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アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者, Outbreak Company Episode 8

Outbreak Company Episode 8

≪ ( メイド ) 陛下 この 後 の ご 予定 です が →

許 認可 に 関 する 案件 が 27 件 →

外交 案件 が 15 件 その 他 の …

( ペトラルカ ) つまら ん ! ≪ ( メイド ) え ッ ! ?

( ぺ トラルカ ) お前 の 話 は つまら ん !

( メイド ) す … すみ ませ ん 陛下

( ぺ トラルカ ) 仕事 の 話 は もう よい →

何 か もっと 楽しい 話 を いたせ

そ … そんな 畏れ多い

もう よい →

全員 下がれ は … はい !

は あ … つまら ん

♪♪~

( エル ビア ) お ~ ッ ! これ 私 っす か ?

( ミュセル ) で は ご 一緒 に

おいしく な ~ れ おいしく な ~ れ

萌 え 萌 え キューン !

( 美 埜 里 ) 慎一 君

君 は どういう 意図 で こんな こと を 教え てる の か な

( 慎一 ) どういう って 正しい メイド の 姿 を

ある が まま に 教え た つもり です が 何 か ?

わ … 私 間違って まし た でしょ う か

あなた は いい の 間違って る の は

偏った 知識 を 他人 に 推奨 する 人 の 方

人 の こと 言え ない でしょ

最初 の おまじない は よく 分か ん なかった っす けど

とにかく うまい っす

( ブルーク ) うむ …→

ウチ の 嫁 に も 食わし て やり て え な

え ~ ッ 嫁 いる の ! ?

ペトラルカ ?

ペトラルカ 僕 だ よ 慎一 だ よ

( ザハール ) 陛下 いかが なさい まし た ? →

陛下

( ノック )

≪ ( ザハール ) 失礼 し ます 陛下 →

ああ ?

陛下 ! 陛下 !

あ ッ …

≪ ( ガリウス ) 陛下 が お 逃げ に なった ! ?

≪ ( ザハール ) 「 執務 に 嫌 気 が さし た 」 と 置き手紙 が

( ガリウス ) まだ 遠く へ は 行って い ない はず

急 い で 捜す の だ ! ( 兵士 達 ) は ッ !

陛下 ! 陛下 !

陛下 !

ザザッ … こちら スネーク

現在 倉庫 を 調査 中

なんて ね … うん ?

あ ッ

ターゲット 発見

見つけ た よ ペトラルカ

うん …

そりゃ 逃げ たく も なる よ ね

ああ … 父上

母上 …

( 足音 )

≪ ( ガリウス ) シン イチ

ガリウス さん

君 が こっち に 行く の が 見え た ので ね

陛下 陛下 →

陛下 ああ …

≪ ( ペトラルカ ) ガリウス シン イチ …

あ ッ …

お 戻り ください 陛下

≪ ( ペトラルカ ) 分かって おる ただ の 気分 転換 じゃ

ペトラル … N 行く ぞ

フン

陛下 を 見つけ て くれ た こ と 礼 を 言う

いや … その 何 だ ?

あの … 今日 だけ 今日 だけ でも 皇帝 陛下 を

お 休み する こと は でき ない ん です か ?

さすが に それ は 無理 な 相談 だ な

陛下 で なけ れ ば こなせ ない 公務 が 山 の よう に ある

今日 も 明日 も そう … です よ ね

ま … また これ ?

旦那 様 どう し た ん です か ?

うん … みんな それぞれ 苦労 が ある ん だ なって

うん ?

当たり前 でしょ 働 い てれ ば 多少 なり と も

何かしら の 苦労 は ある もの よ

働 い てれ ば … ね

≪ ( ザハール ) シン イチ 殿 ! →

陛下 が ! 陛下 が ~ !

( ガリウス ) そんな わけ で 陛下 は →

今朝 から 全て の 職務 を 放棄 さ れ →

この 部屋 に 閉じこもって しまわ れ た

≪ ( ザハール ) 扉 に は 結 界 が 張ら れ →

我々 エル ダント に 住む 者 は 入室 でき ない の です →

あ ッ イタッ あ ッ …

僕ら なら 大丈夫 な の か

頼む 力 を 貸し て くれ

( 的場 ) これ は もし かして …

もし か し なく て も あれ です ね

な … 何 な の だ どういう こと だ ?

これ は エリート のみ が 発症 する 病気

引きこもり です !

ヒキコモリ ! ?

ええ 引きこもり と は 仕事 や 勉強 人間 関係 など

日常 生活 から 自発 的 に 退避 し 長 期間 に 及ぶ 自宅

もしくは 自室 へ の 閉じこもり と いう 形 を もって

社会 と の 関係 を 断って いる 状態 です

≪ ( ガリウス ) バカ な ≪ ( ザハール ) 何と 恐ろしい

では どう すれ ば いい の だ このまま で は 陛下 が …

お 任せ ください

引きこもり に 関し て 彼 は 我が国 でも

トップ クラス の エキスパート です は あ ?

と いう わけ だ 慎一 君 頼 ん だ よ

え ッ ?

引きこもり と いえ ば 君 君 と いえ ば 引きこもり だ

自分 の こと なら 対処 法 は 心得 た もの だ ろ う

ひどい いわ れよ う だ

まあ 頑張って み ます

とりあえず 僕 一 人 に し て ください

引きこもり は 大勢 で の 説得 を 特に 嫌がる ので

なるほど さすが は トップ クラス の エキスパート です な

ハハハ …

≪ ( ガリウス ) すまない →

全て は 我々 の 不徳 が 招 い た こと な の だ

陛下 に … N ペトラルカ 一 人 に

全て を 抱え させ て しまった

「 ペトラルカ 」 って

彼女 は 私 の いとこ な の だ →

先代 の 皇帝 が 亡くなった とき

皇位 継承 権 第 一 位 が ペトラルカ

二 位 が 私 だった ので 彼女 は 皇帝 に

私 は その 補佐 役 に なった の だ →

本来 なら 皇帝 は ペトラルカ の 両親 が 継ぐ べき だった が →

二 人 は 彼女 が 幼い 頃 に →

皇位 継承 権 を 争って 亡くなった →

いや … 殺さ れ た の だ

殺さ れ た って … まさか !

ペトラルカ の 両親 を 殺し た の は …

私 の 両親 だ

しかし 間 の 抜け た 話 さ

兄弟 で 毒 を 盛り 合って 双方 死亡 と は

それ を 知った 先代 皇帝 も 悲嘆 に 暮れ て 亡くなった

その こと を ペトラルカ は …

むろん 知って いる →

だからこそ 二 度 と 同じ 愚行 を 繰り返さ ない ため に も →

ことさら に 立派 な 皇帝 たら ん と して →

いつも 張りつめ て い た の だ と 思う

そんな ペトラルカ の 気持ち に

我々 大人 は 甘え て い た の だ

分かり まし た できる だけ の こと は し て み ます

頼む !

ただ 一 つ だけ 約束 し て ください

何 が あって も 手 を 出さ ない で 全て 僕 に

任せ て ください !

ペトラルカ 僕 だ よ 慎一 だ よ

≪ ( ペトラルカ ) 話す こと など 何も ない ! →

妾 は 絶対 ここ から 出 ん ぞ ! 説得 など 無駄 な の じゃ

そんな こと し ない よ

ただ そば に い て ちょっと 話 を し たい だけ さ

≪ ( ペトラルカ ) 本当 に それ だけ か ?

ああ 約束 する

う ~ ん … シン イチ だけ じゃ ぞ

ありがとう

( 扉 が 閉まる )

≪ ( ペトラルカ ) 毎日 毎日 執務 執務 →

もう うんざり じゃ

妾 は 今日 から ここ に 引きこも る

この 部屋 は ?

日本 の 本 で 調べ た の じゃ

引きこもり と は こういう 感じ の 部屋 に 住む の じゃ ろ ?

妾 は ず ~ っと ここ で

マンガ や アニメ を 見 て 暮らす の じゃ

なるほど

でも 甘い 甘い な ペトラルカ え ッ ! ?

これ じゃ まだ 50 点 だ 何 じゃ と ! ?

見せ て やろ う !

日本 が 誇る 本物 の 引きこもり 部屋 を !

こ … これ は ! ?

まず 引きこもり 部屋 は こんなに 広く ない

動く 範囲 は 極力 狭く

そして マンガ や ゲーム は 全て 手 の 届く 範囲 に 積む

リモコン 類 も 全部 手元 !

これ が 正しい 引きこもり 部屋 だ !

な … 何と

確かに 妾 の 見 た 引きこもり 部屋 は

まさしく これ じゃ ~ !

フフフ … 引きこもり の こと なら

全て この 僕 に 聞い て くれ た まえ !

シン イチ ! フッ

ずいぶん 心配 そう です ね

シン イチ を 信じ て は いる が

扉 に 触れる こと も でき ない の は

何とも もどかしい ガリウス さん

愛 と は 信じる こと です よ

ミノリ … N フフッ …

し … しかし

まあ 私 は 愛 が ない ので の ぞい ちゃ い ます けど ね

ええ ッ ! ?

≪ ( ペトラルカ ) お お ッ ! また レベル アップ

経験 値 稼ぎ の よう な 単調 で 退屈 な 作業 は

時間 が 無限 に 余って る 引きこもり に は

うってつけ だ

( ペトラルカ ) なるほど 食事 は ジャンク フード で OK

動か ない から これ くらい で 問題 なし

う ~ ん うまい !

ゲーム に 飽き たら マンガ を 読む の も よし

何でも 自由 だ

おお ~

そして 眠く なったら 寝る 誰 に も 文句 を 言わ れ な ~ い

あ あ ~ 何という 解放 感

な … 何 ? これ

それでは 「 引きこもり 同盟 心得 の 条 」 !

「 ひと つ 」 「 ひと つ 」

「 ひと つ 悪い の は 世間 だ 自分 は 悪く ない 」

「 ひと つ 自分 は まだ 本気 を 出し て い ない だけ 」

なお 死 し て しかばね 拾う 者 なし !

さあ これ を 忘れ ず 心ゆくまで

引きこもり ライフ を 満喫 しよ う !

了解 師匠 !

うん 確かに ミノリ の 言う とおり だ な

ここ は 信じ て 待つ と しよ う

ガリウス さん うん ?

これ は ダメ かも しれ ませ ん ええ ッ ! ?

え ッ 旦那 様 は お 帰り に なら ない の です か ?

今夜 は 陛下 の 部屋 に 泊まる って

え ッ ! ?

う わ ッ ! ?

陛下 が !

≪ ( ペトラルカ ) 好き な とき に ゲーム を し 好き な だけ マンガ が 読める

やはり 引きこもり は 最高 じゃ な ~

自由 と は 何と 素晴らしい こと か

≪ ( ペトラルカ ) ところ で シン イチ うん ?

≪ ( ペトラルカ ) 風呂 に 入り たい の じゃ が え ッ ! ?

ホント の 引きこもり は

風呂 なんか めったに 入ら ない けど な

なるほど 奥 が 深い の じゃ な

妾 も まだまだ 甘い のう →

あ ッ …

≪ ( ペトラルカ ) 衛兵 か …

見つかれ ば 確保 さ れる や も し れ ん

了解 ここ は 任せ て

( 物音 )

( 兵士 ) うん ?

おお ~ ッ !

≪ ( ペトラルカ ) あ ~ 気持ち いい のう →

シン イチ も 入れ ば よい で は ない か

いえ 結構 です 各 方面 が うるさい ので

< とはいえ すぐ そば で >

< 美 少女 が 入浴 し てる の に 見 ない の も >

< それ に ここ で ムラムラ すれ ば >

< 巨乳 好き と いう 誤解 も 解ける の で は >

< どう する 慎一 ! >

ところで シン イチ は … はい !

そ なた 本当 に 妾 を 説得 せ ん で も よい の か ?

ま … まあ 一応 みんな から 頼ま れ て は いる けど

説得 さ れ て 折れる 程度 なら

そもそも こんな こと に は なって ない だ ろ

当然 じゃ ! 固い 決意 の もと

妾 は 引きこもり に なった の じゃ !

だったら 気長 に 待つ よ

同じ 引きこもり 同士 気持ち は 分かる から ね

さすが は 師匠 じゃ !

城 の 者 ども は 妾 の こと など さっぱり 分かって おら ぬ →

もう 絶対 に 執務 など せ ん ぞ !

腹 減った ~ N ご飯 まだ っす か ?

すみません もう 少々 お 待ち ください

≪ ( ブルーク ) あれ そう いや 旦那 様 は ?

≪ ( エル ビア ) 皇帝 陛下 と 一 夜 を 共に する らしい っす

うん ? ミュセル 何 か 変 な ニオイ し ない ?

すみません もう 少々 お 待ち ください

何 作って る ん だ ?

すみません もう 少々 お 待ち ください

うん ? ミュセル ?

すみません もう 少々 お 待ち ください

あ ッ !

≪ ( エル ビア ) 空 鍋 ! ? →

しっかり する っす ~ !

≪ ( ブルーク ) 水 水 !

すみません もう 少々 お 待ち ください

は あ ~ さっぱり し た の じゃ

さあ 部屋 に 戻って ゲーム の 続き じゃ ~

うん … また ここ を 通る の か

シン イチ もう 1 冊 ない の か ?

ちょっと 待って

≪ ( 兵士 A ) それにしても 陛下 は 大丈夫 だ ろ う か ?

( B ) ずいぶん と お 疲れ の ご 様子 だった から な

( A ) お 元気 に な られ れ ば よい が …

ああ …

( 物音 )

≪ ( 兵士 達 ) おお ~ ッ !

( ゲーム 音 )

( ボリューム が 下がる )

あ ッ ! 何 じゃ なぜ 音 を 小さく する

まだ プレイ 中 じゃ ぞ

引きこもり は 家 の 者 に 遠慮 し て

極力 物音 を 立て ない よう に する ん だ

遠慮 ? なぜ 妾 が 遠慮 せ ね ば なら ん の だ

だって 働 い て ない から ね

う ッ 何 が 自由 を 手 に 入れた 勝者 の 証し じゃ

これ で は 日陰 者 の 負け 犬 で は ない か

まあ 世間 で は そう 言わ れ てるよ ね

な ろ う と 思って なる 人 は 少ない よ

そう な の か ? で は なぜ

シン イチ は 引きこもり に なった の じゃ ?

きっかけ は 本当 に くだらない 話 だ よ

幼なじみ に コク って フラ れ て

悔し さ と 恥ずかし さ で 何 日 か 学校 を サボって たら

その うち 同級 生 に 会う の も 気まずく なって

誰 に も 会わ ず に すむ 場所 に 逃げ込 ん だ ら

家族 と も 顔 を 合わせ られ なく なって

あっという間 に 引きこもり の 一 丁 あがり って わけ

まあ 引きこもり の 大半 は

ペトラルカ ほど の 決意 も なく

いつの間にか そう なって た って

感じ だ と 思う よ

逃げ込 ん だ … N 自分 の 部屋 に …

扉 が ね … N 重く なって いく ん だ

どんどん どんどん

引きこもり が 長く なる ほど ね

最後 は 自分 で は 開け られ ない くらい に

あ ッ …

妾 は 皇帝 失格 か ? え ッ ?

己 の ワガママ で 執務 を 投げ出し

臣下 や 国民 に 多大 な 迷惑 を かけ て いる

最低 で は ない か そんな こと …

それ だけ で は ない !

思いどおり に なら ぬ いらだち を

周囲 に ぶつけ て ばかり じゃ !

ガリウス や ザハール それ に ミュセル に も !

ああ ッ …

気 に し て た ん だ ね あの とき の こと

う … うるさい ! 何でもない の じゃ

僕 に は 皇帝 の こと は よく 分から ない けど

ペトラルカ は ペトラルカ の まま で いい と 思う よ

妾 の まま で ?

うん

そう か …

( ゲーム 音 )

切り裂 い て み たい …

うん …

うん ?

あれ ペトラルカ ? あ ッ …

扉 か … 確かに 重い な

ガリウス 達 の 顔 を 思い出す と

憂鬱 じゃ じゃ が …

う ッ …

≪ ( ガリウス ) おはよう ございます 陛下

お 戻り いただき ありがとう ござい ます

ガリウス … ザハール

うむ … すま なかった 行く ぞ

は ッ !

うん ?

よかった

ご飯 … まだ ? すみません

もう 少々 お 待ち ください

う う ッ … N すみません

もう 少々 お 待ち ください

すみません もう 少々 お 待ち ください

すみません もう 少々 お 待ち ください

慎一 君 … 帰って き て

♪♪~

( ペトラルカ ) 見る な こんな 予告 許さ ん どう し た の ?

( ペトラルカ ) どうも こう も ない 密 偵 の 報告 に よれ ば →

次回 は 妾 が 恥ずかしい 姿 に なる と いう

確かに 水着 回 でも 恥ずかしい 姿 どころ か

ペトラルカ は 一切 出 て ない よ

( ペトラルカ ) そう か 妾 に は 胸 が ない から 需要 なし と →

いや 待て 密 偵 に よれ ば 9 話 に も →

渕上 舞 の スケジュール は 入って おる

渕上 さん ペトラルカ は 出 ない ので

水着 の 娘 B で お 願い し ます と か

( 渕上 ) そんな の ヤダ ~ !


Outbreak Company Episode 8

≪ ( メイド ) 陛下 この 後 の ご 予定 です が → |へいか||あと|||よてい||

許 認可 に 関 する 案件 が 27 件 → ゆる|にんか||かん||あんけん||けん

外交 案件 が 15 件 その 他 の … がいこう|あんけん||けん||た|

( ペトラルカ ) つまら ん ! ≪ ( メイド ) え ッ ! ?

( ぺ トラルカ ) お前 の 話 は つまら ん ! ||おまえ||はなし|||

( メイド ) す … すみ ませ ん 陛下 |||||へいか

( ぺ トラルカ ) 仕事 の 話 は もう よい → ||しごと||はなし|||

何 か もっと 楽しい 話 を いたせ なん|||たのしい|はなし||

そ … そんな 畏れ多い ||おそれおおい

もう よい →

全員 下がれ は … はい ! ぜんいん|さがれ||

は あ … つまら ん

♪♪~

( エル ビア ) お ~ ッ ! これ 私 っす か ? |||||わたくし||

( ミュセル ) で は ご 一緒 に ||||いっしょ|

おいしく な ~ れ おいしく な ~ れ

萌 え 萌 え キューン ! ほう||ほう||

( 美 埜 里 ) 慎一 君 び|の|さと|しんいち|きみ

君 は どういう 意図 で こんな こと を 教え てる の か な きみ|||いと|||||おしえ||||

( 慎一 ) どういう って 正しい メイド の 姿 を しんいち|||ただしい|||すがた|

ある が まま に 教え た つもり です が 何 か ? ||||おしえ|||||なん|

わ … 私 間違って まし た でしょ う か |わたくし|まちがって|||||

あなた は いい の 間違って る の は ||||まちがって|||

偏った 知識 を 他人 に 推奨 する 人 の 方 かたよった|ちしき||たにん||すいしょう||じん||かた

人 の こと 言え ない でしょ じん|||いえ||

最初 の おまじない は よく 分か ん なかった っす けど さいしょ|||||わか||||

とにかく うまい っす

( ブルーク ) うむ …→

ウチ の 嫁 に も 食わし て やり て え な うち||よめ|||くわし|||||

え ~ ッ 嫁 いる の ! ? ||よめ||

ペトラルカ ?

ペトラルカ 僕 だ よ 慎一 だ よ |ぼく|||しんいち||

( ザハール ) 陛下 いかが なさい まし た ? → |へいか||||

陛下 へいか

( ノック )

≪ ( ザハール ) 失礼 し ます 陛下 → |しつれい|||へいか

ああ ?

陛下 ! 陛下 ! へいか|へいか

あ ッ …

≪ ( ガリウス ) 陛下 が お 逃げ に なった ! ? |へいか|||にげ||

≪ ( ザハール ) 「 執務 に 嫌 気 が さし た 」 と 置き手紙 が |しつむ||いや|き|||||おきてがみ|

( ガリウス ) まだ 遠く へ は 行って い ない はず ||とおく|||おこなって|||

急 い で 捜す の だ ! ( 兵士 達 ) は ッ ! きゅう|||さがす|||へいし|さとる||

陛下 ! 陛下 ! へいか|へいか

陛下 ! へいか

ザザッ … こちら スネーク

現在 倉庫 を 調査 中 げんざい|そうこ||ちょうさ|なか

なんて ね … うん ?

あ ッ

ターゲット 発見 たーげっと|はっけん

見つけ た よ ペトラルカ みつけ|||

うん …

そりゃ 逃げ たく も なる よ ね |にげ|||||

ああ … 父上 |ちちうえ

母上 … ははうえ

( 足音 ) あしおと

≪ ( ガリウス ) シン イチ ||いち

ガリウス さん

君 が こっち に 行く の が 見え た ので ね きみ||||いく|||みえ|||

陛下 陛下 → へいか|へいか

陛下 ああ … へいか|

≪ ( ペトラルカ ) ガリウス シン イチ … |||いち

あ ッ …

お 戻り ください 陛下 |もどり||へいか

≪ ( ペトラルカ ) 分かって おる ただ の 気分 転換 じゃ |わかって||||きぶん|てんかん|

ペトラル …\ N 行く ぞ ||いく|

フン ふん

陛下 を 見つけ て くれ た こ と 礼 を 言う へいか||みつけ||||||れい||いう

いや … その 何 だ ? ||なん|

あの … 今日 だけ 今日 だけ でも 皇帝 陛下 を |きょう||きょう|||こうてい|へいか|

お 休み する こと は でき ない ん です か ? |やすみ||||||||

さすが に それ は 無理 な 相談 だ な ||||むり||そうだん||

陛下 で なけ れ ば こなせ ない 公務 が 山 の よう に ある へいか|||||||こうむ||やま||||

今日 も 明日 も そう … です よ ね きょう||あした|||||

ま … また これ ?

旦那 様 どう し た ん です か ? だんな|さま||||||

うん … みんな それぞれ 苦労 が ある ん だ なって |||くろう|||||

うん ?

当たり前 でしょ 働 い てれ ば 多少 なり と も あたりまえ||はたら||||たしょう|||

何かしら の 苦労 は ある もの よ なにかしら||くろう||||

働 い てれ ば … ね はたら||||

≪ ( ザハール ) シン イチ 殿 ! → ||いち|しんがり

陛下 が ! 陛下 が ~ ! へいか||へいか|

( ガリウス ) そんな わけ で 陛下 は → ||||へいか|

今朝 から 全て の 職務 を 放棄 さ れ → けさ||すべて||しょくむ||ほうき||

この 部屋 に 閉じこもって しまわ れ た |へや||とじこもって|||

≪ ( ザハール ) 扉 に は 結 界 が 張ら れ → |とびら|||けつ|かい||はら|

我々 エル ダント に 住む 者 は 入室 でき ない の です → われわれ||||すむ|もの||にゅうしつ||||

あ ッ イタッ あ ッ …

僕ら なら 大丈夫 な の か ぼくら||だいじょうぶ|||

頼む 力 を 貸し て くれ たのむ|ちから||かし||

( 的場 ) これ は もし かして … まとば||||

もし か し なく て も あれ です ね

な … 何 な の だ どういう こと だ ? |なん||||||

これ は エリート のみ が 発症 する 病気 ||えりーと|||はっしょう||びょうき

引きこもり です ! ひきこもり|

ヒキコモリ ! ?

ええ 引きこもり と は 仕事 や 勉強 人間 関係 など |ひきこもり|||しごと||べんきょう|にんげん|かんけい|

日常 生活 から 自発 的 に 退避 し 長 期間 に 及ぶ 自宅 にちじょう|せいかつ||じはつ|てき||たいひ||ちょう|きかん||およぶ|じたく

もしくは 自室 へ の 閉じこもり と いう 形 を もって |じしつ|||とじこもり|||かた||

社会 と の 関係 を 断って いる 状態 です しゃかい|||かんけい||たって||じょうたい|

≪ ( ガリウス ) バカ な ≪ ( ザハール ) 何と 恐ろしい |ばか|||なんと|おそろしい

では どう すれ ば いい の だ このまま で は 陛下 が … ||||||||||へいか|

お 任せ ください |まかせ|

引きこもり に 関し て 彼 は 我が国 でも ひきこもり||かんし||かれ||わがくに|

トップ クラス の エキスパート です は あ ? とっぷ|くらす||えきすぱーと|||

と いう わけ だ 慎一 君 頼 ん だ よ ||||しんいち|きみ|たの|||

え ッ ?

引きこもり と いえ ば 君 君 と いえ ば 引きこもり だ ひきこもり||||きみ|きみ||||ひきこもり|

自分 の こと なら 対処 法 は 心得 た もの だ ろ う じぶん||||たいしょ|ほう||こころえ|||||

ひどい いわ れよ う だ

まあ 頑張って み ます |がんばって||

とりあえず 僕 一 人 に し て ください |ぼく|ひと|じん||||

引きこもり は 大勢 で の 説得 を 特に 嫌がる ので ひきこもり||おおぜい|||せっとく||とくに|いやがる|

なるほど さすが は トップ クラス の エキスパート です な |||とっぷ|くらす||えきすぱーと||

ハハハ …

≪ ( ガリウス ) すまない →

全て は 我々 の 不徳 が 招 い た こと な の だ すべて||われわれ||ふとく||まね||||||

陛下 に …\ N ペトラルカ 一 人 に へいか||||ひと|じん|

全て を 抱え させ て しまった すべて||かかえ|さ せ||

「 ペトラルカ 」 って

彼女 は 私 の いとこ な の だ → かのじょ||わたくし|||||

先代 の 皇帝 が 亡くなった とき せんだい||こうてい||なくなった|

皇位 継承 権 第 一 位 が ペトラルカ こうい|けいしょう|けん|だい|ひと|くらい||

二 位 が 私 だった ので 彼女 は 皇帝 に ふた|くらい||わたくし|||かのじょ||こうてい|

私 は その 補佐 役 に なった の だ → わたくし|||ほさ|やく||||

本来 なら 皇帝 は ペトラルカ の 両親 が 継ぐ べき だった が → ほんらい||こうてい||||りょうしん||つぐ|||

二 人 は 彼女 が 幼い 頃 に → ふた|じん||かのじょ||おさない|ころ|

皇位 継承 権 を 争って 亡くなった → こうい|けいしょう|けん||あらそって|なくなった

いや … 殺さ れ た の だ |ころさ||||

殺さ れ た って … まさか ! ころさ||||

ペトラルカ の 両親 を 殺し た の は … ||りょうしん||ころし|||

私 の 両親 だ わたくし||りょうしん|

しかし 間 の 抜け た 話 さ |あいだ||ぬけ||はなし|

兄弟 で 毒 を 盛り 合って 双方 死亡 と は きょうだい||どく||さかり|あって|そうほう|しぼう||

それ を 知った 先代 皇帝 も 悲嘆 に 暮れ て 亡くなった ||しった|せんだい|こうてい||ひたん||くれ||なくなった

その こと を ペトラルカ は …

むろん 知って いる → |しって|

だからこそ 二 度 と 同じ 愚行 を 繰り返さ ない ため に も → |ふた|たび||おなじ|ぐこう||くりかえさ||||

ことさら に 立派 な 皇帝 たら ん と して → ||りっぱ||こうてい||||

いつも 張りつめ て い た の だ と 思う |はりつめ|||||||おもう

そんな ペトラルカ の 気持ち に |||きもち|

我々 大人 は 甘え て い た の だ われわれ|おとな||あまえ|||||

分かり まし た できる だけ の こと は し て み ます わかり|||||||||||

頼む ! たのむ

ただ 一 つ だけ 約束 し て ください |ひと|||やくそく|||

何 が あって も 手 を 出さ ない で 全て 僕 に なん||||て||ださ|||すべて|ぼく|

任せ て ください ! まかせ||

ペトラルカ 僕 だ よ 慎一 だ よ |ぼく|||しんいち||

≪ ( ペトラルカ ) 話す こと など 何も ない ! → |はなす|||なにも|

妾 は 絶対 ここ から 出 ん ぞ ! 説得 など 無駄 な の じゃ めかけ||ぜったい|||だ|||せっとく||むだ|||

そんな こと し ない よ

ただ そば に い て ちょっと 話 を し たい だけ さ ||||||はなし|||||

≪ ( ペトラルカ ) 本当 に それ だけ か ? |ほんとう||||

ああ 約束 する |やくそく|

う ~ ん … シン イチ だけ じゃ ぞ |||いち|||

ありがとう

( 扉 が 閉まる ) とびら||しまる

≪ ( ペトラルカ ) 毎日 毎日 執務 執務 → |まいにち|まいにち|しつむ|しつむ

もう うんざり じゃ

妾 は 今日 から ここ に 引きこも る めかけ||きょう||||ひきこも|

この 部屋 は ? |へや|

日本 の 本 で 調べ た の じゃ にっぽん||ほん||しらべ|||

引きこもり と は こういう 感じ の 部屋 に 住む の じゃ ろ ? ひきこもり||||かんじ||へや||すむ|||

妾 は ず ~ っと ここ で めかけ|||||

マンガ や アニメ を 見 て 暮らす の じゃ まんが||あにめ||み||くらす||

なるほど

でも 甘い 甘い な ペトラルカ え ッ ! ? |あまい|あまい||||

これ じゃ まだ 50 点 だ 何 じゃ と ! ? |||てん||なん||

見せ て やろ う ! みせ|||

日本 が 誇る 本物 の 引きこもり 部屋 を ! にっぽん||ほこる|ほんもの||ひきこもり|へや|

こ … これ は ! ?

まず 引きこもり 部屋 は こんなに 広く ない |ひきこもり|へや|||ひろく|

動く 範囲 は 極力 狭く うごく|はんい||きょくりょく|せまく

そして マンガ や ゲーム は 全て 手 の 届く 範囲 に 積む |まんが||げーむ||すべて|て||とどく|はんい||つむ

リモコン 類 も 全部 手元 ! りもこん|るい||ぜんぶ|てもと

これ が 正しい 引きこもり 部屋 だ ! ||ただしい|ひきこもり|へや|

な … 何と |なんと

確かに 妾 の 見 た 引きこもり 部屋 は たしかに|めかけ||み||ひきこもり|へや|

まさしく これ じゃ ~ !

フフフ … 引きこもり の こと なら |ひきこもり|||

全て この 僕 に 聞い て くれ た まえ ! すべて||ぼく||ききい||||

シン イチ ! フッ |いち|

ずいぶん 心配 そう です ね |しんぱい|||

シン イチ を 信じ て は いる が |いち||しんじ||||

扉 に 触れる こと も でき ない の は とびら||ふれる||||||

何とも もどかしい ガリウス さん なんとも|||

愛 と は 信じる こと です よ あい|||しんじる|||

ミノリ …\ N フフッ …

し … しかし

まあ 私 は 愛 が ない ので の ぞい ちゃ い ます けど ね |わたくし||あい||||||||||

ええ ッ ! ?

≪ ( ペトラルカ ) お お ッ ! また レベル アップ |||||れべる|あっぷ

経験 値 稼ぎ の よう な 単調 で 退屈 な 作業 は けいけん|あたい|かせぎ||||たんちょう||たいくつ||さぎょう|

時間 が 無限 に 余って る 引きこもり に は じかん||むげん||あまって||ひきこもり||

うってつけ だ

( ペトラルカ ) なるほど 食事 は ジャンク フード で OK ||しょくじ|||ふーど||

動か ない から これ くらい で 問題 なし うごか||||||もんだい|

う ~ ん うまい !

ゲーム に 飽き たら マンガ を 読む の も よし げーむ||あき||まんが||よむ|||

何でも 自由 だ なんでも|じゆう|

おお ~

そして 眠く なったら 寝る 誰 に も 文句 を 言わ れ な ~ い |ねむく||ねる|だれ|||もんく||いわ|||

あ あ ~ 何という 解放 感 ||なんという|かいほう|かん

な … 何 ? これ |なん|

それでは 「 引きこもり 同盟 心得 の 条 」 ! |ひきこもり|どうめい|こころえ||じょう

「 ひと つ 」 「 ひと つ 」

「 ひと つ 悪い の は 世間 だ 自分 は 悪く ない 」 ||わるい|||せけん||じぶん||わるく|

「 ひと つ 自分 は まだ 本気 を 出し て い ない だけ 」 ||じぶん|||ほんき||だし||||

なお 死 し て しかばね 拾う 者 なし ! |し||||ひろう|もの|

さあ これ を 忘れ ず 心ゆくまで |||わすれ||こころゆくまで

引きこもり ライフ を 満喫 しよ う ! ひきこもり|らいふ||まんきつ||

了解 師匠 ! りょうかい|ししょう

うん 確かに ミノリ の 言う とおり だ な |たしかに|||いう|||

ここ は 信じ て 待つ と しよ う ||しんじ||まつ|||

ガリウス さん うん ?

これ は ダメ かも しれ ませ ん ええ ッ ! ? ||だめ||||||

え ッ 旦那 様 は お 帰り に なら ない の です か ? ||だんな|さま|||かえり||||||

今夜 は 陛下 の 部屋 に 泊まる って こんや||へいか||へや||とまる|

え ッ ! ?

う わ ッ ! ?

陛下 が ! へいか|

≪ ( ペトラルカ ) 好き な とき に ゲーム を し 好き な だけ マンガ が 読める |すき||||げーむ|||すき|||まんが||よめる

やはり 引きこもり は 最高 じゃ な ~ |ひきこもり||さいこう||

自由 と は 何と 素晴らしい こと か じゆう|||なんと|すばらしい||

≪ ( ペトラルカ ) ところ で シン イチ うん ? ||||いち|

≪ ( ペトラルカ ) 風呂 に 入り たい の じゃ が え ッ ! ? |ふろ||はいり||||||

ホント の 引きこもり は ほんと||ひきこもり|

風呂 なんか めったに 入ら ない けど な ふろ|||はいら|||

なるほど 奥 が 深い の じゃ な |おく||ふかい|||

妾 も まだまだ 甘い のう → めかけ|||あまい|

あ ッ …

≪ ( ペトラルカ ) 衛兵 か … |えいへい|

見つかれ ば 確保 さ れる や も し れ ん みつかれ||かくほ|||||||

了解 ここ は 任せ て りょうかい|||まかせ|

( 物音 ) ものおと

( 兵士 ) うん ? へいし|

おお ~ ッ !

≪ ( ペトラルカ ) あ ~ 気持ち いい のう → ||きもち||

シン イチ も 入れ ば よい で は ない か |いち||いれ||||||

いえ 結構 です 各 方面 が うるさい ので |けっこう||かく|ほうめん|||

< とはいえ すぐ そば で >

< 美 少女 が 入浴 し てる の に 見 ない の も > び|しょうじょ||にゅうよく|||||み|||

< それ に ここ で ムラムラ すれ ば > ||||むらむら||

< 巨乳 好き と いう 誤解 も 解ける の で は > きょにゅう|すき|||ごかい||とける|||

< どう する 慎一 ! > ||しんいち

ところで シン イチ は … はい ! ||いち||

そ なた 本当 に 妾 を 説得 せ ん で も よい の か ? ||ほんとう||めかけ||せっとく|||||||

ま … まあ 一応 みんな から 頼ま れ て は いる けど ||いちおう|||たのま|||||

説得 さ れ て 折れる 程度 なら せっとく||||おれる|ていど|

そもそも こんな こと に は なって ない だ ろ

当然 じゃ ! 固い 決意 の もと とうぜん||かたい|けつい||

妾 は 引きこもり に なった の じゃ ! めかけ||ひきこもり||||

だったら 気長 に 待つ よ |きなが||まつ|

同じ 引きこもり 同士 気持ち は 分かる から ね おなじ|ひきこもり|どうし|きもち||わかる||

さすが は 師匠 じゃ ! ||ししょう|

城 の 者 ども は 妾 の こと など さっぱり 分かって おら ぬ → しろ||もの|||めかけ|||||わかって||

もう 絶対 に 執務 など せ ん ぞ ! |ぜったい||しつむ||||

腹 減った ~\ N ご飯 まだ っす か ? はら|へった||ごはん|||

すみません もう 少々 お 待ち ください ||しょうしょう||まち|

≪ ( ブルーク ) あれ そう いや 旦那 様 は ? ||||だんな|さま|

≪ ( エル ビア ) 皇帝 陛下 と 一 夜 を 共に する らしい っす ||こうてい|へいか||ひと|よ||ともに|||

うん ? ミュセル 何 か 変 な ニオイ し ない ? ||なん||へん||||

すみません もう 少々 お 待ち ください ||しょうしょう||まち|

何 作って る ん だ ? なん|つくって|||

すみません もう 少々 お 待ち ください ||しょうしょう||まち|

うん ? ミュセル ?

すみません もう 少々 お 待ち ください ||しょうしょう||まち|

あ ッ !

≪ ( エル ビア ) 空 鍋 ! ? → ||から|なべ

しっかり する っす ~ !

≪ ( ブルーク ) 水 水 ! |すい|すい

すみません もう 少々 お 待ち ください ||しょうしょう||まち|

は あ ~ さっぱり し た の じゃ

さあ 部屋 に 戻って ゲーム の 続き じゃ ~ |へや||もどって|げーむ||つづき|

うん … また ここ を 通る の か ||||とおる||

シン イチ もう 1 冊 ない の か ? |いち||さつ|||

ちょっと 待って |まって

≪ ( 兵士 A ) それにしても 陛下 は 大丈夫 だ ろ う か ? へいし|||へいか||だいじょうぶ||||

( B ) ずいぶん と お 疲れ の ご 様子 だった から な ||||つかれ|||ようす|||

( A ) お 元気 に な られ れ ば よい が … ||げんき|||||||

ああ …

( 物音 ) ものおと

≪ ( 兵士 達 ) おお ~ ッ ! へいし|さとる||

( ゲーム 音 ) げーむ|おと

( ボリューム が 下がる ) ぼりゅーむ||さがる

あ ッ ! 何 じゃ なぜ 音 を 小さく する ||なん|||おと||ちいさく|

まだ プレイ 中 じゃ ぞ ||なか||

引きこもり は 家 の 者 に 遠慮 し て ひきこもり||いえ||もの||えんりょ||

極力 物音 を 立て ない よう に する ん だ きょくりょく|ものおと||たて||||||

遠慮 ? なぜ 妾 が 遠慮 せ ね ば なら ん の だ えんりょ||めかけ||えんりょ|||||||

だって 働 い て ない から ね |はたら|||||

う ッ 何 が 自由 を 手 に 入れた 勝者 の 証し じゃ ||なん||じゆう||て||いれた|しょうしゃ||しょうし|

これ で は 日陰 者 の 負け 犬 で は ない か |||ひかげ|もの||まけ|いぬ||||

まあ 世間 で は そう 言わ れ てるよ ね |せけん||||いわ|||

な ろ う と 思って なる 人 は 少ない よ ||||おもって||じん||すくない|

そう な の か ? で は なぜ

シン イチ は 引きこもり に なった の じゃ ? |いち||ひきこもり||||

きっかけ は 本当 に くだらない 話 だ よ ||ほんとう|||はなし||

幼なじみ に コク って フラ れ て おさななじみ||||||

悔し さ と 恥ずかし さ で 何 日 か 学校 を サボって たら くやし|||はずかし|||なん|ひ||がっこう||さぼって|

その うち 同級 生 に 会う の も 気まずく なって ||どうきゅう|せい||あう|||きまずく|

誰 に も 会わ ず に すむ 場所 に 逃げ込 ん だ ら だれ|||あわ||||ばしょ||にげこ|||

家族 と も 顔 を 合わせ られ なく なって かぞく|||かお||あわせ|||

あっという間 に 引きこもり の 一 丁 あがり って わけ あっというま||ひきこもり||ひと|ちょう|||

まあ 引きこもり の 大半 は |ひきこもり||たいはん|

ペトラルカ ほど の 決意 も なく |||けつい||

いつの間にか そう なって た って いつのまにか||||

感じ だ と 思う よ かんじ|||おもう|

逃げ込 ん だ …\ N 自分 の 部屋 に … にげこ||||じぶん||へや|

扉 が ね …\ N 重く なって いく ん だ とびら||||おもく||||

どんどん どんどん

引きこもり が 長く なる ほど ね ひきこもり||ながく|||

最後 は 自分 で は 開け られ ない くらい に さいご||じぶん|||あけ||||

あ ッ …

妾 は 皇帝 失格 か ? え ッ ? めかけ||こうてい|しっかく|||

己 の ワガママ で 執務 を 投げ出し おのれ||||しつむ||なげだし

臣下 や 国民 に 多大 な 迷惑 を かけ て いる しんか||こくみん||ただい||めいわく||||

最低 で は ない か そんな こと … さいてい||||||

それ だけ で は ない !

思いどおり に なら ぬ いらだち を おもいどおり|||||

周囲 に ぶつけ て ばかり じゃ ! しゅうい|||||

ガリウス や ザハール それ に ミュセル に も !

ああ ッ …

気 に し て た ん だ ね あの とき の こと き|||||||||||

う … うるさい ! 何でもない の じゃ ||なんでもない||

僕 に は 皇帝 の こと は よく 分から ない けど ぼく|||こうてい|||||わから||

ペトラルカ は ペトラルカ の まま で いい と 思う よ ||||||||おもう|

妾 の まま で ? めかけ|||

うん

そう か …

( ゲーム 音 ) げーむ|おと

切り裂 い て み たい … きりさ||||

うん …

うん ?

あれ ペトラルカ ? あ ッ …

扉 か … 確かに 重い な とびら||たしかに|おもい|

ガリウス 達 の 顔 を 思い出す と |さとる||かお||おもいだす|

憂鬱 じゃ じゃ が … ゆううつ|||

う ッ …

≪ ( ガリウス ) おはよう ございます 陛下 |||へいか

お 戻り いただき ありがとう ござい ます |もどり||||

ガリウス … ザハール

うむ … すま なかった 行く ぞ |||いく|

は ッ !

うん ?

よかった

ご飯 … まだ ? すみません ごはん||

もう 少々 お 待ち ください |しょうしょう||まち|

う う ッ …\ N すみません

もう 少々 お 待ち ください |しょうしょう||まち|

すみません もう 少々 お 待ち ください ||しょうしょう||まち|

すみません もう 少々 お 待ち ください ||しょうしょう||まち|

慎一 君 … 帰って き て しんいち|きみ|かえって||

♪♪~

( ペトラルカ ) 見る な こんな 予告 許さ ん どう し た の ? |みる|||よこく|ゆるさ|||||

( ペトラルカ ) どうも こう も ない 密 偵 の 報告 に よれ ば → |||||みつ|てい||ほうこく|||

次回 は 妾 が 恥ずかしい 姿 に なる と いう じかい||めかけ||はずかしい|すがた||||

確かに 水着 回 でも 恥ずかしい 姿 どころ か たしかに|みずぎ|かい||はずかしい|すがた||

ペトラルカ は 一切 出 て ない よ ||いっさい|だ|||

( ペトラルカ ) そう か 妾 に は 胸 が ない から 需要 なし と → |||めかけ|||むね||||じゅよう||

いや 待て 密 偵 に よれ ば 9 話 に も → |まて|みつ|てい||||はなし||

渕上 舞 の スケジュール は 入って おる ふちかみ|まい||すけじゅーる||はいって|

渕上 さん ペトラルカ は 出 ない ので ふちかみ||||だ||

水着 の 娘 B で お 願い し ます と か みずぎ||むすめ||||ねがい||||

( 渕上 ) そんな の ヤダ ~ ! ふちかみ|||