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JIN-仁- 完结编, JIN-仁- 完结编 #10 (2)

大丈夫です か ?

ところで …

ヒーロー って …

何 じゃ ?

( 呼吸 困難に なる 龍 馬 )

龍 馬 さん ?

龍 馬 さん !  龍 馬 さん ッ !

肺 塞 栓 を 起こして ます 咲 さ ん   アンビュバッグ と ラリンジアルマスク を !

はい ! 大丈夫です よ   何とか なり ます から

( 佐分利 ) 脈拍 低下   血圧 も 低下 して ます !

咲 さ ん   早く !

先生 …

何で すか ?

龍 馬 さん

先生 …

わし ゃあ …

ちゃんと

先生 の …

生まれて くる 国

つくれた かのう ?

先生 の ように

優しゅう て

ばか正直な 人間 が …

笑う て   生きて いける

国 を …

はい !

ほうか え …

まっ こと …

龍 馬 さん

脈 あり ませ ん !  心拍 停止 !

マスク 装着   早く ッ ! 足   持ち上げて ください

はい ッ

龍 馬 さん ッ

この後 …

確か …  色々   大変な んです よ

色 んな とこ で

反乱 が 起きたり して

城 と かも 燃えて しまったり する んです

先生   何 言う て …

西郷 さん と かも 大変な こと に なる んです よ

龍 馬 さん   い なく なったら …

そんな こと に なる んです

まだまだ   やら なきゃ いけない こと ある でしょ !

戻って こい

龍 馬 さん

戻って こい

戻って こい ッ !

坂本 龍 馬 ーッ !

何で 頭痛 が こ ない んだ ?

≪( 龍 馬 ) もう やめる ぜ よ   先生

≪( 龍 馬 ) ほれ   一緒に 行く ぜ よ

どこ に …

行く って いう んです か ?

どこ に 行く んです か ?

龍 馬 さん …

≪( 野 風 ) お っ 母さん は 昔 →

雪 に なり たい と 願った こと が あり ん して なあ

そう すれば

どこ へ でも 行ける と …

いとしい 方 の 肩 に

落ちて いく こと も できる と

安 寿

これ が 雪 であり ん すよ

≪( 大久保 ) 遺書 に は こん まま じゃれ ば →

あだ を 討つ 前 に   誰 か に 坂本 さあ を 殺さ れて しまう かも しれ ん →

そん 前 に   自分 が 本 懐 を 遂げた かち あった そうで ご わす

( 西郷 ) 東 さあ は 坂本 さ あの つくった もん を

守った と かもし れ ん

もし かして   あん 夜 坂本 さあ は 誰 か に 襲わ れ

東 さあ は   もはや 守りきれ ん ち 思う た と かもし れ ん

そい が 仮に   徳川 じ ゃっ たち すれば

大政 奉還 は

徳川 の 本意 じゃ なかった っ ちゅうこ つ に も なる

そげ んなれば 坂本 さあ の 成し遂げた 仕事 は

水 の 泡 ち なる じゃ ろう

じゃ っと ん ただ の あだ討ち じゃ れば

誰 も 文句 は 言え ん

ただ の 推量 じゃ っと ん

( 大久保 ) 坂本 の 志 を 継いで やろ うち

思う ちょ った と じゃ ご わ は ん か

あげ な こつ は

坂本 さあ に しか   でき ん

おい は

おい の やり 方 しか   知ら ん

また 何 か   ご 思案 を さ れて いる ので ?

龍 馬 さん   東 さん に

自分 を 守る ため に 斬った んだ ろ って 言った んです

龍 馬 さん に 重傷 を 負わ せれば 恭 太郎 さん 達 は 去る

その後

私 が 治す こと を 願って た の か なって 思って

かよう なお 考え なら

あそこ まで の 傷 を 負わす こと は なかった ので は ない でしょう か ?

東 様 が   お守り しよう と した の は

坂本 様 の 生き 方 の ような もの だった ので は ない か と

これ を   お 登 勢 さん が

坂本 様 の 形見 分け を して くださって

肌身 離さ ず

お 持ち に なら れて いた ようです

龍 馬 さん が ?

いえ …

あの …

もっと 落胆 さ れて いる か と …

ああ …

こう なる んじゃ ない か って 思わ なかった わけじゃ ない んで

どこ か …

覚悟 を して たって いう か

まあ   何の ため に 来た の か

また 分から なく なっちゃ い ました けど

咲 さん こそ

つらかった でしょう ?

恭 太郎 さん の こと …

忘れて おけ なんて … すいません

いえ …

私 は …

私 は …

すみません

気 が   ゆるみ まして

兄 の こと は …

兄 の こと を

お 許し ください ませ

頭 を 上げて ください

許す も 許さ ない も   私 は …

〈 その 顔 を 見て   ふと 思った 〉

〈 咲 さん は 俺 が   ここ に い なければ 〉

〈 こんな 顔 を する こと は なかった んじゃ ない だろう か 〉

〈 俺 は   ここ に いる 人 達 を 救え ない ばかり か 〉

〈 運命 の 歯車 を 狂わせて いる だけ な んじゃ ない だろう か ?〉

咲 さ ん

先生 … 何 や   また 戦 が 起こる って

予言 みたいな こ と 言う て はり ま へんでした か ?

また   夢 の お告げ が あった ので は ない でしょう か ?

( 佐分利 ) 一体   何 が …

≪( 福田 ) お 帰り なさい まし

何 が   あった んです か ?

仁 友 堂 が   に せ の ペニシリン の 作り 方 教えた って

訴え られた んで っか ?

( 福田 ) 山田 先生 は   南方 先生 の 代わり に

牢 に 入れ られた ので ございます

私 の 代わり に ?

何   大した こと で は ございませ ぬ

( 福田 ) とにもかくにも 事実 無 根 の 訴え

元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 様 と 松本 先生   勝 先生 に も お忍び で 集まって いただき

鈴 屋 で   相談 を 願った のです →

そこ で   鈴 屋 の 亭主 から   仁 友 堂 に 深く 恨み を 抱く 者 と して →

三隅 の 名 が あげ られ …

《( 勝 ) ひと つ 策 を 仕掛けて み ねえ か ?》

《 策 と は ?》

≪( 福田 ) 勝 先生 の 策 で 噂 を 流して みる こと に した のです

《( 良 順 ) 訴え 出た 医者 の 一 人 が 良心 に 耐え かね 》

《 内幕 を 話し たい と 申し出て きた らしい   もっとも 》

《 まだ   噂 な のだ が 仁 友 堂 の 疑い が 晴れる かも しれ ぬ 》

( 福田 ) 松本 先生 が   三隅 に ちらり と その 話 を 漏らした ところ

動き が 出 まして な 三隅 は   名 を 借りた 医者 達 を 集め →

ねぎらう ふり を して 殺そう と した のです

《( 医者 ) 変わった 香り です な 》 《( 三隅 ) くだり もの の 逸品 です 》

《≪( 女 中 ) 先生   お 客 様 が 》 《 後 に せい !》

《 その 逸品 の 酒 》

《 我ら も   いただける かのう ?》

《 先生 方 の お 口 に 合う もの で は …》 《 心配 は 無用 》

《 我ら は   南方 医師 より 学んだ 胃 洗浄 の 支度 も   して きて おる !》

≪( 福田 ) そこ で 三隅 は お 縄 に なり →

ただいま 詮議 に かけ られて おり ます

三隅 は   何 が し たかった んで っか ?

先生 が おら れ ぬ 間 に   仁 友 堂 を つぶし   戻って きた ところ で

先生 を 罪人 と して 葬る 算段 だった の か と →

お 調べ の とき の こと を 逆恨み して いた ようです

いや   疑い が 晴れ

誠に   よかった です

ペニシリン は   お守り し ました ぞ 南方 先生

当分 は   風当たり も 厳しかろう と は 思い ます が

何   いずれ 信用 も 戻り ましょう

これ まで 以上 励ま ねば なり ませ ぬ ぞ

《 御免 !》

《 うわ あー ッ !》

南方 先生 ?

あの …

仁 友 堂 は これ で 終わり に さして ください

え ッ ?

私 は 疫病 神 だ と 思う んです

私 が   ここ に 来 なければ 皆さん   医学 所 や   医学 館 で

普通に 出世 して

こんな 目 に あう こと は なかった んです

私 と 関わる こと で

やり たく も ない 仕事   やらさ れたり

助けた 誰 か が

誰 か の 命 を 奪う ような こと に なったり

患者 さん だって

私 が 治療 を 行わ なければ

苦し み を 長引か せる こと も なかった んです

それ に …

私 の 頭 の 中 に は   岩 が あり ます

かなり 進行 して る と 思わ れ ます し

取り除く こと は

どう やって も   でき ませ ん

これ から は

ここ を 続けて いく こと も 難しく なる と 思い ます

皆さん の こと は 松本 先生 に   お 願い し ます ので

ほんと …

勝手で   すいません

私 達 に …

病人 を おいて   出て 行け と おっしゃる ので ございます か ?

そのような お 言葉 に 従って は …

緒方 先生 に 向ける 顔 が ございませ ぬ

山田 先生 …

使い にくい と おっしゃって た でしょう ?→

持ち 手 の ところ を 少し 削って みた んです

先生   持って やって ください

これ から も   こいつ が 先生 の なさり やすい ように

道具 を 工夫 し 続け ます から

先生

私 の 夢 は   この世 で 一 番 の 医者 に なる こと で ございました

先生 が 疫病 神 でも

鬼 でも

何 や   変な 夢 ばっ か   見とって も

出会えた こと を 後悔 した こと など

一瞬 たり と も   ございませ ん

先生

私 ども に

持てる すべて を

教えて ください ませ

国 の ため

道 の ため に

はい

あの 日   見た こと を 話す なって こと です か ?

( 橘 ) はい

咲 と 母 の ため と 思って

何とぞ   お 含み くだされば と

己 が   どれほど 卑しい こと を 申して おる か は

分かって おる つもりです が

何とぞ

恭 太郎 さん

龍 馬 さん の 最後 の 言葉 は

「 この 国 を ちゃんと つくれた の か ?」  でした

死んで いった 人 達 に   できる の は

その 人 達 が

もう 一 度   生まれて き たい と 思う 国 を つくる こと だ   って

ずっと 思って た んだ と 思い ます

この こと を 忘れ ず に

前 を 向き ませ ん か ?

はい

〈 それ から   俺 は …〉

〈 仁 友 堂 を 続け ながら 〉

〈 松本 先生 と 多紀 先生 に 頼んで 〉

〈 医学 所 や 医学 館 で の 講義 も 改めて 持た せて もらった 〉

抽出 液 を 浸した 紙 を 置いた 周り に

このように   丸い …

大丈夫です か ?  先生 ! 先生 も   お 年 な もん で …

〈 だけど   頭痛 は   前 に も 増して 頻繁に なって いった 〉

( 喜市 ) 先生   元気 ねえ な ちゃん と 食って ん の か よ ?

( 茜 ) ほら   子 あん ドーナツ も 食べ な よ ありがとう ございます

( 町人 A ) 鳥羽 伏見 で 負けた って ? 徳川 が ?

( B ) そう だって よ

〈 一方 で   龍 馬 さん の 死後 〉

〈 徳川 を 武力 でも 倒そう と いう 流れ は   止め られ ず 〉

〈 旧 幕府 軍 と 新 政府 軍 の 戦い が 起こり 〉

〈 この 年 の 三 月 〉

〈 新 政府 軍 西郷 さん の 率いる 官軍 が 〉

〈 品川 に まで 迫って くる まで に なって いた ようだった 〉

先生   胃 の 腑 が 痛んで よ

じゃあ   診て み ましょう か 訳 は 分かって んだ よ

明日   西郷 と の 談判 なんだ が よ

うまく いか なかったら て め えら の 手 で   江戸 に 火 を かけて

みんな を 逃がせ って   おい ら   実は 新 門 の 親分 に 頼んで んだ

何で   そんな …

西郷 を 話し合い に 応じ させる ため さ

焼き払わ れた 江戸 に 入った って 餌 は   なく なる だ ろ

すごい 賭け です ね

先生   これ だけ 教えて くれ

江戸 は   火 の 海 に なる の かい ?

なら ない の かい ?

これ が 禁じ手 だって こ た あ よく 分かって んだ

火 の 海 …

火 の 海 …

でも   それ って

勝 先生 しだい な んじゃ ない でしょう か ?

そう

そう だ よ な

江戸 を 火 の 海 に したって ひと つ も   いい こと も ある め え

列強 の 餌食 に なる の が 落ち だ と 思わ ねえ か ?

俺 ら が やって ん の は この 茶碗 の 中 の 戦い と 一緒 よ

坂本 さあ が

以前   同じ こつ を 言わ れ も した どん

あんた は 勘違い し てるよ

おい ら が   あいつ を まね して んじゃ ねえ

あいつ が   おい ら の まね を して んだ よ

あいつ と おい ら は   一緒な んだ よ

あいつ は   終わっちゃ い ねえ んだ よ

西郷 さん

分かり も した

そうかい

〈 龍 馬 さん が い なく なった 今 〉

〈 あの 患者 は   おそらく 確実に 俺 な んだろう 〉

〈 あんな 腫瘍 を 放置 すれば 確実に 死に 至る 〉

〈 だ と したら   生 ある うち に 持てる すべて を 伝えよう 〉

〈 それ は 明日 に   つながる はずだ から 〉

( 佐分利 ) メス は い

〈 命 を 救う 技術 は 刻みつけ られて いく はずだ 〉

〈 この 人 達 の 手 に   目 に 〉

〈 心 に 〉

〈 生き残る すべ を 命 の らせん が 刻む ように 〉

≪( 龍 馬 ) その とおり ぜ よ   先生

え ッ ?

どうか なさ い ました か ?

あ ッ …  いえ

≪( 龍 馬 ) ここ ぜ よ   先生

あ ッ !  あー ッ … 先生 !

大丈夫で ございます か ?

《( 象 山 ) 意 に 沿わ ぬ こと であったら 神 は 容赦 なく →》

《 お前 の やった こと を 取り消す 》

《( 未来 ) こんなに 怖い んだ ね 手術 さ れる 方 って 》



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大丈夫です か ?

ところで …

ヒーロー って …

何 じゃ ?

( 呼吸 困難に なる 龍 馬 )

龍 馬 さん ?

龍 馬 さん !  龍 馬 さん ッ !

肺 塞 栓 を 起こして ます 咲 さ ん   アンビュバッグ と ラリンジアルマスク を !

はい ! 大丈夫です よ   何とか なり ます から

( 佐分利 ) 脈拍 低下   血圧 も 低下 して ます !

咲 さ ん   早く !

先生 …

何で すか ?

龍 馬 さん

先生 …

わし ゃあ …

ちゃんと

先生 の …

生まれて くる 国

つくれた かのう ?

先生 の ように

優しゅう て

ばか正直な 人間 が …

笑う て   生きて いける

国 を …

はい !

ほうか え …

まっ こと …

龍 馬 さん

脈 あり ませ ん !  心拍 停止 !

マスク 装着   早く ッ ! 足   持ち上げて ください

はい ッ

龍 馬 さん ッ

この後 …

確か …  色々   大変な んです よ

色 んな とこ で

反乱 が 起きたり して

城 と かも 燃えて しまったり する んです

先生   何 言う て …

西郷 さん と かも 大変な こと に なる んです よ

龍 馬 さん   い なく なったら …

そんな こと に なる んです

まだまだ   やら なきゃ いけない こと ある でしょ !

戻って こい

龍 馬 さん

戻って こい

戻って こい ッ !

坂本 龍 馬 ーッ !

何で 頭痛 が こ ない んだ ?

≪( 龍 馬 ) もう やめる ぜ よ   先生

≪( 龍 馬 ) ほれ   一緒に 行く ぜ よ

どこ に …

行く って いう んです か ?

どこ に 行く んです か ?

龍 馬 さん …

≪( 野 風 ) お っ 母さん は 昔 →

雪 に なり たい と 願った こと が あり ん して なあ

そう すれば

どこ へ でも 行ける と …

いとしい 方 の 肩 に

落ちて いく こと も できる と

安 寿

これ が 雪 であり ん すよ

≪( 大久保 ) 遺書 に は こん まま じゃれ ば →

あだ を 討つ 前 に   誰 か に 坂本 さあ を 殺さ れて しまう かも しれ ん →

そん 前 に   自分 が 本 懐 を 遂げた かち あった そうで ご わす

( 西郷 ) 東 さあ は 坂本 さ あの つくった もん を

守った と かもし れ ん

もし かして   あん 夜 坂本 さあ は 誰 か に 襲わ れ

東 さあ は   もはや 守りきれ ん ち 思う た と かもし れ ん

そい が 仮に   徳川 じ ゃっ たち すれば

大政 奉還 は

徳川 の 本意 じゃ なかった っ ちゅうこ つ に も なる

そげ んなれば 坂本 さあ の 成し遂げた 仕事 は

水 の 泡 ち なる じゃ ろう

じゃ っと ん ただ の あだ討ち じゃ れば

誰 も 文句 は 言え ん

ただ の 推量 じゃ っと ん

( 大久保 ) 坂本 の 志 を 継いで やろ うち

思う ちょ った と じゃ ご わ は ん か

あげ な こつ は

坂本 さあ に しか   でき ん

おい は

おい の やり 方 しか   知ら ん

また 何 か   ご 思案 を さ れて いる ので ?

龍 馬 さん   東 さん に

自分 を 守る ため に 斬った んだ ろ って 言った んです

龍 馬 さん に 重傷 を 負わ せれば 恭 太郎 さん 達 は 去る

その後

私 が 治す こと を 願って た の か なって 思って

かよう なお 考え なら

あそこ まで の 傷 を 負わす こと は なかった ので は ない でしょう か ?

東 様 が   お守り しよう と した の は

坂本 様 の 生き 方 の ような もの だった ので は ない か と

これ を   お 登 勢 さん が

坂本 様 の 形見 分け を して くださって

肌身 離さ ず

お 持ち に なら れて いた ようです

龍 馬 さん が ?

いえ …

あの …

もっと 落胆 さ れて いる か と …

ああ …

こう なる んじゃ ない か って 思わ なかった わけじゃ ない んで

どこ か …

覚悟 を して たって いう か

まあ   何の ため に 来た の か

また 分から なく なっちゃ い ました けど

咲 さん こそ

つらかった でしょう ?

恭 太郎 さん の こと …

忘れて おけ なんて … すいません

いえ …

私 は …

私 は …

すみません

気 が   ゆるみ まして

兄 の こと は …

兄 の こと を

お 許し ください ませ

頭 を 上げて ください

許す も 許さ ない も   私 は …

〈 その 顔 を 見て   ふと 思った 〉

〈 咲 さん は 俺 が   ここ に い なければ 〉

〈 こんな 顔 を する こと は なかった んじゃ ない だろう か 〉

〈 俺 は   ここ に いる 人 達 を 救え ない ばかり か 〉

〈 運命 の 歯車 を 狂わせて いる だけ な んじゃ ない だろう か ?〉

咲 さ ん

先生 … 何 や   また 戦 が 起こる って

予言 みたいな こ と 言う て はり ま へんでした か ?

また   夢 の お告げ が あった ので は ない でしょう か ?

( 佐分利 ) 一体   何 が …

≪( 福田 ) お 帰り なさい まし

何 が   あった んです か ?

仁 友 堂 が   に せ の ペニシリン の 作り 方 教えた って

訴え られた んで っか ?

( 福田 ) 山田 先生 は   南方 先生 の 代わり に

牢 に 入れ られた ので ございます

私 の 代わり に ?

何   大した こと で は ございませ ぬ

( 福田 ) とにもかくにも 事実 無 根 の 訴え

元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 様 と 松本 先生   勝 先生 に も お忍び で 集まって いただき

鈴 屋 で   相談 を 願った のです →

そこ で   鈴 屋 の 亭主 から   仁 友 堂 に 深く 恨み を 抱く 者 と して →

三隅 の 名 が あげ られ …

《( 勝 ) ひと つ 策 を 仕掛けて み ねえ か ?》

《 策 と は ?》

≪( 福田 ) 勝 先生 の 策 で 噂 を 流して みる こと に した のです

《( 良 順 ) 訴え 出た 医者 の 一 人 が 良心 に 耐え かね 》

《 内幕 を 話し たい と 申し出て きた らしい   もっとも 》

《 まだ   噂 な のだ が 仁 友 堂 の 疑い が 晴れる かも しれ ぬ 》

( 福田 ) 松本 先生 が   三隅 に ちらり と その 話 を 漏らした ところ

動き が 出 まして な 三隅 は   名 を 借りた 医者 達 を 集め →

ねぎらう ふり を して 殺そう と した のです

《( 医者 ) 変わった 香り です な 》 《( 三隅 ) くだり もの の 逸品 です 》

《≪( 女 中 ) 先生   お 客 様 が 》 《 後 に せい !》

《 その 逸品 の 酒 》

《 我ら も   いただける かのう ?》

《 先生 方 の お 口 に 合う もの で は …》 《 心配 は 無用 》

《 我ら は   南方 医師 より 学んだ 胃 洗浄 の 支度 も   して きて おる !》

≪( 福田 ) そこ で 三隅 は お 縄 に なり →

ただいま 詮議 に かけ られて おり ます

三隅 は   何 が し たかった んで っか ?

先生 が おら れ ぬ 間 に   仁 友 堂 を つぶし   戻って きた ところ で

先生 を 罪人 と して 葬る 算段 だった の か と →

お 調べ の とき の こと を 逆恨み して いた ようです

いや   疑い が 晴れ

誠に   よかった です

ペニシリン は   お守り し ました ぞ 南方 先生

当分 は   風当たり も 厳しかろう と は 思い ます が

何   いずれ 信用 も 戻り ましょう

これ まで 以上 励ま ねば なり ませ ぬ ぞ

《 御免 !》

《 うわ あー ッ !》

南方 先生 ?

あの …

仁 友 堂 は これ で 終わり に さして ください

え ッ ?

私 は 疫病 神 だ と 思う んです

私 が   ここ に 来 なければ 皆さん   医学 所 や   医学 館 で

普通に 出世 して

こんな 目 に あう こと は なかった んです

私 と 関わる こと で

やり たく も ない 仕事   やらさ れたり

助けた 誰 か が

誰 か の 命 を 奪う ような こと に なったり

患者 さん だって

私 が 治療 を 行わ なければ

苦し み を 長引か せる こと も なかった んです

それ に …

私 の 頭 の 中 に は   岩 が あり ます

かなり 進行 して る と 思わ れ ます し

取り除く こと は

どう やって も   でき ませ ん

これ から は

ここ を 続けて いく こと も 難しく なる と 思い ます

皆さん の こと は 松本 先生 に   お 願い し ます ので

ほんと …

勝手で   すいません

私 達 に …

病人 を おいて   出て 行け と おっしゃる ので ございます か ?

そのような お 言葉 に 従って は …

緒方 先生 に 向ける 顔 が ございませ ぬ

山田 先生 …

使い にくい と おっしゃって た でしょう ?→

持ち 手 の ところ を 少し 削って みた んです

先生   持って やって ください

これ から も   こいつ が 先生 の なさり やすい ように

道具 を 工夫 し 続け ます から

先生

私 の 夢 は   この世 で 一 番 の 医者 に なる こと で ございました

先生 が 疫病 神 でも

鬼 でも

何 や   変な 夢 ばっ か   見とって も

出会えた こと を 後悔 した こと など

一瞬 たり と も   ございませ ん

先生

私 ども に

持てる すべて を

教えて ください ませ

国 の ため

道 の ため に

はい

あの 日   見た こと を 話す なって こと です か ?

( 橘 ) はい

咲 と 母 の ため と 思って

何とぞ   お 含み くだされば と

己 が   どれほど 卑しい こと を 申して おる か は

分かって おる つもりです が

何とぞ

恭 太郎 さん

龍 馬 さん の 最後 の 言葉 は

「 この 国 を ちゃんと つくれた の か ?」  でした

死んで いった 人 達 に   できる の は

その 人 達 が

もう 一 度   生まれて き たい と 思う 国 を つくる こと だ   って

ずっと 思って た んだ と 思い ます

この こと を 忘れ ず に

前 を 向き ませ ん か ?

はい

〈 それ から   俺 は …〉

〈 仁 友 堂 を 続け ながら 〉

〈 松本 先生 と 多紀 先生 に 頼んで 〉

〈 医学 所 や 医学 館 で の 講義 も 改めて 持た せて もらった 〉

抽出 液 を 浸した 紙 を 置いた 周り に

このように   丸い …

大丈夫です か ?  先生 ! 先生 も   お 年 な もん で …

〈 だけど   頭痛 は   前 に も 増して 頻繁に なって いった 〉

( 喜市 ) 先生   元気 ねえ な ちゃん と 食って ん の か よ ?

( 茜 ) ほら   子 あん ドーナツ も 食べ な よ ありがとう ございます

( 町人 A ) 鳥羽 伏見 で 負けた って ? 徳川 が ?

( B ) そう だって よ

〈 一方 で   龍 馬 さん の 死後 〉

〈 徳川 を 武力 でも 倒そう と いう 流れ は   止め られ ず 〉

〈 旧 幕府 軍 と 新 政府 軍 の 戦い が 起こり 〉

〈 この 年 の 三 月 〉

〈 新 政府 軍 西郷 さん の 率いる 官軍 が 〉

〈 品川 に まで 迫って くる まで に なって いた ようだった 〉

先生   胃 の 腑 が 痛んで よ

じゃあ   診て み ましょう か 訳 は 分かって んだ よ

明日   西郷 と の 談判 なんだ が よ

うまく いか なかったら て め えら の 手 で   江戸 に 火 を かけて

みんな を 逃がせ って   おい ら   実は 新 門 の 親分 に 頼んで んだ

何で   そんな …

西郷 を 話し合い に 応じ させる ため さ

焼き払わ れた 江戸 に 入った って 餌 は   なく なる だ ろ

すごい 賭け です ね

先生   これ だけ 教えて くれ

江戸 は   火 の 海 に なる の かい ?

なら ない の かい ?

これ が 禁じ手 だって こ た あ よく 分かって んだ

火 の 海 …

火 の 海 …

でも   それ って

勝 先生 しだい な んじゃ ない でしょう か ?

そう

そう だ よ な

江戸 を 火 の 海 に したって ひと つ も   いい こと も ある め え

列強 の 餌食 に なる の が 落ち だ と 思わ ねえ か ?

俺 ら が やって ん の は この 茶碗 の 中 の 戦い と 一緒 よ

坂本 さあ が

以前   同じ こつ を 言わ れ も した どん

あんた は 勘違い し てるよ

おい ら が   あいつ を まね して んじゃ ねえ

あいつ が   おい ら の まね を して んだ よ

あいつ と おい ら は   一緒な んだ よ

あいつ は   終わっちゃ い ねえ んだ よ

西郷 さん

分かり も した

そうかい

〈 龍 馬 さん が い なく なった 今 〉

〈 あの 患者 は   おそらく 確実に 俺 な んだろう 〉

〈 あんな 腫瘍 を 放置 すれば 確実に 死に 至る 〉

〈 だ と したら   生 ある うち に 持てる すべて を 伝えよう 〉

〈 それ は 明日 に   つながる はずだ から 〉

( 佐分利 ) メス は い

〈 命 を 救う 技術 は 刻みつけ られて いく はずだ 〉

〈 この 人 達 の 手 に   目 に 〉

〈 心 に 〉

〈 生き残る すべ を 命 の らせん が 刻む ように 〉

≪( 龍 馬 ) その とおり ぜ よ   先生

え ッ ?

どうか なさ い ました か ?

あ ッ …  いえ

≪( 龍 馬 ) ここ ぜ よ   先生

あ ッ !  あー ッ … 先生 !

大丈夫で ございます か ?

《( 象 山 ) 意 に 沿わ ぬ こと であったら 神 は 容赦 なく →》

《 お前 の やった こと を 取り消す 》

《( 未来 ) こんなに 怖い んだ ね 手術 さ れる 方 って 》


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