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進撃の巨人 3, Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 07

Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 07

♪〜

〜♪

( ロッド ) ようやく 誰 も い なく なった ようだ

( クリスタ ) お 父さん

( ロッド ) 待た せて 悪かった

いい かい ヒストリア

おかしな 話 に 聞こえる だろう が フリーダ は まだ 死んで い ない んだ

え ?

フリーダ の 記憶 は まだ 生きて いる

お前 は 姉さん に 会い たい か ?

うん

( グリシャ ) いい か エレン

( エレン ) う っ

( グリシャ ) 母さん の 敵 ( かたき ) は お前 が 討つ んだ

( エレン の 叫び声 )

( カーフェン ) あ ? ( 隊員 たち ) ん ?

( カーフェン ) 入って きた か

( 物音 ) ( カーフェン ) はっ

あれ は …

一体 何 を ?

( カーフェン ) 火 矢 ?

( 爆発 音 )

( 隊員 ) う っ

火薬 !

そして あの 燃え 方

油 の 入った 袋 が 飛散 して いる

これ は マズ い

( 隊員 ) 突破 さ れる ぞ

( 隊員 ) 撃ち落とせ ( 発砲 音 )

(2 人 ) あ !

信 煙 弾 !

ち っ

煙 が 邪魔で 的 が 絞れ ない

( リヴァイ )24 32

敵 数 35! 手前 の 柱 に 固まって いる

作戦 続行 ! 全て の 敵 を ここ で たたく

総員 散 開 ! 複数 で 1 人 ずつ 囲め

また 煙 だ ゲホッ

クソ 敵 は どこ だ ?

( ジャン ) う っ

( アルミン ) 対人 立体 機動 装置 の 弱点 の ひと つ は

散 弾 の 射 線 と アンカー の 射 出 装置 が 同じ 方向 を 向いて いる こと に ある

つまり 敵 の 背面 側 は 完全に 射程 外 だ

あっ

( ジャン ) う 〜 っ !

あ …

うりゃ !

( 隊員 ) はっ あそこ だ 撃て !

( 隊員 ) う う っ ! ( 銃声 )

外した

どこ だ ?

( コニー ) う あ ! ( 切り裂く 音 )

ぐ あ …

こいつ !

はっ

う っ

サシャ

コニー ! 煙 に 隠れ ながら 戦う んだ

( 隊員 ) くらえ !

( ハンジ ) あっ

( 銃声 )

クソ 〜

( アルミン ) 何より の 弱点 は 2 発 撃た せて しまえば

次の 装填 ( そうてん ) まで 時間 が かかる こと

( カーフェン ) マズ いね これ は

( 隊員 ) なんだ この 女

( 隊員 ) が あっ

( 隊員 ) う っ

( 隊員 ) うわ っ …

( カーフェン ) ここ まで 接近 さ れたら 白 刃 戦 の ほう が 有利

( 隊員 ) うりゃ 〜!

( ミカサ ) えい !

( カーフェン ) ヤツ を 止め なければ

( 切り裂く 音 )

( 隊員 たち ) ぐ わ っ

( カーフェン ) はっ

( カーフェン ) これ で は 全滅 する !

( ケニー ) ひ ゃっ ほ 〜 い

( 銃声 )

( リヴァイ ) くっ

( ケニー ) よ お リヴァイ

ホント は お め え に 構って る 暇な ん ざ ねえ んだ が

ここ を 突破 さ れちゃ 元 も 子 も ない んで な

しかた ねえ 遊んで やる よ

おら !

ベロベロバア 〜

お ?

( リヴァイ ) う お 〜!

元気だ な おい

( リヴァイ ) ち っ

ち っ

あっ

( カーフェン ) ん ? ( ミカサ ) う 〜!

まだ 遊び 足り ねえ の か よ った く

( リヴァイ ) はっ

( ケニー ) 教えて やった な

敵 を 追う とき は 前 ばかり 見る なって

くっ … う っ

( ケニー ) こっち だ うす の ろ !

ち っ

( 爆発 音 )

( ケニー ) おう ?

( リヴァイ ) う お 〜!

ぐ お 〜!

( ケニー ) ぐ わ っ

バカ 野郎 …

痛 ( い ) って え じゃ ねえ か

( カーフェン ) せめて 1 人 敵 に 穴 が 空けば …

ん ?

え ? 2 発 と も 大 外れ だ が ?

君 も 生き 急ぐ タイプ かな ?

ひ っ

う っ 痛 った

う あ 〜!

( ハンジ ) う っ

ぐ わ っ

( リヴァイ ) う っ ( ミカサ ) はっ

(2 人 ) あっ ( コニー ) はっ

( ジャン ) は っ … ハンジ さ 〜 ん !

今 だ ! 総員 最終 防衛 地点 まで 後退

守り を 立て直す

ち っ えい

もう 邪魔 す んな よ ど チビ

痛 って え

落とせ

( 隊員 ) う っ

( カーフェン ) 隊長 は 儀式 の 間 へ

ああ そう さ せて もらう ぜ

( ロッド ) 敵 が 近づき つつ ある ようだ 急ごう ヒストリア

うん

( エレン ) う っ う う っ !

(2 人 ) ん ?

( エレン の 叫び声 )

なに よ エレン そんなに にらんで

彼 は 自分 の 運命 を 悟った のだ よ

彼 に 奪わ れた 力 は あるべき 場所 へ 帰る だろう

ヒストリア お前 の 中 へ と な

( クリスタ ) え ?

( エレン の 叫び声 )

この 洞窟 は 今 から 約 100 年 前 ある 巨人 の 力 で 造ら れた

あの 三重 の 壁 も その 巨人 の 力 だ

巨大な 壁 を 築く こと で 人類 を 守った のだ

そして その 巨人 の 力 は 人々 の 心 に まで 影響 を 与え

記憶 を 改ざん した

それ は いく つ か の 血族 を 除いて だ が

その 末 裔 ( まつ えい ) も ほか の 人類 も

100 年 前 の 世界 の 歴史 を 誰 も 覚えて い ない

ただ 一 人 フリーダ ・ レイス を 除いて は

フリーダ が 持って いた もの は 巨人 の 力 だけ で は ない

この 世界 の 成り立ち と その 経緯 の 全て を 知っていた のだ

彼女 が それ を 手 に した の は 15 歳 の とき

今 から 8 年 前 の この 場所 で

彼女 の 叔父 に あたる 私 の 弟 を 食べた とき から だ

( ロッド ) フリーダ は “ 始祖 の 巨人 の 力 ” と 世界 の 記憶 を 継承 した

同じ こと が 100 年 何 代 に も わたり 繰り返さ れて きた

お 父さん

ああ

要は フリーダ が 巨人 の 力 を 使えれば 何も 問題 は なかった のだ

この世 の 巨人 を 駆逐 する こと も できた であろう な

彼 の 父親 が 奪ったり する こと が なければ …

( エレン ) はっ

( ロッド ) 今 その 力 は エレン の 中 に ある

しかし その 力 は

レイス 王家 の 血 を 引く 者 で ない と 真 の 力 が 発揮 さ れ ない

彼 が その 器 で あり 続ける かぎり この 地獄 は 続く のだ

( クリスタ ) えっ じゃあ …

( ケニー ) おいおい おいおい おいおい !

( ロッド ) ケニー

( ケニー ) それ じゃ レイス 家 が エレン を 食わ なきゃ

真 の 王 に は なれ ねえ の か よ

そう だ が ?

じゃ … じゃあ 俺 が 巨人 に なって エレン を 食って も

意味 ねえ の か よ

何 を 言って …

う お っ

お 父さん !

私 が ウソ を 言って る と 思う か ?

いい や

この 継承 の 儀式 の 瞬間 だけ は ウソ を つか ねえ はずだ と 思った から

この 日 を 待った

まったく 俺 の 気持ち に 気付いて おき ながら

散々 ( さんざん ) 利用 して くれた もん だ なあ この 色 男 が よ

感謝 する

お前 の ような 野良犬 を 引き入れた とち 狂った 弟 の 気まぐれに

それ 以上 ウーリ を 侮辱 すれば て め え の 頭 が 半分 減る ぜ

( クリスタ ) やめろ

父 を 放せ

( うめき声 )

ハ 〜 ア

お め え は なんて 哀れな んだ ヒストリア

もう 分かった だ ろ

この 親父 ( おやじ ) は お め え を 化け物 に 変えて

エレン を 食わせよう と して んだ と よ

う っ

それ が 私 の 使命 でしょ

う …

( クリスタ ) そう 私 は エレン を 食って 姉さん を 取り返す

そして 世界 の 歴史 を 継承 し この世 から 巨人 を 駆逐 する

それ が 私 の 使命 よ

おいおい ヒストリア

この 親父 が お め え に した 仕打ち を 忘れた の か ?

こいつ は ただ お め え の 血 に 用 が あった だけ だ

おまけに 自分 が 巨人 に なり たく ねえ から

弟 や 娘 に なすりつける ような クズ

それ が お め え の 父親 だ

う っ

( ケニー ) お ?

違う ぞ ヒストリア

私 が 巨人 に なる わけに は いか ない んだ

ほか の 者 を 信用 して は いけない

( ケニー ) へえ そう な の かい

( クリスタ ) お 父さん

( ロッド ) ゲホッ

ケニー 今 まで よく やって くれた

お前 は 自由だ

ほか の 生きがい を 探して 長生き しろ

それ じゃあ つま ん ねえ んだ よ

ケニー 何 を する つもりだ ?

巨人 に なれば いい もう 邪魔 は しね えよ

( ケニー ) ただし 用意 ドン で だ

( エレン ) ぐ わ っ

( ケニー ) お互い が 巨人 に なって 殺し 合う

ヒストリア が 勝てば 平和 が 訪れる

エレン に 負ければ 状況 は 変わら ねえ

寿命 が 尽きる まで 息 して ろ って ? それ が 生きて いる と いえる の か

ヒストリア !

この 注射 なら 強力な 巨人 に なれる

食う と いって も 正確に は

背骨 を かみ砕き 脊髄 液 を 体 内 に 入れれば よい のだ

あっ …

( ケニー ) おっと 離れ ねえ と な

急げ ヒストリア

はっ

なんで よ エレン なんで 巨人 化 し ない の ?

私 が 巨人 に なれば 食べ られる んだ よ そのまま だ と

( すすり泣く 声 )

あっ

やる んだ ! ヒストリア

いら なかった んだ よ

え ?

俺 も 俺 の 親父 も

親父 が 5 年 前 に ここ で こんな こと を し なければ

お前 の 姉ちゃん が

全て なんとか して くれる はずだった んだ ろ ?

親父 が 巨人 の 力 を あるべき ところ から 盗んだ せい で

一体 どれ だけ 人 が 死んだ ?

アルミン の じいちゃん

トーマス ナック ミーナ ミリウス マルコ

リヴァイ 班 の みんな

ストヘス 区 の 住人

俺 を 助けよう と した 兵士

ハンネス さん

とても 俺 は 償い きれ ない

いら なかった んだ よ

あの 訓練 の 日々 も 壁 の 外 へ の 夢 も

( 鼻 を すする 音 )

俺 は いら なかった んだ

( エレン ) だ から せめて お前 の 手 で 終わら せて くれ

俺 を 食って 人類 を 救って くれ

う う っ

あと は 任せた

エレン あの とき は

私 の こと を 普通の ヤツ だって 言って くれて

うれしかった よ

( ユミル ) お前 いい こと しよう と して る だ ろ

ああ …

どうした ヒストリア 怖い か ?

中 の 液 を 体 内 に 押し込む だけ で いい んだ ぞ

( クリスタ ) お 父さん

どうして … どうして レイス 家 は

100 年 も の 間 巨人 を 駆逐 して 人類 を 解放 して あげ なかった の ?

全て の 巨人 を 支配 する 力 を 持って おき ながら

( ロッド ) それ は この 壁 の 世界 を 創った 初代 レイス の 王 が

巨人 に 支配 さ れる 世界 を 望んだ から だ

初代 王 は それ こそ が 真 の 平和だ と 信じて いる

なぜ か は 分から ない

世界 の 記憶 を 見た 者 に しか

私 も かつて 弟 と 共に 人類 を 巨人 から 解放 する こと を 願い

何度 も 父 に 訴えた

しかし それ が かなう こと は なかった

やがて 父 が その 役目 を 託す とき が 来た

私 は 巨人 の 力 を 受け継いだ 弟 の 目 を 見て

その 意味 を 理解 した

この 世界 を 創り この世 の 理 ( ことわり ) を つかさどる —

全知全能 に して 唯一 の 存在 へ と 弟 は なった のだ

それ を 何と 呼ぶ か 分かる か ?

神 だ

我々 は それ を 神 と 呼ぶ

私 の 使命 は 神 を この 世界 に 呼び戻し

祈り を ささげる こと に ある

祈って いる よ ヒストリア

神 は 人類 を 導いて くれる と

( ユミル ) クリスタ

お前 の 生き 方 に 口出し する 権利 は 私 に は ない

だから これ は ただ の … 私 の 願望 なんだ が な

お前 胸 張って 生きろ よ

あ 〜!

ヒストリア 〜!

( クリスタ ) うりゃ !

ぐ わ あっ

( クリスタ ) なに が 神 だ !

都合 の いい 逃げ道 作って 都合 よく 人 を 扇動 して

もう これ 以上 私 を 殺して たまる か

はっ

ハッ ハハハ いい ぞ お め えら 面白 ( お も しれ ) え

何 やって る ヒストリア !

エレン 逃げる よ

おい ! やめろ

俺 が このまま 生きて たら みんな が 困る んだ

早く 俺 を 食って くれ もう つらい んだ よ 生きて たって

うるさい バカ ! 泣き虫 黙れ !

( エレン ) へ ?

巨人 を 駆逐 する って 誰 が そんな 面倒な こと やる もんか

むしろ 人類 なんて 嫌いだ 巨人 に 滅ぼさ れたら いい んだ

つまり 私 は 人類 の 敵 分かる ? 最低 最悪の 超 悪い 子

エレン を ここ から 逃がす そんで 全部 ぶ っ 壊して やる

ハア ハア …

父さん … ウーリ フリーダ

待って て 僕 が 今 …

♪〜

〜♪

( アルミン ) 巨人 に なった ロッド ・ レイス

崩落 する 岩 から ミカサ たち を 守る ため

エレン は 再び 選択 を 迫ら れる

次回 「 オルブド 区 外壁 」


Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 07 shingeki||kyojin|season|attack||titan|season|episode Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 07

♪〜

〜♪

( ロッド ) ようやく 誰 も い なく なった ようだ ||だれ|||||

( クリスタ ) お 父さん ||とうさん

( ロッド ) 待た せて 悪かった |また||わるかった

いい かい ヒストリア

おかしな 話 に 聞こえる だろう が フリーダ は まだ 死んで い ない んだ |はなし||きこえる||||||しんで|||

え ?

フリーダ の 記憶 は まだ 生きて いる ||きおく|||いきて|

お前 は 姉さん に 会い たい か ? おまえ||ねえさん||あい||

うん

( グリシャ ) いい か エレン

( エレン ) う っ

( グリシャ ) 母さん の 敵 ( かたき ) は お前 が 討つ んだ |かあさん||てき|||おまえ||うつ|

( エレン の 叫び声 ) ||さけびごえ

( カーフェン ) あ ? ( 隊員 たち ) ん ? ||たいいん||

( カーフェン ) 入って きた か |はいって||

( 物音 ) ( カーフェン ) はっ ものおと||

あれ は …

一体 何 を ? いったい|なん|

( カーフェン ) 火 矢 ? |ひ|や

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( 隊員 ) う っ たいいん||

火薬 ! かやく

そして あの 燃え 方 ||もえ|かた

油 の 入った 袋 が 飛散 して いる あぶら||はいった|ふくろ||ひさん||

これ は マズ い

( 隊員 ) 突破 さ れる ぞ たいいん|とっぱ|||

( 隊員 ) 撃ち落とせ ( 発砲 音 ) たいいん|うちおとせ|はっぽう|おと

(2 人 ) あ ! じん|

信 煙 弾 ! しん|けむり|たま

ち っ

煙 が 邪魔で 的 が 絞れ ない けむり||じゃまで|てき||しぼれ|

( リヴァイ )24 32

敵 数 35! 手前 の 柱 に 固まって いる てき|すう|てまえ||ちゅう||かたまって|

作戦 続行 ! 全て の 敵 を ここ で たたく さくせん|ぞっこう|すべて||てき||||

総員 散 開 !  複数 で 1 人 ずつ 囲め そういん|ち|ひらき|ふくすう||じん||かこめ

また 煙 だ   ゲホッ |けむり||

クソ   敵 は どこ だ ? くそ|てき|||

( ジャン ) う っ

( アルミン ) 対人 立体 機動 装置 の 弱点 の ひと つ は |たいじん|りったい|きどう|そうち||じゃくてん||||

散 弾 の 射 線 と アンカー の 射 出 装置 が 同じ 方向 を 向いて いる こと に ある ち|たま||い|せん||あんかー||い|だ|そうち||おなじ|ほうこう||むいて||||

つまり 敵 の 背面 側 は 完全に 射程 外 だ |てき||はいめん|がわ||かんぜんに|しゃてい|がい|

あっ

( ジャン ) う 〜 っ !

あ …

うりゃ !

( 隊員 ) はっ あそこ だ   撃て ! たいいん||||うて

( 隊員 ) う う っ ! ( 銃声 ) たいいん||||じゅうせい

外した はずした

どこ だ ?

( コニー ) う あ ! ( 切り裂く 音 ) |||きりさく|おと

ぐ あ …

こいつ !

はっ

う っ

サシャ

コニー !  煙 に 隠れ ながら 戦う んだ |けむり||かくれ||たたかう|

( 隊員 ) くらえ ! たいいん|

( ハンジ ) あっ

( 銃声 ) じゅうせい

クソ 〜 くそ

( アルミン ) 何より の 弱点 は 2 発 撃た せて しまえば |なにより||じゃくてん||はつ|うた||

次の 装填 ( そうてん ) まで 時間 が かかる こと つぎの|そうてん|||じかん|||

( カーフェン ) マズ いね これ は

( 隊員 ) なんだ この 女 たいいん|||おんな

( 隊員 ) が あっ たいいん||

( 隊員 ) う っ たいいん||

( 隊員 ) うわ っ … たいいん||

( カーフェン ) ここ まで 接近 さ れたら 白 刃 戦 の ほう が 有利 |||せっきん|||しろ|は|いくさ||||ゆうり

( 隊員 ) うりゃ 〜! たいいん|

( ミカサ ) えい !

( カーフェン ) ヤツ を 止め なければ |やつ||とどめ|

( 切り裂く 音 ) きりさく|おと

( 隊員 たち ) ぐ わ っ たいいん||||

( カーフェン ) はっ

( カーフェン ) これ で は 全滅 する ! ||||ぜんめつ|

( ケニー ) ひ ゃっ ほ 〜 い

( 銃声 ) じゅうせい

( リヴァイ ) くっ

( ケニー ) よ お リヴァイ

ホント は お め え に 構って る 暇な ん ざ ねえ んだ が ほんと||||||かまって||ひまな|||||

ここ を 突破 さ れちゃ 元 も 子 も ない んで な ||とっぱ|||もと||こ||||

しかた ねえ   遊んで やる よ ||あそんで||

おら !

ベロベロバア 〜

お ?

( リヴァイ ) う お 〜!

元気だ な   おい げんきだ||

( リヴァイ ) ち っ

ち っ

あっ

( カーフェン ) ん ? ( ミカサ ) う 〜!

まだ 遊び 足り ねえ の か よ   った く |あそび|たり||||||

( リヴァイ ) はっ

( ケニー ) 教えて やった な |おしえて||

敵 を 追う とき は 前 ばかり 見る なって てき||おう|||ぜん||みる|

くっ … う っ

( ケニー ) こっち だ うす の ろ !

ち っ

( 爆発 音 ) ばくはつ|おと

( ケニー ) おう ?

( リヴァイ ) う お 〜!

ぐ お 〜!

( ケニー ) ぐ わ っ

バカ 野郎 … ばか|やろう

痛 ( い ) って え じゃ ねえ か つう||||||

( カーフェン ) せめて 1 人 敵 に 穴 が 空けば … ||じん|てき||あな||あけば

ん ?

え ? 2 発 と も 大 外れ だ が ? |はつ|||だい|はずれ||

君 も 生き 急ぐ タイプ かな ? きみ||いき|いそぐ|たいぷ|

ひ っ

う っ   痛 った ||つう|

う あ 〜!

( ハンジ ) う っ

ぐ わ っ

( リヴァイ ) う っ ( ミカサ ) はっ

(2 人 ) あっ ( コニー ) はっ じん|||

( ジャン ) は っ … ハンジ さ 〜 ん !

今 だ ! 総員 最終 防衛 地点 まで 後退 いま||そういん|さいしゅう|ぼうえい|ちてん||こうたい

守り を 立て直す まもり||たてなおす

ち っ   えい

もう 邪魔 す んな よ   ど チビ |じゃま|||||

痛 って え つう||

落とせ おとせ

( 隊員 ) う っ たいいん||

( カーフェン ) 隊長 は 儀式 の 間 へ |たいちょう||ぎしき||あいだ|

ああ そう さ せて もらう ぜ

( ロッド ) 敵 が 近づき つつ ある ようだ 急ごう ヒストリア |てき||ちかづき||||いそごう|

うん

( エレン ) う っ う う っ !

(2 人 ) ん ? じん|

( エレン の 叫び声 ) ||さけびごえ

なに よ エレン そんなに にらんで

彼 は 自分 の 運命 を 悟った のだ よ かれ||じぶん||うんめい||さとった||

彼 に 奪わ れた 力 は あるべき 場所 へ 帰る だろう かれ||うばわ||ちから|||ばしょ||かえる|

ヒストリア   お前 の 中 へ と な |おまえ||なか|||

( クリスタ ) え ?

( エレン の 叫び声 ) ||さけびごえ

この 洞窟 は 今 から 約 100 年 前 ある 巨人 の 力 で 造ら れた |どうくつ||いま||やく|とし|ぜん||きょじん||ちから||つくら|

あの 三重 の 壁 も その 巨人 の 力 だ |みえ||かべ|||きょじん||ちから|

巨大な 壁 を 築く こと で 人類 を 守った のだ きょだいな|かべ||きずく|||じんるい||まもった|

そして その 巨人 の 力 は 人々 の 心 に まで 影響 を 与え ||きょじん||ちから||ひとびと||こころ|||えいきょう||あたえ

記憶 を 改ざん した きおく||かいざん|

それ は いく つ か の 血族 を 除いて だ が ||||||けつぞく||のぞいて||

その 末 裔 ( まつ えい ) も ほか の 人類 も |すえ|えい||||||じんるい|

100 年 前 の 世界 の 歴史 を 誰 も 覚えて い ない とし|ぜん||せかい||れきし||だれ||おぼえて||

ただ 一 人 フリーダ ・ レイス を 除いて は |ひと|じん||||のぞいて|

フリーダ が 持って いた もの は 巨人 の 力 だけ で は ない ||もって||||きょじん||ちから||||

この 世界 の 成り立ち と その 経緯 の 全て を 知っていた のだ |せかい||なりたち|||けいい||すべて||しっていた|

彼女 が それ を 手 に した の は 15 歳 の とき かのじょ||||て|||||さい||

今 から 8 年 前 の この 場所 で いま||とし|ぜん|||ばしょ|

彼女 の 叔父 に あたる 私 の 弟 を 食べた とき から だ かのじょ||おじ|||わたくし||おとうと||たべた|||

( ロッド ) フリーダ は “ 始祖 の 巨人 の 力 ” と 世界 の 記憶 を 継承 した |||しそ||きょじん||ちから||せかい||きおく||けいしょう|

同じ こと が 100 年 何 代 に も わたり 繰り返さ れて きた おなじ|||とし|なん|だい||||くりかえさ||

お 父さん |とうさん

ああ

要は フリーダ が 巨人 の 力 を 使えれば 何も 問題 は なかった のだ ようは|||きょじん||ちから||つかえれば|なにも|もんだい|||

この世 の 巨人 を 駆逐 する こと も できた であろう な このよ||きょじん||くちく||||||

彼 の 父親 が 奪ったり する こと が なければ … かれ||ちちおや||うばったり||||

( エレン ) はっ

( ロッド ) 今 その 力 は エレン の 中 に ある |いま||ちから||||なか||

しかし その 力 は ||ちから|

レイス 王家 の 血 を 引く 者 で ない と 真 の 力 が 発揮 さ れ ない |おうけ||ち||ひく|もの||||まこと||ちから||はっき|||

彼 が その 器 で あり 続ける かぎり この 地獄 は 続く のだ かれ|||うつわ|||つづける|||じごく||つづく|

( クリスタ ) えっ   じゃあ …

( ケニー ) おいおい おいおい   おいおい !

( ロッド ) ケニー

( ケニー ) それ じゃ レイス 家 が エレン を 食わ なきゃ ||||いえ||||くわ|

真 の 王 に は なれ ねえ の か よ まこと||おう|||||||

そう だ が ?

じゃ … じゃあ 俺 が 巨人 に なって エレン を 食って も ||おれ||きょじん|||||くって|

意味 ねえ の か よ いみ||||

何 を 言って … なん||いって

う お っ

お 父さん ! |とうさん

私 が ウソ を 言って る と 思う か ? わたくし||うそ||いって|||おもう|

いい や

この 継承 の 儀式 の 瞬間 だけ は ウソ を つか ねえ はずだ と 思った から |けいしょう||ぎしき||しゅんかん|||うそ||||||おもった|

この 日 を 待った |ひ||まった

まったく 俺 の 気持ち に 気付いて おき ながら |おれ||きもち||きづいて||

散々 ( さんざん ) 利用 して くれた もん だ なあ この 色 男 が よ さんざん||りよう|||||||いろ|おとこ||

感謝 する かんしゃ|

お前 の ような 野良犬 を 引き入れた とち 狂った 弟 の 気まぐれに おまえ|||のらいぬ||ひきいれた||くるった|おとうと||きまぐれに

それ 以上 ウーリ を 侮辱 すれば て め え の 頭 が 半分 減る ぜ |いじょう|||ぶじょく||||||あたま||はんぶん|へる|

( クリスタ ) やめろ

父 を 放せ ちち||はなせ

( うめき声 ) うめきごえ

ハ 〜 ア

お め え は なんて 哀れな んだ ヒストリア |||||あわれな||

もう 分かった だ ろ |わかった||

この 親父 ( おやじ ) は お め え を 化け物 に 変えて |おやじ|||||||ばけもの||かえて

エレン を 食わせよう と して んだ と よ ||くわせよう|||||

う っ

それ が 私 の 使命 でしょ ||わたくし||しめい|

う …

( クリスタ ) そう   私 は エレン を 食って 姉さん を 取り返す ||わたくし||||くって|ねえさん||とりかえす

そして 世界 の 歴史 を 継承 し この世 から 巨人 を 駆逐 する |せかい||れきし||けいしょう||このよ||きょじん||くちく|

それ が 私 の 使命 よ ||わたくし||しめい|

おいおい ヒストリア

この 親父 が お め え に した 仕打ち を 忘れた の か ? |おやじ|||||||しうち||わすれた||

こいつ は ただ お め え の 血 に 用 が あった だけ だ |||||||ち||よう||||

おまけに 自分 が 巨人 に なり たく ねえ から |じぶん||きょじん|||||

弟 や 娘 に なすりつける ような クズ おとうと||むすめ||||くず

それ が お め え の 父親 だ ||||||ちちおや|

う っ

( ケニー ) お ?

違う ぞ ヒストリア ちがう||

私 が 巨人 に なる わけに は いか ない んだ わたくし||きょじん|||||||

ほか の 者 を 信用 して は いけない ||もの||しんよう|||

( ケニー ) へえ そう な の かい

( クリスタ ) お 父さん ||とうさん

( ロッド ) ゲホッ

ケニー   今 まで よく やって くれた |いま||||

お前 は 自由だ おまえ||じゆうだ

ほか の 生きがい を 探して 長生き しろ ||いきがい||さがして|ながいき|

それ じゃあ つま ん ねえ んだ よ

ケニー   何 を する つもりだ ? |なん|||

巨人 に なれば いい もう 邪魔 は しね えよ きょじん|||||じゃま|||

( ケニー ) ただし 用意 ドン で だ ||ようい|||

( エレン ) ぐ わ っ

( ケニー ) お互い が 巨人 に なって 殺し 合う |おたがい||きょじん|||ころし|あう

ヒストリア が 勝てば 平和 が 訪れる ||かてば|へいわ||おとずれる

エレン に 負ければ 状況 は 変わら ねえ ||まければ|じょうきょう||かわら|

寿命 が 尽きる まで 息 して ろ って ? それ が 生きて いる と いえる の か じゅみょう||つきる||いき||||||いきて|||||

ヒストリア !

この 注射 なら 強力な 巨人 に なれる |ちゅうしゃ||きょうりょくな|きょじん||

食う と いって も 正確に は くう||||せいかくに|

背骨 を かみ砕き 脊髄 液 を 体 内 に 入れれば よい のだ せぼね||かみくだき|せきずい|えき||からだ|うち||いれれば||

あっ …

( ケニー ) おっと   離れ ねえ と な ||はなれ|||

急げ ヒストリア いそげ|

はっ

なんで よ エレン なんで 巨人 化 し ない の ? ||||きょじん|か|||

私 が 巨人 に なれば 食べ られる んだ よ そのまま だ と わたくし||きょじん|||たべ||||||

( すすり泣く 声 ) すすりなく|こえ

あっ

やる んだ !  ヒストリア

いら なかった んだ よ

え ?

俺 も 俺 の 親父 も おれ||おれ||おやじ|

親父 が 5 年 前 に ここ で こんな こと を し なければ おやじ||とし|ぜん||||||||

お前 の 姉ちゃん が おまえ||ねえちゃん|

全て なんとか して くれる はずだった んだ ろ ? すべて||||||

親父 が 巨人 の 力 を あるべき ところ から 盗んだ せい で おやじ||きょじん||ちから|||||ぬすんだ||

一体 どれ だけ 人 が 死んだ ? いったい|||じん||しんだ

アルミン の じいちゃん

トーマス ナック ミーナ ミリウス マルコ

リヴァイ 班 の みんな |はん||

ストヘス 区 の 住人 |く||じゅうにん

俺 を 助けよう と した 兵士 おれ||たすけよう|||へいし

ハンネス さん

とても 俺 は 償い きれ ない |おれ||つぐない||

いら なかった んだ よ

あの 訓練 の 日々 も   壁 の 外 へ の 夢 も |くんれん||ひび||かべ||がい|||ゆめ|

( 鼻 を すする 音 ) はな|||おと

俺 は いら なかった んだ おれ||||

( エレン ) だ から せめて お前 の 手 で 終わら せて くれ ||||おまえ||て||おわら||

俺 を 食って 人類 を 救って くれ おれ||くって|じんるい||すくって|

う う っ

あと は 任せた ||まかせた

エレン   あの とき は

私 の こと を 普通の ヤツ だって 言って くれて わたくし||||ふつうの|やつ||いって|

うれしかった よ

( ユミル ) お前 いい こと しよう と して る だ ろ |おまえ||||||||

ああ …

どうした ヒストリア   怖い か ? ||こわい|

中 の 液 を 体 内 に 押し込む だけ で いい んだ ぞ なか||えき||からだ|うち||おしこむ|||||

( クリスタ ) お 父さん ||とうさん

どうして … どうして レイス 家 は |||いえ|

100 年 も の 間 巨人 を 駆逐 して 人類 を 解放 して あげ なかった の ? とし|||あいだ|きょじん||くちく||じんるい||かいほう||||

全て の 巨人 を 支配 する 力 を 持って おき ながら すべて||きょじん||しはい||ちから||もって||

( ロッド ) それ は この 壁 の 世界 を 創った 初代 レイス の 王 が ||||かべ||せかい||つくった|しょだい|||おう|

巨人 に 支配 さ れる 世界 を 望んだ から だ きょじん||しはい|||せかい||のぞんだ||

初代 王 は それ こそ が 真 の 平和だ と 信じて いる しょだい|おう|||||まこと||へいわだ||しんじて|

なぜ か は 分から ない |||わから|

世界 の 記憶 を 見た 者 に しか せかい||きおく||みた|もの||

私 も かつて 弟 と 共に 人類 を 巨人 から 解放 する こと を 願い わたくし|||おとうと||ともに|じんるい||きょじん||かいほう||||ねがい

何度 も 父 に 訴えた なんど||ちち||うったえた

しかし それ が かなう こと は なかった

やがて 父 が その 役目 を 託す とき が 来た |ちち|||やくめ||たくす|||きた

私 は 巨人 の 力 を 受け継いだ 弟 の 目 を 見て わたくし||きょじん||ちから||うけついだ|おとうと||め||みて

その 意味 を 理解 した |いみ||りかい|

この 世界 を 創り この世 の 理 ( ことわり ) を つかさどる — |せかい||つくり|このよ||り|||

全知全能 に して 唯一 の 存在 へ と 弟 は なった のだ ぜんちぜんのう|||ゆいいつ||そんざい|||おとうと|||

それ を 何と 呼ぶ か 分かる か ? ||なんと|よぶ||わかる|

神 だ かみ|

我々 は それ を 神 と 呼ぶ われわれ||||かみ||よぶ

私 の 使命 は 神 を この 世界 に 呼び戻し わたくし||しめい||かみ|||せかい||よびもどし

祈り を ささげる こと に ある いのり|||||

祈って いる よ   ヒストリア いのって|||

神 は 人類 を 導いて くれる と かみ||じんるい||みちびいて||

( ユミル ) クリスタ

お前 の 生き 方 に 口出し する 権利 は 私 に は ない おまえ||いき|かた||くちだし||けんり||わたくし|||

だから これ は ただ の … 私 の 願望 なんだ が な |||||わたくし||がんぼう|||

お前 胸 張って 生きろ よ おまえ|むね|はって|いきろ|

あ 〜!

ヒストリア 〜!

( クリスタ ) うりゃ !

ぐ わ あっ

( クリスタ ) なに が 神 だ ! |||かみ|

都合 の いい 逃げ道 作って 都合 よく 人 を 扇動 して つごう|||にげみち|つくって|つごう||じん||せんどう|

もう これ 以上 私 を 殺して たまる か ||いじょう|わたくし||ころして||

はっ

ハッ ハハハ いい ぞ お め えら   面白 ( お も しれ ) え |||||||おもしろ||||

何 やって る ヒストリア ! なん|||

エレン 逃げる よ |にげる|

おい !  やめろ

俺 が このまま 生きて たら みんな が 困る んだ おれ|||いきて||||こまる|

早く 俺 を 食って くれ もう つらい んだ よ 生きて たって はやく|おれ||くって||||||いきて|

うるさい バカ !  泣き虫 黙れ ! |ばか|なきむし|だまれ

( エレン ) へ ?

巨人 を 駆逐 する って 誰 が そんな 面倒な こと やる もんか きょじん||くちく|||だれ|||めんどうな|||

むしろ 人類 なんて 嫌いだ 巨人 に 滅ぼさ れたら いい んだ |じんるい||きらいだ|きょじん||ほろぼさ|||

つまり 私 は 人類 の 敵 分かる ?  最低 最悪の 超 悪い 子 |わたくし||じんるい||てき|わかる|さいてい|さいあくの|ちょう|わるい|こ

エレン を ここ から 逃がす そんで 全部 ぶ っ 壊して やる ||||にがす||ぜんぶ|||こわして|

ハア ハア …

父さん … ウーリ フリーダ とうさん||

待って て   僕 が 今 … まって||ぼく||いま

♪〜

〜♪

( アルミン ) 巨人 に なった ロッド ・ レイス |きょじん||||

崩落 する 岩 から ミカサ たち を 守る ため ほうらく||いわ|||||まもる|

エレン は 再び 選択 を 迫ら れる ||ふたたび|せんたく||せまら|

次回 「 オルブド 区 外壁 」 じかい||く|がいへき