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この素晴らしい世界に祝福を!2, この素晴らしい世界に祝福を!2 (01)

この 素晴らしい 世界 に 祝福 を!2 (01)

( サトウ カズマ ) 俺 の 名 は サトウ カズマ

魔 王 と 戦う 宿命 を 背負った 異邦 人 ( エトランゼ )

運命 の 女神 に 導か れ 異 世界 へ の 転生 を 果たし た

破壊 と 混とん が 渦巻く 見知らぬ 世界

強い 絆 で 結ばれ た 仲間 たち

最強 の 魔法使い 気高く 美しい 騎士

そして 自ら 進 ん で 仲間 と なった ―

かれん な 女神

運命 の 歯車 は 加速 する

この すばらしい 世界 を 救う ため ―

俺 たち の 冒険 が また 始まる !

( セナ ) 確保 ー っ !

( カズマ ) … って 違 ー う っ ! !

帰り たい …

もう 日本 に 帰り たい

( セナ ) 私 は 王国 検察 官 の セナ

冒険 者 サトウ カズマ ―

貴 様 に は 現在 国家 転覆 罪 の 容疑 が かけ られ て いる

( アクア ) ちょっと カズマ また 一体 何 を やら かし た の ?

ほら 謝って !

私 も 一緒 に ごめんなさい し て あげる から

ほら 早く 謝って !

また って 何 だ ?

何も し て い ない の は 知って る だ ろ

貴 様 の 指示 で 転送 さ れ た コロナ タイト が ―

領主 殿 の 屋敷 を 爆破 し た の だ

( アクア ・ カズマ ) な っ ! ?

幸い 死人 は 出 なかった もの の 貴 様 は テロリスト ―

もしくは 魔 王 軍 の 手先 で は ない か と 疑わ れ て いる

( カズマ ・ アクア ) あ … あ …

もしくは 魔 王 軍 の 手先 で は ない か と 疑わ れ て いる

( カズマ ・ アクア ) あ … あ …

( めぐみ ん ) ちょっと 待って ください

デストロイヤー 戦 に おい て カズマ の 機転 が なかったら ―

もっと 被害 が 出 て い た か も しれ ませ ん

めぐみ ん …

せいぜい カズマ は セクハラ と か ―

小さい 犯罪 を やら かす くらい です

( ダク ネス ) 検察 官 殿 何 か の 間違い だ

( カズマ ) ダク ネス …

この 男 に そんな 度胸 は ない

屋敷 で 薄着 の 私 を ―

あんな 獣 の 様 な 目 で 見 て おき ながら ( カズマ ) な っ !

( ダク ネス ) 夜 ばい の ひと つ も かけ られ ない ヘタレ だ ぞ こいつ は !

べ べ べ … 別に 見 て ね ー し ?

お前 ちょっと エロ い 体 し てる から って ―

図 に 乗る な よ

こっち に だって 選ぶ 権利 ぐらい ある ん だ ぞ

き … 貴 様

風呂 場 で は 私 に あんな こと まで さ せ て おい て

あの 時 は サキュバス に 操ら れ て いた から な

お前 こそ 雰囲気 に 流さ れ て 俺 の 背中 流し て た くせ に !

どん だけ チョ ロイ ん だ よ !

お … お前 やっぱり ―

記憶 が ある じゃ ない か

記憶 が ある じゃ ない か

( カズマ ) さ ー あ ?

( カズマ ) さ ー あ ?

それ に エリス 様 に 仕える 身 で ある クルセイダー の 私 は ―

( カズマ ) さ ー あ ?

それ に エリス 様 に 仕える 身 で ある クルセイダー の 私 は ―

まだ 清い 体 の まま だ !

( カズマ ) え ~ ?

まだ 清い 体 の まま だ !

( カズマ ) え ~ ?

それ を チョ ロイ だ と ?

( カズマ ) え ~ ?

それ を チョ ロイ だ と ?

( カズマ ) はい !

それ を チョ ロイ だ と ?

( カズマ ) はい !

( カズマ ) はい !

ぶ っ 殺し て やる ! !

ぶ っ 殺し て やる ! !

ぶ っ 殺し て やる ! !

( カズマ ) ぶ っ 殺し て みろ よ

( カズマ ) ぶ っ 殺し て みろ よ

( ダスト ) そうだ ! カズマ は 冒険 者 で あって も ―

( カズマ ) ぶ っ 殺し て みろ よ

( ダスト ) そうだ ! カズマ は 冒険 者 で あって も ―

犯罪 者 なんか じゃ ねえ

( 冒険 者 1 ) 国家 権力 の 横暴 だ !

( 冒険 者 2 ) 冒険 者 は 自由 な ん だ よ !

( 冒険 者 たち ) NG ・ U ! G ・ U ! G ・ U !

( 冒険 者 たち ) G ・ U ! NG ・ U ! G ・ U !

( セナ ) 国家 転覆 罪 は ―

( 冒険 者 たち ) G ・ U ! NG ・ U ! G ・ U !

主犯 以外 の 者 に も 適応 さ れる 場合 が ある

( 冒険 者 たち ) G ・ U ! NG ・ U ! G ・ U !

この 男 と 共に ろう 獄 に 入り たい なら ―

止め は し ない が

( アクア ・ めぐみ ん ) ん っ

おいおい ふざけ ん な

もっと 頑張れ よ もっと 抗議 しろ よ

確か あの 時 カズマ は こう 言った はず よ ね

“ 大丈夫 全 責任 は 俺 が 取る ”

“ こう 見え て 俺 は 運 が いい らしい ぞ ! ” って

おい まさか …

も … N ( カズマ ) も ?

もし 私 が その 場 に いれ ば ―

ああ きっと カズマ を 止め られ た はず な のに …

しかし その 場 に い なかった もの は 仕方 あり ませ ん

ええ 仕方 あり ませ ん ね

お前 ら …

待て ! そ … そうだ

主犯 は 私 だ 私 が 指示 し た

だから ぜひ その ろう 獄 プレー … じゃ ない ―

激しい 責 め を 負わ せる が いい !

はい ? あなた は 肉 の 壁 に なって い た らしい で は ない です か

に くっ ! ! … ああ

( ダク ネス の 荒い 息 )

( カズマ ) わ ぁ ! 久しぶり

( ダク ネス の 荒い 息 )

( ウィズ ) あ あの … N テレポート を 使った の は …

( アクア ) ダメ よ ウィズ !

犠牲 が 1 人 で 済む なら それ に 越し た こと は ない わ

つらい でしょ う けど 我慢 し て

ここ は グッと 我慢 し て ! ( ウィズ ) ん ~ !

カズマ が 無事 お 勤め を 終える まで ―

私 たち は 待って い て あげ ま しょ う

お 勤め 確定 み たく 言う ん じゃ ねえ よ

… って か お前 ら が 味方 し て くれ なく たって ―

俺 に は ギルド の みんな が ついて る から な !

え ? あっ

( 冒険 者 たち ) は っ …

( カズマ ) えっ … おいおい

( ルナ ) えっ ! あ … えと …

あっ ほこり が …

は あ … あ …

確保 ー っ !

ちく しょ う

何 が 駆け出し 冒険 者 の 街 だ

ゲーム だったら ここ で ―

よく ある 反乱 軍 と か が 助け に 来 て くれる の に

( 爆発 音 )

何 だ ?

( アクア ) カズマ カズマ ( カズマ ) お っ

アクア !

お前 何 し に 来 た ん だ よ

( アクア ) 助け に 来 た に 決まって る でしょ ?

大切 な 仲間 な ん だ から

だったら ちゃんと かばえ よ な

今 めぐみ ん が 街 の すぐ 近く で 爆裂 魔法 を 放った から ―

おかげ で 署員 たち は 驚 い て 飛び出し て いった わ

今頃 は ダク ネス が 魔力 を 使い果たし た めぐみ ん を 抱え て ―

その 場 を あと に し て いる ころ ね

でも 逃げ たら それ こそ 状況 悪く なったり し ない か ?

国家 転覆 罪 って の は 最悪 死刑 らし いわ よ

身元 の 怪しい 冒険 者 なんて ―

事実 を ねじ曲げ られ て 殺さ れ ちゃ う わ よ

( カズマ ) さすが は 文明 レベル が 中世 時代 の 異 世界 だ

でも どう やって ここ から 出る ん だ ?

( 針金 を 投げる 音 )

( 針金 を 投げる 音 )

お っ

お っ

おお ?

まずは その 針金 で ろう屋 の 鍵 を 開け なさい

( カズマ ) は ぁ … N ( アクア ) その あと は ―

カズマ の 潜伏 スキル を 使って 署 内 から 脱出 する の

そして 屋敷 に 帰ったら 急 い で 夜逃げ の 準備 よ

それ じゃあ 私 は 建物 の 前 で 待って る から ね

( アクア ) う わ ぁ ぁ ! !

( 踏み台 が 崩れる 音 )

( 踏み台 が 崩れる 音 )

( カズマ ) は ぁ …

( カズマ ) ダイヤル 式 じゃ ねえ か

( 針金 を 投げる 音 )

( カズマ ) それ !

寝る か

( アクア ) ひ っく し ょ い !

( 爆発 音 )

( アクア ) カズマ

ねぇ カズマ ! 起き て ( カズマ ) ん …

お前 また 来 た の か

昨日 は どう なった ん だ ?

みんな 大丈夫 だった の か ?

2 人 と も 誰 に も 見 られ ず に 帰って き た のに ―

なぜ か あっさり 爆発 の 犯人 と して 特定 さ れ た わ

( カズマ ) そりゃ ね ( アクア ) この 世界 の 捜査 力 も ―

侮れ ない わ ね

( カズマ ) いやいや いや … N ( アクア ) でも 大丈夫

( カズマ ) 何 が ? ( アクア ) 今日 は 嫌がる 2 人 に ―

無理やり 覆面 かぶら せ た から 足 は つか ない はず よ

( カズマ ) 爆裂 魔法 を 使う から だ ろ

( アクア ) それ より 昨日 は ずっと 待って た のに ―

どうして 脱出 し なかった の よ

頭 に 雪 が 積もる し ―

何度 も 職 質 受ける し で さんざん だった ん です けど

( カズマ ) ダイヤル 式 な ん だ よ

( アクア ) ん っ … やる わ ね

ここ まで 完璧 な 脱獄 対策 が さ れ てる だ なんて ―

予想外 だった わ

でも 今日 こそ は 完璧 よ

( カズマ ) 糸 のこぎり …

まさか それ で ?

よく 分かった わ ね

時間 が ない から 2 人 で やる わ よ

急 い で ちょうだい !

急 い で ちょうだい !

( カズマ ) うん …

そもそも 届か ない ん だ けど

大丈夫 よ 私 だって バカ じゃ ない わ

カズマ の 分 の 踏み台 も 持って き た から

( カズマ ) なるほど

( カズマ ) で どう やって 中 に 入れる ん だ ?

( アクア ) あ …

ちょっと 待って て ね

( カズマ の ため 息 )

( アクア ) 違う ん です ! これ は その …―

カズマ に 必要 な もの で 差し入れ に …

( 看守 ) 踏み台 の 差し入れ なんて 聞い た こ と ない です よ

… と いう か こんな 時間 に 何 です か ?

昨日 も この 辺 うろつ い て …

あの バカ の こういう 前向き さ は ―

見習う べき かも しれ ない な ハハ …

それ !

寝る か

これ が 何 か 知って いる か ?

ウソ を 看破 する 魔 導 具 ( ま どう ぐ ) だ

では まず 出身 地 と ―

冒険 者 に なる 前 は 何 を し て い た の か を 聞こ う か

( カズマ ) いきなり ハードル の 高い 質問 が 来 た

( カズマ ) 出身 地 は 日本 です

そこ で 学生 を し て い まし た

( ベル の 音 )

何で 鳴る ん だ ! ?

( セナ ) 出身 地 と 経歴 詐称 … と

( 息 を のむ 音 )

待って くれ ! 別に ウソ は つい て ない はず だ

( ベル の 音 )

待って くれ ! 別に ウソ は つい て ない はず だ

( ベル の 音 )

( ベル の 音 )

あ …

出身 地 は 日本 です

毎日 家 に 引きこもって 自 堕落 な 生活 を 送って い まし た

( セナ ) ん …

どうして 学生 など と 見え を 張った ?

見え を 張った わけ じゃ …―

う う っ … もう いい です

( カズマ ) ちく しょ う この 魔 導 具 嫌い だ !

ニホン と いう 名 の 地名 は 聞い た こと が ない な

では 冒険 者 に なった 動機 は ?

魔 王 軍 に 苦しめ られ て いる 人々 を 助ける ため …

魔 王 軍 に 苦しめ られ て いる 人々 を 助ける ため …

( ベル の 音 )

( ベル の 音 )

冒険 者 って 何 か 格好 よ さ そう だ し ―

楽 し て 大金 稼 い で 美 少女 に チヤホヤ さ れ たい な と 思い まし た

う …

よ … よし で は 次 だ

領主 殿 に 恨み は ?

借金 を 背負った 際 に ―

いろいろな 所 で 愚痴 って い た と 聞い た が

デュラ ハン 討伐 で もらった 賞金 は ―

街 の 修繕 費 と の 差し引き で 借金 に なった わけ で ―

街 を 守る ため と は いえ ―

その 街 を 壊し まし た で は 意味 が ない と 納得 し て い ます

( ベル の 音 )

その 街 を 壊し まし た で は 意味 が ない と 納得 し て い ます

( ため息 )

( カズマ ) はい ―

正直 そんな 感じ の 言い訳 で 憤る 仲間 を 説得 は し まし た が ―

本音 を 言え ば ―

街 を 救った 英雄 に この 仕打ち か よ ―

ぶ っ 殺し て やり たい と 思い まし た

( セナ ) あ … そ そう か

では 次

( カズマ ) あの ちょっと いい です か ね ?

いっそのこと ストレート に 聞い て くれ ませ ん か ?

何度 も 言って ます が ―

あれ を 指示 し た の は 街 を 救う ため で し た から

( セナ ) ん …

( ため息 )

( セナ ) どうやら 自分 が 間違って い た よう です ね

あなた に 関して は 悪い うわさ しか 聞か なかった もの で …

申し訳 あり ませ ん で し た

( カズマ ) お っ ? 優しい

今 まで の 厳しい 口調 は 犯罪 者 用 だった の か

まったく うわさ を うのみ に し て 人 を 疑う だ なんて ―

検察 官 失格 じゃあ ない です か ね

す … すみません

俺 の 実績 を 知って ます ?

デュラ ハン 討伐 の 際 に は 最も 貢献 !

デストロイヤー 戦 に おい て は すばらしい 指揮 を 執り 撃破 !

そんな 俺 に 感謝 の 言葉 も なく 責め立てる だけ なんて ね !

( イス の きしむ 音 )

そんな 俺 に 感謝 の 言葉 も なく 責め立てる だけ なんて ね !

す … すみません これ が 仕事 な もの で

もちろん サトウ さん の 実績 は 知って い ます

しかし …

しかし ? しかし 何 です か ね ! ?

と いう か 容疑 が 晴れ た に も かかわら ず ―

お茶 も 出 ない ん です か ね ここ の 署 は !

何 なら カツ 丼 でも い い ん だ けども ね

か … カツ 丼 ?

すみません その よう な もの は …

お茶 なら すぐ お 持ち し ます ので

ぬるい ! ( セナ ) ひ っ !

ここ の 検察 官 は お茶 の ひと つ も いれ られ ない の か !

す … すみません

その キツ そう な 態度 と 相まって ―

どうせ 彼 氏 の 1 人 も い ない ん じゃ ない の か ね ?

聞い て みよ う か

男 っ 気 の ひと つ ぐらい は ある の か ね ?

あり ませ ん

( カズマ ) あ …

ええ この 性格 が 災い し て この 年 に も かかわら ず ―

男 っ 気 なんて あり ませ ん と も

これ で 満足 です か ?

あまり 調子 に 乗ら ない で ください ね

ごめんなさい

あなた は ちまた で 何と 呼ば れ て いる か 知って い ます か ?

( カズマ ) いえ

カスマ だ と か クズマ だ と か

ひ … ひどい !

どこ の ど いつ だ ? そんな あだ名 を つけ や がった の は !

( ため息 )

念のため もう 一 度 聞き ます が ―

あなた は 本当 に 魔 王 軍 の 関係 者 で は ない の です ね ?

魔 王 の 幹部 と 交流 が ある だ と か そんな こと は …

ない です って そんな もの !

俺 が …

( ベル の 音 )

( セナ ) あっ !

そんな 大層 な 男 に … N 見え … ます か ?

( カズマ ) しまった ウィズ は 魔 王 軍 幹部 だった

( ろう屋 が 閉まる 音 )

( カラス の 鳴き声 )

( カズマ ) ああ … あ ああ …

( 木づち の 音 )

( 裁判 長 ) これ より 被告人 サトウ カズマ の 裁判 を 執り行う

( 荒い 息 )

( カズマ ) オエエッ !

エエウ …

緊張 し てる ん です ね

大丈夫 あの 検察 官 が 涙 目 に なる ぐらい ―

論破 し て やり ます よ

安心 しろ カズマ

今回 の 件 に 関して は お前 は 何も 悪く ない

( カズマ ) 頼もしい

とても 頼もしい … の だ が

ま ぁ この 私 に ドンと 任せ れ ば いい と 思う の

( カズマ ) こいつ が 問題 だ

( アルダープ の 咳払い )

( アルダープ ) ふん …

ねえ ねえ 何 か 超 こっち 見 てる ん です けど

( ダク ネス ) あれ が 領主 の アルダープ だ

( 裁判 長 ) で は 検察 官 は 前 へ !

ん … うん っ !

( セナ ) 領主 と いう 地位 の 人間 の 命 を 脅かし た こと は ―

国家 を 揺るがし かね ない 事件 です

よって 被告人 サトウ カズマ に ―

国家 転覆 罪 の 適用 を 求め ます

証人 を ここ へ !

( カズマ たち ) あ !

( カズマ ・ ダク ネス ) クリス !

( クリス ) あ は は … N 何 か 呼び出さ れ ちゃ った

と いう こと で ―

クリス さん は 公衆 の 面前 で スティール を 使わ れ ―

下着 を はがれ た と …

間違い ない です ね ?

えっ と … 間違い で は ない けど でも あれ は …

( 魔法使い ) 私 見 た ん です !

( 魔法使い ) 私 見 た ん です !

( カズマ ) ひ っ !

( 魔法使い ) 路地 で パンツ を 振り回し て いる ところ を …

その 男 と は ?

う … う う …

ヒュー ! !

( セナ ) 事実 だった と いう 確定 が 取れ た だけ で 結構 です

ありがとう ござい ます !

( セナ ) ミツルギキョウヤ さん ―

あなた は 被告人 に 魔 剣 を 奪わ れ 売り払わ れ た と

( ミツルギ ) ま … まあ その とおり です

でも あれ は もと は と 言え ば 僕 から 挑 ん だ …

( セナ ) ありがとう ござい ます ! ( ミツルギ ) あの もう ちょっと しゃ …

( セナ ) そして そちら の 2 人 は 魔 剣 を 取り返 そ う と し た 際 に ―

公衆 の 面前 で 下着 を はぐ ぞ と 脅さ れ た の です ね ?

( フィオ ) そう そう 脅さ れ た ん です

“ 俺 は 真 の 男女 平等 主義 者 だ から ― ”

“ 女の子 相手 でも ドロップ キック を 食らわ せ られる ” と か !

この ひきょう 者 !

( クレメア ) そう な ん です

“ この 公衆 の 面前 で 俺 の スティール が さく裂 する ぞ ” と か !

( 男性 1 ) 見 まし た !

確かに 怪しい 手 の 動き で …―

あれ は 怪しい 手 の 動き で し た !

ありがとう ござい ます !

( 男性 2 ) 変態 だ ( 女性 ) ひどい

( 男性 3 ) クズ だ …

( カズマ ) マズ い !

いよいよ もって これ は マズ い ぞ … !

もう いい だ ろ う さっさと 極刑 に しろ

( めぐみ ん ) 異議 あり !

カズマ の 性格 が 曲がって いる の は 認め ます

ですが こんな 証言 など 証拠 に も なり ませ ん よ !

( カズマ ) めぐみ ん !

カズマ が テロリスト だ と 言う なら ―

もっと まし な 根拠 を 持って き て ください

そう それ 根拠 よ !

根拠 ? よろしい でしょ う

1 つ !

デュラ ハン を 倒し た と は いえ ―

街 に 洪水 に よる 多大 な 被害 を 負わ せ

はっ !

2 つ !

街 の 近く で 爆裂 魔法 を 放ち 地形 や 生態 系 を 変え ―

あま つ さえ この 数 日 に おい て は 深夜 に 騒音 騒ぎ を 起こし

はっ !

( カズマ ) ダメ だ この 弁護人 たち

そして 3 つ !

被告人 は アン デッド に しか 使え ない スキル ―

“ ドレイン タッチ ” を 使った と いう 目撃 情報 が あり ます !

( カズマ ) は っ !

黙秘 だ ! 黙秘 権 を 行使 する の だ !

耳 を 塞 い で も なかった こと に は でき ませ ん よ !

最も 大きな 根拠 と して ―

あなた に 魔 王 軍 の 者 と の 交流 は ない か と 尋ね まし た

その 際 魔 導 具 が ウソ を 感知 し た の です

これ こそ が 証拠 で は ない でしょう か ! ?

もう ダメ ! もう ダメ よ

カズマ さん 犯罪 者 だ よ !

神 よ ! 一体 どう し たら …

もう いい だ ろ う

そい つ は 間違い なく 魔 王 軍 の 関係 者 だ

( カズマ ) は っ !

でか した オッサン これ は チャンス だ !

わし の 屋敷 に 爆発 物 を 送りつけ た ん だ ぞ

すぐに 死刑 に しろ !

違う !

俺 は 魔 王 軍 の 関係 者 なんか じゃ ない !

テロリスト で も ない !

何 を いまさら

あなた の 証言 が ウソ で ある こと 確認 し て いる !

いい か しっかり 見 とけ よ !

言う ぞ 俺 は ―

魔 王 軍 の 手先 でも テロリスト でも 何でもない !

そんな …

裁判 長 !

これ で は 検察 官 の 主張 は 証拠 と 認める わけ に は いき ませ ん ね

あ …

( ため息 )

( 裁判 長 ) ふむ …

よって 被告人 サトウ カズマ ―

あなた へ の 嫌疑 は 不十分 と 見 なし 無罪 と …

( アルダープ ) ダメ だ 裁判 長

( 裁判 長 ) アルダープ 殿 ?

わし に 恥 を かか せる 気 か

ん ー ?

あ … ああ …

何 だ よ それ 汚い だ ろ !

ふん ! 冒険 者 風情 が !

( カズマ ) これ だ から 中世 は … !

被告人 は 有罪 よって 判決 は ―

死刑 に …

おかしい だ ろ ぉ ー っ !

( ダク ネス ) 裁判 長

私 の 話 を 聞い て もらえ ない だ ろ う か

ダク ネス

( 裁判 長 ) それ は ―

ダスティ ネス 家 の 紋章 !

チッ !

ダスティ ネス 家 って …

国王 の 懐 刀 と いわ れる 名家 です よ

( 荒 くれ 者 ) あの お嬢さん ―

最初 から 何 か ある と 思って い た が

まさか な

せっかく 黙って て やった のに

ヤツ は こう かつ だ

こう で も し ない と 死刑 に さ れ て い た ぞ

( カズマ ) ん …

( ダク ネス ) この 裁判 私 に 預から せ て は くれ ない だ ろ う か

う ぬ ぬ …

なかった こと に し て くれ と 言って いる の で は ない

時間 を もらえ れ ば この 男 の 潔白 を 必ず 証明 し て み せる

いくら ダスティ ネス 家 の 威光 が あ ろ う と …

これ は 私 から あなた へ の 借り に なる

だから 私 に できる こと なら 何でも 1 つ 言う こと を 聞こ う

う お ー っ

う へ ぇ … 何でも ?

( ダク ネス ) そう 何でも だ

( 冒険 者 1 ) ダク ネス さん ( 冒険 者 2 ) ダク ネス …

( セドル ) そ … そうだ ! カズマ は 悪く ない

( ガリル ) 割引 券 も くれ たし な

裁判 なんて クソ くら え だ

カズマ ! カズマ !

( 冒険 者 たち ) カズマ ! カズマ ! カズマ ! カズマ ! カズマ …

静粛 に ! 静粛 に !

う ~ …

( めぐみ ん ・ アクア ) う わ ぁ …

静粛 に !

静粛 に って 言って ん だ ろ う が ボケーッ ! !

( ダスト の 叫び声 )

( 裁判 長 の 咳払い )

ほかなら ぬ ダスティ ネス 家 の ご 令嬢 の 頼み

あなた の 言葉 を 信じ ま しょ う

( 裁判 長 ) 被告人 サトウ カズマ の 判決 を 保留 と する

( 観衆 ) おお ~ ! ( カズマ ) は ~ っ

やった わ ね ! カズマ

よく 分か ん ない けど ―

死刑 じゃ ない って こと は めでたい って こと よ ね

ヨッ ! 祝い の 花鳥 風月 ~

フッ ! 私 の 頭脳 と 弁護 が ―

功 を 奏し まし た ね

お前 ら は 早々 に 諦め て た だ ろ

( カズマ ) 今日 ばかり は 礼 を 言わ ない と な … へ へ っ

まだ 油断 は でき ない

だが アルダープ の こと は ―

任せ て おけ

( カズマ ) 大丈夫 か よ ?

あの オッサン お前 を 見る 目 が ヤバ かった ぞ

すごい こと 要求 さ れ ちゃ うん じゃ ない の か ?

おお っ ! す … すごい こと !

( 荒い 息 )

( カズマ ) 俺 の 心配 を 返 せよ

( ダク ネス ) あ … いや 大丈夫 だ

では 行って くる

( カズマ ) ララ ティーナ

( ダク ネス ) その 名 で 呼ぶ な !

何 な ん だ … もう ぶ … ぶ っ 殺し て やる

( カズマ ) フッ …

( カズマ ) 俺 に 課 せ られ た 使命 は 2 つ

1 つ は 俺 が 魔 王 軍 の 手 の 者 で は ない と ―

証明 する こと

そして 2 つ 目 は 領主 の 屋敷 の 弁償 だ

理不尽 な 要求 だ けど ―

かばって くれ た ダク ネス の ため に も ―

やる しか ない

ここ から 俺 の 冒険 の ―

第 2 章 の 始まり だ !

( 足音 )

( 足音 )

( カズマ ) う わ っ !

( 兵士 ) 裁判 所 の 命 ( めい ) に より ―

被告人 の 借金 を 私財 より 差し押さえ と する こと と なった !

( 泣き声 )

( カズマ ) 俺 の 冒険 の ―

第 2 章 の … 始まり だ

♪~

~♪


この 素晴らしい 世界 に 祝福 を!2 (01) |すばらしい|せかい||しゅくふく| Bless this wonderful world!

( サトウ カズマ ) 俺 の 名 は サトウ カズマ ||おれ||な|||

魔 王 と 戦う 宿命 を 背負った 異邦 人 ( エトランゼ ) ま|おう||たたかう|しゅくめい||せおった|いほう|じん|

運命 の 女神 に 導か れ 異 世界 へ の 転生 を 果たし た うんめい||めがみ||みちびか||い|せかい|||てんせい||はたし|

破壊 と 混とん が 渦巻く 見知らぬ 世界 はかい||こんとん||うずまく|みしらぬ|せかい

強い 絆 で 結ばれ た 仲間 たち つよい|きずな||むすばれ||なかま|

最強 の 魔法使い 気高く 美しい 騎士 さいきょう||まほうつかい|けだかく|うつくしい|きし

そして 自ら 進 ん で 仲間 と なった ― |おのずから|すすむ|||なかま||

かれん な 女神 ||めがみ

運命 の 歯車 は 加速 する うんめい||はぐるま||かそく|

この すばらしい 世界 を 救う ため ― ||せかい||すくう|

俺 たち の 冒険 が また 始まる ! おれ|||ぼうけん|||はじまる

( セナ ) 確保 ー っ ! |かくほ|-|

( カズマ ) … って 違 ー う っ ! ! ||ちが|-||

帰り たい … かえり|

もう 日本 に 帰り たい |にっぽん||かえり|

( セナ ) 私 は 王国 検察 官 の セナ |わたくし||おうこく|けんさつ|かん||

冒険 者 サトウ カズマ ― ぼうけん|もの||

貴 様 に は 現在 国家 転覆 罪 の 容疑 が かけ られ て いる とうと|さま|||げんざい|こっか|てんぷく|ざい||ようぎ|||||

( アクア ) ちょっと カズマ また 一体 何 を やら かし た の ? ||||いったい|なん|||||

ほら 謝って ! |あやまって

私 も 一緒 に ごめんなさい し て あげる から わたくし||いっしょ||||||

ほら 早く 謝って ! |はやく|あやまって

また って 何 だ ? ||なん|

何も し て い ない の は 知って る だ ろ なにも|||||||しって|||

貴 様 の 指示 で 転送 さ れ た コロナ タイト が ― とうと|さま||しじ||てんそう||||||

領主 殿 の 屋敷 を 爆破 し た の だ りょうしゅ|しんがり||やしき||ばくは||||

( アクア ・ カズマ ) な っ ! ?

幸い 死人 は 出 なかった もの の 貴 様 は テロリスト ― さいわい|しにん||だ||||とうと|さま||てろりすと

もしくは 魔 王 軍 の 手先 で は ない か と 疑わ れ て いる |ま|おう|ぐん||てさき||||||うたがわ|||

( カズマ ・ アクア ) あ … あ …

もしくは 魔 王 軍 の 手先 で は ない か と 疑わ れ て いる |ま|おう|ぐん||てさき||||||うたがわ|||

( カズマ ・ アクア ) あ … あ …

( めぐみ ん ) ちょっと 待って ください |||まって|

デストロイヤー 戦 に おい て カズマ の 機転 が なかったら ― |いくさ||||||きてん||

もっと 被害 が 出 て い た か も しれ ませ ん |ひがい||だ||||||||

めぐみ ん …

せいぜい カズマ は セクハラ と か ― |||せくはら||

小さい 犯罪 を やら かす くらい です ちいさい|はんざい|||||

( ダク ネス ) 検察 官 殿 何 か の 間違い だ ||けんさつ|かん|しんがり|なん|||まちがい|

( カズマ ) ダク ネス …

この 男 に そんな 度胸 は ない |おとこ|||どきょう||

屋敷 で 薄着 の 私 を ― やしき||うすぎ||わたくし|

あんな 獣 の 様 な 目 で 見 て おき ながら ( カズマ ) な っ ! |けだもの||さま||め||み||||||

( ダク ネス ) 夜 ばい の ひと つ も かけ られ ない ヘタレ だ ぞ こいつ は ! ||よ|||||||||||||

べ べ べ … 別に 見 て ね ー し ? |||べつに|み|||-|

お前 ちょっと エロ い 体 し てる から って ― おまえ||||からだ||||

図 に 乗る な よ ず||のる||

こっち に だって 選ぶ 権利 ぐらい ある ん だ ぞ |||えらぶ|けんり|||||

き … 貴 様 |とうと|さま

風呂 場 で は 私 に あんな こと まで さ せ て おい て ふろ|じょう|||わたくし|||||||||

あの 時 は サキュバス に 操ら れ て いた から な |じ||||あやつら|||||

お前 こそ 雰囲気 に 流さ れ て 俺 の 背中 流し て た くせ に ! おまえ||ふんいき||ながさ|||おれ||せなか|ながし||||

どん だけ チョ ロイ ん だ よ !

お … お前 やっぱり ― |おまえ|

記憶 が ある じゃ ない か きおく|||||

記憶 が ある じゃ ない か きおく|||||

( カズマ ) さ ー あ ? ||-|

( カズマ ) さ ー あ ? ||-|

それ に エリス 様 に 仕える 身 で ある クルセイダー の 私 は ― |||さま||つかえる|み|||||わたくし|

( カズマ ) さ ー あ ? ||-|

それ に エリス 様 に 仕える 身 で ある クルセイダー の 私 は ― |||さま||つかえる|み|||||わたくし|

まだ 清い 体 の まま だ ! |きよい|からだ|||

( カズマ ) え ~ ?

まだ 清い 体 の まま だ ! |きよい|からだ|||

( カズマ ) え ~ ?

それ を チョ ロイ だ と ?

( カズマ ) え ~ ?

それ を チョ ロイ だ と ?

( カズマ ) はい !

それ を チョ ロイ だ と ?

( カズマ ) はい !

( カズマ ) はい !

ぶ っ 殺し て やる ! ! ||ころし||

ぶ っ 殺し て やる ! ! ||ころし||

ぶ っ 殺し て やる ! ! ||ころし||

( カズマ ) ぶ っ 殺し て みろ よ |||ころし|||

( カズマ ) ぶ っ 殺し て みろ よ |||ころし|||

( ダスト ) そうだ ! カズマ は 冒険 者 で あって も ― |そう だ|||ぼうけん|もの|||

( カズマ ) ぶ っ 殺し て みろ よ |||ころし|||

( ダスト ) そうだ ! カズマ は 冒険 者 で あって も ― |そう だ|||ぼうけん|もの|||

犯罪 者 なんか じゃ ねえ はんざい|もの|||

( 冒険 者 1 ) 国家 権力 の 横暴 だ ! ぼうけん|もの|こっか|けんりょく||おうぼう|

( 冒険 者 2 ) 冒険 者 は 自由 な ん だ よ ! ぼうけん|もの|ぼうけん|もの||じゆう||||

( 冒険 者 たち ) \ NG ・ U ! G ・ U ! G ・ U ! ぼうけん|もの||ng|u|g|u|g|u

( 冒険 者 たち ) G ・ U ! \ NG ・ U ! G ・ U ! ぼうけん|もの||g|u|ng|u|g|u

( セナ ) 国家 転覆 罪 は ― |こっか|てんぷく|ざい|

( 冒険 者 たち ) G ・ U ! \ NG ・ U ! G ・ U ! ぼうけん|もの||g|u|ng|u|g|u

主犯 以外 の 者 に も 適応 さ れる 場合 が ある しゅはん|いがい||もの|||てきおう|||ばあい||

( 冒険 者 たち ) G ・ U ! \ NG ・ U ! G ・ U ! ぼうけん|もの||g|u|ng|u|g|u

この 男 と 共に ろう 獄 に 入り たい なら ― |おとこ||ともに||ごく||はいり||

止め は し ない が とどめ||||

( アクア ・ めぐみ ん ) ん っ

おいおい ふざけ ん な

もっと 頑張れ よ もっと 抗議 しろ よ |がんばれ|||こうぎ||

確か あの 時 カズマ は こう 言った はず よ ね たしか||じ||||いった|||

“ 大丈夫 全 責任 は 俺 が 取る ” だいじょうぶ|ぜん|せきにん||おれ||とる

“ こう 見え て 俺 は 運 が いい らしい ぞ ! ” って |みえ||おれ||うん|||||

おい まさか …

も …\ N ( カズマ ) も ? |n||

もし 私 が その 場 に いれ ば ― |わたくし|||じょう|||

ああ きっと カズマ を 止め られ た はず な のに … ||||とどめ|||||

しかし その 場 に い なかった もの は 仕方 あり ませ ん ||じょう||||||しかた|||

ええ 仕方 あり ませ ん ね |しかた||||

お前 ら … おまえ|

待て ! そ … そうだ まて||そう だ

主犯 は 私 だ 私 が 指示 し た しゅはん||わたくし||わたくし||しじ||

だから ぜひ その ろう 獄 プレー … じゃ ない ― ||||ごく|ぷれー||

激しい 責 め を 負わ せる が いい ! はげしい|せき|||おわ|||

はい ? あなた は 肉 の 壁 に なって い た らしい で は ない です か |||にく||かべ||||||||||

に くっ ! ! … ああ

( ダク ネス の 荒い 息 ) |||あらい|いき

( カズマ ) わ ぁ ! 久しぶり |||ひさしぶり

( ダク ネス の 荒い 息 ) |||あらい|いき

( ウィズ ) あ あの …\ N テレポート を 使った の は … |||n|||つかった||

( アクア ) ダメ よ ウィズ ! |だめ||

犠牲 が 1 人 で 済む なら それ に 越し た こと は ない わ ぎせい||じん||すむ||||こし|||||

つらい でしょ う けど 我慢 し て ||||がまん||

ここ は グッと 我慢 し て ! ( ウィズ ) ん ~ ! ||ぐっと|がまん||||

カズマ が 無事 お 勤め を 終える まで ― ||ぶじ||つとめ||おえる|

私 たち は 待って い て あげ ま しょ う わたくし|||まって||||||

お 勤め 確定 み たく 言う ん じゃ ねえ よ |つとめ|かくてい|||いう||||

… って か お前 ら が 味方 し て くれ なく たって ― ||おまえ|||みかた|||||

俺 に は ギルド の みんな が ついて る から な ! おれ|||ぎるど|||||||

え ? あっ

( 冒険 者 たち ) は っ … ぼうけん|もの|||

( カズマ ) えっ … おいおい

( ルナ ) えっ ! あ … えと …

あっ ほこり が …

は あ … あ …

確保 ー っ ! かくほ|-|

ちく しょ う

何 が 駆け出し 冒険 者 の 街 だ なん||かけだし|ぼうけん|もの||がい|

ゲーム だったら ここ で ― げーむ|||

よく ある 反乱 軍 と か が 助け に 来 て くれる の に ||はんらん|ぐん||||たすけ||らい||||

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

何 だ ? なん|

( アクア ) カズマ カズマ ( カズマ ) お っ

アクア !

お前 何 し に 来 た ん だ よ おまえ|なん|||らい||||

( アクア ) 助け に 来 た に 決まって る でしょ ? |たすけ||らい|||きまって||

大切 な 仲間 な ん だ から たいせつ||なかま||||

だったら ちゃんと かばえ よ な

今 めぐみ ん が 街 の すぐ 近く で 爆裂 魔法 を 放った から ― いま||||がい|||ちかく||ばくれつ|まほう||はなった|

おかげ で 署員 たち は 驚 い て 飛び出し て いった わ ||しょいん|||おどろ|||とびだし|||

今頃 は ダク ネス が 魔力 を 使い果たし た めぐみ ん を 抱え て ― いまごろ|||||まりょく||つかいはたし|||||かかえ|

その 場 を あと に し て いる ころ ね |じょう||||||||

でも 逃げ たら それ こそ 状況 悪く なったり し ない か ? |にげ||||じょうきょう|わるく||||

国家 転覆 罪 って の は 最悪 死刑 らし いわ よ こっか|てんぷく|ざい||||さいあく|しけい|||

身元 の 怪しい 冒険 者 なんて ― みもと||あやしい|ぼうけん|もの|

事実 を ねじ曲げ られ て 殺さ れ ちゃ う わ よ じじつ||ねじまげ|||ころさ|||||

( カズマ ) さすが は 文明 レベル が 中世 時代 の 異 世界 だ |||ぶんめい|れべる||ちゅうせい|じだい||い|せかい|

でも どう やって ここ から 出る ん だ ? |||||でる||

( 針金 を 投げる 音 ) はりがね||なげる|おと

( 針金 を 投げる 音 ) はりがね||なげる|おと

お っ

お っ

おお ?

まずは その 針金 で ろう屋 の 鍵 を 開け なさい ||はりがね||ろうや||かぎ||あけ|

( カズマ ) は ぁ …\ N ( アクア ) その あと は ― |||n||||

カズマ の 潜伏 スキル を 使って 署 内 から 脱出 する の ||せんぷく|||つかって|しょ|うち||だっしゅつ||

そして 屋敷 に 帰ったら 急 い で 夜逃げ の 準備 よ |やしき||かえったら|きゅう|||よにげ||じゅんび|

それ じゃあ 私 は 建物 の 前 で 待って る から ね ||わたくし||たてもの||ぜん||まって|||

( アクア ) う わ ぁ ぁ ! !

( 踏み台 が 崩れる 音 ) ふみだい||くずれる|おと

( 踏み台 が 崩れる 音 ) ふみだい||くずれる|おと

( カズマ ) は ぁ …

( カズマ ) ダイヤル 式 じゃ ねえ か |だいやる|しき|||

( 針金 を 投げる 音 ) はりがね||なげる|おと

( カズマ ) それ !

寝る か ねる|

( アクア ) ひ っく し ょ い !

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( アクア ) カズマ

ねぇ カズマ ! 起き て ( カズマ ) ん … ||おき|||

お前 また 来 た の か おまえ||らい|||

昨日 は どう なった ん だ ? きのう|||||

みんな 大丈夫 だった の か ? |だいじょうぶ|||

2 人 と も 誰 に も 見 られ ず に 帰って き た のに ― じん|||だれ|||み||||かえって|||

なぜ か あっさり 爆発 の 犯人 と して 特定 さ れ た わ |||ばくはつ||はんにん|||とくてい||||

( カズマ ) そりゃ ね ( アクア ) この 世界 の 捜査 力 も ― |||||せかい||そうさ|ちから|

侮れ ない わ ね あなどれ|||

( カズマ ) いやいや いや …\ N ( アクア ) でも 大丈夫 |||n|||だいじょうぶ

( カズマ ) 何 が ? ( アクア ) 今日 は 嫌がる 2 人 に ― |なん|||きょう||いやがる|じん|

無理やり 覆面 かぶら せ た から 足 は つか ない はず よ むりやり|ふくめん|||||あし|||||

( カズマ ) 爆裂 魔法 を 使う から だ ろ |ばくれつ|まほう||つかう|||

( アクア ) それ より 昨日 は ずっと 待って た のに ― |||きのう|||まって||

どうして 脱出 し なかった の よ |だっしゅつ||||

頭 に 雪 が 積もる し ― あたま||ゆき||つもる|

何度 も 職 質 受ける し で さんざん だった ん です けど なんど||しょく|しち|うける|||||||

( カズマ ) ダイヤル 式 な ん だ よ |だいやる|しき||||

( アクア ) ん っ … やる わ ね

ここ まで 完璧 な 脱獄 対策 が さ れ てる だ なんて ― ||かんぺき||だつごく|たいさく||||||

予想外 だった わ よそうがい||

でも 今日 こそ は 完璧 よ |きょう|||かんぺき|

( カズマ ) 糸 のこぎり … |いと|

まさか それ で ?

よく 分かった わ ね |わかった||

時間 が ない から 2 人 で やる わ よ じかん||||じん||||

急 い で ちょうだい ! きゅう|||

急 い で ちょうだい ! きゅう|||

( カズマ ) うん …

そもそも 届か ない ん だ けど |とどか||||

大丈夫 よ 私 だって バカ じゃ ない わ だいじょうぶ||わたくし||ばか|||

カズマ の 分 の 踏み台 も 持って き た から ||ぶん||ふみだい||もって|||

( カズマ ) なるほど

( カズマ ) で どう やって 中 に 入れる ん だ ? ||||なか||いれる||

( アクア ) あ …

ちょっと 待って て ね |まって||

( カズマ の ため 息 ) |||いき

( アクア ) 違う ん です ! これ は その …― |ちがう|||||

カズマ に 必要 な もの で 差し入れ に … ||ひつよう||||さしいれ|

( 看守 ) 踏み台 の 差し入れ なんて 聞い た こ と ない です よ かんしゅ|ふみだい||さしいれ||ききい||||||

… と いう か こんな 時間 に 何 です か ? ||||じかん||なん||

昨日 も この 辺 うろつ い て … きのう|||ほとり|||

あの バカ の こういう 前向き さ は ― |ばか|||まえむき||

見習う べき かも しれ ない な ハハ … みならう||||||

それ !

寝る か ねる|

これ が 何 か 知って いる か ? ||なん||しって||

ウソ を 看破 する 魔 導 具 ( ま どう ぐ ) だ うそ||かんぱ||ま|みちび|つぶさ||||

では まず 出身 地 と ― ||しゅっしん|ち|

冒険 者 に なる 前 は 何 を し て い た の か を 聞こ う か ぼうけん|もの|||ぜん||なん|||||||||ききこ||

( カズマ ) いきなり ハードル の 高い 質問 が 来 た ||はーどる||たかい|しつもん||らい|

( カズマ ) 出身 地 は 日本 です |しゅっしん|ち||にっぽん|

そこ で 学生 を し て い まし た ||がくせい||||||

( ベル の 音 ) べる||おと

何で 鳴る ん だ ! ? なんで|なる||

( セナ ) 出身 地 と 経歴 詐称 … と |しゅっしん|ち||けいれき|さしょう|

( 息 を のむ 音 ) いき|||おと

待って くれ ! 別に ウソ は つい て ない はず だ まって||べつに|うそ||||||

( ベル の 音 ) べる||おと

待って くれ ! 別に ウソ は つい て ない はず だ まって||べつに|うそ||||||

( ベル の 音 ) べる||おと

( ベル の 音 ) べる||おと

あ …

出身 地 は 日本 です しゅっしん|ち||にっぽん|

毎日 家 に 引きこもって 自 堕落 な 生活 を 送って い まし た まいにち|いえ||ひきこもって|じ|だらく||せいかつ||おくって|||

( セナ ) ん …

どうして 学生 など と 見え を 張った ? |がくせい|||みえ||はった

見え を 張った わけ じゃ …― みえ||はった||

う う っ … もう いい です

( カズマ ) ちく しょ う この 魔 導 具 嫌い だ ! |||||ま|みちび|つぶさ|きらい|

ニホン と いう 名 の 地名 は 聞い た こと が ない な にほん|||な||ちめい||ききい|||||

では 冒険 者 に なった 動機 は ? |ぼうけん|もの|||どうき|

魔 王 軍 に 苦しめ られ て いる 人々 を 助ける ため … ま|おう|ぐん||くるしめ||||ひとびと||たすける|

魔 王 軍 に 苦しめ られ て いる 人々 を 助ける ため … ま|おう|ぐん||くるしめ||||ひとびと||たすける|

( ベル の 音 ) べる||おと

( ベル の 音 ) べる||おと

冒険 者 って 何 か 格好 よ さ そう だ し ― ぼうけん|もの||なん||かっこう|||||

楽 し て 大金 稼 い で 美 少女 に チヤホヤ さ れ たい な と 思い まし た がく|||たいきん|かせ|||び|しょうじょ||ちやほや||||||おもい||

う …

よ … よし で は 次 だ ||||つぎ|

領主 殿 に 恨み は ? りょうしゅ|しんがり||うらみ|

借金 を 背負った 際 に ― しゃっきん||せおった|さい|

いろいろな 所 で 愚痴 って い た と 聞い た が |しょ||ぐち|||||ききい||

デュラ ハン 討伐 で もらった 賞金 は ― ||とうばつ|||しょうきん|

街 の 修繕 費 と の 差し引き で 借金 に なった わけ で ― がい||しゅうぜん|ひ|||さしひき||しゃっきん||||

街 を 守る ため と は いえ ― がい||まもる||||

その 街 を 壊し まし た で は 意味 が ない と 納得 し て い ます |がい||こわし|||||いみ||||なっとく||||

( ベル の 音 ) べる||おと

その 街 を 壊し まし た で は 意味 が ない と 納得 し て い ます |がい||こわし|||||いみ||||なっとく||||

( ため息 ) ためいき

( カズマ ) はい ―

正直 そんな 感じ の 言い訳 で 憤る 仲間 を 説得 は し まし た が ― しょうじき||かんじ||いいわけ||いきどおる|なかま||せっとく|||||

本音 を 言え ば ― ほんね||いえ|

街 を 救った 英雄 に この 仕打ち か よ ― がい||すくった|えいゆう|||しうち||

ぶ っ 殺し て やり たい と 思い まし た ||ころし|||||おもい||

( セナ ) あ … そ そう か

では 次 |つぎ

( カズマ ) あの ちょっと いい です か ね ?

いっそのこと ストレート に 聞い て くれ ませ ん か ? |すとれーと||ききい|||||

何度 も 言って ます が ― なんど||いって||

あれ を 指示 し た の は 街 を 救う ため で し た から ||しじ|||||がい||すくう|||||

( セナ ) ん …

( ため息 ) ためいき

( セナ ) どうやら 自分 が 間違って い た よう です ね ||じぶん||まちがって|||||

あなた に 関して は 悪い うわさ しか 聞か なかった もの で … ||かんして||わるい|||きか|||

申し訳 あり ませ ん で し た もうしわけ||||||

( カズマ ) お っ ? 優しい |||やさしい

今 まで の 厳しい 口調 は 犯罪 者 用 だった の か いま|||きびしい|くちょう||はんざい|もの|よう|||

まったく うわさ を うのみ に し て 人 を 疑う だ なんて ― |||||||じん||うたがう||

検察 官 失格 じゃあ ない です か ね けんさつ|かん|しっかく|||||

す … すみません

俺 の 実績 を 知って ます ? おれ||じっせき||しって|

デュラ ハン 討伐 の 際 に は 最も 貢献 ! ||とうばつ||さい|||もっとも|こうけん

デストロイヤー 戦 に おい て は すばらしい 指揮 を 執り 撃破 ! |いくさ||||||しき||とり|げきは

そんな 俺 に 感謝 の 言葉 も なく 責め立てる だけ なんて ね ! |おれ||かんしゃ||ことば|||せめたてる|||

( イス の きしむ 音 ) いす|||おと

そんな 俺 に 感謝 の 言葉 も なく 責め立てる だけ なんて ね ! |おれ||かんしゃ||ことば|||せめたてる|||

す … すみません これ が 仕事 な もの で ||||しごと|||

もちろん サトウ さん の 実績 は 知って い ます ||||じっせき||しって||

しかし …

しかし ? しかし 何 です か ね ! ? ||なん|||

と いう か 容疑 が 晴れ た に も かかわら ず ― |||ようぎ||はれ|||||

お茶 も 出 ない ん です か ね ここ の 署 は ! おちゃ||だ||||||||しょ|

何 なら カツ 丼 でも い い ん だ けども ね なん||かつ|どんぶり|||||||

か … カツ 丼 ? |かつ|どんぶり

すみません その よう な もの は …

お茶 なら すぐ お 持ち し ます ので おちゃ||||もち|||

ぬるい ! ( セナ ) ひ っ !

ここ の 検察 官 は お茶 の ひと つ も いれ られ ない の か ! ||けんさつ|かん||おちゃ|||||||||

す … すみません

その キツ そう な 態度 と 相まって ― |きつ|||たいど||あいまって

どうせ 彼 氏 の 1 人 も い ない ん じゃ ない の か ね ? |かれ|うじ||じん|||||||||

聞い て みよ う か ききい||||

男 っ 気 の ひと つ ぐらい は ある の か ね ? おとこ||き|||||||||

あり ませ ん

( カズマ ) あ …

ええ この 性格 が 災い し て この 年 に も かかわら ず ― ||せいかく||わざわい||||とし||||

男 っ 気 なんて あり ませ ん と も おとこ||き||||||

これ で 満足 です か ? ||まんぞく||

あまり 調子 に 乗ら ない で ください ね |ちょうし||のら||||

ごめんなさい

あなた は ちまた で 何と 呼ば れ て いる か 知って い ます か ? ||||なんと|よば|||||しって|||

( カズマ ) いえ

カスマ だ と か クズマ だ と か

ひ … ひどい !

どこ の ど いつ だ ? そんな あだ名 を つけ や がった の は ! ||||||あだな||||||

( ため息 ) ためいき

念のため もう 一 度 聞き ます が ― ねんのため||ひと|たび|きき||

あなた は 本当 に 魔 王 軍 の 関係 者 で は ない の です ね ? ||ほんとう||ま|おう|ぐん||かんけい|もの||||||

魔 王 の 幹部 と 交流 が ある だ と か そんな こと は … ま|おう||かんぶ||こうりゅう||||||||

ない です って そんな もの !

俺 が … おれ|

( ベル の 音 ) べる||おと

( セナ ) あっ !

そんな 大層 な 男 に …\ N 見え … ます か ? |たいそう||おとこ||n|みえ||

( カズマ ) しまった ウィズ は 魔 王 軍 幹部 だった ||||ま|おう|ぐん|かんぶ|

( ろう屋 が 閉まる 音 ) ろうや||しまる|おと

( カラス の 鳴き声 ) からす||なきごえ

( カズマ ) ああ … あ ああ …

( 木づち の 音 ) きづち||おと

( 裁判 長 ) これ より 被告人 サトウ カズマ の 裁判 を 執り行う さいばん|ちょう|||ひこくにん||||さいばん||とりおこなう

( 荒い 息 ) あらい|いき

( カズマ ) オエエッ !

エエウ …

緊張 し てる ん です ね きんちょう|||||

大丈夫 あの 検察 官 が 涙 目 に なる ぐらい ― だいじょうぶ||けんさつ|かん||なみだ|め|||

論破 し て やり ます よ ろんぱ|||||

安心 しろ カズマ あんしん||

今回 の 件 に 関して は お前 は 何も 悪く ない こんかい||けん||かんして||おまえ||なにも|わるく|

( カズマ ) 頼もしい |たのもしい

とても 頼もしい … の だ が |たのもしい|||

ま ぁ この 私 に ドンと 任せ れ ば いい と 思う の |||わたくし||どんと|まかせ|||||おもう|

( カズマ ) こいつ が 問題 だ |||もんだい|

( アルダープ の 咳払い ) ||せきばらい

( アルダープ ) ふん …

ねえ ねえ 何 か 超 こっち 見 てる ん です けど ||なん||ちょう||み||||

( ダク ネス ) あれ が 領主 の アルダープ だ ||||りょうしゅ|||

( 裁判 長 ) で は 検察 官 は 前 へ ! さいばん|ちょう|||けんさつ|かん||ぜん|

ん … うん っ !

( セナ ) 領主 と いう 地位 の 人間 の 命 を 脅かし た こと は ― |りょうしゅ|||ちい||にんげん||いのち||おびやかし|||

国家 を 揺るがし かね ない 事件 です こっか||ゆるがし|||じけん|

よって 被告人 サトウ カズマ に ― |ひこくにん|||

国家 転覆 罪 の 適用 を 求め ます こっか|てんぷく|ざい||てきよう||もとめ|

証人 を ここ へ ! しょうにん|||

( カズマ たち ) あ !

( カズマ ・ ダク ネス ) クリス ! |||くりす

( クリス ) あ は は …\ N 何 か 呼び出さ れ ちゃ った くりす||||n|なん||よびださ|||

と いう こと で ―

クリス さん は 公衆 の 面前 で スティール を 使わ れ ― くりす|||こうしゅう||めんぜん||||つかわ|

下着 を はがれ た と … したぎ||||

間違い ない です ね ? まちがい|||

えっ と … 間違い で は ない けど でも あれ は … ||まちがい|||||||

( 魔法使い ) 私 見 た ん です ! まほうつかい|わたくし|み|||

( 魔法使い ) 私 見 た ん です ! まほうつかい|わたくし|み|||

( カズマ ) ひ っ !

( 魔法使い ) 路地 で パンツ を 振り回し て いる ところ を … まほうつかい|ろじ||ぱんつ||ふりまわし||||

その 男 と は ? |おとこ||

う … う う …

ヒュー ! !

( セナ ) 事実 だった と いう 確定 が 取れ た だけ で 結構 です |じじつ||||かくてい||とれ||||けっこう|

ありがとう ござい ます !

( セナ ) ミツルギキョウヤ さん ―

あなた は 被告人 に 魔 剣 を 奪わ れ 売り払わ れ た と ||ひこくにん||ま|けん||うばわ||うりはらわ|||

( ミツルギ ) ま … まあ その とおり です

でも あれ は もと は と 言え ば 僕 から 挑 ん だ … ||||||いえ||ぼく||いど||

( セナ ) ありがとう ござい ます ! ( ミツルギ ) あの もう ちょっと しゃ …

( セナ ) そして そちら の 2 人 は 魔 剣 を 取り返 そ う と し た 際 に ― ||||じん||ま|けん||とりかえ||||||さい|

公衆 の 面前 で 下着 を はぐ ぞ と 脅さ れ た の です ね ? こうしゅう||めんぜん||したぎ|||||おどさ|||||

( フィオ ) そう そう 脅さ れ た ん です |||おどさ||||

“ 俺 は 真 の 男女 平等 主義 者 だ から ― ” おれ||まこと||だんじょ|びょうどう|しゅぎ|もの||

“ 女の子 相手 でも ドロップ キック を 食らわ せ られる ” と か ! おんなのこ|あいて||どろっぷ|きっく||くらわ||||

この ひきょう 者 ! ||もの

( クレメア ) そう な ん です

“ この 公衆 の 面前 で 俺 の スティール が さく裂 する ぞ ” と か ! |こうしゅう||めんぜん||おれ||||さくれつ||||

( 男性 1 ) 見 まし た ! だんせい|み||

確かに 怪しい 手 の 動き で …― たしかに|あやしい|て||うごき|

あれ は 怪しい 手 の 動き で し た ! ||あやしい|て||うごき|||

ありがとう ござい ます !

( 男性 2 ) 変態 だ ( 女性 ) ひどい だんせい|へんたい||じょせい|

( 男性 3 ) クズ だ … だんせい|くず|

( カズマ ) マズ い !

いよいよ もって これ は マズ い ぞ … !

もう いい だ ろ う さっさと 極刑 に しろ ||||||きょっけい||

( めぐみ ん ) 異議 あり ! ||いぎ|

カズマ の 性格 が 曲がって いる の は 認め ます ||せいかく||まがって||||みとめ|

ですが こんな 証言 など 証拠 に も なり ませ ん よ ! ||しょうげん||しょうこ||||||

( カズマ ) めぐみ ん !

カズマ が テロリスト だ と 言う なら ― ||てろりすと|||いう|

もっと まし な 根拠 を 持って き て ください |||こんきょ||もって|||

そう それ 根拠 よ ! ||こんきょ|

根拠 ? よろしい でしょ う こんきょ|||

1 つ !

デュラ ハン を 倒し た と は いえ ― |||たおし||||

街 に 洪水 に よる 多大 な 被害 を 負わ せ がい||こうずい|||ただい||ひがい||おわ|

はっ !

2 つ !

街 の 近く で 爆裂 魔法 を 放ち 地形 や 生態 系 を 変え ― がい||ちかく||ばくれつ|まほう||はなち|ちけい||せいたい|けい||かえ

あま つ さえ この 数 日 に おい て は 深夜 に 騒音 騒ぎ を 起こし ||||すう|ひ|||||しんや||そうおん|さわぎ||おこし

はっ !

( カズマ ) ダメ だ この 弁護人 たち |だめ|||べんごにん|

そして 3 つ !

被告人 は アン デッド に しか 使え ない スキル ― ひこくにん||||||つかえ||

“ ドレイン タッチ ” を 使った と いう 目撃 情報 が あり ます ! |たっち||つかった|||もくげき|じょうほう|||

( カズマ ) は っ !

黙秘 だ ! 黙秘 権 を 行使 する の だ ! もくひ||もくひ|けん||こうし|||

耳 を 塞 い で も なかった こと に は でき ませ ん よ ! みみ||ふさ|||||||||||

最も 大きな 根拠 と して ― もっとも|おおきな|こんきょ||

あなた に 魔 王 軍 の 者 と の 交流 は ない か と 尋ね まし た ||ま|おう|ぐん||もの|||こうりゅう|||||たずね||

その 際 魔 導 具 が ウソ を 感知 し た の です |さい|ま|みちび|つぶさ||うそ||かんち||||

これ こそ が 証拠 で は ない でしょう か ! ? |||しょうこ|||||

もう ダメ ! もう ダメ よ |だめ||だめ|

カズマ さん 犯罪 者 だ よ ! ||はんざい|もの||

神 よ ! 一体 どう し たら … かみ||いったい|||

もう いい だ ろ う

そい つ は 間違い なく 魔 王 軍 の 関係 者 だ |||まちがい||ま|おう|ぐん||かんけい|もの|

( カズマ ) は っ !

でか した オッサン これ は チャンス だ ! |||||ちゃんす|

わし の 屋敷 に 爆発 物 を 送りつけ た ん だ ぞ ||やしき||ばくはつ|ぶつ||おくりつけ||||

すぐに 死刑 に しろ ! |しけい||

違う ! ちがう

俺 は 魔 王 軍 の 関係 者 なんか じゃ ない ! おれ||ま|おう|ぐん||かんけい|もの|||

テロリスト で も ない ! てろりすと|||

何 を いまさら なん||

あなた の 証言 が ウソ で ある こと 確認 し て いる ! ||しょうげん||うそ||||かくにん|||

いい か しっかり 見 とけ よ ! |||み||

言う ぞ 俺 は ― いう||おれ|

魔 王 軍 の 手先 でも テロリスト でも 何でもない ! ま|おう|ぐん||てさき||てろりすと||なんでもない

そんな …

裁判 長 ! さいばん|ちょう

これ で は 検察 官 の 主張 は 証拠 と 認める わけ に は いき ませ ん ね |||けんさつ|かん||しゅちょう||しょうこ||みとめる|||||||

あ …

( ため息 ) ためいき

( 裁判 長 ) ふむ … さいばん|ちょう|

よって 被告人 サトウ カズマ ― |ひこくにん||

あなた へ の 嫌疑 は 不十分 と 見 なし 無罪 と … |||けんぎ||ふじゅうぶん||み||むざい|

( アルダープ ) ダメ だ 裁判 長 |だめ||さいばん|ちょう

( 裁判 長 ) アルダープ 殿 ? さいばん|ちょう||しんがり

わし に 恥 を かか せる 気 か ||はじ||||き|

ん ー ? |-

あ … ああ …

何 だ よ それ 汚い だ ろ ! なん||||きたない||

ふん ! 冒険 者 風情 が ! |ぼうけん|もの|ふぜい|

( カズマ ) これ だ から 中世 は … ! ||||ちゅうせい|

被告人 は 有罪 よって 判決 は ― ひこくにん||ゆうざい||はんけつ|

死刑 に … しけい|

おかしい だ ろ ぉ ー っ ! ||||-|

( ダク ネス ) 裁判 長 ||さいばん|ちょう

私 の 話 を 聞い て もらえ ない だ ろ う か わたくし||はなし||ききい|||||||

ダク ネス

( 裁判 長 ) それ は ― さいばん|ちょう||

ダスティ ネス 家 の 紋章 ! ||いえ||もんしょう

チッ !

ダスティ ネス 家 って … ||いえ|

国王 の 懐 刀 と いわ れる 名家 です よ こくおう||ふところ|かたな||||めいか||

( 荒 くれ 者 ) あの お嬢さん ― あら||もの||おじょうさん

最初 から 何 か ある と 思って い た が さいしょ||なん||||おもって|||

まさか な

せっかく 黙って て やった のに |だまって|||

ヤツ は こう かつ だ やつ||||

こう で も し ない と 死刑 に さ れ て い た ぞ ||||||しけい|||||||

( カズマ ) ん …

( ダク ネス ) この 裁判 私 に 預から せ て は くれ ない だ ろ う か |||さいばん|わたくし||あずから|||||||||

う ぬ ぬ …

なかった こと に し て くれ と 言って いる の で は ない |||||||いって|||||

時間 を もらえ れ ば この 男 の 潔白 を 必ず 証明 し て み せる じかん||||||おとこ||けっぱく||かならず|しょうめい||||

いくら ダスティ ネス 家 の 威光 が あ ろ う と … |||いえ||いこう|||||

これ は 私 から あなた へ の 借り に なる ||わたくし|||||かり||

だから 私 に できる こと なら 何でも 1 つ 言う こと を 聞こ う |わたくし|||||なんでも||いう|||ききこ|

う お ー っ ||-|

う へ ぇ … 何でも ? |||なんでも

( ダク ネス ) そう 何でも だ |||なんでも|

( 冒険 者 1 ) ダク ネス さん ( 冒険 者 2 ) ダク ネス … ぼうけん|もの||||ぼうけん|もの||

( セドル ) そ … そうだ ! カズマ は 悪く ない ||そう だ|||わるく|

( ガリル ) 割引 券 も くれ たし な |わりびき|けん||||

裁判 なんて クソ くら え だ さいばん||くそ|||

カズマ ! カズマ !

( 冒険 者 たち ) カズマ ! カズマ ! カズマ ! カズマ ! カズマ … ぼうけん|もの||||||

静粛 に ! 静粛 に ! せいしゅく||せいしゅく|

う ~ …

( めぐみ ん ・ アクア ) う わ ぁ …

静粛 に ! せいしゅく|

静粛 に って 言って ん だ ろ う が ボケーッ ! ! せいしゅく|||いって||||||

( ダスト の 叫び声 ) ||さけびごえ

( 裁判 長 の 咳払い ) さいばん|ちょう||せきばらい

ほかなら ぬ ダスティ ネス 家 の ご 令嬢 の 頼み ||||いえ|||れいじょう||たのみ

あなた の 言葉 を 信じ ま しょ う ||ことば||しんじ|||

( 裁判 長 ) 被告人 サトウ カズマ の 判決 を 保留 と する さいばん|ちょう|ひこくにん||||はんけつ||ほりゅう||

( 観衆 ) おお ~ ! ( カズマ ) は ~ っ かんしゅう||||

やった わ ね ! カズマ

よく 分か ん ない けど ― |わか|||

死刑 じゃ ない って こと は めでたい って こと よ ね しけい||||||||||

ヨッ ! 祝い の 花鳥 風月 ~ |いわい||かちょう|ふうげつ

フッ ! 私 の 頭脳 と 弁護 が ― |わたくし||ずのう||べんご|

功 を 奏し まし た ね いさお||そうし|||

お前 ら は 早々 に 諦め て た だ ろ おまえ|||はやばや||あきらめ||||

( カズマ ) 今日 ばかり は 礼 を 言わ ない と な … へ へ っ |きょう|||れい||いわ||||||

まだ 油断 は でき ない |ゆだん|||

だが アルダープ の こと は ―

任せ て おけ まかせ||

( カズマ ) 大丈夫 か よ ? |だいじょうぶ||

あの オッサン お前 を 見る 目 が ヤバ かった ぞ ||おまえ||みる|め||||

すごい こと 要求 さ れ ちゃ うん じゃ ない の か ? ||ようきゅう||||||||

おお っ ! す … すごい こと !

( 荒い 息 ) あらい|いき

( カズマ ) 俺 の 心配 を 返 せよ |おれ||しんぱい||かえ|

( ダク ネス ) あ … いや 大丈夫 だ ||||だいじょうぶ|

では 行って くる |おこなって|

( カズマ ) ララ ティーナ

( ダク ネス ) その 名 で 呼ぶ な ! |||な||よぶ|

何 な ん だ … もう ぶ … ぶ っ 殺し て やる なん||||||||ころし||

( カズマ ) フッ …

( カズマ ) 俺 に 課 せ られ た 使命 は 2 つ |おれ||か||||しめい||

1 つ は 俺 が 魔 王 軍 の 手 の 者 で は ない と ― ||おれ||ま|おう|ぐん||て||もの||||

証明 する こと しょうめい||

そして 2 つ 目 は 領主 の 屋敷 の 弁償 だ ||め||りょうしゅ||やしき||べんしょう|

理不尽 な 要求 だ けど ― りふじん||ようきゅう||

かばって くれ た ダク ネス の ため に も ―

やる しか ない

ここ から 俺 の 冒険 の ― ||おれ||ぼうけん|

第 2 章 の 始まり だ ! だい|しょう||はじまり|

( 足音 ) あしおと

( 足音 ) あしおと

( カズマ ) う わ っ !

( 兵士 ) 裁判 所 の 命 ( めい ) に より ― へいし|さいばん|しょ||いのち|||

被告人 の 借金 を 私財 より 差し押さえ と する こと と なった ! ひこくにん||しゃっきん||しざい||さしおさえ|||||

( 泣き声 ) なきごえ

( カズマ ) 俺 の 冒険 の ― |おれ||ぼうけん|

第 2 章 の … 始まり だ だい|しょう||はじまり|

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