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JIN-仁- 完结编, JIN-仁- 完结编 #03

( 男 A ) この 野郎 ッ …

≪( 牢 名主 ) あー ッ !→

あー ッ   む …  虫 が 耳 に …

( 苦しむ 牢 名主 )

( 仁 ) 耳 の 中 に 油 を たらし 虫 を 殺して しまえば いい んです

( B ) できる の か ?  お前

( 苦しむ 牢 名主 )

しっかり   押さえて いて ください

あー ッ !  あ ッ   あ ッ …

虫 の 最後 の あがき です すぐに   おさまり ます

《( 山田 ) 大 牢 の 中 で は お 裁き に よら ず →》

《 無法に 殺さ れる 者 も 多い と 聞く →》

《 ツル が あれば 免れる や も しれ ぬ が 》

( 橘 ) 板倉 周防 守 様 は 何と ? ( 勝 ) 和 宮様 の 毒殺 嫌疑 だ から な →

表沙汰 に なり ゃあ 公 武 合体 も 吹っ飛び

幕府 は   絶対 絶命 の 危機 に 陥る

極秘 裏 に 始末 し たい って とこ だ な

( 橘 ) 南方 先生 と 咲 に すべて を なすりつけ

闇 に 葬り去る と いう こと でしょう か ?

京 に 上る こと は できる かい ? 京 へ ?

一 人 だけ   力 に なって くれる かも しん ねえ   お方 が いる

( せき を する 男 達 )

〈 だんだん 分かって きた こと が ある 〉

〈 牢内 に は   御 頭 と 呼ば れる 牢 名主 を 筆頭 に 〉

〈 様々な 役 が あり …〉

〈 金庫 番 の …〉

〈 囚人 の 出入り を 見張る …〉

〈 食事 の 世話 を する …〉

〈 そして   使う 畳 の 数 が その 序列 を 示す 〉

〈 その 最 下層 が …〉

〈 一 枚 の 畳 に 四 人 が   寝起き して いる 〉

〈 寝る と いって も   横 に なる こと は でき ない  24 時間   座った まま だ 〉

≪( 男 ) カッコミー

( 牢同 心 ) 名主 に 申す 今日 は 全員 に   干し 魚 が つく ぞ

お ありがとう ご ぜ え ます

干し 魚 の 含んだ もの は 新 入り の 宿 から の もの だ

二 分 だ と   全部 で ツル は

百 両 に

待って ください

これ は 一体   誰 が ?

商人 風 の 男 が 持ってきた が … 商人 風 ?

あの …  名前 は ? 名 など 知ら ぬ が

お前 の 宿 の 者 で は ない の か ?

濱口 様 ?

( 牢 名主 ) おい   新 入り

お前 を 添 役 に 取り立てて やろう

これ で もう 座って 寝る こと も ない ぞ →

ヘッヘッヘッヘ …

私 は   平 囚 の まま で 結構です

そのかわり …

皆さん の 畳 を 敷き詰めて もらえ ない でしょう か ?

せめて 夜 だけ でも   眠れる ように

ハッハッハッハッハ …

おう   医者 って の は もっと 賢い もんか と 思った ぜ

畳 を 増やさ なくて も

おう

平 囚 の 数 減らし ゃあ いい 話 じゃ ねえ か

そんな …

おい ! こいつ が   い なく なりゃ あ

新しく 添 役 に なる やつ が 一 人   出る ぞ

≪( 牢 名主 ) おい   どうした

や っち ま えっ つって んだ よ !

( 平 囚 A ) お前 ら は 人 を 殺し すぎ だ !

( B ) そうだ ! 俺 も もう   人殺し は 嫌だ !

( C ) この 医者 は お前 を 助けた んじゃ ねえ の かよ ?

( 手下 ) 座ら ねえ と   ぶ っ 殺す ぞ やれる もん なら   やって みろ !

ちょ ッ …  ちょっと   暴力 は …

この ッ

この 野郎 ッ !

おい   どうした ?→

おい !  おい ッ

何 を した んです か ? 胸 を 突いた だけ だ よ

ない … ( 穴 の 隠居 ) 御 頭 は 死んだ の か ?

おい ッ   どう な んだ ?  医者

ど いて ください

何 やって んだ ?

( どよめく 一同 )

≪( 手下 ) おい   何 やって んだ ?

ひょっとして …  心 室 頻脈 か ?

≪( 手下 ) 何 やって ん だっ つって んだ よ !

いち かば ちか …

( 一同 ) おお ッ …

ああ ッ …

よし ! 助けた の か ?→

二 度 も 殺そう と した やつ を

もう 大丈夫です

お前 様 は

仏 じゃ ーッ

( 一同 ) は は ーッ

え ッ ?

( 咲 ) 誠 で ございます か ? で は   先生 の お 命 は ?

殺さ れる こと は もう   ねえ んじゃ ねえ か

左 様 で …

大 牢 の 中 で は な

え ッ ?

旗本 の 娘 さん は   座敷 牢 揚がり 座敷 だ →

こんな 目 に は   あわ ねえ よ あ ッ …  そう な んだ

けど   妙な 話 だ な   医者 なら あんた   揚がり 屋 の はずだ ぜ

え ッ ? 何 やった か 知 ん ねえ けど

はめ られた んじゃ ねえ の か ? はめ られた ?

〈 確かに   ヒ素 が 盛ら れて いた の は 陰謀 の に おい が する 〉

〈 だ と すれば   調査 に よって 罪 が 晴れる こと など 〉

〈 はな から 期待 でき ない のだろう か ?〉

《≪( 象 山 ) お前 の やった こと が 意 に そわ ぬ こと であったら →》

《 神 は   容赦 なく お前 の やった こと を 取り消す 》

〈 俺 は   このまま 和 宮 毒殺 未遂 の 犯人 と して 〉

〈 闇 に 葬り去ら れる のだろう か ?〉

〈 現代 に 戻れる 最後 の チャンス を 〉

〈 俺 は   ふいに して しまった の かも しれ ない 〉

〈 だけど 〉

〈 何一つ   動く こと も でき ない なら 〉

〈 信じよう 〉

( 龍 馬 ) 何 じゃあ   こりゃ ーッ

〈 今 まで 何度 も 自分 を 救って くれた 江戸 の 人 達 の 善意 を 〉

〈 神 は …〉

〈 乗り越え られる 試練 しか 〉

〈 与え ない はずな のだ から 〉

勝 先生 の 話 は 誠 で ございます か ?

慶 喜 公 の 肝 入り で   南方 先生 が 西郷 を 助け たっちゅう が は 誠 じゃ

けん ど   薩摩 から 慶 喜 公 へ

南方 先生 の 偉業 が 伝わ っち ょる か どう か は   分から ん が じゃき

では   改めて 薩摩 藩 を 通し 取り次ぎ を

うーん …

ほれ ほれ   飲ま ん かえ 坂本 殿 !

どういう 事態 か 分かって おら れる のです か ?

ほう じゃき 今   会 うて くださら ん か と

お 願い に 行って もろ うち ょる ぜ よ まさか   ここ に 一橋 様 が ?

一 人 だけ おる が じゃ ろう 町人 で あり ながら

ともに 上洛 する ほど 慶 喜 公 に 近しく

その 娘 が   公 の 妾 である

おやじ が

≪( 橘 ) 新 門 の 大 親分 !? この 話 は 本当 か ?

こちら より   伺う べき 筋 を … この 話 は 本当 か どう か

それ を 聞いて る んだ →

どうか しち まって んじゃ ねえ の か お上 は

あの 男 は   江戸 の 宝 だ ぜ

左右 に …

裏 を 見 して ください

はい   ありがとう ございます

おい ら   シャバ でも 医者 に   かかった こと なんか ねえ や

≪( 牢同 心 ) 南方 仁   牢 問い だ

出ろ

( 良 順 ) 医学 館 の お 調べ の 次第 が 伝え られて きた →

南方 殿 の 持参 した 菓子 の 一 つ から

ヒ素 が 見つかって しまった そうだ ( 佐分利 ) 一 つ で っか ?

うん そんな …

そんな おかしな 話 が あり まっか ? 毒 を 盛って 殺す のに   一 つ や なんて

それ こそ   南方 先生 が やった ん や ない って 証し や

無論   我ら も   そう 思う だ が   この度 の 一 件 は

幕府 と して は   決して 表沙汰 に し たく ない 事態

誠 の 下手人 を 突き止める より 早く 終わら せて しまい たい と

考える や も しれ ぬ ほ な   先生 は …

南方 先生 は   どう なり ます ん や ?

( 吟味 与力 ) 南方 仁 医学 館 の お 調べ に より

その方 の 持参 した 菓子 より ヒ素 の 毒 が 見つかった と の →

報告 が あった 違い ます

私 は 何も して ませ ん で は なぜ   毒 が 出て きた のじゃ ?

ホントに 知ら ない んです って あくまで シラ を きり とおす の か

私 は   ホントに … その者 を 釣 責め に いたせ !

ちょっと …

( 役人 ) おい ッ →

おい ッ   はけ !

はけ !→

は かんか !

はけ !

《 茶碗 が あれば この 話 を 覆せる かも しれ ぬ 》

《 茶碗 ?》 《 確か   宮様 は   あの とき 》

《 茶 を 飲んで おら れた 》

《 菓子 から 出た 毒 も   その 茶 が かかった もの だ と すれば 》

《 一 つ だけ から 出た こと も つじつま が 合おう 》

《 では   その 茶碗 から 毒 が 見つかれば …》

《 だが   この お 調べ に は   その 茶碗 の 話 は   まったく 出て きて おら ぬ 》

《 見つから ぬ の か 見つから ぬ こと に して ある の か 》

《 いずれ に しろ   医学 館 が 我ら の ため に 茶碗 を 捜し出し 》

《 お 調べ を して くれる と は とうてい 思え ぬ 》

《 もし   仕組んで おった 者 が おる と すれば   なおさら じゃ 》

南方 先生 …

死に はる で

お前 の せい や ーッ !

福田 先生 は 脅さ れて いた だけ であろう

南方 先生 は   医学 館 に 殺さ れる ん や お前 の 命 を 救って くれた 先生 を

殺す ん や !→

お ー い ッ

南方 先生 は   やって おり ませ ん !

何とぞ !

公正な お 調べ を お 願い いたし ます

お 助け いただければ この後   私 は …

いかなる こと でも いたし ます です から …  何とぞ !

( 多紀 ) まるで   わし が

公正な 調べ を して い ない か の ような 言い 草 じゃ のう

前 に も 言う た はずじゃ この 元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556]  多紀 家 に 生まれ

みだりに 人 の 命 を 奪う ような こと は せ ぬ と

しかし   元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 様 は   私 に …

不愉快じゃ   去れ !

元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 様 ーッ

( 牢 名主 ) 先生 よ 次 は   石 抱き が 待って ん ぞ

早 え と こ 認め ち まった 方 が いい んじゃ ねえ か ?

何も …

やって ない んです

〈 これ は   神 の 手 に よって 巧妙に 仕組ま れた 罠 で 〉

〈 あらがう 余地 など ない 出来事 な のだろう か ?〉

〈 だ と すれば   できる こと は …〉

なぜ   使わ ぬ ?

先生 の 罪 が

晴れ ま する まで は

〈 せめて 咲 さん を 道連れ に し ない こと 〉

〈 この 身 一 つ に   罪 を 背負う こと じゃ ない だろう か 〉

〈 せめて   できる こと は …〉

うわ ーッ

≪( 吟味 与力 ) はか ぬ の なら あの 女 も 同じ 目 に あわす ぞ

あの 人 は

何も 知り ませ ん

では   お ぬし は   何 か 知って おる と いう こと だ な ?

私 が …

≪( 吟味 与力 ) 待て い !

その者 に 奉行 所 より   呼び出し が あった

すでに 沙汰 が 決まった そう じゃ

死 …

死罪 って こと です か ?

橘 咲 さん は どう なった んでしょう か ?

教えて ください

咲 さん は …

教えて ください !

教えて ください

すいません …  皆さん

先生

龍 馬 さん …

≪( 役人 A ) 狼藉 者 ッ ≪( B ) 離れ ん か !

おお ッ …

何 を する ぜ よ

これ を ご 覧 ください 一橋 様 の 一筆 で ございます

この 者 の 嘆願 の 旨 が 書か れて おり ます

何とぞ   お 取り次ぎ を ! ( 町 与力 ) 偽物 に 決まって おる

行け !

ち っく と 待ち !

これ は   本物 な が じゃ もら っと う ぜ

その方 が   お まん の 身 の ため で も ある が じゃき

無礼 者 ! う ッ …

坂本 殿 !

その 先生 は …

江戸 の 町 を コロリ から 救う て くれた が ぜ よ

文 久二 年 の …

夏 の こと じゃ

《 頼む ぜ よ   南方 先生 》

火事 場 で は   火 に 巻か れ ながら

江戸 の 民 を 救う たが じゃき

文 久三 年 の   秋 の こと ぜ よ !

みんな の …  みんな の 親 兄弟 を

こん 国 の 民 を 救う たが は

あん 篭 の 中 の

先生 じゃ !

こん 国 は …

いつ から   そんな 恩知らずに なった が じゃ ーッ !

≪( 奉行 ) 面 を あげよ

南方 仁   毒薬 投与 の 件

≪( 奉行 ) 構い なし

え ッ ?

これ にて 落着 この 者 を ただちに 放 免 せよ

( 佐分利 ) 南方 先生 !

咲 さ ん …

先生

あの …

今 宵 は …

今 宵 は

何 を お 食べ に なり とう ございます か ?

あげ だし …

あげ だし

( 山田 ) 南方 先生 !

お 帰り なさい ませ

では   野 風 さん は ?

( 八木 ) 働き 口 が 見つかった と 出て 行か れて しまい ました

そう です か …

それでは   福田 先生 は ?

あんな やつ おら ん 方 が ええ んです

( 山田 ) 実は …

茶碗 から   ヒ素 が 出た んです か ? 宮様 の 使わ れた 茶碗 が

寺 の 仏壇 の 奥 から 見つかり まして その 茶碗 から ヒ素 が

菓子 の ヒ素 も   この 茶 が   かかった もの と 判断 さ れた 次第 です

お茶 に 毒 を 入れた の は 一体   誰 だった んです か ?

ある 奥 女 中 に 疑い が かかった のです が →

吟味 を 受ける 前 に ヒ素 を 飲んで 自害 を

じゃあ   何 を 目的 と して 和 宮様 に 毒 を 盛った の かも …

黒幕 は   不明の まま です

この度 は   誠に   とんだ こと に 巻き込んで しまい …

あ ッ … 納得 して 受けた こと です から

それ より   茶碗 を 見つけて くれた 人 に 感謝 です よ

伝え聞いた ところ に より ます と お 調べ の 内容 に   納得 が ゆか ぬ ゆえ

茶碗 を 捜して み たい と 言いだした の は   何と   医学 館 の

多 紀元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 殿 だ そう な のです

多紀 先生 が !?

《 何とぞ   我ら に   さらなる お 調べ を お 許し ください ませ 》

《( 和 宮 ) 私 も そのように ある べきだ と 》

《 思って おり ました 》

医学 所 は   医学 館 に 大きな 借 り が でき ました

もし かして   ツル も 多紀 先生 が ?

わし は   後々   医学 館 が 恥 を かか ぬ ため に 調べた だけ じゃ

その方 ら の ため で は ない

しかし   その方 も   もう

仁 友 堂 に は   い にくかろう

医学 館 へ 戻って まいる か ?

≪( 多紀 ) 何事 じゃ ?

先生 …

すいません   こんな 格好 で 突然

ありがとう ございます

多紀 先生

あの …

ありがとう ございました !

( 多紀 ) これ は ?

ペニシリン の 製造 方法 です

よかったら 今度 製造 所 を 見 に 来て ください

使い 方 も   お 教え し ます

しかし これ は   お ぬし ら の 秘伝 の 妙薬 の はず

他 に   お 礼 も でき ませ ん し

それ に

本道 の 先生 に も

ペニシリン を 使える ように なって ほしい んです

この 国 の 医療 の ため に も

この 国 の 医 ?

はい

ですが

福田 先生 は お返し いただけ ます でしょう か ?

稼ぎ 頭 が   おら ん と うち は 死活 問題 なんで すわ

フッフ …

間 諜 も いら ぬ ように なった 今 さして 役 に も 立ち ませ ぬ

どうぞ   お 持ち帰り くだされ

ありがとう ございます

多紀 先生

ひょっとして   ツル も 先生 が ? ツル ?

何の こと じゃ ?

あ ッ …  いえ   何でも あり ませ ん

( 弟子 ) それにしても   誰 が 何の ため に   毒 を 盛った のでしょう ?

さあ な   しかし …

あの 男 に 嫉妬 せ ぬ 医者 は おら ぬ であろう

流れ を 同じく する 者 に とって は いっそう

目障りであろう な

《( 三隅 ) 特に 問題 は 見当たり ませ ぬ 健やかな お 体 か と 》

《( 隠居 ) 三隅   そち は 岩 を まったく 見抜け なかった と …》

まあ   よい   また 折 も あろう

♪♪~ 土佐 の 高知 の   はり ま や 橋 で

♪♪~ 坊さん   かんざし

じゃあ お 礼 は   みんな 済んだ の かい ?

はい   でも

まだ   ツル を 送って くれた の が 誰 な の か 分から なくて

鈴 屋 さん でも   濱口 様 でも

多紀 先生 で も ない と なる と

他 に   お 金 を 出して くれ そうな 方 も 分から ず

( 山田 ) あれ は …

野 風 さん で は ない でしょう か ?

冷たく 去って いか れた の は

我ら に 止め だて さ せ ぬ ため に やった こと な ので は ない か と

捜す が じゃ   先生 捜す った って …

野 風 が 金 を つくる 方法 ら 一 つ しか ない ろう

野 風 さん …

( 町人 A ) おい …

( B ) 馬 よ   馬

お 気 を つけて すいません

じゃあ   何 日 か   お 願い し ます 行って くる き

≪( 男 ) ら しゃめん だ ー !

おお ーッ !

≪( 龍 馬 ) どう いた ぜ よ ?  野 風 →

異人 に 身 請け して もろう た っ ちゅうこ と かえ ?

( 野 風 ) いずれ は   正式な 夫婦 に と

主 さん は おっしゃって くださって おり ん す

そんな こと … 信じる アホ が   どこ に おる が じゃ

実は …  身売り を しよう と

横浜 の 遊郭 を 訪ねた であり ん すよ →

そこ で   主 さん の 手 の 者 に 声 を かけ られ ん した →

何でも   い なく なった あ ちき を 捜して くださって いた そうで

《( 使用人 ) お 待た せ し ました 》

《( ルロン ) ジュ …  ジュテーム 》

《 じゅ ?》 《 お …  お 慕い して い ます 》

《( フランス 語 で 語る )》

≪( 野 風 ) 細かな こと は 分か りんせん が   気持ち だけ は →

伝わって きん して なあ

《 あの …  お 名前 は   何と ?》

《 ルロン 》 《 へえ 》

《 ルロン 様 ?》

《 こりゃ あ  「 ルロン 」 さん と ?》

《 異人 から と 分かって は 気味 悪 がり →》

《 受け取って もらえ ぬ かも しれ ぬ と 》

あ ちき は   ルロン さん と 一緒に なる こと を 決め

お 金持ち だ と いう ので 支度 金 を いただいた であり ん すよ

それ を   もし かして 私 達 の ツル に ?

あ ちき は   言わ ぬ が 花 と 思って おり ん した が

主 さん が →

相手 は   大金 の 出所 を 捜し まわり →

困って いる かも しれ ぬ と

きちんと 告げる の も 思いやり だ と

おっしゃら れ ん して なあ

それ も そう か と …

何 じゃ   その …  言いなり は !

意地 を 張る が が お まん の 信条 じゃ ろう が

ちゃんと した 方 な んです ね ルロン さん は

頼もしき お方 であり ん す

けん ど   お まん は   それ で よかった が かえ ?→

あ ッ ?

主 さん と いる と …

あ ちき は   いつの間に やら

笑って いる のであり ん すよ

あ ちき は

幸せに なれる 気 が … ちゃ ーッ !  ちゃ ッ   ちゃ ッ …

あー ッ …

南方 先生

はい

あ ちき は   これ より

女子 の 幸せ は   すべて

手 に 入れる つもりで お りん す

故に

これ より 先 の 心配 は ご 無用であり ん す

先生 も

我が身 の お 幸せ だけ を お 考え ください

はい

《 野 風 さん の 人生 に よって は 新しい 未来 が 生まれる 可能 性 も 》

《 ある かも しれ ない し 》

《 私 ども で 変え られ なかった お 気持ち を   野 風 さん …》

《 いえ   未来 さん は 》

《 たやすく 変えて おしまい に なら れる のだ と 思う と …》

お 気 を つけて

グッバイ じゃき

ボン   ボヤージュ か …

野 風 さん は

あの 日 の 話 を   お 聞き に ?

せっかく お 助け できた お 二 人 であり ん す

あ ちき の ため に も 幸せに なって くだ さん し

先生 と

幸せに なる と

約束 して くだ さん し

あの …

≪( 使用人 ) そろそろ 出 ます

では   咲 様

お さらば え

ごめん な

未来

咲 さ ん

あ ッ   はい

ちょっと   お 話 が ある んです けど

未来 に 戻れ そうに なら れた のです か ?

殺さ れ そうに なった とき に …

まあ   幻 かも しれ ない んです けど

でも …

その とき   その …

私 は …

戻り たく ない って 思った んです

未来 に 会え なく なる より …

咲 さん に 会え なく なる 方 が   つらい って 思って しまった んです

あ ッ …

戻り たく ない って 思って も   いつか 戻さ れて しまう かも しれ ない し

そんな 人間 が …

こんな こと 言って いい の か 分かり ませ ん けど …

咲 さ ん

私 と 一緒に なって もらえ ませ ん か ?

美しい 夕日 です ね

こんなに 美しくて

よい のでしょう か ?

《 先生 と   幸せに なる と 》

《 約束 して くだ さん し 》

お 断り 申し上げ ます

私 の 幸せ は

先生 と 一緒に なる こと で ございませ ぬ

私 の 幸せ は …

後 の 世に

仁 友 堂 を 残す こと で ございます

私 は

先生 が   いつか   お 戻り に なる 世 の こと を 考えて いらっしゃる の が

情けなく 感じる とき が ございました

それ は 何故 か と

心 に 問うて み ま すれば

先生 が   お 戻り に なる 未来 に

私 が   い ない から な ので ございます

ならば   残せば よい と 思い ました

私 が …

私 達 が

つかの間 先生 と 生きた 日々 を

戻ら ない かも …

しれ ませ ん よ

いいえ

きっと   お 戻り に なり ます

実は   それ も 大きゅう ございます

いつか   おら れ なく なる と 分かって いる 方 と

人生 を ともに する 勇気 は

やはり   私 に は   ございませ ぬ

親不孝 ばかりの 身

せめて 結婚 は

母 も   兄 も   素直に 喜べる お 相手 と と も 思って おり ます

なれ ど   今 まで どおり

先生 の 弟子 と して

できる かぎり の こと を いたし ます ので   これ から も …

よろしく お 願い いたし ます

では   食事 の 支度 が ございます ゆえ 先 に

おお   咲

何 か   あった の か ?

どうした の だ ?  咲

何 が …

私 だけ …

など …

私 だけ 幸せに など

なれる わけ が ない で は ございませ ぬ か

〈 咲 さん は   大人 だった 〉

〈 俺 が 思って いた より も   ずっと 〉

〈 だけど   ふら れた ところ で 〉

〈 みんな を 幸せに し たい と 思った あの 気持ち は 嘘 じゃ ない 〉

〈 だったら 〉

〈 やる こと は 一 つ だ 〉

〈 全力 で   今 を 生きる 〉

〈 自分 自身 の 志 を 持って 〉

〈 この 時代 の 明日 を 変えて いく んだ 〉

しばらく   薩摩 藩 の やっかいに なろう と 思う ち ょる が ぜ よ

操 錬所 も   つぶれて しもう たき の

薩摩 で 何 を する んです か ? これ を 足がかり に

ゆくゆくは   薩摩 と 長 州 を 結びつける つもり ぜ よ

この 二 大雄 藩 を 結びつけたら

必ず   こん 国 を 生まれ変わら せる こと が できる

こん 国 は   変わら ねば なら ん が じゃ ね や ?  先生

張り切 ん の は いい が   おい ら の こと も   ちゃんと 考えて くれ

これ でも 一応   旗本 なんだ から よ おう   そう だった かい のう ?

≪( 勝 ) まったく よ …

( 龍 馬 ) 勝 先生 に は 一生   頭 が 上がら ん が じゃき

私 も

ペニシリン を もっと 扱い やすく しよう と 思って ます

扱い が 簡単に なれば   京都 の とき の ような   悔しい こと も ない だろう し

それ を きっかけ に   医学 の 色 んな 垣根 も   なくなる かも しれ ない し

この 国 に   新しい 医術 が 生まれる かも しれ ない

初めて 聞いた ぜ よ

いや   だって 初めて 言い ました から

違う き

先生 が   自分 の 考え を 聞か れ も せ ん うち に

話す っ ちゅう が を 初めて 聞い たち 言う とる が じゃ

ちょっと 言って み たく なった んです よ

ほ いたら   先生

また はい

〈 だけど   この とき 〉

〈 すべて は   すでに 始まって いた んだ 〉

〈 残酷で   優しい 未来 へ と 〉

〈 時 は   動きだして いた 〉



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( 男 A ) この 野郎 ッ …

≪( 牢 名主 ) あー ッ !→

あー ッ   む …  虫 が 耳 に …

( 苦しむ 牢 名主 )

( 仁 ) 耳 の 中 に 油 を たらし 虫 を 殺して しまえば いい んです

( B ) できる の か ?  お前

( 苦しむ 牢 名主 )

しっかり   押さえて いて ください

あー ッ !  あ ッ   あ ッ …

虫 の 最後 の あがき です すぐに   おさまり ます

《( 山田 ) 大 牢 の 中 で は お 裁き に よら ず →》

《 無法に 殺さ れる 者 も 多い と 聞く →》

《 ツル が あれば 免れる や も しれ ぬ が 》

( 橘 ) 板倉 周防 守 様 は 何と ? ( 勝 ) 和 宮様 の 毒殺 嫌疑 だ から な →

表沙汰 に なり ゃあ 公 武 合体 も 吹っ飛び

幕府 は   絶対 絶命 の 危機 に 陥る

極秘 裏 に 始末 し たい って とこ だ な

( 橘 ) 南方 先生 と 咲 に すべて を なすりつけ

闇 に 葬り去る と いう こと でしょう か ?

京 に 上る こと は できる かい ? 京 へ ?

一 人 だけ   力 に なって くれる かも しん ねえ   お方 が いる

( せき を する 男 達 )

〈 だんだん 分かって きた こと が ある 〉

〈 牢内 に は   御 頭 と 呼ば れる 牢 名主 を 筆頭 に 〉

〈 様々な 役 が あり …〉

〈 金庫 番 の …〉

〈 囚人 の 出入り を 見張る …〉

〈 食事 の 世話 を する …〉

〈 そして   使う 畳 の 数 が その 序列 を 示す 〉

〈 その 最 下層 が …〉

〈 一 枚 の 畳 に 四 人 が   寝起き して いる 〉

〈 寝る と いって も   横 に なる こと は でき ない  24 時間   座った まま だ 〉

≪( 男 ) カッコミー

( 牢同 心 ) 名主 に 申す 今日 は 全員 に   干し 魚 が つく ぞ

お ありがとう ご ぜ え ます

干し 魚 の 含んだ もの は 新 入り の 宿 から の もの だ

二 分 だ と   全部 で ツル は

百 両 に

待って ください

これ は 一体   誰 が ?

商人 風 の 男 が 持ってきた が … 商人 風 ?

あの …  名前 は ? 名 など 知ら ぬ が

お前 の 宿 の 者 で は ない の か ?

濱口 様 ?

( 牢 名主 ) おい   新 入り

お前 を 添 役 に 取り立てて やろう

これ で もう 座って 寝る こと も ない ぞ →

ヘッヘッヘッヘ …

私 は   平 囚 の まま で 結構です

そのかわり …

皆さん の 畳 を 敷き詰めて もらえ ない でしょう か ?

せめて 夜 だけ でも   眠れる ように

ハッハッハッハッハ …

おう   医者 って の は もっと 賢い もんか と 思った ぜ

畳 を 増やさ なくて も

おう

平 囚 の 数 減らし ゃあ いい 話 じゃ ねえ か

そんな …

おい ! こいつ が   い なく なりゃ あ

新しく 添 役 に なる やつ が 一 人   出る ぞ

≪( 牢 名主 ) おい   どうした

や っち ま えっ つって んだ よ !

( 平 囚 A ) お前 ら は 人 を 殺し すぎ だ !

( B ) そうだ ! 俺 も もう   人殺し は 嫌だ !

( C ) この 医者 は お前 を 助けた んじゃ ねえ の かよ ?

( 手下 ) 座ら ねえ と   ぶ っ 殺す ぞ やれる もん なら   やって みろ !

ちょ ッ …  ちょっと   暴力 は …

この ッ

この 野郎 ッ !

おい   どうした ?→

おい !  おい ッ

何 を した んです か ? 胸 を 突いた だけ だ よ

ない … ( 穴 の 隠居 ) 御 頭 は 死んだ の か ?

おい ッ   どう な んだ ?  医者

ど いて ください

何 やって んだ ?

( どよめく 一同 )

≪( 手下 ) おい   何 やって んだ ?

ひょっとして …  心 室 頻脈 か ?

≪( 手下 ) 何 やって ん だっ つって んだ よ !

いち かば ちか …

( 一同 ) おお ッ …

ああ ッ …

よし ! 助けた の か ?→

二 度 も 殺そう と した やつ を

もう 大丈夫です

お前 様 は

仏 じゃ ーッ

( 一同 ) は は ーッ

え ッ ?

( 咲 ) 誠 で ございます か ? で は   先生 の お 命 は ?

殺さ れる こと は もう   ねえ んじゃ ねえ か

左 様 で …

大 牢 の 中 で は な

え ッ ?

旗本 の 娘 さん は   座敷 牢 揚がり 座敷 だ →

こんな 目 に は   あわ ねえ よ あ ッ …  そう な んだ

けど   妙な 話 だ な   医者 なら あんた   揚がり 屋 の はずだ ぜ

え ッ ? 何 やった か 知 ん ねえ けど

はめ られた んじゃ ねえ の か ? はめ られた ?

〈 確かに   ヒ素 が 盛ら れて いた の は 陰謀 の に おい が する 〉

〈 だ と すれば   調査 に よって 罪 が 晴れる こと など 〉

〈 はな から 期待 でき ない のだろう か ?〉

《≪( 象 山 ) お前 の やった こと が 意 に そわ ぬ こと であったら →》

《 神 は   容赦 なく お前 の やった こと を 取り消す 》

〈 俺 は   このまま 和 宮 毒殺 未遂 の 犯人 と して 〉

〈 闇 に 葬り去ら れる のだろう か ?〉

〈 現代 に 戻れる 最後 の チャンス を 〉

〈 俺 は   ふいに して しまった の かも しれ ない 〉

〈 だけど 〉

〈 何一つ   動く こと も でき ない なら 〉

〈 信じよう 〉

( 龍 馬 ) 何 じゃあ   こりゃ ーッ

〈 今 まで 何度 も 自分 を 救って くれた 江戸 の 人 達 の 善意 を 〉

〈 神 は …〉

〈 乗り越え られる 試練 しか 〉

〈 与え ない はずな のだ から 〉

勝 先生 の 話 は 誠 で ございます か ?

慶 喜 公 の 肝 入り で   南方 先生 が 西郷 を 助け たっちゅう が は 誠 じゃ

けん ど   薩摩 から 慶 喜 公 へ

南方 先生 の 偉業 が 伝わ っち ょる か どう か は   分から ん が じゃき

では   改めて 薩摩 藩 を 通し 取り次ぎ を

うーん …

ほれ ほれ   飲ま ん かえ 坂本 殿 !

どういう 事態 か 分かって おら れる のです か ?

ほう じゃき 今   会 うて くださら ん か と

お 願い に 行って もろ うち ょる ぜ よ まさか   ここ に 一橋 様 が ?

一 人 だけ おる が じゃ ろう 町人 で あり ながら

ともに 上洛 する ほど 慶 喜 公 に 近しく

その 娘 が   公 の 妾 である

おやじ が

≪( 橘 ) 新 門 の 大 親分 !? この 話 は 本当 か ?

こちら より   伺う べき 筋 を … この 話 は 本当 か どう か

それ を 聞いて る んだ →

どうか しち まって んじゃ ねえ の か お上 は

あの 男 は   江戸 の 宝 だ ぜ

左右 に …

裏 を 見 して ください

はい   ありがとう ございます

おい ら   シャバ でも 医者 に   かかった こと なんか ねえ や

≪( 牢同 心 ) 南方 仁   牢 問い だ

出ろ

( 良 順 ) 医学 館 の お 調べ の 次第 が 伝え られて きた →

南方 殿 の 持参 した 菓子 の 一 つ から

ヒ素 が 見つかって しまった そうだ ( 佐分利 ) 一 つ で っか ?

うん そんな …

そんな おかしな 話 が あり まっか ? 毒 を 盛って 殺す のに   一 つ や なんて

それ こそ   南方 先生 が やった ん や ない って 証し や

無論   我ら も   そう 思う だ が   この度 の 一 件 は

幕府 と して は   決して 表沙汰 に し たく ない 事態

誠 の 下手人 を 突き止める より 早く 終わら せて しまい たい と

考える や も しれ ぬ ほ な   先生 は …

南方 先生 は   どう なり ます ん や ?

( 吟味 与力 ) 南方 仁 医学 館 の お 調べ に より

その方 の 持参 した 菓子 より ヒ素 の 毒 が 見つかった と の →

報告 が あった 違い ます

私 は 何も して ませ ん で は なぜ   毒 が 出て きた のじゃ ?

ホントに 知ら ない んです って あくまで シラ を きり とおす の か

私 は   ホントに … その者 を 釣 責め に いたせ !

ちょっと …

( 役人 ) おい ッ →

おい ッ   はけ !

はけ !→

は かんか !

はけ !

《 茶碗 が あれば この 話 を 覆せる かも しれ ぬ 》

《 茶碗 ?》 《 確か   宮様 は   あの とき 》

《 茶 を 飲んで おら れた 》

《 菓子 から 出た 毒 も   その 茶 が かかった もの だ と すれば 》

《 一 つ だけ から 出た こと も つじつま が 合おう 》

《 では   その 茶碗 から 毒 が 見つかれば …》

《 だが   この お 調べ に は   その 茶碗 の 話 は   まったく 出て きて おら ぬ 》

《 見つから ぬ の か 見つから ぬ こと に して ある の か 》

《 いずれ に しろ   医学 館 が 我ら の ため に 茶碗 を 捜し出し 》

《 お 調べ を して くれる と は とうてい 思え ぬ 》

《 もし   仕組んで おった 者 が おる と すれば   なおさら じゃ 》

南方 先生 …

死に はる で

お前 の せい や ーッ !

福田 先生 は 脅さ れて いた だけ であろう

南方 先生 は   医学 館 に 殺さ れる ん や お前 の 命 を 救って くれた 先生 を

殺す ん や !→

お ー い ッ

南方 先生 は   やって おり ませ ん !

何とぞ !

公正な お 調べ を お 願い いたし ます

お 助け いただければ この後   私 は …

いかなる こと でも いたし ます です から …  何とぞ !

( 多紀 ) まるで   わし が

公正な 調べ を して い ない か の ような 言い 草 じゃ のう

前 に も 言う た はずじゃ この 元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556]  多紀 家 に 生まれ

みだりに 人 の 命 を 奪う ような こと は せ ぬ と

しかし   元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 様 は   私 に …

不愉快じゃ   去れ !

元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 様 ーッ

( 牢 名主 ) 先生 よ 次 は   石 抱き が 待って ん ぞ

早 え と こ 認め ち まった 方 が いい んじゃ ねえ か ?

何も …

やって ない んです

〈 これ は   神 の 手 に よって 巧妙に 仕組ま れた 罠 で 〉

〈 あらがう 余地 など ない 出来事 な のだろう か ?〉

〈 だ と すれば   できる こと は …〉

なぜ   使わ ぬ ?

先生 の 罪 が

晴れ ま する まで は

〈 せめて 咲 さん を 道連れ に し ない こと 〉

〈 この 身 一 つ に   罪 を 背負う こと じゃ ない だろう か 〉

〈 せめて   できる こと は …〉

うわ ーッ

≪( 吟味 与力 ) はか ぬ の なら あの 女 も 同じ 目 に あわす ぞ

あの 人 は

何も 知り ませ ん

では   お ぬし は   何 か 知って おる と いう こと だ な ?

私 が …

≪( 吟味 与力 ) 待て い !

その者 に 奉行 所 より   呼び出し が あった

すでに 沙汰 が 決まった そう じゃ

死 …

死罪 って こと です か ?

橘 咲 さん は どう なった んでしょう か ?

教えて ください

咲 さん は …

教えて ください !

教えて ください

すいません …  皆さん

先生

龍 馬 さん …

≪( 役人 A ) 狼藉 者 ッ ≪( B ) 離れ ん か !

おお ッ …

何 を する ぜ よ

これ を ご 覧 ください 一橋 様 の 一筆 で ございます

この 者 の 嘆願 の 旨 が 書か れて おり ます

何とぞ   お 取り次ぎ を ! ( 町 与力 ) 偽物 に 決まって おる

行け !

ち っく と 待ち !

これ は   本物 な が じゃ もら っと う ぜ

その方 が   お まん の 身 の ため で も ある が じゃき

無礼 者 ! う ッ …

坂本 殿 !

その 先生 は …

江戸 の 町 を コロリ から 救う て くれた が ぜ よ

文 久二 年 の …

夏 の こと じゃ

《 頼む ぜ よ   南方 先生 》

火事 場 で は   火 に 巻か れ ながら

江戸 の 民 を 救う たが じゃき

文 久三 年 の   秋 の こと ぜ よ !

みんな の …  みんな の 親 兄弟 を

こん 国 の 民 を 救う たが は

あん 篭 の 中 の

先生 じゃ !

こん 国 は …

いつ から   そんな 恩知らずに なった が じゃ ーッ !

≪( 奉行 ) 面 を あげよ

南方 仁   毒薬 投与 の 件

≪( 奉行 ) 構い なし

え ッ ?

これ にて 落着 この 者 を ただちに 放 免 せよ

( 佐分利 ) 南方 先生 !

咲 さ ん …

先生

あの …

今 宵 は …

今 宵 は

何 を お 食べ に なり とう ございます か ?

あげ だし …

あげ だし

( 山田 ) 南方 先生 !

お 帰り なさい ませ

では   野 風 さん は ?

( 八木 ) 働き 口 が 見つかった と 出て 行か れて しまい ました

そう です か …

それでは   福田 先生 は ?

あんな やつ おら ん 方 が ええ んです

( 山田 ) 実は …

茶碗 から   ヒ素 が 出た んです か ? 宮様 の 使わ れた 茶碗 が

寺 の 仏壇 の 奥 から 見つかり まして その 茶碗 から ヒ素 が

菓子 の ヒ素 も   この 茶 が   かかった もの と 判断 さ れた 次第 です

お茶 に 毒 を 入れた の は 一体   誰 だった んです か ?

ある 奥 女 中 に 疑い が かかった のです が →

吟味 を 受ける 前 に ヒ素 を 飲んで 自害 を

じゃあ   何 を 目的 と して 和 宮様 に 毒 を 盛った の かも …

黒幕 は   不明の まま です

この度 は   誠に   とんだ こと に 巻き込んで しまい …

あ ッ … 納得 して 受けた こと です から

それ より   茶碗 を 見つけて くれた 人 に 感謝 です よ

伝え聞いた ところ に より ます と お 調べ の 内容 に   納得 が ゆか ぬ ゆえ

茶碗 を 捜して み たい と 言いだした の は   何と   医学 館 の

多 紀元 [ 外 :6 B 60 DB 49332 DF 70 F 090 FA 736992 B 8556] 殿 だ そう な のです

多紀 先生 が !?

《 何とぞ   我ら に   さらなる お 調べ を お 許し ください ませ 》

《( 和 宮 ) 私 も そのように ある べきだ と 》

《 思って おり ました 》

医学 所 は   医学 館 に 大きな 借 り が でき ました

もし かして   ツル も 多紀 先生 が ?

わし は   後々   医学 館 が 恥 を かか ぬ ため に 調べた だけ じゃ

その方 ら の ため で は ない

しかし   その方 も   もう

仁 友 堂 に は   い にくかろう

医学 館 へ 戻って まいる か ?

≪( 多紀 ) 何事 じゃ ?

先生 …

すいません   こんな 格好 で 突然

ありがとう ございます

多紀 先生

あの …

ありがとう ございました !

( 多紀 ) これ は ?

ペニシリン の 製造 方法 です

よかったら 今度 製造 所 を 見 に 来て ください

使い 方 も   お 教え し ます

しかし これ は   お ぬし ら の 秘伝 の 妙薬 の はず

他 に   お 礼 も でき ませ ん し

それ に

本道 の 先生 に も

ペニシリン を 使える ように なって ほしい んです

この 国 の 医療 の ため に も

この 国 の 医 ?

はい

ですが

福田 先生 は お返し いただけ ます でしょう か ?

稼ぎ 頭 が   おら ん と うち は 死活 問題 なんで すわ

フッフ …

間 諜 も いら ぬ ように なった 今 さして 役 に も 立ち ませ ぬ

どうぞ   お 持ち帰り くだされ

ありがとう ございます

多紀 先生

ひょっとして   ツル も 先生 が ? ツル ?

何の こと じゃ ?

あ ッ …  いえ   何でも あり ませ ん

( 弟子 ) それにしても   誰 が 何の ため に   毒 を 盛った のでしょう ?

さあ な   しかし …

あの 男 に 嫉妬 せ ぬ 医者 は おら ぬ であろう

流れ を 同じく する 者 に とって は いっそう

目障りであろう な

《( 三隅 ) 特に 問題 は 見当たり ませ ぬ 健やかな お 体 か と 》

《( 隠居 ) 三隅   そち は 岩 を まったく 見抜け なかった と …》

まあ   よい   また 折 も あろう

♪♪~ 土佐 の 高知 の   はり ま や 橋 で

♪♪~ 坊さん   かんざし

じゃあ お 礼 は   みんな 済んだ の かい ?

はい   でも

まだ   ツル を 送って くれた の が 誰 な の か 分から なくて

鈴 屋 さん でも   濱口 様 でも

多紀 先生 で も ない と なる と

他 に   お 金 を 出して くれ そうな 方 も 分から ず

( 山田 ) あれ は …

野 風 さん で は ない でしょう か ?

冷たく 去って いか れた の は

我ら に 止め だて さ せ ぬ ため に やった こと な ので は ない か と

捜す が じゃ   先生 捜す った って …

野 風 が 金 を つくる 方法 ら 一 つ しか ない ろう

野 風 さん …

( 町人 A ) おい …

( B ) 馬 よ   馬

お 気 を つけて すいません

じゃあ   何 日 か   お 願い し ます 行って くる き

≪( 男 ) ら しゃめん だ ー !

おお ーッ !

≪( 龍 馬 ) どう いた ぜ よ ?  野 風 →

異人 に 身 請け して もろう た っ ちゅうこ と かえ ?

( 野 風 ) いずれ は   正式な 夫婦 に と

主 さん は おっしゃって くださって おり ん す

そんな こと … 信じる アホ が   どこ に おる が じゃ

実は …  身売り を しよう と

横浜 の 遊郭 を 訪ねた であり ん すよ →

そこ で   主 さん の 手 の 者 に 声 を かけ られ ん した →

何でも   い なく なった あ ちき を 捜して くださって いた そうで

《( 使用人 ) お 待た せ し ました 》

《( ルロン ) ジュ …  ジュテーム 》

《 じゅ ?》 《 お …  お 慕い して い ます 》

《( フランス 語 で 語る )》

≪( 野 風 ) 細かな こと は 分か りんせん が   気持ち だけ は →

伝わって きん して なあ

《 あの …  お 名前 は   何と ?》

《 ルロン 》 《 へえ 》

《 ルロン 様 ?》

《 こりゃ あ  「 ルロン 」 さん と ?》

《 異人 から と 分かって は 気味 悪 がり →》

《 受け取って もらえ ぬ かも しれ ぬ と 》

あ ちき は   ルロン さん と 一緒に なる こと を 決め

お 金持ち だ と いう ので 支度 金 を いただいた であり ん すよ

それ を   もし かして 私 達 の ツル に ?

あ ちき は   言わ ぬ が 花 と 思って おり ん した が

主 さん が →

相手 は   大金 の 出所 を 捜し まわり →

困って いる かも しれ ぬ と

きちんと 告げる の も 思いやり だ と

おっしゃら れ ん して なあ

それ も そう か と …

何 じゃ   その …  言いなり は !

意地 を 張る が が お まん の 信条 じゃ ろう が

ちゃんと した 方 な んです ね ルロン さん は

頼もしき お方 であり ん す

けん ど   お まん は   それ で よかった が かえ ?→

あ ッ ?

主 さん と いる と …

あ ちき は   いつの間に やら

笑って いる のであり ん すよ

あ ちき は

幸せに なれる 気 が … ちゃ ーッ !  ちゃ ッ   ちゃ ッ …

あー ッ …

南方 先生

はい

あ ちき は   これ より

女子 の 幸せ は   すべて

手 に 入れる つもりで お りん す

故に

これ より 先 の 心配 は ご 無用であり ん す

先生 も

我が身 の お 幸せ だけ を お 考え ください

はい

《 野 風 さん の 人生 に よって は 新しい 未来 が 生まれる 可能 性 も 》

《 ある かも しれ ない し 》

《 私 ども で 変え られ なかった お 気持ち を   野 風 さん …》

《 いえ   未来 さん は 》

《 たやすく 変えて おしまい に なら れる のだ と 思う と …》

お 気 を つけて

グッバイ じゃき

ボン   ボヤージュ か …

野 風 さん は

あの 日 の 話 を   お 聞き に ?

せっかく お 助け できた お 二 人 であり ん す

あ ちき の ため に も 幸せに なって くだ さん し

先生 と

幸せに なる と

約束 して くだ さん し

あの …

≪( 使用人 ) そろそろ 出 ます

では   咲 様

お さらば え

ごめん な

未来

咲 さ ん

あ ッ   はい

ちょっと   お 話 が ある んです けど

未来 に 戻れ そうに なら れた のです か ?

殺さ れ そうに なった とき に …

まあ   幻 かも しれ ない んです けど

でも …

その とき   その …

私 は …

戻り たく ない って 思った んです

未来 に 会え なく なる より …

咲 さん に 会え なく なる 方 が   つらい って 思って しまった んです

あ ッ …

戻り たく ない って 思って も   いつか 戻さ れて しまう かも しれ ない し

そんな 人間 が …

こんな こと 言って いい の か 分かり ませ ん けど …

咲 さ ん

私 と 一緒に なって もらえ ませ ん か ?

美しい 夕日 です ね

こんなに 美しくて

よい のでしょう か ?

《 先生 と   幸せに なる と 》

《 約束 して くだ さん し 》

お 断り 申し上げ ます

私 の 幸せ は

先生 と 一緒に なる こと で ございませ ぬ

私 の 幸せ は …

後 の 世に

仁 友 堂 を 残す こと で ございます

私 は

先生 が   いつか   お 戻り に なる 世 の こと を 考えて いらっしゃる の が

情けなく 感じる とき が ございました

それ は 何故 か と

心 に 問うて み ま すれば

先生 が   お 戻り に なる 未来 に

私 が   い ない から な ので ございます

ならば   残せば よい と 思い ました

私 が …

私 達 が

つかの間 先生 と 生きた 日々 を

戻ら ない かも …

しれ ませ ん よ

いいえ

きっと   お 戻り に なり ます

実は   それ も 大きゅう ございます

いつか   おら れ なく なる と 分かって いる 方 と

人生 を ともに する 勇気 は

やはり   私 に は   ございませ ぬ

親不孝 ばかりの 身

せめて 結婚 は

母 も   兄 も   素直に 喜べる お 相手 と と も 思って おり ます

なれ ど   今 まで どおり

先生 の 弟子 と して

できる かぎり の こと を いたし ます ので   これ から も …

よろしく お 願い いたし ます

では   食事 の 支度 が ございます ゆえ 先 に

おお   咲

何 か   あった の か ?

どうした の だ ?  咲

何 が …

私 だけ …

など …

私 だけ 幸せに など

なれる わけ が ない で は ございませ ぬ か

〈 咲 さん は   大人 だった 〉

〈 俺 が 思って いた より も   ずっと 〉

〈 だけど   ふら れた ところ で 〉

〈 みんな を 幸せに し たい と 思った あの 気持ち は 嘘 じゃ ない 〉

〈 だったら 〉

〈 やる こと は 一 つ だ 〉

〈 全力 で   今 を 生きる 〉

〈 自分 自身 の 志 を 持って 〉

〈 この 時代 の 明日 を 変えて いく んだ 〉

しばらく   薩摩 藩 の やっかいに なろう と 思う ち ょる が ぜ よ

操 錬所 も   つぶれて しもう たき の

薩摩 で 何 を する んです か ? これ を 足がかり に

ゆくゆくは   薩摩 と 長 州 を 結びつける つもり ぜ よ

この 二 大雄 藩 を 結びつけたら

必ず   こん 国 を 生まれ変わら せる こと が できる

こん 国 は   変わら ねば なら ん が じゃ ね や ?  先生

張り切 ん の は いい が   おい ら の こと も   ちゃんと 考えて くれ

これ でも 一応   旗本 なんだ から よ おう   そう だった かい のう ?

≪( 勝 ) まったく よ …

( 龍 馬 ) 勝 先生 に は 一生   頭 が 上がら ん が じゃき

私 も

ペニシリン を もっと 扱い やすく しよう と 思って ます

扱い が 簡単に なれば   京都 の とき の ような   悔しい こと も ない だろう し

それ を きっかけ に   医学 の 色 んな 垣根 も   なくなる かも しれ ない し

この 国 に   新しい 医術 が 生まれる かも しれ ない

初めて 聞いた ぜ よ

いや   だって 初めて 言い ました から

違う き

先生 が   自分 の 考え を 聞か れ も せ ん うち に

話す っ ちゅう が を 初めて 聞い たち 言う とる が じゃ

ちょっと 言って み たく なった んです よ

ほ いたら   先生

また はい

〈 だけど   この とき 〉

〈 すべて は   すでに 始まって いた んだ 〉

〈 残酷で   優しい 未来 へ と 〉

〈 時 は   動きだして いた 〉


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