜ ||かせぎ||げん|||

( 魔女 ) 不謹慎 な こ と 言わ ない の まじょ|ふきんしん||||いわ||

( 妖精 弓 手 ) あ … 聞い た ? 勇者 が 魔 神 の 手下 を … ようせい|ゆみ|て||ききい||ゆうしゃ||ま|かみ||てした|

( ゴブリン スレイヤー ) そんな こと は どう で も いい

ゴブリン 退治 だ |たいじ|

♪~

~♪

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン 退治 だ |||たいじ|

場所 は 水 の 街 報酬 は 1 人 金貨 1 袋 ばしょ||すい||がい|ほうしゅう||じん|きんか|ふくろ

来る の か 来 ない の か 好き に しろ くる|||らい||||すき||

( 妖精 弓 手 ) あんた ねえ ようせい|ゆみ|て||

( 女 神官 ) 分かって い た つもり で し た けど ― おんな|しんかん|わかって|||||||

本当 の 意味 で 理解 し まし た ほんとう||いみ||りかい|||

あなた の 行動 に いちいち 驚 い て い たら ― ||こうどう|||おどろ||||

身 が 持た ない と いう こと が み||もた|||||

あの ! いい です か ?

前 に も 言い まし た けれど ぜん|||いい|||

選択肢 が ある よう で ない の は 相談 と は 言い ませ ん ! せんたくし||||||||そうだん|||いい||

( ゴブリン スレイヤー ) 選択肢 は ある だ ろ う ||せんたくし|||||

それ は ただ 2 択 を 迫って いる だけ です ! |||たく||せまって|||

どうせ 私 たち が 行か ない って 言ったら |わたくし|||いか|||いったら

1 人 で 行く ん でしょ ? じん||いく||

( ゴブリン スレイヤー ) 当然 だ ||とうぜん|

( 妖精 弓 手 ) フフ … ようせい|ゆみ|て|

や っぱ 相談 じゃ な いわ よ これ ||そうだん|||||

( 鉱 人 道 士 ) まあ わし ら に 相談 する だけ ― あらがね|じん|どう|し|||||そうだん||

かみ きり 丸 も 柔らかく なった っ ちゅう こと … ||まる||やわらかく||||

か の ?

( 蜥蜴 僧侶 ) うむ よき 傾向 で あり ま しょ う なあ とかげ|そうりょ|||けいこう||||||

アーン

甘露 甘露 かんろ|かんろ

( 女 神官 の 深呼吸 ) おんな|しんかん||しんこきゅう

では 好き に し ます |すき|||

ついていき ます ね

小 鬼 ども は 数 が 多い しょう|おに|||すう||おおい

呪文 使い は 1 人 でも 多い ほう が よい でしょ う や じゅもん|つかい||じん||おおい||||||

( 鉱 人 道 士 ) しかたがない のう あらがね|じん|どう|し|しかたが ない|

ちょうど 路 銀 の 準備 も 終わった とこ だ し の う |じ|ぎん||じゅんび||おわった|||||

つきあう と しよ う か

( 妖精 弓 手 ) ゴブリン 退治 が 終わったら ― ようせい|ゆみ|て||たいじ||おわったら

私 たち と 一緒 に 冒険 に 行く わたくし|||いっしょ||ぼうけん||いく

それ で いい ? オルク ボルグ

( ゴブリン スレイヤー ) ああ それ で いい

( 妖精 弓 手 ) それ と ゴブリン に 水攻め と か する の 禁止 ね ! ようせい|ゆみ|て|||||みずぜめ|||||きんし|

火 攻め も です よ ! ひ|せめ|||

( 妖精 弓 手 ) 毒気 も なし ! ようせい|ゆみ|て|どっけ||

( ゴブリン スレイヤー ) 毒 も か ||どく||

( 妖精 弓 手 ) 当然 でしょ ! ( 女 神官 ) 当然 です ! ようせい|ゆみ|て|とうぜん||おんな|しんかん|とうぜん|

( ゴブリン スレイヤー ) しか た ある まい

( 2 人 ) あ … じん|

意外に 素直 ! フフフ … いがいに|すなお|

( 鳥 の 鳴き声 ) ちょう||なきごえ

おお 見え て き まし た ぞ |みえ|||||

あれ が …

水 の 街 すい||がい

( 妖精 弓 手 ) 私 前 に ここ へ 来 た こと ある わ ようせい|ゆみ|て|わたくし|ぜん||||らい||||

水路 が ある おかげ で 商品 も 食 材 も 豊富 な 街 よ すいろ|||||しょうひん||しょく|ざい||ほうふ||がい|

( 女 神官 ) この 辺り って 何 が おいしい ん です か ? おんな|しんかん||あたり||なん|||||

ふむ そうさ のう |そう さ|

ここ いらだ と 子 牛 の 肝臓 と ぶどう 酒 の 炒め 煮 川 魚 の 揚げ物 |||こ|うし||かんぞう|||さけ||いため|に|かわ|ぎょ||あげもの

( ゴブリン スレイヤー ) この 辺り の 小麦 は 目 が 粗い から ― |||あたり||こむぎ||め||あらい|

衣 が うまい そう だ ころも||||

ほほ う 詳しい な 小 鬼殺し 殿 ||くわしい||しょう|おにころし|しんがり

( ゴブリン スレイヤー ) 知り合い が な ― ||しりあい||

ここ へ 行く と 言ったら 教え て き た ||いく||いったら|おしえ|||

それ って 牧場 の ? ||ぼくじょう|

( ゴブリン スレイヤー ) ああ

わ あ ~ !

ここ が 法 の 神殿 …\ N 初めて 見 まし た ||ほう||しんでん||はじめて|み||

ゴブリン スレイヤー さん すごい です ね !

( ゴブリン スレイヤー ) そう か

あ … も う っ

で 依頼 人 は ここ に ? |いらい|じん|||

( ゴブリン スレイヤー ) ああ 行け ば 会え る そう だ |||いけ||あえ|||

依頼 人 って 至高 神 の 神官 さん な の です か ? いらい|じん||しこう|かみ||しんかん|||||

( ゴブリン スレイヤー ) いや 至高 神 の 大 司教 だ |||しこう|かみ||だい|しきょう|

( 女 神官 ) えっ ! ? おんな|しんかん|

だ … 大 司教 様 って … |だい|しきょう|さま|

( 蜥蜴 僧侶 ・ 鉱 人 道 士 ) ん ? ( ゴブリン スレイヤー ) 行く ぞ とかげ|そうりょ|あらがね|じん|どう|し||||いく|

( 息 を 飲む 音 ) いき||のむ|おと

( 女 神官 ) つ … 剣 ( つる ぎ ) の 乙女 おんな|しんかん||けん||||おとめ

( 女 神官 ) 西方 辺境 一帯 の 法 を 負って 立つ 人物 おんな|しんかん|せいほう|へんきょう|いったい||ほう||おって|たつ|じんぶつ

至高 神 に 愛さ れ し 大 司教 しこう|かみ||あいさ|||だい|しきょう

10 年 前 よみがえった 魔 神 王 を 討ち 滅ぼし た ― とし|ぜん||ま|かみ|おう||うち|ほろぼし|

金 等級 第 2 位 の 冒険 者 きむ|とうきゅう|だい|くらい||ぼうけん|もの

伝説 に 導か れ し 勇者 で は なく 人 の 内 より 現れ 出 た 史上 の 存在 でんせつ||みちびか|||ゆうしゃ||||じん||うち||あらわれ|だ||しじょう||そんざい

それ こそ が …

剣 の … けん|

乙女 … おとめ

( 剣 の 乙女 ) あら … まあ どなた ? けん||おとめ|||

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン 退治 に 来 た |||たいじ||らい|

あ … あの すみません !

その … よろしく お 願い し ます |||ねがい||

お 会い でき て 光栄 です |あい|||こうえい|

( 剣 の 乙女 ) 戦士 様 に かわいらしい 神官 様 そして … けん||おとめ|せんし|さま|||しんかん|さま|

拙僧 ら は 一 党 の 同胞 ( はら から ) で あり ます る せつそう|||ひと|とう||どうほう||||||

及ばずながら 力 を お 貸し し ま しょ う ぞ およばずながら|ちから|||かし|||||

ようこそ 冒険 者 の 皆さん 心から 歓迎 いたし ます わ |ぼうけん|もの||みなさん|こころから|かんげい|||

( ゴブリン スレイヤー ) で ゴブリン は どこ だ ?

( 女 神官 ) う ー … おんな|しんかん||-

( 剣 の 乙女 ) 1 か月 ほど 前 の こと です わ けん||おとめ|かげつ||ぜん||||

夜分 遅く に 神殿 から 使い に 出し た 侍 祭 の 娘 が ― やぶん|おそく||しんでん||つかい||だし||さむらい|さい||むすめ|

翌朝 路地 裏 で 遺体 と なって 見つかり まし た よくあさ|ろじ|うら||いたい|||みつかり||

生き た まま 切り 刻ま れ て い た よう だ と ― いき|||きり|きざま|||||||

報告 を 受け て い ます ほうこく||うけ|||

( ゴブリン スレイヤー ) 生き た まま その 場 で か ? ||いき||||じょう||

( 剣 の 乙女 ) ええ けん||おとめ|

( ゴブリン スレイヤー ) 食わ れ て い た の か ? ||くわ||||||

殺さ れ た だけ か ? ほか に は … ころさ|||||||

無神経 すぎ むしんけい|

( ゴブリン スレイヤー ) 続け て くれ ||つづけ||

( 剣 の 乙女 ) 本当 に ひどい 事件 で し た けん||おとめ|ほんとう|||じけん|||

衛 視 たち に 街 の 巡回 を 強化 さ せ た の です が ― まもる|し|||がい||じゅんかい||きょうか||||||

犯罪 は 収まら ず … はんざい||おさまら|

窃盗 や 通り 魔 めい た 傷害 婦女子 へ の 暴行 子供 の 誘拐 も せっとう||とおり|ま|||しょうがい|ふじょし|||ぼうこう|こども||ゆうかい|

そんな とき ある 冒険 者 が 女性 を 襲う 小柄 な 人影 を 見つけ ― |||ぼうけん|もの||じょせい||おそう|こがら||ひとかげ||みつけ

これ を 斬り 伏せ まし た ||きり|ふせ||

その 小さな 死骸 は … |ちいさな|しがい|

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン か

小 鬼 なあ しょう|おに|

1 匹 2 匹 って こ た あ なか ろ う けど よ ひき|ひき|||||||||

そもそも どこ から 街 に 入った ん でしょ う ? |||がい||はいった|||

外 から 門 を くぐって …\ N と いう わけ で は ない です し がい||もん|||||||||||

( 鉱 人 道 士 ) する って えと 地下 か 水道 か の あらがね|じん|どう|し||||ちか||すいどう||

紛れ込 ん だ に し て は 被害 の 数 が 多く ない ? まぎれこ|||||||ひがい||すう||おおく|

小 鬼 なら ば 地下 に 潜む もの で あり ま しょ う しょう|おに|||ちか||ひそむ||||||

この 街 は 古い 都 邑 ( と ゆう ) の 上 ゆえ 地下 は 遺跡 も 同然 と か |がい||ふるい|と|むら||||うえ||ちか||いせき||どうぜん||

( ゴブリン スレイヤー ) 俺 なら 地下 を そのまま 寝床 に する ||おれ||ちか|||ねどこ||

ヤツ ら は バカ だ が マヌケ じゃ あ ない やつ|||ばか||||||

つくづく ゴブリン 並み の 思考 よ ね ||なみ||しこう||

( ゴブリン スレイヤー ) 当然 だ ||とうぜん|

ヤツ ら の 考え が 分から ね ば ヤツ ら と は 戦え ん やつ|||かんがえ||わから|||やつ||||たたかえ|

( 剣 の 乙女 ) 私 ( わたくし ) ども も 地下 だ ろ う と の 結論 に 至り ― けん||おとめ|わたくし||||ちか||||||けつろん||いたり

この 街 の 冒険 者 へ と 依頼 を 出し た の です が … |がい||ぼうけん|もの|||いらい||だし||||

( 女 神官 ) その 人 たち は ? おんな|しんかん||じん||

そう … です か

( 剣 の 乙女 ) そんな とき 辺境 の 勇士 ― けん||おとめ|||へんきょう||ゆうし

ゴブリン スレイヤー の 歌 を 耳 に し まし た |||うた||みみ||||

( ゴブリン スレイヤー ) 歌 と は なん だ ? ||うた||||

あら 知ら ない の ? オルク ボルグ 歌 に なって る の |しら|||||うた||||

現実 を 知る と 幻滅 もの だ けど ね ~ げんじつ||しる||げんめつ||||

( ゴブリン スレイヤー ) 知った こと で は ない ||しった||||

と は いき ます まい よ

詩人 あれ ば こそ 武 勲 は 語ら れ 残る もの しじん||||ぶ|いさお||かたら||のこる|

( ゴブリン スレイヤー ) 残し て どう なる ? ||のこし|||

なん だ か み きり 丸 知ら ん の か や ? |||||まる|しら||||

いさお し が 伝わりゃ |||つたわりゃ

お前 さん に 小 鬼 退治 を 頼む 手 合い も 増える って 寸法 よ おまえ|||しょう|おに|たいじ||たのむ|て|あい||ふえる||すんぽう|

( ゴブリン スレイヤー ) ふむ

お 願い し ます どう か |ねがい||||

私 ども の 街 を 救って は いただけ ない でしょう か わたくし|||がい||すくって|||||

( ゴブリン スレイヤー ) 救え る か どう か は 分から ん ||すくえ||||||わから|

だが ゴブリン ども は 殺 そ う ||||ころ||

( 女 神官 ) ゴブリン スレイヤー さん ! おんな|しんかん|||

もう ちょっと 言い 方 を … ||いい|かた|

( ゴブリン スレイヤー ) 事実 だ ろ う ||じじつ|||

( 女 神官 ) 事実 だ から こそ 言い 方 が 大事 な ん です ! おんな|しんかん|じじつ||||いい|かた||だいじ|||

( ゴブリン スレイヤー ) む ぅ …

小 鬼殺し 殿 地下 水道 に は … しょう|おにころし|しんがり|ちか|すいどう||

( ゴブリン スレイヤー ) 乗り込 ん で 掃討 する ||のりこ|||そうとう|

地下 は 広い 討ち 漏らし が 出 て は 手間 だ ちか||ひろい|うち|もらし||だ|||てま|

火 と 水 と 毒気 は 禁止 だ から ね ! ひ||すい||どっけ||きんし|||

( ゴブリン スレイヤー ) 分かって いる ||わかって|

( 妖精 弓 手 ) む ぅ …\ N ( 蜥蜴 僧侶 ) しかし なぜ ― ようせい|ゆみ|て||||とかげ|そうりょ||

衛 視 だの 軍 だ の の 類い に 討伐 さ せ ない の か まもる|し||ぐん||||たぐい||とうばつ|||||

拙僧 は この 街 の 事情 を 分かり かねる が ― せつそう|||がい||じじょう||わかり||

別に 管轄 外 と いう わけ で も あり ます まい べつに|かんかつ|がい||||||||

( 剣 の 乙女 ) それ は … けん||おとめ||

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン ごとき に ―

兵隊 を 動かす 必要 は ない と 言わ れ た か ? へいたい||うごかす|ひつよう||||いわ|||

まあ し ゃ ー ねえ か |||-||

魔 神 王 の 軍勢 と 戦 の 真っ最中 だ し の う ま|かみ|おう||ぐんぜい||いくさ||まっさいちゅう||||

ゴブリン 退治 は それ こそ わし ら 冒険 者 の 仕事 か |たいじ||||||ぼうけん|もの||しごと|

やれ ヒューム の 金銭 だ 政 だ の は 面倒 な もの です や なあ |||きんせん||まつりごと||||めんどう|||||

( ゴブリン スレイヤー ) 興味 が ない ||きょうみ||

俺 たち は どこ から 潜れ ば いい ? おれ|||||くぐれ||

おい ( 剣 の 乙女 ) あ … はい |けん||おとめ||

失礼 いたし まし た しつれい|||

( 剣 の 乙女 ) 神殿 裏庭 の 井戸 から 地下 水道 に 下りる の が ― けん||おとめ|しんでん|うらにわ||いど||ちか|すいどう||おりる||

よろしい か と 思い ます わ |||おもい||

( ゴブリン スレイヤー ) 正確 な の か ? ||せいかく|||

何分 これ も 神殿 建立 当時 の 古い 見取り図 です から … なにぶん|||しんでん|こんりゅう|とうじ||ふるい|みとりず||

ただ 街 の 水 は 巡って おり ます |がい||すい||めぐって||

壊れ て いる に し て も ひどく は ない か と … こぼれ|||||||||||

( ゴブリン スレイヤー ) 分かった ||わかった

マッパー は 任せる ||まかせる

承知 し た しょうち||

( ゴブリン スレイヤー ) 行く ぞ 時間 が 惜しい ||いく||じかん||おしい

( 妖精 弓 手 ) まあ オルク ボルグ は そう で なくっちゃ ね ようせい|ゆみ|て||||||||

( 剣 の 乙女 ) もし …\ N ( 女 神官 ) 何 か ? けん||おとめ|||おんな|しんかん|なん|

( 剣 の 乙女 ) 依頼 人 と して ぶしつけ と は 思い ます が … けん||おとめ|いらい|じん||||||おもい||

あなた は 恐ろしく は ない の です か ? ||おそろしく|||||

( 女 神官 ) その …\ N 確かに 怖い の は そう な ん です けど おんな|しんかん|||たしかに|こわい|||||||

でも …

きっと …

あ …

( 女 神官 ) きっと 大丈夫 だ と 思い ます おんな|しんかん||だいじょうぶ|||おもい|

( 戦闘 音 ) せんとう|おと

( ゴブリン の うめき声 ) ||うめきごえ

( 剣 が 刺さる 音 ) ( 血 が 噴き出る 音 ) けん||ささる|おと|ち||ふきでる|おと

どうやら 片 は つい た よう です な ( 妖精 弓 手 ) ええ |かた|||||||ようせい|ゆみ|て|

( ゴブリン の 悲鳴 ) ||ひめい

( 妖精 弓 手 ) これ で 終わり ようせい|ゆみ|て|||おわり

まさか これほど の 小 鬼 が 街 の 下 に おる と は の う |||しょう|おに||がい||した||||||

( ゴブリン スレイヤー ) 予想 は し て い た ||よそう|||||

( 鉱 人 道 士 ) ん ? あらがね|じん|どう|し|

( 妖精 弓 手 ) 言 っと く けど マネ じゃ な いわ よ ようせい|ゆみ|て|げん||||まね||||

長期 戦 に なり そう でしょ ちょうき|いくさ||||

オルク ボルグ と 違って 小 鬼 の 矢 使い たく ない し |||ちがって|しょう|おに||や|つかい|||

あれ 雑 な ん だ も の |ざつ|||||

( ゴブリン スレイヤー ) そう か ? ( 妖精 弓 手 ) そう よ ! ||||ようせい|ゆみ|て||

( 鉱 人 道 士 ) しっか し 今日 だけ で 5 度 の 襲撃 あらがね|じん|どう|し|||きょう|||たび||しゅうげき

この 調子 じゃ ― |ちょうし|

小 鬼 ども が どん だけ いる か 分かった もん じゃ ない の しょう|おに|||||||わかった||||

( 妖精 弓 手 ) まったく いつ まで 続く ん だ か ようせい|ゆみ|て||||つづく|||

( ゴブリン スレイヤー ) 安心 しろ ここ は 石 壁 だ ||あんしん||||いし|かべ|

壁 を 抜 い て の 奇襲 は ない だ ろ う かべ||ぬき||||きしゅう|||||

( 女 神官 ) イヤ な こと を 思い出さ せ ない で ください おんな|しんかん|いや||||おもいださ||||

( ゴブリン スレイヤー ) 悪かった ||わるかった

これ だけ ゴミ が 多い なら ニオイ 消し は 必要な か ろ う ||ごみ||おおい|||けし||ひつような|||

イヤ な こ と 思い出さ せ ない で く だ さ ー い いや||||おもいださ|||||||-|

( 鉱 人 道 士 ) どう し たい 耳 長 娘 ? あらがね|じん|どう|し||||みみ|ちょう|むすめ

なんか 今 ちょっと 変 な 感じ が … |いま||へん||かんじ|

水 の 音 ? 上 ? すい||おと|うえ

( 雨 の 音 ) あめ||おと

( 女 神官 ) 雨 … です ね おんな|しんかん|あめ||

( 妖精 弓 手 ) でも こんな 地下 で 雨 なんて ある の ? ようせい|ゆみ|て|||ちか||あめ|||

( 鉱 人 道 士 ) たぶん 前 が 降 っと る ん は 上 だ の あらがね|じん|どう|し||ぜん||ふ|||||うえ||

排水 口 だ 運河 だ の から こっち に 向かって くる ん じゃ ろ う はいすい|くち||うんが||||||むかって|||||

どう 見る ね かみ きり 丸 ? |みる||||まる

( ゴブリン スレイヤー ) 光源 が 消え れ ば こちら が 不利 だ ||こうげん||きえ|||||ふり|

あ … どう し まし た ? ゴブリン スレイヤー さん

( ゴブリン スレイヤー ) 用心 しろ ||ようじん|

何 か 来る わ なん||くる|

かみ きり 丸 よ ! ||まる|

( 女 神官 ・ 妖精 弓 手 ) う … おんな|しんかん|ようせい|ゆみ|て|

( 2 人 ) う … じん|

ゴブリン !

( 鉱 人 道 士 ) の ! ( 蜥蜴 僧侶 ) 船 ! あらがね|じん|どう|し||とかげ|そうりょ|せん

( ゴブリン の 雄 たけ び ) ||おす||

いと 慈悲 深き 地 母 神 よ |じひ|ふかき|ち|はは|かみ|

か弱き 我ら を どうか 大地 の お 力 で お 守り ください かよわき|われら|||だいち|||ちから|||まもり|

プロテクション !

あまり 長く は … |ながく|

( 妖精 弓 手 ) どう する ? ようせい|ゆみ|て||

( ゴブリン スレイヤー ) 決まって いる いつも と 変わら ん ||きまって||||かわら|

( ゴブリン ) グイッ !

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン ども は 皆殺し だ |||||みなごろし|

まず 1 つ

った く そういう の は 私 に 任せ なさい って ー の ! |||||わたくし||まかせ|||-|

( ゴブリン スレイヤー ) 術 は いく つ 残って いる ? ||じゅつ||||のこって|

たっぷり と !

( ゴブリン スレイヤー ) なら “ トンネル ” の 術 だ 穴 を 掘れ |||とんねる||じゅつ||あな||ほれ

上 の 街 を 崩す 気 か ! ? うえ||がい||くずす|き|

( ゴブリン スレイヤー ) 上 で は ない 下 だ ||うえ||||した|

水路 へ 穴 を 掘って 水 ごと 落とす すいろ||あな||ほって|すい||おとす

( 鉱 人 道 士 ) そんな こと を すれ ば 下水 の 氾濫 が 起きる ぞ あらがね|じん|どう|し||||||げすい||はんらん||おきる|

( ゴブリン スレイヤー ) 火 でも 水 でも 毒気 で も ない の だ が ||ひ||すい||どっけ||||||

( 妖精 弓 手 ) ほか の 手 ! ( ゴブリン ) ギャー ! ようせい|ゆみ|て|||て||

もう 無理 です |むり|

いつぞや の よう に 転移 の 巻物 は あり ませ ぬ か ? ||||てんい||まきもの|||||

( ゴブリン スレイヤー ) あれ ば 持って き て い た ||||もって||||

プロテクション が 解け た 瞬間 に 切り込む ||とけ||しゅんかん||きりこむ

プロテクション を 張り 直し て 守り を 固めろ ||はり|なおし||まもり||かためろ

( 女 神官 ) は … はい ! おんな|しんかん||

待た れよ 小 鬼殺し 殿 また||しょう|おにころし|しんがり

リン タオ ロン の 鈎 ( かぎ ) たる 翼 よ 斬り 裂き 空 飛び 狩り を なせ ! りん||||かぎ|||つばさ||きり|さき|から|とび|かり||

お好み の 刃渡り と 思 いま する が おこのみ||はわたり||おも|||

ああ でき れ ば 投げ ず に ||||なげ||

( ゴブリン スレイヤー ) 努力 は する ||どりょく||

あと ちょっと … です !

( ゴブリン ) グイッ !

( ゴブリン ) グッ … グイッ !

( 一同 の 悲鳴 ) いちどう||ひめい

う わ …

( ゴブリン スレイヤー ) 跳ぶ ぞ ||とぶ|

( ゴブリン スレイヤー ) 5 つ

( 蜥蜴 僧侶 ) おお ! 恐るべき 竜 よ とかげ|そうりょ||おそるべき|りゅう|

末 えい の 戦 働き を ご覧 あれ ! すえ|||いくさ|はたらき||ごらん|

( ゴブリン スレイヤー ) 9 つ 10 ( ゴブリン の 悲鳴 ) |||||ひめい

( ゴブリン スレイヤー ) 鎧 ( よろい ) を 着 て いる 落とし た ほう が 楽 だ ||よろい|||ちゃく|||おとし||||がく|

( 蜥蜴 僧侶 ) 心得 まし た ぞ ! とかげ|そうりょ|こころえ|||

( 一同 の 悲鳴 ) いちどう||ひめい

( ゴブリン スレイヤー ) 16

とはいえ いかん せ ん 多い な ( ゴブリン の 雄 たけ び ) ||||おおい||||おす||

( ゴブリン ) グーッ !

エルフ の 弓 って の はね ||ゆみ|||

目 を つむ って たって 当たる ん だ から ! め|||||あたる|||

( 鉱 人 道 士 ) ほれ ! あらがね|じん|どう|し|

った く 出来 の 悪い 矢 だ こと ||でき||わるい|や||

( 女 神官 ) プロテクション ! おんな|しんかん|

ありがとう !

後衛 へ の 攻撃 は 防ぎ ます から 攻める の お 願い し ます ! こうえい|||こうげき||ふせぎ|||せめる|||ねがい||

おう ともよ !

仕事 だ 仕事 だ ノーム ども 砂 粒 1 粒 転がり 回せ ば 石 と なる ! しごと||しごと||||すな|つぶ|つぶ|ころがり|まわせ||いし||

( 力み 声 ) りきみ|こえ

かみ きり 丸 ! 鱗 ( うろこ ) の ! 戻れ ! ||まる|うろこ|||もどれ

ストーン ブラス トー !

( ゴブリン の 悲鳴 ) ||ひめい

( 妖精 弓 手 ) さ ー て お 次 は 何 かしら ? ようせい|ゆみ|て||-|||つぎ||なん|

とにかく 少し 休み ま しょ う |すこし|やすみ|||

( ゴブリン スレイヤー ) いや すぐに 動く べき だ ||||うごく||

( 蜥蜴 僧侶 ) 同感 です な とかげ|そうりょ|どうかん||

随分 と 騒々しく やり まし た から … ずいぶん||そうぞうしく||||

雨 で 音 が 妨げ られ て いる と は いえ ― あめ||おと||さまたげ||||||

ほか の 者 ども が 感づ い て いる や も しれ ませ ん ||もの|||かんづ||||||||

( 沼 竜 の うなり 声 ) ( 妖精 弓 手 ) 何 ! ? ぬま|りゅう|||こえ|ようせい|ゆみ|て|なん

( ゴブリン スレイヤー ) ゴブリン か

( ゴブリン スレイヤー ) あれ は ゴブリン で は ない な

見 れ ば 分かる でしょ ! み|||わかる|

( 鉱 人 道 士 の 荒い 息遣い ) ( 妖精 弓 手 ) 逃げる の よ ー ! あらがね|じん|どう|し||あらい|いきづかい|ようせい|ゆみ|て|にげる|||-

まさか 沼 竜 が いる なんて ! |ぬま|りゅう|||

沼 竜 … アリゲーター ぬま|りゅう|

鱗 の ! ありゃ お前 の 親戚 じゃ ろ なんとか しろ い ! うろこ|||おまえ||しんせき|||||

あいにく と 拙僧 出家 し て より ||せつそう|しゅっけ|||

こちら 親戚 づ きあい も ない もの で ! |しんせき||||||

( 一同 ) う っ わ ! いちどう|||

キャ … キャー !

ひ ゃっ ! ?

第 一 あの よう な 手 合い は 拙僧 の 親類 に おら な ん だ よ 術 師 殿 だい|ひと||||て|あい||せつそう||しんるい|||||||じゅつ|し|しんがり

( 妖精 弓 手 ) よっ と ! ( 鉱 人 道 士 ) ほ ! ようせい|ゆみ|て|||あらがね|じん|どう|し|

こりゃ 楽 で いい わ |がく|||

( ゴブリン スレイヤー ) 息 を 整え て おけ ||いき||ととのえ||

だ … 大丈夫 です から ! |だいじょうぶ||

( ゴブリン スレイヤー ) あと 1 つ 奇跡 は 残って いる だ ろ う ||||きせき||のこって||||

ここ で 倒れ られ て は 困る ||たおれ||||こまる

ドワーフ を 食べ させ て その 間 に 逃げ ま しょ う ! ||たべ|さ せ|||あいだ||にげ|||

きっと 食あたり を 起こす から |しょくあたり||おこす|

( 鉱 人 道 士 ) ぬかし おる ! ( 妖精 弓 手 ) あ ! あらがね|じん|どう|し|||ようせい|ゆみ|て|

前 から 何 か 来る ぜん||なん||くる

また ゴブリン の 船 それ も たぶん 複数 ! |||せん||||ふくすう

( 女 神官 ) ど … どう し ま しょ う ? おんな|しんかん||||||

( ゴブリン スレイヤー ) 手 は ある ||て||

ちょっと ! ?

何 を 思い つい た か 知ら ない けど 毒気 と か 燃やす の は … なん||おもい||||しら|||どっけ|||もやす||

( ゴブリン スレイヤー ) お前 の 考え で いく ||おまえ||かんがえ||

( ゴブリン の 鳴き声 ) ||なきごえ

( ゴブリン シャーマン ) オラガー !

( 一同 の 歓声 ) いちどう||かんせい

( ゴブリン シャーマン の 笑い声 ) |||わらいごえ

( 沼 竜 の 雄 たけ び ) ぬま|りゅう||おす||

( 一同 ) グイ … ! いちどう|

( 沼 竜 の 雄 たけ び ) ぬま|りゅう||おす||

( 女 神官 ) いと 慈悲 深き 地 母 神 よ おんな|しんかん||じひ|ふかき|ち|はは|かみ|

闇 に 迷え る 私 ども に 聖なる 光 を お 恵み ください やみ||まよえ||わたくし|||せいなる|ひかり|||めぐみ|

なるほど ー ! |-

沼 竜 の 尻尾 に ホーリー ライト を かけ ゴブリン を おびき寄せ た って わけ ね ぬま|りゅう||しっぽ|||らいと|||||おびきよせ||||

( ゴブリン スレイヤー ) 毒気 も 火 攻め も ― ||どっけ||ひ|せめ|

水攻め も でき ない の で は この 程度 が 関の山 だ みずぜめ||||||||ていど||せきのやま|

( 妖精 弓 手 ) に し て も 明かり で あっさり ダマ さ れる と は ね ようせい|ゆみ|て|||||あかり||||||||

( ゴブリン スレイヤー ) ヤツ ら は 冒険 者 は 明かり を つけ て ― ||やつ|||ぼうけん|もの||あかり|||

移動 する もの と 学習 し て いる いどう||||がくしゅう|||

( 妖精 弓 手 ) そう な の ? ようせい|ゆみ|て|||

( ゴブリン スレイヤー ) いつ の ころ か は 知ら ん |||||||しら|

だが 共通 の 常識 と なって いる |きょうつう||じょうしき|||

そもそも ヤツ ら は 略奪 民族 だ |やつ|||りゃくだつ|みんぞく|

物 を 作る と いう 発想 自体 を 持た ん ぶつ||つくる|||はっそう|じたい||もた|

しかし ヤツ ら は バカ だ が マヌケ じゃ あ ない |やつ|||ばか||||||

道具 の 使い 方 は すぐに 学習 する どうぐ||つかい|かた|||がくしゅう|

船 の 使い 方 を 教え れ ば すぐ に 会得 する せん||つかい|かた||おしえ|||||えとく|

随分 と 詳しい の ね ずいぶん||くわしい||

( ゴブリン スレイヤー ) 調べ て 研究 し た ||しらべ||けんきゅう||

だから 俺 は ヤツ ら に 新た な 発想 を 絶対 に 与え ない |おれ||やつ|||あらた||はっそう||ぜったい||あたえ|

鏖殺 ( おう さつ ) する おうさつ|||

つまり … 誰 か が 船 に つい て 教え た っち ゅ ー こと か |だれ|||せん||||おしえ||||-||

( ゴブリン スレイヤー ) ああ

( 女 神官 ) でも それ だけ なら まだ ― おんな|しんかん|||||

シャーマン と か が 思い つい た かも しれ ませ ん し ||||おもい|||||||

( ゴブリン スレイヤー ) かも しれ ん

だが ヤツ ら が ここ で 自然 に 増え た の だ と すれ ば ― |やつ|||||しぜん||ふえ||||||

なぜ あの … なん だ ?

( 女 神官 ) え ー と … 沼 竜 です か ? ( ゴブリン スレイヤー ) そうだ おんな|しんかん||-||ぬま|りゅう|||||そう だ

ゴブリン は あれ の 存在 を 知ら なかった ||||そんざい||しら|

知って い れ ば 船 を 用いる など と は 思わ ん はず だ しって||||せん||もちいる||||おもわ|||

ヤツ ら 臆病 だ から な やつ||おくびょう|||

( 蜥蜴 僧侶 ) 何 が 言い たい の か ね ? 小 鬼殺し 殿 とかげ|そうりょ|なん||いい|||||しょう|おにころし|しんがり

( ゴブリン スレイヤー ) 地下 に はびこる ゴブリン ども は ― ||ちか|||||

自然 に 増え た わけ じゃ ない しぜん||ふえ||||

この 一 件 は 何者 か が 人為 的 に 引き起こし て いる |ひと|けん||なにもの|||じんい|てき||ひきおこし||

( ゴブリン チャンピオン の うなり 声 ) |ちゃんぴおん|||こえ

♪~

~♪