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涼宮ハルヒの憂鬱, Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 17

Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 17

( セミ の 鳴き声 )

( テレビ : アナウンサー ) 7 対 0 の まま 迎えた 7 回 表

バッター は 3 番 山田 ( や まだ ) から です

( キョン ) 何 か おかしい なんとなく そんな 気 が した

テレビ に 映る 試合 は

俺 と は まったく 縁 も ゆかり も ない 県 同士 の 戦い だ が

負けて いる ほう を なんと な ~ く 応援 して る 気分 で いる と

これ また なんとなく

そろそろ ハルヒ が 騒ぎ だす ような 気 が した

( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( キョン ) いっ !

なん だって んだ ?

( キョン の 妹 ) キョン 君 電話

言わ れ ん で も 分かって る

( アナウンサー ) 三 塁 側 の 応援 の 声 も まだ 熱気 を 失って い ませ ん

( ハルヒ ) 今日 あんた 暇でしょ ?

2 時 ジャスト に 駅前 集合 だ から ちゃんと 来 なさい よ

( 通話 が 切れた 音 )

( キョン ) 俺 は ひと言 も しゃ べっと ら ん のだ が

( 携帯 電話 の 着信 音 ) う っ

なんだ

( ハルヒ ) 持参 物 を 言い 忘れて たわ

水着 一式 それ と 十分な お 金 ね

あと 必ず 自転車 に 乗って くる こと オーバー

( 通話 が 切れた 音 )

( キョン ) ハルヒ が 何 を 言いだす の か

またまた なんと な ~ く 分かって いる 気 が した

いや 違う な

正確に は “ 前 に まったく 同じ こと が あった 気 が した ” だ

いわゆる デジャヴ って やつ か

いわゆる デジャヴ って やつ か

( 打 球音 )

( 打 球音 )

( アナウンサー ) 打った ! 大きい ! 大きい !

鹿島 ( かしま ) の 打球 が レフト 方向 へ ! 入り ました !

( キョン ) もう 夏 も 終わり か

♪~

~♪

( ハルヒ ) 遅い わ よ キョン

もっと やる 気 を 見せ なさい !

( キョン ) へい へい

待た せて すいません ね

全員 そろった こと だ し 出発 し ま しょ

( キョン ) どこ に ?

市民 プール に 決まって る じゃ ない の

( キョン ) まあ この 用意 なら そう だろう よ

( ハルヒ ) 夏 は 夏 らしく 夏 じみ た こと を し ない と いけない の

失った 時間 は 決して 取り戻す こと は でき ない の よ

だから 今 やる の

この たった 一 度 きり の 高 1 の 夏 休み に !

ちなみに プール まで は 自転車 で 行く わ よ

( キョン ) お前 ら も 乗って きて る の か ?

( 古泉 ( こい ずみ )) いえ 自転車 は あなた と 僕 の 2 台 だけ です

へ っ ?

( ハルヒ ) いい ? キョン 古泉 君 に 負けちゃ ダメ よ

さあ 出発 進行 !

( ハルヒ ) 2 人 と も ちゃ っちゃ と 自転車 を 置いて き なさい

キョン これ から 遊ぼう って のに 何 へばって ん の ?

( キョン ) 誰 の せい だ 誰 の !

( ハルヒ ) う ~ ん この 消毒 液 の におい いかにも って 気 が する わ

( キョン ) 人 多 っ !

とりあえず 荷物 を 置く 場所 を 確保 して

それ から 泳ぎ ま しょ

競争 よ 競争 ! 行 くわ よ み くるちゃ ん

( み くる ) は ~ い

( み くる ) ああ ~! ( ハルヒ ) えい っ

早く 来 なさ ~ い 水 が ぬるくて 気持ち いい わ よ

( キョン ) 飛び込み 禁止 の 文字 が 読め ん の か あいつ は

( 古泉 ) う ~ ん 楽し そうです ねえ

ほほえましい 光景 です それ に 平和 を 感じ ます

涼 宮 ( すずみ や ) さん も 結構 ―

常識 的な 楽しみ 方 を 身 に つけて きた と 思い ませ ん か ?

いきなり 電話 かけて きて

一方的に 用件 だけ 言って 切 っち まう ような 誘い 方 は

あまり 常識 的 と は 言え ないだ ろ

その くらい 僕 から 言わ せて もらえば なんでも あり ませ ん よ

ああ やって 楽しげに 笑って いる 涼 宮 さん は

この世 を 揺るがす ような こと は し ない でしょう から ね

( キョン ) だ と いい のだ が …

よし !

ん ?

どうした ?

いえ 多分 僕 の 気のせい です

春先 から いろいろ あった せい で

ちょっと 神経質に なって いる だけ でしょう

( キョン ) あ …

ブワッ

どうぞ

ありがとう ございます

おいしい です

( ハルヒ ) さあ もう ひと 泳ぎ する わ よ !

( み くる ) ああ ~

( キョン ) まったく … 市民 プール と いう より

庶民 プール と 名乗った ほう が 似つかわしい 場所 だ な

なん だって ハルヒ は こんな ところ を 選んだ んだ ?

ん ?

ん ? また だ この 感覚

こんな 光景 を 前 に も 見た 気 が する

なんとなく 長門 ( な が と ) が 退屈 そうに して いる ような

( ハルヒ ) キョン !

( キョン ) そう それ で ハルヒ は こんな こと を 言いだす んだ

この 2 人 が あたし の 団員 よ

なんでも 言う こと 聞く から なんでも 言っちゃ い なさい

さあ 遊ぶ わ よ ! 水中 サッカー を する の

( キョン ) あっ

へい へい

( キョン ) まっ よく ある こと さ デジャヴ なんて

いく わ よ み くるちゃ ん !

( ハルヒ ) えい っ ! ( み くる ) ひ ゃあ

はっ !

アワアワワワ …

( ハルヒ ) これ から の 活動 計画 を 考えて みた んだ けど

どう かしら ?

( キョン ) なんだ これ は ?

残り 少ない 夏 休み を どう やって 過ごす か の 予定 表 よ

ふと 気付いた の よ

夏 休み は もう あと 2 週間 しか ない の よ ね

がく然たる 気分 に なった わ

やり 残した こと が たくさん ある ような 気 が する のに

これ だけ しか 時間 が 残って ない わけ

ここ から は 巻き で いく わ よ

( キョン ) これ を 2 週間 足らず で ?

み くる ちゃん は 何 か し たい こと ある ?

え ? え ~ っと あたし は 金魚すくい が いい です

オーケー 金魚すくい っと

ちょっと 失礼

うん どうも

この 近く で 盆踊り やって る とこ ある ?

( 古泉 ) 僕 が 調べて おき ましょう

じゃあ お 願い ね

あした から 決行 よ 今日 は これ で 解散 !

( キョン ) 長門 !

いや なんでもない んだ けど な

最近 どう だ 元気で やって る か ?

( 長門 ) 元気

そ … そりゃ よかった

そう

( キョン ) なんだ ?

なんで 俺 は 声 なんて かけた んだ

行って いい ぞ

( キョン ) 翌朝 俺 から 惰眠 を 奪った の は またしても ハルヒ から の 電話 だった

盆踊り 会場 が 見つかった そうだ

みんな で 浴衣 を 買い に 行く の

み くる ちゃん も 有希 ( ゆき ) も 浴衣 持って ない んだ って

あたし も 持って ないし

セット で 安い やつ が 売って たから 行き ま しょ

( キョン ) 婦 人物 衣料 の 量販 店 に 入った ハルヒ は

朝比奈 ( あさひ な ) さん と 長門 の 分 も 勝手に 選んで

ずかずか 試着 室 へ 入って いった

それ から 待た さ れる こと 約 1 時間 ( ハルヒ ) はい !

( キョン ) うわ っ まぶし !

皆さん よく お 似合い です よ

当然 よ あたし が 選んだ んだ から

特に み くる ちゃん かわいい わ さすが あたし の 見立て ね

は … はい

( キョン ) 朝比奈 さん フ ~!

( み くる ) わ あ ~

み くるちゃ が やり た がって た 金魚すくい も ある わ よ !

じゃ んじゃ ん すくい なさい

( キョン ) 盆踊り ねえ

よく まあ これ だけ の 人 が 集まる もん だ と …

ん ?

久しぶりの はずな のに つい 最近 来た ような 気 も する

あの やぐら あの 出店

( 古泉 ) 僕たち も やり ましょう か

ひと 勝負 いかがです ?

任し とき なさい

やめ とく

それ より 長門 食 いもん と か どう だ ?

ん ?

そんな もん に 興味 が ある の か

どれ ?

( 長門 ) いい

これ

( おじさん ) は いよ 800 円 ね

( キョン ) なんとなく 世話に なって いる ような 気 が する から

それ くらい 買って やって も よかった が

( ハルヒ ) いや あ 大漁 よ 大漁 ! 13 匹 !

でも そんなに いら ない から 1 匹 だけ もらって きた わ

あと み くる ちゃん の 分 も

( ハルヒ ) あ … ( キョン ) ん ?

( ハルヒ ) 1 個 だけ なら 食べて いい わ よ

( キョン ) あり が と よ

あれ 有希 その お 面 どうした の ?

買った

ふ ~ ん そう

さて 次 は 花火 よ 花火 まとめて やっちゃ いま しょ

( キョン ) 腹八分 目 と いう 言葉 を 知ら ん の か お前 は

( キョン ) 夏 で 夏 休み だった

だから できれば 忘れ たい のだ が

何 か が ずっと 引っかかって いる ような 気 が する

( ハルヒ ) あした は 昆虫 採集 ね

ハルヒ よ 遊ぶ の は いい が 宿題 は 終わって る の か ?

何 あんた あれ くらい 3 日 も あれば できる じゃ ない

3 日 ?

( ハルヒ ) あんな 面倒な もの は 先 にちゃ っちゃ と 終わら せて

後 顧 の 憂い なく 遊び 倒す の

それ が 夏 休み の 正しい 楽しみ 方 よ

( キョン ) なんで こんな ヤツ の 頭 が いい んだ

人 に 対する 天 の パラメーター 配分 は 随分 適当な んだ な

みんな あした は 昆虫 採集 よ

一 番 多く 虫 を 捕まえた 人 に は そう ね …

1 日 だけ 団長 の 権利 を 譲って あげる !

( キョン ) いら ね !

面白 そうです ね 虫 なら なんでも いい んです か ?

う ~ ん と … セミ 限定 !

そう これ は SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 な の よ !

( キョン ) 翌日 は これ でも か と いう くらい の 日本 晴れ

SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 は そんな 中 で 行わ れた

各人 と も それなり に 健闘 した ようだ が

やはり と いう か なんという か 優勝 は ハルヒ と なった

( ハルヒ ) やっぱり キャッチ & リリース の 精神 が 必要 よ ね

逃がして あげたら 将来 恩返し に 来て くれる かも しれ ない し

( み くる ) ああ …

( キョン ) セミ が 来た と して 一体 何 を して くれる んだ ?

なんか 箱 を 開けた パンドラ に でも なった 気分 だ な

( み くる ) い … いらっしゃい ませ ~

( キョン ) その 翌日

なんだか 分から ない うち に 集め られた 俺 たち は

なんだか 分から ない まま に カエル の 着 ぐるみ を 着せ られ

スーパー の 店先 で 風船 を 配る アルバイト を する こと と なった

( み くる ) ん … ん ん あ ~

アッザム ・ リーダー から 解放 さ れた 気分 だ

みんな お 疲れ !

( キョン ) なんだ この 待遇 の 差 は

ご 苦労 さん 店長 の おっちゃん も 感謝 して たわ よ

おっちゃん の 感謝 など いら ん バイト 代 は ?

これ よ

はっ ?

あたし 前 から これ が 欲しかった の よ ね

おっちゃん も み くる ちゃん に 免じて

くれる って 言って くれた の

( キョン ) 俺 たち は そんな こと の ため に 額 に 汗して 働いた の か

記念 に 部室 に 飾 っと きま しょ

み くる ちゃん いつでも 好きな 時 に これ 着て いい わ よ

あたし が 許す わ !

は あ …

( キョン ) その 夜 俺 から 安眠 を 奪った の は またしても 一 本 の 電話 だった

( み くる ) ああ あ …

うわ っ !

( み くる ) キョン く ~ ん …

朝比奈 さん ?

( み くる ) はい あたし です ~ ひ っく …

このまま じゃ あたし … うえ ~ ん

( キョン ) あの … ( 古泉 ) どうも 古泉 です

なんで お前 が 朝比奈 さん と 一緒な んだ

( 古泉 ) ちょっとした 事情 が あり まして ね

今 から 来て いただく こと は 可能です か ?

( キョン ) 一体 どうした ん です か ? 朝比奈 さん

( み くる ) うえ え …

キョン 君 … あたし …

未来 に 帰れ なく なり ました …

う う う …

つまり こういう こと です

我々 は 同じ 時間 を 延々と ループ して いる のです よ

ん …

そんな 非 現実 的な こと を 明るく 言わ れて も な

古泉 自分 で 何 言って る の か 分かって る の か ?

分かって い ます これ 以上 ない と いう くらい に ね

さっき 朝比奈 さん と も 話し合った んです が

( キョン ) 呼べよ 俺 も その 話し合い に

その 結果 ここ 最近 の 時間 の 流れ が

おかしく なって いる こと に 気付き ました

これ は 朝比奈 さん の 功績 と 言って も いい でしょう

おかげ で 僕 に も 確信 が 持て ました

なんの 確信 だ よ

我々 は 同じ 時間 を

もう 何度 も 繰り返し 経験 して いる と いう こと です

それ は さっき 聞いた

正確に は 8 月 17 日 から 31 日 の 間 です ね

僕たち は 終わり なき 夏 休み の 真っただ中 に いる わけです よ

確かに 今 は 夏 休み だ が

決して 終わら ない エンドレスサマー です

今 この 世界 は ―

9 月 1 日 以降 の 時間 が まったく なくなって しまって いる んです よ

朝比奈 さん が 未来 に 帰れ なく なった の は その ため です

当然 と 言える でしょう

物理 的 ノーフューチャー の どこ が 当然だ

それ を 誰 が 信じる んだ ?

せめて あなた に は 信じて もらい たい ところ です

あの … 私 から も 説明 し ます

え ~ っと 禁 則 事項 で いつも 未来 と 連絡 したり

禁 則 事項 したり して る んです けど

う っ …

1 週間 くらい 禁 則 事項 が ない な おかしい なって … ひ っく

思って いた の

そし たら 禁 則 事項 …

あたし すごく ビックリ して

慌てて 禁 則 事項 して みた んだ けど …

全然 禁 則 事項 で … ひ っ … あたし どう したら ~ う う …

( キョン ) どう したら いい の か 俺 に も 分かり ませ ん が

ひょっとして その “ 禁 則 事項 ” と やら は

放送 禁止 用語 か なんか な の か な

俺 たち は あの 閉鎖 空間 みたいな もの の 中 に

閉じ込め られて いる の か ?

そう で は あり ませ ん

一部 の 時間 のみ が 切り取ら れて いる のです よ

8 月 31 日 の 24 時 ジャスト に なった 瞬間

全て が リセット さ れて

また 17 日 に 戻って くる と いう プロセス です

俺 たち の … いや 全 人類 の 記憶 は ?

( 古泉 ) それ も リセット です

もう 一 度 最初 から やり 直し と なる のです

また 時間 が どう と か いう 話 か

まあ 未来 人 が 交じって る んだ から しかたない 気 も する が

( 古泉 ) いえ この 件 に 朝比奈 さん は 無関係です

じゃあ 何 が 原因 だ

涼 宮 さん でしょう

あっ は あ …

( 古泉 ) 本人 は 無自覚でしょう が

“ 夏 休み を 終わら せ たく な ~ い ” と いう 思い が

どこ か に ある のでしょう ね

( キョン ) なんだ そりゃ ? 何 か 悔い で も 残って る の か ?

( 古泉 ) 恐らく ―

“ 夏 休み に やり 残した こと が ある ~”

… と 感じて いる ので は ない でしょう か

は あ …

( キョン ) つくづく ~ しよう も ない こと を ~ 大 宇宙 の スケール で 展開 する ヤツ だ

で 俺 に どう しろ と ?

それ が 分かれば 解決 した も 同然です ね

さっき から 気 に なって た が 楽し そうだ な お前

あなた も そう だった のでしょう が

ここ 最近 頻繁に あった 既視 感 の 謎 が

ようやく 解けた もの です から

今 思えば

あれ は 記憶 の リセット から こぼれ落ちた ―

残滓 ( ざん し ) と しか 言い よう の ない もの だった と 分かり ます

ひょっとして 世界中 の 人間 が 感じて る の か ?

それ は ない ようです

僕 や あなた は 特殊な 事例 な んです よ

涼 宮 さん に 近しい 人間 ほど ―

この 異常 を 感じ取れる こと に なって いる ようです

ハルヒ は どう な んだ ?

あいつ は ちょっと でも 自覚 して いる の か

( 古泉 ) まったく して ない ようです ね

して もらって は 困る と いう の も あり ます が

ただ 既視 感 どころ か

繰り返して きた 時間 全て の 記憶 を 持った 者 が

確実に 1 人 いる ので は ない か と 僕 は 考えて い ます

誰 だ その 1 人 って の は ?

言わ ず と も 分かる でしょ

長門 さん です

時空 を 超越 して いる 情報 統合 思 念 体 なら

あるいは と 思った まで です

そう な の か ?

( 長門 ) そう

全部 覚えて る の か ?

( 長門 ) そう

ちなみに その 繰り返し と やら は 今 何 回 目 だ ?

今回 が 1万5,524 回 目 に 該当 する

( キョン ) は っ !

1万5,524?

1万5,524 って なんだ ?

長門 お前 は 何 を 言って る んだ

それ は マジ な 話 な の か ?

そう

( み くる ) ふえ ~ ん

( キョン ) それ だけ の 回数 ―

俺 たち は まったく 同じ こと を 繰り返して きた って の か

( 長門 ) 必ずしも そう で は ない

1万5,524 回 中 盆踊り に 行か なかった パターン が

2,391 回 目 と 1万1,054 回 目 の 2 回 ある

また 盆踊り に 行った が 金魚すくい を し なかった パターン が

437 回 ある

アルバイト を 行った の は …

( キョン ) いや もう いい

( キョン ) 1万5,524 回 目

長門 は そう 言った

かける 2 週間 で … え ~ っと 約 595 年 分 だ

それ だけ の 時間 を ただ 一 人 しっかり 記憶 を 持った まま

何度 も 何度 も やり 直して きた って の か

長門 お前 は 一体 今 まで どんな 気持ち で 過ごして きた んだ ?

また アホ な 話 を 聞 いち まった ぜ

( キョン ) その 翌日 は 天体 観測 だった

場所 は 長門 の マンション

天体 望遠 鏡 は 古泉 が 用意 した 物 だ

( ハルヒ ) ああ もう 飽きちゃ った UFO 探し ま しょ UFO !

うん … ん ~

( キョン ) 何 が し たい んだろう な こいつ は

さて な んでしょう ね

試しに こういう の は どう です ?

涼 宮 さん を 後ろ から 突然 抱きしめて

耳元 で “ アイ ラブ ユー ” を ささやく んです

う あっ … それ を 誰 が する んだ ?

あなた 以外 に 適役 が いま す かね

その 言葉 を 待って いた ぜ

… って やる か !

では 僕 が やって み ましょう か

ん ?

フフ 冗談 です よ

( 古泉 ) フフッ アハハハ ( キョン ) くっ …

( 打 球音 )

( キョン ) 次に 俺 たち が 出向いた の は バッティングセンター だった

ふん !

ひえ え

( キョン ) なあ 長門

お前 は 朝比奈 さん が 言いだす 前 から

繰り返し に 気付いて いた んだ よ な ?

( 長門 ) そう

だったら どうして 黙って た んだ ?

私 の 役目 は 観測 だ から

私 の 役目 は 観測 だ から

( 打 球音 )

やった ~!

( ファンファーレ )

( ハルヒ ) わ あ ~

また あたし の 勝ち !

( み くる ) イヤ ~

( ハルヒ ) アハハハ

( 映画 : 女優 ) キャ ~!

( ハルヒ ) イエ ~ イ !

延長 よ !

これ で 課題 は ひととおり 終わった わ ね

う ~ ん こんなんで よかった の かしら

でも こんな もん よ ね

ねえ 他 に 何 か し たい こと ある ?

ん ?

まあ いい わ

この 夏 は いっぱい いろんな こと が できた から 十 分 よ ね

( キョン ) いい や よく ない お前 は まだ 満足 して い ない はずだ

じゃあ 今日 は これ で 終了 !

あした は 予備 日 に 空けて おいた けど そのまま 休み に しちゃ って いい わ

また あさって 部室 で 会い ま しょ

( キョン ) ま … 待て ハルヒ

また 来た デジャヴ だ

それ も 今 まで に ない 強烈な やつ だ

ここ で ハルヒ を 帰しちゃ ダメだ

ここ で 帰したら 1万 何 千 回 と 繰り返して きた ―

あの 2 週間 を また 繰り返す は めに な っち まう

だが 何 を す べきな んだ ? 何 を 言う べきな んだ ?

あいつ は 今 まで なんて 言って きた ?

分から ない 思いつか ない

( キョン ) 8 月 31 日 宿題 手つかず

もう 知ら ん どうにも でも なれ だ

もし また 繰り返す ん なら

宿題 なぞ やった ところ で 意味 ないし な

あした が 来よう が 来 まい が

まあ それ は そん 時 の 俺 に 任せりゃ いい か

♪~

~♪


Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 17 Suzumiya Haruhi no Yuuutsu - 17

( セミ の 鳴き声 ) せみ||なきごえ

( テレビ : アナウンサー ) 7 対 0 の まま 迎えた 7 回 表 てれび|あなうんさー|たい|||むかえた|かい|ひょう

バッター は 3 番 山田 ( や まだ ) から です ばったー||ばん|やまだ||||

( キョン ) 何 か おかしい なんとなく そんな 気 が した |なん|||||き||

テレビ に 映る 試合 は てれび||うつる|しあい|

俺 と は まったく 縁 も ゆかり も ない 県 同士 の 戦い だ が おれ||||えん|||||けん|どうし||たたかい||

負けて いる ほう を なんと な ~ く 応援 して る 気分 で いる と まけて|||||||おうえん|||きぶん|||

これ また なんとなく

そろそろ ハルヒ が 騒ぎ だす ような 気 が した |||さわぎ|||き||

( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( キョン ) いっ ! けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと||

なん だって んだ ?

( キョン の 妹 ) キョン 君 電話 ||いもうと||きみ|でんわ

言わ れ ん で も 分かって る いわ|||||わかって|

( アナウンサー ) 三 塁 側 の 応援 の 声 も まだ 熱気 を 失って い ませ ん あなうんさー|みっ|るい|がわ||おうえん||こえ|||ねっき||うしなって|||

( ハルヒ ) 今日 あんた 暇でしょ ? |きょう||ひまでしょ

2 時 ジャスト に 駅前 集合 だ から ちゃんと 来 なさい よ じ|||えきまえ|しゅうごう||||らい||

( 通話 が 切れた 音 ) つうわ||きれた|おと

( キョン ) 俺 は ひと言 も しゃ べっと ら ん のだ が |おれ||ひとこと|||||||

( 携帯 電話 の 着信 音 ) う っ けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと||

なんだ

( ハルヒ ) 持参 物 を 言い 忘れて たわ |じさん|ぶつ||いい|わすれて|

水着 一式   それ と 十分な お 金 ね みずぎ|いっしき|||じゅうぶんな||きむ|

あと 必ず 自転車 に 乗って くる こと オーバー |かならず|じてんしゃ||のって|||おーばー

( 通話 が 切れた 音 ) つうわ||きれた|おと

( キョン ) ハルヒ が 何 を 言いだす の か |||なん||いいだす||

またまた なんと な ~ く 分かって いる 気 が した ||||わかって||き||

いや 違う な |ちがう|

正確に は “ 前 に まったく 同じ こと が あった 気 が した ” だ せいかくに||ぜん|||おなじ||||き|||

いわゆる デジャヴ って やつ か

いわゆる デジャヴ って やつ か

( 打 球音 ) だ|きゅうおん

( 打 球音 ) だ|きゅうおん

( アナウンサー ) 打った !  大きい !  大きい ! あなうんさー|うった|おおきい|おおきい

鹿島 ( かしま ) の 打球 が レフト 方向 へ ! 入り ました ! かじま|||だきゅう||れふと|ほうこう||はいり|

( キョン ) もう 夏 も 終わり か ||なつ||おわり|

♪~

~♪

( ハルヒ ) 遅い わ よ キョン |おそい|||

もっと やる 気 を 見せ なさい ! ||き||みせ|

( キョン ) へい へい

待た せて すいません ね また|||

全員 そろった こと だ し 出発 し ま しょ ぜんいん|||||しゅっぱつ|||

( キョン ) どこ に ?

市民 プール に 決まって る じゃ ない の しみん|ぷーる||きまって||||

( キョン ) まあ この 用意 なら そう だろう よ |||ようい||||

( ハルヒ ) 夏 は 夏 らしく 夏 じみ た こと を し ない と いけない の |なつ||なつ||なつ|||||||||

失った 時間 は 決して 取り戻す こと は でき ない の よ うしなった|じかん||けっして|とりもどす||||||

だから 今 やる の |いま||

この たった 一 度 きり の 高 1 の 夏 休み に ! ||ひと|たび|||たか||なつ|やすみ|

ちなみに プール まで は 自転車 で 行く わ よ |ぷーる|||じてんしゃ||いく||

( キョン ) お前 ら も 乗って きて る の か ? |おまえ|||のって||||

( 古泉 ( こい ずみ )) いえ 自転車 は あなた と 僕 の 2 台 だけ です こいずみ||||じてんしゃ||||ぼく||だい||

へ っ ?

( ハルヒ ) いい ?  キョン 古泉 君 に 負けちゃ ダメ よ |||こいずみ|きみ||まけちゃ|だめ|

さあ 出発 進行 ! |しゅっぱつ|しんこう

( ハルヒ ) 2 人 と も ちゃ っちゃ と 自転車 を 置いて き なさい |じん||||||じてんしゃ||おいて||

キョン これ から 遊ぼう って のに 何 へばって ん の ? |||あそぼう|||なん|||

( キョン ) 誰 の せい だ 誰 の ! |だれ||||だれ|

( ハルヒ ) う ~ ん この 消毒 液 の におい いかにも って 気 が する わ ||||しょうどく|えき|||||き|||

( キョン ) 人 多 っ ! |じん|おお|

とりあえず 荷物 を 置く 場所 を 確保 して |にもつ||おく|ばしょ||かくほ|

それ から 泳ぎ ま しょ ||およぎ||

競争 よ 競争 ! 行 くわ よ み くるちゃ ん きょうそう||きょうそう|ぎょう|||||

( み くる ) は ~ い

( み くる ) ああ ~! ( ハルヒ ) えい っ

早く 来 なさ ~ い 水 が ぬるくて 気持ち いい わ よ はやく|らい|な さ||すい|||きもち|||

( キョン ) 飛び込み 禁止 の 文字 が 読め ん の か あいつ は |とびこみ|きんし||もじ||よめ|||||

( 古泉 ) う ~ ん 楽し そうです ねえ こいずみ|||たのし|そう です|

ほほえましい 光景 です それ に 平和 を 感じ ます |こうけい||||へいわ||かんじ|

涼 宮 ( すずみ や ) さん も 結構 ― りょう|みや|||||けっこう

常識 的な 楽しみ 方 を 身 に つけて きた と 思い ませ ん か ? じょうしき|てきな|たのしみ|かた||み|||||おもい|||

いきなり 電話 かけて きて |でんわ||

一方的に 用件 だけ 言って 切 っち まう ような 誘い 方 は いっぽうてきに|ようけん||いって|せつ||||さそい|かた|

あまり 常識 的 と は 言え ないだ ろ |じょうしき|てき|||いえ||

その くらい 僕 から 言わ せて もらえば なんでも あり ませ ん よ ||ぼく||いわ|||||||

ああ やって 楽しげに 笑って いる 涼 宮 さん は ||たのしげに|わらって||りょう|みや||

この世 を 揺るがす ような こと は し ない でしょう から ね このよ||ゆるがす||||||||

( キョン ) だ と いい のだ が …

よし !

ん ?

どうした ?

いえ 多分 僕 の 気のせい です |たぶん|ぼく||きのせい|

春先 から いろいろ あった せい で はるさき|||||

ちょっと 神経質に なって いる だけ でしょう |しんけいしつに||||

( キョン ) あ …

ブワッ

どうぞ

ありがとう ございます

おいしい です

( ハルヒ ) さあ もう ひと 泳ぎ する わ よ ! ||||およぎ|||

( み くる ) ああ ~

( キョン ) まったく … 市民 プール と いう より ||しみん|ぷーる|||

庶民 プール と 名乗った ほう が 似つかわしい 場所 だ な しょみん|ぷーる||なのった|||につかわしい|ばしょ||

なん だって ハルヒ は こんな ところ を 選んだ んだ ? |||||||えらんだ|

ん ?

ん ?  また だ この 感覚 ||||かんかく

こんな 光景 を 前 に も 見た 気 が する |こうけい||ぜん|||みた|き||

なんとなく 長門 ( な が と ) が 退屈 そうに して いる ような |ながと|||||たいくつ|そう に|||

( ハルヒ ) キョン !

( キョン ) そう それ で ハルヒ は こんな こと を 言いだす んだ |||||||||いいだす|

この 2 人 が あたし の 団員 よ |じん||||だんいん|

なんでも 言う こと 聞く から なんでも 言っちゃ い なさい |いう||きく|||いっちゃ||

さあ 遊ぶ わ よ ! 水中 サッカー を する の |あそぶ|||すいちゅう|さっかー|||

( キョン ) あっ

へい へい

( キョン ) まっ よく ある こと さ デジャヴ なんて

いく わ よ み くるちゃ ん !

( ハルヒ ) えい っ ! ( み くる ) ひ ゃあ

はっ !

アワアワワワ …

( ハルヒ ) これ から の 活動 計画 を 考えて みた んだ けど ||||かつどう|けいかく||かんがえて|||

どう かしら ?

( キョン ) なんだ これ は ?

残り 少ない 夏 休み を どう やって 過ごす か の 予定 表 よ のこり|すくない|なつ|やすみ||||すごす|||よてい|ひょう|

ふと 気付いた の よ |きづいた||

夏 休み は もう あと 2 週間 しか ない の よ ね なつ|やすみ||||しゅうかん|||||

がく然たる 気分 に なった わ がくぜんたる|きぶん|||

やり 残した こと が たくさん ある ような 気 が する のに |のこした||||||き|||

これ だけ しか 時間 が 残って ない わけ |||じかん||のこって||

ここ から は 巻き で いく わ よ |||まき||||

( キョン ) これ を 2 週間 足らず で ? |||しゅうかん|たら ず|

み くる ちゃん は 何 か し たい こと ある ? ||||なん|||||

え ?  え ~ っと あたし は 金魚すくい が いい です |||||きんぎょすくい|||

オーケー   金魚すくい っと おーけー|きんぎょすくい|

ちょっと 失礼 |しつれい

うん   どうも

この 近く で 盆踊り やって る とこ ある ? |ちかく||ぼんおどり||||

( 古泉 ) 僕 が 調べて おき ましょう こいずみ|ぼく||しらべて||

じゃあ お 願い ね ||ねがい|

あした から 決行 よ 今日 は これ で 解散 ! ||けっこう||きょう||||かいさん

( キョン ) 長門 ! |ながと

いや なんでもない んだ けど な

最近 どう だ   元気で やって る か ? さいきん|||げんきで|||

( 長門 ) 元気 ながと|げんき

そ … そりゃ よかった

そう

( キョン ) なんだ ?

なんで 俺 は 声 なんて かけた んだ |おれ||こえ|||

行って いい ぞ おこなって||

( キョン ) 翌朝 俺 から 惰眠 を 奪った の は またしても ハルヒ から の 電話 だった |よくあさ|おれ||だみん||うばった|||||||でんわ|

盆踊り 会場 が 見つかった そうだ ぼんおどり|かいじょう||みつかった|そう だ

みんな で 浴衣 を 買い に 行く の ||ゆかた||かい||いく|

み くる ちゃん も 有希 ( ゆき ) も 浴衣 持って ない んだ って ||||ゆうき|||ゆかた|もって|||

あたし も 持って ないし ||もって|

セット で 安い やつ が 売って たから 行き ま しょ せっと||やすい|||うって||いき||

( キョン ) 婦 人物 衣料 の 量販 店 に 入った ハルヒ は |ふ|じんぶつ|いりょう||りょうはん|てん||はいった||

朝比奈 ( あさひ な ) さん と 長門 の 分 も 勝手に 選んで あさひな|||||ながと||ぶん||かってに|えらんで

ずかずか 試着 室 へ 入って いった |しちゃく|しつ||はいって|

それ から 待た さ れる こと 約 1 時間 ( ハルヒ ) はい ! ||また||||やく|じかん||

( キョン ) うわ っ まぶし !

皆さん よく お 似合い です よ みなさん|||にあい||

当然 よ あたし が 選んだ んだ から とうぜん||||えらんだ||

特に み くる ちゃん かわいい わ さすが あたし の 見立て ね とくに|||||||||みたて|

は … はい

( キョン ) 朝比奈 さん フ ~! |あさひな||

( み くる ) わ あ ~

み くるちゃ が やり た がって た 金魚すくい も ある わ よ ! |||||||きんぎょすくい||||

じゃ んじゃ ん すくい なさい

( キョン ) 盆踊り ねえ |ぼんおどり|

よく まあ これ だけ の 人 が 集まる もん だ と … |||||じん||あつまる|||

ん ?

久しぶりの はずな のに つい 最近 来た ような 気 も する ひさしぶりの||||さいきん|きた||き||

あの やぐら あの 出店 |||しゅってん

( 古泉 ) 僕たち も やり ましょう か こいずみ|ぼくたち||||

ひと 勝負 いかがです ? |しょうぶ|いかが です

任し とき なさい まかし||

やめ とく

それ より 長門 食 いもん と か どう だ ? ||ながと|しょく|||||

ん ?

そんな もん に 興味 が ある の か |||きょうみ||||

どれ ?

( 長門 ) いい ながと|

これ

( おじさん ) は いよ  800 円 ね |||えん|

( キョン ) なんとなく 世話に なって いる ような 気 が する から ||せわに||||き|||

それ くらい 買って やって も よかった が ||かって||||

( ハルヒ ) いや あ 大漁 よ 大漁 ! 13 匹 ! |||たいりょう||たいりょう|ひき

でも そんなに いら ない から 1 匹 だけ もらって きた わ |||||ひき||||

あと み くる ちゃん の 分 も |||||ぶん|

( ハルヒ ) あ … ( キョン ) ん ?

( ハルヒ ) 1 個 だけ なら 食べて いい わ よ |こ|||たべて|||

( キョン ) あり が と よ

あれ 有希 その お 面 どうした の ? |ゆうき|||おもて||

買った かった

ふ ~ ん そう

さて 次 は 花火 よ 花火 まとめて やっちゃ いま しょ |つぎ||はなび||はなび||||

( キョン ) 腹八分 目 と いう 言葉 を 知ら ん の か お前 は |はらはちぶ|め|||ことば||しら||||おまえ|

( キョン ) 夏 で 夏 休み だった |なつ||なつ|やすみ|

だから できれば 忘れ たい のだ が ||わすれ|||

何 か が ずっと 引っかかって いる ような 気 が する なん||||ひっかかって|||き||

( ハルヒ ) あした は 昆虫 採集 ね |||こんちゅう|さいしゅう|

ハルヒ よ 遊ぶ の は いい が 宿題 は 終わって る の か ? ||あそぶ|||||しゅくだい||おわって|||

何 あんた   あれ くらい 3 日 も あれば できる じゃ ない なん||||ひ|||||

3 日 ?

( ハルヒ ) あんな 面倒な もの は 先 にちゃ っちゃ と 終わら せて ||めんどうな|||さき||||おわら|

後 顧 の 憂い なく 遊び 倒す の あと|こ||うれい||あそび|たおす|

それ が 夏 休み の 正しい 楽しみ 方 よ ||なつ|やすみ||ただしい|たのしみ|かた|

( キョン ) なんで こんな ヤツ の 頭 が いい んだ |||やつ||あたま|||

人 に 対する 天 の パラメーター 配分 は 随分 適当な んだ な じん||たいする|てん|||はいぶん||ずいぶん|てきとうな||

みんな あした は 昆虫 採集 よ |||こんちゅう|さいしゅう|

一 番 多く 虫 を 捕まえた 人 に は そう ね … ひと|ばん|おおく|ちゅう||つかまえた|じん||||

1 日 だけ 団長 の 権利 を 譲って あげる ! ひ||だんちょう||けんり||ゆずって|

( キョン ) いら ね !

面白 そうです ね 虫 なら なんでも いい んです か ? おもしろ|そう です||ちゅう||||ん です|

う ~ ん と … セミ 限定 ! |||せみ|げんてい

そう これ は SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 な の よ ! ||||だん|うち|せみ|とり|かっせん|||

( キョン ) 翌日 は これ でも か と いう くらい の 日本 晴れ |よくじつ|||||||||にっぽん|はれ

SOS 団 内 セミ 捕り 合戦 は そんな 中 で 行わ れた |だん|うち|せみ|とり|かっせん|||なか||おこなわ|

各人 と も それなり に 健闘 した ようだ が かくじん|||||けんとう|||

やはり と いう か なんという か 優勝 は ハルヒ と なった ||||||ゆうしょう||||

( ハルヒ ) やっぱり キャッチ & リリース の 精神 が 必要 よ ね ||きゃっち|||せいしん||ひつよう||

逃がして あげたら 将来 恩返し に 来て くれる かも しれ ない し にがして||しょうらい|おんがえし||きて|||||

( み くる ) ああ …

( キョン ) セミ が 来た と して 一体 何 を して くれる んだ ? |せみ||きた|||いったい|なん||||

なんか 箱 を 開けた パンドラ に でも なった 気分 だ な |はこ||あけた|ぱんどら||||きぶん||

( み くる ) い … いらっしゃい ませ ~

( キョン ) その 翌日 ||よくじつ

なんだか 分から ない うち に 集め られた 俺 たち は |わから||||あつめ||おれ||

なんだか 分から ない まま に カエル の 着 ぐるみ を 着せ られ |わから||||かえる||ちゃく|||ちゃくせ|

スーパー の 店先 で 風船 を 配る アルバイト を する こと と なった すーぱー||みせさき||ふうせん||くばる|あるばいと|||||

( み くる ) ん … ん ん あ ~

アッザム ・ リーダー から 解放 さ れた 気分 だ |りーだー||かいほう|||きぶん|

みんな お 疲れ ! ||つかれ

( キョン ) なんだ この 待遇 の 差 は |||たいぐう||さ|

ご 苦労 さん 店長 の おっちゃん も 感謝 して たわ よ |くろう||てんちょう||||かんしゃ|||

おっちゃん の 感謝 など いら ん バイト 代 は ? ||かんしゃ||||ばいと|だい|

これ よ

はっ ?

あたし 前 から これ が 欲しかった の よ ね |ぜん||||ほしかった|||

おっちゃん も み くる ちゃん に 免じて ||||||めんじて

くれる って 言って くれた の ||いって||

( キョン ) 俺 たち は そんな こと の ため に 額 に 汗して 働いた の か |おれ||||||||がく||あせして|はたらいた||

記念 に 部室 に 飾 っと きま しょ きねん||ぶしつ||かざ|||

み くる ちゃん いつでも 好きな 時 に これ 着て いい わ よ ||||すきな|じ|||きて|||

あたし が 許す わ ! ||ゆるす|

は あ …

( キョン ) その 夜 俺 から 安眠 を 奪った の は またしても 一 本 の 電話 だった ||よ|おれ||あんみん||うばった||||ひと|ほん||でんわ|

( み くる ) ああ あ …

うわ っ !

( み くる ) キョン く ~ ん …

朝比奈 さん ? あさひな|

( み くる ) はい あたし です ~ ひ っく …

このまま じゃ あたし … うえ ~ ん

( キョン ) あの … ( 古泉 ) どうも 古泉 です ||こいずみ||こいずみ|

なんで お前 が 朝比奈 さん と 一緒な んだ |おまえ||あさひな|||いっしょな|

( 古泉 ) ちょっとした 事情 が あり まして ね こいずみ|ちょっと した|じじょう||||

今 から 来て いただく こと は 可能です か ? いま||きて||||かのう です|

( キョン ) 一体 どうした ん です か ? 朝比奈 さん |いったい|||||あさひな|

( み くる ) うえ え …

キョン 君 … あたし … |きみ|

未来 に 帰れ なく なり ました … みらい||かえれ|||

う う う …

つまり こういう こと です

我々 は 同じ 時間 を 延々と ループ して いる のです よ われわれ||おなじ|じかん||えんえんと||||の です|

ん …

そんな 非 現実 的な こと を 明るく 言わ れて も な |ひ|げんじつ|てきな|||あかるく|いわ|||

古泉 自分 で 何 言って る の か 分かって る の か ? こいずみ|じぶん||なん|いって||||わかって|||

分かって い ます これ 以上 ない と いう くらい に ね わかって||||いじょう||||||

さっき 朝比奈 さん と も 話し合った んです が |あさひな||||はなしあった|ん です|

( キョン ) 呼べよ 俺 も その 話し合い に |よべよ|おれ|||はなしあい|

その 結果 ここ 最近 の 時間 の 流れ が |けっか||さいきん||じかん||ながれ|

おかしく なって いる こと に 気付き ました |||||きづき|

これ は 朝比奈 さん の 功績 と 言って も いい でしょう ||あさひな|||こうせき||いって|||

おかげ で 僕 に も 確信 が 持て ました ||ぼく|||かくしん||もて|

なんの 確信 だ よ |かくしん||

我々 は 同じ 時間 を われわれ||おなじ|じかん|

もう 何度 も 繰り返し 経験 して いる と いう こと です |なんど||くりかえし|けいけん||||||

それ は さっき 聞いた |||きいた

正確に は 8 月 17 日 から 31 日 の 間 です ね せいかくに||つき|ひ||ひ||あいだ||

僕たち は 終わり なき 夏 休み の 真っただ中 に いる わけです よ ぼくたち||おわり||なつ|やすみ||まっただなか|||わけ です|

確かに 今 は 夏 休み だ が たしかに|いま||なつ|やすみ||

決して 終わら ない エンドレスサマー です けっして|おわら|||

今 この 世界 は ― いま||せかい|

9 月 1 日 以降 の 時間 が まったく なくなって しまって いる んです よ つき|ひ|いこう||じかん||||||ん です|

朝比奈 さん が 未来 に 帰れ なく なった の は その ため です あさひな|||みらい||かえれ|||||||

当然 と 言える でしょう とうぜん||いえる|

物理 的 ノーフューチャー の どこ が 当然だ ぶつり|てき|||||とうぜんだ

それ を 誰 が 信じる んだ ? ||だれ||しんじる|

せめて あなた に は 信じて もらい たい ところ です ||||しんじて||||

あの … 私 から も 説明 し ます |わたくし|||せつめい||

え ~ っと 禁 則 事項 で いつも 未来 と 連絡 したり ||きん|そく|じこう|||みらい||れんらく|

禁 則 事項 したり して る んです けど きん|そく|じこう||||ん です|

う っ …

1 週間 くらい 禁 則 事項 が ない な おかしい なって … ひ っく しゅうかん||きん|そく|じこう|||||||

思って いた の おもって||

そし たら 禁 則 事項 … ||きん|そく|じこう

あたし すごく ビックリ して ||びっくり|

慌てて 禁 則 事項 して みた んだ けど … あわてて|きん|そく|じこう||||

全然 禁 則 事項 で … ひ っ … あたし どう したら ~ う う … ぜんぜん|きん|そく|じこう||||||||

( キョン ) どう したら いい の か 俺 に も 分かり ませ ん が ||||||おれ|||わかり|||

ひょっとして その “ 禁 則 事項 ” と やら は ||きん|そく|じこう|||

放送 禁止 用語 か なんか な の か な ほうそう|きんし|ようご||||||

俺 たち は あの 閉鎖 空間 みたいな もの の 中 に おれ||||へいさ|くうかん||||なか|

閉じ込め られて いる の か ? とじこめ||||

そう で は あり ませ ん

一部 の 時間 のみ が 切り取ら れて いる のです よ いちぶ||じかん|||きりとら|||の です|

8 月 31 日 の 24 時 ジャスト に なった 瞬間 つき|ひ||じ||||しゅんかん

全て が リセット さ れて すべて||りせっと||

また 17 日 に 戻って くる と いう プロセス です |ひ||もどって||||ぷろせす|

俺 たち の … いや 全 人類 の 記憶 は ? おれ||||ぜん|じんるい||きおく|

( 古泉 ) それ も リセット です こいずみ|||りせっと|

もう 一 度 最初 から やり 直し と なる のです |ひと|たび|さいしょ|||なおし|||の です

また 時間 が どう と か いう 話 か |じかん||||||はなし|

まあ 未来 人 が 交じって る んだ から しかたない 気 も する が |みらい|じん||まじって|||||き|||

( 古泉 ) いえ この 件 に 朝比奈 さん は 無関係です こいずみ|||けん||あさひな|||むかんけい です

じゃあ 何 が 原因 だ |なん||げんいん|

涼 宮 さん でしょう りょう|みや||

あっ は あ …

( 古泉 ) 本人 は 無自覚でしょう が こいずみ|ほんにん||むじかくでしょう|

“ 夏 休み を 終わら せ たく な ~ い ” と いう 思い が なつ|やすみ||おわら|||||||おもい|

どこ か に ある のでしょう ね

( キョン ) なんだ そりゃ ? 何 か 悔い で も 残って る の か ? |||なん||くい|||のこって|||

( 古泉 ) 恐らく ― こいずみ|おそらく

“ 夏 休み に やり 残した こと が ある ~” なつ|やすみ|||のこした|||

… と 感じて いる ので は ない でしょう か |かんじて||||||

は あ …

( キョン ) つくづく ~ しよう も ない こと を ~ 大 宇宙 の スケール で 展開 する ヤツ だ |||||||だい|うちゅう||すけーる||てんかい||やつ|

で 俺 に どう しろ と ? |おれ||||

それ が 分かれば 解決 した も 同然です ね ||わかれば|かいけつ|||どうぜん です|

さっき から 気 に なって た が 楽し そうだ な お前 ||き|||||たのし|そう だ||おまえ

あなた も そう だった のでしょう が

ここ 最近 頻繁に あった 既視 感 の 謎 が |さいきん|ひんぱんに||がいし|かん||なぞ|

ようやく 解けた もの です から |とけた|||

今 思えば いま|おもえば

あれ は 記憶 の リセット から こぼれ落ちた ― ||きおく||りせっと||こぼれおちた

残滓 ( ざん し ) と しか 言い よう の ない もの だった と 分かり ます ざんさい|||||いい|||||||わかり|

ひょっとして 世界中 の 人間 が 感じて る の か ? |せかいじゅう||にんげん||かんじて|||

それ は ない ようです |||よう です

僕 や あなた は 特殊な 事例 な んです よ ぼく||||とくしゅな|じれい||ん です|

涼 宮 さん に 近しい 人間 ほど ― りょう|みや|||ちかしい|にんげん|

この 異常 を 感じ取れる こと に なって いる ようです |いじょう||かんじとれる|||||よう です

ハルヒ は どう な んだ ?

あいつ は ちょっと でも 自覚 して いる の か ||||じかく||||

( 古泉 ) まったく して ない ようです ね こいずみ||||よう です|

して もらって は 困る と いう の も あり ます が |||こまる|||||||

ただ 既視 感 どころ か |がいし|かん||

繰り返して きた 時間 全て の 記憶 を 持った 者 が くりかえして||じかん|すべて||きおく||もった|もの|

確実に 1 人 いる ので は ない か と 僕 は 考えて い ます かくじつに|じん|||||||ぼく||かんがえて||

誰 だ その 1 人 って の は ? だれ|||じん|||

言わ ず と も 分かる でしょ いわ||||わかる|

長門 さん です ながと||

時空 を 超越 して いる 情報 統合 思 念 体 なら じくう||ちょうえつ|||じょうほう|とうごう|おも|ねん|からだ|

あるいは と 思った まで です ||おもった||

そう な の か ?

( 長門 ) そう ながと|

全部 覚えて る の か ? ぜんぶ|おぼえて|||

( 長門 ) そう ながと|

ちなみに その 繰り返し と やら は 今 何 回 目 だ ? ||くりかえし||||いま|なん|かい|め|

今回 が 1万5,524 回 目 に 該当 する こんかい||よろず|かい|め||がいとう|

( キョン ) は っ !

1万5,524? よろず

1万5,524 って なんだ ? よろず||

長門 お前 は 何 を 言って る んだ ながと|おまえ||なん||いって||

それ は マジ な 話 な の か ? ||||はなし|||

そう

( み くる ) ふえ ~ ん

( キョン ) それ だけ の 回数 ― ||||かいすう

俺 たち は まったく 同じ こと を 繰り返して きた って の か おれ||||おなじ|||くりかえして||||

( 長門 ) 必ずしも そう で は ない ながと|かならずしも||||

1万5,524 回 中 盆踊り に 行か なかった パターン が よろず|かい|なか|ぼんおどり||いか||ぱたーん|

2,391 回 目 と 1万1,054 回 目 の 2 回 ある かい|め||よろず|かい|め||かい|

また 盆踊り に 行った が 金魚すくい を し なかった パターン が |ぼんおどり||おこなった||きんぎょすくい||||ぱたーん|

437 回 ある かい|

アルバイト を 行った の は … あるばいと||おこなった||

( キョン ) いや もう いい

( キョン ) 1万5,524 回 目 |よろず|かい|め

長門 は そう 言った ながと|||いった

かける 2 週間 で … え ~ っと 約 595 年 分 だ |しゅうかん||||やく|とし|ぶん|

それ だけ の 時間 を ただ 一 人 しっかり 記憶 を 持った まま |||じかん|||ひと|じん||きおく||もった|

何度 も 何度 も やり 直して きた って の か なんど||なんど|||なおして||||

長門 お前 は 一体 今 まで どんな 気持ち で 過ごして きた んだ ? ながと|おまえ||いったい|いま|||きもち||すごして||

また アホ な 話 を 聞 いち まった ぜ |||はなし||き|||

( キョン ) その 翌日 は 天体 観測 だった ||よくじつ||てんたい|かんそく|

場所 は 長門 の マンション ばしょ||ながと||まんしょん

天体 望遠 鏡 は 古泉 が 用意 した 物 だ てんたい|ぼうえん|きよう||こいずみ||ようい||ぶつ|

( ハルヒ ) ああ もう 飽きちゃ った UFO 探し ま しょ UFO ! |||あきちゃ|||さがし|||

うん … ん ~

( キョン ) 何 が し たい んだろう な こいつ は |なん|||||||

さて な んでしょう ね

試しに こういう の は どう です ? ためしに|||||

涼 宮 さん を 後ろ から 突然 抱きしめて りょう|みや|||うしろ||とつぜん|だきしめて

耳元 で “ アイ ラブ ユー ” を ささやく んです みみもと|||らぶ|ゆー|||ん です

う あっ … それ を 誰 が する んだ ? ||||だれ|||

あなた 以外 に 適役 が いま す かね |いがい||てきやく||||

その 言葉 を 待って いた ぜ |ことば||まって||

… って やる か !

では 僕 が やって み ましょう か |ぼく|||||

ん ?

フフ 冗談 です よ |じょうだん||

( 古泉 ) フフッ アハハハ ( キョン ) くっ … こいずみ||||

( 打 球音 ) だ|きゅうおん

( キョン ) 次に 俺 たち が 出向いた の は バッティングセンター だった |つぎに|おれ|||でむいた||||

ふん !

ひえ え

( キョン ) なあ 長門 ||ながと

お前 は 朝比奈 さん が 言いだす 前 から おまえ||あさひな|||いいだす|ぜん|

繰り返し に 気付いて いた んだ よ な ? くりかえし||きづいて||||

( 長門 ) そう ながと|

だったら どうして 黙って た んだ ? ||だまって||

私 の 役目 は 観測 だ から わたくし||やくめ||かんそく||

私 の 役目 は 観測 だ から わたくし||やくめ||かんそく||

( 打 球音 ) だ|きゅうおん

やった ~!

( ファンファーレ )

( ハルヒ ) わ あ ~

また あたし の 勝ち ! |||かち

( み くる ) イヤ ~ ||いや

( ハルヒ ) アハハハ

( 映画 : 女優 ) キャ ~! えいが|じょゆう|

( ハルヒ ) イエ ~ イ !

延長 よ ! えんちょう|

これ で 課題 は ひととおり 終わった わ ね ||かだい|||おわった||

う ~ ん こんなんで よかった の かしら

でも こんな もん よ ね

ねえ 他 に 何 か し たい こと ある ? |た||なん|||||

ん ?

まあ いい わ

この 夏 は いっぱい いろんな こと が できた から 十 分 よ ね |なつ||||||||じゅう|ぶん||

( キョン ) いい や よく ない お前 は まだ 満足 して い ない はずだ |||||おまえ|||まんぞく||||

じゃあ 今日 は これ で 終了 ! |きょう||||しゅうりょう

あした は 予備 日 に 空けて おいた けど そのまま 休み に しちゃ って いい わ ||よび|ひ||あけて||||やすみ|||||

また あさって 部室 で 会い ま しょ ||ぶしつ||あい||

( キョン ) ま … 待て ハルヒ ||まて|

また 来た デジャヴ だ |きた||

それ も 今 まで に ない 強烈な やつ だ ||いま||||きょうれつな||

ここ で ハルヒ を 帰しちゃ ダメだ ||||かえしちゃ|だめだ

ここ で 帰したら 1万 何 千 回 と 繰り返して きた ― ||かえしたら|よろず|なん|せん|かい||くりかえして|

あの 2 週間 を また 繰り返す は めに な っち まう |しゅうかん|||くりかえす|||||

だが 何 を す べきな んだ ? 何 を 言う べきな んだ ? |なん|||||なん||いう||

あいつ は 今 まで なんて 言って きた ? ||いま|||いって|

分から ない   思いつか ない わから||おもいつか|

( キョン ) 8 月 31 日 宿題 手つかず |つき|ひ|しゅくだい|てつかず

もう 知ら ん   どうにも でも なれ だ |しら|||||

もし また 繰り返す ん なら ||くりかえす||

宿題 なぞ やった ところ で 意味 ないし な しゅくだい|||||いみ||

あした が 来よう が 来 まい が ||こよう||らい||

まあ それ は そん 時 の 俺 に 任せりゃ いい か ||||じ||おれ||まかせりゃ||

♪~

~♪