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イタズラなKiss2〜Love in TOKYO, イタズラなKiss2〜Love in TOKYO#5 (2)

イタズラ な Kiss 2〜 Love in TOKYO #5 (2)

あんた の 奥さん だ ろ ?

気 に なる なら あんた が 何とかして やれば ?―

邪魔 した な

クール だ わ

なんだ あいつ !

お前 は いい の か ? あんなふうに 言わ れて

ってか なんで あんな 奴 と 結婚 した んだ よ !

顔 か ? 地位 か ?

まあ いい から 落ち着いて よ

私 は いい の だって 本当 の こと だ もん

あんな こと しょっちゅう 言わ れて る から 慣れ てる よ

入江 君 は 私 の こと 甘やかさ ない んだ

そう じゃない だ ろ ! 夫婦 って もっと こう さ …

励まし 合ったり さ 手 と 手 を 取り合ったり さ ―

いろいろ やる こと が ある んだ よ !―

そして お互い 一緒に 生きて いく んだ よ !―

励まし 合って …

啓太 って すごい 理想 の 夫婦 像 が ある よう ね

でも … まあ よかった わ

へ ?

琴子 って 入江 さん に あんまり 愛されて ない ようだ から

違う ! そんな ん 違う …

( 琴子 ) 私 こんな こと で 本当に ―

立派 な 看護師 に なれる の か な ?―

しかも …

あんた の せい で うち の 班 は いーっつも ビリ

悪い と 思う なら ―

早く 入江 さん と の 医学部 コンパ セッティング し なさい よ ね

って 言って も な ~ 入江 君 コンパ と か 嫌 だろう し …

涙 が … タマネギ で … 痛い …

( 入江 紀子 ( のりこ )) あら 琴子 ちゃん どうした の ?―

泣いて る の ?

あ … いや 看護師 へ の 道 は 厳しい なって …

まあ ~ そう よね …

お 兄ちゃん の ため に ―

慣れ ない 世界 に 足 を 踏み入れた の よ ね

なんて 健気 な の 琴子 ちゃん !

いい わ ! じゃあ ハッピー に なる お 話して あげる

実は ね パパ の 持って いる 北海道 の 土地 に ―

医者 の いない 村 が ある の

大病院 で 働く の も いい けど

お 兄ちゃん と 二人っきり で 小さな 診療所 も 素敵 じゃない ?

二人っきり で ?

そう !

村人 に 感謝 されて 夜 は …

満天 の 星空 に 包まれる の よ ~

いや~ん …

いい加減 に しろ

あら やだ お 兄ちゃん 帰って きて た の ?

ああ あんた ら が 勝手 な 妄想 張り巡らせて る 間 に な

そんな 注射器 も 使え ない 看護師 と 二人っきり は 勘弁 して くれ よ

あら 琴子 ちゃん だって ―

主婦業 と 学生 業 頑張って る んだ から ~

あっ 入江 君 今日 の 夕飯 ね ―

入江 君 の 好き な ビーフシチュー な の

へえ ~

いーっぱい 作る から 明日 も 食べ られる よ

俺 明日 夕食 いらない から

あら 外食 ?

( 直樹 ) ああ 医学科 の 奴ら と 飲み会 なんだ

まあ 珍しい ! お 兄ちゃん が 参加 する なんて

ふーん …

何人 くらい で する の ?

さあ … 6~7 人 ぐらい かな ?

ほお ~

どの 辺り で ?

渋谷 …

おお 渋谷 です か ~

あっ 何て いう お 店 です か ?

知らねー よ ! 俺 幹事 じゃねー し

6 時 59 分 そろい ました 行き ましょう

( 店員 ) いらっしゃいませ !

7 時 から 予約 して いた 船津 です が

はい お 待ち して おり ました 船津 様 です ね

お連れ 様 が お 待ち です

奥 で ございます

( 幹 達 ) わー ! 偶然 です ね

斗南 大学 の 医学 科 の 方 です よ ね ?

あたし 達 看護 学科 の 2 年生 な んですう ~

せっかく だ から ご 一緒 して いい です か ?

( 男性 ) ああ いい よ な みんな !

( 男性 ) そりゃ ー ヤロー ばっか より は 楽しい し なあ …

( 男性 ) こんな 偶然 ある んだ な なあ 入江 …

琴子 !

あら ~ 入江 君 偶然 ね ~

何 が 偶然 だ よ お前 の 仕業 だろ ?

いや 偶然 だって ~

( 船津 ) あー ! だから 昨晩 僕 に 電話 して きた んです ね ?

明日 の お 店 教えろ って なんか おかしい な と 思って た んです よ ね

シー ! シャー !

アハッ

じゃ みなさん もう 座 っちゃい ましょう か

ね ? ほら 座 っちゃい ましょ

入江 さん どうぞ !

ありがとう

どうぞ

ありがとう ! 真里奈 ちゃん って 気 が 利く ね

えー そう です か ? いつも やって る んで

( 男性 ) 女子力 高い !

わかり やす~い !

あたし達 の 前 で は あんな こと し ない のに

男 の 前 で は コロッと 変わる の ね

( 店員 ) お 待たせ いたし ました ―

当店 特製 特選 牛 の ステーキ で ございます

( 男性 ) うま そ ~

( 男性 ) へ ~ 智子 ちゃん って 器用 に 切る んだ ね

こういう 時 普段 から 料理 して る か わかる よなあ

( 智子 ) でも 私 料理 が 好き な ん じゃなくて ―

お 肉 を 切る の が 好き な んです

( 男性 達 ) え ?

( 智子 ) だ から 看護 学科 に 入った んです よ ―

ほら 思う存分 切り きざめ る でしょ ?

で … でも さ ―

看護師 って 人 の 体 に メス 入れ られ ない んだ よな

そ … そう そう そう だ よ

( 智子 ) ウソ !

え ? じゃあ 私 は 一生 メス が 持て ない って いう の ?

入学 の 記念 に マイ メス まで 作った のに …

( 泣き声 )

天使 の イメージ だった のに …

ホント … 人 は 見かけ で 判断 し ちゃ いけない って こと ね

( 幹 ) 入江 さ~ん あんた 近い わ よ !

( 女性 ) 重い よ

重い よ ? 何 です って !

( 琴子 ) 何 よ ! 楽し そう に して る じゃない ―

周り に 女の子 はべらせ ちゃって さ !

いい気 な もん だ な お前 の 旦那 既婚者 の くせ に

( 船津 ) 入江 さん は いつも モテモテ な んです よ

おお っ

船津 君 も さ せっかく の いい 機会 な んだ から

そんな 暗い 顔 して ないで 女の子 と 話して みたら ?

いえ 僕 は そういう こと に 興味 あり ませ ん ので

そんな こと 言わ ないで

ほら かわいい 子 が より 取り 見取り じゃ ない !

ねえ ?

( 真里菜 ) あ ! 船津 さーん !―

こんな 所 に いた んです ね ! ここ お邪魔 して いい です か ?

べ … 別に

あたし 品川 真里奈 って 言い ます よろしく ね !

船津 さん と 一度 お話し して みたいな って ―

思って た んです よ ~

趣味 は 何 です か ?

医学書 を 読む こと です

じゃあ 休み の 日 は 何 して る んです か ?

医学書 を 読んで い ます

へえ ~ 出かけたり し ない んです か ?

たまに 出 ます

どこ に 出かける んです か ?

全国 の ミイラ を 見て回ったり ―

寄生虫 博物館 に 行ったり して い ます

う … わあ …

そう です か

じゃあ また …

( 琴子 ) ちょ ちょ … ちょっと !

ちょっと 何 よ !

もう 少し いて あげて ほら シャイ な だけ だから

冗談 じゃない わ よ

いくら 頭 よくて も こんな つまんない 男 嫌 よ !

行っ ちゃった ね …

まあ 真里奈 は 船津 君 に 合わ ない 気 も する し

他 に 誰か 連れて きて あげよ っか ?

ほら ! あの 子 と か あの 子 と か 船津 君 に 似合い そうだ よ

どう ? どう ? どう ?

真里奈 さん

え ?

真里奈 さん が いい

だって さっき 船津 君 つまんな そうに して た じゃない !

いえ 僕 は 気 に なる 女性 の 前 だ と いつも こう なって しまう んです よ

この 異常な 心拍数 が 物語って い ます ほら

この 異常な 心拍数 が 物語って い ます ほら

( 心臓 の 音 )

( 心臓 の 音 )

( 心臓 の 音 )

うっ ホント だ !

うっ ホント だ !

まさか 船津 君 真里奈 に 一目ぼれ し ちゃった の ?

ちょ … ちょっと 琴子 さん !

( 琴子 ) アハハ …

だって どう する の ? 真里奈

うーん …

でも ~ 船津 さん って

何 やって も 入江 さん に かなわない んだ もん ―

どうせ 2 番 止まり じゃん

チキショー !

いっつも そう だ ! どいつもこいつも 入江 入江 って

入江 に は 出来 の 悪い 女房 が いる だろう が !

いい か 品川 真里奈 !

俺 は 必ず 入江 を 抜いて トップ に なって やる から な !

そしたら 今 の 言葉 撤回 して 俺 と 付き合え ! わかった な !

わかった な !

わかった から 来い よ !

鴨狩 啓太 !

何 だ よ

あの ね …

前 から 言おう と 思って た んだ けど

私 は ー こう 見えて も …

あんた より 年上 な んだ から ね 3 つ も !

3 つ も ! 3 つ … わかる ?

だから ?

だーかーらー

ちったあ 敬え っちゅー の !

いつも ガミガミ ガミガミ 怒って さ ー

あ ~ 冷た !

あ ~ 冷た !

きゃ ~

( 啓太 ) 何 やって んだ よ もう !

( 琴子 ) 冷たい よ ~ こぼし ちゃった ~

お前 が やった ん だろう が よ !

あ ~ ごめんなさ~い

拭いて ~

拭いた

何度 言って も ドジ ばっか して る から だ ろ ?

年上 なら 年上 らしく 敬われる ような こと しろ よ な

あー ん ? 何 だ とお !?

痛い わ … お前

おい

おいっ !

こんな とこ で 寝る な よ

( 真里菜 ) あ ~ あ 琴子 寝 ちゃって

コ ・ ト ・ コ !

ダメ だ わ 完全 に あっち の 世界 行 っちゃって る

入江 さん に 言お っか

あー いい よ こいつ は 俺 が 送っ てく から

俺 飲んで ないし 車 だ し

でも 入江 さん いる から 任せた 方 が いい ん じゃない の ?

( 啓太 ) いい んだ よ あいつ は あっち で 楽しんで んだ から

琴子 寝て る の か ?

( 幹 ) あ ~ 入江 さん ! そう な んです

悪い な 連れ てく よ

琴子 おいっ ―

帰る ぞ

帰る ぞ

( 幹 ) きゃーっ

( 幹 ) きゃーっ

( 直樹 ) おい 琴子 帰る ぞ

( 幹 ) 帰る ぞ だって ー ! いや ~!

いい よ ! こいつ は 俺 が 送る よ

誰 だ お前

看護 学科 の 鴨狩 啓太

あんた の 奥さん に いっつも 迷惑 かけ られて んだ

そりゃ どーも

俺 が ちゃんと 送っ といて やる から

あんた は あっち で 女 ども に チヤホヤ され とけ よ

どーせ 関心 ね ー んだ ろ ? 奥さん に

( 直樹 ) うるせえ んだ よ

俺 が 琴子 に 関心 あろー が なかろー が お前 に は 関係ない

部外者 は 引っ込んで ろ

何 だ と …?

( 琴子 ) ちゅう !

注射 が 何 だって いう の よ ー !

そんな の すぐに うまく なって やる …

起きた か ?

( 琴子 ) あっ 入江 君 ら ー !

琴子 帰る ぞ

( 琴子 ) あい !

仕方ない な …

( 船津 ) 入江 さん

( 直樹 ) あ … 鴨狩

琴子 の こと こいつ 呼ばわり す んな

ん も ~ どう し ちゃった の よ 啓太 ったら

あんなに 突っかかって …

気 に 入ら ない んだ よ … 入江 直樹 が

( 琴子 ) うーん …

入江 く~ん

何 だ よ

入江 君っ

ったく 寝言 か …

ちゅう …

また 注射 の 夢 か ?

鴨狩 … 啓太 か

( 啓太 ) うわ ああ ああ ! また 俺 だ ー !―

俺 は 呪われて いる …

何 言って ん の ! 実際 に 注射 打たれる わけ じゃない し …

ただ 腕 に 巻く だけ な のに 大げさ ね !

バカ !

いくら 巻いて る から って …

琴子 が 震える 手 で 持つ んだ よ 注射針 を

その 恐怖 お前 ら 知らねー だろ …

大丈夫 よ ! 大丈夫 !

あれ から 私 何回も 人形 の 腕 で 練習 した んだ から !

はっ !

任せて ちょうだい !

( 教員 ) 試験 時間 は 15 分 です で は 始めて ください

はいっ えっと …

えっと …

指 で つまんで 筋肉 を 盛り上げ んだ よ

はいっ

… テッ ! それ は 俺 の 腕 だ よ

あ … ごめーん

落ち着け って

はい

じゃあ … いく よ

おう

( 琴子 ) イテッ きゃ … 痛い …

何 やって んだ よ

刺し ちゃった …

ゴム 手袋 も して ねえ で …

琴子 !

おい !

おい !

( 幹 ) 琴子 ?

( 幹 ) 琴子 !

おい 大丈夫 か おい しっかり しろ !

完全 に 伸びて る わね

先生 こいつ 医務 室 まで 連れて き ます

お願い ね

お願い ね

あたし も 手伝おう か ?

大丈夫 俺 一人 で 行って くる

( 学生 達 ) うわあ

どいて !―

どいて !

( 啓太 ) どけーっ !

どいて !―

どけ ー !―

ちょっと どいて !―

どいて どいて !

( 石川 理美 ( いしかわ さとみ )) 琴子 だった よね ?

( 小森 ( こもり ) じんこ ) どうした ん だ ろ ?

ってか 誰 あの 人 ?

( 啓太 ) 先生 患者 です !

誰も い ない の か …

( 啓太 ) いい気 な もん だ な こっち が 倒れ たい ぐらい だ よ ―

ったく … こいつ の 寝顔 ばっか 見て んな

( 直樹 ) それ から どー す んだ よ ―

また お前 か

別に 何にも して ね ー よ

ってか 人 聞き悪い こと 言う な よ 誰 が こんな 奴 と

ふーん そういう ように は 見え なかった けど な

こいつ ぶっ倒れて ここ まで 運んで くれた ん だって な

わざわざ 悪かった な こんな 奴 の ため に ―


イタズラ な Kiss 2〜 Love in TOKYO #5 (2) いたずら||||| Itazura na Kiss 2 - Love in TOKYO #5 (2)

あんた の 奥さん だ ろ ? ||おくさん||

気 に なる なら あんた が 何とかして やれば ?― き||||||なんとか して| If you're curious, what should you do? ―

邪魔 した な じゃま||

クール だ わ

なんだ あいつ !

お前 は いい の か ? あんなふうに 言わ れて おまえ||||||いわ|

ってか なんで あんな 奴 と 結婚 した んだ よ ! って か|||やつ||けっこん|||

顔 か ? 地位 か ? かお||ちい|

まあ いい から 落ち着いて よ |||おちついて|

私 は いい の だって 本当 の こと だ もん わたくし|||||ほんとう|||| I'm good because it's true

あんな こと しょっちゅう 言わ れて る から 慣れ てる よ |||いわ||||なれ||

入江 君 は 私 の こと 甘やかさ ない んだ いりえ|きみ||わたくし|||あまやかさ||

そう じゃない だ ろ ! 夫婦 って もっと こう さ … |じゃ ない|||ふうふ||||

励まし 合ったり さ 手 と 手 を 取り合ったり さ ― はげまし|あったり||て||て||とりあったり|

いろいろ やる こと が ある んだ よ !―

そして お互い 一緒に 生きて いく んだ よ !― |おたがい|いっしょに|いきて|||

励まし 合って … はげまし|あって

啓太 って すごい 理想 の 夫婦 像 が ある よう ね あきら ふと|||りそう||ふうふ|ぞう||||

でも … まあ よかった わ

へ ?

琴子 って 入江 さん に あんまり 愛されて ない ようだ から ことこ||いりえ||||あいされて|||

違う ! そんな ん 違う … ちがう|||ちがう

( 琴子 ) 私 こんな こと で 本当に ― ことこ|わたくし||||ほんとうに

立派 な 看護師 に なれる の か な ?― りっぱ||かんご し|||||

しかも …

あんた の せい で うち の 班 は いーっつも ビリ ||||||はん||い -っつ も|

悪い と 思う なら ― わるい||おもう|

早く 入江 さん と の 医学部 コンパ セッティング し なさい よ ね はやく|いりえ||||いがくぶ||||||

って 言って も な ~ 入江 君 コンパ と か 嫌 だろう し … |いって|||いりえ|きみ||||いや||

涙 が … タマネギ で … 痛い … なみだ||たまねぎ||いたい

( 入江 紀子 ( のりこ )) あら 琴子 ちゃん どうした の ?― いりえ|としこ|||ことこ|||

泣いて る の ? ないて||

あ … いや 看護師 へ の 道 は 厳しい なって … ||かんご し|||どう||きびしい|

まあ ~ そう よね …

お 兄ちゃん の ため に ― |にいちゃん|||

慣れ ない 世界 に 足 を 踏み入れた の よ ね なれ||せかい||あし||ふみいれた|||

なんて 健気 な の 琴子 ちゃん ! |けん き|||ことこ|

いい わ ! じゃあ ハッピー に なる お 話して あげる |||はっぴー||||はなして|

実は ね パパ の 持って いる 北海道 の 土地 に ― じつは||ぱぱ||もって||ほっかいどう||とち|

医者 の いない 村 が ある の いしゃ|||むら|||

大病院 で 働く の も いい けど だい びょういん||はたらく||||

お 兄ちゃん と 二人っきり で 小さな 診療所 も 素敵 じゃない ? |にいちゃん||ふた りっきり||ちいさな|しんりょう しょ||すてき|じゃ ない

二人っきり で ? ふた りっきり|

そう !

村人 に 感謝 されて 夜 は … むらびと||かんしゃ||よ|

満天 の 星空 に 包まれる の よ ~ まんてん||ほしぞら||つつま れる||

いや~ん …

いい加減 に しろ いいかげん||

あら やだ お 兄ちゃん 帰って きて た の ? |や だ||にいちゃん|かえって|||

ああ あんた ら が 勝手 な 妄想 張り巡らせて る 間 に な ||||かって||もうそう|はりめぐらせて||あいだ||

そんな 注射器 も 使え ない 看護師 と 二人っきり は 勘弁 して くれ よ |ちゅうしゃ うつわ||つかえ||かんご し||ふた りっきり||かんべん||| Please forgive me if I'm alone with a nurse who can't even use such a syringe.

あら 琴子 ちゃん だって ― |ことこ||

主婦業 と 学生 業 頑張って る んだ から ~ しゅふ ぎょう||がくせい|ぎょう|がんばって|||

あっ 入江 君 今日 の 夕飯 ね ― |いりえ|きみ|きょう||ゆうはん|

入江 君 の 好き な ビーフシチュー な の いりえ|きみ||すき||||

へえ ~

いーっぱい 作る から 明日 も 食べ られる よ い -っぱ い|つくる||あした||たべ||

俺 明日 夕食 いらない から おれ|あした|ゆうしょく|いら ない|

あら 外食 ? |がいしょく

( 直樹 ) ああ 医学科 の 奴ら と 飲み会 なんだ なおき||いがく か||やつ ら||のみ あ|

まあ 珍しい ! お 兄ちゃん が 参加 する なんて |めずらしい||にいちゃん||さんか||

ふーん … ふ - ん

何人 くらい で する の ? なん り||||

さあ … 6~7 人 ぐらい かな ? |じん||

ほお ~

どの 辺り で ? |あたり|

渋谷 … しぶや

おお 渋谷 です か ~ |しぶや||

あっ 何て いう お 店 です か ? |なんて|||てん||

知らねー よ ! 俺 幹事 じゃねー し しら ね -||おれ|かんじ|じゃ ね -|

6 時 59 分 そろい ました 行き ましょう じ|ぶん|||いき|

( 店員 ) いらっしゃいませ ! てんいん|いらっしゃい ませ

7 時 から 予約 して いた 船津 です が じ||よやく|||ふなつ||

はい お 待ち して おり ました 船津 様 です ね ||まち||||ふなつ|さま||

お連れ 様 が お 待ち です お つれ|さま|||まち|

奥 で ございます おく||

( 幹 達 ) わー ! 偶然 です ね みき|さとる|わ -|ぐうぜん||

斗南 大学 の 医学 科 の 方 です よ ね ? と みなみ|だいがく||いがく|か||かた|||

あたし 達 看護 学科 の 2 年生 な んですう ~ |さとる|かんご|がっか||ねんせい||ん です う

せっかく だ から ご 一緒 して いい です か ? ||||いっしょ||||

( 男性 ) ああ いい よ な みんな ! だんせい|||||

( 男性 ) そりゃ ー ヤロー ばっか より は 楽しい し なあ … だんせい||-|||||たのしい||

( 男性 ) こんな 偶然 ある んだ な なあ 入江 … だんせい||ぐうぜん|||||いりえ

琴子 ! ことこ

あら ~ 入江 君 偶然 ね ~ |いりえ|きみ|ぐうぜん|

何 が 偶然 だ よ お前 の 仕業 だろ ? なん||ぐうぜん|||おまえ||しわざ|だ ろ

いや 偶然 だって ~ |ぐうぜん|

( 船津 ) あー ! だから 昨晩 僕 に 電話 して きた んです ね ? ふなつ|||さくばん|ぼく||でんわ|||ん です|

明日 の お 店 教えろ って なんか おかしい な と 思って た んです よ ね あした|||てん|おしえろ||||||おもって||ん です||

シー ! シャー !

アハッ

じゃ みなさん もう 座 っちゃい ましょう か |||ざ|っちゃ い||

ね ? ほら 座 っちゃい ましょ ||ざ|っちゃ い|ま しょ

入江 さん どうぞ ! いりえ||

ありがとう

どうぞ

ありがとう ! 真里奈 ちゃん って 気 が 利く ね |まこと りな|||き||きく|

えー そう です か ? いつも やって る んで

( 男性 ) 女子力 高い ! だんせい|じょし ちから|たかい

わかり やす~い !

あたし達 の 前 で は あんな こと し ない のに あたし たち||ぜん|||||||

男 の 前 で は コロッと 変わる の ね おとこ||ぜん|||コロッ と|かわる||

( 店員 ) お 待たせ いたし ました ― てんいん||また せ||

当店 特製 特選 牛 の ステーキ で ございます とうてん|とくせい|とくせん|うし||すてーき||

( 男性 ) うま そ ~ だんせい||

( 男性 ) へ ~ 智子 ちゃん って 器用 に 切る んだ ね だんせい||さとこ|||きよう||きる||

こういう 時 普段 から 料理 して る か わかる よなあ |じ|ふだん||りょうり|||||よ なあ

( 智子 ) でも 私 料理 が 好き な ん じゃなくて ― さとこ||わたくし|りょうり||すき|||じゃ なくて

お 肉 を 切る の が 好き な んです |にく||きる|||すき||ん です

( 男性 達 ) え ? だんせい|さとる|

( 智子 ) だ から 看護 学科 に 入った んです よ ― さとこ|||かんご|がっか||はいった|ん です|

ほら 思う存分 切り きざめ る でしょ ? |おもうぞんぶん|きり|||

で … でも さ ―

看護師 って 人 の 体 に メス 入れ られ ない んだ よな かんご し||じん||からだ||めす|いれ||||よ な

そ … そう そう そう だ よ

( 智子 ) ウソ ! さとこ|うそ

え ? じゃあ 私 は 一生 メス が 持て ない って いう の ? ||わたくし||いっしょう|めす||もて||||

入学 の 記念 に マイ メス まで 作った のに … にゅうがく||きねん||まい|めす||つくった|

( 泣き声 ) なきごえ

天使 の イメージ だった のに … てんし||いめーじ||

ホント … 人 は 見かけ で 判断 し ちゃ いけない って こと ね ほんと|じん||みかけ||はんだん||||||

( 幹 ) 入江 さ~ん あんた 近い わ よ ! みき|いりえ||||ちかい||

( 女性 ) 重い よ じょせい|おもい|

重い よ ? 何 です って ! おもい||なん||

( 琴子 ) 何 よ ! 楽し そう に して る じゃない ― ことこ|なん||たのし|||||じゃ ない

周り に 女の子 はべらせ ちゃって さ ! まわり||おんなのこ|はべら せ||

いい気 な もん だ な お前 の 旦那 既婚者 の くせ に いいき|||||おまえ||だんな|きこん しゃ|||

( 船津 ) 入江 さん は いつも モテモテ な んです よ ふなつ|いりえ||||||ん です|

おお っ

船津 君 も さ せっかく の いい 機会 な んだ から ふなつ|きみ||||||きかい|||

そんな 暗い 顔 して ないで 女の子 と 話して みたら ? |くらい|かお|||おんなのこ||はなして|

いえ 僕 は そういう こと に 興味 あり ませ ん ので |ぼく|||||きょうみ||||

そんな こと 言わ ないで ||いわ|

ほら かわいい 子 が より 取り 見取り じゃ ない ! ||こ|||とり|みとり||

ねえ ?

( 真里菜 ) あ ! 船津 さーん !― まり な||ふなつ|さ - ん

こんな 所 に いた んです ね ! ここ お邪魔 して いい です か ? |しょ|||ん です|||おじゃま||||

べ … 別に |べつに

あたし 品川 真里奈 って 言い ます よろしく ね ! |しなかわ|まこと りな||いい|||

船津 さん と 一度 お話し して みたいな って ― ふなつ|||ひと ど|お はなし|||

思って た んです よ ~ おもって||ん です|

趣味 は 何 です か ? しゅみ||なん||

医学書 を 読む こと です いがく しょ||よむ||

じゃあ 休み の 日 は 何 して る んです か ? |やすみ||ひ||なん|||ん です|

医学書 を 読んで い ます いがく しょ||よんで||

へえ ~ 出かけたり し ない んです か ? |でかけたり|||ん です|

たまに 出 ます |だ|

どこ に 出かける んです か ? ||でかける|ん です|

全国 の ミイラ を 見て回ったり ― ぜんこく||みいら||みて まわったり

寄生虫 博物館 に 行ったり して い ます きせい ちゅう|はくぶつ かん||おこなったり|||

う … わあ … |わ あ

そう です か

じゃあ また …

( 琴子 ) ちょ ちょ … ちょっと ! ことこ|||

ちょっと 何 よ ! |なん|

もう 少し いて あげて ほら シャイ な だけ だから |すこし|||||||

冗談 じゃない わ よ じょうだん|じゃ ない||

いくら 頭 よくて も こんな つまんない 男 嫌 よ ! |あたま||||つま ん ない|おとこ|いや|

行っ ちゃった ね … ぎょうっ||

まあ 真里奈 は 船津 君 に 合わ ない 気 も する し |まこと りな||ふなつ|きみ||あわ||き|||

他 に 誰か 連れて きて あげよ っか ? た||だれ か|つれて|||

ほら ! あの 子 と か あの 子 と か 船津 君 に 似合い そうだ よ ||こ||||こ|||ふなつ|きみ||にあい|そう だ|

どう ? どう ? どう ?

真里奈 さん まこと りな|

え ?

真里奈 さん が いい まこと りな|||

だって さっき 船津 君 つまんな そうに して た じゃない ! ||ふなつ|きみ|つま ん な|そう に|||じゃ ない

いえ 僕 は 気 に なる 女性 の 前 だ と いつも こう なって しまう んです よ |ぼく||き|||じょせい||ぜん|||||||ん です|

この 異常な 心拍数 が 物語って い ます ほら |いじょうな|しんぱく すう||ものがたって|||

この 異常な 心拍数 が 物語って い ます ほら |いじょうな|しんぱく すう||ものがたって|||

( 心臓 の 音 ) しんぞう||おと

( 心臓 の 音 ) しんぞう||おと

( 心臓 の 音 ) しんぞう||おと

うっ ホント だ ! |ほんと|

うっ ホント だ ! |ほんと|

まさか 船津 君 真里奈 に 一目ぼれ し ちゃった の ? |ふなつ|きみ|まこと りな||いちもく ぼ れ|||

ちょ … ちょっと 琴子 さん ! ||ことこ|

( 琴子 ) アハハ … ことこ|

だって どう する の ? 真里奈 ||||まこと りな

うーん …

でも ~ 船津 さん って |ふなつ||

何 やって も 入江 さん に かなわない んだ もん ― なん|||いりえ||||| No matter what I do, I can't match Mr. Irie.

どうせ 2 番 止まり じゃん |ばん|とまり|じゃ ん

チキショー !

いっつも そう だ ! どいつもこいつも 入江 入江 って いっつ も|||ど いつも こいつ も|いりえ|いりえ|

入江 に は 出来 の 悪い 女房 が いる だろう が ! いりえ|||でき||わるい|にょうぼう||||

いい か 品川 真里奈 ! ||しなかわ|まこと りな

俺 は 必ず 入江 を 抜いて トップ に なって やる から な ! おれ||かならず|いりえ||ぬいて|とっぷ|||||

そしたら 今 の 言葉 撤回 して 俺 と 付き合え ! わかった な ! そ したら|いま||ことば|てっかい||おれ||つきあえ||

わかった な !

わかった から 来い よ ! ||こい|

鴨狩 啓太 ! かも か|あきら ふと

何 だ よ なん||

あの ね …

前 から 言おう と 思って た んだ けど ぜん||いおう||おもって||| I've always wanted to say that

私 は ー こう 見えて も … わたくし||-||みえて|

あんた より 年上 な んだ から ね 3 つ も ! ||としうえ||||||

3 つ も ! 3 つ … わかる ?

だから ?

だーかーらー だ - か - ら -

ちったあ 敬え っちゅー の ! ちった あ|うやまえ|っち ゅ -|

いつも ガミガミ ガミガミ 怒って さ ー |がみがみ|がみがみ|いかって||-

あ ~ 冷た ! |つめた

あ ~ 冷た ! |つめた

きゃ ~ き ゃ

( 啓太 ) 何 やって んだ よ もう ! あきら ふと|なん||||

( 琴子 ) 冷たい よ ~ こぼし ちゃった ~ ことこ|つめたい|||

お前 が やった ん だろう が よ ! おまえ||||||

あ ~ ごめんなさ~い |ごめん な さ|

拭いて ~ ふいて

拭いた ふいた

何度 言って も ドジ ばっか して る から だ ろ ? なんど|いって||||||||

年上 なら 年上 らしく 敬われる ような こと しろ よ な としうえ||としうえ||うやまわ れる||||| If you are older, you should be respected like you are older.

あー ん ? 何 だ とお !? ||なん||

痛い わ … お前 いたい||おまえ

おい

おいっ ! お いっ

こんな とこ で 寝る な よ |||ねる||

( 真里菜 ) あ ~ あ 琴子 寝 ちゃって まり な|||ことこ|ね|

コ ・ ト ・ コ !

ダメ だ わ 完全 に あっち の 世界 行 っちゃって る だめ|||かんぜん||||せかい|ぎょう||

入江 さん に 言お っか いりえ|||い お|

あー いい よ こいつ は 俺 が 送っ てく から |||||おれ||おくっ|て く|

俺 飲んで ないし 車 だ し おれ|のんで||くるま||

でも 入江 さん いる から 任せた 方 が いい ん じゃない の ? |いりえ||||まかせた|かた||||じゃ ない|

( 啓太 ) いい んだ よ あいつ は あっち で 楽しんで んだ から あきら ふと||||||||たのしんで||

琴子 寝て る の か ? ことこ|ねて|||

( 幹 ) あ ~ 入江 さん ! そう な んです みき||いりえ||||ん です

悪い な 連れ てく よ わるい||つれ|て く| I'm sorry, I'll take you

琴子 おいっ ― ことこ|お いっ

帰る ぞ かえる|

帰る ぞ かえる|

( 幹 ) きゃーっ みき|き ゃ -っ

( 幹 ) きゃーっ みき|き ゃ -っ

( 直樹 ) おい 琴子 帰る ぞ なおき||ことこ|かえる|

( 幹 ) 帰る ぞ だって ー ! いや ~! みき|かえる|||-|

いい よ ! こいつ は 俺 が 送る よ ||||おれ||おくる|

誰 だ お前 だれ||おまえ

看護 学科 の 鴨狩 啓太 かんご|がっか||かも か|あきら ふと

あんた の 奥さん に いっつも 迷惑 かけ られて んだ ||おくさん||いっつ も|めいわく|||

そりゃ どーも |ど - も

俺 が ちゃんと 送っ といて やる から おれ|||おくっ|||

あんた は あっち で 女 ども に チヤホヤ され とけ よ ||||おんな|||ちやほや|さ れ||

どーせ 関心 ね ー んだ ろ ? 奥さん に ど - せ|かんしん||-|||おくさん|

( 直樹 ) うるせえ んだ よ なおき|うる せ え||

俺 が 琴子 に 関心 あろー が なかろー が お前 に は 関係ない おれ||ことこ||かんしん|あ ろ -||なか ろ -||おまえ|||かんけいない

部外者 は 引っ込んで ろ ぶ がい しゃ||ひっこんで|

何 だ と …? なん||

( 琴子 ) ちゅう ! ことこ|

注射 が 何 だって いう の よ ー ! ちゅうしゃ||なん|||||-

そんな の すぐに うまく なって やる …

起きた か ? おきた|

( 琴子 ) あっ 入江 君 ら ー ! ことこ||いりえ|きみ||-

琴子 帰る ぞ ことこ|かえる|

( 琴子 ) あい ! ことこ|

仕方ない な … しかたない|

( 船津 ) 入江 さん ふなつ|いりえ|

( 直樹 ) あ … 鴨狩 なおき||かも か

琴子 の こと こいつ 呼ばわり す んな ことこ||||よばわり||

ん も ~ どう し ちゃった の よ 啓太 ったら |||||||あきら ふと|

あんなに 突っかかって … |つっかかって

気 に 入ら ない んだ よ … 入江 直樹 が き||はいら||||いりえ|なおき|

( 琴子 ) うーん … ことこ|

入江 く~ん いりえ||

何 だ よ なん||

入江 君っ いりえ|きみっ

ったく 寝言 か … った く|ねごと|

ちゅう …

また 注射 の 夢 か ? |ちゅうしゃ||ゆめ|

鴨狩 … 啓太 か かも か|あきら ふと|

( 啓太 ) うわ ああ ああ ! また 俺 だ ー !― あきら ふと|||||おれ||-

俺 は 呪われて いる … おれ||のろわれて|

何 言って ん の ! 実際 に 注射 打たれる わけ じゃない し … なん|いって|||じっさい||ちゅうしゃ|うた れる||じゃ ない| What are you talking about ! You can't actually get an injection ...

ただ 腕 に 巻く だけ な のに 大げさ ね ! |うで||まく||||おおげさ|

バカ ! ばか

いくら 巻いて る から って … |まいて|||

琴子 が 震える 手 で 持つ んだ よ 注射針 を ことこ||ふるえる|て||もつ|||ちゅうしゃ はり|

その 恐怖 お前 ら 知らねー だろ … |きょうふ|おまえ||しら ね -|だ ろ

大丈夫 よ ! 大丈夫 ! だいじょうぶ||だいじょうぶ

あれ から 私 何回も 人形 の 腕 で 練習 した んだ から ! ||わたくし|なん かい も|にんぎょう||うで||れんしゅう|||

はっ !

任せて ちょうだい ! まかせて|

( 教員 ) 試験 時間 は 15 分 です で は 始めて ください きょういん|しけん|じかん||ぶん||||はじめて|

はいっ えっと … は いっ|

えっと …

指 で つまんで 筋肉 を 盛り上げ んだ よ ゆび|||きんにく||もりあげ||

はいっ は いっ

… テッ ! それ は 俺 の 腕 だ よ |||おれ||うで||

あ … ごめーん |ご め - ん

落ち着け って おちつけ|

はい

じゃあ … いく よ

おう

( 琴子 ) イテッ きゃ … 痛い … ことこ||き ゃ|いたい

何 やって んだ よ なん|||

刺し ちゃった … さし|

ゴム 手袋 も して ねえ で … ごむ|てぶくろ||||

琴子 ! ことこ

おい !

おい !

( 幹 ) 琴子 ? みき|ことこ

( 幹 ) 琴子 ! みき|ことこ

おい 大丈夫 か おい しっかり しろ ! |だいじょうぶ||||

完全 に 伸びて る わね かんぜん||のびて||わ ね

先生 こいつ 医務 室 まで 連れて き ます せんせい||いむ|しつ||つれて||

お願い ね お ねがい|

お願い ね お ねがい|

あたし も 手伝おう か ? ||てつだおう|

大丈夫 俺 一人 で 行って くる だいじょうぶ|おれ|ひとり||おこなって|

( 学生 達 ) うわあ がくせい|さとる|うわ あ

どいて !― ど いて

どいて ! ど いて

( 啓太 ) どけーっ ! あきら ふと|どけ -っ

どいて !― ど いて

どけ ー !― |-

ちょっと どいて !― |ど いて

どいて どいて ! ど いて|ど いて

( 石川 理美 ( いしかわ さとみ )) 琴子 だった よね ? いしかわ|り び|いし かわ||ことこ||

( 小森 ( こもり ) じんこ ) どうした ん だ ろ ? こもり||じん こ||||

ってか 誰 あの 人 ? って か|だれ||じん

( 啓太 ) 先生 患者 です ! あきら ふと|せんせい|かんじゃ|

誰も い ない の か … だれ も||||

( 啓太 ) いい気 な もん だ な こっち が 倒れ たい ぐらい だ よ ― あきら ふと|いいき|||||||たおれ||||

ったく … こいつ の 寝顔 ばっか 見て んな った く|||ねがお||みて|

( 直樹 ) それ から どー す んだ よ ― なおき|||ど -|||

また お前 か |おまえ|

別に 何にも して ね ー よ べつに|なんにも|||-|

ってか 人 聞き悪い こと 言う な よ 誰 が こんな 奴 と って か|じん|きき わるい||いう|||だれ|||やつ|

ふーん そういう ように は 見え なかった けど な ふ - ん||よう に||みえ|||

こいつ ぶっ倒れて ここ まで 運んで くれた ん だって な |ぶったおれて|||はこんで||||

わざわざ 悪かった な こんな 奴 の ため に ― |わるかった|||やつ|||